千歌「私に宿る9人の女神」

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千歌-アイキャッチ6
1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:30:09.13 ID:5+qyjyYK.net
――私は普通の女の子。


花丸「はあ、もうクタクタずらぁ」

ルビィ「でも花丸ちゃん、ステップすっごい上達してたよ!」

花丸「本当!?」


――普通星の普通星人。だから、みんなみたいに魅力的な個性なんて何一つ持ってない。


千歌「あれ、みんな帰らないの?」

曜「あー、ごめんね。今日中に衣装作り進めなくちゃだから」

千歌「そう、なんだ」

曜「また明日ね」

千歌「うん」

ルビィ「ルビィも衣装作り手伝うよっ」

曜「本当!?終わるか不安だったんだよね~」

千歌「………………」

元スレ: 千歌「私に宿る9人の女神」

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4: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:32:53.40 ID:5+qyjyYK.net
花丸「マルも作詞終わらせないと」

善子「このヨハネの助けが必要なんじゃない?難しい言葉はたくさん知ってるわよ」

花丸「そういう変なのはいらないずら」

善子「変って何よ!」


ダイヤ「私も生徒会の仕事を片付けていかないとですわ」

鞠莉「じゃあ私も理事長としての事務仕事をfinishさせちゃおうかなー」

鞠莉「ちょうどダイヤに渡したい資料もあったし」

果南「鞠莉もダイヤも残るなら私ももう少し新しい振り付け決めして残ってようかな」


――ずっと思ってた。何も無い私が、みんなを引っ張っていってもいいのかなって。
5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:33:26.27 ID:5+qyjyYK.net
梨子「千歌ちゃん?どうしたの?」

千歌「え…あ、なんでもない…よ。えへへ」

梨子「ふふっ、変な千歌ちゃん」

千歌「あれ、梨子ちゃん曲作りがあるんじゃ…」

梨子「作詞待ちかな。作曲はそれから」

千歌「そうなんだ」

梨子「千歌ちゃん、一緒に帰ろ?」

千歌「……うん」
6: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:38:02.37 ID:5+qyjyYK.net
――


千歌「ただいまー」


トタトタ

スー


千歌「はぁ、もうくたくただよ~!みんなこれからやることがあるなんてよく体力が持つよね」

千歌「本当に…」


千歌「(曜ちゃんとルビィちゃんは衣装作りで花丸ちゃんは作詞)」

千歌「(果南ちゃんは振り付けを決めてくれてるし、ダイヤさんと鞠莉さんはスクールアイドル以外にもやることはたくさんある)」

千歌「(善子ちゃんは元々個性があって、梨子ちゃんだって作曲っていう重要な役割をこなしてる。でも…)」

千歌「(私は…)」


千歌「どうすればいいんだろう…」

千歌「私がリーダーなんて。そもそも…」

千歌「(ずっと自分を誤魔化す言葉ばかり言ってきたけど、スクールアイドル自体私に向いてないんじゃ…)」
7: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:39:03.32 ID:5+qyjyYK.net
千歌「な、なんて。嘘でもそんなこと思ったらダメだよね。みんなでラブライブを優勝するって決めたんだから!」

千歌「……えへへ。部屋で一人、何呟いてるんだろ」

千歌「……馬鹿みたい」

千歌「なんだか食欲もないし、寝ちゃおうかな…」


千歌「………………」

千歌「みんな、何か活かせることを持ってて私には…」

千歌「私に…なにか…っあるのかな……っ」ポロ…

千歌「…うぁっうっ……っ」ポロポロ
8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:42:19.00 ID:5+qyjyYK.net
――


善子「個性について聞きたい?」

千歌「うん、Aqoursの中で一番個性的なメンバーって言ったら善子ちゃんかなって」

善子「善子じゃなくてヨハ…」

千歌「ほら、私ってスクールアイドルなのに何もないから。だから善子ちゃんの意見を参考にしてみようと思ったんだ」

善子「…そんなことないわよ」

千歌「え?」

善子「私が堕天使キャラで悩んでるときに救ってくれたのは千歌たちだし…千歌のおかけでみんなスクールアイドルを伸び伸びできてると思うし…」
9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:44:03.84 ID:5+qyjyYK.net
千歌「善子ちゃんは優しいんだね」

善子「お世辞じゃないわよ」

千歌「……それで、なにかいい案ないかな。善子ちゃんみたいな個性が出せる方法」

善子「あいにくないわね。今の私だって、私が好きなことを突き詰めていった結果みたいなもので、作ろうと思ってやってるキャラじゃないから」

千歌「そうだよね…」

善子「…私は今のままの千歌でも充分いいと思うわよ」


千歌「…………の」

善子「え?」

千歌「それじゃダメなの…それじゃあ…」
10: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:45:56.81 ID:5+qyjyYK.net
善子「本当に大丈夫?今日の千歌、少し変よ」

千歌「変?えへへ」

善子「………………」

千歌「あ、そうだ」

千歌「私も堕天使キャラやってみようかな。そうすれば個性とか少し分かるかもしれないし」

千歌「衣装とか魔術書とか貸してくれないかな?」

善子「………………」

善子「わかったわ。明日持ってくるわね」

千歌「うん、ありがとうっ!」
11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:48:06.36 ID:5+qyjyYK.net
――


善子「これが堕天使の衣装、使わなくなったからあげるわ。それで、こっちが魔術書なんだけど…」

千歌「けど?」パラッ

善子「古書店で外装だけ気に入って衝動買いしたやつだから…」

千歌「ぜ、全部英語…」

善子「ま、でもこれでも小道具にはなるでしょ」

千歌「ありがとう!早速家に帰って着てみるね」ダッ

善子「え、ええ」

 

千歌「はっ…はっ…」タッタッタッ

千歌「(これで少しだけみんなに近づける)」
12: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:49:30.89 ID:5+qyjyYK.net
 
千歌「ただいまーーー…」

美渡「おかえりー…ってもう部屋に行っちゃった」


 


千歌「これが衣装…前に一回着たけどこういう衣装って私に似合うのかなぁ。あとで着てみよう」

千歌「それでこっちが魔術書。…本物なのかな?ってそんなわけないよね~」

千歌「うへぇ、本当に全部英語だ」ペララララ
13: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:50:15.05 ID:5+qyjyYK.net
千歌「魔法陣も色んな種類があるんだなぁ」

千歌「………………」

千歌「冥界に住みし悪魔の化身よ…我の声に応じその身を現せ!……なんて」

千歌「善子ちゃんの真似、似てないよね…」

千歌「考えてみれば全然堕天使のことについて知らないや」

千歌「…何て書いてあるんだろう」ペララララ

千歌「読めば少しは堕天使の魅力がわかるかも」

――――――

――――

――
14: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:51:18.78 ID:5+qyjyYK.net
千歌「えっと、この単語は…」


カチッ…カチッ…カチッ…


千歌「あーもうわかんない!」


カチッ…カチッ…カチッ…


千歌「この文法ってどうやって訳すんだっけ」


カチッ…カチッ…カチッ…


千歌「スピリチュアリー……ザンリュウシネン…?」

――――――

――――

――
15: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:52:01.85 ID:5+qyjyYK.net
千歌「できた!」

千歌「って言っても適当に開いた見開きの二ページだけだけど」

千歌「えーと、なになにタイトルは…」

千歌「擬似人格の付与?」

千歌「付与したい人格のザンリュウシネンのこもった物を生き物の血で描いた魔法陣の中心に置いて…………」

千歌「………………」


千歌「こ、こ…」

千歌「これだよっ。これがあれば…」


千歌「μ'sの人たちの人格を手に入れれば、Aqoursのリーダーにふさわしくなれるっ」
16: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:55:52.20 ID:5+qyjyYK.net
――


千歌「(考えてみたけど要するに、その人に関係のあるものを集めろってことだよね)」

千歌「(ルビィちゃんが確か花陽ちゃんのサイン色紙を持ってるって前に言ってたような)」


千歌「ということで早速黒澤家に突撃~!」

ピンポーンッ


『は、はい…ご要件は何でしょうか』

千歌「あ、ルビィちゃん!私、千歌だよ!」

『なんだ千歌ちゃんかぁ。ちょっと待ってね』
17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:56:07.31 ID:5+qyjyYK.net
ガラガラ

ルビィ「お待たせっ。今日はどうしたの?」

千歌「今日はルビィちゃんに大事なお願いがあってきたのっ!」

ルビィ「うゅ…?お願い?」

千歌「ルビィちゃん、前に花陽ちゃんのサイン色紙持ってるって言ってたよね」

ルビィ「う、うん。μ'sの生サインとかって今はプレミアが付いててすっごく高いんだけど、お年玉を貯めて買ったんだっ!」

千歌「それさ、見せてくれない?」

ルビィ「うんっ!いいよ。すぐに取ってくるね」
19: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:58:08.79 ID:5+qyjyYK.net
千歌「………………」


ルビィ「千歌ちゃーん!はぁ…はぁ…これ」

千歌「おおっ!」

千歌「これが本物の花陽さんが書いた、生サイン…」

ルビィ「ルビィの大切な宝物なんだ!」

千歌「へぇ…」

ルビィ「もうそろそろ…」

千歌「うわぁー凄いなー」

千歌「ね、ねえルビィちゃん」

ルビィ「うゅ…?」
20: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:58:41.95 ID:5+qyjyYK.net
千歌「これ今日貸してくれないかな?明日絶対返すから!」

ルビィ「ええ!?でも…」

千歌「大切に取り扱うし、もっとちゃんと見たいの!」

ルビィ「え~と…」

千歌「お願いっ!この通り!」

ルビィ「千歌ちゃんなら…いいけど…」

千歌「本当!?ありがとう!じゃあ早速家でゆっくり眺めなくちゃ、じゃあね!」

ルビィ「さ、さようなら~」


ルビィ「行っちゃった…」ポツーン
21: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:01:20.97 ID:5+qyjyYK.net
――


ザパーンッ…

千歌「次は生き物の血で魔法陣を描かなきゃいけないんだけど…」

千歌「魚の血でも大丈夫だよね」

千歌「とにかくいっぱい釣らなきゃ!」


千歌「(もし足りなくてもカラスがよく集まるところにホウ酸団子を置いてきたし…)」


ザパーンッ…


千歌「暇だなぁ」
22: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:01:59.04 ID:5+qyjyYK.net
しいたけ「わんっわんっ」

千歌「しいたけを連れてきといて良かったよ。一人だったら飽きたーー!ってなっちゃいそうだし。よしよし」

しいたけ「わんっ」

千歌「………………」

千歌「生き物の血…」

しいたけ「くぅーん…」


千歌「って竿引いてる!」
23: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:03:23.19 ID:5+qyjyYK.net
――


千歌「この魔術書に描いてある通りに…最後にここをこう描けば……よしっ!」

千歌「魔法陣完全っ!」


千歌「おぇ…とりあえずこの血の入ったバケツを片付けて換気しなきゃ」ガラガラ

千歌「魔法陣は要らなくなったシーツの上に描いたからいつでも隠せるし…」

千歌「準備が整ったら早速儀式を始めよう」

 

千歌「えっと、魔法陣の中心にサイン色紙を置いて…」

千歌「最後にこの呪文を唱えれば…。調べても意味が分からなかったから適当にルビ振ってみたんだけど…大丈夫だよね」

千歌「……ふぅ」

千歌「(やっと…やっとAqoursのリーダーにふさわしい私になれる)」
24: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:04:09.90 ID:5+qyjyYK.net
千歌「Dg…AhUGuFyltHiIG…」

千歌「FyihIUGiUvctesZrFeRCT…」


千歌「(あれ…?魔法陣が光ってる?)」


千歌「GYohUToigiguUt」


千歌「(ま、眩しい…!でもあと少し!)」


千歌「UfguiUflcc…Gflful!」


パァァァァ!

千歌「あっ…」クラッ


――――――

――――

――
25: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:05:33.88 ID:5+qyjyYK.net
千歌「う…うぅん…」

千歌「……あれっ!?」ガバッ

千歌「いつの間にかベッドで寝ちゃってたの!?」

千歌「それじゃあ儀式したのも夢…?」


千歌「というか夕飯の時間とっくに過ぎてるじゃん!みと姉どうして起こしてくれなかったの~!」

千歌「あ、でもこの魔法陣見られたらやばかったから良かったかも」
26: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:06:08.50 ID:5+qyjyYK.net
トタトタ


千歌「みと姉~夕ご飯は~?」

美渡「何言ってんの。さっき食べたでしょ」

千歌「…は?」

美渡「どうしたの?変なものでも食べた?ってそれだと私も食べたことになるんだけど…」

美渡「まあ千歌が夕飯を作るって言った時は何事かと思ったよ。それにお米の正しい炊き方は~とか白米に良く合うオカズは~とかどうとか言ってたし」

千歌「……へ?」

美渡「今日は早く寝たら?きっとスクールアイドルの活動で疲れてるんでしょ」

千歌「う、うん」


タッタッタ


千歌「私がお米を炊いて夕ご飯も作った…?……夢じゃ無いよねっ?」

千歌「………………」プルプル


千歌「…魔術書に書いてあることは本当だったんだ!」
27: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:07:17.48 ID:5+qyjyYK.net
――


曜「ち、千歌ちゃん?」

鞠莉「ワオ…」

梨子「すごい…」

ルビィ「(今日はみんな千歌ちゃんに釘付け。いつもは余所見なんてしてたら注意するあのお姉ちゃんでさえも)」


千歌「~♪」タンッ

千歌「~~~♪」タタンッ


ルビィ「(わぁ…そこのステップすごく難しいところなのに、あんなに余裕そうに)」

ルビィ「(どうしても目で追っちゃう。終わってほしくないって思っちゃう…。でもこの歌い方って、このステップって…)」
28: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:09:37.02 ID:5+qyjyYK.net
千歌「」タン…

千歌「ふぅ…」


シーン…


千歌「あ、あれ?ダイヤちゃん、曲終わったけど…」

ダイヤ「え?あ、そうですわね!それでは今日の練習はここまでとしますわ」


鞠莉「ちかっち!」ズイッ

千歌「ピャア!?」

鞠莉「一体どうしたの!?yesterdayまでとは別人じゃない。どんな魔法を使ったの?」
30: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:11:08.42 ID:5+qyjyYK.net
千歌「魔法なんて何も。千歌なんてまだまだだよぉ」

鞠莉「ふ~ん…Top secretってワケ?」

千歌「えっ、そういうわけじゃ」

鞠莉「私も負けてられないわ!ちかっちに付けられたこの炎が消えないうちに家で練習しないと」

鞠莉「それじゃあね、バーイ!」

千歌「ば、ばいばい」
31: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:12:04.37 ID:5+qyjyYK.net
千歌「ふぅ」

ルビィ「千歌ちゃん、お疲れ様」

千歌「あ、ルビィちゃん。お疲れ様ですっ」

ルビィ「千歌ちゃん歌い方変えた?」

千歌「え゛ぇ゛!?変えてないよぉ」

ルビィ「そっか」

千歌「どうして?」

ルビィ「う、ううん、何でもない」

千歌「あ、ルビィちゃん、昨日借りた花陽ちゃんのサイン色紙返すね」

ルビィ「うん、ありが…


グゥゥゥゥ…
32: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:13:13.11 ID:5+qyjyYK.net
ルビィ「な、なに!?今の音」

千歌「えっと…///」

千歌「れ、練習したらお腹空いちゃって」ボソボソ

ルビィ「お、お腹の音…?」

千歌「うぅ…恥ずかしいです///」

ルビィ「でも今日の千歌ちゃん、ダンスもいつもより格段に動けてたもんね」

千歌「えへへ、そうかな?」


千歌「あ、今日練習が終わったら食べようと思っておにぎり握ってきたんだ!ルビィちゃんも食べる?」

ルビィ「え、いいの?」

千歌「うんっ、取ってくるから少し待っててね」


ルビィ「うーん…」

ルビィ「(あの歌い方もダンスもどこかで見たことあるような…)」
33: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:22:06.40 ID:5+qyjyYK.net
――


千歌「……………あ」

千歌「私の部屋…ってことは学校は終わったんだ」

千歌「花陽さんバージョンの私はしっかりやってくれたのかな」

千歌「切り替わったら意識がなくなるからどんな感じだったのかがわからないのが難点だなぁ」

ブーブー

千歌「ん?電話…梨子ちゃんから」

千歌「もしもし?」

梨子『あ、千歌ちゃん?』
34: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:23:22.89 ID:5+qyjyYK.net
千歌「どうしたの~?」

梨子『別に用があるってわけじゃないんだけど、少し心配になっちゃって』

梨子『今日の千歌ちゃん、様子がおかしかったから』

千歌「え、もしかして私、変なことしちゃった?」

梨子『ううん、そんなことなくて逆に…なんていうか…すごかった。まるで千歌ちゃんじゃないみたいに』

千歌「私じゃないみたい…。そっか、えへへ」

梨子『千歌ちゃん、何かあった?私心配で…』
35: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:24:23.96 ID:5+qyjyYK.net
千歌「全然大丈夫だよ」

梨子『でも…』

千歌「ほら、馬鹿は風邪ひかないって言うし健康で元気なのが私の数少ない取り柄だから!」


美渡「千歌ー、ご飯だよー」

千歌「はーい!」


千歌「あ、みと姉に呼ばれたからそろそろ切るね。また明日!」

梨子『千歌ちゃん待っ…』


千歌「………………」

千歌「ちゃんと出来てたってことだよね」

千歌「千歌ちゃんじゃないみたいかぁ…えへへ」
37: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:27:20.64 ID:5+qyjyYK.net
――


千歌「おかわりしますっ」

曜「ま、また!?」

梨子「いくら練習後の寄り道でも千歌ちゃん食べ過ぎじゃない…?」

千歌「最近すぐにお腹が空いちゃって…それに」

曜梨子「それに?」

千歌「お米が美味しすぎるのがいけないんですっ!」パクパクッ

千歌「おかわりお願いします!」

曜「早っ!?」
38: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:28:21.38 ID:5+qyjyYK.net
梨子「そういえば、新しい曲の候補をいくつか考えてるんだけど、千歌ちゃんはどんな曲がいい?」

千歌「え?うーん…」

千歌「千歌は梨子ちゃんが選んだ曲なら何でもいいかなぁ」

梨子「え?そ、そう」

曜「千歌ちゃん私も、衣装決めてみたんだけど…ちょっと待ってね」ガサゴソ

曜「はいこれがイラスト!ズバリタイトルは『奇抜』!」

曜「なーんて冗談なん…」

千歌「うん、良いんじゃないかな」

曜「へ?」

千歌「千歌はそんな決めるとか…千歌は曜ちゃんが良いと思った衣装なら賛成だよ」

曜梨子「………………」カオミアワセ
39: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:30:02.94 ID:5+qyjyYK.net
千歌「ごめんね。ちょっと、お花摘みに…」

曜「あ、うん」


曜「なんか、千歌ちゃんらしくなかったね」

梨子「ええ、ダンスも歌も上手くなったんだけど、受け身になったというか…」

曜「リーダーっぽくなくなったというか…」

曜「悪いことじゃないんだけど……千歌ちゃんAqoursのリーダーだし…」

梨子「Aqoursの活動に悪い影響が出なければいいけど」

曜「どうしちゃったんだろ…千歌ちゃん」
40: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:34:33.24 ID:5+qyjyYK.net
――


千歌「お待たせっ」

ダイヤ「千歌さん、遅いですわよ」

千歌「ご、ごめんね。すぐに着替えるから」

ダイヤ「曜さんは?」

千歌「も、もう来るんじゃないかな?」

ダイヤ「まったく…」

鞠莉「ちかっち、今日は何の練習にするの?」

千歌「うーん」

花丸「マルたちはどうすればいいの?」

千歌「え?えーと…」

果南「あ、そういえば次のライブのセットリストはもう決めてくれた?」

千歌「え?えっ?」
41: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:35:15.78 ID:5+qyjyYK.net
ガチャ!


曜「千歌ちゃんっ!」

千歌「曜ちゃぁん…!」

ダイヤ「遅いですわよ」

曜「今日は天文学部が屋上使うから屋上使えないって!」

鞠莉「really?」

梨子「ち、千歌ちゃんどうするの?」

千歌「あわわ…」

曜「千歌ちゃんっ!」

千歌「だ……だ……」

ダイヤ「だ…?」

千歌「誰か助けてぇぇぇ!」ダッ
42: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:38:53.07 ID:5+qyjyYK.net
――


千歌「…………っと」

千歌「今日も私はしっかりやってくれたかなぁ」


ブーブー


千歌「電話…今日はダイヤさんから?」

千歌「何だろう……はい、もしもし」ピッ

ダイヤ『あ、千歌さん』

千歌「どうしたんですか?」

ダイヤ『今日のことで少し話があります』

千歌「は、はい…?」

千歌「(何かあったのかな?)」
43: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:39:32.72 ID:5+qyjyYK.net
ダイヤ『あなたはAqoursのリーダーでしょう?』

千歌「そうですけど…」

ダイヤ『完璧にまとめなさい、とまでは言いませんが今日の様では私たちが困りますわ』

千歌「えっと…つまり…?」ダラダラ

ダイヤ『リーダーとして私たちをまとめてください。走って逃げるなんて言語道断ですわ』

千歌「あちゃ~……花陽さ~ん」

ダイヤ『は?』

千歌「い、いえ何でも。その…すみません…」
44: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:40:06.12 ID:5+qyjyYK.net
ダイヤ『はぁ、千歌さんは――』


千歌「(でも、よくよく考えてみたら花陽さんはμ'sの中でもまとめる役じゃなかったし)」

千歌「(花陽さんにリーダーを任せるなんて酷な話だよね)」

千歌「(こうなったら別のメンバーを探すしか…)」


ダイヤ『ちょっと、聞いてますの?』

千歌「え…あ、はい」

ダイヤ『だから――』
45: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:40:37.67 ID:5+qyjyYK.net
千歌「(μ'sのまとめ役といえばリーダーの穂乃果さん、それに海未さんと絵里さんとか)」

千歌「(…そういえばダイヤさんは絵里さんのファンなんだよね。もしかしたら何か持ってるかも)」


ダイヤ『そもそも――』

千歌「あの、ダイヤさん」

ダイヤ『ん?何ですの?』

千歌「実は…」


――――――

――――

――
47: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:43:20.96 ID:5+qyjyYK.net
ダイヤ「これがエリーチカ直筆のサイン色紙ですわ」

千歌「ありがとうございますっ」

ダイヤ「千歌さん!」

千歌「え?」

ダイヤ「貸すのは良いですが、絶対に傷をつけたりしないでくださいね!」

ダイヤ「エリーチカの生サイン色紙なんてプレミア中のプレミア!簡単に弁償できるものではないのですから」

千歌「は、はい」
48: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:44:06.75 ID:5+qyjyYK.net
千歌「(ルビィちゃんに借りたときは何にも考えてなかったけど、大切に扱った方がいいのかも…)」

千歌「そ、それじゃあ早速家に帰って眺めなきゃー」

千歌「ダイヤさん、さようならっ」ダッ

ダイヤ「千歌さんっ!?」


ダイヤ「…全くもう、騒がしい人ですわね」ハァ
49: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:47:05.90 ID:5+qyjyYK.net
――


先生「ここがこうなるから~」


梨子「………………」チラチラ

曜「………………」チラチラ


千歌「………………」


先生「ちょっと難しいんだけど、誰か…ここの問題、黒板で解いてくれる人いる~?」

千歌「はい」キョシュ


ザワザワ…
50: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:47:40.11 ID:5+qyjyYK.net
梨子「ち、千歌ちゃん無理しなくていいんだよ?」

曜「こんな難しい問題まだ千歌ちゃんには早いって…」ヒソヒソ

千歌「ちょっと~、私のこと馬鹿にしてる?」

曜「してないから、ね?」

千歌「馬鹿にしてるじゃない。大丈夫よ」

千歌「こう見えても私、子供の頃は賢い可愛い千歌ちゃんって呼ばれたんだから♪」

梨子「そ、そうなの…?」ヒソヒソ

曜「初めて聞いた」ヒソヒソ
51: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:48:14.29 ID:5+qyjyYK.net
先生「そ、それじゃあ高海さん、お願い~…」

千歌「はい」


カッカッカッ


千歌「どうですか?」

先生「せ、正解です~!」

曜「ウソ…」

梨子「熱でもあるんじゃ…」

千歌「ふふっ」
55: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:56:27.17 ID:5+qyjyYK.net
――


曜「――ってわけでして…」

ダイヤ「学業に精が出るのは良いことですわ」

梨子「え?」

ダイヤ「ついに千歌さんもAqoursのリーダーとしての自覚が生まれたのですわね」

ダイヤ「私も嬉しいですわぁ」

曜「そういうのともまた違う気がするんだけどなぁ」


千歌「そこ、おしゃべりは終わりにして、そろそろ練習始めるわよ」

曜「う、うん」

ダイヤ「わ、わかりましたわ」
56: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:57:01.60 ID:5+qyjyYK.net
千歌「じゃあまずは…」

鞠莉「どうするの?」

果南「前回みたいに逃げないでよね~」

千歌「鞠莉と果南は発声練習からね。まだ音程が外れているところもあるし」

鞠莉「おっけー!」

果南「わかった」

花丸「千歌ちゃんっ、マルたちは?」

千歌「花丸たち一年生はランニング。鞠莉たち三年に比べて体力がないから」

花丸「ランニング辛いずら~」

ルビィ「花丸ちゃん、がんばルビィ!」
57: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:58:17.98 ID:5+qyjyYK.net
曜「私達はどうすればいいの?」

ダイヤ「私にも指示をお願いしますわ」

千歌「そうね、三人は…」


ガチャ


生徒「黒澤さんっ!」


ダイヤ「ん?どうしたんですの?」

曜「誰?」ヒソヒソ

鞠莉「ダイヤと同じ生徒会役員よ」ヒソヒソ
58: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:59:05.76 ID:5+qyjyYK.net
生徒「じ、実は今生徒会の資料にミスが…!」

ダイヤ「何ですって!?」

生徒「明日までに直さないと!」

ダイヤ「…わかりました。千歌さん、申し訳ありませんが生徒会の方に行ってきますわ」

果南「確かに明日までってなると今日は無理そうだね」

ダイヤ「はい、それでは…」

千歌「私も手伝うわ」

ダイヤ「ち、千歌さんが?」
59: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:59:43.12 ID:5+qyjyYK.net
千歌「人手が多くあった方が効率的でしょ?」

ダイヤ「しかし…」

千歌「大丈夫よ。何となく出来そうだし」

ダイヤ「………………」

ダイヤ「わかりましたわ。それでは千歌さんも」

千歌「ええ、曜と梨子には悪いんだけど、今日は自分の苦手なところを重点的に練習しておいてくれるかしら」

曜「りょ、了解ヨーソロー!」

梨子「うん」
61: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:02:44.25 ID:5+qyjyYK.net
――


役員A「す、すごい…」ヒソヒソ

役員B「高海さんって何者…?」


千歌「………………」スラスラ

千歌「ふぅ、ダイヤ、ここからここまでは全部修正しといたから」

ダイヤ「え、ええ」

ダイヤ「千歌さん…中学の頃に生徒会の役員だったとかではありませんよね?」

千歌「ええ、初めてよ」

ダイヤ「他の役員がいなくても務まるのではというレベルですわ…」ボソッ
62: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:03:33.22 ID:5+qyjyYK.net
千歌「あ、これミニメロンパン?貰うわね。ちょうど甘いものが欲しかったのよね」ヒョイパク

役員A「あ、それはっ!」

千歌「……硬い…」

役員A「それ…匂い付きメロンパンストラップ…」

千歌「え?」

役員A「……ぷっ」

役員B「ちょっと笑っちゃ…ぷっ」

千歌「」カァ///

役員A「高海さんってちょっと抜けてます?」

役員B「私も同じようなもの持ってますよ。匂い付きカップケーキストラップ」

ダイヤ「最近はこんなものまであるのですね…」

千歌「ハラショー…」
64: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:06:30.51 ID:5+qyjyYK.net
――


千歌「………………」スッ

千歌「よし、終わりっ」

千歌「絵里さんになってから一週間、ダイヤさんにお叱り電話をもらうこともなくなったし、完璧ってことだよね!」

千歌「絵里さんのことだからみんなをきっちりまとめてるんだろうなぁ」

千歌「…どんな感じなのか曜ちゃんに電話して聞いてみようかな」


ピッピッピッ

プルルルルルル…


曜『もしもし、千歌ちゃん?』
65: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:07:07.68 ID:5+qyjyYK.net
千歌「あ、曜ちゃん。ちょっと聞きたいことがあって電話したんだ」

曜『うん、どうしたの?』

千歌「ここ一週間さ、リーダーとしてキチッとしてみてるんだけど……曜ちゃんから見てどんな感じかな?」

曜『私から見て…』

千歌「うんっ」

曜『…千歌ちゃんのことを悪く言うつもりはないよ。あんな千歌ちゃんも可愛いと思うし…』

千歌「…?」
66: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:07:26.30 ID:5+qyjyYK.net
曜『ちゃんと務まってるんだけど…』

千歌「だけど…?」

曜『本当に悪くないよ!けど、少し……抜けてるというか。なんて言うのかな……あっ』


曜『…ポンコツ?』

千歌「え゛…?」

千歌「ほ、本当…?」

曜『…うん』

曜『で、でもしっかりAqoursをまとめてくれてるから全然問題ないよっ!』

千歌曜「『………………』」
67: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:08:29.19 ID:5+qyjyYK.net
曜『あ…あー、もうそろそろ夕飯になるから…また明日ねっ』

プツ


千歌「………………」

千歌「お、おかしいよっ!どういうこと!?」

千歌「絵里さんは完璧クール生徒会長じゃないの~!?」


ピッピッピッ…!

プルルルルルル


ダイヤ『はい』
68: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:08:58.43 ID:5+qyjyYK.net
千歌「ダイヤさんっ!」

ダイヤ『な、何ですの?』

千歌「…実は絵里さんはポンコツだったとか、有り得ます?」

ダイヤ『なっ…なっ…!』

ダイヤ『そんなわけありませんわっ!!』

千歌「うっ」キーン

ダイヤ『エリーチカはクールで賢くて生徒会長なのですわよ!?そんなポンコツなんて…!』

千歌「そっそうですよね!失礼しましたっ!」プツ
69: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:09:39.01 ID:5+qyjyYK.net
千歌「ふぅ…やっぱりそんなわけないよね」

千歌「確かに絵里さんのはずなのになぁ」

千歌「うーん…確かにダイヤさんは絵里さんのサイン色紙って言ってたし」

千歌「…もしかしたら、シネンが弱くて失敗しちゃたのかも」

千歌「なら別の絵里さんのもので試せば…」

千歌「………………」


ピッピッピッ

プルルルルルル…プッ


ダイヤ『な・ん・で・す・の?』

千歌「あ、あはは…実は…」
70: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:14:27.00 ID:5+qyjyYK.net
――


ダイヤ「これですわ」スッ

千歌「これがダイヤさんの持ってる色紙以外の絵里さんのもの?」

ダイヤ「ええ」

千歌「見たところ…ただの資料だけど」

ダイヤ「見た目だけで判断してはいけませんわよ。これはエリーチカがμ'sに加入する前のもの」

ダイヤ「音ノ木坂の学校説明会のときにエリーチカが作成した資料だそうですわ」

千歌「へ、へ~」

千歌「(どんなコネでそんなものを手に入れたんだろう…)」
71: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:16:08.89 ID:5+qyjyYK.net
千歌「それで、今回も家でじっくり見たいから貸して欲しいなぁ…って」

ダイヤ「…これを?」

千歌「(そりゃただの紙だしそんな反応になるよね…)」

千歌「…はい」

ダイヤ「しかし薄い紙ですし…もし折れたり破れたりしたら…」

千歌「(そっちの心配ですか)」

千歌「あ、あー!もっとよく読み込んで絵里さんのこと知りたいなー!」

千歌「ダイヤさんと絵里さんの話もしたいなー」チラッ
72: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:16:26.10 ID:5+qyjyYK.net
ダイヤ「………………」

千歌「…なんて」

ダイヤ「…千歌さん」

千歌「は、はい」

ダイヤ「あなたがそこまで考えていたなんて!私は感動いたしましたわっ!」

千歌「あ、はい」

千歌「(ちょろい)」

ダイヤ「ぜひ、一日じっくり読んで私とエリーチカ談義に花を咲かせましょう!」

千歌「あ、あはは…」
73: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:19:05.44 ID:5+qyjyYK.net
――


美渡「千歌ー!ご飯出来たよ!」


『――』


美渡「千歌の声…誰かと電話?」


『――!』


パアァァァ!


