ここあ「6がつ」こころ「四日は」にこ「虫の日?」

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1: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:02:07.32 ID:R6ZejzSM.net
【三月】

ヒラヒラ…

ここあ「わー!ちょうちょ♪」キャッキャ

こころ「あたたかくなってきて…いろいろお花が咲きましたね」

にこ「そーね。…こころのリボンにちょっと似てるわね」

ここあ「ホントだ。きいろのちょうちょ♪」

にこ「追いかけるのはほどほどにしときなさいよ。ぶつかったり転んだりして危ないから…」

こころ「前を見て、足もとにも気をつけて」

ここあ「はーい…」

ここあ(はるになると、いろんないきものがでてくるんだよね。ちょうちょとか、むしもいっぱいだよ♪)

ここあ「ねえねえ、おねえちゃん。あのきいろいちょうちょ、なんていうなまえ?」

にこ「あれは確か、モンキチョウ」

ここあ「うっきっき♪」ピョン

にこ「いや、モンキーじゃなくてモンキチョウ。モンシロチョウっているでしょ?あれは白いから紋白蝶で、こっちは黄色の黄」

ここあ「そっか。きいろのちょうちょは、もんきちょう♪」

にこ「関東地方で一番早く羽化する蝶なんですって」

こころあ「へー」

にこ(昔、ママが教えてくれたのよね。小さい頃は、まだアイドルひとすじってわけじゃなく…いろんなことに興味津々で。今のここあみたいに、虫を追いかけたりもしたっけ…)

【十三年前・夏休み】

ブーン…

にこ(5歳)「ママー!なんか、へんなのいる…」フルフル

にこママ「あれはカメムシね。触っちゃダメよ。ものすごくクサイから…」

にこ「くさいんだ…ジュースかえないよ」クスン

にこママ「田舎の自動販売機にはよくいるのよ。近くに森や草むら、畑とかあるから…灯りに集まってくるのね」

にこ「カメムシってジュースがすきなの?」

にこママ「売ってるジュースは飲まないと思うけど…カメムシは植物の汁を吸うのよ。畑の野菜についたりするみたい」

にこ「ふーん…」

にこママ「私たちは麦茶を飲みましょ。水筒に入れて持ってきたから」

にこ「うん♪」

にこ(…好きだった虫よりも、どちらかというと苦手な虫のほうが強く印象に残ってたりするわよね)トホホ

元スレ: ここあ「6がつ」こころ「四日は」にこ「虫の日?」

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2: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:04:13.31 ID:R6ZejzSM.net
ミーンミンミン…

にこ「せみ、いっぱいいるね」

にこママ「そうね。今日も暑くなりそう…」

にこ「すずしくなーれ♪」パタパタ

にこママ「ふふふ。ありがと、にこ♪」ナデナデ

にこ「えへへ」キャッキャ

にこママ「そういえば…セミとカメムシは遠い親戚なのよ」

にこ「え。うそー?セミもくさいの…?」フルフル

にこママ「いや、カメムシみたいなニオイはしないと思うけど…セミは樹液、つまり木の汁を吸ってるの。口がストローみたいになってて、そこはカメムシにもちょっと似てるわ」

にこ「ふーん…セミのジュースは木なんだ」

にこママ「それに、セミも夜は街灯や家の灯りに寄ってくることもあるし…」

にこ「え。…でも、にこたちのおうちには木がないよー?」

にこママ「そうね。東京の家には、セミは来ないかも…」

にこ「カメムシは?とうきょうでもくる?」フルフル

にこママ「夜でも、ずっと灯りを点けっ放しにしてたら来るかもね?夜更かししないで、早寝早起きなら大丈夫よ♪」

にこ「そっか。にこ、よるははやくねる!」

にこママ「それがいいわね。ふふふ…」ナデナデ

【十一年前】

にこ(今日から学校のプール♪たのしみ)ワクワク

あんじゅ(小1)「のぞみちゃん。いっしょにおよごう♪」

希(小1)「うん」

ツバサ(小1)「えれなちゃんって大きいから、プールに入ったらしずむんじゃない?」

英玲奈(小1)「ツバサこそ、小さくて足がプールのそこにとどかないんじゃないか?」

ツバサ「ちっちゃくないよ!」プンプン

希(またやってる…あの二人、仲良しやんな)

絵里(小1)「ひゃぁー!?」ザバ

えれあんツバのぞにこ「!?」ビクッ

にこ「ど、どうしたの?えりちゃん…」

絵里「Что там!?Жуть!」プルプル

にこ「なにいってるのかわかんないよ。にほんごでおk」
3: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:06:42.83 ID:R6ZejzSM.net
絵里「ほら、そこ…水の中に、なにかいるの…」フルフル

のぞにこ「んー?」ジーッ

あんじゅ「うわ、ホントだ…なにかうごいてる」ヒヤアセ

ツバサ「ちょっ…えれなちゃん。さわったらあぶないよ…?」

英玲奈「これは…タガメだな」

えりあんツバ「たがめ?」

英玲奈「ああ。タガメは田んぼや小川、ぬまなどにすむ、すいせいこんちゅうだ」

にこ「水の中にいるやつね。アメンボやゲンゴロウみたいな…」

ツバサ「虫なの?」

あんじゅ「ふーん。へんな虫ね…」

絵里「こんな大きい虫が水の中にいるなんて…しらなかったわ」

希「プールの水の中でよく生きてたね…」

にこ「タガメも町のあかりにとんでくるんだって。ママがいってた」

英玲奈「ああ。たぶん、きのうのよる、とんできてプールに入ったんだろう」

にこ(まえあしの大きなカマと、するどい目つき。見るからにつよそうなタガメは、みんなの人気ものになった)

