海未「契約者?」

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海未-アイキャッチ15
1: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 20:39:32.07 ID:fdEzuKwr.net
――放課後

穂乃果「この後クレープ行かない?」

ことり「あ、行きたい!」

凛「凛も行くー!」

希「じゃあ皆で行こか」

海未「すみません、今日は家でお稽古があるので……」

真姫「……私も今日は用事があるの。ごめん」

にこ「ノリ悪くな〜い?」

花陽「で、でも仕方のない事だし……」

絵里「そうよ、無理強いはいけないわ。じゃあ今回は私達だけで行きましょう」

ことり「海未ちゃんごめんね?」

海未「気にしないでください」

凛「じゃあさっそく行くにゃ〜!」

にこ「引っ張んじゃないわよ!」

真姫「……そっちは頼んだわね」

絵里「はいはい」

元スレ: 海未「契約者?」

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2: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 20:42:16.71 ID:fdEzuKwr.net
――帰路

海未(仕方のない事だとはいえ家と学校の両立は中々難しいですね……おや?
    水溜り?それに道路全体が何故が濡れています……雨なんていつ降ったのでしょう?……ん?)

スッ...

海未「ひゃあ!?な、なんですか……み、水が浮いて……こっちに来ますううう!?」
    いやあああ!?何なんですかもうううううう!!」

真姫「伏せなさい」

海未「!?と、飛んできた水が止まりました……いったい何が……」

真姫「……気圧が下がると、水は低い温度でも沸騰するようになるの」

海未「ま、真姫!?なんでここに!?」

真姫「真空状態にもなれば常温で沸騰し、その気化熱で凍結する。中学生の理科よ。
    そして、あなたのその能力は液体の水にしか及ばない……そんな感じかしら?」

海未「誰かと話しているんですか……?」

<……

海未「誰か居るのですか!?」

真姫(ら、ランセルノプト放射光!?海未、まさか……)

真姫「あんたを狙った奴よ。もうどこか行っちゃったみたい」

海未「???」

真姫「豆大福投げつけられたハトみたいな顔止めなさい」
3: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 20:43:45.01 ID:fdEzuKwr.net
海未「あ、あの!いったい何が起きていたんですか!?水が浮いて……そ、そうです!水が浮いてたんです!!」

真姫「見てたから知ってるわよ」

海未「なんで驚かないんですか!?私だけ驚いてバカみたいじゃないですかぁ!」

真姫「わかったわかったから騒がないで!説明してあげるから!」

海未「真姫は何か知ってるんですか!?」

真姫「説明するって言ってるでしょ!その為に……いったん学校に来てくれる?ここじゃ都合悪いから」

海未「で、でも今日は7時半から空手のお稽古が……」

真姫「今日は休みなさい」

海未「引っ張らないでくださひぃいい!!」

真姫(よく見ると氷が海未を避けている……いや、防がれている。やっぱり……)

――音ノ木坂学院 音楽室

海未「音楽室、ですか?あ、あれですね!音楽室は防音されているから盗み聞きを防ぐ為に――」

真姫「よいしょっと……」

〜♪

海未「ってなんでピアノ弾くんですか!あ、音を出して盗聴を防ぐ為に――」

真姫「〜♪」

海未「って無視ですか!」

真姫「うるさいわね」
5: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 20:45:17.37 ID:fdEzuKwr.net
真姫「じゃ、質問を受け付けるわ」

海未「あ、あの何で音楽室なんですか」

真姫「そこから聞くのね……。ピアノがあるからよ」

海未「ではなぜピアノを?」

真姫「対価だからよ、能力の」

海未「対価……能力?そ、そうです!あの水が浮いたり凍ったりするあれ!あれはいったいなんなんですか!?」

真姫「それを最初に聞きなさいよ。あれが私達契約者が使う能力。海未はどっかの契約者に狙われたってことね」

海未「契約者!?契約者って何なんですか!?何で私狙われたんですか!?真姫はいったい何なんですか!?」

真姫「一々大声出さないでよ、もう。……私達は特殊な能力を持った契約者と呼ばれる存在。分かった?」

海未「分かんないです!」

真姫「だから大声出さないでって言ってるでしょ……。そうね、どこから話せばいいのかしら」

海未「全部お願いします……」

真姫「――海未は、星空が偽物だって聞いたら驚く?」

海未「え!?凛は偽物だったのですか!?」

真姫「そっちじゃないわよ」
7: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 20:46:54.81 ID:fdEzuKwr.net
――数分後

海未「――つまり、真姫は能力者なんですね!」

真姫「いったい何を聞いていたのかしら……。まぁそういう事。
    『契約対価』を支払う代わりに『契約能力』を行使できる存在。
    感情が少々希薄で合理的な判断で行動する。
    ついでに言うと、私のメシエ・コードはPI502、能力は気圧の操作」

海未「で、では最後の質問をしてもいいですか」

真姫「何?」

海未「契約者と言うのはあまり大っぴらに言ってはいけない存在だと言う事でした。
    ではどうして私に詳しく説明してくれたのですか?」

真姫「そのほうが海未が静かになるかと思って」

海未「そんな理由で話していいんですか」

真姫「それに話しても平気だからよ……。そろそろ行きましょう。付いてきて」

海未「あ、その前にそこの自販機で飲み物買ってもいいですか?コーラが飲みたくなってしまいました」

真姫「そのくらいいいけど」

海未「ゴクッ……んっ!けほっ!けほっ……炭酸は慣れませんね……。あ、残り飲みますか?」

真姫「え?あ、あぁどうも」
8: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 20:48:42.37 ID:fdEzuKwr.net
――理事長室

海未「あの、どういったご用件で……」

理事長「海未さん。早速ですが、契約者について説明を受けたそうですね?」

海未「は、はい……」

真姫「目の前でいろいろ起きちゃったんだから隠しても意味ないでしょ?」

理事長「まぁそうですが……。それで、契約者絡みの話は極秘だという事も聞きましたね?」

海未「え、えぇ……」

理事長「そうとなると、海未さんには選択肢が2つしかありません
     契約者に関する一切の記憶を消去するか、契約者に関する記憶を持っていても問題ない存在になるか、です」

海未「そ、それはどういう……?」

真姫「さっきまでの記憶を消すか、こちら側の人間になるか」

海未「なれるんですか!?」

理事長「真姫さんの報告によると……あなた、契約者ですね?」

海未「で、では私も真姫みたいな能力者になれると!」

真姫「……既にその能力者って奴よ。本当に自覚ないの?」

海未「それは、どういう?」

理事長「本当に気が付いていないようです。
     通常の人間性を保ったままの契約者ということでしょうか」

真姫「分からないわね」
9: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 20:50:15.69 ID:fdEzuKwr.net
海未「……もしかして私は契約者?なのですか?感情なら普通にありますが……」

真姫「ちょっと違う、私にだって感情はあるわ。
    ただ、感情的には行動せずに物事を合理的に判断するようになるの。
    自分にとって得なのか損なのか。必要と判断すれば人を殺すことに何の罪悪感も感じない」

海未「私は人殺しなど!」

真姫「じゃあ例えば、目の前で穂乃果が殺されかけている。助ける為には相手を殺すしかない。どうする?」

海未「……相手を刺し違えてでも殺します」

真姫「殺せるじゃない」

海未「そうしなければ穂乃果が殺されるという状況ならそうするしかないじゃないですか」

真姫「それよ。良心の呵責だとか人を殺す恐怖を、『そうするしかない』でクリアしている。
    海未にとってそれが合理的だと判断したのよ」

海未「で、ですがそれは穂乃果を助ける為です。自分の為ではありません。」

理事長「何をもって合理的とするのかは目的によって異なります。
     海未さんは今『穂乃果さんを守る為にはどう動くのが合理的なのか』判断したのです。
     自身より穂乃果さんを優先するというのが少々珍しいのですが、それが海未さんの行動原理なのでしょう」

海未「そういうものなのでしょうか」

理事長「そういえば、真姫さんは一度諦めた音楽をやりたいからとμ'sに居るそうですよ?
     本人曰く合理的だそうです。私には音楽を続けたいという部分に合理性を感じられないのですが」

真姫「それは今言わなくてもいいでしょ」

海未「……では、本当に私は契約者なのでしょうか」

真姫「おそらく、間違いないと思うわ。だってあなた……能力も使った上に対価まで支払ったわ」
10: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 20:53:03.51 ID:fdEzuKwr.net
海未「い、いつ私が能力を……?」