美渡「ひ、光っ!?」
74: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:19:23.04 ID:5+qyjyYK.net
美渡「な、何が…」スー

千歌「………………」

美渡「千歌…?」

千歌「何?」

美渡「あ…夕飯できたって」

千歌「そう、じゃあ先に食べてて」

美渡「う、うん」
75: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:20:54.39 ID:5+qyjyYK.net
――


千歌「………………」スッ

千歌「よし、儀式は成功っ」

千歌「というかもうこんな時間…!?も~」


千歌「みと姉~!」タッタッタッ

美渡「あ、千歌」

千歌「なんで私除いて夕飯食べてるの!」

美渡「だって千歌が先に食べててって」

千歌「(あ、ちょうど絵里さんを入れ替わってたときに来たから…)」

美渡「ほら、千歌の分はここにあるよ」

千歌「うんっ」
76: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:21:19.82 ID:5+qyjyYK.net
美渡千歌「………………」モグモグ

千歌「ねえ、みと姉。私さっき何か抜けたことしてなかった?」

美渡「なんでそんなこと聞くのよ」

千歌「え、えっとちょっと真面目になってみたんだけどボロが出てなかったかな~って」

美渡「まあ…できる女って雰囲気だったよ。クールというより冷たいというか…」

千歌「…?同じ意味じゃん」
77: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:22:11.84 ID:5+qyjyYK.net
美渡「なんというか…尖った冷たさっていうのかな。あ、千歌が何か酷いことを言ったとかじゃないよ。ただそんな雰囲気だったってだけで」

千歌「ふーん?みと姉ありがとう、ごちそうさまっ!」ダッ

美渡「もういいの?」

千歌「うんっ!」

 

トタトタトタ…

千歌「クールな感じ…できる女…」

千歌「今度は成功だ!」
78: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:25:54.93 ID:5+qyjyYK.net
――


千歌「よし、準備おっけー!」

千歌「そろそろ出ないと朝練の時間に遅刻しちゃうし、クールな絵里さん、お願いしますっ」

千歌「…………うぅん」クラッ


 


 


花丸「ひっぐ……ぐすっ…」

千歌「…………え?」

千歌「(何これ…ここ学校…?絵里さんから私に戻っちゃったの?それに…)」
79: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:26:25.37 ID:5+qyjyYK.net
花丸「うぅぁ…」ポロポロ

千歌「ど、どうしたの!?」

善子「どうしたのって…」

曜「…千歌ちゃんが言ったんだよ?」

千歌「何を…?」

ダイヤ「千歌さん、確かに花丸さんはまだ体力がないかもしれません。でも、いくら何でも言い過ぎではないですの!?」

梨子「今日の千歌ちゃん、なんだか怖い…」


千歌「(どういうこと?)」
80: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:27:14.18 ID:5+qyjyYK.net
――


千歌「はぁ~…久しぶりに学校から帰った気がする…」ドサッ

千歌「それにしても絵里さん…一体花丸ちゃんになんて言ったの?」

千歌「厳しいのは分かるけど花丸ちゃん泣かせたらダメじゃーん!」

千歌「もう~!」バタバタ


千歌「…っ!?」クラッ

千歌「(あ、これ…入れ替わる前の感覚…)」


 


千歌「はっ…!」

千歌「花陽さんか絵里さん、どっちかと入れ替わった…?」
81: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:27:49.34 ID:5+qyjyYK.net
千歌「………………」

千歌「入れ替わった時間は…三分くらい。でも誰と…」カサッ

千歌「ん? メモ書きだ。えっと…」


『素人に素人にしか見えないと言って何がいけないの?』


千歌「こ、これ、もしかして絵里さん…?」

千歌「……これを花丸ちゃんに?」

千歌「………………」

千歌「あーもう! 何言ってるの!」

千歌「明日どんな顔してみんなと会えば…」

千歌「もうこっちの絵里さんは絶対に使わないんだからっ」
83: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:30:26.11 ID:5+qyjyYK.net
――


曜「千歌ちゃん梨子ちゃん、おはヨーソロー!」

梨子「おはよう。今日は朝練がないから、曜ちゃんと会うのも教室になっちゃったね」

千歌「うん、おはよう」

曜「もう今日の朝最悪だったよ~」


千歌「(結局昨日のことが怖くて、私のまま学校に来ちゃったんだけど…)」

千歌「(前までは出来てたんだし、大丈夫だよね?)」
84: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:31:02.15 ID:5+qyjyYK.net
曜「でさーって、千歌ちゃん聞いてる?」


千歌「(というわけで、前の絵里さんお願いしますっ!)」

千歌「………………」スッ


曜「千歌ちゃん?」

千歌「………………」

千歌「あなたたち、今日は数学のテストがあったわよね?」

梨子「う、うん」

曜「あー、最近練習が忙しくてあんまり勉強出来てないんだよねー」

千歌「それなのにここで話してる暇があるの?」

曜「あ、そ、そうだよね」
85: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:31:33.18 ID:5+qyjyYK.net
千歌「それにスクールアイドルはやらされてるんじゃなくて自分でやってることでしょ?」

千歌「勉強ができない理由にしないで」


曜「ご、ごめんね。じゃあ私は勉強してくるから、またね」

千歌「………………」

梨子「わ、私も勉強してこようかな」

千歌「そうね、私も」


千歌曜梨子「………………」
87: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:34:05.65 ID:5+qyjyYK.net
――


先生「じゃあここの問題、解いてくれる人~」

千歌「はい」キョシュ


ザワザワ…


梨子「ここの問題、この前より難しいけど…」

曜「千歌ちゃん、まぐれは二度は起きないよ」
88: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:35:17.29 ID:5+qyjyYK.net
千歌「………………」


ザワザワ…


千歌「あなたたち、今は授業中よ?私語は謹んで」


シーン


先生「そ、それじゃあお願いね」

千歌「はい」
89: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:38:08.82 ID:5+qyjyYK.net
――


千歌「それじゃあ練習始めるわよ」

花丸「………………」

千歌「何?」

花丸「な、何でもないずら」

千歌「そう、じゃあ昨日と同じようにまずは柔軟から。二人一組になって」

鞠莉「オッケー!」

曜「千歌ちゃん」

千歌「私は一人でやるわ」

曜「そう…」

梨子「曜ちゃん、私と組もう?」

曜「うん」
90: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:39:15.34 ID:5+qyjyYK.net
ワイワイ


千歌「……組めたみたいね」

千歌「なら昨日私が教えたように始めて頂戴」


鞠莉「あっ、あぁ!す、ストップストップっ!」

果南「全然押してないって~」

鞠莉「絶対楽しんでるでしょ!」

果南「そんなことないよ」
91: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:39:50.35 ID:5+qyjyYK.net
ワイワイ


ダイヤ「押しますわよ」

花丸「うんっ」

ダイヤ「ん、んっ…」

花丸「も、もうちょっと…んっ、強くしてもっ…」

ダイヤ「駄目です、まだっ、始めたばかりなんですからっ、無理をして身体を痛めてはいけませんわっ」

花丸「は、はいっ」
92: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:40:17.28 ID:5+qyjyYK.net
ワイワイ


ルビィ「よ、善子ちゃん、お願い…」

善子「行くわよ」

ルビィ「うん」

善子「…えいっ」グイッ

ルビィ「ピギィィィ!?」

善子「ご、ごめん。加減が…」
93: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:41:02.75 ID:5+qyjyYK.net
ワイワイ


梨子「んっ、曜ちゃん体柔らかいねっ」

曜「えへへ、高飛び込みは体柔らかくないとだからね」

梨子「私は絵を描いたりピアノをしたり、運動はあんまりだから」

曜「良かったら、私のやってる柔軟法教えようか?」

梨子「え、いいの?」

曜「うんっ」

曜「まずは――」
94: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:42:01.17 ID:5+qyjyYK.net
千歌「………………」

梨子「あ、千歌ちゃん。千歌ちゃんも聞く?」

曜「こうやってね」


千歌「あなたたち。いいえ、ここにいる全員」
95: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:42:29.83 ID:5+qyjyYK.net
ダイヤ「どうしたんですの?」

千歌「さっきから聞いていれば楽しそうに私語私語私語」

千歌「あなたたちにとってスクールアイドル活動はレクか何かなの?」

果南「そんな言い方しなくても!」

千歌「ならなんて言えばいいのかしら?」

千歌「お友達と仲良くわいわい頑張っていく活動…これならいい響きね」
96: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:43:02.41 ID:5+qyjyYK.net
ルビィ「うゅ…」

千歌「ラブライブ優勝ねえ…」

善子「な、何よっ」

千歌「こんな浮ついた空気でラブライブ優勝なんて出来るわけないじゃない」

花丸「それは…」

千歌「はぁ、所詮スクールアイドルなんてお遊びね」

ダイヤ「なっ…!」

千歌「昨日私が言ったことをしっかりやっておいて」

曜「ち、千歌ちゃんは?」

千歌「私はもう帰るわ。こんなことに付き合っても意味がないもの」


Aqours「………………」
114: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:30:07.20 ID:O71kZSu7.net
――


千歌「ふんふんふーんっ♪」

千歌「新しい絵里さんになってから一週間、久しぶりの登校だっ」


千歌「風が気持ちいい~」


千歌「(でも、今日梨子ちゃん集合場所に来なくて先に行っちゃったって)」

千歌「どうしたんだろう。まあ行って聞いてみればいっか」
115: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:31:01.98 ID:O71kZSu7.net
 
果南「でさ~」

花丸「あははっ」


千歌「あっ、みんなおはよー!」

果南「あ、千歌…」

花丸「お、おはよう」

千歌「…?どうしたの?」
116: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:31:30.20 ID:O71kZSu7.net
梨子「千歌ちゃん」

千歌「あ、梨子ちゃん、どうして今日は集合場所に来なかったのー?」

梨子「今日は練習に来たんだね」

千歌「え?当たり前でしょ」

果南「何言ってるの。千歌、全く練習に顔を出さないじゃん」

千歌「……え?」
117: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:32:05.65 ID:O71kZSu7.net
曜「千歌ちゃん…一週間前に、お遊びならやる意味がないって言ってそれっきり…」

千歌「……え?」

千歌「だ、だって…絵里さんは前の…」

曜「…?」

千歌「まさか…上書き…?」
118: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:32:46.94 ID:O71kZSu7.net
千歌「ねえ、曜ちゃんっ」

曜「」ビクッ

千歌「え…」

曜「ど、どうしたの?」

千歌「…もしかして私が怖い…?」

曜「そんなこと…」
120: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:42:16.25 ID:O71kZSu7.net
千歌「本当に?」

曜「……ちょっとだけ」

千歌「み、みんなっ」

ルビィ「………………」メソラシ

善子「………………」メソラシ

千歌「ぁ…」
121: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:42:44.38 ID:O71kZSu7.net
千歌「……そっか」

梨子「で、でもね」

千歌「ううん、私が悪いの。わかってるから…」

ルビィ「千歌ちゃん…」


千歌「(そんな目で見ないで…嫌だ嫌だ…)」

千歌「(もうみんなと喋りたくない…)」


千歌「(助けてっ…)」

千歌「………………」スッ
122: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:44:11.45 ID:O71kZSu7.net
千歌「あ、その…」

果南「それじゃあ早く練習始めよ?時間なくなっちゃうよ」

ダイヤ「そうですわね」

千歌「は、はいっ」

千歌「よ、曜ちゃんっ!」

曜「なに?」

千歌「頑張ろうねっ」

曜「う、うん」

千歌曜「………………」
123: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:44:32.47 ID:O71kZSu7.net
千歌「えっと、ダイヤちゃん!」

ダイヤ「…何ですの?」

千歌「練習の指示は…」

ダイヤ「千歌さんが休んでる間に私が組んだものが有りますので問題ありませんわ」

千歌「そ、そっか」

千歌ダイヤ「………………」
124: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:45:41.72 ID:O71kZSu7.net
千歌「えっと、えっと…」

千歌「あ、花丸ちゃん」

花丸「」ビクッ

花丸「な、なに?」

千歌「うぅ…!」ウルウル
126: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:56:55.60 ID:O71kZSu7.net
――


千歌「………………」カチッ…カチッ

千歌「高坂穂乃果の生サイン……円」

千歌「今の私の持ち合わせは……た、足りない…」

千歌「もうどうすればいいの~!」


千歌「(あの後、私は花陽さんに全てを投げて気づいたら部屋にいた)」

千歌「(曜ちゃんからの話によるとギスギスした空気に耐えきれなくなった花陽さんがまた、誰か助けてぇぇぇ!って逃げちゃったらしくて…)」
127: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:57:32.33 ID:O71kZSu7.net
千歌「もう…みんなと会いたくない…」

千歌「でも花陽さんと絵里さんじゃ…!」


千歌「やっぱり…もう穂乃果さんしか」

千歌「でもこんなに生サインが高いなんて聞いてないよぉ!」

千歌「どうすれば、どうすれば…」


千歌「(幸いにして明日は土曜日。練習を休めば二日間ある)」

千歌「でも何も思いつかないよ…」
128: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:58:13.95 ID:O71kZSu7.net
千歌「うーん、確か穂乃果さんのお家って和菓子屋さんなんだっけ」

千歌「そこのおまんじゅうじゃ駄目かなぁ……駄目だよね…」


千歌「…ん?」

千歌「お店ってことはもしかして…穂乃果さんのお家がわかる…?」

千歌「………………」


千歌「秋葉原に行こうっ!」
130: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:08:12.69 ID:O71kZSu7.net
――


雪穂「あー暇だなぁ。お姉ちゃん私に店番押し付けて遊び行っちゃったし。まあ卒論に研究詰めで息抜きしたいのは分かるけどさ」

雪穂「誰も来ないし、課題やっちゃおうかな」


千歌「す、すみませーん…」

雪穂「(あちゃー、バットタイミング…。まあ少しくらいなら)」
131: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:08:44.25 ID:O71kZSu7.net
雪穂「いらっしゃいませ。何をお買い求めですか?」

千歌「あの…」

雪穂「…?」

千歌「穂乃果さんはいますか?」

雪穂「今は留守ですけど…」

千歌「え…」

雪穂「(お姉ちゃんのファン?よく来るんだよねー。まったくお姉ちゃんは遊びに行っても私を邪魔するんだから)」
132: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:09:48.11 ID:O71kZSu7.net
雪穂「えっと…何にしますか?」

千歌「穂乃果さんのご家族の方ですか?」

雪穂「そうですけど…」

雪穂「(うわぁ…めんどくさいタイプかも。まあお姉ちゃん見たさに来た客なんて腐るほど相手にしてきたからね。こういうときは…)」

雪穂「あの、お姉ちゃんは今留守なので。もしお姉ちゃんに会いたいが為に来たのならお引き取りください」

雪穂「(これで帰るでしょ)」
133: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:11:04.11 ID:O71kZSu7.net
千歌「違くて…その…」

雪穂「なんですか?」

千歌「ほ、穂乃果さんの私物をくださいっ!」

雪穂「うぇっ!?」

千歌「お願いします!」

雪穂「無理無理!」

雪穂「(たくさんお姉ちゃんのファンは相手にしてきたけど、こんなことは…この子ってやばいファン?)」
134: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:11:40.37 ID:O71kZSu7.net
千歌「穂乃果さんの私物がなきゃダメなんです!」

雪穂「(はっ?どういうこと?そこまでこの子の頭はお姉ちゃんに侵食されて…)」

雪穂「(スクールアイドルをしてた頃と家にいるときのギャップを教えてあげたら治るかな?)」

千歌「わ、私、貰うまでここに居座りますから!」

雪穂「えっ!?こ、困ります!…課題やりたいし」

千歌「ぜーったいに動きません!」
135: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:12:14.73 ID:O71kZSu7.net
雪穂「(これは頑固そうだ…)」

雪穂「……はぁ」

雪穂「ちょっと待っててください」

千歌「…?はい」


トットットッ

ガチャ


雪穂「えーっと、どれがいいかな」

雪穂「ん?机の上にハンカチ置きっぱなし。お姉ちゃんハンカチなんて使わないでしょ」

雪穂「(お姉ちゃんには悪いけど私には関係ないし、これで帰ってもらおう)」
136: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:12:53.24 ID:O71kZSu7.net
トットットッ


雪穂「はい、これお姉ちゃんのハンカチ…これでいいですか?」

千歌「あ、ありがとうございますっ!」

千歌「これで…」ボソッ

千歌「大切に使わせていただきます。ありがとうございましたー!」ダッ

雪穂「ちょっ、買い物は!?」


ポツーン

雪穂「はぁ…」
139: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:14:32.26 ID:O71kZSu7.net
――


千歌「早くしないと朝練に遅刻する~!」

千歌「魔法陣を敷いてハンカチを置いて」

千歌「すー、はぁ…」

千歌「穂乃果さん、私に力を貸してください…」

千歌「私がいなくても、穂乃果さんがいれば…!」

 

千歌「Dg…AhUGuFyltHiIG…」

千歌「FyihIUGiUvctesZrFeRCT…」
140: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:15:05.74 ID:O71kZSu7.net
千歌「(四回目となるとさすがにこの眩しさにも慣れてくるね)」


千歌「GYohUToigiguUt」


千歌「(あと一節。穂乃果さんお願い、私を助けて!)」


千歌「UfguiUflcc…Gflful!」


パァァァァ!

千歌「うっ…」クラッ
141: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:16:14.92 ID:O71kZSu7.net
――


キーンコーンカーンコーン


曜・梨子「し、失礼します…」

鞠莉「二人とも、せっかくのお昼休みだっていうのに、随分tiredな表情じゃない。お弁当でも忘れた?」

曜「いえ、そういうわけじゃないんですけど…」

梨子「女子力の高い千歌ちゃんに精神を…」ボソッ
142: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:17:04.19 ID:O71kZSu7.net
果南「ん?そういえば千歌は?」

曜「千歌ちゃん、なんだか朝から様子がおかしくて…」

ダイヤ「千歌さんの様子がおかしいのはここの所ずっとでしょう!千歌さんはどこにいるのかと聞いているのです!」


花丸「ダイヤさん、すごい荒れているずら」

善子「そりゃあ金曜日に来たと思ったらまた土日休んでその上今日の朝練まで無断で休んだんだから。千歌はどんな顔して入ってくるのかしら…」

ルビィ「うゅ…」


ガチャ


千歌「失礼しますっ♪」ニコニコ
143: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:17:54.22 ID:O71kZSu7.net
――


「雪穂~白いハンカチ知らない?」

雪穂「し、知らないけど」

「え~どうしよう、私のものじゃないのに」

雪穂「えっ!?あれお姉ちゃんのハンカチじゃないの!?」

「え?雪穂何か知ってるの!?」

雪穂「た、たまたま見つけてお姉ちゃんがハンカチなんて持ってるの珍しいな~って思っただけだから!」
145: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:18:19.51 ID:O71kZSu7.net
「なーんだ…」

雪穂「…ちなみに誰の?」

「あれ、ことりちゃんの忘れ物なんだよね。素直に謝ったら許してくれるだろうけど…」

雪穂「」ダラダラ


雪穂「(し、知ーらない)」
148: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:05:03.39 ID:O71kZSu7.net
――


千歌「失礼しますっ♪」ニコニコ


ルビィ「今日の千歌ちゃん、心なしかふわふわした雰囲気というか」

善子「妙に頭に残る声音だし」

花丸「また新しい千歌ちゃん…?」
149: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:05:33.68 ID:O71kZSu7.net
ダイヤ「千歌さん!」

千歌「あ、ダイヤちゃん」

ダイヤ「ダイヤちゃ…!?ってそんなことより、どうして朝練に来なかったんですの?」

千歌「それは…」

ダイヤ「言い訳があるなら聞きますわよ」

千歌「みんなごめんねっ!」

千歌「花丸ちゃんも酷いこといっぱい言っちゃって…」

花丸「ううん、もう気にしてないずら」
150: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:08:09.05 ID:O71kZSu7.net
千歌「それで…これ良かったら」

花丸「クッキー?」

曜「まさか千歌ちゃんが作ったの!?」

ダイヤ「だから朝練に?」

千歌「うん、早く花丸ちゃんに謝りたくて…」

鞠莉「こんなことを言われたら流石のダイヤも怒れないよね~」

ダイヤ「ま、まあ今回だけはその事情を考慮して特別に!許しますが、次無断で休んだりしたら許しませんからね!」

果南「もう、ダイヤも素直じゃないんだから」

ダイヤ「お黙らっしゃい!」
151: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:09:53.40 ID:O71kZSu7.net
花丸「ねえ千歌ちゃん」

千歌「どうしたの?」

花丸「このクッキー、今食べてもいい?」

千歌「うんっ、召し上がれ」

花丸「あむ…」

千歌「どう…?すっごく急いでて味見してないんだけど…」
152: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:10:26.93 ID:O71kZSu7.net
花丸「………うんっ!」

花丸「とーっても甘くて美味しいずらっ♪」

千歌「良かったぁ」

鞠莉「私にもplease!」

ルビィ「ルビィもっ」

千歌「たくさん作ってきたから、みんなで食べてっ♪」ニコニコ


ワイワイ…

――――――

――――

――
153: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:16:10.79 ID:O71kZSu7.net
千歌「…………ん」

千歌「気がついたら部屋っていう状況にも慣れてきたよ。毎日この繰り返しだし」

千歌「穂乃果さんはちゃんとAqoursをまとめてくれたのかな?」


ブーブー


千歌「花丸ちゃんからメール…」ドキドキ

千歌「な、何だろ……見ないと」
154: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:16:53.16 ID:O71kZSu7.net
From.国木田花丸
件名:今日はありがとう

本文:千歌ちゃんが焼いてくれたクッキーとっても美味しかったよ
今度作り方を教えてくれるって約束、忘れたら駄目だからね(^^)


千歌「……えーっと…」

千歌「(心配は杞憂だったみたい。本当に気づいたら花丸ちゃんと仲直りしてたし…)」

千歌「さすが穂乃果さんだよ!」
158: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:35:20.71 ID:O71kZSu7.net
――


千歌「いちっ、にっ、さんっ、しっ♪」

ダイヤ「………………」ボー

ダイヤ「…って、き、今日の練習はここまでにしますわっ!」


鞠莉「今ダイヤ絶対千歌の声に聴き惚れてたよね」

善子「何度聴いても千歌の脳トロボイスって言うの?はすごい破壊力ね」

善子「地声は普通なんだし、出し方にコツみたいのがあるのかしら?」
159: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:35:57.79 ID:O71kZSu7.net
梨子「千歌ちゃん変わったよね。手際もいいし、女子力も高くなったし」

鞠莉「まさか…」

梨子善子「…?」

鞠莉「Boyfriendができたとか…?」

梨子善子「え゛…」

善子「ぼ、ぼぼボーイフレンドぉ~!?」

鞠莉「ちょっと! 声が大きいよっ」

梨子「ちちち千歌ちゃんに彼氏ってどういうこと!?」ブンブン

鞠莉「い、いるとは言ってないでしょ! girlが変わると言ったら彼氏ができたのが理由かと思っただけで!」
160: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:36:56.03 ID:O71kZSu7.net
善子「あ、あの千歌に彼氏なんて…」ダラダラ

鞠莉「その割にはすごい動揺してるけど…」

梨子「千歌ちゃんの彼氏…」

鞠莉「り、梨子…?」

梨子「一体何処の馬の骨なのっ!?」
161: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:41:10.51 ID:O71kZSu7.net
 
千歌「ふぅ…」

曜「千歌ちゃ~ん」

千歌「あっ、曜ちゃん。今日も練習お疲れ様でしたっ♪」ペコリ

曜「あ、うん」

千歌「そうだっ、昨日みかん味のシフォンケーキ作ったから持ってきてみたのっ」

千歌「曜ちゃん、みかん好きだよね?」

曜「う、うん」

千歌「ちょっと待っててください……はい、どうぞ」

曜「ありがと…」
162: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:41:53.14 ID:O71kZSu7.net
千歌「」ジーッ

曜「え? あ、美味しいよ!すごく」

千歌「よかったぁ、初めて作ったから上手にできてるのか心配で…」

曜「初めてで、この出来…?」

千歌「うんっ、何となく、こうすれば上手にできるかなってわかって」

曜「…千歌ちゃん、お菓子作りが得意だったんだね。知らなかった…」ボソッ

千歌「え?」

曜「ううん、何でもない」
163: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:42:46.92 ID:O71kZSu7.net
曜「そうだ、一緒に帰らない?」

千歌「千歌と?」

曜「うん」

千歌「うん、いいよっ♪」

曜「………………」

曜「帰り道が違うから途中までになっちゃうけど…話があるの」

千歌「私に?」

曜「うん」
164: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:43:32.17 ID:O71kZSu7.net
――


曜「うん」

千歌「………………」スッ

千歌「…………ふぇ?」

曜「千歌ちゃん?」

千歌「あれ、私…」

千歌「(ってなんで戻っちゃったの~!?)」

曜「千歌ちゃん聞いてる?」

千歌「え、聞いてるよ!聞いてるけど……何の話だっけ?」
165: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:44:14.54 ID:O71kZSu7.net
曜「はぁ…もう」

千歌「えへへ、ちょっとぼーっとしてて」

曜「たまには千歌ちゃんと二人で帰りたいって言ったの!」

曜「恥ずかしいから二回も言わせないでよ~」

千歌「あはは、ごめんね。うん、いいよ」

千歌「じゃあ帰ろ?」
166: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:45:38.92 ID:O71kZSu7.net
 

千歌「この道通るのも久しぶりだな~」

曜「え?」

千歌「な、なんでもない!」

千歌「そんなことより…二人きりになったのは久しぶりだね」

曜「最近はAqoursのみんなでいることが多かったから」

千歌「それもあるけど…」

千歌「私はみんなと会ってないから…」ボソッ

曜「千歌ちゃん?」
167: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:46:11.97 ID:O71kZSu7.net
曜「………………」

千歌「………………」

曜「ねえ千歌ちゃん」

千歌「なーに?」

曜「あのさ…」

千歌「うん」

曜「…千歌ちゃん、最近無理してない?」

千歌「へ? してないよ?」
168: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:47:03.98 ID:O71kZSu7.net
曜「………………」

曜「千歌ちゃんがなんで変になってるのかはわからない…けど」

曜「私、前の千歌ちゃんの方が好きだな」

千歌「…え?」

曜「だってどう考えても最近の千歌ちゃんおかしいよ!」

千歌「っ…!」

曜「最近は千歌ちゃんが千歌ちゃんみたいじゃなくなって…」

曜「私は今の千歌ちゃん好きじゃない」

千歌「何それ…」
169: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:48:49.33 ID:O71kZSu7.net
曜「千歌ちゃんは…」

千歌「私の気持ちも知らないくせにそんなこと言わないでっ」

曜「ち、千歌ちゃんの気持ちってなに!?」

曜「それを私に相談してくれた!?」

千歌「そんなの言えないよっ…!」

曜「じゃあどうしようもないじゃん!」

千歌「だから私は今のままでいいの!」


曜「…何度だって言うよ。最近の千歌ちゃんは好きじゃない!」

千歌「やめてっ!!」

曜「」ビクッ
170: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:49:34.83 ID:O71kZSu7.net
千歌「もう…もうやだ…」

千歌「(もう聞きたくない聞きたくない聞きたくない…)」

曜「千歌、ちゃん?」


千歌「(花陽ちゃん…じゃ無理。ここは穂乃果さんでもなく…絵里さんに上手く丸め込んでもらえば…!)」


千歌「(絵里さん、お願い――


 


 


パシンッ!


千歌「…え?」
171: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:50:02.43 ID:O71kZSu7.net
曜「千歌ちゃん…」ポロポロ

千歌「(私、叩かれたの?)」

曜「千歌ちゃん…最低っ!」ダッ

千歌「待っ…!…………」


千歌「(曜ちゃん、泣いてた)」

千歌「また絵里さんキツイこと言っちゃったのかぁ」
173: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:51:14.91 ID:O71kZSu7.net
千歌「…また、泣かせちゃったな」

千歌「最低…そうだよね。私、最低だ…」

千歌「このままじゃ、Aqoursがバラバラになっちゃう…」


千歌「もう…どうすればいいのぉ…」


千歌「………………」

 

千歌「…μ's」ボソッ
174: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:52:10.05 ID:O71kZSu7.net
千歌「そうだ、μ'sがいれば」


千歌「μ'sの人たちの物を手に入れられれば…」


千歌「μ's全員の力が使えればきっと私もAqoursも完璧になれる…!」


千歌「(絶対に曜ちゃんも納得するようなAqoursのリーダーになるから。待ってて、曜ちゃん)」
189: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:33:04.57 ID:embjycw5.net
――


ガヤガヤ


千歌「また来ちゃった。秋葉原…」

千歌「(行くなら穂むらなんだけど…今思い返してみると前回すごい失礼なことしちゃってたし、行けないよね…)」

千歌「(だからアテはない…けど絶対に今回でμ'sの人たちを見つけなきゃ!)」

千歌「まずは…音ノ木坂学院!」
190: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:33:48.22 ID:embjycw5.net
―――


千歌「あの…」

音ノ木坂学院生「ん?なに?」

千歌「音ノ木坂にμ'sの人が来る予定とかって…ないですよね?」

学院生「そうねえ、少なくとも私は何も知らないけど」

千歌「そうですよね、ありがとうございます」

千歌「…………はぁ」

千歌「(μ'sは何も残していかなかった、か)」

千歌「分かってたけどやっぱりいないか~」

千歌「ま、でもまだ一つ目だし、次はことりさんが働いてたメイド喫茶!」
191: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:34:17.06 ID:embjycw5.net
――


千歌「さすがにもうメイドさんはやってないよね。ちょっとだけ期待してたけど」

千歌「あ、このオムライス美味しい。隠し味は愛情だっけ?」

千歌「ってそんなことはどうでもいいんだよ!」

千歌「次は…西木野病院だね!」

千歌「すみません、お会計お願いしまーす!」


ハーイ


千歌「って…メイド喫茶ってこんなに高いの!?」
193: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:35:13.23 ID:embjycw5.net
――


千歌「す、すみません」

ナース「どうしたの?受付ならあそこだけど」

千歌「あの、西木野真姫さんってここにいますか?」

ナース「あら、あなた真姫ちゃんのお友達?」

千歌「そういうわけじゃないんですけど…」

ナース「残念ね~、真姫ちゃん今お友達と旅行に行ってるらしくて家にいないって聞いたのよ」

ナース「確か三日もすれば帰ってくるって言ってたはずよ」

千歌「そうですか…ありがとうございました」
194: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:35:43.70 ID:embjycw5.net
――


千歌「ここが穂乃果さんたちが昔遊んでたっていう公園か~」

千歌「まあ…当たり前だけど子供しかいない…」

子供「ねえお姉ちゃん!」

千歌「ん?お姉さんに何か用?」

子供「一緒に遊ぼうよ!」

千歌「えっと…今お姉さん大切な用事があって…」

子供「じゃあお姉ちゃんが鬼ごっこの鬼ね!」

千歌「待っ…」

子供「みんな逃げろー!」


キャーキャー


千歌「う、嘘でしょ…」
195: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:36:25.00 ID:embjycw5.net
――


千歌「やっと子供たちから解放されたけど、いよいよ行くアテがないよぉ」

千歌「うぅ…穂乃果さーん、海未さーん…ことりさーん。どこにいるんですかぁ」


グゥゥゥゥ…


千歌「………………」

千歌「(みんなに身体を貸し始めてからお腹がたくさん空くようになってる…)」

千歌「鬼ごっこでいっぱい動いたし、オムライスだけじゃ足りないよ~!」
196: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:36:44.70 ID:embjycw5.net
【GoHAN-YA】


千歌「…………ん?」クルッ

千歌「ご飯屋……う、ううん!今はμ'sの皆さんを探さなきゃいけないんだし、こんなところに寄ってる暇は…」


『黄金米』


千歌「ぐっ…!」


『黄金米』


千歌「う、ぁ…」
197: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:37:22.64 ID:embjycw5.net
『黄金米』


千歌「ま、まあご飯屋さんなら花陽さんがいるかもしれないし、これは決してお腹が空いただけってわけじゃ…!」


 


マイドアリー

ウィーン


千歌「うぅ…」
198: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:42:17.15 ID:embjycw5.net
――


千歌「もうそろそろ帰らなきゃいけないのに…」

千歌「まだ誰も見つかってないよぉ!」

千歌「これじゃオムライスとご飯を食べに秋葉原まで来たようなものじゃん!」

千歌「はぁ…どうしよう」


トボトボ


千歌「……あ、神田明神」

千歌「残る手段は神頼みだけかぁ」
199: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:44:05.72 ID:embjycw5.net
 

千歌「ここまで来たら小銭は全部入れちゃえ!」

チャリリリリンチャリーンッ

千歌「お願いします、どうかμ'sのメンバーと会えますように…!」パンパンッ


千歌「……よしっ!これでおっけー!あと少ししか時間ないけどもう一回探しに行くぞー!」

千歌「っていってもどこに行けばいいのかな。うーん…」

千歌「うん!こういうときは色んなところを走り回ってみればきっと見つかる気がするよっ!」

千歌「そうと決まれば早速…」


「そこのお姉さん」
200: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:44:52.34 ID:embjycw5.net
千歌「え?」

「そこのお姉さん」

千歌「もしかして…私のこと?」

「そう、キミキミ」

千歌「(だ、誰~?)」

千歌「なんですか?」
201: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:45:24.14 ID:embjycw5.net
「ちょっと話聞いていかない?時間はとらせないから」

千歌「…すみません。今すっごい急いでて、もう時間がないんです!」

千歌「それじゃあ失礼しますっ」

「いくら探してもμ'sのみんなは見つからんよ」

千歌「え…?」
202: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:45:56.74 ID:embjycw5.net
「ふふっ、キミのことはなんでもお見通し」

「…だからウチはキミと巡り会えた」

「ううん、この状況もたくさん御賽銭を入れたキミへの神様からの気まぐれな贈り物なのかも」

千歌「あなたは?」

占い師「ウチ?ウチはこの神社で占いしてるただの占い師。まあ暇なときに趣味でやってるだけなんだけど、このニカブも占い師の服も似合ってるでしょ?」

千歌「占い師…」

千歌「今言ったことも占った結果ですか?」

占い師「まあそんなところかな」
203: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:48:19.17 ID:embjycw5.net
占い師「ねえねえ、少しだけ話聞いていかない?お代は要らないから」


千歌「……わかりました」

占い師「決まりっ!じゃあここに座って」

千歌「は、はい」

占い師「今からこの水晶玉でキミの運命を占ってみる。水晶玉の中心をじーっと見つめてみて」

千歌「………………」ジー
204: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:48:48.67 ID:embjycw5.net
占い師「むむむっ!むぅ…!」

占い師「むーーーっ!」

千歌「あの…?」

占い師「なーんて、やっぱり慣れないことはやるべきじゃないね。こんな茶番はおしまいっ」

千歌「ちゃ、茶番って」

占い師「単刀直入に言うよ」
205: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:49:42.91 ID:embjycw5.net
占い師「…今やろうとしてることはやめた方がいい」

千歌「え?」

占い師「例えこの先μ’sの誰かと出会えて、その人の物を手に入れたとしても、絶対に良い未来なんて訪れんよ」

占い師「キミがμ’sであろうとし続ける限り、ね」
206: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:50:27.10 ID:embjycw5.net
千歌「くっ…」ギリ

千歌「あなたに何がわかるんですかっ!周りはすごい人ばっかりで、置いていかれないように必死な私の気持ちなんて…!」

占い師「わかるよ」

千歌「う、嘘っ!」

占い師「わかるよ。周りがすごい人ばっかりだと不安にもなるよね」

占い師「だから自分を大きく見せたりして」ボソッ
207: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:50:57.02 ID:embjycw5.net
千歌「知ったようなこと言わないで!」

千歌「私の気持ちなんてみんな分かってくれない。相談も出来るわけないっ!」

占い師「……」

占い師「確かにウチにはキミの悩みの全てを理解することなんてできないかもしれない」

千歌「なら…!」

占い師「でも、その方法だけは間違ってると思う」

千歌「いいえ、私がμ'sみたいになれば…きっとみんなを、Aqoursを引っ張っていける」

占い師「話は平行線やね…」

千歌「意見を変えるつもりはありません」
208: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:51:58.98 ID:embjycw5.net
占い師「……そうやなぁ」

占い師「ねえ、なんでμ'sは輝けたんだと思う?」

千歌「それは…個性があったから。すごい人たちが九人集まって奇跡が起こった」

占い師「ウチは違うと思うな」

千歌「なら何でですか?μ'sは普通集団だったけど輝けたって言うんですか…?」

占い師「うん、普通の女子高生だったよ」
209: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:52:33.85 ID:embjycw5.net
占い師「ウチが思うに、個性がどうとか、そんなの全然関係なくて……みんな精一杯の自分で精一杯輝こうとした」

占い師「だからμ'sっていうグループも輝いたんよ」

千歌「……そんなのは個性があるから言えることです」

占い師「はぁ、これは頑固そうやね」

占い師「じゃあ…」ガサゴソ

千歌「…?」
210: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:54:21.44 ID:embjycw5.net
占い師「はい」

千歌「なんですか、これ」

占い師「μ'sのみんなに縁のあるもの」

占い師「これは海未ちゃんの詩集で、こっちは真姫ちゃんの持ってた楽譜。それとのぞみんのタロットカードに、にこっちが一年のときの…」

千歌「…なんでこんなものを…。というか止めてたんじゃ」

占い師「今もやめてほしいって思ってるよ
。でも、言っても聞かなそうだからね」

占い師「一回やってみればウチの言いたいことも伝わるかもって」
211: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:55:02.28 ID:embjycw5.net
千歌「………………」

千歌「ありがとうございます」

占い師「………………」

千歌「大切に…使わせてもらいます」

占い師「……うん」

 

千歌「(私は絶対に完璧になるんだ)」
212: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:56:13.28 ID:embjycw5.net
――


曜「あー!ミニライブの日まで残りわずかなのに衣装が全然決まらないぃ~!」

ルビィ「さすがにそろそろデザインを決めないと間に合わなくなっちゃう…」

曜「頭の中ではある程度固まってるんだけど上手くイラストにできないっていうか」

曜「あーもうどうすれば~」
213: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:56:38.28 ID:embjycw5.net
梨子「花丸ちゃん、そろそろ歌詞を見せてくれないと作曲ができないのだけど…」

花丸「もうちょっとだけ待ってほしいずらっ」

善子「まだ考えてるの?もう私が考えた『堕天使の鎮魂歌』で良いんじゃない?」

花丸「それはありえないずら」

善子「なんでよ!」
214: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:57:17.69 ID:embjycw5.net
ガチャ

千歌「ちょっといいかしら?」


梨子「千歌ちゃん?」

曜「………………」

善子「どうしたのよ」

千歌「これ、次のライブの歌詞と曲」バサッ
215: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:57:53.18 ID:embjycw5.net
梨子花丸善子「…え?」

善子「か、歌詞って…」

千歌「なるべく今まで花丸が書いてきた歌詞とかけ離れないように注意はしてみたわ」

千歌「曲の方だけど、こっちは私が今作れる最高のものを作ったつもり。この音楽プレイヤーに入れたから聴いてみて」

梨子「え、ええ…」


ルビィ「千歌ちゃん作曲なんてできたの!?」

曜「全然知らなかった…」

千歌「あとは衣装のイラストね」

ルビィ「…へ?」
216: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:58:25.63 ID:embjycw5.net
千歌「曜がボツにしたイラストをまとめてみて、あなたが描きたいであろうイラストを描いてみたの」

ルビィ「え?」

千歌「あと試作で一着だけ作ってみたから確認してみて」

曜「あ、うん…」

千歌「それじゃあラブライブまで時間もないんだから早く練習始めるわよ」クルクル

千歌「みんなも早く準備して屋上に来てよね」
217: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:59:17.19 ID:embjycw5.net
ガチャ


花丸「善子ちゃん、これ…」

善子「少し前まで作詞してたのは知ってたけど、千歌ってこんなに作詞が上手かったっけ?一つ一つの歌詞が心に訴えかけてくるというか…」

花丸「すごいずら…」
218: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:59:46.49 ID:embjycw5.net
曜「衣装のデザイン、全部みんなにぴったり似合っててそれでいてごちゃごちゃしてない」

曜「千歌ちゃんは私が思い描いてるデザインって言ってたけど、こんなすごいデザイン私には…」

ルビィ「試作って言ってた衣装も丁寧に作り込まれてて、まるで売り物みたい…」

ルビィ「千歌ちゃんもお裁縫が得意だったんだね」


曜「う、うん、びっくりしたな~。千歌ちゃんにそんな特技があったなんて。ずっと一緒にいて………全然知らなかった」


曜「……千歌ちゃん」
219: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:05:16.79 ID:embjycw5.net
――


ダイヤ「1.2.3.4…ルビィ、動きが遅れていますわよ!」

ルビィ「はっ、はっ、うんっ!」


ダイヤ「曜さん、逆にテンポが早いですわっ!」

曜「はぁ…はぁ、了解ヨーソロー!」


鞠莉「はぇ~…」

ダイヤ「鞠莉さん、気を抜かない!」

鞠莉「S、Sorry」


ダイヤ「(…分かっていますわ。千歌さんのことですわよね)」
220: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:05:53.46 ID:embjycw5.net
千歌「にゃっ…にゃっ」


梨子「はぁ、千歌ちゃん…はぁ、全く息が切れてない」


千歌「行っくにゃ~!」クルクル

ダイヤ「千歌さん、変な動きを入れないでください!」

千歌「えへへ、ごめんなさい」


果南「運動神経すごっ。今バク宙二回転してた…?」
221: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:06:58.49 ID:embjycw5.net
ダイヤ「(これまでも突然千歌さんのダンスのレベルが上がることはありましたが、今回は異常ですわ。まるで千歌さんではないような…)」

ダイヤ「(なんて考えすぎですわね。これも千歌さんの自主練習の賜物でしょう)」


ダイヤ「はい、それでは今日の練習はこれで終わりにしますわ!皆さん水分補給を忘れないように」

善子「はぁ、今日もハードだったわね」

ルビィ「善子ちゃんお疲れ様っ」

善子「善子言うな!」

花丸「お腹空いたずらぁ」

善子「まあ最近は運動量も多いから無理もないわ」
222: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:07:30.62 ID:embjycw5.net
千歌「花丸ちゃんお腹減ってるの?」

花丸「え、うん。何だかそう言われると恥ずかしいずら…///」

千歌「良かったぁ」

ルビィ「良かった?」

千歌「あのね、今日はおにぎりとマカロンを作ってきたんだっ♪」

千歌「たくさん作ってきたからみんなで食べて!」

果南「お、おにぎりとマカロンってすごい組み合わせだね…」
223: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:08:15.97 ID:embjycw5.net
鞠莉「早速いただくわね」

ダイヤ「鞠莉さん、はしたないですわよ」

鞠莉「ノープロノープロ。ダイヤは細かいことを気にしすぎだって」

ダイヤ「何か言いましたか?」

鞠莉「何も…ってあれ、これおにぎりの中に何も入ってない?」

千歌「うん、おにぎりと言えばお米の味を味わえる白むすびが一番っ」
224: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:08:52.72 ID:embjycw5.net
梨子「塩おむすび、何だか意外」

鞠莉「千歌っちのことだから中にみかんでも入れてくると思ったのに」

千歌「さ、さすがにそんなことはしないかな」アハハ

曜「………………」

千歌「はい、曜ちゃんも」

曜「……ありがと」

千歌「えへへ」
225: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:09:33.85 ID:embjycw5.net
ワーワー


ズラー


千歌曜「………………」モグモグ

曜「……その、この前はごめんね。千歌ちゃんのこと考えないで少し言いすぎたかもって」

千歌「そんな…」

曜「でも、私はいつもの千歌ちゃんが好き。その思いは変わってないから」

千歌「…………うんっ」
226: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:10:08.10 ID:embjycw5.net
ルビィ「マカロンもすごく美味しい」

