海未「穂乃果は私が守ります!」

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1: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:31:49.51 ID:kFN/qAIg.net
「「乾杯っ!」」

穂乃果(23)「んっ……ごくっ、ごくっ……ぷはぁっ!
やっぱりお酒は最高だねっ!」

海未(22)「ふふっ、飲み過ぎには気を付けてくださいね?」

穂乃果「えへへ、久しぶりにあったんだもん。もっと海未ちゃんも呑まなきゃだよっ!」グイグイッ

海未「わ、私は自分のペースで飲みますからっ!///」

穂乃果「えー、ぐいっといこうよ!ぐいっとさ!」

海未「もうっ!私たちも学生ではないのですから、もう少し落ち着いてくださいっ!」

穂乃果「っ……、そう……だね……」

海未「? どうかしましたか?」

元スレ: 海未「穂乃果は私が守ります!」

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2: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:34:48.45 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「な、なんでもない!そ、それよりことりちゃんも今日来れればよかったのにね……」

海未「仕事があるならしょうがないですよ」

穂乃果「だね。仕事……か。そういえば海未ちゃんも就職したんだよね
てっきり家を継ぐと思ってたから驚いちゃった」

海未「まだまだ半人前ですからね。働きつつ修行していつの日か継げればいいかと……」

穂乃果「ふーん。そういえば今は一人暮らしなんだっけ?」

海未「ええ。少しでも自立したいと思いまして」

穂乃果「へぇー。じゃあ結構お給料もらったりしてるの?」

海未「え、ええ。まあ、一応はですね……」
3: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:35:51.27 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「さっすが海未ちゃんだねっ!ねね、お部屋の間取りとかは?」

海未「へ、部屋ですか?一応2DKですね……」

穂乃果「2DKなの?一人暮らしだよね。寂しくなったりしない?」

海未「さすがにもう馴れましたよ……。まあ……ときたまに寂しくなったりはしますが……」

穂乃果「海未ちゃんは昔から寂しがり屋だったもんね」

海未「なっ!?別に寂しがり屋ってわけではっ!」

穂乃果「ふふっ。そっかぁ、でも海未ちゃんも良い会社に就職して一人暮らしなんだね……」

海未「うぅ……///わ、私の話はもういいでしょう!そ、それより穂乃果はどうなんですかっ!?」

穂乃果「……」
4: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:36:42.32 ID:kFN/qAIg.net
海未「聞きましたよ。穂乃果も穂むらを継がないで就職して働いてるって」

穂乃果「……」

海未「会社の方はどうですか?穂乃果のことですからきっと―――」

穂乃果「――めたんだ」

海未「えっ?」

穂乃果「……会社はやめたんだ」

海未「は、はい……?」

穂乃果「海未ちゃん知ってたんだね、穂乃果が就職してたって」

海未「え、ええ……。母から聞きました……と、ところでやめたとは……?」

穂乃果「……えへへ、会社でちょっとあってね……いられなくなっちゃってやめたんだ」

海未「い、いられなくなった!?どういうことですかっ!」
5: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:37:56.49 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「……μ'sのこと知ってた人が居てね、それで色々あって」

海未「ま、まさか……ストーカーですか……?」

穂乃果「どう、なんだろうね……。ごめんね、その時のことちょっとトラウマであまり思い出したくないんだ」

海未「す、すみませんっ。……あの、おばさん達はそのことは……」

穂乃果「……言えないよ。ストーカーされてますなんてさ。もちろんやめたことは知ってるけどね」

海未「あ……。で、では今は穂むらのほうで働いているんですか?」

穂乃果「追い出されちゃったんだ、家からは」

海未「へ……?追い出され……た……?」
7: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:39:10.57 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「うぅ……ぐす……海未ちゃんっ」モギューッ

海未「ほ、穂乃果っ!?」

穂乃果「追い出された……追い出されちゃったのっ!」ポロポロ

海未「お、落ち着いてください!いったい何があったんですかっ!?」

穂乃果「お、お仕事しようとするとね、グ゙スッ……
か、会社で、働いてた時のこと思い出しちゃって……」ポロポロ

海未「だ、大丈夫ですからっ!ゆっくりでいいですから……」ナデナデ

穂乃果「う、うん……。お、お母さんたち何も知らないからっ
……は、働かないならって、い、家から追い出されちゃって……」

海未「そ、そんなことが……」

穂乃果「ほ、本当は今日こんなこと言うはずじゃなかったんだけど……
でも、もう海未ちゃんしか頼れる人、いなくて……」ポロポロ
9: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:39:49.76 ID:kFN/qAIg.net
海未(穂乃果……)

穂乃果「ねえ、穂乃果どうすればいいのかな……?」グスッグスッ

海未(みんなを引っ張っていく存在だって穂乃果が……)

穂乃果「ごめんね……ぐすっ……こんなこと、急に言われても困るよね……」ッ

海未(明るくて元気で、みんなのことが大好きだったあの穂乃果が)

穂乃果「でも、もう穂乃果には海未ちゃんしかいなくて……」

海未(私だけを見てくれてる!私だけを頼ってくれている)

穂乃果「お願い海未ちゃん……穂乃果を助けて……」ギュッ

海未「つらかったんですね……」ナデナデ
10: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:41:20.88 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「う、うん……グッス……誰にもわかってもらえなくて……
もう……海未ちゃんに見捨てられたら……」ポロポロ

