花丸「果南さんのやさしい寝言」

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花丸-アイキャッチ6
【部室】

ガチャ

花丸「おはようございます~って、あれ?」

果南「……」

花丸「果南さんだけ、かな?」

果南「……」

花丸「」ジー

果南「」zzz


 どうやら、寝てるみたいずら。

pixiv: 花丸「果南さんのやさしい寝言」 by ぐるこま

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花丸「果南さん、いつも自主トレしてるもんね」

果南「すぅ、すぅ」

花丸「そのうえ一番乗り。きっとお疲れだよね」

果南「すぅ、すぅ」

花丸「」ソー

果南「くー……」


 邪魔にならないように、すみっこにいようっと。



花丸「……」

果南「すぅ、すぅ」

花丸「……」

果南「んんっ」

花丸「!!!」

果南「……すぅ、すぅ」

花丸「」ドクンドクン


 うぅ、ふたりきりだと緊張するずらぁ……。



花丸「本でも読もうかな」

果南「」zzz

花丸「昨日の続きを」キョロキョロ

果南「」zzz

花丸「えーっと、あっ」


 果南さんのすぐ隣に……。



花丸「どうしよ……」

果南「」スースー

花丸「うーん」

果南「」スピー

花丸「ちょっと……隣、失礼するずら」ソー

果南「……すぅずら」


 ……ずらっ!?



花丸「果南さん?」

果南「……」

花丸「んー?」

果南「」スースー

花丸「気のせい、ずら?」

果南「……ぇいじゅらぁ」


 き、気のせいじゃないずらっ?



花丸「果南さん、起きてます……?」

果南「」zzz

花丸「いや、寝てる……よね」

果南「」zzz

花丸「寝ぼけて、マルの言葉に反応しちゃってるのかな?」

果南「むにゃ」

花丸「」ドキドキ


 ちょっと試してみるずら?



花丸「未来ずら~」ボソッ

果南「ぃらいじゅらぁ」ムニャ

花丸「!!! ふふっ。じゃあ……堕天しないっ?」

果南「……」zzz

花丸「? 善子ちゃんの台詞は言いたくないずら?」

果南「んぅないずらぁ…… 」

花丸「くふっ、あははっ!」クスクス


 だって。善子ちゃん、ごめんねっ♪



花丸「じゃあじゃあ次は――」

バンッ!!!

ダイヤ「遅くなりましたわ!!!」

花丸「わっ」ビクッ

ダイヤ「果南さん、花丸さん、おはようございます」ゼーゼー

花丸「おはようございます、ダイヤさん。寝坊ですか?」

ダイヤ「はぁっはぁっ。わたくしではっ、ありませんわ! ルビィったら、休日とはいえ夜ふかししたあげく寝坊だなんて……。今日はユニット別の活動があるとしっかり言い聞かせておきましたのに!」


