絵里「のぞにこの関係」

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絵里-アイキャッチ7
1: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/06(水) 20:28:36.56 ID:nvuC9FZE.net
絵里「についてちょっと聞きたいことがあるんだけど」

真姫「・・・ねえ、私作曲に集中したいからってことで音楽室にこもろうと思ったのに、なんだあなたがいるのよ」

絵里「そんなことはどうでもいいでしょう?」

真姫「そんなことって・・・」

絵里「とにかく、作曲の前に少しだけ時間をちょうだい。のぞにこについて、ならあなたも興味あるでしょう?」

真姫「な、なんでよ。イミワカンナイ」

絵里「まあ、ひとまずは私の話を聞いてもらえるかしら」

真姫「・・・」

元スレ: 絵里「のぞにこの関係」

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5: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/06(水) 20:36:49.41 ID:nvuC9FZE.net
ー回想ー

絵里「希、今週の日曜日に服を買いに行かない?」

希「え?ああ、ごめんな、エリち。今週の日曜日だけはちょっと、ね」

絵里「あら、そう?」

希「うん。ほんま、ごめんな、エリち」

絵里「ううん。いいのよ、気にしないで」





絵里「さて、希がトイレに行ってる間に予定表、と」

絵里「む!日曜日にしっかりマークがつけられているじゃない。いったいなにかしら。私の誕生日はまったくと言っていいほど違うし、私と希が出会った記念日?いや、それも違うわね」

絵里「ま、まさか!私以外の子と用事があるっていうの!?」

絵里「・・・これは、要確認ね」




ー今ー

真姫「あなた、希に関しては本当に怖いわね」

絵里「?なんのことかしら?」

真姫「自覚がないならそれでいいわよ」
6: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/06(水) 20:47:16.41 ID:nvuC9FZE.net
ー回想ー

絵里「さて、希が部屋から出てきたわ。お昼前ってことはお昼は外ですませるってことかしら」

絵里「・・・それになんだか、今日はちょっとオシャレしてる気がする」

絵里「どういうこと?いったいだれと会うっていうの?」



希「・・・」

絵里「駅前で待ち合わせ。まさか彼氏とかじゃないわよね?」

絵里「いやぁ、それにしても希は突っ立ってるだけで絵になるわね。ことままの風景を持って帰りたいぐらいよ」

希「!」ブンブン

絵里「希が手を振ったわ!いったい待ち合わせの相手は・・・」

にこ「ごめん、待たせちゃった?」

希「ううん。ちょっと前に来たとこやで」

絵里「・・・にこ?」

希「じゃ、いこっか」

にこ「そうね」
7: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/06(水) 20:54:25.74 ID:nvuC9FZE.net
ー今ー

絵里「とゆーことがあったの」

真姫「・・・えっ!続きは?」

絵里「昼ごはんを一緒に食べて、そのあとショッピングをして、ちょっとゲームセンターで遊んで、わかれてたわ」

絵里「まあ、会話もほとんど聞こえなかったし、なによりあまりのショックにボーッとしてたから、あまり参考にはならないと思うから、そこはあまり気にしないで」

絵里「そんなことよりよ!おかしいと思わない?」

真姫「ちょっと、大声出さないでよ。今の話を聞く限り、普通に遊んでただけなんじゃないの?」

絵里「いや、どう考えてもおかしいでしょう?希は、わざわざ遊びの予定を予定表にマークするようなことはしないわ。それに、服だって絶対にいつもより気合が入ってたし」

真姫「た、たまたまじゃないの?」
9: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/06(水) 21:05:38.85 ID:nvuC9FZE.net
絵里「・・・真姫。あなたは、本当にそれでいいの?」

真姫「な、なにがよ。それに、なんで私にそんな話するのよ」

絵里「・・・察しが悪いわねぇ。私は、同盟を組もうという話をしているの」

真姫「・・・」

絵里「私は希が好き。私が希に声をかけられて、救ってもらったっていうのもあるけど、もう、そんな恩とかじゃない。私は、希が好きなの」

真姫(そ、そんなにはっきり言われたら、こっちまでドキドキしちゃうじゃない)ドキドキ

絵里「で、あなたはにこが好き」

真姫「・・・ヴェ!」

真姫「ちょ、ちょっと、今なんて・・・」

絵里「ん?ちょっと、まだそこなわけ?」

真姫「そ、そこってなによ」

絵里「はあ。まったく。好きなんでしょ?にこのこと」
13: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/06(水) 21:16:02.97 ID:nvuC9FZE.net
真姫「わ、私は、べつに・・・」

絵里「・・・」ジッ

真姫「・・・」

絵里「・・・」ジーー

真姫「うぅ」

絵里「・・・」ジーーーーー

真姫「わ、わかったわよ!認めるわ!たしかに、私はにこちゃんが好きよ!あんな愛くるしい姿してるんだもの、仕方ないでしょ!」

絵里「よろしい。さて、じゃあ話を進めるけど、あなたにはにこから例の日曜日になにをしていたか聞いてほしいの」

真姫「え?だから、普通に遊んでただけなんでしょ?」

絵里「いいえ、もう同盟を組んだ仲だから言うけど、希になにしてたのか聞いたら、気づいたらお風呂でどこから先に洗うかの話になっていたの。恥ずかしいけど、私じゃ希が誤魔化そうと思ってる話を聞き出すことはできないわ」

真姫「・・・たしかに、それを聞くとちょっと怪しいわね。わかったわ。私の方からもにこちゃんに聞いてみるわ」
18: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/06(水) 22:06:18.74 ID:nvuC9FZE.net
ーストレッチ中ー

真姫「ね、ねえ、にこちゃん。先週の日曜日ってなにしてた?」

にこ「藪から棒になによ」

真姫「え?い、いや、ちょっと気になって」

真姫(にこちゃん、藪から棒なんて言葉が使えるのね!すごいわ!)

