みもりん(♂)「ねーねー、そこの可愛い子ー!」くっすん(♀)「ほぇ?」

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海未-アイキャッチ21
1: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 21:42:57.09 ID:/qMgRJhg.net
くっすん(つい反応しちゃったけど、これってもしかして……ナンパ!?)

みもりん「誰かと待ち合わせしてるとかー?」

くっすん「ひ、ひとりです……」

みもりん「あ、そうなんだー? これから予定とかあったりするー?」

くっすん「い、いえ……特には……」

みもりん「ホントにー? あたしも暇なんだよねー。近くにオシャレな店知ってるから一緒にどうかなぁ?」

くっすん「え、えっと……」

くっすん(たしかこういうのって簡単に誘いに乗っちゃ駄目なんだよね…………でも)
チラッ

みもりん「んー?」

くっすん(か、かっこいい……! だ、だめだめっ! いくらイケメンでも悪い人かもしれないしっ)

みもりん「やっぱりあたしとじゃ嫌かなぁ?」

くっすん「そ、そんなことないっ、です……でも、知らない人に」

みもりん「えー、知ってるじゃーん」

くっすん「へ?」

みもりん「今こうしてここで知り合った。これって運命みたいじゃない?」

くっすん「た、たしかに」

元スレ: みもりん(♂)「ねーねー、そこの可愛い子ー!」くっすん(♀)「ほぇ?」

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5: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 21:51:47.53 ID:/qMgRJhg.net
くっすん(そっかぁ、運命かぁ……こんなカッコイイ人が私の運命の人だなんて)

みもりん「名前は?」

くっすん「え?」

みもりん「キミの名前、あたしに教えてほしいな」

くっすん「くっすんです」

みもりん「マジでー!? すごーい! じゃあ誕生日は?」

くっすん「えっと、2月1日…」

みもりん「血液型は?」

くっすん「A型」

みもりん「うっそ! マジで!? ヤバいヤバいヤバいっ、ばいやーだよそれっ!」

くっすん「な、何がですか…?」

みもりん「あたしと相性ピッタリ! こんなに合うのって100億人に1人いるかいないからなんだってー!」

くっすん「そ、そうなんだっ! すごいですねっ!」

くっすん(えへへ、なんかよくわかんないけど嬉しいなぁ)

みもりん「ねぇ、ちょっと手相見せて」

くっすん「は、はい。どうぞ!」

みもりん「うわっ、やばっ! もう超最高!」
8: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 21:59:53.15 ID:/qMgRJhg.net
くっすん「手相見れるとか、すごいですっ」

みもりん「でしょー? あ、ねぇもう一つだけ訊いてもいい?」

くっすん「はいっ、なんなりと」

みもりん「貯金額ってどれくらいある?」

くっすん「へ? ちょ、貯金ですか……?」

みもりん「あ、変な意味じゃなくて。くっすんくらい可愛くて賢そうな子だったらきっとバリバリ稼いでそうだなーって」

みもりん「もしかしてモデルさんとか? それとも女優さんだったり?」

くっすん「そ、そんなことないですよっ……だから貯金もそんなには……バイトでコツコツ貯めたのが300万くらいで」

みもりん「へぇ……300万かぁ」

くっすん「あ、あの…」

みもりん「全然変な意味じゃないからね? 気にしないで」

くっすん「いえ、そうじゃなくて……あなたの名前、くっすんも知りたいなぁって」

みもりん「あー……名前……名前、ね……」

くっすん「……?」

みもりん「あはは、あたしのことなんか別にいいじゃん。それよりうどん食べに行こ! うどんー!」
10: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 22:09:55.39 ID:/qMgRJhg.net
ガララッ…


みもりん「谷底になってるから足下に気を付けてね、くっすん」

くっすん「はい」


そらまる「らっしゃっせー!」


みもりん「鍋焼うどんパクチー増し増しで一つと……くっすんは素うどんでいいよね?」

くっすん「あ、はい」

くっすん(すーどんってなんだろ?)


