にこ「新部長、小泉花陽のスクールアイドル道」

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花陽-アイキャッチ36
1: 名無しで叶える物語 2017/05/04(木) 23:49:55.15 ID:Dm3BQdl6.net
 
   ~音ノ木坂学院学園祭~



雪穂「部長ぉ~!」トテトテ

亜里沙「照明や音響、準備バッチリみたいでーす!」パタパタ

花陽「ありがとう。これで開演準備は万端だね」


花陽(現在、ライブ開始30分前)

花陽(講堂まで裏方さんの様子を見に行ってくれてた雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんが、部室へ戻ってきたところです)



真姫「にしても、ヒデコ先輩達に手伝ってもらいつつもバタバタしてた昨年度がまるでウソみたいね」

海未「えぇ。春先の海外ライブやSUNNY DAY SONGであんなに目立ってしまった以上、ある程度の部員増加は想定の範囲内でしたが……」

雪穂「私もスクールアイドル部といえば当然アイドルをやるものだと思ってたし、アイドル志望じゃない同期が多いことに最初は少し戸惑ちゃった」

ことり「ん~。わたしはすっごく嬉しいよ? 教え甲斐のある腕のいい子が多いし♪」

真姫「ことりは良いかもしれないけど、作曲や作詞は結局センスの問題じゃない。どう指導しろってのよ」

凛「そんなこと言ってー。後輩に頼られるのホントは嬉しいくせにー」ウリウリ

真姫「ヴェエ……」クルクル


亜里沙「それに雪穂、ここはスクールアイドル部じゃなくてアイドル研究部だよ?」

雪穂「そういうこと言ってるんじゃないんだけどなぁ。ま、いっか」

元スレ: にこ「新部長、小泉花陽のスクールアイドル道」

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2: 名無しで叶える物語 2017/05/04(木) 23:53:51.87 ID:Dm3BQdl6.net
花陽(そう。今ではなんと20名程も部員の居るアイドル研究部だけど、全員が全員スクールアイドルとして活動しているわけではありません)

花陽(服飾が好きな子だったり、曲作りをしたい子)

花陽(あとは舞台の裏方に興味のある子や映像の撮影・編集が好きな子とか)

花陽(そういう様々な人達が集まって、現アイドル研究部は成り立っています)



花陽「亜里沙ちゃんや雪穂ちゃんは、何か不安な点とかない?」

亜里沙「亜里沙も他の1年生達も、もう大丈夫です!」

雪穂「夏のラブライブでは緊張しすぎて思うようにいかなかったけど、……もう足を引っ張るような真似はしません!!」

花陽「うん、一緒に頑張ろうね!」

ゆきあり「「はいっ!!」」



花陽(去年は廃校問題でイレギュラー的に学園祭が夏前に行われたけど、今年は例年通りに秋)

花陽(つまり夏のラブライブよりも後に行われています)


花陽(数ヶ月前に行われた第3回ラブライブ)

花陽(私達の結果は、都大会第4位でした)

花陽(残念ながら本選へ進むことはできなかったけど、私はこれで良かったかなって思ってるの)
3: 名無しで叶える物語 2017/05/04(木) 23:57:39.60 ID:Dm3BQdl6.net
花陽(1年生達には秘密だけど、実は裏で色々話し合って……というかちょっと揉めてたんだよね)


 「1年生を大会に出場させるのはまだ早いのでは?」

 「もっと場数を踏ませるべきよ」

 「今回は2・3年生だけでやってみても良いんじゃないかな?」


花陽(そんな意見がほとんどでした)


花陽(1番意外だったのは、穂乃果ちゃんまで反対派だったってこと)

花陽(前に学校内でライブをやった時は、雪穂ちゃんと一緒にライブできることをとっても喜んでいたのに……)


花陽(そんな感じで反対多数だったのは、多分、以前あんな会話をしたから)

花陽(ラブライブの──ひいてはスクールアイドルの在り方が、徐々に変わってきているからだと思うんです……)
4: 名無しで叶える物語 2017/05/04(木) 23:58:25.72 ID:Dm3BQdl6.net
 

  *   *   *


   ~数ヶ月前、都内ホール会場~



穂乃果「おぉ~~。これが関係者席……」キョロキョロ

絵里「ハラショー」

ことり「自分達がライブするわけでもないのに、なんだかドキドキしちゃうね」

花陽「プロのアイドルイベントをこんなに良い席から観覧できるなんて! 感激ですっ!!」キラキラ

凛「ちょっと偉い人になった気分だにゃー」

真姫「単純なんだから」
5: 名無しで叶える物語 2017/05/04(木) 23:59:39.44 ID:Dm3BQdl6.net
海未「しかしにこに感謝しなくてはなりませんね。8人分もチケットを用意してもらったわけですし」

希「いやいや。用意してもらったっていうか、半ば無理矢理売りつけられたって感じだったやん?」

絵里「舞台やミュージカルなんかだと、演者自らがチケットを一定数売り捌かなくてはならないノルマがある……なんて話を耳にしたことがあるけれど」

絵里「アイドルの世界もそういうものなのかしら?」

凛「たしかに安くはなかったよね。もっと友情割引とかしてくれれば良かったのに」

穂乃果「うんうん」

花陽「そんなことありませんッ!!」クワッ!

