にこ「十一月五日は」希「縁結びの日♪」絵里「…塩むすび?」

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にこ-アイキャッチ26
1: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:04:10.47 ID:uKe/YxMg.net
【四月】

にこ「希…何か用?」

希「たまには一緒にお昼でもどう?」

にこ「…別にいいけど」

パタン

にこ「何、あの金髪とケンカでもした?」

希「そんなことないけど…できればエリちと三人でお昼にしたいくらいやし」

にこ「私はお断りよ」

希「エリちのこと嫌いなん?」

にこ「別に。…あいつの人を見下すような目つきが気に入らないだけ」

希「思いっきり嫌ってるやん。…エリちも悪い子やないと思うよ?」

にこ「どうだか。少なくとも私にとってプラスになる存在じゃないのは確かね」パク

希(やっぱり趣味が合わないっていうか…にこっちのやりたいことをエリちが理解してくれそうにないのがネックやな)

にこ「…」モグモグ

希「おむすび、美味しそうやね♪」

にこ「別に、普通の米よ」

希「中身は?」

にこ「…何も入ってない塩むすびよ。悪い?」

希「悪くないよ。美味しそうやって…それにほら、縁起物やん?」

にこ「縁起物?」

希「“縁結び”や♪」

にこ「ああ、塩分のエンね…くっだらない」

希「にこっちは恋愛には興味ない?」

にこ「アイドルに恋愛は御法度よ」

希「アイドルって…にこっち、今何も活動してないやん?」

にこ「うっさい。今してなくても後々そういうのは邪魔になんのよ」

希「ふーん…音ノ木坂に気になる人とかいないの?」

にこ「…なんで音ノ木坂なのよ」

希「特定の相手がいて、その人と結ばれることを祈願するのが縁結びやからね。にこっちにそういう相手が居るとしたら、やっぱり二年過ごした音ノ木坂やないかなって」

にこ「居ないわよ」

元スレ: にこ「十一月五日は」希「縁結びの日♪」絵里「…塩むすび?」

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2: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:07:05.39 ID:uKe/YxMg.net
希「エリちとか、どない?」

にこ「見た目は良くても性格が論外」

希「いい子やと思うけど…じゃあ、ウチとか♪」

にこ「バカなこと言ってないで、さっさと食べちゃいなさいよ」

希「にこっちを?」

にこ「帰れ」

バタン

希「ちょ、にこっちー!」ドンドン

希「…追い出された」トボトボ

【翌日・屋上】

にこ(希が来ると面倒くさいし…今日はここで食べよう)

穂乃果「いい考えだと思うんだけどな…」

ほのにこ「ん?」

『あの人たちって、芸能人か何かですか?』

にこ「なんだ、あんたか…何してんの?」

穂乃果「えーと…?…あ、もしかして」

『はぁ!?あんた、そんなことも知らないの?』

穂乃果「今朝の親切な人!」

にこ「へ?…い、いや別に…人違いよ」プイッ

穂乃果「はあ。…あの、よかったらお昼、ご一緒しません?」

にこ「あんたが先に居たんだし、勝手にすれば」

穂乃果「私、高坂穂乃果です」

にこ「矢澤にこ」

『そんなことで本当に生徒が集まると思いますか!?』

穂乃果「…って言われちゃって」

にこ「あんたより、そいつのほうがわかってんじゃない」モグモグ

穂乃果「えー!?…でも海未ちゃん、アイドルは無し!なんて言うんですよ?」

にこ「素人が急に思いついて始めてどうにかなるほどアイドルは甘くないわよ」

穂乃果「そうかなぁ…」
3: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:08:59.79 ID:uKe/YxMg.net
にこ「そうよ。派手に着飾って形だけ真似したって、中身が…」

穂乃果「…中身?」ジーッ

にこ「…なによ」

穂乃果「何も入ってない…塩むすび?」

にこ「放っといてよ。おかずがあるんだからいいでしょ!」

穂乃果「美味しいですか?…塩むすび」

にこ「…ケンカ売ってる?」

穂乃果「そ、そんなことないです。美味しそうだなって…」

にこ「あんたのそれと交換してやってもいいわよ」ドヤァ

穂乃果「いいんですか?…じゃあ、はい♪」

にこ「ありがと」パク

穂乃果(普通のごはんだ…でも美味しい♪)モグモグ

にこ(ピーナッツクリーム…たまに食べたくなるのよね)モグモグ

穂乃果「あの、矢澤先輩。お話できて嬉しかったです♪」

にこ「そ、そう?」

穂乃果「はい。よかったら、またお昼一緒にどうですか?」

にこ「気が向いたら…そのうちね」

穂乃果(アイドルに詳しい先輩みたいだし…なんか頼りになりそうな気がする♪)

