海未「音ノ木坂連続レズレ○プ事件、ですか」

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海未-アイキャッチ15
1: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/05(月) 23:53:45.47 ID:7kaKKkaS.net
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―――国立音ノ木坂学院―――


女生徒「はあ……今日は遅くなっちゃった」


女生徒「おなか空いたし、早く帰らなきゃ」

女生徒「なんか変な胸騒ぎがするし……いそg」



ガバッ

女生徒「!?!?」


??「…………」グッ


女生徒「ん、むぅ、ぐっ」ジタバタ

女生徒「……っあ」


バタン


??「…………」ニヤ

元スレ: 海未「音ノ木坂連続レズレ○プ事件、ですか」

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3: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/05(月) 23:56:12.13 ID:7kaKKkaS.net
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―――――翌日


穂乃果「はあ〜〜眠いよぉ〜〜」グデー


海未「…………」


穂乃果「暑いしもう飽きちゃった! 疲れたままやっても効率悪いよね」


海未「…………」


穂乃果「この仕事の締め切りは明後日までだし、明日続きやれば良いよね」

穂乃果「だよねっ、ことりちゃん」


ことり「えっ……あ、あはは、そうかもね」


穂乃果「よーし、じゃあもう今日は終わりっ! 帰ろ!」

海未「ダメです」


穂乃果「だーもうっ!! やっぱり!」
4: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/05(月) 23:59:21.32 ID:7kaKKkaS.net
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海未「わかっていたなら頭と手を動かしましょう、その分早く終わりますよ」


穂乃果「明日でいーじゃん! いーじゃん!!」ジタバタ


海未「できるときに進めておくべきです! 明日は何が起きるかもわからないんですよ」

海未「間に合わなくなってからじゃ遅いのです、そう思いますよね、ことり?」


ことり「あ、う、確かに、そうだよね……」


ことり(はあ……また同じような言い合いしてる)




海未「……しかし、今回は穂乃果ばかりを責めるわけにもいかないですね」

海未「こんな事件、実際は警察沙汰のはずです」
5: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 00:03:55.34 ID:C81LN8gm.net
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穂乃果「本当は無かったんじゃないの? 夢でも見てたんだよ」


海未「いえ、今回の件から、そう見てみぬふりをするわけにもいかなくなったんですよ」

ことり「うん、ばっちり映像が残ってるからね」

ことり「これまでの事件も実際に起こったことだってわかっちゃったの」


穂乃果「むう、わかってはいるんだけど……信じがたいというか」

穂乃果「じゃあ、もう一度流れを詳しく整理してくれない?」


海未「またですか? もう……」




海未「……ことの発端は、先々週です」


海未「ひとりの女生徒が、校内で何者かに襲われた、と生徒会に相談に来ました」

海未「日の沈むころ、後ろからいきなり押さえつけられ、薬品らしき香りで気絶させられたと」


穂乃果「うーん、学校内でっていうのが怖いよね」

穂乃果「一方でそれが信じられなくもあるんだけど」
6: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 00:10:24.43 ID:C81LN8gm.net
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ことり「で、目が覚めたら教室の椅子に縛られていて、身動きが取れないの」

ことり「目隠しをされていて犯人の顔も見られないまま、身体を弄ばれちゃうんだって」

ことり「ひとしきり楽しまれた後は、また眠らされて、束縛を解かれた状態で目覚めるの」


穂乃果「うう……何度きいてもひどいよ!」


穂乃果「そんなひどいことする人、この学校にいるとは思えない!!」


海未「私もそう信じたかったです……」

海未「そう信じるために、私たち生徒会は理事長の指令のもと、各階の廊下に監視カメラを設置しました」


ことり「……そうしたら、昨日の夜、また事件が起こったんだよね」


ことり「被害を訴えている女生徒が、襲われている映像を確認すると」

ことり「映っていた犯人は……ここの制服を着ていたの」

ことり「わかったのはそれくらい。顔や髪型は被り物で隠れてよく見えなかった」
8: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 00:17:58.28 ID:C81LN8gm.net
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穂乃果「その映像、穂乃果も観たい!」

海未「もう私とことりが何度も確認しましたよ。犯人の目星はつきませんでした」

穂乃果「なんで穂乃果も誘ってくれなかったの!?」

海未「いえ、昼休みになってもグッスリ眠っていたので……」


海未「それはそうと、きっとこの校内に同性愛者がいて、可愛い女の子を襲っているんです」


穂乃果「同性愛者、か……」

海未「この学校の生徒ならそうなるでしょう。防犯を強化しているので外部の侵入は無いはずです」


ことり「で、本来ならその映像をもとに通報したいところなんだけど……」


ことり「せっかく学校の評判が上がってきたところなのに、あまり騒ぎを表沙汰にしたくないのと」

ことり「被害者の子たちが、起きたことを世間に公表したくないって言ってるの」
12: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 00:24:24.05 ID:C81LN8gm.net
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ことり「だからまず、私たち生徒会で調べることにしたんだよね」

海未「はい。これは我々生徒会の威信にも関わることです」

海未「一刻も早く犯人を捕まえて、懲らしめてやらなければなりません」


穂乃果「だからまずこれまでの経緯と被害者からの聴取をレポートにして理事長に報告せよと……」

海未「そうです。許せないという気持ちがあるなら、真剣に取り組みましょう」

穂乃果「は〜い……」


ことり「言い方は悪いかもだけど、今はとりあえず他人事として客観的に処理できる、けど」

ことり「いつか私たちも狙われる可能性があると考えると怖いよね……」


海未「そろそろ大切なμ’sのメンバーにも、被害に遭わないよう注意喚起しておかなくては……」
14: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 00:32:48.67 ID:C81LN8gm.net
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―――――部室


海未「……と、いうことです。自分も狙われているという意識を忘れないように」



希「連続レズレ○プ事件……なあ」


凛「凛たちのクラスでもひとり犯されたらしいにゃ」

にこ「今回の女の子、私のクラスよ。もうこれで校内で3人目ね」


海未「自分の身は自分で守らなくては……」


花陽「ううっ、怖いよぉ」

絵里「対策として、どうすれば良いのかしら?」


海未「うーん、あまり遅くまで学校に残らないこと、ですかね」

海未「どうしても用事がある場合は、必ず信頼できる友人と一緒にいるなど……」


海未「だから私たちも、屋上での練習が終わったら、すぐに帰宅するようにしましょう」
15: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 00:38:07.03 ID:C81LN8gm.net
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真姫「安易な予防策ね」

真姫「学校の信頼も大切だけど……今後万が一のことを考えると、すぐに警察に映像解析を任せるべきだわ」


ことり「それは正論なんだけど……」

海未「はい。しかし、やはり被害者たちも、これを内々だけの話にしたいようで」

海未「私はその気持を尊重してあげたいと思っています」


真姫「……どうせ噂が独り歩きして、すぐ世間の話題になると思うけどね」



穂乃果「でも、まずどうするの?」


海未「それは生徒会長のあなたにも考えてもらいたいですが……」

海未「私は今のところ、昨夜に不審な人がいなかったか聞き込みをしたり、カメラを増やしたり、くらいしか浮かびません」


にこ「カメラを増やすって……次の被害者が出ること前提なのね」


絵里「犠牲を出さずに捕まえる良い方法は無いかしら?」
21: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 01:11:10.05 ID:C81LN8gm.net
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凛「……そうだっ! ひとつ思いついたにゃー!」

花陽「えっ、なになに? 凛ちゃん」


凛「おとり作戦だよ!」

凛「だれかワザと遅くに一人で学校を歩かせて、犯人をおびき寄せるの」

凛「で、襲われそうになったら、待機していた凛たちがニャーッと捕まえる」


真姫「凛、最近刑事ドラマの見過ぎよ……」

真姫「いつ起こるかもわからないし、上手くいく気がしないわ」


海未「……いえ、アリかもしれません」

真姫「えっ!?」

海未「実はこれまでの3回の犯行は全て水曜日に起こっているのです」


希「……なるほど、そんな法則があったんやね」

希「それを利用するってこと?」
22: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 01:18:26.12 ID:C81LN8gm.net
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海未「はい。もしまだ次の女の子を狙っているのなら、きっと来週の水曜日です」

海未「そこで凛の提案したおとり作戦を実行できるかもしれません」


花陽「たしかに、全て水曜日なんて、偶然とは思えませんっ」

凛「よし、やろう! 早速計画をたてるにゃー!」


にこ「はあ……凛、楽しんでるように見えるわよ」

にこ「だいたい誰がおとり役になるのよ? にこはやりたくないんですけどー」


ことり「どんな人が狙われやすいんだろ? やっぱり可愛い子だよね」


にこ「……」

にこ「どうしてもっていうならぁ?、にこが引き受けてあげるニコッ?」


絵里「海未、これまでの被害者に共通した外見上の特徴は?」

海未「む、主観が混ざりますが、強いて言うならバストが大きめの人でしょうか」

にこ「ゴフッ」吐血
24: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 01:25:20.73 ID:C81LN8gm.net
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凛「よかった、凛も狙われないにゃ?」

海未「本当にそういう人だけを狙っているのかわかりませんが……」


真姫「じゃあおとりになるのは希か絵里が良いってこと?」

穂乃果「そうだね! 絶対狙われちゃうよ!」


希「えええ、ちょ、ちょっと待ってよ……///」

希「本当に胸の大きさだけで決めるん? ウチ、あんまりやりたくないというか……」


絵里「うーん、まあ、頼まれたらやっても良いけど……ひとつ思うところがあって」

絵里「やっぱり、気の弱そうな人というか、襲いやすそうなオーラを出してる人のほうが良いと思うのよ」

希「た、たしかに!」


にこ「……まあそうかもしれないわね」

にこ「で、つまり何が言いたいと?」
26: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 01:32:15.84 ID:C81LN8gm.net
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絵里「それを踏まえて私は、おとり役に花陽を推すわ」


花陽「えっ!? ワタシナノォ!?」


凛「確かにかよちんも胸が大きい方だよね!」

花陽「むりむりむりっ、演技なんてできないよぉ!!」


絵里「大丈夫よ、普通に歩いてもらうだけだもの。特別な演技力はいらないわ」

絵里「それに、襲われる前にちゃんと助けるから」

海未「はい、そのあたりは安心してもらいたいです」


希「ウチも花陽ちゃんで異議なーしっ!」

凛「うん、頑張ってねかよちん! 凛もしっかり守るから!」


花陽「ううっ、私一人では逆らえない流れに……」


花陽「だ……ダレカタスケテー!!」
45: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 22:40:48.29 ID:C81LN8gm.net
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―――――火曜日(おとり作戦予定日前日)


海未「さて、改めて明日の段取りを立てましょう」


絵里「いよいよね。腕がなるわ」

凛「絵里ちゃんは別に張り切る必要ないにゃ〜、大変なのはかよちんだよ!」

花陽「うぅ……」


穂乃果「段取りって言っても、ただ花陽ちゃんが小型の通信機つけて歩き回るだけじゃないの?」

海未「まあ、そうなのですが、過去3件の事例を詳しく分析するうちに他の法則もわかってきました」


にこ「他の法則って?」

海未「はい。まず襲われる時間帯。これは18時半〜19時半の間、日が沈みかけてかつ校内から人がいなくなりそうなタイミングで多いようです」

真姫「普通に考えてそれはそうね」


海未「次に場所です、やはり人の目を恐れて玄関近くや運動部員の出入りが多い体育館の周りではありません」

海未「初回だけは合唱部の練習が休みだったため、たまたま音楽準備室でひとり作業をしていた生徒が狙われましたが」

海未「ここ2回は……理科室や視聴覚室のある、西館3階」

海未「そこで待ち伏せして獲物を狙っていたようです。そして今回もそこを狙ってくるのではないかと思ってます」
46: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 22:53:01.94 ID:C81LN8gm.net
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真姫「ちょっといい? ひとつ疑問なんだけど」