穂乃果「うわぁ!?」

花陽「ノルマが課せられるのはあまり目立っていないアイドルの場合……! 周りを見渡せばわかる通り、この会場は満員御礼!!」

花陽「見に来たくても来れない人がたっっっくさん居るような大行事なんだよ!?」
6: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 00:00:44.90 ID:cORbcV3U.net
花陽「なんと言ってもアイドル好き──特にスクールアイドルファンにとってはなんとしても見に行きたいトーク&ミニライブイベントなんです!!」

花陽「スクールアイドルとして1度は名を馳せたものの、高校卒業と共にアイドルではなくなってしまう人は少なくない」

花陽「そんな元スクールアイドルを複数人集め、今度はプロのアイドルグループとしてデビューしてもらおうという、本人達にとってもファンにとっても大変需要のある一大プロジェクトなんだから!」

花陽「チケット購入抽選に落選して涙を流したファンが一体どれほど居たことか……。皆はもっと今この場にいることの幸運を噛み締めるべきなんです!!」プンプン


穂乃果「……大変申し訳ございませんでした」ペコリ

希「あ、あはは……。ごめんごめん」

真姫「今日は久しぶりにドルオタモード全開ね」

凛「凛はこっちのかよちんも好きにゃ~」
9: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 00:16:22.67 ID:cORbcV3U.net
花陽(ファンの注目を大いに集め、莫大な期待を受けながら開催された、元スクールアイドル達による待望のプロデビューイベント)

花陽(トーク&ミニライブイベントと銘打ってるだけあって、ライブは少なめでやっぱりトークメインなのかな?)

花陽(なんて思ってたんだけど……)


   バッ!!
 「今日はこんなに沢山集まってくれてありがとー!! いきなり一曲目、いっくよぉー!!!」


花陽(幕が上がると同時に始まる曲! 踊り!! 歌!!!)

花陽(湧き上がる歓声)

花陽(光と音の海)



  「「「「「ハイッ! ハイッ! ハイッ! ハイッ! Fu~!!」」」」」


花陽「ぴゃぁぁぁあああ!!!!!」サイリウム ビュンビュン!!


  「「「「「FuFu! FuwaFuwaFuwaFuwa♪」」」」」



花陽(初めて聞く曲であるにもかかわらず、寸分違わず揃う観客のコール)

花陽(曲が終わっても中々鳴り止まない拍手喝采)

花陽(会場全体が1つになる、私が愛してやまないこの瞬間っ!)
11: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 00:42:16.27 ID:cORbcV3U.net
花陽(それなりに大きな箱だし、ネットで生配信もされてるからかなりプレッシャーのかかるデビューイベントのはずなのに、アイドルの皆はそれはもう良い笑顔で会場を盛り上げてくれて……)

花陽(新生グループなのにここまで出来ちゃうのは、きっと少ない準備期間を最大限に活かしてこれでもかってくらい練習してきたからなんだろうなぁ)

花陽(そう思わせてくれる最高のステージ)


花陽(……あ。ダンスの途中でにこちゃんがちょっとズッコケそうになってたシーンは、見なかったことにしてあげた方がいいのかな?)

花陽(ふふ、なんてね)

花陽(そんな生ならでわなところも含めて、本当に心の底から楽しめる時間でした)




絵里「プロのこういうイベントを直接目にしたのは初めてだけれど、やっぱりアイドルって良い物ね」

希「なんなら大学でアイドル活動でもしちゃう?」

絵里「もう。からかわないでよ」
12: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 00:49:28.73 ID:cORbcV3U.net
穂乃果「あー。良い汗かいたー!」

ことり「すっごく盛り上がったねっ」

海未「えぇ。私達も負けてはいられません」

真姫「そうね。今日はもう疲れたし、明日からの部活のためにも早く帰りましょ?」

凛「ラーメン食べて帰るにゃー!!」

穂乃果「いいねいいねぇ!」


にこ「ちょっとあんた達ッ! ぬぁ~に勝手にお開きムードになってんのよ!!」


穂乃果「えぇ!? にこちゃ──むがっ」

にこ「こんなとこで名前呼ばないで。バレたら囲まれちゃうでしょ。とっととこっち来なさい」

穂乃果「んぅ~~~」ジタバタ

海未「あの、そちらは部外者立ち入り禁止なのでは?」

にこ「関係者席に居た人間が出入りする分には誰も文句言わないわよ。それに、あんたらに来て欲しがってるのはにこだけじゃないみたいだしね」

ことり「???」
14: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 00:55:37.41 ID:cORbcV3U.net
 
   ~控室~


  「ねぇねぇ! 高坂穂乃果さんだよね!?」

  「私達のこと分かる!?」

穂乃果「え、えっとぉ~」

ことり「あっ。もしかして……アキバライブに参加してくれた人ですかぁ?」

穂乃果「お~! 言われてみれば!」

  「覚えててくれたんだ! ウレシーー!!」キャッキャ!




  「あの、μ'sの真姫さんと絵里さんですよね?」

真姫「もうμ'sではないけど。まぁ、そうよ」

  「わぁ……えぇと、大ファンなんです!」

絵里「あらあら。プロのアイドルさんにそんなこと言われると少し照れるわね」

  「一緒に写真撮ってもらっても構わないでしょうか?」

真姫「そ、そのくらいなら別に構わないケド……」クルクル
15: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 00:57:01.96 ID:cORbcV3U.net
希「ほないくよー! スピリチュアルパワーた~っぷり注入! はーいプシュッ!!」

  「「いただきましたー」」パシャリ!!



