【ss】凛「法螺猫」

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凛-アイキャッチ34
1: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 19:47:09.40 ID:ijg3h/+i.net
試験ssなので温かく見守ってほしいにやー

元スレ: 【ss】凛「法螺猫」

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3: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 19:53:03.99 ID:ijg3h/+i.net
「にゃお〜」

凛「あ、猫さん!」

いつもの通学路、その最中にある住宅街を抜けようとすると、塀の上に一匹の猫がいるよ。

凛はその猫さんを抱き上げ、精一杯愛でてあげます。

凛「猫さんかわいいにゃ〜!」

猫さんはぐったりしたまま動かなくなっちゃった!あれぇ、何でだろう?

凛はその猫さんを再び塀の上に戻します。すると、猫さんは何も無かったかのようにどこかへ消えてしまいました。

凛(え?猫アレルギー?凛はそんな設定知らないにゃ〜!)

これは、1人の法螺吹きな猫のお話。
4: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 19:53:47.39 ID:ijg3h/+i.net
ー部室前

穂乃果「凛ちゃん〜!」

凛「あ、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「どうしたの?部室入らないの?」

凛「にゃ〜…凛は今、静電気と戦ってるんだ…!」

穂乃果「え!それは大変だ!ゴムを持ってこないと!ゴムなら電気通さないから勝てるよ!」

凛「穂乃果ちゃん賢いにゃ〜!流石先輩!」

穂乃果「もぉ〜μ'sは先輩禁止なんだよ〜?」

凛「にゃにゃ!そうだった!」
5: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 19:54:31.69 ID:ijg3h/+i.net
ー練習後

絵里「今日はここまでよ!解散!」

穂乃果「はぁ〜…疲れた〜!」

凛「…」

希「なぁ、にこっちの妹さんたち食べに行っていい?」

にこ「ん?いいんじゃない?私は歓迎するわ」

ことり「海未ちゃん、駅前に新しいケーキ屋さんができたから一緒に行こ?」

海未「えぇ、お供させて頂きます」

花陽「真姫ちゃん!駅前にお米屋さんができたので一緒に行きましょう!」

真姫「何で私?別にいいけど…」
6: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 19:55:10.12 ID:ijg3h/+i.net
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん〜!穂乃果も行く〜!」

海未「はい、では行きましょう」

花陽「凛ちゃん。凛ちゃんも一緒にお米屋さん行こ?」

凛「ごめん、かよちん!今日お母さんに早く帰るよう言われてるの!」

花陽「うーん、そっかぁ。なら仕方ないね。真姫ちゃん、行こ!」

真姫「わわっ!ちょっと待ちなさいよ〜!」

凛「…」

今日も今日とて嘘をつく。
7: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 19:56:06.03 ID:ijg3h/+i.net
ー部室前

穂乃果「凛ちゃん?何してるの?」

凛「にゃ?穂乃果ちゃん。ううん、今入ろうとしてたところ!穂乃果ちゃんも入ろ!」

穂乃果「うん!」
8: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 19:57:26.48 ID:ijg3h/+i.net
ー練習後

絵里「今日はここまでよ!解散!」

穂乃果「ふぅ〜…疲れ

凛「にこちゃん〜!!今日もとってもかわいいにゃ〜!」

にこ「ふふん、にこはいつでも最高にかわいいのよ!」

凛「へぇー」

にこ「何よその反応!」

希「絵里ち〜!今から亜里沙ちゃん食べに行っていい?」

絵里「えぇ、もちろんよ!」
9: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 19:58:12.28 ID:ijg3h/+i.net
凛「海未ちゃん〜!今日もかっこいいにゃ〜!」

海未「凛!?どうしたのですか!」

凛「にゃっ!ごめん、海未ちゃん!つい、思ったことそのまま口にしちゃったにゃ…」

海未「凛…///」

ことり「穂乃果ちゃ

凛「穂乃果ちゃん〜!!今から凛とラーメン食べに行くにゃ〜!」

穂乃果「うん!いいよ!」
10: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 19:59:00.50 ID:ijg3h/+i.net
ーラーメン屋

凛「」ズルズルズルズル

穂乃果「凛ちゃん、穂乃果ちょっちお手洗いに…」

凛「」コクッ

穂乃果「ま、待っててね…!」

凛「」ズルズルズルズル

無防備な穂乃果ちゃんなら鞄を置いていくよね。凛の予想的中!
じゃあ、携帯は凛が預かっておくね!
11: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:00:04.10 ID:ijg3h/+i.net
穂乃果「ごちそうさまでした〜!」

