曜「馬鹿だな私。ちょっと優しくされただけなのに一人で勘違いしちゃってたみたい…ごめんっ」鞠莉「…あっ」

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ようまり-アイキャッチ2
2: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/03/04(土) 16:05:14.56 ID:qPAfHL4x.net
突然、曜の目から涙が溢れた。
あまりにも意外で、思ってもみなくて…曜が泣いていると気づくまで数秒を要してしまった。

泣いた理由は、わからない。
傷つける言葉を言った覚えはないし、まして喧嘩をしていたわけでもない。
本当に、何気ない会話をしていただけで、振り返ってみても思い当たるところがなにもない。

だけど、曜は泣きながらこの場を去ってしまった。
あの元気な曜が。
前向きで何事にも一生懸命で、少し繊細すぎる所もあるけれど、いつだってみんなのために頑張ってくれた、明るくて優しい曜が。

泣いた理由は…わからない。
けど、その原因はきっと自分にあるのだろう。
ここには私と曜の二人しかいなかったのだから。
その事実が、ひどく自分を狼狽えさせた。

元スレ: 曜「馬鹿だな私。ちょっと優しくされただけなのに一人で勘違いしちゃってたみたい…ごめんっ」鞠莉「…あっ」

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4: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/03/04(土) 16:07:02.58 ID:qPAfHL4x.net
ダイヤ「鞠莉さん?」

果南「ちょっと鞠莉、大丈夫?」

鞠莉「……」

ダイヤ「鞠莉さんっ!」

鞠莉「えっ…あっ、ごめん2人とも。ちょっと考え事しちゃった!」アハハ…

果南「普段あまり考えない感じの鞠莉がぼんやりしちゃって、珍しいね」

ダイヤ「人の事が言えますの?あまり考えていないのは、果南さんのほうじゃないですか?」

果南「むっ、酷いなぁダイヤは。考えすぎて頭でっかちの生徒会長どのに言われたくないーっ」

ダイヤ「それどういう意味ですの!?鞠莉さんも黙ってないでなんとか言ったらどうなんですか!?」

鞠莉「うん…」

果南(これは)

ダイヤ(重症ですわね)
7: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/03/04(土) 16:09:55.93 ID:qPAfHL4x.net
ダイヤ「鞠莉さん、なにかあったのでしょう。話してください」

鞠莉「えっ、あ、ごめんダイヤ。本当に心配ないよ」

果南「自分でわからないかな。今の鞠莉、脱け殻みたいだよ?私たちはお互い内緒事は無しだって、3人で決めたでしょ」

鞠莉「っ……で、でもっ」

果南(ダイヤ)メセンデ

ダイヤ(ええ)アイズ

かなダイ「ギルティーッ!(だよ!)(ですわ!)」

鞠莉「!?」
8: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/03/04(土) 16:12:00.09 ID:qPAfHL4x.net
ダイヤ「2対1のギルティ宣告、有罪確定です。観念して話してください。隠し事は無しですわ」

ダイヤ「もちろん、言い辛いことを無理にとは言いません。ですがーー」

果南「私もダイヤも、背中合わせはもうイヤだよ。どんなことでも3人で一緒に背負っていく、でしょ?」

鞠莉「…!」

鞠莉「うん…そう、だね」

鞠莉「ごめん、2人とも。自分でもなにがどうなったのかわからないんだけど、聞いてくれる?」

ーーーーーーーーーー
9: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/03/04(土) 16:15:35.02 ID:qPAfHL4x.net
曜「はぁ、やっちゃったなぁ」トボトボ

曜(…別に、ショックを受けるようなことじゃなかったのに)

曜(いつもみたいに鞠莉ちゃんとおしゃべりしてただけで、傷つくことを言われたわけじゃない。そもそも鞠莉ちゃんはそんなことする人じゃない)

曜(今日だって、コーヒーを飲みながら、色んな話をして。楽しいな、もっと一緒に居たいな、そばに近づきたいなって、思ってたのに)

曜(……なのに、胸がチクっとしたと思ったら、焦りと不安がじわじわと広がっていって、止められなくて)