海未「はい?」


真姫「この前の話からして、一応被害者にはバストが大きめだっていう共通点があったのよね」

真姫「犯行の手口が今言ってた待ち伏せ方式だとすると、もう無差別に襲わざるを得ないと思うんだけど」


真姫「どうやって好みの女の子を、待ち伏せしている場所にひとりで来させたの?」


海未「……たしかに、そうですね」

海未「犯人がどのように被害者を誘導したのか、その手口ということですね?」

真姫「ええ」


ことり「……その手口は、実はまだわかってないの」

ことり「みんなその場に呼び出されたわけではないみたいだし」

ことり「3人とも、偶然そこにいたとしか……」


真姫「じゃあバストのくだりはそこまで信用できないってこと?」

海未「まあ、それは私の主観ですし……」

花陽「ええっ、今更そんなこというの!?」
48: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 23:03:53.08 ID:C81LN8gm.net
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海未「推測の点をつっこみ出したらキリがないですし、その辺りは犯人を捕まえて直接問いただしましょう」

真姫「捕まえられたらの話なのね……はあ、わかったわ」

花陽「ちょっと納得できないけど……」


ことり「でもやっぱり、被害者からの供述を聴きにくいから、具体的な推察はしにくいよね」

ことり「そこがレ○プ事件の厄介さのひとつだと思う」


絵里「……被害者が複数出るまで、事件の話すら回ってこなかったものね」

ことり「うん。それまではごく一部での噂に過ぎなかったんだけど、3人目の被害者が勇気出して教えてくれたおかげで、やっと他の2人も名乗り出てきたんだよ」


にこ「なら、その勇気を出してくれた人のためにも、すぐに解決したいわね」

海未「はい。決戦は明日の放課後です」


海未「では皆さん、特に花陽……これから発信機など、器具の使い方について説明しますね」
52: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 23:14:21.22 ID:C81LN8gm.net
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―――――――


海未「はい、以上です。では明日は犯人逮捕に尽力しましょう」


凛「うー、燃えてきたにゃー!!」

絵里「ふふっ、だれも怪我はしないでね」


海未「では今日はもう時間が中途半端なので、これで解散にしましょうか」

絵里「ええ、それで良いんじゃないかしら」


凛「よしっじゃあかよちん、真姫ちゃん、一緒に帰ろ!」グイッ

花陽「わわっ、待って凛ちゃん」

真姫「そんな乱暴に引っ張らないでよ!」



希「1年生組は元気で可愛らしいなあ」

絵里「あら、私たちは私たちでどこか行く? にこも連れて」

にこ「にこはパスね。妹たちが待ってるから」

絵里「つれないわねぇ」クスクス
54: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 23:24:04.06 ID:C81LN8gm.net
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希「ひとりじゃ危ないかもしれんよ?」

にこ「どうせにこは皆と別の方向だし、ひとりになるのは仕方ないわよ」

にこ「それに、事件は全部校内で起きてるんでしょ? だから平気よ」


にこ(胸も小さいし……)


希「そんなこと気にせんでも、にこっちは十分可愛いよ?」

にこ「ちょっと! 心を読まないでよっ!」



穂乃果「穂乃果たちは!?」キラキラ


海未「先週末にクレープ屋巡りで散財したばかりでしょう?」

海未「私は今週は寄り道できませんね」

ことり「私も、この事件のせいで、お母さんに早く帰るよう言われてるから……」


絵里「あら、じゃあ穂乃果、私たちと一緒に行く?」

穂乃果「良いの!? うん!!」


海未「……お小遣いが底をついても知りませんからね」
56: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 23:31:58.18 ID:C81LN8gm.net
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―――――――――


凛「駅前に新しくラーメン屋できたの知ってる?」

花陽「うん、横浜家系のラーメン屋さんだよね」

花陽「最近増えてるよね」


凛「凛、あの脂っこいスープが大好きだにゃ!」

花陽「私も好きだよ。ご飯との相性も良くてついつい食べすぎちゃう」

花陽「太らないよう注意しなくちゃ……」


真姫「私はもうちょっとサッパリしたラーメンのほうがいいわね」

凛「あれ、真姫ちゃんも家系ラーメンとか食べたことあるんだ!」

真姫「ま、まあ……一度だけよ、一度だけ」


凛「明日、事件が見事解決したら、みんなでそこ言ってラーメン食べよ!」

凛「祝杯を挙げるにゃー!!」


真姫「ラーメンで祝杯なんて聞いたことないわよ」

花陽「うふふ、凛ちゃんらしくていいと思うよ」


真姫「どうせならもうちょっと高級なところ行きましょうよ、私が紹介してあげるわ」

凛「えー、凛には意識高い系のラーメンは向いてないよ」
57: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 23:35:54.98 ID:C81LN8gm.net
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花陽「……そういえば、今週末は合宿だね」

真姫「そうね。絵里が頻繁に合宿を提案するから、パパと話をつけるのが面倒になってきたわ」


花陽「でも、なんのための合宿だろう。もう次のステージで歌う曲は決まってるんじゃないのかな」

真姫「もはやただやりたいだけでしょ。宿代がかからないからって、もう……」


凛「凛は好きだよ、合宿!」

花陽「うふふ、夜にはしゃぎすぎてまた海未ちゃんに怒られないようにね」

真姫「あれは怖かったわね……」


凛「海未ちゃんに勝つために、まくら投げの練習しておかなきゃ!」

花陽「えええ、怒られること前提なの……?」
58: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 23:41:07.95 ID:C81LN8gm.net
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凛「ようし、帰ったら着替えて、ジョギングでもしよっと」

真姫「あきれるくらいの元気さね」


凛「あ、でも、今日の英語の宿題が待ってたにゃ……」

花陽「しっかりやらなきゃダメだよ、凛ちゃん」

真姫「今日はそんなに量が無かったと思うけど」

真姫「30分もかからずに終わるわよ」


凛「真姫ちゃんだからそう言えるんだよ! じゃあ真姫ちゃん終わったら見せてよ!」

真姫「はぁ!? ダメよ、自分でやりなさい」


凛「かよち〜ん……」ウルウル

花陽「わ、私は、人に見せられるほど自信ないよ」

真姫「そういう問題じゃないでしょ」
59: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/06(火) 23:51:42.19 ID:C81LN8gm.net
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凛「じゃあまたね真姫ちゃん!」

真姫「さよなら。明日は頑張りましょ」

花陽「うん、よろしくね」



凛「ふう、今日も学校疲れちゃったなあ」

花陽「……明日はもっと疲れちゃうかもね」

凛「うん。犯人、捕まると良いけどね」


花陽「…………」


凛「かよちん? ご、ごめんね、不安な気持ちをあおらせて……」

花陽「ううん、ちがうの」


花陽「……ねえ、凛ちゃん」

凛「にゃ?」


花陽「変な意味はないんだけど、その……」

花陽「ど、同性愛って……どう思う?」
62: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 00:08:19.42 ID:uv7wOrXH.net
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凛「……同性愛?」

花陽「うん、あ、本当に、深い意味は、ないんだけど……」


花陽「今回の事件の犯人って、つまりそういう趣味の人なんだよね」

花陽「改めて、同性愛者って案外身近にいるのかなって……」

凛「そうだね、皆隠してるだけで、近くにいるのかも」


凛「えっと……凛は別に、そういう性癖の人を蔑んだりしないよ」

凛「ヒトソレゾレ、便利な言葉だけど、それでいいと思う」


花陽「そっか。うん、私も気持ち悪いとは思わないかな……」


凛「だよね。凛はむしろ、同じ嗜好の人が少ないって可哀想かなとも思う」

花陽「凛ちゃん……」
64: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 00:18:32.51 ID:uv7wOrXH.net
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凛「でもだからって、レ○プして良いとは思わないけどね」

花陽「それはもちろんだね。無理やりなんて最低ですっ」


凛「……あっ、いきなりそんな話するなんてもしかして、かよちん犯人じゃ……」

花陽「ええっ!? 違うよぉ!?!?」アタフタ

凛「あはは、そんな必死に否定しなくて良いにゃ〜」


凛「わかってるよ、かよちんそんなことするわけないよね」

花陽「もう、凛ちゃんたら……」

凛「ごめんね、ちょっと不謹慎だったかな」


凛「……じゃあ、また明日ね!」ダッ

花陽「わかった。じゃあね凛ちゃん」

凛「ばいばーい!」



花陽「…………」
66: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 00:26:29.54 ID:uv7wOrXH.net
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―――――――真姫宅


真姫「……あれ?」

真姫「」


真姫「うそでしょ……」

真姫「宿題の英語のテキストが入ってないじゃない」


真姫(学校においてきた? 今まで一度もそんなことなかったのに!)

真姫(仕方ない、明日の朝早く登校して終わらせるしかないかしらね)


真姫(……でも、この真姫ちゃんが、朝に慌てて済ますなんて……プライドが許さないわ)


真姫(やっぱり今日、今から……)

真姫(取りに行くしかないわね)
68: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 00:32:55.07 ID:uv7wOrXH.net
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――――――――学校


真姫「……机の中にあったわ。数学と化学の教科書まで置いていっちゃったのね」

真姫「よし、これで安心ね」


真姫(……でも本当にオカシイわね……この中に置いた記憶なんてないのに)

真姫(まあ、だれにでもウッカリはあるわよね)


真姫「さっさと帰りましょう」



カツン


真姫「!」


真姫(今、足音が……?)

真姫(この時間に校内に残ってる生徒が私以外にもいるのかしら)
70: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 00:38:03.15 ID:uv7wOrXH.net
.
カツン カツン


真姫(この教室に近づいてくるわね……1年生?)


真姫(…………)

真姫(午後6時40分、時間帯としてはこれまでの事件が起こる頃ね)


真姫(なんだか嫌な予感がする……けど、今日は火曜日だし、場所も全然違う)

真姫(考えすぎよね、普通に会釈して帰りましょう)


ガラッ


??「…………」


真姫「!?!?」

真姫「な、な、なに……」
72: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 00:43:05.72 ID:uv7wOrXH.net
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真姫(そのとき私が見たものは、フードと仮面で頭部を隠した不気味な人物)

真姫(直後にこれまでの事件の犯人であると確信できる姿……)


テクテク

真姫「いっ、いや! 来ないで!」


真姫「だれかたすけ……」

ガバッ

真姫「……!!」


真姫「ん、あ、ぐっ、はっ……ん……」ジタバタ


真姫「……ぁ」クラ


バタン

??「……」ニヤリ
73: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 00:47:42.06 ID:uv7wOrXH.net
.
――――――


真姫「…………」


真姫(……ん)

真姫(はっ! ここは!?)


真姫(……ぐ、動けない)ガシャ

真姫(そうか、あの時私は襲われて!)


??「……」スッ


サワッ

真姫「んぅっ!?」


真姫(だれかに、頭を撫でられている……)

真姫(私、これから犯されちゃうの!? いや、いやっ!!!)ガシャガシャ
74: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 00:51:47.06 ID:uv7wOrXH.net
.
プツン プツン

真姫(ぐっ、制服のボタンはずされてる……)


真姫(声も出せないし、万事休すといったところかしら)

真姫(……こんなときこそ冷静になるのよ、マッキー)


真姫(これまでの情報を頼りに一矢報いる機会を探すわ)

真姫(思い出すのよ、先週話し合ったことを……)


『犯人は、身体を弄んだ後、再度被害者を気絶させ、拘束を解いて放置する』


真姫(……!!)


