花陽ママ「六月六日は」英玲奈「かえるの日」

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英玲奈-アイキャッチ3
1: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 00:47:06.17 ID:fd682k4m.net
【十三年前】

花陽ママ「あら。英玲奈ちゃん、カエルさんの絵を描いたの?上手ね♪」ナデナデ

英玲奈(4歳)「…ありがと」

英玲奈(カエルじゃなくて、こいずみせんせいをかいたんだけどな…みどりいろのふくがにあってて、きれいだなっておもったから)

花陽ママ「はーい。みんな、歌ってねー♪」

えれあんツバのぞえりにこ「かーえーるーのーうーたーがー♪」

英玲奈(こいずみせんせいは…かわいくて、きれいで、やさしくて…いつも、なんだかいいにおいがするんだ)

花陽ママ「またね。英玲奈ちゃん♪」ナデナデ

英玲奈「うん///」

英玲奈(今思えば…小泉先生は私の初恋の人だったのだろう)

カキカキ

英玲奈(カエルのこどもは、おたまじゃくし。きれいなみどりいろのカエルでも、こどものときはくろっぽくて、どろでにごったみずのなかにいて、あんまりきれいじゃない)

【十二年前】

英玲奈(こいずみせんせいのこどもが、ようちえんにはいってきた。なまえは、はなよ…っていうんだって)

花陽ママ「みんな、またねー♪」フリフリ

花陽(3歳)「…」ギュ

英玲奈(せんせいはみんながかえったあとにかえるんだ。はなよはこいずみせんせいといっしょにかえるから、それまでいつもせんせいといっしょにいて…うらやましい)

【十一年前・三月】

花陽ママ「元気でね。英玲奈ちゃん…」ナデナデ

英玲奈(6歳)「…うん」ギュ

花陽ママ「英玲奈ちゃんは、とってもしっかりしてるから…小学校でも、きっといい子で頑張ってくれるわよね」クスン

英玲奈「だいじょーぶ」ナデナデ

英玲奈(時の流れとは残酷なものだ。ただでさえ独り占めするのは困難だった小泉先生との時間は、私が小学校に上がると、ほぼ皆無になった)

元スレ: 花陽ママ「六月六日は」英玲奈「かえるの日」

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3: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 00:50:36.65 ID:fd682k4m.net
【四月】

凛ママ「今日から、私が1年1組の担任の先生です。よろしくにゃ♪」

えれあんツバのぞえりにこ「にゃ?」

英玲奈(小学校で初めての担任、星空先生も可愛くて元気で面白い人だが…小泉先生とは、やっぱり違う。何というか、あのふわふわした雰囲気は小泉先生独特のものだ)

凛ママ「星空の星は、お星さまです。わかるかな?日曜日の日の下に、先生の生って書いて…こういう字!」カカカッ

ツバサ「生たまご!」

あんじゅ「生ハム!」

絵里「生チョコ♪」

にこ「生ゴミ?」

凛ママ「生ゴミはひどいにゃ…」

英玲奈「生ほうそう」

凛ママ「よく知ってるわねー」

希「生ビール?」

凛ママ「あら、それはダメよ。お酒は大人になってから」

英玲奈(優しくて頑張り屋で、表情がころころ変わる星空先生はとても魅力的で…みんなに人気もあるし、私も次第に星空先生を好きになっていった)

英玲奈(だからといって、小泉先生のことを忘れたわけではないが…)

凛ママ「星の次は空です。こういう字なんだけど…わかるかにゃ?ここ、左と右で形が違うから気をつけてね」

ツバサ「左ってどっちだっけ?」

絵里「たてをもつほうよ」

にこ「タテじゃなくてヨコでしょ」

【夏】
※http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496502127/3-6の続き

英玲奈(学校のプールで見つけたタガメに、やざわさんがハッピーというなまえをつけた)

『んー。食べないなぁ…』

英玲奈(星空先生が、さかなをつってきてあげたけど…ハッピーはたべなかった)

