ことり「五月十二日は」穂乃果「ザリガニの日!?」

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穂乃果-アイキャッチ34
1: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:02:26.86 ID:8aRmzLi9.net
※http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1494342568/20の続き

【十年前】

理事長「熱いから、ふーふーして食べてね」

ことり(小1)「うん」

フー フー

ことり「…」パリポリ

理事長「どう?」

ことり「へんなあじ…」

理事長「ふふふ。ことりにはまだ早いかしら」

ことり「おかあさんは、これすきなの?」

理事長「ええ。…昔は、これでザリガニを釣ったりもしたわね♪」

ことり「ざりがに?」

理事長「そう。穂むらのきぃちゃんと一緒に遊びに出かけて…」

【三十?年前】

ほの母「ぜんぜんつれない…」

理事長「きぃちゃん。もうかえろうよー」

ほの母「きょうはザリガニがつれるよていなの!あしたはみんなにじまんして、それから…」

理事長(きぃちゃんって、なんでもじぶんできめたとおりにしないと、きがすまないみたい)ハァ

【夜】

ほの母「こわいよ…おばけ、いない?」グス

理事長「だいじょうぶ。わたしがずっとついてるから」ナデナデ

ほの母「りっちゃん…うん」ギュー

【再び十年前・南家】

理事長(気づいたら日が暮れてて…真っ暗で怖いって、きぃちゃんが泣いちゃって。手をつないで帰ったっけ)

ことり「ざりがにって、どこにいるの?」

理事長「東京の川や池にもいるんじゃないかしら?…まあ、ほとんどアメリカザリガニだと思うけど」

ことり「アメリカ!?」ワクワク

元スレ: ことり「五月十二日は」穂乃果「ザリガニの日!?」

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2: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:06:00.93 ID:8aRmzLi9.net
【高坂家】

穂乃果(小1)「ざりがに?」

ことり「うん。川とか池にいるんだって♪」

穂乃果「へー。ざりがにって、おいしいの?」

ことり「えっ。…ざりがにって、食べられるのかな…?」

雪穂(4歳)「ざりがに、たべるのー?」

ほの母「うーん…プロの料理人がちゃんと料理すれば美味しいって聞いたことがあるけど…私たちには難しいんじゃないかしら」

穂乃果「そうなんだ…どうして?」

雪穂「なんでー?」

ほの母「ざりがにって泥の中に潜ってたりするから、あまりきれいじゃないでしょ。食べたら、お腹こわしちゃうかもしれないわよ」

ことり「でも、食べなくても学校でかったりできるよ?」

穂乃果「そっか。…ざりがに、どうやってつかまえるの?」

ほの母(私も穂乃果くらいの頃、夢中でザリガニを追いかけたりしたわね…)クス

『わあーっ!ホントにつれたよ!みてみて、りっちゃん♪』
『よかったね。きぃちゃん…』

穂乃果「するめーのーふふふんふん♪」

ことり「それは“すずめ”だと思うよ。ほのかちゃん」

穂乃果「ねえねえ、ざりがにってホントにスルメでつれるの?」

雪穂「つれるのー?」

ことり「たぶん…お母さんがいってたの」

穂乃果「そっか。はやくつれないかなー♪」

【25分後】

雪穂「…」ウトウト

穂乃果「ぜんぜんつれないね…」

ことり「うん…ざりがに、ここにはいないのかも」

穂乃果「ざりがにをさがして、いるところでつればいいのかな?」

ことり「そうだね」

穂乃果「よーっし。川に入って、水の中をよく見てみよう♪」

ことり「え。でも…ぬれちゃうよ?」

穂乃果「んー。きがえたほうがいいかなぁ?」
3: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:08:22.90 ID:8aRmzLi9.net
【再び高坂家】

