海未「5W1H」

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海未-アイキャッチ25
1: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 13:14:15.63 ID:9+ynaka6.net
穂乃果「それでさー、それが超面白くて……」

ことり「うんうんすごかったよねー」

ガラッ

海未「2人とも何の話をしているんですか?」

穂乃果「海未ちゃんおかえりー、それがすごい面白くてさ、どーんがばーんでどーんって」

ことり「もー思い出しただけで笑っちゃうよねー、お腹痛いよぉ」

海未「うーん……これではさっぱりですね」


海未「まず誰の話なのですか?」

穂乃果「えっとね>>3の話なんだけど」

元スレ: 海未「5W1H」

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3: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 13:18:37.68 ID:q5neJLpM.net
電撃ネットワーク
5: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 13:24:09.59 ID:9+ynaka6.net
ごめんやる気無くなった
6: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 13:27:34.15 ID:9+ynaka6.net
安価スレは忘れてくれ
7: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 13:34:46.01 ID:9+ynaka6.net
海未「そんな言い方じゃ……何も分かりませんよ」

穂乃果「ごめんね海未ちゃん、そんなつもりは」

海未「ならどういうつもりなんですか!説明してください!」

穂乃果「あはは……そのね、なんていうか」

海未「もういいです」

穂乃果「えっ」

海未「そんな曖昧な言葉、聞きたくないっ!」

バタン!   タッタッタタッタッ

穂乃果「海未……ちゃん」


──────────────────


私は耳を塞いだ

彼女の声を聞きたくなかったから

私は目を塞いだ

彼女の姿を見たくなかったら

私は心を塞いだ

彼女の気持ちを──知る勇気すら無かったから



      
       「5W1H」
8: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 13:42:29.06 ID:9+ynaka6.net
部室

希「なんや天気悪そうやねぇ」

にこ「天気予報だと夕方から夜にかけて本格的に降り出すみたい、これは練習は無理かな」

希「ふむ、どうする?海未ちゃん?」

海未「…………」

希「海未ちゃん?」

海未「あっ、は、はい!なんでしょう」

にこ「今日練習するかどうかってこと、この曇り空でしょ?」

海未「そう……ですね」

にこ「?」

海未「今日は……無しでいいんじゃないですか、丁度私も用事がありますし、ではまた」

バタン

希「おつかれ~」

にこ「なんだか変な海未ねぇ、覇気も無いし、ことり何か知ってる?」

ことり「えぇっ!えーっと……うん!知らない知らない、ことりは何もしりませんよー」

にこ「これは知ってるわね」

希「よーし、どんな方法で聞き出そうかなぁ」ワシワシ

ことり「い、いやぁああああぁあああぁああああ!!!」
9: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 13:51:16.82 ID:9+ynaka6.net
─────────────────────────

特に用事など無かった

ただ、あの場所に居づらくて

あのまま待ってたら……彼女と会ってしまうような気がして

今の自分に面と向かって話す自信はない

今朝も、授業中も――ずっと

────────────────────────

昇降口

海未「……早く帰ろう」

ザーッ!!

海未「嘘っ、雨!傘は……無い」

海未「いつもなら朝の予報を聞き逃すなんてことは無いのに」

ザー  ザー  ザー  ザー

海未「これも逃げた自分への罰……なんて」


絵里「海未?ちょっといいかしら」

海未「絵里、どうして」

絵里「少しだけ、話をしたいの」
10: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 13:58:48.03 ID:9+ynaka6.net
部室

にこ「なるほど、穂乃果と海未が喧嘩ねぇ」

ことり「うん」

にこ「あの2人には珍しい気もするけど」

ことり「そんなこと無いよ、結構海未ちゃんと穂乃果ちゃんは言い合うことも多いし……ちょっと羨ましいくらい」

にこ「え?何か言った?」

ことり「ううん、何でも、でも確かに口も聞かないように避けてるってのは久しぶりかな」

にこ「一体何があったのよ」

ことり「だからそれはちょっと……っていやぁああああ!!」

にこ「ほらほら、言わないとにこにこマックスの刑よ~にこにこ~」

ことり「あんっ、だめっ、そこはぁぁあああん!」


廊下

希「そう、そういうことなんよえりち」

絵里『電話ありがとね希、実はこっちも頼まれてて』

希「頼まれ……あーそういうこと」

絵里「うん、なんとか仲直りできるといいんだけど」

希「そうやねぇ~あ!そうだ!うちに任せとき!」

絵里「なんだか希がその反応する時って不安だわ……」
11: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 14:05:15.42 ID:9+ynaka6.net
───────────────
────────
────

