真姫「夜中、髪の毛、黒、大文字」

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真姫-アイキャッチ41
1: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:05:21.52 ID:6jnVF7IU.net
西木野邸


AM2:00


西木野真姫は今日も静かな寝息を立てながら眠る。その眠り顔は女子高生特有のあどけなさの中にも毛並みの良い高級馬のようなエレガントさを認める。これから起こる出来事の予感など微塵も感じさせない美しい顔立ちだ。





真姫「ふぁあ〜あ」


真姫「…やだ。まだ2時じゃない。なんで起きちゃったのかしら」


真姫「まあいいわ。なんだか喉が渇いたわね。下に降りて水でも飲もうかしらね」

元スレ: 真姫「夜中、髪の毛、黒、大文字」

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2: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:07:20.10 ID:6jnVF7IU.net
寝ぼけまなこでふらふらとベッドから起き上がる真姫。そして音を立てないようにゆっくりと下に降りて水を飲む。


用を済ませばまたさっきまで自分が寝ていたベッドに潜り込み鳥達のさえずりが聞こえてくるまで朝まで眠る…。


こんな変哲もない1シーンを今日真姫はここでむかえるはずだった。


しかし実際にはそうはならなかった。


真姫はこの夜の出来事がいったいなんだったのか今でもわからない。そしてそれは


一生忘れることができないだろう
3: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:08:58.28 ID:6jnVF7IU.net
ジャーーー


キュッ


ごくごくごく……ぷはぁ


真姫「ふぅ」


真姫「さて、ベッドに戻ろうかしらね」


真姫「…まったく。明日朝早いのになんでこんな時間に目覚めたのかしらね」
4: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:10:23.90 ID:6jnVF7IU.net
真姫「…疲れてるのかしら」テクテク


真姫「…ん?」


真姫「…なによこれ」


真姫「…階段のところに」







真姫「…髪の毛」


真姫「…こんな長くて黒い髪の毛…パパとママのじゃないわよね」


真姫「…お客さんでも来たのかしら」
6: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:12:44.76 ID:6jnVF7IU.net
真姫「もう、お手伝いさんにちゃんと掃除するように言わなくちゃダメね」


真姫「…でも」


真姫「なんだか抜け毛にしては量が多いわね」


真姫「…ちょっと気色が悪いかも」





真姫「………」


真姫「へ、部屋に戻って寝ましょ」
7: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:13:58.24 ID:6jnVF7IU.net
AM3:00


真姫「………」


真姫「ふぁあ〜…」


真姫「…ゔぇ、まだ3時……」


真姫「………んっ」ブルブル


真姫「………トイレ行きたいわね」


真姫「…あんまり夜中起きるほうじゃないのにな」
8: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:15:12.65 ID:6jnVF7IU.net
ジュゴゴゴ……ジャーーーーーー


真姫「ふぅ」


真姫「もう〜…この時間からだともうぐっすり眠るのは難しいかもしれないわね」


真姫「………やっぱり疲れているのかしら」


真姫「作曲、慣れないダンス、お勉強、凛の世話………最近やること多いわね…」


真姫「でも…最近…充実してるっ…ていうか」


真姫「なんだか楽しい」
9: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:17:19.90 ID:6jnVF7IU.net
真姫「なかなかみんなに面と向かっては言い辛いけど」


真姫「μ'sのみんなに出会えて本当に良かった」


真姫「うふふ。なに私ったら独り言言ってるのかしらね」


真姫「まあ幸せな疲労ってことよね」テクテ
11: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:19:26.13 ID:6jnVF7IU.net
真姫「ん?」ぴた





真姫「…ちょっと、なによこれ」
12: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:20:31.53 ID:6jnVF7IU.net
真姫「……私の部屋の前にも」


真姫「……さっき階段で落ちてた」



真姫「……長い髪の毛…」


真姫「それに…」
13: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:21:19.27 ID:6jnVF7IU.net
真姫「こころなしか階段に落ちてたのより若干多い……?」


真姫「ていうか」


真姫「トイレ行くのに部屋出た時…」
14: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:23:26.37 ID:6jnVF7IU.net
真姫「髪の毛なんて落ちてたかしら」




真姫「……ち、ちょっと…本当になんなのよ…!」ガチャ、バタン!