雪穂「…」スヤスヤ

ほの母「ダメよ。川は危ないから…」

穂乃果「えー!?…じゃあ、池は?」

ほの母「池もダメ」

穂乃果「えぇー!つまんなーい!><」ジタバタ

ほの母「しーっ。雪穂が起きちゃうでしょ…」

穂乃果「むーっ…」プクー

ほの母「ザリガニじゃなくていいでしょ?ね、今度金魚すくいに連れてってあげるから」

穂乃果「きんぎょじゃないもん。ざりがに!」

ほの母「じゃあ、水族館に連れてってあげる」

穂乃果「…ざりがに、いる?」

ほの母「そのへんのザリガニより、もっと大きいのがいるわよ♪」

穂乃果「ふーん…」

穂乃果(でも…私は知っていた。どんなに大きくて珍しくても、水族館の生き物は捕まえたりできない。自分で成し遂げたことにならないから、全然違うって…)

【翌日・園田邸】

海未(小1)「ど、どうですか…?」

穂乃果「いない…みたい」バシャ

ことり「おこられるよ。ほのかちゃん…」

海未母「あら?…あなたたち」

穂乃果「」ギクッ

海未「あ…お、お母さま。これは…その」アワワワ

海未母「まあ。池に入ったりして…そんなことをしなくても涼しくなれますよ」クス

シャリシャリ

穂乃果「くぅーっ><」キーン

海未母「ふふふ。どうですか?」

ことり「つめたくておいしい♪」シャリシャリ

穂乃果「うちのかき氷とおんなじだ…」

海未母「ええ。きぃちゃんに教わったんです♪」

ことほの「へー」
4: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:10:53.07 ID:8aRmzLi9.net
穂乃果「あーあ。でもやっぱり海未ちゃんちの池にはザリガニいなかったね」

海未母「ざりがに?」

ことり「あ…い、いや…なんでもないの。エヘヘ」

海未(二人は、まだザリガニをさがすつもりなのでしょうか…)

ことり「海未ちゃんはおけいこがあるし…」

穂乃果「ゆきほは、まだ小さいからおるすばん。かわりに、ひーちゃんをよんできたよ♪」

ヒデコ(小1)「ざりがにかー。つかまえてどうするの?」

穂乃果「かうの!」

ことり「ザリガニだったら学校につれてってもいいかなって」

ヒデコ「ふーん…まあいいや。行こ♪」

ヒデコ「だいたいおんなじまいにち♪そんでまあまあそれなりオケ♪」

穂乃果「それなにー?」

ヒデコ「お母さんが、このうた好きなの」

ことほの「へー」

穂乃果「この川だったら、あぶなくないよね」

ヒデコ「うん」

ことり「でも気をつけてね。ころんだりしないように…」

ほのヒデ「はーい」

バシャバシャ

穂乃果「わあ、あの赤いのって…もしかして」

ヒデコ「ざりがに、いた?」

ことり「ホントだ…ザリガニだね♪」

穂乃果「ことりちゃん」

ことり「まかせて。こんどは、ちゃんと作ってきたんだー♪」

ほのヒデ「おぉー!」

ことり「えへへ。この糸の先にスルメをつければ…」

ポチャ

穂乃果「た、食べるかな…?」ドキドキ

ヒデコ「食べなくても、ザリガニのハサミがスルメをつかんだら…」ジーッ

ことり「うん。あとは糸をひっぱって、もち上げるだけだね♪」
5: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:12:42.70 ID:8aRmzLi9.net
穂乃果「バケツに水くんでおかなくちゃ」

ヒデコ「そーっとね。ザリガニがにげちゃうといけないから」

ことり(…でも、バケツがあるんだったらそれでザリガニをつかまえられそうな気がするけど)

グッ

ことほのヒデ「キター!」

ことり「そーっと…えいっ」

ヒデコ「や、やった…」

穂乃果「すごいよ!ことりちゃ…あ」

ポチャ

ことり「あ…にげちゃった」

ヒデコ「あーあ。おしかったね…」

ことり「んー。でも、スルメでザリガニがつれるってことはわかったよ♪」

ヒデコ「赤くて大きいザリガニだったね…」

穂乃果「まだちかくにいるかな!?」

ことり「またこんどにしない?…ことりたちもザリガニさんも、つかれちゃうよ」

穂乃果「そうだね…じゃあ、次は何してあそぶ?」

ヒデコ「ほむら行きたい♪」

ことり「いいね。おかし食べたい♪」

ことり(ホントは、ちょっとだけくやしくて。もっとすごいシカケを作って、ぜったいザリガニさんをつってみせるって思ったの)

