ダイヤ「キュウリおいしいですわ」ポリポリ

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ダイヤ-アイキャッチ17
1: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 07:37:26.60 ID:aS6EcXCC.net
ルビィ「あっ、おねえちゃんトッポ食べてる!」

ダイヤ「?」ポリポリ

ルビィ「ルビィにもトッポちょうだい」

ダイヤ「何を言っているんです? これはキュウリですわ」

ルビィ「キュウリはそんなに細くないよ」

ダイヤ「どう見てもキュウリですわ」

ルビィ「キュウリには最後までチョコたっぷり詰まってないよ」

ダイヤ「キュウリにはお味噌がよく合います」

ルビィ「もうやだ」ダッ

ダイヤ「?」

ダイヤ「おかしな子……」ポリポリ

元スレ: ダイヤ「キュウリおいしいですわ」ポリポリ

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4: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 07:48:58.97 ID:aS6EcXCC.net
ダイヤ「キュウリおいしいですわ」ポリポリ

果南「あっ、ダイヤ」

鞠莉「珍しいわね、ダイヤがお菓子食べてるなんて」

ダイヤ「キュウリはお菓子ではなく野菜です」

果南「それトッポじゃん。キュウリじゃないよ」

鞠莉「ダイヤにしては尖ったボケね」

ダイヤ「からかってるんですの? あなたたちやルビィも、キュウリをトッポだと言い張って」

鞠莉「……What ?」

果南「まさか、それがキュウリだって本気で言ってるわけ?」

ダイヤ「本気も何も、どこからどう見たって正真正銘、新鮮なみずみずしいキュウリですわ!」

ダイヤ「それをおいしく味わっているところに水を差して……なんなんですの?」
8: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 08:01:14.04 ID:aS6EcXCC.net
鞠莉「しっかりしてよダイヤ!」

果南「そうだよ! おかしいって!」

ダイヤ「あ……まさか、ドッキリでも仕掛けているんですね?」

ダイヤ「発案者はどうせ千歌さんでしょう? 見え見えですわ、そんな安いドッキリなんて」

鞠莉「なんなのこれ……」

果南「わかんない……」

ダイヤ「とにかくそういう低俗な企画は却下です」

花丸「当て身」ドスッ

ダイヤ「うっ」ガクッ

果南「マル⁉」

花丸「これで少しは落ち着いて話ができるずら」
11: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 08:09:28.00 ID:aS6EcXCC.net
鞠莉「なんでマルが出てきたの?」

花丸「ルビィちゃんに聞いたんだ、ダイヤさんがおかしいって」

果南「だとしてもやりすぎなんじゃ……」

花丸「もしかしたら悪いものが憑いてるかもしれないから」

果南「うーん、なんだか面倒なことになってきたなぁ」

花丸「どれどれ……ふーむ、なるほど」

鞠莉「何かわかる?」

花丸「これは何者かがダイヤさんの五感に干渉して、トッポをキュウリと認識するようになってるずら」

果南「何者って?」

花丸「それはまだ調べる必要があるずら」
12: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 08:18:51.42 ID:aS6EcXCC.net
鞠莉「こういうのってヨハネも食いついてきそうだけど」

花丸「ヨハネちゃんは梨子ちゃんとデートに行ってしまったずら」

果南「そっちのが大事なんだ」

花丸「ふーむ、これは外的干渉ずらね、微弱な霊波動の痕跡を感じるずら」

鞠莉「やっぱりオカルティックな現象だったんだ」

果南「それで?」

花丸「波動の跡をたどって出所を突き止めるずらよ」

鞠莉「よーし、じゃあ行ってみよー☆」

果南「なんか楽しんでない?」

鞠莉「だって楽しそうでしょ?」

花丸「行くにしても、このダイヤさんをほっとくわけには……」

ダイヤ「」グデー
14: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 08:27:31.92 ID:aS6EcXCC.net
ルビィ「それならルビィが見てるよ」

花丸「ルビィちゃん」

鞠莉「じゃあお願いね」

ルビィ「任せて!」

花丸「じゃあ出発ずら」

果南「なんだかなぁ」
16: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 08:38:15.30 ID:aS6EcXCC.net
――――

花丸「ここから霊波動を感じるずら」

果南「ここって生徒会室じゃん」

鞠莉「やっぱり学校にもいるもんなのね、霊って」

花丸「突撃ずら!」バーン!

