「日 の 鏡」陽花「は日一十」凛「月一十」未海

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凛-アイキャッチ34
1: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:02:05.43 ID:t5ZMvICk.net
【五月・一年教室】

凛「アイドルなんて、凛には絶対無理だよ…」

花陽「凛ちゃん…」

キーンコーンカーン…

【廊下】

花陽(これ…西木野さんの)

【弓道場】

凛(園田先輩、かっこいいにゃー♪)

凛(そういえば園田先輩もスクールアイドルだよねー。…あれ、かよちんはμ'sで誰が一番好きなのかにゃ?)

【校舎】

凛「かよちーん!…あれー?いなーい…」

凛(先に帰っちゃったのかにゃ…凛が、かよちんのお願いをきいてあげないから…?)

【星空家】

凛「ただいま…」

凛ママ「おかえり!りーん♪」ギュー

凛「にゃっ…お、お母さん…」

凛ママ「どうしたの凛?…なんか、元気ない?」

凛「えっと…ほら、最近ラーメン食べてないから」

凛ママ「えー?…GW明けに食べたでしょ?」

凛「そ、そうだったかにゃ?」

凛ママ「もー。ラーメンばっかり食べてたら元気が出ないわよ。お母さんがラーメンより美味しいの作ってあげるから!」

凛「お魚は要らないよー?」

凛ママ「お母さんに任せなさいって♪」

凛(お母さんはラーメン作るのも上手なんだよねー。昔、お母さんの好きな人がラーメン大好きで…)

『麺のコシが、ちょっと弱い気がするわー』
『コシ!?…わかったわよ。次こそギャフンと言わせてみせるから!』

凛(何度も何度も作って研究を重ねて…)

『おいしい♪』ツルツル
『りーん!いい子ね♪』ギュー

凛(そのお母さんのラーメンのおかげで、凛もラーメン大好きになったんだー♪)

元スレ: 「日 の 鏡」陽花「は日一十」凛「月一十」未海

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2: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:05:03.11 ID:t5ZMvICk.net
『凛ちゃん。次はここのラーメン屋さんに行ってみないー?』
『行くにゃ♪』
『ちょっとー!ラーメンなら私だって作れるのにー』プクー
『うふふ。でも時々は他のラーメンを食べたほうが、あなたのラーメンももっと美味しくなるんじゃないかしらー?』
『これも研究ってわけ?…わかったわよ。私も行く』

【凛の部屋】

凛(やっぱり…変だよね。凛にはスカートも似合わないし…)

凛(こんなんじゃアイドルなんて、やっぱり無理だよ。凛は、かよちんみたいに可愛くないもん…)

「なりたくないの?…アイドルに」

凛「えっ。…だ、誰!?」キョロキョロ

「私は、アイドルになりたい」

凛(なに、これ…鏡の中の…凛!?)ゾク

凛「あ、あなたは…誰!?」

「私は、星空凛よ。私、スクールアイドルになるの」

凛(鏡の中から…凛そっくりの女の子が…出てきた!?)

凛「り、凛は凛だよ。凛はアイドルになんてならないよ」

「そ。…じゃあ、あなたはここにいる必要ないわよね?」

凛「え…?」

「さようなら」ドン

凛「にゃっ!?><」

「ずっと夢だった…可愛くない私から、可愛い私になるの。私は、アイドル!」

凛「いたたた…あ、あれ?」

凛(突き飛ばされて、ぶつかったけど…鏡は何ともないみたい。よかった…割れてないし、凛もケガしなくて)

凛(鏡に映ってるのは…いつもの凛だよ。勝手に喋ったりもしないし…凛が動いたとおりに動く)

凛(さっきの女の子も、どこにもいない…凛、夢でも見てたのかにゃ?)

凛ママ「りーん!ごはーん」

凛「はーい!」ガチャ

トトトトン…

凛ママ「じゃーん!今日は海鮮丼よ♪」

凛「えぇー!?お魚ー?><」

凛ママ「凛、お魚大好きでしょ?…ほら、旬のカツオのお刺身もたっぷり乗せといたわよ♪」

凛「いや、凛はお魚は苦手なんだけどにゃ…」
3: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:07:33.91 ID:t5ZMvICk.net
凛ママ「ふふふ。冗談言ってないで、早く食べましょ♪」

凛「いただきます…」パク

凛「…」モグモグ

凛「あ、あれ?…おいしい」

凛ママ「ふふふ。凛のために張り切って作ったんだから当然よ♪」

凛「ごはんにお刺身乗せただけじゃないのー?」

凛ママ「なに言ってるの。私の凛への愛情がたっぷり入ってるでしょー?」

凛「そっか。えへへ♪」

【翌日・一年教室】

花陽「いったい何d」

クスクス

花陽「…」チッ

凛「か、かよちん?」

花陽「…ふん」ドカッ

モブ一年「」ビクッ

国語教師「小泉さん。さっきのところから続けて」

花陽「はい」

キーンコーンカーン…

凛「か、かよちん…さっきは急にどうしたのー?><」

花陽「?…何が?」キョトン

凛「授業中に…舌打ちして、机を蹴ったりして…」

花陽「ああ、あれね…慌てて足をぶつけちゃっただけだよ。エヘヘ…」

凛「な、なーんだ。そっか(…そうは見えなかったにゃ)」

真姫「小泉さん」

花陽「あ…西木野さん」

\アーアーアーアーアー♪/

凛(…また凛だけ置いて、かよちんは西木野さんとどこかへ行っちゃったみたい)