にこ「まあ、いいけど。えーっと、先週の日曜日?あー、そうね。ずっと家にいたわよ」

真姫「え!?」

にこ「なんでそんな驚いてんのよ。私が家にいたら悪いの?」

真姫「いや、そうじゃないんだけど。ほら、にこちゃんって遊びに行ったりとかしないのかなーって」

にこ「・・・真姫ちゃん、なんか今日は変よ?なにかあったの?」

真姫「え!?そ、そんなことないんじゃない?」

にこ「ふーん?」ズイッ

真姫「・・・」

真姫(うわぁ!にこちゃんの顔が近い!かわいい!)

にこ「・・・まあ、いいや。さ、ストレッチ続けましょ」

真姫(にこちゃんもなかなか強敵そうね)
24: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/07(木) 16:00:18.90 ID:XEXlosDI.net
絵里「で?どうだったの?」

真姫「結論から言うと、成果はあげられず、よ」

絵里「と、言うと?」

真姫「多分あなたの希のときと一緒よ。煙に巻かれちゃったわ」

絵里「ふうむ、やっぱり二人の間にはなにかあるみたいね」

絵里「仕方ないわね。あまり関係者を増やしたくはないけれど、μ'sの中で空気を読めない二人に協力してもらいましょう」
25: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/07(木) 16:06:05.54 ID:XEXlosDI.net
凛「ラーメン奢ってくれるってほんと?」

真姫「ええ、まあ、学食の安いやつだけどね」

凛「わーい!じゃあ、さっそく行くにゃー」スタコラサッサ

真姫「ちょっと待ちなさい!」ガシッ

凛「にゃ?」

真姫「どうしてなんの見返りもなく奢ってもらえると思ってんのよ」

凛「?」

真姫「はあ。まあ、いいわ。凛には今から言うことをやってほしいの」

凛「わかったにゃ!それで?凛はなにしたらいいの?」

真姫「いい。にこちゃんにね・・・」
26: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/07(木) 16:20:52.46 ID:XEXlosDI.net
凛「にーこちゃーん!」

にこ「凛?わざわざ三年の教室まできてどうしたのよ」

凛「うん。ちょっと聞きたいことがあって!」

にこ「?なに?」

凛「にこちゃんって先週の日曜日なにしてたの?」

真姫(ストレートに聞き過ぎよ!)

にこ「・・・」キョロキョロ

真姫(危ない!)ササッ

にこ「・・・」

真姫(ば、ばれてない、わよね)

にこ「・・・先週の日曜日は、ずっと家にいたわよ」

凛「それで、なにしてたの?」

にこ「え?えっと、家事とかよ」

凛「そうなんだー!にこちゃんえらいにゃあ!」

にこ「あ、当たり前じゃない!アイドルたるもの、料理ぐらいはできて当然よ!」

凛「やっぱりにこちゃんはすごい女の子してるにゃあ。凛はまだ可愛い服もあんまり持ってないのに」

にこ「それなら、ついこの前希と行ったお店が・・・」

凛「え?にこちゃん希ちゃんと服買いに行ったりするの?」

にこ「え、あ、ま、まあね。同じ高三だし」

凛「ふうん。でも、絵里ちゃんは一緒じゃなかったんだね」

にこ「う・・・」

凛「にこちゃん?」

にこ「こ、今度そのお店に連れて行ってあげるわよ。ごめん、次私移動だから。もう行かなきゃ」

凛「え?うん」
28: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/07(木) 16:29:01.35 ID:XEXlosDI.net
真姫「今はっきりとわかったわ。あれは、黒ね!」

絵里「でしょ?あまりに怪しいわ」

真姫「でも、二人の関係についての核心はつけなかったわね」

絵里「さて、じゃあ二本目の矢を用意しましょうか」



穂乃果「購買の限定10食カツサンドくれるってほんと?」

絵里「ええ、ほら、ここに」

穂乃果「わーい!ありがとう!」

絵里「・・・」ヒョイ

穂乃果「・・・あれ?」

絵里「これがほしいなら私が言うことを実践してくれるかしら」ニコ
34: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/07(木) 23:13:29.94 ID:XEXlosDI.net
穂乃果「希ちゃーん!」

希「あれ、穂乃果ちゃん。高三の教室にいるなんて珍しいなぁ」

穂乃果「ねえねえ!希ちゃん!希ちゃんとにこちゃんって、仲良いの?」

希「・・・ふぅん?なんでそんなこと聞くん?」

穂乃果「パンのために!」

絵里(あ、あのアホー!)