真姫「あなたが襲われたとき、私があなたを守ったわ。でも実はちょっと間に合っていなかったの。
    ちょっと距離が遠かったし、海未を真空中に巻き込むわけにはいかなったもの。
    けど、あなたは自力で自分を守っていた。水は確かに海未を避けるようにした状態で凍結していた。
    いったい、何をしたの?」

海未「それは……」

理事長「さらに真姫さんは海未さんからランセルノプト放射光が発生したのを確認したと言っています。
     これは契約者が契約能力を行使する際に起こる発光現象です」

真姫「そして最後に……あなた、さっきコーラ飲んだわよね?炭酸嫌いじゃなかった?」

海未「急に飲みたくなったのです。1口飲んで無理だったので諦めましたが……」

真姫「それがあなたの能力に対する対価。炭酸飲むだけだなんて本来は楽な対価のはずなんだけど」

理事長「嫌いな飲み物が対価ですか。難儀なものですね」

海未「1口飲むだけが対価でいいんですか?確かに喉が痛かったですけど……」

真姫「私だってピアノ弾くだけよ?最悪スマホのアプリで代用できるわ」

海未「そ、そんなのでいいんですか!?真空作る対価がスマホのピアノですか!?」

真姫「弾けるなら本物がいいわよ!一応は凌げるけど満たされないというか……。
    喉乾いてて凄くコーラ飲みたいって時に水飲むようなものね」

理事長「花陽さんの契約対価はお米を食べるだけですしね。
     本人の好きな食べ物が対価なんて幸せ者です」

海未「……え?花陽?」
12: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 20:55:15.50 ID:fdEzuKwr.net
真姫「あ、花陽も契約者よ。メシエ・コードはKY519だったかしら。まぁそれは置いといて」

海未「さらっと言わないでください!」

理事長「それより今は海未さんの契約能力がどんなものが知る必要があります」

真姫「あの時何をしたの?」

海未「よく分りませんが……こんな感じでしょうか?」

理事長「……なるほど、海未さんの前に見えない壁のようなものがあります」

真姫「確かに物体があるわ……これは何をしているの?」

海未「空気を……弄っているような気がします」

理事長「空気を固形化しているということでしょうか?」

海未「多分そんな感じかと……あ、掴むこともできるみたいです。それっ!」ぽいっ

真姫「しかも投げられる、と」

海未「役に立つのでしょうか……?」

理事長「そうねぇ……。空気で矢を作って弓で射るとかどうでしょう?弾切れ知らずですね」

真姫「剣でも作って切りつければいいのよ。見えない剣なんて恐ろしいわ」

海未「何でそういう方向にしか考えが行かないんですか!あ、さっきのコーラ下さい」

真姫「はいはい」
14: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 20:57:18.48 ID:fdEzuKwr.net
<prrrrrr♪prrrrrr♪

理事長「おや、絵里さんから電話ですね。もしもし?」

海未「え、絵里?まさか契約者とか言わないですよね……?」

真姫「契約者よ?」

海未「あ、そうですか……」

理事長「無事に全員を家に送ったとのことです」

真姫「そう、よかったわ」

海未「どういうことですか?」

理事長「実は……最近、不穏な動きがあるようなのです」

海未「不穏な動き?」

理事長「最近、契約者達があなた達μ'sを狙っているようなのです」

真姫「所属も目的もよく分っていないんだけど、狙いは私達みたいなの」

海未「え!?だ、誰も襲われたなんて言っていませんでしたよ!?」

理事長「実際に手を出してきたのは今回が初めてです。今までのは軽い悪戯みたいなものでした」

真姫「それに記憶も消してるし……けど、ここに来て進展しちゃったってこと」
15: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 20:58:38.70 ID:fdEzuKwr.net
理事長「ですが助かりました。海未さんが戦力に加わってくれるとなると多少やりやすくなりますね」

真姫「いい?これから登下校するときは必ず穂乃果とことりと一緒に居なさい。玄関から学校まで。分かった?」

海未「今までも一緒に登下校していたのですが」

真姫「朝は集合場所を決めるんじゃないくて迎えに行くの玄関まで!帰りも玄関まで!分かった?」

海未「は、はい……」

理事長「絵里さんは希さんを、花陽さんは凛さんを今まで護衛してきてもらっていました。
     今までは真姫さんを2年生に付け、にこさんは観測霊による監視のみでしたが……真姫さん、お願いしますね」

真姫「分かってるわ」

prrrrrrrrr!prrrrrrrr!

理事長「天文部からですね。もしもし……え!?はい、分かりました」ガチャ

真姫「どうしたの?」

理事長「買い物に出かけたにこさんが契約者と遭遇したそうです。
     絵里さんと花陽さんが向かいました。2人も向かってください」


――買い物帰り

にこ(うひぃ……タイムセールなんとか間に合ったわね……
    ったく絵里の奴、家まで送りたいだのついて来たいだのダダこねるんじゃないわよ!)

???「矢澤にこ、だな?」

にこ「……なんか用?はっ!?もしかしてにこにーのファン!?」

???「……」
16: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 20:59:58.13 ID:fdEzuKwr.net
にこ「な、何よ……ちょっと怖いじゃない……」

???「ふんっ」ドンッ!

にこ「ぬぁああ!?何の音よぉおーって買い物袋がああああ吹っ飛んでゆくううううって卵がああ!?」

???「……」スッ...

にこ「ちょちょちょちょちょっと待って待ってって!」

???「……」

にこ「さ、さっきのをあたしに当てる気……?ちょぉーっとにこにー死んじゃうかなぁ〜……?」

<にこちゃんちょっとごめん!

にこ「花陽の声!?」

カチッ...ドォン!!

にこ「今度は何か爆発したわ!もう何なのよ!!」

絵里「はーいにこ、ちょっと静かにしてましょうねー」ビリッ

にこ「絵里……?」ドサッ

絵里「いやぁ何とか間に合ったわね!」

花陽「にこちゃんをちゃんと見てないからこうなったんだよ?」

絵里「帰った後の事なんか知らないわよ!!」
24: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 22:14:30.74 ID:fdEzuKwr.net
花陽「そんな事より、今はあれをどうにかしないと……」

絵里「そんな事ってなによ!ってまぁ、それもそうね」

???「契約者か……」

花陽(ん……この声……?)

花陽「絵里ちゃん、殺しちゃダメだよ?」

絵里「分かってるわよ……放て心に刻む奴!」ビリッ...ッドォ゙ン!!

花陽「それ見た目の割に弱い……」

絵里「うるさい!プラズマレールガンよ!強そうじゃない!」

???「まさか2人も契約者が居たとは……だが」

花陽「……来ます」

ベキベキベキベキッ

絵里「いやあああ!?地面がああ!地面がああああ!!?」

花陽「地割れ……?」

絵里「なんでそんなに冷静なのよー!」

花陽「絵里ちゃんがいちいちうるさいの」

???「いちいちうるさいな君は……」ベキベキッ

絵里「いひゃああああ!?」

花陽「けど」

???「なんだ」

花陽「わざわざ可燃物を用意してくれてありがとうございます」
25: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 22:20:34.95 ID:fdEzuKwr.net
???「……何?」

カチッ...ドカンッ!

???「爆発っ!?」

花陽「アスファルトは燃えにくいですが可燃物です。
    それをわざわざ粉塵にしてばら撒いてくれるなんて……殺してくれと言っているようなものです」カチッ

ボンッ!

???「……分が悪いか」

花陽「あなたに用はありません。大人しく退いてくれるならこちらも退きます。
    契約者らしく合理的に判断したらどうですか?」

???「そうか」

絵里「ちょっと!逃がしちゃうの!?ってもう居ない……」

真姫「やっと着いた……また随分と派手にやったみたいね」

花陽「あ、真姫ちゃん」

絵里「それに海未まで?」

海未「あ、どうも」

真姫「とりあえず学校に行きましょうか。海未についてもそこで話すわ。
    絵里、にこちゃん担いで」

絵里「その前に……ティッシュ1枚頂戴」

真姫「また忘れたの?いい加減にしなさいよ……」

花陽「はいどうぞ〜」

絵里「ありがと。……へっくし!っぁ〜……へっくし!」

海未「何してるんですか。こよりで鼻を突っついて」

絵里「対価なんだからしょうがないじゃない」
26: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 22:23:22.93 ID:fdEzuKwr.net
――理事長室

絵里「――と言うわけです」

理事長「触れただけで地割れを起こした、と。どういう能力かしら?」

絵里「そうなのよ!いきなりべきべき……」

花陽「破裂音のような音も振動もがなかったので、衝撃を与えるのではなく地面に直接作用したんだと思います」

理事長「どの道危険なことに変わりはありませんね。1日に2人も襲われるとは……
     こちらでも対策を考えますので、本日は解散して結構です」

絵里「分かりました」

――廊下

花陽「そういえば襲われたの2人って言ってたよね?」

海未「あ、私も先ほど学校帰りに襲われたのです」

絵里「なんで記憶を持ったままなのかしら?にこはMEで記憶消去したのよね?」

海未「それが……」

真姫「海未も契約者だったのよ。本人気付いてなかったんだけど」

花陽「そうだったんだ!どんな能力なの?」

真姫「空気で壁作ったりぶん殴ったりできる感じかしら」

海未「それで2人の能力はいったい何なのでしょう?
    爆発現場みたいなことになってましたが……」
27: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 22:26:45.63 ID:fdEzuKwr.net
絵里「それは実際に見てもらえば分かるわね!それ!」ビリリッ...ッズドン!