凛「ごちそうさまにゃ!」

穂乃果「ありがとね、凛ちゃん!こんな美味しいラーメン屋さんあるなんて知らなかったよ!」

凛「ここはそんなに有名じゃないけど、知る人ぞ知る、って店だからね」

穂乃果「そっかぁ。ありがとう!じゃあ穂乃果帰るね!また明日!」

凛「にゃいにゃーい」

んー、携帯を潰すなら何が一番手っ取り早いのかな?二階から落とす、とか?
12: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:00:54.79 ID:ijg3h/+i.net
ー部室前

穂乃果「凛ちゃん」

凛「あ、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「…何、してるの?」

凛「ん?何が?それよりも早く練習しよ!」

穂乃果「…」
13: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:01:40.45 ID:ijg3h/+i.net
ー練習後

絵里「今日はここまでよ!解散!」

凛「希ちゃん〜!」

希「おぉ、凛ちゃん!どうしたん?」

凛「何だか無性に甘えたくなったにゃ!」

希「も〜、しゃあないなぁ〜」
14: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:02:18.60 ID:ijg3h/+i.net
ことり「穂乃果

凛「ことりちゃん〜!」

ことり「きゃぁ!凛ちゃん!どうしたの?」

凛「トサカ美味しいにゃ〜!」

花陽「凛ちゃん。凛ちゃんも行

凛「行くにゃ〜!」

真姫「ならさっさと行くわよ!」

穂乃果「絵里ちゃん〜」

絵里「穂乃果!!」

凛「…」
15: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:03:01.33 ID:ijg3h/+i.net
ー部室前

穂乃果「凛ちゃん」

凛「にゃ!穂乃果ちゃん!どうしたの?」

穂乃果「…凛ちゃん。ここ最近いつも扉の前で佇んでるよね?」

凛「にゃ?そうかな〜…そうかも!それより練習行こ!」

穂乃果「…」
16: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:03:57.14 ID:ijg3h/+i.net
ー練習後

絵里「今日はここまでよ!解散!」

凛「海未ちゃ

穂乃果「ねぇ!」

「!」

穂乃果「最近さ、ずっと同じ練習だよ?今のとこだけじゃなくて他のパートもやろうよ!」

絵里「そうかしら?」

凛「ほら、穂乃果ちゃん。基礎ができてないとー!ってよく言うにゃ!」

花陽「そうだよ!基礎がしっかりしていないと応用が利かなくなるんです!」

穂乃果「んーそうかな〜?」

凛「…ねぇ、今日は9人で寄り道しよ!」

穂乃果「?」
18: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:26:24.23 ID:ijg3h/+i.net
ーワッフル

ことり「ん〜!!美味しい〜!!」

穂乃果「うん!毎日食べたいぐらい美味しいよ!」

海未「穂乃果、はしたないですよ」

穂乃果「え〜、今日だけだから〜!」

海未「…仕方ありませんね」

穂乃果「やった〜!穂乃果の家はここ1週間くらい毎日カレーなんだ…、美味しいけどそろそろ別のものも食べたいなーって…」

「…………………」

穂乃果「…あれ?」

凛「穂乃果ちゃんの家族はカレーが大好きなんだね!」

穂乃果「え?う、うん…」

今日もまた、嘘をつく。
19: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:27:03.71 ID:ijg3h/+i.net
ー部室前

凛「…」

バシュ

凛「!?!!」

穂乃果「…凛ちゃん」

凛「!?何するの!返してよ!」

穂乃果「…いつも、これを握ってたの…?」

凛「!!」

バシュ

穂乃果「…凛ちゃん」

凛「………練習、…行っくにゃ〜!!!」
20: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:27:32.85 ID:ijg3h/+i.net
ー練習後

絵里「今日はここまでよ!解散!」

穂乃果「ねぇ!」

「!」

穂乃果「今日も、皆で帰らない?」

凛「…」
21: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:28:03.13 ID:ijg3h/+i.net
ーチーズケーキ

ことり「ん〜!!美味しい〜!!」

海未「生地が柔らかく、掴み所のないような感じが、まさに絶品です!」

穂乃果「…」

凛「穂乃果ちゃん。今日はどうして皆で帰ろう!なんて言い出したの?」

穂乃果「…いつからだろう、ちょっと前からかな…」

穂乃果「いつも同じようなことが起きて、同じように過ごして…、なんだか同じ日を繰り返してるみたいな感覚があるんだ…」

「…」
22: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:28:30.30 ID:ijg3h/+i.net
凛「うん!凛もその感じ分かるよ!お祭りとか何かイベントとかがあるとその日は特別になるけど、それ以外の日は何だか作業みたいになるんだよね〜!」