凛ママ「プールにはお魚とかいないからね。タガメはどこかの池にでも放してあげよう」

にこツバ「えー!」

凛ママ「…何、もしかして飼いたいの?」

絵里「みんなでおせわしましょ♪」

凛ママ「あんまりさわっちゃダメよ。さされるといけないから…」

えれあんツバのぞえりにこ「はーい」

あんじゅ「タガメって、おさかなたべるの?」

凛ママ(まあ…みんなで自主的に生き物を飼うっていうのも、いい勉強になるかしらね。いまどき東京でタガメなんて滅多に見かけないし)

希「なまえ、つけてあげなくちゃ」

ツバサ「かっこいいなまえがいいわ!」

英玲奈「つよそうななまえがいいな」

あんじゅ「かわいいのがいいわよ」

絵里「うん。かわいいのがいい♪」
4: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:08:56.90 ID:R6ZejzSM.net
にこ「ハッピー!」

凛ママ「ハッピー?…なんだか犬の名前みたいね」

英玲奈「なぜハッピーなんだ?」

にこ「ハッピーターンのハッピーよ」

希「ハッピーターンって、あのハッピーターン?」

あんじゅ「おせんべいみたいなやつ?」

凛ママ「もしかして…タガメ→カメダ→亀田のハッピーターン?」

英玲奈「つかまえたのはわたしだぞ」

ツバサ「えりちゃんがみつけたんでしょ?」

絵里「ハッピー…かわいい♪」

あんじゅ「うん。いいとおもう。わたしはすきだな♪」

希「そやね」

にこ(タガメのなまえはハッピーにきまった♪)

あんじゅ「よろしくね。ハッピー♪」

のぞえりにこ「ハッピー♪」キャッキャ

タガメ「?」スイー

【矢澤家】

にこママ「へー。学校でタガメを飼ってるの?」

にこ「うん。えりちゃんがみつけたの。なまえは、ハッピー!にこがつけたのよ♪」

にこママ「ハッピー?…ふふふ。タガメにしてはずいぶん可愛い名前ね♪」

にこママ(ただ…どんな可愛い名前をつけても、タガメが生きた獲物を溶かして吸いつくすのは子供たちには少しショッキングかもしれないけど…)

にこママ「そういえば…タガメもカメムシの遠い親戚なのよ」

にこ「えっ。…うそ!?」

にこママ「本当よ。翅の形がちょっと似てるし…口もセミみたいになってるでしょ?」

にこ「でも、タガメはおさかなをたべるって星空先生がいってたわ」

にこママ「そうね(…カエルやオタマジャクシもだけど)」

にこ「木のジュースや、畑のおやさいじゃないし…カメムシみたいにくさくないでしょ?」

にこママ(名前までつけたくらいだし、にこはタガメがお気に入りみたいね…)
5: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:14:51.70 ID:R6ZejzSM.net
【翌日・小学校】

凛ママ「んー。食べないなぁ…」

にこ「先生。どうしたの?」

希「なにしてるん?」

絵里「ハッピーとあそんでたの?」

凛ママ「いや、お魚をあげてみたけど全然食べないんだよね…海の魚だからダメなのかな?」

ツバサ「スーパーで買ってきたの?」

あんじゅ「さかなやさんでしょ?」

凛ママ「違うわよ。私が釣ってきたの♪」ドヤァ

えれあんツバのぞえりにこ「へー」

英玲奈「星空先生にそんなとくぎがあったなんて…」

絵里「先生、おさかなすきなの?」

にこ「星空先生って、ねこっぽいもんね」

あんじゅ「ニャンコ先生?」

凛ママ「えー!?私、あんなに丸くないわよ><」

えれあんえり「ふふふ」
ツバのぞにこ「あははっ」

凛ママ(当たり前だけど、学校に来る直前まで釣りしてたわけじゃないし…昨日釣った魚は学校へ持ってくる間に、もうだいぶ弱っていた)

タガメ「…」プイッ

絵里「ハッピー、おなかすいてないのかな?」

にこ(タガメをかうには、生きたエサがひつようなんだって。そのとき、にこたちはまだしらなかった)

あんじゅ「水、にごってきちゃったわね」

希「お水かえてあげなアカンかな?」

にこ「そーね。お水すてて入れかえましょ」

ザバー

にこ「ハッピー。ちょっとまっててー」

絵里「おさかな、どうする?」

英玲奈「…」クンクン

ツバサ「どう?くさってない?」

英玲奈「ああ。まだ大丈夫…だとおもう」
6: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:16:36.44 ID:R6ZejzSM.net
にこ(でも…にこたちは、タガメがとぶところを見たことがなくて)

英玲奈(タガメがとぶものだということを、わたしたちはわすれていた)

ブーン…

ツバサ「とんだ!?」

あんじゅ「え。今の、ハッピー!?」

絵里「ハッピー!どこいくのー!?おうち、ここだよー?」

希「…とんでっちゃった」

にこ「そんなぁ…わーん!ハッピー!><」

絵里(こうして…わたしたちのきょうしつには、死んださかなが入った水そうだけがのこされた…)

キーンコーンカーン…

凛ママ「あらら…逃げちゃったのね。ハッピー」

のぞえりにこ「ごめんなさい…」シュン

凛ママ「いいのよ。ハッピーだって広い池や川とか、田んぼに帰りたかったんじゃないかにゃ?」ナデナデ

ツバサ「田んぼってお米つくるところだよね」

あんじゅ「ハッピーはおさかなよりごはんがすきなの?」

凛ママ「そうかもね。ふふふ」

グゥー

にこ「わ(…おなか、なっちゃった///)」

凛ママ「さ、私たちもごはんにしましょ。給食の時間よ」

えれあんツバのぞえりにこ「はーい!」

ツバサ「先生。これなに?」

凛ママ「蒸しパンよ。ふかふかで美味しそうでしょ?」

絵里「虫パン!?」

えれあんツバのぞえりにこ「…」

凛ママ「え?…みんな、どうしたの?」キョトン

【放課後】

ツバサ「先生。またね♪」フリフリ

凛ママ「気をつけて帰ってね。また明日♪」

にこ「いこ。えりちゃん」ギュ

絵里「うん」
8: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:18:37.96 ID:R6ZejzSM.net
希「あ」

