梨子「よっちゃんの手……」

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2: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:37:31.80 ID:lN+IH4B70.net
善子「……さて、そろそろ帰りましょ?」

梨子「……」ジーッ

  よっちゃんの手は、綺麗。 

  細い指にすべすべな白い肌、ピンク色の爪、その全てが私をとりこにする。

善子「リリー? そろそろ帰りましょう?」ギュッ

梨子「ひゃっ///」

  そんな綺麗な手が、突然私の手を握る。私の手の上によっちゃんの手があって、少し照れくさい。

善子「ひゃっ、じゃないわよ。帰りましょうって言ってるの」

梨子「……うん。帰ろっか」

  手の平から、ほのかによっちゃんのぬくもりが伝わってくる。

元スレ: 梨子「よっちゃんの手……」

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4: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:39:06.07 ID:lN+IH4B70.net
善子「明日は休みだし、今日はうちに泊まる?」

梨子「よっちゃんが良ければ、そうしたいな」

  お泊まりすれば、もっともっと、よっちゃんと手を繋いでいられる、なんて。

梨子「ふふっ……」

  たった今まで照れくさかったのに、それ以上に嬉しくなってしまう。

善子「ひゃっ、の後はニヤニヤして、変なリリーね」

梨子「だって、よっちゃんが温かいから」ギュッ

  少し強く、よっちゃんの手を握り返してみる。

善子「……? やっぱり変なの」ギュッ

  意味はよくわかってないままでも、ちゃんと握り返してくれるよっちゃん。
  そんなよっちゃんの手のぬくもりが、もっと感じられて。

梨子(やっぱり、好きだなぁ)

  肌寒い夕暮れに、私の手と胸はぽかぽかになってしまうのでした。
6: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:40:16.81 ID:lN+IH4B70.net
──────────

よっちゃんの手は、とっても器用。

善子「よっ!……ほっ!」カチャカチャ

梨子「……」ジーッ

  両手でゲームのコントローラーを持ち、親指がボタンを押していく。

善子「っ! なかなかやるわね、コイツ!」カチャカチャ

梨子「……」ジーッ

  スティックを倒す指が、ボタンを弾く指が、まるでコントローラーの上で踊っているみたい。
8: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:41:47.63 ID:lN+IH4B70.net
善子「……っと、よしっ!勝ったあ!」

梨子「……」ジーッ

善子「どう? 私の悪魔的な腕前に見惚れるばかりでしょう!」

梨子「え? ああ……うん!」

  よっちゃんの見事なコントローラー捌きは、私からすればその手を美しく映す動きでしかなくて。

善子「? ちゃんと見てた? いや見てたわよね。じーっと」

梨子「う、うん!見てたよ!さすがよっちゃんだね」

善子「そう? ふふっ、リリーに誉めてもらえたっ♡」

  その鮮やかな腕前より、コントローラーに置かれた白い指に目が行ってしまうのは、きっと仕方のないことなのです。
10: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:43:22.11 ID:lN+IH4B70.net
──────────

  よっちゃんの手は、気持ちいい 

梨子「……あ、はぁ……はっ……」

善子「リリー? 気持ち良かった?」

  よっちゃんとの情事を終え、私はベッドに寝転がる。

梨子「はっ、はぁ……うん、気持ち良かったよ、っ……」

  こんなこと誰にも言えないけれど、実はよっちゃんは手でするのがとても上手。
  よっちゃんの事しか考えられなくなる位、私のことを良くしてくれる。

梨子「はぁ、はぁ……よっちゃんがしてくれるの、やっぱりいい……」

善子「もう、変なこと言わないでよ……」

お互い初めての時も、私は恥ずかしくて上手く出来なかったのに、よっちゃんは何度も私を……。

梨子「はぁ……だって、本当だもん……」

善子「もう、終わったらいっつもこうよね」
13: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:44:59.13 ID:lN+IH4B70.net
善子「……よいしょっと」ギュッ

梨子「ん、っ……」

  ぐったりしてる私を、胸と胸が触れ合う様に、抱き寄せる。

善子「よしよし、頑張ったわね」ナデナデ

梨子「は、っ……、ぁ……」

  そして気持ち良くしてくれた手とは逆の手で、頭を優しく撫でてくれる。

善子「ふふっ、なでなで……」ナデナデ

  こうされると、私が安心できるのを知っているから。

梨子「ん…………よっちゃん、好き……」

  よっちゃんに触れられて、よっちゃんを感じる度に、私の心も体も満たされていく。

梨子「……ちゅーしたい」

  もっと、もっと、よっちゃんを感じたいの。

善子「まったく、夜は甘えんぼリリーなんだから」

善子「…………ん」チュッ

善子「ん……ちゅ……はむ……」

梨子「ちゅ、ちゅぅ……んむ…………ぷはっ」

善子「もうこんな時間だし、そろそろ寝る準備……」

梨子「……もう一回、したくなっちゃった」

善子「……ええっ」

  あと、よっちゃんはキスも上手です。
14: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:46:42.58 ID:lN+IH4B70.net
──────────

