亜里沙「一月十日は」ミカゲ「糸の日」

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亜里沙-アイキャッチ3
1: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:07:59.88 ID:hG0OB6X3.net
【七月】

\マーダマダマダマダコレカラ♪/

亜里沙(μ's…みんな可愛くて大好き♪)

亜里沙(あの衣装、私も着てみたいな…お裁縫、頑張ったら亜里沙にも作れるかな?)

ガチャ

亜里沙「ミシンってこれだよね…ミシンがあれば衣装も作れるはず♪」

亜里沙「ふーん♪ふふっふーん♪ふんふふふふんふふふんふふーん♪」ズダダダ

亜里沙「あれ?…全然できないよ」シュン

絵里「亜里沙?…何してるの?」

亜里沙「お姉ちゃん。衣装ってどうやったら作れるの?」

絵里「衣装?ミシンを使いたいの?」

亜里沙「うん…でも、ちゃんと動いてるみたいなのに全然できてないの」

絵里「これ、糸が掛かってないわよ」

亜里沙「糸?」

絵里「ええ。使わないときは外してるから…糸がないと何も縫えないわ」

亜里沙「Хорошо」

亜里沙(いきなりアイドルの衣装は難しいから、まずは簡単な物を作って練習したほうがいいって)

亜里沙「えへへ。いろいろ買っちゃった♪」

亜里沙(帰って早速練習…ん?)

チリン…

亜里沙「この音…(えっと、なんて言うんだっけ?)」

グルルル

亜里沙(白い子犬?…でも、あれをつけるのは普通…猫さんだよね?)

元スレ: 亜里沙「一月十日は」ミカゲ「糸の日」

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2: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:11:06.43 ID:hG0OB6X3.net
「こんなところまで追ってくるなんて…命が惜しくないのかしら?…それとも」

「考える知恵がない、獣だから」

亜里沙「!?(同じ顔の、女の子が二人…)」

※『アカイイト』×『ラブライブ!』

「たかが獣一匹…私が手を下すまでもないわね。ミカゲ!」

ミカゲ「はい。姉さま」

亜里沙(あっちの子はお姉ちゃんなんだ…双子の姉妹?)

「始末しておきなさい」

チリン…

亜里沙(お姉ちゃんのほう…いなくなっちゃった)

亜里沙(白い子犬は、あの女の子を威嚇してるみたい…)

ミカゲ「さようなら」

亜里沙(赤い、大きな蜘蛛の巣に…子犬が捕まっちゃった!?)

亜里沙「だめ!」

ミカゲ「…?」

亜里沙「わんこにひどいことしちゃダメ。この子、あなたのじゃないでしょ?」

ミカゲ「犬?…違います。それは、愚かな子狐」

亜里沙「きつねさん…?」

ミカゲ「贄の血の匂いはしない…けれど人とは異なる姿…あなたは…鬼?」

亜里沙「おに?」

「制服の貴女。下がっていてください」

亜里沙「えっ」

ミカゲ「!」

チャキッ

「はあっ!」シュバッ

亜里沙(蜘蛛の巣がバラバラになって…きつねさんは逃げちゃった)
3: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:13:05.51 ID:hG0OB6X3.net
ミカゲ「鬼の刻には、まだ早い…」

「待て!」

チリン…

「消えたか…」

亜里沙「Хорошо!…あなたは、サムライ?」キラキラ

「侍ではありませんが…あなたは、いったい…?」

亜里沙「絢瀬亜里沙です!来年、音ノ木坂へ行くの♪」

「私は、千羽烏月。…気をつけてください。おそらく、まだ奴らはそう遠くへは…鈴の音が聴こえましたか?」

亜里沙「すず!(それだ♪)聴こえました!」

烏月(鬼の類ではない…外国人?アリサと言ったが…)

烏月「この辺りにも悪いものがうろついている…夜は出歩かないほうがいい」

亜里沙「あのきつねさんは悪い子じゃなかったわ」

烏月「ああ、あの白狐は尾花というんです。知り合いの…友人です」

亜里沙「オバナ?…アメリカの大統領」

烏月「それはオバマです」

亜里沙「沖縄県知事?」

烏月「それは翁長(おなが)ですね」

亜里沙「巨人の投手コーチ」

烏月「字はそれで合っています。人間ではなく白狐ですが…」

【絢瀬家】

亜里沙「…っていうことがあったの」

絵里「東京にキツネがいるの?…山のほうならともかく、こんな町の真ん中に…犬だったんじゃないかしら?」

亜里沙「でもミカゲちゃんっていう女の子はキツネさんだって…センバさんって人も」

絵里「うーん…誰かが持ち込んで飼ってるのかしら?」

亜里沙「そういえば、センバさんの知り合いの人のお友達だって言ってたわ」

絵里「ああ、つまり逃げたペットを飼い主に頼まれて探してたのね?」

亜里沙「そうなのかな?」

絵里「きっとそうよ。キツネに似た犬とか、きつね色の犬とか、そういう特徴が少し誤って伝わったんじゃないかしら?」

亜里沙(言われてみれば、やっぱり犬っぽかった気がするなぁ…)

