絵里「そうよ……私、好きになるのが好きだったのよ!」 希「はあ?」

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1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:07:11.27 ID:WNOiY/dG.net
希「帰ろ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「うん、希ちゃん」


2人の帰る姿を私はずっと眺める……

ただそれだけの事なのに涙がいつも止まらない

自分はこんなにも希の事が好きだったんだ

希が居ないだけで、こんなにも自分は弱く脆いものなんだと、気づかされる


それは、少し前のお話

元スレ: 絵里「そうよ……私、好きになるのが好きだったのよ!」 希「はあ?」

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2: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:07:45.88 ID:WNOiY/dG.net
絵里「だからね、恋に落ちる瞬間が好きなのよ私!」

希「ああ、そういうことか」

絵里「ほら、最近のお話っていきなり両思いとか実は前から好きでしたとかそればっかじゃない」

希「確かにそうやね」

絵里「むしろマイナスからスタートくらいが私は好きなんだわ」

希「にこっちと真姫ちゃんみたいな感じよね」

絵里「うん、そう……希ってホント例えが上手いわね………」  
3: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:08:23.89 ID:WNOiY/dG.net
希「いやいや、エリチの言いたい事くらいは何となくわかるよ」

希「それはそうと、もうそろそろ帰ろっか」

絵里「そうね」

希「ねぇ、エリチ」

絵里「ん?」

希「たまには手、繋いで帰ろっか」

絵里「ええっ//……まあいいわよ」
4: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:09:04.72 ID:WNOiY/dG.net
翌日

絵里「だからね、私はにこや真姫が好きなのよ」

真姫「ヴェェ!?いきなり何の話よ!」

希(また言ってるん……)

希「あのね真姫ちゃん、エリチはね」

希「惹かれ合う2人が、いつの間にか恋に落ちる瞬間を見るのが好きって言いたいんよ」
5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:09:36.48 ID:WNOiY/dG.net
絵里「そう!そういう事よ!わかってもらえたかしら」

真姫「そういう事ね……って何で私とにこちゃんなのよ//」

絵里「ふふ…照れちゃって」

真姫「もお、からかわないで//」
6: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:10:15.61 ID:WNOiY/dG.net
真姫「でもエリー達にもそういう初々しい頃はあったんでしょ?」

絵里「ええ、そうね…あぁ、あの頃が恋しいわ//」

希「まぁうちは今の方が幸せやけどね♡」

絵里「それは勿論よ!でもこういうのってさぁ、一度きりな訳じゃない?それって勿体無いというか」

真姫「面倒臭いわねほんと、そろそろ帰りましょ」

のぞえり「はーい」


しかし……私の望みは最悪の形で叶うことになる
7: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:10:50.85 ID:WNOiY/dG.net
絵里「希ぃ!!!希ぃぃ!!!」

穂乃果「希ちゃん!……うっ……ひぐ……」


希「………ん……あはは………ここ……どこ」

穂乃果「希ちゃああん!!うわあああ!!!」


穂乃果と希が2人で下校途中、交通事故に巻き込まれ、その際に穂乃果を庇って怪我をしたそうなのだが……
8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:11:27.99 ID:WNOiY/dG.net
絵里「希ぃ……本当によかったわ、貴方に何かあったら私……うぅ……ひっ……」ポロポロ


希「心配かけて、ごめんなさい………」

穂乃果「うううっ……希ちゃ……良かった…ひっ…」


希「あの…………」


絵里「へ?」



希「貴方達は?どちら様ですか……」




希は記憶を失っていた……


学校の事、生徒会の事、スクールアイドルの事


………そして私達9人の思い出も
9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:12:17.88 ID:WNOiY/dG.net
穂乃果「はい、希ちゃん」

希「うん、ありがとう……高坂さん//」

穂乃果「だからぁ、穂乃果でいいってば!」

希「うぅ//……気をつけるよ………穂乃果…ちゃん//」
10: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:12:49.31 ID:WNOiY/dG.net
穂乃果「何で照れてるんだよもう!……」

穂乃果「……ぷっ」

希「……ふふっ……ぷっ」

穂乃果「あははは!なんか笑っちゃうね!」

希「……そうだね!あははは!」


穂乃果は事故の事で希に責任を感じて、退院する迄ずっと付きっきりになっていた


そして私は………
11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:13:31.99 ID:WNOiY/dG.net
真姫「行かなくていいの?、希のとこ」

絵里「……穂乃果がいるから、私まで来たら迷惑かなって」

真姫「行きたいんでしょ、何遠慮なんかしてるのよ」

絵里「……うん…」

真姫「……はぁ、もう…………気にし過ぎよ」

絵里「………うん……。」

真姫(こっちの方が重症ね………)
13: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:14:05.62 ID:WNOiY/dG.net
また希と恋に落ちたい、あの頃が恋しいなんて願ったから……
偶然とはいえ、私が望んだ結果がこれだ……

私は自分を責めずにはいられなかった
14: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:14:46.52 ID:WNOiY/dG.net
それから少し経って、希は学校へ来るようになった


穂乃果「大丈夫なの?何かあったらすぐに言うんだよ?」

希「だから心配し過ぎだって、とりあえず部活は見学するよ」
15: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:15:22.81 ID:WNOiY/dG.net
穂乃果「分からない事があったら何でも聞いてね、穂乃果が全部教えてあげるからさ」

希「もー、なんかお母さんみたいだよ!はは!」

穂乃果「希ちゃーん、何だよそれぇ//」

希「ごめんね!でも頼りにしてるから、穂乃果ちゃん」

穂乃果「うん!」
16: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:15:59.99 ID:WNOiY/dG.net
希「今日から……あの……また……よろしく//」

海未「一応この前も自己紹介しましたが2年の園田海未です」

希「あ、はい//よろしくね……海未ちゃん//」

にこ「ってよそよそし過ぎでしょ!希、あんたの素って意外とシャイなのね」

凛「確かに、これはこれで可愛いね」

希「そ、そんな事言われても//………わかんないよ//」
17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:16:29.11 ID:WNOiY/dG.net
ことり「うう♡希ちゃんっ!」ぎゅっ

希「あわわ///」

穂乃果「もう、あんまり皆も希ちゃんをからかっちゃダメだよぉ、確かに可愛いけどさ」

皆「あははは!」

希「…うぅ…///」
18: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 00:17:33.95 ID:WNOiY/dG.net
希がまた皆と仲良くなるのに時間はかからなかった
特に穂乃果には特別に親しくしている様子で

少し前は、あそこに……希の傍にいるのは穂乃果ではなく私だった

いや……こんな私なんて、希には元々相応しくなかったんだ
32: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 02:50:36.84 ID:tqL8BUgA.net
希「帰ろ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「うん、希ちゃん」

