金曜ワイド劇場「三十路探偵・みもりんの事件簿 FINAL-II」帰ってきた迷探偵!最大の敵登場?木の上で両腕を広げる死体の謎[字][解][S][デ]

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1: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:00:00.90 ID:L5FVGuXG.net
喫茶店

じょる「えっと……今なんて言った?」

みも「私の部屋に住みませんかって」

じょる「そ、そっか。聞き間違いじゃないんだ……」

みも「で、どうします?」

じょる「そんな急に言われても……で、でもまあ? みもちゃんがそう言うんだったら考えなくもないような気がしそうな――」

みも「よかったぁ~、じゃあとりあえず家賃の話なんですけど……」

じょる「へ? やちん?」

みも「私の買ったマンション、そこそこいいところなんで普通に借りたら月40万はかかると思うんですよ」

みも「とはいえ私と南條さんの仲ですし、特別友情プライスの20万くらいでどうですか?」

じょる「……ちょ~っと待って。これってなんの話?」

みも「え? お金がないから南條さんを私の部屋に住まわせて、家賃をもらって生活費の足しにしようって話ですけど……」

じょる「は?」

みも「高級マンションに格安で住める上に家具・みもりん付きですからねー、住まない理由がないですよね」

じょる「……帰る」スクッ

みも「あ、お仕事ですか? えと、とりあえず住むってことでいいんですよね?」

じょる「よくないわ! みもちゃんのバカッ!」タッタッタッ

みも「あれれ、なんで怒ったんだろ……」

元スレ: 金曜ワイド劇場「三十路探偵・みもりんの事件簿 FINAL-II」帰ってきた迷探偵!最大の敵登場?木の上で両腕を広げる死体の謎[字][解][S][デ]

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3: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:02:00.22 ID:L5FVGuXG.net
数日後 山道・車内

くす「探偵ー、テープ変えてー」

みも「ん、どれ聴くの?」

くす「探偵の聴きたいのでいいよー」

みも「どれどれ……これにしよっかな。よっと」ガチャガチャ

じょる「……あのさ、私らどこ向かってるの?」

くす「それはぁ……着いてからのお楽しみ!」

じょる「また迷ったりしないよね?」

くす「大丈夫! あの時の反省を活かしてカーナビ付けたから!」

みも「今度こそ楽しいドライブにしようね」

くす「うんっ!」

じょる「というか仲直り記念ドライブとか言ってたけど、なんで二人で行かないの? 私ここに必要?」

くす「必要だよー。だって三人で行ったほうが楽しいもん」

みもくす「ねー!」

じょる「そうかい……」
4: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:04:00.15 ID:L5FVGuXG.net
十分後

くす「あれ……道がない」

みも「もしかして迷ったの?」

くす「おかしいなぁ、ちゃんとナビ通りに走ったはずなんだけど……」

じょる「そのナビってどこで買った?」

くす「ガレージオフで安かったやつを適当に……」

じょる「それさ、データが古すぎるんじゃない?」

くす「ほぇ?」

みも「つまりこのカーナビは道がなくなったことを知らなかったと」

くす「えっ……道ってなくなるの?」

みも「くっすん……」

じょる「なんというか……残念な感じだね……」

くす「あぅ……で、でもナビ通りにここまで来たんだし、帰り道は迷わないはずだよね……?」

みも「だと思うけど……なーんか嫌な予感がする。死体とか見つかりませんように!」
5: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:05:59.90 ID:L5FVGuXG.net
ブーン……

みも「おや……? ねね、くっすんちょっと止めて」

くす「どうしたの?」

みも「あそこにあるの、なんだろ?」

くす「どこ?」

みも「あの木にぶら下がってるやつ」

くす「うーん、かかし? いや違うな……わかった! ジュディ・オングだ!」

みも「ああ、ジュディ・オングか~」

じょる「なわけないだろ」

みも「じゃあなんなんですか? あれ」

じょる「……どうやらみもちゃんの嫌な予感が的中したみたいだね」

くす「ってことは……」

みも「まさか死体!?」

じょる「うん。警察呼んでくれる?」

みも「はい! ……と言いたいところですがここ圏外ですね」

くす「あっ、向こうに家があるよ!」
6: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:08:00.10 ID:L5FVGuXG.net
民家前

トントン

じょる「すみませーん、誰かいますかー?」

みも「いないならいないって言えー!」

??『いないよー』

みも「ふむ、留守みたいですね……あっちの家に行こう」

くす「そうだね」

じょる「おい」

ガラガラ

しか「なんか用?」

じょる「えっと、ちょっと電話を貸し……って、あれ?」

しか「ん……? あ、もしかしてよしのん?」

じょる「おぉ、やっぱりシカかぁ」

みも「えっ、知り合いなんですか?」

じょる「まあ、うん」

しか「その人たちは?」

じょる「あー……友達みたいなもんかな?」

しか「へー」
8: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:10:00.00 ID:L5FVGuXG.net
くす「この人誰なの?」

じょる「シカは……その、なんていうか――」

しか「私はよしのんの元カノだけど」

みも「…………」

くす「…………」

じょる「…………」

みもくす「えええええええええええええええー!?」

じょる「やかましい!」

しか「いやー、びっくりしたぁ。まさかこんなとこで再会するなんて」

じょる「うん、そうね……」

みも「シャーッ!」

くす「ガルルルル!」

しか「……なんか私威嚇されてない?」

じょる「気にしないで。この子らちょっと変なんだよ」

しか「そうなんだ。あっ、電話使いたいんだよね? 入って入って」

じょる「悪いね、お邪魔しまーす」
12: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:12:00.13 ID:L5FVGuXG.net
一時間後

ぱい「警察でーす」

みも「遅いよっ!」

ぱい「ひっ……その、道に迷っちゃって……」

くす「あー、道わかりづらいもんね」

ぱい「そうなの!」

じょる「地元の人間が迷ってどうする。ていうか一人?」

ぱい「途中までは他の人も一緒だったんだけど……あっ、こういうのをはぐれ刑事純情派って言うんだ!」

みも「違うと思う」

くす「じゃあその人たちは今も迷ってるってこと?」

ぱい「たぶん」

くす「探さなくてもいいの?」

ぱい「大丈夫だよ」

みも「なにを根拠に……」

ぱい「それで死体はどこ?」

じょる「案内するよ、ついてきて」
13: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:14:00.06 ID:L5FVGuXG.net
死体前

ぱい「ひいぃっ……こ、これ死んでるの……?」

じょる「生きてたら死体とは呼ばない」

ぱい「この人なんでこんなポーズで……キリストみたいな……ううん、違う。これはジュディ――」

みも「やっぱり殺しかな?」

くす「そうじゃない? こんな変な自殺するわけないし」

みも「でもどうやって死体を持ち上げたんだろ。そもそも死因はなんだ?」

ぱい「あ、私見てみる!」

みも「見たらわかるの?」

ぱい「わかんない!」

みも「……南條さん、なんかわかります?」

じょる「うーん、見た感じ出血とかはなさそうだけど……とりあえず下ろしてみないとなんとも言えないなぁ」

みも「じゃあ下ろしてくださいよ」
14: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:16:00.24 ID:L5FVGuXG.net
じょる「無理だよ、道具もなんもないし」