【翌日】

穂乃果「ひーちゃん、今日はダメだって」

ことり「そっか。海未ちゃんは、今日もおけいこだし…」

穂乃果「ふみちゃんをよんできたよ♪」

フミコ(小1)「ざりがに、つかまえてどうするの?おりょうり?」ワクワク

穂乃果「ザリガニは食べないほうがいいってお母さんがゆってた」

フミコ「なーんだ…」

ことり「でも、赤くて大きいザリガニがいたよ。学校につれてったら、みんなよろこぶかも♪」

穂乃果「じまんできるよね!ことりちゃんがつったんだよーって♪」

ことり(何かをはじめるのは、いつもほのかちゃんだったけど…ザリガニをつりたいっていったのは、ことりだから。ほのかちゃんがことりをたよりにしてくれるのが、うれしくて…)
6: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:18:08.69 ID:8aRmzLi9.net
フミコ「あみをつかってすくえば、かんたんにとれるんじゃないかなぁ?」

ことり「ダメだよ。もしザリガニさんのハサミが、あみにひっかかったらハサミがとれちゃうかもしれないでしょ」

穂乃果「そうなの?」

ことり「うん。そしたらザリガニさんがかわいそうだし…」

フミコ「そっか。…いたそうだよね」

穂乃果「やっぱり、スルメでつったほうがいいのかなー」

ことり(でもザリガニのハサミは、とれちゃってもだっぴをくりかえしてるうちにまた生えてくるんだって。ことりたちは、まだ知らなかったんだ)

ことり(あとで生えてくるとしても、それまでハサミが片方ないのはやっぱりザリガニさんだって困ると思うし…それに、ザリガニさんがどれくらいいたいのか、だれにもわからないもんね)

ポチャ

穂乃果「今日はザリガニ、つれるかなー?」

フミコ「なんか、わくわくするね♪」

ことり(きのうはスルメをただザリガニの目のまえにおくだけだった。でも今日はちがう…うごかしやすいように作ったから。生きてるみたいに見せて、ザリガニがスルメをはなさないようにしなくちゃ!)

フミコ「プロのりょうり人が、ちゃんとおりょうりしたら、いせえびみたいになるんだって!」

穂乃果「えー。うそー」キャッキャ

ことり「…」クイクイ

フミコ「なにしてるのー?」

ことり「こうやって、うごかしたほうがザリガニさんが早く気づいてくれるかなって」

ほのフミ「へー」

穂乃果「あっ、うごいたよ!?」

フミコ「しーっ。ザリガニさん、にげちゃうよ」

穂乃果「う、うん」ドキドキ

ことり(かかった…!)クイ

ことり「ほのかちゃん。バケツ…」

穂乃果「うん!」

フミコ「わー。ホントにつれた…」

穂乃果「すごーい!」

ことり「えへへ。やったぁ♪」

穂乃果「ハサミ、赤くて大きいね…」

フミコ「ざりがにって、何食べるの?」

穂乃果「スルメでつれたんだから、スルメ食べるんじゃない?」
7: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:20:32.41 ID:8aRmzLi9.net
ことり「たぶん、川にいる小さい魚とか食べるんじゃないかな?」

フミコ「スルメはー?」

穂乃果「こんなかたいの、ホントに食べるのかな?」

フミコ「ほのかちゃん。あぶないよ…?」

穂乃果「いたっ><」

ことり「ほのかちゃん!」

ポチャ

フミコ「あー!…ザリガニ、にげちゃった…」

ことり「だ、大丈夫?ほのかちゃん…」

穂乃果「いたい…」グス

【南家】

理事長「…はい、これで大丈夫よ」

ことり「ありがとう。お母さん」

穂乃果「ありがと…」

ことり「ホントにつれたんだよ。ザリガニ…」

理事長「わかってるわよ。穂乃果ちゃんはザリガニに指をはさまれたんでしょ?」

穂乃果「うん…」

理事長「気をつけなくちゃダメよ。かたいスルメをちぎって食べるくらい、ザリガニのハサミの力は強いんだから」

ことり(ほのかちゃんにケガをさせたザリガニが、ちょっぴりキライになったけど…でも)

