『緊急生放送特番! 高坂穂乃果熱愛疑惑を徹底検証せよ!!!』

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穂乃果-アイキャッチ26
高坂穂乃果。

スクールアイドルグループ「μ’s」の発起人にしてリーダー。

その明るい笑顔と人懐こい性格から、ファン層は非常に幅広い。

しかし、そんな彼女に恋人がいるとの噂が!

しかも、お相手は同じμ’s内ではないかとも言われている。


そこで今回、綿密な取材と専門家による分析のもと、この噂を徹底検証し、ズバリ切り込んでいく!


『緊急生放送特番! 高坂穂乃果熱愛疑惑を徹底検証せよ!!!』

pixiv: 『緊急生放送特番! 高坂穂乃果熱愛疑惑を徹底検証せよ!!!』 by ほのかなほのか

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「こんばんは。突如浮上した高坂穂乃果さんの熱愛疑惑。これには、私も大変驚かされました。そこで今夜は、この噂の真相について深く鋭く切り込んでいきたいと思います。なお、本日はコメンテーターとして、アイドル事情にも詳しい高坂穂乃果研究家の方をお招きしています。どうぞよろしくお願いいたします」

「はい、よろしくお願いします」

「ズバリお聞きしますが、専門家としては、今回の熱愛疑惑の真相について、どのようにお考えでしょうか?」

「はい、穂乃果さんに近しい人たちの間では、彼女は『みんなの太陽』であり、平等にその愛を受けるべきだという『鉄の掟』がありまして――」

「ほう、そんなものがあるのですね」

「そうです。確かに最近では、穂乃果さんの可愛さに更なる磨きがかかっていることもあり、これを破ろうとする愚か者もいないわけではありません。ですが、この『鉄の掟』がある限り、穂乃果さんに恋人ができることはありません」

「なるほど。しかし、火のないところに煙は立たぬとも言いますが……」

「それは! 穂乃果さんの人懐こさから来るスキンシップに尾ひれが付いただけに過ぎません!」

「まあ、そういう考え方も――」

「だいたい、同じグループに所属しておきながら、それに飽き足らず、さらに恋人になろうだなんて! そんなうらやまけしからんことがあってはならないんです!」

「そ、そうですか。それではまず、高坂さんと各μ'sメンバーの関係性についての考察VTRがあるそうですので、そちらをご覧ください。内容は、音ノ木坂の生徒へのインタビュー映像と、普段二人でいるときの様子の再現ドラマとのことです。再現ドラマは、音ノ木坂への綿密な取材をもとに作成されており、かなり再現度の高いものとなっているそうですので、ぜひご期待下さい。まず一人目は、南ことりさんです」



【容疑者1:南ことり 】


――インタビュー映像――

「南さんと穂乃果ちゃんの関係? とりあえず、いつでもどこでも一緒にいるイメージだよね」

「なんかいっつも抱き合ってるイメージがあります!」

「ことほのですか? ことほのなんですか!? この二人は、とにかくベッタベタの甘々が至高です! 高坂先輩を甘やかしまくる南先輩と、それに対する高坂先輩の愛情表現、このやりとりはエンドレスで見ていられます! いや……まてよ、お互いが心に秘めた恋心を伝えられない、みたいな両片想い系でもこの二人は――」

「ホノカチャンはわた……南ことりさんのことが一番好きだと思うなぁ~! それで南ことりさんも、きっとホノカチャンのことがだーい好きだと思います!」

※プライバシー保護のため、音声を変えています。


――再現ドラマ――

「ホノカチャン! お菓子作ってきたんだけど、食べる?」

「わーい、食べるー! ことりちゃん、食べさせて?」

「うふふ、はい、あーん!」

「あーん」

「どう、おいしい?」

「うん、すっごくおいしい! ほら、ことりちゃんも、あーん!」

「あーん」

「ほら、美味しいでしょ? 穂乃果ね、ことりちゃんの作ったお菓子だいすき!」

「えぇ~、ホノカチャンが好きなのはことりのお菓子だけぇ?」

「そんなわけないよぉ! ことりちゃんのこともだーいすき!」

「わわっ……もう、急に抱きついたらびっくりしちゃうよぉ」

「えへへ、ごめんなさーい!」


【容疑者1:南ことり・終】



「おぉ、これはなかなか……なんとも甘々な感じですね。再現ドラマの会話は、すでに恋人のそれですね。専門家の目からは、二人の関係はどのように見えましたでしょうか?」

「いやいや、あんな風にただ甘やかすだけでは穂乃果さんのためになりません。南さんは恋人ではありませんね!」

「なるほど。恋人のことを考えればこそ、時には厳しく接することも必要、ということでしょうか。ですが、お互いが想い合っている様子がよく伝わってきたようにも見えましたが……」