みも「むぅ……」

じょる「ねぇシカ、あれ知ってる人?」

しか「あー……知ってるけど名前忘れちった」

みも「ゲッ、この女ついてきてるし……」

しか「どーも」

くす「あっち行け! しっしっ!」

みも「そーだそーだー!」

じょる「ふたりともいい加減にしないと怒るよ?」

みも「ごめんなさい」

くす「もうなるべくしません」

ぱい「えっと、それで死体はどうしよう?」

じょる「ひとまず例のはぐれた応援が来るまではこのままにしとこうか」
15: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:18:00.04 ID:L5FVGuXG.net


みも「にしても南條さんといると必ずと言っていいほど事件が起こりますね」

じょる「その言い方だと私のせいで事件に遭遇してるみたいなんだが」

みも「絶対そうですよ! だって南條さんって見た目は子供、頭脳は大人って感じじゃないですか」

じょる「誰が子供だ。というかやっぱり事件調べるつもりなの?」

みも「そりゃ調べるに決まってますよ、それが生きがいなんですから」

じょる「なんでそうすぐ事件に首突っ込みたがるかねぇ……」

みも「そこに事件があるからですよ、なんじょーるの警部」

くす「おー、なんかかっこいい」

みも「でしょー? えへへ」

じょる「はぁ……警部補だっつーの」

みも「実は私、もう犯人の目星がついてるんですよ」

くす「あっ、私も私も!」

じょる「……大体想像つくけど一応言ってみ」

みもくす「あの細長い女!」
17: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:20:00.10 ID:L5FVGuXG.net
じょる「あのさぁ、個人的に気に入らないからってシカを犯人扱いするのやめてくれる?」

みも「いやいや絶対怪しいですって! 一番の要注意人物ですよ、色んな意味で」

くす「うんうん、まりもっこりに火がつくかもしれないし!」

みも「焼けぼっくいだそりゃ」

じょる「んなことないって……」

みも「なんでそう言い切れるんですかっ!」

じょる「そ、それは……いいじゃん、ないものはないの!」

みも「ふーん。まあ南條さんがなんと言おうとあの女が怪しいことに変わりはありませんよ」

じょる「……ふたりが仲直りしたのはいいけど、なんか余計面倒になった気がする」ボソッ

みも「なんか言いました?」

じょる「いや」

みも「そうですか。それじゃあ一応念のため、万が一他に犯人がいることも考えて村の人たちに聞き込みをしたいと思います!」

くす「じゃああの家から行ってみよっか」

みも「よーし!」
18: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:22:00.13 ID:L5FVGuXG.net
民家前

ドンドン

みも「こんにちはー! みもりんだよー!」

くす「くっすんもいるよー!」

じょる「それで人が出てくると思ってんのか」

ガラガラ

りぴ「……誰?」

みも「探偵のみもりんだよ。ねえねえ、例の事件のことは知ってる?」

りぴ「ああ、木に死体がぶら下がってたってやつ?」

みも「そうそう」

じょる「……私らが死体を見つけてからまだ二時間も経ってないのによく知ってるね」

りぴ「小さい村だもんでそういう話はすぐ伝わってくるだ」

みも「被害者と揉めてた人っていないかな?」

りぴ「うーん……」

くす「細長い女と喧嘩してたりしなかった?」

りぴ「さあ? 私は知らないなぁ」
19: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:24:00.11 ID:L5FVGuXG.net
えみ宅

えみ「――実はこの村には古くから伝わる手毬唄があって……」

くす「ま、まさか被害者はその手毬唄の歌詞と同じ殺され方を――」

えみ「だったら面白いけん、あいにくそんな手毬唄はないだ」

じょる「ないのかよ」

みも「変な嘘つかないでっ!」

えみ「めんごめんご。でも怖いねぇ、誰があんなことしたんだか……」

みも「たとえばだけど、あの細長い女が殺ったってことはないかな?」

えみ「細長い女……? あぁ、もしかしてシカちゃんのことかや?」

みも「私はすごく怪しいと思ってるんだけど」

えみ「あはは、ないない」

みも「なんでそう言い切れるのさー」

えみ「シカちゃんとはもう話はしただ?」

みも「したくない」

えみ「しりって、話せばわかるで」
20: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:25:59.99 ID:L5FVGuXG.net
しか宅

ガラガラ

しか「あ、いらっしゃい。あれ? もう一人の子は?」

みも「死体の見張りだけど、なにか問題ある?」

しか「いや、ないけど……」

じょる「ごめんね、迷惑かけて」

みも「犯人に迷惑もクソもないですよ」

しか「え? 犯人?」

じょる「みもちゃん!」

みも「お前のやったことは、全部みもっとお見――」

しか「とりあえず上がったら?」

じょる「ほんとごめん、シカ。あとできつーく叱っとくから」

みも「おや? 今のダジャレですか?」

じょる「違う。はよ靴脱げ」

みも「ぐへへ、土足で上がってやる~!」

じょる「いい加減にしろ」ペシッ

みも「いてっ」
21: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:28:00.22 ID:L5FVGuXG.net
居間

しか「ほい、お茶どうぞ」スッ

みも「ふんっ」ゴクッゴクッ

しか「よしのんも、はい」スッ

じょる「ん、ありがと」

みも「ぷはぁ~……それで? なんで殺したの?」

じょる「もっかいぶとうか?」

みも「すみません」

しか「ねぇよしのん、この人も警察なの?」

じょる「いや、これはただの推理オタク」

みも「ちょっと、雑に紹介しないでくださいよ!」

じょる「間違ったことは言ってないでしょ」

みも「ど・う・も、南條さんとは深~い仲の名探偵みもりんです。“元”彼女だからって調子に乗らないでよね」

しか「別に調子には乗ってないけど……もしかしてよしのんの今カノ?」
23: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:30:00.15 ID:L5FVGuXG.net
みも「…………」

しか「えっ、なんで急に黙るの?」

じょる「彼女ではないってことだよ」

しか「あっ、そうなんだ」

みも「ぐぬぬ……」

しか「深い仲とか言うからてっきり付き合ってるのかと」

みも「南條さんっ! 絶対こいつ犯人ですよ!」

じょる「だから私怨で決めつけるなって。推理せい推理」

みも「……じゃあ私が聞くことに正直に答えてくれる?」

しか「はいはい」

みも「被害者となにかトラブルは?」

しか「特にないけど」

みも「なら一方的に被害者を恨んでたとか」

しか「ないね」

じょる「みもちゃん、一旦シカが犯人だって考えを捨てて話を聞いてみたらどう?」
24: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:32:00.10 ID:L5FVGuXG.net
みも「えー」