英玲奈「…ん?」

あんじゅ「えれなちゃん。ちょっと、うごかないで」

絵里「とんぼがとまってる…」

ツバサ「えれなちゃん大きいから、木とまちがえたのかな?」クシシ

英玲奈「木…」

にこ「つかまえられるかな?」ソローリ

絵里「つかまえちゃうの…?」

希「とんぼって、なにたべるん?」

英玲奈「トンボは、そのへんをとんでいる小さな虫をたべるんだ。オニヤンマのような大きなトンボは、ほかのトンボやスズメバチもたべるらしい」

あんツバのぞえりにこ「へー」

パッ パラララ…

にこ「あー!…にげちゃった」

希「でも、つかまえなくてよかったんやない?」

絵里「そうよ。スズメバチなんてあげられないわ」プルプル

英玲奈(いや、今のはそんなに大きなトンボじゃないからスズメバチはたべないとおもう…)

【矢澤家】

にこママ「そう…私も見てみたかったわ」

にこ「星空先生がハッピーのしゃしんとったよ」

にこママ「そうなの?じゃあお願いして送ってもらおうかしら♪」

にこ「ねえ、ママ。トンボはカメムシのなかまじゃないよね!?」

にこママ「ええ。トンボはトンボだけですごくたくさんの種類がいるから…こーんな大きいのから、小さくて細いイトトンボまで」

にこ「いととんぼ?」

にこママ「東京には、いるかどうかわからないけど…見たことがないとトンボだってわからないくらい、小さくて変わった姿をしてるの」

にこ「ふーん…」

にこママ「あと、トンボの幼虫って見たことある?」

にこ「ようちゅう?…イモムシみたいなの?」

にこママ「それは蝶やカブトムシとかの幼虫ね。トンボの幼虫はヤゴっていうの」

にこ「やざわにこ!」

にこママ「にこじゃなくてヤゴよ。ヤゴはタガメみたいに水の中にいて、小さな生き物を食べるの」
9: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:24:28.47 ID:R6ZejzSM.net
にこ「じゃあ、ヤゴはタガメのなかま?」

にこママ「ヤゴはトンボになるからタガメとはちょっと違うわね。でも棲んでるところはだいたい同じ。そうね…ハンバーガーとフライドポテトみたいな感じかしら」

にこ「え。ヤゴはハンバーガーやポテトをたべるの?」

にこママ「そうじゃなくて…違う物だけど同じお店で買えるでしょ?…タガメとヤゴもあまり似てないけど、同じところにいるから」

にこ「そっか。ハッピーとおなじところにヤゴもいて、ハッピーセット!」

にこママ「そうね。ふふふ…にこと私もハッピーセット♪」ナデナデ

にこ「えへへ」ギュ

ヒラヒラ

にこ「わあ、あれなに?くろいちょうちょ?」

にこママ「ハグロトンボだわ。こんなところにいるのね…」

にこ「とんぼ?ちょうちょじゃないの?」

にこママ「イトトンボやハグロトンボは、ほかのトンボとは飛び方が違うのよ。体も細くて、とまったとき翅を閉じてるのが特徴ね」

にこ「あれもトンボなんだ…ふつうのトンボとぜんぜんちがうね」

にこママ「そうね。大きなトンボは飛ぶのも速くて高いところを遠くまで飛べるけど、ハグロトンボはいつも地面に近いところにいるの」

にこ「にこもあんまりたかくとべないよ」ピョン

にこママ「にこは飛ばなくていいのよ。トンボがびっくりして逃げちゃうわ」ナデナデ

【都内某所】

穂乃果(5歳)「えーい!」ピョーン

ズルッ バシャ

穂乃果「うぅ…だめだぁ」ビショビショ

ことり(5歳)「ほのかちゃん…だいじょうぶ?」ナデナデ

穂乃果(こんなみずたまり、かんたんにとびこえられるとおもったのに…)

穂乃果「…ん?」モゾモゾ

穂乃果「わぁ!?…な、なんかいる…」

ことり「どうしたの?ほのかちゃん。なにがいるの?」

穂乃果「みずたまりのなかで、なにかうごいてるの…なんだろ?」

ことり「おたまじゃくし?」

海未(5歳)「これは…ゲンゴロウですね」

ことほの「げんごろう?」
10: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:27:19.68 ID:R6ZejzSM.net
穂乃果「だれ?うみちゃんのおじいちゃん?」

海未「ちがいます。おじいさんではなくて、みずたまりのなかにいるちいさなむしです」

ことり「むし…」

海未「はい。おおきなゲンゴロウは、いけやかわなどもっとひろいところにいますが、こういうちいさなゲンゴロウはみずたまりにもすめるのです」

穂乃果「ホントにちっちゃいね…こんなのいるなんてしらなかった」

ことり「ちょっとかわいいかも♪」

穂乃果「あしをバタバタしておよぐんだねー♪」

海未「ゲンゴロウはちいさくても、じぶんよりおおきないきものをたべたりするんですよ」

穂乃果「え。じゃあ…ほのかも、げんごろーさんにたべられちゃう!?」フルフル

海未「いや、そこまでは…ゲンゴロウはさかなやカエル、おたまじゃくしなどをたべるんです」
※ただし幼虫には毒があり危険

穂乃果「な、なーんだ…おさかなだったらほのかもたべるよ」ホッ

ことり(カエルさんはたべないけど…)

穂乃果「でも、みずたまりのみずって、そのうちなくなっちゃうでしょ?」

ことり「そうだね。ゲンゴロウさんはどうするのかなぁ?」

海未「えっ。…そ、それは…どうなんでしょう?」

理事長「ゲンゴロウは翅があるから飛べるのよ。水たまりがなくなる前にどこか別の場所へ飛んでいくんじゃないかしら?」

ことほのうみ「へー」

理事長「それより、穂乃果ちゃんはお風呂に入って着替えたほうがいいわね」

穂乃果「はーい…」

ことり(よかったぁ…このままかえったら、ほのかちゃんおこられるかもしれないもんね)