※前スレhttp://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1472810706/
7: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:15:10.70 ID:hG0OB6X3.net
【九月・音ノ木坂】

亜里沙(μ'sのおかげで廃校の心配もなくなったし…私も、来年はオトノキに入って…)

亜里沙「μ'sのメンバーに…なれるかな?」

チリン…

亜里沙「えっ。(今の音…もしかして)」

『贄の血の匂いはしない…』
『始末しておきなさい』
『…鈴の音が聴こえましたか?』

絵里「亜里沙」
亜里沙「Ой!?」

絵里「ど、どうしたの?」

亜里沙「お姉ちゃん…びっくりしたぁ」

絵里「別に驚かすつもりはなかったんだけど…ごめんね亜里沙」ナデナデ

亜里沙「ううん。…帰ろう、お姉ちゃん」ギュ

絵里「ええ♪」

亜里沙(気のせいだったのかな?…鈴の音だけなら、別に珍しくないよね…)

【十月】

ノゾミ「がっしゅく?」

桂「うん。第2回ラブライブの開催が決まって…μ'sのみんなは明日からの三連休、東京を離れて山のほうに行くんだって」

ノゾミ「ふーん。山ねえ…私たちも経観塚にでも行く?」

桂「え。…行きたいの?」

ノゾミ「私は、どちらでも構わないわ。東京も悪くないし」

桂(ノゾミちゃんには学校や私たちの町も何もかも知らない事だらけで…)

桂「私も、ノゾミちゃんがいればどこでも楽しいよ♪」

ノゾミ「…///」

チリン…

桂(ちょっと照れたみたいに…ノゾミちゃんは言葉のかわりに鈴の音で応えた)

亜里沙「…Хорошо」

桂ノゾ「えっ」

桂「あ。あなたは…えーと」

ノゾミ「絵里の妹ね」

亜里沙「亜里沙です」
9: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:17:04.86 ID:hG0OB6X3.net
桂「こ、こんにちは亜里沙ちゃん」

亜里沙「こんにちは…」ジーッ

ノゾミ「…見えてる?」

桂(…確か、前に会ったときは亜里沙ちゃんはノゾミちゃんが見えてないみたいだったけど…)ヒヤアセ

桂「ど、どうしたの?亜里沙ちゃん」

亜里沙「あの、私…鈴の音が聴こえたから、気になって…」

桂「そ、そうなんだ?…どうして気になるの?」

亜里沙「あなたは…ミカゲちゃん?」

桂ノゾ「!?」

ノゾミ「あなた…どこでその名を聞いたの?」

亜里沙「夏に…白いきつねさんと、あなたと…双子のお姉さんが一緒にいるのを見たの」

ノゾミ「私はミカゲではないわ。ノゾミよ!」

桂「ノゾミちゃん。落ち着いて…」

亜里沙「希さん?」

桂(まだミカゲちゃんが居た頃に一度会ってたんだって。ノゾミちゃんは亜里沙ちゃんが居たことに気づかなかったみたいだけど…)

桂「μ'sの東條先輩も希さんだよね」

ノゾミ「あちらは希(まれ)と書いて希ね。私は望月の望でノゾミよ」

亜里沙「お餅つき?」

桂「じゃなくて、希望の望だよ。東條先輩は希望の希だよね」

亜里沙「望のノゾミさん。わかりました♪」
11: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:18:24.83 ID:hG0OB6X3.net
桂「でもノゾミちゃんのことは、できればμ'sの九人以外の人には内緒にしてほしいんだけど…」

亜里沙「μ'sと私たちだけの秘密ですか?」

桂「うん。一身上の都合で…」

ノゾミ(今のところ、この子とμ'sの九人以外で私の姿が見える人間はいないわね。桂とか関係者は省くとして)