穂乃果「じゃあ皆また明日ぁ、ばいばーい!」

絵里「ええ……また明日…………」



それから数日後

希「あ、あの……」
33: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 02:51:34.60 ID:tqL8BUgA.net
絵里「ん?」

希「絵里…ちゃん、私って生徒会だったんだよね」

絵里「え………うん、そうよ」

希「それで絵里ちゃんが生徒会長だったんだよね」

絵里「……うん」

希「う~ん、一体どんな事してたのかな…全然思い出せないなぁ」


絵里「じゃあ……生徒会室、いってみる?」
34: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 02:52:31.11 ID:tqL8BUgA.net
思えばそれは久しぶりの会話だった

私と希がいつも2人でいた思い出の場所

あそこに行けばひょっとしたら、何か希も………


期待せずにはいられなかった
35: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 02:53:24.89 ID:tqL8BUgA.net
希「ここかぁ……」

希「私と絵里ちゃんはいつもどこに座ってたのかな?」

絵里「……私がここで、希はそっちよ」


そう………そしてここでね

私達は初めてキスをしたんだよ?
36: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 02:54:23.66 ID:tqL8BUgA.net
絵里「……どう……かな、何か……思い出せそう…?」



希「…ごめん、やっぱり覚えてないよ」

絵里「………そう………そうよね…」


わかってた、そんなに都合の良い事起こる訳ないって


希「あの………絵里ちゃん?」


絵里「…………んっ……うっ………」ポロポロ


希「え………え………!?大丈夫?」

希「私……なんか気に触る事言っちゃたかな……あの……ごめんなさい……」

絵里「……違っ………ごめん………ひぐっ…」ポロポロ

絵里「…うう……んっ……先………帰るね……」

希「あっ………」



逃げる様にその場を走り去った

多分、あのままだと私は涙が止まらなかったから

もう………どうしていいかわかんないよ
38: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 04:04:09.43 ID:5THirYxw.net
希「あの、昨日はなんかごめんね」

絵里「ううん、こっちこそ…急にごめんなさい」

希「じゃあ、部室……行こうか」

絵里「……ええ。」


私、何やってるんだろ……嫌われちゃったかな……
39: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 04:06:15.27 ID:5THirYxw.net
穂乃果「だからぁ!無理しちゃダメだってば!」

希「大丈夫だってば、そろそろ私だって練習に参加しないと……」

穂乃果「ダメ!!」

希「………へ?」

穂乃果「もし希ちゃんに何かあったら……私
………もう………絶対いやだよ……だから…」

希「穂乃果ちゃん………あのね」

希「心配してくれて……ありがと…」

穂乃果「うん!」


そこには恋に落ちる瞬間の2人がいた……

こんなの…………こんなの…………

私が見たかったものじゃないよ……
52: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 16:29:33.21 ID:Oe1AeHTc.net
真姫「ねえエリー、貴方……このままでいいの?」

絵里「いいのよ……私ね、決めたの」

絵里「これからは希の最高の友人になってあげたいなって」

絵里「だから………私の恋はもうおしまい!」


真姫「はぁ………、まあ貴方がそれでいいなら私は何も言わないわ」
53: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 16:30:18.36 ID:Oe1AeHTc.net
絵里「うん、なんか色々と気にかけてくれてありがとう真姫!」


真姫(………本当にわかりやすい人)


涙が枯れるほど泣いた後、私は前に進もうと決めた
本当に希の幸せを願うのなら、自分の気持ちを押し殺すくらいできるはずだって
54: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 16:31:06.48 ID:Oe1AeHTc.net
穂乃果「ねえ、絵里ちゃん」

絵里「どうしたの穂乃果?」

穂乃果「あのね……話があるんだ」

絵里「……」

絵里「うん、どうしたの?希の事?」


穂乃果「………うん」
55: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 16:31:52.39 ID:Oe1AeHTc.net
穂乃果「あのね………私……希ちゃんの事」


穂乃果「好き………かも………」


絵里「ふふ、見てたらわかるわよ」


穂乃果「あの…本当にごめんなさい」

穂乃果「……そんなつもりはなかったんだ」

穂乃果「ただ、希ちゃんの事がずっと心配で……」

穂乃果「でもね……気づいたら……あの……」
56: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 16:32:43.90 ID:Oe1AeHTc.net
絵里「それなら仕方ないわよ……それに、希もとても幸せそうだし」

穂乃果「……でも」

絵里「何ぃ~?ひょっとして私に気を遣ってるの!?」

穂乃果「だって……絵里ちゃんと希ちゃんは」

絵里「あのね……、私と希は恋人以前に友達よ?」

絵里「別にこれで仲が悪くなるわけじゃないんだし」
57: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 16:33:23.87 ID:Oe1AeHTc.net
穂乃果「でも!………これで……絵里ちゃんはいいの……」

穂乃果「……私が言える立場じゃないよね…ごめんなさい」

絵里「……」

絵里「……良いに決まってるじゃない!穂乃果も希も私にとっては大切な友達よ」

絵里「2人が幸せなら私も嬉しいに決まってるじゃない♪」
58: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 16:34:15.39 ID:Oe1AeHTc.net
穂乃果「絵里……ちゃん……」

絵里「だから、これからは希の事は頼んだわよ!」

穂乃果「……う、うん」

絵里「さあ、そろそろ練習いくわよ!」

穂乃果「うん」



咄嗟に出た言葉にしては上手くやれた方よね

大丈夫……私は……前に進める
60: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 17:05:07.04 ID:Oe1AeHTc.net
絵里「希、大丈夫?まだダンスも慣れてないんだし、とにかく無理しちゃダメよ」

穂乃果「そーだよ、希ちゃん!」

希「うう、ごめん//」

相変わらず2人が一緒にいるのを見るのは辛いけれど、表面上で取り繕うのはどうにか出来る様にはなってきた

私って案外、図太いのかもね
61: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 17:06:19.05 ID:Oe1AeHTc.net
希「ねえ、絵里ちゃん」

絵里「ん?どうしたの?」

希「今日はね、穂乃果ちゃん達が次のライブの打ち合わせで居ないらしくてね」

希「だから、生徒会の仕事……2人で手伝わない?」

絵里「ええ?でも……希って前にどんな事してたか覚えてないんでしょ」

希「そうだけど……私、今まで皆に迷惑かけてばかりだったから……あの」

希「なんか……役に立ちたくって//……ダメかな?」

絵里「そういう事ね………ええ、たまには私達が見本見せてあげないとね!」

希「うん、ありがとう絵里ちゃん!」
65: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 17:56:43.07 ID:Oe1AeHTc.net
希「えと…」

