花丸「これでマルの話はおしまい」

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花丸-アイキャッチ14
1: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:30:57.70 ID:rgOK3y4H.net
地の文多め、書きだめアリ

元スレ: 花丸「これでマルの話はおしまい」

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3: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:32:17.95 ID:rgOK3y4H.net
黒澤ルビィ

小さくて、少し怖がりなところもあるけど、優しくて思いやりのある女の子。

彼女には大好きなものがあります。



それはスクールアイドル。
5: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:33:07.69 ID:rgOK3y4H.net
最初はちっとも知らなかったけど、ルビィちゃんから色々教えてもらった。

部活動でとっても人気があるってことや、人気が出るとドームという大きな会場で歌ったりするってこと。

なによりもキラキラと輝いているってこと。
6: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:34:02.64 ID:rgOK3y4H.net
ルビィちゃんはスクールアイドルが大好きで、スクールアイドルの話をしているときのルビィちゃんの顔がマルは大好きだった。

周りの子のことを気にして、困ってる子がいたら手を差し伸べることができるような、我をあまり出さない子がこんなにも熱くなっている。

マルは普段では見せてくれない、そんなルビィちゃんの顔をもっと見たかった。
7: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:35:12.20 ID:rgOK3y4H.net
高校に進学して、ルビィちゃんは千歌さんからスクールアイドルに勧誘された。マルも誘われたので、驚いてしまったけど、ルビィちゃんには入ってほしいと思っていた。

スクールアイドルに魅せられて、キラキラと輝いているルビィちゃんの心の内を解き放ってあげたい。それがマルの夢だった。


図書室でたった一人で本を読んでいたマルと友達になってくれたルビィちゃん。
今度はマルがルビィちゃんの背中を押してあげたかった。
8: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:36:28.60 ID:rgOK3y4H.net
でも、ルビィちゃんはお姉さんのことを気にして、スクールアイドル部に入ろうとはしなかった。

ここでもルビィちゃんは周りを気にし過ぎてしまっている。

ルビィちゃんは自分の気持ちに素直になってほしいのに……。
10: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:37:28.22 ID:rgOK3y4H.net
沼津の本屋さんに行く機会があったから、試しにスクールアイドルの雑誌を手にとってみた。

その雑誌には同じ高校生とは思えないような可愛い子達ばっかり写っていて、やっぱり自分とは違うことを思い知らされる。
11: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:38:52.78 ID:rgOK3y4H.net
パラパラとページをめくっていく中、あるページで私はページをめくる手を止めた。


『星空 凛』


そこに写っている少女は、マルにはとても眩しくて、でも今までのページで見てきた子たちとは何か違うものを感じた。
12: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:40:03.20 ID:rgOK3y4H.net
次の日、ルビィちゃんの背中を押すために、マルも体験入部をしてみることにした。

ルビィちゃんはとても驚いていたけど、マルと一緒なら、とスクールアイドル部に少し心を開いてくれた。
13: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:41:21.82 ID:rgOK3y4H.net
スクールアイドル部の先輩はみんなとても明るくて、優しかった。
ちょっと強引なところもあったけど、遠慮がちなルビィちゃんにはそれくらいが丁度いいのかもしれない。


活動中はルビィちゃんも真剣な顔になっていた。その顔を見て、やっぱりスクールアイドルのことが好きなのだとわかる。

だから少し無理矢理だったけど、誘ってみてよかったと思った。
14: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:42:27.68 ID:rgOK3y4H.net
そしてもう一つわかったことがあった。



それは、誰かと何かに向かって頑張ることの尊さだった。

ルビィちゃんのためになればいいと思って入部したマルだったけど、いつの間にかルビィちゃんのことが関係なくても、スクールアイドルに魅せられていた気がした。
15: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:43:34.98 ID:rgOK3y4H.net
その日、学校の近くにある山に行って階段を上るという練習があった。



マルはこの機会しかないと思った。
16: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:44:34.27 ID:rgOK3y4H.net
ルビィちゃんがスクールアイドルをするときに心に引っかかていたこと。それはルビィちゃんのお姉さんがスクールアイドルを嫌がっていること。


そのお姉さんを説得しなければ、ルビィちゃんはスクールアイドルに前向きに取り組めないとわかっていた。

説得するなら、今日やるべきだ。

ルビィちゃんがスクールアイドルのキラキラを掴みかけている今のうちに。
17: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:45:27.29 ID:rgOK3y4H.net
階段を上る練習は、体力がないマルには厳しくて、とてもこなせるものではなかった。

マルは次第に先輩たちに置いていかれ、ルビィちゃんの背中すら遠くから見ていた。

ルビィちゃんが次に曲がったところを上ったら、マルは諦めて降りようと思った時だった。
18: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:46:22.88 ID:rgOK3y4H.net
ルビィ「一緒に行こう。」

ルビィちゃんはマルのことを待ってくれていた。
19: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:48:04.47 ID:rgOK3y4H.net
また……。

またルビィちゃんは他の人に合わせようとしている。


それじゃ、ダメなんだよ。
20: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:49:40.79 ID:rgOK3y4H.net
花丸「ダメだよ……。
ルビィちゃんはもっと自分の気持ちを大切にしなきゃ。」