海未「私が穂乃果を見捨てるわけないじゃないですか」ナデナデ

穂乃果「んっ……海未ちゃ……」

海未「行く宛てないんでしたよね?……なら、私の家に来ませんか?」

穂乃果「それじゃあ海未ちゃんの迷惑になちゃうよ……」

海未「大丈夫ですよ。家は広いですし。それに行く宛てのない穂乃果を
放っておけるわけないじゃないですか」

穂乃果「で、でもっ!」

海未「……では、私が穂乃果のことを好きだから、と言っても駄目ですか?」

穂乃果「え……」

海未「こんな時に言うのも……と思いましたが、穂乃果のことが好きだったんです」

穂乃果「……」
11: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:42:36.74 ID:kFN/qAIg.net
海未「だから穂乃果が困っているなら救いたい、苦しんでいるなら守りたいんです」

海未「……お願いします。私と一緒に住んでください!」

穂乃果「で、でも家賃とか払えないよ……」グスッ

海未「いいんですよ。私が穂乃果と一緒に居て欲しいんです。傍に居て欲しいんですから」

穂乃果「本当に……いいの……?」

海未「もちろんです。私は嘘をつきませんから」

穂乃果「何それ……穂乃果が嘘ついてるみたいじゃん……でも、ありがとう……」グスッ

海未「私の傍で心の傷がいえるまでゆっくり休んでいいですから
……だからもう泣くのはやめてくださいね?」ナデナデ
12: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:43:08.29 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「う、うん……ありがとう海未ちゃん……大好きだよ……」ギュッ

海未「私も穂乃果のこと大好きです」ナデナデ

海未(やっぱり、穂乃果には涙は似合いません)

海未(もう穂乃果を泣かせないためにも……)

海未(穂乃果は私が守りますっ!)




穂乃果「……」ニヤッ
13: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:44:39.02 ID:kFN/qAIg.net
〜〜〜〜〜
次の日 仕事中

海未「……」カタカタカタ

海未「ふぅ……」

海未(だいぶ慣れてきましたが、やはりまだまだ大変ですね……)

海未(ですが家に帰ったら穂乃果が待っていてくれると思うと、頑張れますっ)

海未(……ついに穂乃果と結ばれたんですね)

海未(ずっと想いつづけていた穂乃果とついに……)

海未(っと、喜んではいけませんね)

海未(ですが……それでも私は……)

海未(……穂乃果は絶対に私が守ります)




14: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:45:36.17 ID:kFN/qAIg.net
未の部屋

ガチャッ

海未「ただいま戻りまし……た……って!なんですかこれ……」

ゴチャゴチャ

穂乃果「あっ!海未ちゃんおかえり〜!」ヒョコッ

海未「あ……た、ただいま戻りました///
―――じゃなくて!なんなんですか、この散らかりっぷりは!」

穂乃果「えへへ、どこに何があるかわからなくて……色々探してたらこうなっちゃった」テヘヘ

海未「出したらちゃんとしまってくださいっ」

穂乃果「えー!そんなの後でもいいじゃん。それよりご飯ができてる――」

海未「駄目ですっ!出したら片づけるのは常識ですっ!」

穂乃果「……ぐすっ。ご、ごめんなさい」ポロポロ

海未「なっ!?ほ、穂乃果!!」
15: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:46:34.85 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「海未ちゃんに喜んでほしくて……グスッ……ご飯作るのに夢中になっちゃって……」

海未「な、泣かないでください!気持ちは嬉しいですから……」

穂乃果「で、でも……逆に海未ちゃんの迷惑になっちゃった……」ポロポロ

海未「め、迷惑なんかではありません!」

穂乃果「や、やっぱり穂乃果、いちゃだめなのかな……」

海未「!? 何を言い出すんですか!」

穂乃果「だって穂乃果、上手に御片付けもできないし……
きっとまた怒られちゃう……仕事してた時みたいにさ……」ポロポロ

海未「っ……!」モギューッ

穂乃果「う、海未ちゃん……?」
16: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:47:21.70 ID:kFN/qAIg.net
海未「大丈夫です。穂乃果はウチに居ていいんですよ
……片付けなんて全部私がやりますから」ナデナデ

穂乃果「ほ、本当……?もう、穂乃果のこと怒らない……?」

海未「もちろんですよ。怒鳴ってしまったりしてすみませんでした……」ナデナデ

穂乃果「う、うん……穂乃果も、ちらかしたままでごめんね……」

海未「大丈夫ですよ。それより夕食にしましょうか
穂乃果の料理が待ち遠しくてもうお腹ペコペコなんです」

穂乃果「うんっ!海未ちゃん大好きっ!」モギューッ

海未「ふふっ、私も大好きですよ」ナデナデ

穂乃果「えへへへ」




穂乃果「……」ニヤリ
17: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:48:11.91 ID:kFN/qAIg.net
〜〜〜〜〜
とある日

穂乃果「ねー!海未ちゃんベッド買おうよっ!」

海未「ベッドですか……?布団で寒いようでしたらもっと毛布を出しましょうか?」

穂乃果「もう違うよ〜。海未ちゃんは鈍感だなぁ」

海未「むっ、では布団が固いとかですか?」

穂乃果「えへへ、違うったらもう!あのね穂乃果が欲しいのは……ダブルベットだよ」ギュッ

海未「だ、ダブルベッド?///」

穂乃果「うん、良いのあるんだけどダメかなぁ?ほらっ、これなんだけどね」ピトピト

海未「え……あ、と、とっても可愛らしいですね///」

穂乃果「でしょでしょ!お姫様みたいだよね。ねね、買っちゃおうよ?」

海未「そ、そうですね……って!にじゅうまんえん……!?」
18: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:50:02.94 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「……ちょっと高いけど大丈夫だよ!分割もあるんだってよ」

