理事長「廃校。どこへ旅行に行こうかしら♪」ほの母「あなたは最低です!」

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1: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:11:34.96 ID:r7kx9qup.net
【四月】

理事長「廃校」

穂乃果「そんなぁ!?」

理事長(…さて、どこへ旅行に行こうかしら…)ワクワク

理事長(いいえ。どこへ行くかじゃない…誰と行くかが重要なのよ!)キリッ

理事長(今のうちに、じっくり計画を練っておかなくちゃ…)ウキウキ

キーンコーンカーン…

理事長(やっと終わったわ。きぃちゃんのお店へ行こっと♪)

理事長「今行こう早く行こー どこでもーいーいからー♪」

【穂むら】

ほの母「いらっしゃいませー♪…あ」

理事長「こんにちは。きぃちゃん」

ほの母「理っちゃん…」

ほの母「雪穂ー!お茶ー!」

雪穂「えー?お姉ちゃんいるじゃん…」

ほの母「穂乃果は、ほら…今日は」

雪穂「…わかったよ。しょうがないなぁ」

ほの母(穂乃果は私に負けないくらい音ノ木坂が大好きで…だから、やっぱり落ち込んでるみたい)

理事長「ごめんなさいね。急に押しかけて…」

ほの母「いいわよ。お得意様だし、遠慮するような仲じゃないでしょ?」

理事長「そうね。ふふ…ことりにおみやげ買っていこうかしら?」

ほの母「毎度ありがとうございます♪」

理事長「お菓子もいいけど…きぃちゃん。まとまったお休みをとれるとしたら、いつになるかしら?」

ほの母「え、私?」

理事長「ええ」

ほの母「五月連休は書き入れ時だから休めないわよ。…お盆も、たぶん難しいわね」

理事長「六月は?」

ほの母「売り上げは落ちる時期だけど…でもどうしてお休みの話?何かあるの?」

理事長「たまには、二人で旅行でもどうかなって♪」

元スレ: 理事長「廃校。どこへ旅行に行こうかしら♪」ほの母「あなたは最低です!」

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3: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:14:03.41 ID:r7kx9qup.net
ほの母「理っちゃんと二人で?…私が?」

理事長「もちろんよ」

ほの母「六月って、理っちゃんお仕事は?…今は私と旅行なんてしてる場合じゃないでしょ?」

理事長「きぃちゃんが行ける時でいいのよ。私のほうは合わせられるし」

ほの母「そういうことじゃなくて!…音ノ木坂、廃校になっちゃうんでしょ?」

理事長「ええ。廃校になったら今より時間もできるし、そしたら海外にも行けちゃうわね♪」

ほの母「…理っちゃんの」プルプル

理事長「?」

ほの母「バカーっ!!」バシッ

理事長「ぐふっ!?」

ほの母「ひどいよ…音ノ木坂を廃校にするって言ったのは理っちゃんなんでしょ!?」

理事長「い、言ったけど…別に廃校にしたくてするんじゃないのよ。でも入学希望者が集まらなければ、いずれ経営が成り立たなくなるし」

ほの母「穂乃果は…ことりちゃんと海未ちゃんと三人で、どうしたら廃校を防げるか考えてるって」

理事長「そう…でもそれは生徒が考えることじゃ」

ほの母「あなたの役目じゃないの!?…廃校にしなくて済むようにって、少しも考えてくれないの!?」

理事長「全然考えてないわけじゃないのよ。…ただ、それで廃校が防げるかっていうと…残念だけど現実的な案は今のところ無いわ」

ほの母「だからって簡単に諦めて、廃校になったら海外旅行?…誘ってくれるのは嬉しいけど、そんなこと今聞きたくなかった!」

理事長「きぃちゃん…」

ほの母「生徒の気持ちも学校のことも尊重してくれない…そんなの、教育者として最低よ!もう今日は帰って!」

ピシャ

理事長(きぃちゃん…おみやげは渡してくれた。お金払ってないのに…)

【南家】

ことり「わあ、いい香り…美味しそう♪」

理事長(いちご大福と桜餅が入ってた)

『きぃちゃん。なあに?…大福?』

『ふっふっふ。ただの大福じゃないんだよー?』

『お店の商品だから、タダじゃないのはわかるけど…』

『そうじゃなくて…じゃーん!なんと、中にイチゴがまるごと一個入ってるの。いちご大福だよ♪』

『へえ…聞いたことはあるけど、美味しいの?』

『おいしいよ。理っちゃんも食べてみて!』
5: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:17:08.79 ID:r7kx9qup.net
『おいしい♪』