曜『馬鹿だな私。ちょっと優しくされただけなのに一人で勘違いしちゃってたみたい……』

曜(あんなこと言って逃げ出してきちゃった。泣いてるところも見られちゃったし、ああもう、頭の中がぐるぐるして、何が何だかーー)
10: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/03/04(土) 16:18:00.90 ID:qPAfHL4x.net
鞠莉「曜」

曜(明日から、一体どんな顔すれば)ブンブン

鞠莉「曜っ!」ガシッ

曜「へっ?うわっ!」コケッ

鞠莉「危ない!」グッ

曜「うわっとと……え、鞠莉、ちゃん!?」

曜(バランス崩したところを、鞠莉ちゃんに抱きしめられる形になって…!?)

鞠莉「ごめん、ごめんね。泣いてる曜をひとりにしちゃって…!」

曜「…鞠莉ちゃん」

ーーーーーーーーーー
11: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/03/04(土) 16:22:19.56 ID:qPAfHL4x.net
鞠莉「実は曜が出て行ったあと、果南とダイヤが部屋に来てね」

鞠莉「私、びっくりしちゃってその場から動けなかったんだけど、見かねた2人が背中を押してくれてようやく立ち直れたの。遅れてしまって、ごめんなさい()」

曜「っ、2人は、何て?」チクッ

果南『大切な後輩を泣かせておいて、追いかけないことが一番のギルティだよ』

ダイヤ『そうですわ。早く追いかけて、落ち着いて話をしてごらんなさい。朴念仁さん』

曜「ギルティ…?あと、ぼ、朴念仁って」

鞠莉「2人の言う通りね。ごめんなさい。突然のことで真っ白になっちゃったとはいえ…」

曜「っ、そんなことないよ!ただ、私が取り乱しちゃっただけで」

鞠莉「それにもう一つ、曜には謝らなきゃいけないことがあるの」

鞠莉「私、その……曜を傷つけることしちゃったの、かしら」

曜「!」
12: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/03/04(土) 16:26:01.66 ID:qPAfHL4x.net
鞠莉「ごめんなさい。謝りに来ておいてこんなのおかしいんだけど、いくら考えてもわからないの。曜がなんで悲しんでいるのか、あの言葉の意味はどういうことなのか」

曜『ちょっと優しくされただけなのに一人で勘違いしちゃってたみたい……』

曜「あ、あれは!」

鞠莉「聞いて。曜は、自分の事よりも周りの誰かのためを考えてくれる」

鞠莉「でも、自分を置き去りにして、気づかないうちにいっぱいいっぱいになっちゃうところがあるわ」

鞠莉「ぶっちゃけトークもしたし、最近では一緒に過ごす事も増えたから、かな。曜のことをわかったつもりになっていて、結局肝心な所を見落としていたのね」

鞠莉「辛い気持ちに気づいてあげられなくて、本当にごめんなさい」

曜「違う!違うよ!鞠莉ちゃんは謝る事ないんだよ!私がしっかりしなかったから…!」

鞠莉「だけど、それでもやっぱりわからないの。ねぇ曜。さっき言った『勘違い』って、どういう意味なのか教えてくれる?」

曜「あれは、そのーー」

鞠莉「言いにくい事だと思うわ。だけど、背中合わせはもうイヤなの。知らない所で、曜に悲しんで欲しくないの。お願い、私に話して」ギュ

曜(抱きしめる腕に力が入ってる。鞠莉ちゃんの身体が、震えている)

曜(本当に、なにやってんだろう私は)

曜「……ごめんね鞠莉ちゃん。話すよ」
13: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/03/04(土) 16:27:39.15 ID:qPAfHL4x.net
曜「私ね、鞠莉ちゃんと、もっと仲良くなりたかったんだ」