昇降口

絵里「(大丈夫、きっと大丈夫、希を信じるのよ私!)」

海未「……絵里?急に黙ってどうしたんですか」

絵里「えっ!な、なんでもないわ、そうそう話の続きね」

海未「はぁ……」 

絵里「実は生徒会の仕事の件なんだけど」

海未「そういえば確認してもらっていましたね、何か不備のある点でも」

絵里「そうねー、口じゃ言いにくいから生徒会室に行きましょう、そこで直接指摘するわ」

海未「はい……いいですけど」


絵里「(よし、上手く行ったわ!そっちも頼むわよ希!)」
12: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 14:10:48.13 ID:9+ynaka6.net
部室

ガチャ

希「で?にこっちは何してるん?」

にこ「違うのよ希、ここにことりが半裸でぐでーっと倒れてるのは私が攻めすぎたからじゃなくて、そ、そうよ!にこの魅力にノックアウトさr」

希「はいはいそういうのいいから」

にこ「哀れんだ目で見るのはやめてっ!!」

希「とにかくここにたぶん穂乃果ちゃんが来るから、来たら生徒会室に行くように伝えてくれる?」

にこ「穂乃果が?うん、分かったわ、希はどこかいくの?」

希「少し盛り上げるための準備を……ね」

にこ「それはよからぬことを考えている目だわ」

希「とーにーかーく、穂乃果ちゃんに伝えたらことりちゃん担いでさっさと帰ること」

にこ「帰る?」

希「そっ、2人の邪魔をするのは野暮やからね」
13: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 14:18:13.17 ID:9+ynaka6.net
廊下

希「うぉーい、えりっちー!」

絵里「もう、希はどうしてそうテンション高いのかなぁ」

希「夜みたいに暗くて人気のない学校!テンション上がるやろ!」

絵里「小学生?それに人気が無いのは希が人払いの指示を出したからでしょ」

希「まーまー、それで首尾は順調なん?」 

絵里「一応見かけた生徒には雨脚が強まるからって早期帰宅を促してる、もともと午前授業で残ってる生徒も少ないみたいだけど」

希「順調やな」

絵里「でもいいのかしら、こんな嘘を触れ回るようなこと」

希「大丈夫やで、このネットの予報見ても雨が強くなるのは事実だし、まっさか台風が来るわけでも無い……し」ピッ

絵里「どうしたの?急に画面見て固まって」


希「いや……台風がな……進路変えてすごい速度でこっちに来るって」
14: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 14:29:34.31 ID:9+ynaka6.net
生徒会室

カリカリ カリカリ

海未「はぁ……絵里、戻ってきませんね」

カリカリ カリカリ

海未「こんな細かい訂正、締め切りが近いわけでもないなら今度で良いのでは」


ザー! ザ!ー ザー! ザー!

ガタガタ! ガタガタ! 


雨はますます強くなり、風は激しく窓を揺らす

薄暗い生徒会室には私1人

そう、私1人だけ

外とは対照的に中には何の音もなかった

シーンと静かな世界が広がっている

この暗い雲と雨に1人だけ閉じ込められたような錯覚

それは皮肉にも今の私の心と同じだった


海未「いっそこのまま、晴れなければ……」


コンコン  

海未「絵里?別にノックしなくても――」




穂乃果「海未ちゃん――私だよ、穂乃果」

海未「……っ!」
16: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 14:53:14.43 ID:9+ynaka6.net
廊下