【中庭】

凛「あ…いたいた。かよちん!」

花陽「凛ちゃん。…なに?」
4: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:10:13.15 ID:t5ZMvICk.net
凛「かよちん、スクールアイドルになりたいんでしょ?今日こそ先輩たちのところへ行こっ!」

真姫「なに言ってるの。アイドルなんて、くだらない…小泉さんは成績もいいし、そんな無駄なことに時間を費やすなんて勿体ないわ」

凛「なんで西木野さんが、かよちんと凛の話に入ってくるの!?」

花陽「いや、後から来たの凛ちゃんのほうだし…」

凛「えっ」

花陽「ごめんね。私、本当はアイドルなんかになりたくないんだ…小さい頃は、みんなにちやほやされたくてそう言ってただけなの」

凛「そ、そんな…」

凛(指…合わせてない。これがかよちんの本音なんだ…)

真姫「今はアイドルなんかより天体観測がアツいわよね。小泉さん、一緒に天文部に入らない?」

花陽「いいね。楽しそう♪…天文部って、どこでやってるの?」

真姫「こっちよ。行きましょ」

凛「…」ポツーン

【夕方・屋上】

海未「まだまだメンバーは募集中ですよ♪」

凛「私もμ'sのメンバーにしていただけますか…?」

ことり「うん!もちろんだよ。一緒にやろう♪」

花陽「西木野さんは…?」

真姫「あ、あなたがどうしてもっていうなら…」

凛「ふふふ…よろしくお願い致します。先輩方…西木野さんも♪」

花陽(…ん?)

【星空家】

凛「ただいま…お母さーん?」

凛ママ「ほ、ほら。凛が帰ってきたみたい…」

花陽ママ「あら、残念♪…じゃあ、続きはまた後で♪」

凛(かよちんのお母さんが来てる…?)

凛ママ「お、おかえり凛。ちょっと待っててー」

凛「?」

花陽ママ「うふふ。じゃあ晩ごはんの支度するわー♪」

凛(今日はかよちんのお母さんが作ってくれるのかにゃ?)
5: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:13:09.08 ID:t5ZMvICk.net
【翌日・アイドル研究部部室】

にこ(活動休止?…フン。ざまあみろってのよ)

にこ(でも…あんなに人気があったのに、どうして…?)

【一年教室】

凛(あーあ。部活どうしよう…弓道場にでも行ってみるかにゃ)

【弓道場】

海未「入部希望ですか?」

凛「はい。スクールアイドルよりは、弓道のほうが凛にもできるんじゃないかって…」

海未「ああ、スクールアイドル…あれには私も困っていたんです」

凛「え?」

海未「穂乃果に強引に誘われて仕方なく始めましたけど…私には向いていないんです。やっぱり長続きしませんでした」

凛「園田先輩…μ'sやめちゃったんですかー?」

海未「私が辞めなくても結果は同じだったと思いますよ」

【一昨日・理事長室】※回想

絵里「μ'sのライブは超満員でした…しかし、あのように低俗な催しは音ノ木坂にとってマイナスだと思います」

理事長「そうね…いくら人気があっても、学校の事情を考えたら…これ以上あの子たちに好き勝手させられないわ」

【今日・再び弓道場】

凛(μ'sは活動休止に追い込まれて…事実上解散だって。かよちんが入部する前に終わっちゃったんだね…)

凛(アイドルなんて凛には無理だと思うけど…でも、なんだか寂しいにゃ…すごく素敵だったのに。μ'sのライブ…)

海未「初心者でも大丈夫ですよ。私が教えますから」ニコ

凛「ありがとうございます。よろしくお願いします!」

凛(園田先輩もいるし、凛は弓道で頑張るにゃ)

【後日・弓道場】

にこ「…」ジーッ

凛「ん?」

にこ「」サッ

凛(誰かにジーッと見られてたような…気のせいかにゃ?)

海未「星空さん。おはようございます」
6: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:20:48.22 ID:t5ZMvICk.net
凛「おはようございます。園田先輩…あの」

ヒソヒソ

海未「本当ですか?…では、私が」

凛「凛が行くにゃ!」

海未「わかりました。気をつけてください…」

凛(園田先輩って、女の子にすごく人気があるから…ストーカーさんがいてもおかしくないにゃ)

凛(怪しい人から…凛が園田先輩を守るんだから!)

にこ「…」ニヤリ

凛「!(後ろ!?)」

にこ「にっこにっこにー♪」

凛「にゃ!?」

にこ「あのぉー。私、星空さんのファンなんですぅー」クネクネ

凛「そ、そうなんですか?(…三年の先輩みたいだけど)」

にこ「はい♪星空さんはぁ、とっても可愛くてー。まるでアイドルみたいでー♪」

凛「そ、そんなことないですよ。凛なんて…」

にこ「そんなことありますっ!あのぉ、これに星空さんのサイン、書いてくれませんかぁー?」

凛「はあ…わかりました。凛なんかのでよかったら…」

凛(サインの練習なんてしてないし…どんな感じで書けばいいのかにゃ?)