マルがそう言うと、ルビィちゃんは目をマルから逸らした。

花丸「自分に嘘ついて、無理に人に合わせても辛いだけだよ。」
21: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:51:56.22 ID:rgOK3y4H.net
ルビィちゃんは他の人と一緒に手をとって歩いていける子。
でも、それだけじゃ輝けないときもある。

ルビィちゃんの心の中にしまっているキラキラは眩しいんだよ?
そしてそのキラキラはきっとみんなを幸せにできる。
24: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:53:24.15 ID:rgOK3y4H.net
花丸「スクールアイドルになりたいんでしょ?
だったら前に進まなきゃ。」

マルには叶わない夢。
でもルビィちゃんならきっと叶えられる。ルビィちゃんには迷惑かもしれないけど、これはマルの願いでもある。
28: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:54:39.96 ID:rgOK3y4H.net
花丸「さあ……行って。」



ルビィちゃんはマルをじっと見つめた後、また階段を上り始めた。
34: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:56:03.61 ID:rgOK3y4H.net
……そう。

ルビィちゃんは自分のやりたいことに向かって走るべきだよ。

ルビィちゃんの感じていたキラキラした気持ちをみんなに教えてあげてね。




マルはルビィちゃんに背を向けて、階段を下りていった。
38: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 01:57:04.46 ID:rgOK3y4H.net
マルが階段を下りきると、そこにはルビィちゃんのお姉さんのダイヤさんが待っていた。


ダイヤ「なんですの?こんな所に呼び出して。」
52: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:05:44.18 ID:rgOK3y4H.net
ルビィちゃんの言う通り、ダイヤさんは大分高圧的な雰囲気を出していた。
昔はただの優しいお姉さんだったのに……。

ダイヤさんにも何か事情があったんだと思う。そうじゃなきゃルビィちゃんが悲しむようなことなんてしない。
54: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:06:49.25 ID:rgOK3y4H.net
花丸「あの……ルビィちゃんの話を……」

だから、ルビィちゃんの想いがダイヤさんに伝われば、ダイヤさんだって認めてくれるはず。


花丸「ルビィちゃんの気持ちを、聞いてあげてください。」

ダイヤ「ルビィの……?」
56: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:07:57.23 ID:rgOK3y4H.net
花丸「この後、ルビィちゃんがこの階段から下りてくると思います。その時にルビィちゃんに聞いてください。」

ダイヤ「なぜルビィがここから下りてくるのですか?」

花丸「それは、ルビィちゃんからお話を聞いてください。」


マルが誘ったから、って言えばマルが怒られるだけで済むかもしれない。
でも、それだと何の問題の解決にもならない。
ちゃんとルビィちゃんとダイヤさんが話し合わないと、この問題はずっと解決しないまま。
59: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:08:58.92 ID:rgOK3y4H.net
ダイヤ「……花丸さん。」

花丸「……。」

ダイヤ「ルビィは今まで、ずっと辛そうにしていましたか?」

花丸「…っ……。」
60: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:09:56.89 ID:rgOK3y4H.net
喉元まで声が出かけたところで、マルは耐えた。ここでマルが言ってしまったらダメ。
このこともルビィちゃんからダイヤさんに伝えないといけない。


花丸「……ルビィちゃんから聞いてください。」

そう言って、マルはダイヤさんにお辞儀をして走り去った。
63: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:10:50.53 ID:rgOK3y4H.net
次の日、マルはルビィちゃんから正式にスクールアイドル部に入部したことを教えてもらった。


嬉しかった。

マルの夢が叶った瞬間だった。
66: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:11:46.81 ID:rgOK3y4H.net
花丸「そっかあ。
ルビィちゃん、良かったね!」

ルビィ「うん!そ、それで……」


花丸「それで?」

ルビィ「……。
……なんでもない!」

そう言ってルビィちゃんは次の授業の移動教室のために、走って教室から出ていった。
70: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:12:58.02 ID:rgOK3y4H.net
放課後、マルは図書室に向かった。



昨日の夢のような時間はあっと言う間に過ぎ去っていき、マルにはいつもと同じ時間が待っている。
72: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:14:14.09 ID:rgOK3y4H.net
マルの夢はちゃんと叶った。


だからマルは本の世界に帰ります。
マルの大好きな、でも一人ぼっちの本の世界へ。
74: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:15:08.55 ID:rgOK3y4H.net
受付の引き出しから、雑誌に載っている凛ちゃんの顔がのぞいていた。


凛ちゃんは他のスクールアイドルとは違う何かを魅せてくれた。
それはマルの中にも眠っていたキラキラした何かを少しだけ見つめるきっかけになったと思う。
78: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:16:36.54 ID:rgOK3y4H.net
花丸「バイバイ。」


バイバイ、凛ちゃん。


バイバイ、マルのちょっぴり切ない夢。
79: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:18:18.14 ID:rgOK3y4H.net
これでマルのお話はおしまい。

マルも少しだけだったけど、スクールアイドル楽しかったずら。


あとはルビィちゃんがキラキラしている姿を見ていきたいと思います。
82: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:21:13.08 ID:rgOK3y4H.net
花丸「今までずっとマルと一緒にいてくれてありがとう。

頑張ってね、ルビィちゃん……」
84: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/03/31(金) 02:21:55.59 ID:rgOK3y4H.net
おしまい
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