ザァァァ…

【翌日・幼稚園】

花陽ママ(ゆうべの雨で水たまりができちゃってるわ。梅雨だからきりがないわねー)

花陽ママ(子供たちは水たまりで遊びたがるけど、放っておくと蚊が繁殖したりして良くないから…)バサッ

ことほの「だめー!」

花陽ママ「えっ」

穂乃果「げんごろーさんがしんじゃうよ」フルフル

花陽ママ「げんごろう?」
11: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:33:58.09 ID:R6ZejzSM.net
ことり「みずたまりには、ちっちゃいゲンゴロウさんがいるんだって」

穂乃果「ちゃんとおひっこししたかどうか、みないとダメだよ!」

花陽ママ「そうなの?」

ことほのうみ「…」ジーッ

ヒデコ(5歳)「いた!」

フミコ(5歳)「ほんとだ。ちっちゃいのがおよいでる…」

ミカ(5歳)「これなにー?」

海未「ゲンゴロウですよ。みずのなかにいるむしです」

穂乃果「げんごろーさん。おひっこしだよ♪」バシャ

花陽ママ(園と周囲の水たまりを確認したら、あわせて二匹の小さなゲンゴロウを発見。穂乃果ちゃんたちが捕まえて…)

ことり「なまえ、まだきめてないけど…」

フミコ「げんごろーさんでしょ?」

ミカ「どっちがげんごろーさん?」

穂乃果「そっか。どっちもげんごろーさんだったら、どっちがよばれたかわかんないね」

花陽ママ(そもそもゲンゴロウは名前を呼ばれてるかどうかわからないと思うけど…)クス

ことほのうみヒフミ「うーん…」

穂乃果「つぶあん、しろあん!」

ことり「ほのかちゃん」

穂乃果「えー?だめ?じゃあ…」

フミコ「くろっぽいほうがゲンさんで…」

ミカ「いろがうすいほうがゴロウさん♪」

ヒデコ「でも、なんでくろいほうがゲンさんなの?」

花陽ママ「玄米の玄、玄関の玄っていう字は“くろ”とも読むのよ」

ことほのヒフミ「へー」

海未「くろうと、の“くろ”ですか?」

花陽ママ「そうそう。海未ちゃん、よく知ってるわね♪」ナデナデ

ことほの「すごーい!」キャッキャ

海未「…///」
12: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:36:19.28 ID:R6ZejzSM.net
穂乃果「ゲンさんとゴロウさん、にぼしたべる?」

ことほのうみヒフミ「…」ジーッ

花陽ママ「まだ堅いから、しばらく経ってふやけてきたら食べるかもね」

花陽ママ(たぶんダシをとったあとの煮干しがちょうどいいわね。塩分も抜けるし)

凛(4歳)「わー。かわいい♪」

雪穂(3歳)「かわいい?」ジーッ

花陽(4歳)「ちっちゃいね」

穂乃果「くろっぽいのがゲンさんで、いろがうすいほうがゴロウさんだよ♪」

花陽「およぐのじょうずだねー♪」

凛「じょーずってなに?」

花陽ママ「えーと…サメ?」

ことほのうみゆきりんぱなヒフミ「え!?」

花陽ママ(小さいけど、獰猛さはサメに勝るとも劣らない?肉食の水棲昆虫。ただ、タガメなんかと違って生きた餌が必要ないから、子供たちが怖がる心配も無さそうね)

【音ノ木坂】

ジリジリジリ…

にこ「ここにもあったよ♪」

絵里「これ、なんていうセミ?」

希「んー。いちばんおおくて、どこにでもいるセミはアブラゼミやな」

理事長「あら?…キミたち、なにしてるの?」

ツバサ「セミのぬけがらをさがしてるのよ!」ドヤァ

あんじゅ「はい。おねえさんにもあげるね♪」

理事長「いえ、私は要らないから…持ってっていいわよ」

スタスタ

英玲奈「ふむ…やはりアブラゼミでは、お気にめさないようだ」

にこ「めずらしいセミのぬけがら、ないかなー?」

希「ここは木のしゅるいが少ないから、セミのしゅるいも少ないとおもうよ」

あんじゅ「そーね。これ、さくらの木ばっかりよ」

英玲奈「さくらは千代田区の花だからな」

あんツバのぞえりにこ「へー」

理事長(“おねえさん”ですって…うふふ♪)
14: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:40:46.88 ID:R6ZejzSM.net
【矢澤家】

にこママ「そうね…脱け殻で珍しいのは、ニイニイゼミとか」

にこ「にーにー?にっこにっこにー♪」

にこママ「ニイニイゼミは、アブラゼミよりも早く鳴き始めるセミよ。幼虫は湿った土を好んで棲むから、脱け殻に泥がついてるの」

にこ「へー。どろんこあそびがすきなセミなんだ」

にこママ「そうかもね。…ふふふ」

ブーン…

にこ「わぁ!?…ご、ごきぶり?」ヒヤアセ

にこママ「違うわよ。カミキリムシだわ」

にこ「かみきり?かまきり?」

にこママ「カマキリじゃなくてカミキリムシ。幼虫のときは木の中にいるイモムシなの。堅い木をかじるくらいだから、かまれるとケガしちゃうわよ。気をつけて」

にこ「う、うん…」ドキドキ

キィキィ

にこママ「ゴマダラカミキリね…珍しいわ」

にこ「ごまだれ?」

にこママ「ゴマダラカミキリ。斑の模様があるでしょ」

にこ「ゴマフアザラシみたいな…」

にこママ「そうそう。そのゴマフと同じ意味よ」

にこ「じゃあ、アザラシのとおいしんせき!?」

にこママ「いや、どうかしら…模様も全然違うし、カミキリムシは泳げないんじゃないかしら」

にこ「そっか」

にこ(アザラシはおさかながすきなんだよね。カミキリムシは木をたべる…木なんておいしいのかな?)