果南「おにぎりとは合わないけどね」


花丸「善子ちゃんそのマカロン食べないの?じゃあ貰うね」パクッ

善子「あぁ!それ取っておいたやつなのにぃぃぃ!」
227: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:11:06.81 ID:embjycw5.net
――


ガラッ

千歌「すみません、お待たせしました」

千歌「ってどうしたのですか…?あれ」


ギャーギャー
228: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:12:15.58 ID:embjycw5.net
鞠莉「だからなんで今から振り付けを変える必要があるのよ!」

果南「そっちの方がインパクトがあるからって何度も説明してるでしょ!」

鞠莉「私が言いたいのはそういう事じゃなくて、なんで今なの!?もうライブまで一週間しかないのよ!?」

果南「だからってより良い方に変えないって理由にはならないと思う。鞠莉はライブを良いものにしたくないの?」

鞠莉「直前で変更して失敗するよりはマシよ!みんなが果南みたいにすぐに対応できると思わないでっ!」

ダイヤ「お、お二人共落ち着いて…」

果南鞠莉「ダイヤは黙ってて!」
229: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:13:01.70 ID:embjycw5.net
ギャーギャー


曜「次のライブの振り付けを変えるか変えないかで喧嘩っぽくなっちゃってて、話は見た通り平行線なんだけど…」

曜「三年生の喧嘩だと私たちじゃ止められなさそうだし。あ、千歌ちゃんなら止められるかも。あの時みたいに」

千歌「はぁ、まったく…」

千歌「………………」スッ

曜「ん?」
230: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:13:48.68 ID:embjycw5.net
千歌「やっほー、二人ともどうしたん?」

果南「鞠莉がワガママ言って…って千歌には関係ないよ」

鞠莉「ワガママ言ってるのは果南でしょ!」

果南「はぁ!?」

千歌「まあまあ落ち着いて、まずは二人の言い分を聞かないことにはどうしようもないんよ」

鞠莉「私は果南と話してるの!」

果南「そう、これは私と鞠莉の問題なんだから千歌は下がってて」
231: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:15:20.21 ID:embjycw5.net
千歌「本当に二人だけの問題?」

果南鞠莉「え?」

千歌「二人だけの問題ならウチは口出しするつもりはない。でも、振り付けの話ならAqoursみんなの問題と違うん?」

鞠莉「そ、それは…」

果南「そうだけど…」

千歌「でしょ?」
232: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:15:52.87 ID:embjycw5.net
千歌「ほら、それじゃあここに座って、みんなでゆーっくり話し合お♪」

鞠莉「ちょっ…」

千歌「口答えすると…わしわしするで~?」ワシワシ

果南鞠莉「ひっ…!」


――――――

――――

――
233: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:16:58.82 ID:embjycw5.net
果南「あ、千歌!探したよ」

千歌「果南、ちょうど私も探していたところだったので。それで、私を探していたというのは?」

果南「その…さっきはありがとね。私も鞠莉も熱くなってて周りが見えなくなってた」

千歌「二人ともAqoursのことを考えて口論になっていたのでしょう?それなら良い、とまでは言いませんが仕方ないと思いますよ」
234: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:17:29.53 ID:embjycw5.net
果南「千歌ぁ…」

千歌「ですが!」

千歌「果南も鞠莉もダイヤの気持ちを考えてあげてください。勝手に突っ走ったり、ふざけたりするメンバーをまとめるのがどんなに大変か…!」

果南「う、うん、そうだね。ダイヤにも謝っておくよ」
235: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:18:15.56 ID:embjycw5.net
果南「………………」

果南「ねえ千歌」

千歌「なんですか?」

果南「最近の千歌さ……すごいけど…何かおかしいよ」

果南「大丈夫?何かあるなら一人で抱え込まないで…」

千歌「心配しなくても大丈夫ですよ」

果南「でも…」

千歌「そんなことより私も果南に話があったのでした」

千歌「これが次のライブのセットリストなのですが…」

果南「うん…」
247: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:02:24.28 ID:Vd6tA0Eu.net
――


千歌「みんな~♡」

千歌「今日はぁ、ちかちーのぉ、ミニライブに来てくれてありがと~♡」

梨子「ち、千歌ちゃんだけじゃないけど…」


千歌「あ、そうだっ!この前の話なんだけどね」

千歌「千歌、みんなにありがとうって気持ちを伝えたくて、一人でクッキーを焼いてたんだ♡」

千歌「でね、いざクッキーができて味見しちゃおう♪ってぱくって食べてみたら…」

千歌「このクッキー、しょっぱ~~い!」

鞠莉「は?」
248: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:02:52.28 ID:Vd6tA0Eu.net
千歌「千歌、砂糖と塩を間違えて入れちゃってたのっ!」

千歌「もうっ!千歌ってうっかり♡」

花丸「あ、あはは…」

千歌「って千歌、自分のことばっかり喋っちゃってゴメンねっ!」

千歌「みんなのこと、ちゃーんと見えてるよっ♡」


ワァァァァ!
249: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:03:27.70 ID:Vd6tA0Eu.net
千歌「こーんなにたくさんみんなが千歌のために来てくれるなんて、もう千歌感激ちか♡」

ダイヤ「ち、ちか?」

千歌「今日はぁ、みんなのために精一杯歌うから…千歌のことだけを見ててねっ♡」ウインク


曜「あ、はは…千歌ちゃん変なものでも食べたみたいで」

千歌「ぬぁんでよ!」


アハハハハハ
250: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:04:36.27 ID:Vd6tA0Eu.net
 

花丸「オープニングトークの掴みはそんなに悪くなかったし、ここからが本番ずら」

鞠莉「いくらtalkが良くてもLIVE performanceがダメじゃ話にならないしね」

ルビィ「うぅ…緊張してきたよぉ」

花丸「ルビィちゃん、頑張って!」
251: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:05:13.59 ID:Vd6tA0Eu.net
千歌「あんたたち、ファンを待たせてるんだからいつまでも舞台裏で喋ってなんかないで早く行くわよ!」

鞠莉「千歌っちやる気満々ね!」

千歌「あったり前でしょ!アイドルっていうのはみんなを笑顔にさせる仕事なんだから」

ルビィ「みんなを笑顔をにさせる…」

ダイヤ「千歌さんもたまには良いこと言いますわね」

千歌「ふふん、伊達にアイドル目指してないわよ」

曜「ち、千歌ちゃんアイドル目指してたの?」

梨子「お、面白い冗談だね」
252: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:05:52.13 ID:Vd6tA0Eu.net
ダイヤ「それじゃあ行きますわよ」

千歌「ちょっと待って…」

千歌「………………」スッ


千歌「みんな」

曜「千歌ちゃん…?」

曜「(急に雰囲気がまるで別人に…)」

千歌「やろう、歌おう全力で!」

千歌「だってそのために私たちは頑張ってきたんだから!」

梨子「ええっ」

千歌「できるったらできる!」
253: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:07:26.57 ID:Vd6tA0Eu.net
善子「(何これ…)」

ルビィ「(さっきまですごい緊張してたのに…)」

曜「(千歌ちゃんの言葉が心にすんなり入ってくる…。いけるって思わせてくれる)」


千歌「よ~し、行っくよ~!」

千歌「Aqours…」


Aqours「サンシャイーン!」
257: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:06:19.98 ID:Vd6tA0Eu.net
 


ザワザワ…


千歌「………………」

果南「すーはー……」

花丸「はっ……はっ…」
258: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:07:13.58 ID:Vd6tA0Eu.net
曜「(何この空気…舞台裏と一転して何でこんなに張り詰めてるの…?)」

曜「(千歌ちゃん以外はみんな笑顔を維持するので精一杯)」

曜「(というか千歌ちゃん、明らかに雰囲気がいつもと違う。まるで千歌ちゃんの周りだけ空気が違うみたい…)」

千歌「それでは聴いてください」

曜「」ゾクッ

千歌「届かない星だとしても」
259: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:07:57.86 ID:Vd6tA0Eu.net
~♪


夢描くってどんなこと――


曜「(辛い…プレッシャーに押し潰されそう)」

曜「(みんなは…)」


鞠莉「くっ…!」

善子「はぁ…はぁ…!」


曜「(やっぱりみんなステージを楽しむ余裕なんてない。置いてかれないように必死)」
260: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:09:26.68 ID:Vd6tA0Eu.net
花丸「うぅっ!」

果南「ふぅ…!」


曜「(千歌ちゃん一人で突っ走りすぎだよ。これじゃまるで千歌ちゃんのワンマンステージ)」


――憧れるって素敵だよ

とにかく全部真似したい!


千歌「みんなもきっとわかるはず――」


曜「(すごい…すごいけどっ!)」

曜「(これが千歌ちゃん?ううん違うよ、私の知ってる千歌ちゃんはもっと――
261: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:11:00.01 ID:Vd6tA0Eu.net
――


千歌「……………あ」

千歌「そっか…ライブ、終わったんだね」

千歌「今日はにこさんと穂乃果さんに頼んだからライブは大成功間違いなし!」

千歌「成功させて、みんなで盛り上がって…笑いあった…のかな」


――“私”はその喜びを共有できないけど。


千歌「………………」
262: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:12:15.15 ID:Vd6tA0Eu.net
千歌「最近は気がついたらいつも部屋にいるなぁ」

千歌「えへへ…本当に何をやってるんだろう…」


――身体はスクールアイドルをしてる。でも、“私”は何もしてない。


――全部、知らない私がやってくれて、私たちは、決められた振り付けを曲を歌詞をこなすだけ…。


千歌「Aqoursってこんなに空っぽだったっけ…?」ボソッ

千歌「もうわからない…何もわからないよ」

千歌「でも…今更やめられない。だって私には…」

千歌「私には何も無いんだから…」
264: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:19:35.54 ID:Vd6tA0Eu.net
――


ダイヤ「1.2.3.4.5.6.7.8…」パンパンッ

ダイヤ「1.2.3.4.5.6.7.8…」パンパンッ

ダイヤ「今日はここまでにしますわ。皆さんストレッチを忘れずに行うこと」

鞠莉「はーい」

ダイヤ「………………」


鞠莉「あれ、いつもだったら『なんですの、その気の抜けた返事は』くらいグチグチ言ってくるのに、どうしたのかしら」
265: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:20:33.71 ID:Vd6tA0Eu.net
果南「まあ、仕方ないのかもね。最近はAqours自体に活気がないから」

鞠莉「原因は…」

果南「原因って言い方はやめない?Aqoursから活気がなくなったのは千歌がおかしくなり始めたからかもしれないけどさ」

鞠莉「ごめん…」


果南・鞠莉「………………」
266: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:21:14.45 ID:Vd6tA0Eu.net
果南「ねえ、鞠莉」

鞠莉「What?なーに?」

果南「確かに昔は今より曲も、技量も、衣装も、振り付けも何もかも劣ってたかもしれない」

鞠莉「わーお…果南辛辣~」

果南「でもね…」

果南「私はレベルの上がったこんな今より、昔の下手だった頃の方が、ずっと輝いてた気がするんだ」

鞠莉「…うん。笑いあったり、ダイヤに怒られたり、果南の振り付けを一緒に考えたり…そんな何気ない出来事だったかもしれないけど、私もそう思う」

果南「何がいけなかったのかな。昔より、千歌の力があった方がずっと輝けるはずなのに」
267: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:26:12.14 ID:Vd6tA0Eu.net
 

善子「それでこの前読んだ本がね」

花丸「マルに善子ちゃんの読む本は難しいずら。だてんしとか、どらごんとか、えるふ?とかがたくさん登場するし…」

善子「むむ…じゃあルビィはどう!?」

ルビィ「ル、ルビィ?」

善子「絶対に面白いから!後悔させないわよ!」

ルビィ「ルビィも、遠慮しておこうかなぁ」

善子「えぇ~!」
268: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:27:14.70 ID:Vd6tA0Eu.net
千歌「みんな~お疲れ様ですっ♪」

ルビィ「あ、千歌ちゃん…お疲れ様」

千歌「ねえねえ、何の話してたの?」

花丸「え、ええっと、ちょっと…」

千歌「…?」

千歌「あ、そうだっ♪みんな今日は…」

花丸「ごめんなさいっ!マル、今日はおばあちゃんにお寺の掃除しろって言われれて…」

千歌「あ、そうなんだぁ、引き止めちゃってごめんねっ!」
269: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:28:01.20 ID:Vd6tA0Eu.net
千歌「花丸ちゃん、ばいばい♪」

花丸「えっと……」

花丸「………………」フイッ

花丸「………………」ダッ

千歌「花丸ちゃん…?」
270: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:28:32.45 ID:Vd6tA0Eu.net
善子ルビィ「千歌(ちゃん!)」

千歌「え?」

善子「私も今日は配信…じゃなくて大事な用があるから先に帰るわね」

ルビィ「ルビィも…その…用事が。だから……」


千歌「う、うん。ばいばーい」


千歌「お菓子、たくさん作ってきたのになぁ…」ポツーン
271: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:34:05.63 ID:Vd6tA0Eu.net
――


千歌「…………はっ!」

美渡「だ、大丈夫?今お茶碗持ちながら寝てたけど…」

千歌「えっ、本当…?」

志満「スクールアイドルってそんなにハードなの?少し休んだ方が良いんじゃない?」

千歌「ううん、大丈夫だから。みんな私の取り柄が元気なことだって知ってるでしょ!」

志満「それはそうだけど…」

千歌「お、おかわり!ご飯よそってくるね……っと」クラッ

志満美渡「千歌!?」
272: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:34:36.74 ID:Vd6tA0Eu.net
千歌「えへへ、ちょっとつまづいちゃったみたい」

美渡「ちょっと…本当に大丈夫なの?」

千歌「だから大丈夫だって。そもそも体調が悪かったらおかわりなんて出来ないでしょ?」

美渡「…信じるからね」

千歌「うんっ!」
273: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:43:04.39 ID:Vd6tA0Eu.net
――


千歌「ふぅ……はぁ…」

ダイヤ「皆さんラストスパートですわよ!」

千歌「はぁ…はぁ…」

果南「やっほー」

千歌「あ…はぁ…果南ちゃ…」

果南「千歌、もしかしてへばったの?この階段も一気に駆け上がれないようじゃラブライブ優勝なんて夢のまた夢だよ~?」

千歌「へばってなんか…」

千歌「ないにゃあぁぁぁ!」ダッ

果南「おお!」
274: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:43:38.95 ID:Vd6tA0Eu.net
 

千歌「っゴール!…っはあっ…っはあっ…!」

梨子「ち、千歌ちゃん大丈夫?」

千歌「だい…じょうぶ…にゃ…っは…っは」

梨子「お水持ってくるからちょっと待っててね」

千歌「はぁ…はぁ…ふぅ。こんなくらいで…はぁ…へばるはずないのに…」

千歌「はぁ…千歌の身体、おかしくなっちゃったのかなぁ」
275: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:45:56.24 ID:Vd6tA0Eu.net
――


千歌「……………ん。今日もみんなの出番はおしまいっ!」

千歌「何もしてないのに疲れてお腹空くのってなんだか変な感覚だなぁ」


美渡「千歌ー、ご飯できたよ」

千歌「はーい今行く……あれ?何これ」ガクッ

美渡「千歌?」

千歌「えへへ、足が痺れちゃって。先に行ってて」

美渡「りょうかーい」
276: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:46:17.29 ID:Vd6tA0Eu.net
千歌「………………」

千歌「(ここのところずっと、意識が戻ってから身体がすごく重い…)」

千歌「(ちゃんと寝てご飯も食べてるはずなのに…どうして…?)」

千歌「まあ、μ'sの力を使えば大丈夫だよね!今日もご飯食べたら衣装のデザイン決めないと!」
277: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:49:30.01 ID:Vd6tA0Eu.net
ブーブー


千歌「ん、曜ちゃんから電話…」


ブーブー


ブーブー


千歌「……ごめんね。これ以上、曜ちゃんには心配も迷惑もかけたくないから…」


ブーブー


ブ……
278: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:51:47.76 ID:Vd6tA0Eu.net
 

ピロリーンッ


千歌「メール…?」


From.渡辺曜
件名:なし

本文:今日の千歌ちゃん、調子悪そうだったけど大丈夫?無理しないでなんでも相談してね。
279: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:55:20.00 ID:Vd6tA0Eu.net
千歌「………えへへ」

千歌「曜ちゃんは優しいなぁ」

千歌「でも、ここでやめるわけにはいかないから」


千歌「『心配してくれてありがとう。大丈夫だよ!何かあったらすぐに相談するね!』…これで送信っ」

千歌「早く夕ご飯食べに行かなくちゃ!」
280: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:58:59.82 ID:Vd6tA0Eu.net
――


ダイヤ「1.2.3.4.5.6.7.8…」パンパンッ


千歌「はぁ…はぁ…」


ダイヤ「1.2.3.4.5.6.7.8…」パンパンッ


千歌「はぁ……あ」ヨロッ
281: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:59:36.74 ID:Vd6tA0Eu.net
千歌「あはは、はぁ…何も無いところでコケちゃった、はぁ…」

梨子「だ、大丈夫?」

千歌「うん、足捻ってないから動けそうにゃ…ふぅ…」

ダイヤ「大丈夫なら笑っていないですぐに戻ってください」

千歌「う、うん。ごめんね」
282: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 21:00:37.95 ID:Vd6tA0Eu.net
曜「(千歌ちゃんすごい辛そう…)」

曜「ね、ねえ、一回休憩にしない?千歌ちゃんも辛そうだし…」

千歌「え?はぁ…千歌は…はぁ…とーっても元気いっぱいだよ!…はぁ」

曜「でも…」

千歌「ほら、こうやってバク転もできるし」クルクル

花丸「はぇ~…」

善子「そんな技を出せる余裕があるのならまだ大丈夫そうね」

ダイヤ「そうですわよ、千歌さん。そろそろライブの日も近いのですからしっかりしてください」
283: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 21:01:25.57 ID:Vd6tA0Eu.net
千歌「うん、まだまだ…………あれ?」クラッ


バタッ…

 

曜「…………え?」


千歌「………………」
284: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 21:01:46.47 ID:Vd6tA0Eu.net
鞠莉「まったく、倒れたふりなんて笑えないわよ~?」

ダイヤ「そ、そうですわよ。まあ多少言いすぎてしまったとは思っていますが…」

果南「う、うんうん、ダイヤも反省したみたいだし、もう起きていいから、ね?」


千歌「………………」


果南「ち、か?…嘘でしょ」ユサユサ

ダイヤ「千歌さんっ!」

梨子「千歌ちゃん!」
285: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 21:02:30.80 ID:Vd6tA0Eu.net
ダイヤ「きゅ、救急車…今すぐにですわ!」

善子「わかってるわよ!」


花丸「千歌、ちゃん…?」

ルビィ「ぇ…やだ……千歌ちゃん…やだよぉ…」
286: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 21:03:00.45 ID:Vd6tA0Eu.net
曜「千歌ちゃん!」

曜「大丈夫って言ったじゃん!何かあったら相談するって言ってたよね!?」ユサユサ

ダイヤ「曜さん!動かしては危険ですわ!」

曜「離してぇっ!」


曜「千歌ちゃん、千歌ちゃんっ!!」


――――――

――――

――
294: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:21:34.85 ID:/1wpXpnV.net
千歌「………………」ボー

ナース「高海さん、今日は良く休んでくださいね。何かあったらすぐに呼ぶように」

千歌「はい…」

 

千歌「………………」

千歌「過労…自分じゃ何もしてないから全然実感がわかないや」アハハ


千歌「(作詞…作曲…衣装作り……能力以上のパフォーマンス…)」

千歌「(九人分の労力に身体がついて行ってなくて……)」
295: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:22:11.92 ID:/1wpXpnV.net
千歌「(そうだよね、いくら心を完璧にしても身体まで普通じゃなくなるわけじゃない)」

千歌「(当たり前のことなのに。わかってたことなのに…!気づかないふりして)」


千歌「くっ…!」ギリ


ガラガラ!

曜・梨子「千歌ちゃんっ!」


ダイヤ「二人とも、病室で大きな声を出さないでください!」

果南「そういうダイヤも大声出してるじゃん」

ダイヤ「こ、これは…」
296: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:23:06.55 ID:/1wpXpnV.net
千歌「みんな…」

梨子「千歌ちゃん大丈夫!?」

千歌「うん、大丈夫だよ」

梨子「あの後千歌ちゃん目を覚まさなくて私…!」

千歌「迷惑かけてごめんね。次からは気をつけるから」

ルビィ「こ、これ、御見舞のお菓子置いておくね」

千歌「ありがと」
297: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:28:02.71 ID:/1wpXpnV.net
曜「――」

千歌「あはは、うん」


千歌「(みんなが来てくれたのにあんまり嬉しくない…。声も遠く……)」


果南「――」

千歌「そうだね」
298: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:28:34.69 ID:/1wpXpnV.net
千歌「(次からは練習に参加しないで他のことに専念しよう。μ'sの人たちなら練習しないでも踊れるよね)」


梨子「――」

千歌「うん」


千歌「(そうすれば今回みたいに倒れることはないはず。私がリーダーなんだから、もっとしっかりしないと)」
299: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:29:09.38 ID:/1wpXpnV.net
鞠莉「――」

千歌「うん」

果南「って千歌、それは無理でしょ!」

千歌「え?」

鞠莉「えー、私が今度御見舞の品にシャイ煮を持っていくって案、goodだと思ったんだけどなー」

花丸「さ、さすがに無理があるずら」

千歌「あはは、そうだよね。うっかりしてた…」

曜「………………」

ダイヤ「………………」チラッ
300: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:32:53.82 ID:/1wpXpnV.net
ダイヤ「ふぅ…それでは皆さん帰りますよ」

鞠莉「えっ!?今来たばかりじゃない!」

ダイヤ「いつまでも居座っては千歌さんも休めませんわ」

鞠莉「確かに…そうだけど」

ダイヤ「それに、曜さんが千歌さんに話があるみたいですし、ここは曜さんに任せましょう」

曜「え?」
301: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:33:43.93 ID:/1wpXpnV.net
果南「…まあ曜がそういうなら、ここは任せるよ。ダイヤの言う通り、大人数で押しかけても千歌が大変だろうしね」

ルビィ「そういうことなら…」

鞠莉「…わかったわよ」


花丸「千歌ちゃん、ゆっくり休んでほしいずら」

善子「早く休んで練習に来なさいよね。リーダーが来ないと始まらないんだから」

ダイヤ「そうですわよ。リーダーはあなたなのですから」

千歌「はい…」
302: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:34:24.39 ID:/1wpXpnV.net
梨子「曜ちゃん、千歌ちゃんのことよろしくね」

曜「う、うん」

梨子「やっぱり、ずっと一緒にいる曜ちゃんにしか話せないこととかもあると思うから」

曜「……そうかな」ボソッ

梨子「え?」

曜「な、何でもない。千歌ちゃんは任せて」

梨子「うん」
303: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:35:08.10 ID:/1wpXpnV.net
 

鞠莉「じゃあバーイ!また明日も来るからね」

ダイヤ「だから他の患者もいるのですから病室で大きな声を出さないでと何度言えば…!」

花丸「またダイヤさんも大声出してるって言えばいいずら?」

ルビィ「ぷっ」

ダイヤ「ルビィ!」

ルビィ「ご、ごめんなさい~」
304: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:37:48.49 ID:/1wpXpnV.net
曜「あはは…相変わらず騒がしいね」

千歌「うん…」


千歌曜「………………」


カチッ…カチッ…カチッ…


曜「ち、千歌ちゃ…」
千歌「曜ちゃん」

曜「え、あ、何?」
305: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:38:47.74 ID:/1wpXpnV.net
千歌「曜ちゃん、その…ごめんね」

曜「何が?」

千歌「倒れちゃったこと。リーダーの私がみんなを引っ張っていかなきゃいけないのに」

曜「…一生懸命Aqoursのために頑張って倒れちゃったんでしょ?それなら怒れるはずないよ」

千歌「そっか…」
306: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:39:27.53 ID:/1wpXpnV.net
カチッ…カチッ…カチッ…


曜「千歌ちゃ…」
千歌「それに」

千歌「それに、この前のこともちゃんと謝ってなかったよね」

千歌「私…曜ちゃんに酷いこと言っちゃったと思うから」

千歌「…ごめんなさい」

曜「別にそんな…」

曜「私もあの時は言いすぎちゃったし」

千歌「…ありがと」
307: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:44:06.13 ID:/1wpXpnV.net
千歌「あーそれにしても曜ちゃんのビンタ、すごく痛かったなぁ」

曜「た、確かにビンタはやりすぎたかも…」

曜「でも私も千歌ちゃんにあんなこと言われるなんて。涙堪えられなくて思わず泣いちゃったよ」

千歌「そ、それは…ごめんね」

千歌曜「………………」

千歌曜「……ぷっ」
308: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:44:14.58 ID:/1wpXpnV.net
曜「ふふっ、やっと千歌ちゃん笑ってくれた」

千歌「え?」

曜「千歌ちゃん、今日ずっと怖い顔してたから」

千歌「私が…?」

曜「うん。でも、やっぱりいつもの…普通の千歌ちゃんみたいで安心した」

千歌「普通の…私」

曜「…?」
309: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:44:51.44 ID:/1wpXpnV.net
曜「ねえ、千歌ちゃ…」
千歌「あ、そうだ。この前ね」

曜「千歌ちゃん!」


千歌「な、何?」

曜「私も話があるの」
310: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:45:25.36 ID:/1wpXpnV.net
千歌「どうしたの?そんなに怖い顔して。それじゃダイヤさんみたいだよ」

千歌「あ、ダイヤさんと言えば…」

曜「千歌ちゃん」

千歌「ぁ……うん…」

曜「千歌ちゃん、私に隠してることあるよね」

千歌「な、ないよ…」

曜「本当に?」

千歌「…うん」
311: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:49:16.79 ID:/1wpXpnV.net
曜「……あれが」ボソッ

千歌「曜ちゃん…?」

曜「あれが千歌ちゃんじゃないって私がわからないとでも思った!?」

千歌「……え?」

曜「いつから一緒にいると思ってるの?」

曜「私には千歌ちゃんにどんな事情があるのかなんて知らない。だけど一つ言えることは…」

曜「私はあの千歌ちゃんが好きなのっ!」

千歌「…っ!」
312: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:49:37.31 ID:/1wpXpnV.net
千歌「今更…今更そんなこと言われたってっ!」

曜「千歌ちゃん…」ギュッ

千歌「曜、ちゃん?」

曜「千歌ちゃん、ずっと辛そうな顔してる…」

曜「もう千歌ちゃんのそんな顔は見たくないの……だから私は千歌ちゃん何て思われたって…!」

千歌「…っ」

曜「ね?一緒に考えよう?」

千歌「う、ぅ…やだ…」
313: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:50:13.94 ID:/1wpXpnV.net
曜「千歌ちゃんっ!」

千歌「やだやだやだっ!」


千歌「(いやだいやだっ、もうこれ以外聞きたくないっ!私にはμ'sがいる。助けて海未さん…!)」

千歌「(海未さんなら前回みたいに曜ちゃんを泣かせたりしないから…)」

千歌「(お願いっ…)」


曜「私は千歌ちゃんの言葉が聞きたいの!」

千歌「えっ…」
314: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:50:56.55 ID:/1wpXpnV.net
曜「千歌ちゃんの本心じゃない…嘘の言葉なんて言わないで!」

千歌「私の、本心………あれ…?」

千歌「(海未さん…?海未さん!?どうして代わらないの!?)」

千歌「ど、どうして…」

曜「私には言えないの?」


千歌「………………」

千歌「もう…わかんない。わかんないよ…」
315: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:52:05.00 ID:/1wpXpnV.net
千歌「普通の私にはみんなみたいな誇れる個性がないから…」

千歌「そんな私がリーダーとしてみんなを引っ張っていくにはこれしかない」

千歌「そう思って頑張ってきたのに…」

曜「そんなことを…」

千歌「私からこれを取って――」


千歌「何が残るのかな…?」ポロ


曜「千歌ちゃん…」

千歌「お願い…もう放っておいて…」
316: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:53:06.63 ID:/1wpXpnV.net
曜「………………」

曜「千歌ちゃん、何か勘違いしてない?」


千歌「…………ぇ?」

曜「リーダーだからとか、個性がないからだとか…そんなことばっかり言ってるけどさ」

曜「千歌ちゃんが教えてくれたんでしょ?」


曜「…“出来るかどうかじゃなくて、やりたいかどうかだよ”…って」
317: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:53:40.53 ID:/1wpXpnV.net
曜「千歌ちゃんは、スクールアイドルに憧れて“やりたい”って思ったんじゃないの?」

千歌「あ…」

曜「忘れてたの?もうっ、それじゃあ普通星人じゃなくて馬鹿千歌だよ」

曜「私たちは同じAqoursのメンバーでしょ?助け合っていかなきゃ」

千歌「……っ!」ジワ
318: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:54:21.03 ID:/1wpXpnV.net
千歌「でも…!!」

曜「もう……一人で頑張らなくても良いんだよ?」ギュッ

千歌「~~~っ!」


千歌「うぁ…あ…」

千歌「私…わたしっ……!」

千歌「私がまとめていいのかってずっと不安で…」

曜「うん」
319: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:54:51.27 ID:/1wpXpnV.net
千歌「私は…この力に頼るしかなくて…!」ジワ…

曜「よしよし」

千歌「普通だってわかってて…でも!どうにかしたくて…っ!」ポロ

曜「千歌ちゃんが頑張ってたのはよく知ってるよ」
320: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 19:55:40.39 ID:/1wpXpnV.net
千歌「何度も…何度も悩んだけど…っ、やっぱりスクールアイドルが好きだから……っ!」ポロポロ

曜「よく頑張ったね」

千歌「く…っ…ぁ…うあぁぁああぁ…っ!」

曜「私は千歌ちゃんに何もないなんて思わないよ」

曜「千歌ちゃんは…私の中の一番のリーダーなんだからっ!」

千歌「ようちゃん……っ!」
322: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 20:02:55.78 ID:/1wpXpnV.net
――


カチッ…カチッ…カチッ…


千歌曜「………………」

千歌「曜ちゃん」

曜「なーに?」

千歌「ありがとね」

曜「ふふっ、これで本当の本当にいつもの千歌ちゃんに戻ったね」

千歌「えへへ」
323: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 20:03:27.97 ID:/1wpXpnV.net
曜「じゃあその調子で早く退院して次のライブ成功させるよ。練習に衣装作り…やることは山積みっ」

曜「もちろん、いつもの千歌ちゃんのままでね!みんなもすごい心配してたんだから」

千歌「でも…」

曜「でもも何もない!」

千歌「…うん、そうだね!」

千歌「よーし、早く退院して練習頑張るぞー!」ガバッ
324: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 20:03:55.57 ID:/1wpXpnV.net
曜「あはは、もう、立ったりしたら駄目だよ。安静にして無いと」

千歌「大丈夫大丈…ぶ……」クラッ

曜「ち、千歌ちゃん!?」


千歌「………………」スッ


曜「大丈夫…?まだ安静にしてないと…」

千歌「曜ちゃん、ありがと」

曜「うんっ」

千歌「なーんて言うと思った?」

曜「……え?」
325: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 20:04:49.26 ID:/1wpXpnV.net
千歌「私の本心が聞きたいんでしょ?」

曜「う、うん」

千歌「じゃあ言うね」


千歌「…私は、曜ちゃんに何を言われても自分を変えるつもりはないよ」

曜「ち、千歌ちゃんどうしたの?」

千歌「というか、ずっと鬱陶しかったんだよね~」

千歌「私の本心はね――」

千歌「曜ちゃんの顔なんて見たくない」

曜「え…」
326: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 20:05:33.83 ID:/1wpXpnV.net
千歌「もちろん、友達だとも思ってなかったよ」

曜「う、嘘だよね?」

千歌「ううん、本当」

千歌「千歌は曜ちゃんのことなんて大っ嫌いなの」

曜「…っ」

千歌「もう出てってくれるかなぁ。ついでにもうここには来ないでねっ」
328: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 20:06:25.22 ID:/1wpXpnV.net
曜「な、なんで…っ」

千歌「え?だって曜ちゃんが言ったんじゃん」


千歌「“私の本心が聞きたい”って」


曜「そんな…だって……!…っ!う…っ」ポロ…

曜「………………」ダッ


ガラガラ!


千歌「そんなに勢いよく扉を開いたら他の患者さんの迷惑だよ~」
329: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/25(日) 20:06:50.53 ID:/1wpXpnV.net
千歌「…………なーんて」

千歌「ふふん、どうだった?千歌の演技っ。今年の主演女優賞は千歌に決定ちか」


千歌「せっかく手に入れたこの身体、そう簡単に手放すわけないでしょ」


千歌「――そうよね?みんな」
353: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:00:22.34 ID:qjb1jOVM.net
――


ダイヤ「どうですの?」

千歌「うーん、やっぱり繋がらない…」

梨子「曜ちゃん、どうしちゃったんだろう…」

果南「ここのところ、学校にも来てなくて、電話にも出ない…」

鞠莉「家にはいるみたいだけど…」

花丸「心配ずら…」
355: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:03:22.29 ID:qjb1jOVM.net
善子「でも、急に学校に来なくなるなんてどういうこと?」

ルビィ「曜ちゃん、千歌ちゃんのお見舞いに行った時は普通だったよ」

ダイヤ「しかし、曜さんが学校に来なくなったのはその翌日から」

梨子「千歌ちゃんは何か気づかなかった?曜ちゃんの変わったところとか」

千歌「えっと…実は…途中からよく覚えてなくて…」

善子「え?」
356: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:04:05.34 ID:qjb1jOVM.net
千歌「疲れてたのかもしれないけど、曜ちゃんと話したあとそのまま寝ちゃってたみたい」

千歌「気づいたら曜ちゃんもいなくなってた」

善子「そう…」

鞠莉「本当にどうしたのかしら」


千歌「今日、私が一回会いに行ってみるよ」

ダイヤ「そう、ですわね。私たちは取り合ってもらえませんでしたが、千歌さんなら何かあるかもしれませんわ」

千歌「うんっ」
358: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:05:54.54 ID:qjb1jOVM.net
――


千歌「曜ちゃんのお家、久しぶりだなぁ」

千歌「…………よしっ」


ピンポーンッ


千歌「………………」

千歌「…留守?」


『はい…』
359: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:06:33.65 ID:qjb1jOVM.net
千歌「あ、いたっ」

千歌「曜ちゃん!私、千歌だよ!」

千歌「曜ちゃんの電話にも繋がらなくて」


『千歌ちゃ…んっ』


千歌「どうして学校に来ないの?みんな心配してるよ?それに…」


『どうして来たのっ!?あんなこと言っておいて!』
360: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:07:20.54 ID:qjb1jOVM.net
千歌「…え」

千歌「ちょっと待って、どういう…」


『今更しらばっくれないでよ!』


千歌「曜ちゃ…」


『私も千歌ちゃんの顔なんて見たくない!帰って!!』


千歌「曜、ちゃん…?」
361: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:09:46.87 ID:qjb1jOVM.net
――


先生「Z座標が――」


千歌「………………」


『私も千歌ちゃんの顔なんて見たくない!帰って!!』


千歌「(曜ちゃん…どうして…?)」

千歌「(あんなに笑ってたのに…。頑張ろうって励ましてくれたのに…)」


千歌「(何が…あった…の…?)」
362: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:10:20.10 ID:qjb1jOVM.net
千歌「(あれ?…眠気が…急に……)」ウトウト

千歌「(まだ疲れが…抜けてないの……かも…)」

千歌「(少し…だけ…)」ウト…


千歌「………………」スッ
363: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:10:57.06 ID:qjb1jOVM.net
――


千歌「………………」ウトウト


梨子「(千歌ちゃんすごい眠たそう…)」

梨子「(まだ本調子じゃないのかな?)」


千歌「………………」スッ


梨子「(あれっ?)」


千歌「」カキカキ


梨子「(急に元気に…)」


千歌「…ん、何よ」

梨子「な、なんでも…」
364: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:12:59.61 ID:qjb1jOVM.net
――


キーンコーンカーンコーン…


千歌「………………」スッ

千歌「……はぇ?」


先生「じゃあ今日の授業はここまで~」


千歌「やばっ、寝ちゃってた!」

梨子「え?」
365: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:14:21.99 ID:qjb1jOVM.net
千歌「ノート全然取ってないよ~!」

梨子「ち、千歌ちゃんそれは?」

千歌「それって?……あ」

千歌「ノート、取ってある…」

梨子「もしかして、寝ながらノート取ってたの?」クスクス

千歌「そうなのかなぁ?」
366: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:15:27.24 ID:qjb1jOVM.net
――


ガチャ

千歌「先生と話し込んでたらこんな時間っ」

千歌「みんなもう屋上に行ってるよね」


千歌「私も早く着替えて…向かわなきゃ…」


千歌「あれ…?また…っ」ウトウト



千歌「こんな…っときにっ……!」

千歌「屋上に…っ、行かない、っと……」


千歌「ぅ…ぁ……」ウト…


千歌「………………」スッ
367: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:16:39.00 ID:qjb1jOVM.net
――


梨子「千歌ちゃん遅いね」

鞠莉「どうしたのかしら」

ダイヤ「どうせぼーっとして遅れているだけですわ。まったく…気が抜けているのではありませんこと?」

果南「まあ何か理由があるかもしれないし、ね?」


タッタッタッ…


千歌「みんな、遅れてごめんねっ」
368: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:17:18.29 ID:qjb1jOVM.net
善子「やっと来たわね」

千歌「ちょっとぼーっとしてて」

ダイヤ「ほうら、言った通りでしょう?」

千歌「えへへ」

ダイヤ「早く準備運動をしてください」

千歌「よーし、今日も練習行っくにゃ~!」
372: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:47:46.81 ID:qjb1jOVM.net
――


千歌「…やっぱりおかしい」

千歌「最近…急に眠くなって、知らないうちに時間が経ってる」

千歌「でもみんなは私が普通に起きてるって…」


千歌「今はまだ学校にいる時にしか影響が出てないけど、これってもしかして」

千歌「μ'sの人たちが私の身体を勝手に…」


千歌「曜ちゃんなら」ピッピ…

千歌「…あ」


千歌「曜ちゃんと連絡取れないんだ…」
373: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:50:24.69 ID:qjb1jOVM.net
千歌「なら梨子ちゃん、ダイヤさん…他のみんなに。でも」