海未「うぅぅ……。沢山写真を撮られてしまいました」ヨロヨロ

にこ「何くたびれてんのよ。ほら、今度はにこと一緒に写るんだから笑って笑って。凛も早くこっち来る!」グイッ

凛「わぁぁああ」

にこ「せ~の!」

うみにこりん「「「にっこにっこにー♡」」」パシャリ!


海未「あの、これは一体何ごとなのですか?」

海未「彼女たちは皆元スクールアイドルなわけですし、μ'sのファンが少なくないのは分からなくもない……むしろ喜ばしいことですが」

凛「にこちゃんまでわざわざ凛達と写りたがるのは不自然だにゃー」
18: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 01:13:59.41 ID:cORbcV3U.net
にこ「何って、そんなの仲良し営業に決まってるじゃない」スマホ ポチポチ

凛「えぇー!! にこちゃんは営業で仲良くしてたのーー!??」

にこ「んなわけないでしょ」

にこ「実際に仲がいいかどうかじゃなくて、いかにも仲がいい様にファンの前で振る舞ったり、そういう写メをSNS上にアップしたりすることを仲良し営業って言うの」スッ…スッ…


にこ「よしっ、投稿完了! こういうのは鮮度とスピードが大事ニコ~☆」

海未「果たしてこの行為に意味があるのでしょうか」

にこ「大アリよ。こういうのを気にするファンは意外と多いんだから。にこ達の場合は特に大切ね」

凛「どうして?」
20: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 01:18:40.92 ID:cORbcV3U.net
にこ「例えば高校野球は好きで甲子園は毎年見るけど、プロ野球には興味がない。そんな感じの人ってそれなりに居るじゃない?」

海未「そのようですね。私自身も少しは気持ちが分かります。なんと言いますか……プロにはない青春ならではの熱気を感じますから」

にこ「アイドルの世界でも同じことが言えんの。んで、プロには興味がないけどスクールアイドルは好きっていう層をにこ達はどんどんファンに取り入れたいわけ」

にこ「わざわざ元スクールアイドルばかりを集めたグループが結成されたのも、そもそもそういう目的なわけだし」

海未「なるほど。それでスクールアイドルとして一躍有名になり、尚且つ現役スクールアイドルとして活動中な私達との繋がりをネット上に発信したいわけですね」

凛「なんか利用されてる感じがして複雑だにゃ」
21: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 01:19:52.84 ID:cORbcV3U.net
にこ「そうかしら? 花陽を見てみなさい」


 パシャリ!  パシャリ!  パシャリ!


凛「一緒にいっぱい撮られてる……」

海未「撮られてるというより、自ら撮られに行っている様にも見えますね」

凛「かよちんらしくないね」

にこ「利用されてるんじゃなくてWin-Winの関係ってことよ。こういう写真は双方のファンが見てくれる可能性が高いし、花陽側の知名度向上にも繋がるもの」

にこ「今年のラブライブは評価基準も変わったことだし、去年のままじゃ絶対勝てないんだから。花陽だけじゃなく全員でアイドル活動に励みなさいよね!」

凛「うんっ!!」
22: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 01:21:26.15 ID:cORbcV3U.net
凛「……うん? 評価基準って?」ヒソヒソ

海未「そんなことアイドルに疎い私に聞かないで下さいよ」ヒソヒソ

穂乃果「なになに? 何の話?」

凛「えぇー。しっかり者の海未ちゃんなら知ってると思ったのに。もぅ」ヒソヒソ

穂乃果「あ~。海未ちゃんが凛ちゃんに怒られてる」クスクス

海未「怒られているという訳ではっ。……大体今は凛がリーダーなのですから、そういった細かい点も把握しておいてもらわないと」ヒソヒソ


にこ「……あんた達ねぇ」イライラ
23: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 01:30:45.92 ID:cORbcV3U.net
   シュババババッ!!
花陽「どうして審査方法が変わったことを知らないのォ!?」

凛「うにゃにゃ!?」

海未「す、すみません。そんなに重大な変更が行われるのですか?」

花陽「UTXみたいな所にとってはあんまり重大じゃないかもしれないけど……我が部にとっては死活問題ですっ!」

穂乃果「そんなに!?」

にこ「えぇ。今までもそれなりに審査が行われてはいたものの、ネット投票の様なファンの力が勝敗に大きく関わっていたしぶっちゃけ人気者投票な面もあったじゃない?」

海未「たしかにそれは否定できないかもしれません。けれど今年度からはもっと厳密な評価基準に移り変わる……ということでしょうか?」

花陽「うん。第2回ラブライブで私達が優勝できたのは、やっぱり見てくれてる皆を味方につけられたのが大きかったと思うの」

花陽「それが今年からは変わる。もちろんどれだけ観客の心を動かすことが出来たかっていう点も大切なんだけど、それはとても曖昧なものでしょ?」

花陽「数値化できない曖昧なものより、歌唱力やダンス・楽曲の質、あとは衣装や舞台演出を含めた総合評価とか、そういった面がより重要視される運びになったの」
24: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 01:34:01.51 ID:cORbcV3U.net
海未「ふむ……。単に歌や踊りがμ'sより上なグループは元々多かったですし、我々にとってはかなり不利なルール変更ですね」