じょる「『えー』じゃない。そういう先入観は捜査の邪魔にしかならないんだから」

みも「むー、わかりましたよ……それじゃあ被害者がどんな人だったか聞きたいんだけど」

しか「うーん、そうだなぁ……あんまり話したことないからよくは知らないけど、りっぴーとは仲良さそうだったかも」

みも「……りっぴーって誰?」

しか「向こうに飯田さんってお家があるんだけど……」

みも「知らなーい」

じょる「知ってるでしょ、さっき行った家に表札かかってたよ?」

みも「覚えてないですね」

じょる「はぁ……」

しか「あっ、あと山の中に小屋があるんだけど、たぶんあれ殺された人が使ってたはずだよ」

みも「小屋かぁ……なんかありそうですね」

じょる「行ってみる?」

みも「はい」スクッ

しか「ああ、山は熊が出るから鈴持ってったほうがいいよ。取ってくるから待ってて」
25: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:34:00.10 ID:L5FVGuXG.net
山・小屋前

みも「ここですね」

じょる「だね。でも勝手に入るわけには――」

みも「えいっ」ギイィ……

じょる「ちょっ」

みも「開きました!」

じょる「えっ、鍵は?」

みも「かかってなかったと思いますけど。さ、入りましょう!」

じょる「待てって……」

みも「うぅ、埃っぽいですね」

じょる「なんかありそう?」

みも「もっとよく見てみないとわかりませんよ。えっと……」

ギイィ……バタンッ

じょる「あれ?」

みも「もー、勝手に閉じないでよー」ガタッ

みも「んん……?」

じょる「どした?」

みも「……開かない」
26: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:36:00.21 ID:L5FVGuXG.net
じょる「貸して」

ガタガタ

じょる「おぉ、マジか……」

みも「仕方ない、蹴破りましょう」

じょる「は? ちょ待っ――」

みも「てやっ!」グキッ

みも「――ッ!?」

じょる「うわ、大丈夫?」

みも「痛いぃ~……」

じょる「思った以上に頑丈みたいだね」

みも「これ、あの女の罠なんじゃないですか……?」

じょる「なわけあるか。シカがそんなことする理由がないでしょ」

みも「犯人だから邪魔者を始末したいんですよ!」

じょる「いや、シカは犯人じゃないって……」

みも「もうやだぁ……お家帰る……」

じょる「ならこっから出る方法を考えないと」

みも「じゃあ私今から寝るんでその間に考えておいてください」

じょる「みもちゃんも一緒に考えるんだよ」
27: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:38:00.13 ID:L5FVGuXG.net
みも「こんな暗いんじゃなにも考えられませんよぉ……」

じょる「はぁ……ならスマホのライトでもつけなよ」

みも「あ、そうですね。よっと……なんかないかなー?」

じょる「この小屋、いったいなにに使ってたのかねぇ」

みも「……お! 見てください南條さん」

じょる「なんかあった?」

みも「なんかあった痕跡がありました。埃のかぶってないところがあちこちに」

じょる「ふむ……被害者がここにあったものをどっかに持ち出したか……」

みも「あるいは犯人が盗んでいったんでしょうね、なにか不都合があるから」

じょる「不都合ねぇ……」

………………

…………

……

みも「はぁ~……なんにもありませんね」

じょる「いつになったら出られるんだか」

みも「もしかしたら、死ぬまでここにいることになるんじゃ……」

じょる「さすがにそれはないでしょ」

みも「……よし、こういう時こそポジティブにならなきゃ!」

じょる「なんか嫌な予感……」
28: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:40:00.19 ID:L5FVGuXG.net
みも「今私と南條さんはふたりきり……そしてここには人が来ない……」

みも「ってことは音を立てても誰にも聞こえない……そうだ!」ピコーン!

じょる「私に変なことしたらぶっ飛ばすからね」

みも「……しませんよ」

じょる「そう」

みも「少し話でもしませんか? 暇ですし」

じょる「いいけど」

みも「その……あの細長い女のことなんですけど」

じょる「シカね、いい加減その呼び方なんとかしなよ」

みも「あの女が元カノだっていうのは本当なんですか?」

じょる「まあ……一応ね」

みも「付き合ってた期間は?」

じょる「うーん……一年くらいじゃないかな」

みも「一年も!? 終わった……」

じょる「なにがだ」

みも「ちなみにいつ頃まであの女と……?」

じょる「みもちゃんに初めて会った頃にはとっくに別れてたよ」

みも「……なんで別れたんですか?」
29: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:42:00.04 ID:L5FVGuXG.net
じょる「なんでって聞かれても……これといったきっかけがあったわけでもないしなぁ」

みも「そうですか……」

じょる「そんなにシカのことが気になるの?」

みも「…………」

じょる「もっかい言っとくけど、元サヤに戻るとかないからね」

みも「……じゃあ私ももっかい聞きますけど、その根拠はなんですか?」

じょる「それは……その、えっと……」

みも「はっきり言ってください!」

じょる「わ、わかったよ……だからさ、私は……みもちゃんのこと――」

ギイィ……

くす「あ、いた!」

みも「くっすん! どうしてここがわかったの?」

じょる「シカに聞いたんでしょ」

くす「え?」

じょる「……聞いたんじゃないの?」

くす「聞いてないよ。あの家に行ったら探偵たちがいなかったから、きっと細長女がどこかに監禁したんだと思って」

じょる「思考回路がみもちゃんと一緒だ……」

みも「さすが私の助手だね!」

くす「えへへ……それで、とりあえずあの女を引っ叩いてからふたりを探してたの」
31: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:47:00.30 ID:L5FVGuXG.net
じょる「はぁ……頭が痛い」

くす「?」

みも「ていうかどうやってドア開けたの? 鍵かかってたよね?」

くす「かかってなかったけど……中からは開けられなかったの?」

みも「うん。びくともしなかったよ」

くす「鍵が壊れてるのかな?」

みも「壊れてるならなんで直さないかなぁ……にしても、よくここまでたどり着けたね」

くす「なんちゃん警部補の匂いを嗅いできたらここについたの」

みも「すごい鼻だ……刑事犬カールみたい」

じょる「もう警察犬になっちゃえば?」

くす「うーん、なんちゃん警部補の飼い犬にならなりたいけど……」

みも「いやぁ、くっすんが変態なおかげで助かったよ~」

くす「あっ、褒められちゃった」

じょる「褒めてはないだろ」

みも「でも見張りを途中で投げ出すのは関心しないね」

くす「違うの! 警察の人たちが来たから呼びに来たの!」

みも「えっ、そうなの? なら早速行きましょう、南條さん!」

じょる「はいはい」
32: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:48:00.07 ID:L5FVGuXG.net
死体発見現場

みも「それじゃあまずはアレをチェックしたいと思います」

じょる「アレ?」

みも「な~む~」ニギッ

じょる「あぁ、それのことか……」

みも「うん、レズですね! この人って何歳かわかる?」

ぱい「えっと……29歳かも!」

じょる「かもって」

みも「能力者ではないんだ……」

くす「探偵見て見て! これ袖だと思ったらただの布みたい!」

みも「どれ? ああ、ジュディ・オングの袖ね」

くす「警察の人が言ってたけど、この布を掴んだまま死んでたんだって」

みも「ふむ……なんで迷彩柄なんだろ?」

くす「普通は白だよね、やっぱり」

みも「こっちは被害者の所持品かな?」

くす「そうみたい」

みも「なんか手がかりになりそうなものは……ん?」

くす「なにか気になるものでもあった?」

みも「これなんだろ?」

くす「それはオレオだよ」

じょる「いやレンズキャップだろ」
33: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:49:00.45 ID:L5FVGuXG.net
みも「レンズキャップって、カメラのアレですか?」