にこ「なに廊下でぎゃーぎゃー騒いでるのよアンタらは」

希「大変やにこっち、本当に台風が来る!来てまう!」

絵里「てかなんでにここそことりを背負ってるのよ」

にこ「そこはノーコメントで」

希「もうどうするん?早く2人にも知らせちゃう?」

絵里「でも今空気をぶち壊すのはちょっとはばかられるというか……」

希「でも今はそんなこと言ってる場合じゃない!巨大台風なんやで!」

絵里「はぁ~?元はといえば希が『2人きりドッキリ大作戦ー!』とか言い出すからー!」

希「えりちだって乗ったやん!」

絵里「なっ、くぅ~!」

にこ「はいはいそのぐらいにしなさい、アンタらがヒートアップしてどうすんのよ」

絵里「にこ……」 希「にこっち……」

にこ「とにかく2人には連絡して、私達も誰か親に迎えに来て貰いましょう?この様子じゃ公共交通も動かなそうだし」

絵里「じゃあ誰か親御さんに連絡付く人ー?」

にこ「今日はいないわ」 希「仕事で」 絵里「うちは海外に行ってるって」

希「誰もいないやん……」
17: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 14:53:47.19 ID:9+ynaka6.net
にこ「仕方ないわね、今日は泊まりよ泊まり、部室にでも戻りましょ」

絵里「……泊まり?」

にこ「そう、夜の学校で泊まり」

絵里「……夜の……学校……」ガクブル ガクブル

希「だ、大丈夫やえりち落ち着いて、ほら?電気もちゃんと付くし」パチッ

にこ「付かないわね」

希「あ……あれ?」 パチッ パチッ


絵里「い、いやぁああああああああああああああ!!」

希「えりちぃいいいいいいいいい!!」
18: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 15:05:44.20 ID:9+ynaka6.net
生徒会室

どこかで誰かが叫んだ気がする

でも今はそんなものは聞こえない

激しく打つ胸の鼓動が、全ての音をかきけしていた


穂乃果「なんか、こう面と向かって話すのも久しぶりだね」

海未「そう……ですね」

穂乃果「あのね海未ちゃん、あの日のことは」

海未「誤解ですよね、聞きました、もう何回も」

穂乃果「うん」

海未「だから何がどう誤解なのですか!私はちゃんと説明して貰わないと分からないんです!」

穂乃果「ごめん」

海未「やめてください、謝るのは」

穂乃果「私にもね、よく分からないんだ、これが本当の気持ちなのか」

海未「またそうやって言葉を濁して、あなたはいつも……いつも……」

穂乃果「だからねっ!伝えたくて!私っ!」

海未「何を?」ギロ  

穂乃果「あ……いや、えっと……」

海未「っ!何も……伝えてくれないのですね」

穂乃果「違うよ、違うの、違うんだよ」 

海未「そうですか、私には伝えたくないと」

穂乃果「だから違うよっ!」

海未「ならなんなんです!あの日からずっと!私の前に来てはそれの繰り返し!ごめんと分からないだけ!私はどう返せばいいんですか!私はどう答えればいいんですか!」

海未「私は……


あなたのその悲しそうな顔を――いつまで見続けないといけないの……」


穂乃果「…………」


そして、私はまた逃げ出した
19: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 15:15:29.89 ID:9+ynaka6.net
廊下

暗い校舎、そこを私は走り続けた

溢れる涙が横に流れる

理不尽な気持ちが理不尽に押しつぶされて

吐き出した言葉は誰でもない私に刺さって

自分はいったい何がしたいんだろう

何を知れば納得するのだろう

穂乃果の口からどんな言葉が聞ければ満足するのだろう

分からない、分からない、分からない

ただ、走り続ける


こんな時でも思い出すのは――あの日のことだった


──────
────────────
─────────────────


あの日は、穂乃果と遊ぶ約束をしていた

久しぶりのことでとても楽しみにしていたのを覚えている


穂乃果『ねぇねぇ海未ちゃん、明日は何処に行こうか?』

海未「そんなの穂乃果の好きな所で良いですよ」

穂乃果『えーもっと真面目に考えてよー』

海未「ふふっ、はいはい、もう仕方ないですねー穂乃果は」


前日の夜の電話でも楽しく会話していた

そしてさすがにそろそろ寝不足になるという所で切り

穂乃果「また明日ね、海未ちゃん」

海未「はい、待ってます」


そして、その日

穂乃果は来なかった
20: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 15:20:06.23 ID:9+ynaka6.net
別にそれに怒ったのではない