「そもそもねぇ、お菓子を食べさせ合うだけではなく、穂乃果さんに抱きついてもらうなど言語道断よ! あぁ、思い出しただけでもうらやまけしからん! だいたい、穂乃果さんをお菓子で釣ろうだなんて、個人の醜い欲望を満たすための卑劣な行動であると言わざるを得ません!」

「そ、そこまで言いますか……えぇっと、分析ありがとうございます。それでは、続いてのVTRをご覧ください」



【容疑者2:園田海未 】


――インタビュー映像――

「園田さんと穂乃果ちゃんも、いつも一緒にいるよねぇ」

「お互いがすごく信頼し合っているように見えます!」

「ほのうみ! ほのうみなんですね!? この二人は、園田先輩のヘタレ攻めですよ、絶対! それか高坂先輩の無自覚誘い受けです! これしかありえません! あ、ヘタレ攻めと誘い受けって表裏一体みたいに思われがちなんですが、厳密にはそうとも言い切れない部分があってですね――」

「穂乃果との関係ですか? そうですね、穂乃果とわた……園田海未さんは幼い頃からずっと一緒にいたと聞いています。もはや、実質的には恋人状態にあると言っても過言ではないように思いますね」

※プライバシー保護のため、音声を変えています。


――再現ドラマ――

「海未ちゃ~ん、宿題見せて?」

「また忘れたのですか……昨日、あれほど念を押したのに、本当にあなたって人は……」

「だってぇ、ちょーっと見たいテレビがあって、それ見てたら……」

「そんなもの、自業自得です! おとなしく先生に怒られてしまいなさい!……もし分からないところがあるなら私が教えますから、ちゃんと自力でやりましょう?」

「えぇ~、今回だけだから、ねっ、おねがぁい!」

「ちょっ、抱きつかないで下さい!……はぁ、今回だけですよ」

「わーい、やった~! 海未ちゃん、大好き!」

「まったく、仕方のない人ですね――」


【容疑者2:園田海未・終】



「なるほど。これは、園田さんが恋人である可能性も十分にあるように思えますね。普段から、甘やかすだけではなく高坂さんのためを思って行動していることがよく伝わってきました。最終的に甘くなってしまうところも、むしろ高坂さんのことが本当に大切だという想いがあふれた結果のようにも見えます。専門家視点ではいかがでしょうか」

「あんなのは、ただのお節介おばさんですよ。恋人だなんてありえません」

「お節介おばさんって……というか、さっきは『ただ甘やかすだけでは――』みたいなことをおっしゃっていたような……」

「それはそれ、これはこれです! それに最後、穂乃果さんが抱きついていたでしょ、まったくうらやまけしからん! 所詮は園田さんも、抱きついてもらうために勿体ぶっていただけですよ。つまり、『穂乃果さんのため』なんていうのはただの建前で、その実は南さんに負けず劣らず卑劣な――」

「は、はい、ありがとうございました。それでは、続いてのVTRをどうぞ」



【容疑者3:西木野真姫 】


――インタビュー映像――

「あぁ、穂乃果ちゃん、西木野さんにも結構よく抱きついてるイメージあるかも」

「なんでも、諦めかけていた音楽の道を高坂さんのおかげで続けられたらしいですよ?」

「ほのまき! ほのまきはですね! 高坂先輩がグイグイくる人だからこそ、西木野さんのツンデレが輝くんです! 好き好きオーラをめいっぱい出してくる高坂先輩に対して、口では文句を言いつつも、内心では満更でもない西木野さん! でも、家に帰ってから一人で『あぁ、今日も冷たくしちゃった……』なんて反省する西木野さん! これぞ、まさにツンデレの黄金比であるところの――」