海未「だ、ダメです!だいたい寝場所なら既にありますし……
ただでさえ生活費の方が……」

穂乃果「……」シュン

海未「あっ……」

穂乃果「やっぱり……穂乃果迷惑だったよね……」

海未「ち、違います!何を言い出すんですかっ」

穂乃果「だって働けもしないのにねだってばっかで……こんなんじゃ駄目だよね……」

海未「駄目なんかじゃありませんっ!ただ……今回は少々値段が高すぎただけで……」

穂乃果「こんなんじゃいつか愛想つかされちゃうね……。
ごめんね、ただ海未ちゃんと一緒に寝たかっただけだったんだよ……」ギュッ

海未「……」
19: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:51:03.58 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「だから、穂乃果のこと嫌わないで……もう海未ちゃんしかいないの」ダキッ

海未「大丈夫です。私が穂乃果から離れることなんて絶対ありませんから」ナデナデ

穂乃果「本当……?」ギュッ

海未「もちろんです。約束します、どんなことがあっても穂乃果の傍に居続けると」ギューッ

穂乃果「海未ちゃん、ありがとう……」

海未「ふふっ、お礼なんていいですよ。当然のことですから
―――それよりも早く着替えてきてください」

穂乃果「えっ?」
20: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:51:52.69 ID:kFN/qAIg.net
海未「買いに行きましょう。ダブルベッド」

穂乃果「い、いいの……?」

海未「はい……だ、だって私だって穂乃果と一緒に寝たいですから///」

穂乃果「海未ちゃんっ!」パァァッ

海未「ほらほら、早くしないとお店がしまっちゃいますよ?」ニコッ

穂乃果「すぐ着替えてくるねっ!」タッタッタッ

海未「はいっ!」

海未「……」

海未「もう二度と、穂乃果を離したりなんてしませんから」

海未「私が穂乃果を守ります」



穂乃果「……」ニヤァ
21: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:54:25.68 ID:kFN/qAIg.net
〜〜〜〜〜
とある日の夜中

穂乃果『ねえねえ海未ちゃん!これどうっ!?』

穂乃果『でっしょー!ことりちゃんオススメのブランドなんだよっ!』

穂乃果『でねでね!次はこれが欲しいんだけど……だめかな……?』

穂乃果『ありがと海未ちゃんっ!大好きだよ!』

穂乃果『ねえねえこの掃除機が―――』

穂乃果『凄いよこの洗濯機――』

穂乃果『今度遊びに行きたいんだけどお小遣いをもうちょっと―――』

穂乃果『ありがとう!大好きっ!』ニコッ


海未「……」ウトウト
22: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 21:57:52.98 ID:kFN/qAIg.net
客「すみませーんっ!」

海未「……はっ!は、はい!ただいまお伺いします!」

ピッピッピッ

海未「三点のお買い上げで820円です」

海未「ちょうどいただきます。ありがとうございました」ペコリ

海未「……ふぅ」

海未(危なかったです。やはり疲れてますね……)

海未(ですが穂乃果の為です。ファイトですよ!園田海未っ!)

??「あの……すみません……」

海未「はっ……!はいっ!失礼いたしまし……た……」

絵里「えっ……海未?」

海未「絵里……!?」



23: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:00:31.08 ID:kFN/qAIg.net
海未「すみません。シフト終わりまで待っていただいて」

絵里「いいのよ、私も色々聞きたかったし……で、どういうことなの?」

海未「……」

絵里「確か就職したって言ってたわよね?なんでコンビニのアルバイトなんて……」

海未「……」

絵里「まさか本当はフリーターに……」

海未「ち、違います!就職したのは本当で……社員証だって持っています!」ホラッ

絵里「本当ね……ならなんでアルバイトなんてしてたの?」

海未「あ、あのですね……実は……ダブルワークをしておりまして……」

絵里「ダ、ダブルワーク!?どうしたの!?何かお金に困ってるの!?」
24: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:02:00.25 ID:kFN/qAIg.net
海未「ええ……まあ少し色々ありまして……」

絵里「色々って……何があったの?」

海未「すみません。あまり人に話すようなことではないので」

絵里「……私で良ければ力になるけどそれでも駄目かしら?」

海未「すみませんが……」

絵里「そう……なら、仕方がないわね」

海未「絵里?」

絵里「……ねえ、副業なんて会社が許可をしてくれてるの?」

海未「……っ!」

絵里「その反応、当然許可は出てないみたいね」

海未「……何が言いたいんですかっ」

絵里「私は理由が知りたいのよ。あの賢くていつもルールを守ってきた海未が
なんで違反してまでお金を稼いでるかってね」
25: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:02:57.34 ID:kFN/qAIg.net
海未「……」

絵里「私がこのこと会社に通報したらどうなるかしら……」

海未「っ……わ、わかりました……実は―――」





絵里「そんな……まさか穂乃果が……」

海未「はい、それで急にお金が必要になりまして」

絵里「なるほどね。でもダブルワークなんて会社にばれたら大問題よ?」

海未「実はここ知り合いのお店でして……名義を穂乃果で雇ってもらっているので
ばれる心配はあまりないんです」

絵里「そう……」
26: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:05:25.97 ID:kFN/qAIg.net
海未「あの……すみませんが家で穂乃果が待っているのでもうそろそろ……」

絵里「あっ、そうね……。何かあったら私じゃなくてもいいから
誰かにすぐ相談しなきゃ駄目よ?」

海未「……はい、ありがとうございます。では」ペコリ

絵里「ええ、またね」

絵里(……でも、急に穂乃果と二人で暮らすことになったからって
そんなにお金が必要になるかしら?)