希「ああ、それならウチが買ったるから、もう気にせんでええで」

穂乃果「え!?本当!ありがとう、希ちゃん!」

絵里「あ、あの・・・」

希「エリち、あとで話があるから」

絵里「・・・はい」
36: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/07(木) 23:23:48.91 ID:XEXlosDI.net
希「んで?最近ウチらのことをこそこそ嗅ぎ回ってるようやけど、なんでなん?」

絵里「そ、それは、その・・・」

希「にこっちとは友だちや。べつにそれだけ。他になんか聞きたいことある?」

絵里「い、いや、それは・・・」

希「もう、これが最後やで?」

絵里「じゃ、じゃあ、聞かせてもらうわ!なんでにこと遊んでいたのを隠したのよ?なにかあるんでしょ?」

希「・・・ごめん。こればっかりはエリちにも言われへん。とにかく、もうこれで終わりやからね」
44: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/08(金) 17:23:23.35 ID:PkZUk6w8.net
絵里「・・・」

真姫「で?もう諦める?さすがに、ただごとではないような感じがするわ」

絵里「だめ・・・」

真姫「・・・とは言っても、もう策もないでしょ?」

絵里「だめよ、希は私のなんだから・・・」

真姫「はあ、マッタクー。付き合わされる身にもなってよね」

絵里「え?まだ、付き合ってくれるの?」

真姫「当たり前じゃない。私たちは仲間なんだから」

絵里「真姫・・・」

真姫「うーん、でももう私からにこちゃんにできることはなさそうだし」

絵里「・・・そうだ!こういうときは逆転の発想よ!」

真姫「逆転の発想?」

絵里「そう。私がにこにいって、あなたが希の方にいくの」

真姫「やってみる価値はありそうね」
45: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/08(金) 17:43:39.69 ID:PkZUk6w8.net
真姫「ね、ねえ、希。ちょっと、相談してもいい?」

希「うーん?なんや、真姫ちゃんが相談なんて、珍しいこともあるもんやね。うん、なんでも相談してくれてええで」

真姫「じゃ、じゃあ、その、友だちの話なんだけど」

希「うん」

真姫「その人は今高一なんだけど、高三の先輩に好きな人がいるみたいなの。でも、その人もその先輩も女の子で・・・」

希「女の子どうしの恋っていうのがどうかってこと?」

真姫「そ、そう!」
46: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/08(金) 18:00:36.90 ID:PkZUk6w8.net
真姫「希は、どう思う?」

希「ウチは・・・」

真姫「ほら、希って絵里とかにこちゃんとかと仲良いじゃない?」

希「ん?」

真姫「その、付き合いたいなーとか、むしろ今付き合ってます!とかそういう話はないの?」

希「ま、真姫ちゃんにそんなこと聞かれる日がくるとはなぁ」

希「えーっと、まず付き合ってるとか、そういうのはないよ?でも、そういう考えを持ってる人のことはわからなくもないかなぁっていう感じ。たまたま好きになった人が女の子やったってだけ話やろ?」

真姫「・・・そう」

希「んで?その人の話はともかく、真姫ちゃんはどうなん?」
47: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/08(金) 19:39:29.56 ID:PkZUk6w8.net
真姫「ヴェ!わ、私!?」

希「うんうん。にこっちとは進んだん?」

真姫「は、はぁ!?なんでにこちゃんが出てくるのよ!?」

希「えー?なんでやろなぁ?」

真姫「ヴェェ」
52: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/08(金) 21:29:17.58 ID:PkZUk6w8.net
絵里「で?希からなにか聞き出せた?」

真姫「コテンパンにやられたわよ!」

絵里「ふうむ、やっぱり希は一筋縄ではいかないわね。よし、にこわ徹底的に攻めたてましょう」
57: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/09(土) 14:03:23.81 ID:1YGONZe4.net
絵里「まずはにこのブログでも見てみましょうか」

絵里「・・・特になにも書いてないわね」

絵里「それにしても、このブログ結構前からあるのね。ふふ、にこも頑張ってきたものね」

絵里「・・・ん?この記事、『友だちと遊んできました!』?にこがこういうの書いてるのあんまりないのに・・・ちょっと見てみましょうか」

絵里「・・・なになに、今日は友だちとショッピングに行って、ゲームセンターで遊んできました。アイドルショップにも行って、こんなにレアグッズが買えました」

絵里「・・・これ、ちょうど一年前の日曜日よね」
58: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/09(土) 14:16:19.39 ID:1YGONZe4.net
絵里「・・・もしかして」

カタカタ

絵里「高一のときも、行ってる。・・・二人って高一のころから仲良かったかしら?・・・とりあえずブログを一から洗ってみましょう」
60: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/09(土) 18:49:29.21 ID:1YGONZe4.net
絵里「・・・ふむふむ、あ、れ?この日って・・・」

絵里「そんな・・・」



ーにこの夢ー

にこ(アイドルになるためにUT-Xに入らないとだめだったのに、音の木にきてしまった)

にこ(アイドルになるためにはもう一切の無駄は過ごせない)

にこ(とりあえず、五月のオーディションで書類審査ぐらいは通らないと)ギリ

にこ(私が書類に書けることなんて、多少の劇団練習をしたことがあるってことがあるぐらい。落ちないためには、インパクトがないと)

にこ(そのためには・・・)

希「やーざーわさんっ!」

にこ「うわっ!」

にこ「だ、だれ?」

希「ウチは東條希!よろしゅうたのんまんがなー、うん?頼むでー、うん?」

にこ(な、なにこの子)
61: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/09(土) 19:12:27.48 ID:1YGONZe4.net
希「ねえ、矢澤さん。今日の放課後空いてない?よかったら一緒に部活見学とか・・・」

にこ(私にはそんなことしてる暇ないのよ)

にこ「・・・ごめん。ちょっと今日は用事があるから」

希「そっか。じゃあ、また明日な」

にこ「ええ・・・」



希「矢澤さん。今日は?」

にこ「今日も、用事があって」

希「ねえ、その用事って、なに?」

にこ「・・・」

にこ「そこは、プライベートの話でしょ。聞いてこないでくれる?」ギロ

希「あ、気ぃ悪うせんといてな。ただ、もしウチに手伝えることがあったりしたら、言ってほしいなって」

にこ「べつに、それじゃあね」
62: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/09(土) 19:21:54.74 ID:1YGONZe4.net
にこ「くそ!なんでよ!」