絵里「そうね…とりあえず要らない資料でも片付けましょっか」

希「うん!」


絵里「さてと、結構な量があるわね……」

希「これは…要らないやつかな?」
66: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 17:57:17.13 ID:Oe1AeHTc.net
絵里「どれどれ……」

絵里「………これ…」

希「んー?」

絵里「ぷっ……懐かしいわね、これね…私達が初めて生徒会で任された仕事の資料だったのよ」

希「そうなの?」

絵里「ええ、よく覚えてるわ……私も希もどこから手をつけていいかわからなくってね」

絵里「毎日遅くまで残ってどうにか形になったんだっけ…」
67: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 17:58:16.36 ID:Oe1AeHTc.net
絵里「……あっ、これも覚えてる」

希「それはー??」

絵里「2人の意見が割れちゃって、珍しく希が引き下がらなくてさ!もう大喧嘩になったのよ」

絵里「おかげでそれから数日は口も聞かなくなってさ、あはは…」


絵里「あとね………これはね………」


絵里「……………これはね………」
68: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/17(土) 17:59:02.12 ID:Oe1AeHTc.net
希「………絵里ちゃん……また泣いてる……」


絵里「……ひぐっ……………う………これは………」ポロポロ


絵里「………うううっ…………んっ……ひっ……」



やっぱり………ここに来ちゃいけなかった

全部思い出しちゃう………貴方の笑った顔も、怒った顔も

帰りにどこに寄ろうとか、新しい映画がどうとか……


くだらない話をずっとしてた事も


私が貴方を………希を大好きで大好きで、いつも一緒に居た事も
76: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 00:56:14.94 ID:E77v7ROk.net
絵里「ごめ………私………ううっ……ひっ……」

希「待って……絵里ちゃん…」


希って本当に全てを見透かしてるみたい

私が辛い時は、いつもぎゅっと抱きしめてくれて

私が泣き止むまでずっと頭を撫でて優しく微笑んでくれて

この温もりも匂いも凄く久しぶりで

だから……余計に涙が溢れてくる
77: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 00:56:43.03 ID:E77v7ROk.net
希「もう、大丈夫かな……」

絵里「ごめんなさい、急に泣き出しちゃって」

希「あのね…この前も絵里ちゃんが泣いてた日にね、穂乃果ちゃんに何でだろうって尋ねたんだ」

希「そしたらね…色々教えてくれた」

希「私が絵里ちゃんを好きだった事、それでいつも一緒に居た事も……きっとそのせいで泣いてたんだなってすぐ分かった」

希「でも私、自分でもどうしていいのかわからなくって……」

希「今も私のせいで泣いてたんだよね」
78: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 00:57:21.34 ID:E77v7ROk.net
絵里「……違っ……これは…」

希「ううん……違わないよ」

希「あれから絵里ちゃん凄く明るくなったから、私もね、もうその事は忘れようって思ってたの」

希「でも、絵里ちゃんずっと我慢してたんだよね…」

希「1人で抱えこんで辛かったよね…私のせいで沢山苦しい思いをさせちゃったよね……」

絵里「………めてよ…」

絵里「………やめてよ……だって……私はもう……」

希「絵里ちゃん……」

希「あのね…上手く言えないんだけど、絵里ちゃんは絵里ちゃんらしくしてた方が良いと思うの」

絵里「……え…」
79: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 00:58:14.42 ID:E77v7ROk.net
希「私の為に我慢とかさ、良くないよ………なんて…偉そうな事言って何かごめん」

希「自分でも何いってるのかよくわかんない、こういう時、前の私なら何て言うんだろうな……」

絵里「………希」

絵里「多分ね………同じように、私らしくしろとか言ったと思う」


そうだよね…希ならきっとそう言う

少しだけ嬉しくなった


絵里「ふふ……そうだったわね……ねぇ、希」

希「………ん?」


絵里「私ね………マイナスからのスタートが大好きなのよ」
84: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 04:25:44.33 ID:G/eReO41.net
希「それ、何の事?」

絵里「何でもないわ、色々スッキリしたの」

そうよ、後先なんか考えるのはやめた

穂乃果や希が幸せならって自分に嘘をついて
言い聞かせて、そんな器用な事できるわけないじゃない

誰よりも希の事が大好き、それが私なんだから

絵里「ねえ希、たまには一緒に帰るわよ」

希「え?う、うん」
85: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 04:26:46.27 ID:G/eReO41.net
希「………」

絵里「久しぶりね、こうやって2人で帰るの……って覚えてるわけないわよね」

希「……ごめん」

絵里「いいのよ…ね、手繋がない?」

希「ええ!?そんな………でも…//」

絵里「いいから、ほら」

希「あ………うん」


絵里「ねえ……穂乃果の事、好き?」

希「……」

希「……うん、好き……なのかも……」

希「…何で……知ってるの」
86: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 04:27:44.84 ID:G/eReO41.net
絵里「希の事くらいすぐにわかるわよ、それに穂乃果はとてもいい子だし」

絵里「でもね……」

希「??」

絵里「すぐに私の事、好きにさせてみせるわ」

希「ええ!い、い……いきなりだね」

絵里「そうよ、それが私なの」

希「……」

希「……ぷっ、あはは!」

絵里「えっ!?そ、そこ笑うとこ?!」

希「だって…ふふっ!……絵里ちゃんて面白いね」

希「でもね、前の私が惹かれたのもちょっと分かった気がする」
87: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 04:29:01.54 ID:G/eReO41.net
絵里「当たり前じゃない、貴方の方が私にベタ惚れだったんだからね」

希「そうなの?」

絵里「……そうよ…多分ね」

希「本当かなぁ?」

絵里「本当よ!…多分」

希「まぁ、今は絵里ちゃんの方が私に夢中みたいだけどね」

絵里「そうよ!今スグにでもキスしたいくらいよ」

希「えっ!それはちょっと//私…だって…穂乃果ちゃ……ちょ?!絵里ちゃ……」


希「んん……っ」


希「………強引だね……でも……そういうの……弱いかも……//」


おしまい
101: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 14:40:36.79 ID:UEhHOI3B.net
整合性とれてきたんで続編いきます!