絵里(それに前に雪穂ちゃんが家に遊びに来たとき、穂乃果のこと何も言ってなかったわよね……)

絵里(むしろ穂乃果の話題を出すと不機嫌になったような……)

絵里(……考えすぎかしら?)



27: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:08:07.34 ID:kFN/qAIg.net
〜海未の家〜

海未「ふぅ……まさか絵里にばれてしまうとは、焦りました……」

海未「絵里ならば会社に連絡することはないと思いますが……」

穂乃果「んっ……」zzz

海未(っと……起こしてしまうとこでしたね)ナデナデ

穂乃果「すや……すや……」zzz

海未(まったく、穂乃果ときたら既に寝てしまっているなんて……)プニプニ

穂乃果「うぐぅ……?」zzz

海未(お仕置きです!)プニプニ

穂乃果「ううん……ううぅ……うみちゃん……」zzz

海未(!)ドキッ

穂乃果「ぐぅ……ぐぅ……」zzz

海未(穂乃果、大好きですよ)

海未(……絶対に私が守りますからね)ナデナデ
31: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:10:21.80 ID:kFN/qAIg.net
〜〜〜〜〜
数週間後

穂乃果「うっみちゃーん!今日お出かけしよっ!」

海未「あ……今日は……その……」

穂乃果「この前海未ちゃんが買ってくれたブランドのお洋服卸ちゃおうかなっ♪」

海未「あのですね……」

穂乃果「そうだ!あのネックレスも付けてこうかな?なら、あのイヤリングも……
どう?似合ってるかなっ」

海未「え、ええ……とっても似合っていますが……」

穂乃果「でっしょー!えへへ、後ね実は昨日エステ行ってきちゃったんだ!
今日は海未ちゃんと出かけようと思って―――」

海未「ほ、穂乃果!」

穂乃果「ふぇ。どうしたの?」
32: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:11:52.20 ID:kFN/qAIg.net
海未「あ、あの!じ、実は……今日は仕事がありまして……」

穂乃果「え……えええっ!?前聞いたときは今日休みだって言ってたよね!?」

海未「急な仕事が入ってしまったんです。楽しみにしていたのに申し訳ありません……」

穂乃果「お仕事なら仕方がないけど……
ねえ海未ちゃん、最後に休んだのっていつだっけ?」

海未「えっ?え、えっと……三週間前くらいですかね?」

穂乃果「……最近帰りも遅いし大丈夫?今日だってよく見ると顔色が悪い気がするよ」

海未「い、今は繁盛期ですから!多少はしょうがないんですっ」
34: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:13:32.67 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「で、でもそれにしても……」

海未「あっ!もうそろそろ行かないと遅刻しますのでっ!
お金はここに置いておくのでっ!では、行ってきます!」タッタッタ

穂乃果「あ!海未ちゃ―――」   

ばたんっ

穂乃果「行っちゃった……」

穂乃果「海未ちゃんそんなに忙しいんだね……」

穂乃果「その分お金はいっぱいもらってるみたいだけど……やっぱり社会人って大変だね……」

穂乃果「……」

穂乃果「よしっ!今日はピザでもとってTUTAYAで映画でも借りようっと♪」



36: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:15:30.97 ID:kFN/qAIg.net
海未「はぁ…はぁ…」

海未「少し強引すぎだったでしょうか……怪しまれてなければいいのですが……」

ふらっ

海未「っ……。走ったら眩暈が……」

海未「最後の休みから……3週間もたっていたんでしたっけ……」

海未「さすがに働きすぎでしょうか……」フラフラ

海未「自分でもこんなに頑張れるなんて不思議です……」

海未「愛って凄いんですね……」

海未「ふふっ、何を言ってるんでしょうかね。やはり疲れてるみたいですね」

海未「ですが、今日も頑張りましょう。穂乃果を守るためです……」



37: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:16:13.27 ID:kFN/qAIg.net
海未「いらっしゃいま、せ」ボーッ

「―――」

海未(……)

海未「3点の……お買い上げですね」ボー

「――み!」

海未(……穂乃果)

海未「――円です」

「う――!」

海未(私はやはり貴方のことが……)

海未「……ありがとうございました」フラフラ

「海未っ!」

海未「!? あ……」

絵里「海未!」
39: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:18:03.86 ID:kFN/qAIg.net
海未「え、絵里……?なぜここに……」

絵里「やっぱりまだアルバイトしてたのね……何度呼びかけてもぼーっとしてるだけだし
……それに貴方、顔色が……」

海未「……すみません、最近少々忙しかったもので」

絵里「働きすぎでかしら?」

海未「……」

絵里「話があるの、ちょっと時間大丈夫?」

海未「……アルバイト中ですので」

絵里「なら休憩時間まで待ってるわ。いつ頃なの?」

海未「……20時にシフトが終わるので、またその頃に来てください」

絵里「了解。じゃあまたその頃に来るわね」

海未「……お願いします」



40: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:19:40.69 ID:kFN/qAIg.net
数時間後

海未「お待たせしました」

絵里「お疲れ様、休みの日も朝から遅くまで大変ね」

海未「ええ、本当にくたくたで……できれば今すぐ家に帰りたいくらいです」

絵里「ふふっ、少しくらい先輩に付き合ってもいいんじゃないの?」

海未「……それで、話したいこととは何ですか?」

絵里「それはもちろん海未のダブルワークについてよ」

海未「ですからそれは前にも言った通りです」

絵里「でもどう見ても無理してるじゃない……
顔色だって悪いし、隈だってできてるわよ?」

海未「化粧で誤魔化してはいたんですが……、やはり夜になると崩れてしまいますね」
41: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:21:10.44 ID:kFN/qAIg.net
絵里「ねえ、そうまでしてお金を稼げないとやっていけないの?」