「え、穂乃果との関係? ま、まぁ同じグループの一員なわけだし? お互いに、その……好き、に想っててもおかしくないっていうか……って何言わせるのよ! イミワカンナイ!」

※プライバシー保護のため、音声を変えています。


――再現ドラマ――

「真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃああん!」

「ヴェェ!? 急に抱きつかないでよ!」

「んー、真姫ちゃんはいつもすっごくいい匂いがするねぇ」

「ちょっと、カガナイデ! で、何の用なわけ?」

「いやぁ、廊下を歩いてたら真姫ちゃんを見かけたから、つい……」

「マッタク、用もないのに抱きつかれるこっちの身にもなりなさいよ」

「うっ、ごめんねぇ、迷惑だったよね……」

「そ、そんなこといってないデショ……っていうか、抱きつくくらいなら別にいつでも……」

「ほんと? やったー! 真姫ちゃん大好き! あっ、久しぶりに真姫ちゃんのピアノ聴きたいなぁ。穂乃果ね、真姫ちゃんのピアノ大好きだよ!」

「っ! まぁ別にイイケド……」

「わーい! じゃあ音楽室行こ!」

「ちょっ、そんなにくっついたら歩きにくいわよ」

「えへへ、ほら、はやくはやくー!」


【容疑者3:西木野真姫・終】



「ほぅ、これも有力候補という感じですね」

「いやいや、本音を話せない恋人とかありえないですよ。論外です、論外」

「し、しかし、ストレートな愛情表現をしてくる高坂さんと、愛情表現は少し苦手な西木野さん、なかなかいいバランスの二人のようにも見えますが……」

「バランスっていうか、西木野さんは穂乃果さんに頼りすぎなのよ! 自分から何もせずに穂乃果さんに構ってもらおうだなんて、虫がいいにも程があるわ! そもそも何なのよ、穂乃果さんに匂いをかがれるって、まったくうらやまけしからん!」

「流行ってるんですか、それ……」

「まあ私は、むしろ穂乃果さんの匂いをかぎたいですけどね! きっと穂乃果さんのことだから、香水も何もつけていないのに、それはそれはいい匂いが――」

「えぇっと、続いてのVTRをどうぞ」



【容疑者4:星空凛 】


――インタビュー映像――

「あの二人は、見てて微笑ましいよねぇ」

「まるで犬と猫がじゃれあってるのを見ているような、癒やし効果がありますよ!」

「なるほど、ほのりんですか……この二人は、どちらも動物的な可愛さがあるため、そちらに目を向けがちですが、星空さんの『もっと女の子らしくありたい』という内面に着目することで、さらに可能性が広がると思うんですよね! つまり、高坂先輩が持ち前の包容力とともに、星空さんに『可愛いよ』ってお墨付きを与えてあげるわけです! これによって――」

「凛は穂乃果ちゃんのことも好きだにゃー」

※プライバシー保護のため、音声を変えています。


――再現ドラマ――

「穂乃果ちゃーん!」

「わわっ、凛ちゃん! 急に抱きつくからびっくりしたよぉ! えぇい、そんな凛ちゃんにはこうだー! こちょこちょこちょ!」

「く、くすぐったいにゃー! こうなったら凛も、こちょこちょこちょ!」

「きゃー、くすぐったいよぉ」

「えへへ、穂乃果ちゃーん」

「凛ちゃーん」

「穂乃果ちゃーん」

(以下、繰り返し)


【容疑者4:星空凛・終】



「見ていて微笑ましい二人でしたね。ところで今更ですが、この『容疑者』って表現はどうなんでしょうか……」

「あぁ、『鉄の掟』を破ることは犯罪に等しいですからね。私が変えさせました」

「お前の仕業か……おっと失礼、生放送でしたね。ええと、再現ドラマを見て思いましたが、μ's内で高坂さんに自分から抱きつくことができるのは、星空さんくらいかもしれませんね」