真姫(ここしかなさそうね。最後に薬品を嗅がせてきたら、十数秒息を止め、気絶したふりをする)

真姫(そして拘束を解かれた後に反撃に出る)

真姫(私の身体を弄ばれることに変わりはないけど……)


真姫(この事件の連鎖、ここで止めてみせるわ)
76: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 00:54:46.29 ID:uv7wOrXH.net
.
??「……」スルスル

真姫(ついに下着も下ろされちゃったわね)


真姫(ここで恥ずかしがったら、犯人の思うつぼよ)

真姫(我慢、我慢……)


??「…………」


真姫(あら、どうしたの? 反応が薄いからつまんなくなっちゃった?)

真姫(お生憎ね、この真姫ちゃんをナメないでほしいわ)


真姫(さあ、触ってみれば? あんたなんかで感じるわけがないでしょ)
80: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 01:00:35.33 ID:uv7wOrXH.net
.
ヌルッ

真姫(……!?)


真姫(触って、きたけど……なにこの触感!?)

真姫(クリーム状のものを塗られている?)


真姫「……んっ!?」


??「……」ニヤ


真姫(な、なにこれ……)

真姫(塗られた場所が……すごく、ムズムズして……////)


サワッ

真姫「んんっ!////」ビクン


真姫(まさか、媚薬!?)

真姫(こんなものまで使ってくるの!?)
84: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 01:06:50.10 ID:uv7wOrXH.net
.
??「……」ニヤニヤ


サワサワ

真姫「んっ、んんんぅ、っっ!////」モゾモゾ


真姫(だめ、声なんて出したらこいつが余計面白がるだけなのに!)

真姫(ひとりでするときより、何倍も敏感になってて我慢できない……///)


真姫(く、くやしい、けど……もう、達しちゃ――)


ピタッ


真姫「んっ……!?」

??「♪」


真姫(な、な……寸前で、止められた?)

真姫(そんな拷問みたいな手法を……)
85: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 01:13:29.38 ID:uv7wOrXH.net
.
サワサワ


真姫「ん、うっ///」

??「〜♪」


真姫(こ、これを、長時間続けられたら)

真姫(私、壊れてしまうんじゃ……)


真姫(って、なに弱気になってるのよ! 終わるまで耐え忍ぶわ!!)



真姫「んんんっ、んん……///」ビクビク

真姫(だ、だめ、今度こそ…………イッ――――)


ピタッ

真姫「!!!」

??「……♪」ニヤニヤ


真姫(くぅ……耐えるのよ、私……)

真姫(すぐに……必ず……)
88: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 01:19:31.75 ID:uv7wOrXH.net
.
サワサワ

真姫「んううっ!!/////」


真姫(その後、攻めては寸止めを繰り返され、私の中では何時間にも感じた)

真姫(そしてついに、これまで溜まりに溜まった絶頂を放出させられ…………)


真姫(極度の疲れと快感で、私は気絶した)


真姫「んんっ…………〜〜〜〜っっっ!!//////」ビクンビクン

真姫「」ガクッ



??「……♪」
90: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 01:27:22.35 ID:uv7wOrXH.net
.
??「あーあ、果てちゃったね」

??「やっぱり、普段クールで強がりな子を、快感で屈服させるのは」


.

凛「……たまらなく楽しいにゃ♪」


凛「さってとー、後片付けして逃げなくちゃ!」

凛「ここから先が面白くなっていくところだにゃ……」ニヤリ
127: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 00:01:18.96 ID:nrWMEWbI.net
.
―――――――翌日


海未「……最悪の事態が起こってしまいましたね」


真姫「うっ……ひっ……」グスグス


穂乃果「ついにμ’sの仲間まで……本当に許せないよ!!」

凛「そうだにゃ! 居ても立っても居られないよ!」

海未「落ち着いてください、その気持ちはもちろん皆一緒です」


海未「真姫、話してくださってありがとうございました」

真姫「……っ、うっ」ヒグッ


絵里「でも、どうしてなのかしら」

絵里「海未が話してたこれまでの法則に全く従わず、火曜日に、そして巨乳ではない人が狙われた」

絵里「もしかして、今回のは模倣犯なんじゃ……」


海未「いえ、そうではありません」


絵里「ど、どういうこと?」
130: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 00:15:24.05 ID:nrWMEWbI.net
.
海未「真姫が先ほど話していたように、今回の犯行では媚薬のようなものが使われました」

海未「実は、前3人のときも薬が使われていたのです」


絵里「……なるほど、それを知っているのは」

海未「はい。被害者と、理事長と、私とことり……あと犯人だけです」


希「本当にそれだけなん?」

海未「被害者たちにはその情報を広めないようあえて言ってありますから。……自分で言うこともないでしょうが」


海未「次の事件が異なる時間・場所で起きたときのための、念のための保険でした」

希「ふうん……海未ちゃん賢いやん」

海未「いえ、賢くなんてありません。可能性は考えていたのに、まんまと出し抜かれて、μ'sの仲間が犠牲になってしまいました」
134: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 00:21:05.00 ID:nrWMEWbI.net
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花陽「は、犯人につながる手がかりみたいなものはなかったの?」

海未「……残念ながら」


海未「ただ、身長は真姫と同じくらいか、少し小さいという情報が加わりました」

にこ「今回は正面から襲われたからわかったってことね」

ことり「じゃあ、155〜160ってところかな?」

絵里「そうね、でもそれくらいの女の子はたくさんいるわよ」


海未「うーむ……まいりましたね、いい案が浮かびません」


花陽「今日のおとり作戦はどうするの?」

海未「二日連続で襲ってくるとも考えにくいですし、中止でいいかと思いますが……」

海未「作戦を中止して事件が起こってしまうと悔しすぎるので、念のため実行しても良いかもしれません」

花陽「ぴゃあ……」
135: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 00:26:08.25 ID:nrWMEWbI.net
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真姫「ああもう! だから警察に話すべきだって言ったのよ!!」バンッ

真姫「おとり作戦なんてもう使えないに決まってるでしょ! これは私が狙われたのよ!」



にこ「…………」


希「ん、にこっち、どうしたん? 何か言いたげやん」

にこ「……いえ、なんでもないわ」


穂乃果「なになに、にこちゃん良い案があるの!?」

海未「にこ、是非教えてください」

にこ「そんなの無いっての!」


絵里「でも思うところがあったら言ってほしいわ。正直、このままじゃどん詰まりだもの」

希「にこっち!」


にこ「……そこまで言うなら、話すけど」

にこ「気分を悪くしないでよ」

8人「??」
136: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 00:31:11.31 ID:nrWMEWbI.net
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にこ「正直、タイミングが合いすぎじゃない?」

穂乃果「え、何の?」

にこ「にこたちが本格的な作戦を立てるタイミングと、犯行の法則が崩れるタイミングよ」


にこ「……あんたたち、μ’sメンバー以外に、ここでの話し合いの内容を漏らした?」

絵里「……いいえ、誰にも」

ことり「うん、話してないよ」

凛「凛もだにゃー」


にこ「じゃあ、その……察してよ、にこの伝えたいこと」

にこ「あまり言いたくはないんだけど……」


海未「……!!!」

海未「にこ、あなたは自分が何を言ってるのかわかっていますか?」
137: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 00:39:17.21 ID:nrWMEWbI.net
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にこ「当然よ。だから言いたくなくて濁したのよ」

にこ「無理やり聞こうとしたのはあんたたちじゃない」


穂乃果「それでもひどいよにこちゃん! 穂乃果たちを疑うの!?」


にこ「にこだって疑いたくないわよ! だけど……」

にこ「このタイミングの合い方、その可能性も考えるべきよ」


8人「…………」


希「たしかに、その考え方も……理に適ってる気がする……」

花陽「あ、う、え……? 私たちの中に、犯人が?」



凛(やれやれ、にこちゃんって変なところで頭が回るんだから)

凛(これをみんなが信じちゃうと、凛は圧倒的に疑われやすくなる)


凛(普段学校に忘れものなんてしない真姫ちゃんが英語のテキストを置いてきたこと)

凛(つまりこれは凛が真姫ちゃんのカバンから抜き取ったわけだけど……)

凛(怪しまれず鞄から抜き取って机に入れられるのは1年生って考えられるよね。一応、宿題の英語以外も1、2冊抜いておいたけど……)

凛(ちょっと危険な方法だったね)
143: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 00:47:57.93 ID:nrWMEWbI.net
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凛「仲間内で疑いあうのなんて嫌だよ! 凛たち仲間でしょ!?」

凛「きっと犯人が捜査が始まってると予想して、曜日を変えてかく乱させたんだよ!」

にこ「はいはい、悪かったってば。忘れてちょうだい」


穂乃果「それに、万が一このなかに犯人がいたら、襲われるときに気付きそうだよ」

穂乃果「毎日のように一緒に行動してるんだよ、被り物してても雰囲気とかできっとばれちゃうよ!」

にこ「それは……どうかと思うけど」

海未「うーむ、穂乃果は妙に勘が鋭いときがありますからね……」


凛「穂乃果ちゃんの言う通りだにゃ! あと、昨日はみんなそれぞれグループで帰ったんじゃないの?」

凛「ね、かよちん? 凛とかよちんは一緒だったよね」

花陽「う、うん……」
144: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 00:56:26.58 ID:nrWMEWbI.net
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絵里「確かにね。私も希や穂乃果といちごのクレープ食べてたし」

海未「穂乃果、またクレープ食べたんですか!?」

穂乃果「あっ、え、絵里ちゃん! 海未ちゃんには内緒って言ったのに……」

海未「まったくあなたという人は、最近は休み時間にも間食をとるのに!」



凛「そんなことより! だからさ、みんなアリバイがあるよね?」

にこ「……そうね、独りで帰ったのはにこくらいだもんね」


凛「あっ、じゃあにこちゃんが怪しいのかな!?」

にこ「ちょっと! 仲間を疑いたくないってスタンスはどこにいったのよ」

凛「ご、ごめんにゃ〜」


花陽(……凛ちゃん、この中に犯人がいる可能性を提示されてから、急に口数が多くなったような……)

花陽(昨日も、私を犯人じゃないかなんて言ってたし……)

花陽(ううん、疑心暗鬼になっちゃだめだよね)
145: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 01:02:34.99 ID:nrWMEWbI.net
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海未(凛、明らかに様子が変わりましたね)

海未(アリバイ主張など、追い詰められた人間がするイメージです)

海未(見張っておく必要があるかもしれません)



希「……人狼ゲーム、か」


絵里「え、なに?」

希「一般人に扮した人食い狼を探す心理・理論ゲームやん」

希「もしこのなかにいるなら……それに近いって思ったんよ」


穂乃果「希ちゃんまで! なんでμ’sに犯人がいるって流れになってるの!?」

穂乃果「みんな目を覚ましてよ!!」


8人「…………」
147: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 01:16:40.70 ID:nrWMEWbI.net
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凛(一度傾いた流れはなかなか止められないか)

凛(ちょっとしゃべりすぎた割に、この中に犯人がいるって方向性を変えられなかった)

凛(人狼ゲーム……凛には向いてないんだろうな)


花陽・海未「……」ジー


凛(凛を怪しむような視線もあるし、これは失敗だったかもね)

凛(まあいいや、少し疑われながらのほうが燃えるし……今週末の合宿、これが大一番だにゃ)



海未(その日の放課後、念のためおとり作戦は実行しましたが)

海未(この日は犯人の姿は現れず、犠牲者も出ませんでした……。)
148: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 01:23:41.91 ID:nrWMEWbI.net
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――――――週末(合宿当日)


ガタンゴトン


海未「……結局、犯人の目星はつきませんでしたね」

穂乃果「う、うん……」


穂乃果「で、でも、とりあえず忘れようよ! 今日から楽しい合宿だよ!」

真姫「……忘れられるわけないでしょ」ボソッ

穂乃果「あっ、う……」


全員「…………」



凛(くぅ〜、空気がすごく悪いにゃ)ウシシ

凛(このままじゃまたひとり、凛に純潔を奪われることになるよ)

凛(さあ、だれが凛を捕まえられるかな??)


