ss 金稼ぐずら

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花丸-アイキャッチ12
1: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:29:42.27 ID:eXCLR9om.net
ルビィ「このままじゃ衣装代が足りなくて衣装作れないよー」

花丸「んー。じゃあお金稼ぎにアルバイトするずらぁ?」

ルビィ「あ、アルバイト・・・」

花丸「そうずら。ルビィちゃんも一緒にしよう?」

ルビィ「る・・ルビィはアルバイト怖いし・・・」

花丸「ルビィちゃん、そんなこと言ってたらいつまで経っても働けないよ。」

ルビィ「う・・うぅー・・・」

元スレ: ss 金稼ぐずら

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2: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:31:35.54 ID:eXCLR9om.net
善子「お、なにアンタらバイトすんの?」

花丸「善子ちゃんもやる?」

善子「善子じゃなくてヨ・ハ・ネよ!」

花丸「気にしない気にしない」

善子「ったくいったいなんのアルバイトするつもりなの?」

花丸「スーパーなんか良いんじゃないかなって」

善子「スーパーねぇ・・・」
3: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:33:45.87 ID:eXCLR9om.net
生徒会室

善子「アルバイトの許可が欲しいんですけど」

ダイヤ「結構なことですわ。是非やってください。鞠莉さんにも話は通しておきますわ。」

善子「はやっ! てっきり断られるかと思ってたのに」

花丸「いいずらか。ダイヤさん ありがとう。」

ルビィ「な、なんで。おねえちあ。」

ダイヤ「ルビィは人見知りが激しいので、このような機会はとても大事ですわ。人見知りを克服するいいチャンスです。」

ルビィ「そ、そんなぁ」
4: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:36:24.92 ID:eXCLR9om.net
2週間後

花丸「たこやき試食でーす。おひとついかがですか」パクり

花丸「試食でーす。どうですかー?」パクパク

善子「アンタ・・・自分で食ってどうすんのよ・・・」

花丸「たこ焼き美味しいずら」ぱくぱく

花丸「善子ちゃんは何やってるの?」

善子「ヨハネよ。見りゃ分かるでしょ。品出しと賞味期限間際の商品の回収よ。」

花丸「立派ずら」

花丸「そんな頑張ってる善子ちゃん、おひとついかがずら?」ズイッ

善子「美味しそうね・・頂くわ」パクり
5: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:38:47.34 ID:eXCLR9om.net
善子「へぇ、なかなかいけるわね。あんたもこの仕事だいぶ慣れてきたじゃない。」

花丸「働いて2週間だしそれなりには慣れたかな。」

善子「ま、そうよね。私もだいぶ慣れたわ。」

善子「って・・まだ慣れてないのもいるのだけれど・・・ね」

ルビィ「ぴぎゃあああああああああああああああああああ」

花丸「お、今日4度目の叫び声ずら」

善子「なんかもうこのスーパーの名物と化してるわね・・・」

善子「黒澤家の娘だからそうは簡単にクビにはできないだろうし」

花丸「なんで店長もルビィちゃんにレジやらせたのか謎だよね・・・」

善子「ダイヤさんがルビィに人見知り直させるようにレジやらせるよう裏で圧力かけたっぽいわ」

花丸「なるほど」
6: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:40:17.85 ID:eXCLR9om.net
善子「しっかし、このたこ焼き美味しいわね」

花丸「そうずら。そうずら」

善子「ね?この賞味期限近くになった食材も回収してるんだけどこれ入れてみない?」

花丸「お、いいずらねぇ」

花丸「納豆いれるずらぁ」

善子「刺身も入れましょ。」

花丸「くさやもあるずら」

花丸「おお、凄いことになってきた」

善子「ふ、ここにタバスコも入れれば完璧よ・・・」

善子「堕天使の涙マーク2ってとこね」

善子「さて、いただきま
パート「ほら、あんた達サボってんじゃないわよ」

善子「あ、すいません。」
7: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:42:21.23 ID:eXCLR9om.net
パート「ったく、いい?試食はこういう風に自分からもっとアピールしなきゃダメよ」