『“縁結び”や♪』

にこ(恋愛はともかく、塩むすびで妙な縁ができたわね)

【翌日・校舎裏】

にこ(屋上はあいつが居そうだし、部室は希が来そうだし…ここなら目立たないわよね)

ドカッ

にこ「どわぁ!?…な、何なのよ…サッカーボール?」

凛「ごめんなさーい!」タタタ

にこ「あんたの仕業!?危ないでしょ!サッカーなんか向こうでやりなさいよ!」

凛「なんか、サッカー部は廃部になっちゃったみたいで…」

にこ「ん?…あんた、どこかで…」

『かよちん!遅刻しちゃうよー?』
4: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:11:45.73 ID:uKe/YxMg.net
にこ「メガネのオマケ?」

凛「えぇ!?オマケはひどいにゃ><」

にこ(こんな体育会系のバカまでA-RISEのファン?…幅広いわね。さすがというか…)

凛「どこかで会いましたっけ?」

にこ「昨日の朝、UTXに居たでしょ?」

凛「あー、はい。先輩も居たんですかー?」

にこ「まあね。見かけただけで話はしなかったけど」

凛「すごいですよね…UTXって。音ノ木坂は廃校になっちゃいそうなのに…」

にこ「あんたはなんで音ノ木坂に入ったの?」

凛「だって、UTXは建物は大きいけど広いグラウンドや中庭とか無いし…それに生徒が多いからどこも混みそうじゃないですか。サッカーなんてできないでしょ?」

にこ「なるほどね…音ノ木坂は生徒が少なくて土地は広いから、のびのびできるってわけ…」

凛「そうそう。だから凛は音ノ木坂に来てよかったです。かよちんと一緒だし♪」

にこ「カヨチン?…ああ、あのメガネ?」

凛「はい。メガネかけた子です。白いごはんが大好きで…」

にこ「ごはん?」

凛「先輩のより十倍くらい大きいおむすび、いつも食べてるんですよー」

にこ「十倍って…大袈裟に話盛りすぎ」フッ

凛「ホントですよ?じゃあ、今度一緒にお昼食べませんか?」

にこ「気が向いたらね」

凛「でも、先輩のおむすびも美味しそう♪凛はこれくらいのがいいにゃ」

にこ「言っとくけど、鮭なんか入ってないわよ?」

凛「鮭は骨が入ってたりするからいらないです。凛、お魚はあんまり好きじゃないし」

にこ「ふーん…具がなくて良ければ食べる?」

凛「えっ。…中身が何も入ってないんですかー?><」

にこ「そ。塩むすび」

凛「ごはんだけなんて…なんか、かよちんみたい」クス

にこ「いや、おかずもあるわよ」

凛「じゃあ、凛のと交換しませんか?」

にこ「そっちは…太巻寿司?」

凛「はい。かよちんが作ってくれたんです♪」
5: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:13:56.89 ID:uKe/YxMg.net
にこ「あのメガネ…友達と一緒に食べないの?」

凛「それが、かよちん一人でどっか行っちゃって…アルパカ小屋とか中庭の花壇とか、お気に入りの場所がいろいろあるみたい」

にこ「ふーん…あの子も音ノ木坂が気に入ってんのね。…ありがと」パク

凛「おいしい♪」モグモグ

にこ「なかなかね。見た目もきれいだし、味付けもちょうどいい…料理得意なの?」

凛「かよちん、ごはん系は得意みたいですよ。特に海苔巻きは上手です」

にこ「へー。あれは料理慣れてないと難しいわよね」

凛「もっと簡単だと思ってたのに、凛がやってみたらぐちゃぐちゃになっちゃって…」

にこ「やってみたんだ?」

凛「節分のやつ、家で作るっていうから凛もやりたいって言ったの」

にこ「恵方巻ね」

凛「うん。家で作れば何でも好きな物入れられると思って…わかめとメンマと、もやしとコーンと、にんにくとチャーシュー入れてみたんですけど」

にこ「どこのラーメン屋よ…」

凛「えっ。…なんでわかったんですか!?凛がラーメン好きって…」

にこ(…アホね)