くす「……でも所持品にカメラなんてないよ?」

みも「わかった! 犯人が盗んだんだ!」

じょる「なんのために?」

みも「きっと犯人はなにかしらの犯罪の現場を被害者に撮られたんですよ。だから証拠隠滅のためにカメラを――」

じょる「ストップ」

みも「なんですか?」

じょる「みもちゃんの言う通り証拠隠滅したかったんなら、なんでわざわざこんな目立つ殺し方をすんのさ」

みも「え?」

じょる「普通事故とか自殺に見せかけるでしょ。事件として捜査されないように」

みも「それは……そうですけど……」

じょる「ねえ、被害者の死因ってわかる?」

ぱい「え~、遺体の背面に打撲傷があったからそれで死んだんじゃないかって」

みも「……ってことは、背後から殴り殺したってことですかね?」

じょる「背中を打ち付けた、とも考えられるんじゃない?」

みも「だとしたら犯人は被害者を突き落としてから木の上に持ち上げたってことですか?」

じょる「どうかねぇ……ちなみに被害者の死亡推定時刻は?」

ぱい「遺体の状態から考えると今日の朝だとかそうじゃないとか……」

じょる「ありがと。というわけでみもちゃん。とりあえずもう一回村人の聞き込みしてみようか」

みも「わかりました」
34: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:50:00.35 ID:L5FVGuXG.net
そら宅

そら「朝ならずっと家にいたけん……私疑われてるだ?」

みも「そういうわけじゃないんだけど、家にいたってのは証明できる?」

そら「んなこん言われても……」

じょる「たとえばテレビを見てたならその内容とか、誰かが家に来たとか……」

そら「ああ、だったら――」


集会所

みも「よーし、みんな揃ったね」

しか「……なんなん? これ」

じょる「うーん……みもちゃんの犯人あぶり出しゲームかな」

しか「あのホワイトボードは?」

じょる「たぶん情報の整理をするために使うんじゃない?」

みも「えーっと、えみつんが今朝散歩をしてたっていうのは本当?」

えみ「してたけん、それが?」

みも「その時そらの家に寄ったって聞いたんだけど……」
35: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:52:00.11 ID:L5FVGuXG.net
そら「来たよね?」

えみ「うん、行ったね」

みも「じゃあそらとえみつんのアリバイは成立するってことで、犯人候補からは除外してよしと」

くす「えー、犯人じゃないからバッテンと」キュッキュッ

しか「なんかあの書き方だと死んじゃったみたいだね」

じょる「うん……」

みも「次は……りっぴー! 朝はどこでなにしてた?」

りぴ「庭で洗濯物干してた」

みも「できればそれを証明してほしいんだけど……」

りぴ「証明かぁ……」

えみ「あっ、それなら散歩してる時に見た!」

みも「えっ、ほんと?」

えみ「ほんとほんと」

みも「んじゃりっぴーも除外で」

くす「はーい」キュッキュッ
36: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:54:00.30 ID:L5FVGuXG.net
みも「あ、そういえばりっぴーて被害者と仲良かったんだっけ?」

くす「そうなの?」

みも「細長女はそう言ってたよ」

りぴ「まあ仲は悪くなかったけん……」

みも「ちょっと手出してくれる?」

りぴ「え? こう……?」スッ

みも「ふむ……」ニギッ

ビビッ!

りぴ「な、なに?」

みも「もしかして被害者と付き合ってた?」

りぴ「いや……付き合ってない」

みも「でもりっぴーレズだよね?」

りぴ「なんでバレてるだ!?」

みも「本当に付き合ってなかったの?」

りぴ「うん……そもそもあの子はレズじゃないって言ってたし」

みも「ん? 被害者が自分で言ってたの?」
37: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:56:00.17 ID:L5FVGuXG.net
りぴ「そうだけん、なんでそんなこん聞くだ?」

みも「いや、なんでもない。気にしないで」

りぴ「はあ……」

みも「それから……うっちー!」

うち「内田ですけど」

みも「うん。うっちーは朝どこにいた?」

うち「内田!」

みも「いーじゃん、うっちーで。わがまま言わないの!」

うち「…………」

みも「で、どこにいたの?」

うち「家で寝てたけん文句あるだ?」

みも「文句はないけど……それを証明できる?」

うち「……できない」

みも「じゃあ犯人の可能性ありだね」

くす「犯人かもっと」キュッキュッ

うち「は? ちょっと待――」

みも「じゃあ最後に細長女」
39: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 21:59:00.33 ID:L5FVGuXG.net
しか「……私?」

みも「朝、どこでなにをしてたか話してもらおうか」

しか「私は……家の前の竹垣のとこでぼーっとしてた」

みも「なにそれ……怪しすぎる!」

しか「そういえばその時えみつんが散歩してるの見かけたよ」

みも「……って言ってるけど本当?」

えみ「んー……どうだったかや?」

くす「見かけなかったの?」

えみ「確かにシカちゃんちの前は通ったけん……」

しか「えっ、私いたよね?」

みも「いたの? いなかったの?」

えみ「うーん……いや、いなかった!」

しか「そんなぁ!」

みも「おやまぁ、アリバイ崩れちゃったねぇ」

しか「ほんとにいたんだってば! よしのんは信じてくれるよね?」

じょる「え? ああ、うん」
40: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:00:00.27 ID:L5FVGuXG.net
みも「アリバイが証明できないだけならまだしも、嘘ついたってことはやましいことがある証拠……」

くす「うんうんっ!」

みも「というわけで、犯人は……あなたですっ!!」ビシッ

しか「違うって!」

みも「ぱいるちゃん、逮捕しちゃって」

ぱい「えっ、でも逮捕状が――」

みも「緊急逮捕だよ! はよはよ!」

じょる「できるわけないだろ、証拠がなにもないんだから」

みも「じゃあどうするんですか!」

じょる「どうもしないよ、シカは犯人じゃないし」

みも「なに言ってんですか、その女は嘘の証言を――」

うち「ねえ、もう帰っていい?」

みも「ん?」

うち「犯人がわかったんなら私がここにいる必要ねぇずら?」

みも「あ、うん。いいよ帰って。みんなお疲れー」

じょる「シカも帰りな、みもちゃんは私がどうにかするから」

しか「わ、わかった」
41: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:02:00.25 ID:L5FVGuXG.net
みも「ああ! ダメですよ帰らせちゃ!」

