花陽「田でけでけでけ田んぼ♪」

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花陽-アイキャッチ19
1: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/12(土) 23:36:01.84 ID:VgSa9oft.net
―――ある日の、μ'sの練習終わりの帰り道

―――真姫、凛、花陽の3人は

―――秋葉原の駅前のカラオケ屋さんに

―――寄り道していました

元スレ: 花陽「田でけでけでけ田んぼ♪」

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2: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/12(土) 23:40:14.05 ID:VgSa9oft.net
―――禁煙のカラオケルームに入った3人は

―――飲み物をそれぞれ注文して

―――歌う順番をじゃんけんで決めると

―――デンモクを持ちながら、何を最初に歌うか

―――悩んでいました
3: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/12(土) 23:46:39.80 ID:VgSa9oft.net
凛「ねーねー、かよちんは最初何歌うの?」

花陽「んー、最初はやっぱり『聖子ちゃん』かなぁ。でも、『伊予ちゃん』も捨てがたいし……」

凛「いっつもチョイスが渋いにゃ、かよちん」

真姫「渋い、っていうのかしら、それ」

凛「真姫ちゃんは何歌うの? もう決めた?」

真姫「そうね……、軽く洋楽にしようかしら?」

凛「軽く、って……。凛にとって、英語の歌詞は重過ぎるのに言ってくれるにゃ、真姫ちゃん……」

真姫「あなたは英語をもうちょっと勉強しなさい」
4: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/12(土) 23:51:48.39 ID:VgSa9oft.net
花陽「凛ちゃんは、歌う曲決めたの?」

凛「もっちろん! 凛は『ワンピース』いっちゃうよ!」

真姫「凛はいつもアニメの曲で始まるのね」

凛「アニソンから始めないと調子崩れちゃうにゃ」

花陽「ねえ凛ちゃん、『知世ちゃん』と『郁恵ちゃん』、どっちがいいかな……」

凛「かよちんの往年のアイドル曲は、凛にはいまいちピンとこないからわかんないにゃ……」
6: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/12(土) 23:57:39.91 ID:VgSa9oft.net
―――花陽がようやく曲を決め終えると

―――いよいよ、μ's仲良し1年生のカラオケ大会が始まります

―――まず、トップバッターの真姫が、マイクを握りました

―――真姫が最初に決めた曲は

―――最近全米ビルボードチャートをにぎわしている

―――新人女性歌手の歌でした
7: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 00:05:23.68 ID:PQFrrXTX.net
―――流暢に、英語の歌詞を歌っていく真姫

―――男性への深い愛を込めたバラードを

―――しっとり、そして時に激しく歌います

―――あまりの歌いっぷりに

―――花陽は歌詞の情景を思い描きながら

―――凛もマラカスを振るのをやめて

―――聴いていました
8: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 00:13:22.97 ID:PQFrrXTX.net
―――曲が終わり、真姫がマイクを机に置くと

―――2人は一斉に拍手をし出しました



花陽「すごい、何だか悲しくなっちゃったよ、真姫ちゃん……」

真姫「花陽、少し涙目になってるじゃない……」

花陽「だって、恋人にサヨナラを告げるシーンが目に浮かんで、すごく切なくて……」

真姫「そうね、この曲は恋人と別れても、なお残る深い愛を歌った曲だから……」

凛「へぇ、そうなんだ……、凛は何にもわからなかったけどね」

真姫「じゃあ、さっきの拍手はなんなのよ」

凛「すっごく、上手だな、って!」

真姫「……凛のその純粋な誉め言葉、嫌いじゃないわ」

凛「なんかそれ凛のこと馬鹿にしてない?」
10: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 00:22:42.18 ID:PQFrrXTX.net
凛「それじゃあ、次凛の番だね このしんみりムードを吹き飛ばす曲いっちゃうにゃ!」

花陽「凛ちゃん……頑張って……」

凛「ごめんかよちん。そんな涙目で言われると、なんか胸にクるにゃ……」
11: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 00:22:56.53 ID:PQFrrXTX.net
―――凛が選んだ曲は

―――『ワンピース』の最初のオープニング曲です

―――イントロが始まり、アニメのオープニング映像がテレビモニターに流れると

―――凛はできる限りの低い声を出して

―――オープニング前のアニメのナレーションを再現するのでした



凛「俺の財宝か? 探せ! この世のすべてをそこに置いてきた!」

凛「世はまさに、大海賊時代!」

真姫「声色変えてせわしないわね、凛」
12: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 00:27:29.81 ID:PQFrrXTX.net
―――ありったけの夢をかき集めて

―――探し物を探しにいく歌を歌いだす凛

―――歌詞のついた動画は、そのカラオケ曲用に編集された動画のようで

―――時折流れる、主人公が繰り出す技の名を

―――歌を歌いながら『ゴムゴムの―――』と挟む凛

―――楽しそうに、そして忙しなく歌う姿に

―――真姫も花陽も、つい笑ってしまいました
13: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 00:38:45.95 ID:PQFrrXTX.net
凛「ウィーアー! ウィーアーオンザクー」