【冬】

『北海道のわずかな地域で棲息が確認され…』←TV

理事長「ニホンザリガニってまだいるのねー」

ことり「日本ざりがに?…日本にいるザリガニのこと?」

理事長「確か、日本には三種類くらいザリガニがいるのよ。そのほとんどは海外から輸入されて日本で爆発的に増えた外来種なの」

ことり「へー。そういえば、ことりが見たのはアメリカザリガニだったっけ」

理事長「そうよ。赤くて大きなハサミがあるのはアメリカザリガニ」

ことり「じゃあ、それ以外のザリガニもいるんだ…」

理事長「ええ。日本に昔からいるニホンザリガニは見た目がもっと地味で、大人になっても5cm以下だったりする小さなザリガニなの」

ことり「ふーん。小さいザリガニかぁ…スルメじゃつれない?」

理事長「たぶん、もう東京にニホンザリガニはいないと思うわ…北海道とか自然が多い地方に、わずかに残ってるだけの絶滅危惧種なんですって」
9: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:27:28.03 ID:8aRmzLi9.net
ことり「ぜつめつ…いなくなっちゃうってこと?」

理事長「ええ。そうならないといいんだけど…」

ことり(ちょっとだけ、ザリガニさんがかわいそうだなって思った。…まあ、ことりが知ってるザリガニはアメリカザリガニだけど)

【春休み】

ことり(あったかくなってきたよ。もうザリガニ、いるかなぁ?)

穂乃果「ことりちゃん。なにしてるのー?」

ことり「ここって、いきものとかいるのかなぁ?」

穂乃果「いきもの?…もしかして、ザリガニ?」

ことり「うん。…ほのかちゃんは、ザリガニきらい?」

穂乃果「そんなことないよ。ハサミは、ちょっとこわいけど…気をつければ大丈夫でしょ?」

ことり(…よかった。ほのかちゃんはザリガニ、きらいじゃないんだ)

穂乃果「ミカちゃんよんできたよ♪」

ミカ(小1)「ざりがに、いるのー?」

ことり「わかんない。もっと広いところに行ったほうがいいかも…」

穂乃果「行ってみようよ♪」

ミカ「行こー♪」キャッキャ

タタタ…

穂乃果「ここはー?」

ミカ「あ。お花さいてる♪」

穂乃果「これ、なんていうお花?」

ことり(水はあるけど、ザリガニはいないみたい…)

ミカ「何かいるよ!?」

穂乃果「いきもの?」ワクワク

ことり「おたまじゃくし…だよね」

穂乃果「おじゃまむし?」

ミカ「おじゃまたくし?」

ことり「おたまじゃくし。カエルさんのこども」

ほのミカ「へー」

ことり(あちこちさがしてみたけど、ザリガニは見つからなかった)
10: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:29:34.37 ID:8aRmzLi9.net
【四月】

ことり(二年生になった。今年は海未ちゃんも同じクラス)

穂乃果(小2)「えー。またおけいこー?」ブー

海未(小2)「す、すみません…にちぶのほかにもいろいろあるんです」

ことり(なかなか三人であそんだりできないんだよね。たまに海未ちゃんがおけいこない日は、ほのかちゃんがお店のお手伝いがあったりして…)

穂乃果「あーあ。ひーちゃんたちはいいな。いつも三人いっしょで…」

ミカ(小2)「ほのかちゃんもいっしょにあそぼ♪」

【南家】

ことり「ねえ、お母さん」

理事長「なあに?」

ことり「日本にはザリガニが三しゅるい、いるって言ってたでしょ。アメリカザリガニと、ニホンザリガニと…もうひとつは?」

理事長「ウチダザリガニよ」

ことり「内田ざりがに!?」

理事長「そう。ウチダザリガニは日本にいる三種類の中で一番大きくなるザリガニなの。一番おいしいザリガニともいわれているわね」

ことり「食べられるザリガニなんだ?」

理事長「ええ。食用としてアメリカから輸入されて…北海道や福島、長野などで次々と放流されて増えすぎて問題になってるのよ」

ことり「ふーん…内田ざりがにが一番大きくて、たくさんいるんだ?」

理事長「アメリカザリガニより多いかどうかは、ちょっとわからないけど…」

ことり「内田ザリガニは東京にはいないの?」

理事長「どうかしら…いたらいろいろ問題がありそうな気もするわね」

ことり(むずかしいことはわかんないけど…ちょっとワクワクする。あの赤くて大きくて強そうなアメリカザリガニより、もっと大きいのが日本にいるんだ…)