パート「はい。ぼくー?たこ焼き食べる?」

パート「そこのお母さんもおひとつどう?」

パート「そっちの綺麗なお姉さんも・・・」

パート「と、まぁこんな風にやるのよ」

善マル「は、はい。」

パート「ほらどんどんいくわよ。はい、そこのぼっちゃんも美味しい美味しいたこ焼きだよ」

「わーい」
8: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:43:42.81 ID:eXCLR9om.net
善子『・・・ど、どうしよう・・・』

花丸『逃げるずら・・・』そろーり


パート「お、お客様 どうなされました お客様ああああああああ」


数時間後

店長「く・・・・クビだ !!!!あんたらもう辞めてくれ」

善子「ば・・バイト代は?」

花丸「お金必要ずら・・」

店長「出るわけないだろう なんってことしてくれてんだ!」

ルビマル善子「そ、そんなぁああああ」
10: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:47:32.34 ID:eXCLR9om.net
花丸「クビになっちまったずら・・・」

ルビィ「いっつも叫んでたルビィのせいだよね・・・」

善子「いや私のせいよ・・・変なのをたこ焼きに入れたから」

花丸「マルが悪かったずら。あんなに試食をパクパクと食べてたから・・・」

善マルルビィ「はぁ・・・・」
11: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:48:15.73 ID:eXCLR9om.net
花丸「マルたち社会に適応出来ないんだずら・・・」

善子「世間は弱者に厳しいわ・・・」

ルビィ「ルビィみたいなダメ人間が働いちゃいけないんだよ・・」

花丸「マルたちはきっと社会というシステムに向いていないんだずら」

花丸「だったら、自分たちの手でお金を稼ぐずら」

善子「何かいい方法あんの?」

花丸「あるずら。それは砂金採りずら!」

ルビィ「は、はい?」

花丸「北海道ずら」
12: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:50:25.70 ID:eXCLR9om.net
北海道


善子「まさか北海道に来るとは・・・ダイヤさん関係ないのによくついてきてくれたね」

ダイヤ「わたくしはルビィの保護者としてついていくに決まっていますわ。それにアルバイトがあのような結果になってしまった事に対しても私も責任ありますし」

ルビィ「ご・・ごめんな おねぇちぁ」

花丸「鞠莉さんいい人ずら。お金ぽーんと貸してくれたずら。ここで一攫千金稼いでしっかりと返すずらね」

ルビィ(・・・当面のとこ鞠莉さんに衣装代借りて、徐々に返していけば良かったんじゃないのかな・・)

花丸「ほら ルビィちゃん いつものやるずら」

ルビィ「が・・頑張るびぃ・・・」

花丸「いやぁ 気合い入るずらねぇ」
13: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:52:34.73 ID:eXCLR9om.net
善子「んでズラ丸 泊まるとこはどうするのよ?」

花丸「セイントスノーの家に泊めてもらうずら。物凄く嫌がってたけどなんとか粘ったら泊めてくれることになったずら」

善子「迷惑極まりないわね・・・」

善子「あ、それとずら丸。帰りのチケット渡してもらえる?」

花丸「そんなもんねぇずら。もうすっからかんずら。一旗あげるまでオラ達は沼津さ帰れねぇずら」

ルビィ「お、おねえちあ・・・」

善子「ふ、死なばもろともってことね・・・砂金堀やってやろうじゃない!億万長者になって内浦に帰って見せるわ」

ダイヤ「良かったわ・・・わたくしもついて来ておいて・・・来てなかったらこの馬鹿どもとんでもないことになっていたようね・・」

花丸「さ、砂金取りにいくずら」
14: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:56:06.06 ID:eXCLR9om.net
うっそうとしげる森の中に流れる川で花丸達は砂金を探していた。

ダイヤ「だから言わんこっちゃないのですわ。今の時代に砂金なんて見つかるはずがありませんわ。第一なんで砂金なんですの?」

ルビィ「花丸ちゃん本好きだから多分何かに出てきたんじゃないかな・・・」

ダイヤ「はぁ・・・なんとも短絡的ですわねぇ・・」

ルビィ「うう・・・おねえちあ・・りゅびぃ一生北海道で過ごさなきゃいけないのかな・・・」コソッ

ダイヤ「大丈夫ですわ。私も貯金してありますし、帰るだけならなんとかなりますわ。」

ルビィ「おねえちゃん・・ありがとう。」

ダイヤ「年長者として姉として当然ですわ。それに私は生徒会長ですもの。皆を危険な目になどあわせたりはいたしませんわ。」

ダイヤ「ルビィは適当にやってる振りをして、花丸さんが諦めたら北海道旅行を楽しめばいいんですわ」
15: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:58:36.68 ID:eXCLR9om.net
善子「結局一欠片も見つからなかったわね・・・ほら、ズラ丸帰るわよ」