にこ(もう、書類審査も通れない。一体どうしたらいいのよ。ダメなのよ。こんなとこで足踏みしてちゃ)




希「はーい、こんにちは、矢澤さん」

にこ「・・・毎日毎日、よく飽きないわね」

希「・・・それで?今日は?」

にこ(どうしたら、離れてくれるのかしら。多分、私がかわいそうに見えるから私につきまとってくるのね。正直、こういうタイプは嫌い)

にこ「・・・じゃあ、今日は一つ聞いてもいい?」

希「え?う、うん!なんでも聞いて!」

にこ「じゃあ、聞くけど。私の魅力ってなんだと思う?どうして、あんたはそれだけ私に執着するの?」

希「え?えーっと、そうやなぁ。・・・うーん」

希「うーん、まだ矢澤さんのことほとんど知らんし、今日一緒に遊びに行ってくれたらわかるかも」

にこ「は、はあ?」

希「さて、じゃあさっそく行こか」グイグイ

にこ「ちょ、ちょっと!」
63: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/09(土) 19:34:29.71 ID:1YGONZe4.net
にこ「んで?なにかわかったの?私の魅力」

希「んー、だって矢澤さん全然自分を見せてくれへんねんもん。まだちょっとわからへんかな」

にこ「・・・じゃあ、はっきり言うけど。にこはアイドルになりたいの。だから、今日みたいに遊んだり、部活に入ったり、そんなことしても暇はないの!」

にこ「もう、つきまとわないでくれる?」

希「・・・」

にこ「じゃあね」





希「矢澤さん!昨日あのあと、スクールアイドルのショップ見つけてんけど、一緒に行かん?」

にこ「・・・」

にこ「あのねぇ、昨日言ったでしょ?私はプロのアイドルになりたいのよ。スクールアイドルなんてやってる暇は」

希「ほんじゃ、行こっか!」グイグイ

にこ「ってこらー!」
64: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/09(土) 19:40:22.93 ID:1YGONZe4.net
希「ここやねんけど、どう?」

にこ(なによ、このちっちゃい店)

希「ほらほら、このA-RISEってとこがすごいみたいね」

にこ(そんぐらい知ってるわよ!あんたの方が詳しいとでも思ってんの?)

にこ「」イライラ

希「ねえ、矢澤さん。矢澤さんは、スクールアイドルやろうとか、思わへんの?」

にこ「・・・はあ?音の木にはないでしょ?それに、私はプロになりたいって言ったわよね」

希「うん、でもな。矢澤さん、全然楽しそうじゃないから」

にこ「なによ、楽しそうって。そんなのどうだっていいでしょ」

希「よくない!だって、アイドルって人を笑顔にする仕事でしょ?だから、他人のウチから見てまったく楽しそうじゃない矢澤さんは、全然向いてへんと思うよ」

にこ「あんた、喧嘩売ってんの?」
65: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/09(土) 19:57:27.11 ID:1YGONZe4.net
にこ「私はねぇ!小さいときからずっとアイドルになりたくて生活してきたの!お金がないから劇団に入ることも!ダンスのレッスンを受けることも!歌のレッスンを受けることもできなくても!」

にこ「それでも、それでも!アイドルになりたいって思って生きてきたの!あんたに、なにがわかんのよ!」

希「・・・ようやく、本心言ってくれた」

希「矢澤さんの魅力は、そこって気づいてる?」

にこ「はあ?」

希「夢があって、それになりたいっていう純粋な気持ち。そんなの持ってるの、私は矢澤さんしか知らへん」

にこ「なにが、言いたいの?」

希「音の木には、まだスクールアイドルはない。でも、矢澤さんの力ならみんなを引っ張っていける。きっと成功する」

にこ「なによそれ?根拠は?」

希「うーん、そうやなぁ。ほら、カードが告げてるんよ」
68: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 00:07:16.72 ID:pnv5aakM.net
にこ「まあ、あんたに言われたからじゃないけど。スクールアイドルを作ることにしたわ!」

希「ふうん。矢澤さんは影響されやすいんやね」

にこ「はあ?だから、あんたに言われたからじゃないって言ってるでしょ。ま、でも成功するって言ったのはあんただし、責任はとってもらうけどね」

希「ふふ。今の顔の方が全然ええ顔やんな」

にこ「なによ。なんか文句あんの」

希「いや?それより、はやいとこ部活作らな部員とられてまうで」

にこ「そうね!あと三人必要なんだから、はやいとこ・・・」

希「ちょ、ちょっと待って!あ、あと三人って?」

にこ「あれ?音の木って部活作るのに必要なの五人よね?」

希「そうやで」

にこ「じゃあほら、私、あんた、あと三人で五人!」

希「あ、あのー、ウチは、ちょっと」

にこ「はあ?あんたがスクールアイドルの話の言い出しっぺでしょうが!」

希「で、でも、ウチはそんなんやるような人間ちゃうし」

にこ「」ブチッ

にこ「この乳持っててよく言うわね!」ワシワシ

希「ひいぃ!」
69: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 00:19:29.41 ID:pnv5aakM.net
希「ま、まあ、どうしても人数足らんかったらやるから、な?いや、マネージャーっていう形やったら全然いいし」

にこ「んー、じゃあ、わかったわ。あんたは暫定マネージャーね」

希「うんうん。予定表管理とかやったらできるし」

にこ「あんたいいもの持ってると思うけどね」

希「・・・ねえ、矢澤さん。ウチのこと、ちゃんと名前で言ってくれへん?」

にこ「え!?えーっと」

希「まさか、覚えてへんの?」

にこ「い、いや、その、てへ」

希「これは、お仕置きが必要やなぁ」

希「やったらやり返されるってことをしっかりわかってないとなぁ」ニコッ

にこ「あ、あの・・・」

ワシワシワシワシ!

