SS だって世界に私だけ

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ルビィ-アイキャッチ7
1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:16:30.30 ID:ThDPLmlj.net
それは私が中学生の誕生日の話
家のポストに差出人不明の小包が届いていた

ルビィ「んっ?なんだろ……これ」

ダイヤ「きっとお父様からですわ、今日は仕事で遅くなると言ってましたので」

ルビィ「えっと……ボタン?なんか書いてる…」

ルビィ「"20年ボタン"?……ぅぅ…よくわかんないょ……」

ダイヤ「せっかくなんですし押してみたらどうですか?」

ルビィ「いやだょ……なんか怖いぃ……」


ダイヤ「では私からいかせてもらいますわ!」スッ

その時……何故かとても嫌な予感がした……


ルビィ「だめぇ!!なら……私が………押すからっ……」ピンポーン

ダイヤ「……もう、ルビィったらまだまだお子様なんだから♡」

元スレ: SS だって世界に私だけ

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2: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:17:05.56 ID:ThDPLmlj.net
ルビィ「………へ………?」



ルビィ「ここ…………どこぉ………」



気づいたら真っ白な空間が広がっていた


ルビィ「え…………お姉ちゃ………お姉ちゃあん!!」



何度呼んでもそこには………誰も居ない………



ルビィ「………誰かぁ………ねぇ………ねえっ!!!」


私は無我夢中で走り続けた………


ルビィ「ねえってば!!誰かぁ!!………ひっ…」



ルビィ「……いや…………いやああああ!!!!」


そう、この日から永遠とも思える長い日々が始まった
3: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:17:37.56 ID:ThDPLmlj.net
どこかに出口がある………そうだ、これはきっと夢なんだ………
色々な思考が頭をかけ巡る、だが……絶対に出ることは出来ない、永遠と続く白い世界

不思議なことにこの空間で私は食事も睡眠も排泄すらしなくても良い体になっていた

普通じゃない……いや………そもそも、ここは私が住んでいた世界じゃない

信じたくはないけど、嫌でも気付かされる



1週間後

ルビィ「………………ちゃ……お姉ちゃ………」



最初に来たのは孤独だった

常に家族や友達に囲まれて過ごしていた私にとっては
考えるだけでも恐ろしい事が目の前で起こっているのだ



  グシャ… ポタポタ……

ルビィ「…………う……うっ……なんで……」


ルビィ「何で死ねないの!!うあああああ!!!」


舌を噛んでも、首を締めても絶対に死ぬことは無い
消えることすら許されない世界
4: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:18:08.55 ID:ThDPLmlj.net
1ヶ月後


ルビィ「………………」


もう自我を保つ限界だったかもしれない

その時、ある事に気づく


ルビィ「これ…………文字………」


床に目を凝らすとまるで映画のスクリーンの様に浮かび上がってくるのだ

だが、見た事もない文字……中学生の私には日本語ですら分からない事がまだあるのに、こんなもの理解出来るはずもない


だが

私はひたすら浮かび上がる文字を追いつづけた
それだけが唯一この孤独の世界で私に与えられたものだったから
5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:18:45.61 ID:ThDPLmlj.net
1年後

ひたすらに文字を追い続ける、食事も睡眠も必要ない体、たった1年でも莫大な量の情報が入ってくる………そしてついに言語を理解するまでに至った


浮かびあがるそこに書いてある事は恐らく私が元々いた世界の歴史、物語、人物、思想、科学……
いや………地球そのものの情報と言った方が正しい
中には恐らくまだ世界で発見されてないであろう言語や歴史などもあった


10年後

追っても追っても終わる事なく浮かびあがる文字、どうやら新しい出来事などもいつの間にか加えられているようだ


19年後

もはや何年経ったかなど覚えているはずもない
視覚として覚えていることもほぼない
ただ、家族と自分の名前だけ

そして………
6: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:19:25.62 ID:ThDPLmlj.net
 「ちょっとルビィ、聞いてますの?」

ルビィ「………………へ?」

ダイヤ「いきなりぼーっとして」


ルビィ「あ………あ………こ……ここ」


ダイヤ「??……どうしたんですの?」


ルビィ「………ちゃ」ヨロッ

ルビィ「おね……ちゃ………」ぎゅっ

ダイヤ「もぉ♡いきなりルビィったら…」



私は帰ってきた
8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:19:58.14 ID:ThDPLmlj.net
そして高校に入学する、勿論、姉や友人の花丸と同じ学校だ



千歌「スクールアイドル部でぇす!!」

曜「はぁ…………千歌ちゃん……」ガクッ


そこで彼女達と出会う


千歌「サッ、ササッ」チラシピラッ

ルビィ(はぁ………悲しい事に文字を追ってしまう、もう職業病だよ……)

千歌「じ~っ」

ルビィ「ぴ、ぴぎゃあああ!!!」トテトテ


高校に入る迄の間に元々の私という人物は理解したが
事実上、数十年は引きこもりだった私は極度の人見知りになっていた
9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:20:50.90 ID:ThDPLmlj.net
そして彼女達の作ったスクールアイドル"Aqours"に入る事になるのだが……


花丸「………」

ルビィ「花丸ちゃん……」

花丸「マルは大丈夫ずら、先に帰ってて」

女子生徒「早く来いって」グイッ

花丸「…ぅぅ……はい…」スタスタ…


こんな田舎の学校だから少しでも目立つ1年生は当然のようにイジメをウケていた、私や花丸は見るからにおとなしそうだったので格好の標的だったはず………
   
  
だが……1つだけ普通とは違っていた事がある
10: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:21:25.99 ID:ThDPLmlj.net
花丸「ごふっ……い……痛いずらぁ……」フルフル

女子生徒「キャハハ!テメ調子こいてアイドルとかやってるからだろ!」

女子生徒2「顔は流石にマズイってwあはは」

   スタスタ……スッ

女子生徒「…へ?なんだよお前…」

  
   ゴキィィッ!!……バタ…


ルビィ「あ……顔はマズイんだっけ、まあいいか」

女子生徒2「○○ちゃん!?ひっ?!ヤバイよこれぇ……」ユサユサ

ルビィ「いや、君もだから……よっ」ガゴオォッ!!