海未「はい、穂乃果が少しでも楽になるよう、私が頑張らなければ……」

絵里「もしも、穂乃果に騙されていたとしても?」

海未「……何が言いたいんですか?」

絵里「前に言ってたわよね。穂乃果は病気になって働けなくなったって」

海未「ええ。そう聞いています」

絵里「私ね、たまに雪穂ちゃんと会うことがあるのよ
それで気になって聞いてみたの、穂乃果の病気の話を」

海未「……」
42: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:22:33.45 ID:kFN/qAIg.net
絵里「なんて言ってたと思う?
―――『お姉ちゃんは病気になってなんかない』って言ってたのよ」

絵里「会社のことも聞いたけど『働くのがめんどくさくなったらしい』
『お母さんと大喧嘩して家出してる』ですって」

海未「……」

絵里「海未が聞いてる話と全然違うわよね。
よく思い出してみて、家にいるときの穂乃果は本当に病気みたいだったの?」

海未「……」

絵里「穂乃果には騙すつもりはなかったのかもしれない、ただ少し楽したかっただけなのかもしれないわ……」

絵里「でも、一つ確かなのは穂乃果は病気でもなんでもないわ
だから、貴方がそこまでしてお金を稼ぐ必要なんてないのよ」

海未「……言いたいことはそれだけですか?」
43: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:24:38.19 ID:kFN/qAIg.net
絵里「う、海未?」

海未「それだけでしたら帰りたいのですが……、明日も朝からシフトなので」

絵里「は、話をちゃんと聞いてたの!?穂乃果は病気じゃないのよ!?
そんなにまでして働く必要なんてないのよ!」

海未「働く必要ならありますよ。私が穂乃果を守りたいからです」

絵里「は、はあ!?一体何を……」

海未「くすくす、何年穂乃果と一緒に居たと思ってるんですか?
穂乃果の嘘なんてすぐに見抜けますよ」

絵里「じゃ、じゃあ貴方もしかして……」

海未「もちろんです。穂乃果が嘘をついていることなんて最初からわかっていましたよ」
46: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:26:13.01 ID:kFN/qAIg.net
絵里「な、ならなんでそんなにも働いて穂乃果を養っているの……?」

海未「だから言ってるじゃないですか。穂乃果を守るためですって」

絵里「なにを言ってるの?穂乃果は健康なのよ?守る必要なんてないのよ!?」

海未「絵里こそ何を言ってるんですか?穂乃果は私が守らないと駄目なんです」

絵里「守る守るって……穂乃果はただサボってるだけじゃない……
何から穂乃果を守る気なのよ……」

海未「そんなの決まっているじゃないですか」

海未「……私は穂乃果に近づく者全てから穂乃果を守ります」

絵里「は、はあ?海未、あなたいったい何を言っているの……?」
48: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:27:35.72 ID:kFN/qAIg.net
海未「言葉の通りです、私は全てから穂乃果を守ります。社会からも、そして人からも……
私の庇護の元で穂乃果をずっと守り通ります」

絵里「……」ポカーン

海未「理解できませんか……。まあ当然かもしれませんね」

絵里「ま、待って……、自分が何を言ってるのかわかってるの……?
それって一生穂乃果を養うってことよね……?」

海未「もちろんです。穂乃果は一生私と二人で生きていくんですから
そのためにもお金が必要なんです。穂乃果が私から離れないようにするためにも」

絵里「馬鹿げてるわ……」

海未「……どういわれようが構いません。ただ、私は穂乃果を守りたくて
穂乃果もそれを望んでいるのは事実です」
51: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:29:40.95 ID:kFN/qAIg.net
絵里「海未……何があったの……?
昔の貴方なら、そんなに考えなしに穂乃果を甘やかしたりなんてしなかったわ!」

海未「……昔の私ですか。そうですね、あの頃はまだ失うことの怖さを知りませんでしたから」

絵里「失うことの怖さ……?」

海未「別々の大学に行き、私の知らない友達に囲まれ、私がいないところで楽しそうにしてる穂乃果
……四年間私はどんな気持ちだったかわかりますか?」

絵里「そんなのしょうがないことだし、自分で決めた進路じゃないっ
それにまったく会っていなかったわけじゃないでしょ!?」

海未「ええ、本当にその通りです。そう、あの頃の私は、今の絵里と同じよう考えていました……ですが」
52: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:30:31.99 ID:kFN/qAIg.net
海未「絵里にはわかりますか?
ずっと隣にいた想い人が突然遠くに行ってしまった時の気持ちが」

絵里「そんなのわかるわけ―――」

海未「知らない友人と、楽しそうに肩を組んでる穂乃果の写真を
見るしかできなかった私の気持ちが!」

海未「だんだんと連絡の頻度が落ちていくことに
気づいてしまった時の私の気持ちがっ!!」

海未「穂乃果の恋愛話をただ、画面越しに眺めていることしかできなかった私の気持ちが!!!」

海未「絵里にわかるんですかっ!!!!?」

絵里「っ……!」ビクッ

海未「はぁっ……はあっ……すみません。少し感情的になりすぎましたね」フラッ
53: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:31:52.14 ID:kFN/qAIg.net
絵里「う、海未……」

海未「……今は絶好のチャンスなんです。だから邪魔をするのはやめてください」クルッ

絵里「ま、待ちなさい!」

海未「……もう、あんな想いは嫌なんです」フラフラ

絵里「ま、まだ話は!」

海未「……、怒鳴ってしまって申し訳ありませんでした」スタスタ

絵里「待って!待って海未!」タッタッタ
54: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:32:41.34 ID:kFN/qAIg.net
海未「……」スタスタ