希「はあはあ、どう?思い知った?」

にこ「」ビクンビクン

希「すごい、こんな感覚、初めてやん?」ツヤツヤ

にこ「わ、悪かったわよ。じゃあ、もう一回名前教えてくれる?次は忘れないわ」

希「ウチは東條希。次忘れたらもっとわしわしするでー」

にこ「ひっ!わ、わかったわよ!さ、まずは部員募集のチラシを作るわよ!希」

希「あ、う、うん!にこっち!」

にこ「なによ、そのにこっちって」

希「ええやんええやん!さ、さっさとチラシ作ってまお!」
72: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 10:42:09.90 ID:pnv5aakM.net
にこ「やったわ!部員四人獲得!」

希「おおー!よかったやん、にこっち!」

にこ「ま、私がセンターなんだから、その恩恵に預かりたいわよね」

希「ふふ、そんだけ大口叩ければ大丈夫やな」

にこ「なによ、その言い方」

希「まあまあ、とりあえず部活は作れそうでよかったやん?」

にこ「まあ、ね」

にこ「それで、希は・・・」

希「あ、うち生徒会の方にも今日いかなあかんかった!ごめん、ちょっと行ってくる」

にこ「あ、・・・うん」

希「じゃあ!」

タッタッタッ

にこ「・・・言い出しっぺのくせに」

にこ「・・・」

タッタッタッ

希「にこっち!」

にこ「うわっ!」

希「言い忘れてたけど、ちょっとでも困ったことがあったら、ウチに言うんよ!しょうがないからスクールアイドルにこっちと一緒にやったるわ」

にこ「え?あ・・・」

にこ「な、なによ!私の作るスクールアイドルがそんな危ない状況になると思うの?」

にこ「でもま、いちおう。ありがとうね、希」

希「くすっ、どういたしまして。じゃあ!今度こそ本当にバイバイ!」
73: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 13:47:47.42 ID:pnv5aakM.net
にこ「希!今日は部室におく備品を買いに行くわよ!」

希「えー?しんどいなぁ」

にこ「予算は一万もないんだから、少しでも安い店で買わなきゃ!希はそういうの詳しそうだし、必要なの!」

希「ほうほう」ニヤニヤ

にこ「な、なによ」

希「にこっちもちょっとは部長らしくなってきたやん?」

にこ「う、うるさいわね!」

希「さあ、じゃ、行こかー」
74: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 13:56:09.69 ID:pnv5aakM.net
希「にこっちこれ見てよ!これにこっちにそっくり!」

にこ「はあ?この猿の置物が?」

希「うん!」

にこ「どこがよ!」

希「ほら、いたずらっぽい笑顔してるとことか、真っ直ぐした目をしてるとことか」

にこ「・・・それって褒めてんの?」

希「うーん、微妙かな」




希「お昼どうする?」

にこ「ふふ、なんのためにこの荷物持ってきてると思ってるの?じゃーん!にこにーお手製のお弁当!」

希「おー!すごい!」

にこ「私の手料理を食べられるのなんてめったにないんだから、心して食べなさいよ」

希「ほんならさっそく。いただきまーす。うーん、うまうま。にこっち、料理上手やなぁ」

にこ「ふふ、どう?ちょっとは見直した?」

希「うん!毎日でも食べたいぐらいや!」

にこ「え?あ、ま、まあ!毎日は無理でも、こうして遠出するときぐらいは作ってあげてもいいわ!」

希「にこっち、なんか顔赤いで?」

にこ「う、うっさい!」
75: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 14:05:15.79 ID:pnv5aakM.net
にこ「ってゆーか、希がふざけた店にばっか連れて行くから全然買えてないじゃない!」

希「えー?そうなぁ?」

にこ「そうよ!」

希「よし、じゃあまずアイドル研究部に必要なものは・・・」




にこ「す、すごい!A-RISEのグッズがこんなに!」

希「やっぱり、スクールアイドルの最高峰のグッズが必要や!」

にこ「そ、そうよね!ら、ライブDVDとかなら参考にすることもできるし、部費で買ってもかまわないわよね!」

希「え?」

にこ「これは買いよ!」




にこ「いやぁ、ついに買ってしまったわ」

にこ「ん?どうしたの?希」

希「い、いや、そのウチが言ってたからなんやけど、そんなん買ってよかったんかなって」

にこ「・・・だ、大丈夫よ!あの子たちなら理解してくれるわ!」

希「それならええんやけど」
76: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 14:18:45.05 ID:pnv5aakM.net
にこ「あれ?こんなところに、ゲームセンターがあるじゃない!」