にこ「…」カプ←割り箸

にこママ「にこ。危ないからやめなさい」

にこ「はーい…(おこられた)」

にこママ「カミキリムシも木なら何でも食べるわけじゃないから、飼うのはちょっと難しいわね」

にこ「ゴマかみきりさん、ばいばい」

ブーン…

にこ(ながい“しょっかく”があって、ふしぎな音がするカミキリムシ…ちょっとおもしろいかも)
15: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:46:09.23 ID:R6ZejzSM.net
【後日・幼稚園】

フミコ「にぼし、ボロボロになってる…」

ミカ「ゲンさんとゴロウさんがたべたんだ」

海未「ほねのところはのこすんですね」

穂乃果「ほのかたちといっしょだね♪」

【南家】

理事長「ゲンゴロウか…なんだか懐かしいわね」

ことり(なつやすみのあいだ、ことりがゲンゴロウさんのおせわをすることにしたから、いえにつれてきたよ)

ことり「なつかしい?」

理事長「昔、きぃちゃんが捕まえてきたことがあったの。もっと大きなゲンゴロウよ」

ことり「へー。どこにいたの?」

理事長「灯りに飛んできたのよ。クワガタやカブトムシを探してたんだけどね。でもゲンゴロウやクロカミキリとか、関係ない虫ばっかり採れて」クス

『あー!もう。またゲンゴロウだよ><』

『こっちはクロカミキリ…』

理事長「でも後で先生に見せたら、全部ゲンゴロウだと思ってたのは半分以上ガムシだったのよ」

ことり「がむし?…ガム?」

理事長「ゲンゴロウは肉食で魚とか水の中の生き物を食べるの。ガムシは草食※で、水草や野菜とか何でも食べるのよ」
※草食寄りの雑食らしい

ことり「へー。じゃあ、ピーマンもたべる?」

理事長「ピーマン?」

ことり(ゲンゴロウににてるガムシさんは、おやさいがすきなんだって。ピーマンもたべたら、ほのかちゃんよりすごい…っていったら、ほのかちゃんおこるかなぁ?)

理事長「でもガムシはゲンゴロウに比べて、泳ぐのはあまり上手じゃないみたい」

ことり「そっか。やっぱり、ほのかちゃんのほうがすごい♪」

理事長「え?」キョトン

【夏休み】

シュバッ

にこ「!?…な、なに?なんかとんでった…」

にこママ「バッタね。かなり大きい…たぶんトノサマバッタじゃないかしら?」

にこ「バッタって、そらをとぶの?」

にこママ「ええ。大きいバッタほど翅も大きくて遠くまで飛べるの」
16: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:48:54.13 ID:R6ZejzSM.net
にこ「カエルさんみたいに、ぴょんってとぶんじゃないんだ」ピョン

にこママ「小さいバッタや幼虫はそうね。でも大きなバッタは人が近づいたりすると翅で飛んで遠くへ逃げるの」

にこ「ようちゅう…バッタのようちゅうってどんなの?水の中にいる?」

にこママ「違うわよ。バッタは生まれたときからバッタの姿をしてるの。翅がなくてまだ飛べないのがバッタの幼虫よ」

にこ「へー」

【夜】

ジキ ジキ…

にこ「なんの音…?」

にこママ「あれは、たぶんヤブキリね」

にこ「はい、お茶」

にこママ「それは“やぶきた”」

にこ「れいぞうこと、かべのすきまにホイホイをおいて」

にこママ「それはゴキブリ」

にこ「やーぶきーりげんまん♪」

にこママ「それは“ゆびきり”でしょ?」

にこ「やぶきりってなに?」

にこママ「ヤブにいるキリギリスの仲間だからヤブキリ。肉食で、キリギリスよりも高い木の上とかに棲んでるの」

にこ「タガメやオニヤンマよりすごい!?」ドキドキ

にこママ「同じくらいかな?…ヤブキリはカマキリも捕まえて食べちゃうことがあるみたい」

にこ「すごいんだ。やぶきり…」

にこママ「脚にもトゲトゲがあるし、噛まれたらすごく痛いわよ。見つけても触らないほうがいいわね」

にこ(日本には、まだにこの知らない虫もたくさんいて…でも、こころが生まれた頃にはあまり興味がなくなっていた)

【十年前】

理事長「田舎からお野菜が届いたわ。きぃちゃんにもおすそ分けしましょ♪」

ことり(小1)「ほのかちゃんち、いくの?」ワクワク

【高坂家】

ほの母「いつもありがと、理っちゃん♪じゃあ早速お料理しようかな」

ブーン…

穂乃果(小1)「わ。なんかいるよ!?」
17: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:51:34.03 ID:R6ZejzSM.net
理事長「やだ、てんとう虫がついてたのね…」

ほの母「つぶすとクサイのよね?じゃあお湯で…」

ことり「え。てんとう虫さん、わるい子じゃないよ?」フルフル

理事長「てんとう虫っていろいろな種類がいるのよ。たとえば有名なナナホシテントウやナミテントウは野菜につくアブラムシを食べてくれていいんだけど…」

ほの母「これは野菜の葉っぱを食べちゃうテントウムシなの。つやがないオレンジ色で、黒い点々がたくさんあるのが特徴よ」

理事長「テントウムシダマシ、なんて呼ばれてたりするわね」

ことほの「へー」

ほの母「逃がしたら農家の人や植物を育ててる人が困っちゃうし…」

穂乃果「じゃ、じゃあ…ほのかがテントウムシさんのおせわする!」

パタ

穂乃果「はっぱをたべるんだよね?」

ことり「うん」

ほの母「何でも食べるわけじゃないわよ。かぼちゃ、きゅうり、じゃがいも、トマト、なす、ピーマン、えんどう豆なんかが好きみたい」

穂乃果「ピーマンなんてたべるんだ…」

ことり(ほのかちゃんよりすごい?)