  よっちゃんの手は、あったかい。

善子「……手袋忘れた」

梨子「あらら」

  昨日はお泊まりして、今日は二人でデート。
  それなのに、今日は二人揃ってちょっと寝坊しちゃって。
  慌てて家を出たから、今になって忘れ物に気づいたみたい。……昨晩『もう一回』お願いした私も悪いんだけど。

善子「思い出したら寒く感じるわね」

梨子「どうする?取りに戻る?」

善子「……ね、リリー。左の手袋貸して?」

梨子「え、そしたら私も左手寒いんだけど」

善子「いいからいいから♪」

梨子「よくわかんないけど……はい」

善子「ありがとっ」

  差し出した左の手袋を、そのままつけるよっちゃん。……何するつもりなんだろう?
15: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:48:26.26 ID:lN+IH4B70.net
善子「……リリーっ♡」ギュッ

梨子「ひゃっ!」

  私の裸になった左手を、よっちゃんの何も付けていない右手が握って、指を絡める。
  そして、繋がった二人の手を、コートの右ポケットに入れた。

善子「こうすれば、温かいでしょ?」

  少し照れくさそうに、でもとっても嬉しそうに、よっちゃんはにっこりと笑った。
  よっちゃんのポケットの中で、私達の手が、温もりが、重なっている。

梨子「……も、もう……///」

  突然の事に、私の顔が真っ赤になってしまう。

善子「リリー照れすぎっ。好きでしょ? こういう恋人っぽいこと♡」

梨子「好き……だけど、恥ずかしいよ……///」

  こういう私じゃ恥ずかしくてできないこと、よっちゃんは私の事を考えて、笑いながらしてくれる。
  ……そんな優しいよっちゃんが好きなんだよね。

梨子「せめて、一言言ってから……」

善子「いきなりな所まで含めて、こういうの好きなんでしょ~?」

梨子「もう、からかわないでっ///」

 まだ、ドキドキして、そわそわして、でもすっごく幸せで。
  よっちゃんって、とっても温かい子なんです。
16: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:50:17.37 ID:lN+IH4B70.net
──────────

  よっちゃんの手は、ちょっと強引。

善子「リリー!次はあっちの服見に行くわよ!」グイグイ

梨子「え、ちょっと早い……」

  私を引っ張って、次から次へとどんどん進んで行っちゃう。

善子「だって、デートの時間は限られてるのよ!色んなとこ行かないと損でしょ!」

梨子「そうだけど……」

  私はもうちょっと、ゆっくり見ていたいんだけどな。

善子「……ほら、この服着てみて!」

梨子「もう、よっちゃん強引……」

善子「さ、早く早くっ!」

梨子「わ、わかった……」

  よっちゃんに服を手渡され、試着室へと押し込まれてしまう。……とりあえず着てみるか。

梨子「…………」

梨子「あ……この服」

  それは、今日よっちゃんの来ていたものとお揃いで、色違いのワンピースで。
17: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:52:07.98 ID:lN+IH4B70.net
善子「リリー、もう着た?」ガラッ

梨子「ちょっ、よっちゃん!?」

  何も言わずいきなり試着室に入ってくるよっちゃんに、たじろいでしまった。

善子「わ、すっごい似合ってる……」  

梨子「そ、そうかな……」

  でも、よっちゃんに誉められると、そんなことは忘れて嬉しくなっちゃう。

善子「うん、すっごく! ……やっぱり下見したかいがあったわね……」

梨子「え? 下見……?」

善子「今日デートだって決めた時から、ずっと楽しみで……時間ある時にリリーが好きそうなお店探したり、服探したり……とか」

善子「その……リリーが喜んでくれたらいいな……って。そう思ってたら、あっちもこっちも行きたい所だらけになっちゃった」

梨子「……よっちゃん」

  よっちゃんはちょっと強引な所もあるけれど。
  よっちゃんが私の事を考えて、私の手を引いてくれるのが、嬉しい自分がいるのも本当で。

梨子「……じゃあ、この服買おうかな」

善子「本当?」

梨子「……でも恥ずかしいから、この服着るのはお家の中だけね」

善子「えー! 」

  よっちゃんと色んな所にいけるんだもん。私も先を急ぎたくなっちゃった。

梨子「さ、次いこっか。エスコートよろしくね、よっちゃんっ」

善子「ちょ、ちょっと、待ちなさいよー!」

  二人でいるとワクワクする気持ちは、二人とも一緒なんだなって、なんとなく感じたのでした。
23: >>21 すみません修正させて下さい(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:59:05.34 ID:lN+IH4B70.net
──────────