 そういえば、昨日ルビィちゃんといっぱい本買ったずら。



花丸「それで、ルビィちゃんは?」

ダイヤ「あちらのユニットは千歌さんのご自宅で集まるそうなので途中で別れましたわ」

花丸「そうですか」

果南「ふぁぁよく寝た……あっ花丸、ダイヤ、おはよう」

ダイヤ「おはようございます果南さん。朝からお疲れですの?」

果南「いやひと眠りしたから全然。さっ、みんな揃ったし始めよっか」

ダイまる「「はいっ」」


 果南さん、さっき……なんだか可愛かったずら♡



 * * *



果南「じゃあ私はここで」

ダイヤ「はい。ではまたですわ」

果南「うん、またねー。……花丸!」

花丸「ずらっ!?」ビクッ

果南「……」

花丸「……」ドクンドクン

果南「えっと……花丸も、またねっ」

花丸「は、はいっ。……また」ボソッ

果南「」ニコッ


 うぅ、ちゃんと挨拶できなかったずら。



「じゃーねーふたりともー!」フリフリ


ダイヤ「それではわたくしたちも」

花丸「はっはい!」

ダイヤ「くすくす。そんなに気を張らなくても宜しいですのよ?」

花丸「あぅ……」


 ダイヤさんにも気を使わせちゃってるなぁ。



「おねーちゃーん! 花丸ちゃーん!」


ダイヤ「ルビィっ!?」

花丸「ルビィちゃん! 迎えにきてくれたの?」

ルビィ「うんっ、ルビィたちもさっき終わって、こっちはどうかなーって」

花丸「マルたちもちょうど終わったところずら」

ダイヤ「ところでルビィ? 朝のこと、ちゃーんと千歌さんたちに謝ったんでしょうね?」

ルビィ「ピギッ!? う、うん」

ダイヤ「全く。次からは気を付けなさい」ハァ

ルビィ「反省してます……」


 ふふっ。マル知ってるずら。ルビィちゃんはやれば出来る子だよね。



ダイヤ「では、三人で帰りましょうか」

ルビィ「うんっ。あっ花丸ちゃん」コソコソ

花丸「なにルビィちゃん?」

ルビィ「どうだった?」

花丸「どうって?」

ルビィ「花丸ちゃん、すっごく緊張するずら~、って言ってたから」

花丸「あぅ、うん。緊張は……すっごくしたずら」

ルビィ「そっかぁ。でも花丸ちゃん! がんばルビィ、だよっ!」

花丸「ふふっ。ありがとうルビィちゃん」


 そう、マルも頑張らなくちゃ。
 二人とも、あんなにマルに優しくしてくれて。


 それに――



【別の日】

ガチャ

花丸「おはようございます~、あっ!」ソロー

果南「」zzz

花丸「ふふっ、果南さん、また寝てる」

果南「……」スピー

花丸「ダイヤさんはまだ来てないし、またまた果南さんとふたりきりっ」


 実は昨日ルビィちゃんに、夢中になりそうな本をいっぱい貸しておいたずら。
 ……てへっ♪



花丸「さてさて、またお隣失礼して」

果南「むにゃ……」

花丸「居眠り果南さんと遊ぶずら♪」ボソッ

果南「ぁそぅじゅあぁ…… 」

花丸「~~~っ!!!」


 かわいいぃぃぃぃぃぃずらぁぁぁぁあ!!! ズキューン



花丸「今日もダイヤさんが来るまでお話しするずら♪」

果南「すぅずらぁ……」スースー

花丸「ふふっ」

果南「すぅ、すぅ」

花丸「はぁぁ、癒されるずらぁ♡」

果南「ぃゃあれぅ……らぁ……」ムニャ

花丸「くぅぅぅ~♡」


 ここがっ! ここが天国ずらっ!?



花丸「ヨーソロー」ボソッ

果南「……」スースー

花丸「? 曜ちゃんのも嫌なのかな?」

果南「」zzz

花丸「がんばルビィ!」

果南「……」スピー

花丸「んー、ひょっとして、マルのが良いずら?」

果南「……ぃぃじゅやぁ」

花丸「!!! そっかぁ、そっかぁ!」


 果南さん、マルのが良いって、言ったずら♪



花丸「嬉しいずらぁ」

果南「ぅえしぃじゅやぁ……」

花丸「うん、うんっ。なんだか、距離が縮まった気がするずら♪」

果南「すぅ……じゅらぁ」

花丸「えへへ」

果南「」zzz

花丸「ふふっ」

果南「……すぅ」

花丸「……」


 すっごく、すっごく嬉しいずら♪


 果南さんとの距離が縮まったような気がする!