千歌「こんな話、誰が信じてくれるんだろう…」

千歌「やっぱり、私一人でどうにかするしか」

千歌「だって、私はAqoursのリーダーだもん。みんなに迷惑はかけられないよ」

千歌「……この話はもうおしま…」


――私たちは同じAqoursのメンバーでしょ?助け合っていかなきゃ


千歌「あ…」


~~~~~
曜『もう…一人で頑張らなくても良いんだよ?』

~~~~~


千歌「曜ちゃん……そっか」
374: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:51:02.93 ID:qjb1jOVM.net
千歌「……そうだよね」

千歌「助けられてばかりだけど…みんな…!」


ピッピッピッ

プルルルルル…


ダイヤ『はい、何ですの?』

千歌「ダイヤさん、明日…練習が始まる前にみんなに話したいことがあるんですけど…いいですか?」

ダイヤ『…わかりましたわ。それでは明日』


千歌「(私に力を貸して…!)」
375: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:51:35.52 ID:qjb1jOVM.net
――


ダイヤ「全員揃ったようですわね」

梨子「曜ちゃんは今日も休み…」

ダイヤ「…曜さんは仕方ありませんわ」

果南「それで、話ってなに?」

ダイヤ「私も話は聞いていませんので。千歌さん」

千歌「はい」
376: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:53:06.70 ID:qjb1jOVM.net
梨子「千歌ちゃんから、話?」

千歌「うん」


千歌「…今から私が話すことは信じられないような、突拍子もない話だと思う」

千歌「でもみんなの力を貸して欲しいから……」

梨子「…?」
377: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:54:33.88 ID:qjb1jOVM.net
千歌「私…ずっと思ってたの」

花丸「何を?」

千歌「何もない、普通の私がリーダーを、スクールアイドルをやってもいいのかな…って」

梨子「そんなこと…!」

千歌「うん、曜ちゃんにも言われちゃった。何もないなんて思わないよって」

千歌「でもね、前の私は全然そんな言葉信じてなくて」

千歌「ある日、突然舞い降りた力に縋ったんだ」
379: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:55:12.46 ID:qjb1jOVM.net
善子「力?」

千歌「女神に…μ'sになれる力」

千歌「だから、ここのところみんなには変な私がたくさん迷惑かけちゃったと思う」

Aqours「あ…」
380: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:55:31.79 ID:qjb1jOVM.net
『誰か助けてぇぇぇ!』


『所詮スクールアイドルなんてお遊びね』


『失礼しますっ♪』


『それじゃあラブライブまで時間もないんだから早く練習始めるわよ』


『行っくにゃ~!』


『すみません、お待たせしました』


『口答えすると…わしわしするで~?』


『みんなのこと、ちゃーんと見えてるよっ』


『やろう、歌おう全力で!――
381: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:58:58.91 ID:qjb1jOVM.net
ルビィ「あ、あれって…」

千歌「でも、曜ちゃんと話して思うようにしたの。私は私のままが一番良いって!」

梨子「うん、私もそう思うな」

千歌「……えへへ」

ダイヤ「今日伝えたかったことはこの話ですの?」

千歌「うん、でも、まだ半分」

善子「半分?」

千歌「…最近ね、お願いしてないのに身体が勝手に使われることがあるの」
382: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:59:13.02 ID:qjb1jOVM.net
花丸「μ'sの人たちに?」

千歌「うん、気づいたら時間が飛んでて…」

千歌「私一人じゃどうすればいいのか分からなくて」

梨子「私たちに相談したってわけね」

千歌「うん…」


Aqours「………………」


ダイヤ「にわかには信じ難いことですわ」

果南「うん、千歌には悪いけど…」
383: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:03:37.51 ID:qjb1jOVM.net
千歌「……わかった」

千歌「じゃあ見せるよ。花陽さん…お願い」

千歌「………………」スッ


善子「あれ…?」

ダイヤ「(千歌さんの纏う雰囲気が…)」
384: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:04:54.92 ID:qjb1jOVM.net
千歌「こ、こんにちは」


果南「…演技でしょ?」

ダイヤ「証明できますか?」

千歌「しょ、証明?」

果南「じゃあ…歌ってみて」

千歌「えっと、はい」
385: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:05:20.46 ID:qjb1jOVM.net
千歌「……すぅ」

千歌「~♪」


花丸「わぁ…」

鞠莉「excellent…」

ダイヤ「こ、これは…」
386: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:05:57.55 ID:qjb1jOVM.net
ルビィ「……あ!」

ダイヤ「ルビィ?」

ルビィ「そうだ、花陽ちゃんだよ!」

梨子「え?なんでそんな…」

ルビィ「ずっと見たことあるって思ってたの!」

ルビィ「花陽ちゃんの歌とダンスは何度もテレビで見て聴いたからっ」

鞠莉「でも…」
387: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:07:12.69 ID:qjb1jOVM.net
ダイヤ「………………」

ダイヤ「ルビィが言うなら私は信じますわ」

ルビィ「本当っ!?」

果南「ダイヤ本気…?」

ダイヤ「花陽さん、千歌さんと代わってください」

千歌「千歌は花陽ちゃん?じゃないんだけど…はい」


千歌「………………」スッ
388: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:07:46.50 ID:qjb1jOVM.net
千歌「…………あ」

千歌「えーと…どうだった?」

ダイヤ「千歌さん…」

千歌「は、はい」

ダイヤ「私は千歌さんを信じますわ」

千歌「え?」

ルビィ「ルビィも!」

千歌「ほ、本当っ!?」

千歌「じゃあこれで…!」

果南「ちょっと待って」
389: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:10:16.46 ID:qjb1jOVM.net
ルビィ「果南さん…?」

果南「私は…正直まだ信じられない」

果南「だって千歌の話は突拍子がなさすぎて」

鞠莉「うーん、確かにダイヤとルビィと千歌のドッキリって可能性もあるもんね」

ダイヤ「私がそんなことするわけがありませんわ!」

ルビィ「うんっ」
390: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:11:20.73 ID:qjb1jOVM.net
果南「じゃあさ…もう一人やってくれない?」

果南「千歌がそんなに器用じゃないのは知ってるし、もう一人だけ見せてくれれば」

鞠莉「それいいわね」


梨子「って、果南さんは言ってるけど」

千歌「うん、大丈夫だよ。それで信じてくれるなら」

ダイヤ「そ、それならエリーチカがいいですわ!」

果南「私は誰でもいいけど」

鞠莉「ほんっとにダイヤはエリーチカが好きね」
391: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:12:33.85 ID:qjb1jOVM.net
ダイヤ「というわけで千歌さん、お願いしますわ」

千歌「あー…」

千歌「えーと…絵里さんは…」

ダイヤ「何か問題があるんですの?」

千歌「絵里さんを出すと…泣かせちゃうというか…」

善子ルビィ「泣かせる?」

千歌「うん、花丸ちゃんとか…曜ちゃんとか…」
392: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:13:31.16 ID:qjb1jOVM.net
ダイヤ「…もしかして花丸さんに心無いことを言ったのがエリーチカなのですか?」

千歌「……はい」

ルビィ「そうだったんだ…」


花丸「あれ…もしかして、いつもお菓子作ってきてくれたのって…ことりちゃん?」

千歌「多分、そうだと思う」

花丸「…そう、なんだ」

梨子「花丸ちゃん、どうしたの?」
393: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:14:44.25 ID:qjb1jOVM.net
花丸「Aqoursの活気がなくなってた頃に、ことりちゃんに嘘ついて素っ気ない態度取っちゃったの思い出して」

ダイヤ「…どうしてですの?」

花丸「マルが悪いの。自分が上手くいかないこととか、Aqoursに活気がないのを、優しくしてくれることりちゃんに当たっちゃって…」

千歌「そうだったんだ…」

花丸「だから、ワガママだけど…あんまり会いたくないかな…」


Aqours「………………」
394: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:15:27.34 ID:qjb1jOVM.net
果南「あ、じゃあ星空凛なんてどう?どんな感じか見てみたいな」

千歌「うん、凛ちゃんならいいよ」

千歌「待ってね…」


千歌「………………」フッ


千歌「えへへ、こんにちは。千歌だよ」

ダイヤ「えっと、凛さん?」

千歌「凛じゃなくて千歌ー!」

ダイヤ「そ、そうでしたわね」
395: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:16:17.97 ID:qjb1jOVM.net
ダイヤ「とりあえず凛さんに代わったようですが、何を聞きましょう?」ヒソヒソ

善子「また歌わせるとか?」ヒソヒソ

千歌「…?」

花丸「ダンスしてみて!」

千歌「了解にゃ!行くよ~?」


千歌「ほっ!ほっ!」

千歌「にゃっ!」クルクル


善子「す、すごい…」

梨子「これが千歌ちゃんの運動神経が突然良くなったタネだったんだ…」
396: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:17:04.85 ID:qjb1jOVM.net
ダイヤ「千歌さん、もういいですわよ」

千歌「えー、千歌まだ踊り足りないのに~」

ダイヤ「お願いしますわ」

千歌「…わかったにゃ」

千歌「………………」スッ
397: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:17:43.46 ID:qjb1jOVM.net
千歌「…あ。…信じてくれた?」

果南「まあ…」

鞠莉「こうやって見せられちゃうと、信じるしかないっていうか…」

善子「そうね」

千歌「ありがと」
398: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:18:18.63 ID:qjb1jOVM.net
果南「でも、そもそもどうしてこんな力を…?」

千歌「えっと、その…ちょっと前に善子ちゃんから魔術書貰って、それに書いてあることを実行したら…」

善子「ええっ!?あれ本物の魔術書だったの!?」

千歌「う、うん…」

花丸「本当にふぁんたじーみたいな話ずら~」

ダイヤ「どうやらその本が原因みたいですわね。明日持ってきて貰えますか?もしかしたら解決方法も書いてあるかもしれません」

千歌「はいっ」
399: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:19:00.08 ID:qjb1jOVM.net
――


千歌「うーん…」ガサゴソ

千歌「魔術書さーん、どこいったの~?」

千歌「確かにここに仕舞っておいたはずなのに…」


千歌「みと姉かしま姉が勝手に借りていっちゃったとか…?…そんなわけないし」

千歌「押入れの中かなぁ」

千歌「………………」ガサゴソ


千歌「……ん?これは……あった!」

千歌「こんな隠すようなところに仕舞ったっけ?でも、とりあえず一安心だよっ」
400: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:19:39.44 ID:qjb1jOVM.net
――


千歌「おはよ~」

梨子「おはようっ」

鞠莉「グッモーニン!」

ダイヤ「おはようございますわ」

ダイヤ「それで…持ってきましたか?」

千歌「はい、これ」

ダイヤ「見せてください。ページは…」
401: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:20:09.80 ID:qjb1jOVM.net
善子「私にも見せて!」

ルビィ「ルビィにもっ」

鞠莉「そんなに寄ったら千歌っちが邪魔にならない?」

千歌「だ、大丈夫です」ムギュー

ルビィ花丸「えへへ…」


千歌「えっと、確かこの辺、って…」ペラ


Aqours「あ……」


果南「これは…」
402: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:20:39.32 ID:qjb1jOVM.net
千歌「…破られてる」

梨子「それもこのページだけ」


善子「でも一体誰が?」

ダイヤ「…そんなの一人しかいませんわ」

ルビィ「え?」

ダイヤ「魔術書の存在を知っていて」

千歌「………………」

善子「わ、私じゃないわよっ!?」
403: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:21:06.35 ID:qjb1jOVM.net
ダイヤ「千歌さんの部屋に頻繁に出入り」

善子「………………」ジロリ

梨子「え?ち、違うよ!」


ダイヤ「千歌さんに気付かれることなく魔術書に触れられる…」

梨子「………………」ジロリ

果南「な、なんで私!?」

鞠莉「どっかの誰かさんはよく私の家にアポなしで入ってきたりするもんね~」
404: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:21:38.93 ID:qjb1jOVM.net
ダイヤ「そうっ、その人物は……!」

Aqours「………………」ゴクッ


ダイヤ「千歌さんですわっ!」


Aqours「…………は?」


ルビィ「千歌ちゃんが、千歌ちゃんに気づかれることなく!?」

善子「矛盾…contradictory…」

果南「なんで言い直したの?」

善子「そっちの方がカッコイイじゃない」
405: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:22:06.40 ID:qjb1jOVM.net
千歌「それってどういう……あ」

ダイヤ「気づいたようですわね。…そう」

ダイヤ「最近、千歌さんの意志とは関係なしに身体を使われることから言っても」

梨子「μ'sの誰が…千歌ちゃんの体を借りて」

花丸「ページを破った…」


ダイヤ「どうやら、全員かどうかは定かではありませんが、μ'sは千歌さんから出ていきたくないようですわね」

千歌「そうなんだ…」ホッ

ダイヤ「ん?」
406: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:22:42.17 ID:qjb1jOVM.net
鞠莉「でもその手段の魔術書がなければどうすることも…」

梨子「どうすれば…」


Aqours「………………」


千歌「あっ、それじゃあμ'sのみんなに聞いてみればいいんじゃないかな?」

ルビィ「え?」

千歌「だってダイヤさんの言った通り、全員が全員消えたくないって思ってるかは分からないし…きっと助けてくれる人もいるはず!」
407: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:23:10.26 ID:qjb1jOVM.net
千歌「それにμ'sの力を使えば私たちが考えるよりもずっといいよ!」

梨子「でも…」

千歌「なんで…?」

ダイヤ「千歌さん、あなたまだ…」

千歌「どうしたんですか?」

ダイヤ「…いえ、なんでもありませんわ」
408: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:26:59.28 ID:qjb1jOVM.net
果南「まあ、まだ魔術書が絶対に必要って決まったわけじゃないでしょ?」

千歌「え?…それはそうだけど」

果南「じゃあ色々試してみる価値はあるんじゃない?今は思いつかないけど」

ダイヤ「そう、ですわね。もしかしたら時間が経てば自然と消えるという可能性もありますし!」

梨子「千歌ちゃん、心配しないでね。私たちが協力するから」

千歌「みんな…」

千歌「…ありが……と…」クラッ

梨子「千歌ちゃんっ!?」


千歌「………………」スッ
409: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:27:39.95 ID:qjb1jOVM.net
梨子「だ、大丈夫…?」

千歌「………………」

果南「千歌…?」

千歌「うんっ、大丈夫だよっ♡」

ダイヤ「…は?」

千歌「ごめんねっ、アイドルっていうのはファンの前では常にアイドルでいないといけないのに…」ショボーン

千歌「ちょっとだけぼーっとしてたちかっ♡」
410: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:28:28.60 ID:qjb1jOVM.net
鞠莉「ち、ちか…」

善子「ねえ、これって…」ヒソヒソ


千歌「みんなに会いたくて来ちゃったちか♡」


鞠莉「ええ…」ヒソヒソ

ルビィ「にこちゃん…だと思う…」ヒソヒソ

ダイヤ「とりあえず私が話を聞きますわ」ヒソヒソ

果南「お願い」ヒソヒソ

千歌「…?」
411: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:29:08.37 ID:qjb1jOVM.net
ダイヤ「千歌さん」

千歌「なにっ?」

ダイヤ「私たちは千歌さんと話をしていたのですが、何の用ですの?」

千歌「えー、千歌だって千歌だよっ?」

ダイヤ「そ、それはそうですけど」

千歌「それにぃ、今日はみんなのためにイイコト教えてあげようと思って来たのになぁ♡」

果南「良いこと?」

千歌「うんっ♡」
412: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:29:38.41 ID:qjb1jOVM.net
千歌「教えてあげるねっ…破れたページの内容!」

Aqours「ええっ!?」

ダイヤ「ぺ、ページ片がどこにあるのか分かるのですか?」

千歌「そ、それは……忘れちゃったっ」テヘ

梨子「…へ?」

千歌「でもでもっ♡内容は覚えてるからっ」

ルビィ「ほんと…?」

千歌「うんっ」
413: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:30:21.93 ID:qjb1jOVM.net
鞠莉「や、やったねダイヤ!これで…!」

ダイヤ「今ひとつ信じられませんわ」

Aqours「え?」

ダイヤ「だってμ'sの皆さんは千歌さんの体から出ていきたくない。逆に止めたいはず」

ダイヤ「本当に信用しても良いのですか?」

ルビィ「た、確かに…」

果南「言われてみれば…」
414: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:30:58.72 ID:qjb1jOVM.net
千歌「ち、違うのっ!」

善子「何が違うの?」

千歌「身体を返したくないのは…あの怖い人とか、運動が得意な人とかで、千歌は」

千歌「千歌はこの身体の持ち主が可哀想だなって…」

ルビィ「にこちゃん…」

千歌「千歌はみんなの力になりたいのっ」

千歌「だから協力させてほしいな!」
415: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:31:25.06 ID:qjb1jOVM.net
鞠莉「良い子そうじゃない」

ルビィ「うんっ、千歌ちゃんを救いたいって言ってるし」

梨子「こんな純粋な人を疑うのも…」

ダイヤ「………………」

果南「ダイヤ?」

ダイヤ「そうですわね。私が少々疑り深かったようです」

ダイヤ「それでは、にこさんのことを信じてみることにしますわ」

ルビィ「うんっ!」
416: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:31:49.52 ID:qjb1jOVM.net
千歌「み、みんな…ありがとっ♡」

千歌「……ププッ」

花丸「え?」

千歌「なんでもないちかっ」

花丸「う、うん」
417: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:48:51.55 ID:qjb1jOVM.net
梨子「それで…まずは何をすればいいの?」

千歌「えーっと、まずは…」

千歌「そうっ!まずは猫のモノマネをするの!」

Aqours「…へ?」

千歌「どうしたの?早く早くっ」

梨子「は、はい!」
418: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:50:04.56 ID:qjb1jOVM.net
梨子「………………」

梨子「…にゃー」カァ///


千歌「ぷっ……あ、ダイヤさんも!」

ダイヤ「い、嫌ですわ!」

果南「諦めなよ、千歌を助けるためなんだから!」

梨子「私だってやったんですよ!?」

千歌「千歌ちゃんを助けられなくてもいいの?」
419: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:51:01.65 ID:qjb1jOVM.net
ダイヤ「……わ、わかりましたわ」


ダイヤ「………………」


ダイヤ「………………」


ダイヤ「……にゃー」ボソッ


千歌「あははは!面白ーい!」

ダイヤ「」カァ///
420: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:51:23.58 ID:qjb1jOVM.net
ダイヤ「こっこれ、本当に効果があるんですの!?」

果南「千歌に笑われてると何だか悔しい…」


千歌「もしかしてダイヤちゃん、信じてない…?」

ダイヤ「え?それは…」

千歌「やっぱり千歌の言ったことなんて…ぐすっ」

ダイヤ「うっ…信じてますから!」

千歌「ありがとー♡ダイヤちゃん大好きちかっ♡」

ダイヤ「うぅ…」
421: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:56:31.85 ID:qjb1jOVM.net
鞠莉「ダイヤが押されてる…」

梨子「苦手なタイプなのかな」


千歌「それじゃあ次いくよー!」

善子「ま、まだあるのぉ!?」

千歌「うん、魔術っていうのは複雑な関係で成り立っててね。いっぱいやらないと解除できないのっ」

善子「……確かにそうかも」

花丸「納得早すぎるずら…」
422: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:57:37.86 ID:qjb1jOVM.net
千歌「次はぁ、そうだな~確か…」


千歌「お菓子をいっぱい買ってきて♡」

ダイヤ「お菓子~?」

千歌「とびっきりあま~いのをいっぱいねっ」


花丸「そ、それにどんな意味があるずら…?」

千歌「いいから買ってきなさい!」

花丸「は、はいっ!」
423: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:58:21.56 ID:qjb1jOVM.net
 


ダイヤ「か、買ってきましたわよ…」ゼイゼイ

千歌「ありがとー♡あっ、このドーナツ美味しそう!」パクッ


千歌「ん~、甘くて美味しーい♡」

千歌「こっちのキャンディーも甘~い」
424: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:58:58.25 ID:qjb1jOVM.net
ダイヤ「あの…果南さん」

果南「………………」

ダイヤ「もしかして…」

果南「やめて。私たちが何のためにお菓子を買ってきたのか分からなくなるから」

ダイヤ「そ、そうですわね…」


千歌「ダイヤちゃ~ん、千歌、喉乾いちゃった~♡」

ダイヤ「…だから何ですの?」ピクピク

千歌「あ、喉が乾きすぎて解除方忘れそう…」

ダイヤ「行ってきますわよぉ…」
425: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:00:07.20 ID:qjb1jOVM.net
――


Aqours「はぁ…はぁ…」

千歌「はー、満足ちか♡」

ダイヤ「…途中から薄々気づいてはいましたけど…」

ダイヤ「これって解除方でもなんでもないですわよね?」

千歌「うんっ、ダイヤちゃん賢ーい♡」
426: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:00:21.06 ID:qjb1jOVM.net
梨子「う、うそ…」

果南「わかってたことだけど…」

ルビィ「もう疲れたよぉ」

鞠莉「so tried…」


ダイヤ「…っ」

ダイヤ「それでは本当の解除方を…」


千歌「嫌よ」
427: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:00:57.27 ID:qjb1jOVM.net
ダイヤ「は?」

千歌「だから、嫌だって言ってるの」

梨子「な、なんで?」

千歌「せっかく好き勝手できる身体を手に入れたのよ?なんでそれを自分から手放さないといけないのよ」

ルビィ「お、教えてくれるって言ったのに」

花丸「そうずらっ」

千歌「騙される方が悪いのよ!」

梨子「そんな…」
428: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:01:41.63 ID:qjb1jOVM.net
千歌「曜ちゃんもすっかり千歌の演技に騙されちゃって…ぷぷっ」

梨子「えっ?」

千歌「ちょ~っと千歌が、曜ちゃんのことなんて嫌い~って言っただけなのに、まさか不登校になっちゃうなんて」

梨子「じゃあ曜ちゃんが学校に来なくなったのって…!」

千歌「千歌もびっくり~そんなつもりなかったからっ」
429: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:02:17.08 ID:qjb1jOVM.net
千歌「まあでも、そんなくらいで不登校になるなんて相当気が弱いのね」

千歌「そんなのでアイドルが務まるわけ…」

梨子「“そんなくらい”じゃないっ!」

千歌「な、何よ。文句あるの?」

梨子「曜ちゃんを、Aqoursの繋がりを馬鹿にしないでっ!」

千歌「………………」

梨子「………………」
430: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:02:50.31 ID:qjb1jOVM.net
千歌「繋がり……別に一人なっても私は…」ボソッ

梨子「…?」

千歌「ふんっ。鬱陶しいし、千歌に変わるわ」

千歌「じゃあせいぜい私が隠した魔術書のページでも探してることね」

ルビィ「え?」

千歌「見つかるわけないと思うけど」

ルビィ「待って!」


千歌「………………」スッ
431: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:04:11.56 ID:qjb1jOVM.net
千歌「あ、あれ?私…っていうか」

Aqours「………………」ゴゴゴ…

千歌「み、みんな怒ってる…?」

ダイヤ「千歌さん、一度だけビンタしてもよろしいですか?」

千歌「なんで!?」
449: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:01:16.33 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「よろしくお願いします」

ダイヤ「ええ、事情を話せば、きっと曜さんもわかってくれますわ」

千歌「…はい」

鞠莉「ほら、そんな暗い顔しないのっ!」

鞠莉「もっとSMILE、SMILEっ!」

千歌「はいっ」

果南「千歌は私たちじゃ不満?」

千歌「そんな…」
450: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:01:52.90 ID:kiLIp5vF.net
果南「じゃあもっとピシッとして。千歌はリーダーなんだから、リーダーらしくしてればいいの」

千歌「そうだね。曜ちゃんをお願い!」

果南「任されたよ」


ダイヤ「じゃあ行ってきますわね」

鞠莉「バーイっ」
451: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:02:21.63 ID:kiLIp5vF.net
 


千歌「………………」

梨子「やっぱり心配?」

千歌「ううん。そんなこと…」

梨子「話通りなら、千歌ちゃんが行っても逆効果だもんね…」

千歌「……うん」

千歌「でも、ダイヤさんたちならきっと曜ちゃんを説得してくれるよ」
452: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:03:05.86 ID:kiLIp5vF.net
千歌「それじゃあ曜ちゃんへの説得は三年生たちに任せたから、私たちは魔術書の切れ端を探すよ」

ルビィ「にこちゃんは確かに“隠した”って言ったよ」

善子「私も聞いたわ」

梨子「つまり…にこさんたちには魔術書は完全には捨てられない?」

千歌「理由はわからないけど、とにかく見つけられる場所にあるってことだよね」

善子「と言っても…学校、千歌の家、駅…その他にも…」

花丸「いくら田舎と言っても探す範囲が広すぎるずらっ」
453: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:03:45.03 ID:kiLIp5vF.net
千歌「……今はそんなこと言ってもしょうがないよ」

千歌「とにかく動いて探さなきゃ」

千歌「私のわがままだけど、みんな手伝って!」

花丸「わかったずら!」

善子「もうっ、仕方ないわね」

ルビィ「がんばルビィ!」


梨子「それじゃあ最初はこの学校から」

千歌「うんっ」
454: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:04:23.46 ID:kiLIp5vF.net
――


梨子「……ないね」

千歌「うん…」ガサゴソ


千歌「おっ、これは…!」ガサッ


『高海千歌 46点』


千歌「………………」ガサッ

梨子「………………」
455: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:05:27.33 ID:kiLIp5vF.net
梨子「な、なんでそんなものを部室に…」

千歌「何も見てないよね?」

梨子「でも…」

千歌「何も見てないよね?」ズイッ

梨子「う、うん」
456: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:06:11.47 ID:kiLIp5vF.net
ガチャ

花丸「千歌ちゃーん」

千歌「あ、みんな。どう?」

花丸「教室、屋上、体育館は見て回ったけど、やっぱり見つからないずら…」

梨子「そう…」

善子「その様子だと千歌たちも」

千歌「うん」
457: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:06:41.45 ID:kiLIp5vF.net
梨子「じゃあ千歌ちゃんの家は」

千歌「多分ないと思う」

千歌「たくさん探したから」

ルビィ「そうなんだ…」


花丸「ほかの人のお家は?」

善子「最近、千歌が遊びに来たって人いる?」
458: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:07:20.75 ID:kiLIp5vF.net
「………………」

善子「じゃあその線もないわね」


ルビィ「あとは…」

千歌「駅の方に行ってみようよ」

善子「そうね」
459: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:08:10.39 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「あ、梨子ちゃん」

梨子「千歌ちゃん、こっちは探してみたけどやっぱり…」

千歌「そっか…」


梨子「善子ちゃんたちならもしかしたら…」


一年生「………………」トボトボ


千歌「駄目みたいだね…」

梨子「うん…」
460: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:08:35.46 ID:kiLIp5vF.net
ルビィ「うゅ…」

善子「見つからなかったわ…」

花丸「屈みっぱなしで腰が痛いずらぁ」


千歌「ごめんね、私のために…」

花丸「マルが好きでやってることだから千歌ちゃんが謝ることないよ」

ルビィ「うん、ルビィもおんなじ気持ち」

千歌「ありがとうっ」
461: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:09:05.59 ID:kiLIp5vF.net
梨子「それにしても一体どこに…」

善子「これじゃあいつまで経っても見つからないわよ」

花丸「でも手がかりがあるわけじゃないし…」

千歌「やっぱり一つずつ地道に回っていくしかないのかな…」


ルビィ「千歌ちゃんっ」

千歌「ルビィちゃん?」

ルビィ「まだ時間はあるし、今日中に見つけないといけないってわけじゃないでしょ?」
462: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:09:55.56 ID:kiLIp5vF.net
ルビィ「他にも怪しいところはいっぱいあるし…その…」

千歌「がんばルビィ、だね!」

ルビィ「うんっ!」

千歌「よーし、それじゃあ次は……」クラッ


梨子「千歌ちゃん!?」

千歌「えへへ…動きすぎちゃった…のかな…」

千歌「急に……眠く…」
463: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:10:40.65 ID:kiLIp5vF.net
善子「ね、ねえこれって救急車呼んだ方がいいの?」

千歌「だい…じょうぶ……眠い…だけだから…」

梨子「千歌ちゃんっ」ユサユサ

千歌「…限…界……もう…寝………」


千歌「………………」スッ


千歌「…みんな、千歌の話を聞いてくれるかな」
464: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:11:16.59 ID:kiLIp5vF.net
ルビィ「えっ?」

善子「こ、これって…」

梨子「誰かと入れ替わった…?」ボソッ


千歌「教えてあげるね」ニコ

梨子「何を?」

千歌「それはもちろん!みんなが知りたいことだよっ!」
465: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:11:52.39 ID:kiLIp5vF.net
梨子「私たちが知りたいこと…」

花丸「でも…」

千歌「うん、この状況じゃ信じられないよね」

千歌「だから私は教えるだけ…破れたページがどこにあるのか」


りこるびよしまる「!?」
466: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:12:20.87 ID:kiLIp5vF.net
善子「知っているの!?」

千歌「うん、だって千歌は中で見てたもん。私がどこに隠すのかを。最初から最後まで全部!」


梨子「お、教えてください!」

千歌「うん、もちろんいいよ。場所は――


――――――

――――

――
467: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:13:30.36 ID:kiLIp5vF.net
 

キィィィ…


梨子「千歌ちゃん、どう?」

千歌「本当にこんなところにあるの~?」


梨子「た、多分…」

千歌「多分ってどういうことぉ…」


善子「まさか、また騙されたんじゃ…」

ルビィ「ええっ!?」

花丸「普通はこんなところに隠さないし…」
468: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:13:58.90 ID:kiLIp5vF.net
千歌「うーん…」ゴソゴソ

千歌「暗くて見づらい……」カサッ

千歌「……ん?」

千歌「これって…」ヒョイ


千歌「……あ」

りこるびよしまる「……あっ!」
469: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:14:28.07 ID:kiLIp5vF.net
千歌「~~~~っ!」


千歌「あったぁ!」


ルビィ花丸「わぁ…!」ピョンッ

善子「本当にあった…」

梨子「まさか本当にこんなところにあるなんて…」
470: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:14:51.24 ID:kiLIp5vF.net
~~~~~


梨子『お、教えてください!』

千歌『うん、もちろんいいよ。場所は…』

花丸『場所は?』

千歌『淡島神社の祠の中』

花丸『ずらっ!?』

千歌『その中に私は隠してたよ』


~~~~~
471: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:15:19.74 ID:kiLIp5vF.net
千歌「そりゃ見つからないわけだ」


梨子「普通はこんなところ見ないもんね」

花丸「罰当たりずら」

ルビィ「あはは…」

善子「へえ…祠の中ってこうなってたのね」
472: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:16:10.51 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「………………」

花丸「ダイヤさんたち、遅いね」

善子「説得に時間がかかってるのかしら」

ルビィ「曜ちゃん…」


みんな「………………」


鞠莉「どうしたの?」ヒョコ

千歌「うわぁ!?」
473: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:16:43.05 ID:kiLIp5vF.net
鞠莉「そんな反応されたら流石の私も傷つくかな~って」

千歌「いや、急に目の前に出てきたからびっくりして…」

鞠莉「それに、空気もこんなにdarkで」

ガチャ

ダイヤ「まったくですわ」

千歌「ダ、ダイヤさん!?」

ダイヤ「こんなところに居続けたら私たちまで陰気臭くなってしまいますわ」

果南「もしかして、ページ片が全然見つからなかったとか…?」

千歌「う、ううんっ!それはちゃんとここに」
474: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:17:15.34 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「なら、一安心ですわね」

善子「すぐに訳してみましょ」

花丸「鞠莉さんがいればあっという間ずら」

千歌「うんっ!」


ダイヤ「…その前に」

ダイヤ「こちらの方から、話があるみたいです」

千歌「…?」
475: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:18:24.04 ID:kiLIp5vF.net
曜「………………」スッ

千歌「ぁ……曜、ちゃん…」

曜「………………」

曜「……っ…ぁ…」

曜「……千歌…ちゃん」

曜「…最初は、話聞いて…信じられないって思った」

千歌「………………」

曜「だってダイヤさんの話、現実離れしすぎてるんだもん…」
476: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:19:02.44 ID:kiLIp5vF.net
曜「でも……でもね…っ!」

曜「ここのところずっと千歌ちゃんの様子おかしかったし、もしかしたらって…」


曜「縋りたかったの…ダイヤさんたちの言葉に」

ダイヤ「……」

曜「だって千歌ちゃんが私のこと顔も見たくないくらい嫌いって言ったんだよっ!?」ジワ…

千歌「…っ」

曜「そんなの嫌だからっ…!私はもっと千歌ちゃんと一緒にいたいから…っ!」ポロポロ

ルビィ「うゅ…」ジワ
477: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:19:34.73 ID:kiLIp5vF.net
曜「千歌ちゃん…ダイヤさんの言ったことは本当なんだよねっ?…うっ……し、信じていいんだよね…っ!?」


千歌「曜ちゃんっ」ギュッ

曜「ぅぁ…」ポロポロ

千歌「私が曜ちゃんのこと嫌いになるわけないじゃん。私は曜ちゃんのこと大好きだよ」

曜「うあぁ…千歌、ちゃん…!」

千歌「うん」

曜「千歌ちゃん千歌ちゃんっ!」

千歌「うん…っ!ごめんね私のせいで曜ちゃんのこと心配させて」
478: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:20:04.61 ID:kiLIp5vF.net
曜「もう…っ大丈夫だから…ひっぐ…」

千歌「えへへ、この前とは立場が逆だね」

曜「…ぐすっ」


千歌「……でね、曜ちゃん」

曜「ズズっ…なに?」

千歌「私から抱きしめておいて何だけど……みんなも見てるし少し恥ずかしいかなって…」

曜「え…?」
479: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:20:55.64 ID:kiLIp5vF.net
果南「二人とも大胆だね~」

ダイヤ「なんだか、こちらまで気恥しくなってきますわ」


鞠莉「果南も私とハグする?」

果南「し、しないっ」プイッ

鞠莉「なんで~!?」

善子「ま、まあこれを見た後だと…」

花丸ルビィ「うん…」


曜「」カァ///

曜「……」バッ


梨子「ふふっ、千歌ちゃんも曜ちゃんも良かったね」
480: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:31:53.78 ID:kiLIp5vF.net
――


ダイヤ「鞠莉さんっ、まだ訳せないんですの!?」

鞠莉「もうちょっとだから!」

果南「さっきも同じこと言ってた気が」

鞠莉「…だって私ハーフだし」

梨子「鞠莉さん…ちょっとそれは…」

鞠莉「もうっ!わかったわよ、最速ギアで訳していけばいいんでしょ!」
481: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:32:56.02 ID:kiLIp5vF.net
鞠莉「ん~…」

鞠莉「えっと、“人格を剥離させるには、その人格にそれを納得してもらう必要がある”」

Aqours「…え?」

千歌「ほ、本当にそう書いてあったの?」

鞠莉「うん」


善子「そんなの無理に決まってるじゃない!」アタマカカエ

曜「にこさんとか絶対に出ていかないよね…」

ダイヤ「これではもう…」

Aqours「………………」
482: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:34:38.95 ID:kiLIp5vF.net
鞠莉「ちょっ、ちょっと待って!」

ダイヤ「…どうしたんですの?」

鞠莉「まだ続きがあるから!」

千歌「え、本当!?」

ダイヤ「そこには何と?」


鞠莉「慌てないでっ」

鞠莉「…“それ以外の方法は、相手が得意とするもので勝負に勝つこと”」

鞠莉「“相手が得意としているもので勝つことができればその人格も納得し剥離させられる”」

鞠莉「…だって」

果南「なるほど」
483: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:35:19.09 ID:kiLIp5vF.net
梨子「つまり、凛さんだったら運動神経対決、真姫さんだったら歌勝負」

千歌「穂乃果さんならカリスマ性対決」

ルビィ「花陽ちゃんなら…お米テイスティング対決…?」

曜「お米テイスティング対決って何!?」


ダイヤ「そしてエリーチカなら、賢さ対決で負かさなくてはならないということですか…」
484: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:35:39.15 ID:kiLIp5vF.net
果南「でもさ、全員が全員ってわけじゃないんでしょ?」

鞠莉「何が?」

果南「だから、μ'sの中にも納得してくれる人たちがいるんじゃないかって」

梨子「確かに…」

千歌「私もそう思う!」
485: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:36:27.67 ID:kiLIp5vF.net
ルビィ「花陽ちゃんとか…」

花丸「ことりちゃんも」

善子「私たちにページ片の場所を教えてくれた人も納得してくれそうね」

千歌「うんっ」


千歌「それじゃあまずは、納得してくれる人格はどれくらいあるのか一人ひとり話し合わなくちゃっ!」
486: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:36:54.92 ID:kiLIp5vF.net
――


曜「ってわけなんだけど…」

千歌「うん、いいよ」

花丸「ほっ…」

善子「思った通りだけど、一安心ね」

ルビィ「………………」

花丸「ルビィちゃん?」

ルビィ「…でも」

千歌「…?」


ルビィ「で、でも花陽ちゃんは本当にいいの?自分が消えちゃうんだよ?」
487: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:38:44.10 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「ルビィ、余計なことは言わないように!」

ルビィ「うゅ…でも…!」

千歌「ルビィちゃん、ありがとう。…でもいいの」

ルビィ「ど、どうして!?」


千歌「…だって、私は千歌ちゃんに呼ばれて力になった。だから千歌ちゃんに私の力が必要なくなったのならもう出番はおしまい」

ルビィ「そんな…」

千歌「むしろ千歌ちゃんにはこんな私にスクールアイドルをさせてくれて、ありがとうって言いたいな」ニコッ

ルビィ「……」
488: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:39:31.19 ID:kiLIp5vF.net
――


曜「ってわけなんだけど…」

千歌「好きにすれば?」

鞠莉「好きにすればって…」

千歌「別に、才色兼備な私にこの身体が合うとも思えないし、出ていってほしいのなら出ていくわよ」クルクル

梨子「ありがとう…って言うべきなのかな…?」

千歌「じゃあ変わるわね」
489: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:39:57.01 ID:kiLIp5vF.net
――