『これは流行るよ!うちにも、もっと若いお客さんが来るようになって…』

『いつか、音ノ木坂の制服着た女の子が毎日たくさん来るようなお店になるといいなぁ♪』

理事長(きぃちゃん…)

【翌日・音ノ木坂】

にこ「はぁ?…担任が変わる?」

希「うん。廃校宣告を受けて急遽、人事異動があったみたいや」

にこ「ふーん…まあ廃校じゃ遅かれ早かれそうなるわよね。職場が一つなくなるんだから」

理事長「おはようございます」

絵里「えっ。…新しい担任の紹介を、わざわざ理事長が?」

理事長「ええ。自己紹介くらいはしないとね…今日から、私がこのクラスを受け持ちます。よろしくお願いします」ペコ

希「理事長が…ウチらの担任!?」

にこ「嫌な予感しかしない…」

『生徒の気持ちも学校のことも尊重してくれない…そんなの、教育者として最低よ!』

理事長(生徒の気持ちを理解するには、直接対話しないとね。音ノ木坂で二年間過ごした三年生が一番、学校への想いも強いはず…)

理事長(教育者として…初心に帰って頑張るわ!)

理事長「ニコチンはアルカロイド系の毒物です。かつては殺虫剤や殺鼠剤として使われていたほど、その毒性は強く…」

希「にこっちは猛毒なんやって」ヒソヒソ

にこ「小学生かあんたは…私は大人になってもタバコなんか吸わないわよ」

理事長「そうですね。喫煙はしないほうが、皆さんや周りの人のためです。自分がしないだけではなく、身近な人にも禁煙への意識を──」

キーンコーンカーン…

理事長「矢澤さん。二年の成績を見せてもらったけど、ちょっとこれでは…」

にこ(うぐっ…嫌な予感的中…)

理事長「進学する気はないんですか?」

にこ「えーと…芸能系の専門学校なら…」

理事長「芸能ね…でも厳しい世界だから、成功する確率は低いでしょう?…せめてそれ以外にも何か一つはスキルを身につけておかないと…」

にこ(わかってるわよ。そんなこと…)

理事長「とにかく、可能性を潰さないためにも、勉強もしっかりしなくちゃダメよ?」

にこ「はあ」

理事長「ほとんど理解できなくては、授業の時間も無駄になってしまうわ。せっかく音ノ木坂に入ったんだから、限られた時間を有意義に過ごすためにも…」
9: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:20:13.69 ID:r7kx9qup.net
にこ(最低限、授業についていけるように…か)ハァ

理事長「待って。矢澤さん」

にこ「は、はい」

理事長「お昼、一緒に食べない?」ニコ

にこ(えぇ…)

理事長「いつもはどこで食べてるの?」

にこ「え、えーと…部室、とか…」

理事長「部室…ああ、アイドル部だったかしら?」

にこ「アイドル研究部です」

理事長「じゃあ、部室にお邪魔してもいい?」

にこ「えっ。…いや、それは…ちょっと」

理事長「?…もしかして、顧問の許可が必要?」

にこ「いや、あの…今、私一人しかいなくて…」

理事長「そう…じゃあ大丈夫ね?」

にこ(や、やばい…)

にこ「あ…お、屋上行きませんか?眺めとか最高ですよ!?」

理事長「あら。なんだかデートみたいね?…うふふ」

にこ「あ、アハハ…」

理事長「じゃあ屋上、行きましょうか♪」

【屋上】

理事長「どんなアイドルが好きなの?」

にこ「今はスクールアイドル…A-RISEとか…」

理事長「それって、他校のアイドル部?」

にこ「はい。まあ…」

理事長「そう…ごめんなさいね。あまり詳しくなくて…」

にこ(全国1位で近所のA-RISEを知らないんじゃ、あまりどころか全く知らないでしょ…)

理事長「よかったら教えてくれる?」ニコニコ

にこ(言いづらい…UTXってとこだけ伏せとくか…)

にこ「既にプロレベルと言われてて…大手芸能事務所が競って契約を獲りにいくとかいう噂も…」
10: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:26:35.69 ID:r7kx9qup.net
理事長「へえ。凄いのね…矢澤さんもそういうアイドルを目指してるの?」