凛「おむすび、美味しかったです♪」

にこ「太巻も美味しかったわよ。メガネの友達によろしく」

凛「はい♪」

凛(なんか小っちゃくて、あんまり先輩って感じじゃないけど…いい子だよね。可愛いし♪)

【翌日・中庭】

にこ(今日は中庭の隅っこで食べよう…)

ドン

花陽「ピャァ!?」
にこ「うわ!?」

バシャ

にこ「ちょっ…」
花陽「ああっ!?…ご、ごごごごめんなさいっ」

にこ「なんでそんなもん持って…ああ、花壇…」

花陽「は、はい…すみません。あの、すぐ拭きますから…」

にこ「いいわよ別に。自分でやるから…それより水、こぼしちゃって…悪かったわね」

花陽「い、いえ。ぶつかった私が悪いんです…ホントに、ごめんなさい…」
7: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:22:43.83 ID:uKe/YxMg.net
にこ「いいって。…何なら水、私が汲みに行くわよ」

花陽「え!?…でも」ジーッ

にこ「…なによ」

花陽「結構重いですから、無理しないほうが…」

にこ「見た目で判断しないでくれる?…特売の日には2リットル6本くらいいくんだから!それに比べたらそんなじょうろの一つや二つ…」

花陽「特売…?」

にこ「な、なんでもないわよ。いいから貸しなさいって」

花陽「じゃ、じゃあ一緒に…」

サァァァ…

花陽「あ、あの…ありがとうございます。先輩…手伝ってくれて…」

にこ「たまにはいいわね。こういうのも…結構きれいね」

花陽「はい。それに、まだこれから咲くお花もたくさん…楽しみです♪」

にこ「あ…どこかで見たと思ったら…メガネ!」

花陽「え?…私のメガネですか?…これが、何か…?」

にこ「あんた、一昨日の朝UTXに居たわよね?」

花陽「は、はい。A-RISEを見に…じゃあ、先輩も…?」

にこ「まあね。昨日あんたの連れと話したわよ。太巻寿司もひときれ貰ったし」

花陽「凛ちゃんのこと…ですか?」

にこ「ああ、そういえば自分のことリンって言ってたっけ。それであんたは、確か…そう、カヨチン」

花陽「凛ちゃんだ…ふふふ。…あ、私…小泉、花陽っていいます…」

にこ「矢澤にこ」

花陽「ヤザワ先輩…あの子は、星空凛ちゃんです」

にこ「へえ…昨日のお弁当の太巻寿司、あんたが作ったんでしょ?」

花陽「は、はい。…どうでした?」

にこ「見た目もきれいだし美味しかったわよ。私より上手なんじゃない?」

花陽「そ、そうですか?…よかった。…お料理、好きなんですか?」

にこ「まあ、それなりに。あんたもでしょ?」

花陽「私はお料理っていうか、ごはんが好きで…食べるのも好きです。…エヘヘ」

にこ「今日もお弁当?」

花陽「は、はい。…あの、よかったら…」
8: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:25:24.89 ID:uKe/YxMg.net
にこ「一緒に食べましょ。…見てみたいし」

花陽「え?」キョトン

ドーン

花陽「いただきます♪」

にこ「!?…それ、まさか一人で…」

花陽「はい?…あ、先輩も食べますか…?」

にこ「い、いやひと口くらいなら…つか、食べきれないわよね?」

花陽「?…先輩にはちょっと大きいですか?」

にこ(ホントに十倍…いや、それ以上あるかも)

花陽「はい、どうぞ♪」

にこ(ひと口って言ったのに…分けてくれたひとかけらが私の弁当箱より大きい…)

にこ「…いただきます」

にこ(…でも、いい米使ってるわね。とっくに冷めてるのに、つやつやしてる)パク

にこ「…」モグモグ

にこ(適度な弾力と、しっかりまとまりつつ粘りすぎない、ごはん粒の存在感…微かな塩気が、お米の甘みを引き立てて…)

にこ「おいしい…!」

花陽「美味しいです♪」モグモグ

にこ(大きさだけじゃない…おむすびってこんなに美味しくなる物なのね…)