果南「ってわけなんだけど…」

千歌「絶っ対に嫌にゃ!」

梨子「えっ!?」

鞠莉「なんで?」

千歌「だってスクールアイドルもできてこんなに楽しいんだよっ?」
490: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:40:25.80 ID:kiLIp5vF.net
千歌「なんで千歌が出ていかなきゃいけないの?」

曜「だって…千歌ちゃんが」

千歌「千歌も千歌だにゃ!」

果南「そうなんだけど…」

千歌「言っておくけど、千歌は絶対に消えないからねっ!」
491: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:40:51.06 ID:kiLIp5vF.net
――


曜「だから納得してくれないかな~って」

千歌「嫌」

曜「ですよね~…」

千歌「私なら本物の千歌より何もかも遥かに上手くこなせるわ」

曜「そうかもしれないけど、それじゃダメっていうか~…」

千歌「用はそれだけ?なら千歌に返すわね。それじゃ」


千歌「………………」スッ


千歌「…え、絵里さんどうだった?」

曜「えーっと…」
492: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:41:23.69 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「やっほー!」

梨子「千歌ちゃん。あのね」

千歌「あ、言わなくてもわかってるから大丈夫よ」

梨子「え?」

千歌「ちゃんと出ていくつもりだから」
493: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:41:52.98 ID:kiLIp5vF.net
善子「な、何でもお見通しってわけね」

ルビィ「スピリチュアルだね」


千歌「もう、魔術を使ったのは怒ってないけどせめてちゃんと考えてから使って欲しかったな」

千歌「ってこれウチ自身のことやったね」アハハ

梨子「あ、あはは…」
494: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:42:18.67 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「ダメダメダメっ♡ちかちーはぁ千歌のモ・ノ♡」

ダイヤ「」イラッ

果南「ダイヤ抑えて…」ヒソヒソ

ダイヤ「わ、わかっていますわ」ヒソヒソ


鞠莉「そこを何とか…!」

千歌「でも、千歌が消えたらファンのみんなが悲しんじゃうっ」
495: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:42:51.20 ID:kiLIp5vF.net
曜「それを言われると…」

花丸「千歌ちゃんじゃなくて、にこちゃんにファンなんているずら?」

果南「この前のミニライブのトークで、千歌のファンすごい増えてたよ」

千歌「でしょー?だからごめんね」

千歌「宇宙ナンバーワンアイドル、ちかちーの伝説はここから始まるのっ♡」


ダイヤ「…………次」
496: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:43:19.32 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「はい、私が消えれば良いのですね」

曜「う、うん」

千歌「ご迷惑をおかけしたようで申し訳ありませんでした」

曜「うっ…」


善子「なんだかこっちが申し訳なくなってくるわね…」


果南「あー、もう海未に怒られることもなくなっちゃうんだ」

鞠莉「私はそれよりも、海未の組んだ練習menuを受けられなくなることの方が悲しいなー」
497: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:44:30.51 ID:kiLIp5vF.net
果南「本当に悲しいね」

鞠莉「本当に悲しいわ」ウンウン


千歌「鞠莉、果南」

鞠莉果南「…?」

千歌「明日からの練習メニュー、今日家でゆっくり考えてくるので、楽しみにしていてください」ニッコリ


鞠莉果南「ひっ…!」
498: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:45:01.22 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「千歌が消えればいいの?」

曜「……うん」

千歌「わかりまし…」

千歌「……あ」


曜「千歌ちゃん?」

千歌「やっぱり嫌ですっ」

ダイヤ「ど、どうしてですの?」

千歌「まだ衣装も作りたいの。それに……お菓子も作ってないし…」

曜「そんな…」
499: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:45:29.59 ID:kiLIp5vF.net
梨子「ことりさんなら絶対納得してくれると思ったのに…」

千歌「あはは…あれ、花丸ちゃんは?」

果南「えーと…」

鞠莉「少~し体調がbadだって保健室に…」

千歌「大丈夫なのっ?」

善子「す、少し休めば大丈夫だと思う」

千歌「ほっ…」
500: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:46:01.48 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「~~っ!」

千歌「やーーっと出られた!」

千歌「いえーいっ!」


梨子「あ、あはは…」

曜「お、おかしいな…」アハハ


曜「ねぇ、千歌ちゃんにちゃんと穂乃果さん呼ぶようにお願いしたよね?」ヒソヒソ

梨子「そ、そのはずだけど…」ヒソヒソ
501: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:46:26.67 ID:kiLIp5vF.net
千歌「もうっ、中で見てるだけじゃあつまんないし、千歌ちゃん千歌のことあんまり頼ってくれなかったし!」

千歌「これじゃあ身体が石になっちゃうよぉ!」バタバタ


梨子「あ、はは…」

曜「はは…」ヒキッ


曜「梨子ちゃん、この人穂乃果さんじゃない。テンション高い変な人だよ」ヒソヒソ

梨子「うん…」ヒソヒソ
502: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:47:04.49 ID:kiLIp5vF.net
千歌「ちゃんと出て来れたのはミニライブのときとページ片の場所教えてあげたときだけだし~!」


果南「本当に高坂穂乃果…?」

花丸「まるで別人ずら…」


曜「…それで、話があるんですけど…」

千歌「中で聞いてたよ。ちゃんと消えるから!」

千歌「こんな生活が一生続くなんて千歌耐えられないもんっ!」
503: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:47:33.88 ID:kiLIp5vF.net
善子「これがμ'sのリーダー…」

ダイヤ「世間のμ'sに対する印象と必ずしも同じとは限らないということですわね…」

ダイヤ「……エリーチカも実は賢くなかった…なんて」

鞠莉「絵里はちゃんと見たでしょ。賢かったけど冷たいのを」

ダイヤ「それもそうでしたわ」


――――――

――――

――
504: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:36:28.46 ID:kiLIp5vF.net
梨子「納得してくれたのは花陽さん、真姫さん、希さん、海未さん…そして穂乃果さん」

曜「駄目だったのは凛さん、絵里さん、にこさん、それにことりさんも」

花丸「綺麗に真っ二つに割れたずら」
505: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:36:53.41 ID:kiLIp5vF.net
果南「四人…多いと見るべきなのか、それとも少ないと思うべきなのかな」

ダイヤ「あのμ's相手に、それも得意分野で相手に四人も勝たなければならないのですよ!?」

千歌「そうだよね…それに私たちは全て勝たないといけない…」

ダイヤ「運動能力、知力、パフォーマンス力、独創性に裁縫技能…」

善子「その分野でμ'sに…」
506: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:37:23.03 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「運動能力…凛さんの相手は果南さんで決定ですわね」

果南「私?」

鞠莉「だってこの中で一番の体力馬鹿って言ったら果南しかいないでしょ」

果南「それ、褒めてる…?」

鞠莉「うんっ!私が果南を貶すわけないじゃない!」

果南「………………」
507: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:38:09.75 ID:kiLIp5vF.net
果南「まあ、いくら星空凛って言っても身体は千歌のわけでしょ?」

曜「確かに…」

果南「それなら勝機はあるんじゃないかな」


花丸「じゃあ絵里ちゃんは?」

善子「この中で一番賢いのは…」

千歌「…ダイヤさん?」

ダイヤ「絶対無理ですわ!」
508: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:39:03.68 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「ああっ、あの賢い可愛いエリーチカに私が賢さで勝つなんて、天地がひっくり返っても無理ですわ!無謀ですわ!」

曜「いやそこまでじゃないと思うけど…」

ダイヤ「曜さんはあのエリーチカが賢くないとでも!?」

曜「い、いや…」

ダイヤ「こうなったら、いかに知力以外の勝負に持ち込むかですわね…」ブツブツ

曜「…この話は保留にしましょう」
509: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:39:29.48 ID:kiLIp5vF.net
ルビィ「にこちゃんのパフォーマンス力に勝てるのは…」

Aqours「………………」


梨子「あっ、曜ちゃんの高飛び込みとか!」

ルビィ「それはパフォーマンスの種類が違うと思います」

梨子「そ、そうだよね…」アハハ

花丸「善子ちゃんのだてんしキャラならにこさんの個性と戦えるんじゃ」

善子「ヨハネっ!」

花丸「それずら」

千歌「まあ、にこさんとどんな勝負になるのかはイマイチわからないよね」

ダイヤ「これも保留ですわ」
510: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:39:55.62 ID:kiLIp5vF.net
梨子「最後は…」

花丸「ことりちゃん…」

梨子「ことりさんは多分お裁縫勝負とか、衣装のデザイン勝負とかかな?」

果南「前者ならルビィ、後者なら曜が適当だね」


ルビィ「ルビィが…ことりちゃんと…」

曜「あのμ'sの衣装を作った人とデザイン勝負…」

ダイヤ「やはり、どれも一筋縄ではいかないでしょう」


Aqours「………………」
511: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:40:32.06 ID:kiLIp5vF.net
千歌「でも、みんなそんなに思い詰めないでっ!」

千歌「別に私はみんなが頑張ってくれて、負けちゃったのなら…」

ダイヤ「仕方が無い?」

千歌「う、うん」

ダイヤ「本気で言ってますの?」

千歌「…え?」

鞠莉「ダイヤ?」
512: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:41:19.94 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「ここにいる中で、負けて仕方ないと考える人はあなた以外誰もいませんわ」

鞠莉「ちょっとダイヤ!千歌っちだって…」

果南「そうだよ、千歌が私たちに気負わせないようにって話しただけでしょ?」

ダイヤ「…私には、“負けてもいい”というニュアンスで聞こえました」

千歌「そ、そんなこと…!」

ダイヤ「ないと言えますか?」
513: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:41:49.41 ID:kiLIp5vF.net
千歌「私は…」

ダイヤ「前に、μ'sの中で出ていきたくない人がいるのではと私が話したときのあなたの安堵した表情…」

ダイヤ「見間違いかと思っていました」

曜「……ぇ」

ダイヤ「しかし――」

ダイヤ「あなた…まだμ'sのこの力が無いと、とでも考えているのでは?」

千歌「………………」
514: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:42:23.76 ID:kiLIp5vF.net
曜「千歌ちゃん…本当?」


千歌「………………」


梨子「千歌ちゃん…?」


千歌「私…曜ちゃんに言われて本当に力に頼るのはやめようって思ったんだよ」

千歌「私は私のままで良いんだって、何回も自分に言い聞かせて…」
515: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:42:57.61 ID:kiLIp5vF.net
千歌「でもふとした瞬間にね、考えちゃうの」

千歌「“μ'sだったらどうするんだろう”って」

曜「千歌ちゃん…」

千歌「私には…やっぱりまだみんなを引っ張っていくだけの自信がなくて…」


千歌「やっぱり不安…不安だよ…」ポロ

千歌「あ、あれ…?」ポロポロ

花丸「……っ」
516: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:43:40.98 ID:kiLIp5vF.net
千歌「あはは、曜ちゃんも戻ってきて良い雰囲気だったのに…っ」

千歌「なんだか雰囲気悪くしちゃってごめんね」ポロポロ

千歌「ごめんね…ごめんね……」ポロポロ


Aqours「………………」
517: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:44:17.63 ID:kiLIp5vF.net
曜「そ、それを言ったら私もだよ!」

千歌「…え?」

曜「私、千歌ちゃんの気持ちをわかった気になって、全然わかってなかった」

曜「本当にごめんねっ」

千歌「曜ちゃんは何もっ…!」
518: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:44:41.92 ID:kiLIp5vF.net
梨子「私も、千歌ちゃんがそんなに思いつめていたなんて…」

ルビィ「うん…」

果南「私たちも、気づかないうちに千歌の力に頼っていたから…」

善子「うん、千歌の力ならって私もどこかで…」


千歌「みんな…」


ダイヤ「私たちは、力を手に入れる前の千歌さんを見て、リーダーに相応しいと思ったのです」

千歌「ダイヤさん…」


ダイヤ「私も、今すぐにとは言いませんわ」

ダイヤ「でも、少しずつ…少しずつでもいいので、自分自身の力を…私たちの気持ちを信じてもらえないでしょうか…?」
519: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:45:10.15 ID:kiLIp5vF.net
千歌「私自身の…」


梨子「千歌ちゃん」

果南「千歌」

鞠莉「千歌っち」


千歌「………………」

千歌「そう、ですよね」

千歌「これじゃ、また馬鹿千歌だって言われちゃう」ボソッ

千歌「っ」ゴシゴシ
520: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:46:12.95 ID:kiLIp5vF.net
千歌「今も、本当はμ'sを頼りたいくらい不安だけど…」

千歌「今すぐには変われないし、みんなにいっぱい迷惑かけちゃうかもしれないけど…っ!」

千歌「みんながここまで言ってくれたからっ」

千歌「私も、少しずつでも、自分を信じて、頼らないようにするからっ」ジワ

曜「うんっ!」

ダイヤ「それでこそAqoursのリーダーですわっ!」

鞠莉「よく言ったわね!」ガバッ

千歌「うわっ、鞠莉さん重い!」


ワーワー

ギャーギャー
521: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:47:20.69 ID:kiLIp5vF.net
――


ダイヤ「はい、皆さん」パンパン

鞠莉「なにー?今いいところなのにー」

千歌「や、やっと解放された…」

曜「なんで騎馬戦なんか…」

ルビィ「鞠莉さんが千歌ちゃんに乗って…そのまま?」

果南「まったく、この年になって遊びで騎馬戦なんて」

鞠莉「果南もノリノリでenjoyしてたでしょ!」

ダイヤ「お・し・ず・か・にっ!」
522: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:47:46.71 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「…この話も片付いたところで、本来の話に戻しますわよ」

鞠莉「本来の話……ってなんだっけ?」

果南「騎馬戦は何歳までの遊びかって話でしょ」

ダイヤ「違いますわっ!反対派のμ'sの四名がどんな勝負を挑んでくるのかということですっ!」

ダイヤ「話はちゃんと聞いてください!」

曜「ダイヤさん…大変そうだね」

梨子「ついさっきあんな話した後だけど…海未さん呼んでいいんじゃ…」アハハ
523: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:48:38.17 ID:kiLIp5vF.net
善子「まあ、実際この四人がどんな勝負を挑んでくるのかわからないし、想像になっちゃうんだけど」

ダイヤ「それでも考えることは重要ですわ」

ダイヤ「私たちが解決できる目の前の問題を一つ一つこなしていきましょう」
524: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:49:06.66 ID:kiLIp5vF.net
千歌「じゃあ早速納得してくれる人を消していこうっ」

ルビィ「…ぁ」

千歌「どうかした?」

ルビィ「う、ううん、何でもない!」

千歌「そう?じゃあまずは花陽さんから――


果南「待って」

千歌「え?」

鞠莉「果南?What?」
525: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:49:37.22 ID:kiLIp5vF.net
果南「…それはいつでもできるでしょ」

果南「ならさ、最後まで残しておいて、力になって貰った方がいいんじゃない?」

梨子「確かに…」

ダイヤ「そちらの方が私たちにとっても助けになりますわ」

ルビィ「う、うん!」

千歌「そういうことなら…」
526: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:49:59.05 ID:kiLIp5vF.net
果南「……」クインク

ルビィ「ぁ……ありがとう」ボソッ


曜「じゃあ次に私たちがやることは決まったね」

千歌「うんっ」

千歌「まずは――」
527: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:50:58.01 ID:kiLIp5vF.net
――


ダイヤ「…お願いしますわ」

千歌「はい」


千歌「………………」スッ


千歌「………………」

曜「にこさん。話が…」

千歌「わかってるわ。私を追い出したいんでしょ」

千歌「だから私に勝負を挑みに来た…」

鞠莉「全部わかってるってわけね」
528: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:51:26.29 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「それで、どんな勝負にするつもりなんですの?」

千歌「…私が素直に受けるとでも?」

鞠莉「魔術書には拒否できないって書いてあったわよ」

千歌「………………」

ルビィ「にこちゃん…」


千歌「…認めさせてみなさい」

花丸「え?」
529: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:52:48.08 ID:kiLIp5vF.net
千歌「私に認めさせなさい。あんたたちがアイドルに相応しいって」

曜「そんな勝負…!」

千歌「私が認めたらあんたたちの勝ち。認めなかったら私の勝ち。シンプルでしょ?」

善子「そんなのあなたのさじ加減でどうとでも言えるじゃないっ」

千歌「…悪いけど、そこを誤魔化す気はないわ」

千歌「それは私のアイドルに対する想いへの侮辱。公平に判断する」

Aqours「………………」
530: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:53:16.73 ID:kiLIp5vF.net
千歌「それに、期限は設けないわ」

花丸「何度でもチャンスをくれるってこと?」

千歌「ええ」

千歌「ま、今のままなら一生かかっても無理でしょうけど」パクッ

千歌「ん~~っ、このカフェのケーキすっごく美味しいちかっ」
531: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:53:53.38 ID:kiLIp5vF.net
梨子「にこさんの認めるアイドル…」

ルビィ「どうすれば…?」

善子「…歌って踊れる、とか?」

梨子「それをにこさんに見てもらうとか」

花丸「じゃあルビィちゃん、オラと一緒にWaku-Wa…」


ウワァァァァァン!


ルビィ「え?」

鞠莉「泣き声…?」

ダイヤ「でも誰の…」
532: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:54:21.98 ID:kiLIp5vF.net
曜「あっ……あれじゃない?」


子供『うわぁぁぁぁぁんっ!』ポロポロ


梨子「一人?」

善子「どうしたのかしら」


千歌「」ダッ

曜「にこさんっ!?」
533: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:54:55.11 ID:kiLIp5vF.net
 

カランカランッ…


ルビィ「に、にこちゃんは!?」

花丸「あそこ…」

 

千歌「ねえ、どうしたの?」

子供「うわぁぁぁん!」ポロポロ

千歌「ママは?」

子供「うぁ…」ポロポロ

子供「ままぁぁぁっ!」ポロポロ

千歌「…なるほどね」ボソッ
534: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:55:15.94 ID:kiLIp5vF.net
千歌「ちっかちっかちー♡」

子供「…え?」ヒッグ

千歌「ちっかちっかちー♡」

子供「ちっか…?」

千歌「ちっかちっかちーだよっ」

千歌「ほら一緒に。せーのっ!」

千歌子供「ちっかちっかちー」

子供「わぁ…!」パァァ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
535: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:55:44.59 ID:kiLIp5vF.net
千歌「ママとはぐれて不安になっちゃったんだよね」

子供「ぁ…」ジワ

千歌「でも安心して!」

子供「え?」

千歌「ママはちかちーが一緒に見つけてあげるからっ!」

子供「…うんっ」ニコッ
536: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:56:26.52 ID:kiLIp5vF.net
――


母親「本当にありがとうございました」

千歌「いえいえ」

母親「目を離した隙にここまで歩いて来ちゃったみたいで…」

鞠莉「それで急に寂しくなって泣いちゃったってワケね」


子供「ちかちー!ばいばいっ!」

千歌「うんっ、ばいばいっ!」
537: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:56:51.08 ID:kiLIp5vF.net
千歌「……ふふっ」

曜「すごいですね…」

千歌「まあね」

梨子「誰よりも早く店を出て、あの子を笑顔に…」

千歌「いい、これがアイドル」

曜「え?」

千歌「確かに歌って踊るのがメイン。でもね…」

千歌「これもアイドルなの!」
538: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:57:28.30 ID:kiLIp5vF.net
花丸「アイドルなのに歌を歌わなくてアイドル…?」

千歌「これがわかってアイドルのスタートラインに立てるのよ」

花丸「じゃあまだマルたちはスタート以前の問題ずら?」

千歌「そういうことね」

Aqours「………………」
539: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:58:26.67 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「…今日は無理そうですわね」

曜「はい…」

ダイヤ「それでは各自、にこさんに認めてもらうようなパフォーマンスを探してくること」

ダイヤ「以上ですわ」

Aqours「はいっ」


千歌「………………」
552: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 17:58:01.36 ID:E11II3mB.net
――


曜「……むむむ…」

千歌「………………」ニコニコ


曜「しょっ、勝負っ!」バッ

千歌「おっけー!」


曜「フルハウスっ、流石に私の…って!?」

千歌「ふっふっふ…ロイヤルストレートフラッシュ!」
553: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 17:58:32.07 ID:E11II3mB.net
曜「嘘でしょ!?」

千歌「またウチの勝ちやねっ♪」

曜「なんで勝てないの…?」

千歌「やっぱりウチってめっちゃツイてるやん」

曜「悔しい~!」
554: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 17:59:08.40 ID:E11II3mB.net
曜「というか、勝手に千歌ちゃんと変わっちゃっていいんですか?」

千歌「ううん、ちゃんと千歌ちゃんに頼んだよ」

曜「え?」

千歌「昨日一瞬入れ替わって、明日身体使わせてくださいってメモ書きをね」

千歌「さすがにたまには外に出ないと鬱屈な気分になるやん?」

曜「それって昨日入れ替わった時点で勝手に使ってるんじゃ…」

千歌「……それもそうやね」
555: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 17:59:29.37 ID:E11II3mB.net
千歌「じゃあ…出てきたからには助言でもしようかな」

曜「助言?」

千歌「うん、こういうのは中立の方がいいんだろうけど、やっぱりウチはAqoursのみんなに勝ってほしいから」

千歌「近いうちに誰かと勝負するんじゃないの?」

曜「えーと…にこさんは一旦保留で、絵里さんも…」

曜「多分…凛さんかことりさんだと」

千歌「あはは、まあ前の二人は意地っ張りやからね」
556: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:00:01.38 ID:E11II3mB.net
千歌「うーん、その二人かぁ」

千歌「まあ、ことりちゃんは…心配せんでも大丈夫」

曜「え?」

千歌「信じて進めーって感じかな」

曜「…それって助言なんですか…?」

千歌「これも立派な助言よ」

曜「じゃ、じゃあ凛さんは?」

千歌「凛ちゃんは――
557: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:06:04.73 ID:E11II3mB.net
――


千歌「それで、どうするんですか?」

ダイヤ「そうですわね…」


果南「結局、誰もにこを納得させられるようなパフォーマンスを考えてこれなかったね」

鞠莉「考えれば考えるほどわからなくなるのよね…にこの認めるアイドルって何なのか」


ダイヤ「……にこさんは一旦保留にしましょう」

曜「うん、私もそれがいいと思う」

善子「何の打開案もないんじゃしょうがないわよね…」


Aqours「………………」
558: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:06:31.72 ID:E11II3mB.net
ルビィ「ということは…」

果南「今日ダイヤが私たちをわざわざ学校に呼んだのは…」

曜「にこさん以外のメンバーを攻略していくため?」

ダイヤ「ええ、その通りですわ」


梨子「にこさんで、勝負の内容も多岐にわたるってことがわかったから」

果南「うん、気を引き締めていかないとだね」

千歌「今回は誰を呼ぶんですか?」
559: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:07:04.85 ID:E11II3mB.net
ルビィ「凛ちゃんかことりちゃんか、絵里ちゃんだよね」

ダイヤ「エリーチカはやめておきましょう」

果南「そうやっていつまでも先延ばしにしてても、後が辛くなるだけだよー?」

ダイヤ「そうですけど…」

果南「まあいいけどさ。それじゃあ残るのは…」

曜「凛さんか、ことりさん」
560: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:11:34.26 ID:E11II3mB.net
梨子「どっちの方が簡単だとかはないよね…」

善子「うーん…」

ダイヤ「私は凛さんよりこと…」


花丸「り、凛ちゃんがいいずらっ」

善子「え?」

花丸「凛ちゃんの方が千歌ちゃんの身体を勝手に使うことが多いし、それに運動勝負になるなら、今の方がいいよ!」

ルビィ「どうして?」

花丸「先延ばしにして果南さんが怪我して勝負できなくなっちゃったら大変だから!」
561: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:12:06.91 ID:E11II3mB.net
梨子「は、花丸ちゃんがそこまで言うなら…」

果南「確かに怪我したら勝負できないし、ね」

花丸「う、うん!」


ダイヤ「…決まりですわね」

ダイヤ「それでは千歌さん、お願いします」

千歌「はい」
562: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:12:41.64 ID:E11II3mB.net
千歌「…みんな」

曜「ん?」

千歌「凛ちゃんの運動神経のことは、多分私よりもみんなの方が分かってると思う」

千歌「でも…!」

千歌「みんなに任せることしかできないけど、信じてるからっ」

千歌「――お願いしますっ!」
563: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:13:02.32 ID:E11II3mB.net
果南「もちろんっ、任せておいて」

曜「絶対に勝ってみせるから!」

ダイヤ「安心して、代わってください」


千歌「はい!」

千歌「じゃあ、凛さん――」


千歌「………………」スッ
564: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:19:15.76 ID:E11II3mB.net
千歌「………………」

ルビィ「凛ちゃん?あのね…」

千歌「千歌知ってるよ」

千歌「みんな千歌を追い出したいんだよね?」

ダイヤ「わかってるなら話は早いですわ」

ダイヤ「勝負の内容はどうするんですの?」

千歌「え~、どうしようかなぁ」

千歌「せっかく動けるんだし…うーん」
565: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:19:58.12 ID:E11II3mB.net
千歌「…あっ!」


千歌「鬼ごっこ!」


ダイヤ「はぁ?」

千歌「鬼ごっこがいいにゃ!」

梨子「鬼ごっこ…」

曜「また随分と懐かしい遊びを…」
566: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:20:57.62 ID:E11II3mB.net
果南「鬼は?」

千歌「千歌が逃げる方でいいよ!だって――」


千歌「千歌が捕まえる方だったらすぐに終わっちゃうでしょ?」


善子「く、悔しいけど…」

ルビィ「多分ルビィが逃げるほうだったらすぐに捕まっちゃうんだろうなぁ」

花丸「オラも…」
567: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:22:53.37 ID:E11II3mB.net
千歌「ね、だから…」

果南「そうかな?」

千歌「捕まらない自信があるの?」

果南「うーん、分かんないや」


千歌「………………」

果南「………………」
568: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:23:19.30 ID:E11II3mB.net
千歌「…っ」ダッ

果南「おっと」ヒョイ


鞠莉「ちょっと!急に…!」

ダイヤ「止めるのは…無理そうですわね」


千歌「っ!…ふっ!」バッ

果南「ほっ、はっ」ヒョイ
569: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:23:49.03 ID:E11II3mB.net
千歌「はぁ…はぁ…」

果南「ふぅ…ふぅ…もう終わり?」

千歌「にゃっ!」ダッ

果南「っと!」ヒョイ


千歌「これなら…っ!」ザー


曜「鬼ごっこでスライディングタッチ!?」

花丸「本気すぎるずら…」
570: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:25:03.26 ID:E11II3mB.net
果南「残念っ」ピョン

千歌「く…っ!」


梨子「すごい…」

鞠莉「これがアダルトな鬼ごっこ…」

ダイヤ「言い方はあれですけど、確かにすごいですわ」

善子「果南さんとは絶対に鬼ごっこしたくないわね」
571: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:26:36.41 ID:E11II3mB.net
果南「こっちまで…っ、おいで!」ダッ

千歌「追いかけっこなら…負けないにゃ!」ダッ


ルビィ「ま、待って!」ダッ

善子「どこまで走っていくつもりなのよ!」ダッ


善子「私たちも追いかけようっ」ダッ

梨子「うん!」ダッ
572: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:30:57.41 ID:E11II3mB.net
 


曜「か、果南さんと千歌ちゃんは!?」

ルビィ「あっ、あそこ!」


果南「………………」ジリジリ

千歌「あははっ」ジリジリ


鞠莉「壁際に!」

ダイヤ「退路なし、ですわね…」

花丸「鬼ごっこでそれじゃあ…!」
573: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:31:44.33 ID:E11II3mB.net
千歌「ね?すぐ終わっちゃったでしょ?」

果南「………………」

千歌「ごめんね」ジリ…

千歌「これでおしまいにゃ!」ダッ


ルビィ「ああっ!」

鞠莉「果南っ!」
574: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:32:36.63 ID:E11II3mB.net
果南「………………」

千歌「…?」

果南「ふふっ」ダッ

千歌「っ!?」


ルビィ「なんで壁の方に走って…!?」


タン!

タン!


善子「なっ…!?」

花丸「今何やったの!?」

ルビィ「あっという間に千歌ちゃんの後ろに回っちゃった…」
575: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:32:59.09 ID:E11II3mB.net
ダイヤ「走った勢いで壁を蹴って、その勢いでバク宙…」

曜「それで千歌ちゃんの上を追い越したの!?」

鞠莉「セイントスノーの宙返り見てから練習してたもんね~」


果南「はっ、恥ずかしいから黙ってて!」
576: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:33:52.24 ID:E11II3mB.net
千歌「く…っ!」ダッ

果南「あっぶない!」ヒョイ

千歌「うっにゃぁぁっ!」

果南「っ……ふぅ」


梨子「もしかして…いい勝負してる…?」

善子「ええ…」
577: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:34:18.03 ID:E11II3mB.net
ダイヤ「これ、勝てるんじゃないですの!?」

ルビィ「う、うんっ!」


千歌「………………」

果南「はぁ……はぁ…ど、どう?」

果南「舐めてると…はぁ…いつまで経っても捕まえられないよ?…ふぅ」

千歌「…そうだね」
578: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:35:16.72 ID:E11II3mB.net
千歌「じゃあ、着替えてもいい?」

果南「え?」

千歌「誰の入れ知恵か分かんないけど、スカートって動きにくくて…」

果南「う、うん…」


曜「………………」
579: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:35:51.89 ID:E11II3mB.net
千歌「それに千歌…スカート嫌いなんだよね」

千歌「千歌には似合わないもん…」ボソッ

果南「何か言った?」

千歌「ううん、何でもない」

千歌「それで…ズボンある?」

果南「うん、私の替えのジャージで良ければ貸すよ」

千歌「ありがとにゃ!」
580: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:40:55.80 ID:E11II3mB.net
――


千歌「……うんっ!」

千歌「これでおっけーにゃ!」ピョン


果南「なら、いつでも来ていいよ」

千歌「よーしっ!」


ダイヤ「だ、大丈夫でしょうか…?」

善子「よくよく考えたら…最低限見えないように庇いながらあそこまで動けるのって異常よね…」

曜「でも、信じるしかないよ」

花丸「うん…」
581: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:41:18.71 ID:E11II3mB.net
千歌「………………」

果南「………………」


千歌「…にゃっ」ズイッ

果南「…っ!?」


善子「な、なにあれ…!?」

曜「はやっ…」
582: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:42:08.18 ID:E11II3mB.net
千歌「あははっ!」タンタン…!

果南「うっ……!?」


鞠莉「飛びついたと思ったらそのままロンダートに移って…ってあーもう、全然追いつかない!」

梨子「これじゃ…」


千歌「行っくよ~?」タタンッ!

果南「…っ!?」ヨロッ

千歌「タ~ッチにゃ!」ピト
583: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:42:31.54 ID:E11II3mB.net
Aqours「………………」


果南「………………」


千歌「やったにゃ!ちっかの勝ち~!」ピョン


ダイヤ「果南さん…」

果南「ごめん…」

曜「負けちゃった…」

花丸「ということは千歌ちゃんは…!」


Aqours「………………」
584: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:43:09.29 ID:E11II3mB.net
千歌「みんなっ、もう何してるの!」

曜「だって…」

千歌「早く準備して!」

千歌「みんなが鬼で本番始めるよ~!」

Aqours「……え?」

千歌「だから言ったでしょ!千歌が鬼だとすぐに終わっちゃうからみんなが鬼になるって!」

千歌「これで終わりなんてつまらないにゃ~!」
585: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:46:08.99 ID:E11II3mB.net
梨子「こ、これって…!」

曜「もう一回私たちにチャンスが与えられたってことだよね?」

ダイヤ「本人はただ単純に楽しみたいだけのようですけど…」

果南「こうなったらとことんやろうよ。このままやられっぱなしなんて悔しいし!」

曜「うん…そうだね!」
586: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:46:49.04 ID:E11II3mB.net
ダイヤ「凛さん」

千歌「千歌だけど、何?」

ダイヤ「制限時間はいつまでですか?」

曜「確かに、それを決めないと夜も走り回ることになりそうだしね」


千歌「うーん、じゃあ…日が落ちるまで!」

ダイヤ「わかりましたわ。皆さんもいいですよね?」

果南「もちろんっ!」

ルビィ「うんっ!」
587: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:52:24.34 ID:E11II3mB.net
 

千歌「じゃあ…今から、スター…とって」


ダイヤ「逃がすとでも?」

鞠莉「出られるものなら出てみなさい」

ルビィ「こうやって凛ちゃんを八人で囲っちゃえば!」

花丸「逃げられないずら!」

善子「ふふふ…この囲いを水の八星陣とでも名付けましょうか…」

梨子「善子ちゃんそれはちょっと…」

善子「別にいいでしょっ!」
588: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:53:03.71 ID:E11II3mB.net
果南「絶対に捕まえるから」

千歌「…あははっ」


曜「それじゃあ…全速前進、行けー!」


Aqours「……っ!」ダッ


千歌「………………」
589: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:53:42.74 ID:E11II3mB.net
鞠莉善子「捕まえたっ!」ダッ

千歌「」ヒョイ

鞠莉「あっ…」

善子「ちょっ…!」

 

鞠莉「いたた…」

善子「最悪よっ!」

千歌「あははははっ!」

花丸「オラだって!」スッ

ルビィ「ルビィもっ!」
590: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:54:25.69 ID:E11II3mB.net
ルビィ「えいっ!」ダッ

千歌「」スカッ

花丸「やっ!」

千歌「」スカッ


千歌「これで…っ!」

ルビィ「あわわ…!」ヨロッ

花丸「ルビィちゃん!?」

ルビィ「は、花丸ちゃ…よ、避けてっ!」

花丸「むっ無理ずら~!」


ピギィィィ!
591: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:55:54.17 ID:E11II3mB.net
千歌「もうっ、みんなもっと真面目に来てよ!」

曜「言われなくてもっ!」バッ

千歌「っとと。危ない危ない」

梨子「二対一で駄目なら…」

果南「三対一!」


千歌「いいよ…勝負にゃっ!」
592: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:56:38.03 ID:E11II3mB.net
曜「ふっ!」ダッ

千歌「」ヒョイ

梨子「えいっ」

千歌「~♪」ヒョイ

曜梨子「っ!」ダッ

千歌「~~♪」ヒョイヒョイ

果南「まだまだっ!」ダッ

千歌「おっとっと!」
593: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:57:26.44 ID:E11II3mB.net
曜「なんで捕まらないの!?」

梨子「はぁ…はぁ…身体は千歌ちゃんのはずなのに…!」

果南「運動神経…体の動かし方から常人とは違うのかも…」


千歌「じゃあ待ったね~!」


梨子「ま、待って…!」


果南「っ!」ダッ

曜「善子ちゃんっ!」ダッ

善子「ええっ!」ダッ
594: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:00:12.65 ID:E11II3mB.net
梨子「わ、私もっ!」

ダイヤ「梨子さん!」

梨子「ど、どうしたんですか?早く追わないと…!」

ダイヤ「人海戦術でゴリ押ししても、無駄だということは今ので良くわかったでしょう」

梨子「それは…でもここで休んでいるわけには!」

ダイヤ「何もしないわけではありません」

梨子「え?」
595: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:01:02.07 ID:E11II3mB.net
鞠莉「そうだよ、私たちにもできることはあるでしょ?」

梨子「私たちに…できること」

ダイヤ「果南さんや曜さんはただ突っ走って行ってしまいますから」

ダイヤ「私たちが必要な情報や、作戦を立てる。これもチームワークですわよ?」

花丸「適材適所ってやつずら」

ルビィ「うんっ!」
596: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:01:28.47 ID:E11II3mB.net
梨子「…そっか」

梨子「うんっ、よろしくお願いします!」

ダイヤ「では早速教室に行きますわよ!」

花丸「別にここでも…」

ダイヤ「こういうのは最初の雰囲気作りが肝心なのです!」

ルビィ「お姉ちゃん…」

梨子「あはは…」
597: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:04:11.27 ID:E11II3mB.net
――――――

――――

――


千歌「こっちだよー!」


善子「はぁ…はぁ…何て体力なの…」

曜「もう日が傾き始めたし早くしないと…!」

果南「でも、走って追いかけても近づく頃には体力がなくなってて逃げられるし…」

曜「それを何度も繰り返されたら…」
598: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:04:52.48 ID:E11II3mB.net
善子「でも、私たち一度も千歌のこと見失っていないわよね?」

曜「あ、確かに」

果南「舐められてるってことだよ」

曜善子「え?」

果南「私たちが見失っちゃったら追いかけっこができないでしょ?」

曜善子「………………」
599: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:06:54.28 ID:E11II3mB.net
プルルルルル


曜「電話…?」

曜「…私のだ」

善子「えっ、私にも」

果南「どうやら、みんなにグループ通話で掛けてきたみたい、あの生徒会長さんは」

曜「とりあえず出てみようよ」

善子「そうね」
600: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:07:27.20 ID:E11II3mB.net
ピッ


ダイヤ『皆さん、聞こえますか?』

曜「はい、それは大丈夫ですけど…」

善子「何の用ですか?私たちは早く千歌を追いかけないと!」

ダイヤ『落ち着いてください』

善子「でも…」

ダイヤ『何の策もなしに、ただ闇雲に行動しても日が暮れてしまいますわ』

果南「でも策なんて」

ダイヤ『ありますわ!』
601: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:07:56.60 ID:E11II3mB.net
果南「え?」

ダイヤ『私とルビィ、鞠莉さん。それに梨子さんと花丸さんも一緒になって考えた策が!』

果南「…信じていいの?」

ダイヤ『もちろんですわっ!』

鞠莉『私たちが考えたperfectなplanが信用できないの!?』

ダイヤ『ちょっ、会話に入ってこないでくださいっ』

善子「ほ、本当に信用していいの…?」

曜「あはは…」
602: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:08:37.10 ID:E11II3mB.net
ダイヤ『とりあえず、曜さんと善子さんは学校まで戻ってきてください』

曜善子「え?」

ダイヤ『作戦の内容は二人が戻りながら説明いますわ』

曜「でも…」

果南「二人とも」

善子「…?」

果南「ダイヤのこと、信用してあげて」


曜善子「……はいっ!」
603: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:09:10.93 ID:E11II3mB.net
ダイヤ『それでは…私の好きな言葉を借りて…』


ダイヤ『エリーチカ作戦、開始ですわっ!』


鞠莉果南『「かっこ悪い」』

ダイヤ『お黙らっしゃい!』
604: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:16:59.81 ID:E11II3mB.net
――


千歌「あれっ?みんな急に追いかけてこなくなっちゃった…」

千歌「諦めちゃったの?」

千歌「………………」

千歌「つまんないの…」


果南「おーいっ!」

千歌「え…?」
605: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:17:33.86 ID:E11II3mB.net
果南「ついてくれば面白い場所に連れて行ってあげるよーっ!」

果南「じゃあねっ」ダッ

千歌「あっ…!」


千歌「罠…?」

千歌「………………」

千歌「いいよっ、乗ってあげるにゃ!」ダッ
606: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:19:56.36 ID:E11II3mB.net
――


千歌「待つにゃー!」

果南「ダイヤの言った通り、本当についてきた」

果南「次は…」


~~~~~


ダイヤ『凛さんはきっと誘いに乗ってくるでしょう』

ダイヤ『ですから果南さんは上手く学校まで誘導してください』


~~~~~


果南「おっけー」

果南「スピード上げていくよ!」
607: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:21:28.52 ID:E11II3mB.net
――


キィィィ…


千歌「はぁ…ふぅ……面白い場所って校舎の中…?」


果南「っ!」ダッ

千歌「うわっ」ヒョイ

千歌「えへへ、危ない危ない…」


果南「っ…!ふ…っ!」

千歌「い…くら、狭いところに連れてきても…」

千歌「こうやって逃げちゃえば関係ないにゃ!」ダッ

果南「逃がさないよっ!」ダッ
608: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:22:19.08 ID:E11II3mB.net
 

千歌「っは…っは……そこの角を曲がれば外に…!」


千歌「…!?」ビクッ

千歌「っ!」バックステップ

曜「捕まえたっ!って…あれ!?」

曜「凛さんの場所からは角を挟んで見えないはずなのにっ」
609: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:22:40.91 ID:E11II3mB.net
千歌「…この道がダメなら…こっちにゃ!」


曜「待て~!」

千歌「千歌は何人来ても大歓迎だよ!」


果南「曜っ!」

曜「わかってる!果南さんは凛さんを追いかけてっ」ダッ
610: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:23:21.51 ID:E11II3mB.net
 


千歌「この道をまっすぐ行けば外っ!」

梨子「えいっ!」ダッ

千歌「っ!?」キュゥゥゥ!