穂乃果といればままあることだ、腹を立てても仕方ない

着信したメールには『急に熱が出ていけなくなった、ごめんね』と書いてあった

しょうがないと気持ちを切替えどうせ街に出てきたのだからと用事を済ませる

そして、穂乃果の見舞いにでも行こうかと思いつつとある店に立ち寄った時


私はそこに、穂乃果がいるのを見た


海未「…………えっ?」
21: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 15:24:41.61 ID:9+ynaka6.net
思わず私は持っていた買い物袋を落としそうになった

無論そこはドラックストアや薬局ではない

穂乃果も特に無理して出てきている様子はない

照れながら、親しげに店員と会話をしている

何故そこに穂乃果がいるのか、私には全く見当も付かなかった


海未「ほ、ほ……」

一声かければいい

そう、何気なくかければいいんだ


でも……私は怖くて

私の知らない穂乃果を見てしまうのが怖くて


結局、立ち去るのを影から見ているしか無かった
22: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 15:29:08.00 ID:9+ynaka6.net
再び学校で会った穂乃果に聞いた

「あの日はどうしてた?」と

穂乃果は答える

「家でずっと寝てたよ」と

そのやり取りが何度か続き埒が明かなくなったので私はストレートに本題をぶつける

あの日穂乃果の姿を見ていたと

すると穂乃果は急にしどろもどろになり曖昧な返事しか返さなくなった

しまいにはごめんごめんと謝る始末

違う、違うよ穂乃果

私は欲しいのはそんな言葉じゃない

私は本当のことが知りたいの


ねぇ――教えてよ、穂乃果
23: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 15:42:33.41 ID:9+ynaka6.net
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ガタガタ!!ガタガタ!!

海未「はぁっ……、はぁっ……」

雨風は一向に止む気配が無かった

汗が額を伝い垂れる

走った暑さが雨の湿気と混ざり制服の中がもわっとする


気持ち悪い


海未「はぁ……、もっと、鍛える必要がありますねこれは……ははは」

気がつけば階段の踊り場にいた

壁に背を預け左の手の甲で目を覆う

走ってる間も、あの日のことを思い出していた


海未「もう、いいのに」

もうとっくに答えは知っているんだろう?

本当は答え合わせがしたかっただけなんだろう?

ああ、そうだ


だってあの日、穂乃果がいたあの店のあのコーナー

あそこは、WhiteDeltaが出店していた場所

世情に鈍い私でもそれぐらいは知っている


WhiteDelta――恋人へのプレゼント専門店
24: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 15:49:11.46 ID:9+ynaka6.net
穂乃果「海未ちゃん!!」

海未「っ!?」ビクッ!

見ると階段の下に穂乃果がいた

穂乃果「待ってて!今いくから!」

海未「もう、来ないでください!!」


カンッ カンカンッ カンカンッ

階段を駆け上がる、ひたすら上へ、上へ
 
カンッ カンカンッ カンカンッ


穂乃果「待って!待ってよ!」

海未「やめてください、私はもうっ!もうっ!」

バンッ!

海未「嘘っ、最上階……行き止まり……あっ!」

思い出す、そういえば今日は練習のために鍵を借りてそのまま……

穂乃果「海未ちゃんっ!そっちは危なっ」

ガチャ

バンッ!!!! ゴオオオオオオオオオオォ!!!

扉を開けた途端に突風と雨が吹き込んでくる

そんな屋上に、私は飛び出した
25: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 16:00:01.86 ID:9+ynaka6.net
屋上

銃弾のように打ち付ける雨、薄い制服など何の盾にもならない

あっという間に頭の先から足の先までびちゃびちゃになる

飛び出した私を追って穂乃果も躊躇いなく踏み込んでくる


海未「来ないでっ!!!」

力の限り叫ぶ

穂乃果「海未ちゃん、ここは危ないよ、一緒に戻ろう?風邪ひいちゃうよ」

海未「そんな私を心配するようなセリフ……」

穂乃果「心配だよっ!心配に決まってるじゃん!だって海未ちゃんは……大事なっ!」

海未「うるさいっ!!」

穂乃果「……っ!」


私と穂乃果の間に静かな時が流れる

実際は風がうるさいほどうるさくて、お互いの声を聞き取るのもやっとで

でも私たちにはそんなノイズは聞こえない
26: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 16:11:02.87 ID:9+ynaka6.net
海未「もう、いいんですよ」