海未「わ!なんか出ました!」

絵里「私、MY712は電子を扱えるの。と言っても生み出せるわけじゃないからその辺の原子から電子を引っ剥がしてるんだけど。
    それで、空気から電子を奪ってプラズマ化させて……ローレンツ力で撃ち出せばプラズマレールガンの完成ね!」

海未「まどろっこしいですね」

花陽「あれ見た目は派手だけどしょぼいの」

真姫「光って音もうるさいからいかにも強そうって感じはするけど威力は無いのよね。
    普通に電気で攻撃しなさいよ」

絵里「放電は疲れるのよ!」

花陽「それでね、私の力は物質交換型テレポーテーション。といってもガス同士しかできないんだけど……」

海未「???」

花陽「例えばここにティッシュがあるでしょ?
   周りから酸素を持ってきて酸素濃度を上げれば…ライターの火花でも一瞬で燃えちゃうの」カチッ...ボンッ

海未「わわっ!」

花陽「大丈夫、燃え広がらないように二酸化炭素でシールドしてるから……」

真姫「爆発現場みたいになってたのは花陽のせいね。絵里じゃないわ」

海未「皆さん派手な能力ですね……」

真姫「使い方次第よ」

絵里「花陽、ティッシュ頂戴」

花陽「はい、どうぞー」おにぎりもぐもぐ

絵里「っしゅん!あ゛ぁ〜……へーっくし!あ゛〜……」

海未「そのおっさんみたいなくしゃみどうにかならないですか」
28: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 22:30:58.23 ID:fdEzuKwr.net
海未「それで、これからどうするんですか?」

真姫「どうするもなにも指示が来るまではいつも通りよ」

絵里「そうよ。ラブライブに出るって決めた以上、優勝するんだから」

花陽「ちゃんと練習しないと……」

海未「あの」

絵里「ん?」

海未「真姫や理事長から契約者は合理的に判断する人間だと聞きました」

花陽「そうですね」

海未「ラブライブ出場や……μ'sの活動は2人にとって合理的なんですか?
    真姫がμ'sに居る理由についてさっき聞いてしまったので」」

花陽「私がアイドルなんて無理だと思ってました。けど、μ'sに居るとアイドルになれるんです。
    合理的に考えてμ'sに居たほうがいいじゃないですか」

海未「……ただの私情じゃないですか。いやありがたいですけど」

絵里「やりたいことをやるために居る。それでいいんじゃない?
    楽しみたい、思い出作りたい、廃校を阻止したい……目的なんてそれぞれ。
    何をもって合理的とするかなんて人それぞれよ」

真姫「まぁ、元々音ノ木坂の契約者は人間性を保ったままの人多いから」

海未「ほ、他にも居るんですか……?」

絵里「ほら、理事長とか。対価が若返りだからうっはうはみたいね」

花陽「白いほうのアルパカさんも憑依系契約者さんですね。
    自分の体無くしちゃったみたいですけど」

海未「あ……そうですか」
29: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 22:33:32.58 ID:fdEzuKwr.net
――翌朝 神田明神

海未「遅くなりました」

凛「海未ちゃん達おっそいにゃ」

海未「すみません……穂乃果が中々出てこなくて」

穂乃果「だって家まで押しかけてくるなんて思わなかったんだもん!」

ことり「ことりの家にも迎えに来たよね?どうしたの?」

海未「最近不審者が居るようです。1人では危険です」

穂乃果「そんなこと言われても」

絵里「はいはい、そんな事より練習よ。まずは柔軟から」

8人「「「はーい」」」

穂乃果「そういえばさっきの話だけど……不審者って何?」

海未「不審者は不審者です。この辺に居るようで、実際に襲われた子も居るようなのです」

ことり「なんか怖いね」

海未「2人は私が守りますから大丈夫です」

絵里「そこ無駄話をしない!」

――数分後

絵里「じゃあ通してダンスをするわよ。真姫?」

真姫「……いいわよ」

海未「何したんですか」ヒソヒソ

真姫「ちょっと減圧したの。高地トレーニングみたいなものよ」ヒソヒソ

海未「なるほど」ヒソヒソ

穂乃果「?」

絵里「じゃあ曲流すわねー」
30: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 22:35:45.01 ID:fdEzuKwr.net
穂乃果「ゆめーのとーびーらー♪ずっとさが――」

<ザザッ...

海未「……!」

海未(練習中に来るとは……)

絵里「……」ビリリッ

スピーカー「……」

穂乃果「あれ?音が出なくなっちゃったよ?」

絵里「あら、ラジカセの故障かしら……ちょっと待ってて」

真姫「海未、敵が来ないよう全方位を壁で囲って。天井もつけて密閉するの。花陽は換気」ヒソヒソ

海未「はい」ヒソヒソ

花陽「うん」ヒソヒソ

にこ「何ヒソヒソしてんのよ」

真姫「にこちゃんの持ってきたラジカセが安物の不良品なんじゃないかって話してたのよ」

にこ「ぬぁんですって!?」

希「まぁまぁにこっち落ち着いて」

絵里「あ、治ったわ。再開するわよ」
31: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/29(水) 22:37:56.99 ID:fdEzuKwr.net
――朝練後 登校中

花陽「――それでね、にこちゃんが高菜食べたの。そしたらね」おにぎりもぐもぐ

凛「なんか物凄くブチ切れられてたにゃ」

にこ「何なんよあれ!もう二度とあのラーメン屋いかない!」

絵里「さすがにこね……へっくし!あ゛ー……」

希「風邪?それとも季節外れの花粉症とか」

絵里「さぁね、噂されてるのかも」

真姫「ふーん、にこちゃん災難だったわねー……」スマホぽちぽち

にこ「ちょっとぐらい聞きなさいよ!」

海未「んしょ……」かばんごそごそ

穂乃果「あー!そのラーメン屋さん知ってるかも!海未ちゃんとことりちゃんと行ったかも!」

ことり「そうだっけ?高菜なんてあったかなぁ?」

穂乃果「ことりちゃん!ひょっとして今のギャグ!?」

ことり「違うよぉ!」

海未「ごくごく……っぷはぁ」

穂乃果「おぉ!?海未ちゃんが炭酸飲むなんて珍しい……」

海未「ラムネは飲めます!」

ことり「そんな事自慢されても……」
45: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 16:42:33.89 ID:IioUP1fL.net
sssp://img.2ch.sc/ico/nida.gif
――数日後

穂乃果「ほへぇ〜」

絵里「これがラブライブ専用のサイト……」

穂乃果「お、これは?」

花陽「予選が行われる各地区のステージだよ。
    今回の予選は参加チームが多いから会場以外の場所で歌う事も認められているの」

穂乃果「え!そうなの!?」

絵里「それはルールブックに載っていることよ?なんで穂乃果が知らないの……?」

穂乃果「いやぁ……文字を読むのが苦手で……」

絵里「むぅ」

花陽「もし自分たちで場所を決めた場合、ネット配信でライブを生中継――、
    そこから全国の人にライブを見てもらうんです」

穂乃果「全国……凄いや!」



――UTX

ツバサ「――始まる」

英玲奈「……その事で、少しいいか」

ツバサ「どうしたの?」

英玲奈「少々厄介なことになっていてな……」

ツバサ「そう」
46: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 16:44:11.31 ID:IioUP1fL.net
――秋葉原駅前

穂乃果「う〜ん……この辺とか?」

海未「人がたくさん……」

海未(これでは不審人物の接近に気が付きにくい……)

希「それにアキバはA-RISEのお膝元やん?」

にこ「下手にライブやったら喧嘩売ってると思われるわよ?」

ことり(1回ライブやったような……)

花陽(A-RISEですか。少々引っかかるんですよね)

花陽「あ、あの!せっかくここまで来たんですし……UTX見に行ってもいいですか?
    そろそろ特大モニターでA-RISEの挨拶がある時間なの」

凛「いいよ!行こ行こ!」

――UTX前

<UTX高校へようこそ!ついに新曲ができました!