にこ「負けたわ…」ガクッ

花陽「え?」

にこ「って、もう食べ終わったの!?」

花陽「はい。美味しかったです♪」

にこ「アハハ…そーね…」

花陽「…」ジーッ

にこ「な、なに?」

花陽「先輩のおむすびも美味しそうですね!」

にこ「いや、あんたのには負けるわよ…具も入ってない塩むすびだし」

花陽「…勝ち負けなんてありませんよ」

にこ「えっ」

花陽「そのおむすび…私にくれませんか!?」
10: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:28:29.13 ID:uKe/YxMg.net
にこ「…いいけど」

花陽「ありがとうございます!…では、いざ…!」パク

花陽「!?」モグモグ

花陽「わ、わからない…」ガクッ

にこ「はぁ?…何よ、美味しくなかった?」

花陽「い、いえ…美味しいです…でもこれ、お米の種類が…三、四…もっとある…?」

にこ「やっすいブレンド米よ。…悪かったわね」

花陽(お米の種類によって特性が違うから、同じ条件でもコンディションが変わってしまう。だから単一品種だけで炊くよりもブレンド米は美味しく仕上げるのが難しく、お米としてのランクは最低の扱いになる…)

花陽(その最低ランクのブレンド米を塩だけの味付けで、こんなに美味しく…)プルプル

花陽「教えてください!」ギュ

にこ「…へ?」

【矢澤家】※回想

こころ「おにぎりですわね」

ここあ「おむすびー♪」

にこ「ふふ…すぐできるから待ってて。…あんたたちもやってみる?」

【再び中庭】

にこ「そんな感じ。何も特別なことはしてないわよ」

花陽「塩だけじゃない…愛情!それこそが最高の調味料というわけですね!?」

にこ「は、はぁ?」

花陽「是非、またご一緒させてください!」キラキラ

にこ「気が向いたらね」

【翌日・三年教室】

にこ(ヘタに移動するとまた誰かに出くわすから…今日はここでいいか)

えりにこ「…」

にこ「…なんであんたがいるのよ?」

絵里「教室に人が居て何か困る事でも?」

にこ「希にフられたの?」

絵里「あなたには関係ないわ」

にこ(いちいちムカつく奴ね。可愛げのない…)
11: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:30:54.54 ID:uKe/YxMg.net
絵里「…?」

にこ「…なによ」

絵里「おむすび…」

にこ「そうだけど。だったら何?」

絵里「海苔や梅干しは?」

にこ「そんな高い物、毎日のお弁当に使ってらんないわよ」

絵里「苦手なわけではないのね…(私と違って)」

にこ「はぁ?」

絵里(希がよく買ってくる、コンビニとかのおにぎりは大半が海苔を巻いて食べる物で、中に何か入ってるみたいだったけど…)

絵里「な、何も入ってない…!?」

にこ「うっさいわね。文句ある?」

絵里(亜里沙と違って日本のことは大体理解したつもりでいたのに…プレーンのおむすびの存在を今日まで知らなかった…!)ガクッ

にこ「…食べたいの?」

絵里「え?」

にこ「バカにしてないで食べてみなさいよ。結構おいしいんだから」

絵里「別にバカにしてるわけじゃ…ありがと」

絵里「…」モグモグ

にこ「どーよ?」

絵里「…おいしい」

にこ「でしょ」

絵里(不思議ね…知らなかった味のはずなのに、なんだか懐かしく感じる…)

絵里「矢澤さん…あなたは…」

にこ「なに?」パク

絵里「い、いえ…何でもないわ」

にこ「…あっそ」モグモグ

絵里(いい天気ね…)ポカポカ

にこ「あんたと二人でお昼なんて…なんか妙な感じね」

絵里「本当ね…ふふっ」

キーンコーンカーン…
12: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:33:00.39 ID:uKe/YxMg.net
にこ「海苔にも等級があんのよ。お中元やお歳暮なんかで貰うでしょ?そうすると高い海苔をタダで食べられるから…」

絵里「そうなの!?…全部同じだと思ってたわ…(苦手だから食べないし)」

希(あれ?…なんか仲良くなってる…)

【グラウンド】

穂乃果「ここだと邪魔になりそうだね…」

にこ(あいつ…高坂だっけ)