のぞにこ「「・・・」」



希「おっしゃあ!」

にこ「はあはあ、な、なんてこと、まさか私がダンスで負けるなんて」

希「ふふ、日頃の努力足りてないんちゃう?」

にこ「くっ、も、もう一回よ!」



希「もう真っ暗になってもうたなぁ」

にこ「そうね。早く帰らないと。妹たちのご飯作らなくちゃ」

希「あれ?にこっち、妹おるん?」

にこ「ええ」

希「ふふ、そっか。にこっちに似てかわいいんやろな」

にこ「・・・」

希「ん?にこっち、また顔真っ赤やで?」

にこ「そんなことないわよ!」

にこ「・・・ね、ねえ、希。その、私はこれからプロのアイドルになったりするかもしれないわ」

希「なんやえらく気ぃ早いな」

にこ「いいの!どうせすぐ有名になるんだから。それで、その。もし、私が休みもないような超人気アイドルになっても、この日は毎年会えない?」

希「んー、ほんまにえらく気ぃ早いなぁ」

希「まあでも、にこっちやったらほんまに来年にはもうプロになってるかもしれんしな」

希「うん。そうやね。ウチらの約束。毎年、なにがあってもこの日だけは二人で過ごそうな」

にこ「う、うん」

希「それじゃあね!にこっち」

にこ「ええ、それじゃあ・・・」
80: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 15:00:32.20 ID:pnv5aakM.net
ー希の夢ー

希「ううん」

背を伸ばすと背中でパキパキと音が鳴った。まあ、物理の授業はなにもわからないし、しょうがない。

希「あら?」

絢瀬さんはもう帰っていた。くやしい。今日こそはなかよくなろうと思っていたのに。
さて、オカルト研究会には興味はあるけど一人で行く気もしない。本当ならそういうのが苦手な絢瀬さんを無理矢理連れて行く予定だったのに・・・。

希「帰ろっか」

私は、おっと、ウチは鞄を手にして教室を後にした。
それは、一目でわかった。彼女もまた、一緒なんだと。自分の殻で、動けなくなってしまっている。
名前は知ってる。だって彼女もまた、有名人。だから、ウチは声をかけた。

希「やーざーわーさんっ!」

すごく、怪訝そうな表情。それもそうか。急に知らない人に声をかけられたら、だれだって驚く。
うーん。それにしても、ウチもずいぶん根性ついたなぁ。
絢瀬さんのおかげかな。
81: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 15:20:11.69 ID:pnv5aakM.net
矢澤さんはなかなか心を開いてくれない。
とゆーか、なんでウチがこんなことをしているのか自分でもわからなくなってきた。
矢澤さんのいうように、お節介だったり、むしろ矢澤さんの道を邪魔してるだけやないんやろか、そんな気がしてくる。

それでも。神の導き?いや、そんな大層なもんじゃない。ウチの愛用してるタロットがそう告げるから?視界の端にチラチラうつる幽霊さんがウチにそう告げるから?なんでもいい。ともかく、そうするのが正しいってなぜだかわかる。

そんなとき

にこ「じゃあ、聞くけど。私の魅力ってなんだと思う?どうして、あんたはそれだけ私に執着するの?」

矢澤さんがそんなことを聞いてきた。
驚いて返答に詰まってしまう。
ここが勝負だと、すぐにわかった。
だから、私は自分に似合わないぐらい行動的に、積極的に矢澤さんを連れ出した。
82: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 15:32:09.85 ID:pnv5aakM.net
結局、最後には心の中を見せてくれた矢澤さん。
まあ、かなり怒らせて無理くり吐き出させたって感じやけどね。
本当に言いたいことを言ったら、ちゃんと聞いてくれる子でよかった。
正直、自分でもなに言ったかよく覚えてへんけどな。

にこっちとはそのあとすごく仲良くなれた。
二人っきりの約束ができたり、にこっちから盗んで、ウチの必殺技ができたり。
うん。にこっちは強い子や。もう大丈夫。

だから、あとは、絢瀬さんかな?
83: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 22:14:36.02 ID:pnv5aakM.net
ー今ー

にこ「・・・昔の夢を見ちゃったわ」

にこ「もう、なんてことないと思ってたんだけどね」

にこ「さ、朝練行かなきゃ」




希「おはよう、にこっち。どうしたん?寝不足?ちょっとしんどそうな顔してんで?」

にこ「それを言うならあんただって」

絵里「・・・」

真姫「ねえ、絵里。本当にいいの?」

絵里「ええ。もう、決めたから」

絵里「ねえ、にこ!ちょっとこのあと時間くれない?」

にこ「え?う、うん」
84: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 22:24:23.97 ID:pnv5aakM.net
にこ「それで?どうしたのよ」

絵里「まずは、謝らせて。意図していなかったとしても私はあなたに悪いことをしたわ」

にこ「・・・はあ?なにが?」

絵里「希も自分の気持ちを隠してるだけなのよ」

にこ「どういうこと?」

絵里「ねえ、どうして自分の好きって気持ちを押さえ込んでるのよ」

にこ「・・・なんのことよ」

絵里「私のせいでしょ?」

にこ「ちょ、ちょっと。話が飛びすぎてよくわからないんだけど?」

絵里「じゃあはっきり言うけど、にこは、好きなんでしょ?希のことが。一年以上前、ううん、二年以上前から」

にこ「・・・なんで、そう思うのよ」

絵里「ごめんね。ブログ、過去のやつも全部見ちゃったわ」
87: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/10(日) 23:46:46.91 ID:pnv5aakM.net
ー一年前回想ー

にこ(最近、全然希を見てないわね。でも、私には私のやるべきことがあるんだから!)

にこ(さぁ!今日も部活よ)

にこ(ふふ、このドアも見慣れてきたわね)

「矢澤さんって・・・」

にこ(お!にこの噂してる!なになに?)

「ちょっと私たちの思ってたのと違うよねー」

「うん。正直、私たちはこの部室でダラダラしながらだべってるだけでいいもんね」

「ガチすぎるっていうか」

「ちょっと寒い」

にこ「・・・」

バンッ!

にこ「ほら!あんたたち!さっさと練習行くわよ!」

「・・・はーい」

にこ(きっとまだみんなアイドルの楽しさがわかってないだけ。わかったらきっと、みんな楽しくてしょうがなくなるわ!)