「いいや、自分から抱きつきに行くなど、『鉄の掟』に思いっきり抵触しているわ! 行為の差止めを要求します! 差止め訴訟よ!」

「なんか、だんだん壊れていってないか? っと、ADから巻きの指示が出ましたので、とりあえず次のVTRをどうぞ」



【容疑者5:小泉花陽 】


――インタビュー映像――

「前に、街なかでこの二人がご飯食べてるところを見たんですけどね、すっごい幸せそうな顔してましたよ」

「ユニットも同じだし、意外と一緒にいる時間は長そうだよね」

「ほのぱなは、高坂先輩を姉ポジションに置くことのできる貴重な組み合わせといえるでしょう! 二人ともダイエット中にもかかわらず、高坂先輩に誘われてついついごはんを食べてしまう小泉さんの姿など、まさにお姉ちゃんに唆されて一緒にイタズラをしてしまう妹のようではありませんか! あぁもう、二人が満面の笑みでごはんを食べている様子を想像するだけで、こちらもごはん三杯は――」

「穂乃果ちゃんは、その……わたし、じゃなかった、小泉さんの憧れの存在なので……恋人とかは、その……で、でも! いつかそうなれたらっていう思いは、実は……あったりして……ピャア! す、すみません……おこがましいですよね、ごめんなさい!」

※プライバシー保護のため、音声を変えています。


――再現ドラマ――

「ねぇ花陽ちゃん! 今から一緒にGoHAN-YA行かない? またスタンプ貯まったんだよ!」

「ほ、本当!? あ、でもまた太っちゃいそうだし……」

「えぇ、行こうよー! ていうか花陽ちゃん、そんな心配いらないよ! むしろこれ以上やせちゃったら、せっかくのぷにぷにほっぺが無くなっちゃうよぉ。ほーれ、ほっぺたスリスリー!」

「ピャア! く、くすぐったいよぉ……あ、穂乃果ちゃんのほっぺたも柔らかくてあったかい……!」

「ね、行こうよ行こうよー! ほらほら、行くって言ってくれるまでスリスリしちゃうぞー! スリスリー!」

「うぅ、じゃあもしダイエットになっちゃったら、穂乃果ちゃんも一緒にしてくれる?」

「もちろんだよ! 花陽ちゃんと一緒ならどんなことだって乗り越えられるもん!」

「ほ、穂乃果ちゃん……!」

「よーし、じゃあGoHAN-YAへれっつごー!」


【容疑者5:小泉花陽・終】



「おぉ、これもまた、意外と破壊力がありますね」

「いや、これではせいぜい仲良し姉妹がいいところですよ。恋人とはいえません! だいたい何ですか、あのほっぺたスリスリは! まったく――」

「うらやまけしからん?」

「あっ、私のセリフ!」

「失礼、つい……えぇと、仲良し姉妹とはおっしゃいますが、憧れの先輩で、なおかつ茶目っ気もあるというのは、なかなかポイントが高いようにも見えますが」

「いいえ、認めません! 一緒にデートというのも勿論いただけませんが、穂乃果さんのほ、ほっぺたを直接スリスリとか……いや、何なら私がほっぺた以外もスリスリして――」

「さて、続いてはこちらです」



【容疑者6:矢澤にこ 】


――インタビュー映像――

「矢澤先輩も穂乃果ちゃんに毒は吐くけど、なんだかんだあの二人も仲いいですよねぇ」

「高坂さんは、矢澤さんがスクールアイドルを続けられた最大の恩人なんですよ」

「ほのにこ! これも素晴らしい! まず注目すべきは、二人とも、アイドルとしてのお互いを尊敬し合っているという点ですね。しかも、それを表には出さないけれども、端から見るとバレバレっていうのもたまりません! 特に矢澤先輩は、そういうことを面と向かって言うのを極端に恥ずかしがりそうですが、ふとしたときに高坂先輩に対する信頼感みたいなものが垣間見えるという――」

「はぁ? 穂乃果とどういう関係かって? そんなのふつうよ、ふ・つ・う! だいたい何でそんなこと……ってこれカメラ回ってんの? ちょっと、そういうことは早く言いなさいよ! えっとぉ~、矢澤にこちゃんはぁ~、きっと穂乃果ちゃんのことをぉ~、とぉ~っても大切に想ってると思うにこっ!」

