海未「え、紙が喋ってる?」

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海未-アイキャッチ8
1: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 22:23:43.39 ID:RNUJ1JP6.net
海未、自宅。

海未「今日も充実した練習時間でした」

海未「しかし、凛は辛そうでしたね……」

海未「少し練習内容を見直す必要があるかもしれません」

海未「私もリリホワの時はテンションが上がってしまって、飛ばしすぎてしまう節があるかもしれませんし」

海未「運動神経のいい凛」

海未「飲み込みの早い希」

海未「どうしても楽しくなってしまうものですから」フフフ

海未「さて、新たな練習内容を考えますか」

海未「集中する意味合いも込めて、書で書き出しましょう」

海未「さぁ、墨を……」カラ

海未「切らしていたのでしたか。代わりは……」ゴソゴソ

海未「……ない。私としたことが、買っておくのを忘れていたようです……」

海未「はっ。お母様ならば、持っているかもしれません」

海未「お母様ー!」

元スレ: 海未「え、紙が喋ってる?」

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2: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 22:25:12.05 ID:RNUJ1JP6.net
海未「……偶然、お母様のも切らしていらっしゃるとは……」

海未「どうしましょう。これではまともに練習内容が書き出せません……」

海未「致し方ありません。鉛筆で……」

海未「う~ん……………」

海未「集中できません……」

海未「はっ!! そうです!!」タッタッタ

海未「これを墨の替わりにしましょう!」

海未「醤油です!!」バーン!
4: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 22:26:38.97 ID:RNUJ1JP6.net
海未「我ながら天才的な発想です」

海未「これならば、黒いですし、墨汁の代わりになってくれるでしょう」

海未「……昔は醤油で書いていたとかいないとか……」

海未「ということにしときましょう」ドバー

海未「見た目は完璧ですね。誰がどう言おうとも墨汁です」

海未「ですが……」プーン

海未「匂いが若干キツいです……」

海未「と言っていても仕方ないですね。墨を買い忘れた私がいけないのです」

海未「では……試し書きを」スッ

紙「待って!!」

海未「」ビクッ ポタ

紙「あ……」

海未「あ」

紙「ああああああぁぁぁぁぁ!!!」
10: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 22:40:06.29 ID:RNUJ1JP6.net
海未「す、すみませんっ! 垂れてしまいました!」

紙「ちょっと、もう! どうしてくれるのさ!」

海未「い、今、拭きますから!」サッ

海未「くっ……私は無力です……!」

紙「うん、まぁ、大体察してたけどね。とれるわけないよね。繊維質に醤油は無理」

海未「醤油? 墨ですよ?」

紙「……え? 本気?」

海未「あ、違いました。墨が切れていて醤油で代用したのでした。余りにもそっくりなもので」

紙「うん、そもそもそんなに近しくないからね」
11: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 22:41:23.56 ID:RNUJ1JP6.net
海未「というか……」

紙「ん?」

海未「なぜ半紙が喋っているのですかっ!!?」

紙「ええっ?! だいぶ言葉交わしてからの驚き!?」

海未「なななな……なぜっ……!」

海未「ほ、穂乃果ぁ……」アタフタ

紙「まぁまぁまぁ落ち着いて」

海未「これが落ち着いていられますか!」

紙「ごもっともだけど、まぁなんていうの? 不思議な現象?」

海未「ああ、スピリチュアルなことですか」

紙「そうそう。スピリチュアル……って、納得すんのかい!」

海未「納得はしてませんが、スピリチュアルでホッとしました」

紙「よくわからないネェちゃんだな」
12: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 22:42:20.84 ID:RNUJ1JP6.net
海未(しかし、これは一体どういうことなのでしょうか)

海未(さすがに一人で解決できる問題ではありません)

海未(ここは物知りそうな絵里に連絡を……)

海未(いえ、きっと心配されるのがオチですね)

海未(私も疲れているのでしょうか……)

海未(今日は寝ましょう。朝の稽古の前に書き上げればいいことです)スッ
13: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 22:45:07.37 ID:RNUJ1JP6.net
紙「お、どこか行くのか?」

海未「私も疲れているようなので、もう寝ようかと」

紙「まぁまぁまぁ! 大丈夫大丈夫! もうちょっとここに居ようや」

海未「ですが、半紙の声が聞こえてしまっている以上、休息が必要です」

紙「それは本当に肉体的な回復で治るものなのかい」

海未「!!」

紙「おれでよかったら、話くらいは聞くぜ?」

海未「そ、そうですね……。では、お願いしましょうか」

海未(きっと、この幻聴は普段の園田海未とは違う意識のものです)

海未(悩みを打ち明けたら何かいい回答が返ってくるかもしれません)
15: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 22:46:53.32 ID:RNUJ1JP6.net
海未「あのですね。私は今、スクールアイドルというものをやっているのですが」

紙「ん? 学校の人気者ってことかい? ネェちゃんやるねぇ~」

海未「い、いえ! 私はその……隅っこで人気者達を支えているだけですので……」

紙「そんなことないだろ。ネェちゃんだって美人さんなんだしよぉ」

海未「そ、そんなことありません! 私なんてそんな……」

紙「そんななんて言葉を使うんじゃねぇ!」

海未「!!」
17: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 22:47:51.63 ID:RNUJ1JP6.net
紙「仮にもネェちゃんはアイドルなんだろ。応援してくれてる人がたくさんいるんだろ」

紙「それなのに、私なんて? 応援してくれてる人に失礼だと思わないのかい?」

海未「……そうですね。失言でした。ありがとうございます、私」

紙「なんで自分に感謝したんだよ! おれへの感謝は!?」

海未「はい? あなたは私ですよね?」

紙「ラブソング的ななにかか!? 気がついたらあなたは私でしたみたいな、ラブソングなのかい!?」

海未「あ、それいいですね。次の曲の歌詞に使いましょう」

紙「話を進めるな!」
18: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 22:49:48.38 ID:RNUJ1JP6.net
紙「で、なに? 曲の歌詞なんかも担当してるわけ?」