穂の章

私は初恋をした、最低の初恋

恋人がいる人を気づいたら好きになってたんだ

ドラマとかにでてくる主役達の恋の邪魔者、それが私

でもね、今なら分かる

そんな悪いやつでもね、ヒロインの事が大好きで大好きで

だから、惨めな嫌われ者になってもヒロインの事を諦めきれないんだ


これはそんな悪者のお話
102: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 14:41:53.56 ID:UEhHOI3B.net
穂乃果「希ちゃん!あのね」

希「どうしたの穂乃果ちゃん?」

穂乃果「今度ね、その……お出かけしない?ちょっと遠くまで」

希「ん、どこに行きたいの?」

穂乃果「えっとね……わかんない、旅行っていうか、どこかに2人だけでいってみたいんだ」

希「つまり何も決まってないんだ……」

穂乃果「あ……うん」

希「私はいつでもいいよ、だから決まったら教えてね」
103: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 14:42:31.22 ID:UEhHOI3B.net
希「あ……それとも、一緒に決める?」

穂乃果「うん!」

毎日希ちゃんを好きになる、前はそんなんじゃなかったのに

今はもっと希ちゃんと一緒にいたくて、全部が大好きで

でも、もしいつか希ちゃんの記憶が戻ったら私はどうなるのかな

その時はやっぱり私から離れていっちゃうのかな、とか

そんな最低な事を考えてるから、すぐにバチが当たったんだ
104: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 14:43:34.40 ID:UEhHOI3B.net
絵里「あの、穂乃果……ちょっといいかしら」

穂乃果「どうしたの絵里ちゃん?」

絵里「……あのね」


絵里ちゃんの曇った顔を見ただけで何の話かすぐにわかった

あの時は強がっていたけど、やっぱりまだ希ちゃんが好きなんだなって

絵里ちゃんは私に別れろとも何も言わずただ自分自身の気持ちを伝えて帰っていった

そして私は、自分の初恋はここまでなんだと知った
105: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 14:44:16.72 ID:UEhHOI3B.net
穂乃果「希ちゃん…」

希「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「あのね…やっぱり希ちゃんは絵里ちゃんが好きだよね」

希「……」

穂乃果「いや、いいんだ!元々 穂乃果が勝手に割って入ってきたんだし」

希「……私ね、最低なんだ。」

希「穂乃果ちゃんが大好き。でもね…絵里ちゃんの事も放っておけなくて」

優しい希ちゃんの事だから、こうなるのはわかってた

だからね、もう決めた
106: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/18(日) 14:44:53.90 ID:UEhHOI3B.net
穂乃果「今度の連休でね、少し離れた海辺の旅館にでも行ってみようよ」

希「海?何で海?もう冬だけど」

穂乃果「何となく……海かなって!」


冬の海に行くなんて多分誰もやらないだろうから


絵里ちゃんだってやらないだろうから


これが私と希ちゃんのお別れになるだろうから


私との思い出、絶対に忘れてほしくなかったから
115: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:11:19.95 ID:6SwDbCGO.net
そしてそれから


穂乃果「うーっ……寒いって……」

希「穂乃果ちゃんが行きたいって言い出したんでしょ!もぉ」

穂乃果「そうだけど……ううっ」

希「穂乃果ちゃん……手」

穂乃果「手?……はい……あっ」


希「ほら、こうしたら2人共温かいよ//」

穂乃果「………うん…」

希ちゃんのポケットの中で繋いだ手は凄く温かくて
ずっとこんな日が続けばと思うと、胸が苦しくて……何で私は希ちゃんを好きになっちゃったのかな……
116: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:11:53.50 ID:6SwDbCGO.net
穂乃果「着いたよ、ここ」

希「えっと……牡蠣小屋?」

穂乃果「うん、たまにはこういうのも楽しそうでしょ、入ろっ!」


希「はは、でも女の子2人でエビ焼いてる姿は中々面白いね」

穂乃果「あはは、そうだね……まぁ希ちゃん何か焼いて食べたら喜ぶかなって」

希「そんなイメージなの?複雑だな……」

穂乃果「まあまあ、ほら焼けたよ」

希「いただきます、ん……おいし」
117: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:12:22.31 ID:6SwDbCGO.net
希「ねぇ穂乃果ちゃん」

穂乃果「ほぇ?」

希「私の為に色々お店探したりプラン考えてくれたんだよね」

希「さっきチラッと見えちゃった、沢山調べてメモしてあるの」

穂乃果「だって……楽しみだったんだもん」

希「ありがと、穂乃果ちゃん♡」


希「おかげで美味しい物食べれたし、旅館いこうか」

穂乃果「うん!」
118: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:12:52.01 ID:6SwDbCGO.net
希「結構立派なところだね」

「ようこそお待ちしておりました、どうぞ」

穂乃果「行こ、希ちゃん」

「それではごゆっくり」

穂乃果「とりあえず今からどうする?」

希「外は寒いしね、中でゴロゴロしようかな」

穂乃果「えーっ、それじゃせっかくここまで来た意味だよ」

希「だってぇ……穂乃果ちゃんも寒いって言ってたもん」

穂乃果「もう……すぐふてくされる、あはは」

穂乃果「あ……そうだ」

希「んー?」

穂乃果「せっかくだし……お風呂一緒にはいろうよ」
119: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:13:26.76 ID:6SwDbCGO.net
希「なっ//」

希「……ちょっと……恥ずかしい//」

穂乃果「あー、照れてる!ほらほら~早く準備しようよ!」


希「うん……わかった//」

希「あの……」

穂乃果「ん?」

希「先……入ってて……今から服脱ぐから」

穂乃果「うん」
120: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:14:11.47 ID:6SwDbCGO.net
希「よいしょ……ちょっと熱いけど、丁度いいね」

穂乃果「希ちゃん、もっとこっち」

希「……うん」
121: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:14:50.82 ID:6SwDbCGO.net
穂乃果「んん……希ちゃん……大好き」

希「私も……」

それから沢山キスをしたり抱き合ったり……


希「……そろそろ上がろうか」

穂乃果「うん、穂乃果も一緒に上がる」


穂乃果「ねぇ………希ちゃん」

希「んー?」
122: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:15:17.55 ID:6SwDbCGO.net
穂乃果「こっち……」

希「ちょ……ん………穂乃果ちゃん……」

希「……まだ、髪濡れてる…」

穂乃果「いいの……早く」

希「………うん」


穂乃果「あのね……愛してるよ」

希「うん……私も……」
123: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:15:46.40 ID:6SwDbCGO.net
愛しくて愛しくて、希ちゃんの心も身体も今だけは全部私のものなんだって……

そして希ちゃんは私の全てを受け入れてくれた

沢山好きって言い合ってキスをして

こんなに大好きな人なのに……


でも

もうすぐお別れしなくちゃいけないんだ
124: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:16:20.94 ID:6SwDbCGO.net
それから……幸せな時間はあっという間にすぎて
今は帰りの電車の中