梨子「避けられちゃった…」

千歌「別の道っ!」ダッ
611: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:24:42.64 ID:E11II3mB.net
――


千歌「みんなどこに隠れてるのかわからないけど、千歌なら…!」


千歌「えへへ、流石にここには隠れてないよね」

千歌「これで外に…」


曜「…これでっ!」ダッ

千歌「~~~~っ!?」ヒョイ


千歌「…ギリギリセーフにゃ…」

千歌「というか曜ちゃん、果南ちゃんと一緒に…!」
612: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:25:38.62 ID:E11II3mB.net
果南「はぁ…はぁ…!」ダッ


千歌「果南ちゃんだけ…ってことは最初から…」

千歌「もしかして、これが作戦?」

曜「そうだよっ」

千歌「校舎の中に隠れて千歌を捕まえる…」

千歌「こんな普通の作戦じゃ千歌は捕まえられないよっ!」ダッ
613: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:26:14.24 ID:E11II3mB.net
曜「…うん、わかってる」

曜「果南さんっ!後はお願いしますっ!」

果南「うんっ!」

 

曜「これで良いんですよね?…ダイヤさん」
614: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:27:48.59 ID:E11II3mB.net
 


千歌「はぁ…はぁ…今どこ…」

千歌「……あれ、この道まっすぐ行くと…」


ガラガラ…


千歌「体育館…」


ガタッ

果南「はぁ…はぁ…追い詰めた…」

千歌「果南ちゃん…」
615: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:28:17.46 ID:E11II3mB.net
千歌「…何言ってるの?だって出入口はあっちにも…」

果南「みんな、お願いっ!」

千歌「えっ…?」

 

ルビよしまる「えいっ!」


ガラガラ…!


梨子曜「しょっ!」


ガラガラ…!


 


果南「ね?言ったでしょ、追い詰めたって」
616: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:29:23.85 ID:E11II3mB.net
千歌「ま、まだ!」

果南「逃げようとしても無駄だよ。今みんなが閉めた体育館の出入口は全部外から抑えてる」


果南「この体育館という限られた空間の中…もう逃げられる心配はない…」

果南「そして正真正銘一体一。さっきと同じ状況」

千歌「…さっきは同じ状況で千歌に捕まっちゃったのに、いいの?」

果南「それだね、でも…」

果南「立場はさっきと逆だよっ」ダッ

千歌「っ!」
618: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:45:24.78 ID:E11II3mB.net
――


ダイヤ「ふっふっふ…良い眺めですわぁ」

鞠莉「ちょっと私たち悪役っぽくない?」

ダイヤ「そんなことありませんわ!」

ダイヤ「私のエリーチカ作戦でもう凛さんは捕まったも同然」

ダイヤ「二人が良く見える、この体育館二階のギャラリーから、ゆっくり見守るとしましょう」

鞠莉「そうね」
619: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:46:12.20 ID:E11II3mB.net
――


果南「ここっ!」バッ

千歌「残念…っ!」ヒョイ


果南「はぁ…はぁ…」

千歌「ふぅ…ふぅ…」


果南「これなら果南に頼んで捕獲用のネット銃でも作ってもらうんだったな」

千歌「あはは、流石にそれは反則だよ」
620: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:46:35.79 ID:E11II3mB.net
果南「十秒間止まっててくれたらラーメン奢ってあげるよ?」

千歌「うーん、今はラーメンより鬼ごっこの方が大事かな」

果南「ありゃ、残念」

千歌「って通るとも思ってないでしょっ」

果南「あはは…」
621: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:47:10.77 ID:E11II3mB.net
――


ダイヤ「まったく…」イライラ

鞠莉「ダ、ダイヤ?」

ダイヤ「果南さんは何をやっているんですの!?」

ダイヤ「さっきからずっと凛さんと話して…!」

鞠莉「ま、まあ体力を回復させてるとか?」
622: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:47:39.49 ID:E11II3mB.net
ダイヤ「ええいっ!」ダッ

鞠莉「どうする気!?」

ダイヤ「私も加勢に行きます!」

鞠莉「でもハシゴ降ろしたら凛に逃げ道が…!」

ダイヤ「ならこのロープを降ろして…」ズルズル

鞠莉「もう、知らないからね!」ズルズル
623: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:51:09.74 ID:E11II3mB.net
 


果南「それじゃあそろそろ…」

ダイヤ「果南さんっ!」ダッ

鞠莉「かなーんっ!」ダッ

果南「ダイヤ!?鞠莉っ!?」

果南「どうやって…」

ダイヤ「あのロープで降りてきました」

鞠莉「ハシゴだとまずいからね」
624: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:52:02.99 ID:E11II3mB.net
果南「もう、一体一ってダイヤが言ったんだよ?」

ダイヤ「そうですが…」

鞠莉「ダイヤが堪え性ないから」

ダイヤ「果南さんがいつまでも凛さんと話しているのがいけないのですわ!」

果南「もう……まあ来ちゃったものはしょうがないから、早く三人で捕まえちゃうよ」

ダイヤ「ええっ!」

鞠莉「オッケー!」


千歌「………………」
625: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:52:53.23 ID:E11II3mB.net
鞠莉「はぁっ!」ダッ

千歌「……」ヒョイ

ダイヤ「これならっ!」バッ

千歌「……」ヒョイ

果南「どうっ…!」バッ

千歌「……」ヒョイ
626: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:53:31.20 ID:E11II3mB.net
鞠莉「あー!やっぱり三人になっても捕まらないっ!」

果南「でも…」


千歌「……」


ダイヤ「壁際まで追い詰めましたわっ!」


ダイヤ「ふふ…」ジリ…

鞠莉「さあ、観念しなさい」ジリ…

果南「……」ジリ…

千歌「………………」
627: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:54:24.66 ID:E11II3mB.net
果南「これで…っ!」ダッ

鞠莉「今度こそっ!」ダッ

ダイヤ「捕まえましたわっ!」ダッ

 

千歌「………………」ニヤ


ダイかなまり「…!?」


タン!

タン!


果南「嘘でしょ…」

鞠莉「そ、それって…!?」

ダイヤ「先ほどの果南さんの…!」
628: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:54:58.48 ID:E11II3mB.net
クルクル


千歌「っと!」タッ

千歌「できちゃった…」


果南「っ!」

鞠莉「で、でも逃げ場がないのは変わらないわよ!」

ダイヤ「そうですわっ!」
629: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:55:27.48 ID:E11II3mB.net
千歌「ううん、もうおしまいっ」

ダイヤ果南「え?」

千歌「ダイヤちゃんたちのお陰で…」ピョン


千歌「ほっ…ほっ!」スルスル…


ダイヤ「わ、私たちの降りてきたロープ…」

鞠莉「普通あんなロープで登れるなんて思わないわよ…」


千歌「じゃあ、ばいばーいっ!」
630: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:56:00.87 ID:E11II3mB.net
ダイヤ「ま、待ちなさいっ!」

鞠莉「…行っちゃった…」


果南「……っ!」ダッ


鞠莉「果南!?」

果南「まだ時間はあるから追いかければ…!」
631: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:56:40.36 ID:E11II3mB.net
ガラガラ!


善子「えっ…か、果南さん!?」

ルビィ「ど、どうしたの!?」

花丸「…凛ちゃんは?」

 

ダイヤ「これ…曜さんと梨子さんにどう説明します?」

鞠莉「わ、私はpassで…」

ダイヤ「逃がしませんわよっ!」
632: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:00:16.10 ID:E11II3mB.net
――


千歌「こっちだよーっ!」


曜「はぁ…はぁ…」

善子「もう…はぁ…駄目…はぁ…」

果南「日も落ちそう…時間が…」

善子「これじゃあもう…」
633: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:00:50.57 ID:E11II3mB.net
曜「やめてっ!」

善子「よ、曜…」

曜「聞きたくない…」

曜「千歌ちゃんと約束したの…っ!」

曜「勝つって言ったの!」
634: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:01:36.52 ID:E11II3mB.net
曜「っ!」ダッ

千歌「よかん当たればっ」ヒョイ

曜「このっ…!」バッ

千歌「わーいくるくる~♪」クルクル

曜「うわっ………っ…痛っ…!」
635: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:02:14.98 ID:E11II3mB.net
善子「曜っ!大丈夫!?」

善子「足…少し切ってるじゃない…」

善子「早く手当を…」

曜「嫌だっ」

善子「よ、曜っ」

曜「絶対に諦めない…!千歌ちゃんを助けるの!」

千歌「………………」
636: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:02:38.06 ID:E11II3mB.net
千歌「……」ダッ

曜「待って…!くぅ…」

善子「動いちゃダメ!まずは手当しなきゃ!」

曜「でも!」

果南「私が代わりに追いかけるから、後で追いついて」

曜「…わかりました」

曜「………………」
638: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:03:43.70 ID:E11II3mB.net
――


善子「はい、これで大丈夫よ」ポンッ

善子「と言っても、傷口を軽く洗い流して手持ちの絆創膏を貼っただけだから、あんまり激しい動きはしないでね」

曜「…ありがと」


曜「…普段から絆創膏とか持ち歩いてるの?」

善子「え?う、うん」
639: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:04:14.27 ID:E11II3mB.net
曜「善子ちゃんって意外と女子力高いんだね」

善子「意外とって何よっ!これくらい堕天使にとっては普通なんだから!」

曜「ふふ、なんか善子ちゃんのおかげで元気出てきた」

善子「そう?やっぱり私の堕天使の魅力が…」

曜「じゃあ、もう行くねっ!ありがと!」

善子「うぇっ!?最後まで言わせなさいよっ!」
640: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:05:35.24 ID:E11II3mB.net
――


曜「もしもし、果南さんっ?」

果南『あ、曜?』ヒソヒソ

曜「果南さん?どうしてそんなに小声なんですか…?」

果南『今林の中にいるの』ヒソヒソ

曜「は?」

果南『凛を追ってたら林の中に入ってっちゃって…今凛が見える位置に隠れてるんだけど』ヒソヒソ

曜「なんで林の中に…」
641: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:06:37.68 ID:E11II3mB.net
果南『わかんないけど…身を隠すためとか?』

曜「(違う、凛さんが隠れようとすれば完全に隠れられるはず…。でも位置を教えてるってことは…)」

曜「楽しむため…」

果南『え?』

曜「逆に私たちが隠れやすくして、私たちが有利がなるようにしてるんだと…」

果南『…つまり、がっつり舐められてるってことだね』
642: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:07:27.98 ID:E11II3mB.net
曜「………………」


曜「……よしっ」ボソッ

曜「果南さん」

果南『なに?』

曜「私が凛さんの注意を引くことができれば、捕まえることができますか?」

果南『うん…そうすれば多少は…』

果南『でも、どうやって?』

曜「とっておきの秘策があるんです」

果南『秘策…?』

曜「できれば試したくはなかったけど…」

曜「一か八かのスピリチュアルなお姉さんのとっておきの秘策が!」
643: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:10:33.93 ID:E11II3mB.net
――


曜「………………」コソコソ

曜「(作戦は至ってシンプル)」

曜「(私が凛さんの注意を引いて、そのうちに反対方向から果南さんが捕まえる)」

曜「(その凛さんの注意を引く方法が問題なんだけど…)」


曜「本当に大丈夫なのかなぁ」ボソッ


千歌「誰かいるの?」


曜「……」ピタ
644: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:12:12.54 ID:E11II3mB.net
千歌「あはは、果南ちゃん?それとも曜ちゃんかにゃ?」タッタッタッ


曜「………………」

曜「(希さん…!)」


~~~~~


曜『じゃ、じゃあ凛ちゃんは?』

千歌『凛ちゃんは…』

千歌『あの占い師さんから貰った凛ちゃんの思念物は、夏頃の小テストだった』

曜『…?』

千歌『いい?ウチらはあくまで千歌ちゃんだから、効くって保証はない』

千歌『だから本当に困ったときの最後の手段』


~~~~~
645: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:13:02.44 ID:E11II3mB.net
曜「千歌ちゃんっ!」ダッ

千歌「あっ、曜ちゃん!どうしたの?」

曜「あの…えーっと…その…」


~~~~~


千歌『保証はできないけど、もしもベースになってる凛ちゃんの人格が色濃く出ているのなら――


~~~~~


曜「…千歌ちゃんは……」
646: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:14:30.35 ID:E11II3mB.net
曜「千歌ちゃんは…Aqoursの中で一番可愛いよっ!」カァ///


千歌「えっ!?な、なな何言ってるのっ///」アタフタ


~~~~~


千歌『これで動揺を誘えること間違いなしやんっ♪』


~~~~~
647: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:15:02.30 ID:E11II3mB.net
果南「……」ダッ


千歌「えっ!?」

果南「…っ!」バッ

千歌「あぶっ…!」スカッ


千歌「もうっ、千歌なんて可愛くない…ってやばっ!」ズルッ

果南「あっ…!」

曜「くっ…!」ダッ

曜「(このチャンスを逃したら…!)」
648: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:16:00.15 ID:E11II3mB.net
~~~~~


千歌『えへへ、曜ちゃんっ』


~~~~~


曜「(千歌ちゃん…千歌ちゃんっ!)」


 


 

ピト…


千歌「あ…」

曜「捕まえた……」
649: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:16:56.40 ID:E11II3mB.net
千歌「…あーあ捕まっちゃった」


果南「よしっ!」

曜「…捕まえたっ!」

 

果南「もしもしみんなっ?曜がっ!」

ダイヤ『~~~~っ!』


ダイヤ『やりましたのね!』

ルビィ『やったぁっ!』
650: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:17:46.18 ID:E11II3mB.net
花丸『よかったずらぁ』


善子『曜…やったのね』

果南「あれ?鞠莉と梨子は?」

ダイヤ『え?あ、ああ、鞠莉さんは梨子さんに凛さんを逃がした件で絞られていますわ…』

鞠莉『なんで私だけ~っ!』

梨子『えっ、曜ちゃんがやってくれたの!?』

ルビィ『あはは…』
651: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:18:10.72 ID:E11II3mB.net
 


千歌「………………」

千歌「惜しかったなぁ」

曜「凛さん…」

千歌「動揺して負けちゃったけど千歌なんて可愛くないよ…」

曜「…可愛くないなんて言わないでください…」

千歌「スカートも似合わないし、女の子っぽくないし…」

曜「そんな…っ!」
652: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:18:35.44 ID:E11II3mB.net
千歌「でも、そう言われてお世辞でもちょっと嬉しかったよ」

千歌「それに、いーっぱい動き回れて楽しかったからいいにゃ!」

千歌「千歌はもう思い残すことはないよ!」

曜「えっ…?」

千歌「じゃあ、ばいばいにゃ!」

曜「待って!まだ…!」


千歌「………………」スッ
653: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:19:07.47 ID:E11II3mB.net
千歌「…あ、あれ?」

千歌「……そっか」

千歌「終わったんだね」

曜「……うん」


――――――

――――

――
654: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:19:56.07 ID:E11II3mB.net
曜「凛さんが消える前の言葉…」

果南「私も聞いたよ」

曜「………………」

曜「凛さんが、自分はスクールアイドルに向いてないと思ってたって話、雑誌とかネット上で生まれた嘘だと思ってた…」

果南「…どうして?」

曜「だってあんなに可愛いんだもん」
655: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:20:51.20 ID:E11II3mB.net
曜「…μ'sの人たちも、完璧な超人ってイメージがあったけど、本当に色々悩んだりしたのかな」

果南「どうなんだろうね」


曜「でも…そう考えると普通の女の子みたい」

果南「え?」

曜「多分…μ'sの人たちだって私たちと変わらない、普通の女子高生だったんだよ」

果南「…私たちと変わらない、か。そうかも」

曜「ね?」
656: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:21:24.44 ID:E11II3mB.net
 


千歌「曜ちゃん、果南ちゃーんっ!」

曜「どうしたの?」

千歌「もうみんな帰るって!帰る準備してないの二人だけだよっ!」

曜「ごめんごめん、私たちもすぐに行くよ」


曜「あ…千歌ちゃんっ!」

千歌「なに?」
657: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:22:06.72 ID:E11II3mB.net
曜「千歌ちゃんは可愛いよ、だから自分に自信を持っていいんだよ?」

千歌「あ、ありがと…でも急にどうしたの?」

曜「何にもないけど……ただ、自分では当たり前だと思ってることでも、言わないと伝わってないこともあるんじゃないかって」

果南「ふふっ」


曜「じゃあ帰るよ~!」

千歌「あっ、曜ちゃん待ってよ~」
667: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:53:56.68 ID:Y7+4yTWd.net
──


千歌「あっ、曜ちゃんのお弁当美味しそうっ」

曜「えへへ、今日は私の大好物が入ってるからね~」

梨子「今日は部室に行かないの?」

曜「うん、たまには教室でお昼食べるのもいいかなって」

千歌「今日の千歌のお昼はぁ」

曜「ほら、千歌ちゃんもあんな感じだし…」

梨子「そ、そうだね」
668: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:54:23.57 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「曜ちゃんのハンバーグもーらいっ」パクッ

曜「あっ!」

千歌「美味しい~っ」

曜「ちょっと、にこさん!私がハンバーグ好きだって知ってるでしょ!」

千歌「ごめんねっ、千歌、悪い子だよねっ…」ショボーンッ

曜「あーもうっ!」
669: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:55:20.88 ID:Y7+4yTWd.net
曜「というかいつになったら私たちがアイドルに相応しいって認めてくれるんですか?」

千歌「そんなの私が相応しいと思ったらに決まってるじゃない!」

梨子「にこさんキャラの差が…」

千歌「あっ、そうだよねっ!今はみんなの前なのにっ。千歌うっかり~♡」

梨子「あ、あはは…」
670: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:56:15.38 ID:Y7+4yTWd.net
曜「うーん…」

千歌「…?どうしたのっ?」

曜「に、にこさん今日もオーラがすごいですねっ」

千歌「え?」

曜「アイドルのオーラ……みたいなっ…?」

千歌「………………」ジト

千歌「変わる…」

曜「え、なんで…?」


千歌「………………」スッ
671: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:57:12.28 ID:Y7+4yTWd.net
曜「千歌ちゃん?」

千歌「いえ、お久しぶりです」

梨子「これって…」

曜「…海未さん」
672: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:57:45.60 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「まったく、千歌が拗ねるのも無理はありません」

曜「え?」

千歌「あの千歌に対して変なお世辞や取り繕いは無駄だと思います」

千歌「取り繕うくらいなら自分の想いを素直にぶつけた方がいいですよ」

千歌「病室でのあなたと千歌の様に」

梨子「病室…?」
673: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:58:11.22 ID:Y7+4yTWd.net
曜「み、見てたの?」

千歌「千歌が私を頼ったので、無視して傍観させていただきました」

曜「うぁ…」カァ///

千歌「今度あなたと千歌…友情をテーマに作詞してみるのもいいかもしれませんね」

曜「はっ、恥ずかしいから駄目っ!絶対駄目だからねっ!」

千歌「ふふっ冗談ですよ。もう私にそんな機会もないと思いますしね」

梨子「何かあったの?」

曜「なんでもなからっ!海未さんも書く気がないなら何も言わないで!」
674: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:59:08.71 ID:Y7+4yTWd.net
──


ルビィ「ここは?」

千歌「まったく、そんな問題もわかんないの?」

ルビィ「お願ぁい…おしえて…!」ウルウル

千歌「しょっ、しょうがないわねー!」

花丸「なんだかんだ言って教えてくれる真姫ちゃんは優しいずら」

千歌「ふんっ///」プイッ


ちかルビよしまる「………………」モクモク…
675: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:59:51.86 ID:Y7+4yTWd.net
ルビィ「あ、そうだ!今度の日曜日、みんなで遊びに行こうよ!」

善子「いいわね!」

花丸「賛成ずらっ」


ルビィ「真姫ちゃんもいいよね!千歌ちゃんにお願いするからっ!」

千歌「べ、別にどうしてもって言うなら…」

ルビィ「本当っ!?」

千歌「…あ」

善子「どうしたの?」

千歌「その日、確か用事あるって…」

花丸「そっかぁ」
676: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:00:33.97 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「というか、三人はどこに行きたかったの?」

ルビよしまる「うーん…」

花丸「マルは図書館に行きたいなぁ。みんなでオススメの本を読んだりすればきっと楽しいずらっ♪」

ルビィ「善子ちゃんはいっぱいファンタジーの本とか持ってきそうだね」

善子「悪い?というかヨハネっ!」
677: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:01:01.82 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「あんなの現実にあるわけないでしょ」

善子「言いきれるの!?」ズイッ

千歌「ゔぇ…!?それは……完全には…言いきれないけど…」

善子「じゃあ今度貸してあげるから読んでみて!すごいのよ!例えば…」キラキラ

千歌「そ、そうね。持ってきたら読んであげてもいいわ」
678: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:01:27.85 ID:Y7+4yTWd.net
花丸「真姫ちゃんはどんな本を読むの?」

千歌「私?私は…ミステリとかかしら」

ルビィ「ミステリー…ルビィはそういう難しい本は苦手かな…」

千歌「そうでもないわよ?最近は簡単に手に取れるものも多いし…今度あなたに合いそうなものを持ってきてあげるわね」

ルビィ「ありがとっ!」

千歌「べ、別に気が向いただけよ!」クルクル
679: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:01:51.70 ID:Y7+4yTWd.net
善子「私はゲームセンターに行きたいわね」

花丸「オラはそういうの疎くて…」

千歌「私も、知識はあるけど全然行かないわ」

善子「じゃあ今度行くわよ!行ったら絶対に楽しめるんだから!」

千歌「まあ機会があればね」

ルビィ「ルビィも楽しみにしてるね!」
680: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:02:27.77 ID:Y7+4yTWd.net
花丸「ルビィちゃんはどこに行きたいの?」

ルビィ「ルビィはやっぱりアイドルショップかな」

ルビィ「μ'sの他にもいっぱい可愛いスクールアイドルはいるんだよ」

花丸「へぇ~」

千歌「私はμ'sとA-RISEくらいしか知らないから他にどんなスクールアイドルがいるのか見てみたいわ」

善子「私たちのライバルとなるアイドルたち…確かにどんなものか見たいっていうのはあるわね」
681: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:03:05.96 ID:Y7+4yTWd.net
ルビィ「真姫ちゃんはどこに行きたい?」

千歌「そうね、私は……って」


花丸ルビィ「ふふっ」ニコニコ

善子「私は…?」ニヤニヤ


千歌「べ、別に行きたくなんてないわよっ///」
682: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:05:53.42 ID:Y7+4yTWd.net
──


千歌「じゃあ始めるよっ♪」


ルビィ「花丸ちゃん頑張って!」

善子「負けるんじゃないわよ!」


花丸「うぅ…」


千歌「まずは手をしっかりと洗いましょう」

千歌「お菓子作りは美味しく作るとか以前に、しっかりこういう前準備をするの」

千歌「食べてもらう人を思いやる気持ちが大切なんですっ」
683: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:06:16.86 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「だからこうやって、しっかり爪の中まで洗って…って」

花丸「………………」

千歌「花丸ちゃん聞いてる?」

花丸「えっ、う、うんっ!聞いてるずら!」

千歌「そしたら次は」


花丸「(き、気まずいずら…)」


千歌「~♪」


花丸「(そもそも、なんでこんなことに──
684: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 12:58:06.05 ID:Y7+4yTWd.net
~~~~~~

~~~~

~~


ダイヤ「皆さん、集まりましたわね!」

千歌「なんですかぁ…?こんな朝方に学校に集合なんて…」

ダイヤ「なっ…!」

ダイヤ「一昨日、次はことりさんを呼ぶので土曜日に学校へ集合だと言ったでしょう!」

ダイヤ「梨子さんが家まで迎えに来なかったらどうするつもりだったんですの!?」

千歌「えっ、き、聞いてないんですけど…」

ダイヤ「伝えたはずです!いいえ、確かに伝えましたわっ!」
685: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 12:58:46.55 ID:Y7+4yTWd.net
曜「確か…そのとき千歌ちゃん、がっつりにこさんだった気が」

梨子「う、うん…」

鞠莉「ダイヤの連絡不足ね」


ダイヤ「や・ざ・わ・に・こ~!」


花丸「今、ダイヤちゃん怖~いっ♡って言うにこちゃんの顔が思い浮かんだずら」

善子「奇遇ね、私もよ」
686: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 12:59:14.70 ID:Y7+4yTWd.net
ダイヤ「まあ…今回の件に関しては私のミスですわ」

千歌「い、いえ、梨子ちゃんも迎えに来てくれたし…大丈夫ですっ」


鞠莉「じゃあ話を戻して、ことりを呼ぶ?」

花丸「きょ、今日じゃなくてもいいんじゃない?」

ルビィ「花丸ちゃん?」
687: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:00:43.28 ID:Y7+4yTWd.net
花丸「先負…先んずれば負けるとも言うし、この前凛ちゃんに勝ったんだからもう少しゆっくり…」

果南「花丸」

花丸「ぁ…」

果南「ことりにどんな態度をとったのかは知らないけど、早く仲直りしないときっと後悔するよ」

花丸「オラが悪いのは分かってるずら…でもいまさら…」
688: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:03:35.08 ID:Y7+4yTWd.net
鞠莉「わかるわかる。喧嘩をこじらせると大変だよね~」

果南「なんで私の方を見るの?」

鞠莉「さあね~。どっかの誰かさんが頑固だからかも」

果南「もっとはっきり言っていいんだよ?」

果南鞠莉「………………」バチバチ


曜「ゴホンッ!」


果南鞠莉「あっ」
689: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:06:26.80 ID:Y7+4yTWd.net
曜「とにかく!ことりさんを呼ぶことはもう決まってるんだから、呼んでみようよ」

曜「この調子じゃあ呼ばないことには話も進まないだろうし」

ダイヤ「そうですわね。これ以上話が脱線するようなら、ことりさんではなく海未さんを呼ばなくてはいけなくなりますわ」


鞠莉「果南…」

果南「うん、ことり呼ぼうか」

梨子「手のひら返すの早すぎじゃ…」
690: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:07:24.70 ID:Y7+4yTWd.net
鞠莉「梨子は怒られたことがないから言えるのよっ!」

果南「そうそう!千歌の顔してすっごい怖いし!」

鞠莉「トラウマものよね…」


ダイヤ「はぁ…それでは千歌さん、お願いします」

千歌「はい」

花丸「………………」

千歌「みんな、頑張って…」


千歌「………………」スッ
691: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:09:51.15 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「みんな、おはよう~っ♪」


ダイヤ「お、おはようございます」


ダイヤ「代わったみたいですわね」ヒソヒソ

曜「じゃあ私が…」
692: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:10:16.07 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「説明は大丈夫。みんな知ってるからっ」

曜「知ってるって…私たちが勝負を挑んでること?」

千歌「うんっ」


果南「確かに、にこも凛も知ってたよね」

鞠莉「そういえばそうだったわね」


千歌「みんな、今日は宜しくお願いします」ペコリ

曜「こ、こちらこそ…」ペコ
693: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:10:48.25 ID:Y7+4yTWd.net
善子「なんだか調子狂うわね」

梨子「でも、ことりさんも千歌ちゃんから出ていきたくないわけだから」

ダイヤ「あんな調子でも油断はできませんわ」


曜「それで、勝負の内容は何にするんですか?」

千歌「千歌、もう決めてきてあるの」

曜「へぇ」
694: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:11:56.07 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「ずばり、勝負の内容は…っ!」


 


ルビィ「うぅ…!」

花丸「ほら、そろそろルビィちゃんの出番ずら」

ルビィ「で、でも…」

花丸「ルビィちゃんのお裁縫スキルならきっと大丈夫」

花丸「マルも応援してるからっ」


千歌「ずばり、勝負の内容は…っ!」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
695: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:12:21.21 ID:Y7+4yTWd.net
花丸「がんばルビィずらっ!」

ルビィ「う、うんっ!」


千歌「クッキー作り対決ですっ!」


Aqours「………………」

Aqours「……は?」
696: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:12:46.63 ID:Y7+4yTWd.net
梨子「クッ、クッキー作り…!?」

千歌「うんっ」

ダイヤ「どうして裁縫やデザイン勝負じゃないんですの!?」

千歌「どうしてって言われても…最初から決めてたことだし…」

ルビィ「ことりちゃんと言えばお菓子作りもあるけど…」

曜「てっきり衣装関係の勝負だと思ってたよ~!」
697: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:13:15.55 ID:Y7+4yTWd.net
ダイヤ「そ、それで、それはどういう?ことりさん対私たち八人でいいんですの?」

善子「私たちが八人集まってもことりのお菓子作りの腕には勝てないと思うんだけど…」

花丸「三人寄ればってやつずら」


千歌「ううん」

ダイヤ「では…」

千歌「私と対決してもらうのは一人だけ」

善子「えっ」
698: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:13:44.34 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「それは──」


千歌「花丸ちゃんっ♪」


花丸「えっ…?」

千歌「千歌とクッキー作り対決しよっ?」

花丸「ええぇぇぇ!?」


~~~~~
700: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 14:57:30.11 ID:Y7+4yTWd.net
花丸「(な、なんでオラが…?)」


千歌「じゃあ勝負の前にお手本を見せるからしっかり覚えてね」


花丸「(もしかして、前のことを根に持ってオラをぼこぼこに…)」


千歌「まずは、バターを溶かして滑らかになるまでよく混ぜます」


千歌「………………」マゼマゼ

花丸「………………」
701: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 14:58:45.49 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「…うん、もう大丈夫っ」


千歌「次は、薄力粉と砂糖を入れて、またよく混ぜます」


千歌「………………」マゼマゼ

花丸「………………」

花丸「(き、気まずい…)」

千歌「あ、花丸ちゃんもやってみる?」

花丸「う、うん…」
702: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 14:59:11.51 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「はい、どうぞっ」

花丸「えっと…よく混ぜればいいんだよね」マゼ


花丸「あ、あれ…?」

花丸「上手く混ざらないずら…」マゼ…

千歌「最初は大変だよね」
703: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 14:59:50.10 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「ここはね…こうやって混ぜれば…」ギュッ

花丸「あっ…」

千歌「って手握っちゃって嫌だったかな…?」

花丸「う、ううん…」


花丸「(教えない方が有利なのに…)」

花丸「(そもそも、こんなお手本なんてする義務はことりちゃんには…)」


千歌「まーぜっ♪まーぜっ♪」


花丸「(どうしてマルのことを助けてくれるの?)」
704: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:00:14.29 ID:Y7+4yTWd.net
──────

────

──

ルビィ「そ、それじゃあ予行も終わったので」

ルビィ「ことりちゃんと花丸ちゃんのクッキー作り対決…スタートぉ!」
705: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:00:39.73 ID:Y7+4yTWd.net
梨子「花丸ちゃん…大丈夫かな」

曜「普通に考えれば、ことりさんが勝つ…けど」

善子「…?」

曜「信じて進めーって感じかな」

善子「なにそれ」

曜「…やっぱそう思う?」
706: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:02:07.42 ID:Y7+4yTWd.net
花丸「……」

花丸「よしっ!」

花丸「くよくよ考えても何も始まらないし、とりあえずやってみるずら!」


花丸「最初は…」


千歌「バターを溶かしてぇ♪」


花丸「滑らかになるまでよく混ぜる…」マゼマゼ
707: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:03:46.32 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「次は薄力粉と砂糖を…」


花丸「何回か分けて、また混ぜる」マゼマゼ


花丸「…良い感じ」マゼマゼ


千歌「……」チラッ

千歌「…うん、大丈夫そうだね」
708: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:04:52.81 ID:Y7+4yTWd.net
 


花丸「生地ができたずらっ!」

千歌「じゃあ、生地を寝かせましょうっ♪」

 

千歌「そろそろ大丈夫かな」

花丸「そしたら、生地を延ばして…」

 

花丸「型を抜いて…」

千歌「千歌はこれっ」

千歌「小鳥の型で、ことりサブレ~なんてっ」

 

千歌「最後にオーブンに入れてっ」

花丸「よいしょっ」

千歌「焼けるまで待てば…」
709: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:05:41.30 ID:Y7+4yTWd.net
──────

────

──


花丸「完成っ」

千歌「私もできたよっ」

千歌「じゃあ冷めないうちに…」
710: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:06:18.43 ID:Y7+4yTWd.net
曜「ことりさん」

千歌「なに?」

曜「審査員、本当に私たちでいいんですか?」

千歌「うんっ」

曜「でも、私たちが花丸ちゃんに贔屓とか…」

千歌「曜ちゃんたちならしないってわかってるから」ニコニコ

曜「そう…」
711: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:06:59.14 ID:Y7+4yTWd.net
鞠莉「じゃあ早速審査するわよ!」

鞠莉「さっきからすご~くsweetな香りがしてて、もう我慢できないわっ」

ルビィ「ルビィもっ」


花丸「上手にできたかは、わからないけど…」

花丸「これ…」

ルビィ「わぁ…!」

鞠莉「花丸だけに、花丸型のクッキーってわけね」

花丸「うんっ!」
712: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:07:36.16 ID:Y7+4yTWd.net
ダイヤ「いただきますわ」

善子「私のも!」

果南「いただきます」


善子ルビィ「はむっ」

ダイかなまり「んっ」

曜梨子「……」パクッ


花丸「……」ドキドキ
713: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:09:38.04 ID:Y7+4yTWd.net
花丸「どうかな…?」


曜「……」


花丸「やっぱり…」


曜「…美味しい」

花丸「えっ?」

曜「花丸ちゃんの作ったクッキーすごくおいしいよっ!」
714: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:10:16.30 ID:Y7+4yTWd.net
ルビィ「うんっ!甘くて美味しぃ」

花丸「本当!?」

鞠莉「すごいじゃない!初めてでこんなに美味しく作れるなんて!」

果南「うん、正直びっくりした」

花丸「えへへ」


ルビィ「これなら…これならことりちゃんに勝てるんじゃないかなっ!」

善子「ええっ、これだけ美味しかったんだから…きっと!」
715: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:11:00.05 ID:Y7+4yTWd.net
 


ダイヤ「それでは…」

曜「次は…ことりさん」

千歌「はい、どーぞっ♡」


鞠莉「こっちからもvery sweetな香り…それに食欲そそる丁度いい焦げ目…」

ダイヤ「食レポでも目指しているのですか…?」
716: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:11:33.31 ID:Y7+4yTWd.net
善子「まあ何はともあれ…」

梨子「いただきますっ」

千歌「召し上がれっ♪」


よしルビようりこ「はむっ」

ダイかなまり「んっ」


曜梨子「あ…」

ダイヤ「これは…」


Aqours「………………」
717: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:12:12.87 ID:Y7+4yTWd.net
花丸「み、みんなどうしたのっ?」


ルビィ「…花丸ちゃん」

花丸「ルビィちゃん?」

ルビィ「ことりちゃんの…これ、食べてみて…」

花丸「う、うん…」


花丸「……」

花丸「はむっ」


花丸「…あ」
718: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:12:42.90 ID:Y7+4yTWd.net
梨子「確かに花丸ちゃんのクッキーも美味しかったよ。でも…」

曜「ことりさんのと比べるとどうしても…」

花丸「……」


花丸「やっぱりずっとお菓子を作ってたことりちゃんと、初心者のオラじゃ、こうなるのは当然だよね…」

善子「ずら丸…」

花丸「これじゃあことりちゃんには…」

Aqours「………………」


花丸「みんな…ごめんね…」


千歌「…私の負け」

花丸「…え?」
719: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:13:54.46 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「花丸ちゃんの勝ちです♪」

花丸「な、なんで…!」


千歌「……」

千歌「本当はね、こんな勝負もどうでもよかったし、私はいなくなってもいいと思ってたの」

花丸「え…?」
720: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:14:35.96 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「でも、約束したから…」

千歌「──いつか花丸ちゃんにクッキーの作り方を教えるって」

花丸「あ…」


~~~~~


花丸『ねえ千歌ちゃん』

千歌『どうしたの?』

花丸『このクッキー、今食べてもいい?』

千歌『うんっ、召し上がれ♡』

花丸『あむ…』
721: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:15:53.74 ID:Y7+4yTWd.net
千歌『どう…?急いでて味見してないんだけど…』