花丸「見つからなかったずら・・」

花丸「みんなゴメンずら・・・・」

花丸「こんな北海道まで来させて・・・オラ恥ずかしいし、情けねーし」

ルビィ「良いんだよ。花丸ちゃん。これから北海道旅行を楽しもう?」

花丸「そうずらね・・・」

花丸「ただ・・・こんな事もあろうかと松茸をとっておいたずら」

ダイヤ「か・・・かご何杯もの松茸・・・いつの間に・・・」

花丸「これを売り飛ばせば相当な金額になるずら。」

ルビィ「花丸ちゃん それ完全に密漁だよね・・・・」
16: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 23:59:52.78 ID:eXCLR9om.net
善子「ふっふーん!私も松茸見つけたわよ」

ルビィ「・・・なんかその茸 海外のアニメ映画に出てきそうなカラフルな色してるね・・・」

花丸「善子ちゃん、それは毒キノコずら。食ったら間違いなく数秒で死ぬずら」

善子「ひっ ひぃいいいいいい」

ダイヤ「いくらくらいになるのかしらこの松茸の山・・・」
17: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:00:50.16 ID:is80n0tE.net
ダイヤ「さ、今日はもうセイントスノーさんのご自宅へ行って休むことにしましょう。」

善子「明日はどうする?私は、ラーメンを食べたいんだけど」

花丸「まるは麺類苦手ずらなぁ」

ルビィ「あはは。ルビィはジャガバターが食べたい。」

ダイヤ「わたくしは海鮮丼が食べたいですわ。内浦のお魚とはまた違うのでしょうし」

花丸「カニやウニはまるも食べたいズラねぇ」

キャッキャッキャッキャッ


ガサっ ガサガサガサ
18: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:02:35.58 ID:is80n0tE.net
ルビィ「え? 今何か物音が聞こえなかった?」

善子「気のせいじゃない?」

ガサガサガサガサガサガサ

花丸「あ、あれを見るズラ」

ダイヤ「・・・・まずいですわよ。あれは間違いなくここの警備の人ですわ」

ダイヤ「見つかったら、わたくしたちは密漁犯として確実に警察のお世話になってしまいますわ」

ルビィ「に・・・逃げなくちゃ・・・」

善子「は・・・花丸 早く来なさい」

花丸「重いずら・・・重いずらぁ・・・」

善子「そんなのもう置いていきなさいよ!!!」

ガタッ

花丸「あぁ 松茸の籠がぁ・・・」

善子「そんなの後で回収すればいいでしょ」
19: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:03:28.03 ID:is80n0tE.net
・・

・・・・・・

花丸「ここ・・・どこだずら・・・」

ルビィ「完全に迷子だよ・・・・」

ダイヤ「で、電波が飛んでいませんわ・・・」

善子「も、もしかして私達遭難したああああああああ!!!????」
20: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:04:30.22 ID:is80n0tE.net
ダイヤ「お腹空きましたわね・・・」

善子「松茸も置いてきちゃったし・・・あるのはさっき拾ったこの毒茸のみ・・・」

ルビィ「うう・・・お腹ぺこぺこで動けないよぉ・・・」

花丸「ルビィちゃん これ食えずら」

ルビィ「な・・・なにこれ・・・」

花丸「芋虫ずら」うねうね

ルビィ「ぴぎゃああああああああああ」
21: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:06:12.83 ID:is80n0tE.net
花丸「ルビィちゃんそれはだめだ。」ビシッ

花丸「いやがっちゃいけねぇ」

花丸「人は命をもらって生きるんだ」

花丸「オラ達は生きねばなんねぇ こんなところで死んでたまるか 」

花丸「・・・オラは生きるズラ」

ムシャ ムシャ

ダイヤ「なんてこと、なんてことなの・・・」
23: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:09:57.79 ID:is80n0tE.net
花丸「夜の行動は非常に危険だ。だから今日はここで野宿するずら」