絵里「海未の気持ちは私にはわからないけど……でも!海未は本当に今の関係でいいの!?」

海未「……」

絵里「それで本当に海未の気持ちは報われているの!?」

海未「……」

絵里「もっと冷静に……話を聞きなさいっ!」ガシッ

海未「……」フラッ

絵里「えっ……?」
55: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:33:10.06 ID:kFN/qAIg.net
ばたんっ

絵里「ちょっと……海未……?」

絵里「海未!?海未!!どうしたの!?海未!海未っ!!」



57: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:34:55.22 ID:kFN/qAIg.net
海未の家

穂乃果「あははっ!やっぱりいつみてもクレシンは最高だねっ」

穂乃果「大人帝国もいいけど、やっぱり素直に笑える昔の奴も面白いなぁ」モグモグ

穂乃果「ふふっ、そういえば、昔は海未ちゃん見るたびに破廉恥です!って騒いでたっけ」クスクス

穂乃果「懐かしいなぁ……んっ、そういえば今日海未ちゃん遅いな……」モグモグ

穂乃果「一緒に食べようと思ってたのに、ピザも食べ終わっちゃうよ……」シュン

ぴーぽーん

穂乃果「あ!帰ってきたっ」タッタッタッ

穂乃果「……あれ?これって」



58: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:36:15.69 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「どうぞどうぞ!上がってあがって!」

絵里「ええ、お邪魔します」

穂乃果「久しぶりだね絵里ちゃん!なんだか絵里ちゃんすらっとしてモデルさんみたいになったね」

絵里「ふふっ、穂乃果だって美人になったわよ?」

穂乃果「本当!?えへへ!実は海未ちゃんにもよく言われるんだよねっ///」

絵里「あら、そうなの?」

穂乃果「うん!……あれ、そういえば絵里ちゃんって海未ちゃんの家知ってたの?
それにこんな遅くに……どうしたの?」
59: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:37:10.92 ID:kFN/qAIg.net
絵里「ええ、ちょっと用事があってね」

穂乃果「ごめんね、海未ちゃんちょっとお仕事で―――」

絵里「私が用事があるのは穂乃果の方なの」

穂乃果「ふぇっ?私?……あれ、なんで私がここにいるって……」

絵里「居場所は海未から教えてもらったのよ」

穂乃果「そっかぁ……、なら聞いてるよね。穂乃果、実はね―――」

絵里「大丈夫よ、事情なら雪穂ちゃんに聞いてるから」

穂乃果「えっ……?」

絵里「会社を辞めたのも、家を出たのも全部私は知ってるってことよ」

穂乃果「……それで穂乃果に用事ってなにかな?」

絵里「……本当美人になったわね。
単刀直入に言うわ、明日から私が穂乃果を養ってあげましょうか?」

穂乃果「? どういうこと……?」
60: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:38:34.75 ID:kFN/qAIg.net
絵里「穂乃果は働かないで暮らしていきたいんでしょう
そういう事情なら私が助けるわよ?」

穂乃果「な、なんで!?そんなことしても絵里ちゃんの得なんて……」

絵里「……私が穂乃果と一緒に居たいからって理由じゃ駄目かしら?」

穂乃果「え?それって……」

絵里「あとほら、これが私の貯金残高よ。この年頃としてはソコソコあると思うけど」

穂乃果「0が7つ……」ポカーン

絵里「どう?私なら確実に海未よりももっといい暮らしを穂乃果に提供できるわよ」

穂乃果「す、すごい……」ワナワナ
61: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:40:40.20 ID:kFN/qAIg.net
絵里「別に海未である必要なんてないでしょ?
何時嘘がばれるかわからない海未よりも、事情を知って受け入れる私の方がいいんじゃない?」

穂乃果「で、でも絵里ちゃんだってどうなるか……」

絵里「そうね……ならこの貯金は全て穂乃果にあげるわ、すぐにでもね」

穂乃果「え!?」

絵里「養うって約束するんだもの、これくらい当然じゃない」

穂乃果「で、でもやっぱり海未ちゃんが……」

絵里「……じゃあその海未が穂乃果を養えなくなったとしても?」

穂乃果「え……?」

絵里「知ってるかしら海未はね、穂乃果を養うためにダブルワークをしていたのよ」
62: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:41:41.88 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「ダブルワークって……あの?」

絵里「ええ、もちろん会社に許可なしでね
……何日も休まず働いていたみたいね、今さっき倒れて病院に搬送されたわ」

穂乃果「!? 海未ちゃんが病院!?本当なの!?」

絵里「私も付き添いで行ったから間違いないわ」

穂乃果「た、大変!い、いかなきゃっ!」

絵里「……行ってどうするの?」

穂乃果「何言ってるの!?海未ちゃんが倒れたんだよ!?どうするもこうするも……」

絵里「穂乃果のせいでね」

穂乃果「あ……」

絵里「倒れた以上すぐに会社にもばれるわ。そしたら……今までと同じ暮らしはできないわよ」

穂乃果「……」
63: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:45:05.97 ID:kFN/qAIg.net
絵里「そうなる前に海未を捨て私のところに来なさい。」

穂乃果「……」

絵里「いまさら海未に会っても穂乃果にとって意味なんて――
「海未ちゃんはどこの病院にいるの!?」

絵里「今の生活が全部なくなるよの?」

穂乃果「いいから!海未ちゃんはどこにいるの!?」

絵里「……西木野病院よ」

穂乃果「真姫ちゃんのとこだね、急がなきゃ……」

絵里「夢のような今の生活を失うのよ?」

穂乃果「……大切な人を裏切ってまで欲しい生活じゃないってわかったよ」

絵里「……後悔しないのね?」

穂乃果「うん……。ありがとう絵里ちゃん。またね!」タッタッタッ
64: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:46:38.81 ID:kFN/qAIg.net