にこ(私がもっと楽しさを教えてあげなくちゃ!)

にこ「いい!?明日から朝練もするわよ!みんな学校に七時半集合ね!」

「・・・」




にこ(なんで、なんでだれもきてないのよ)

にこ(ま、私は、にこはこんなことではへこたれないけどね)

にこ(希が成功するって言ったんだもの。諦めなければ絶対成功するわ)

にこ(それにそろそろ希との約束の日だし。私が楽しいって気持ちを忘れちゃだめ!)
88: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/11(月) 00:07:13.30 ID:jwja2lZr.net
希「にこっち。久しぶり」

にこ「ええ、久しぶりね。希」



希「すごい!このお店こんなおっきくなってたんや」

にこ「スクールアイドルの知名度はどんどん上がっていってるからね。たぶんまだまだ大きくなっていくわよ」

希「ほほー、んで?にこっちは今どうなん?」

にこ「え?どうって」

希「スクールアイドル。楽しい?」

にこ「・・・もっちろんよ!それより、あんた全然こないけどどうしたのよ」

希「ああ、ごめんな。ちょっと生徒会の方が忙しくて・・・」

にこ「・・・ふうん」

希「それより、スクールアイドルの話聞かせてや」

にこ「ええ、いいわよ!最近は朝練とかもして・・・」



希「ん~、やっぱりにこっちの料理最高や」

にこ「ふふ、希は美味しそうに食べてくれるから私としても作りがいがあるわ」

希「にこっちと結婚する人が羨ましいわ」

にこ「けっ!結婚!?」

希「ん?」

にこ「あ、アイドルは結婚できないから!」

希「えー?もったいない。じゃあ、ウチがもらってあげよっか?」

にこ「・・・」

希「あれ?にこっち、顔が・・・」

にこ「う、うるさい!」



のぞにこ「「お、ゲームセンター」」

のぞにこ「「・・・」」


にこ「よっしゃあ!」

希「はは、さすが現役アイドル。そう簡単には勝てへんなぁ」

にこ「あったりまえよ!」
89: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/11(月) 00:08:03.64 ID:jwja2lZr.net
にこ「もう、こんな時間になっちゃった」

希「そうやね。もう帰らな」

にこ「なんだか、時間が過ぎるのが早いわね」

希「ほんまに」

にこ「・・・」

希「それじゃあ、なごれ惜しいけど」

にこ「ええ」

希「にこっちが楽しそうで、ほんまによかった」

にこ「・・・そうね。ほんと、毎日楽しいわ。それじゃあね」

希「うん。ばいばい」
90: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/11(月) 00:13:01.84 ID:jwja2lZr.net
にこ「・・・」

にこ「帰らなくちゃ」

希「あ!にこっち!」

にこ「?」

希「ごめんごめん。忘れてた。もし、なんか困ったことがあったらすぐにウチに相談するんやで?」

にこ「・・・」

にこ「うん。そうね」

希「それじゃあ、今度こそほんまにばいばい!」
94: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/11(月) 08:18:19.89 ID:jwja2lZr.net
にこ「・・・なに?これ」

「見てわかんない?退部届け」

にこ「いったい、どういうつもり?」

「ちょっと矢澤さんが目指してたものと私たちが目指してたものって違うみたいだったからさ」

にこ「・・・」

「じゃあね。矢澤さん。応援してるから」クスクス



にこ「あーあ、結局、あの子達じゃにこの理想にはついていけなかったのね」

にこ「ま、しょうがないわ。アイドルなめてたら、いつか怪我してたかもしれないしね」

にこ「むしろ、にこ一人になって身軽になったっていうか・・・」

にこ「・・・」

にこ「・・・う、うう、助けてよ、希」ボロボロ



にこ(希!助けてよ、希!)

にこ(どこにいるの?)

にこ(ああ、そうか。私は希のことをなんにも知らない。普段どこにいるかも、今なにに忙しいのかも)

にこ(でも、だめ。今の私には希がいないと、だめ)

にこ(だから私は走り回る)

にこ「希!希!」

にこ(その声はすがるようで、自分でも情けない)

にこ(ねえ、希。私は全然強くなんかないの)

にこ(だから、お願い!助けて!)
96: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/11(月) 08:27:49.39 ID:jwja2lZr.net
にこ「・・・」

絵里「あら?えーっと、あなたは矢澤さん?生徒会室になにか用かしら?」

希「あれ?にこっちやん、どうしたん?」

にこ(一目でわかった。希は彼女につきっきりなのだと)

にこ(私は「もう大丈夫」で、希は彼女のことが心配なのだと)

にこ(だから私は、にこは)

にこ「希が最近生徒会室に入り浸ってるみたいだから、希みたいなひょうきんものでも生徒会なんてできるのかと思ってね」

希「お?なんや?わしわしされたいんやったら素直に言えばよかったのに」

にこ「ひっ!」

希「待てー!にこっち」

にこ「ふ、ふん!にこがそう簡単に捕まると思わないことね!」ピュー

希「あら、逃げられてもうた」

絵里「ねえ?今のって?」

希「え?ああ、にこっち?うーん、そうなやぁ、未来の大スターってとこかな」ニヒッ
97: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/11(月) 08:40:37.49 ID:jwja2lZr.net
ー回想(希)ー

ああ、ウチはなんて愚かやったんやろ。
エリちと一緒に生徒会の会長と副会長をやって、にこっちを助けた気になって、ウチならなにかできるっていう万能感を感じてただけ。
あとになって、あのときにはもうにこっちが一人ぼっちやったってことにどうして気がつかなかったんやろう?って何度も何度も考えてしまう。