希「楽しかったね」

穂乃果「うん」


この電車が着いて、私達が家に着いたら

お別れを言おう……
125: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:16:59.72 ID:6SwDbCGO.net
希「今度はね、海じゃなくてってさ」

穂乃果「……うん」

希「えっと、あ!そうだよ……私、スノボとかにも行ってみたい」

穂乃果「………うん……楽しみだね……」

希「あと春には、あ……その時はもう私卒業してるんだ、はは」

穂乃果「………うん…」

希「穂乃果ちゃんは次はどこに行きたい?」


穂乃果「……穂乃果は………」

穂乃果「…………穂乃果は……うっ……んんっ…」ポロポロ

穂乃果「…やだ………ひっ……ひぐっ………ん」


希「……穂乃果ちゃん?」


帰るまでは笑顔でいようって

楽しい思い出にするんだって

でも………これで終わりなんだって思うと

涙が止まらなくて……
126: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:17:43.14 ID:6SwDbCGO.net
穂乃果「じゃあ、また明日ね」

希「……うん」

希「あの……」

穂乃果「………ん?」

希「……ううん、また明日ね」


それから家に帰って、私はお別れを告げた

希ちゃんには絵里ちゃんがいるから、これが一番良かったんだ

希ちゃんもすぐに、分かったって言ってくれた

帰りに泣いてる私を見てすぐに察したんだと思う
127: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:18:12.80 ID:6SwDbCGO.net
穂乃果「おっはよー!」

絵里「おはよう穂乃果」

希「おはよ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「でも三年生は朝から勉強大変だね!」

絵里「ふふ…三年になったら貴方もそんな時期がくるわよ」

穂乃果「えぇ……そんなぁ………」

希「あはは!私は進路きまったからもう暇なくらいだけどね」


あれから1ヶ月が過ぎ

私達3人はやっと元の関係に戻ることができた

少なくても表面上は


おしまい
129: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:19:49.44 ID:6SwDbCGO.net
希の章

私は2人の人を好きになった

1人は私が記憶を失くす前からの恋人

そしてもう1人は記憶をなくしてからの私をずっと支えてくれた年下の女の子


私は小さい時からいつも1人ぼっちだったから、こんな私を愛してくれる2人が大好きで、どっちかなんて選べなくて

でもそれは2人を傷つけることなんだよね
130: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:20:21.45 ID:6SwDbCGO.net
絵里「帰るわよ、希」

希「うん!じゃあまた明日ね」

穂乃果「ばいばーい!」


穂乃果ちゃんとお別れしてから1ヶ月……

やっと私は穂乃果ちゃんとの事を整理できるようになってきた

多分穂乃果ちゃんも無理して明るく振舞ってくれてるから、余計に私もちゃんとしなくちゃって
131: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:21:03.75 ID:6SwDbCGO.net
それから数日したある日の事

絵里「穂乃果が体調を?!」

海未「はい……ここ最近は妙に練習に打ち込んでたので、疲れがでたのもあるみたいです」

ことり「後で、私達がお見舞いにいってくるよっ」

海未「ええ、それに穂乃果の家は今忙しい時期で家族もあまり面倒も見れないみたいで」

希「なら私がいくよ」

絵里「え……希………」

希「あっ!違うよ!………穂乃果ちゃんには入院してる時にお世話になったから」

希「少しは恩返ししとかないとね、絵里ちゃんも一緒に行く?」

絵里「私は少し用があるから、行けそうだったら遅れて行くわ」

海未「しかし…」

希「いいから、たまには先輩にまかせて!どうせ私は暇だし!」

大丈夫……もう絵里ちゃんを悲しませるような事はしないから
132: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:21:31.60 ID:6SwDbCGO.net
希「穂乃果ちゃーん?」

穂乃果「あ"……希ちゃん、いらっしゃい……どうしたの?」

希「具合悪いって聞いたから、色々看病に来たんだ」

穂乃果「いいよぉ、無理しなくて……私1人でも平気だから」

希「入院してる時は色々してもらったし、今度は
私の番!具合悪いんだから大人しくしてて」

穂乃果「ああ……ありがと……じゃ部屋、上がって」

希「うん、お邪魔します」
133: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:22:20.19 ID:6SwDbCGO.net
よく考えたら2人っきりになるのも久しぶりで

こんな時は何を話たらいいんだっけ……


穂乃果「……そういえば、絵里ちゃんとは上手くいってる?」

希「あ、うん……おかげ様々でね」

穂乃果「そっか……良かった」

穂乃果「ちょっと横になるね……」

希「うん、あとは色々やっておくね」


やっぱり穂乃果ちゃんは強い子だな

私なんかよりもっと素敵な人がお似合いだよ
134: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:23:10.76 ID:6SwDbCGO.net
希「ん?……これ」

寝ている穂乃果ちゃんのベッドの下に1冊のアルバムが落ちていた


希(……片付けておこう)


1枚の写真が落ちる

希「…………これ」


この前の旅行の時に穂乃果ちゃんがとっていた写真だった


一緒に牡蠣小屋に行った時のだ


そして、裏にはメッセージが書いてある
135: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/20(火) 06:23:45.68 ID:6SwDbCGO.net
『沢山調べたけど、結局ここしか思いつかなくて……でも希ちゃんは喜んでくれた、また食べたいねって。私もまた行きたかったよ。』



更にアルバムを開いたら、あの時に撮った写真が沢山出てきた

写真の裏には全部メッセージが書いてある


これは……2人で海辺に行った時に撮った写真

『冬の海ってやっぱり凄く寒い、でも……私くらいしかこんなとこに旅行で行かないよね。だから、私と海に行った事、ずっと忘れないでね。』


そしてこれは……帰りの電車で疲れて寝ている私の写真

『大好きだよ、これからもずっとずっと。ありがとう、こんな私を愛してくれて……ありがとう、沢山好きって言ってくれて。

これから辛い想いばっかりだけど

ありがとう、私の初恋が希ちゃんで良かった。』
144: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 03:22:56.90 ID:dESMg1G6.net
希「穂乃果ちゃん……これ……」

穂乃果「ん……ああ……、見られちゃったかぁ。」

希「………」

穂乃果「ごめんね、女々しいよねこんな……」

穂乃果「でも、もう大丈夫だから、本当に気にしないで」

希「………うん…」
145: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 03:23:27.15 ID:dESMg1G6.net
穂乃果ちゃんはやっぱり強い子だね

私の為にこんなに傷ついて、それでも笑ってて

だから私はこれ以上踏み込んだらいけないんだ

穂乃果ちゃんの気持ちを、優しさを、無駄にしちゃいけないんだ。
146: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 03:24:41.64 ID:dESMg1G6.net
絶対に、絶対に……