凛(それとも……誰も捕まえられないのかな?)ニヤリ
170: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 23:18:45.85 ID:nrWMEWbI.net
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――――――合宿所


海未「皆さん、込み入った時期ではありますが……」

海未「せっかく合宿に来たのです、練習はきちんと取り組みましょう」

海未「良いですね?」


穂乃果「……うん」

真姫「はいはい」クルクル

凛「もちろんだにゃ!」


花陽「……」ジッ

凛「?」キョトン

花陽「!」メソラシ


花陽(この状況でそんなに手放しで張りきれるなんて)

花陽(なんで怪しい言動ばっかりするの、凛ちゃん……)

花陽(凛ちゃんを疑いたくなんてないのに……)
172: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 23:34:38.06 ID:nrWMEWbI.net
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絵里「じゃあまず柔軟からこなしましょう、ウォームアップは大切よ」

海未「そうですね」


花陽(でも、メンバーが犯人なら、普段から一緒にいて狙いやすく、情欲を抱きやすい真姫ちゃんを最初に襲ったんじゃ?)

花陽(だからやっぱり犯人はここ以外にいて、真姫ちゃんが4番目になったのは偶然だった)

花陽(その考え方が正しいのかな……?)


凛(真姫ちゃんは最初に狙いたい本命だったよ)

凛(でも……真姫ちゃんを最初に狙わなかったのは)

凛(本命で失敗しないように、媚薬の効果を確かめておくため)


凛(そして、いつでもあの媚薬は想像以上の効果を発揮してくれた)

凛(でもまだ、襲いたいのがもうひとり……今夜、あのこをゲットだにゃ)
175: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 23:42:30.82 ID:nrWMEWbI.net
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海未(……やはり皆、例の事件が気になって、どこかうわの空ですね)


ことり「穂乃果ちゃん、すごく柔らかくなってきたね!」グイッ

穂乃果「うん、継続は力なりってやつだね!」

海未「ほう、穂乃果でもそんな言葉を知っているのですね」

穂乃果「もうっ! バカにしないでよ、それくらいわかるよ」


ことり「うふふ……じゃあ穂乃果ちゃん、次はことりの背中押して?」

穂乃果「うん!」スクッ


ヒラッ

ことり「……あれ? 穂乃果ちゃん、ポケットから何か落ちたよ?」

穂乃果「え? 何だろう……」


ことり「…………っっっ!!!」

ことり「この紙は!?」
180: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/09(金) 23:52:32.27 ID:nrWMEWbI.net
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海未「ど、どうしたんですかこと……り……」

海未「…………」ジロッ


穂乃果「ん?? え、え??」

穂乃果「どうしたの? 何が書いてあるの?」チラッ



『予告状 今夜またひとり、μ’sのメンバーを犯します』


穂乃果「……!?!?」

凛「な、なんで!?」

海未「どういうことか……説明してください、穂乃果」


穂乃果「し、知らない! 穂乃果、こんな紙知らないよお!」

にこ「……でも、穂乃果のポッケから出てきたわよ?」

真姫「そうよ! 知らないわけないでしょ!!」
183: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/10(土) 00:01:11.96 ID:3EMnfKoJ.net
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海未「穂乃果……信じたくはありませんが、あなただったのですか?」

穂乃果「違うってば! そんなわけないじゃん!!」

穂乃果「きっと誰かに入れられたんだよ!!」


海未「……だれにだって言うんですか」

穂乃果「それはっ!」


穂乃果「……それは…………」


絵里「あなたの練習着の中に入っていたのよ」

絵里「誰かに入れられたのだとしても、やはりそれは」

絵里「……この中にいるって、確定したようなものじゃない……」


全員「…………」


凛(予告状なんてもの、凛は用意してないにゃ!?)

凛(なんでこんなものが……)
186: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/10(土) 00:07:59.28 ID:3EMnfKoJ.net
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真姫「……あきれたわ」

真姫「仲間だと信じていた人たちの中に、レ○プ犯がいるなんてね」


にこ「……にこが可能性の段階で言ったこと、本当にそうなるなんて」

にこ「残念だけどもう、練習どころではないわね……」

真姫「ええ。そんな人たちと一緒にはいられないわよ」


真姫「解散しましょう。合宿はこれまで。異議ないわね?」


海未「……いえ、待ってください」

真姫「な、なによ?」


海未「この中に犯人がいるとわかったなら……逆にチャンスではないですか?」

海未「犯人を捕まえる、チャンスです」
188: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/10(土) 00:20:37.40 ID:3EMnfKoJ.net
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にこ「なっ、何言ってるの海未」

にこ「レ○プ犯と一緒に一夜過ごせって言うの!? 自殺行為よ!!」


穂乃果「……そうかもしれない、けど」

穂乃果「私は海未ちゃんに賛成かな」

真姫「穂乃果!?」


穂乃果「私たちを裏切って……私を犯人に仕立て上げようとした人を、許せない」

穂乃果「ここで捕まえて、反省させなきゃ、気が済まないよ」


穂乃果「みんなみんな、信じてたのに……」ゴゴゴゴゴ

希「すごい、穂乃果ちゃんから見たことない覇気が……」ブルッ


真姫「そんなこと言ったって、私の目からして穂乃果が怪しいことは変わらないわよ」
189: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/10(土) 00:24:44.43 ID:3EMnfKoJ.net
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真姫「予告状の件だけじゃない、この中に犯人がいるのをいつまでも否定しようとしたことや」

真姫「たった今、皆を引き留めようとする案に賛成したこと。それは襲いたい人を帰させないため」


真姫「……そうにしか見えなくなってきたわ。白状したらどう?」

海未「真姫っ!!」


真姫「なによ今更。この中に犯人がいるのは決まったんだから、疑ってかかるべきよ。あなただってさっき穂乃果を疑ったじゃない」

真姫「そもそも最初から話し合いを進めてた海未も怪しいわよね。主導権握っておけば疑われないとでも思った?」

海未「……っ!!」グッ

希「お、抑えて、海未ちゃん……」


穂乃果「……それなら一層、私は自分の信頼を取り戻したい」

穂乃果「真犯人を捕まえて、私がそんなことする人間じゃないって証明したい」


真姫「勝手に言ってなさいよ。私は自分の身が大事よ」

真姫「あんな屈辱的な体験、もう絶対にごめんだわ」

真姫「だれがなんと言おうと、私は帰らせてもらうわよ」スタスタ
192: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/10(土) 00:30:12.60 ID:3EMnfKoJ.net
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絵里「……真姫は」

真姫「なに?」ピタッ

絵里「本当に、襲われたの?」


真姫「…………は?」

真姫「ごめんエリー、質問の意味がわからないわ」



絵里「火曜日の放課後、あなたはレ○プ犯に襲われたって言ったわよね」

真姫「そうよ。……できれば思い出したくもないんだけど」

絵里「それ、証明できる人がいるの?」


希「ちょ、ちょっとえりち……?」

絵里「あなたの穂乃果や海未を疑う発言」

絵里「そんな考え方を持ってすれば、あなたが犯人だって可能性も無くはないわ」
197: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/10(土) 00:42:26.00 ID:3EMnfKoJ.net
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真姫「……はあああ!? どういうことよ! 私は被害者なのよ!?」


絵里「だからそれが狂言かもしれないって言ってるのよ。犯人なら、皆が知らなかった媚薬使用などの詳細も上手く話せるわ」

絵里「絶対に自分が疑われないよう、被害者になりすました。ちがう?」

真姫「違うに決まってるでしょ!? イミワカンナイ!」


凛(絵里ちゃん、いきなり真姫ちゃんに喧嘩ふっかけて……どっちも相当イライラしてるみたいだね)

凛(真姫ちゃんはもう十分味わったから、帰ってくれた方が邪魔される心配が減っていいんだけどにゃ〜……)

凛(でも本当に犯人の疑惑対象が分散されるなら、残ったらそれはそれで良いのかな?)


海未「……しかし、真姫が犯人なら、今帰ろうとするのはとても変です」

海未「こんな予告状まで準備するような犯人です。必ず誰かを襲おうとするでしょう」


絵里「じゃあ、帰るフリをしてどこかに潜んで、隙を狙って……」

海未「はあ……水掛け論ですね。絵里、お互い一度落ち着きましょう」
201: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/10(土) 00:53:01.43 ID:3EMnfKoJ.net
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絵里「……ごめんなさい。熱くなりすぎたわね」

絵里「でも理解してほしいわ。こんな状況、落ち着いていられないもの」


穂乃果「あと真姫ちゃん、やっぱり帰らないほうが良いよ」

穂乃果「同じ人を2回襲うようなことはしない……気がするし」

穂乃果「真姫ちゃんが帰って、もし今日何も起こらなかったら、きっと真姫ちゃんが一番疑われちゃうよ」


真姫「……ふん、なるほどね、一理あるわ」

真姫「最も疑ってる穂乃果に言われるとちょっと怖いけどね」


穂乃果「にこちゃんも。良いよね?」

真姫「そうよ、火曜に独りで帰ったのにこちゃんだけってこと、忘れてないわよ」

にこ「くっ……わかったわよ」


海未「……穂乃果のこのやる気、普段の授業中も見せてもらいたいですね」

海未「では、疑い合いも一旦落ち着いたところで……」

海未「被害者を出さず、犯人を捜す作戦を立てましょう」
248: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 18:20:50.35 ID:0w4iRupY.net
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――――――


海未(とは言ったものの……犯人が混ざってる中で、作戦を立てるのは至難の業)

海未(あっという間に時間は過ぎていきました)


凛「どうするの、海未ちゃん?」

海未「ふむ……こうなったら、犯人が必ず動く可能性を信じ、隙をつくしかないですね」

海未「予告状の件からして、犯人は一連の犯行を楽しんでいる節があります」


絵里「そうね。犯人にとってはゲーム感覚なのかもしれない」

絵里「どこか勝ちを確信しているような気がする……腹立たしいわ」


にこ「そこをにこたちがガシッと捕まえてやるんだから!」

希「にこっちは小さいから、返り討ちに合わないよう気をつけてな?」

にこ「うぐぐ、怖いこと言わないでよ……」



凛(ふふふ……そうにゃ、凛はこの状況を楽しんでる気ままな猫)

凛(隙をつくって言っても、結局具体的な作戦は全然決まってないにゃ)


凛(さてさて、そろそろこちらから動き始めようか)
250: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 19:02:34.56 ID:0w4iRupY.net
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凛「ところでさ、今夜のごはんは何にする?」

真姫「次はごはんの心配なのね……」

海未「凛みたいな人がひとりいたほうが、こんな状況では冷静になれて良いのかもしれませんね」


凛「凛、料理上手なにこちゃんの作ったカレーが食べたいにゃ〜」

にこ「はあ? なにおだてて作らせようとしてるのよ」

凛「凛も手伝うから! にこちゃんと一緒に料理したいの」

にこ「なによ、随分不気味なこというわね……」

ことり「凛ちゃん、買い出しのときからカレー食べたいの一点張りだったもんね」クスッ


にこ「まあカレーなら作りなれてるし、ひとはだ脱いであげますか」

凛「わーい! ありがとにゃ〜!」ピョン

にこ「ちょっ! 飛びつくんじゃないわよ!」


花陽「あ、じゃあお米は私が炊いちゃうね」

凛「うん! ありがとー!」

真姫「まったくこんな時にはしゃいじゃって、のん気なものね」


海未「では夕食はとりあえず3人に任せて、私たちは話し合いを続けましょうか」
253: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 19:32:32.34 ID:0w4iRupY.net
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絵里「犯人が動き出したとき、捕まえるための鍵のひとつとなるのは」