にこ「い、いや…まあ、理想としては…」

理事長「困難な道でも、夢があるのはいいことよ。応援するわ♪」ニコ

にこ「ありがとうございます…(うぅ…何もできてない現状が後ろめたい…)」

【三年教室】

にこ「…疲れた」グッタリ

希「にこっち。どうしたん?」

にこ「理事長とお昼だったのよ」

希「へー。意外やね?」

にこ「なにがよ?」

希「そんな年上の女性を口説くなんて、なかなかやるやん♪」

にこ「バカ言わないでよ。私から誘ったんじゃないし…まあ、屋上にしようって言ったのは私だけど」

希「じゃあ理事長が、にこっちに禁断の…!?」

にこ「ないない。私の成績がアレだから目をつけられただけよ」

希「ふーん。御愁傷様…でも理事長って美人やんな」

にこ「まあね…ただいかにもラスボス感っていうか、気安く話せる相手じゃないわね」

希「頑張って勉強して、にこっちの成績が良くなったら、理事長も惚れちゃうかもよー?」

にこ「ありえないっての。…ま、私が魅力的なのは否定しないけど♪」

絵里「…」

希「エリち。…なんか機嫌悪そうやね?」

にこ「ちょっと!スルーしないでよ!」

絵里「悪くもなるわよ。希は平気なの?」

希「あー、廃校の件?」

絵里「理事長に話があったのに、いないと思ったら矢澤さんとお昼だなんて…」

希「もしかして…エリちも理事長のことを!?…禁断のトライアn」
にこ「“も”って何よ。言っとくけど私はそんなんじゃないから」

絵里「私だって違うわよ。廃校の件だって言ってるでしょ」

希「じゃあ、エリちはやっぱり年下が好みなんやね」

絵里「やっぱり?」
11: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:29:33.22 ID:r7kx9qup.net
希「だってエリち、亜里沙ちゃんにだけ甘いやん?」

絵里「それは…特別甘くしてるつもりはないけど、妹だからよ。好みとかは関係ないわ」

希「じゃあ年上が好きなん?理事長とか」
にこ「いいかげんにしなさい」スパーン

【西木野邸】

真姫ママ「三年生のクラスを?」

理事長「廃校の準備と言ったら変だけど、今いる教員を段階的に異動させないといけないでしょう?…いずれ今の職場はなくなるんだから」

真姫ママ「それで人手不足なの?」

理事長「それだけじゃなくて、私自身も廃校後のことを考えておかないと…」

真姫ママ「うふふ。それで、本当の理由は?」

理事長「…かなわないわね。…実は、きぃちゃんを怒らせちゃって」

真姫ママ「廃校の件で?」

理事長「ええ。廃校自体より、私の態度の問題っていうか…」

真姫ママ「きぃちゃん、怒ってるだけだった?」

理事長「えっ」

真姫ママ「泣きそうな声で私に電話してきたわよ?」

理事長「そ、そうなの?…そういえば、泣きながら怒ってたわね」

真姫ママ「それで、リジーは反省したのかしら?」

理事長「まあね…このままじゃ、きぃちゃんに合わせる顔がないなって」

真姫ママ「頑張るのはいいけど、たまには会いに行ってあげて」

理事長「昨日の今日だし、まだ怒ってそうだけど…」

真姫ママ「怒ってたら尚更、謝らなくちゃね。私にだけ会いに来たら、きぃちゃん妬いちゃうわよ?…うふふ」

【翌日】

理事長「太陽熱によって海水温が上昇すると、この付近の大気が多量の水蒸気を含み…」

絵里(今日こそ理事長に直談判しなくちゃ。担任だからいつでも言えると思っていたら、どこまでも先伸ばしになってしまう)

絵里(…でも現状、私に何か解決策があるわけじゃないから…そこを突っ込まれるとね…)

理事長「絢瀬さん」

絵里「は、はい!…まだ何もありません…」

理事長「いえ、そうではなくて…今説明した現象が起こりやすい海域にはどういう特徴があるかという話なんだけど」

クスクス

絵里(うぅ…ほとんど聞いてなかった…授業には集中しないとダメね)
13: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:33:02.93 ID:r7kx9qup.net
理事長「ちなみに、コロッケを買っておいても特別、台風の備えになるということはありません。食糧は保存のきく物を常に備蓄しておきましょう」