希「……んっ………ううっ……」ポロポロ

希「……ひっ……ひぐっ………ん…」


穂乃果「もぉ、何で希ちゃんが泣いてるんだよ」

希「だって……私の………せいでっ………」


穂乃果「だからぁ、穂乃果はもう大丈夫だって」
147: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 03:26:59.94 ID:dESMg1G6.net
穂乃果「……だから……ね………んっ……もぉ、泣いちゃ…」

穂乃果「………ダメだって……んっ……ううっ……」

希「んっ……穂乃果…ちゃん…」

泣いてる穂乃果ちゃんをぎゅっと抱き締めた

私は馬鹿だ……全部私の為に穂乃果ちゃんは我慢して、苦しんでいるのに

こんなに私を想ってくれる人を、何で私は愛しちゃいけないの……
148: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 03:45:16.15 ID:dESMg1G6.net
穂乃果「……ダメだよ希ちゃん……もう私達は」

希「……うん……分かってる……」

希「分かってるよ…」

希「でもね……私、好きなんだよ、絵里ちゃんも、穂乃果ちゃんも」

希「どうしたらいいのかな……」

穂乃果「……希……ちゃん…」

穂乃果「……本当にばかだよ 、でも……」


穂乃果「 ありがとう 」
149: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 04:06:03.88 ID:dESMg1G6.net
久しぶりの穂乃果ちゃんのとのキスは涙でしょっぱくて2人とも多分、酷い顔してたと思う

とても長いキスの後、私達は彼女の声で振り返る



絵里「……何で……」

ドアの前にいた彼女は、ただずっと立ち尽くしていた。
151: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 04:31:07.39 ID:dESMg1G6.net
そこから3人とも黙りこんで

最初に口を開いたのは穂乃果ちゃんだった

穂乃果「……ごめんなさい。私が我慢できなくて」

希「違っ、悪いのは全部私だよ!何で穂乃果ちゃんがそんな事言うの!」

穂乃果「絵里ちゃん、私……何でもするから」

穂乃果「嫌いになったなら2度と話しかけない、私の顔が見たくないならμ'sも辞める……だから」

穂乃果「希ちゃんを許してあげて」

絵里「………」
152: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 04:52:39.31 ID:dESMg1G6.net
絵里ちゃんは何も言わず、ただ私の手を引いて帰った

帰り道も何も話す事もなく、ずっと無言で

多分…何も考えれないくらいショックだったんだと思う

また私は大好き人を傷つけて、一体何やってるんだろう……
159: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 00:06:16.02 ID:/TTOFVnw.net
絵里「じゃあ帰るわね、行くわよ希」

希「うん、じゃあね」

ことり「ばいばーいっ」

穂乃果「ばいばいっ……」


あれから絵里ちゃんは私には何もいわず、いつも通りに接してきてくれた

そのかわり穂乃果ちゃんとは挨拶と事務的な事以外は殆ど話さなくなった
160: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 00:06:56.33 ID:/TTOFVnw.net
希「……ねえ、絵里ちゃん」

絵里「どうしたの?」

希「……何でもない、すっかり寒くなったね」

絵里「そうね…」

仲直りして欲しいなんて言えるわけもない

全て私のせいなのに、何で2人がこんなに傷ついてばかりなの……それなのに自分は傷つくのが怖くて何もできない
自分の事がどんどん嫌いになっていく、ずっとこのままなんて

嫌だよ……


おしまい
161: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 00:09:07.75 ID:/TTOFVnw.net
最終?章



希「あのね、穂乃果ちゃん、絵里ちゃん……後で話があるんだ」

穂乃果「うん……」

絵里「わかった」


2人に声をかける、何を話すかなんてまとまっていない
でもこのままじゃダメなんだと。

きっかけを作ったのは にこだった

ーー

あれから穂乃果と絵里はずっと変わらず言葉を交わす事はなかった

そんな日がずっと続く、耐えかねて口を開く

にこ「はぁ………あんた達ね、いい加減にしなさいよ」
162: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 00:09:46.90 ID:/TTOFVnw.net
真姫「にこちゃん…… 」

にこ「大体何があったかは分かってんのよ」

にこ「海未もことりも、いや…皆だっていつも見てんのよ」

にこ「でもね……これはあんた達の問題だからってずっと黙って見守ってきたの」

希「にこちゃん……」

穂乃果も絵里も黙り込んだまま

にこ「自分達でどうにかできないんなら、私達がいるじゃない!」

穂乃果「にこちゃん……」

絵里「うん……ありがとう、にこ」

にこ「ったく、そんだけよ……」

不器用な にこの言葉でも充分過ぎる程に気持ちが伝わった
163: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 00:10:42.44 ID:/TTOFVnw.net
そして今、3人こうして希の家に集まっている

希「あのね……、私のせいでこんな事になってごめんなさい」

希「だからね、絵里ちゃんも穂乃果ちゃんもね……」

絵里「分かってるわよ」

絵里「そもそも私だって穂乃果に言える立場じゃないし」

絵里「でも……どうしていいか分からなくて」

穂乃果「絵里ちゃん……」





希「あの……私達ね、また友達に戻るのはダメ……かな」
164: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 00:11:26.78 ID:/TTOFVnw.net
絵里「え…」



希「だって私……2人共大好きなんだよ、どちらかを選ぶって事はどちらかが傷つくんだよね」

穂乃果「……」

希「だから……、もっと早くこうしてれば良かったよね、ごめん」

希「2人がいつも優しくて、私の事ばかり考えてくれて、守ってくれてたから」

希「ずっと甘えちゃってた……ごめんね」
166: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 00:46:21.67 ID:/TTOFVnw.net
絵里「私も……それがいいと思う。」

穂乃果「絵里ちゃん……私の事は気にしないでいいんだよ!だって元々2人は……」

絵里「ほら、そうやってまた嘘ついて……」

穂乃果「………ごめん」


希「だから……これからは私達はまた元の友達になれないかな」

希「なんか偉そうにごめん…私が原因なのに」


絵里も穂乃果もすぐに分かったと言ってくれた
167: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 00:48:23.35 ID:/TTOFVnw.net
それから


絵里「行くわよ穂乃果!」

穂乃果「うん!」

希「はぁ、はぁ、ちょっと待ってよ!」




にこ「はぁ……全く、今度はうるさ過ぎなのよ」

にこ「もうすぐ卒業だってのに、感動も余韻もあったもんじゃないわね」

真姫「嬉しそうね、にこちゃん」


にこ「……………まあね」


少しして3年は卒業した

でも希だけはそれ以来連絡もつかず、もうすぐ2年が経とうとしていた
169: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 01:33:03.08 ID:/TTOFVnw.net
真姫が次に希と再開したのは病院だった