  よっちゃんの手は、優しい。

「ヨハネ様!握手してくださいっ!」

善子「ふっ、いいわよ。愛しいリトルデーモンは可愛がってあげなくてはね……」

「キャーっ!」

梨子「…………」

  よっちゃん、けっこう女の子から『そういう意味』でも人気あって。
   街を歩いていると、こうして黄色い声をかけられることも少なくない。

モブ「ありがとうございます!これからも応援してますっ!」

善子「ええ、よろしくね」

  大きく手を振って去っていくファンの子。なんかよっちゃん、ニヤニヤしてるし……。

梨子「……ふん」

善子「ちょ、そんなに怒んないでよ。ファンの子と握手しただけでしょ……」

梨子「わかってる……」

  大好きな恋人が他の子の事見て喜んでるんだもん。わかっててもやっぱり、モヤモヤするよ……。

善子「もう、すぐやきもち妬くんだから」

梨子「……いいでしょ」

善子「そんなへそ曲げないでよ……」

梨子「…………」
22: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:57:13.17 ID:lN+IH4B70.net
  年下のよっちゃん相手に、こんな子供みたいにいじけてしまうのは。一瞬、ほんの一瞬だけ、想像してしまったの。
よっちゃんが私じゃない他の誰かの所に行っちゃう姿。……それが、頭から離れなくて。

善子「…………リリー」

  優しい声で、よっちゃんが私を名前を囁く。

善子「すき……」

  まるで子供をあやすように、私の頬を撫でる。

梨子「…………」

善子「大好き、誰よりも大好きよ。リリー……」

梨子「……っ、ぐすっ」

  いつの間にか、私の頬には少しだけ涙が流れていて、
よっちゃんの手は、それをそっと拭ってくれた。

善子「……リリー。大丈夫。私はリリーといるから」

梨子「…………うん」

  いつもは年上ぶってるけど、本当は甘えんぼで、寂しがりな私。
  よっちゃんはそんな私を好きでいてくれる。   私より少しだけ小さな手で、体温を伝えてくれる。

梨子「……ぐす、ん」

  それがどうしようもなく嬉しくて、愛しくて。私はまた、少しだけ泣いてしまった。
24: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/09(月) 00:01:27.54 ID:VxSkkDnk0.net
──────────

  日が暮れて、楽しかったデートももう終わりが近くなってきた。
  だから、最後に……。

梨子「……ね、よっちゃん」

善子「ん? どうしたの?」

梨子「この後、ちょっとだけ時間、いい?」

善子「ええ、いいけど……?」

  ……今日は、内緒でよっちゃんにプレゼントを用意しちゃいました。
  よっちゃん、喜んでくれたら嬉しいな……。
26: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/09(月) 00:03:26.51 ID:VxSkkDnk0.net
善子「ええ……?プレゼント!? 」

善子「いや、でも今日って、別に誕生日でもなんでもないけど……」

梨子「いいの、私がしたいだけだから」

善子「……?」

  リボンに巻かれたケースを鞄から取り出し、よっちゃんに差し出す。

梨子「開けて、いいよ」

  よっちゃんはそっと、リボンをほどき、ケースを開いた。

善子「……これ、指輪」

梨子「……うん」

  よっちゃんへのプレゼントは、ピンク色の宝石を付けた指輪。
  宝石の意味は……内緒です。

梨子「よっちゃんに、付けて欲しくて」

善子「え、え……」

善子「……どうしよ、嬉しすぎてわけわかんない」

梨子「喜んで、くれてる……?」

善子「喜んでるわよ! 自分でもわけわかんない位!」

梨子「そ、そう?」
47: >>27かなり細かいけど一部修正(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/09(月) 00:58:16.05 ID:VxSkkDnk0.net
梨子「ね、よっちゃん」

梨子「私に指輪、つけさせて」

善子「……ええ」

  よっちゃんは、一瞬だけ恥ずかしそうな顔をして、私に左手を差し出す。
  その薬指に、そっと、指輪をはめる。

梨子「……」

  プレゼントに指輪を選んだのは、その手に付けて欲しかったから。
私のプレゼントで、その手を飾ってみたかったから。
  ……それと、『この手は私だけを愛してくれてるんだぞ』って示したい、独占欲も少し。