【五月】

ことり(去年作ったシカケをひっぱり出して、お母さんのおつまみのスルメをちょっともらって…)

穂乃果「やっと三人そろったね♪」

海未「またザリガニをさがしに行くのですか…?」

ことり「うん。さがすだけじゃなくて…今度こそザリガニをつるよ!」

穂乃果「一回つれたけど、ほのかのせいでにげちゃったから…」

ことり「ほのかちゃんはわるくないよ。ことりにまかせて♪」ナデナデ

穂乃果「うん…エヘヘ。がんばって、ことりちゃん♪」

海未「バケツに水をくんでおきましょう」
11: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:33:50.53 ID:8aRmzLi9.net
穂乃果「ざりがに、いるかなー?」

海未「赤いのをさがせばいいのですか?」

ことり「赤くないアメリカザリガニもいるみたい。だからよく見ないと…」

海未「わかりました」
穂乃果「はーい♪」

穂乃果「…あ、何かうごいた!?」

海未「魚ですね…」

ことり「ザリガニは小さい魚とかを食べるから…魚がいるんだったら、ザリガニもいると思う」

穂乃果「そっか」

ことり(でも…イカは川や池とかにいないのに、どうしてスルメでザリガニがつれるのかなぁ?)

海未「ことり、ほのか。…あ、あれ…」

穂乃果「いたの!?」

ことり「ザリガニだね。けっこう大きい…」

チャプ

ことり(ザリガニのそばに、シカケにむすんだスルメをゆっくりおとして…)

クイクイ

ことり(生きてるみたいに、うごかす!)

海未「これで本当につれるのですか…?」

穂乃果「つれるよ。ほのか、二回も見たんだから…」

ことり(さいしょは、ザリガニがスルメをガッチリつかんでなくて、にげられちゃった)

『あ…にげちゃった』
『あーあ。おしかったね…』

ことり(でも二回目は、ちゃんとつれた。だからやり方は、これでいいはず…)

グッ

ことり(来た…!)

海未「つ、つれたのですか…?」

ことり「ほのかちゃん」

穂乃果「うん!」

ポチャ
12: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:40:51.20 ID:8aRmzLi9.net
ことり「ふー」

穂乃果「やったぁ♪」

海未「大きいですね…アメリカザリガニですか?」

ことり「どうかなぁ…内田ザリガニっていうのもいるってお母さんが言ってたけど」

ほのうみ「内田ざりがに!?」

穂乃果「海未ちゃん知ってる?」

海未「い、いえ。ニホンザリガニならわかるのですが…」

ことり「とりあえず、このザリガニさんに名前をつけなくちゃ」

穂乃果「内田ザリガニだったら、内田さん?」

海未「アメリカザリガニじゃないんですか?」

ことり「んー。ザリガニ…アメリカ…赤いハサミ…」

【南家】

理事長「へえ。立派なアメリカザリガニね」

ことり「内田ザリガニじゃないんだ…」

理事長「ええ。ウチダザリガニは東京にはいないんじゃないかしら?」

ことり「よかったね、ボストン。食べられちゃう心配はないよね」

理事長「ボストン?」

ことり「アメリカで赤いといえば、松坂投手がいる※ボストン・レッドソックスでしょ?」
※当時

理事長「なるほどね…ザリガニに名前をつけちゃうなんて」クス

ことり「ザリガニじゃなくて、ボストン!」

【五月七日・小学校】

ヒフミ「わー!」

ミカ「すごーい!」

ヒデコ(小2)「おっきい!」

フミコ(小2)「ことりちゃんがつったの?」

ことり「うん。名前はボストンだよ♪」

ヒデコ「ボストンって、アメリカ?」

ことり「そう。アメリカザリガニだから」

ミカ「ボストンにもザリガニがいるの?」

ことり「んー?…わかんないけど、いるんじゃないかな?」
13: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:42:41.29 ID:8aRmzLi9.net
凛ママ「へえ、ザリガニ…私も子供の頃つかまえたりしたっけ…」