急いで部屋に入る真姫
17: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:30:38.07 ID:6jnVF7IU.net
真姫「うぅ」


真姫「べ、べつになんでもないわよね」



真姫「だってただの髪の毛じゃない」
18: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:31:31.90 ID:6jnVF7IU.net
真姫「でも………」



真姫「……なるべく楽しいこと考える様にしましょ………」
19: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:32:24.34 ID:6jnVF7IU.net
AM4:00


真姫「………」


真姫「……うぅん」


真姫「………ん」


真姫「………?」


真姫「……そんな…4時って」


真姫「1時間ごとに起きてるじゃない…」
20: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:33:26.26 ID:6jnVF7IU.net
真姫「……はぁあ〜」


真姫「いっそのこともう朝まで起きてようかしらね」


真姫「っていうか4時だったらほとんど朝みたいな……って」


真姫「……え?」


真姫「部屋のドア…少し開いてる…?」
22: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:34:10.91 ID:6jnVF7IU.net
真姫「う……うそ…私ちゃんと閉めたの覚えてる」


真姫「……パパ?それともママ……?」


真姫「そんな、でもこんな時間にいったい…」


真姫「……仮にパパとママのどちらかだとして」


真姫「……ちゃんとドアは閉めていくわよね…」


真姫「……」ブルブル


真姫「……もう…!なんなのよ今日は…!」
23: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:35:47.28 ID:6jnVF7IU.net
真姫「あの長い髪の毛もそうだし…!」


真姫「と、とにかくドアはちゃんと閉めておきましょ………」ガバッ


テクテクテクテク……


真姫「……」ピタッ


部屋の中央で止まる真姫


真姫「………………………え」







真姫「……………!!!!!!!!!!!!」


タッタッタ!!!


ガバッ!


急いで真姫はベッドに引き返し掛け布団を頭からかぶった
24: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:37:45.85 ID:6jnVF7IU.net
真姫「(やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ!!!!!)」



真姫「(なによあれ!!!!!!!!なんなのよ!!!!!)」
25: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:38:02.53 ID:6jnVF7IU.net
真姫「(ドアの隙間から!!!)」




真姫「(誰か覗いてるっっ!!!!!!!)」
28: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:41:34.24 ID:6jnVF7IU.net
真姫「(パパとママ以外の誰かがっっっっ!!!!!!」



真姫「(ナニかがっっっっ…覗いているっっっっ!!!!!!!)」
29: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:41:58.28 ID:6jnVF7IU.net
真姫「(ナンナノヨッッッッ!!!!アレワッッ!!!!!)」ガタガタがガタガタ
31: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:43:40.82 ID:6jnVF7IU.net
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


いったいどれだけそうしていただろう


永遠とも言えるし一瞬とも言えるような全く時間の概念がわからない恐怖の中で


真姫はただ頭から布団をかぶった状態のままで動けずにいた


真姫「……………」


真姫「……………」


真姫「……………」
33: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:45:52.86 ID:6jnVF7IU.net
真姫「(どのくらい時間がたったかしら)」


真姫「(少し気持ちが落ち着いてきたわね…)」


真姫「……(なんだかうっすらだけど外が明るくなってきたかしら……)」



真姫「……(冷静になってみれば)」


真姫「………(アレがなにかはわからないけど)」


真姫「……(何も起こってないんだし……もう…大丈夫よね…)」
37: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:52:05.46 ID:6jnVF7IU.net
真姫「……(怖いけど)」


真姫「……(いつまでもこうしてはいられない)」


真姫「………………………」


チラッ


真姫は横になった状態で布団をほんの少しだけめくりドアの方に目をやった


真姫「…………」
38: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 22:53:20.06 ID:6jnVF7IU.net
真姫「……………(うん)」