凛「ウィーアー! ウィーアー!」



―――歌い終えると同時にピースサインを真姫と花陽に見せる凛

―――忙しなく動いてたせいか、少し顔がほてっていました

―――マイクを机に置くと

―――凛はソファに飛び乗るように腰掛け

―――先ほど頼んだドリンクに口をつけるのでした
14: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 00:39:27.38 ID:PQFrrXTX.net
凛「ぷっはーっ! 1曲歌ったあとのオレンジは最高にゃ」

花陽「凛ちゃん、すごくはしゃぎながら歌ってたもんね」

凛「やっぱり、必殺技が出てくると、テンション上がっちゃうもん! これだからアニソンはたまらないにゃ!」

真姫「でも、英語の歌詞の発音、ちょっとアレはどうかと思うわ……」

凛「せめてネイティブ、って言ってよ!」
15: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 00:47:48.85 ID:PQFrrXTX.net
花陽「次は私だね……では、行きます!」

凛「かよちん頑張ってーっ! マラカス振って応援するにゃー!」

真姫「そういえば花陽は結局、何のアイドルの曲を入れたんだっけ?」

凛「えっとね……」



―――デンモクをペンで操作して、花陽の入れた曲を確認する凛


凛「『……しい、熱帯魚』? ねえ真姫ちゃん、これなんて読むの?」

真姫「あなた……。これは『さb……』」

花陽「小泉花陽、『ウィンク』いきまーす!」

まきりん「う、ウィンク!?」
18: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 00:59:14.56 ID:PQFrrXTX.net
―――花陽に選んだ曲は

―――90年代に活躍した、女性2組のアイドルユニットのヒット曲でした

―――無表情で、大魔神を彷彿させるポーズをつけたりして歌う様に

―――先ほどの真姫が歌った時とは別の意味で

―――凛はマラカスをシャンシャン振れませんでした

―――曲が終わってマイクを置くと

―――無表情が解かれ、花陽の顔に笑顔が戻りました



花陽「ど、どうだったかな……。前にお母さんとカラオケに行ったときに、覚えたんだけど……」

凛「なんか、全然笑わなかったから怖かったよ、かよちん……」

花陽「でもね、この人たちどの曲も基本的に無表情なんだよ?」

凛「それでアイドル、って言えるのかにゃ……」

真姫「そういう売り方もある、ってことかしら?」
19: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:05:28.49 ID:PQFrrXTX.net
―――真姫は洋楽やバラードを中心に

―――凛は昔見ていたアニメのオープニングやエンディングを

―――花陽は往年のアイドルの曲を

―――それぞれ歌う曲はバラバラでしたが

―――3人楽しく歌っていました
20: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:13:55.56 ID:PQFrrXTX.net
―――入室から、1時間ほど経ちました

―――凛が『ウィーゴー!』と叫び終え

―――次は、花陽が歌う番になりました


凛「さあかよちん、次は何のアイドルの曲歌ってくれるのー?」

花陽「んー……」

真姫「どうしたの、もしかして喉、痛めたの?」

花陽「違うの、あのね。……どうしても歌ってみたい曲があるんだ」

凛「歌ってみたい曲?」

花陽「アニメの歌の、替え歌なんだけど……いいかな?」
22: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:18:08.99 ID:PQFrrXTX.net
真姫「別に替え歌でもいいじゃない、遠慮することないわ」

凛「そうだよ! 気兼ねなく歌っちゃうにゃ!」

花陽「えへへ、ありがとう。……それじゃあ、入れるね」




―――デンモクの『アニメソング』の項目をペンで押して

―――80年代のアニメソングを探す花陽

―――『あ、これだ』とお目当ての曲を見つけると

―――カラオケの本体機器に、送信したのでした
23: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:22:49.13 ID:PQFrrXTX.net
―――花陽の選んだ曲のタイトルが、モニターに出ると

―――どこかのプロレスラーが出囃子で使いそうな、激しいイントロが流れ始めました



凛「ダンバイン……」

真姫「と……ぶ……?」
24: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:27:32.97 ID:PQFrrXTX.net
花陽「たはたはた たはたはた はた でんでけでけでけたんぼ♪」

まきりん「!?」



―――イントロのメロディに歌詞をつけ歌い始める花陽

―――突然のことだったので、つい真姫と凛はたじろいでしまいました

―――モニターの映像は、そのアニメのオープニング映像を流していて

―――紫色の虫のようなロボットのようなものが映し出されていました
26: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:29:49.12 ID:PQFrrXTX.net
凛「随分古いアニメだね……多分パパなら知ってそうだけど……」

真姫「花陽って一体いくつなのよ……」

凛「いくつ、って。同い年に決まってるにゃ」

真姫「同級生の選ぶ曲じゃないでしょ、これ……」

花陽「農家~♪」



―――2人の戸惑いをよそに、花陽は歌います
27: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:34:40.39 ID:PQFrrXTX.net
花陽「オラの農土が 拓かれた~♪」