絵里「……」

絵里「ふぅ、なんだ根っこの部分はあの頃のままじゃない」

絵里「まったく、大学生活で腑抜けすぎよ」クンクン

絵里「本当に穂乃果には海未が居ないとダメなのね」キョロキョロ

絵里「……これはお礼ってことで」ヒョイ

絵里「……もぐ……もぐ……ちょっと、このピザしょっぱいわね」
67: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:47:37.77 ID:kFN/qAIg.net
〜〜〜〜〜
西木野病院

海未「んっ……あ……」

真姫「あ、目が覚めたの?」

海未「ま……き……?ここは……」

真姫「ウチの病院よ。まったく、久しぶりに会ったと思ったら
こんな状態とかびっくりしたわよ」

海未「私は……いったい……」

真姫「海未ったら倒れて救急車で運ばれてきたのよ?」

海未「倒れた……?」

真姫「ええ。エリーから軽く話は聞いたけど完全に過労ね
点滴はしといたけど数日は入院が必要よ」
68: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:49:14.33 ID:kFN/qAIg.net
海未「入院!?」ガバッ

真姫「ちょ、ちょっと!安静にしてなさい!」

海未「入院はまずいですっ!明日も仕事が……それどころか会社に理由がばれたらっ!」

真姫「……残念だけど退院は認められないって担当医が言ってたわ」

海未「そ、そんな……」

真姫「過労を甘く見ちゃだめよ」
69: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:51:44.52 ID:kFN/qAIg.net
海未「で、ですが……!私にはどうしてもお金が必要で!」

真姫「……詳しく聞いたわけじゃないけど
あなた達は一度きちんと話し合うべきだと思うわよ」

<ドタドタドタ <院内は走らないでくださいっ! <ゴ、ゴメンナサイー

真姫「ほら、ちょうどいいタイミングじゃない」

海未「穂乃果……」

真姫「私は外すから、あんまり興奮したりしちゃダメよ?」バタンッ

<ア!マキチャンウミミチャンハ!? <ハイハイ、ナカニイルカラシズカニネ 

海未「私は……いったいどうしたら……」

<ウン!!! <モウ、アイカワラズネ

海未「ほのか……」



71: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 22:59:02.17 ID:kFN/qAIg.net
ガラララッ

穂乃果「海未ちゃんっ!」バタンッ

海未「ほの、か……」

穂乃果「大丈夫!?倒れたって絵里ちゃんから聞いて!」

海未「絵里からですか……、なら色々聞いてしまったんでしょうね」

穂乃果「うん……、倒れた原因アルバイトのこととか……ね」

海未「そう、ですか……」

穂乃果「ごめんね海未ちゃん、全部穂乃果のせいだよね……」

海未「そんなことはありません……。それに私の方こそごめんなさい……」

穂乃果「な、なんで海未ちゃんが謝るの!?」
72: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 23:00:29.66 ID:kFN/qAIg.net
海未「……仕事、やめないと駄目かもしれないんです
今までみたく穂乃果を養うことが難しいかもしれません」

穂乃果「そっか……それも穂乃果のせいだよね……」

海未「ですが!必ずまた仕事をみつけますからっ!ですので少しだけ我慢しててください……」

穂乃果「……あのね、穂乃果話さなきゃいけないことがあるんだ」

海未「は、話なんていいですからっ!だから今まで通り私の傍に……」

穂乃果「前に話した会社辞めた理由あるでしょ?あれ全部ウソだったんだ」

海未「っ……!」
73: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 23:01:20.03 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「働くのが嫌でやめただけなの……そしたら家も追い出されて……」

穂乃果「どうしようと困ってたら海未ちゃんの顔が思い浮かんでね……
きっとこういえば助けてくれると思って……それで嘘ついて利用してただけなの」

海未「や、やめてください……私はそんな……」

穂乃果「さっき絵里ちゃんと話して気づいたの、本当に大切な物に
……今までずっと嘘ついててごめんね」

海未「ち、違う……違うんです……」

穂乃果「こんなことになっちゃった後でもう遅いけど……
ちゃんと働いてお金も全部返すし、家だって実家に戻る。もう迷惑かけない……だから―――」

海未「っ!です!ダメなんです!そんなのは……ダメです!」
74: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 23:02:23.85 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「え……?」

海未「最初から全部知っていました!穂乃果が嘘をついてることも!
私のことを利用しようとしてるだけだってことも!」

穂乃果「そ、そんな……ならなんで……?」

海未「私はそれでもよかったんですっ!穂乃果が私の傍に居てくれて、私だけを見てくれて
たとえ嘘でも私のことを好きって言ってくれる……それだけでよかったんです……」

海未「だから……今まで通りでいてください……」

穂乃果「それはダメだよ……」

海未「っ!お金ならまた稼ぎますから……!欲しいものなら何でも買います!」
75: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 23:03:43.27 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「海未ちゃん……」

海未「お願いです、私の傍に居てください……。出てくなんて言わないでください……」

穂乃果「……ごめんね、ぜんぶ、ぜんぶ穂乃果のせいで」

海未「な、なんで謝るんですか……?嫌です……」

穂乃果「違うよ海未ちゃん。大丈夫だから」

海未「何が違うんですかっ……!また私から離れようとしてるじゃないですか!
……もう嫌なんです……お願いですから、捨てないでください……」ポロポロ
77: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 23:05:17.55 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「……捨てたりなんてするわけないよ」モギュッ