穂乃果「そんなぁ~」

海未「しかしそれが競技としては正しい形なのかもしれません。アイドル的に見て良いことなのかどうか、難しい問題ではありますが」

穂乃果「良いことなわけないよ! ねぇにこちゃん!!」

にこ「もうラブライブ運営が決定したことなんだから、今更駄々捏ねたってどうしようもないでしょ」

穂乃果「にこちゃんは嫌じゃないの!? アイドルはそんな点数を競うものじゃなくて、みんなを笑顔にするためのものなんだよね?」

にこ「…………」



花陽(きっと、にこちゃんも私とおんなじ考え)


花陽(嫌じゃないと言えば嘘になる)

花陽(しかしこうするのが運営にとっての最善策と言わざるを得ないんです)
26: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 01:39:51.29 ID:cORbcV3U.net
花陽「あのね、こういう言い方はあんまりしたくないんだけど……」

花陽「さっき私達が引っ張りだこだったことからも分かるように、一部のスクールアイドルの存在は相当需要があるの」

花陽「場合によっては駆け出しのプロより、元々人気なスクールアイドルの方が注目を集めやすいとも言えます」

花陽「需要がある。言い換えれば、えっと……」


花陽(気が付けば、絵里ちゃんや真姫ちゃん、ことりちゃんや希ちゃんも集まって来ていて)

花陽(言い淀んでしまった私の代わりに、にこちゃんがハッキリと言葉にしてくれました)


にこ「需要がある。つまり今やスクールアイドルは、下手なプロより余程金になる。それも結構な利益に、ね」

花陽「……うん。有り体に言ってしまえば、そういうこと」


絵里「正直納得できないわね。あれだけ大々的に取り上げられたμ'sの海外ライブですら、そこまで経済的効果があったとは思えないのだけど」

穂乃果「精々ほむらにお客さんが増えたくらいのものだよねー」

にこ「分かってないわねぇー。そんな単純な話じゃないのよ」
27: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 01:49:26.79 ID:cORbcV3U.net
にこ「そのライブを取り上げたテレビ局だけでなく、広告関係や諸々のグッズ展開や聖地商法。グッズに関してはラブライブ出場前から勝手に売られてたりもしたわよね」

にこ「……まぁ滅茶苦茶嬉しかったけど」ボソリ…


にこ「とにかくっ! 学生のあんたらが思っている以上に、色んなところでスクールアイドル絡みのマネーが動いてるってわけ」

海未「あなたもつい先日まで学生だったでしょうに」

希「まぁまぁ。きっと一足先に自社会人になったことを自慢したい時期なんよ」

にこ「コホン……それににこ達も充分儲かったでしょうが。テレビ局とかはともかく、本来ただの部活動であるスクールアイドル側に利益が生じている現状が問題なのよ」

穂乃果「えぇ!? にこちゃん儲かったの!??」

凛「凛もギャラ欲しいにゃー!!」

にこ「何言ってんの? 向こうからの依頼なわけだし飛行機やタクシー代がタダになるのは当然として、他にも色々物理的に得たものがあったでしょ?」
28: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 01:52:49.78 ID:cORbcV3U.net
真姫「言われてみればあまり財布を開いた記憶がないわね」

希「うちらが自腹を切ったのは、えぇと」

ことり「お土産代と、電車賃と、途中で立ち寄った飲食店とかと、あとはぁ……う~ん」

希「そのくらいやない?」

にこ「そう。あの高級ホテルも! ホテルで食べた良い食事も! ことりが勝手に頼んだ超特大チーズケーキですら! ぜ~んぶ金払ってもらってんのよ!!」

ことり「えへへ。あんなの自分のお金じ中々買えないし、つい……」


花陽「多分総額で見れば云十万のお給料を貰ったのと同じこと。もっともあれはラブライブ運営からの正式な依頼だったし、まだ全然マシな方です」

にこ「そうね。企業PRとか村興しとかのために、それなりの対価を払ってスクールアイドルを起用するところも増えてきてるみたいだから」

穂乃果「そうなの?」

にこ「現にほむらだって相当設けてるんじゃない?」

穂乃果「そりゃまぁお陰様で」エッヘッヘ

にこ「そうやってお客さんを呼び込むための手段として、スクールアイドルはかなり使えるってことよ」
29: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 01:58:05.64 ID:cORbcV3U.net
花陽「だから対価を支払う。直接的な金銭はまずいにしても、物とか場所とか……度の超えたところだと金券のやり取りが発生したなんて噂も耳にしたことがあります」

にこ「対価を支払うっつってもプロを雇うよりは全然安上がりで済むでしょうから、きっと使い勝手が良いんでしょうね」

にこ「あとはスクールアイドル自身が手っ取り早く人気を得るための方法として、肌の露出を増やしたり過激なファンサービスを始めた連中も要るみたいだし」

海未「それでは完全に破廉恥キャンペーンガールではありませんか。バイトではなくあくまで部活動なのですから、その様な不健全なことがあってはなりません!」

ことり「そうだよね……」


花陽「そういった現状の悪化を食い止めるために、運営は競技制を高め健全な部活動としての枠に収めようとしているみたいなの」

花陽「スクールアイドルというコンテンツそのものをここまで大きくしたA-RISEやμ'sにも、もしかしたら責任の一端があるのかもしれません」シュン…

穂乃果「なるほどぉ……。あのアキバライブはちょっとやりすぎだったかなぁ?」
34: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 02:07:52.31 ID:cORbcV3U.net
希「でも後悔はしてないんやない?」