ことり「やっぱり凄いね……!」

海未「堂々としています」

海未(統堂なだけに)

穂乃果「……負けないぞ」

ツバサ「高坂さん!」
47: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 16:45:59.54 ID:IioUP1fL.net
――その晩 園田家 Skype会議

絵里『で、結局流れで会場決まっちゃったわけだけど……大丈夫かしら?』

真姫『何がよ。どこでライブしようが生中継で人の目につくのよ?
    敵さんが襲ってくればどこでやったって一緒よ』

海未「とは言え他の音ノ木生は一切襲われず、我々だけがターゲットです。
    ライブというのは格好の的では」

絵里『さすがにUTXじゃネット以外にも実際に見に来る観客も多いでしょうし……。
    それにUTXって学校の癖に警備が割と頑丈で入りづらいわ』

花陽『その事なんですけど……』

海未「花陽?どうしました?」

花陽『前ににこちゃんが襲われたことがあったよね?』

真姫『ああ、あれね』

花陽『あの時相手の契約者さんの声を聞いたんだけど……』

絵里『私も聞いてたけど……それがどうしたの?』

花陽『声が英玲奈さんに似ているなって……気のせいかな』

海未「A-RISEの?」

真姫『ちょっと……何で早く言わないのよ』

花陽『もしかしたら考え過ぎかなって思って……』

絵里『でも、もし本当ならちょっとヤバくない?』

海未「UTX校を会場として貸してくれるのは我々を招き入れる為……?」

真姫『あら、アウェー戦なんて燃えるじゃない』
48: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 16:47:51.96 ID:IioUP1fL.net
海未「そういう問題では……!」

真姫『どの道、人目について困るのは相手も同じ。なら表立ったことはしてこないわよ』

絵里『さて、どんな嫌がらせがくるのかしらね』

花陽『μ'sばかりを狙うのであれば、何か理由があるはずです。
    という事はそこから目的も考えられると思うんです」

真姫『A-RISEが敵だと仮定して、μ'sがぴんぴんしてるとどういった不都合があるのかってことね』

絵里『廃校……はもう回避したから関係ないわね』

海未「ラブライブ……でしょうか。一応、敵です」

真姫『優勝目指してるのにこんな事言いたくないけど、ラブライブなんて学生のお祭りみたいなものよ?
    そんな事に契約者なんて使うかしら。普通、国のエージェントとかやるような存在よ』

海未「私達だって契約者です。そしてμ'sの警護の為にいろいろ動いています。
    となれば、相手が契約者を使っていてもおかしくないのでは?」

花陽『もしそうなら……次のライブは色々と苦労しそうですね』

真姫『観測霊を入れない為に停電させられるかも知れないわ、いざとなったら……絵里、電源お願いね』

絵里『本気で言ってるの……?』

真姫『電子なんて送電線からいくらでも引っ張ってこられるでしょ?どうにかしなさい』

絵里『えっ……』
49: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 16:49:18.39 ID:IioUP1fL.net
――地区予選当日

花陽「既にたくさんの人が見てくれてるみたいだよ!」

絵里「皆!なにも心配要らないわ!とにかく集中しましょう!」

ことり「でも……本当に良かったのかなぁ……?A-RISEと一緒で……」

絵里「一緒にライブをやるって決めてから2週間集中して練習ができた。
    私は正解だったと思う」

ツバサ「こんにちは」

海未「……」

穂乃果「あ、こんにちは」

ツバサ「いよいよ予選当日ね。今日は同じライブができて嬉しいわ。
     予選突破を目指して互いに高め合えるライブにしましょ?」

穂乃果「……はい!」

ツバサ「じゃ、次はステージで会いましょう」

凛「行っちゃった」



真姫「どう?」

理事長『ほんの一瞬ですが、あんじゅさんが観測霊を目で追いました。
     ただの偶然かも知れませんが……』

真姫「了解」
50: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 16:51:08.74 ID:IioUP1fL.net
――ライブ本番

<Dancing Dancing Non stop my dancing...

花陽「……」ジー

凛(かよちん凄い真剣にゃ……)

海未(周囲に私達以外の気配はない。ただの考え過ぎだったのでしょうか)

<Dancing Dancing Let me do!
<キャー!

ことり「敵わない……!」

海未「認めざるを得ません……」

穂乃果「そんなことない!A-RISEのライブが凄いのは当たり前だよ!
     せっかくのチャンスを無駄にしないよう、私達も続こう!」

8人「「「うん!」」」

穂乃果「A-RISEはやっぱり凄いよ。こんな凄い人たちとライブができるなんて……自分たちも思いっきりやろう!」

8人「「「おー!」」」

穂乃果「よぉーっし、それじゃいくよ!μ’s!ミュージック――」

<穂乃果ー!

ミカ「手伝いに来たよ!」

穂乃果「さぁ……行こう!!」



ヒデコ「……あれ?なんか電源の調子がおかしいんだけど」
51: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 16:51:53.81 ID:IioUP1fL.net
海未「さて」

花陽「いよいよですね」

真姫「絵里、腹くくった?」

絵里「え、えぇ……」


ヒデコ「う〜ん……電圧が不安定なんだけど。ミカ、分かる?」

ミカ「ここ以外でそんなに電気使ってないよね?なんでだろ?」


真姫「絵里」

絵里「やればいいんでしょやれば……途中で息切れしても知らないわよ」ビリリッ...バチッ

花陽「酸素濃度を若干あげました。息切れしにくいはずです」

海未「防壁、展開しました」

真姫「雑音が入らないよう真空で覆っておくわ。外で爆音とか鳴っても困るし」


ヒデコ「あ、直った!準備できたよー!」

穂乃果「よし、皆行くよ!」
52: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 16:52:44.14 ID:IioUP1fL.net
――ライブ後

<穂乃果ー!
<ナイスファイトー!

絵里「へーっくし!!あ゛ー死ぬかと思った……」

にこ「ちょっと!あたしにくしゃみぶっかけるんじゃないわよ!」

希「やっぱり風邪ひいてるん?そろそろ夜は寒い時期やし、布の薄い衣装やし……」

絵里「大丈夫よ」

海未「ごくごく……ふぅ……」

穂乃果「海未ちゃん、最近よくラムネ飲むようになったよね」

ことり「そんなにハマっちゃったの?」

海未「そうですね、運動の後はラムネです」

凛「あ!またかよちんおにぎり食べてるにゃ!」



ツバサ「……」

真姫「……」

ツバサ「ふふっ」

真姫「……」
53: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 16:53:51.14 ID:IioUP1fL.net
――その晩 Skype会議

海未「で、皆さんは今日のライブで何か感じましたか?」

絵里『私はとにかく電源落とさないように必死だったから……。
    一瞬停電したのよ!?なんなのよあれ!』

花陽『ご苦労様です。私は特に何も感じなかったかなぁ』

真姫『なんとなくツバサが喧嘩売ってるように見えたかしら』

海未「なんですかそれは」

真姫『何となく嘲笑ってるように見えたし……それに』

絵里『それに?』

真姫『星を見ていたわ』

海未「星……偽りの星でしたか。契約者が能力を使うと輝くとかいう。」
    でも偶然では?星くらい誰だって見るでしょう」

真姫『いくら星が好きだからって目の前で人がライブやってるのにわざわざ星なんて見るかしら』

花陽『じゃあ、やっぱり?』

真姫『停電の件も含めて……μ'sの活動がどうも気に入らないみたいね』
54: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 16:55:19.43 ID:IioUP1fL.net
――数日後