亜里沙「Хорошо♪わかりました!」

桂「ハラッセオ?」

ノゾミ「さっきも言っていたわね。はらしょうって何のこと?」

亜里沙「いいよ!とか、すてき!とか…いろいろです」

桂ノゾ「へー」

桂「絢瀬先輩も時々言ってるよね」

ノゾミ「異国の言葉なの?」

亜里沙「ロシア語だよ」

桂「食生活らぶらーぶ♪」

亜里沙「それはロピアです」

ノゾミ「蝦夷にある日本一広い町でしょう?」

亜里沙「それは足寄(あしょろ)」

桂「でもノゾミちゃんが、私と会う前に音ノ木坂の近くまで来てたなんて…」

ノゾミ「鬼切りなんかがしつこく追ってくるものだから…まだ贄の血をいただいていなかったし、返り討ちにするのも楽じゃないから仕方なく逃げ回っていたのよ」

亜里沙「ノゾミちゃんもおにぎり苦手なの?」

桂「も?」

亜里沙「お姉ちゃんも海苔と梅干しが苦手だから、おにぎりってほとんど食べないんです」

ノゾミ「多分あなたの言っているそれと私の嫌いなものは違うと思うわ」

桂「あはは…でも外国の人って梅干しが苦手な人は多いよね。納豆は平気だったりするのに」

亜里沙「ナットー?」

桂「食べたことない?大豆を加工した、発酵食品なんだけど…」

ノゾミ「ねばねばして糸をひくのよ。それに、ちょっと臭うわ」

亜里沙「Хорошо…ナットー、どこで食べられますか!?」
13: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:26:25.50 ID:hG0OB6X3.net
【高坂家】

雪穂「亜里沙、納豆なんて食べるの?」

亜里沙「食べてみたい♪」

雪穂「まあいいけど…こうやってかき混ぜると粘りが出るんだよ」ネバネバ

亜里沙「Хорошо!」キラキラ

穂乃果「絵里ちゃんは梅干しだけじゃなく海苔も苦手みたいだし…これもダメなんじゃない?」

雪穂「どうかなぁ…でもそんな好き嫌いがあるなんて、ちょっと意外だね」クス

【絢瀬家】

絵里「」クシュン

絵里(…お湯、ちょっとぬるかったかしら?)チャプ

絵里(でも明日からは温泉に入れるわね。楽しみ♪)ワクワク

【翌日】

雪穂「え?…編み物?」

亜里沙「うん。雪穂は穂乃果さんに何か作ってあげたら?」

雪穂「まあ、やってみてもいいけど…そんなすぐできるかなぁ?」

亜里沙「今から始めれば大丈夫だよ♪終わらなくても、そのまま続ければ冬になる前にできるでしょ?」

雪穂「まあね…亜里沙は誰にあげるの?」

亜里沙「お姉ちゃん♪もうすぐ誕生日だから」

雪穂「なるほどね。…じゃあ、やってみようか」

亜里沙「材料とか買いに行こう♪」

雪穂「うん」

【外】

雪穂「そういえば…アルパカの毛もヒツジみたいに何かの材料になるんだよね」

亜里沙「そうなの?」

雪穂「うん。種類によっては高級みたいだよ」

亜里沙「あのアルパカさんが…」

『フガッ』
『あったかーい♪』モフモフ

亜里沙「Хорошо♪」

雪穂「…何を想像した?」
15: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:28:05.22 ID:hG0OB6X3.net
桂「あれ、亜里沙ちゃんだ」

ノゾミ「今日はもう一人いるわね」

亜里沙「あ。えーと…歌丸さん?」

雪穂「え?…笑点の?」

桂「違うよ!?カツラじゃなくてケイって読むの」

ノゾミ(大丈夫かしら。あの子…)