穂乃果「もっちろん! すごく楽しかったし、周りもみーんな楽しそうだったもん!」

凛「そうにゃそうにゃ!! 大人の思惑なんて関係ないよ!!」

にこ「よく分かってるわね。現役スクールアイドルはそれでいい。変な裏事情で頭悩ますより、シンプルに笑顔にさせたもん勝ちよ」

にこ「だから今の話はもう忘れちゃいなさい。けど競技制を強めるつつある時代の流れは変えようがない……ううん、変えない方がまだマシ」

にこ「つまり現代のスクールアイドルが考えるべきなのは、徐々にルール改正が行われているラブライブの環境にどう適応し、どう勝ち抜くかってことだけ」

にこ「もちろんそれが嫌ならラブライブに出ないで、学内や地域の催し事をメインに活動するってのも手だとは思うけど」

花陽「出ます! またあの場所に、ラブライブの舞台に立ちたいんですっ!!」

真姫「そうね。1度手にした栄光を易々手放すなんて勿体ないじゃない?」

凛「よぉ~し、凛もリーダーとしてもっと頑張るぞー!!」
35: また明日の夜更新します 2017/05/05(金) 02:18:48.57 ID:cORbcV3U.net

>つまり現代のスクールアイドルが考えるべきなのは、徐々にルール改正が行われているラブライブの環境にどう適応し、どう勝ち抜くかってことだけ
って発言なんか聞こえ悪いな
にこの信念が変わったわけではなくあくまで大会で勝ち抜くことだけを考えるならって意味だと脳内補正しといて下さい
40: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 22:42:51.76 ID:cORbcV3U.net
 

  *   *   *


花陽(そんなことがありまして、評価基準の変わったラブライブへ挑むことへの決意を固めた私達)

花陽(去年の大会と比べよりシビアになることが分かっていたから、中々話がまとまらなかったんだよね)


花陽(結局、裏方の子以外の全員で出たいって考えだったのは、私と凛ちゃんの2人だけ)

花陽(穂乃果ちゃんだけではなく真姫ちゃんと海未ちゃんも、本気で勝ちに行くなら6人でやるべきだって言ってたし、ことりちゃんは中立派)

花陽(たしかに今回勝ちに行くだけなら6人で挑むのがベストだったんだと思う)

花陽(大会なんだから、勝利を目指すのは当然です)



花陽(でもね、それじゃあダメなの)

花陽(私は部長としてアイドル研究部を守り続けていかなくっちゃいけない)

花陽(それは私が在籍している間って意味じゃなくて、卒業してからもずっとってこと)

花陽(そのためには、後輩もどんどん育てていかないと!)
41: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 22:46:35.86 ID:cORbcV3U.net
花陽(私の強い意志を聞いた海未ちゃんが、「しょうがないですね。今の部長は花陽でリーダーは凛なのですから、2人の考えに従いましょう」って言ってくれて)

花陽(最終的には真姫ちゃんとことりちゃんも納得してくれた。……穂乃果ちゃんはちょっぴり渋々って感じだったけど)



亜里沙「~~~♪」ルンルン

花陽「雪穂ちゃん、本当に大丈夫? 緊張してない?」

雪穂「正直、亜里沙みたいに元気いっぱいって風にはなれないですねー。……結構緊張してます」

雪穂「でももう、あの時の二の舞にはなりません。絶対に」


雪穂「第3回ラブライブの後、1年生全員で約束したんです。この悔しさをバネにして、次の舞台では全力を出し切ろうって!」

凛「そんなに気負わなくっても大丈夫大丈夫! もっとテンション上げてくにゃー!!!」>ω</

真姫「まったく、凛はさっきからはしゃぎすぎなのよ。ライブ前に体力尽きたらどうする気?」

凛「んもぉ! 真姫ちゃんだってずっとソワソワしてるくせにー」

真姫「べ、別に、私はそんなこと……」
42: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 22:51:32.89 ID:cORbcV3U.net
花陽(第3回ラブライブ。1年生の動きはハッキリ言って微妙でした)


花陽(特段大きな失敗をしたわけではないけれど、全ての動きが硬く練習で出来ていたことができていない)

花陽(それは当然本人達も自覚していて、出番が終わった後、ステージに立った1年生は雪穂ちゃん以外全員泣いてた)

花陽(でも亜里沙ちゃんは泣きながらも周りを励ましてくれていて、実は次期リーダーはこの子が良いんじゃないかなーなんてこっそり思ってたりします)


花陽(1人だけ気丈に振る舞っていた雪穂ちゃんだったけど、本当は人一倍自分を責めていたことも、帰り道でことりちゃんの背中に隠れて泣いてたことも気づいてるんだよ?)