 ……けれど。


 ……それでもやっぱり。


 面と向かって、ちゃんと、ちゃんとマルも心を開かないと。
 きっと、ずっと、こうしていることしか、


 だから――



花丸「ねぇ果南さん」

果南「くぅ、くぅ」

花丸「すー、はー……」ドキドキ

花丸「……マルね。実は、実は果南さんのことちょっとだけ、苦手だったずら」

果南「……すぅ」

花丸「歳上のお姉さんだから緊張しちゃう、ってのもあったんだけど。初めの印象はちょっと、怖そう、って」

果南「……」

花丸「でも、でもね! 今は全然そんなことなくって。一緒にユニット活動するの、とっても楽しみずら!」

果南「……んぅ」

花丸「ふふっ。こうやって果南さんと一緒にいる時間も、本当に楽しいずら!」

果南「ぃ……じゅぁ」

花丸「ずら♪」


 果南さんは、マルが楽しくスクールアイドルできるように、
 マルだけが一年生のこのユニットで、安心して活動できるように、
 マルのことを気にかけてくれていて。

 マルは、そんな果南さんのことが――



花丸「大好き、ずら///」

果南「……らぃ……グフッ!?」

花丸「だから、もう変なふうに気を遣わなくたっていいずら!」

果南「ゴホッ……ンンッ……///」プルプル

花丸「ふふっ」

果南「」カァァァ

花丸「ね♪」

果南「……き、気づいてたの?///」ムクリ

花丸「うんっ」


 だって、どう考えても変ずら。さすがのマルも気がつくよ♪



花丸「果南さんって、なかなかの不器用さんずら」

果南「うう……///」

花丸「でも、マルは楽しかったずら♪」

果南「……」

花丸「」ニコニコ

果南「……ごめんね」

花丸「えっ」

果南「私、花丸がすごく緊張してるって分かってて。でもこういうとき、どうやって距離を縮めたらいいのかなって、分からなくって」

花丸「か、果南さんが謝ることなんて無いずらっ」アワアワ

果南「でも」

花丸「マルのほうこそ、果南さんもダイヤさんもとっても優しいのに……ごめんなさい……」

果南「いや花丸は悪くないよ! 先輩なのに私――」

花丸「いやでもマルが――」

かなまる「「ごめんなさい!!!」」

果南「……」

花丸「……ふふっ」

果南「くすくすっ。あははっ! もう、よしにしようか?」

花丸「はいっ! もうよしの善子ちゃんずらっ」

果南「ふふっ、なにそれっ」

花丸「あははっ」


 なんだか、スッキリしたずら!



果南「最初はさ、ほんとに寝ぼけてて、ついずらって」アハハ

花丸「そうだったんですね」

果南「そしたら、あんまりマルが楽しそうに話しかけてくるもんだから」

花丸「だって、ほんとにびっくりしたずら!」

果南「いや、お恥ずかしい……」

花丸「マルはとっても嬉しかったずら。果南さんが、マルのために」

果南「あはは……///」

花丸「だから、だからね! 今度はマルが、えっと///」

果南「?」

花丸「えっと/// ま、マルが、マルのほうから、果南さんが差し出してくれた、む、胸に飛び込む番かなあって……うん///」


 もうっ! どうしてこういうときにもっと素直に言えないずらっ? マルのばかっ!



花丸「だから、その///」モジモジ

果南「……くすっ」

花丸「うぅ///」

果南「ねぇ。……マルっ!」

花丸「ずらっ!?」ビクッ

果南「おいで? ハグ、しよ?」

花丸「……うん、うんっ!!!」

果南「ふふっ。って、おわっ!?」

花丸「果南さん! 果南さん果南さん果南さーん!」ギューーー

果南「……よしよし」ナデナデ


 やっぱり果南さんは、優しくて、暖かくて、すごく素敵な――



バンッ!!!

ダイヤ「すみません! また遅くなり……って、ふたりとも何しますの?」

果南「えっ。いやまあ、いろいろあって」タハハ

花丸「」ギューーー

ダイヤ「はっ! まさか果南さん!? あなた、花丸さんのこと……」

果南「あっいやっ?/// 別にそういう、あの///」

ダイヤ「花丸さんのこと泣かせましたのッ!?」クワッ

果南「って、ええっ!? いや違うよ!!! ねえ? マル――」

花丸「……ぅぇぇん」

果南「ええっ!? ちょっ、マル!?」


 ごめんなさい。マル、ちょっとイジワルしたくなっちゃったずら♡



ダイヤ「ほら見なさい!!! 花丸さん泣いてるじゃありませんの!」

果南「いやっあの、ちがっ、違うって」オロオロ

花丸「……おーいおいおい」ぐすん

ダイヤ「かーなーんーさーん?」ゴゴゴゴゴ

果南「いやっ、違うんだよぉ、ダイヤぁ……」

ダイヤ「何も違いませんわ! 果南さん、いますぐそこに正座なさぁぁぁぁぁい!!!」

果南「うぅ~……何でぇ……」ウルウル


 果南ちゃんは、優しくて、暖かくて、すごく素敵で――


 とーっても可愛い、お姉ちゃんずら♪
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