絵里「部屋割り……でしょうね」


海未「なるほど。犯人と2人きりの部屋になってはいけませんよね」

ことり「2人なんて怖すぎるよ、自分が狙いじゃなくても絶対なにかされそうだもん」


海未「では3人ずつ3部屋ですか?」

ことり「よ、4人と5人って案もあるよ」

希「それかもういっそのこと、前の合宿みたいに、みんなで寝るのはどう?」

穂乃果「えーっ、海未ちゃん起こすとすぐ怒るからなあ……」

海未「できれば起こさないような振る舞いをしていただけると助かるのですが」


絵里「でも、確かにそれが最も安全かもね」

真姫「今回の別荘はあんまり広い部屋が無いんだけど……それでいいなら」
255: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 19:42:03.94 ID:0w4iRupY.net
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海未「ですが、犯人がちゃんと動き出すでしょうか?」

海未「それだと犯人が何もできずに朝を迎えて、捕まえ損ねるなんてことが……」

希「うーん、確かに野放しにはしていたくないよね」


海未「はい、だから3人ずつにしましょう」

海未「具体的な作戦は思い浮かばないですが……わざと隙を見せるのも効果的かと」

穂乃果「そうかなあ……今回のゲーム感覚での自信家な犯人なら、どのような部屋割りでも襲ってきそうだけど」


海未「では、同じ部屋のひとが怪しい振る舞いを見せたらすぐに他の部屋に連絡すること」

海未「異変や物音ですぐに起きられるよう、眠りは浅くしていてください」

ことり「そんな芸当、海未ちゃんじゃなきゃできないよぉ」
256: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 19:47:58.52 ID:0w4iRupY.net
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凛(ふむふむ……なにやら興味深い話し合いをしてるね)

凛(別にどんな部屋割りでも良いけど〜♪ そんなの関係無いにゃ)

凛(凛の持ってるお薬はね、嗅がせるものだけじゃないんだよ)


にこ「ぺろ……うん、良い感じ! ちょっと食器持って来るから、凛も味見してみなさいよ」

凛「はーい!」


凛(さてさて、ここで少々隠し味を……)ゴソゴソ

パラパラ

凛(投入完了だにゃ〜♪)マゼマゼ


にこ「よし、食器の準備できたわよ。凛、どうだった?」

凛「うん! 大丈夫そうだよ」


にこ「じゃあにこが盛り付けていくから、凛はどんどん運んで行ってね」

凛「わかった!」
258: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 19:54:21.22 ID:0w4iRupY.net
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海未「ちなみに監視カメラなどは無いのですか?」

真姫「そんなの無いわよ、外部からのセキュリティくらいね」


凛「夕ご飯ができたよー!」

希「おっ、良い香りやなあ」

ことり「スパイスの香りが食欲をそそるね!」

穂乃果「わーい! 穂乃果、ご飯の時間が一番大好きだよ!」


花陽「はあ……ごはん……///」

絵里「やっぱり真面目な話をしてても、空腹には勝てないわね」

海未「とりあえず腹ごしらえをして、今夜の戦いに控えましょう」


穂乃果「穂乃果はちょっと大盛りにして!!」

海未「こら、また太りますよ、今日はあまり動いてないのですから……」

にこ「そうよ、あと皿洗いはあんたも手伝いなさいよ」

穂乃果「がーん……」


凛「さあさあ、運び終わったところで、食べるにゃ食べるにゃ!」
261: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 21:17:56.96 ID:0w4iRupY.net
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全員「いただきまーす!」


海未「……ふむふむ、美味しいですね」モグモグ

ことり「海未ちゃん、一口目から珍しく頬張ったね」クスクス

海未「お、おなかが空いていたもので、つい……///」


凛「どう、凛とにこちゃんのカレーは?」

希「美味しいよ。ときどき家に来て作ってほしいくらいや」

真姫「うん……まあ、良いんじゃない?」

にこ「ふん、もっと褒めてもいいニコ」


穂乃果「美味しい、けど……思ったより、辛めだね」

にこ「……やっぱりそう? にこもそう思ってたのよね」

海未「そうですか? 私はちょうどいいですが……」


にこ「この銘柄のカレーは甘口でも辛いってことなのかしらね」

にこ「さっき味見したときは全然気づかなかったわ……あんまり食べられないかもしれないわね」

花陽「…………」
262: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 21:27:21.42 ID:0w4iRupY.net
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穂乃果「うわっ、なんでカレーにピーマン入ってるの!?」

にこ「にこなりの気づかいよ。あんたが嫌いだから治してあげようと思ってね」

海未「にこ、ナイスです」グッ

穂乃果「いらないよそんなの!」


にこ「それよりも、あー辛い! 水、水が欲しいわ」

海未「水なら、昼間に皆で買った大きなペットボトルがありますよ」

海未「私が冷蔵庫から取って来ましょう」


にこ「大丈夫よ、一番近いにこが行くわ。言い出しっぺだし」スクッ

海未「では私はコップを用意します、一緒に行きますよ」

凛「凛もいくにゃー!!」ダッ


穂乃果「いまだっ、ことりちゃん、ピーマンあげるね」ヒョイ

ことり「ええ……もう、海未ちゃんがいなくなったからって……」
263: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 21:28:56.29 ID:0w4iRupY.net
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にこ「ふう。水を飲んだら落ち着いたわ」


穂乃果「あーっ!」

海未「わっ、隣で大声を出さないでください。どうしたのですか?」


穂乃果「服にカレーこぼしちゃった!」

海未「まったく、そそっかしいのですから……」

希「カレーの黄色いシミはクルクミンっていう成分の色やから、日光に当てると綺麗に落ちるんよ」

穂乃果「そうなんだ! 希ちゃん物知りだね!」


花陽「…………」
266: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 21:41:05.81 ID:0w4iRupY.net
.
――――――


穂乃果「はーおなかいっぱい!」


海未「スパイスが効いていて美味しかったですね」

絵里「海未って辛いものに強いのね」


ことり「凛ちゃんもカレーの調達ありがとう!」

凛「素直にお礼言われると照れくさいにゃー///」


にこ「じゃあさっきも言った通り、食器洗いの時間よ?」

穂乃果「えーっ、ちょっと休もうよ! まだ動きたくない〜」ゴロン

凛「凛も〜」ゴロン

にこ「こういう汚れはすぐに落とさないとダメなの!」


絵里「じゃあにこ、私が一緒にやるわ。二人でやれば9人分くらいすぐに終わるわよね」

にこ「ありがと。じゃあ私と絵里でお皿を洗ってくるから、残りの皆は今夜の作戦でも立ててちょうだい」

凛「はいにゃ!」
268: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 21:52:41.02 ID:0w4iRupY.net
.
花陽「…………」


穂乃果「どうしたの花陽ちゃん? さっきから難しい顔してるね」

絵里「何を考えてるのかしら?」


花陽「……犯人はどうやって、私たちの目を盗んで犯行に及ぶんだろう」

凛「おっ、急に真面目な話だにゃ」

海未「……私も考えていました。だれか一人を狙うなら、他の人の目をかいくぐらなければならない」


花陽「とりあえずその対策を考えないと、みんな一斉に襲われるかもしれません!」

花陽「お風呂とか、みんなが無防備な状態がまずいよ」


全員「……」ゴクリ



海未(……はて、花陽が随分しゃべるようになりましたね)

海未(もしかして、犯人の目星が……?)
271: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 22:07:02.83 ID:0w4iRupY.net
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――――――


にこ「さて、本格的に戦いのおこる時間になってきたってわけね。何か良い案は浮かんだ?」

凛「うーん、それがまだで……」


ことり「まず、さっき花陽ちゃんの言ってた、皆をだます方法について考えてみよう?」

真姫「まあ、犯人は複数の薬品を手にしているみたいだから、それを使うんでしょう」

絵里「薬品? 犯行に使われた、その気絶させる薬を嗅がせるってことかしら?」


海未「その可能性は高いですが、それだとやはり寝静まった後を狙うということでしょうか」

海未「少なくとも、全員を一度に気絶させるのは不可能でしょう」

海未「この部屋に高濃度で充満でもさせない限り……」


ことり「えっ、部屋に充満!?」
272: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 22:11:40.83 ID:0w4iRupY.net
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真姫「それはないわ。あの薬の匂いが充満してたらきっとすぐにわかるもの」

希「徐々に濃度が高まっていたら気づかないうちに……なんてことはない?」

真姫「それなら窓を開けるなり、換気扇を回すなりすればいいわ」

海未「そうですね、念のためにそうしておきましょう」



絵里「じゃあ真姫、他の薬品ってこと?」

真姫「私の読みはそうよ、だからたとえば……」

花陽「経口とか」

真姫・凛「!」


真姫「その通り、私も同じことを言おうと思ってたわ」

海未「つまり、どういうことですか?」


真姫「みんなが同じ食品を口にするとき、それに混ぜられてたら危ないってことよ」

絵里「えっ! じゃあ、まさか……さっきのカレーが……?」
274: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 22:15:43.16 ID:0w4iRupY.net
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にこ「はあ!? 変なものなんか混ぜてないわよ!」

凛「そうにゃそうにゃ!」


真姫「まあ、あんたたちのどちらかが犯人だったとしても、そう言うしかないわよね」

ことり「で、でも、確かに妙に辛かったし……」


にこ「ふうん……人に夕飯を作らせておいて、犯人扱いとはやるじゃない」

にこ「じゃ、お米を炊いた花陽も怪しいわね」

花陽「えっ! うぅ……」


希「でもにこっち、凛ちゃん、カレーは全員同じ鍋からお皿に盛り付けたんよね?」

にこ「ええ。そうよ」

凛「凛も見てたよ!」

希「ならカレーやご飯に混入はあり得へんよ。みんな同じものを食べたやん」


真姫「問題はそこなのよ」
277: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 22:22:13.51 ID:0w4iRupY.net
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真姫「一応、私は皆が食べ始めるまで口をつけず待たせてもらったけど」

凛「ええっ、実験台にされてたの……」


真姫「きっとここで食べない人がいたら怪しすぎるわ、だから犯人もカレーは狙わなかった」

真姫「だけど今後はできるだけ、ものを食べるのは避けましょう」

ことり「え〜ん、デザートに買ってきたチーズケーキが……」


海未「しかし、個人の食品に混ぜたところで、食べるか食べないかは不確定では?」

海未「ほかの可能性も探した方が良いでしょう」


凛「そうだね。……えっとね、思うんだけど」

海未「はい?」
278: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 22:34:19.07 ID:0w4iRupY.net
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凛「犯人がいるなかで、この作戦会議を続けてもどうかと思うの」

凛「続きは各部屋に分かれてから、それぞれで立てない?」

凛「犯人もそこから動き出すと思うんだよね」


海未「……なるほど」

穂乃果「確かにこのままじゃ筒抜けだよね」

穂乃果「でもその前に、まだ皆で話しあうことがないか確認したいな」


希「そうやね。あと、どうやって分けるん?」

絵里「3組に分かれるなら、ユニットかしら」


海未「いえ、犯人はそれも狙っているかもしれません」

海未「ここはくじ引きということにしましょう」

花陽「はい、それで良いと思いますっ」


穂乃果「じゃあ今から作ろうよ!」

穂乃果「えっと、何かいらない紙は……と」
280: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 22:56:41.98 ID:0w4iRupY.net
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海未「……では、そのうちに私はトイレをお借りしますね」