にこ「…」スッ

凛「ぐ…っ!?」

ドサ

にこ(…ちょろいわね)フッ

海未「星空さん!?」

海未(よかった…星空さんが勝手に私の身代わりになってくれました)

海未「あなたは…?」

にこ「そんなこと、どうでもいいの。…あんた」

海未「はい?」

にこ「今すぐμ'sの活動を再開しなさい!」

海未「何を言ってるんですか。アイドルなんて低俗なもの…私は二度とやりたくないんです」
7: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:22:26.98 ID:t5ZMvICk.net
にこ「あっそ。…なら、他の二人にやらせるわ。力ずくでね」ダッ

海未「あっ…待ってください!」

海未(まあ…あの二人がどうなろうと私の知った事ではありませんが)

凛「ぅ…うーん」クラクラ

海未「だ、大丈夫ですか?星空さん…」

凛「あっ…さっきの変な人は…!?」

海未「誰も居ませんでしたよ」

凛「え!?…で、でも凛は、確かに…」

海未「それより早く練習を始めましょう」

凛「はい…」

【校舎】

穂乃果「六人だよ六人!アイドルグループみたいだよねー♪」

凛「ふふふ…高坂先輩ったら。私たちを笑わせようと、あんな冗談を仰って」クスクス

花陽(な、なんか最近…凛ちゃんのキャラが劇的に変わった気がする…そう、μ'sに入った日から…)

凛「花陽さん?如何なさいましたの?」

花陽「あ、あのさ…凛ちゃん、口調とか…ずいぶん変わったよね…」

凛「そうかしら?…まあ、私たちはアイドルになったのですもの。やはりそれに相応しいキャラというものがございますでしょう?」

真姫「…いや、それ全然アイドルっぽくないわよ」

凛「そういう真姫さんは一人でこっそり練習なさってらっしゃいましたわよね♪アイドルの鑑ですわ♪」

真姫「あ、あれは…(中略)あまりにもひどすぎるから!」

海未「そうですか…あのステップ、私が考えたのですが…」

真姫「ヴェぇ…」

凛「ふふふ。真姫さんは照れていらっしゃるのですわ。…ひょっとして園田先輩の気をひきたいのでは?」ヒソヒソ

海未「え!?」

花陽(うーん…まあ、口調とかはともかく…いい子なのは変わらない…かな?)

穂乃果「やっぱり確率だよ!よかったぁー♪」

凛「お待ちになって。高坂先輩」

穂乃果「え?」

凛「はしたないですわよ。この様子では、またすぐに雨が降りだしますわ」

真姫「何がはしたないのよ?」
8: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:23:27.63 ID:t5ZMvICk.net
凛「雨に濡れたら服が体に張りついて…高坂先輩の魅惑的なボディー♪が透けて見えてしまいますわよ」

穂乃果「な、なに言ってるの凛ちゃん…」

凛「高坂先輩は私たちを誘惑するつもりですか!?嗚呼!なんという罪なお方!」

穂乃果「いや、そんなつもりじゃないんだけど…」

ことり「今日は練習、お休みにしたほうがいいんじゃないかなぁ?」

穂乃果「そ、そうだね…やめとこっか」

花陽(今までの凛ちゃんなら「テンション上がるにゃー!」とか言って率先して飛び出していきそうなのに…やっぱり、変わったよね…)

【某ファーストフード店】

穂乃果「あーあ。退屈だね…なんか面白いことないかなぁ」モグモグ

ことり「穂乃果ちゃん…水泳部の練習、出なくていいの?」

穂乃果「やってもいいけど、これといって目的もないし…特別仲のいい友達もいないし。なんか物足りないんだよね」

ことり「そっか…ねえ、穂乃果ちゃんは…メイドカフェって興味ある?」

穂乃果「メイド?」

にこ(フン…なにがメイドよ)モグモグ

ことり「あれ?…ポテトがない…」

穂乃果「見てたよ。泥棒さん」

にこ「ぎくっ」

穂乃果「そんな変なカッコして…変装のつもり?」プッ

にこ「ごめんなさぁい。見逃してほしいニコ…病気で余命一週間の母が死ぬ前にポテトが食べたいって…」グス

穂乃果「いや、あなたが食べちゃったよね?ポテト…」

にこ「えっと…ハンバーガーも食べたいって母が言ってたからくださいニコ♪」

ことり「自分で買えばいいんじゃ…?」

にこ「お金がないんです!母の病気を治すためには手術代1億円が必要なんですニコ」

穂乃果「余命一週間なら今更手術しても手遅れだよね?」

ことり「っていうか、ハンバーガー1個タダで食べられても1億円の足しにはならないんじゃ…?」

にこ「いちいちうるさいわね。いいから、あんたたちは黙ってμ'sの活動を再開しなさいよ!」

穂乃果「え?…あなた、μ'sのファンなの?」

ことり「そんな人まだいたんだ…ネットで散々叩かれてるから、みんなアンチになったと思ってたのに」

にこ「病気で余命一週間の母が、死ぬ前に一度でいいからμ'sのライブを観に行きたいって言ってるニコ」

穂乃果「そんなの知らないよ。私たち、もうアイドルなんてやりたくないし」
9: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:27:10.95 ID:t5ZMvICk.net
ことり「うん。海未ちゃんの練習とか死ぬほどつまらないから二度とごめんだもん」

にこ「あっそ。だったら園田海未がいなければいいんじゃないの?あんたたち二人と私でやりましょうよ。スクールアイドル」

穂乃果「あなたが?…アイドル?」フッ

ことり「ちょっと調子に乗りすぎじゃないかなぁ?」

にこ「うっさい!やるったらやるの!」

【翌日・一年教室】

凛(…最近、音ノ木坂の先生たちがおかしいんだ)

凛「あ、あのー。先生」

国語教師「なんですか?星空さん」

凛「黒板の字が変なんですけど…ほとんど裏返しになってるっていうか…」

国語教師「裏返し?どういう意味ですか?」

凛(最初は冗談でやってると思ったんだけど、どの先生もみんな…もともと左右対称の字以外は全部裏返しの字を、縦書きなら左、横書きなら右から書いてるの)

凛(たとえばRならЯに、数字の3はεみたいになってる…それも全部!)