花丸「火を焚いていれば、とりあえず動物はこないずら」

ルビィ「うう・・セイントスノーの二人が、ルビィ達のことを心配して捜索願とか出してくれてないかなぁ・・」

ダイヤ「どうでしょうね・・・私達はあまりセイントスノーの二人からは好かれてはいないようですし、ただドタキャンしたと思われても不思議ではないですわ」

花丸「そんな事はいっちゃならんずら。希望を持つずらよ。きっとあの2人はマル達を探してくれているずら」

花丸「・・・もう寝るずら、明日に向けて体力を回復させなければ」

花丸「そこで代わり番こで火の番の準備するずら ダイヤさん、善子ちゃん、まる、ルビィちゃんの番でいいずら?」

ダイヤ「そうね。そうしましょう。ではまず私が見張っておきますわ」
24: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:11:46.66 ID:is80n0tE.net
ダイヤ「・・・・・・」スースー

ルビィ「・・・・・・」ピギピギ

花丸「zzz」

善子(あと30分で花丸と火の番の交代ね あーあようやく眠れるわ。)

ガサ

ガサガサガサガサ

(な、なに。)

(動物なら、松明を持てば怖がって近寄らないはず・・・)

ガサ

ガサガサ

(・・・な、なんで熊が!)

善子「みんな起きて 熊よ 逃げないと!!!!」
25: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:14:29.62 ID:is80n0tE.net
ルビィ「ぴぎゃあああああああああ」

ダイヤ「な、なんでですの。動物は火を怖がるんじゃなかったんですの!?」

花丸「ヒグマは別ずら・・・ヒグマは火を怖がらねぇ・・・ま、まさかクマが出るとは思わなかったずら」

グオオオオオオオオオオオ


花丸「ダイヤさん危ないっ・・」

バタっ

ダイヤ「花丸さんありがとう。う・・腕が・・痛い・・」
27: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:18:31.46 ID:is80n0tE.net
花丸「ダイヤさんが腕を怪我したみたいずら・・くっ・・どうすれば・・」

ノッシノッシ

ガシッ

善子「えっ・・なんでこっちの方に・・」


善子「い・・・いやああああああなんで私だけええええええ」ズリズリ


花丸「善子ちゃんが熊に連れて行かれたずら」

ルビィ「た、助けに行かないと・・・」

花丸「ダメだずら」首横振り

花丸「羆は一度取った獲物に対して物凄く執着するズラ」

花丸「どこまでもどこまでも追いかけてくるズラ」

花丸「獲物を奪い返して二次被害だけは絶対に起こしちゃいけねぇ」
28: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:20:59.98 ID:is80n0tE.net
花丸「ルビィちゃん。悪いこたぁいわねぇ 善子ちゃんは自然の摂理さ巻き込まれただけだ。これも自然の掟だ。オラたちがむざむざ命を差し出す必要はねぇだ。」

ルビィ「る・・ルビィは、善子ちゃんを置いていけないよ!!!!!!」

花丸「諦めろ。きっともう善子ちゃんはぁ、梨子ちゃんが作った手作りハンバーグにみたいになってるずら」

ダイヤ「ちょっと花丸さん!梨子さんのハンバーグは手作りではなく出来合いですわ」

ルビィ「そんなことはどうでもいいよ!!!!!!助けに行こうよ!!!」
29: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:23:08.03 ID:is80n0tE.net
花丸「・・・弱きものは死ぬずら。それでもいくずら?」

ルビィ「善子ちゃんは大切な友達だから・・・!」

花丸「ならばオラ達は死ぬ気で戦わねばならねぇ」

花丸「大切な人をヒグマから取り返しに!」

ダイヤ「でもどうすればいいんですの・・・」

花丸「方法はあるずら・・・・」
30: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:25:13.57 ID:is80n0tE.net
花丸「善子ちゃんの拾ってきた毒キノコを使った毒矢作るずら」ゴリゴリ

花丸「この毒矢なら、ヒグマにも効くはずズラ」

ダイヤ「器用ですのね。花丸さん ナイフだけでこんな立派な弓と矢をすぐに作ってしまうなんて」

ルビィ「花丸ちゃんは本を読んでるからね 毒の事も弓でもなんでも出来るんだよ」

ダイヤ「さすが花丸さんですわ」
31: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:27:34.88 ID:is80n0tE.net
花丸「ちっ・・もう時間はねぇずら」