果南「思い切りがいいなぁ」

鞠莉「どんなのが出てくるんだろ」


生徒会室「」シーン


鞠莉「静かね」

果南「そりゃ誰もいないから」

花丸「むむむ……ここ、ここが発信源ずらよ!」

果南「会長席……」

鞠莉「道理でダイヤがおかしくなるはずだわ」

花丸「出てくるずら、悪霊め……」ゴゴゴゴゴ

花丸「はぁぁあああッ!」ドワォッ!
20: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 08:50:09.96 ID:aS6EcXCC.net
果南「うおっまぶしっ!」

鞠莉「やっぱ寺生まれってすごい!」

花丸「はぁぁぁぁぁ……!」ゴゴゴゴゴ

???「うう……うああああ!」

鞠莉「っ……! 声が!」

果南「席のところに影が浮かんできた!」

???「うわああああっ!」ズバゴォーン!

シュウウウウ……

花丸「姿を表したずらね」

鞠莉「浦女の旧制服……!」

果南「昔の生徒が悪霊だったの⁉」
21: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 09:02:01.39 ID:aS6EcXCC.net
???「なんで、なんで邪魔をするの……!」

花丸「ダイヤさんを奇行に走らせたからに決まってるずら」

果南「奇行って……」

鞠莉「たまに素であんな感じにもなるけど」

花丸「吐くずら。なんでダイヤさんをあんなキュウリ人間にしたずら」

果南「なに、キュウリ人間って……」

鞠莉「マルってけっこうこういうとこあるよね」

???「話してわかるはずもない、私の気持ちなんて……!」

花丸「動機を供述しないというなら、お前は今ここで消滅させるずら」

花丸「冥界に行って家族の霊とも再会できず、転生して新しい人生を始めることもできず、永遠の闇の中で痛みと苦しみを味わい続けることになるずらよ」

花丸「しかし、事と次第によっては、きれいに成仏させてやらんこともないずら」
24: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 09:10:47.75 ID:aS6EcXCC.net
果南「よしなよマル、脅しなんて」

鞠莉「けど条件提示は交渉の基本でしょ」

果南「ビジネス思考だなぁ」

花丸「ほら、話すか苦しむか、選ぶずら」

???「ううっ……」

果南「話してみなよ。ずっとひとりで抱え込んできたんでしょ?」

果南「少しは気が晴れるかもしれないよ?」

???「……そうね、私だって、このまま消える気は無いわ……」

???「話しましょう、私が生きていた時のことを」
25: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 09:24:21.24 ID:aS6EcXCC.net
???「私が死んだのは1994年の5月」

鞠莉「20年以上前か……」

果南「なんで死んでしまったの?」

???「自殺よ。ここでね」

果南「そんなことが……」

???「私は生徒会長ではあったけど、家は貧しく、生活は苦しかった……」

???「だから将来いいところで働いて、生活を良くしようと、勉強をがんばって成績のトップをキープして生徒会長にもなった」

鞠莉「そんな努力家のあなたがなんで自殺なんて?」

???「きっかけは連休明けにあった遠足よ」

鞠莉「遠足?」

???「遠足にはお弁当とお菓子を持っていくのが通例でしょう?」

果南「まぁ、そうだね」

???「でも私の家は言った通り貧しく、お弁当はいいにしても、とてもお菓子を持っていける余裕なんて無かった」
27: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 09:37:45.39 ID:aS6EcXCC.net
???「だから私は仕方なく、家で栽培していたキュウリを持っていくことにしたの」

果南「へぇ」

???「でもそれを、クラスメイトのひとりがバカにしたの!」

???「母が育ててくれたキュウリを!」クワッ!

???「遠足の後、私はキュウリ会長というあだ名で嘲笑されたわ」

???「誰も彼もが私のことを、薄ら笑いでキュウリ会長キュウリ会長って、呼んだのよ!」

鞠莉「それで……」

???「そう、私にはそれが耐えられなかった」

???「あの言葉が、まるで母をも侮辱しているようで……っ!」

果南「そうなんだ……」

鞠莉「それでなんで、トッポをキュウリと思わせるようなことを?」

???「最初に私を侮辱した子が遠足に持ってきてたのよ」

???「当時発売されたばかりの、トッポをね!」クワッ!
28: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 09:57:07.82 ID:aS6EcXCC.net
???「私は地縛霊となって、あの子にキュウリをトッポに思わせる呪いをかけた」

鞠莉「今回とは逆なんだ」

???「そしてあの子は精神病院送りになったわ」

???「きっと閉鎖病棟で今でも、キュウリをトッポだと思ってかじり続けているのでしょうね! あはははっ!」

果南「じゃあなんで今になって、ダイヤに呪いを?」

???「それから私は一応満足して、ここで眠りに就いたわ……」

???「でもこの間、目覚めさせられたのよ」

???「今の生徒会長が、ここでトッポをかじる音にね!」クワッ!