花陽「そうだね、大体毎日のように自分の日常が様変わりすることなんてないからね」

穂乃果「うーん…そういうのじゃないと思うんだけどな…」

真姫「そう感じるのは毎日が充実してないってことよ。穂乃果はもっと楽しく生きればいいのよ!」

穂乃果「…そうだよね、考えすぎか!」

凛「そうだよ!じゃあそろそろ皆帰ろう!」
23: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:29:09.71 ID:ijg3h/+i.net
ー道

穂乃果「!こんなところに新しいパン屋さんができてる!!」

海未「ダメですよ、さっきあれだけ食べたのですから。来るのはまた明日にしましょう!」

穂乃果「うん!よ〜し!明日は早起きしてこのパン屋さんに来るぞ〜!」

ほんと、穂乃果ちゃんは喧しいくらい元気だな〜。
24: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:30:13.68 ID:ijg3h/+i.net
ー部室前

凛「…」

よし。

ガチャ

凛「おっはよ〜!」

花陽「凛ちゃん!もう夕方だよ」

凛「そうだった〜…あれ?穂乃果ちゃんは?」

海未「穂乃果は今日、学校を休んだようです。朝は一緒に登校してたのですが…」

ことり「急に帰っちゃったんだよね。どうしたんだろ?」

凛「…」
25: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:30:48.00 ID:ijg3h/+i.net
ー翌日

穂乃果ちゃんは学校に来ていた。彼女は練習には参加していたが、凛たちを見ると震えだす。

…さて、誰のことを怖がってるのかな〜?
26: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:31:29.24 ID:ijg3h/+i.net
ー練習後

絵里「今日はここまでよ!解散!」

希「なぁ、にこっちの妹さんたち食べに行っていい?」

にこ「ん?いいんじゃない?私は歓迎するわ」

ことり「海未ちゃん、駅前に新しいケーキ屋さんができたから一緒に行こ?」

海未「えぇ、お供させて頂きます」

花陽「真姫ちゃん!駅前にお米屋さんができたので一緒に行きましょう!」

真姫「何で私?別にいいけど…」

穂乃果「…」
27: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:31:56.97 ID:ijg3h/+i.net
ー部室前

凛「穂乃果ちゃん〜!おっはよ〜!」

穂乃果「…凛、ちゃん……」

凛「あれあれ?どうしたの?元気ないよ!ほら、早く練習行こ?」

穂乃果「…うん」

穂乃果ちゃんの顔は完全に死んでいました。余程、ショックなことがあったんだね〜。
28: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:32:26.12 ID:ijg3h/+i.net
ー練習後

絵里「今日はここまでよ!解散!」

希「なぁ、にこっちの妹さんたち食べに行っていい?」

にこ「ん?いいんじゃない?私は歓迎するわ」

ことり「海未ちゃん、駅前に新しいケーキ屋さんができたから一緒に行こ?」

海未「えぇ、お供させて頂きます」

花陽「真姫ちゃん!駅前にお米屋さんができたので一緒に行きましょう!」

真姫「何で私?別にいいけど…」

穂乃果「………」
29: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:33:08.78 ID:ijg3h/+i.net


「こんなの…おかしいよ!」

凛「ううん、おかしくないよ」

穂乃果「!?凛ちゃん!」

凛「穂乃果ちゃんの常識で『おかしい』と思っても、多数が『おかしくない』って言ったら、それは『おかしくない』んだよ」

凛「穂乃果ちゃんだけなんだよ?そんなことで悩んでるの」

穂乃果「穂乃果が…おかしい?」

凛「うん、穂乃果ちゃんの中にあるルールや価値観を他人に押し付けちゃダメだよ」

穂乃果「………」

穂乃果「凛ちゃん、ちょっと来て」

凛「にゃにゃ?」
30: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:33:41.24 ID:ijg3h/+i.net
ー道

穂乃果「ここだよ…ここで…」

凛「…」

ここは、確か穂乃果ちゃんが学校を休む前の日に通った道…。次の日にここのパン屋さんに行くって約束してたよね。

穂乃果「ここで…、うっぅ…」

穂乃果「…ここで、海未ちゃんが死んだの…」
31: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:35:50.44 ID:ijg3h/+i.net
凛「…」