希「作るより買ったほうがコスパいいよね。コロッケ」

にこ「人数にもよるんじゃない?…あと材料の選び方とか」

キーンコーンカーン…

理事長「東條さん。成績は…特に問題はないわね。部活動はどう?」

希「えーと…あれですか?…超常研…」

理事長「ええ。普段はどんな活動を?」

希「い、いやぁ…生徒会に入ってからは全然…ウチ一人しかいないし、正規の部活動でもないし…」

理事長「そう…何かやってみたいことは無いのかしら?」

希「んー。もう三年やし、今から新しく始めるのも…ちょっとした趣味やったら部活動やなくてもできますし」

理事長「東條さんの成績なら現状維持できれば、その上で何か一つ部活動の経験があるとより有利よ。もちろん生徒会もいいけど、今年中に引き継ぎがあるでしょう?」

希「そうですね…考えておきます」

理事長「残り一年足らずだけど、悔いのないように高校生活を楽しめるといいわね」ニコ

希(ウチのやりたいこと…か)

理事長「東條さん」

希「はい?」

理事長「お昼、よかったら一緒に食べない?」

希「はあ。…えーと、中庭でいいですか?」

【中庭】

理事長「ここはお弁当食べるには最高の場所ね。東條さん、いつも来てるの?」

希「お昼食べる場所はいろいろですけど、ここは好きですよ。スピリチュアルな意味でも」

理事長「スピリチュアル?」

希「はい。特に、この木…なんか不思議な力を感じません?」

理事長「よくわからないけど…古い木だから、そういうのはあるかもしれないわね」

希「ありますよ」

理事長「ところで…それ、コンビニのおにぎり?」

希「あはは…ウチ、一人暮らしやから…つい」

理事長「そう…毎日一人で作るのは大変よね。特にお弁当は…」

希「そうですね…まあ、好きな物を買ってきて食べるのも結構楽しいし、ウチは特に不満はないんですけど」
15: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:41:48.65 ID:r7kx9qup.net
理事長「これ…よかったら食べない?」

希「えっ」

理事長「クリームコロッケ。ことりが好きなんだけど…東條さんはどう?」

希「ウチも好きですけど…もしかして手作りですか?」

理事長「ええ。そうよ♪」

希(お惣菜か冷凍食品のしか食べたことないわ…手作りのクリームコロッケなんて初めて見たかも)

希「じゃあ、ひとつ貰っていいですか?」

理事長「どうぞ。揚げたてじゃなくて残念だけど…」

希「いや、揚げたてのクリームコロッケって熱すぎやし…人前で食べるんはちょっと」

理事長「そうかもね。ふふふ」

希「いただきます…」パク

希(なんやこれ…冷めてるのに衣はサクッと…厚すぎず、でもお箸でつまんで破れることもなく…中のクリームもしっかりまとまって流れ出たりしないのに、口の中でとろける柔らかさ…)

理事長「どうかしら?」

希「めっちゃ美味しいです!」

理事長「そう。よかったわ♪…ふふふ」

希「っていうか、お箸ウチが使っちゃってすみません…」

理事長「いいのよ。フォークもあるから!」ドヤァ

希(なんか小っちゃくて可愛いフォークやな…お弁当箱も可愛いし…南さんの趣味かな?)

理事長「これも食べる?」ニコニコ

希(理事長…美人で料理上手で、結構優しいっぽいし、なんか可愛いし…)ドキドキ

希(って、ウチは何を考えてるんやー!)ジタバタ

キーンコーンカーン…

絵里「希。…ねえ、希?」

『ふふふ…また今度、一緒にお昼食べましょう。東條さん♪』

希(…理事長///)ポー

にこ「あんた…熱でもあんの?」

絵里「え?…希、風邪ひいてるの?」ペタ

希「ひゃ!?…な、なんやエリちか…」

にこ「エリチカ?」
16: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:45:39.46 ID:r7kx9qup.net
絵里「希。理事長と話したんでしょ?…廃校の件は何か言ったの?」