真姫「いきなり現れたと思ったら……何やってんのよ……! 」


涙を浮かべる真姫、意識が戻ったばかりの希は真姫をみて微笑む

希「久しぶりやね……真姫ちゃん……」

自殺未遂で運ばれた病院がたまたま真姫の家だった

真姫「すぐに皆呼ぶから、もう居なくなったりしないでよ!それに何でこんな事……」

希「……2人にはね、黙ってて……」

真姫「っ……!」

真姫「分かった……。また明日来るから、元気になったら全部聞かせて」

希「うん……」
170: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 01:33:51.64 ID:/TTOFVnw.net
希「おはよ、真姫ちゃん」

真姫「おはよう」

真姫「で……、具合は?」

希「う~ん、今は普通かな」

真姫「そう……良かったわ、話はできそう?」

希「うん」


希「あれからね、少しずつ記憶が戻ったんよ」

真姫「ほ、本当に!?何故!?」


希「うちね……卒業してすぐに就職したんよ」

真姫「ええ…そこまでは知ってるわ」
171: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 01:34:37.44 ID:/TTOFVnw.net
希「でもね、うちってこんな性格だから全然職場に馴染めなくてね……」

希「そんな時にいつも浮かぶのは絵里ちゃんと穂乃果ちゃんやった……」

希「毎日本当に上手く行かなくて、家に帰って独りで泣いて、その度に2人に会いたいって」

真姫「だったら……」

希「ううん……沢山傷ついてやっと元の友達に戻れたのに、今、会いにいったら絶対に甘えてしまうって……」

希「せっかく2人が仲直りできたのに……」

真姫「はぁ…………だから私達にも黙ってたわけね」

希「うん……それからね、仕事を辞めてまた別の所を転々としたんやけど」
172: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 02:00:10.80 ID:/TTOFVnw.net
希「お医者さんからね……色々落ちつく薬を貰って……」

希「何とか上手くやってこれたつもりやったんよね」

希「でも、ある日ね……すごく意識が混濁して、それからね……少しづつだけど思いだしたんだ」

希「μ'sの事、生徒会の事、エリチとの思い出も、あぁ……そういえば恋に落ちるのが好きとかも真姫ちゃん達と話したっけ……」

希「全部が繋がったよ、何でエリチが最初によそよそしかったのかも、うちと居る時によく泣いてたのかも……」

希「ただ……思い出せば出す程、会いたくなって……もう……限界だったんかな。」


真姫はまた涙を浮かべ、ただ黙りこんだ
仲間がこんな姿になるまで何も力になれなかった自分に、そして自分には結局どうすることもできないのかと……悔しくて、悔しくて
175: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 16:18:53.72 ID:/TTOFVnw.net
真姫「……ならせめて、私とにこちゃんにだけはちゃんと連絡しなさい」

真姫「あと、お薬とかもうちの病院に来て」

本当は絵里や穂乃果にも、皆にも全てを伝えたかった
でもそれは希だって思ってる、だからこそ真姫には言えなかった

希「うん……ねぇ、真姫ちゃん」

真姫「……はい?」

希「本当に色々ありがとう」

真姫「いいわよ……友達なんだから」


それから少しして希は退院した、真姫との約束を守り病院には必ず通う様になった
176: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 16:19:36.82 ID:/TTOFVnw.net
にこ「……で、どうする気、せめて会った事くらいは伝えてもいいんじゃない」

真姫「うん……後は希が自分から会いに行くって言ってくれる日までは」

にこ「私達が支えてあげなきゃね、ほんっと面倒臭い奴……」

真姫「ふふ……今度会った時に言ってあげたら?」

にこ「当たり前よ!」

にこと真姫の2人は話あってもう少し様子を見ようと決めた
181: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:28:16.63 ID:bPZNczD/.net
卒業してからもうすぐ2年が経つ頃、久しぶりに真姫から連絡があった

穂乃果「何で希ちゃんはいきなり居なくなっちゃったのかな」

絵里「分からない……詳しくは教えてくれなかったわ」

絵里「でもね、真姫やにこの事だから色々考えがあるんじゃない」

穂乃果「そっか……」

絵里「ねぇ、今も希の事……好き?」

穂乃果「え……」

穂乃果「……勿論、大好きだよ!」

絵里「ふふ……私も」

今、私と穂乃果は一緒に暮らしている
182: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:28:44.44 ID:bPZNczD/.net
希が急にいなくなって必死に居場所を探しまわる日々
いつも2人で泣いていた、どうして……私達の事、嫌いになったのかな……って

穂乃果「ねぇ……絵里ちゃん」

穂乃果「私、もう希ちゃんには一生会えないのかな…」

絵里「……」

絵里「そんなわけないでしょ!希の事だし、いつかふらっと現れるわよ」

絵里「あ、2人とも何してるん?……とかね」

穂乃果「あはは……なんか想像できるかも」

穂乃果「…」

絵里「…」

穂乃果「絵里ちゃん……寂しいよ……」

絵里「……穂乃果…」
183: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:29:15.96 ID:bPZNczD/.net
穂乃果のこんなに悲しい顔を見る度、希があの時に穂乃果を抱き締めたくなった気持ちが凄く分かる
最初はお互いの寂しさを埋めようとしていただけかもしれない
でも今は

穂乃果「ねえ、絵里ちゃん」

絵里「どうしたの」

穂乃果「私達ってさ……その、付き合ってるの……かな」

絵里「いきなりどうしたのよ」

穂乃果「いや、なんとなく……」

穂乃果「絵里ちゃんは私の事、どう思ってるのかなって…」

私は穂乃果の事が好き
でもそれを正直に伝えるのが怖かった、気持ちを伝えたら…今の2人の関係がもし壊れちゃったら

また希みたいに私の前から穂乃果もいなくなってしまうのかなって
184: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:30:08.37 ID:bPZNczD/.net
はあ………私っていつからこんなに臆病になったのかしら
そんなある日

穂乃果「ねぇ、絵里ちゃん……週末ってお休みはあるのかな?」

絵里「連休はとれなかったけど空いてるわよ」

穂乃果「良かった、じゃあさ たまには…」

絵里「何?なんかあるの?」

穂乃果「秘密だよ!」

絵里「そこまで言ったのなら最後まで教えてよ!」

穂乃果「ふふん♪」


そして

絵里「結局黙ったままだったわね、意地が悪いわよ」

穂乃果「いいから、出かけるよ!早く支度して」
185: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:31:04.35 ID:bPZNczD/.net
それから穂乃果の運転で少し遠くの街に向かう