亜里沙「花陽さんたちと同じクラスの羽藤先輩」

雪穂「(まあ、音ノ木坂の一年は1クラスしかないし…)高坂雪穂です」ペコ

桂「羽藤桂です。よろしくね♪」

ノゾミ「高坂ってことは、穂乃果の…」

雪穂「あ、うん。穂乃果は私の姉だけど」

桂ノゾ「…ん?」
亜里沙「?」

桂「えーと…もしかして、見えてる…?」

雪穂「へ?…何の話ですか?」

ノゾミ「あなた、私の声が聴こえて?」

雪穂「聴こえるけど…あなたは誰?」

桂「もしかして…吸いすぎ?」

ノゾミ「まあ、桂の一部を常に取り込んでるわけだから…限りなく現身に近い状態になっても不思議ではないわね」

ゆきあり「?」

ノゾミ「まあいいわ。私はノゾミ」

亜里沙「μ'sの希さんとは違って、希望の望のノゾミちゃんだって」

雪穂「へー。ノゾミちゃんは羽藤先輩の妹ですか?」

ノゾミ「いや、全然似てないでしょう?そもそも私のほうが年上だし」

ゆきあり「え!?」

桂「アハハ…まあ、複雑な事情がありまして。話すと長くなるんだけど…」

ゆきあり「はあ」

ノゾミ「桂は私の恋人よ!」ドヤァ

雪穂「羽藤先輩ってそういう…」

桂「何か誤解されてる気がするよ…」シクシク
16: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:29:33.67 ID:hG0OB6X3.net
雪穂「…小学生くらいに見えるけど」

亜里沙「とっても可愛い♪」スッ

亜里沙「あ、あれ?…触れない」

雪穂「!?…そういえば、なんか透けてる…?」ヒヤアセ

桂「えっと…悪い霊とかじゃないから。心配しないで」

ノゾミ「何度目よ。このやりとり…」ハァ

桂「ノゾミちゃんは平安時代くらいの人なの」

雪穂「ハハハ…じゃあ、千年くらい生きてるの?」

亜里沙「Хорошо」

ノゾミ「まあね。現身がなければ生きていると見なされないのが世の常だから、私を見ることができる人間はごく僅かだけれど」

雪穂(どこまで本気なんだか…亜里沙は信じてるっぽいけど。…実際)スッ

雪穂「ほ、ホントに触れない…」ヒヤアセ

桂「昼間は省エネモードなの。お日さまが出てるうちに実体化するのはすごく疲れるんだって」

ノゾミ「無駄に消耗したくはないからよ。まだ何があるかわからないし」

雪穂「それって、触れるようにもなれるってこと?」

桂「もちろんだよ。…じゃないと、血…じゃなかった、食事もできないし」

ゆきあり「ち?」

桂「ち、チーズフォンデュが美味しい季節だよね!」

ノゾミ「あなたたちも逢い引き?」

亜里沙「?…お肉?」

雪穂「じゃなくて、デートのことじゃない?」

亜里沙「ううん。今日は編み物でもしようかなって」

桂「好きな娘にプレゼントするの?」

雪穂「まあ…そんなところです」

亜里沙「羽藤先輩も一緒にどうですか?」ニコニコ

桂「え?…いいけど…ノゾミちゃん、マフラーとか使う?」

ノゾミ「枕?」
17: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:30:57.43 ID:hG0OB6X3.net
【高坂家】

ノゾミ「成る程ね。…なら、私が作って桂にあげれば良いんじゃなくて?」

桂「できるの?」

ノゾミ「そういうのは夜なべして編む物でしょう。夜の間なら実体化するくらい造作もないことよ」

雪穂「そういう問題でもないような…」

桂「あの赤いクモの巣みたいな糸を出したら簡単に作れちゃったり!?」

ノゾミ「しないわよ。私を何だと思っているの」

桂「蜘蛛?」

ノゾミ「死ぬまで吸い尽くされたい?」

桂「や、やめて。冗談だよ。私が悪かったってば」アワワワ

亜里沙「羽藤先輩とノゾミちゃんって仲良しだよね♪」

雪穂「そうなの?」

ほの母「ここを、こうやって…あとは、この繰り返し」

亜里沙「Хорошо」

雪穂「さすが年の功…」

ほの母「何か言った?」

雪穂「いいえ」

ノゾミ「私のほうが年上でしょう?」

桂「対抗しなくていいから(たぶん聞こえないし)」

ほの母「わからないところがあったら呼んでね」

亜里沙「はい。ありがとうございます♪」

ノゾミ「…」

桂「ノゾミちゃん?」

ノゾミ「母親って…どんな感じ?」

桂「え。…そうだなぁ。私のお母さんは器用っていうか、割と一人でいろいろできる人だったけど」

ノゾミ「ふーん。…じゃあ、桂は母親に似なかったのね」

桂「あ、ひどい」

ノゾミ「だって桂ったら、自分の食事も満足に作れないじゃない。私は桂がいるから平気だけど」

雪穂「そのうちできるようになるんじゃない?…お姉ちゃんと私も、お母さんができることできたりできなかったりして、二人あわせてやっと一人分みたいな感じだし」

亜里沙「私はお姉ちゃんに比べて、できないことが多いかなぁ…」
18: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:32:56.38 ID:hG0OB6X3.net
桂(でも…鬼切りの力を受け継いでいたら、ノゾミちゃんと仲良くなれなかったかもしれないし。これで良かったんだよね?お母さん…)

