凛「お前らよく聞くにゃ!」

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凛-アイキャッチ37
1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/07/28(火) 22:56:43.74 ID:YK26jVIM.net
凛「ねえかよちん。μ's最後のライブ、かよちんはどうだった?」

花陽「すっごく楽しかったよ」

凛「そっか。凛もすっごく楽しかった」

花陽「……凛ちゃん、何かあった?」

凛「……あのね、みんなには内緒にしてね」

花陽「うん、なんでも言って凛ちゃんっ」

凛「凛ね、ぜーんぶ終わって、楽しくて、悲しくて、でもキラキラしてて、最高だって思った。でもね……」

花陽「でも?」

凛「それと一緒に、『やっと解放される』って思ったの」

花陽「解放……?」

凛「そう。凛もよくわからなかった。なんでこんな言葉が出てくるんだろうって思ったよ」

花陽「まさか凛ちゃん、μ'sが嫌だったの?」

凛「ううん! そんなこと絶対にない!今だってまだ9人でμ's続けられたらって思ってるし、μ'sの思い出は凛の宝物だにゃ!」

花陽「だよね。そんな訳ないもんね」

凛「だから凛、昨日うんと考えたの」

花陽「答えは出た?」

凛「うん。あのね、ちょっと凛たち、出来すぎなんじゃないかなって」

元スレ: 凛「お前らよく聞くにゃ!」

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2: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/07/28(火) 22:58:02.36 ID:YK26jVIM.net
花陽「ごめん、よくわからないや」

凛「えっと、凛、馬鹿だからうまく言葉にできないんだけど……なんていうか……。
その、凛たちって、すごいでしょ?」

花陽「うん。すごいよね。奇跡みたい」

凛「うん、まるで…………まるっ、で……ぐすっ……物語、みたいに……ひっく……」

花陽「ちょっ!凛ちゃん!? どうしたの!?」

凛「ねえかよちん……うぇぐっ……凛たち、ちゃんと生きてるのかなぁ……?」

花陽「何言ってるの凛ちゃん! 凛ちゃんも花陽も、ちゃんとここに居るでしょ!」

凛「……じゃあ……。……っ! じゃあ! どうしてこんな気持ちがでてくるの!? 凛わかんないよ!!おかしいよ!!」

花陽「お、落ち着いて凛ちゃん!」ダキッ

凛「こわい!こわいよぉ! なんでこんな……! かよちん……助けて……!」ブルブルブルブル

花陽「(凛ちゃんすごい怯えてる……)今日は私がずっと凛ちゃんの側にいてあげるから、大丈夫。安心して? あと、内緒って言ってたけど、明日みんなに相談してみよ?」

凛「うん……かよちんありがと……グスッ……」ギュ
5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/07/28(火) 23:01:11.73 ID:YK26jVIM.net
海未「凛がそんなことを……」

真姫「話が全然見えないわね」

ことり「何をそんなに怖がってるのかな?」

穂乃果「解放されるってことは今まで何かに捕まってたとか、縛られてたとかってことでしょ? 花陽ちゃんは心当たりないの?」

花陽「うーん、私は全く……凛ちゃんは『おっきい何かが凛たちに何かをしてる』とは言ってたけど、凛ちゃん自身もよくわかってないみたいで」

海未「その『たち』というのも気になりますね……」

真姫「私たちも『たち』に含まれてるのかしら」

ことり「おっきい何か……」

穂乃果「巨人とか!?」

海未「穂乃果……」ハァ

穂乃果「ごめんごめん。でもさ、そんなに怖がるなんてちょっとただ事じゃないよね」

真姫「ヨクワカンナイケド、凛に直接話を聞きたいわね。花陽、凛はもう大丈夫なの?」

花陽「今朝にはもう落ち着いてたかな。朝ご飯も一緒に食べたし。ちょっと凛ちゃんに電話してみるね」

***
7: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/07/28(火) 23:03:05.97 ID:YK26jVIM.net
ことり「うーん、元気は元気だったけど……」

穂乃果「どうみてもカラ元気だったね」

海未「問題の所在もいまいち掴めませんでしたし……」

穂乃果「ねえ、希ちゃんに相談してみない?」

海未「なるほど、よくわからないものにはよくわからない力でということですね」

ことり「海未ちゃん、希ちゃんのことそんな風に思ってたんだ…」

海未「ち、違います! 今のは言葉のあやです!ことりのいじわる!」

ことり「(・8・)」

穂乃果「とにかく、明日花陽ちゃんと真姫ちゃんに凛ちゃんがどうだったか聞いてみて、それで希ちゃんを呼ぼう」


***

穂乃果「わざわざ来てくれてありがとう希ちゃん!」

希「ええんよ。ウチもみんなに会いたいなって思っとったところやし。なにより凛ちゃんのためや」

花陽「希ちゃん、凛ちゃんを助けてあげて……!」ウルウル

希「もちろんや。それで、どういう状況なん?まだ詳しく聞いてないんやけど」




真姫「…………って訳」

希「ふーむ……」
8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/07/28(火) 23:05:27.48 ID:YK26jVIM.net
花陽「昨日は、やっぱりずっと何かに怯えてたの……」