くっすん「へー、うどん屋さんなのにオシャレなお店ですね」

みもりん「でしょー? だからあたしね、大切な人しか連れてこないって決めてるんだー」

くっすん「た、大切な人……!」
12: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 22:16:37.09 ID:/qMgRJhg.net
そらまる「お待たせしゃしたー!」
ドンッ


みもりん「ささ、食べよー食べよー」

くっすん「は、はいっ」

みもりん「遠慮しなくていいからズルズルいっちゃってー」

くっすん(何も乗ってない……麺だけだ……ま、いっか)

くっすん「いただきまーすっ」


くっすん「ん……おいひぃっ……」
チュルチュル

みもりん「…………」

くっすん「こんなおいしいうどん食べたの初めてですー」
チュルチュル

みもりん「…………」


くっすん「あれ? 食べないんですか? もしかして猫舌とか」

みもりん「ううん、そうじゃなくて…………ぐすっ」

くっすん「あ、あのっ、なんで泣いてっ…」

みもりん「ごめんね、なんでもないの…………鍋焼うどんを見ると、ちょっと昔のこと思い出しちゃって……ぐすっ……」

くっすん「昔のこと……?」
15: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 22:24:11.29 ID:/qMgRJhg.net
みもりん「あはは……心配させちゃったね……あたしのことなんて気にせず食べて食べて」

くっすん「あ、あのっ! くっすんでよかったら、聞きますよ……話」

くっすん「余計なお世話かもしれませんけど、もしそれでちょっとでも楽になれるんなら…」

みもりん「うん……ありがと。くっすんは優しいね」


みもりん「あたし、さっきも言ったじゃん……ここには大切な人しか連れてこないって」

くっすん「はい…」

みもりん「ちょっと前まで、あたしにも大切な人がいたんだ…………って言ってもあたしが勝手にそう思ってただけだったけど……あはは」


そらまる「…………」


みもりん「去年の冬……2月1日にね、その人と一緒にここで今みたいに鍋焼うどんを食べてたの」

くっすん(くっすんの誕生日だ……)
16: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 22:33:22.95 ID:/qMgRJhg.net
みもりん「あたしその日にプロポーズしたの」

くっすん「ぷ、ぷろーぽーずっ!?」

みもりん「だからその為にあたし色々準備してきて……婚約指輪と、現金を」

くっすん「現金……?」

みもりん「どうしても必要だって……その人、すごく困ってたから……でも借金ってわけじゃなくて新しい事業を立ち上げる為に必要な資金なんだって」

みもりん「だからすぐ戻ってくるお金だって言われて。といってもあたしもそんな貯金あったわけじゃないから」

みもりん「その人の為に色んな所から借りて…」

くっすん「も、もしかして…」

みもりん「……うん。あたしがお金を渡した次の日には連絡付かなくなって……渡した婚約指輪も近くの質屋に並んであって……」
18: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 22:40:31.38 ID:/qMgRJhg.net
みもりん「あたし、騙されちゃってたんだよね……」

みもりん「あたしが大切だと思ってたその人はあたしの元から消えて……残ったのは借金だけとか……あはは、おかしいでしょ」

みもりん「バカみたいじゃない? あたし」

くっすん「そんなこと思いませんっ!」

みもりん「ありがと。……でも、あたしもう終わりなんだ……」

くっすん「え?」

みもりん「借金の返済期限が明日まででさ……それまでに用意できなかったらホモビデオに無理矢理出演させられちゃう」

みもりん「せっかくこうして運命の人に出逢えたのに……こんなあたしにも奇跡が起こったのに…………ぐすっ、綺麗な体のままでいたかったなぁ……」

くっすん「…………」

みもりん「街でくっすんを見掛けてつい舞い上がっちゃたけど……こんなダメダメ男なんて嫌だよね。あはは」

くっすん「……いくら、ですか?」

みもりん「へ…?」

くっすん「借金、いくらですか……?」
20: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 22:47:36.80 ID:/qMgRJhg.net
みもりん「……300万」

くっすん「わかりました。ちょっとここで待っててください」

みもりん「ちょ、ちょっと! くっすん!?」

くっすん「運命の人が困ってるのに放っておけませんっ! くっすんに任せてください!」

みもりん「くっすん……」

くっすん「お金用意してすぐ戻ってきますっ!」
タタタタッ





みもりん「……………………ふふっ」


みもりん「こうも簡単にいくなんてねぇ、さすがあたし! どうよ? そら」

そらまる「あーあ、かわいそー。あの子、本気ですずに惚れてたっぽいじゃん。いつから目付けてたの?」

みもりん「うーん、30分前くらい?」
22: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 22:57:08.24 ID:/qMgRJhg.net
みもりん「いやー、これまでで一番チョロかったわー」