穂乃果「前に海未ちゃんとことりちゃんと来た時、学校の始業前に来てさ、時間もギリギリで…」

穂乃果「それで信号無視して道路渡ってさ…、そしたら海未ちゃん、穂乃果を追いかけて…」

穂乃果「轢かれたの、車に」

穂乃果「車はどっか行っちゃって、海未ちゃんは何も無かったみたいに立ち上がって、出てた血も傷口に戻っていって…」

穂乃果「ことりちゃんも、周りの人も、何も無かったように振る舞ってて…、異常だよ…!こんなの…」
32: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:37:05.80 ID:ijg3h/+i.net
凛「穂乃果ちゃん」

穂乃果「この世界…変だよ!!何で!?穂乃果は

凛「…ダメだよ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「…え?」

凛「世界が〜とか急に風呂敷を広げたら収集つかなくなっちゃうよ」

穂乃果「…何、言ってるの?」

凛「穂乃果ちゃんの言う『世界』から見ると穂乃果ちゃんは異端なんだよ。異端は集団によって排除されちゃう」

穂乃果「…なら、排除してよ……穂乃果を、ここから出してよ…!」

凛「それはできないよ。凛は穂乃果ちゃんが死ぬまで檻から出す気はないよ!」

穂乃果「え、凛ちゃんがこの世界を…!」
33: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:38:20.24 ID:ijg3h/+i.net
凛「なーんてね、嘘だよ」

穂乃果「…は?」

凛「凛はこの世界では嘘をつく猫、なんだよ。凛の喋る言葉は全て嘘。嘘の反対は真実じゃない。凛は騙し続けるよ」

穂乃果「…凛ちゃんは、穂乃果のこと…嫌いなの?」

凛「うん!嫌いだよ!大大大嫌い!」

「なーんてね、それも嘘だよ!!」
34: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:38:56.71 ID:ijg3h/+i.net
ー翌日

ピンポーン

凛「にゃにゃ?穂乃果ちゃん」

穂乃果「…おじゃまします」

ー凛部屋

凛「穂乃果ちゃん、学校サボるなんてよくないよ?」

穂乃果「それは凛ちゃんもでしょ?」

凛「凛は穂乃果ちゃんが来なかったら行ってたのにな〜」

穂乃果「それ、嘘なんでしょ?」

凛「さぁ、どうだろうね?」
35: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:39:36.11 ID:ijg3h/+i.net
穂乃果「私、これからずっと凛ちゃんの側にいるよ」

凛「何でかにゃ?」

穂乃果「凛ちゃんだけがこの世界から出る方法を知ってるんだから、凛ちゃんの側で何かヒントだけでも得れるかもしれないし!」

凛「にゃ〜、まあ頑張ってよ。凛は応援するよ」

…どうせすぐに飽きちゃうんだろうな〜
36: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:40:34.91 ID:ijg3h/+i.net
凛「いただきます!」

穂乃果「いただきます!」

凛「…」



凛「ふわぁ〜………寝よう…」

穂乃果「とうっ!」ベッドイン

凛「にゃにゃ!?」



凛「ん……朝にゃ〜…」

穂乃果「ふわぁ〜…おはよう……」

凛「」

この日から、本当に穂乃果ちゃんは凛の側を片時も離れなかったんだ…

口から出任せ!って思ってた凛はどこかに行っちゃったよ。
37: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:41:02.92 ID:ijg3h/+i.net
ー数日後

凛「ねぇ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「ん?なあに?」

凛「穂乃果ちゃん、本当に凛の側にずっといるね、鬱陶しいくらいに」

穂乃果「…凛ちゃんが、世界が嘘をつくなら…穂乃果だけでも本当のことを言い続けないと、ね?」

凛「…凛は嘘つきだけど、皆はただ黙秘を続けてるだけだよ?」

穂乃果「黙ってるのも嘘をつくのも、本当の気持ちを伝えられないって点では同じだよ」

凛「…」
38: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:41:34.84 ID:ijg3h/+i.net
ー翌日

穂乃果「ごちそうさまでした!」

凛「ごちそうさまにゃ!」

穂乃果「ん〜…、じゃあお風呂入ってこよ〜っと」

凛「…凛はもう眠たいから寝るね」

穂乃果「ふふふ…、凛ちゃん、穂乃果と一緒にお風呂入りたいんだね!」

凛「にゃぁ!!?」

心を…読まれた?