理事長「はい、きゅうりの葉っぱ」

穂乃果「ありがとー♪」

ほの母「でも、こんなの飼いたがるなんて…変わってるわね」クス

ことり「ちっちゃくてかわいいよー?」

理事長「まあ、昔に比べて東京では虫の種類も少なくなったし…珍しいのかしらね」

穂乃果「じゃあ、この子のなまえはー」

ほの母「待って。私が名前つけてあげる」

ことほのりじ「えっ」

ほの母「この子は…名無し!」

穂乃果「えー?ななしって、なまえがないってことでしょ?」ブー

理事長「あ。わかった。ニジュウヤホシテントウだから、ね」

ほの母「その通り!」

ことほの「にじゅうやほし?」
18: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 00:59:09.70 ID:R6ZejzSM.net
ほの母「そう。ナナホシテントウは黒い模様が七つでナナホシでしょ?」

理事長「このテントウムシダマシには黒い点々が28個もあるの。だからニジュウヤホシテントウ」

ことり「そんなにあるんだ…」

ほの母「7×4=28だから、7×4のナナシ!」

穂乃果「しちし?」

『にじゅう…ろく?』

『ちがうよ。きぃちゃん…28でしょ?』

ほの母(…私が今の穂乃果くらいの頃、4×7と7×4の答えがなかなか覚えられなかったのよねー。ニジュウヤホシテントウを飼ってナナシって名前をつければ、穂乃果は覚えてくれるはず!)

ことり「じゃあ、ナナシちゃん。よろしくね♪」

穂乃果「ななし…まあいいか」

ブーン…

理事長(幼稚園で飼ってた二匹の小さなゲンゴロウは、みんなで近くの小川に放してあげたみたい。テントウムシダマシは、あのゲンゴロウよりさらに小さいわね。気をつけないと見失いそう…)

雪穂(4歳)「どこー?」

穂乃果「ここにいるでしょ。ほら」

雪穂「ほんとだ。てんとうむし…ちっちゃいね」

海未(小1)「かわったもようですね。わたし、はじめて見ました…」

穂乃果「なまえは、ナナシだよ。おかあさんがつけたの」

ことり「ナナシちゃんは、ほのかちゃんのきらいなピーマンをたべるんだって」

海未「えらいですね」

雪穂「えらいえらい♪」キャッキャ

穂乃果「なによー。ナナシのほうが、ほのかよりすききらいおおいんだからねっ」プクー

ほの母「そうよ。テントウムシでも食べられるんだから、穂乃果だってピーマン食べるわよね?」

穂乃果「うぐっ」

理事長(きぃちゃんの手料理…これはテントウムシには味わえないわよね♪)

ことほのうみゆききぃりじ「いただきます♪」

雪穂「おいしい」モグモグ

ほの母「やっぱり野菜自体の味が違う気がするわね。農薬を使わないと虫とか大変なんでしょ?」

理事長「そうね…でもアブラムシを食べてくれるテントウムシもいるし、葉っぱを食べるテントウムシの天敵になるクモとかいろいろいるから」

ことり「いい虫さんがおてつだいしてるんだね」

穂乃果「ナナシたちだってわるい子じゃないよ。おやさいがおいしいからすきなんでしょ?」
20: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 01:05:13.12 ID:R6ZejzSM.net
海未「虫がたべるくらいのほうが、おいしいやさいだっていいますよね」

ほの母「ピーマンも美味しいわよ。穂乃果」

穂乃果「ほ、ほのかはピーマンをたべないテントウムシだもん」

理事長「ふふふ」
ことり「あはは♪」

海未「学校…ですか?」

穂乃果「うん。先生がおせわしてくれるっていってたけど、やっぱりほのかもあいたいもん」

ことり「そうだね。ミラノちゃんとナポリちゃん、元気かなぁ?」

海未(ニワトリのようすを見に学校へ行って、ついでにナナシを見せてあげるそうです)

【翌日・小学校】

ことり(ことりとほのかちゃんは学校でニワトリがかりなんだ。いつもは二人でミラノとナポリのおせわをしてるの)

凛ママ「穂乃果ちゃん♪」フリフリ

穂乃果「星空先生!見て見て♪」タタッ

穂乃果「あっ><」コケッ

ことり「ほのかちゃん!?」

凛ママ「だ、大丈夫?」

穂乃果「いたた…あっ、フタがあいちゃってる!?」

ブーン…

海未「ナナシは…?」

ことり「ニワトリごやに入っちゃった…」

(・8・)パク

凛ママ「どうしたの?」

穂乃果「あのね、テントウムシをつれてきたの。ナナシっていうんだけど…」

凛ママ「名無し?」

ことり「ほのかちゃんのおかあさんがつけたなまえなの」

海未「小さすぎて見失ってしまいましたが…」

ことり「でも、とんでいってニワトリごやの中に入ったように見えたよ」

凛ママ「まさか…」

穂乃果「え?」

凛ママ(飼ってるニワトリには基本的に植物性のエサしかあげないけど、実は雑食で…虫を食べたりもするのよね)

(^8^)コッコッコ
21: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 01:07:26.35 ID:R6ZejzSM.net
ことり「ミラノちゃんとナポリちゃん、ほのかちゃんにあえてうれしいみたい♪」

穂乃果「うん。ほのかもうれしい♪」キャッキャ

穂乃果(…でも、ナナシはどこいっちゃったんだろう…?)