花丸「ヒグマをおびき寄せる時間はもうねえ。こちらから、勝負をしかけるずら」

花丸「誰か一人が熊のおとりになってるうちになってその隙にこの矢を羆に向かって射るずら」

ルビィ「お・・・囮って・・・こ、怖いよぉ・・」

ダイヤ「る・・ルビィ」

花丸「安心しろ・・・ルビィちゃん。囮は・・オラがやるずら」
32: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:28:53.03 ID:is80n0tE.net
うっそうとした森の中で

ボリッ

ボリボリボリッ

と骨を砕く音が善子には聞こえていた。

ただ、それは幸いにも善子の骨を砕く音ではなかった。

今目の前では、善子の前に羆に捕らえられた獲物が食されていた。

羆が食べているのそれはなんなのかわからない。

それほどまでに熊の獲物の肉を引きちぎる力は強く、もはや原型などわからないくらいに細かく砕かれていたからだ。

(た・・・たすけて、わ・・わたしこんなとこで死ぬの・・・?なんて不幸なの・・・いや・・死にたくない。)
33: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:31:37.15 ID:is80n0tE.net
この獲物が食べ終わったら次は自分の番なのだろう。

あの様なただの肉塊へとあと幾許かの時間で自分がなってしまうのかと思うと

背筋にゾクッとした冷たいものが走り、震えが止まらなかった。

ここにいたら確実に死ぬ。

だが、それがわかっていながら善子は逃げ出すことなどできなかった。
34: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:33:07.81 ID:is80n0tE.net
逃げ出す事など絶対に不可能と思わせる。

恐ろしい威圧感。

逃れられぬ死

そんな事を体の芯から思い起こさせるのがヒグマという存在なのである。

(み・・皆は無事なのかしら・・・ふふ、私一人の犠牲でみんなが助かる・・・それならまだ不幸中の幸いね・・・)

(だけどやっぱり死にたくない 怖い・・)
35: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:34:35.45 ID:is80n0tE.net
花丸「熊野郎。オラはここにいるだぁあああ!!!善子ちゃんを返せずらぁ」

(は・・花丸。わ、私を助けに)

その花丸の声に呼応し、

グオオオオオオオオオオオ

と、熊の咆哮が鳴り響いた。

まるで大地が振動しているかのような声である。

獣の王は自分以外他にはいないと宣言しているかのようだった。

そんな声に花丸も一瞬たじろいでしまう。

花丸とてただの女子高生だ。

恐怖が無いわけがない。
36: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:36:01.05 ID:is80n0tE.net
相手は羆だ。

一撃でもまともに食らってしまっては命はない。

死が常に隣り合わせにあるという事実は紛れもなく今そこにある。

気を抜けば恐怖が全身を覆いそうになる。

歯を食いばり、全身に力を込める。

口の中に血の味が広がりつつも、ただ、羆を睨みつけている。
39: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:37:56.15 ID:is80n0tE.net
花丸「ああああああああああああ オラは国木田花丸だあああああああ」

花丸「熊なんざ怖くねぇ!!!!怖くねぇ!!!!怖くねぇんだ!!!善子ちゃんを返せえええええええ!!!!!!!」

雄叫びをあげた。

その声は、羆に対する威嚇というよりも恐怖に潰れてしまいそうになる自分を奮い立たせる、鼓舞するための悲痛な叫びにも聞こえた。

だが、そんな花丸の魂の雄叫びにも羆は微動だにしない。

羆には表情など無い。

羆は、ただ虚な目で花丸を見据える。
40: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:42:06.62 ID:is80n0tE.net
花丸も十分に距離はとってはいるが、それでもこの羆の巨大さがわかる。

2メートルは優に超える巨大なクマだ。

羆の速度は時速60キロとも言われている。

それでいて羆は初速から早く、走り始めてから数秒で最高時速に到達すると言われている。

つまり、一瞬でも気を抜いた瞬間羆は全速力で襲いかかってくることになるのだ。

花丸と羆はお互いに目を合わせたままピクリととも体を動かす事ができない状況になっていた。
41: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:45:13.59 ID:is80n0tE.net
ダイヤ「今ですわルビィ!熊が花丸に完全に焦点を合わせているわ。今なら当てられますわ」