いや、きっと偶然だよ…
39: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:42:04.70 ID:ijg3h/+i.net
穂乃果「ほら、凛ちゃん!ここベッド空いてるよ!」

凛「これ凛のベッドにゃ〜!」

…このやり取りも何回目だろう。

穂乃果「凛ちゃん〜、おやすみ〜」

凛「にゃぁ」
40: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:42:49.49 ID:ijg3h/+i.net
穂乃果「…凛ちゃん、絶対に『おやすみ』って言わないよね。何で?」

凛「…何だか、その言葉を言うと全部終わっちゃう気がするんだ………」

穂乃果「…」

穂乃果「私はずっと、凛ちゃんの側にいる!そう約束したからね!…だから、泣かないで?」

凛「…え?」

あれ?おかしいな…嘘つき猫は涙を見せないはずなのに………
41: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:43:39.64 ID:ijg3h/+i.net
ー幾日

凛は今日も今日とて嘘をつく。

でも、最近調子が悪いみたい。

穂乃果「あ、また凛ちゃん嘘ついた。ダメだよ?嘘ついちゃ」

凛「………………」

穂乃果ちゃんは、凛の嘘を最も容易く見透かしてくる。

そして、穂乃果ちゃんに嘘が通じなくなってしまった。
42: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:44:06.64 ID:ijg3h/+i.net
凛は穂乃果ちゃんをどうしたいんだろう。
凛は穂乃果ちゃんのことが好き?
いやいや、凛は穂乃果ちゃんのことは大嫌いなんだから…

そもそも、何でこんなこと考えてるんだろう…

…もう、…………
43: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:44:33.83 ID:ijg3h/+i.net


凛「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ほぇ!?」

ー遊園地

穂乃果「わぁ〜…人が誰もいない…」

凛「穂乃果ちゃん、行こ!今日1日、凛とデートだよ!」
44: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:45:01.44 ID:ijg3h/+i.net
穂乃果「タダで乗り物のれるなんて凄いよ!…何だかズルみたいだけど…」

凛「混んでないからたくさん楽しめるにゃ!」


穂乃果「わゎ!あんな所に隠れミッキーが!」


凛「きゃ〜!すごい高いよ〜!!」


穂乃果「わぁ〜びしょ濡れだ〜!!」


穂乃果「あはは!楽しいね!」

凛「うん!」
45: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:45:25.84 ID:ijg3h/+i.net
こんな日々が永遠に続けばいいのに…
なんて、あり得ないことを想像することがよくあるんだ。

…もう、ダメだね。

時間切れだ。
46: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:45:57.23 ID:ijg3h/+i.net
凛「ねぇ、穂乃果ちゃん。最後に…」

穂乃果「?」

ー教会

凛「…一カ月ぶりだね」

穂乃果「?」

穂乃果ちゃんは覚えてないよね。そうだよ、凛が記憶を消したんだからね。

穂乃果「…凛ちゃんはやっぱり私に何も教えてくれなかったね…、私そんなに信用ないのかな…?」

凛「凛は穂乃果ちゃんのこと信じてるよ?」

穂乃果「えへへ…ありがと」
47: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:46:30.10 ID:ijg3h/+i.net
凛「穂乃果ちゃん!一緒に歩こう!」

穂乃果「うん!」

私と穂乃果ちゃんは腕を組み、教会の奥へと進んでいきます。

穂乃果「これだと凛ちゃんが穂乃果のお父さんになっちゃうよ!」

凛「あ、ほんとだ!えへへ」

祭壇の前でお互い向き直ります。
48: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:46:57.59 ID:ijg3h/+i.net
穂乃果「え〜…辞める時も〜、健やかなる時も〜、え〜…続き何だっけ?」

凛「凛も分からないよ〜!」

穂乃果「あ、そうだ!……誓いますか?」

凛「な、何を!?」

穂乃果「あはは、何だろうね…」

凛「あはははは……はぁ…」

穂乃果・凛「誓います」
49: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:47:33.17 ID:ijg3h/+i.net
凛「はい、結婚指輪!」

穂乃果「わぁ!ありがとう、凛ちゃ……、ってこれ!凛ちゃんがずっと持ってた指輪!」

凛「…うん、ずっと温めてたんだよ!」
50: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:48:06.57 ID:ijg3h/+i.net
穂乃果「ねぇ、凛ちゃん」

凛「なあに?」

穂乃果「…キス、しよっか?」

凛「にゃぁ………///」

顔が熱くなってきたよ…!