花陽(きっと同級生や姉の前で涙を見せたくなかったんだろうなぁ……)
43: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 22:52:38.02 ID:cORbcV3U.net
花陽(真姫ちゃんや海未ちゃんはともかく、穂乃果ちゃんまで1年生の出場を強く反対したのは、多分ルール改正の話を聞いたからってだけじゃない)

花陽(失敗した時とっても自分を責めちゃうってことを分かってたから、それで反対していたんだと思います)

花陽(流石仲良し姉妹)



花陽「頑張ってくれるのは嬉しいけど、凛ちゃんの言う通りもっと気楽にね!」

雪穂「はい」

真姫「あと、2・3年のために頑張ろうとするんじゃないわよ。歌はいつだって皆のためにあるんだから」

雪穂「分かりました!」
44: 名無しで叶える物語 2017/05/05(金) 23:17:20.89 ID:cORbcV3U.net
花陽(私の判断のせいで1年生が傷ついた)

花陽(勝つこともできなかった)

花陽(でも、後悔なんて微塵もしてません)


花陽(学内のライブや、ネット配信方式のラブライブ地区予選は平気でも、凄く大勢の人に直接見られる都大会でこうなっちゃうことは想定済みだったから)

花陽(後は今日と明日の文化祭ライブで成功して、自信を取り戻しさえしてくれれば、きっと……)



雪穂「そういえばライブ前に凛先輩のテンションが高いのはいつものことですけど、真姫先輩までどうしてソワソワしてるんですか?」

真姫「ソワソワなんてしてないってば。私はいつも通りよ」

凛「うっそだ~」

花陽「雪穂ちゃん、実はもうすぐしたらね──」



   ガラガラッ!
穂乃果「おっまたせーーーーー!!!!!」

 
47: 名無しで叶える物語 2017/05/06(土) 00:06:00.72 ID:PhzAsAMp.net
花陽(部室の扉を勢いよく開け放ち、穂乃果ちゃんがズカズカと部室に入ってきます)

花陽(そしてその後ろに居るのが……)



にこ「名誉部長! 矢澤にこ様のお出ましよッ!!」ドン!


凛「にこちゃんにこちゃんにこちゃーん!! 来るの遅いにゃー!」モッギュー!

にこ「うわっ!? ちょっと! いきなり飛びかかってくるんじゃないわよ!」

凛「絵里ちゃんと希ちゃんは夏休みに何度か遊んでくれたのに、にこちゃんとは全然会えてなかったから寂しかったんだよ!」

にこ「何言ってんのよ。あんたら夏前のにこにーデビューイベントを見に来てくれたばかりじゃない」

ことり「毎日会ってた頃と比べたら充分お久しぶりだよ~」

にこ「はいはい。全然構ってやれなくて悪かったわね」

真姫「まぁ私はにこちゃんに構ってほしいなんてこれぽっちも思ってないんだけど?」カミノケ クルクル

にこ「とりあえずあんたら全員落ち着きなさい! ったく、ライブ前に精神乱してんじゃないっての」


一年生達「「「…………」」」ポカーン…


にこ「あ、あれ? なんで一年こんなに唖然としてんの!?」
48: 名無しで叶える物語 2017/05/06(土) 00:07:49.45 ID:PhzAsAMp.net
雪穂「ちょ、ちょっと部長」ヒソヒソ

花陽「?」

雪穂「どうしてにこさんが居るんですか?」ヒソヒソ

雪穂「いやあの、高校側からステージに呼ばれてるのは知ってますけど、芸能人の出番ってたしか学園祭2日目の最後だけなんじゃ……」ヒソヒソ

花陽「うん。そうなんだけど……」


花陽(そっか)

花陽(雪穂ちゃんと亜里沙ちゃん以外の一年生はにこちゃんと関わりないんだし、最近テレビにも出てるプロのアイドルさんがいきなり部室に来たらビックリしちゃうよね)


ことり「実はね、穂乃果ちゃんが秘密にしておこうって言い出して」

海未「一年生は全員、にこは明日のステージまで表れないと思っていたというわけです」

穂乃果「どう? 皆びっくりした?」

にこ「こんっっっのアホノカ!」

にこ「ライブ直前で緊張してるであろう後輩相手に変なサプライズしかけるんじゃないわよ!!」

穂乃果「ご、ごめんなさいぃぃぃ~~~」

凛「あー! その発言はブーメランのはずにゃ! 去年のウエディングドレスのこと忘れたとは言わせないよっ!!」

にこ「あーもー! あんたは別に緊張してたわけじゃないでしょ! それにあれの主犯は花陽よ!!」

花陽「エェ゙!? ワタシノセイナノォ!??」
49: 名無しで叶える物語 2017/05/06(土) 00:15:59.76 ID:PhzAsAMp.net
にこ「あー……、来たばっかなのにドッと疲れた……」ハァ…

ことり「ごめんね? 皆にこちゃんが来てくれて嬉しいから、ついつい騒いじゃうんだぁ」

にこ「フッ。後輩達をそこまで虜にしていたなんて、にこも罪な女ね♡」

真姫「ナニソレ、キモチワルイ」

にこ「ぐぬぬ……」

海未「皆さん、もうあまりのんびりしている暇はありませんよ」

穂乃果「うそっ!? もうこんな時間!?」

凛「それじゃあ皆! ライブへ向けて、出発進行ー!!」

穂乃果「おー!!!」



雪穂「お姉ちゃんの気楽さが羨ましい……」

にこ「私はああいう姉にならないようにしよう……」
50: 名無しで叶える物語 2017/05/06(土) 00:38:56.07 ID:PhzAsAMp.net
   ~講堂、舞台裏~