【後日・埼玉県】

ブーン…

凛(5歳)「カナブンばっかり…ぜんぜんいないねー」

花陽(5歳)「り、りんちゃん…スズメバチとかいたらあぶないよ。かえろうよー」

凛「そうだね。おかあさんたちのところにいくにゃ」

花陽「やっぱり、ひるまはいないんじゃないかな。クワガタとかカブトムシって」

凛「そうかもしれないにゃ。でも…りん、はやおきはニガテ…」

凛ママ「なるほどにゃ」

花陽ママ「森へ行かなくても、クワガタさんを捕まえる方法はあるわよー」

凛「ほんと!?」

花陽「おみせでかうの?」

凛ママ「いや、買うんじゃなくて捕まえるの」

花陽ママ「ふふふ。私たちも昔やったわよねー」

りんぱな「?」

【夜】

凛ママ「近くに森があって…」

花陽ママ「大きな灯りがあれば」

凛ママ「カブトムシが飛んでくるにゃ♪」

花陽「ほ、ほんとに…?」ドキドキ

凛「わくわく♪」

ブーン…

凛ママ「ほら、早速集まってるわ♪」

花陽ママ「たくさんいるわねー。虫さんたち」

凛「わあー!すごいにゃ♪」

花陽「クワガタさんいるの…?」
22: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 01:09:00.75 ID:R6ZejzSM.net
ジジジ

凛「これって…」

花陽「セミ、だよね…」

凛ママ「キミは昼間出てきなさい。あっち行って」ポイッ

バラララッ

凛「とんでっちゃったにゃ」

凛ママ「さ、気を取り直して…大物を探しましょ!」

ブォン

花陽「ピャァ!?…な、なに?」

花陽ママ「大きな蛾ね」

凛「“が”なんていらないよー」

花陽「こ、こわい…」ギュ

凛ママ「刺したり噛んだりしないから大丈夫よ。次いこ、次!」

凛「わあー!くろくておおきいのいたよ!かぶとむし!?」

花陽ママ「これは…ガムシね」

花陽「がむし?」

凛ママ「普段は水の中にいるやつよ。ゲンゴロウにちょっと似てるわね」

花陽ママ「幼稚園で飼ってたのはゲンゴロウだったわね」

凛「いまはべつにいらないにゃ…」

花陽ママ「ちょうどいい川があるから逃がしてあげましょ」ポイッ

凛「あっ。これ、クワガタじゃない!?」

凛ママ「それはクロカミキリ。どこにでもいるわよ…コンビニの灯りにも飛んでくるし」

花陽「かみきりむし?」

花陽ママ「そうよ。見た目は、ほかのカミキリムシにあまり似てなくて地味だけど…」

パララッ

花陽「あ。トンボがいる…」

凛ママ「ミヤマアカネか。秋になると赤くなる、いわゆる赤トンボね」

花陽ママ「ミヤマアカネは一番美しい赤トンボっていわれてるのよー」

りんぱな「へー」

凛「って、りんたちがさがしてるのはクワガタやカブトムシだよー><」
23: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 01:11:00.83 ID:R6ZejzSM.net
凛ママ「んー。森が居心地よすぎて出てこないのかにゃ?」

花陽ママ「そうね。夜行性だから、きっと今頃お食事中なのよ」

凛ママ「よし。明日にしよう」

凛「えー?><」

凛ママ「見つからない日もあるってことにゃ。明日は、きっといるよ」

花陽「そ、そうかなぁ?」

花陽ママ「じゃあ、帰りましょ」ギュ

凛「つまんない…」

凛ママ「こんなのいたよ。ほら」コロン

凛「…カナブン?」

凛ママ「コガネムシよ。ドウガネブイブイっていうの」

凛「ぶいぶい?なにそれー」キャッキャ

花陽(これだったら、ひるまみつけたカナブンでよかったきがする…)

花陽ママ「植物の葉っぱや花、花粉などを食べるんですって。ブドウとか…」

凛「ぶどう…って、ぶどう?」

凛ママ「そ。実がいっぱいついてるあのブドウよ」

花陽「ぶどうのはっぱなんてどこにあるの…?」

凛ママ「何でもいいのよ。葉っぱがなければ野菜や果物でも大丈夫。きゅうりやリンゴとか」

凛(クワガタさんがみつかるまで、ブイブイをかうことにしたよ♪)

花陽「このはっぱ、たべるかなぁ…?」

花陽ママ(葛の葉があったから採ってきたわ)

ボトッ

りんぱな「…ん?」

凛「あーっ、クワガタだぁ!」

花陽「な、なんでいるの…?」

凛ママ「灯りに飛んできたみたいね…探しに行っても見つからなかったのに…」

花陽ママ(一番よく見かけるコクワガタのメスだわ)

凛「ブイブイとケンカしないかにゃ?」

凛ママ「大丈夫よ。そんなに攻撃的じゃないし、たぶんブイブイのほうが逃げるから」

花陽ママ(もともと用意してたカブトムシ向けの飼育セットにそのまま葉っぱとブイブイとクワガタさんが入った)
24: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 01:16:45.92 ID:R6ZejzSM.net
凛ママ「ブイブイはブイブイとして、クワガタちゃんの名前はどうするの?」

凛「ブイブイはブイブイだから、クワガタは…ガタガタ?」

花陽「えぇ…そ、それはちょっと…」

凛「じゃあ…クワクワ?」

花陽ママ「なんだかカエルさんみたいねー」

凛「かよちんもかんがえてよー」

花陽「じゃあ…ゆーこさん」

凛ママ「ゆーこ?…誰?お友達?」

花陽「ほら、Uのかたちになってるでしょ?」

凛「はさみのところ?」

花陽ママ(なるほど…触ると威嚇して小さな大顎を開くから、その部分が小さなU字型になるのね)

凛ママ「ブイブイがVでユー子さんはUか。悪くないわね♪」

花陽ママ「UVって並べたら紫外線になっちゃうけど…」

凛「ゆーこさん♪ゼリーをどうぞ」

花陽「はなよたちはもうねるね。おやすみなさい。ゆーこさん」

パチ スーッ…トン

りんぱな「…」スヤスヤ

凛ママ「私たちも小さい頃いろいろ捕まえたわよね」

花陽ママ「そーね。昔のほうが種類も多かったかも…」

凛ママ「埼玉はまだいいけど、東京に帰ったら昆虫に触れる機会もそうそうないし」

花陽ママ「一緒に居られる間はいろんなところへ行きたいわね。埼玉だけじゃなく…」

凛ママ「いっそ月や火星くらいまで行っちゃう!?」

花陽ママ「それだと虫がいないわよ?」

凛ママ「ダメかぁ…じゃあ、バステール島やギアナ高地とか!」

花陽ママ「外来種を持ち込んだらダメよー?」

凛ママ「えー?じゃあじゃあ、屋久島とか奄美大島!」

花陽ママ「その辺りにも珍しいのがたくさん居そうね。花陽たち、びっくりするかしら♪」

凛ママ「私たちだってびっくりするようなのがいるわよ。きっと…」
26: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 01:20:59.33 ID:R6ZejzSM.net
【八月】