ことり「星空先生。ボストン、学校でかってもいい?」

凛ママ「ボストン?」

穂乃果「ほのか、はさまれたことあるけど…すっごくいたいよ」

ことり「うん。気をつけて、あんまりさわらないほうがいいかも」

凛ママ「ふーん。ザリガニって何でも食べるのねー」

ヒデコ「チョコとか?」

ミカ「アイスとか♪」

海未「おまんじゅう…」

凛ママ「いや、甘い物はダメよ。そうじゃなくて…ザリガニは雑食で、お魚とか、水草とか…ほうれんそうやパンなんかも食べたりするみたい」

ことほのうみヒフミ「へー」

ことり(なんでも食べる…だからスルメでつれたりするんだね)

凛ママ「水は汚れてきたら替えればいいみたい。あまり水が汚れないように、エサはあげすぎないようにしてね」

ことほのヒフミ「はーい!」

海未「にぼし…食べるでしょうか?」ドキドキ

ことほのうみヒフミ「…」ジーッ

凛ママ「まだ見てたの?…そんなにみんなで見てたら、この子だって落ち着いて食事できないわよ」クス

穂乃果「そうなのかなぁ?」

ことり「そうかも…」

凛ママ「ほら、次は体育よ。みんな早く着替えて」

ことほのうみヒフミ「はーい…」

凛(小1)「おかあさんのクラス、ザリガニいるんだって!」

花陽(小1)「ザリガニ…」

凛「ねえねえ、見に行ってみようよ♪」

花陽「おこられない…?」

凛「大丈夫にゃ!…ほら、お外」

花陽「あ…りんちゃんのおかあさん。次、たいいくなんだね」

凛「うん。だから、2-2のきょうしつは今だれもいないよ♪…たぶん」

真姫(ふーん。ザリガニくらいで大さわぎして、こどもみたいね)
15: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:48:49.33 ID:8aRmzLi9.net
【二年教室】

のぞえりにこりんぱな「あ」

凛「あ、あれぇ?」

にこ(小3)「なんか用?」

花陽「みんなザリガニを見にきたの…?」

希(小3)「うん。2-2のきょうしつに来たら、いいものが見られるって占いで出てたん」

絵里(小3)「ボストンって書いてあるけど、何かしら…?」

真姫(小1)「ボストンはアメリカの地名よ。メジャーリーグのレッドソックスとかあるでしょ」

凛「どうしてザリガニのおうちがボストンなのー?」

花陽「アメリカザリガニだから…かな?」

にこ「なんか食べてるわね。ザリガニ」

希「にぼし…かな?」

凛「ざりがに、大きいねー♪」

絵里「ハラショー♪」キラキラ

真姫(かっこいい…)ジーッ

希「ハサミがあるから、さわったらあぶないよ」

にこ「でもこいつ、おもしろいわよ。…ほら、こーんなふうにハサミをふり上げて…」

花陽「わたしたちのこと、てきだとおもってるんじゃないかな…」

凛「りんたち、ザリガニさんのてきじゃないよー?」

にこ「なんかいいわね。このポーズ」

絵里「ザリガニのまね?」

にこ「人気があるんだから、もっとよろこびなさいよ。ほら、にっこにっこにー!」

真姫「なにそれ?」

【翌日】

ことり「水、ちょっとよごれちゃったね」

海未「ほのかがパンの耳をあげたりするから…」

穂乃果「だって、パンはおいしいでしょ。ボストンも食べたいかなって思ったんだもん」

ヒデコ「あんまり食べなかったね」

フミコ「スルメでつれたし、にぼし食べてたし…ボストンは魚とかのほうが好きなのかも」

穂乃果「そっか」
16: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:50:16.70 ID:8aRmzLi9.net
ミカ「水、かえてあげたほうがよくない?」