花丸『とーっても甘くて美味しいずらっ♪』

千歌『良かったぁ』

鞠莉『私にもplease!』

ルビィ『ルビィもっ』

千歌『たくさん作ってきたから、みんなで食べてっ♪』ニコニコ
722: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:16:43.78 ID:Y7+4yTWd.net
ワイワイ


善子『ずら丸…あんた食べ過ぎじゃない…?』

ダイヤ『食べるのはいいですけど、体重を落とすのが大変ですわよ』

花丸『だって美味しくて…』

千歌『あっ、花丸ちゃん』

花丸『なに?』

千歌『花丸ちゃんさえ良かったら、今度クッキーの作り方教えてあげるねっ』

花丸『えっ?』

千歌『だってそうすれば、千歌がいなくても、いつでもクッキー食べられるから』
723: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:17:36.53 ID:Y7+4yTWd.net
花丸『絶対だからねっ、約束だよっ』

千歌『うんっ!』


 


 


花丸『うーん…』


宛先:高海千歌
件名:今日はありがとう

本文:千歌ちゃんが焼いてくれたクッキーとっても美味しかったよ♡
今度作り方を教えてくれるって約束、忘れたら駄目だからね(^^)


花丸『これで送信っ』


~~~~~
724: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:18:05.70 ID:Y7+4yTWd.net
花丸「ことりちゃん…」


千歌「こんな変な方法しか取れなくてごめんねっ!」

花丸「そんなこと…!」

千歌「花丸ちゃんがクッキー作れるようになったし、もう安心っ♪」

千歌「じゃあ千歌はそろそろ消えますっ」

花丸「待って…!」


果南「花丸…」
725: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:18:47.38 ID:Y7+4yTWd.net
花丸「マル…」


──ことりにどんな態度をとったのかは知らないけど、早く仲直りしないときっと後悔するよ。


花丸「…っ!」


花丸「マルっ、ことりちゃんのことずっと避けてて!」

花丸「あの時も本当はお寺の掃除なんてなかったのに…!」ポロッ…
726: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:19:11.73 ID:Y7+4yTWd.net
花丸「ずっと気まずくてっ…言い出せなくて…っ」

花丸「ごめんなさい…ごめんな…」ポロポロ

千歌「えいっ!」ギュッ

花丸「むぐっ!?こ、ことりちゃん…?」

千歌「うーん、そんなこと千歌は覚えてませんっ♪」

花丸「ひぐっ……こと…りっ…ちゃん…っ!」ポロポロ
727: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:19:51.45 ID:Y7+4yTWd.net
千歌「千歌直伝のクッキー、みんなに食べさせてあげてね」

花丸「わかったずら…!」

千歌「えへへ、もう思い残すことはないかなぁ…。それじゃあみんな…花丸ちゃん、ばいばいっ♪」

花丸「待っ……うん…ばいばいっ」

千歌「……」ニコッ
728: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:20:13.79 ID:Y7+4yTWd.net
 


千歌「………………」スッ

千歌「…………んって、あれ?花丸ちゃん!?」

花丸「ひっく……ぐすっ…」ギュゥ

千歌「ど、どうしたの?」

果南「千歌、もう少しそうさせてあげて」

千歌「う、うん」
735: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:02:01.02 ID:KP9ksoOM.net
──


花丸「みんな~」

曜「あ、花丸ちゃん」

花丸「クッキー作ってきたずらっ♪」

千歌「ありがとー!」

ルビィ「うんっ、美味しいよ!」

花丸「良かったずらぁ」
736: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:02:32.20 ID:KP9ksoOM.net
ダイヤ「はい皆さん、こちらに注目して」

鞠莉「はーいっ」

ダイヤ「ここまでで凛さんとことりさんの二人」

鞠莉「半分終わったわね」

果南「でも、その残り二人が関門なんだけどね…」

ダイヤ「そうですわ。凛さんとことりさんに勝てたのは私たちの実力ではありません」

曜「絵里さんもにこさんも、その辺のラッキーは絶対にないと思うし…」

梨子「今まで以上に気を引き締めていかないと…」
737: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:02:59.61 ID:KP9ksoOM.net
ダイヤ「それで、次に呼ぶメンバーなのですが…」

ルビィ「にこちゃんは…」

果南「誰か…にこを認めさせられるようなことを思いついた人、いる?」


Aqours「………………」


ルビィ「あっ、μ'sの歌でライブするとか!」

善子「すっごい怒られる気が…」

ルビィ「うゅ…」
738: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:03:20.66 ID:KP9ksoOM.net
ルビィ「そ、それじゃあワイヤーで吊ってもらって空中ライブとかっ!」

花丸「そんな設備どこから用意してくるずら…」

ルビィ「うぅ…」


ルビィ「じゃあじゃあ!全員にこちゃんのコスプレしてライブするのは…?」

ダイヤ「ルビィ!ふざけてるんですの!?」

ルビィ「だってぇ…」
739: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:03:56.14 ID:KP9ksoOM.net
Aqours「………………」


曜「まだ、無理そうだね…」

梨子「じゃあ次は…」

ダイヤ「……エリーチカ…」


曜「絵里さんか…」

ダイヤ「ほ、本当にエリーチカに勝てるのでしょうか…」

果南「もうっダイヤ!」
740: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:04:25.40 ID:KP9ksoOM.net
ダイヤ「果南さん…」

果南「戦う前からそんなこと言ってたら、勝てるものも勝てなくなっちゃうよ!」

果南「絶対に勝つんでしょ!」

ダイヤ「……」

ダイヤ「そうですわ。少々呆けていた様ですわね…」

ダイヤ「ええっ、ここまで来たら、何が何でもエリーチカに勝って見せますわぁ!」

果南「そうそう、その調子」

鞠莉「破竹の勢いで進んでる私たちなら、ドンウォーリー!心配要らないわよ!」

梨子「そうだねっ!」
741: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:05:16.36 ID:KP9ksoOM.net
曜「じゃあ千歌ちゃん、お願い」

千歌「うん…」

鞠莉「大丈夫よ安心して!千歌っちが次目覚めたときは、みんな笑ってるから!」

千歌「あはは、それじゃあ…安心して…」


千歌「………………」スッ
742: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:05:40.47 ID:KP9ksoOM.net
千歌「………………」

ダイヤ「エリーチカ!」

果南「おおっ!」


千歌「…何?」


ダイヤ「今すぐに千歌さんの身体から出ていきなさい!」

曜「ダ、ダイヤさんがいった!」
743: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:06:33.24 ID:KP9ksoOM.net
千歌「……」

ダイヤ「な、何か言ったらどうですの?」

千歌「……………わ」

ダイヤ「え?」

千歌「認められないわぁ」

ダイヤ「ひっ…!」
744: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:07:03.00 ID:KP9ksoOM.net
鞠莉「ダイヤ、負けないで!」ボソボソ

曜「全速前進、ですよっ」ボソボソ

梨子「どうしてそんなに小声…?」

曜「絵里さん怖いじゃんっ!」ボソボソ

鞠莉「曜と花丸…すでに二人も犠牲者が出てるのよ?」

善子「犠牲者って…」

花丸「マルも絵里ちゃん怖いずら…」
745: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:07:32.31 ID:KP9ksoOM.net
千歌「それで私が、はいそうですかって引き下がると思う?」

ダイヤ「うっ……なら、どうあなたを打ち負かせば良いのですか?」

千歌「そうね…」


ルビィ「……」ゴクッ


千歌「私をライブで感動させることができれば認めても良いわよ?」

千歌「スクールアイドルなんて所詮お遊び、私があなたたちを認めることなんて万が一にも無いでしょうけど」

曜「…っ」
746: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:07:52.38 ID:KP9ksoOM.net
善子「またこういう勝負なの~?」

果南「にこに然り絵里に然り、めんどくさい人ってなんでこうも抽象的な勝負を…」


ダイヤ「……いいでしょう」

ルビィ「お姉ちゃ…大丈夫なの…?」

ダイヤ「やるしかありませんわ」

花丸「やるって…何を?」

ダイヤ「スクールアイドルである私たちが人を感動させられることと言ったら一つしかないでしょう!」
747: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:08:19.19 ID:KP9ksoOM.net
花丸「ら、ライブ?」

善子「ここでっ!?」

梨子「準備も何もしてないけど…」

ダイヤ「だから早く準備に取りかかりますわよ!」


曜「お、お~?」
748: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:08:50.00 ID:KP9ksoOM.net
──


ダイヤ「皆さん、準備はできましたか?」

曜梨子「はいっ」

花丸「準備は…」

善子「できたけど…」

ダイヤ「どうしたんですの?」

ルビィ「だって、あの絵里ちゃんを感動させるライブなんて、ルビィたちにできるのかな…?」

花丸「絵里ちゃん、あんな感じだし…」

ダイヤ「………………」
749: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:09:34.84 ID:KP9ksoOM.net
鞠莉「No problem!」

ルビィ「えっ?」

鞠莉「大丈夫、だってあの海未、真姫が作った曲と、ことりが作った衣装なんだよ?」

鞠莉「感動させられるに決まってるわ!」


ルビィ「うん…っ、そうだよね…!」

曜「それじゃあ行くよ!」
750: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:09:59.48 ID:KP9ksoOM.net
曜「2っ!」

梨子「さん!」

ルビィ「よんっ!」

花丸「ご!」

善子「6っ!」

鞠莉「7!」

果南「はちっ!」

ダイヤ「九!」


Aqours「Aqours…」

Aqours「サンシャイーン!」
751: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:10:51.35 ID:KP9ksoOM.net
──


千歌「………………」


Aqours「……」

曜「聞いてください」

曜「──届かない星だとしても」


~♪


夢描くってどんなこと──


千歌「……」


熱くなって、止められないっ
752: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:11:27.33 ID:KP9ksoOM.net
ルビィ「(お願いっ…!)」


梨子「(届いて…!)」


果南「(表情一つ変わらない…)」


善子「(笑いなさいよっ!)」


──届かない星だって!


鞠莉「(っ…!)」


花丸「(お願いっ)」


ダイヤ「(あのμ'sが作った曲ですわよ…?)」


曜「(いけっ…!)」


千歌「………………」
753: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:12:03.03 ID:KP9ksoOM.net
千歌「…はぁ」

千歌「帰るわ」クルッ


ルビィ「えっ…!?」

曜「ちょ、ちょっと待ってください!」


千歌「何?」

曜「私たちのライブを観て、どう思いました…?」

千歌「……はぁ」

千歌「単刀直入に言うわね」

千歌「話にならないわ。素人以前の問題」

曜「……え?」
754: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:12:29.93 ID:KP9ksoOM.net
千歌「いるだけ時間の無駄。だから帰るって言ったの」

千歌「やっぱりスクールアイドルなんてお遊び」

千歌「じゃあね」スタスタ


千歌「………………」スッ
755: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:13:06.15 ID:KP9ksoOM.net
千歌「………………」

梨子「千歌ちゃん?」

千歌「あんたたち…」

曜「じゃない…?」

千歌「あんたたち悔しくないの!?あんなに言いたい放題に言われて…!」

千歌「Aqoursを…アイドルを馬鹿にされたのよっ!?」


花丸「それは…」

ルビィ「悔しいですけど…」

千歌「それだけっ?私なら…」
756: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:13:38.29 ID:KP9ksoOM.net
 

千歌「…前にも言ったわよね」

千歌「アイドルっていうのは、みんなを笑顔にする仕事なの」

千歌「だけどその前にあんたたちがそんな様子じゃ……もういいわ」

千歌「今のAqoursなんて見ても、誰も笑顔に出来ないから」


千歌「………………」スッ


千歌「んん……あれ?みんなどうしたの?」

Aqours「………………」
757: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:14:28.97 ID:KP9ksoOM.net
──


曜「あー、全然思いつかない…」

千歌「絵里さんを感動させる方法…」

梨子「真姫さんたちが作ってくれた曲で挑んだのに、結果は全然…」


鞠莉「もういっそのこと、私たちで劇をしてみる?」

千歌「劇…?」
758: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:14:52.43 ID:KP9ksoOM.net
鞠莉「感動する劇をして、絵里を感動させるの!」

善子「あの冷徹な絵里が感動するような劇って…」

鞠莉「そ、それは今から考えればいいじゃない」

鞠莉「ほら、廃校の危機に瀕してる私たちがスクールアイドルを結成してラブライブを優勝するまでの話とかっ!」

花丸「優勝してないずら」

曜「何となく駄目な気が…」

鞠莉「えー、いい案だと思ったのになぁ」
759: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:15:34.97 ID:KP9ksoOM.net
千歌「あ、ルビィちゃんは何かいい案ない?」

ルビィ「る、ルビィ!?」

花丸「なんでルビィちゃんに…」


ルビィ「えーっと、えーっと…あっ!」

千歌「おっ!」

ルビィ「絵里ちゃんの好きなちょこれーとを客席にいっぱい設置するとかっ!」


ヒュゥゥゥ…


曜「うーん、何かいい案ないかなぁ」

ルビィ「なんでっ!?」
760: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:16:18.39 ID:KP9ksoOM.net
果南「やっぱり、インパクトが必要だと思うんだよね」

花丸善子「インパクト?」

果南「うん、例えば、新しい衣装とか新しい曲を作るだけでもインパクトあると思うよ」

曜「確かに…!」


ダイヤ「それですわ!」

鞠莉「ど、どうしたの?ダイヤ」

ダイヤ「新しい曲を作りましょう!」

ダイヤ「今度は頭に残る曲を作ればいいんですわ!」
761: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:16:48.52 ID:KP9ksoOM.net
千歌「確かにいい案ですけど」

梨子「でも、今から作るとなると…」

花丸「まだ歌詞も曲もできてないし…」

ダイヤ「いいえ、違います!」

果南「違うって?」

ダイヤ「μ'sに頼めばいいんですわ!」

千歌「なるほど!」

曜「ことりさんはいないけど、曲だけは真姫さんと海未さんに頼めば…!」
762: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:17:15.48 ID:KP9ksoOM.net
梨子「でも、それだと千歌ちゃん一人に…」

ダイヤ「何も毎日呼ぶというわけではありません。千歌さんの無理がない程度に呼べばいいのですわ!」

梨子「千歌ちゃんは大丈夫…?」

千歌「うん、私は大丈夫だよ!」

ダイヤ「決まりですわね。じゃあ千歌さん」


千歌「はい、お願いします」


千歌「………………」スッ
763: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:18:37.57 ID:KP9ksoOM.net
千歌「……何?」

曜「真姫さん、お願いがあります」

千歌「だから何よ」クルクル

曜「曲を作って欲しいんですけど」

千歌「え?」

曜「真姫さんの曲なら私たちは輝けると思うんですっ」

鞠莉「うんうんっ!」
764: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:19:14.45 ID:KP9ksoOM.net
千歌「…本気で言ってるの?」

曜「は、はい」


ルビィ「真姫ちゃんお願い!」

花丸「マルからもっ」


千歌「………………」

千歌「……嫌」

まりようルビ「なんでっ!?」

千歌「そんなの自分で考えて」
765: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:19:41.76 ID:KP9ksoOM.net
ルビィ「え……ぇ…」

ルビィ「真姫ちゃん、ルビィたちのこと嫌いになっちゃったの…?」ウルウル

千歌「…っ!」

千歌「話はそれだけっ?」

千歌「じゃあもう代わるからっ!」


千歌「………………」フッ
766: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:20:00.59 ID:KP9ksoOM.net
千歌「…どうだった?」

ダイヤ「駄目でしたわ」

善子「真姫がルビィのお願いを断るなんて…」

花丸「どうしたんだろう…」

鞠莉「やっぱり真姫も絵里側だったってことじゃないのっ?」

ルビィ「真姫ちゃん…」
767: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:20:32.72 ID:KP9ksoOM.net
ダイヤ「作曲は手を貸してもらえませんでしたが、まだ作詞がありますわ」

千歌「海未さんを出せばいいんですね」

曜「千歌ちゃんお願い」

千歌「ちょっと待っ……」クラッ


千歌「………………」スッ
768: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:20:58.09 ID:KP9ksoOM.net
千歌「聞いていました」

ダイヤ曜「じゃあ…!」

千歌「駄目です」

曜「えぇっ!?」

花丸「また駄目…」

ダイヤ「海未さんまで…どうしてですのっ?」
769: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:21:33.51 ID:KP9ksoOM.net
千歌「……ふぅ」

千歌「それは自分たちで気付くべきことです。ただ…ひとつ言える事は──」


千歌「技術の優れたパフォーマンスと、人の心を打つパフォーマンスは必ずしも同じではない…ということでしょうか」

Aqours「…?」

曜「なんで?だって上手ければ上手いほど注目も浴びるし、感動させられるし…」

千歌「そうですね…例えば…」

千歌「親の立場だとして、子供が自分で描いた絵を渡されるのと、子供が有名な画家に頼んで描いてもらった絵を渡されるのとでは、どちらが嬉しいのでしょう」

千歌「……これは少し違いますかね」

梨子「え?」
771: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:22:17.14 ID:KP9ksoOM.net
千歌「ヒントは言いました。そこから先は自分自身で考えてください」

花丸「どういうことずら…?」

ルビィ「全然わからないよぉ」


千歌「では…」

曜「ちょっ…!」


千歌「………………」スッ


Aqours「……」
772: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:22:51.87 ID:KP9ksoOM.net
千歌「…んん」


千歌「みんな…もしかしてダメだった…?」

梨子「うん…」


曜「あー、ことりちゃんがいればなぁ」

善子「せめて衣装は作ってもらえたのに…」


花丸「…そうなのかな」
773: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:24:32.23 ID:KP9ksoOM.net
曜「だってことりさんなら優しいし、私たちがお願いすれば…」

花丸「マルは、ことりちゃんがいたとしても海未ちゃんや真姫ちゃんと同じことを言った気がする」

善子「どうして?」

花丸「それは…わかんない」

果南「わからない?」

ダイヤ「わからないとはどういうことですの?」

花丸「わからないけど、そんな気がするの…」


Aqours「……」
774: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:25:14.54 ID:KP9ksoOM.net
鞠莉「もうっ!これじゃあ埒があかないわ!」

ダイヤ「鞠莉さん…?」

鞠莉「千歌っち!」ガシッ

千歌「は、はいっ」

鞠莉「今すぐ穂乃果を呼んでっ!」

千歌「ええっ!?」

鞠莉「真姫や海未じゃ話にならないから、穂乃果にお願いするの!」
776: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:25:49.41 ID:KP9ksoOM.net
ルビィ「穂乃果ちゃんは作詞も作曲もできないよ…?」

鞠莉「知らないわよっ!メンバーが協力的じゃないからもうリーダーに頼むしかないでしょ!」ブンブン

千歌「ええぇぇぇ!?」

鞠莉「ハリーっ!」ブンブン

千歌「ちょっ、待ぁっ…」

千歌「……」スッ

千歌「うわぁぁぁっ!?」

鞠莉「千歌、聞いてるのっ?」ブンブン

千歌「な、何~っ!?」
777: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:26:20.09 ID:KP9ksoOM.net
 
果南「鞠莉、ストップ!」

鞠莉「…え?」ピタ

果南「それ、多分もう穂乃果…」


千歌「あわあわ…」クラクラ


鞠莉「……」

鞠莉「てへっ」

ダイヤ「てへっ、じゃありませんわっ!」
778: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:26:49.34 ID:KP9ksoOM.net
──────

────

──


千歌「もうっ、出てきた途端に世界が揺れてるんだもん!何事かと思ったよ~」

鞠莉「ご、ごめんなさい」

千歌「あはは、別に怒ってないよ」
779: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:27:17.48 ID:KP9ksoOM.net
千歌「それで、私に聞きたいんだっけ?」

千歌「どうすれば輝けるのか…」

曜「はい」


梨子「作曲や作詞が駄目ならせめてμ'sのリーダーに、どうしてμ'sが輝けたのかを教えてもらおうかと思って…」

千歌「どうしてμ’sが輝けたのか、か」

千歌「そうだなぁ…」

曜「どんなことでもいいので!」
780: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:27:44.14 ID:KP9ksoOM.net
千歌「うーん…」

千歌「わかんないっ!」


Aqours「え…?」


千歌「だって千歌はμ'sじゃないもん!そんなこと言われてもわからないよ~!」

果南「言われてみれば…」

曜「この千歌ちゃんも千歌ちゃんなんだ…」
781: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:28:40.09 ID:KP9ksoOM.net
ダイヤ「それならば、あなたはどうすれば私たちが輝けると思いますか?」

千歌「えー、どうすれば…」

千歌「……」


千歌「えっとあの二人のこと、確か…海未ちゃん、それににこちゃんってみんなは呼んでるんだっけ?」

曜「海未さんとにこさんがどうかしたんですか?」

千歌「千歌は、海未ちゃんとにこちゃんが言ってることが全てだと思うなぁ」

鞠莉「それがわからないから聞いてるのっ」

ダイヤ「穂乃果さん、お願いしますわ」
782: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:29:12.39 ID:KP9ksoOM.net
千歌「うーん、言うのは簡単なんだけど、やっぱり千歌もみんな自身に気付いてほしいから」


千歌「輝く方法は色々あるけど…」

千歌「千歌だったら、例えば…九人で意見を出し合って一から作り出す…」

千歌「そうやってできた曲で私たちはあの雪の日…」

曜「え?」

千歌「ってあれ?私何言ってるんだろう…?」
783: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:29:40.03 ID:KP9ksoOM.net
千歌「とにかくっ、みんなで集まって考えてみればいいんじゃないかな!」

千歌「ほら、作曲とか衣装作りはダメでも、作詞ならみんなで考えられるし」

ルビィ「う、うん…」

曜「そうだね…」


千歌「そうだ!合宿だよ!」

花丸「合宿…?」

千歌「うん、合宿っ」
784: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:32:55.52 ID:KP9ksoOM.net
千歌「みんなで学校にお泊まりすれば、絶対に楽しいから!」

梨子「学校にお泊まり…」

善子「確かに楽しそうね!」

千歌「そうと決まれば早速始めるよ~!」


千歌「………………」スッ
785: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:33:32.03 ID:KP9ksoOM.net
果南「今日学校に泊まるの!?」

善子「楽しそうじゃない!」

花丸「善子ちゃんノリノリずら」

千歌「…え?」


ダイヤ「しかし学校に宿泊するには生徒会長と理事長の申請が…」

鞠莉「許可するわ!」

ダイヤ「鞠莉さん!?」
786: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:34:03.22 ID:KP9ksoOM.net
鞠莉「この浦の星女学院の理事長は私よ?」

鞠莉「そして生徒会長もいる…」

ダイヤ「ですが…」


ルビよしまる「……」キラキラ


ダイヤ「はぁ、わかりましたわ」

ダイヤ「ただし、ちゃんと前々から申請を行っていたということにしてくださいね」

ルビィ「お姉ちゃん…!」

ダイヤ「ふふっ、たまには私もこういうことをするんですよ…?」
787: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:34:35.46 ID:KP9ksoOM.net
──


ワイワイ

鞠莉「かなーんっ!布団敷いたよ~!」

果南「もうっ!?まだ夕飯も食べてないのに気が早すぎじゃない?」

鞠莉「そんなことないわよ!」

果南「え?」

鞠莉「だってほら…」
788: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:35:03.08 ID:KP9ksoOM.net
花丸「ルビィちゃんのパジャマ、とっても可愛いずら~!」

ルビィ「そ、そうかな?えへへ」

善子「私はっ?最近ネットで買った堕天使パジャマなんだけど」

花丸「善子ちゃんは…うん」

善子「何よそれ!」

ルビィ「善子ちゃんも可愛いよっ」
789: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:36:05.89 ID:KP9ksoOM.net
果南「もうパジャマに着替えてる…」

鞠莉「ね?早くないでしょ?」

鞠莉「というわけで、果南も早く着替えるわよ!」

果南「ちょっ、止めてよっ」

鞠莉「動かないで!」

果南「自分で着替えられるからっ!」


ギャーギャー
790: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:36:34.96 ID:KP9ksoOM.net
曜「…曲とか衣装作りしなくていいの?」

梨子「みんな見事に遊んでるわね」

千歌「うーん、まだいいんじゃないかな」

曜「え?」

千歌「とりあえず夜ご飯を食べてから考えよう!」

曜「…それって千歌ちゃんも楽しみたいだけじゃ…?」

千歌「そんなことないよ~!」

梨子「あはは…」
791: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:37:12.21 ID:KP9ksoOM.net
──


ダイヤ「皆さん、夕食を作りますわよ!」

果南「え?出前じゃないの?」

ダイヤ「いいえ、合宿と言えば夕食作り!」

鞠莉「そうそうっ」


梨子「夕食作りって、何を作るんですか?」

果南「まあ、林間学校とかだとカレーが定番だよね」

ダイヤ「それです!果南さん名案ですわっ」
792: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:37:40.45 ID:KP9ksoOM.net
善子「食材はどうするの?」

鞠莉「ふふーん、ここに泊まるって決まってすぐ、ここに運ぶように連絡したの!」


バサッ


花丸「うわ…」

ルビィ「す、すごい…」

千歌「いろんな野菜に果物…」

梨子「これ、何の肉…?」

曜「あ、明らかにカレー以上の料理ができる食材なんですけど」
793: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:38:08.96 ID:KP9ksoOM.net
ルビィ「あっ、これ!」

曜「ルビィちゃんどうしたの?」

ルビィ「ハチミツって、カレーに入れると美味しくなるんだよね?」

果南「あっ、それ私も聞いたことある」

果南「確かハチミツの成分がどうとかって話だよね」


曜「果南さん、本当にわかってます?」

鞠莉「成分がどうとかって…」

果南「いやっ、話だけ何となく…」
794: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:38:35.02 ID:KP9ksoOM.net
善子「ハチミツを入れるならこれも入れた方がいいんじゃない?」

善子「この──禁断の果実を」

花丸「ただのりんごずら」

善子「それに、チョコレートも良いって聞いたことあるわ」

花丸「それは善子ちゃんがチョコレート好きだから入れたいだけじゃ…」

善子「そ、そんなことないわよ」
795: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:39:02.92 ID:KP9ksoOM.net
鞠莉「ちょっと待って!」

善子「鞠莉さん?」

鞠莉「りんごよりもこっちの方が禁断の果実っぽいわよ!」

ルビィ「とまと…」

善子「悪魔の血袋…」

ダイヤ「トマトカレーにするつもりですの?」

ダイヤ「というか、皆さん好き勝手に入れすぎですわ!これでは…」
796: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:39:37.70 ID:KP9ksoOM.net
果南「じゃあ私は豚肉に牛肉!」

ダイヤ「果南さんまで!」


花丸「マルも入れるずらっ」

ダイヤ「……」


ダイヤ「それでは私もっ」
797: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:41:26.28 ID:KP9ksoOM.net
──────

────

──


千歌「それじゃあ…!」


Aqours「いっただきまーすっ!」


ダイヤ「一時はどうなることかと思いましたが…」

果南「案外ちゃんとできるものだね」
798: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:41:41.07 ID:KP9ksoOM.net
ルビィ「あれ…?…すくったら」

花丸「大きなハンバーグ…これ入れたの誰ずら…?」

曜「あ、あはは…」


鞠莉「こうなると…」

善子「気になるのは味ね」

曜「誰か味見した人いる…?」


Aqours「………………」
799: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:42:15.68 ID:KP9ksoOM.net
善子「なんで誰も味見してないのよ!」

千歌「いやぁ、あれだけ色んな食材を入れると…」

梨子「味見するのが怖くなっちゃって…」


果南「じゃあみんなで一斉に食べてみる?」

曜「…そうだね」

ダイヤ「怖いですが…はい」

千歌「みんな準備はいい?行くよ~」


Aqours「はむっ」パクッ
800: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:43:00.54 ID:KP9ksoOM.net
花丸「~~~~っ!」

花丸「美味しいずら!」

ルビィ「うんっ、とっても!」

果南「あんな色んな食材入れたのに…」

梨子「逆に調和が取れてるとか…?」


ダイヤ「何はともあれ、大成功ですわね」

ルビィ「うんっ!」


花丸「マルおかわりっ」

善子「早っ!?」
801: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:43:41.52 ID:KP9ksoOM.net
──


花丸「もう食べられないずらぁ」

善子「あんたは少し食べすぎよ」

梨子「花丸ちゃん大丈夫?」

花丸「うん、大丈夫だよ…って」

花丸「そうだ!」


タッタッタッ


花丸「カレーを作る合間に、デザートになればってクッキー焼いたの忘れてたずら」

曜「端の方で善子ちゃん、ルビィちゃんと何か作ってると思ったら…」

花丸「さすがにくどいかな…?」
802: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:44:05.84 ID:KP9ksoOM.net
曜「一つもらうね」パクッ

曜「うんっ、美味しいよっ!」

花丸「わぁ…!」パァァァ


ルビィ「ルビィと善子ちゃんも手伝ったんだよ!」

善子「ヨハネっ!」

梨子「この味…」

善子「悪魔の血を垂らしてみたの」

梨子「えっ!?」

花丸「余ったりんごを擦って混ぜて作ってみたんだ」

梨子「……」ジト

善子「な、何よ!」
803: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:44:33.36 ID:KP9ksoOM.net
ルビィ「このハートマークの型はルビィが取ったんだよ!」

ダイヤ「さすが我が妹、よく出来ましたね~」ナデナデ

ルビィ「がんばルビィ!」


千歌「はむっ」パクッ

花丸「千歌ちゃん、どうかな?」

千歌「ふふふ…また腕を上げたね?」

花丸「えへへ」
804: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:45:28.57 ID:KP9ksoOM.net
──


曜「よいしょっ!」

善子「うわっ!?」

善子「な、何するのよ!?」

曜「何って、枕投げしかないでしょ!」

善子「枕投げぇ?」

善子「……」


善子「ずら丸覚悟~っ!」

花丸「ずらっ?…っぷ!?」

善子「ふっ、命中…」
805: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:45:52.97 ID:KP9ksoOM.net
花丸「むむむ…こうなったらオラも!」

花丸「ルビィちゃん、えいっ!」

ルビィ「え?」


バサッ


ルビィ「あ…」

花丸「まずいずら…」

花丸「…ぴ、ピギィ、ごめんなさいっ」ウラゴエ

ダイヤ「…ルビィ~?」

ルビィ「えっ!?ルビィじゃ…!」

ダイヤ「言い訳は許しませんわよ!」


ピギィィィ!

ワーワー
806: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:46:15.98 ID:KP9ksoOM.net
鞠莉「何だか昔のAqoursに戻ったみたい」

果南「これがAqoursって感じだよね」


千歌「あ……!」


曜「ん…?」

ルビィ「千歌ちゃん?」

ダイヤ「どうしたんですの?」
807: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:47:00.62 ID:KP9ksoOM.net
千歌「これなんじゃないかな」

曜「え?」

千歌「μ'sのみんなが言いたかったこと」

千歌「確かに誰かに全部作ってもらうのもいいかもしれない。けど、この料理みたいにみんなで意見を出し合って一つのものを作り出す」

千歌「それで、こうやってみんなで楽しみながら歌えば、きっとファンのみんなも笑顔に──」

千歌「…グループを、Aqoursを輝かせることができるんじゃないかなっ!」


曜「Aqoursを…」

梨子「輝かせる」
808: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:47:28.41 ID:KP9ksoOM.net
曜ルビィ「あっ…」


梨子「あっ…」


果南「あっ…!」


ルビィ「曜ちゃん…っ!」

曜「うんっ!私もアイデアが!」


梨子「曲が頭の中に流れて…」


果南「今ならいい振り付けが考えられる気がする…!」
809: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:47:52.88 ID:KP9ksoOM.net
曜「ち、千歌ちゃん!私たち衣装デザイン考えてくるから先に作詞に取り掛かってて!」

果南「私も!」

梨子「わ、私もっ」


千歌「うん、わかった」


曜「じゃあルビィちゃん、被服室行くよ!」

ルビィ「うんっ!」


ガラガラ


曜「ちゃんと私たちのところ残しておいてねっ!」

千歌「わかってる~!」
810: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:48:34.98 ID:KP9ksoOM.net
 


鞠莉「じゃあまずは私たちだけで考えましょ」

花丸「良い歌詞が書ける気がするずらっ」


千歌「……」

千歌「みんな」

鞠莉「What?なに?」

千歌「この歌詞の冒頭、私が書いていいかな?」

善子「千歌が?」

千歌「うんっ!」
811: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:49:15.70 ID:KP9ksoOM.net
鞠莉「でも、入りの掴みは重要だよ~?」

ダイヤ「本当に行けるんですの?」

千歌「はいっ、もう決めてるんです」

花丸「へぇ~」

善子「なら見せてもらおうじゃない」
812: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:49:55.41 ID:KP9ksoOM.net
千歌「えっと」

千歌「最初は──」カキカキ


花丸善子「今…」

ダイヤ鞠莉「未来…?」


千歌「……変えてみたくなったよ…!」
822: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:15:18.54 ID:H5tZ89te.net
――


チュンチュン…


千歌「…んん」

千歌「朝…」


千歌「えいしょっ」ガラガラ


千歌「わぁ…!良い天気!」


ピロリンッ


千歌「曜ちゃん…?なんだろ」
823: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:19:40.65 ID:H5tZ89te.net
From.渡辺曜
件名:絶対に

本文:とうとう今日だね。もう、絵里さんにお遊びだなんて思わせたくないから。。。



絶対に勝つよ!』


千歌「曜ちゃん……うんっ!」

千歌「行こうっ、みんなのところに!」
824: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:20:43.52 ID:H5tZ89te.net
──


ルビィ「うぅ…お姉ちゃ…」

ダイヤ「ルビィ、あなたはもっと自分に自信を持ちなさい」

ダイヤ「堂々としていれば、きっとあなたはもっと魅力的に見えますわ」

ルビィ「でも…」

ダイヤ「ということで、今日はこの勝負スカートを着ていきなさい」バッ

ルビィ「え…」

ダイヤ「少しだけ丈が短いですが、これもあなたの度胸を付けるため。仕方ないことですわ」

ルビィ「こ、これをルビィが…?」

ダイヤ「履くのです」

ルビィ「えっ…え!?」

ダイヤ「ルビィ」

ルビィ「む、むっ…」


ルビィ「む~りぃ~~~!」ダッ
825: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:21:16.15 ID:H5tZ89te.net
──


鞠莉「かなーんっ!」

果南「鞠莉…今日はヘリじゃないの?」

鞠莉「ふふっ、この道なら果南に会えると思って」

果南「なにそれ」

果南「…早く学校行くよ」


鞠莉「果南」
826: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:21:47.60 ID:H5tZ89te.net
果南「なに?」

鞠莉「緊張してる?」

果南「どうして…?」

果南「だってクマが…」


果南「緊張なんてするわけないでしょ」

鞠莉「え?」

果南「確かに昨日は中々眠れなかったけど…」

果南「今日のライブが楽しみで眠れなかったのっ」ダッ


鞠莉「…ふふっ」
827: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:22:48.91 ID:H5tZ89te.net
──


花丸「少し早く学校に着いちゃった」

花丸「まだ誰も来てないよね…ってあれ」


善子「……」


善子「善子ちゃんずらっ」

花丸「善子ちゃーん!」


善子「」ブツブツ…

花丸「善子ちゃん?どうしたの?

善子「あっ、ずら丸…」

花丸「呪文ずら?」

善子「違うわよっ!…違くて…」
828: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:23:25.13 ID:H5tZ89te.net
善子「ほら、歌詞も振り付けもギリギリまで確認しとかないと不安で…」

花丸「……」

花丸「善子ちゃんが一生懸命練習してきたのはよく知ってるよ」

花丸「もちろんオラも、みんなも」

花丸「だからきっと大丈夫」

花丸「頑張り屋さんの善子ちゃんが失敗するなんてありえないずらっ」

善子「うぅ…」

花丸「善子ちゃん…?」

善子「善子じゃなくてヨハネよっ!」カァ///
829: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:24:32.49 ID:H5tZ89te.net
──


千歌「それでね~」

梨子「そんなことが…ふふっ」


曜「二人ともおはヨーソロー!」

千歌「あ、曜ちゃん!」

梨子「おはようっ」


曜「二人は…」

千歌梨子「…?」

曜「うんっ、大丈夫そうだね!」

梨子「何が?」

曜「不安がってるんじゃないかって思って」

曜「でも、全然そんなことなかったみたい」
830: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:24:56.42 ID:H5tZ89te.net
梨子「なんでだろう…千歌ちゃんと話して来たからかな」

千歌「私も、梨子ちゃんと話してたら不安な気持ちなんてどっかにいっちゃったみたい」

曜「そっか、なら安心だね!」

千歌「曜ちゃんはどうなの?」

曜「わ、私…?」

梨子「もしかして…不安?」

曜「そ、そんなこと」

千歌「なーんだ、そうならそうと早く言ってくれればいいのに~!」

千歌「この前ね!」

梨子「千歌ちゃんの話、すごく面白いんだよ」

曜「……ふふっ」

千歌「ちょっと、聞いてるのっ?」
831: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:25:25.15 ID:H5tZ89te.net
──


ダイヤ「それでは千歌さん」

千歌「はい──」


千歌「………………」スッ


千歌「あなたたちのライブは話にならない、そう言ったはずよね」

千歌「今度は何の用?」


曜「もう一度、ライブを見てほしいんです」

千歌「もう一度?」
832: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:26:07.43 ID:H5tZ89te.net
千歌「…何度やっても結果は同じだと思うけど」

曜「そんなことありません」

千歌「…?」

曜「今回はきっと」


千歌「……」

千歌「そこまで言うのなら見せてもらおうかしら」

千歌「あなたたちのライブ」

曜「はいっ」
833: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:26:59.64 ID:H5tZ89te.net
──


曜「みんな、緊張とか…」


ダイヤ「ふふっ」

ルビィ「えへへ」

鞠莉「ドンウォーリーっ!」

果南「私も大丈夫だよ」

花丸「うんっ」

善子「堕天使の力…解放…っ!」


曜「心配要らないみたいだね」
834: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:27:17.19 ID:H5tZ89te.net
果南「そういう曜はどうなの?」

曜「私?私は…」チラッ


千歌「えへへ」

梨子「うんっ」


曜「もう大丈夫!」

果南「そっか」
835: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:28:26.31 ID:H5tZ89te.net
鞠莉「曜、何か一言ないの?いつもの千歌っちの代わりに私たちを鼓舞する言葉とか」

曜「あはは…」

曜「私は仮でもリーダーって柄じゃないし」

曜「それに、今更千歌ちゃんの代わりに何かを言おうとも思わないです」

曜「だって、きっとここにいる全員の気持ちは同じだと思うからっ!」

梨子「うん、私もそう思う!」
836: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:29:00.01 ID:H5tZ89te.net
果南「じゃあそろそろ行こうよ。観客をいつまでも待たせるわけにもいかないし」

ルビィ「うんっ!」

曜「そうだね。……」


曜「みんな、準備はいいっ?」


果南ルビィ花丸「うんっ!」

ダイヤ鞠莉梨子善子「ええっ!」


絵里「想いを乗せて歌えば、絵里さんにだって届くはず!」

梨子「うん!」
837: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:29:43.89 ID:H5tZ89te.net
曜「それじゃあみんな、精一杯全力で輝こうっ!」

曜「行っくよーっ!」


曜「2っ!」

梨子「さん!」

ルビィ「よんっ!」

花丸「ご!」

善子「6っ!」

鞠莉「7!」

果南「はちっ!」

ダイヤ「九!」


Aqours「Aqours…」

Aqours「サンシャイーン!」バッ
838: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:36:45.05 ID:H5tZ89te.net
──


千歌「………………」

千歌「(どうせ、ただ歌って踊って終わり。女子高校生のお遊戯が始まるだけ)」

千歌「(早く始めてくれないかしら)」

 

ルビィ「……」

花丸「……」

善子「……」


鞠莉「……」

果南「……」

ダイヤ「……」
839: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:38:04.37 ID:H5tZ89te.net
 

梨子「……」


曜「……すぅ」


~♪


曜梨子「──今未来変えてみたくなーったよ♪」


だって僕達はまだ夢に──


千歌「え…?」

千歌「(これが…あのAqours……?)」
840: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:43:25.34 ID:H5tZ89te.net
善子「きーっかけは──」キラキラ


千歌「(何よこれ…この前とはまるで別人…)」


──トクンッ


花丸「ほーんとうに望むっことならっ♪──」キラキラ


千歌「(目が…離せない…)」


──トクンッ


千歌「(何なの、この胸の高鳴りは)」
841: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:44:19.15 ID:H5tZ89te.net
──トクンッ


千歌「(一つ一つのパフォーマンスに変な余韻…こんなの知らない、知らないはずなのに…)」

千歌「(何か変な感じ…)」


──もう、認めてあげてもいいんじゃない?私


千歌「…え?」

千歌「空耳…かしら」
842: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:44:47.22 ID:H5tZ89te.net
今日も太陽は照らしてる──


千歌「………………」


『μ'sに入ってください!』

『一緒にμ'sで歌ってほしいです!スクールアイドルとして!』


──ドクンッ!


千歌「なに…この感情…」

千歌「……ふふっ、なるほどね」
843: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:45:12.20 ID:H5tZ89te.net
千歌「もう…頭の中も変な声でうるさいし、これだと落ち着いて曲が聴けないじゃない」


曜「──たーいくつは苦手で良いのさっ!」キラキラ

 

ルビィ「上手ぁくいかないってっ!」キラキラ


 


千歌「…スクールアイドルはお遊び。そんな考えは間違っていたのかもしれないわね」
844: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:45:28.61 ID:H5tZ89te.net
梨子「君は何度もっ──」キラキラ


千歌「…約束は約束。名残惜しいけど、ちゃんと消えるわ」

千歌「それじゃ……そうだ」


千歌「にこ…と言ったかしら。あなたも変な意地を張るのはもうやめにしましょ」

千歌「じゃあ今度こそ…」


千歌「………………」フッ
845: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:46:26.89 ID:H5tZ89te.net
──────

────

──

~♪……


果南「はぁ…はぁ…」

曜「出し切ったよ…全部!」


曜「え、絵里さんっ!」

曜「私たちのライブはどうでしたかっ?」


千歌「………………」
846: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:46:59.17 ID:H5tZ89te.net
曜「絵里さ……んん?」


千歌「………………」スゥ…スゥ…


曜「ね、寝てる!?」

花丸「そんなに酷かったずら!?」

善子「終わりだわ…。ハルマゲドン…もう終わりよぉっ!」


千歌「うぁ……え?」


梨子「千歌ちゃん…?」

千歌「う、うん」

鞠莉「千歌っちごめんね!またダメだったみたいで…」

千歌「いつの間に戻って…」
847: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:47:30.48 ID:H5tZ89te.net
ダイヤ「もうっ、一体何が問題でしたの!?今までで最高のライブでしたというのに」

花丸「確かに…何が駄目だったのかな」

鞠莉「自信を持って良かったって言えるライブだったわよ…でも駄目だったってことは、もう絵里はスクールアイドル自体認めない気じゃ…」

ルビィ「えっ…それじゃあ…!」

Aqours「………………」


善子「あーっもう!そんなうじうじしてないで、何が駄目だったのか直接絵里に聞けばいいでしょ!」

花丸「善子ちゃん…」
848: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:48:02.53 ID:H5tZ89te.net
善子「それで聞いて、駄目なところを直して少しずつ前に進んでいけばいいじゃない!」

善子「それが、ゼロをイチにしていくってことじゃないの?」

ルビィ「あ…」


千歌「善子ちゃんの言う通りだよ」

千歌「ダメなら、そのダメなところを直して、直して直して、それで私たちはやっと一に進めるんだと思う」

千歌「善子ちゃん、ありがとね。当たり前のことなのに」
849: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:48:27.19 ID:H5tZ89te.net
善子「別に」

善子「誰かが道を見失っていたら、他の仲間が道を教えてあげればいい」

善子「グループってそういうものでしょ?」

ルビィ「善子ちゃんっ!」


花丸「誰の受け売りずら?」

善子「私の言葉よっ!」
850: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:49:22.81 ID:H5tZ89te.net
千歌「それじゃあ絵里さんに代わるね」

千歌「酷いことをいっぱい言われるかもしれない。やめた方が良いって勧められるかもしれない。でも」

ダイヤ「そんなこと言われなくても分かっていますわ!」

果南「私たちがそんな程度で折れると思う?」

梨子「そうだよ千歌ちゃん。私たちはスクールアイドルが好きでやってるんだから」

鞠莉「今更そんなことを言われてもぜーんせん気にならないわ」
851: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:50:00.89 ID:H5tZ89te.net
千歌「…ふふっ。そっか」

曜「うんっ」

千歌「じゃあ絵里さん、お願い──」


千歌「………………」


曜「絵里さん…?」

千歌「…あれ?」

千歌「おかしいな…」


千歌「………………」


千歌「……絵里さんが呼べない。というか…」


千歌「い、いなくなってる…!」

曜「え?」
852: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:50:33.80 ID:H5tZ89te.net
梨子「そ、それってつまり…」


善子「消えたってこと…!?」

千歌「う、うん」

善子「ということは…!」


曜「納得してくれたってことだよね」

曜「私たちの…私たちが作った曲で感動させられたってことだよねっ?」


千歌「…うんっ!」
853: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:51:33.32 ID:H5tZ89te.net
Aqours「……」


ダイヤ「…や……やっ!」

ダイヤ「やりましたわっ!」


花丸「ルビィちゃん!やったずら!」

ルビィ「ほ、本当に…?」


鞠莉「まあ、私は分かってたけどね」

果南「よくいうよ。絵里がどうとかって言ってた癖に」

鞠莉「え~、果南の聞き間違いじゃない?」

果南「…そうかもっ」
854: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:52:02.56 ID:H5tZ89te.net
梨子「千歌ちゃん、曜ちゃんっ!」

千歌「うん、やったね!」

曜「あの絵里さんを感動させたって…嘘みたい…」

千歌「……」

千歌「えいっ!」

曜「いたたっ!」

梨子「千歌ちゃん…!?」

千歌「ほら、頬をつねっても大丈夫でしょ?」

曜「あはは……うんっ、そうだね!」
855: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:52:36.49 ID:H5tZ89te.net
千歌「………………」

千歌「……ねえ、見て」

曜梨子「え?」


ズラ~

アハハハハッ!

カナーン

イケマセンワッ


千歌「ね?」

梨子「ね、って」


千歌「みんなすごい楽しそう…」
856: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:53:09.74 ID:H5tZ89te.net
千歌「前のAqoursに戻ったみたいじゃない?」

曜「あっ」

千歌「いろいろ迷ったりしたけど、もう大丈夫。今の私たちならきっと迷わない」

千歌「だから…」グイッ

曜「うわっ…!」

梨子「えっ!?」


千歌「みんなっ、行くよ~っ!」ダッ
857: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:53:42.78 ID:H5tZ89te.net
──


千歌「ふんふんふーん♪」タッタッタッ

千歌「今日はずっと楽しみにしてたケーキバイキングの日っ♡」

千歌「この財布でたくさん買い物して、本人が気付いたときには…ふふふっ!」

 

千歌「ちかちーちかちゃん可愛いなっ♪」タッタッタッ

千歌「ちかちー、千歌ちゃん…」タッ…タッ…


千歌「……どうして」

千歌「(…楽しいはずなのになんでこんなにモヤモヤするの?)」
858: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:53:59.49 ID:H5tZ89te.net
──絶対に諦めない…!千歌ちゃんを助けるんだ!


──曜ちゃんのハンバーグもーらいっ♡

──あっ!


千歌「(なんで…)」


──こ、ことりちゃん…?

──うーん、そんなこと千歌は覚えてませんっ♪


──Aqours…サンシャイーンっ!


──変な意地を張るのはもうやめにしましょ


千歌「(なんでこんなこと思い出すのよ…)」
859: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:54:48.20 ID:H5tZ89te.net
千歌「(どうせアイドルをお遊びでやってるような連中に決まってるのに)」


千歌「(Aqoursの中にいると、私が変になって…)」

千歌「(宇宙ナンバーワンアイドルになることよりも大切なものができちゃう気がして…)」


千歌「………………」


千歌「やっぱり私で一人でやった方がいいのかしら」

千歌「一人は慣れてるし、今からAqoursを抜けたって問題ないでしょ…って」

 

曜「……」テクテク

 

千歌「げっ、曜じゃない…」
860: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:55:16.76 ID:H5tZ89te.net
千歌「こんなところで会いたくないし」

千歌「仕方ないわね。別の道から…」

 

ウワァァァンッ!

 

千歌「え?」

 

子供「ままぁ……ままぁ…っ!」

 

千歌「また迷子の子供?」

千歌「しょうがないわね、宇宙ナンバーワンアイドルの私が…」スッ


曜「えっと…ちっかちっかちー…だっけ?」


千歌「」ピタッ
861: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:55:54.22 ID:H5tZ89te.net
──


曜「練習が休みって言われても特にやることがないんだけど、ただ散歩するっていうのも悪くないよね」

曜「うーん、結構歩いたし、このまま千歌ちゃんの家に行っちゃってもいいかな」

曜「あ、でも何か用事があるかもしれないし、一応は連絡しといた方がいいのかも…」


ウワァァァンッ!


曜「え?」


子供「ままぁ……ままぁ…っ!」


曜「あそこの子…お母さんとはぐれた…?」

曜「…っ!」ダッ
862: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:56:26.78 ID:H5tZ89te.net
 

子供「うゎぁぁんっ!」ポロポロ

曜「…ふぅ、ねぇどうした…

子供「わぁぁぁん…っ!」ポロポロ

曜「…困ったな。どうすれば…」


曜「(そもそもこういう経験ないし、この前も…)」

曜「あっ…」

曜「(こういうとき…にこさんなら…!)」
863: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:56:51.50 ID:H5tZ89te.net
子供「ままぁ…!」

曜「えっと…ちっかちっかちー…だっけ?」

子供「うゎぁ……ぁ…?」

曜「(おおっ、流石天下のちかちかちー!)」

曜「(よしっ、このまま)」


曜「ねえ、君は何ていう名前なの?」

子供「…ア…リサ」

曜「アリサちゃんって言うんだ!」
864: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:57:13.38 ID:H5tZ89te.net
曜「じゃあアリサちゃん、一緒にちっかちっかちーっ♪」

曜「からのヨーソロー!」

子供「ちっか…?よーそ?」

曜「そうそうっ、ポーズはこうやって…」


曜「それじゃあ全速前進、ママを探しに行くよー!」

子供「よーそ!」


キャッキャッ…!


曜「よし、上手くいった!……ん?」


千歌「」ダッ


曜「…あれ千歌ちゃん?」
865: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:57:52.97 ID:H5tZ89te.net
──


千歌「(もうわかんない…)」


──そうっ!まずは猫のモノマネをするの!

──…へ?


千歌「……」


──すごいですね

──まあね


──これがアイドルなの


千歌「…………」


──あっ、曜ちゃんのお弁当美味しそうっ♡

──えへへ、今日は私の大好物が入ってるからね~


千歌「………………」
866: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:58:44.08 ID:H5tZ89te.net
千歌「(ううん、本当はわかってた)」


千歌「(ずっと一人でいた方がいいって思ってたけど本当は…)」


千歌「羨ましかったの…」ボソッ


千歌「(みんなでスクールアイドルをするのに嫉妬してた)」