花陽「収穫の秋!秋と言えば――なんと言っても新米の季節ですっ!」

凛「いつにもまして大きいにゃー!」

真姫「まさかそれ1人で食べる気?」

花陽「だって新米だよ!?ほかほかでつやつやの……これじゃ対価を逆に受け取ってるようなものだよねー」

凛「対価……?」

花陽「あー……ん?」

穂乃果「美味しそう……」

花陽「あ、食べる?」

穂乃果「えぇ!?いいの!?」

海未「いけません!それだけの炭水化物を摂取したら燃焼にどれだけかかるか分かりますか!?
    あの大きさではおよそ2合……質量にして約600g。カロリーは1,000kcalを超え炭水化物は230g程度になります。
    穂乃果の体重を考えれば20kmを走らなければ消費できない数字です!あなたそんなに走れるんですか!?」

穂乃果「そんなこと理屈っぽいこと言われても分かんないよー!」

真姫「何?ダイエット?」

穂乃果「うん、ちょっとね……最終予選までに減らさなきゃって……」

花陽「それはつらい!せっかく新米の季節なのにダイエットなんて可哀相!」もぐもぐ

海未「さ、ダイエットに戻りましょう」

穂乃果「ひどーい!」

花陽「でもこれから練習時間も長くなるし……いっぱい食べないと元気でないよー?」もぐもぐ

海未「それはご心配なく。摂取カロリー、タンパク質、脂質、糖質、各種ビタミン、ミネラル、食物繊維……。
    きちんと計算し尽くした合理的な食事を私が作って管理します!無理なダイエットにはなりません」

穂乃果「最近の海未ちゃん……めんどくさい……」

海未「それと花陽!そんなにおにぎり食べる必要がありますか!?」

花陽「ひ、必要だよ!私はおにぎりを食べるのが対価なんだよ!?」

凛(対価ってなんだにゃ)

海未「対価だか何だか知りませんが食べ過ぎです!」

真姫「花陽、気のせいかと思ってたけどあなた最近……」
55: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 16:57:56.92 ID:IioUP1fL.net
――屋上

花陽「◎△$♪×¥●&%#?!」

絵里「まさかこんなことになっていたなんて」

花陽「%$#&@*+……」

希「まぁ2人とも育ち盛りやからそのせいもあるんやろうけど」

にこ「でも放っとけないレベルなんでしょ?」

海未「これが今日からのメニューです」

穂乃果「夕飯……これだけ……?お肉は……?」

花陽「お米は……?白米の文字が見えない……」

海未「摂取カロリーは運動を考え1日2,000kcal、筋肉量を落とさないようタンパク質は55gです。
    主食はお蕎麦や玄米などを選びました」

穂乃果「あの、パンはいつ食べていいの……?」

海未「私が考えた食事で必要な栄養素は摂取できるはずです。
    合理的に考えて間食など必要ありません」

絵里(うっわ、めんどくさ……)
57: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 16:59:41.67 ID:IioUP1fL.net
――神田明神

海未「――さ、このままランニング5kmです。早く行く!」

穂乃果「海未ちゃんの鬼ぃい!!」


絵里「ねえ海未?ちょっとやり過ぎじゃないかしら?」

海未「少々エサを撒こうかと思いまして」

絵里「エサ?」

海未「ええ、練習中にちょっかい出しにくるだけでは尻尾を掴めません。
    なのでμ'sのリーダーであり契約者ではない穂乃果を皆と別行動させて囮にしているんです。
    ランニングのコースは人目につかない裏路地を基本にしていますが、ご飯屋さんの近くに設定しています。
    人目につかないので敵からすれば狙いやすく、また花陽も応戦しやすい。そしてご飯屋さんで対価も払える。
    これで動きがあればいいんですが」

絵里「ちょっと、そういう事を勝手に――」

真姫「私の発案よ?海未もすんなり了承したわ」

絵里「穂乃果を囮って……いいの?」

海未「花陽が居ますから身の安全は保障されています」

絵里「そういう……問題なのかしら」

真姫「……海未、当たりみたいよ」

海未「?」

真姫「今天文部から連絡があったわ……KY519が輝きだしたって」
58: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 17:01:25.97 ID:IioUP1fL.net
――ランニング中

穂乃果「ふっふっ...はっはっ...」

花陽「ふっふっ...はっはっ...」キョロキョロ

穂乃果「はぁっ……ねえ花陽ちゃん……そろそろ休憩しない……?」

花陽「海未ちゃんに殺されちゃうよ?」

穂乃果「ちょっとくらいバレないって……ん?」

??「……」

花陽「何だろね、あの人……ずっとこっち見てる……」

花陽(来ましたか。意外と素直に動きますね)

??「あなた方はμ'sのお2人ですね?」

穂乃果「そ、そうですけど……」

??「それはよかった。実は私は大ファンでね……プレゼントがあるのです」

穂乃果「ホント!?ありがとうございます!」

??「気に入って頂けると嬉しいのですが……」ザクッ

穂乃果「な……何してるの……!?腕を……切っ……血が!!」

??「これが私からのプレゼントですよ!」ビュンッ

穂乃果「ひゃあああああ!?」

花陽「……」カチッ...

ッドォン!!
59: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 17:03:57.91 ID:IioUP1fL.net
穂乃果「うわああ!?今度は何!?何の爆発!?」

花陽「大丈夫だよ、穂乃果ちゃんは私が守るから」

穂乃果「何……何の話……?」

??「なるほど、あなたですか。焔の契約者……KY519。
    人のプレゼントを目の前で燃やすなど悪趣味な」

花陽「その血液……何か秘密があるようですね。
   それと私の能力は焔ではありません」カチッ...ドォン!!

??「おぉっと!」

花陽「流血が対価なのか、それとも能力に必要なのかは知らないですけど……。
    その出血量……いつまでもつんですか?」カチッ..ボォン!!

穂乃果「な、何をしているの……?」

??「とは言え爆破しかしてこないとなれば……接近すれば自爆が怖くて何も出来まい?」ダッ

花陽「しまっ――」

??「火力ではあなたに分があるようですが……スピードなら私のほうが上のようだ」ベチョッ

パチンッ

??「ふふっ、あっけない」

花陽「……血液の付着した部分を消滅させる。なるほど、そういう能力ですか」

??「何……?」

花陽「せっかくのおにぎりが台無しです」

??「おにぎりで防いだというのか!?なぜそんなものを!?」

花陽「それと……接近されようが関係ありません」カチッ...ッドォン!!

??「ぬぁ!?」

花陽「生憎ですがピンポイントで爆破できます」
60: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 17:06:25.32 ID:IioUP1fL.net
??「バカな……触れもせずに爆破だと……いったい……?」

穂乃果「酷いケガ……!」

??「なるほど……血液が赤くなっている。酸素を弄っているのか……」

花陽「そう。高酸素の中では金属ですら可燃物となります。当然……人体も燃えちゃいますね」

??「待て、貴様等が欲しいのは情報のハズだ。欲しい情報があれば言って――」

花陽「欲しいのは身の安全だけですよ?」

??「待っ――」

花陽「スピードも私の方が上でしたね」カチッ...

・・・・・・・・

・・・・

・・


穂乃果「うぅ……おぇぇ……」

花陽「そろそろ戻ろう?大分時間使っちゃったし」

穂乃果「め……目の前で人が燃えたんだよ!?しかも花陽ちゃん……何か知ってそうだった……」

花陽「……」

穂乃果「答えて!あれは花陽ちゃんがやったの!?」

花陽「穂乃果ちゃん……?」

穂乃果「何!?」

花陽「ちょっと静かにしててね」

穂乃果「な……に……?」ドサッ

花陽「大丈夫、ただの軽い酸欠だからすぐに治るよ。
    あ、もしもし花陽です。穂乃果ちゃんの記憶消去の用意を――」
61: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 17:07:41.42 ID:IioUP1fL.net
――神田明神

花陽「ただいまです」

穂乃果「終わった終わったー」

にこ「随分と遅かったじゃない。どうせサボってたんでしょ?」

穂乃果「そんなことない!と思う……」

希「と思うってまた自信なさげな……」

穂乃果「いやぁ〜実はあんまり覚えてなくって。
     階段下りたまでは覚えてるんだけどそこから先が……」

凛「まさかの記憶喪失!?きっと海未ちゃんのダイエットが厳し過ぎたんだにゃ……」

にこ「殺人ダイエット……!」



真姫「聞いたわ、星が流れたそうね」

花陽「使い道は特になかったので。UTXと直接繋がるようなものはありませんでした」

絵里「そう……」

海未「外れてしまいましたか……」
69: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 22:30:38.78 ID:IioUP1fL.net
――最終予選前日 Skype会議