だからもう、ウチには祈ることしかできない。一人ぼっちのにこっちと、自分で自分を傷つけてしまうエリちと、結局何者にもなれなかったウチ。
だれかが、そんなできそこないのウチらを導いてくれるのを祈ることしか。

希「にこっち!絶対、絶対アイドル研究部はやめたあかんよ!いつか報われる日はくるから!ウチが絶対、潰させへん!副会長の力使って、部員がにこっち一人でも絶対に潰させへん!だから、だから・・・」

にこ「・・・」

にこっちはなにも言わなかった。
98: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/11(月) 08:55:11.17 ID:jwja2lZr.net
にこっちはアイドル研究部を続けてた。
一人っきりで。だれかを待ち続けて。
でもそれはウチではないんやろうなぁ。

希「ふふ」

なんだか笑いがこみ上げてくる。自嘲からだろうか。いや、ただなんにも考えたくなくなっただけやろなぁ。

絵里「ちょっと希、サボってないで仕事して!いっぱい溜まってるんだから」

希「はーい」

もう、ウチにできることはないんかな。廃校も、にこっちも、エリちも。ウチができることがあるならなんだってするのに。
99: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/11(月) 09:20:01.22 ID:jwja2lZr.net
ー今ー

絵里「にこが生徒会室にきた日と、アイドル研究部が一人になった日が同じだったわ。ごめんなさい。私のせいで、希はにこを救えなかった。私のせいで、にこは希を頼れなかった」

絵里「本当に、悪いことをしたと思ってる」

絵里「あなたは、自分が希に好きって言うことでどれだけ希が傷つくかわかってるから言わないんでしょう?希も、自分にはあなたに好きだなんて言う資格がないって思ってるから・・・」

にこ「はあ?なによそれ。恋愛ドラマの見過ぎじゃない?」

絵里「・・・じゃあ、今の話希にしてもいい?」

にこ「・・・だめよ」

にこ「だめに決まってるじゃない。どれだけあの子が頑張ってきたと、今も頑張り続けてると思ってるのよ」

にこ「そんなの絶対だめ」

にこ「・・・ねえ、絵里。おねがい、この話はもうなしにして」

絵里「・・・」
102: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/11(月) 09:48:35.89 ID:jwja2lZr.net
絵里「・・・ふう」

絵里「ねえ、一つ言ってもいい?私は正直あなたよりも希のことを好きな自信があるわ」

にこ「・・・はあ?」

絵里「まあ私は、一緒にいる時間も長かったし?にこよりも希のいいところ知ってるっていうかー」

にこ「・・・」

絵里「やっぱり、一緒にいた時間って大切じゃない?その点、私は希の癖からなにから全部知ってるしー」

にこ「ふざけんな」

絵里「・・・え?なんか言った?」

にこ「ふざけないでよ!あんたになにがわかんの?一緒にいた時間?一緒にいた?あんたは二年間も希をあんな風に扱って、一緒にいた?」

にこ「ふざけんな!ふざけんな!私は、私は、もっと知りたかった!希のこと!返して!私と希の時間を返してよ!ずっと希のこと邪険にして!私ならずっと一緒にいてあげられたのに!」

にこ「好きよ!好き好き!私がどれだけ、どれだけ希を好きか、あんたはなにもわかってない!」

にこ「全然、わかってない」

絵里「・・・だ、そうよ。希」

にこ「・・・へ?」

希「にこっち・・・」

にこ「あ、の、希」

希「なあ、にこっち。ウチは自分のことを責め続けてまうやろうし、人を助けたいっていうハリボテのヒーローはやめられへんと思う。でもね、ほら。今はこんなに幸せやん?」

希「きっと、もうそれは昔のことって言っていいと思うんよ」

にこ「で、でも」

希「ねえ、ウチはズルいんよ。本当はあかんのに、もうにこっちの救世主にはなれないってわかってるのに、そんなことよりも好きっていう気持ちの方が強いんやから」

にこ「希・・・」

にこ「希ぃ!」ガバッ

にこ「ごめんね、私は弱いの。だからもうだめ。希が傷ついてでもいいから、希がいないとだめなの!」

希「うん!ウチもそう。ウチも弱いから、もしかしたらにこっちのこと見えなくなるかもしれへん。それでもにこっちと一緒にいたい!ええかな?」

にこ「あ、あだりまえよぉ」
103: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/11(月) 09:56:51.35 ID:jwja2lZr.net
絵里「・・・」

タッタッタッ

真姫「あ、絵里!ねえ、本当に・・・」

絵里「う、うわーん!好きだった!私だって希が好きだったわよ!でも、でも!」ベソベソ

真姫「・・・はあ」

真姫「うん。よしよし、よく頑張りました」ナデナデ

絵里「うぇっ、ひっく」グスングスン

絵里「あ、ありっがとっ、ひっく」

真姫「!」キューン

真姫(あ、あれ?今胸がキュンて・・・)

真姫(い、いや、まさかね)

真姫「ほらほら、早く泣やまないとみんなに見られるわよ」

絵里「それも、いや・・・」ベソベソ

真姫「」キューン


このあと、真姫が涙フェチになるのだがそれはまたべつの話。
104: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/08/11(月) 09:58:31.12 ID:jwja2lZr.net
ちょっと締め方がよくわかりませんでしたが、一区切りついたのでここで終わります

支援ありがとうございました
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『絵里「のぞにこの関係」』へのコメント

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