花陽「種蒔く姿 胸を打つ~♪」

花陽「農家の力 蓄えて~♪」

花陽「開いた双葉 天仰ぐ~♪」




凛「映像と歌詞がマッチしてないにゃ……」

真姫「だって替え歌だもの……」
28: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:38:43.76 ID:PQFrrXTX.net
花陽「遅れるな 種蒔く頃♪」

花陽「悲しむな 寂れる村♪」

花陽「伸びる 稲穂が~」

花陽「べ! い! か! 上げよと~♪」

花陽「赤土裂けて 水路が走る~♪」



真姫「一瞬、こぶしを効かせたわね……」

凛「かよちんこだわりのところなんだろうね……」
30: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:42:57.72 ID:PQFrrXTX.net
花陽「川と田んぼが~ 繋がったとき~♪」

花陽「イセキトラクター! コンバイン!」

花陽「耕運機! コンバイン!」

花陽「ワラ!」

花陽「麦!」

花陽「米!!」



凛「またこぶし入ったにゃ……」

花陽「うちは 農家~♪」
31: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:50:55.32 ID:PQFrrXTX.net
―――映像とマッチングしない替え歌が

―――このあと、2番、3番と続きました

―――最後のフレーズを歌い

―――花陽は満面の笑みを、2人に見せたのでした



花陽「えへへ……あの、どうだった?」

凛「反応に困ったにゃ……」

真姫「どこでこんな曲を覚えたのよ……」

花陽「インターネットで、『米作』とか『農家』のことを調べてたら、たまたま知ってね」

花陽「歌詞が深いんだ、農家さんの苦労が分かる、っていうか……。もっとお米大事しなきゃ、ってなって……」
33: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 02:00:08.85 ID:PQFrrXTX.net
花陽「一度歌って見たかったんだけど、ちょっと恥ずかしさがあってずっと歌えなくて……。でも凛ちゃんや真姫ちゃんの前なら、大丈夫かな、って……」

花陽「聴いてくれて、ありがとう。凛ちゃん、真姫ちゃん」



―――モジモジと少し落ち着かない様子で、顔を赤らめてお礼を言う花陽に

―――真姫と凛は、ついドキリとしてしまい

―――2人は花陽から目をそむけるように、視線をずらしました
34: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 02:06:13.84 ID:PQFrrXTX.net
真姫「花陽は、何を歌っても上手だから……、でしょ、凛」

凛「真姫ちゃんの言う通りだよ……まさに女神の歌声にゃ」

花陽「もう、大げさだよ凛ちゃん」
35: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 02:06:55.17 ID:PQFrrXTX.net
―――花陽は照れを隠すように、フードメニューを開くと

―――『おにぎりプレート』という、10個のおにぎりの乗った料理を見つけると

―――部屋に備え付けられた内線電話で注文しようとしました




花陽「私、たくさん歌ってお腹空いちゃった。凛ちゃんと真姫ちゃんも、一緒にどう?」

真姫「あら、いいのかしら?」

凛「ゴチになるにゃ!」

花陽「じゃあ、飲み物も頼んじゃうね、同じ飲み物でよかったかな?」
36: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 02:14:08.11 ID:PQFrrXTX.net
花陽「すみません、『おにぎりプレート』を一皿と……」



真姫(ねぇ、凛)

凛(どうしたの、小声で)

真姫(花陽って、たまに少し変わってる、っていうか……そういうところ、あるわよね)

凛(んー、凛が言えた立場でも無いけど、あるといえばあるかもね)

凛(でも、凛はそういうの全部含めて、かよちんのこと大好きだけどね)

真姫(……私も、ね)
37: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 02:21:21.38 ID:PQFrrXTX.net
花陽「……どうしたの、2人ともヒソヒソ話して」

凛「なんでも、なーいよ!」

真姫「そうね、なんでもないわ」

凛「ねぇねぇ、次、3人で一緒に歌おうよ!」

花陽「いいね、それ。じゃあ3人のグループ曲を探そっか」

真姫「凛に配慮して、英語の歌詞が入ってない曲にしないとね」

凛「真姫ちゃん、ひどいにゃあ……」 
38: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 02:24:58.22 ID:PQFrrXTX.net
―――真姫と凛と花陽、3人仲良く小さなステージで歌ってると

―――部屋のドアを3度叩く音がして

―――店員が、大きなお皿のおにぎりプレートと、3人分のドリンクを運んできました

―――3人は歌い終わると

―――おにぎりを3つずつと、残りの1つ上手に分けて

―――元気に乾杯しました、とさ



―――――Fin―――――
39: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 02:27:49.66 ID:PQFrrXTX.net
特にオチ無し、やったぜ

かよちんが『農耕士コンバイン』を熱唱する姿を妄想できればそれでええんや……
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