海未「結局相手の事はなにも分かりませんでしたね」

絵里『えぇ、本当にA-RISEが関与しているのかすら怪しいわね』

海未「襲撃してくる契約者は、確かにどこかから派遣されているようですが……
    それがUTXだという確証はありません」

花陽『やっぱり気のせいだったんでしょうか……』

真姫『とは言っても、こちらから飛ばしてる観測霊にはたまに反応してるのよね』

花陽『でも、契約者だからって敵だとは限らないよね?』

海未「そうですね……もしかしたら、私のように自覚がないのかも知れません」

絵里『ま、分からない事をいつまでも気にしていても時間の無駄よ。
    それより、今は明日の事を考えましょう』

花陽『そうだね、いよいよ最終予選だもんね』

真姫『生徒会組は明日学校で挨拶だっけ?間に合うの?』

海未「電車の時間には十分余裕がありますし、地震や台風が来ない限り大丈夫ですよ」

花陽「明日は晴れの予報だし、本番も寒くなさそうだね」
70: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 22:31:43.85 ID:IioUP1fL.net
――翌朝 音ノ木坂学院

海未「ゆ、雪!?」

穂乃果「何で!?私達が学校着いたときは晴れてたよね!?」

ことり「天気予報でも今日は1日晴れるって……」

海未(いったい何が……)

理事長「海未さん、少し話があります」

海未「あ、分かりました。穂乃果とことりは説明会の準備をそのままお願いします」

穂乃果「う、うん……」


――理事長室

海未「それで話とは」

理事長「知っての通り……というより、見ての通り異常な雪が降っています」

海未「契約者絡みですか」

理事長「えぇ。天文部からSM024とOA418の活性を確認したと報告があります」

海未「すみません、聞いたことがありません」

理事長「SM024に関してはまだ確認が取れていませんが……、
     OA418は海未さんが最初に襲われた時に活性が確認されている星です」

海未「最初に襲われた……水?水を操る契約者が今能力を……ってまさか?」

理事長「この雪がその契約者によって人為的に起きているのではないかと考えられます」

海未「そんな!?こんな広範囲にわたって……しかも水を操れるからと言って雪なんて無理でしょう!?」

理事長「もう1つのSM024が関係しているのかも知れません」
71: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 22:33:32.41 ID:IioUP1fL.net
海未「では酷くなる前に急いで会場へ向かわせて貰います。
    申し訳ありませんが、生徒会からの挨拶はキャンセルでお願いします」

理事長「仕方がありませんね、許可します」

海未「では、失礼します」

理事長「……さて、どうしますかね」

――昇降口

海未「という事で、今から会場へ――」

ことり「ダメ……みたい。電車……全部止まっちゃってる……」

穂乃果「うっそ!?」

海未「穂乃果の家、車ありましたよね?動かして貰えませんか?」

穂乃果「聞いてみる……」

海未(これほどの力を誰かが……?ありえるのですか、そんなこと……)

穂乃果「道路も全然動かないって……」

海未「……」

海未(私の力で……どうにかできないのでしょうか)

穂乃果「走っていくしかない!開演まであと1時間もある!」

海未(走っていく……そうです、その手がありました)

海未「今考えている時間はありません。行きましょう」
72: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 22:34:50.46 ID:IioUP1fL.net
穂乃果「……あれ?雪積もってるはずなのに歩ける?」

ことり「足が沈んでいかないね?どうしてだろ?」

穂乃果「なんかこの雪凄く硬いね」

海未「よく分りませんが好都合です、走りましょう」

穂乃果「う、うん」

海未(私が空気で道を作れば……いつまでもつかわかりませんが……)


――会場

真姫「MS628が輝きだしたそうよ」

花陽「海未ちゃん、だよね?」

絵里「この中を歩いてきているっていうの?」

真姫「そうみたいね……ちょっと、出掛けてくるわ」

絵里「私も行きましょう。花陽はここで皆と居てちょうだい」

花陽「うん」


希「ん?どこ行くん?」

真姫「ちょっとお花を摘みに」

絵里「ちょっとコンビニまで」
73: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 22:36:18.90 ID:IioUP1fL.net
――道路

穂乃果「うわぁ!?急に雪が柔らかくなっちゃった!?」

ことり「どうしてだろうね?さっきまてあんなに硬かったのに……」

海未「はぁ……はぁっ……」

海未(長時間の使用がここまでつらいとは思いませんでした……)

穂乃果「海未ちゃん大丈夫?」

ことり「なんか凄くつらそうだよ?」

海未「平気……です……」ごそごそ

海未(しまっ……ラムネが!た、対価を支払わないと……対価……対価!)

穂乃果「海未ちゃん……?」

海未「気にしないでください……」

穂乃果「気にするよ!」

ことり「放っておけない!」

海未(対価……対価を支払わないとどうなるんでしょう……
    いえ今はそんなことどうでもいいです対価を支払対価対価対価対価対価対価)

<ッボフン!!ッドォオン!!
<ビリッ....ビリリッズドンッ!!

ことり「な、何!?何の音!?」


絵里「はあ〜い」

真姫「無事?」

穂乃果「絵里ちゃん!それに真姫ちゃん!」

ことり「ど、どうして?」
74: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 22:37:57.87 ID:IioUP1fL.net
絵里「雪かき、してきたわ」

真姫「ほらとっとと行くわよ」

穂乃果「雪かきって……」

ことり「この距離を2人で!?」

絵里「エリーチカ様に不可能はないの」

真姫「ほら、これでも飲んで元気出しなさい」

海未「た、炭酸!」

ことり「海未ちゃんが自分から炭酸飲んでる……」

海未「ごくごく……ん!?っけほ!っけほ!」

真姫「あぁ、ラムネなんて売ってなかったからCCミカンにしたんだけど、気に入らなかった?」

海未「いえ助かりました……っけほ!」

穂乃果「穂乃果には逆にダメージを受けているように見えるんだけど……」

絵里「海未は炭酸飲まないと死んじゃう体質なのよ」

ことり「え、えぇ……?」


海未「いったいどうやってここまで……」

真姫「圧縮空気の威力ナメてない?雪くらい吹っ飛ばしてきたわ」

絵里「電気を流せば電気抵抗で熱を持つのよ。
    いやまぁ、それはそれは物凄い抵抗だったけど……全部溶かしきってやったわ」
75: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/04/30(木) 22:39:14.86 ID:IioUP1fL.net
――会場

穂乃果「皆ぁ……」

凛「あ、穂乃果ちゃん!」

希「来れたんやね!」

穂乃果「うん、絵里ちゃんと真姫ちゃんが雪かきしてくれたの」

にこ「はぁ!?言えば手伝ったのに!」

真姫「ちんちくりんなにこちゃんに手伝わせたら雪に埋まっちゃうでしょ?」

にこ「ぬぁんですって!?」

絵里「へーくし!へーっくっし!んあ゛あああ!」

希「無理に雪かきなんかして……風邪ひいたらどうするん!?」

絵里「大丈夫大丈夫、ロシア人風邪ひかない」

希「絵里ちは日本人!」

真姫「早く本物のピアノが弾きたいわね……」スマホぽちぽち

凛「こんな時にもピアノ弾いてるにゃ……」

真姫「当たり前でしょ?本戦用の曲を考えてるんだから」
93: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 23:14:46.72 ID:fbIamrxQ.net
sssp://img.2ch.sc/ico/nida.gif
――数日後 理事長室

理事長「――えぇ、ええ……喪失者……!?星はまだ消えていないのですよね?
     え、えぇ……わかりました。ありがとうございます。引き続き調査をお願いします」ガチャ

理事長(てっきりA-RISEの3人も契約者かと思っていましたが……少なくともツバサさんは能力を失っている?
     でも確かにSM024はまだ流れても消えていない……契約能力を失ってなお輝き続ける星?いったい何故?
     SM024とはいったい誰だと言うのですか?A-RISEではない?では……)


――校門

穂乃果「へっくち!うぅ……μ'sミューズみゅーず……あっ!石鹸じゃない!」

海未「当たり前です!」

穂乃果「9人!」

海未「それも当たり前です!」

穂乃果「海未ちゃんもちょっとは考えてよー!」

海未「分かってます……!ですが」

ことり「なかなか難しいよね、9人性格は違うし――あれ?」

穂乃果「ツバサさん?」

海未(っ!?)

