【SS】From DDW, 2 months later

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ルビィ-アイキャッチ11
1: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:25:17.33 ID:ZMQJhWBn.net
「ルビィ先輩みたいになりたいんです」


追い詰められた私が口をついてしまった結果がこれだ

元スレ: 【SS】From DDW, 2 months later

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2: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:25:43.18 ID:ZMQJhWBn.net
黒澤ルビィは可愛い
誰もが口を揃えて言うだろう

だが私はこうも添えたい
ルビィ先輩は美しいのだと
3: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:26:19.07 ID:ZMQJhWBn.net
廃校が決定した浦の星だが、入学は両親とも快諾してくれた

思慮の浅いミーハーな人間と嘲笑してくれて構わない

私はAqoursと共にアイドルがしたくて志望校を決めた
4: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:26:45.33 ID:ZMQJhWBn.net
アイドル部の先輩は優しかった

彼女達はそれぞれで活動をしたり、ユニットを組んだりしていたが
私のような後輩も含めてひとつの部活として扱ってくれた
5: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:27:45.15 ID:ZMQJhWBn.net
部の一員として過ごすうちに、ルビィ先輩は「Aqoursの黒澤ルビィ像」と少し印象が違うように思えた

落ち着いた物腰と育ちの良さを感じさせる綺麗な所作
的確な指摘や指示をキリリと澄んだ声と表情で飛ばす様はむしろ彼女の姉のような面影を見せる
6: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:28:39.44 ID:ZMQJhWBn.net
アイドルなんだからキャラを作るのは当然なのだろうと思っていたがそれはまた違うようだ

ひとたび部活を離れればステージで見せていた愛嬌の権化そのもので
練習中の凛々しい振る舞いはなんだったのかと言わんばかりの慌てふためき弱気っぷり

他の先輩たちには良いように弄ばれて泣きそうになる始末である
7: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:29:03.02 ID:ZMQJhWBn.net
むしろこちらが自然体なのかと不思議に思う一方で、私はその時折見せるクールな『ルビィ先輩』に強く惹かれた
8: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:29:39.34 ID:ZMQJhWBn.net
そして私はなぜか屋上にルビィ先輩と2人


いや、なぜかというのは白々しい

休憩中に部室を離れるルビィ先輩をそっとつけたのだ
9: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:30:22.55 ID:ZMQJhWBn.net
ルビィ「あれ、どうしたの?忘れもの?」

先輩に気付かれて、声をかけられ…

ああ、何も考えて無かった
ただ何となく身体が勝手に動いてしまった

なにか言わなくては、思考が回らない
先輩の鮮やかな髪が陽射しと海によく映える──

───────────────
10: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:31:11.68 ID:ZMQJhWBn.net
───────────────


「ルビィ先輩みたいになりたいんです」

ルビィ「えっ…?」


驚いた
まさか自分が後輩にそんなことを言われる日が来るなんて
11: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:32:03.62 ID:ZMQJhWBn.net
「いや、えっと…先輩のやるときはしっかりしてるとこスゴイって思います!堂々としてたり、ステージではキラキラしてて…みんなに愛されてて──あの、はい…」


ルビィ「えー、うそー?誰の話してるのそれ?」クスクス


素直に嬉しい、そして可愛らしく思う
そして何より深い親近感を覚える


ルビィ「すっごく嬉しい。ありがとう。」

ルビィ「でもやめたほうがいいよ、そういうの」


彼女はかつての私だ
12: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:33:00.69 ID:ZMQJhWBn.net
ルビィ「私もね、昔お姉ちゃんみたいになりたくって色んなこと真似してて──」


ルビィ「でもそれって凄い疲れちゃうんだよね。だって別の人間だもん、なりようがない」


ルビィ「そうやっていくうちに、『ああ私はダメなんだ、出来ない人間なんだ』って…きっといつかそうなっちゃう」


ルビィ「あなたにはあなただけのスペシャリティがあるはずだよ。誰かの真似じゃない、あなただけの。」


───────────────
13: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:37:21.41 ID:ZMQJhWBn.net
───────────────


ルビィ「あなただけのスペシャリティがあるはずだよ?誰かの真似じゃない、あなただけの。」


ルビィ「…なーんてね、偉そうに言ったけど私の言葉じゃないんだ。でも友達がこう言ってくれたおかげで私も少しは変われたんだと思うの。」


そう言って少し遠くに視線を移す先輩はやはり美しかった

そういうことだったのか

私が惹かれたルビィ先輩は、その"友達"のことを
その友達の言葉を、思い出を、信念を馳せているときの黒澤ルビィだったのだ
14: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:38:30.31 ID:ZMQJhWBn.net
ルビィ「私はあなたが思ってくれるような立派な人間じゃないけど…でも私はもう自分を卑下しない。胸を張るの。」


ルビィ「もしちょっとでも先輩らしく見えたなら──きっとそういう気持ちとか…雰囲気の問題じゃないかな?」


だからあなたも自信を持ってね、と微笑みかける彼女の表情はルビィちゃんともルビィ先輩とも違うものだった
15: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/02/14(火) 11:41:00.90 ID:ZMQJhWBn.net
ルビィ「んー!!おひさまキラキラ、海はとってもシャイニーで気持ちいいね!こんな日はつい屋上に来ちゃうけど── そろそろ戻ろっか?」


浦の星は入学希望者の募集を停止した
来年になっても私には後輩が出来ない

それはつまり黒澤ルビィの後輩は後にも先にも私だけということだ


その一点においてのみ、私は勝っている

いつか帰ってくるかもしれない "ご友人" に会ったとき
このことを思いっきり自慢したらどうか思いっきり悔しがって欲しいと、そう思う


終わり
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