カナカナカナ…

穂乃果「セミがいるんだから、ぬけがらだってあるよね?」

ことり「うん。たぶん…」

穂乃果「よーし。のぼってみようよ♪」

ことうみ「えぇ!?」

海未「のぼるって…木にですか!?」

穂乃果「あたりまえでしょ。セミがいるのは木だもん」

ことり「セミのぬけがらって、そんなにたかいところにはないんじゃないかなぁ?」

海未「そ、そうですよ。もっとよくさがせば、木にのぼらなくても見つかります」

穂乃果「そうかなぁ?」

ことり「それに、ことりたちが木にのぼったらセミさんたちがびっくりしちゃうよ」

穂乃果「そっか。…じゃあ、下でさがしたほうがいいのかな」

ことり「うん♪」

海未(…よかった)ホッ

穂乃果「ただいまー!」ガララ

ほの母「おかえり。…また三人だけで遊んでたの?」

穂乃果「うん」

ほの母「雪穂が寂しがってたわよ。いつも連れてってくれないって」

雪穂「…」プクー

穂乃果「ごめんね、ゆきほ。はい、おみやげ♪」

雪穂「おみやげ?」

穂乃果「セミのぬけがらだよ♪」

雪穂「ふーん…」

穂乃果「ほら、こうすると…ゆきほのふくにセミさんがとまってる♪」

雪穂「…いらない」ポイッ

穂乃果「えっ」

雪穂「おねえちゃんがいい」ギュー

穂乃果「ゆきほー♪」ギュー

雪穂「えへへ」
27: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 01:23:42.78 ID:R6ZejzSM.net
【今年・四月】

真姫「当たり前よ。私は、こう見えても…」

穂乃果「こう見えても?」

【翌日】

真姫「…はい」ゴロン

穂乃果「わあ、あんな大きくて重い石を簡単に…西木野さんて力持ちなんだ!?」

真姫「これくらい普通でしょ?」

穂乃果「な、なんか変な虫が出てきたよ…?」

真姫「たぶんコガネムシか、カナブンの幼虫だと思うわ」

穂乃果「どっち?」

真姫「コガネムシは植物の根を食べるらしいし、近くに根っこがなければカナブンじゃない?…まあ、そこまで詳しくないからわからないけど」

穂乃果「ふーん…育ててみればわかるかな!?」

凛「凛たち、幼稚園くらいの頃コガネムシを飼ってたんですよー。ね、かよちん」

花陽「う、うん。ドウガネブイブイっていう大きめのコガネムシで…」

穂乃果「ぶいぶい?」

真姫「で、これはコガネムシの幼虫なの?」

凛「わかんないにゃ。飼ってたのは幼虫じゃないし」

真姫「あ、そう…」

花陽「アハハ…やっぱり育ててみるしかないかも…」

【五月】

ここあ「なんかとんだよー!?」

こころ「あそこにいますね」

ここあ「ほんとだ。つかまえちゃおう♪」タタッ

ピョーン

ここあ「だめだぁ…すぐにげちゃうね」

こころ「とても素早いんですね…何という虫なんでしょう?」

にこ「あれはハンミョウよ。見た目はすごくキレイな虫だけど、毒があるらしいわ」

こころあ「へー」
28: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 01:25:06.36 ID:R6ZejzSM.net
【六月】

にこ「今日も蒸し暑いわねー」パタパタ

ここあ「むし!?」ワクワク

にこ「いや、昆虫の虫じゃなくてね…蒸すように暑いってこと」

ここあ「なーんだ…」

こころ「茶碗蒸しは好きです♪」

ここあ「ここあ、にくまんとカレーまんとピザまんとあんまんがすき♪」

にこ「いや、さすがに中華まんの季節じゃないし…プリンくらいなら作ってもいいけど」

ポツ ポツ…

にこ「やだ、雨降ってきちゃった…こころ、手伝って!」ガラッ

こころ「はい。お姉さま」

ここあ「ここあもー!」タタッ

ザァァァ…

ここあ「あーあ。これじゃ、おそとにむしさがしにいけないよ」

こころ「そうですね…出かけても、虫が見つからないでしょうし…」

ピョン

こころあ「…ん?」
29: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 01:25:31.87 ID:R6ZejzSM.net
ここあ「お、おねえちゃん。おうちのなかにも、なんかいるよー?」

にこ「え?…ああ、この小っちゃいの…ハエトリグモね」

ここあ「ハエ?とり?くも?…なに?」

にこ「いや、鳥は関係ないわよ。ハエをとる、つまり捕まえるクモってこと」

ここあ「くもなのに、くものすにいないのー?」

にこ「そ。ハエトリグモは人ん家の中にいるからね。巣は必要ないのよ」

ここあ「そっか」

こころ「ぴょんぴょん跳ねて…なんだか可愛らしいですね♪」

にこ「こいつはこう見えて優秀なハンターよ。ハエ以外にもゴキブリの幼虫なんかも捕まえちゃうし、役に立つからいじめちゃダメよ」

こころ「はい」
ここあ「はーい」

にこ(虫を探しに行くことはなくなっても、やっぱり虫は身近にいて…人ん家に入ってくる虫は嬉しくないのが多いから、ハエとか蚊とかは退治するけど)

ピョン

ここあ「かわいい♪」キャッキャ

にこ(中には役立つ奴もいて。そういう虫は、無視するくらいでちょうどいい)



おわり
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『ここあ「6がつ」こころ「四日は」にこ「虫の日?」』へのコメント

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