鞠莉「私と、もっと?」

曜「うん。鞠莉ちゃんは凄いよ。可愛いし、みんなから頼りにされてるし、理事長として大変な仕事をこなしながら、勉強やスクールアイドルも頑張って、仲間を大切にして」

曜「私なんかのことも気にかけてくれて…本当に嬉しかった。言葉で表せないくらい、大好き」

曜「だから、欲張りになっちゃったんだ。鞠莉ちゃんともっと仲良くなりたい。鞠莉ちゃんのことをもっと知りたい。鞠莉ちゃんの大切な人になりたいって、思っちゃって」

曜「でも、鞠莉ちゃんのことを知れば知るほど、果南ちゃんとダイヤさんの存在が大きいんだって気づいて。私は2人みたいには鞠莉ちゃんと仲良くなれないんだなって。そんなことが頭を駆け巡って」

曜「果南ちゃんもダイヤさんのことも大好きなのに…そんなこと思いたくないのに、2人に嫉妬した挙句、あんなこと言って、鞠莉ちゃんからも逃げ出して」グスッ

曜「ごめんなさい。私の欲張りに巻き込んじゃって、ごめんなさい……!」

鞠莉(……)
14: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/03/04(土) 16:32:42.73 ID:qPAfHL4x.net
鞠莉「ギルティ!」ぐにっ

曜「ふひゃあ!?」

鞠莉「ギルティでーす!この前も、好きなら好きと!本音でぶつかりなさいと!言ったでしょうがー!」ウリャウリャウリャー

曜「ひょ、らめ、うわぅぉ!な、なにするのさ!」バッ

鞠莉「曜のほっぺを堪能させてもらいました♪それで、私が受けたショックはチャラにしてあげまーす!」フフッ

鞠莉「ーーだから、次は曜の番よ」スッ

曜「えっ、と?」

鞠莉「鈍いなぁ。私も、曜が大切だよ。曜と仲良くなりたいし、曜の可愛い所をもっと知りたい」

鞠莉「だから、もっと2人で色んなことをしましょう。これからもよろしくね、曜」

曜「あ…鞠莉、ちゃん…!」

鞠莉(感極まって飛び込んでくる曜を、私は手を広げて受け入れた)

鞠莉(その身体は普段の曜からは想像出来ないほど小さくて、力を入れたら壊れてしまいそうで)

鞠莉(とても愛おしく、思えた)

…………………

曜「ふふっ、それにしてもさすがダイヤさんだね、朴念仁とは、うまいこと言うなあ」

鞠莉「それなんだけどね。その、ボクネンジンってどんな意味なの?その場で質問できる雰囲気じゃなくてスルーして来ちゃったんだけど」

曜「鞠莉ちゃんも知らないことがあるんだね!」

曜「あはは、知らないなら自分で考えてみて。そっかあ。鞠莉ちゃんは朴念仁かぁ。ふふっ」
チョットソレドウイウイミナノ オシエナサイ ヨウ!
アハハハ!ヤダヨー

ーーーーーーーーーー
15: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/03/04(土) 16:34:44.82 ID:qPAfHL4x.net
曜(次の日。鞠莉ちゃんと2人で果南ちゃんとダイヤさんに謝りに行った)

曜(笑って許してくれたけど、2人とも散々いじられちゃった。果南ちゃんはともかく、ダイヤさんまで乗ってくるなんて…)

曜(でも、あれからみんなとは更に仲良くなれたような気がする。果南ちゃんは思っていたよりずっとロマンチストだし、ダイヤさんも意外に天然なことがわかった)

曜(反対に、私の知られてなかった部分を知られているんだろうなと思うと、少し恥ずかしいけど…)

曜(そして今日も私は)コンコン

曜「鞠莉ちゃん、失礼します」

鞠莉「待ってたわ、さあ入って。いまコーヒーを淹れるわね」

曜(コーヒーの香りが満ちたこの部屋で、あなたと)

おわり
16: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/03/04(土) 16:38:15.36 ID:qPAfHL4x.net
元ネタはとあるネタスレですが、書いてる途中にスレ落ちしたので再掲させてもらいました
お目汚し失礼しました
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『曜「馬鹿だな私。ちょっと優しくされただけなのに一人で勘違いしちゃってたみたい…ごめんっ」鞠莉「…あっ」』へのコメント

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