ノゾミ「桂」ギュ

桂「(あ、実体化してる)…急にどうしたの?ノゾミちゃん」

ノゾミ「私がいるわよ」

桂「…うん。ありがと、ノゾミちゃん」

桂(それでも私には、支えてくれる人たちがいたから…今度は私がノゾミちゃんの…)

雪穂「ふー。思ったより難しいね」

亜里沙「明日も明後日も頑張ろう♪」

ノゾミ「こんなはずでは…」ガクッ

桂「私たちは急がなくていいから、のんびりやろうよ」

雪穂(ホントに恋人同士なのかなぁ?…確かに見た目より昔の人みたいな感じはするけど)

ほの母「はい、これ。おみやげ」

ノゾミ「え。あ…これ何?」

ほの母「お菓子よ。二人で食べて♪」ナデナデ

ノゾミ「…ありがとう///」

桂「すみません。ありがとうございます♪」

ほの母「また来てね♪」フリフリ

雪穂(いつの間にか馴染んでるなぁ…)

ほの母「…ところで、あの子誰だったかしら?」

雪穂「今そこなの!?」

ほの母「桂ちゃんが来た時は居なかったでしょ?」

雪穂「あー。まあね…(夜になると実体化するのか)」

亜里沙「お世話になります」ペコ

ほの母「いいのよ。ゆっくりしてって♪…どうせまた穂乃果が急に合宿とか言い出したんでしょ?」

亜里沙(今回はお姉ちゃんが言い出したみたいだけど…)

雪穂(というわけで…絵里さんが帰ってくるまで、亜里沙はうちに泊まることになったよ)
19: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:36:13.06 ID:hG0OB6X3.net
【羽藤家】

桂「これ美味しいよ♪ノゾミちゃんは食べないの?」モグモグ

ノゾミ「絢瀬の絢って…」

桂「え?…亜里沙ちゃんがどうかした?」

ノゾミ「絢っていう字よ。絵里の絵もそうだけど、糸偏がついてるでしょう」

桂「糸?…あ、ホントだ」

ノゾミ「絢だけで編み目とか織り目とか織物の模様だとか、そういう意味があるの」

桂「へー。じゃあ亜里沙ちゃんに編み物ってぴったりだね♪」

ノゾミ「そうね。…絵と絢っていうのもある意味似てるけど」

桂「そっか。そう考えると綺麗な名前だね♪」

ノゾミ「桂の名前も私は好きよ。…まあ、片割れと取り違えたのはちょっと残念だけれど」

桂「アハハ…でもいいの。間違えたことも、お母さんが生きてた証だもん」

ノゾミ「そうね…」

【露天風呂】

穂乃果「たーーこのいとーは、あーなたー♪」

ことり「たこ?」

花陽「…たこ?」

【十月十日】

穂乃果「ただいまー♪」

雪穂「おかえり」

穂乃果「雪穂ー!会いたかったよー♪」ギュー

雪穂「嘘だぁ…合宿の間、家のことなんて完全に忘れてたでしょ?」

穂乃果「そんなことないよ。リラックスしてるとつい、雪穂ー!お茶!って言っちゃうくらい、いつも雪穂のこと考えてるよ」

雪穂「いや、私を何だと思ってるのよ…」

穂乃果「妹♪」

雪穂「はぁ…まあいいけどさ。…はい、これ」

穂乃果「え?」

雪穂「クリスマスまで待とうかと思ったけど(…それだと、ほかの誰かから貰いそうだし)早いほうがいいでしょ」
20: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:40:37.51 ID:hG0OB6X3.net
穂乃果「なになに?プレゼント?雪穂が、私に!?」

雪穂「いらないんだったら別に」
穂乃果「いるいる!開けていい!?」

雪穂「…どうぞ」

穂乃果「わあ、ふかふか♪…えっと、毛糸の…ぱんつ?」

雪穂「どう見てもニット帽でしょ!?穿けるもんなら穿いてみてよ!」プンプン

穂乃果「冗談だよー。もしかして、これ雪穂が編んだの?」

雪穂「ま、まあね。何ていうか、練習?何事も経験って」

穂乃果「あったかーい♪…えへへ。ありがと雪穂!大好き♪」ギュー

雪穂(うん…私も。大好きだよ。お姉ちゃん///)ギュ

【翌日・一年教室】

陽子「はとちゃーん!三連休の間いったいどこの女と過ごしたの!?電話もすぐ切っちゃうし」クスン

桂「え、女の子限定なんだ?」

陽子「ふふん。名探偵・奈良陽子の嗅覚を甘く見てもらっちゃあ困るわ。はとちゃんってば最近、ほかの女の匂いが…」クンクン

桂「嗅がないで。恥ずかしいから…」

ノゾミ(匂いというか、居るけど…)