花陽「え?…これで合ってるけど…」

真姫「そうよ。おかしなこと言わないで」

凛(変な夢でも見てるのかと思ったけど…寝て起きてまた学校に来ると、やっぱり文字が全部逆さまなの)

【星空家】

凛(はぁ…なんか頭が混乱しそう。気分転換にラーメンでも食べよう)バリッ

凛(…ん!?)

凛(よく見たら…ラーメンの袋の文字まで裏返しになってる!?)

凛(ど、どうなってるの…?これって、まるで…鏡に映してるみたい…)

【三年教室】

にこ(結局、あいつらには全然相手にされなかったわ…元μ'sの三人とも、もうアイドルやる気はないみたい…)

にこ(だったら…私がやるまでよ!)

絵里「矢澤さん…なに?」

にこ「スクールアイドルやるわよ」

絵里「私が?…そんな低俗な事を?」

にこ「音ノ木坂を廃校にしたくないの?」

絵里「くだらない…そんなことで廃校になると思っているの?」

にこ「なるわよ。私とあんたが組めば、できるわ!」
10: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:30:56.72 ID:t5ZMvICk.net
絵里(…祖母はロシア人だからというだけで、高校時代は音ノ木坂で散々いじめられた。私はその復讐のために、なんとか音ノ木坂を廃校にしたいと思っていた)

絵里「でも…あなたの目的は何なの?…音ノ木坂を廃校にしたい理由は…」

にこ「それは今は言えない。…とにかく、私に力を貸して!」

【アイドル研究部・部室】

にこ「ラブにこっ★」

真姫「私、無理…」

凛「なんだか心が暖かくなりますわ…」ジーン

ことほのうみまき「えっ」

にこ「そ、そう?」

凛「はい。私、燃えてきましたわ!私の渾身のキャラ作りを矢澤先輩にお見せしたいです!」

にこ「ふーん…いいわよ。やってみなさい」

凛「で、では失礼して…」コホン

凛「にゃんにゃんにゃーん♪凛は星空凛だよっ。ラーメンが大好きなんだー♪今日はあなたをスープにしちゃおうかにゃ★」

ことほのうみまきぱな「」ポカーン

にこ「なかなかパンチのきいたキャラね!お前も蝋人形にしてやろうか!?みたいな鬼気迫るものがあるわ」

花陽(すっごく久しぶりに凛ちゃんの「にゃ」を聞いた気がする…)

凛「よ、よろしいですか…?」

にこ「ま、完成された私のキャラに比べたらまだまだ荒削りだけど…その心意気は合格よ。あんたたち、まとめて面倒みてあげる!」

花陽(にこ先輩が凛ちゃんのキャラを気に入って、全員アイドル研究部に入れてもらっちゃった…)

にこ「全然ダメ!あと三十回!」

凛「嗚呼…やみつきになりそうですわ…♪」

花陽(やっぱり変だけど…)

【翌日・弓道場】

凛(弓道は楽しいけど…弓道部も、ちょっと変なんだ)

凛「園田先輩って、左ききなんですかー?」

海未「はい。弓道部は確か一人を除いて全員左利きですよ」

凛「一人ってことは、凛だけ…」

海未「ええ。星空さんが唯一の右利きですね」

凛(全員左ききなんて、ちょっと珍しいよね…なのに右ききの凛のほうが珍しいみたいに言われるんだ)

凛(園田先輩は真面目で一見親切そうな先輩だけど…いろいろ悪い噂があるの。μ'sを解散に追い込んだのも園田先輩の仕業だって言われてる)
11: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:38:45.46 ID:t5ZMvICk.net
凛「アルパカって夏は毛を刈らないといけないんですよね?」

海未「そうなのですか?」

凛「はい。ヒツジみたいに、刈った毛は加工して使えるみたいですよ。高級品らしいです♪」

海未「高級品…」

凛「アルパカって人気あるんですよー♪学校にいるなんて珍しいし…可愛いですよね♪」

【アルパカ小屋】

海未(…あんな気性の荒い外来種が人気?…くだらない)

海未(人気があるというのなら、さっさと売り飛ばしてしまえば良いのです)

花陽「…何してるんですか?」

海未「あなたはアイドルヲタクの…」

花陽「もうヲタクは卒業しました。それより勝手に触らないでください」

海未「何か問題でも?」

花陽「このアルパカ達は私が管理しています。なのでアルパカの毛も当然、私の物ですから」

海未「そうですか。知らぬ事とはいえ、失礼致しました」

花陽「いえ。わかっていただければ結構です」

アルパカ「メ゙ェ…」

花陽「よしよし。いい子いい子…ふふふ。あんな人の言うこと聞いちゃダメだよ?」

海未(小泉花陽…)ギリッ

ザワザワ ガヤガヤ

海未「ん?…何ですか、この人だかりは…」

穂乃果「海未ちゃんも来たの?」

海未「穂乃果…何事です?」

ことり「講堂でライブやるんだって。スクールアイドルの…」

海未「何を言ってるんですか。μ'sはとっくに解散したじゃないですか」

穂乃果「私たちじゃないよ。三年生二人の新しいアイドルグループ!」

【講堂】

絵里「絢矢の絢こと、絢瀬絵里です。ハラショー!」

キャー! エリセンパーイ!