ツバサ「話があるの」

穂乃果「……え?」
94: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 23:15:34.31 ID:fbIamrxQ.net
ツバサ「……」チラッ

海未「……まぁいいでしょう。穂乃果に用があるようですし」

穂乃果「う、うん。2人は先に帰ってて」

ことり「うん、じゃあね」

海未「ではまた明日」ぽちぽち

Lineグループ:緊急 場所音ノ木坂校門前 ツバサ穂乃果へ接触

ことり「ん?どうしたの海未ちゃん?」

海未「いえ、母から牛乳を買ってきてくれとのメールが来てしまいまして……。
    すみませんが私行きますね」

ことり「あ、そうなの?うん、じゃあね」



海未(何をされるか分かったもんじゃありません)

絵里「で、今どんな感じ?」

海未「うわ!?いつの間に」

絵里「あ、穂乃果を見つけたわ。確かにツバサと居るわね……追いかけましょう」
95: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 23:16:24.39 ID:fbIamrxQ.net
――不忍池

海未「ここからじゃ何を話しているのか分かりませんね……」

絵里「だからってあんまり近づくわけにもいかないわ。
    それに直接危害を加えないなら手を出す必要もないわけだし」

海未「……かなり気まずい雰囲気に見えますが」

絵里「予選突破したグループと予選落ちしたグループのリーダー同士よ?
    そりゃ気まずい雰囲気にもなるんじゃなかしら。
    少しは契約者絡み以外の事で物事を考えたらどう?」

海未「そんなこと言われても明らかに怪しいじゃないですか」

絵里「あら?もう帰っちゃうみたいね」

海未「え?本当に何事もなかったのでしょうか……ん?
    穂乃果の目がやや虚ろなような……」

絵里「そりゃあんな2人で話し合いだなんて疲れて虚ろにもなるわよ」

海未「そう、でしょうか」

絵里「そーそー。さ、帰りましょ」
96: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 23:17:12.96 ID:fbIamrxQ.net
――その晩 Skype会議

海未「いよいよラブライブまで1週間です」

絵里『そうねー。このまま何事も無ければいいんだけど』

花陽『と言っても地区予選でも最終予選でも何かしらあったから……』

真姫『その事で理事長から1つ気になることを聞いたわ』

花陽『気になる事?』

真姫『えぇ。実はこちら側も調査をしていたようなんだけど……A-RISEは契約者で間違いないみたいなの』

海未「そんな事は分かっていたはずです」

絵里『確証が無かったんだから裏が取れてよかったじゃない』

真姫『そうなんだけど……』

花陽『まきちゃん?』

真姫『ツバサは契約能力を失っているそうなの。つまり、契約者は2人しか居ないってこと』

絵里『……おかしくない?』

海未「え、何がですか?」
97: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 23:19:07.57 ID:fbIamrxQ.net
絵里『まず最初に海未が襲われた時にOA418が輝くのが観測されている。これは水?を操る契約者だとされるわ。
    次に花陽が交戦したとかいう地割れを起こした契約者……おそらく英玲奈。これはMM123だと断定されている。
    では最後に最終予選の雪の日、SM024の活性が観測されている。このどちらかがあんじゅでもう片方がツバサじゃないの?』

花陽『でもツバサさんは契約者ではないって……A-RISE以外の人かも知れないよ?
    私が焼いちゃった人みたいな』

絵里『相手は3人グループでその内1人が非契約者、観測された契約者は3人で1人が詳細不明?
    どう考えても怪しいわ』

海未「でも、μ'sも5人は非契約者ですし……」

真姫『まあ調査は続けてるらしいけど……SM024だけ実態が掴めないみたいなのよね。
    大雪に関係している、とされている。くらいしか情報がないのよ』


理事長『皆さんこんばんは』

真姫『理事長が会議に来るなんて珍しいじゃない』

理事長『えぇ、急ぎの要件なもので』

絵里『急ぎ?』

理事長『ラブライブ本戦が行われる会場に落雷による火災が発生しています』

花陽『か……火災!?』

海未「落雷……?何故雷が……?」

理事長『落雷が落ちる瞬間、SM024の輝きを確認……契約能力を使用したと報告があります。
     さらに周辺道路が破壊され緊急車両が進入できないとのことです』

絵里『SM024……』

海未「契約者……」

真姫『とりあえず行きましょう』
98: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 23:20:11.23 ID:fbIamrxQ.net
――ラブライブ本戦会場

海未「本当に燃えちゃってます……」

真姫「花陽消火!」

花陽「うん」


ツバサ「あら?もう消しちゃうの?」


海未「ツバサ……」

ツバサ「あんまり驚かないのね」

真姫「花陽、気にせず消火して。……私達まで巻き込むんじゃないわよ」

花陽「大丈夫、皆の肺に直接空気を転移させているから……」

ツバサ「あらお見事。消防署に就職するといいんじゃないかしら」

花陽「消火するついでに二酸化炭素中毒を狙ったのによく生きてますね」

英玲奈「やはりそうか。感謝しろよツバサ」

ツバサ「はいはい」

あんじゅ「私の事忘れてない!?」

花陽(英玲奈さんの契約能力は地割れ……ではない?酸素を作っている……?)

ツバサ「それで、こんな場所になんの用?」

真姫「それはこっちのセリフよ。いったいここで何をしていたのかしら?」

ツバサ「私達は別に何もしていないわ?」

絵里「そんなわけないじゃない!燃えていたのが見えなかったの!?」

ツバサ「私達は何もしていないわ、本当よ?」

海未「では誰がやったと言うんですか!」



「私だよ?」
104: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/10(日) 21:40:15.70 ID:9Zxe2j8r.net
sssp://img.2ch.sc/ico/nida.gif
海未「え……?」

穂乃果「私がやったんだよ?」

絵里「ど……どうして!?」

あんじゅ「どうしてもなにもぉ〜」

ツバサ「うちの契約者だからよ?」

花陽「……へ?」

真姫「それじゃSM024っていうのは……?」

ツバサ「あぁ、それ本当は私だったんだけどね。なんか知らないけど、穂乃果ちゃんに持ってかれちゃったの」

海未「他人に移ったというのですか?あ、あり得るんですかそんなこと……」

真姫「かつて黒の死神と呼ばれた契約者BK201は、妹の能力を宿していたとされているわ。
    すっぽり抜けて移っちゃうなんて聞いたことないけど……目の前であり得ちゃってるんだから考えても無駄よ」

海未「で、ではあの大雪は……穂乃果?」

穂乃果「そう、なのかな?ああごめん、そこら辺の記憶が曖昧なんだ。
     対価でね、一時的に契約者であることを忘れて人の感受性が戻っちゃうの。
     だから多分その時は……普通の人間だったんじゃないかな」

海未「穂乃果……どうして……?」

穂乃果「どうしても何もお仕事だもん」

海未「仕事……?じゃあ、あの時これから一緒に頑張ろうとか、頑張って廃校を阻止しようだとか……
    あの時語った夢も希望も何もかも全部仕事で言っていただけだと……そう言うんですか……?」

穂乃果「ねぇ海未ちゃん」

海未「……なんでしょう」

穂乃果「――契約者が夢を見るわけないんだよ」
105: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/10(日) 21:42:45.29 ID:9Zxe2j8r.net
海未「……そう、ですか。では最後に1つ」

穂乃果「ん?」

海未「何故、会場を燃やしたんですか」

ツバサ「あぁ、それはね」

海未「答えなさい」

ツバサ「本来A-RISEが勝つはずだったの。でもあなた達μ'sに負けた。じゃあ優勝はあなた達で決まりよね?
     ならやる必要ないじゃない」

絵里「な、何を言って……」

ツバサ「理由なんか知らないけど、上からそう言われてきたの。
     結果が見えてるんだからやる必要がない。ならこの会場も要らない。それだけ」

海未「私はただ……このステージで歌いたかったんです」

ツバサ「そりゃ残念だったわね」

海未「……」

ツバサ「話は終わり?じゃあ帰るわね」

海未「待ちなさい」

ツバサ「何?」

海未「……ここで死んでいきなさい」ブンッ

ツバサ「っ!いきなりご挨拶ね!」

海未「よくかわしました。でも次はありません!」ブンッ

英玲奈「見えない武器、ときたか。武器を透過する能力か、それとも不可視の力場で攻撃しているのか……だが」ガシッ

海未「なっ……!かき消された!?」

英玲奈「どちらにせよ、こうしてしまえばいい」
106: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/10(日) 21:44:07.84 ID:9Zxe2j8r.net
真姫(またあれね……能力が分からないわ。いったい……ん?英玲奈の足元に……炭?)