じょる「ダメじゃない。私たちはやらなきゃいけないことがあるでしょうが」

みも「はい?」

じょる「どうせ事件が解決するまで帰る気ないんでしょ? だったら今晩泊まるとこ探さないと」

みも「……あ、そっか」

くす「ねえねえ、この辺に泊まれるとこってある?」

ぱい「ないよ」

みも「ないの!?」

くす「しょうがない、じゃあ今夜はここに泊まろっか」

じょる「ダメでしょ勝手に泊まったら」

しか「なら、うち来る?」

じょる「え?」

しか「ちょっと狭いかもしれないけど、それでもよかったら」

みも「ほーう、それはつまり私たちに監視してほしいと? 逃げられないように」

くす「ならお望み通り一晩中見ててやろうか……!」

じょる「お前らちょっと黙れ」

しか「どうする?」

じょる「……じゃあ、お願いしてもいいかな?」
42: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:04:00.40 ID:L5FVGuXG.net
しか宅

みも「異議あり!」

じょる「なにが?」

みも「部屋割りですよ! なんで細長女と南條さんが同じ部屋で寝るんですか!」

じょる「くじで決まったんだから文句言わないの」

みも「この結果は納得できません!」

じょる「あのねぇ、そもそもくじで決めようって言い出したのみもちゃんでしょうが」

みも「むぅ……」

じょる「わかったらとっとと寝る。おやすみ!」

みも「ああ、待っ――」

ピシャッ

みも「くっそぉ~……」

くす「ねぇ探偵」

みも「なに?」

くす「さっきのくじ、ずるしようとしたでしょ」
43: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:06:00.27 ID:L5FVGuXG.net
みも「なっ、どうしてわかっ――んや、してない」

くす「とぼけても無駄だよ、探偵のやろうとすることくらい私にはわかるもん」

みも「……おかしいと思ったんだよ、絶対私が南條さんと同じ部屋になるはずだったのに」

くす「もうこういうことしちゃダメだからね?」

みも「うん……あれ? それじゃなんでくっすんと南條さんが同じ部屋じゃないの?」

くす「だってそれしたらずるになるじゃん」

みも「あ~……くっすんは偉いねぇ」

くす「えへへ……」

みも「さてと、それじゃ明日に備えてとっとと寝よっか」

くす「うん」

みも「おやすみ~」

くす「……あ、私が電気消すんだ」

カチッ
44: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:08:00.13 ID:L5FVGuXG.net
別室

しか「にしてもほんとびっくりしたなぁ、よしのんにまた会えるなんて」

じょる「偶然って怖いね」

しか「……本当に偶然なの?」

じょる「え?」

しか「私のこと探すためにあの探偵を雇ったとか……」

じょる「まさか。私がそんなことすると思う?」

しか「……思わない」

じょる「でしょ?」

しか「でも、そうだったらいいなぁとは思うけど」

じょる「……ん?」

しか「ほんとにさ、私たちがまた会えたのが偶然なら……それって運命とも呼べるんじゃないかな」

じょる「シカ……いつの間にそんなキモいこと言うようになったの?」

しか「じゃあもっとキモいこと言っちゃおうかな~」

じょる「なによ?」

しか「……もっかい私と付き合ってみない?」

じょる「はぁ、変な冗談言ってないで寝るよ」

しか「いや……冗談じゃなくてさ」
45: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:10:00.22 ID:L5FVGuXG.net
じょる「…………」

しか「ダメ?」

じょる「……ごめん」

しか「そっか……ちなみに、どうして?」

じょる「理由言わなきゃダメなの?」

しか「一応聞いておきたいじゃん」

じょる「そう言われてもなぁ」

しか「……他に好きな人がいるとか」

じょる「う……」

しか「もしかして、あの二人のどっちかだったり?」

じょる「ど、どうでもいいでしょそんなこと……」

しか「教えてよ~、おっぱいあるほう? ないほう?」

じょる「胸で区別するな」

しか「私の予想では……」

じょる「聞いてないっつーの。早く寝なさい」

しか「ちょっ、まだ話は――」

カチッ
47: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:13:00.50 ID:L5FVGuXG.net
翌朝

バーン!

みも「朝だーっ! 次郎。なんつって」

じょる「んぅ……朝からうっさいわ……」

みも「おはようございます南條さん。昨夜細長女に変なことされませんでした?」

じょる「されてないって……」

みも「なら結構。早速捜査に出かけましょう!」

じょる「朝飯くらい食わせろ」

みも「それくらい我慢してくださいよ」

じょる「なんでやねん。あといろいろシカの手伝いしなきゃだから、私しばらく出かけられないけど」

みも「そんなの一人でやらせればいいじゃないですか!」

じょる「ここまで世話になってるんだしそれぐらいしないと」

みも「むぅ」

じょる「というかみもちゃんたちも手伝いなさい」

みも「えー……」

じょる「やらないなら私死ぬまでこの村でシカと一緒に暮らすから」

みも「やります! すぐにくっすん起こしてきます!」
48: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:14:00.45 ID:L5FVGuXG.net
三十分後 しか宅前

みも「はぁ~、ゴミ捨て場遠すぎ……」フラフラ

ドンッ!

しか「いでっ!」

みも「うわぁ、見えない壁にぶつかった!?」

しか「ちょっとー、どこ見て歩いてんの?」

みも「あれっ、細長女だ。全然気付かなかった……」

しか「よそ見してるからでしょ」

みも「ちゃんと前見てたもん!」

しか「前見てたらぶつかるわけないじゃん」

みも「ムカッ……そっちが隠れてぶつかってきたんじゃないの?」

しか「なんで私がそんなこと……」

みも「だって絶対誰もいなかった……し……」

しか「ん? どうかした?」

みも「そっか、そういうことか!」

しか「……?」
50: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:16:00.19 ID:L5FVGuXG.net
しか宅

みも「くっすんくっすん! 大変だよ!」

くす「どうしたのー?」

みも「細長女は犯人じゃないかもしれない!」

くす「ええっ!? どういうこと?」

みも「ちょっと耳貸して」

くす「ん?」

みも「ゴニョゴニョ……」

くす「それ本当!?」

みも「ほんとほんと!」

くす「ちょっと確かめてくる!」タッタッタ……

みも「いってら~」

くす『どこだー!』ドスッ

しか『いって!』

くす『すごーい! たーのしー!』
51: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:18:00.13 ID:L5FVGuXG.net
居間

みも「――というわけで犯人ではない可能性が出てきたんですよ」

じょる「……にわかには信じがたいけど、まあシカが犯人じゃないってのには同意する」

みも「で、細長女が犯人じゃないとすると、次に怪しいのはアリバイのないうっちーだと思うんです」

じょる「うーん……」

みも「早速尋問に行きましょうよ!」

じょる「えー、行くの?」

みも「早く支度してくださいね!」


うち宅

ドンドンドン

みも「おーい! 開けてー!」

くす「いるのはわかってるぞー!」

じょる「ふたりともちったぁ静かにしろ」

ガラガラ

うち「……なに?」

みも「おっ、出てきた。ねえねえ、うっちーが犯人なんでしょ?」

うち「は?」

くす「アリバイがないのはうっちーだけなんだから、犯人だよね?」
52: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:20:00.13 ID:L5FVGuXG.net
うち「……帰って」