海未「はい」

紙「お、なに、どんな感じなのよ?」

海未「言いませんっ///」

紙「恥ずかしいのか? じゃあ、あれだろ。ラブソングだろ?」

紙「I LOVE YOUとか書いてんだろ?」

海未「破廉恥ですっ///」

紙「え? は、ハレンチ? ハレンチか?」

海未「破廉恥です!」

紙「お、おう」
19: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 22:52:05.86 ID:RNUJ1JP6.net
海未「全く……。私の中にそんな破廉恥なモノが潜んでいたとは」

紙「何言ってるか相変わらずわからねぇけど」

紙「ネェちゃんの中のハレンチの基準はだいぶ厳しめのようだな」

紙「君が好き。僕が生きる上でそれ以上の意味はなくたっていい。ってのはどうだ?」

紙「まぁ、君が好きって時点でハレ」

海未「素敵です」

紙「なんでだよ!! 英訳したらハレンチなのかよ!!」

海未「なんと言いますか、その……youの口の動きが破廉恥です……」

紙「唇を突き出すとハレンチなのか!?」
22: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 22:56:45.57 ID:RNUJ1JP6.net
紙「基準がよくわからん……じゃあ……」

紙「ほら、あなたにとって大事な人ほどすぐ傍にいるの」

紙「これは直接的なワードも入ってないし、ハレン」

海未「破廉恥ですっ///」

紙「なんで!? 素敵じゃん!」

海未「すぐ傍にいるとか……もう……///」

紙「なんだこいつ……こいつの頭の中がハレンチだろ……」
27: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 23:03:57.96 ID:RNUJ1JP6.net
紙「ナンバーワンにならなくてもいい、元々特別なオンリーワン」

海未「破廉恥ですっっ///」

紙「なぜに?! 国民的ソングがハレンチなわけないだろ!!」

海未「ナンバーワンじゃなくてもいい。つまり、二番手でも構わないと言うことですよね?」

紙「オンリーワンだから気にすんなって歌詞だな」

海未「ふしだらです!」

紙「だから、なにが?!」

海未「一番じゃなくてもいいから、あなたの傍に居させてだなんて……」

紙「言ってないよね!? 勝手な解釈だよね!?」

海未「オンリーとは日本語訳だと、それだけ」

海未「つまり、あなたとはそれだけの関係でいいという歌詞に……」

紙「オンリーワンで意味変わってることに気づいてる? 一つだけ、って意味になるんだよ?」

海未「ああ……破廉恥です……」

紙「聞いてねぇな……」
28: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 23:05:52.78 ID:RNUJ1JP6.net
紙「これだけハレンチハレンチって言ってるやつが、どんな歌詞を書くって言うんだよ」

海未「それはもちろん、世に出しても恥ずかしくない立派なものを書き上げていきます」

海未「が、しかし」

海未「メンバーにチェックされてしまうと、意味は同じなのですが、破廉恥な言葉に直されてしまうので口には出せないのです」

紙「例えば?」

海未「うっ……恥ずかしいですが……。START:DASH!!という私達の初めての曲がありまして」

海未「うぶ毛の小鳥たちも」

海未「という歌いだしがあるのですが、初めは」

海未「まだ羽根の立派じゃない小鳥たちも、だったんです」

紙「文字数が違いすぎる!! 回りくどいし!!」

海未「うぶ毛だなんて……破廉恥ですよっ///」

紙「そこらへんの中高生を軽く凌駕する妄想力だな……」
30: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 23:08:36.97 ID:RNUJ1JP6.net
紙「他には」

海未「そうですね……同じ曲で」

海未「君も感じてるよね 始まりの鼓動」

海未「ここも私の案では違っていてですね、私は」

海未「君も感じてるよね 始まりの息吹、にしていたのです」

紙「そっちか!! 感じてる方じゃないのか!!」

海未「??」

紙「……。なんで鼓動はアウト?」

海未「だって……鼓動は人の胸に押し付けられた時に……これ以上は言えませんっ///」

紙「八割がた言ってるけどね!」
32: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 23:11:37.79 ID:RNUJ1JP6.net
紙「大体、そういう時だけに感じるものでもないだろ! 少女漫画の読みすぎなんだよ!」

海未「なっ……! 仕方ないじゃありませんか!」

海未「穂乃果の家に遊びに行っても、穂乃果がすぐに寝てしまうんですから!!」

海未「暇つぶしに読むしかないでしょう!!」

紙「帰れよ!!」

海未「その手がありましたか!!」

紙「バカかよ!!」

海未「なっ……!」

海未「……私を怒らせましたね……」

紙「な、なんだよ……」

海未「」ニコッ

紙「!?」
33: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 23:13:30.41 ID:RNUJ1JP6.net
海未「この紙に、墨(醤油)がはねてしまってますねぇ」

海未「汚れている紙は、捨てなければなりません」

紙「お、おい、ちょっと待……」

海未「うおりゃ」グシャグシャ

紙「ああううおおお!!!」

海未「さて……ラブアローシュートッッ!!」ビュン!!

紙「あああああぁぁぁぁぁ…………」ゴミバコ

海未「はっ。私としたことが少し感情的になってしまいました」

海未「やはり疲れているのでしょうか……」

海未「しかし、自分に説教されて少し元気が出てきました」クスッ

海未「私なんか、じゃなく、私だから、ですね」

海未「さて! スクールアイドル園田海未! 明日も張り切っていきますよ~♪」


終わり。
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