陽子「この微かに香る甘い匂い…怪しい」クンクン

桂「これじゃないかな?…はい、陽子ちゃん。おすそわけ」

陽子「あら、穂むらのお菓子」

桂「知ってるの?」

陽子「そりゃ有名だもの。江戸の味を未来へつなぐ…和菓子ひとすじ三百年、神田・穂むら!」

花陽「穂乃果ちゃん効果もあるよね」

凛「μ'sのおかげでますます有名になったにゃ♪」

陽子「でも!私はお菓子より、はとちゃんとの甘い生活が欲しいのっ!」

桂「じゃあお菓子、持って帰ろうかな…」

陽子「あーん!意地悪しないでー。はとちゃーん」

真姫(朝から何やってるんだか…)カミノケクルクル
21: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:46:04.48 ID:hG0OB6X3.net
【十一月】

希「エリち、そのマフラーお気に入りやね」

絵里「まあね♪…だって、亜里沙が初めて私のために」

にこ「もう十回くらい聞いたわよ」クス

海未「ダイエットです!」

穂乃果「うぅ…」シクシク

にこ「…あっちは大変みたいね」

ドタバタ

穂乃果「新米だよ?炊きたてだよ?」

花陽「…」フルフル

ノゾミ「…まったく。私だって目の前のごちそうを随分我慢しているっていうのに」

桂「アハハ…そうだね」

ノゾミ「桂。…針」

桂「う、うん」

桂「…っ、どうぞ。ノゾミちゃん」

ほのぱな「!?」

穂乃果「あ、あれ?前に進めない…」

花陽「赤いネットみたいなのがあるよ…?」

ノゾミ「捕獲完了。さ、帰るわよ」

穂乃果「そんなぁ!?ひどいよー><」

ノゾミ「これ以上ひどい姿になりたいの?」

穂乃果「うぐっ」

花陽「ああ…私の、ごはん…」シクシク

海未「ご苦労様でした。…助かります」

ノゾミ「くだらないことに力を使っちゃったわ」

穂乃果「食べた後でちゃんと走るつもりだったのにー」

海未「羽藤さんが身を削って止めてくれたから良かったものの…」

桂「いえいえ(…たまにはノゾミちゃんに血をあげないといけないし)」

海未「穂乃果。花陽。今度は二人にしっかり身を削ってもらいますからね!」

ほのぱな「…はい」ガクッ
22: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:48:13.54 ID:hG0OB6X3.net
【十二月】

にこ「どーよ?」

凛「すっごいにゃー♪」

真姫「本当にオーブン無しで…こんな本格的なローストビーフができるのね」

絵里「さすがにこね」

桂「ふむふむ…」カキカキ

ノゾミ(牛の肉を食べるなんて…物好きね)

亜里沙「この紐みたいなのって、あったほうがいいんですか?」

雪穂「たこ糸だね」

にこ「基本的には形を崩れにくくするのが目的だけど、あると無いでは全然違うわよ」

桂ありまきりん「へー」

にこ「たーーこのいとーは、わーたしー♪」チョキチョキ

ノゾミ「たこ?」
23: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/01/10(火) 19:49:04.73 ID:hG0OB6X3.net
【一月十日】

桂「な、なんとかできた…かな?」

ノゾミ「もう御節料理の時期も過ぎたわよ」

桂「十五日の小正月までは松の内だからいいの。早速切ってみようよ♪」

ノゾミ「お待ちなさい。きちんと中まで火が通っているか確認したの?」

桂「あ、そういえば…矢澤先輩はお肉に金串を刺してたっけ」

ガタッ パタン

桂「たこ糸って紐だよね?」

ノゾミ「知らないわよ。糸っていうんだから糸じゃないの?」

桂「そっか。…金串ないからフォークでいいよね?」

ノゾミ「何でもいいわ」

プス

桂「うわ、流血事件だ…」

ノゾミ「もう少し火を通したほうがいいわね」

桂(たこ糸に牛肉の血が染みて…)

桂ノゾ「…」

「アカイイト」



おわり
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