真姫「えっ……ああ、うん、場所はわかる?」

海未「ええ、昼にも一度使わせていただきましたので」


海未「あと、単独行動は良くないでしょうから……花陽、一緒に行ってくれませんか」

花陽「え、わ、わたし?」


絵里「相手を指名して二人で抜けようとするなんて、随分怪しい行動ね」

海未「……そう映りますか。花陽と最初に目が合っただけですよ」


真姫「確かにふたりきりもどうかと思うから、私も行くわ」

海未「わかりました、お願いします」
282: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 23:06:00.17 ID:0w4iRupY.net
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――――――


海未「……ここの廊下、随分と暗くありませんか? 電気は……」

真姫「ごめん、ここの電灯切れてるみたいなの。とりあえずスマホのライトで足元照らすわね」

海未「はい、お願いします」


ピカッ


真姫「さてと、海未……花陽を選んだのは理由があるわよね」

海未「……ええ、ちょっと花陽に聞きたいことがあったもので」


海未「せっかくだから真姫にもお尋ねします」

海未「あなたたちはどう思いますか?」

真姫「えっ、何が?」


海未「犯人です。見当はついていたりしませんか?」
286: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 23:13:20.80 ID:0w4iRupY.net
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花陽「…………」

花陽「そんなこと聞くってことは、海未ちゃんにも何か考えが?」

海未「あくまでのこれまでの立ち振る舞いからの推測ですが……一応はあります」


海未「その前に花陽、時々急におしゃべりになることがあると思うのですが」

海未「その真意を知りたいと思いまして」

真姫「確かにそれは私も感じていたわ」


海未「……いえ、もっと具体的に言いますと」

海未「花陽は……凛を疑っていませんか?」

花陽「!!!」


真姫「……そうなの?」

花陽「海未ちゃん、すごいね……」

花陽「その通りだよ、私は凛ちゃんが怪しいと思う」
291: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 23:29:11.69 ID:0w4iRupY.net
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海未「なにか確信できるものはありますか?」


花陽「さっきのカレーの件だけど、お米を研いでいるとき、ルーの銘柄が見えたの」

花陽「あの銘柄……普段私の家で作ってるのと同じなんだ」

花陽「あんなに辛いはずがない。だから何か他の物が加えられたようにしか思えないの」


海未「そうなのですか……私はちょうど良かったですが、たしかに甘口の辛さではなかったですね」

花陽「そして、プロフィールに辛いものが苦手と書くにこちゃんが、スパイスを追加するわけないと思う」

海未「ということは、一緒に作っていた凛が?」

花陽「うん。少なくとも、ね」


真姫「凛が自分好みの味付けのために香辛料を入れたという可能性は?」

花陽「それならそう言ってくれれば良いんだよ。にこちゃんには怒られるかもだけど……」

花陽「この状況で黙って何か入れるなんて、疑ってくださいって言ってるようなものだよ」
292: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 23:44:53.32 ID:0w4iRupY.net
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海未「花陽の先ほどの、全員を眠らせる方法という議題の投げかけは、カレーに着目させるためだったのですね」

海未「しかし、先程も話した通り、カレーは皆で食べましたよ」

花陽「うーん、そうなんだよね……お皿もランダムに置いたしなあ……」


海未「一方、真姫は凛を疑ってはいないようですね」

真姫「そうね。私の疑惑の対象は昼から変わらないわ」

海未「と言いますと……穂乃果ですか」


真姫「ええ、私やにこちゃんの引き留め方、やっぱり気になるわ」

真姫「あの予告状だって、自分で持ってて被害者を演じた方が、誰かのポケットに入れる手間とリスクを回避できるし」

真姫「裏の裏をかいた作戦だと思うのよね。……もちろん、確証はないわ」
293: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 23:48:40.76 ID:0w4iRupY.net
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海未「なるほど。しかし……実は私も、凛なのではないかと思い始めています」

花陽「えっ、海未ちゃんも?」


海未「はい。花陽の言う通り、食事の時間の凛の言動は怪しすぎます」

海未「そろそろ犯行に移ろうとする、気持ちの現れかと」

花陽「やっぱり、そうだよね」


真姫「うーん……でも穂乃果も怪しそうなんだけど……」

海未「たしかに穂乃果も怪しいとは思います」


海未「普段は能天気に過ごしてそうな穂乃果ですが、実は相当なキレ者です」

海未「彼女の勘と観察眼の鋭さは、幼馴染である私が最も理解しているつもりです」

花陽「確かに、垣間見えるときがあるよね」


海未「凛と穂乃果、この二人を重点的に見張っていましょう」

花陽「はい、そうしましょう!」
295: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/11(日) 23:57:45.90 ID:0w4iRupY.net
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海未「さて、では皆のところに戻りましょうか」


花陽「あれ、トイレはいいの?」

海未「はい。花陽と先ほどの話をしたかっただけなので」ニコッ

花陽「なんだ、そうなんだ」クスッ



真姫「待って、二人とも」

海未「はい?」


真姫「なんだか、さっきから、め、めまいが……」

ガクン


海未「真姫っ!?」


真姫「」バタン


花陽「真姫ちゃん!?」
296: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 00:06:01.60 ID:UfpTkc01.net
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花陽「大丈夫っ!? しっかりしてください!!」


花陽「……っ」

花陽「呼吸はしてるけど、完全に意識がありません!!」


海未「なんと、また真姫が狙われたのでしょうか……!?」

海未「とりあえず、真姫をみんなのところに運びましょう!」

花陽「うん! 急ごう!」



海未「……くっ、暗くて道がわかりにくいですね」

海未「この間に、犯人に襲われないと良いですが……」
298: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 00:17:26.24 ID:UfpTkc01.net
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ガチャ

花陽「みんなっ! 真姫ちゃんが大変な……の……」


花陽「!!!!」

海未「……っ! こ、これは!!」


花陽「みんな……倒れてる……!!」



海未「花陽、落ち着いてください、パニックになったら負けです」

花陽「うん、わかってる……大丈夫」


海未「それなら良いです、が……っ!?」フラッ

花陽「海未ちゃん!」


海未「私も、もうダメになりそうです……って、はあ、な、なぜあなたは無事なんですか!? もしかして……」
299: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 00:27:42.79 ID:UfpTkc01.net
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花陽「ううん、私を信じて海未ちゃん」

花陽「この状況は、もしかしたら起こるかもしれないって思ってたんだ」

海未「なっ!? い、いったいどういう……」


花陽「……みんなを眠らせる薬品が含まれていたのは、きっと……」

花陽「昼にみんなで買った、ペットボトルの水なんだ」


海未「え……はっ」


花陽「私、カレーが辛かったとき、即座に罠だと理解した」

花陽「そして水が配られたんだけど……飲もうとして、そこで気づいたんだ」

花陽「凛ちゃんが、皆の水が減ってるのを観察していることをね」

花陽「凛ちゃんは皆に水を多く飲ませるために、カレーを辛くしたんだよ」
303: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 00:32:22.14 ID:UfpTkc01.net
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海未「……そこで、はあ、言って……くださ、れば……」

花陽「ごめんね、もうみんな飲んだあとだったから……」


花陽「私は水をこっそり、自分の持ってたペットボトルに移したの」

花陽「こんな不審な行動、凛ちゃん以外にも見られるわけにいかなかったけど……なんとか成功して良かった」


海未「まったく……はあ、気付き、ませんでした……」

花陽「一応、穂乃果ちゃんがカレーこぼしてた混乱に乗じたからね」


花陽「で、皆は倒れちゃったけど……きっと辛さに強く、水を少ししか飲まなかった海未ちゃんは効果が遅れたんだ」

花陽「そして凛ちゃんは、全く飲んでなかったよ。そこで私の疑惑は確信に変わってた」


花陽「やっぱり今、ここに倒れている人のなかに、凛ちゃんは……いない」
305: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 00:37:46.05 ID:UfpTkc01.net
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海未「はあ、な、なるほど……」

花陽「あとは私に任せて。絶対に凛ちゃんを止めるから」


海未「お、ねがい、し……ます……っ」

海未「」ガクッ



花陽「……頑張るからね、海未ちゃん」


花陽「ここにいないのは、凛ちゃんと……絵里ちゃんか」

花陽「早く探さなくちゃ!」
314: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 00:47:02.01 ID:UfpTkc01.net
.
――――――


凛「ふんふーん♪」ガチャガチャ

絵里「」グッタリ


凛「あとは目隠しを、と……」ギュッ

凛「完成〜♪ じゃあ気つけにアンモニア水を……」キュポ


花陽「そこまでだよ、凛ちゃん」


凛「!!」ビクッ


花陽「すぐ絵里ちゃんの拘束を解いて、離れて」
316: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 00:51:36.60 ID:UfpTkc01.net
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凛「…………」


凛「かよちん、眠ってないんだね」

花陽「うん。私はあの水、飲んでないからね」


凛「あれ? かよちん辛いの得意だったっけ? お水飲んでたと思ったけど……」

花陽「ううん。頑張って耐えてたよ……凛ちゃんもでしょ」

凛「あら、ばれちゃってたにゃ?」


花陽「私が気絶してると決めつけて犯行に移ったのが敗因だったね」

花陽「凛ちゃんのこと、初期から疑ってたけど」

花陽「犯人じゃないって、信じたかったのに……!!」
318: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 00:55:16.81 ID:UfpTkc01.net
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凛「さすが凛と付き合いの長いかよちんだね!」


凛「でも、かよちんは優しすぎるよ」

花陽「……どういうこと?」


凛「まずなんで、凛が絵里ちゃんを起こす前に凛に話しかけたの?」

凛「絵里ちゃんにもすぐ凛が犯人だって知られたほうが都合良いでしょ」

凛「……絵里ちゃんに怖い思いをさせないようにだよね」


花陽「そうだよ。自由に動けるようになるまでは、寝かせたままにしてあげたかったから」

凛「でもさ、自分の身を案じてみてよ、この状況を見られた凛はどういう行動に出ると思う?」


凛「……覚悟しろにゃ」ギロッ
323: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 01:07:00.33 ID:UfpTkc01.net
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花陽「もう無駄だよ、凛ちゃんが絵里ちゃんを縛ってるところ、動画で撮って」

花陽「皆のケータイや、私の自宅のパソコンに送ってあるから」


花陽「お願い、もうやめて自首して、凛ちゃん」

凛「…………」


花陽「今からならいつものμ’sに戻れるよ、だから……ね?」

花陽「今まで通り、私は凛ちゃんの親友でいるから!」ウルウル



凛「……もう遅いよ。後には退けない」


凛「優しい過ぎるかよちんは、絵里ちゃんを早く助けるためだけじゃなくて、凛の今後を案じて、皆を無理にでも起こさずひとりで来てくれたんでしょ?」

凛「凛が犯人だって他のメンバーに知られないように。凛に自首してもらうために……」

凛「だからきっと、動画は撮ったかもだけど、拡散なんてしてないんだよね」
324: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 01:08:53.63 ID:UfpTkc01.net
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花陽「……私はそんなお人好しじゃないよ……」

凛「はいはい。わかってるから大丈夫だにゃ」ニコッ


凛「だから動画を拡散させないように、かよちんを……心の底から、凛に屈服させる」

花陽「……!!」


花陽「意地でも、降伏はしてくれないんだね……」


花陽「私を屈服? どうやって?」

凛「もちろん、このお薬で♪」スッ

花陽「……それが、真姫ちゃんたちに使った媚薬なの?」


凛「うん! これを塗った瞬間、みんな良い声で鳴いてくれるんだよ」

凛「嫌なのに感じちゃう、快感には逆らえない……って顔してね」

凛「凛はそれがたまらなく好きなんだにゃ」ゾクゾク
325: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 01:12:44.26 ID:UfpTkc01.net
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花陽「……見損なったよ、凛ちゃん」