※プライバシー保護のため、音声を変えています。


――再現ドラマ――

「おぉっ、にこちゃんのお弁当おいしそうだねぇ」

「は? 当たり前じゃない、にこ特製の手作り弁当よ?」

「にこちゃん、お料理すっごい上手だもんねぇ。あ、そうだ! 今日、にこちゃんちで晩ごはんを――」

「却下よ、めんどくさい」

「えぇ、穂乃果もにこちゃんの手料理食べたいなぁ……大好きなにこちゃんの作ったおいしいごはんが食べたいなぁ……」

「だいすっ……あんたねぇ、仮にもアイドルなんだから、そういうことを軽々しく言うのはやめなさい!」

「えぇっ、軽々しくなんか言ってないもん! 穂乃果は、にこちゃんのこと大好きだもん! えいっ、にこちゃん大好き!」

「ちょっ、抱きつくな!……はぁ、まったくしょうがないわねぇ。その代わり、あんたも料理手伝いなさいよ?」

「わーい、やったぁー!」


【容疑者6:矢澤にこ・終】



「今度は、小泉さんのときとは逆で、矢澤さんがいいお姉さんのように見えますね。何だかんだ言っても、仲はとても良さそうです」

「とはいえ、所詮は姉妹ごっこね。こんなの恋人でもなんでもないっての、けっ!」

「あの、何かやさぐれてません?」

「そりゃあ、穂乃果さんと他人のイチャイチャをこんなに延々と想像させられればねぇ! それにしても、どいつもこいつも穂乃果さんに抱きつかれて、うらやまけしからんにも程があるわね、まったく……」

「再現ドラマのあと、二人は矢澤さんの家のキッチンで一緒に料理をしたのでしょうか。何というか、まるで新婚さんのような――」

「それ以上言ってはならないわ! いい? あの二人は姉妹! あくまで穂乃果さんは、お姉ちゃんのお手伝いをする妹でしかないわ! まったく、矢澤さんの家にはまだ小さい妹さん達がいるのよ? 新婚さんだなんて言ったら、三人の子供を持つ温かい家庭のできあがり……これは非常にマズいわね、まるで外堀が埋められていくような――」

「さて、続いてのVTRです」

「あなた、平気で私をさえぎるようになったわね」

「ADから巻きの指示が出てるからな」



【容疑者7:東條希 】


――インタビュー映像――

「うーん、東條さんかぁ。正直読めないところがあるよねぇ」

「高坂先輩が東條先輩に甘えているところは、よく見かける気がします!」

「のぞほの、これも個人的には熱い組み合わせですね! 東條先輩攻略は、いかにしてあの仮面を剥ぐかにかかっていると思うんですよ! その点、高坂先輩は、普段の笑顔全開の癒やしオーラに加えて、ふとしたときに見せる包容力抜群のイケメンオーラの二刀流で、即落ちさせられます! さらに、μ'sの結成経緯を考えれば、東條先輩にとって高坂先輩は、自分では実現させることのできなかった願いを叶えてくれた、まさに『女神』なのであって――」

「穂乃果ちゃんと東條希さん? せやなぁ、穂乃果ちゃんの笑顔には、東條さんもいつも癒やされてるんやないかな? あと、ここだけの話、穂乃果ちゃんの『アレ』はワシワシ史上最高級やね。大きさ、形、柔らかさ、全てが完璧なバランスで成り立っとるんよ」

※プライバシー保護のため、音声を変えています。


――再現ドラマ――

「じーっ」

「穂乃果ちゃん? ウチのことそんなに見つめて、どうしたん?」

「んー、穂乃果もいつか希ちゃんみたいになりたいなぁって思って」

「もう、穂乃果ちゃんったら……でも、お世辞でもそう言ってくれるのはうれしいなぁ」

「お世辞じゃないもん! 希ちゃんは優しくて、スタイルも良くて、美人さんで、穂乃果の憧れだもん!」

「そうはっきり言われると照れるなぁ……じゃあとりあえず、ワシワシいっとこうか! スタイルは良くなるかも分からんよぉ?」

「もぅ、すぐそうやってごまかすんだから! 希ちゃんは、たまにちょっと寂しそうな顔したときも、すぐに何でもないような顔してごまかすし……穂乃果は分かってるんだからね!」