凛「…それは、元の世界に戻った時にしよう?ね?」

穂乃果「…え?」

凛「もう今日、この世界は無くなっちゃうから」
51: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:48:41.40 ID:ijg3h/+i.net
穂乃果「!何で?そんな急に…」

凛「穂乃果ちゃんはここから出たがってたでしょ?良かったよ!無事出られて!」

穂乃果「全然よくないよ…、もっと凛ちゃんと2人きりで居たかった…」

凛「ダメだよ…穂乃果ちゃん。これは最初から決まってたことなんだから…」

穂乃果「うぅ…、こんな死んだ世界でも、凛ちゃんと一緒なら楽しかった!凛ちゃんのことを、また好きになれた!」

凛「ダメだよ…穂乃果ちゃん………、そんなこと言われたら…もう………」

穂乃果「………」
52: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:49:23.10 ID:ijg3h/+i.net
凛「…穂乃果ちゃんは、ここから出たらまず、何をしたい?」

穂乃果「………何だろうね?とりあえず普通の生活を送りたいな…」

穂乃果「朝起きて歯を磨いてご飯食べて学校行って授業受けて練習してお風呂入って和菓子食べてすやすや眠りたいなぁ…」

凛「それが穂乃果ちゃんの日常?」

穂乃果「うん、穂乃果の全て」

凛「凛は何してるんだろうな〜…」
53: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:50:10.21 ID:ijg3h/+i.net
穂乃果「…」

凛「…この世界は、別に死んでるわけじゃないんだよ」

穂乃果「え?」

凛「この世界の人もただ法則に従って動いてるだけ。ロボットみたいだけどちゃんと生きてる」

穂乃果「…法則?」

凛「この世界の人はここが無くなるまで中の人を閉じ込めておく、っていう命令に従ってるの」

凛「その命令を出したのは凛…」
55: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:50:43.64 ID:ijg3h/+i.net
凛「そして、この世界を作ったのも、凛」

穂乃果「…そっかぁ、そうなんだ…」

教会の天井にヒビが入った。それは教会にヒビが入ったわけではない。
世界にヒビが入ったんだ。

凛「タイムリミットの一カ月だ。もうこの世界ともさよならだね」

穂乃果「元の世界に、戻るんだね…」

凛「うん!」

世界が、形を崩し始めてきた。
56: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 20:51:12.94 ID:ijg3h/+i.net
凛「最後に一つだけ…」

凛「穂乃果ちゃん。嘘つきな僕の戯言に付き合ってくれて、ありがとう」

穂乃果「凛ちゃん!」

凛「………」

僕は微笑みます。彼女のために…
58: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 21:01:33.58 ID:ijg3h/+i.net
ー現実世界

私が目をさますと、そこに広がるのは荒れ果てた世界だった。

私は失った記憶を徐々に取り戻していきます。

穂乃果(………そうだ…)

世界は、滅びたんだった。
59: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 21:03:00.86 ID:ijg3h/+i.net
私のすぐ側には錆びた十字架が地面に突き刺さっています。

ふと横に目をやると、そこには凛ちゃんが寝ていました。

体は既に腐敗しきっており、面影も残っていません。

穂乃果「あ、………あぁ……………」

隕石衝突により滅んだ世界で、私はただ一人、残されてしまいました。

穂乃果「うぅう………凛ちゃん……!」

なんで私、生きてるんだろう…

こんな辛い思いしてまで生きてたくないよ…
60: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 21:04:02.99 ID:ijg3h/+i.net
そこで私は気付きます。私の中指に、夢で出てきた指輪がはめられていたことに。

穂乃果「!!」

私はすぐに、凛ちゃんの手を確認します。すると、私とお揃いの指輪がはめられていました。

穂乃果「………凛ちゃん…!!」

凛ちゃんが最後の力を振り絞ってまで、穂乃果を助けてくれた理由がなんとなく分かってきました。

生きる意味とか何だとかは、実際に生きてみてから考えることにするよ。
61: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 21:05:20.53 ID:ijg3h/+i.net


私は、生き残っていた人たちとともに、復興活動に取り組んできました。

私は皆よりも早くリタイアになるけど、これからも頑張って、何十年かかってでも、皆が笑顔で居られる、そんな世界に作り変えてほしいな…

なーんて、私のワガママ。でも、最後だからいいよね?


穂乃果(凛ちゃん…)

猫「うみゃーぉー」

穂乃果「…?……猫、…さ……………」

猫「………」



「おやすみなさい」
62: ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 21:17:45.07 ID:ijg3h/+i.net
終わりだよ!

次はことりちゃんがデスノート()拾う話書くよ
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『【ss】凛「法螺猫」』へのコメント

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