梨子「……できた」

善子「…………わ、っ」

  私のはめた指輪は、彼女の左手の薬指で鮮やかに輝いていた。
  ううん、違う。指輪は彩っているだけ。私にとって、本当に綺麗に見えるのは、よっちゃんの手の方なんだ。

善子「キレイ……」

梨子「喜んでくれて、よかった」  

善子「ふふっ、ありがと、リリー」

  私を見て、笑顔を向けてくれるあなたが愛しい。

善子「……大好き」ギュッ

  私の手を握って、心を満たしてくれるあなたの手が愛しいの。

梨子「よっちゃん……」

梨子「……」チュッ

  指輪をつけた左手の薬指に、そっと、キスを落とす。

梨子「私も、大好き」

  ずっとずっと、私のこと、離さないでね。

梨子「……そろそろ、帰ろっか」

善子「ええ。今日も泊まる?」ギュッ

梨子「うん、そうするね」ギュッ

  手を繋いで、温めあって、一緒に帰ろう。
  今日くらいは、家に着いてからも握ったままでいてって、おねだりしてみようかな。


 おわり
29: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/09(月) 00:09:08.05 ID:VxSkkDnk0.net
(あとちょっとだけあります)
36: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/09(月) 00:24:11.00 ID:VxSkkDnk0.net
──────────

  よっちゃんの手は、欲しがりさん。

善子「さあリトルデーモンよ!このヨハネの手にキスをなさい!」

梨子「ええ……」

  あれから、よっちゃんは頻繁に、手の甲や手の平にキスをせがんで来るようになりました。

善子「『従魔であるリリーは悪魔ヨハネの手にキスをする』、契約にあったでしょう!」

梨子「あったかなぁ、そんなの」

  本人いわく『なんか悪魔感あるでしょ!』とのこと。して欲しいなら素直に言えばいいのに……。

梨子「……じゃあ、するね?」

  でも、本当は私も大好きなんです。よっちゃんの手にキスするの。
   私の好きなよっちゃんの、綺麗な手に触れて、感じて、味わうことができるのだから。

善子「ふふっ、いい子ね♡」

  よっちゃんの手が、指が、私の目の前へと寄って来る。

梨子「…………」

  だけどなんだか、今日はいつもと違う、変な気分……。

梨子「……」

梨子「ぺろ……っ」

善子「……!?」

  気がついたら、私は子犬みたいに、よっちゃんの手の甲を舐めていました。
37: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/09(月) 00:26:15.73 ID:VxSkkDnk0.net
善子「ちょ、ちょっと!?」

梨子「……おいしい」

善子「いやいや、何やってるの!舐めるなんて聞いてない……」

  だって、よっちゃんの綺麗な手があるんだもん、こうしたくもなっちゃうよ。

梨子「……ね、よっちゃん」

梨子「もうちょっとだけ、ちょうだい……」

善子「も、もう……いいわよ別に」

  よっちゃんから許しを貰って、手の甲を何度も舐める。舌からよっちゃんの体温と、滑らかな肌を感じる。

梨子「んむ、れろ……」

  手の甲から指へ、少しずつ舌を進めていく。

梨子「ちゅ、ん………んむ……」

  キスも交えながら、指の関節も過ぎて、爪の先へ。
  なんだか胸の奥が気持ち良くなって、頭がふわふわして……ちょっとのはずが、もう止められそうにないかも。

善子「……これ、はずかし……」

梨子「…………ん」

梨子「はむ……っ」

  よっちゃんの白くて細い指を、口に咥える。

善子「ちょ、やりすぎ! もういいでしょ!」

梨子「んちゅ……んむ、はむ」

  怒る声も、引く視線も、今は届かない。私の頭の中はもう、よっちゃんの手を味わうことしかなかった。
  唇で食むように、味も、温度も、感触もじっくりと味わい尽くす。

梨子「……ん、んぅ……ちゅぱ……」

  よっちゃんの手、指……ずっと、こうしてたいな……。

善子「……」
38: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/09(月) 00:28:33.63 ID:VxSkkDnk0.net
善子「……悪いわね。ちょっとお預け」スッ

梨子「…………え……?」

  夢中になってる私から手を引き剥がす。突然のことに、よっちゃんの向ける視線の変化に、すぐに気付けなかった。

善子「……私も、変な気分になってきた」

梨子「よ、よっちゃん……?」

  よっちゃんの目は、完全に『スイッチの入ってる』時のもので。

善子「リリー。手、出しなさい」

梨子「え、ええっ! 恥ずかしい……」

善子「人の手散々よだれでベタベタにしといて何いってるの! ほら!」

梨子「う、うん……」

善子「……」

善子「……ちゅっ、はむっ……」

梨子「…………」

梨子「……」ゾクゾクッ

  …………あれ?
  これも、悪くないかも……?


おわり
39: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/09(月) 00:31:54.92 ID:VxSkkDnk0.net
今年初SSでした
どうせ今年もよしりことダイヤさんカプばかり書いてる予定です
今年中によしりこの長めのやつをいつか書けたらいいなと思ってます
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『梨子「よっちゃんの手……」』へのコメント

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