「ま、参ったなぁ……まさかそんなところまで見られていたとは……」

「ね、今日、希ちゃんちに泊まりにいってもいい? 穂乃果が希ちゃんの寂しさをふっとばしてあげるよ!」

「え、そんないきなり……穂乃果ちゃんも予定があるだろうし……」

「穂乃果は大丈夫だから! ね? ね? いいでしょ?」

「も、もう、今日だけやで?」

「わーい! 今日は夜も一緒に寝るからね、希ちゃん!」

「ふふっ、穂乃果ちゃんといると、ほんと寂しさが吹き飛んでしまうなぁ……」


【容疑者7:東條希・終】



「うぅっ、東條さんの我慢してきた長年の寂しさが、ぐすん、今ここでようやく消えたわけですね、イイハナシダナー。専門家から見ても、これには文句のつけようがないのでは――」

「まったく、何を泣いてるんだか。そもそも、こういうことをするのは『お友達』の関係で十分なの! 何が恋人よ……そんなものは、あのポンコツロシアにでもくれてやればいいの! 硝子の花園やらせときゃいいのよ!」

「おい……生放送なんだから、言葉遣いくらいはもう少し――」

「っていうか、矢澤さんのときも思ったけど、穂乃果さんは無防備すぎるわ! 無警戒に家へ付いて行って、何かあったらどうするつもりなのかしら。穂乃果さんのことだから、『一緒にお風呂も入ろうよ!』とか言い出しかねないわよね。私だったら、もうその瞬間に理性が……ああああああ、うらやまけしからん!」

「はい、『うらやまけしからん』いただきました。それでは、次が最後のVTRになります」

「ねぇ、どんどん私の扱いが雑になってないかしら?」

「はて、なんのことやら」



【容疑者8:絢瀬絵里 】


――インタビュー映像――

「あの二人もなかなかにお似合いですよねぇ。学校内で『ぅ絵里ちゃん!』って声を何度きいたことか」

「絢瀬さんがあれだけ丸くなったのは高坂さんのおかげだって、もっぱらの噂ですよ」

「ほのえり! ふぉおおおお、たまりません! っと、失礼しました。ほのえりの強みは、何と言っても属性の多さですね。単なる先輩後輩関係にとどまらず、対立からの和解を経て、新旧生徒会長の関係になり、そして人目も気にせず抱き合う! まったく、たまりませんねこりゃ。そしておそらく、絢瀬先輩に甘える高坂先輩という構図がこの組み合わせの王道ということになるのでしょう。まるで、犬とその飼い主を見ているような微笑ましさです。しかし! 私はあえて別の可能性を提示したい! すなわち、ふとしたときにネガティブ思考が顔を出してしまう絢瀬先輩に対して、持ち前の包容力で包み込んであげる高坂先輩という――」

「そうね、穂乃果の可愛さはとってもハラショーだから、絢瀬さんが好きになるのも無理ないわね。けどね、穂乃果もわた……絢瀬さんのことは頼りになる憧れの先輩として、いえ、きっとそれ以上の感情を抱いているはずよ。なんて言ったって、かしこいかわいいエリーチカだもの!」

※プライバシー保護のため、音声を変えています。


――再現ドラマ――

「ぅ絵里ちゃん! 今日ね、コンビニにおいしそうなチョコのお菓子があったからね、絵里ちゃんと一緒に食べようと思って買ってきたんだ!」

「まぁ、それはハラショーね! でも、あんまり通学途中に寄り道しちゃダメよ?」

「うぅ、ごめんなさい……」

「次からは、ちゃんと気をつけるのよ? でも、私のために買ってきてくれたのはとっても嬉しいわ! はい、ご褒美よ。ナデナデしてあげる」

「えへへぇ、穂乃果ね、絵里ちゃんのナデナデ好きー」

「まったく、穂乃果は可愛いわねぇ!」

「わぁ、そんなに抱きしめられたら苦しいよぉ……って、穂乃果よりも絵里ちゃんのほうが可愛いと思うけどなぁ。いや、絵里ちゃんは『可愛い』っていうより『美人さん』って感じなのかな……」