ことり「そうだね。じゃあ、ボストンをバケツにうつして…」

ジャー

凛ママ「水道水をそのまま使うとよくないみたいだから…先生が汲んでおいた水を使って」

ことり「ボストンは洗ってあげなくていいの?」

凛ママ「まあ、ザリガニだし…自分の体は自分でお手入れするんじゃないかにゃ?」

穂乃果「へー。ザリガニさんて、きれい好きなんだね♪」

海未「ほのかも、自分のへやは自分で片付けたほうがいいですよ」

穂乃果「お母さんみたいなこと言わないでよー」プクー

凛ママ「ふふふ」

ことり(ボストンのおうちをおそうじするときは、しばらくバケツにうつす…)

凛ママ(ことりちゃんと穂乃果ちゃんはニワトリのお世話もしてるから、ボストンのお世話はみんなで協力してやることになっていた)

【数日後】

穂乃果「な、何あれ?…今、うごいたよね!?」

ことり「ヒモとかじゃない…あれって、ヘビ!?」

ヒデコ「東京にヘビなんているんだ…」

海未「せ、先生…」ビクビク

凛ママ「みんな、危ないから近づかないで。絶対さわっちゃダメよ?」

ことり「でも、ボストンが…まだバケツの中にいるのに」

凛ママ「ザリガニは丈夫な殻とハサミがあるから、大丈夫よ。今、専門の業者さんに連絡したから…みんなは教室に戻って」

凛ママ(毒ヘビじゃないといいけど…私、生まれも育ちも東京だし、あんまり詳しくないのよね)

ミカ「ボストンがヘビに食べられちゃったら、どうしよう…」

フミコ「でもアメリカザリガニは、ちゃんとおりょうりしないと食べられないんだよ」

ヒデコ「そうそう。泥の中にいたりするから、きれいじゃないんだって」

ことり「ボストン…大丈夫かなぁ」

海未「心配ですね。ザリガニも、ヘビにかまれたりするんでしょうか?」

穂乃果「先生が大丈夫って言ってたよ。ザリガニさんのハサミって、いたいし…きっとヘビなんてやっつけちゃうよ!」

キーンコーンカーン…

凛ママ「はい。…ええ、すみません」

ことり(星空先生、だれかとでんわしてる…?)
17: 名無しで叶える物語 2017/05/12(金) 00:52:51.56 ID:8aRmzLi9.net
ことり「先生!ボストンは…?」

凛ママ「あー、うん。なんか大丈夫だったみたい…」

穂乃果「ヘビ、いなくなった…?」

凛ママ「さわっちゃダメよ。私が片付けるから」

ザリガニ「…」ドヤァ

ことほのうみヒフミ「」

ことり(赤くて大きなハサミは、やっぱり強かった。ボストンがいるバケツに侵入した小さなヘビは…バラバラになっていた)

ことり「ボストンが元気で、よかったけど…」

海未「ヘビは、ちょっとかわいそうでしたね…」

穂乃果「あんまりヘンなもの食べちゃダメだよ。ボストン…」

ザリガニ「?」

【今年・音ノ木坂】

真姫「ああ、そういえばいたわね。ザリガニ…」

ことり「ボストンは、もういないけど…今もザリガニは学校にいるみたい♪」

穂乃果「今度こそ内田ザリガニ!?」

凛「アメリカザリガニだってお母さんが言ってたにゃ」

ことり(小学校を卒業する頃には、あまりザリガニに興味もなくなってて…結局、噂のウチダザリガニにもまだ出会ったことはないけど)

ことり「いつか…釣ってみたいなぁ♪」

真姫「ザリガニなんて釣ってどうするの?」

海未「ウチダザリガニは美味しいらしいと聞きましたが…」

ことり「食べるよりも、やっぱり自分で釣って…一度は見てみたいって思うから」

花陽「北海道とか、地方へ行けばいるみたいですけど…」

穂乃果「いいねー北海道!私も行きたいな♪」

凛「北海道といえば、やっぱりラーメン♪」

ことり(大きなハサミ、殻に覆われた不思議な姿…名前だけでも何となく強そうな、ザリガニ。思い出すと、今でもちょっぴりワクワクします♪)



おわり
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『ことり「五月十二日は」穂乃果「ザリガニの日!?」』へのコメント

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