そらまる「ちょっとくらい良心ってものが芽生えてきたりしないの?」

みもりん「ぜんぜーん! まぁあの子もまだ若いしさ、またコツコツ貯めてくださーいって感じよ」

みもりん「大丈夫大丈夫。ちゃんとそらにも分け前渡すからさー♪」

そらまる「それはどうも。すずのおかげでどんどんこの店がオシャレになっていく」


ガララッ…


そらまる「あ、戻ってきたみたいだよ」


くっすん「す、すいませんっ、アタッシュケース買ってたら遅くなっちゃって…」

みもりん「くっすん……ぐすっ……ホントに、いいの……?」

くっすん「はいっ、この中にちょうど300万円入ってます」

みもりん「で、でも……やっぱり……」

くっすん「いいですからっ! くっすんだって自分の運命の人が私のホモビデオに出演なんて親に言えませんよっ!」

みもりん「うん……ありがと……本当に、ありがとう……っ、ぐすっ……」
23: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 23:04:13.22 ID:/qMgRJhg.net
みもりん「……なら遠慮なく甘えさせてもらうね」

くっすん「どうぞ!」

みもりん「ねぇ、くっすん…」

くっすん「はい?」

みもりん「明日、また会えるかな…?」

くっすん「も、もちろんですっ!」

みもりん「なら明日。今日と同じ時間にあの場所で」

くっすん「オシャレして待ってます! あ、どんなファッションが好きとかありますか?」

みもりん「え? あー、うーん……スパイダーマンみたいなのが好きかな」

くっすん「わかりましたっ」

みもりん(わかったのか……)

みもりん「うん。また会うの楽しみにしてるね。じゃああたし、借金返しに行ってくるから」

みもりん「またね」


くっすん「あ、あのっ!!」

みもりん「んー?」

くっすん「な、名前っ! 教えてくださいっ!」


みもりん「あたしは……うっちーっていうの。これからもよろしくね」
26: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 23:12:33.97 ID:/qMgRJhg.net
翌日


くっすん「…………」


くっすん「まだかなぁ…………」


くっすん「遅いなぁ……何かあったのかなぁ……」



その日、終電が無くなるまでくっすんは待ち続けたが。

約束の場所にうっちー(みもりん)が現れることはなかった。



次の日も、その次の日も、そのまた次の日も。

くっすんはうっちー(みもりん)を待ち続けた。

しかし。

どれだけ待っても、その姿は。

何処にも無かった。
30: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 23:18:18.86 ID:/qMgRJhg.net
ガララッ…


そらまる「らっしゃっせー!」


くっすん「あの…」

そらまる「御注文は!」

くっすん「え、えっと……スー丼で」

そらまる「少々お待ちを!」



そらまる「お待たせしゃしたっ!」
スードンッ

くっすん「あ、あのっ!」

そらまる「御注文で!?」

くっすん「す、すーどん……じゃなくてっ! この前の人っ、知りませんか!」

そらまる「この前の人……?」

くっすん「くっすんと一緒に来てた男の人……たぶん何回かここにも来たことあるって」

そらまる「さぁー? お客さんの顔なんかいちいち覚えてらんないっしょー!」

くっすん「うっちーって人なんですけど、覚えてませんか?」

そらまる「さぁー! 知りゃーせんねぇー!」

くっすん「そうですか……」
32: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 23:27:39.69 ID:/qMgRJhg.net
そらまる「ありゃっしたーっ!」


ガララッ…


くっすん「はぁ……手掛かり無しかぁ……」

くっすん「どうしよう……何か事件にでも巻き込まれたのかなぁ……」

くっすん「心配だなぁ……」


くっすん「また会いたいな……でも、どうやって捜せばいいのか…………っ、ぁうっ!?」
ゴツンッ

くっすん「痛たた……ボーッとしてたら頭ぶつけちゃった……なにこれ、看板?」

くっすん「やけにキラキラしてるけど……えーと……『ぱいちゃん探偵事務所』……?」



ガチャ…

カランコロンカラーン…


くっすん「あのー、すみませーん」

くっすん(探偵の事務所って寂れたイメージだったけど、なんかめっちゃ豪華だ! すごい! エステサロンみたい!)