希「えっ。…いや、別に何も…」

絵里「もう。生徒会で独自に活動させてもらえるように直談判するって言ってたじゃない!」

希「あ。そやったっけ…まああれや、ウチだけよりエリちがいたほうがいいやん?」

絵里「はぁ…今日はもういいわ。明日にしましょう…」

にこ「んで、希は理事長と何を話してたのよ?」

希「た、大したことやないよ。お弁当の話とかそんなん…」

絵里「お弁当?」

『どうぞ♪』

希「…///」

【穂むら】

ほの母「いらっしゃいませー♪」

理事長「こんにちは…きぃちゃん」

ほの母「理っちゃん…」

理事長「ご、ごめんね。この間は…」

ほの母「ううん。私こそ…ちょっと言い過ぎたわ。ごめんなさい…」

理事長「きぃちゃんは悪くないわよ。…そうだ、おみやげのお菓子もらったのにお金払ってなかったから、今のうちに」

ほの母「いいのよ。あれはサービス」

理事長「でも、ちゃんとした商品用の包装だったし…」

ほの母「いいから。…あんなこと言って追い出したのに、また来てくれただけで充分」

理事長「きぃちゃん…ありがとう」

きぃりじ「…」

雪穂「…お茶、いるでしょ?」

ほの母「え?…ああ、お願い」

理事長「穂乃果ちゃんは?」

雪穂「さあ?…最近ことりちゃんと海未ちゃんと、何か企んでるみたいで」

理事長「そうなの?(ことりに訊いてみようかしら)」

ほの母「…担任?」

理事長「生徒とちゃんと向き合ってみようと思って…まずは三年生から」

ほの母「そう…」
17: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:48:45.26 ID:r7kx9qup.net
理事長「生徒の話を聞いてるうちに、何かいい方法が見つかるかもしれないし」

ほの母「廃校を…何とかする方法?」

理事長「ええ。だから…きぃちゃん」ギュ

ほの母「わ…ちょっ、理っちゃん?///」

理事長「できる限り頑張ってみるから…信じて待っててくれる?」

ほの母「理っちゃん…うん」ギュー

雪穂(な、何してんの…お母さん///)

ほの母「あ、あのね…理っちゃん」

理事長「なあに?」

ほの母「日帰り…とかじゃ、ダメ…かな?」

理事長「えっ」

ほの母「だから…まとまったお休みは、なかなか取れないけど…その」

理事長「あ。旅行じゃなくてデートなら、二人で行けるってこと?」

ほの母「うん。…あ、理っちゃんがよければ…だけど」

理事長「きぃちゃん…もちろん私は大歓迎よ。行きましょう♪」

ほの母「はい♪」

雪穂(…ま、まあ…お母さんだって友達と遊びに行ったりするよね…アハハ)

理事長「草餅も美味しいわね♪」

ほの母「…あれ、なんかお茶ぬるくない?」

【翌日・音ノ木坂】

理事長「自動車の普及によって都市部以外の地域にも大気汚染が広がり、それらの有害物質と空気中に飛散したスギ等の花粉が反応することで──」

にこ「…」ウトウト

希「ちょ、寝たらアカンて…にこっち」ツンツン

理事長「」クシュン

にこ「ぅわ!?」ビクッ

希「理事長…花粉症ですか?」

理事長「い、いえ。そんなはずは…私はアレルギー体質ではないし」

絵里「でも、さっき免疫力の低下で発症しやすくなるって…」

理事長「私は違います」キリッ
19: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:51:10.78 ID:r7kx9qup.net
キーンコーンカーン…

理事長「絢瀬さんは…成績は申し分ないわね。進学」
絵里「理事長!」ガタ

理事長「は、はい?」

絵里「入学希望者が定員を上回れば、廃校にする必要はなくなるんですよね!?」

理事長「それはそうだけど…」

絵里「では生徒会も学校存続に向けて活動を開始します」

理事長「何か良い方法があるんですか?」

絵里「それは…これから考えます」

理事長「絢瀬さん…音ノ木坂のことを思ってくれる気持ちは嬉しいけど、あなたも三年生でしょう。今は絢瀬さんの進路n」
絵里「私個人のことなんて、廃校を防いだ後でも充分間に合います!でも音ノ木坂は…今何もしなければ、多くの人が悲しむ結果になるんですよ!?」

理事長「…そうね。だけど生徒会は、あなた個人のものではないのよ」

絵里「それは…そうですけど…」

理事長「生徒会全員が、自分のことを後回しにしてでも廃校を阻止しようと覚悟しているの?…かりに本人がそうでも、保護者の方は納得しているかしら?」

絵里「…」

理事長「廃校を阻止したい気持ちはわかるけど…それは生徒個人では手に余る問題です。残念だけど、今の絢瀬さんに任せることはできません」

絵里(…私の考えに賛同し、全面的に協力してくれる仲間を集めてから来いというの…?)