ポツリと言葉漏らし脱力し、濡れた髪を掻き上げた

穂乃果「………え?」

海未「私は全部知ってますから」

目の前のずぶ濡れの穂乃果は不思議そうな顔をしている

そうだ、もういいだろう、潮時だ

海未「ずいぶん責めてしまいましたね、ごめんなさい」

海未「……でも私はどうしてもあなたから答えが欲しかった、あなたから言って欲しかった」

海未「そうすれば、納得できると思ったから」

海未「あなたが選んだ選択なら受け入れられると思った」

穂乃果「海未……ちゃん」

海未「私は知っています」

海未「あなたがあの日、どこで、なにをしていて、どうして私の所に来なかったのか」



海未「ねぇ穂乃果――」

その声は、震えて、絞り出すような、精一杯の

海未「あなた……好きな人が、いるんでしょう」
27: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 16:21:42.28 ID:9+ynaka6.net
言ってしまった

目を瞑る、穂乃果の顔なんて見れない

怖い、怖い、怖い、どんなことを言われるか


穂乃果「ぷっ」


しかし、その声は予想とは正反対で


穂乃果「ぷっ、あはっはっはっはっはっはっは!」

海未「え?穂乃果?え?笑って……?」

穂乃果「はっ、あっひー、はははは、あーそういう、くくくっ」

正直、理解が出来なかった

穂乃果は1人で笑ったり納得したり悟ったような顔したり

もしかして……私はすごく見当違いのことを
28: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 16:24:29.77 ID:9+ynaka6.net
穂乃果「あーあ、バレちゃったか」

海未「えっ」

穂乃果「こうなったら観念するしか無いね」

そう言って穂乃果がポケットから取り出したのは手の平に収まる程度の何か

そして、それを包装している紙袋についてるのは

海未「WhiteDeltaの……ロゴマーク」


なんだ……やっぱり当たっていたじゃないか

そう、これが答え、これが……


穂乃果「はいっ」

海未「えっ?」

顔を上げるといつの間にか穂乃果が近くにいた

海未「えっと……どういう?」

穂乃果「だーかーら、あげるって、はい」

海未「わ、私に?」

穂乃果「他に誰がいるの、これは……う、海未ちゃんへのプレゼントなんだから!」

海未「え、え、え」

ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!???
29: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 16:34:34.77 ID:9+ynaka6.net
海未「ちょ、ちょっと待ってください!どういうことなんですか!?意味が分かりません!!」

穂乃果「どうもこうもそういうことだよっ!!」

海未「はぁぁぁ!?」

目の前の顔はもう真っ赤で、たぶん私も真っ赤で

きっと周りから見たら体に当たる雨が蒸発して見えるぐらい熱くなっている

海未「念のため聞きますけど、これ渡すのがどういう意味か分かってるんですか!?」

穂乃果「わ、わかってるよ!もちのロンだよ!」

海未「なな、ななななななななななな」


そう、WhiteDeltaは恋人へ送る愛の証
こんなものを手渡すのは既に公認のバカップル同士かさもなくばジョークグッズだ
ガチというか公式の押しが強すぎて学生の告白の際に使おうものなら本気すぎてドン引きされるか冗談と笑われるか

とにかくそれぐらいのものなのだ

そして

海未「冗談では……無いんですよね」

穂乃果「うん、これは私の本気だよ」

と、いうことは


いうことはぁぁぁぁぁあああああああああ

海未「あああああああああああああああああああああ!!」プシュー!