凛「なんとでも言ってよ。今までの子は1時間くらいしか遊べなかったけど」

凛「かよちんは、この薬が無いと生きられなくなるくらい……朝まで何時間も犯して、洗脳してあげる」


凛「そうしたらもうきっと凛には逆らえないよ!」ケラケラ

花陽「私はそんな風にはならないよ」


凛「……そう言っていられるのも今のうちだよ」

凛「ま、雑談はこれくらいにして、そろそろ眠ってもらおうかな?」スッ


花陽「こ、来ないで!」


ブンッ

凛「うおっと!」
328: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 01:17:18.91 ID:UfpTkc01.net
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花陽「……はあ、はあ……」ジロッ


凛「……驚いたにゃ、かよちんがスタンガン持ち歩いてるなんてね」

花陽「私だって、やるときはやるんだから!」


凛「なるほど、まるで別人のような顔つきだね」

凛「強気なかよちん……堕としがいがありそうだにゃ♪」ゾクゾク


花陽「黙って、壁に向かって手をついて」

スタンガン「バチバチ」


凛「……ふう、仕方ないか」

凛「こっちは丸腰だし、痛いのは嫌だしにゃ〜」


花陽「そう、そのまま素直にしたがって」
329: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 01:21:16.27 ID:UfpTkc01.net
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花陽「私が絵里ちゃんを解放するまで、その体勢でいてね」


凛「はあ、こんなあっけないのは悲しいにゃ……」


凛「じゃあせめて最後に、かよちんにひとつ質問です」

花陽「……!?」


凛「4人目の被害者、つまり真姫ちゃんが、それまでと違って巨乳ではないのに狙われたのはなぜでしょう?」


花陽「な、なに? いきなり」

凛「いいから、考えをきかせてよ」


花陽「……そ、そんなの、法則をずらして私たちの読みを欺くため……」
331: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 01:26:28.62 ID:UfpTkc01.net
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凛「ぶっぶー、ちがうよ」

花陽「なっ」


凛「正解は……その件は、巨乳フェチではない凛が、単独で犯行に及んだからでしたー!!」



花陽「……え?」

花陽「その件は、単独でって……」


花陽「まさかっ!!」

凛「もうちょっと早くから気づくと良かったね……」


凛「じゃあね、かよちん」
336: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 01:31:26.65 ID:UfpTkc01.net
.
ドスン


花陽「かはっ……」


花陽(私は後ろから、首筋に大きな衝撃を受け)

花陽(意識は、闇に閉ざされた――――)


花陽「」バタン




??「……」

凛「うわあ怖い怖い、敵には回したくないね」


??「よし、しっかり気絶していますね」

??「はあ……まったく」

 


海未「おしゃべりが過ぎますよ、凛」
346: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 01:39:39.72 ID:UfpTkc01.net
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凛「だって凛ばっかり正体を見られて不公平だにゃ〜」

海未「ふざけないでください。もし片方がバレても単独犯だと貫くって、そういう約束だったじゃないですか」

凛「ん、まあ、そうだけど……えへへ」


海未「その約束は絶対に守ってもらわないと困ります!」

海未「私はあと、学校の監視カメラの撤去という重要任務があるんですからね、少しでも疑いがかかるのはごめんですよ」


凛「それにしちゃあ海未ちゃんも、急に予告状なんて用意しちゃってさ」

海未「あ、ああ……ちょっとした遊び心ですよ。驚かせて申し訳ありませんでした」


凛「でも、まさか1件目と2件目の犯人が、2人組だとはみんな思わなかったね」

海未「そうですね、そう思わせないために、3件目は私ひとりだけわざとカメラに映りこんだのです」
348: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 01:44:28.99 ID:UfpTkc01.net
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海未「しかし、彼女らはよくやったと思いますよ」


海未「花陽のせいで、水を少し飲むふりや、薬が効いて倒れるふりをするはめになりましたよ」

海未「それに、いつかあなたが私を巻き添えにしてボロを出すんじゃないかとハラハラしました」

海未「花陽はもう、あなたが犯人だと確信していましたからね」


凛「むー、海未ちゃんだってところどころ怪しい発言してたにゃー」

海未「私がですか? どこで?」



凛「まあま、早く皆を縛っちゃおうよ」

凛「特にかよちんは薬と違って、いつ目覚めるかわからないんだからさ」

海未「そ、そうですね、その薬で快感漬けにしてしまいましょう」
349: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 01:50:38.64 ID:UfpTkc01.net
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海未「はあ……胸の大きな子を何人も同時に犯せるなんて幸せです……///」

凛「凛も、気の強い子2人が堕ちた姿を見るのが待ち遠しいにゃ///」


海未「一応目が覚めたときに唸り声で特定されないよう、まず皆を縛ったら別々の部屋に運びましょう」ルンルン

凛「はいにゃ!」ウキウキ


凛「それから……始めよっか」


凛「今夜のライブを♪」


海未「はい、勝利のライブを楽しみましょう」
355: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 02:10:23.81 ID:HNus4hEG.net
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「「「こっちのセリフだよ、海未ちゃん」」」
357: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 02:11:43.48 ID:HNus4hEG.net
.

海未・凛「!?!?」バッ



穂乃果「チェックメイトだね……」

にこ「いつからにこたちが眠ったと錯覚してたニコ?」

ことり「ふたりとも、油断しすぎだよ♪」

希「もう負けを認めるしかないやん?」

真姫「……覚悟しなさいよ」


海未「な、な、なっ……なぜ……!?」

海未「なぜ誰も眠っていないのですかっ!? そんなはずはっ……!!」

凛「そ、そうだよ! 凛、みんなが水を飲むのを確認したのに!!」


穂乃果「落ち着いて。いまから、すべて説明してあげるから……」

穂乃果「今日はお互い演技や嘘ばっかりで疲れちゃったけど、ここからはお互い正直に話そうね」
394: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 23:26:49.05 ID:UfpTkc01.net
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海未「なぜみんなもう起き上がっているのですか!?」

海未「まさか凛、薬を入れ間違えたのでは―――」


穂乃果「ううん、違うよ」

穂乃果「薬はちゃんと入ってるよ。でもそれは」


穂乃果「こっちのペットボトルだよね」タプン


凛「!? ほとんど……減っていない……」

海未「こっちの、ということは……」


ことり「皆が飲んだのは、ことりが持ってるこっち♪」スッ


海未「同じ大きさのペットボトルが2本……なるほど」

海未「まんまとしてやられた、ということですね」


にこ「理解が早くて助かるわ、海未」
400: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 23:37:55.34 ID:UfpTkc01.net
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凛「い、いつの間に水がすり替えられたんだにゃ!?」

凛「というか、その銘柄の水は1本しか買ってないはず!」


真姫「よく見なさい、凛」

真姫「薬品の入ったボトルには、ラベルが貼ってないでしょ」


凛「……!!」

海未「ラベルだけ張り替えたのですか。水を入れるにこに立ち会った際に気づくべきでした……」

海未「薬を入れたのが水だと、どこで分かったのですか?」


穂乃果「それ以外に考えられなかったっていうのが正直なところかな。調味料は使うかどうか人によるし、お箸は誰がどれを使うかわからないだろうし」

穂乃果「食事はみんな同じように食べるし、怪しまれずに経口で投与するなら水だろうって」

穂乃果「もちろんカレー自体に入ってる可能性もなくはなかったけど、見てたら二人とも勢いよく食べ始めてたからね」
403: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 23:45:41.14 ID:UfpTkc01.net
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海未「花陽が水をペットボトルに移した話も、嘘ということですか」

希「もちろん。あの場でそんな怪しいことするのは不可能に近いやん」


希「つまりみんな、睡眠薬なんて微塵も飲んでないんよ」

希「ただ、1人を除いてね」


海未「……消去法で、絵里ですか」


真姫「皆が薬を飲まなければ、誰も怖い思いはしないかもしれない。だけど、それでは問題があった」

真姫「今回使われる睡眠薬が、服用後何分で、どのような効果を現すのか、誰もわからなければ」

真姫「あなたたちを上手く欺くことはできなかった」


穂乃果「私たちが次狙われるのは絵里ちゃんだろうって予想したら、進んで私たちの盾になってくれた」

穂乃果「食事が終わってすぐ、絵里ちゃんにはすり替えた睡眠薬入りの水を飲んでもらったの」

穂乃果「凛ちゃんが水を飲んでなかったから、水に入ってることは確信できてたし」
406: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 23:50:42.09 ID:UfpTkc01.net
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海未「食事のあと……? くっ、皿洗いと言って抜けたときですか」


にこ「自分が狙われると思ってるのに、進んで薬を飲むなんて信じられないわよね」

にこ「怖かったと思うわ。次に目が覚めたとき、どうなってしまっているのか」


にこ「でも絵里は、私たちを信じて……その自殺行為を買って出てくれたのよ」

希「えりちの昏睡が演技だったら、凛ちゃんが身体を運んだり縛ったりする途中で、ボロが出るかもしれないから……って理由もあったんやけどね」


凛「うぐ、絵里ちゃんを狙ってることまでバレてたのかにゃ……」


穂乃果「そこは正直賭けだったよ。胸が大きくて、真姫ちゃんに近い強気な人を予想しただけ。成功して良かった」

穂乃果「もし違う人でも、まだ勝算はあったけどね」
407: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/12(月) 23:55:16.99 ID:UfpTkc01.net
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真姫「でも、私だけは倒れる絵里を見られなかったから、自分なりの演技で倒れることになったわ」


海未「……なぜ、真姫は絵里が倒れるタイミングが分かったのですか?」


真姫「そんなつまらないこと質問するの? 連絡をもらったからよ」

希「えりちが倒れて即座に、ウチが真姫ちゃんに連絡したんや。『倒れて』って」


海未「連絡手段は……はっ」

海未「あの時のスマホの主目的は、ライトではなかったということですか……!!!」

真姫「そうよ。これだけ綺麗な別荘よ? 電灯がつかないなんてことあるわけないわ」


真姫「次、なにかききたいことある?」


海未「くっ……花陽の役目は、なんだったのですか?」

海未「真姫が倒れるフリをしたとき、一緒に倒れても良かったはずです」
408: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 00:07:27.40 ID:0Ec2gyAs.net
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にこ「そうしたら、海未はどうした?」

にこ「凛が絵里を運ぶ一方で、別の部屋にいた私たちがしっかり眠っているか、確認する必要があったわよね」

にこ「そこで演技だと気づかれたら……あなたは水を飲んでいなかったので無事でしたってことで、きっと凛だけを犯人にして済ましたわ」


希「それに、花陽ちゃんの演技により、海未ちゃんは自分への疑いはないことを確信し、安心した」

真姫「花陽に自分が倒れるところを見せられたのも、あなたにとって美味しかった」

にこ「おかげであんたの倒れる下手な芝居が見られたわ。そこで笑いそうになったのが一番危なかったわね」ニヤ


真姫「そして、凛のもとに向かった花陽を追いかけ、私たちを放置したわよね」

ことり「おかげで今もピンピンしてます♪」


凛「海未ちゃんもグルだってわかってたってことは……最後の凛との会話も、後ろにいる海未ちゃんに気付かない演技だっていうのかにゃ……!?」


穂乃果「たぶんね……すぐ後ろにいるとは本当に気付いてなかったのかもだけど」

穂乃果「ただ、凛ちゃんを自首に促したいって思いは本当だったよ」

穂乃果「凛ちゃんが犯人って確信を固めながら、それでも信じたくない気持ちも強かったんだよ」
410: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 00:10:12.54 ID:0Ec2gyAs.net
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穂乃果「だから、とっさにひとりで動く役になったんだと思うけど……」