理事長「絢瀬さん」

絵里「…はい」

理事長「お昼、よかったら一緒に食べましょう」

絵里「えっ」

理事長「もしかして先約があった?」

絵里「いえ…ありませんけど」

理事長「普段はどこで食べてるの?」

絵里「教室か生徒会室で…」

理事長「じゃあ、たまには外で食べない?屋上とか中庭とか」

【中庭】

絵里(こんなことしてる場合じゃ…理事長も何を考えているのか…)

理事長「ここ、素敵な場所だと思わない?」

絵里「そうですね…」
22: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:53:36.09 ID:r7kx9qup.net
理事長「あの花壇。いろいろなお花があるけど…どれくらいあるか知ってる?」

絵里「知りません」

理事長「音ノ木坂には、まだ絢瀬さんが知らないこともいろいろあるんじゃないかしら?」

絵里「そうかもしれません」

理事長「…廃校になっても、ならなくても…絢瀬さんがここで過ごせるのは、あと一年足らずよ」

絵里「でも、無くなってしまったら二度と」
理事長「私は、絢瀬さんにも…もっと音ノ木坂を楽しんでほしい。ここに居られる時間を大切にしてほしい」

絵里(何を守ろうとしているのか…もっと知る必要があるということ?)

キーンコーンカーン…

にこ「で、あんたは何を話したの?」

絵里「廃校の件に決まってるでしょう」

希「お弁当はどうやった?」

絵里「別に、いつもと変わらないけど」

にこ「一人で食べたほうがいいってこと?」

絵里「そこまでは…でも楽しくおしゃべりなんて気分じゃないし」

希「もったいない…」

絵里「は?」

希「い、いや何でもないよ」

絵里「とにかく…今のままでは活動は許可できないと言われたわ」

にこ「いずれ許可する気があるとも思えないけど。大人の社交辞令ってやつじゃない?」

希「今度飲みに行きましょう的な?」

にこ「そうそう。…で、結局いつまでも行かない」

絵里「私は諦めるつもりはないわよ」

【南家】

理事長「スクールアイドル?」

ことり「うん。明日から毎日、早朝と放課後に練習する予定なんだけど…」

理事長「そう…頑張って」

理事長(ことりと穂乃果ちゃん、園田海未さんの三人でスクールアイドルを始めたらしい)

理事長(…まだ何の経験もないのに、五月連休明けにライブですって。ずいぶん無謀だと思ったら…案の定、穂乃果ちゃんが言い出したみたい)
26: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/04(日) 14:59:28.86 ID:r7kx9qup.net
【四月二十九日・音ノ木坂屋上】

ほの母「やっぱり、ここからの眺めは最高ね♪」

理事長「そうね…」

ほの母「理っちゃん、都内にはもっと高いところは幾らでもあるとか思ってるでしょ?」

理事長「…大好きな音ノ木坂の屋上から、大好きな町を見るから最高なのよね?」

ほの母「ふーん。…ちゃんとわかってるんだ」

理事長「わかるわよ。何年一緒にいると思ってるの?」

きぃりじ「ふふふ…」

ほの母「…私ね、ちょっと期待してるの。今は不安より楽しみのほうが大きい」

理事長「ことりや穂乃果ちゃんのこと?」

ほの母「うん。…難しいかもしれないけど、もしあの子たちが音ノ木坂を守ってくれたら…最高に素敵じゃない?」

理事長「そうね。…できるかどうかはともかく、悔いのないように楽しんでくれたら…」

ほの母「あーあ。理っちゃんがうらやましい」

理事長「私だってお仕事よ。当日は新入生歓迎会。学校にいるからといって見に行けるとは限らないわよ」

ほの母「それだけじゃなくて、直接助けてあげられるでしょ?」

理事長「ええ、まあ…できる限りのことはするつもり」

ほの母「いいなあ。職権濫用」

理事長「そこまで言われるほどのことはできないわよ?」

ほの母「私のお仕事は廃校阻止に結びつかないもん…」

理事長「でも穂乃果ちゃんを支えてあげることはできるし…私は好きよ。和菓子屋さん」

ほの母「私だって大好きだけど。…でも、私の夢が叶わなかったら理っちゃんを恨むかも〜?」

理事長「…恨まれないように頑張るわ」

『いつか、音ノ木坂の制服着た女の子が毎日たくさん来るようなお店になるといいなぁ♪』



おわり
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