みも「とりあえず中入っていい? 立ち話もあれだし」

うち「さよなら」ガラガラ

みも「うおっ、待った待った!」ガシッ

うち「もうっ! なんだだ!?」

みも「だーかーらー、うっちーに殺人の容疑がかかってるんだってば」

うち「はぁ……私そんな寝言に付き合ってる暇ない」

みも「ほーう、あくまでやってないって言うんだ?」

うち「あたりめぇずら」

みも「じゃあ家の中見せてくれる?」

うち「なんで?」

みも「被害者の所持品を犯人が持ち去ったかもしれないんだよ」

くす「それが見つかったら犯人確定!」

うち「……わかった。見たいならご自由にどうぞ」

みも「よっし!」

うち「ただし! もしなにも見つからなんだら……」

みもくす「?」
53: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:22:00.23 ID:L5FVGuXG.net
一時間後

うち「で? なにか見つかっただ?」

みも「それは、その……もうちょっと探してみないと――」

うち「これ以上探す場所なんてねぇずら?」

みも「あぅ……」

くす「ふ、服の中に隠してるのかも……」

うち「まさか脱げとでも言うだ? この変態!」

くす「へ、変態じゃないもん!」

みも「南條さぁん、助けてくださいよぉ……」

じょる「知らん」

うち「さーて、どうしてやるかね……」

みもくす「ひいぃ……」

ピューッ!

みも「んっ!? 今窓の外にスカイフィッシュが!」

くす「えー? ちっちゃいUFOじゃない?」

じょる「そんなもんいるわけないだろ」

うち「ああ、アレはたぶんアサクラモモンガずら」

くす「アサクラモモンガ?」

みも「あーさーくー――」

うち「朝から暗くなるまで活動してる昼行性のモモンガだで、アサクラモモンガって名前がついただ」

じょる「ふーん」
54: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:24:00.18 ID:L5FVGuXG.net
みも「……ん? モモンガ?」

くす「どうしたの?」

みも「ねぇくっすん、モモンガの写真持ってない?」

くす「持ってないけど」

みも「じゃあなん――」

じょる「普通に持ってないわ」

うち「私は持ってるけん……」

みも「見せて!」シュパッ

うち「あっ、ちょっと!」

みも「この感じ、最近どっかで見たような気が……」

Wind is blowing from the Aegean~♪

みも「ああっ! わかった、ジュディ・オングだ!!」

くす「あー、言われてみれば似てるかも」

じょる「そうかぁ?」

みも「行くよくっすん! 謎解きしなきゃ!」

くす「了解!」

みも「南條さんも!」

じょる「はいはい」

タッタッタッ……

うち「こらっ! 逃げるな!」
55: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:26:00.17 ID:L5FVGuXG.net
崖上

みも「ポニョ!」

じょる「いいからそういうのは」

みも「たぶん被害者はここから落ちたんだと思います。あそこに例の木が」

くす「こんな狭いとこでなにしてたんだろ?」

みも「さあ? それは調べてみないとわかんないよ。落ちないように気をつけてね」

くす「はーい」

みも「うーん、なんかないかなぁ」

じょる「みもちゃん」

みも「なんですか?」

じょる「そこ、なんかの跡がある」

みも「ん? あぁ、これですか。くぼみがみっつ……くっすんはこれなんだと思う?」

くす「えっと、えっと……わかった! バミューダトライアングルだ!」

みも「南條さんどうですか?」

くす「えっ、スルー?」
56: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:28:00.08 ID:L5FVGuXG.net
じょる「まあなにかを置いた跡だろうね」

みも「ふむ……いったいなにを置いたんだろ……」

くす「ねぇねぇ探偵、無視しないで」

みも「被害者の所持品にはそれらしいものはなかったはずだし……」

くす「おーい! 聞こえてるー?」

みも「だけどなにかヒントはあるかもしれない……」

くす「たーんーてー! ねーってばー!」

じょる「ちょっと静かにしてあげなって」

くす「えー、でも――」

みも「三脚だ……」

くす「ふぇ?」

みも「三脚だよ! 被害者はここでなにかを撮影してたってこと!」

くす「なにかって……なに?」

みも「わかんないけど、とりあえず被害者の家に行ってみよう」
58: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:31:00.25 ID:L5FVGuXG.net
被害者宅

ぱい「じゃあ開けるね」

みも「お願い」

カチャッ

ガラガラ……

ぱい「どうぞ~」

みも「お邪魔しまーす」

………………

…………

……

みも「なんかありました?」

じょる「なんもない。たぶんここには置いてないんじゃないかな」

みも「じゃあどこにあるって言うんですか?」

じょる「考えられるのはあの小屋くらいだね。どうやら誰かに盗み出されちゃったみたいだけど」

みも「えっ……ってことはここ探しても無駄ってこと!?」

じょる「そうなるね」

みも「そんなぁ……」
59: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:32:00.21 ID:L5FVGuXG.net
くす『探偵ー! なんかあったー!』

じょる「おや?」

みも「行きましょうか」

じょる「うん」


寝室

ぱい「なになに? なにがあったの?」

くす「ベッドの下から爪を折ったビデオテープが」

みも「今時VHSって……ベータじゃないだけマシか」

じょる「なにも書いてないけど中身はなんだ?」

みも「確認しましょう」


居間

みも「再生っと」ポチッ

くす「……お風呂場?」

じょる「みたいだね。テレビの録画ではなさそうだけど……」

みも「ん……? あっ、これ!」
60: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:34:00.14 ID:L5FVGuXG.net
りぴ宅

りぴ「家の中を調べたい!? な、なな、なんで?」

みも「被害者の家でこ~んなものが見つかってね」

りぴ「……!」

みも「というわけで失礼!」スタタタ

りぴ「あっ、ちょっと!」

みも「ぱいるちゃんはりっぴーが逃げないように見張ってて!」

ぱい「ラジャー!」

………………

…………

……

みも「えっと……次は押入れかな」スーッ

みも「……あっ! 南條さーん! くっすーん!」

タッタッタッ……

じょる「見つかったの?」

みも「はい。テープの山とビデオカメラと三脚が」

くす「早く確認しよっ!」
61: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:36:00.27 ID:L5FVGuXG.net
居間

みも「たぶん被害者は何度もりっぴーのことを盗撮してたんだろうね」

くす「じゃあこのテープは……」

みも「全部りっぴーを撮ったものだと思う」

くす「つまり被害者は盗撮がバレたせいで殺されたってこと?」

みも「うん、きっとそれが真相だよ。これでほぼ事件解決!」

じょる「それはどうかね。カメラ繋ぎ終わったよ」

みも「ありがとうございます。じゃあ再生しよっか」

くす「なんか緊張するね」

みも「殺される瞬間が写ってれば決定的な証拠になるよ。ポチッとな」

テレビ『…………』

みも「……真っ暗ですね」

じょる「あ、これ巻き戻さないとダメだ」ピッ

キュルキュル……

――――――

――――

――
62: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:38:00.08 ID:L5FVGuXG.net
みも「では改めて……再生!」