真姫「常に私か花陽にくっついてたわ」

希「とりあえずタロットに聞いてみよか」シュビッ

【世界 正位置】

ことり「そのカードは、どうなの?」

希「うーん、悪いカードじゃない、と言うよりめっちゃ良いカードなんやけど、今回のこれはそういうんじゃなくて、もっと直接的なメッセージやと思うわ」

穂乃果「って言うと……?」

希「凛ちゃんの怯えてるものの正体は、ズバリ『世界』や」

真姫「ワケワカンナイ。また随分とスケールの大きい話ね」

海未「そういえば私にもそんな時期がありました」

希「多分海未ちゃんのそれは別物やと思うよ」

海未「うっ……///」

希「まあ、実際話してみないとなんとも言えんし。いってくるな」

穂乃果「希ちゃん、お願いね……!!」
9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/07/28(火) 23:09:42.83 ID:YK26jVIM.net
希「凛ちゃーん、入るよー」ガチャ

凛「あ、希ちゃん!もしかして凛のためにわざわざ来てくれたの?」

希「いやいや、ウチが凛ちゃんに会いたいから来ただけや」

凛「えへへー。嬉しいにゃ!」

凛「…あ、れ…………?」

凛「あっ……」ビクッ

希「どないしたん?」  

凛「……出てって!!!」

希「えっ?」

凛「凛の近くに居ないで!! なんで連れてきちゃったの!?」

希「う、ウチ、何かしたかな……」

凛「違う! 希ちゃんは悪くない!悪くないけど早く出てって!! 凛がちゃんと生きられない!!」ガクガクガク

希「ご、ごめんな。ウチもう出てくから……」

凛「凛の方こそごめん……。 でも、すごく怖くて……だけど、希ちゃんのお陰で正体がわかった気がする。ありがとう……」ブルブルブルブル

希「み、みんなを呼んでこよか?」

凛「みんなはだめ!! ……かよちんだけ呼んできて……。今は希ちゃんについてるはずだから、一人だけなら、多分大丈夫だと思う、にゃ……え、へへ」ガクブルガクブル

希「わかった!急いで呼んでくるから待っててね! 耐えるんやよ凛ちゃん!」
11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/07/28(火) 23:13:48.19 ID:YK26jVIM.net
***


希「……」

ことり「凛ちゃん、大丈夫かな……」グスッ

穂乃果「だ、大丈夫だよ! 今は信じようよ!」

真姫「まさか凛は、病気なの……?」オロオロ

希「違う、とは言い切れないな。あの怯えようは普通やないよ」

海未「だからといってそんな……!だって、ついこの間まで元気だったじゃないですか!」

真姫「もし、もしも凛が病気だったら私がママに言って何がなんでも治してもらう……!」エグエグ

穂乃果「穂乃果たちで凛ちゃんが見てるものをなんとかできないのかな!?」

ことり「でも、何が見えてるのかわからないんじゃ……」

希「……」

希(ウチについてる。 あれだけの恐怖を与える大きななにか。 ちゃんと生きられないという言葉の意味。 世界。 解放。 完全。)

花陽『物語みたいって言って泣き出しちゃったの』

希(まさか……いや、でも、そんな、ありえない。だけど、これなら全て説明がつく)

穂乃果「希ちゃん? どうかした?」

真姫「何か気づいたの!?」

希「え!? い、いや、なんでもないよ。ただちょっと、凛ちゃんの部屋に忘れ物しちゃったから、取ってくるね」ダッ

希(もしウチの答えが正しいなら、みんなには絶対に言えない。そして、それだけ凛ちゃんの抱えてるものは強大だってことや)

希(神様は残酷。なんで凛ちゃんを選んだんや。
せめてウチに……いや、もうウチは舞台袖ってことかな。それ以前に、凛ちゃんだから気づけたのかも知れない)

希(だからと言って、こんなもの……独りで耐えられる代物やないよ……!)
12: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/07/28(火) 23:21:01.25 ID:YK26jVIM.net
***

凛(来た……!)ゾクッ

凛「……ねえ、かよちん」

花陽「なあに、凛ちゃん」

凛「凛、これから少し頑張るから、終わるまでナデナデしてもらってもいい?」

花陽「もちろんいいよ。花陽はずーっと凛ちゃんの側にいるからね」ナデナデ

凛「えへへ。膝枕にナデナデまで!凛は幸せ者にゃ」

花陽「うふふ、凛ちゃんにナデナデできる私も幸せ者だよ」ナデナデ

凛(ふう……よしっ。むむむむむむ。 おおっ! こんな風にみえるんだ。みんな凛こと心配してくれてる。申し訳ない反面、なんだか少し嬉しいにゃ。
あ、希ちゃんは気づいちゃったんだ。平気かな……。希ちゃーん!凛はもう大丈夫だよー! って、流石に聞こえないにゃ……。
でも、まるで神様になった気分。すごい!)