にこ「にっこにっこにー♪絢矢の矢こと、矢澤にこでーす★」

ニコチャーン! カワイイー!
12: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:40:51.46 ID:t5ZMvICk.net
ことり「二人とも、かわいいーっ♪」

海未「な、何ですかアヤヤって…」

穂乃果「聞いてなかったの?絢瀬の絢と矢澤の矢で絢矢。あの二人のグループ名だよ」

海未(くっ…せっかくμ'sを潰したのに…また私より人気が出そうな、目障りな連中が…)ギリッ

海未(あの二人には消えてもらうしか…でも、きりがない…私がナンバーワンの人気を得るためには、ここに居ては駄目かもしれません)

凛(園田先輩…なんだか最近、いつも怖い顔してるにゃ…)

【後日】

凛(いつの間にか、海未先輩が怖い顔をすることは全然なくなった。悪い噂も聞かなくなって…左ききって言ってたのに、今の海未先輩は右ききだった)

海未「だいぶ上達しましたね。凛…」

凛「そうですかー?海未先輩のおかげですよ♪」

海未「凛が毎日コツコツ頑張ったからですよ。きっと弓道に向いていたんですね」

凛(海未先輩はすごく優しくて…前より仲良くなって、お互い苗字じゃなく名前で呼ぶようになったんだ♪)

海未「ことりや穂乃果も、楽しくやっているでしょうか…」

凛(でも…時々寂しそうな顔するんだ。凛にも何となくわかるよ…凛も、かよちんのことが気になるし…)

海未「ことり。穂乃果。よかったら今日は一緒に…」

穂乃果「行こ。ことりちゃん」

ことり「うん」

海未「…」シュン

凛(かよちんもアイドルの話をしなくなって、なんか冷たくなった感じ…西木野さんは表向きは優しいけど…)

凛「西木野さん。…ここ、教えてくれないかにゃ?(字も逆さでわけわかんないし)」

真姫「いいわよ。…えーと、これは…」

凛「ね、ねえ。西木野さんのこと、真姫ちゃんって…」

真姫「そういうのいいから。悪いけど、あなたとは友達じゃないし」

凛「そ、そう…だよね…ごめんなさいにゃ」シュン

凛「かよちん。今日は一緒に…」

花陽「ごめんね。忙しいから…また今度ね」

凛(なんで、こんなことになっちゃったんだろ…あのとき、凛が素直にかよちんと一緒にアイドルやるって言ってたら、違ってたのかな…)

『アイドルなんて、凛には絶対無理だよ…』
13: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:44:24.57 ID:t5ZMvICk.net
【アイドル研究部・部室】

ことり「あのね…ちょっと、穂乃果ちゃんに見てほしいものがあるんだけど…」

穂乃果「そうなの?あ、海未ちゃんも呼ぼっか?」

ことり「だ、ダメ!海未ちゃんには内緒で…穂乃果ちゃんだけ」

穂乃果「?…いいけど」

『…』Zzz
『高坂さん』
『わぁー!?』ドタッ

ことり「あ、これ違う」

穂乃果「ことりちゃん…」

ことり「あ、アハハ…見てほしいのは、もっと前なの」

穂乃果「弓道場の海未ちゃん…?」

ことり「ここ…鏡に映ってる海未ちゃんが、一瞬…」

穂乃果「!?」ゾク

ことり「…ね、どう思う?穂乃果ちゃん…」

穂乃果「ど、どうだろ…弓道場の鏡って、何かあるのかな…えっと、学校のことなら…やっぱり」

【三年教室】

絵里「…どうして私に?」

穂乃果「とりあえず、これを見てほしいんですけど…」

絵里「!?」ビクッ

にこ「うわ…なにこれ。…こういうのは希の得意分野じゃない?」

ことり「副会長さん?」

真姫「…で、どうなんですか?」

希「確かに、これはただごとではないやろな…でもそれだと一番心配なんは園田さんやない?」

ことほの「!」

【弓道場】

海未「凛。あなたなら…」

凛「え?」

海未「聞いてほしい話があるんです。…できれば、二人きりで」

凛(ま、まさか…そういう話!?///)ドキドキ
14: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:46:54.65 ID:t5ZMvICk.net
【弓道場】※回想

海未(えへっ★)←鏡に向かって笑顔

「…楽しい?」

海未「!?…は、はい?」クルッ

海未「今のは…?」

「スクールアイドル…楽しい?」

海未「ええ。楽しいです…誰ですか?」

「私は、全然楽しくない…」

海未「!?(鏡に映った、私…?)」

「戻りたい…μ'sに入りたい…私も輝きたい…!」

海未「な、何を言ってるんですか。いったいどういう…あなたは、誰なんですか!?」

「私は…園田海未…」

海未「!?(鏡の中の私が消えた…いや、出てきた!?)」

「あなたは私…私はあなた…だから私も、あなたと同じ場所に立つ権利がある…」

海未「な、何を求めているというのですか?…あなたが私自身なら、それはすでに…」

「同時に…あなたも私と同じ苦しみを味わう義務がある!」ドン

海未「ああっ!?…ことり、ほの──」

【現在・凛の部屋】

海未「…それから、ずっとおかしいんです。皆…見た目は同じですが、ことりも穂乃果も…あんな性格ではなかったはずなのに」

凛「そういえば…かよちんも変なんです。すごく怖い顔することがあったり…でも、前は海未先輩もそうだったの」

海未「私も…?それはいつのことですか?」

凛「えっと、つい最近まで…今は全然ないんですけど…」

海未「では凛は…小泉さんはいつからそうなったと思いますか?」

凛「…たぶん先月の、あのときから…そう、鏡!」

海未「鏡?」

凛「凛の部屋の鏡…これです。この鏡を見てたら…」

「なあに?」

凛「ひっ」ビクッ

海未「これは…私の時と同じ…」

「アハハハ。そんな顔しないでよ。私は毎日とっても楽しいわ。ここはみんな優しくて、いい人ばっかりよ♪」
15: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:50:02.62 ID:t5ZMvICk.net
海未「私の周りは、凛以外みんな…どこか歪んでしまったような人ばかりです。私も、そうかもしれませんが…」