英玲奈「いきなり切りつけるとはっ!感心しないな!」

海未「くっ!」ガキンッ

英玲奈「見えない剣……恐ろしいがこうしてしまえば」

海未(またです!またかき消され――)

花陽「海未ちゃん、ちょっと離れて」カチッ

英玲奈「あんじゅ!」

あんじゅ「はいはい」

ッドォン!!

真姫(水で防いだ……つまり炎は英玲奈の能力でかき消せない。
    花陽が二酸化炭素で窒息させようとしても呼吸を続けた、そして足元に炭……)

穂乃果「花陽ちゃん?ぼーっとしてると死んじゃうよ?」ピカッ

花陽「落雷っ!?」

絵里「でりゃああああああああ!!花陽!!」

花陽「は、はい!」カチッ...ボンッ!!

穂乃果「あー!雷逸れちゃった!」

英玲奈「炎で逸らすとは器用な奴だな!」

花陽「今のでライター持っていかれました!」

絵里「点火くらいなら私でも!」ビリッ

あんじゅ「あら、それは残念」

絵里「防がれた!?」

あんじゅ「水は電気を通さないのよ?勘違いしてる人多いけど」
107: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/10(日) 21:45:53.67 ID:9Zxe2j8r.net
海未「何なんですかこの人達は!」

英玲奈「雇われ契約者だ。組織については言えないがな」

あんじゅ「ちょっと水足んないかも」

穂乃果「じゃあ雨降らすね」

絵里「花陽そのまま!水は電気を通さないわけじゃない……通しにくいだけ!」

あんじゅ「英玲奈ー」

英玲奈「うむ」

真姫(感電を恐れずに水に触れた……何故)

花陽「水素!?絵里ちゃん電気止め――」

絵里「え?」

ッボンッ!

絵里「痛っ!」

海未「絵里!」

英玲奈「やっと捕まえた」ガシッ

絵里「あっ……」

真姫(水から水素……まさか!)

真姫「絵里!そいつから離れて!そいつの能力は分解――」

英玲奈「人体をバラすのは初めてだ」

――バァン....
108: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/10(日) 21:47:33.89 ID:9Zxe2j8r.net
英玲奈「なんだ!腕が!」

ツバサ「狙撃!?どこから!」

――某所

虎太郎「3mmずれたー」

理事長「それは命中と言うんです。次、あんじゅさんです」

虎太郎「左4みるー」

ドンッ!

理事長「次……穂乃果さん」

虎太郎「右1みるー」

理事長「……海未さんが邪魔ですね」

――本戦会場

海未(後ろからの狙撃……味方のようですが……)サッ

穂乃果「……そこに立つと味方さんの邪魔になるんじゃないかな」

海未「あなたを撃たせるわけにはいきません」

穂乃果「守ってくれるんだ、海未ちゃん。穂乃果敵だよ?」

海未「穂乃果は穂乃果です」
109: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/10(日) 21:49:37.93 ID:9Zxe2j8r.net
穂乃果「本当に契約者?凄く甘いこというんだね」

海未「そうですか?私は今合理的に考えてますよ?こちらは契約者4名。
    逆にそちらはA-RISEの2人は狙撃により負傷、ツバサは契約者ではない。戦えるのは穂乃果1人です。
    投降していただけませんか?一緒に学校まで来てくれるだけでいいのです」

穂乃果「花陽ちゃんはライターを失ってる。絵里ちゃんもさっきの爆発でケガしてる。
     真姫ちゃんは何故か攻撃してこない。戦力は対等だよ?」

真姫「な、何よ!私だってやろうと思えばやれんのよ!?」

穂乃果「……手加減できないからだよね?」

真姫「な、何よ……」

穂乃果「戦えば一番強いのは真姫ちゃんなのに、手加減できないから攻撃してこないんでしょ?
     やろうと思えば一瞬で穂乃果を殺せるのに」

真姫「……」

穂乃果「やろうと思えば花陽ちゃんのライター替わりにもなれるよね?」

真姫「当たり前でしょ!酸素ボンベは一気に開けると爆発するのよ。
    それと同じ事が私にだって……」

穂乃果「できないんだよね?花陽ちゃんと違って火力調整ができない。違う?
     契約者のくせに……優しいんだね」

真姫「……」

穂乃果「海未ちゃんだって一緒だよ?その……よく分んないけど見えない剣持ってるんだよね?
     海未ちゃんならいくらでも私を斬れたはずだよね?どうして?」

海未「それは……」

穂乃果「なーんか分かんなくなっちゃった!」
110: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/10(日) 21:52:13.23 ID:9Zxe2j8r.net
海未「穂乃果?」

穂乃果「”組織”に言われて、UTXの色々をやってたけど……穂乃果に何の得があるんだろーって」

ツバサ「……裏切る気?組織を裏切った者がどうなるか知ってるわよね?」

穂乃果「そんな事は分ってるけど……こんなに優しくされるとこっちに付きたくなっちゃうなー」

ツバサ「は?」

穂乃果「でもこっちの方が待遇良さそうだよ?どうなの?」

海未「……待遇なら保障しますよ。というより基本的に”お仕事”なんて何もしませんので」

ツバサ「組織を敵に回してまでお仲間ごっこ?もう少し利口な子かと思ってたわ」

穂乃果「海未ちゃん達の居る組織を敵に回してツバサさんのところに居たんだし……敵の数は変わらないよ。それに……」

海未「それに?」

穂乃果「契約者が夢を見るのもいいかなって……海未ちゃん達を見てたらそう思っちゃった。ヘンかな」

海未「みんなで叶える物語……それがμ'sだと言ったのは穂乃果ですよ?夢くらい見たっていいじゃないですか」

穂乃果「そっか」

海未「……と言う事ですが、まだ穂乃果に銃を向けますか理事長」

prrrrrrrr!!prrrrrrrrrr!!

海未「もしもし」

理事長『気付いていましたか』

海未「ええ」

理事長『まぁいいでしょう。でも……もし変な動きがあればその場で処分します。よろしいですね』

海未「はい」ピッ

海未「さ、撤収です」

真姫「こいつらどうすんの?」

ツバサ「……」

海未「……放っておいていいでしょう。穂乃果はどう思いますか」

穂乃果「殺す必要もないし、でも助ける理由もないし……放っといていいんじゃないかな」
111: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/10(日) 21:53:13.96 ID:9Zxe2j8r.net
――数時間後 理事長室

穂乃果「――というわけで……」

理事長「分かりました。では……穂乃果さんと真姫さん以外は退室してください」

海未「あ、分かりました……」

花陽「はい……海未ちゃん、絵里ちゃんのところに行こ?医務室に居ると思うから……」

海未「はい」ガチャ...バタン



穂乃果「……何で私と真姫ちゃんだけなの?」

真姫「穂乃果?あのね?」

穂乃果「ん?」

真姫「先に謝っておくわ……ごめんなさい」

・・・・・・・・

・・・・

・・
112: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/05/10(日) 21:56:36.64 ID:9Zxe2j8r.net
――数日後

穂乃果「ほへぇ〜」

絵里「これがラブライブ専用のサイト……」

穂乃果「お、これは?」

花陽「予選が行われる各地区のステージだよ。
    今回の予選は参加チームが多いから会場以外の場所で歌う事も認められているの」

穂乃果「え!そうなの!?」

絵里「それはルールブックに載っていることよ?なんで穂乃果が知らないの……?」


気が付けば時間が戻ったかのように、今までの出来事が”無かった”ことになっていました。

真姫に聞いても絵里に聞いても花陽に聞いても分からない、としか答えて貰えず……。

穂乃果に至っては契約能力を完全に失い、その記憶も完全に無くなっているとのこと。

理事長に問いただしても何も答えてくれず……。

そういえば、理事長が若くなったような気が……気のせいでしょうか。

――理事長室

真姫「支払える対価に限りがあるんだから、あんまり無茶するんじゃないわよ」

理事長「分かってますよ。それで……次はこれです」

真姫「希?」

理事長「モラトリアムだと判明しました。人間性を完全に失うようであれば……分かってますね」

真姫「分かってるわよ。それで疑問なんだけど……何で海未はあのままなの?
    契約者から契約能力を失わせる手段なら既に確立されているハズよ?」

理事長「……貴重な例だからですよ。契約者となっても夢を見続けた……。
     建前で夢を語る我々や穂乃果さんと違って、ね」

真姫(穂乃果のあれは……本当に建前だったのかしら。
    もしかしたら本当に……いえ、契約者が夢を見るはずないわよね)

真姫「だからこんな事するんでしょ……夢を見させる為に」

終わり
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『海未「契約者?」』へのコメント

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