穂乃果「結局説得はできなくて、そこに落ちてる護身用のスタンガンを使おうとしてたみたいだね」


凛「ぐっ……なんで、凛が犯人ってばれたんだにゃ……」


真姫「当り前でしょ。カレーを強く推してた点も、進んで料理を手伝うって言い出したのも怪しすぎるわよ」

真姫「だいたいきっかけは、私のカバンから宿題の英語のテキストを引き抜けるの、凛か花陽くらいってことよ。私は忘れ物なんてしないわ」

真姫「怪しまれると思わなかったの?」


凛「そりゃ思ったよ! でも……全部海未ちゃんが絶対に大丈夫だって!」


真姫「随分信頼してるのね。海未は、あなたひとりに罪を被せようとしたのよ」

希「できるだけ凛ちゃんに疑いの目を向けさせて、最悪自分だけでも逃げ延びようって思ってたんよね」
413: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 00:19:14.69 ID:0Ec2gyAs.net
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真姫「私と花陽に、『凛が怪しいと思います』なんて共謀者を売るようなセリフ、簡単に言えるんだもんね」


凛「海未ちゃん……!?」

海未「…………」プイッ


凛「こ、このっ!! 予告状も、そういうことだったのかにゃ!」

凛「前もってこの中に犯人がいることを知らせて、今日の凛の行動ひとつひとつを怪しく見せるための……」


海未「ふん、今更気づいたのですか?」


凛「……!!!」ギリッ


にこ「でも、凛がどうであれ、きっと海未が追い詰められるのは変わらなかったわよ」

海未「……どういうことですか?」

にこ「わかるでしょ。海未のほうが先に疑われてたってことよ」
414: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 00:23:49.48 ID:0Ec2gyAs.net
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海未「私が、先に……!?」

海未「嘘です! 私の立場も発言も完璧だったはずです!!」


ことり「……そんな海未ちゃんにも、ひとつだけ、怖いものがあったよね」


海未「なっ……」

海未「なんだと言うんですか! 言ってみなさいっ! そんなものは……」バッ


ことり「穂乃果ちゃん、だよね」


海未「……っっ!!!」


穂乃果「さっきも言ったけど、穂乃果はご飯の時間が大好きなんだ」

穂乃果「だから、授業中は居眠りしても……昼休みの喧騒の中でもグッスリなんて、今まで一度も無かった」

穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんが監視カメラの映像を観せてもらったっていう、あの日が初めてだったよ」


海未「…………」
415: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 00:28:06.72 ID:0Ec2gyAs.net
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穂乃果「あの日、午前最後の授業の前に菓子パンを食べたら、しばらくして、強力な睡魔に襲われた」

穂乃果「そこまでは穂乃果ならあり得るよ。でも、そのまま昼休みになっても眠り続けた。薬でも飲まされたかのようにね……」

穂乃果「私が間食をとるタイミングを熟知してる海未ちゃんだからこそ、できる技だよ」


ことり「あと、私は起こそうとしたんだけど、海未ちゃんは珍しく穂乃果ちゃんを寝かせておいて」

ことり「理事長に呼ばれているので急ぎましょうって、私を引っ張って行ったよね」


ことり「海未ちゃんは恐れたんだよね。穂乃果ちゃんの勘と洞察力で、カメラに映っているのが幼馴染として知り尽くされた自分の姿だとばれるんじゃないかって」

ことり「その後に、生徒会長なんだから対策をしっかり考えてくださいって言ったのと矛盾してるよ。それなら起こして一緒に見せるべきだもん」


ことり「カメラのことだけじゃなく、要所要所で海未ちゃんは穂乃果ちゃんを捜査から外したり、穂乃果ちゃんとの会話の中で流れに関係ない茶々を入れたりしてた」

真姫「あなたは今日も言ってたわね。穂乃果はキレ者だから要注意だって」

ことり「私だって幼馴染なのに、ちょっと妬いちゃうかな」
416: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 00:37:05.80 ID:0Ec2gyAs.net
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海未「なんと……そんな不確かな推理、納得できません!!」


希「納得できようが、できまいが、今海未ちゃんはこうして追い詰められてるやん?」

にこ「合ってるんでしょ。私たちの推理」


海未「う、ぐ……」


海未「最後にひとつだけ聞かせてください。我々犯人側が、1人でも3人以上でもない、2人だと分かったのはなぜですか?」

海未「私と凛の2人だけを省いて作戦を立てたのですから、余程自信があったはずです」


にこ「絵里が唱えた模倣犯説を即座に否定して、犯人がひとりだって主張したのは、海未、あなたよね」

穂乃果「私は最初から海未ちゃんを怪しんでるのに、海未ちゃんに『模倣犯はありえない、すべての事件は同一犯だ』って言われても信じられないよ」


海未「なっ……あれは筋の通った話ではありませんでしたか!?」


真姫「もちろんその場では納得したわよ。でも、複数犯の可能性を示しても良かったんじゃない?」

真姫「犯人を凛だけに仕立て上げたかったから、その話はしなかったんでしょうけど」
417: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 00:47:56.45 ID:0Ec2gyAs.net
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にこ「そしてその後、1年生が犯人だと思われる真姫ちゃんの事件が起きた」

にこ「μ'sの中なら凛か花陽か、二択だったけど……花陽が一対一で真姫をねじ伏せられると思う?」


ことり「これで、海未ちゃんと凛ちゃんの複数犯説を固めて、昨日の夜、7人で話し合ったんだよ」

穂乃果「もし犯人が3人以上いたら……その時は、素直に諦めたかな」


海未「……メンバー内に犯人がいる考え自体は、昨日の時点ですでに固まっていたのですね……」


にこ「そうでもないわよ。作戦は立てたものの、今日になってもいろいろな可能性を考えるとキリがなかったわ」

にこ「μ’s以外に共謀者がいたら今でもお手上げだし」

にこ「最初に海未を犯人だって主張した穂乃果のポケットに予告状が入ってることで、本当は穂乃果が犯人かもしれないって考えたり」

にこ「今朝からの態度の変わらなさに、やっぱりどこかの推測が間違っているんじゃないかって思わされたわ」


にこ「でも水を取りに行くとき、2人が私についてきたことで、ついに皆の迷いはなくなったわね」


真姫「だけど、絵里がいつ倒れるかわからないのに、海未が花陽を指名してトイレに立ったときは焦ったわ」

希「それでも、不確定要素が多いながらも、上手くやり遂げたウチらの大勝利やん」



海未「…………」


穂乃果「もう、いいよね。海未ちゃん、凛ちゃん」

穂乃果「絵里ちゃんの拘束を解く間、おとなしくしててね」
427: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 01:12:28.88 ID:0Ec2gyAs.net
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海未「……いいえ」


バッ

穂乃果「!?」


ことり「ああっ、スタンガンを!」


海未「私がそんな簡単に諦めるわけないでしょう」

海未「こうなったら、全員まとめてレズレ○プです!」

海未「身のこなしでは負けません。覚悟してください」


真姫「くっ、完全に開き直ってるわね」

にこ「どうするのよ、穂乃果ぁ!?」
428: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 01:14:00.01 ID:0Ec2gyAs.net
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穂乃果「……海未ちゃん」


穂乃果「何が海未ちゃんをそこまでさせるの?」

穂乃果「本当にただの性欲だけなの?」


海未「……そうとも言えますし、違うとも言えます」


海未「私は同性愛を否定するこの世の中に反抗したいのです」

海未「同性愛者だから、自分の嗜好を隠して過ごさなければ、社会的立場を脅かされる」

海未「自分を愛してくれる人なんて、そうそう現れはしない」


海未「もうそんな風潮に嫌気がさしました。そんなある日、不意に凛もレズビアンであることを知りまして」

海未「協力し合うことにしました。今まで私たちを虐げてきた社会に反旗を翻し、今度は我々レズビアンが皆の生活を脅かしてやろう」

海未「もう、自分たちの性癖をそっとしまっておかず、目一杯ぶちまけてやろう! とね」
429: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 01:16:23.34 ID:0Ec2gyAs.net
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穂乃果「……そんなの、自分勝手すぎるよ」

海未「勝手なものですか! 私からしてみれば同性愛者を蔑む空気を作っている世間のほうがよっぽど勝手です!」


穂乃果「そうかもしれない。けど、こんなことする前に、相談してくれても良かったじゃん!!」

海未「相談すれば解決策があったのですか!? どうせ気味悪がって離れて行くに決まっています!」


穂乃果「そんな風に思われてたなんて悲しいよ、海未ちゃん!」

穂乃果「海未ちゃんの苦しみを分かち合ってあげたかったよ!!」


海未「今この場ではきれいごとでもなんとでも言えますよ!! でも、私たちの気持ちがわかるわけないでしょう!? 」

海未「口先だけの同情ならいりません! 結局あなたたちは……」


穂乃果「わかる。わかるんだよ、海未ちゃん」


穂乃果「だって、だってね……私たち……」



穂乃果「私たちみんな、レズだもん!!!」
443: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 01:25:47.42 ID:0Ec2gyAs.net
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海未「…………」

海未「は?」


凛「」ポカーン


穂乃果「それに、私……海未ちゃんのこと、好きだもん!」

穂乃果「……///」カアァ


海未「え……い、いま、なんと……」

穂乃果「何度も言わせないでよっ!///」


真姫「ちなみにたぶん、花陽も凛のこと好きだったと思うわよ」

凛「え!? そ、そんな……」
445: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 01:27:47.41 ID:0Ec2gyAs.net
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希「だから、二人とも……自分を愛してくれる人がいないなんて決めつけずに」

希「悩みを相談する勇気が必要だったと思うんよ」


にこ「そうすれば、欲求は満たしきれなくても、レ○プなんて方法とらなくてもすんだかもしれないのに……」


海未「…………」


穂乃果「同性が好きだって言われたからって避けるなんて、そんな人音の木坂にはいないと思う」

穂乃果「だから、もう一度やり直そう? 私がサポートするからさ」


穂乃果「む、胸は大きくないかもだけど……///」
453: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 01:38:03.48 ID:0Ec2gyAs.net
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海未「……」


海未「…………う」ポロポロ


海未「すべてを打ち明けても、こんなに優しくしてくれる人がそばにいたのに……」

海未「私は、私は……なぜこんなことを……」ガクッ


凛「かよちん……みんな……」

凛「……ごめんなさいにゃっ!!」


にこ「さて、一件落着ね」


ことり「絵里ちゃんとかよちゃんを目覚めさせてあげなきゃ!」



穂乃果(こうして、音の木坂を脅かしていた一連の事件は幕を閉じた)

穂乃果(なぜか被害者たちとの示談もトントン拍子で進んだみたいだし、めでたしめでたしだね!)
461: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 01:44:35.13 ID:0Ec2gyAs.net
.
―――――数日後


凛「こんなところに呼び出して、どうしたの真姫ちゃん」

凛「も、もうあの件は……許してくださいにゃ……」


真姫「もう大丈夫よ、気にしてなんかないわ」

凛「あ、うん、ありがと……」


真姫「じゃあ、反省してるなら、ひとつ教えてほしいんだけど」

凛「にゃ?」


真姫「あの薬、どこで売ってるのよ?」

凛「え、あの薬って?」

真姫「だから、その……あれよ……」


真姫「あんたが私に使った媚薬よ!///」


おわり
463: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 01:45:35.75 ID:0Ec2gyAs.net
ありがとうございました
話に矛盾が見つかるのが怖いので逃げます

今度はaqoursでほのぼのを書きたいです
レズは世界を救う
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『海未「音ノ木坂連続レズレ○プ事件、ですか」』へのコメント

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