凛「そんなことないにゃ。海未先輩は優しくて、素敵な人だもん!」

海未「凛…あなたこそ///」

「ふーん。じゃあ、いいんじゃない?…そちらで海未先輩と、末長くお幸せに♪」

凛「待って!こっちとか、そっちってどういう…あなたは誰なの?凛なの!?」

海未「凛。それは、ただの鏡です…」

凛「え…?」

海未「さっきまでは、確かに鏡の中の凛が勝手に動いて喋っていましたが…」

凛「ホントだ…普通の鏡に戻っちゃったにゃ」

海未「ですが…今の話を聞いて、確信しました。おそらく鏡の向こうと、こちら側…二つの世界が存在するのでしょう」

凛「えー?><…そんな、漫画やアニメの世界みたいな…」

海未「少なくとも私は、凛と同じものを見たのですよ。…信じられませんか?」

凛「ううん。海未先輩は…今、凛が信じられるのは海未先輩だけだよ…」

海未「ありがとうございます…私も、凛だけは信じられます」ギュ

凛「海未先輩…///」

海未「さっきの凛…鏡の中の凛が言っていたように、私たちがよく知っている穂乃果、ことり…小泉さんたちがいるのは、向こう側の世界です」

凛「鏡の、向こう側…?」

海未「ええ。私もですが、凛は何らかの理由で…さっきの凛と入れ替わりに、鏡のこちら側へ来てしまったのではありませんか?」

凛「…そういえば」

『凛は凛だよ。凛はアイドルになんてならないよ』
『そ。…じゃあ、あなたはここにいる必要ないわよね?』
『さようなら』

凛「でも…どうして、そんなことに…」

『アイドルなんて、凛には絶対無理だよ…』

凛(もしかして…凛が、凛自身を否定したから…?)

海未「なんとか元の世界に還る方法は無いのでしょうか…凛。ちょっと鏡に触れてみてくれませんか?」

凛「う、うん」ペタ

凛「…何も起こらないよー?><」

海未「でしょうね…簡単に戻れるのなら、今日まで苦労することも無かったはずです」

凛「海未せんぱーい…」

海未「あ、いや…と、とにかく。二人で考えましょう!…凛がいれば、心強いですから」ギュ
16: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 19:58:20.50 ID:t5ZMvICk.net
凛「うん。凛も、海未先輩のこと頼りにしてます♪…えへへ」

凛ママ(…ふーん)

『今、凛が信じられるのは海未先輩だけだよ…』

凛ママ「…」ギリッ

【アイドル研究部・部室】

にこ「リーダーには誰が相応しいか…」

凛「海未先輩ですわね!」

穂乃果「そうだね!海未ちゃん向いてるかも。リーダー!」

海未(これです…これこそが私の望んだ世界…)キラキラ

海未「そ、そんな。私なんてー♪」

真姫「と言いつつ…嬉しそうじゃない」クス

ことり(よかった。海未ちゃん、今のところ無事みたい…)

にこ(…けど、希の言ってた事も気になるし…しばらくは要警戒ね)

【カラオケ】

穂乃果「カラオケ久しぶりだねー♪」

凛(本当に毎日楽しいわ…みんな優しくて、向こうとは大違い…もう戻りたくない)

海未「では、私から歌わせていただきます!」

真姫「いつになく積極的ね」

穂乃果(なんか今日の海未ちゃん、テンション高いなぁ…でも、よかった。海未ちゃんも楽しそうで♪)

【小泉家】

花陽ママ「そう…」

凛ママ「ひどいと思わない!?」クスン

花陽ママ「…でも、今の凛ちゃんすごくいい子でしょ。うちの花陽とは大違い」

凛ママ「それは…確かに前より素直になった気がするけど…」

花陽ママ「でしょう。花陽なんて私たちの関係を詮索して…お金をせびってくるのよ」

凛ママ「天体観測っていう新しい趣味ができたんでしょ?」

花陽ママ「望遠鏡なんかで何を見ようとしてるんだか…」

凛ママ「でも…ひねくれた子でもいいから、私を一番に頼ってほしいわ…」

花陽ママ「まあ、そういう気持ちもわからなくはないけど…あなたには私がいるでしょ?」ギュ

凛ママ「…うん///」
17: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 20:00:55.72 ID:t5ZMvICk.net
【星空家】

凛「え?ラーメン?」

凛ママ「うん。久しぶりに凛の大好きな…」

凛「私、ラーメンは嫌いよ。お魚が食べたいわ」

凛ママ「え…そ、そんな…どうして」

凛「ラーメンなんて手抜き料理でしょ?そんなのいらない」

凛ママ「違うわよ。インスタントじゃなくて、私が作るラーメン!」

凛「いらないってば。私はお魚が食べたいの」

凛ママ(凛…どうしちゃったのかしら)クスン

【凛ママの部屋】

凛ママ(ちょっと前までは凛、すごく喜んでくれたのに…私の長年の研究の積み重ねでできた、私だけのラーメン…)