真姫「……(外が少し明るくなってきたからさっきより少し見えるけど)」


真姫「……(たぶん……誰もいない)」


真姫「……………(なんだったのかしら……アレは……)」


真姫「……………(やっぱり疲れてるのかしら)」


真姫「……………今は何時だろう」ガバッ


時間を確認する為に真姫は先ほどとは違い完全にかぶってる布団を退かした
40: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:02:22.98 ID:6jnVF7IU.net
真姫「……………もう5時か」


ぱさり


真姫「きゃっ!?」


ぱさ…ぱさ


真姫「う、上から何か落ちて……」


真姫はそれを手に取る



真姫「……髪の毛?」
41: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:03:00.39 ID:6jnVF7IU.net
自分の真上の天井を見上げると




はっきりと「ソレ」と目が合った
45: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:12:47.94 ID:6jnVF7IU.net
真姫「!!」



真姫「あっ…あぁ、、あっ、」
46: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:14:45.31 ID:6jnVF7IU.net
声ににならない声をあげる真姫



真姫の真上には

身体を「大の字」にしてこちら側に身体を向けた状態で天井にぴったりと張り付いている「女の様な物」がいた
47: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:15:22.09 ID:6jnVF7IU.net
それは一目でこの世の物ではないことがわかるくらいに異様な雰囲気を持っていた


そしてこの世のあらゆる不吉を孕んだようなおどろおどろしい長い髪の毛は真姫の方へまっすぐに伸びている



そして次の瞬間
52: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:20:57.81 ID:6jnVF7IU.net
長い髪の女「きゃはははははははははははははははは!!!!!!!」



その女は大口を開けて金切り声で笑いながら
真姫をめがけて『大の字』の形のまま落下してきた
53: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:22:18.03 ID:6jnVF7IU.net
真姫「いやあああああああああ!!!!!!」

………

……






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
54: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:30:59.31 ID:6jnVF7IU.net
ちゅんちゅん

ちゅんちゅん



真姫「んっ……」


真姫「……もう…朝」
55: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:32:41.70 ID:6jnVF7IU.net
マキチャーーン!! アサゴハンヨー!!


真姫「あ、ママが呼んでる……」


真姫「………起きなくっちゃ」ガバッ
56: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:35:20.74 ID:6jnVF7IU.net
真姫「…………………」テクテク


パシャーーー!


真姫は窓のカーテンを勢いよく開く。朝の日差しが部屋に入りこむ。


真姫「…………………なんだかやけにいい天気ね」


真姫「………あれはなんだったのかしら」




真姫「全部夢だったのかな………」


真姫「……ふぁあ〜、全くおかげでほとんど眠れなかったじゃない」
58: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:39:30.51 ID:6jnVF7IU.net
真姫「………あ、もうこんな時間!急がなくちゃ」クルッ


振り返りクローゼットの方に向かおうとする
59: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:40:10.44 ID:6jnVF7IU.net
真姫「………あ」



しかし異変に気付くのに時間はかからなかった


真姫「!!!!!!!!!!!」


真姫「きゃああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
60: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:43:11.48 ID:6jnVF7IU.net
ダンダンダンダンダンダン…


ガチャッ!!



真姫ママ「真姫ちゃん!?今の声は!!??何かあったの!!?」
61: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:43:45.99 ID:6jnVF7IU.net
真姫「………あ………あ…………ママッ………べ……ベッド……!!」



真姫ママ「ベッド……!?」
62: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:45:08.53 ID:6jnVF7IU.net
真姫ママ「!!!!ひっ!!な、なによこれ!!!!」



先ほどまでたしかに真姫が寝ていたベッドには


墨汁の様などす黒い染みが残されていた
64: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/10/29(土) 23:45:49.88 ID:6jnVF7IU.net
黒い黒い染みがハッキリと残されていた


そう


ちょうど真上から人が身体を『大の字』にして降ってきたかのような形の大きな染みが



終わり
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