にこ「んじゃ、私は希と絵里と一緒に客席で見てるから、シャキッと決めるのよ?」

穂乃果「もっちろん!」

海未「今日やる曲の2曲目は、作詞を1年生に一任してみました。いつもとは一味違う歌詞も楽しめると思います」

真姫「ちなみにその曲、新戦力に作曲してもらってそれに私が手を加えたとびっきりの新作なんだから!」

真姫「ちゃんと期待しときなさいよね?」

にこ「ふふ、言われなくても楽しみにしてるわ」




凛「よ~し! みんな、準備はいい?」

 「「「「「はい!!」」」」」

凛「今日は学園祭1日目! 明日もあるんだし、無理や怪我だけはしちゃ駄目だよ?」

 「「「「「はいっ!!!」」」」」

凛「それじゃあ……明日も見に来たいと思ってもらえる最高なステージを目指して、全力で楽しんでいこう!!!」
51: 名無しで叶える物語 2017/05/06(土) 00:40:08.41 ID:PhzAsAMp.net
 
 凛「1!」

 花陽「2!」

 真姫「3!」

 穂乃果「4!」

 ことり「5!」

 海未「6!」

 雪穂「7!」

 1年生「8!」

 亜里沙「9!」

 1年生「10!」

 1年生「11!」


  凛「~~~~~ッ!! Music──」

   「「「「「「──START!」」」」」」




http://i.imgur.com/3RIKrmK.jpg
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57: 名無しで叶える物語 2017/05/06(土) 23:38:30.05 ID:PhzAsAMp.net


・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・ ・


  *   *   *


亜里沙「やっぱりライブって凄くハラショーだね!」

雪穂「だよねっ!」


花陽(第3回ラブライブの二の舞……なんてこともなく)

花陽(学園祭1日目2日目共に、私達のライブは大成功しました!)


花陽(1年生達も自信を取り戻してくれたみたいだし、うん。これなら冬のラブライブはいけます!!)
58: 名無しで叶える物語 2017/05/06(土) 23:39:32.37 ID:PhzAsAMp.net
にこ「夏とはまるで違う完成度だったじゃない。見違えたわ!」

花陽「ありがとう。あれからより一層、皆一生懸命に練習してきたから」

にこ「学園祭ライブすら未経験だった1年生をいきなりラブライブに出場させたのは、やっぱりわざと?」

花陽「そうだよ。あんな大舞台自分達じゃ用意できないし、経験させるためなら多少の無茶は仕方ないかなって」

にこ「らしくない強引な作戦ね」

花陽「えへへ。一度自信を失っちゃっても、あの子達ならまた立ち上がれるって信じてたから」

花陽「も、もちろん最初から負ける気でやってたわけじゃないんだよ?」

花陽「ただ、多分失敗しちゃうだろうなーって予感はあったんだけど、それでも挑戦させてみるべきだと思ったの」

にこ「そんな半端な状態でラブライブ出場なんてあんま良い気はしないけど、まぁそれは主観にすぎないしとりあえず怒んないでおいてあげるわ」

花陽「アハハ……」
59: 名無しで叶える物語 2017/05/06(土) 23:45:42.90 ID:PhzAsAMp.net
にこ「最初から第4回ラブライブに賭けてるってわけね」

花陽「だって穂乃果ちゃん達と一緒に立てる最後のステージだもん」


花陽「それにちょっとくらいスクールアイドルの在り方が変わってしまっても、やっぱりスクールアイドルはスクールアイドルだしラブライブはラブライブ」

花陽「本質まで変わってしまうわけではないと思うの」

にこ「ふぅん?」

花陽「どうやったらお客さんを笑顔にできるか考えるのも、どうやったら審査員を唸らすことができるか考えるのも、案外似てるって思わない?」

花陽「アイドルに限った話じゃないけど、見ている側の期待に応えて予想を裏切るのがエンターテイメントの鉄則って聞いたことあるし」

花陽「曲や踊りや舞台演出を皆で話し合って決めて、より良い形で実行に移す。やるべきことは今までとそんなに変わらないんじゃないかな」

にこ「成程ねぇ。中々良い捉え方なんじゃない?」

にこ「たしかに競技化が進んでいるからといって、勝つための努力とお客さんを笑顔にするための努力と切り離して考える必要はないのかもしれないわね」
60: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 00:15:49.74 ID:nj/fS3YU.net
花陽「私はスクールアイドルが好き。ラブライブが大好き。だからね、ちょっとくらい無理をしてでも最後まで頑張りたいんだぁ」

にこ「たとえ時代の唸りが相手でも、楽しむ心を忘れずに挑めるってんならにこは本気で応援するわ」

花陽「ありがとう。私はにこちゃんと同じタイプの部長にはなれないと思うけど、自分らしいやり方で最大限やってみせます!」


花陽(それに、こんな大それた事を口にするのは憚られるけれど)

花陽(これから先のスクールアイドルを──ラブライブそのものをより良くするために、私は何か残したい)

花陽(なんて言ったらいいんだろう?)