凛ママ(あのひとの好みと凛の好みを徹底的に突き詰めて…なのに凛がラーメンを全否定するなんて…)

「…」シクシク

凛ママ「…」クスン

凛ママ「…ん?」

「あなたも…?」

凛ママ「えっ。…な、なに?」

\マーダマダマダマダコレカラ♪/

海未「新曲のPVが好評で…私たちも人気が出てきましたね♪」

凛「…」

花陽「凛ちゃん?…どうしたの?」

凛「…なぜ私だけ、偽りのキャラを演じ続けなければならないのです?」

にこ「なに言ってんの。あんたが好きで始めたことでしょ?あんたはニャーニャーいうキャラが人気なのよ」

凛「猫の耳とか、にゃ♪とか…媚び媚びで嫌なんです。だいたい私、猫は大嫌いなのですわ!」

花陽(凛ちゃんが猫嫌いなんて…ホントにどうしちゃったのかなぁ?)

にこ「だったら、なんでニャーニャー言うキャラなんて考えたのよ?」

凛「それは、あの子が…」

凛(向こうの私が…あのキャラで皆に好かれて、楽しそうにしてるのを見ていたから…)

花陽「あの子?」

凛「い、いえ。なんでもありませんわ…とにかく。今のキャラは嫌だから変えたいんです!」
18: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 20:03:13.94 ID:t5ZMvICk.net
にこ「んなこと言ったって今更…変えたら、あんた人気落ちるわよ。そうなっても私は知らないからね」

【屋上】

海未「凛」

凛「海未先輩…何か御用ですの?」

海未「あなた…まさか、戻りたいなどと考えてはいませんよね?」

凛「!…まさか、あなたは…」

海未「ええ。私も向こう側から来たのです」

凛「いつの間に入れ替わって…あなたのような危ない人が…」

海未「確かに…以前の私はひどい人間でした。…ですが、ここで優しい人たちに囲まれていると…もう何も悪い事をする必要がなくなったのです」

凛「だから戻りたくないと…?」

海未「あなたは違うのですか?」

凛「確かに、こっちの人たちは素敵よ。でも向こうのほうが気楽だったような気もするの」

海未「では戻ると?…あんな、ろくでもない世界に?」

凛「ねえ…私と一緒に還らない?…今のあなたなら、向こうの人たちを変えることもできるのではなくて?」

海未「そんなことができるとは思えませんね」

凛「だって、あなたは変わったでしょう?ここで優しい人たちと過ごして…だったら!」

海未「…」

【星空家】

凛ママ「そんなこと…」

「あるわよ。だって、こうして私たち話してるじゃない」

凛ママ「そうだけど…」

「私たち、お互い自分の娘に疑問を感じてる。以前と違うことに気づいてる…そうでしょ?」

凛ママ「確かに…見た目は同じだけど、言葉遣いも性格も、食べ物の好みも…ラーメン大好きな優しい子だったのに」

「私の凛だってそうよ。お魚大好きで賢くて、ちょっとひねくれた可愛い娘!」

凛ママ「今の凛そのものね…ふふっ」
「ふふふふ」

【弓道場】

海未「本当に…いいんですか?」

「ええ。…気づいたんです。たとえ性格が悪くても…私の好きな穂乃果やことりは、そちらの世界にいると」

海未「私も、私の大好きな穂乃果やことりと…皆と逢いたいです…」

「では、決まりですね…こちらの皆を頼みます」
19: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 20:05:24.26 ID:t5ZMvICk.net
海未「ええ…何もできなくて申し訳ないですが…こちらの皆の事はあなたにお願いします…」

「私の…」
海未「私の居るべき世界へ」

【凛の部屋】

凛「にゃっ><」ドタッ

凛「いたたた…ど、どうなったの…?」

「ふふ…さようなら。もう一人の私」

凛「えっ」

「楽しかったわ…」

凛「り…ん…?」ペタ

凛「ただの、鏡…だよね」

【後日】

海未「凛は…鏡を割ったことがありますか?」

凛「えー?><…ないけど、急にどうしたんですかー?」

海未「いえ、割らなくていいんです。ただ…鏡の向こう側なんてものは、存在しないということです」

凛「そうなんですかー?」

海未「そうですよ。映っているのも結局私たちの世界、私たち自身なのですから」

凛「そっか。…でも」

海未「ええ。ですから、あの私たちもまた…私たちの一部だったのではないかと」

凛「どんな人にも、いい部分と嫌な部分があるってことー?」

海未「そうかもしれません…それを、できるだけ上手にコントロールして…むやみに嫌な部分を出さないようにしていれば、人と人の関係はうまくいくと思うんです」

凛「優しくしてあげたら、自分も相手も嬉しいってことかにゃ」

海未「そうですね。…だから特に凛には、優しくしたいと思っています」

凛「海未先輩…うん。凛も海未先輩には特に優しくしたいし、してほしいにゃ♪」

海未「凛///」ナデナデ

凛「えへへ。海未先輩♪」ギュー
20: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 20:07:23.91 ID:t5ZMvICk.net
花陽「ラブライブです!」

理事長「赤点があれば認めませんよ」

ほのにこりん「」

海未「ふふ…凛の勉強は私が面倒見ますよ」

穂乃果「私はー!?」

絵里「仕方ないわね…私が教えるわ」

希「エリち…急にどうしたん?」

絵里(…例の件で高坂さんが真っ先に私を頼ってきてくれたけど、結局何もできなかったし…ここで挽回しなくちゃ)