凛(……さて、なんて呼べばいいのかな。神様?……はちがうか。あなた。いや、達? まあいいにゃ)

凛(最初はちょっとした違和感だったにゃ。凛が凛じゃなくなる感覚。そして、だんだんとあなたたちが見えてきた)

凛(凛はあなたたちがすごく怖かった。もしかしたら凛たちはあなたたちのお人形さんで、楽しかった思い出も、辛かった思い出も、全部偽物なんじゃないかって、すっごく怖かった)

凛(でも多分それは間違いなのにゃ。今にして思うと、あなたたちの気配があったのは凛が音乃木坂にきてから。
そして、きっとその時期はμ'sの物語が始まりだしたころにゃ)

凛(だから、あなたたちはずっと凛たちのことを応援してくれてた。そうでしょ?)
15: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/07/29(水) 00:09:22.80 ID:cDZPI3tr.net
凛(力を借りた今ならわかるにゃ。あなたたちは色んな世界にいって、凛たちのほかにも色んな人を応援してる)

凛(そんなすごいものが『みんな』の中にいたのにゃ。そりゃ奇跡くらい起きてもおかしくないよね)

凛(凛がμ'sに入れたのはあなたたちのお陰。もし凛がμ'sにはいらなかったら、自分に自信のもてないただの女の子。ううん、女の子にもなれてなかったかもにゃ)

凛(だから、ホントのホントにありがとう!!あと、怖がってごめんなさい)

凛(それと、ひとつお願いがあるにゃ)

凛(もう凛たちのことを応援しないで欲しいな。応援されるのが嫌だっていうことじゃなくて、今度は自分たちの足で、ちゃんと歩きたいんだ。凛たちだけでラブライブ優勝を目指してみたい。
そんな我儘を聞いてほしいのにゃ)

凛(凛があなたたちの存在に気づいたのは、きっと神様がそういうチャンスをくれたんだよ。
穂乃果ちゃんに代わる次のリーダーとして、これからどうするんだい?って)

凛(罰当たりなくらい贅沢な我儘を言ってる気がするけど、凛たちだけ応援されてるんじゃそれはそれでズルいにゃ)

凛(だから、お願いします!!)

凛(……今までのお礼は何にもできないけど……むむ。よくわからないけど、凛たちは萌えってやつをプレゼントしてたみたいだね。今はあなたたちのことも少しわかるんだ)

凛(だけど、はいじゃあこのままさよならっ!っていうのじゃあんまりだよね。
もし凛があなたたちの立場だったら、凛たちがどうなったのか気になるし)

凛(……そうだ! もし凛たちが自分たちの力だけでやり遂げることができたら、何か証をどこかに置いていくよ!)
16: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/07/29(水) 00:10:01.00 ID:cDZPI3tr.net
凛(うーん、そうだなー……あ! 羽なんてどうかにゃ!?)

凛(産毛の凛たちが、一人で飛べるようになったよー! なんて、かっこいい?
ちょっと前にみんなで羽を使った撮影したから思いついたんだ~!)

凛(えへへ、海未ちゃんの詩にずっと触れてたから凛も感化されちゃったのかも)

凛(それをあなたたちだけがわかるところに置いていくにゃ)

凛(もし羽がどこにも無かったら……ううん!凛たちはやる!それがあなたたちに対する一番のお礼だと思うから!!)

凛(だから、証を残すための力を少し借りていくにゃ。もちろん他のことにはぜーったい使わないよ!それに、力も必ず返す!だから余計に頑張らないとだね!)

凛(あ、希ちゃんが部屋にきた。痛たたたたたた。ちょっと希ちゃん心の動きが激しすぎにゃ。凛まで痛くなっちゃうにゃ)

凛(希ちゃんにはちゃんと説明しないとにゃ。とっても心配してくれてるし)

凛(みんなには……うん。黙っておくにゃ。すぴりちゅあるが凛にそう告げてる!えへっ、言ってみたかったんだーこの台詞!)

凛(さて、そろそろかよちんもナデナデ疲れが出ちゃいそうだし、さよならにゃ。
嘘。ホントはこのままだと気持ちよくて凛が寝ちゃいそうだからにゃ。えへへっ)

凛(……じゃあ、今までありがとにゃ。またね)



――凛たち、まだまだ頑張るよ――
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