「はーい」
34: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 23:37:32.15 ID:/qMgRJhg.net
ぱいちゃん「あっ、お客さんだ!」

くっすん「ここって、探偵事務所ですか?」

ぱいちゃん「そうだよー。立ち話もなんだしこっち来て座って座って! お喋りしましょー!」

くっすん「は、はいっ…!」

くっすん(怖そうな人じゃなくてよかった…)




ぱいちゃん「それで、何かお困りですかー?」

くっすん「実は……くっすんの運命の人が行方不明で」

ぱいちゃん「あらまっ! たいへーん!」

くっすん「大変なの」

ぱいちゃん「かわいそー」

くっすん「だからどうしよーってすごく困ってて」

ぱいちゃん「うんうん、恋って難しいよねー」
36: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 23:46:14.69 ID:/qMgRJhg.net
ぱいちゃん「私もそういう経験あるけどさぁ、やっぱり恋って押し引きが肝心だと思うの!」

くっすん「押し引き…」

ぱいちゃん「そうそう。押しすぎると逃げられちゃうじゃん? だからね、たまには引いてみるのも大切だよ!」

くっすん「ふむふむ…」

ぱいちゃん「相手に自分の存在がどれだけ大きなものなのか知らしめてあげるの!」

ぱいちゃん「くっすんってあれでしょー? 好きな人に毎日メール送っちゃうタイプの人でしょー?」

くっすん「うーん……そうかも……」

ぱいちゃん「ならそれをピタッと止めてみるのも一つの手! 私の経験則からして絶対効果あるよー!」

くっすん「ほ、ほんとに!?」

ぱいちゃん「うんっ、間違いない! その人、くっすんにメロメロになっちゃうこと確実!」

くっすん「メロメロ!」

ぱいちゃん「もしそれでも駄目なら思い切って浮気してみるのもいいかも!」

くっすん「浮気!」

ぱいちゃん「男の人って結構妬いちゃう人多いからー」






ぱいちゃん「はーい、相談料2万円でーす」

くっすん「ありがとうございました!」

ぱいちゃん「また困ったらいつでも遊びにいらしてくださいねー!」

くっすん「うんっ、その時はまた…………って、捜してよっ!!!!」

ぱいちゃん「へ?」
37: 名無しで叶える物語 2017/06/04(日) 23:58:24.11 ID:/qMgRJhg.net
ぱいちゃん「なーんだ、それならそうと早く言ってよー」

くっすん「くっすんも途中からおかしいとは思ってたんだけどね…」

ぱいちゃん「じゃああれだ。くっすんはその彼氏さんを捜してほしいんだ?」

くっすん「うん」

ぱいちゃん「…ていうか行方不明って、それ捨てられたとかじゃなくて?」

くっすん「うっちーはそんな人じゃないもんっ!」

ぱいちゃん「ふーん……まぁいいや」

ぱいちゃん「で、うっちーって名前ね。何してる人? 職場とかは」

くっすん「知らない」

ぱいちゃん「年齢は……生年月日とかは?」

くっすん「わかんない。けどたぶんくっすんよりちょっと上」

ぱいちゃん「適当だなぁ……その人の写真はある?」

くっすん「無いよ。でもイケメン」

ぱいちゃん「……携帯の番号とメールアドレスは」

くっすん「まだ教えてもらってないよ」

ぱいちゃん「付き合ってどれくらい?」

くっすん「まだ付き合ってはないと思う。1回しか会ってないから」

ぱいちゃん「……は?」

くっすん「でも運命の人だよ!」

ぱいちゃん「どうしてそう思うの?」

くっすん「うっちーがそう言ってた! くっすんとの相性もすごく良いんだって!」

ぱいちゃん「…………」
40: 名無しで叶える物語 2017/06/05(月) 00:05:02.29 ID:te8hzFaJ.net
ぱいちゃん「体の関係は?」

くっすん「な、ないよっ! ないに決まってるじゃん! だってまだ1回しか会ってないんだよ!?」

ぱいちゃん「へぇー……」

ぱいちゃん(ヤり捨てられたわけじゃないのか。ちょっと意外かも…………ん? てことは)

ぱいちゃん「……くっすんさぁ」

くっすん「はい、くっすんです」

ぱいちゃん「その人にお金とか渡してないよね……?」

くっすん「貸したよ。明日までに必要だって困ってたから」

ぱいちゃん「えっ…! い、いくら!?」

くっすん「300万円」


ぱいちゃん「…………」


くっすん「かなりの大金だけど、運命の人だし、いずれ結婚もすると思うから」

ぱいちゃん「あの、さ……お客さんにこういうこと言うのもあれだけど」

くっすん「うん?」

ぱいちゃん「このっ、アホっ!!!!」
44: 名無しで叶える物語 2017/06/05(月) 00:20:12.22 ID:te8hzFaJ.net
暇潰しになんとなく書いただけなのでこれで終わりです
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