穂乃果「あ…えっと、矢澤先輩」

にこ「何してんの?あんたたち…」

海未「三人で練習できる場所を探しているんです」

にこ「何、まさか…スクールアイドル?」

穂乃果「はい!海未ちゃんも一緒にやってくれるって♪」

にこ「バカね。反対してりゃよかったのに」

ことり「え!?」

海未「穂乃果がライブの日付を勝手に告知してしまったんです。まだ何も準備できていないのに…」ハァ

穂乃果「ことりちゃんもいいって言ってくれたもん!…ね、ことりちゃん」

ことり「うん。まあ…(ポスターとか作るの楽しくて)」

にこ「…ま、失敗するのもいい経験ね」

穂乃果「失敗しないために練習するの!先輩、どこかいい場所知りませんか!?」

にこ「ったく…この間あんたが居たのはどこ?」

穂乃果「UTX?」

にこ「そのあと」

穂乃果「あと…」

『いい考えだと思うんだけどな…』

穂乃果「あ…屋上!」

にこ「…じゃあね」

穂乃果「ありがとう!矢澤先輩♪」

にこ「…フン///」

【翌日】

絵里「…」スタスタ

にこ(絢瀬?…あいつ、どこ行くのかしら)
13: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:35:51.10 ID:uKe/YxMg.net
にこ(…屋上?)

真姫「興味ないです!」

えりにこ「!」

真姫「…何ですか?」

絵里「いえ…別に」

真姫「…?」スタスタ

にこ(絢瀬と入れ替わりに誰か出てきた…)

真姫(また三年生…何なの?)

にこ「ちょっと。あんた」

真姫「西木野真姫です。…何か用ですか?」

にこ「屋上に誰かいるの?」

真姫「…二年の先輩たちに呼び出されたんですよ。…関係ないけど」

にこ「何やったの?」

真姫「何もしてないわよ」

『まだ何も準備できていないのに…』

にこ「もしかして…スクールアイドル」

『練習できる場所を探しているんです』
『あ…屋上!』

真姫「…あなたもなの?」

にこ「え?」

真姫「私、そういうの興味ないんです。何度も来ないでください」

にこ「あー(私は関係ないけど)…悪かったわね。(たぶん)あいつらが…」

真姫「もう行っていいですか?」

にこ「待って。…何て言われたの?…高坂たちに」

真姫「曲を作れとかなんとか…」

にこ「…できるの?」

真姫「できるけど…やりたくないんです。そんなもの…」

にこ「ま、そうよね。素人が今から始めたって、うまくいくわけないし」

真姫「…」

にこ「素人のお遊びみたいな曲に、ヘタクソのダンスなんて…ぶっちゃけ幼稚園のお遊戯会以下よね」

真姫「…私が、その程度の曲しかできないって言いたいの?」
16: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:44:23.56 ID:uKe/YxMg.net
にこ「だって、できないでしょ?」

真姫「できるわよ!」

【アイドル研究部・部室】

\♪キャナイドゥーアイテーキベービ/

にこ「これがA-RISEよ。日本で一番、人気と実力があるスクールアイドル」

真姫「ふーん…」パク

にこ「UTXに取られた分くらい音ノ木坂に生徒を集めるつもりなら、このレベルの曲ができなきゃ話になんないの。あいつらがやろうとしてんのはそういうことよ」

真姫「…」モグモグ

にこ「…って、それ私の塩むすび!?」

真姫「…なにこれ?」

にこ「な、なによ。勝手に食べといて──」

真姫「こんなの食べたことない…(米と塩だけで、こんな複雑な味になるの…?)」

にこ「うっさいわね。おかずがあれば具なんかいらないでしょ!」

真姫「まるで、一個のおむすびにお米を何種類も使ってるみたいな…」

にこ(ブレンド米食べたことないのか…ブルジョワめ)チッ

真姫(ばらばらの個性を一つにまとめる…それでいて個性も活かして…)

真姫「…よし」ガタ

ガチャ

にこ「あ、ちょっとあんた…何なのよ?」

【放課後】

にこ「…ふーん」

ことり「このままだと間に合わないし、A-RISEの曲とかやろうかなって話してたんです。人気もあるし、みんな知ってる曲だから…」

にこ「ダメね」

ことり「えっ」

にこ「わかりやすいお手本があるってことは、簡単に比較できるってこと。素人のあんたたちがA-RISEの曲をやれば、ヘタなのが余計目立つだけよ」

ことり「だから、できるだけ上手になるように早めに練習して…」

にこ「それに、考えてみなさい。A-RISEの曲をやろうとする奴らが日本全国にどれだけいるか。そんな中であんたたちが今更やったって、埋もれちゃって目立たないわよ」

ことり「そ、それは…でも、だったら誰の曲をやれば…」

にこ「わかるでしょ?…誰とも比べられない、あんたたちだけの曲を作ればいいの」

ことり(そんなこと言われても…西木野さんには断られちゃったし…)ハァ
17: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:47:29.48 ID:uKe/YxMg.net
【翌日・屋上】

\アイセー♪/

穂乃果(この歌声…やっぱり、西木野さんだ!)