ルビィ「う・・撃てないよ・・・」

ダイヤ「何を言うのですか ルビィ」

ルビィ「ルビィがこの矢を外しちゃったら、花丸ちゃんも善子ちゃんも死んじゃう・・・・」

ルビィ「ルビィにはそんな重要なことできないよ・・・お、おねえちあがやってよ・・ルビィには無理だよ・・」

ダイヤ「怪我をした今の私では確実に狙うことは出来ません・・・あなたしかいないのです。」

ダイヤ「大丈夫ですわ。ルビィあなたなら必ず当てられます」

ルビィ「でも震えが・・・手が震えて・・」
42: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:46:13.80 ID:is80n0tE.net
ダイヤ「なら私がルビィの腕を支えますわ。ほら、こうすれば震えは止まったでしょう?」

温かい姉の温もりがルビィの腕を包みこんだ。

自然とルビィの手の震えが消えていく。

ダイヤ「さ、狙うのですわ。あの怪物を倒し、花丸さんと善子さんを取り戻すのです。」

そうダイヤがルビィに声をかけたその瞬間、

花丸の腹が服ごと羆の爪によって引き裂かれた。
43: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:50:17.66 ID:is80n0tE.net
服の中に防具として身につけていたカバンの中身が地面にぶちまけられた。

幸いにも花丸の肉体までヒグマの一撃は届いてはいなかったようで臓物をぶちまかれることはなかった。

だが、それでも羆の一撃は重く、その衝撃で花丸の体は近くにあった大木まで叩きつけられた。

ぐはっと息を漏らし意識を失ったのか目を閉じてぐったりしている。

ルビィ「花丸ちゃん!うああああああああああああああ」

絶叫しながら弓を引き、矢を放った

一発、二発、三発と全ての矢がヒグマへと突き刺さる。
44: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:53:05.51 ID:is80n0tE.net
毒が効いているのか羆はよろけている。

ダイヤ「やりましたわ。ルビィ」

ルビィ「ま、まだ動いている・・・」

羆が死を迎えるまで、あと数十秒ほどあった。

それでも野生動物 獣の王である羆は命尽きる最後までハンターなのである。

動かなくなった花丸を道連れにするかのごとく花丸が倒れ込んでいる大木へとおぼつかない足で一歩一歩と歩いていく。
45: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:55:10.18 ID:is80n0tE.net
花丸に向かい、羆は仁王立ちになり、この位置からでは花丸のことは見えないが最後の一撃を振り下ろし、

ルビィ「は、花丸ちゃああああああああん」

善子「ずら丸ううううううううううう」

覆いかぶさるような形で羆は力尽きた。
46: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 00:59:02.33 ID:is80n0tE.net
ダイヤ「花丸さんは善子さんを取り返そうとして・・・なんてことなんですの・・こんなこんな・・・」

花丸「死んじゃいねえずらよ」

ダイヤ「花丸さん!生きていたのですね」

花丸「こいつのおかげずら」

そういうと花丸は手に持っていたそれを3人に見せつけた。

ダイヤ「それは先ほど持っていたナイフ・・・」

花丸「あんだけよろけてればマルにだってこいつを羆の心臓に突き刺すことくらいできたずら」

ダイヤ「すごいですわ。さすが花丸ですわ」

ルビィ「凄いよ 花丸ちゃん」

善子「あんた 羆を倒したのよ すごいわ ずらま・・る?」

ルビィと善子に花丸は抱きついていた。
47: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 01:01:33.95 ID:is80n0tE.net
花丸「怖かったずら・・・怖かったずらあああ」

花丸の目からポロポロと涙が溢れ落ちる。

ダイヤ「もう終わったのですわ」

ダイヤが優しく花丸の頭を撫でた時、

パタパタパタと頭上に爆音が鳴り響いた。

見上げるとヘリコプターが頭上を飛んでいた。

善子「何よ・・セイントスノー ・・呼んでくれていたんじゃないの」

後日

お手柄女子高生 凶暴羆を撃退 市長から感謝状と金一封が贈られると書かれた記事が新聞に載っていた。

おわり。
48: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/10/22(土) 01:02:59.09 ID:is80n0tE.net
読んでくれてありがとうずら。

久しぶりにスウィングガールズのDVD見ながら、ゴールデンカムイ読んでたら思いつきました。
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