テレビ『ザザッ……』

みも「……あれ? この写ってるのって――」

テレビ『ガサガサッ! ゴゴッ! ズサッ!』

くす「……これ、崖から落ちたとこだよね?」

みも「南條さん、今のとこコマ送りで見たいんですけど……」

じょる「ちょっと待って……よし」ピッ

みも「…………」

くす「…………」

じょる「…………」

みも「……もしかしたら、私はとんでもない勘違いをしてたのかも」

くす「おっ、なんか予告編で使われそうなセリフ」

みも「ぱいるちゃーん!」

ぱい『なぁにー?』

みも「今からみんなを集会所に集めてほしいんだけどー!」

ぱい『わかったー!』

じょる「……隣の部屋にいるんだから直に話せ」
63: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:40:00.28 ID:L5FVGuXG.net
集会所

みも「事件の謎が解けました」

一同「ふーん」

みも「反応薄いよっ!」

そら「で、犯人は誰だだ?」

みも「それはまあ追い追い説明するとして、まずは細長女のアリバイについて話したいんだけど……」

ぱい「もしかしてアリバイが成立したの?」

みも「うん、一応ね」

えみ「聞かしてくれる?」

みも「えー、それじゃあ昨日の朝どこでなにをしていたのかもう一回話してもらっていい?」

しか「だから家の前でぼーっとしてたって――」

みも「正確に、どのあたりで?」

しか「竹垣の前」

みも「でもえみつんに細長女の姿は見えなかった……そうだよね?」

えみ「うん」

みも「となると、どちらかが嘘をついていることになる」

しか「嘘じゃないってば!」

えみ「私だって嘘なんこいてねぇ!」
64: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:42:00.29 ID:L5FVGuXG.net
みも「そう、ふたりとも嘘はついてないんだよ」

そら「……どういうこと?」

みも「見ての通り、細長女はすごく細長いよね?」

一同「うん」

みも「そんな細長い人間が竹垣の前に立つと……背景と同化してまるでそこに誰もいないかのように見えるんだよ!」

えみ「な~るほどぉ……」

じょる「えぇ、そんな簡単に納得しちゃうの?」

みも「というわけで、細長女は犯人ではない。でももうひとりアリバイのない人がいたよね?」

うち「……私が犯人だって言いたいだ?」

みも「ううん、うっちーが犯人じゃないことももうわかってるから」

しか「アリバイ立証できたの?」

みも「まあね。くっすん! テレビ!」

くす「はーい!」ガラガラ

みも「今から流すビデオを見れば、うっちーが犯人じゃないのは一目瞭然」

くす「流すよー」ピッ

みも「ここ、被害者の死亡推定時刻ね。で、写ってるのが……」

ぱい「あっ!」
66: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:45:00.45 ID:L5FVGuXG.net
みも「はい、ストップ!」

くす「よっと」ピッ

みも「よーく見て。画質はよくないけど、これ下着姿で寝てるうっちーだよね?」

そら「ほんとだ……」

しか「ああ、うっちーだこれ」

うち「ちょっ、すぐにそれ消して!」

みも「えー、これでここにいる村人全員のアリバイが成立しました!」

えみ「……じゃあ犯人は?」

みも「わからない? まだいるんだけどな~、アリバイのない人物が」

うち「わかった、あんたずら!」

みも「いや私じゃなくって! ここにはいない村人だよ!」

ぱい「……まさか」

みも「とりあえずビデオの続きを見てみよっか」

うち「消せっつってるら!」

みも「はいはい、わかったから静かに!」

一同「…………」

みも「この映像は死体発見現場の近くにある崖の上で撮影されて……あっ、落ちるよ!」

テレビ『ガサガサッ! ゴゴッ! ズサッ!』
67: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:47:00.40 ID:L5FVGuXG.net
みも「今のところをコマ送りでもう一回。くっすんお願い」

くす「えっと……」ピッピッ

みも「ここで一瞬崖の上が写るんだけど……」

そら「誰もいない……?」

みも「そう、誰もいない。つまりあの子は事故死だったってこと」

ぱい「でもあの遺体の状況は……」

みも「それについても説明するよ。まずあれはジュディ・オングのコスプレなんかじゃなかった」

みも「あの布は盗撮をする時、目立たないようにかぶってたんじゃないかな」

しか「布をかぶってたにしても、どうしてそれを掴んだまま死んでたの?」

みも「なんででしょう、ヒントは……この写真」ピラッ

うち「あっ! 私のモモンガ!」

そら「……もしかして、布で滑空しようとしただ?」

みも「イェス! で、その格好のまま木に引っかかってジュディ・オングみたいに見えたってわけ」

しか「へ~」

みも「……ところで、みんな気にならない?」

えみ「なにが?」

みも「死んだあの子が盗撮してた理由」
68: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:48:00.06 ID:L5FVGuXG.net
ぱい「変態だったからじゃないの?」

みも「まあそれもあるかもしれないけど……あの子は盗撮ビデオをある人物に売ってたんだよ」

そら「ある人物って?」

みも「南條さん、お願いします」

じょる「はいよ。出ておいで」

りぴ「…………」

しか「えっ、りっぴー?」

みも「りっぴーの部屋を調べたら、大量のビデオテープが出てきてね」

みも「ここにみんなが集まるまでの間にチェックしてたんだけど……全部盗撮ビデオだった」

えみ「もしかして、そのビデオに写ってるのって……」

みも「うん、ここに集まってる村人全員が写ってたよ」

そら「えぇ~……」

じょる「でもあのビデオってあの子の小屋から持ってきたやつだよね? 買ったんじゃなかったの?」

りぴ「……VHSはデーブイデーと違ってかさばるもんで、レンタルで見してもらってただ」

じょる「なるほど」

みも「テープを回収したのはなんで? 警察に押収されたら見られなくなっちゃうから?」

くす「それはたぶん、りっぴーなりにあの子を守ろうとしたんじゃないかな」
69: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:50:00.14 ID:L5FVGuXG.net
りぴ「うん……あの子が盗撮してたことを隠したかっただ。カメラと三脚を現場から持ち去ったのもそのため」

みも「はぇ~、くっすんよくわかったね。変態同士波長が合うのかな?」

りぴ「私変態じゃない!」

みもじょるくす「いや変態だよ」

りぴ「ぐっ……だけん、どうして私がビデオを買ってるってわかっただ?」

みも「うーん、実はそれがわかったのって偶然なんだよね」

うち「偶然?」

みも「りっぴーの家を調べる前に盗撮ちゃんの家を調べたんだけど――」

じょる「盗撮ちゃんって……」

みも「そこで見つけた盗撮ビデオに写ってたのがりっぴーだったんだよ」

りぴ「えっ、私?」

みも「だからりっぴーが殺したんだと思って家に行ったの。そのあとは知っての通り」

えみ「待って待って! なんでりっぴーまで盗撮されてるだ?」

みも「そんなの考えられる理由なんてひとつだけでしょ」

りぴ「……?」

みも「りっぴーのことが好きだったんだよ、あの子は」

しか「……マジ?」
70: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:52:00.05 ID:L5FVGuXG.net
りぴ「で、でもあの子はレズじゃないって……」