ことり「私たちの曲…」

【五月】

にこ「絢瀬。ライブ行くわよ」

絵里「…は?」

にこ「講堂よ。μ'sのライブ」

絵里「なに言ってるの。私は、そんなもの…」

にこ「いいから。行きましょ」ギュ

絵里「ちょ、ちょっと!…矢澤さん」

【講堂】

花陽「あ…」

真姫「…矢澤先輩?」

にこ「何、あんたたちも来たの?」

凛「先輩、彼女連れてきたんですかー?」

絵里「かっ…カノジョ!?」

にこ「違うわよ。私らは野次りに来ただけ」

花陽「やじり?」

凛「動物の骨とかー?」

真姫「石器でしょ」

にこ「高坂たちにヘタクソ!引っ込め!って言いに来たのよね?絢瀬は」

絵里「別に、そんなつもりじゃ…」

希「にこっち。マナーが悪い子は、わしわしするよ?」

にこ「冗談よ。つーか、あんたの近くには座らないし。私は絢瀬の隣♪」ギュ

絵里「…矢澤さん///」

花陽「わ、私も…」

凛「凛は、かよちんのとーなり♪」

真姫「じゃあ、私は矢澤先輩のこっち側ね」

希(にこっち…いつの間にみんなと仲良くなったんやろ?)
19: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:51:35.12 ID:uKe/YxMg.net
穂乃果「う…六人かぁ…」ガクッ

ことり「アハハ…まあ、みんな来てくれてよかったでしょ?」

海未(これくらいなら…知ってる人ばかりですし)ホッ

にこ「高坂ー!コケろ!」

穂乃果「こけません!」

ことり「ふふふ…」

海未「さあ、始めましょう。私たちのファーストライブ」

ことほの「うん♪」

\アイセー♪/

のぞにこまきりんぱな「ヘイ!ヘイ!」

ことほのうみ「へいすたーだっ♪」

【後日】

絵里「生徒はほとんど集まりませんでした。スクールアイドルの活動に入学希望者を増やす効果は期待できません」

理事長「目的はともかく、少しでも応援してる人はいるみたいだし…」

希「エリちも一緒に、楽しそうに観てたやん?」

絵里「そ、それは…」

パタン

にこ「絢瀬。今日もお昼、一緒に食べるでしょ?」

絵里「え。…ええ」

にこ「高坂たちも呼んどいたわよ」

【中庭】

穂乃果「このパンおいしいですよ!生徒会長さんもどうぞ♪」

花陽「パンよりごはんですっ!生徒会長さん」

絵里「ちょ、ちょっと…そんなに食べきれないわ」

にこ「あんた、まだμ'sを認めないとか言ってんの?」

絵里「当たり前でしょう。…あなただって、いろいろ言ってたじゃない」

にこ「まあね。廃校を阻止できるほどの人気が出るとは思えないし」

穂乃果「ふーんだ。海未ちゃんは年下の女の子にモテるんだからねっ。秋には入学希望者が殺到するよ!」

海未「な、なに言ってるんですか穂乃果…」
20: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:55:26.41 ID:uKe/YxMg.net
凛「確かに、園田先輩ってカッコいいよねー♪」

花陽「う、うん…」

真姫「女子にモテるってことなら、生徒会長もじゃない?」

絵里「そんなことないわよ。…それより、これ食べてみない?高坂さん、好きそうだと思うんだけど…」

穂乃果「揚げパンですか?美味しそう♪」

絵里「そんな感じね。これはчебурекで、こっちがпирожки」

花陽「あ、ピロシキなら聞いたことあるかも…」

真姫「食べたこともあるわよ。確か…ロシア料理?」

穂乃果「へー。私が食べちゃっていいんですか?」

絵里「どうぞ。みんなにも食べてもらおうと思って、作ってきたの」

穂乃果「生徒会長さん…じゃあ、いただきます♪」

にこ(私は、いつもの塩むすびでも食べよう…)