「ふふっ、ありがと! あぁ、もうこのままずっと穂乃果を離したくないわぁ」

「じゃあ、じゃあ! また絵里ちゃんちにお泊りする!」

「もう、仕方ないわねぇ」


【容疑者8:絢瀬絵里・終】



「なんというか、絢瀬さんってもう少しクールなイメージがあったのですが……それにしても、頭をなでたり、抱きしめたり、さらにはお泊りまで、色々オンパレードでしたね」

「あとおそらくは、チョコのお菓子も食べさせ合ったのでしょうね。もうこれは、恋人かどうかとかいう以前に有罪よ! 有罪! まったく、とんだ泥棒猫ね、うらやまけしからん! このポンコツロシア!」

「あの、東條さんのときから思っていたのですが、やたら絢瀬さんにだけ風当たりが強くないですか?」

「絢瀬さんは私とキャラがかぶっているところがあるからね。目下のところ最大のライバルといっても良いのよ」

「ライバルって……『鉄の掟』とやらを破る気満々じゃないか」

「おっと、そうだったわね。今のはカットで」

「だから生放送だと……っとさて、残り時間もわずかとなってきたようです。ここまで、高坂さんと各μ'sメンバーの関係性を分析してきましたが、この中に恋人と思われる人物は――」

「いません!」

「そ、そうですか。では、今回の高坂さんの熱愛疑惑は、あくまで噂話に過ぎなかったと」

「そうなるわね。やはり穂乃果さんの恋人には、それなりの地位やカリスマ性がある人こそふさわしいのではないかしら。例えば、μ'sと双璧をなすグループのリーダーとか。というわけで最後は、こちらの映像を見ながらお別れしましょう。それでは、さようなら!」

「おい、勝手に仕切るな! って、映像って何のことだ? 聞いてないんだが……」



――再現ドラマ(特別編)――

「ツバサさーん!」

「あら穂乃果さん、おはよう!」

「ごめんなさい、遅れちゃって……」

「いいのよ、私も今きたところだから。それに、愛しの穂乃果さんに会うためなら、どんなに長い待ち時間も苦にはならないわ!」

「つ、ツバサさん……もう、照れちゃいます!」

「さて、今日一日は、穂乃果さんが私をエスコートしてくれるのよね?」

「はいっ! 不肖高坂穂乃果、責任を持ってツバサさんをエスコートさせていただきます! 敬礼! びしっ!」

「ふふっ、穂乃果さんは面白いわね。あっ、そうだ。今日のデートの後、私の家に来ない?」

「ツバサさんの家……?」

「えぇ、今日は私の家、誰もいないのよ?」

「ツバサさん……!」

「ふふっ、それじゃあデートに出発よ!」





――スタッフロール ――

司会:統堂英玲奈

コメンテーター:綺羅ツバサ(高坂穂乃果研究家)

ナレーター:優木あんじゅ

再現ドラマ出演:綺羅ツバサ(高坂穂乃果、南ことり、園田海未、西木野真姫、星空凛、小泉花陽、矢澤にこ、東條希、絢瀬絵里、綺羅ツバサ役)

AD:優木あんじゅ

音響・照明:ヒデコ

カメラ:フミコ

その他:ミカ

取材協力:音ノ木坂学院


  終
制作・著作
 U T X








『あ、もしもし? 穂乃果だよ! いま時間ある?』

『……うん、特番でしょ? 穂乃果も見たよ。いやぁ、まさか再現ドラマまで用意してるとはねぇ』

『……でも、私たち二人の再現ドラマも結構それっぽかったじゃん? 穂乃果は見てて面白かったけどなぁ』

『……まぁ、穂乃果は公表してもいいと思ってるんだけど、誰かさんが恥ずかしいって言うからねぇ?』

『……ふふっ、ごめんごめん。まぁ結局、特定はされなかったみたいだし、いいじゃん?』

『……うん……明日? もちろん覚えてるよ! 10時に駅前でしょ?』

『……忘れるわけないよ! 久しぶりのデートだもんね! 楽しみだなぁ~』

『……うん、私も大好きだよ! じゃあおやすみ!』


おわり
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