穂乃果「海未ちゃん!?大丈夫!?」
30: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 16:43:50.86 ID:9+ynaka6.net
海未「セツメイヲモトメマス」

穂乃果「えっ」

海未「セツメイヲモトメマス」

穂乃果「どうしよう、海未ちゃんが暴走しすぎてロボットみたいになってる」

海未「だーっ!!もう!!じゃああの日は何で来なかったんですか!!!」

穂乃果「それはそのね……熱が出たのは本当なんだけど……あっちの熱というか……ね?」モジモジ

穂乃果「眠れないなぁって海未の事考えてたら突発的に気づいたというか……その、自分の気持ちに……」モジモジ

海未「あー!なぜか聞いてるほうも恥ずかしくなってくるぅうううう」

穂乃果「それでこんな不純な気持ちじゃ会えないと思って、それで断って、でも気持ちは収まらなくて」

穂乃果「ある人に相談したらこれがいいってWhiteDeltaを勧められて、それでこっそり買いに行った次第で……たはは」

海未「はぁ……行動が全て突発的すぎる、意味が分かりません」

穂乃果「い、意味が分からなくてもこの気持ちは本物だもん!」

海未「だもんと言われましても」

穂乃果「海未ちゃんはさ……嫌なの?」

海未「嫌……ではありませんが」

穂乃果「じゃあ」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
31: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 16:51:34.90 ID:9+ynaka6.net
穂乃果の手が肩にかかる

海未「私、分からないんです」

海未「いつ好きになったのかもどこで好きになったのかも」

海未「どうして好きになったかも分からない」

海未「何もわからない、自分の心なのに……こんなんじゃ自信持って好きなんて!」

穂乃果「海未ちゃん」

穂乃果の手が私の唇を塞ぐ、そして穂乃果はゆっくりと首を降った

穂乃果「私だってそんな難しいことは分からないよ、だってバカだから、自分の心に理屈なんて付けられない」

穂乃果「ただ、そんなものなくったって――――」
32: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 16:57:19.66 ID:9+ynaka6.net
穂乃果の顔が近い、お互いの息が顔にかかる

口を塞いでいた右手は私の頬を撫で頭の後ろに

左手はそっと腰に回される

穂乃果に抱かれるような形で、私も彼女の背中に手を回す

濡れた制服は薄く、肌の温度が直に伝わり

押し付けあった胸からお互いの鼓動がハーモニーを奏でる


――そして、お互いの唇が


       優しく、重なる
33: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 17:06:15.21 ID:9+ynaka6.net
穂乃果「伝わった?」

海未「う、うん……」

穂乃果「可愛いなぁ~」

海未「可愛くないですっ!」

穂乃果「いやー海未ちゃんは可愛いなぁ!!」ギュー

海未「ひやぁあああああ!!そ、そんなきつく抱きしめられっ、も、もうっ!」ポカポカ

穂乃果「あははははっ、でもさ……伝わるんだよ」

穂乃果「難しいこと考えなくたって、好きは伝わる」

海未「はい」


しっかりと体が覚えている

穂乃果から伝わった愛の鼓動を
34: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 17:10:21.10 ID:9+ynaka6.net
穂乃果「だれが、いつ、なんで、それと……どこで、となぜだっけ?」

海未「そうですね、5W、あと1Hもありますが」

穂乃果「そうそう5W1H」


だから、と穂乃果は笑顔でいう

穂乃果「5Wなんて無くても1つのHeartがあればいいんだよ!……なんてね」


それはとても優しい言葉だった




海未「穂乃果」

穂乃果「なに?」

海未「ちょっとくさいです」

穂乃果「えっ……臭う!?嘘っ!?」


海未「くくくっ」

穂乃果「もー!なにー?なんなのー?」
35: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 17:15:12.94 ID:9+ynaka6.net
海未「戻りましょうか」

穂乃果「うん、そうだね」

私の差し出した手を、穂乃果は握りしめる

そのまま部室まで手を離さずに帰る


体は2人ともびしょびしょで冷たかったけど心はとても温かい

繋がれた、この温度を忘れずに


いつまでも――2人


大好きな人と、一緒に







おわり
37: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 17:23:44.58 ID:9+ynaka6.net
~蛇足~

部室

海未「な、なんですかこれはっ!!」

穂乃果「うーむ……これは」


穂乃果と部室に戻るとそこは何というか……

ピンクのライトにムーディーなBGMにダブルベッド、こう1言でいうと


穂乃果「お色気空間?」

海未「なんだか大体犯人が読めてきましたよ」


ビクッ ビクッ ニコッ スヤー


壁の向こうに気配を感じたがスルーしておこう
38: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 17:26:53.90 ID:9+ynaka6.net
海未「とにかく風邪を引くといけません、濡れた服は脱いで……穂乃果?」