~~~~~


Aqours『君の心は──


~~~~~


──トクンッ


千歌「あの子たちのライブ…キラキラしてた…」


千歌「……宇宙ナンバーワンアイドルが嫉妬しちゃうくらいに」
867: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:59:21.07 ID:H5tZ89te.net
千歌「………………」

千歌「もう、つまらない意地を張るのはやめね」


ピッピッ…

プルルルルル


千歌「…もしもし、曜ちゃん?」

千歌「うん……あのね」

千歌「今から会えないかな?」
868: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:59:49.72 ID:H5tZ89te.net
──


曜「あっ、千歌ちゃん!」

千歌「曜ちゃん」

曜「ちょうど千歌ちゃんの家に行こうと思ってたときに、千歌ちゃんから電話あるんだもん」

千歌「えへへ、ちょっと話したくて」


曜「そういえば、さっき千歌ちゃんが走っていくのを見たんだけど、何かあったの?」

千歌「えっ、な、何にもないよ!」

曜「でも」

千歌「な・ん・に・も・な・いっ!」

曜「な、ならいいんだけど…」
869: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 03:00:29.65 ID:H5tZ89te.net
曜「それで、話って何?」

千歌「……えっとね」

千歌「曜ちゃんは…アイドルについてどう思ってるんだろうって」

曜「アイドルについて…?どうしてまた…」

千歌「聞きたかったの。それじゃダメかな?」

曜「ううん、別に」

曜「…そうだなぁ」
870: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 03:01:07.78 ID:H5tZ89te.net
曜「正直、最初はスクールアイドルなんて全然興味なかった」

曜「千歌ちゃんと一緒に何かやりたくて。たまたまそれがスクールアイドルだったの」

千歌「……」


曜「でもね」

曜「でも歌ったり衣装作ったりするのが楽しくて」

曜「にこさんじゃないけど、ステージでみんなが笑顔なのを見るとやっぱり嬉しいし…」

曜「今じゃすっかりスクールアイドルが好きになったよ!」
871: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 03:01:33.81 ID:H5tZ89te.net
千歌「ふふ、そっか」

曜「うんっ」

千歌「…じゃ、じゃあさ、その千歌…じゃなくてにこちゃんは、どう思ってる?」


曜「にこさん…」

曜「最初は意地悪な人だなって思った」

千歌「はぁ?」

曜「え?」

千歌「な、何でもないっ!…ちかっ♡」

曜「へ、変な千歌ちゃん」アハハ
872: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 03:02:06.67 ID:H5tZ89te.net
曜「でね、最初は意地悪な人だなって思ったの」

千歌「そ、それで…?」

曜「でもね、そう思ってたけど、にこさんってアイドルに真っ直ぐひたむきで、本気でやってるのが伝わってきて」

曜「本人にその気があるのかは分からないけど…私たちにアイドルについて教えてくれたりもして…」

千歌「……」

曜「一応は尊敬…してるのかな?」

曜「ってなんか恥ずかしい…っ!こんなの絶対面と向かって言えないよっ」
873: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 03:02:55.87 ID:H5tZ89te.net
千歌「…ふふっ」

曜「千歌ちゃん?」

千歌「その、悪かったわね。病室でのこと。あんなこと言って」

曜「え?」


ギュウッ


曜「…!?」


千歌「お詫びの印♡」

曜「千歌ちゃん…!?」

千歌「お詫びとはいえ、ちかちーのハグが貰えるなんて世界で一番幸せよ?」
874: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 03:03:21.40 ID:H5tZ89te.net
千歌「…じゃあね……あ」

千歌「千歌も…私もあんたのこと、嫌いじゃないわよっ」プイッ


千歌「………………」スッ


千歌「……んん。あれ…?」

千歌「曜ちゃん?ここどこ…?」


曜「ち、千歌ちゃんっ!」

千歌「…え?」

曜「そういうのは誰にでもやっちゃ駄目!やるなら好きな男の子と…ってそれも寂しいし悔しいから嫌なんだけど!あーもう!」ブンブン

千歌「な、なんのことー!?」
881: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:49:38.98 ID:H5tZ89te.net
──


ダイヤ「にこさん、消えてしまいましたのね」

千歌「はい…」

ダイヤ「確かに喜ばしいことなのですが、エリーチカとの勝負に勝ってこのまま勢いづこうと思っていたので…」

果南「何かあっけないというか」

鞠莉「GO!と思ったら相手がいなくて、あれっ?って感じだよね」


ルビィ「ルビィたちの何がアイドルにふさわしいって思ったんだろう…」

善子「やっぱりライブが良かったんじゃない?」

善子「あの絢瀬絵里もヨハネのリトルデーモンに…♡」

花丸「善子ちゃんのリトルデーモンにはなってないと思うずら」

善子「じゃあ何が良かったっていうのよっ」

梨子「うーん、考えれば考えるほどわからない…」
882: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:50:13.74 ID:H5tZ89te.net
千歌「今はわからなくてもいいんじゃないかな

Aqours「え?」

ダイヤ「わからなくても良いとは?」

千歌「だって今の私たちを認めてくれたってことでしょ?」

千歌「こうやって進んでいけばいずれきっとわかるはずっ!」

梨子「千歌ちゃん…」

ダイヤ「そうですわね」

千歌「そうやって、私たちは成長していくんだよ」

梨子「うんっ」
883: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:50:48.65 ID:H5tZ89te.net
ダイヤ「それにしても、ようやく全てが終わりましたわね」

鞠莉「longなようでvery shortな期間だったわ」

花丸「全部終わって、やっと一息つけるずら」

ダイヤ「何言ってるんですの!ラブライブまであと少しなのですよっ」

ダイヤ「今回の件で練習できなかった分は、どんどん詰めていきませんと!」

花丸「ずらぁ…」
884: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:51:16.78 ID:H5tZ89te.net
曜「練習、大変になりそうだね」

梨子「これからより一層頑張っていかないとだね」

梨子「ね、千歌ちゃんっ!」

千歌「………………」

梨子「千歌ちゃん…?」


千歌「まだだよ」

Aqours「え?」

千歌「まだ残ってる…」
885: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:51:41.32 ID:H5tZ89te.net
曜「ま、まだ残ってるって?」

梨子「あ…」

果南「……」


ルビィ「い、嫌だっ!」

ダイヤ「ルビィ!?」

ルビィ「ルビィは…花陽ちゃんと真姫ちゃんと…みんなとお別れしたくないっ!」

ダイヤ「なりませんわ!」

ルビィ「やだやだ!」

ルビィ「こんなに仲良くなれたのに…お別れだなんて…」
886: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:52:06.94 ID:H5tZ89te.net
Aqours「………………」


千歌「私たち…」

千歌「穂乃果さんや、海未さんにこさん…他のみんなにも色んなことを教えてもらったね」


ルビィ「千歌、ちゃん…?」


千歌「色んな問題の原因もμ'sだったけど、ずっと真っ暗だった私に──私でも輝けるって教えてくれたのもμ'sだった」

千歌「これからは前を向いていかないといけない」

千歌「だから、ちゃんとお別れしなきゃ!」


ルビィ「……」

ダイヤ「ルビィ…」

ルビィ「うん…」

千歌「じゃあみんなを呼ぶね…」
887: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:52:43.99 ID:H5tZ89te.net
──


千歌「………………」スッ


千歌「最後にお別れが言いたくて…」

ルビィ「花陽ちゃん…」

千歌「みんな、短い間だったけどありがとう」ペコ

ダイヤ「私たちこそありがとうございましたわ」

千歌「うんっ、じゃああんまり長くなっちゃうと千歌ちゃんに悪いから、そろそろ消えるね」

ルビィ「花陽ちゃんっ…!」ジワ…

千歌「ルビィちゃん…そんな顔しないで?私まで悲しくなっちゃう」

ルビィ「うん…っ。えへへ」
888: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:53:48.99 ID:H5tZ89te.net
ダイヤ「……ルビィ、言いたい事は今しか言えませんよ」

ルビィ「わかってる。…花陽ちゃん…っ」

千歌「なに?」

ルビィ「ルビィ…ルビィね、少しの間だけど、花陽ちゃんと一緒にスクールアイドルできて、楽しかったよっ!」ポロ…

千歌「うんっ、私もすごく楽しかった」

千歌「ルビィちゃんたちは知らないだろうけど、こんな私が…信じられないくらいキラキラできて…」

ダイヤ「……」


千歌「前も言ったけど、こんな千歌を…」


千歌「こんな私をスクールアイドルにしてくれて、ありがとうっ!」ニコッ
889: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:54:21.25 ID:H5tZ89te.net
千歌「それじゃあみんなっ、ばいばいっ」

ルビィ「花陽ちゃ…」

ルビィ「ぁ…」


千歌「………………」スッ


ルビィ「……」

善子「泣いたら駄目よ」

ルビィ「うん…もう大丈夫…」

ダイヤ「………………」
890: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:56:05.92 ID:H5tZ89te.net
──


梨子「次は…」


千歌「………………」スッ


千歌「…ふん、勝手に呼び出されてすぐにさようならって、本当にいい迷惑よ」

曜「真姫さん…」


千歌「じゃあもう消えるから」

善子「待ってっ!」

千歌「な、なに?」
891: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:56:38.59 ID:H5tZ89te.net
善子「馬鹿にしながらも魔術の話を聞いてくれたり…」

花丸「一緒にご飯食べたり…」

ルビィ「ルビィ、真姫ちゃんのお陰で成績も上がったんだよ!」


千歌「…だから何が言いたいの?」

ルビィ「真姫ちゃんと過ごせて、とっても楽しかったよっ」

花丸「マルも!」

善子「私もよ」

千歌「……」
892: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:57:48.04 ID:H5tZ89te.net
梨子「私にも作曲のこと色々教えてくれてありがとうございました」

千歌「っ!」

千歌「べ、別にどれもたまたま気が向いたから付き合っただけ!」

ルビィ「それでも、真姫ちゃんと一緒に遊んだこと、忘れないからね!」

千歌「……っ」


千歌「話はそれだけ!?じゃあ本当に…」

梨子「泣いてる…?」

千歌「別に泣いてなんかいないんだからっ!」ポロポロ

善子「真姫…っ」ジワ…

千歌「こっち見ないで…っ!」
893: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:58:22.05 ID:H5tZ89te.net
ルビィ「真姫ちゃん本当は…っ」

千歌「…………そうよ悪いっ!?…ぐすっ……本当はみんなとお別れなんてしたくないわよ……っ!」

千歌「でも…それだと本当の千歌が…みんなが困るから…っ!」ポロポロ


ルビィ「…っ」ギュッ

千歌「ルビィ…」

花丸「マルも」ギュッ

善子「……」ギュッ

千歌「みんな…」
894: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:58:54.50 ID:H5tZ89te.net
千歌「………………」

千歌「この後、本物の千歌に会ったら言ってあげて」

善子「…何を?」

千歌「図書館…ゲームセンター…アイドルショップ…………それと美術館…」

善子「あ…」

千歌「私があなたたちと行きたかった場所」

千歌「…絶対にみんなと行きなさいって」

善子「…わかったわ」ポロ

千歌「ふふっ、まあそれなら、この千歌ちゃんも許してアゲル」
895: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:59:19.47 ID:H5tZ89te.net
千歌「……手、離さないでよね」

ルビィ「え?…ぁ……うん…」

千歌「……はぁ……じゃあね」

ルビィ善子花丸「ばいばいっ」


千歌「………………」スッ


千歌「………………」スゥ…スゥ…


ルビィ善子花丸「………………」
896: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:00:12.30 ID:H5tZ89te.net
ルビィ「……うっぅ…」ポロ

ルビィ「うわあぁぁあ……っ!」ポロポロ

善子「泣かないでよ!」ツー

ルビィ「だってっ…だって…っ!」

花丸「ルビィちゃん」

ルビィ「はな、まるちゃん…?」

花丸「出会いがあれば別れもある…ルビィちゃんもわかってるでしょ?」

ルビィ「でもっ」

花丸「μ'sのみんなの跡は何も残らないわけじゃない」
897: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:00:41.35 ID:H5tZ89te.net
花丸「お別れしても、ここに…」


花丸「ことりちゃんから教えてもらったクッキーの作り方も」


花丸「真姫ちゃんと遊んだことも」


花丸「大切なものは、全部マルたちの中にちゃんと生きてるずら」ポロ…

ルビィ「花丸ちゃん…っ!」ポロポロ

花丸「だから泣かないで…?」

花丸「マルたちが泣いてたら、残りの人たちが困っちゃう」ポロポロ

ルビィ「ひっぐ……っ…!」
898: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:01:38.52 ID:H5tZ89te.net
Aqours「………………」


千歌「………………」スッ


千歌「やっほー!」

ルビィ「ぇ…?」

曜「希…さん…?」

千歌「変な空気だったから出てきちゃった♪」

千歌「あかんよ~?お別れ会はパーティなんだから」

千歌「もっとパーティは楽しくしないと!」
899: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:02:08.84 ID:H5tZ89te.net
 
曜「…そうですよね!」

千歌「ふふ、うんっ、今のみんななら大丈夫そうやね」

千歌「これなら安心してみんなと別れられそうっ♪」

曜「…うんっ」ジワ…

千歌「ちょっと~、そんな悲しそうな顔せんといて」

千歌「そういうのはウチのお別れ会には似合わんよ」


Aqours「………………」


千歌「…もうっ。そういうのウチが苦手なんやから…」ボソッ
900: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:02:40.87 ID:H5tZ89te.net
千歌「……」

千歌「…ん?あーーーっ!あれって!」


Aqours「えっ」クルッ


千歌「なーんてっ♪ばいばいっ」

鞠莉「あっ、待って…!」


千歌「………………」スッ


千歌「……」スゥ…スゥ…
901: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:03:27.84 ID:H5tZ89te.net
曜「希さん…最後まで…」クスッ

曜「そうだよね…こんな空気じゃ海未さんも穂乃果さんもやりづらいよね」

曜「もう、涙は見せない」

曜「笑って、みんなを送るんだ…っ!」

ルビィ「ルビィもっ!」

花丸「マルも頑張るずら…!」
902: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:08:09.23 ID:H5tZ89te.net
──


千歌「………………」スッ


千歌「…もうほとんど別れは済んだようですね」

千歌「ルビィ、目が赤いですよ」

ルビィ「うぇっ!?」

千歌「…わかります」

ルビィ「…え?」

千歌「私も…正直悲しいです。泣きたいくらいに…っ」
903: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:08:39.82 ID:H5tZ89te.net
千歌「私がこのように堅い性格ですから、皆さんはどうかわかりませんが」

千歌「少なくとも私は…この日々が宝物の様に輝いていました…!」


果南「楽しかったに決まってるでしょ」

千歌「え?」

鞠莉「確かに怒られることも多かったけど、海未って恥ずかしがり屋だったり、意外と乙女だったり…」

果南「私も海未といて、楽しかったよ」

千歌「…意外とって何ですか」
904: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:09:26.84 ID:H5tZ89te.net
千歌「そうでした。最後に少しだけ」

千歌「…曜」

曜「私…?何ですか?」

千歌「実は、部室の棚の中に“ハミングフレンド”…前に話した詩が」ボソッ

曜「えっ!?書いたんですか!?」

千歌「ふふっ、私からの些細な贈り物ということで」

千歌「あなたが読んで終わりにするのか、それとも曲を付けるのか。曜の好きにしてください」

千歌「贈り物というよりは、私の形見でしょうか」
905: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:09:57.02 ID:H5tZ89te.net
曜「…そんな言い方をするのはずるいです」

千歌「ふふっ、すみません、少しおふざけが過ぎました」

曜「うぅ…///」

千歌「それと…話は変わりますが、しっかりと千歌の面倒を見てあげてください」

千歌「本物の千歌は私と違っていい加減なところがありますから」

千歌「きっとあなたの力が必要だと思います」

曜「…はいっ」

千歌「もちろん、Aqoursの皆さんの力も」
906: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:11:05.97 ID:H5tZ89te.net
千歌「はぁ…それではそろそろ行きましょうか」

鞠莉「ぷぷっ、なんだか今の海未、大往生する前のおばあちゃんみたい」

果南「あ、確かに!」

千歌「何ですかそれ…」

千歌「では本当に最後にお婆さんらしく、一言…」

鞠莉果南「え?」

千歌「二人は喧嘩をしてダイヤを困らせないように」

千歌「でないと私が枕元に立ちますよ?」


鞠莉「うわぁ、それは大変ね」ウル

果南「幽霊じゃないんだから」ジワ…
907: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:11:45.51 ID:H5tZ89te.net
鞠莉「まあでも、たまには立ってもいいのよ?」

果南「海未も鬱憤を発散する場所がないとね」


千歌「ふふっ、こんなことを言ってみましたが、多分…大丈夫ですよ」

千歌「あなたたちならきっと…」


千歌「………………」スッ


鞠莉「行っちゃったね」

果南「うん」

ダイヤ「…次、行きましょうか」

鞠莉「…うん」
908: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:12:59.15 ID:H5tZ89te.net
──


千歌「………………」


千歌「千歌が最後?」

曜「はい」

千歌「じゃあ、私も消えるよ」

曜「…はい」


千歌「あ~っ!」

千歌「そうだ!その前に一つお願いしてもいいかなっ?」

ダイヤ「な、なんですの?」
909: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:13:28.35 ID:H5tZ89te.net
善子「お菓子でもジュースでも何でも買ってくるわよ!?」

千歌「あはは、そんなにこちゃんみたいなことは言わないよ」

ダイヤ「では…?」

千歌「えっとね、最後にみんなのライブが見たいんだ!」

鞠莉「live?」

千歌「うん、みんなの今出せる精一杯のステージっ」

梨子「千歌ちゃんを抜いた八人でってこと?」

千歌「ううん、千歌は中から見えるから大丈夫。本物の千歌ちゃんもみんなと一緒に」
910: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:14:17.99 ID:H5tZ89te.net
千歌「だって…Aqoursは九人でしょ?」

千歌「…いい?」

ダイヤ「もちろんですわ!」


 


 


千歌「お客さんは一人だけだけど、最高のライブにするよっ!」

ダイヤ「もちろんですわっ!」
911: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:14:55.84 ID:H5tZ89te.net
果南「おおっ、準備万端って感じ?」

ダイヤ「当たり前ですわ!一人とはいえ、ファンの方に観てもらえるんですから!」

善子「そうね、数は関係ない」

梨子「どんな状況でも笑顔を届ける」

鞠莉「私たちは私たちらしく、ね?」

ルビィ「がんばルビィっ!」

花丸「ずら~!」


曜「じゃあ千歌ちゃん、お願い」

千歌「うんっ」
912: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:15:30.44 ID:H5tZ89te.net
千歌「…すごい歌唱力とか、運動神経だとか、オーラだとか、今更無い物ねだりをしたってしょうがない」

千歌「私たちは、今出せる精一杯の力を出し切ろうっ」

千歌「そうすれば、私たちはきっと輝けるからっ!」

曜「うんっ」

梨子「千歌ちゃんの言う通りだよ」


千歌「みんな準備はいい?」


Aqours「うんっ!」


千歌「それじゃあ行っくよ~!」
913: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:16:25.35 ID:H5tZ89te.net
千歌「“いち”っ!」


曜「“2”っ!」


梨子「“さん”!」


ルビィ「“よん”っ!」


花丸「“ご”!」


善子「“6”っ!」


鞠莉「“7”!」


果南「“はち”っ!」


ダイヤ「“九”!」

 

千歌「Aqours…」

Aqours「サンシャイーンっ!!」バッ
914: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:19:28.62 ID:H5tZ89te.net
――


ザワザワ

ワイワイ


千歌「皆さん、今日はミニライブに来てくれてありがとうございましたっ!」

千歌「でも、もう少し付き合ってください!」


ワァァァ!


千歌「ふふっ…それじゃあサプライズアンコール行くよーっ!」

ルビィ「え!?」

果南「聞いてないんだけど!?」
915: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:19:55.56 ID:H5tZ89te.net
曜「実はね、千歌ちゃんと梨子ちゃんの三人で新曲を作ってみたんだ」

梨子「千歌ちゃん、なかなか作詞が上手に書けなくて」

千歌「えへへ、やっぱり海未さんのようにはいかなかったよ」

千歌「でも、曜ちゃんに一緒に手伝ってもらって。梨子ちゃんにも何度も見てもらった」

千歌「だから、私が書きたいことは全部書けたつもりだよ」

ダイヤ「いつの間に…」
916: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:20:23.22 ID:H5tZ89te.net
千歌「私たち三人の曲…」

千歌「歌っていいですか…?」


ダイヤ「はぁ…駄目なんて言うわけないでしょう」

鞠莉「そうよ!むしろ早く聴きたいくらいっ」

ルビィ「うんっ」


千歌「みんな…」

ダイヤ「しかし、アンコールに相応しいパフォーマンスでなかったら許しませんわよ?」

千歌「…はいっ!」
917: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:21:17.84 ID:H5tZ89te.net
 

千歌「それじゃあ準備はいい?」

曜「うんっ」

梨子「ええっ」


千歌「すーー…はぁ……」

梨子「千歌ちゃん…」ギュッ

曜「手、握って歌おうか」ギュッ

千歌「…ありがと」ギュウ


千歌「それでは聴いてください!私たち三人で…」


千歌曜梨子「空も心も晴れるから!」
918: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:22:25.74 ID:H5tZ89te.net
~♪


上手くいかなくて──

泣きそうになるときは

唇噛みつつ願うんだ

──明日は晴れ!

 

ルビィ「花丸ちゃん、善子ちゃん」ギュッ

花丸「ルビィちゃん、どうしたずら?」

ルビィ「なんだかルビィたちも手を繋ぎたくなっちゃって……ダメ?」

善子「ダメなわけないでしょ」ギュッ

花丸「マルも」ギュッ

ルビィ「えへへ」
919: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:23:27.07 ID:H5tZ89te.net
――私は普通の女の子。


~~~~~


千歌『みんな、おはようっ!』

梨子『おはよう』

ダイヤ『二人とも遅いですわよ!』

梨子『私が行くまで千歌ちゃん寝てて…』

千歌『えへへ…』

鞠莉『今日から心機一転頑張っていくんだから』

果南『ちゃんとしてよね、リーダー』

千歌『はいっ!』

曜『全速前進ヨーソローっ!』


~~~~~
920: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:25:34.71 ID:H5tZ89te.net
──普通星の普通星人。みんなみたいに魅力的な個性なんて何一つ持ってない。

 

船が夕焼けを渡るよ──

悩みを持ち去るように

私はまだまだ頑張れる

──消える波に語ろうか

 

果南「良い歌だね」

ダイヤ「一つ一つの言葉が心に染みますわ」

鞠莉「果南っダイヤっ!」ダキッ

ダイヤ「ちょっ、急にどうしたのです。お、重いですわっ!」

鞠莉「ふふふっ♪」

ダイヤ「ほら、果南さんも鞠莉さんに何か言ってくださいっ!」

果南「まあ、たまには悪くないんじゃない?」

鞠莉「だって、ダイヤ」

ダイヤ「ふふっ、まったく…」
921: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:26:13.09 ID:H5tZ89te.net
 

ほらもう大丈夫!──

──家まで走っていこうっ

 

~~~~~


千歌ルビィ『わぁ!』

ルビィ『これ美術の教科書で見たことある!』

千歌『美術館に来てるんだから当たり前だよ~』

花丸『お静かにって書いてあるずらっ』

千歌ルビィ『あっ…』


善子『ねえ、あっちにすごい彫刻が…!』

千歌『え、でも…』

善子『この後図書館にゲームセンター、それにアイドルショップにも行くんだからっ!』

善子『行くわよっ!』グイッ

千歌『まっ、待って~!』


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922: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:27:17.87 ID:H5tZ89te.net
──ずっとそう思ってた。何も無いって。何か無くちゃ駄目なんだって。でも…


面白いことしたくなったと──

君に伝えなくちゃ


千歌「──家に帰ったら…」


シーン…


占い師「……」

千歌「あ…」

占い師「……」ニコッ

千歌「えへへ………ぶいっ!」

千歌「精一杯の高海千歌でしたっ!」
923: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:27:41.44 ID:H5tZ89te.net
 

ワァァァァァァァ!

 

曜「千歌ちゃんっ!」ダキッ

千歌「うわぁ、苦しい…って泣いてるの?」

曜「なんだか千歌ちゃんの笑顔を見たら…」

千歌「…曜ちゃんにもみんなにもいっぱい迷惑かけちゃったよね」

千歌「本当に…」

梨子「千歌ちゃん!」

梨子「そんなの全然気にしてないよっ」

梨子「だから──」

梨子「これからもっともっと…頑張っていこうっ!」

梨子「ゼロをイチにするまで!」
925: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:28:11.98 ID:H5tZ89te.net
──でもそんなことなくて…っ!


千歌「……うんっ。でもそれじゃまだ」

梨子「え?」

千歌「ねえ、曜ちゃん梨子ちゃんっ!」

曜・梨子「…?」


──私ならきっと…。私たちならきっと…!


千歌「行くよっ!ラブライブ優勝までっ!」


──自分たちの力だけで輝けるからっ!

Fin.
926: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:29:25.83 ID:H5tZ89te.net
十一日という中期間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました
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『千歌「私に宿る9人の女神」』へのコメント

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