海未「ほの……グッス……か?」

穂乃果「さっき言ったでしょ。本当に大切な物が何かわかったって」

海未「大切な物……?」

穂乃果「うん。穂乃果は働かないで欲しいものが何でも手に入る生活なんかより……
海未ちゃんが大切だって気づけたんだ」

海未「わた……し……?」

穂乃果「……馬鹿だよね。海未ちゃんが倒れてた後になって気づくなんてさ」

穂乃果「散々利用していい思いしてたのに、今更こんなこと言えないかもしれないけど……
海未ちゃんのことが何より大切なの」

海未「で、でも……私は」
78: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 23:12:19.11 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「いいの。海未ちゃんと一緒に居られればそれで幸せなんだって
ようやく気づけたから」

海未「本当ですか……?」

穂乃果「今までずっと嘘ついて来たから信じてもらえないかもしれないけど……
海未ちゃんのことが」

海未「……信じます。私も、大好きですから」

穂乃果「し、信じてくれるの……?」

海未「当たり前ですっ。私は穂乃果の嘘なんてすぐ見ぬけるんですから……っ!
だから、もう一度言ってください……」

穂乃果「えへへ、そうだったね。……海未ちゃん大好きだよ」

海未「っ……はい……」ポロ
79: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 23:24:26.27 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「遅くなっちゃってごめんね。何よりも、どんなものよりも海未ちゃんが大切だよ」

海未「はい……はいっ……」ポロポロ

穂乃果「今まで無理させてごめんね」

海未「いいんですっ、私がしたくてやっていたんですから……」

穂乃果「お仕事だってそのせいで……」

海未「仕事なんていいですっ。私だって……他の何よりも穂乃果のことが大切ですから」

穂乃果「今度は穂乃果も頑張るから。海未ちゃんと一緒ならきっと頑張れる、そんな気がするの」

海未「私だって穂乃果の為ならなんだってできるんです……」

穂乃果「ずっと傍に居てくれる?」

海未「……答えなんて決まってるじゃないですか」

穂乃果「えへへ、そうだよね。ずっと一緒だよ海未ちゃん」

海未「はい、もちろんです……」
80: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 23:25:47.11 ID:kFN/qAIg.net
〜〜〜〜〜
えぴろーぐ
数週間後

海未(あの後、私達を待っていたのは厳しい現実でした)

海未(絵里からは叱られ、真姫からは根掘り葉掘りを聞きだされ)

海未(会社は当然クビになり、家賃の問題で家からは引っ越しを余儀なくされ)

海未(穂乃果の為に買った服やベッドなどは、全て売却をしなければいけなくなりました)

海未(ですが失ったものばかりではありません)

穂乃果「こっちの荷解き終了っ!」

海未「あら、もう終わったんですか?」

穂乃果「うんっ!……持ってくものなんてほとんどなかったしね」

海未「売っちゃいましたもんね……色々と」

穂乃果「……ごめんね、穂乃果のせいで」
81: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 23:26:41.65 ID:kFN/qAIg.net
海未「むっ、またそれですか?」

穂乃果「だって部屋だってワンルームになっちゃって……」

海未「ワンルーム、いいじゃないですか。私は気に入ってますよ?」

穂乃果「嘘だよ……広い方がいいに決まってるじゃん」

海未「そんなことはありませんよ
だってワンルームでしたら、ずっと穂乃果と一緒に居られるじゃないですか」ニコ

穂乃果「う、海未ちゃんっ……///」

海未「それとも穂乃果はずっと私といるのは嫌ですか……?」

穂乃果「い、嫌なんかじゃないっ!うん!ワンルームよく考えたらいいかもっ!最高かも!」

海未「ふふっ、その意気ですよ!」

穂乃果「よーし!世界で一番のワンルームにしようねっ!」

海未「くすくす、もう何を言ってるですか」

穂乃果「えぇー!こういうのは気合が大事なんだよっ」ブーブー

海未(本当にかけがえのない物を手に入れることができました)
83: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 23:29:16.98 ID:kFN/qAIg.net
穂乃果「それでさ、海未ちゃんお仕事のことなんだけど……」

海未「? それなら大丈夫ですよ、絵里に紹介してもらえましたので」

穂乃果「ち、違うよっ!穂乃果のお仕事だよ
さすがに絵里ちゃんも穂乃果には紹介してくれなかったし……」

海未「穂乃果は資格全然持ってませんですもんね」クスクス

穂乃果「笑い事じゃないよ……とりあえず明日から早速ハローワークに……」

海未「むぅ、ダメです!自分の仕事を放棄しようしては」

穂乃果「え?だから穂乃果はお仕事を探しに行くんだけど……」

海未「穂乃果の仕事は家事です!前から言ってたじゃないですか」

穂乃果「で、でもそれじゃあニートだよ……依然と変わらない気が……」

海未「以前の穂乃果は家事もやってなかったじゃないですか……」

穂乃果「うっ……た、確かに……」
85: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/05/05(火) 23:31:53.90 ID:kFN/qAIg.net
海未「そ、それにですね。ニートと言うのは少し違いますっ」

穂乃果「え?」

海未「……穂乃果は専業主婦です」

穂乃果「ふぇっ!?///せ、専業主婦?!」

海未「家のことはよろしくお願いしますね」

穂乃果「う、うん……///」

海未(そして、それを失う気もありません)

海未(だって、穂乃果は私が守るんですから)

海未「ふふふっ……」

穂乃果「ん?どうしたの海未ちゃん?」

海未「いえ、なんでもありません。それより早く片づけを終わらせちゃいましょう」

穂乃果「そうだね!よしっ、新生活頑張るぞー!」

海未「はいっ!」

終わり
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