女子生徒2「痛いぃ!!!……アアア………たずげて……」ズルズル…

ルビィ「あはは、肋骨折れちゃったかな……まだまだ痛い事あるけど」

ルビィ「どこからやっちゃおうかな」

女子生徒2「…あ……ううっ……ごめなさっ……助けて………いぃ」ポロポロ

   ドゴオオッ!!……ドサッ…

花丸「……え……え……ルビィ…ちゃ…」

ルビィ「帰ろっ……♡花丸ちゃん」


そう……私の頭脳、精神は、既に常人からは計り知れない領域まで達していた
たかが田舎の女子高校生くらいなら、最悪殺してしまってもどうにでもなる……

私にとってはもはや、蚊を潰すくらいの感覚になっていた
11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:22:02.66 ID:ThDPLmlj.net
ルビィ「懲りないなぁ、この人達……」

花丸「ルビィちゃん……これ、30人はいるずら……どうするの…」ガクガク

ルビィ「え~と……とりあえず皆、入院してもらおうかなぁ……」

花丸「ええ……大丈夫ずら……?」

ルビィ「…うゅ………だって毎回、面倒臭いんだもん……。」

花丸「いや、ルビィちゃんの方だよ」

ルビィ「ルビィのことぉ?心配してくれてありがと…花丸ちゃん//」

ルビィ「ルビィは大丈夫だから、ちょっとそこで本でも読んでてね」

  スタスタ……

もはや相手の数など問題ではなかった
所詮は只の煩い虫、いつものように私が一方的に蹂躙するだけ

ルビィ「………終わったよ、花丸ちゃん……さあ帰ろっ…」

花丸「うん!」

気づけば私に牙を向く者は全て狩り尽くしていた


そして今に至る
13: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:22:44.60 ID:ThDPLmlj.net
絵里「でもまさか、そんな物がこの世に存在していたなんて……」

ルビィ「あぁ……実に興味深いだろう、だから私はこの会社を立ち上げた、全ての謎を解明する為にな」

絵里「なる程ですね………しかし、わずか2年でここまで会社を大きくするなんて」

ルビィ「確かに並の人間には不可能かもしれんな……と言ってもあの当時の私はまだ30歳程度だったが」

絵里「……え………?」

ルビィ「おかしいとは思わないかね?どんな天才だとしても、僅か2年でこんな一大企業を創りあげるなんて」

絵里「…………まさか……!?」


ルビィ「ああ……人の好奇心というのは時に、狂気に満ちていてな……」


ルビィ「押したんだよ………。」


ルビィ「つまづく度に、困難な壁に直面する度に…私はあそこへ向かった、何度も何度もね。」

絵里「…ひっ………」ガクガク

ルビィ「ふふ……絢瀬君………今、私の年齢がいくつかわかるかね?」

絵里「い、いえ……想像もつきません…」

絵里「しかし……何故その話を私なんかに!?」
14: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:23:23.10 ID:ThDPLmlj.net
ルビィ「実は最近あのボタンについて分かった事があってな。」

絵里「……と、いいますと?」

ルビィ「未だにどのような構造なのかは不明だが、どうやらあれは未来から送られてきたみたいなのだ」

絵里「ええ!?しかし……一体誰がそんなこと」

ルビィ「さあな……だが」

ルビィ「20年という時間設定もどうやら私があの空間で自我を保つ限界ギリギリに調整をしてあるようだ」

ルビィ「まぁ、それ以外はまだまだ謎だらけだがな」

ルビィ「ちなみに、ここに保管してあるのだが」カチャッ
   コトッ……。

ルビィ「どうだい……君も押してみるかね?」ニヤリ


絵里「ひっ……いえ、私は!!」



ルビィ「では…………正解は?!」

絵里「越後製菓あ!!」ピンポーン!

絵里「あああ!!しまったあ!!!」ガクガク


ルビィ「ふふっ……冗談だ、これは只のレプリカだよ」

絵里「は………ふう……寿命が縮みましたよ…」ハァハァ
15: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/14(水) 02:23:55.24 ID:ThDPLmlj.net
ルビィ「だがこの私にも未だに敵わない者が2人程居てな………」

絵里「?!」

ルビィ「さて、ついつい長話をしてしまったな……そろそろ行くか…初詣に」

絵里「はい……社長!」


某神社

絵里「久々に来たわね、少し知り合いに挨拶してきますね、社長」スタスタ

ルビィ「ああ……では私もそうさせてもらおうかな」

ルビィ「お姉ちゃ!にぃにー!」トテトテ

俺「あ、ルビィじゃん」

ダイヤ「ルビィ~!こっちですわ~!」手ぶんぶん

だいるび「うゆ♡」くっつき

俺「……流石に2人ひっつかれるのはキツいって……ほら、ルビィは肩車してやるから」

ルビィ「ぴ、ぴぎゃ!!恥ずかしいよぉ//」

俺「いーから、はよ」クイッ

ダイヤ「あらあらルビィったら♡これじゃ私達、兄弟というより親子………ですわね///」ポッ//

ルビィ「ううう//もう帰りたいよぉ///」


おしまい


以上、黒澤家長男 ルビィ回想編でした
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2018年5月26日
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