花陽(μ'sの背中をそのまま追いかけても意味はないだろうし、上手な表現が見つからないんだけど……形あるものではなく私たちの軌跡を残したいの)



にこ「それじゃあそろそろ、にこにースペシャルステージの準備に行くわね」

花陽「頑張ってね。思いっきり声張り上げてサイリウム振り回します!」

にこ「あんた達のライブに負けないくらい、音ノ木坂に大熱狂の渦を巻き起こしてあげるわ!」

にこ「にこに任せときなさい!!」
61: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 00:46:49.76 ID:nj/fS3YU.net
 

  *   *   *


亜里沙「ねえねえ雪穂。雪穂はプロのステージって見たことある?」

雪穂「テレビくらいでしか見たことないなぁ。私も亜里沙と同じで今日が初めてだよ」

雪穂「にこさんのステージ楽しみだね」

亜里沙「うんっ。いいところをいっぱい盗まないと!」

穂乃果「いやぁ~。もちろんにこちゃんのステージは凄いんだけどさ、プロになってもやっぱりにこちゃんはにこちゃんって感じだよ?」

凛「パフォーマンスのレベルは今の2・3年生とそんなに変わんないんじゃないかにゃ?」

海未「よくもまぁそんな自身もプロ級であるかのような発言を易々と……」

真姫「別にいいんじゃない? あと数年もすれば、プロもスクールアイドルも本当に大差なくなるわよ」

ことり「数年かぁ~。数年後もスクールアイドルが衰退しないで、もっともっと盛り上がってくれてたら嬉しいなっ♪」

穂乃果「きっと大丈夫! そのためにあんな大規模なアキバライブをやったんだもん!」

海未「ふふ、その通りですね」
62: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 00:48:30.87 ID:nj/fS3YU.net
花陽(そうだね。穂乃果ちゃんの言う通り、きっと大丈夫)

花陽(でも数年後のスクールアイドルが、ただの点数を競うだけのものになっていたらそれは嫌なの)


花陽(そう遠くない未来、現大会の枠に囚われないスクールアイドルが誕生するかもしれない)

花陽(かつての私達みたいにフレッシュさと熱い想いを武器とし、輝きたいって一心でラブライブへ立ち向かう、そんな新人さん達が)


海未「ですがそのためには、私達も更なる結果を残さなくてはなりませんよ?」

穂乃果「分かってるよぅ!」


花陽(アイドルを精一杯楽しみ、尚且つちゃんと成果を残すことが出来れば、それはきっと未来への希望につながる)

花陽(良い道標になれるはず)

花陽(私なんかに時代の流れを変えることは出来ないけれど、その為のほんの小さな足掛かりにでもなれたら嬉しいなって)クスクス
63: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 00:51:07.86 ID:nj/fS3YU.net
真姫「随分と嬉しそうじゃない。そんなににこちゃんのステージが楽しみ?」

花陽「もちろん楽しみだよ。でもね、それだけじゃなくてもっと色んなことが楽しみなんだぁ」

真姫「急にどうしちゃったわけ? 変な花陽ね」

凛「よく分かんないけど、かよちんが幸せそうなら凛も幸せだよ!」


花陽(にこちゃんのステージも、第4回ラブライブも、スクールアイドルの行く末も全てが楽しみ)

花陽(あとこれはまだ願望に過ぎないんだけど、いつの日かにこちゃんの隣に立てるくらいのプロアイドルになれたら)

花陽(……なんて贅沢な未来予想図も、ちょっぴり思い描いちゃってます)


花陽(地味で引っ込み思案だった私がこんなにも素直にアイドル街道を歩めているのは、あの日2人が背中を押してくれたからなんだよ?)チラリ


凛「にゃにゃ? どうかした?」

花陽「ううん、なんでもない。ただ何となく、2人が支えてくれれば益々凄いことが出来ちゃいそうだなって♪」


花陽(そんな未来を現実にするためにも、まずは目の前のことから。目指すは冬季ラブライブ優勝!)


花陽(今ここに居る最高のメンバーと一緒に勝ち上がって、そしてその勢いのまま──)



────険しいアイドル人生を駆け上がってみせますっ!!




         了


 
64: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 00:52:16.94 ID:nj/fS3YU.net
   おまけ1

↓高校生なゆきあり
http://i.imgur.com/gHvuPPm.jpg
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65: 名無しで叶える物語 2017/05/07(日) 00:57:13.24 ID:nj/fS3YU.net
   おまけ2
 次回のラブライブ!


A-RISE、そしてμ's。
2つのグループがスクールアイドルを大きく発展させたあの時代から、早くも3年の時が経過。
スクールアイドルブームに伴い高校卒業後プロデビューする者も増え、アイドル間の格差や人気争いは更なる激化の道を進んでいた。

グループを辞め、独り細々とアイドル活動を続ける矢澤にこ。
普通の大学生として暮らしつつ、読者モデルのアルバイトにも精を出す絢瀬絵里。
最早にことは比べ物にならない程の人気アイドルとなった小泉花陽。
今のアイドル界を憂い、変えたいと願う──否! 己の手で変えるべく暗躍する綺羅ツバサ。

それぞれの想いが交差し、時には重なり、そして……




↓てなわけでそんな4人が主人公な過去作

にこ「私はあんたみたいな負け犬とは違うっ!」 絵里「いいえ、同じよ」
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1425634047/

今回のssとほぼ同じ世界観だけど若干差異あり
劇場版公開前に書いたやつだしA-RISEのその後とか矛盾点もありますが、紅白出場やダイヤさんの発言(アイドルが年々レベルアップして云々みたいなやつ)は的中したんでご容赦いただければ幸いです
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『にこ「新部長、小泉花陽のスクールアイドル道」』へのコメント

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