絵里「まさか……希の居場所がわかったとか!?」

穂乃果「正解、もう……絵里ちゃんは鈍いんだから」

絵里「まさか穂乃果にまでそんな事言われるなんて…」

穂乃果「あはは、昔からでしょ」

穂乃果「あ、もうそろそろかな……」



穂乃果「ほら、あそこ……」

絵里「希……! 」

小さな花屋の前で希は店の支度をしていた、それを離れた車の窓から見つからないように覗く

穂乃果「本当に偶然ね、通りかかっただけなんだ、だから見つけた時はすぐに会いに行こうと思った、でも希ちゃんスグ配達に出ていってね…」

穂乃果「それから真姫ちゃんとにこちゃんを問い詰めて、本当の事を聞いたんだ」
208: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 00:05:04.00 ID:CP7kZKWC.net
ーー

絵里「はぁ……希らしいわね…」

穂乃果「そうだね…真姫ちゃん達もいつ私達に言うかずっと悩んでたみたいで…」

穂乃果「だから、ちょっとだけほっとしたって」


絵里「ねぇ……穂乃果はどうする?」


穂乃果「……私は、やっぱり会ってちゃんとお話がしたいかな」

絵里「……私も」

穂乃果「あのね……それでもし希ちゃんが絵里ちゃんを選んだとしたらどーする?」

絵里「……そうね…」

結局私も希と一緒ね…答えなんて自分でもわからない
209: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 00:05:38.55 ID:CP7kZKWC.net
穂乃果「……」

絵里「……」

穂乃果「私はね…絵里ちゃんが決めた事ならもういいと思ってるんだ。」

絵里「穂乃果…」

穂乃果「3人ともずっとこのままの方がひょっとしたら幸せなのかもしれない」

穂乃果「でもね…いつまでもそうやって逃げてちゃずっと私達は…」

穂乃果「だから……絵里ちゃんが決めて」

穂乃果の気持ちもやっとわかった
だからこそ……私はもう決めるしかないんだ。


絵里「行くわよ、希のとこに。」
210: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 00:06:21.48 ID:CP7kZKWC.net
車を近くに止め花屋に向かう…。希はまだ仕事中なのは分かっているけど、もう私はそんな事を気遣う余裕もなく穂乃果を連れて声をかける


絵里「久しぶりね」


希「エリチ…?!」

希「な、なんで……」

穂乃果「たまたま見かけたんだ、この前……それから真姫ちゃん達に事情も聞いた」

希「…………そっか」

絵里「とりあえずは元気そうね、安心したわ」

希「……」

希「いきなり…その………ごめんなさい」
211: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 00:08:04.26 ID:CP7kZKWC.net
絵里「全然許してないけど……まぁ、私が同じ立場だったら似たような事してたかもしれないし」

穂乃果「えへへ……心配…したんだよ、絵里ちゃんも私も」


希「……ちょっとね、店長に時間貰えないか聞いて来るね」


そうして希は一旦奥に帰って行こうとした

絵里「待って!」

希「え………」


絵里「あのね……私、今は穂乃果と一緒に住んでる」


希「えっ…………」


絵里「希の事をずっと一緒に探してるうちに、私が好きになったの、穂乃果を」

絵里「それが今の私の気持ち」
212: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 00:09:04.30 ID:CP7kZKWC.net
涙を浮かべる希、久しぶりの再会なのに…もっと上手い言い回しもあっただろうに…最低だと思う。
それでも話し続ける、今日を…今を逃したら私は多分また逃げてしまうと思ったから

希「良かったね……」

穂乃果「絵里ちゃん…」


絵里「だから……」

絵里「これで私達にはもう何も遠慮することないでしょ」

絵里「だから、また……いつでも……」

希「………」

絵里「会いにきなさいよ……!来なかったらまたく来るわ」


希「うん………」
213: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 00:10:36.32 ID:CP7kZKWC.net
それから穂乃果と希は少し話をして私達は帰ってきた

絵里「はぁ……」

穂乃果「お疲れ様、絵里ちゃん」

絵里「…………」

穂乃果「希ちゃんね…」

絵里「あぁーー、もう嫌になる!何であんな酷い言い方しちゃったんだろ私…」


穂乃果「ううん、希ちゃんね…ありがとうって」

絵里「…………」

穂乃果「ずっとこのまま私達に会えないんじゃないかって…」

穂乃果「だから悲しいけど、スッキリしたって」


絵里「そっか……何か1日で色々あり過ぎて……」

穂乃果「うん……」
214: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 00:16:57.23 ID:CP7kZKWC.net
穂乃果「あと……私の事好きって言ってくれてありがとう、嬉しかったよ」

絵里「穂乃果……こっち」

穂乃果「うん……」


それから数ヶ月後

穂乃果「あはははは!」

希「ちょっと笑うとこじゃないよ!失礼というか」


絵里「何?何なの……」
215: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 00:22:04.98 ID:CP7kZKWC.net
穂乃果「だってね付き合って初めてのデートで牡蠣小屋連れて行かれて……ぷっ!」

希「やっぱり2人は似たもの同士なんかな!」


絵里「あんた達……何なの?感じ悪いわよ」


希「ごめんエリチ!これは2人の秘密だから」

穂乃果「ねー!希ちゃん!」
216: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 00:28:37.37 ID:CP7kZKWC.net
希「ねぇ、エリチ…穂乃果ちゃん…うちね、2人の事が好きになって本当に良かった」

穂乃果「希ちゃん…?」

希「正直ね……羨ましかったり、寂しかったりもするんだ……でもね」

希「2人だから素直に話せるっていうかさ…」


絵里「何急にしんみりした事言ってるのよ」

穂乃果「そうだよ……今度は希ちゃんの番だよ」


希「え?うち?!」
217: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 00:39:41.17 ID:CP7kZKWC.net
絵里「そうよ…希も早く誰か連れて来なさいよ」


希「まぁ、頑張るよ」

穂乃果「その時は相談してね」


希「うん、ありがとう、2人とも」

穂乃果「へ……?」

絵里「ん……?」

希「大好きだよ!」



こうして長い恋のお話は終わって、前よりずっと仲良くなった私達は姉妹のようにまた笑いあえる日が来たのでした

おしまい
218: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 00:49:40.46 ID:CP7kZKWC.net
とりあえずお話はここまでです。以前書いた希曜の前日譚のつもりだったんですがグダグダなってすみませんでした!

※ 恐らくこちらのSSの事かと思われます(管理人)

【SS】夏の海とよーそろ
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『絵里「そうよ……私、好きになるのが好きだったのよ!」 希「はあ?」』へのコメント

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