凛「あの生徒会長さんが急に優しく…ま、まさか」ヒヤアセ

海未「生徒会長…あ、あなたは…どちらの生徒会長ですか!?」

絵里「…何の話?」キョトン

【十一月】

花陽「凛ちゃんも十六歳になったんだよね…」

凛「うん。かよちんは来年だねー♪」

花陽「そうだね…あ、あのね凛ちゃん」

凛「なにー?」

花陽「凛ちゃんは…私との約束、覚えてる…?」

凛「約束?」

『かよちんはアイドルになりたいんだよねー♪』

『う、うん…凛ちゃんは…?』

『えっとね、凛はね…だれにも言わない?』

『うん。じゃあ凛ちゃんと花陽だけのひみつ』

『えへへ。凛はね…およめさんになるの!』

『えぇ!?…だ、だれのおよめさんになるのぉ!?』

『えっ(…考えてなかったにゃ)じゃあ…かよちん!』

『わたし!?』

『うん!凛をかよちんのおよめさんにしてくれるー?』

『う、うん。いいよ!///』ドキドキ

『えへへ。じゃあ、やくそくね♪』
21: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 20:10:35.33 ID:t5ZMvICk.net
花陽「…って」

凛「あー。そういえばそんなこともあったにゃ…えへへ。懐かしいね♪」

花陽「だ、だからね凛ちゃん…私のお嫁さんに、なってくれるよね…?」

凛「え?…アハハ。もーっ、なに言ってるの。かよちん」

花陽「私、あのときからずっと…ううん、もっと前から凛ちゃんのことが好きなの。凛ちゃんだけが…」

凛「えっと…凛も、かよちんのこと好きだよー?」

花陽「じゃ、じゃあ私と…」
凛「だめだよ」

花陽「え…」

凛「凛には海未ちゃんがいるから…もちろん、かよちんは凛にとって一番の友達だし、それはこれからも変わらないけど」

花陽「友、達…」

凛「うん。…でもね。凛がお嫁さんになりたい人は、海未ちゃんだから」

花陽「…知ってるよ」

凛「えっ」

花陽「凛ちゃんが海未ちゃんのこと好きなのは知ってる。海未ちゃんもそうだよね…でも海未ちゃんは私たちより先に卒業しちゃうんだよ?」

凛「それくらい凛だってわかってるよー?」

花陽「だから…そのあとも凛ちゃんのそばにいるのは私でしょ?…凛ちゃんだって今は海未ちゃんに夢中かもしれないけど、海未ちゃんと離れて頭を冷やせば気づくんじゃないかな?」

凛「な、なに言ってるの。かよちん…」

花陽「それに海未ちゃんには穂乃果ちゃんがいるし…もしかしたら、ことりちゃんかもしれないけど。卒業したあと、そばにいるのは凛ちゃんじゃないよね」

凛「かよちん…どうしちゃったの?頭を冷やすのはかよちんのほうだよ!」

花陽「そんなに…海未ちゃんがいいんだ…?どうして…私じゃダメなの…?」

凛「そんなの、かよちんらしくないよ!凛の好きなかよちんはいつだって優しくて、凛がイヤな気持ちになること言ったりしないもん!」

花陽「凛ちゃんのためだよ?…だって本当に凛ちゃんを想ってるのは海未ちゃんじゃなくて私」
凛「もーっ。そんなこと言うかよちんはキライ!」ダッ

花陽「あっ…凛ちゃん!」

タタタ…
22: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 20:13:12.23 ID:t5ZMvICk.net
【花陽の部屋】

花陽(どうして…こんなことになっちゃったの…)

花陽(五月頃から、凛ちゃんの様子がおかしくなって…元に戻ったと思ったら、いつの間にか海未ちゃんとすごく親密になってて…)

花陽(何がいけなかったの?…私が、悪いの…?)

「…変えたい?」

花陽「えっ。…だ、誰!?」

「凛ちゃんが海未ちゃんと結ばれない世界に、あなたは行きたい…?」

花陽(鏡の中の、私…?)ゾク

「凛ちゃんが…欲しい?」

花陽「欲しい…!」
23: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2016/11/11(金) 20:14:25.22 ID:t5ZMvICk.net
【十一月十一日】

花陽「凛ちゃん」

凛「かよちん…あ、あのね。この間は…ごめんにゃ」

花陽「?…何か、あったっけ?」

凛「えっ。…い、いや…凛、かよちんにひどいこと言って…ごめんなさい><」

花陽「ふふふ。凛ちゃんは何も悪くないよ。気にしないで」

凛「そ、そんなことないけど…ありがと。かよちん」

花陽「うん。一緒に帰ろう♪」

凛(よかった…いつもの優しいかよちんだよね)ホッ

花陽「ねえ。凛ちゃん…」

凛「なにー?」

花陽「今日って何の日か、知ってる?」

凛「うん。今日は11月11日…麺の日だよねー♪凛、やっぱりラーメンが一番好きにゃ♪」

花陽「じゃなくて…」

凛「えっ。じゃあ…サッカーの日?…凛、サッカーも好きだよ♪」

花陽「あのね…十一月十一日は、鏡の日なんだって」

凛「かが…み?」

花陽「そう。鏡、だよ…」

クスクス



おわり
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『「日 の 鏡」陽花「は日一十」凛「月一十」未海』へのコメント

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