真姫「これ意外と美味しいのよね」モグモグ

花陽「素晴らしいですっ」モグモグ

絵里「そうね」モグモグ

にこ「ちょっとー!?あんたたち自分のお弁当食べなさいよ!」プンプン

凛「おかずも美味しいにゃ♪矢澤先輩って料理上手だよねー」モグモグ

にこ「ああっ!?こらー!」

海未「先輩。私の手作り焼売ですが、よかったらどうぞ」

ことり「チーズケーキ、作ってきました♪矢澤先輩もどうですか?」

希「ウチは今日はお稲荷さんや。はい、にこっち♪」

にこ「あんたたち…ありがと」

絵里「あら、希もお弁当作ったりするのね?」

希「料理くらいできるよ。ウチの女子力を甘く見たらアカンよ?」ドヤァ

絵里「ふふふ…みんなで食べると何でも美味しいわね♪」

凛「楽しかったにゃー♪」

穂乃果「また一緒にお昼食べましょう。生徒会長さん♪」

絵里「ええ。もちろんよ♪…でも」

ことほのうみ「?」

絵里「私は…スクールアイドルなんて認めない。あなたたちの活動が廃校阻止に繋がるとは思えない」
22: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 00:58:38.05 ID:uKe/YxMg.net
希「エリちも頑固やね…」

凛「台無しにゃ」

海未「では、どうしたら認めてくれますか…?」

絵里「無理よ。スクールアイドルなんて、どれも同じ。一番実力があるというA-RISEも…素人にしか見えない」

花陽「えぇ!?」

にこ「ちょっと絢瀬。A-RISEをバカにするなんて…この私が許さないわよ?」

絵里「許さない?…だったらどうするって言うの。A-RISEなんて、あなたたちと変わらない素人…いいえ、素人以下よ」フッ

花陽「な、なんて事を…」プルプル

にこ「このっ…希!」

希「そんなこと言う子は、わしわしするよー?」

絵里「イヤよ!エリチカ、おうちに帰る!」ダッ

真姫「明日もお昼に中庭集合!」

絵里「わかってる!必ず行くから!」

タタタ…

にこ「逃げた…」チッ

希「まあ、エリちも悪気はないと思うよ…ちょっとひねくれてるだけや」

花陽「ど、どんなお仕置きをしてあげましょうか…フフフ」プルプル

真姫「キャラ変わってるわよ」

凛「凛は、こっちのかよちんも好きにゃ♪」

【夏】

\ダイスキ♪/

にこ(なんだかんだで、結局絵里もμ'sのメンバーに加わり…先に入った私たちとあわせて八人に)

絵里「これからは力を合わせて、必ず廃校を阻止しましょう。この八人で!」

希「九人や!ウチも入れて!」
23: 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 01:00:26.49 ID:uKe/YxMg.net
【十一月】

ほのぱな「おいしい♪」モグモグ

にこ「あんたたちも懲りないわね…また太っても知らないわよ?」

花陽「にこちゃんのお弁当なら大丈夫だよ。そんなに量も多くないし…」

穂乃果「うん。おむすびも、いつも具とか入ってないし…」

にこ「文句があるなら毎回ひとのお弁当食べないでよ!」プンプン

花陽「だって、ホントに美味しいから…にこちゃんの塩むすび」

穂乃果「うん。私たちを結びつけてくれた、魔法のおむすびだよね♪」

絵里「海苔も梅干しもないから安心して食べられるし…」モグモグ

凛「凛はラーメン派だけど、にこちゃんのおむすびは特別♪」モグモグ

にこ「ああっ!?だからなんで全部食べちゃうのよー!」ガクッ

海未「今日は春巻です。どうぞ、にこ♪」

希「秋なのに春巻とは、これいかに…ウチはイカフライや。イカが不漁で何気に高級品なんよ。はい、にこっち♪」

真姫「私は松茸ごはん。…食べたいならあげるけど?」

にこ(塩むすびから始まった…こいつらとの縁。恋愛なんかとは違うけど)

希(ばらばらのお米たちが、ひとつのおむすびになるように…しっかり握った、縁結び♪)



おわり
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『にこ「十一月五日は」希「縁結びの日♪」絵里「…塩むすび?」』へのコメント

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