穂乃果「くん、くんくん、なんかこの部屋いい匂いがする……」

海未「あー確かに、ってあっ!!穂乃果!これは吸ってはいけな」

穂乃果「はぁ……はぁ……ぐへへへへ」

海未「あああぁ、手遅れだったー!」

穂乃果「ぐへへ、へへへ、半裸の海未ちゃん、ぐへへへへ」

海未「いや穂乃果も脱ぐんですよ、ほ、ほら風邪を引いて……」

穂乃果「そうだね、ぐへへ、お互い全裸で、ぐへへ」

海未「ちょ、ちょっと待って穂乃果、それは心の準備が……」

穂乃果「うみちゅわぁああああああああああああんんん!!」バッ!!

海未「い、いやぁあああああああああああああ!!!!」
40: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 17:32:55.27 ID:9+ynaka6.net
荒ぶる獣に衣服を剥かれ、あんなとこもこんなとこもペロペロだかグチュグチュだかされてしまう私園田海未

そのうち気持ちよくなってきた所をさらに責められ、攻められ
花の女子高生の花みたいなところでさえ結界寸前の最前線
 
穂乃果「あ!見てみて海未ちゃん!なんかデカイ棒みたいのがあるよ!」

海未「だ、ダメです穂乃果!それは嫌な予感しかしません!」

穂乃果「スイッチ入れるとブルブルするよ面白ーい!」

海未「何か前世のようなものが語りかけます!それはいけないっ!そんな太いもの入らなっ!あぁああ!!」

穂乃果「ファイトだよ!」

海未「ごめんがんばれません」

穂乃果「よーしっ!いっくよー!」


あぁ、もうダメです

お父様お母様、不肖の娘をお許しください

今日私はとても大事なものを失くしました


あんっ
41: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 17:42:27.04 ID:9+ynaka6.net
廊下

アンッ ンンッ イヤンッ グチュッ ンンッ


絵里「あーもうこれ、どんな顔して聞いてれば良いのよ」

希「気にする必要ないよえりち、堂々としてればええねん」

絵里「ほぼ希の内装でしょあれ」

にこ「ことりー、あなたは起きなくていいのよー」ナデナデ

ことり「むにゃ……」スヤスヤ


希「しかしえりちが暴走自転車のように暴れまわるから、結局あの2人に連絡するタイミングは逃すし」

絵里「それは悪かったって」

希「しょうがないから部室にこんな改造するしか策が無かったのよ」

絵里「それはおかしい」


にこ「ま、なんだかんだ2人が仲良くなれて良かったじゃない」

絵里「そう思えるのはさすがね……ふぁー、なんだか眠いわ、ことりみたいに寝ようかしら」

希「廊下で雑魚寝は勘弁願いたいなぁ」

絵里「いいじゃない、ちょうどヒンヤリして」

にこ「あ、そういえば廊下にまつわる七不思議が……」

絵里「……え」 


その後夜通し響いた声は台風の夜の新たな七不思議として噂になったとかならなかったとか

ちゅんちゅん
43: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 17:48:18.09 ID:9+ynaka6.net
チュン チュン 

穂乃果「おはよう海未ちゃん」

海未「うん、おはよう穂乃果」


目覚めると隣には大好きな人の笑顔

こんなに幸せなことはない

そしてその人は全裸のまま仁王立ちするとこう言った


穂乃果「5W1H!つまり5Wなんて無くても、エッチすれば心は通じるってことだね!」bグッ



海未「それ言いたかっただけですよね」




穂乃果「うん、そうだね!!」




ほんとうにほんとうのおわり
44: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 17:52:36.98 ID:9+ynaka6.net
はい、安価スレ立てたけど即効で飽きて
でもこのタイトルで書きたいなぁだったらまた立てるの嫌だなぁとそのまま書きましたごめんね
最初に思いついたのは最後の1言で他は後付けです
本当にそれ言いたかっただけです、そのために書きました、台無しだね


満足したのでこれまで
サヨナラ
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『海未「5W1H」』へのコメント

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2018年5月26日
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