みも「そんなの嘘に決まってるじゃん」

そら「どうしてそんな嘘なんついただ?」

みも「さすがにそれはわかんないかなぁ……でも、盗撮ちゃんはりっぴーと付き合うつもりはなかったんだと思うよ」

みも「りっぴーも盗撮ちゃんもレズだけど、だからってふたりが好き合うとは限らない」

みも「たぶんあの子は、どんな形でもいいからりっぴーのそばにいたいって思ったんじゃないかな?」

りぴ「…………」

じょる「は~、みもちゃんにも変態の気持ちがわかるんだねぇ」

みも「違いますよ、南條さん。私にわかるのは恋する女の子の気持ちですっ」キリッ

くす「わぁ~……!」パチパチ

じょる「なんというか……」

しか「反応に困る……」

みも「じゃあぱいるちゃん、後はよろしく」

ぱい「あっ、うん! よーし、署に戻ったらあのビデオ全部チェックしなくちゃ!」

じょる「なんで嬉しそうなんだ」

みも「私たちも帰りましょうか」

じょる「あぁ、うん。そうだね」
71: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:54:00.26 ID:L5FVGuXG.net
しか宅

しか「ねぇよしのん」

じょる「んー?」

しか「ほんとにもう帰っちゃうの?」

じょる「そりゃ仕事もあるしねぇ」

しか「だよねー……」

じょる「なに? 私が帰ったら寂しいの?」

しか「べべ、別に?」

じょる「そう」

しか「……あのさ」

じょる「なに?」

しか「やっ、なんでもない」

じょる「……?」

しか「私ちょっと探偵と話してくる!」
72: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:56:00.22 ID:L5FVGuXG.net
しか宅前

みも「話ってなにさ?」

しか「その……よしのんのことで」

みも「まさか復縁するとか言い出さないよね? 言ったらグーで殴るけど」

しか「言わないって! そもそもよしのんにその気はないみたいだし……」

みも「じゃあなんなの?」

しか「なんというか……よしのんのこと、よろしくお願いします!」

みも「……殴っていい?」

しか「なんで!?」

みも「なんかイラッときたから」

しか「ご、ごめん……」

みも「まあいいけど……どうして私にそんなことを?」

しか「……探偵なら、よしのんのこと幸せにしてあげられると思って」

みも「ふ、ふーん……一応人を見る目はあるみたいだね」

しか「でも私の大好きな人のこと悲しませたりしたら、絶対許さないから!」

みも「……うん、わかった」
73: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 22:58:00.40 ID:L5FVGuXG.net
山道・車内

くす「結局また元の目的地には行けなかったね」

みも「楽しみにしてたんだけどな~」

じょる「ま、それも私たちらしくていいんじゃないの?」

くす「お~、確かに」

みも「南條さんいいこと言いますねぇ」

じょる「いや、別にいいことは言ってないでしょ」

くす「なんちゃん警部補が言えばなんでもいいことに聞こえるよ~」

みも「えぇ? さすがにそれは言いすぎじゃない?」

じょる「あ、そうだ。ふたりに大事な話があるんだけど」

みも「なんですか?」

くす「もしかして愛の告白とか!?」

じょる「ちゃう。この二日間のシカに対する失礼な態度について、今から東京につくまでみっちり説教するんだよ」

くす「へ?」

みも「ま、マジですか?」

じょる「……覚悟は、いい?」ゴゴゴ……

みもくす「ひいぃぃぃ……!」
74: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 23:00:00.24 ID:L5FVGuXG.net
数日後 喫茶店

じょる「はぁ……またその話?」

みも「いえっ……違うんです」

じょる「なにが?」

みも「だからえっと、家賃とかいらなくて……」

じょる「?」

みも「なんというか、うちに南條さんがいてほしい……みたいな?」

じょる「えっ……」

みも「要するにっ! 私は、南條さんのことが……好きというか……」

じょる「みもちゃん……」

みも「あっ! 言っときますけど、『友達として~』みたいなボケはいりませんからね!」

じょる「いや、それくらいわかってるから」

みも「本当ですか? 私の好きっていうのは、南條さんとエッチしたいなぁとか、そういう好きなんですよ?」

じょる「他に言い方あるだろ……」

みも「と、とにかくそういうわけなんで!」

じょる「お、おう……」
75: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 23:02:00.39 ID:L5FVGuXG.net
みも「たぶん私、家賃なんてどうでもよかったんです。ただ南條さんのそばにいたかっただけで」

じょる「……うん」

みも「まあお金がないのは本当なんですけど……変な理由つけないで、最初からこうすればよかったんですよね」

じょる「…………」

みも「……南條さんはどうですか?」

じょる「えっ?」

みも「私のこと……好き、ですか……?」

じょる「っ……」

みも「答えてくださいよっ」

じょる「あ……うん。言わないとダメだよね……」

みも「当たり前です!」

じょる「……わっ、私は……みもちゃんのこと……」

みも「…………」

じょる「き、嫌いじゃないよ……?」

みも「むぅ……そんなんじゃイヤです。もっとちゃんと言ってください」

じょる「う……わ、わかったよ……」
76: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 23:04:00.22 ID:L5FVGuXG.net
みも「では、どうぞ」

じょる「……み、みもちゃんっ!」

みも「はい」

じょる「その……私もみもちゃんのこと……す、好き、だよ……」

みも「……!」

じょる「あーっ! めっちゃ恥ずかしいっ!!」

みも「えへへ……なんか照れますね!」

じょる「もう死にたい……」

みも「そうだ南條さん。この後私の家に来てくださいよ」

じょる「えぇ……?」

みも「もうすぐあそこに二人で住むことになるんですから、下見しといたほうがいいんじゃないですか?」

じょる「あれ、そっちの話ももう決まってるの?」

みも「えっ、まさか今さらうちには住まないとか言っちゃいます!?」

じょる「……ううん、言わないよ」

みも「よかった。じゃあ早速行きましょうか」

じょる「うん」
77: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 23:06:00.36 ID:L5FVGuXG.net


みも「ねぇ、南條さん」

じょる「ん?」

みも「久しぶりに手繋ぎましょうよ。今度は“ふり”じゃなくて、本当の恋人同士として」

じょる「繋ぎたいの? 手」

みも「はいっ!」

じょる「なんでまたいきなり……」

みも「だって南條さん、私の能力を言い訳にしてあれ以来一度も手握らせてくれなかったじゃないですか」

じょる「そうだけど……」

みも「もう隠す必要なんてないんですから、いいでしょう?」

じょる「……しょうがないな」スッ

みも「失礼しますっ!」ニギッ

ビビッ!

みも「おぉ~、レズですねぇ」

じょる「……まぁね」

みも「でも南條さんの手からは、それ以上のことも伝わってくる気がします」

じょる「うーん……そうかもね」

つづくかも?
78: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2017/04/07(金) 23:07:00.18 ID:L5FVGuXG.net
お粗末さまでした。
余計なレスが多くなりすみませんでした。
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