???「それで怒りが再び燃え上がって、あの子にまた呪いをかけたの!」

???「あのサクサクポリポリ小気味いい音が、私には最悪の不協和音に聞こえるのよ!」

花丸「身勝手ずらね、やっぱりお前はここで消すずら」スッ

鞠莉「マル⁉」

果南「待ってよ! この子にも酌量の余地はあるって!」

花丸「いいや、無関係のダイヤさんに手を出した時点で、もう救いの余地なんてこれっぽっちもないずら」
29: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 10:13:16.32 ID:aS6EcXCC.net
花丸「20年前に死んだならご両親も存命してるだろうけど、将来向こうでこんな娘に合わせるわけにはいかないずら!」

???「くっ、ここで消えるわけにはいかないッ……!」フワッ

果南「あっ、外に!」

???「こうなったら、みんなに呪いをかけてやるわ!」

???「細長い食べ物は全部キュウリに見える、完全なキュウリ人間にしてやる!」クワッ!

鞠莉「マル、はやくなんとかして!」

花丸「ぐぬぬ……あの高度では滅却法紋掌の効果範囲外ずら」

???「今日から沼津はキュウリよ!」ゴゴゴゴゴ……


――アンラッキー・パニッシュメント


ッズァドゥゥゥゥゥゥン!!!!


???「ぐわああああああああッッ!!」シュウウウウ……

果南「紫の火球が!」

鞠莉「霊を消し飛ばした!」
31: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 10:28:35.45 ID:aS6EcXCC.net
花丸「あれを見るずら!」

鞠莉「あっ、あれは!」

果南「リトルデーモンズドラゴン!」

鞠莉「ヨハネが来てくれたんだ」

花丸「あの子はイモータル・レックス・ファントムずらね」

梨子「みんなー!」

果南「梨子」

バサッバサッ

ドシーン!

ヨハネ「どうやらみんな無事みたいね」

鞠莉「デート中だったんじゃないの?」

ヨハネ「学校の方で邪気が高まるのを感じたからね」

梨子「みんなが心配で」

花丸「窓から入ってくるのは行儀が悪いずら」

イモータル・レックス・ファントム「ヨハネよ、もうよいか?」

ヨハネ「うん、ご苦労だったわね。カオス・シャングリラに帰っていいわよ」

イモータル・レックス・ファントム「うむ」ギュオオーーッ!

フッ

果南「消えちゃった」
32: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 10:45:50.18 ID:aS6EcXCC.net
鞠莉「しかし間一髪だったわね、助かったわ」

ヨハネ「そんなにピンチだったの?」

花丸「あと一歩でみんなキュウリ人間にされるところだったずら」

梨子「なんなの、キュウリ人間って……」

ガラッ

ルビィ「みんな、おねえちゃんが元に戻ったよ!」

ダイヤ「みなさん、ご迷惑をおかけしました」ペコー

鞠莉「ダイヤ、これは何?」つトッポ

ダイヤ「トッポですわ」

果南「よかった、ちゃんと元に戻ってる」

ダイヤ「しかし信じられませんわ。まさかこれがキュウリに見えていたなんて」

ヨハネ「わかんないわよ、ひょっとしたらみんな呪いにかかってて、このトッポも本当はキュウリだったり……」

梨子「もう、よっちゃん!」

花丸「もう霊波動は感じないからその可能性はゼロずら」
33: 名無しで叶える物語 2017/05/26(金) 11:02:10.94 ID:aS6EcXCC.net
ルビィ「よかったねおねえちゃん♪」

ダイヤ「ええ、本当、災難でしたわ」

果南「でも初めて知ったよ、浦女であんなことが起きてたなんて」

鞠莉「私たちが生まれる前の話だもんね」

花丸「念のため、ここにはキュウリを供えておくことにするずら」

花丸「残留思念から模倣霊が出ることも珍しくないから」

ルビィ「うう……こわいよぉ……」

花丸「ちゃんと供養しとけば大丈夫ずらよ」ナデナデ

鞠莉「はい、じゃあここにキュウリを置いて、と……」コト

ダイヤ「これで一件落着、ですのね……」ポリポリ

ダイヤ「ふぅ……トッポおいしいですわ」ポリポリ




THE END
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