『ハッピー!どこいくのー!?おうち、ここだよー?』

英玲奈(そして…わたしたちが水そうをあらっているあいだに、ハッピーはとんでにげてしまった)

凛ママ「広い池や川とか、田んぼに帰りたかったんじゃないかにゃ?」

英玲奈(そういってたけど、星空先生がいちばんおちこんでるみたいだった)

凛ママ「ふむふむ…(なるほど。生きたエサが必要ってところは間違ってなかったのね)」

英玲奈(それから、星空先生がタガメのことをしらべてるのを見て…タガメは生きたさかなやオタマジャクシ、カエルまでたべるということを知った)
5: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 00:53:35.89 ID:fd682k4m.net
【二月】

英玲奈「ばれんたいん?」

あんじゅ「そうよ。えれなちゃんは、だれかにあげないの?」

英玲奈「おかし、つくったことないし…」

あんじゅ「かったのでもいいんじゃない?」

英玲奈「あんじゅは、だれにあげるの?」

あんじゅ「わたしは、まず星空先生でしょ。それから…のぞみちゃん、えりちゃん、にこちゃん、ツバサちゃん。あと、えれなちゃんも♪」

英玲奈「そんなにあげるんだ…」

英玲奈(もし、わたしがあげるとしたら…やっぱり、小泉先生かな)

英玲奈(でも小泉先生に会うためには…ようちえんへ行くしかないのかな)

【都内某所】

穂乃果(6歳)「ゲンさん、ゴロウさん。げんきでね!」

ことり(6歳)「ばいばい。ながいきしてね」

海未(5歳)「ちょっとさみしいです…」ギュ

英玲奈(ようちえんの子たちだ…なにしてるのかな?)

花陽ママ「あら?…英玲奈ちゃん!」

英玲奈「小泉先生。こんにちは」ペコ

穂乃果「わー。えれなちゃんだ♪」キャッキャ

英玲奈「ほのかちゃんは…あいかわらず元気だな」ナデナデ

穂乃果「えへー♪うん。ほのか、いつもげんき!」

花陽ママ「英玲奈ちゃんも元気そうでよかったわー♪」

英玲奈「はい。先生も…川でなにしてるんですか?」

花陽ママ「幼稚園で飼ってたゲンゴロウさんを逃がしてあげたの。…このまま花陽たちに引き継いだら、たぶん寿命で死んじゃうから…」

『広い池や川とか、田んぼに帰りたかったんじゃないかにゃ?』

英玲奈(なるほど。やっぱり水そうの中で一生を終えるのはちょっとかわいそうな気もするな)

花陽ママ「また今度、ゆっくりお話したいわ♪」

英玲奈「はい。わたしも…」

穂乃果「またね。えれなちゃん♪」フリフリ

ヒフミ「ばいばい!」フリフリ

英玲奈(やっぱり小泉先生が好きだ///)
6: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 00:56:18.87 ID:fd682k4m.net
【翌日・小学校】

英玲奈「あんじゅ。たのみがあるんだけど…」

あんじゅ「なあに?もしかして、こいのそうだん?」ワクワク

英玲奈「コイじゃなくて小泉先生のことだよ」

あんじゅ「だって、えれなちゃんは小泉先生がすきなんでしょ?」キャ

英玲奈「…そうだけど」

あんじゅ「やっぱりね。いたずらばっかりしてたえれなちゃんが、小泉先生が見てるときゅうにいい子になるんだもん」クス

※回想
ドシャァ←砂の城

ことり(4歳)「ことりのおうち…」フルフル

花陽ママ「あらあら。意地悪しちゃダメよー?」

英玲奈(5歳)「…ごめんなさい」

穂乃果(4歳)「えれなちゃんもいっしょにあそぼ♪」

あんじゅ「…って」

英玲奈「そ、それより…おかしのつくり方をおしえてほしい」

あんじゅ「いいよ♪今日、にこちゃんといっしょにつくるの。えれなちゃんもきてね」

【矢澤家】

英玲奈「やざわさんは、だれにあげるの?」

にこ「ひみつ」

あんじゅ「えりちゃんでしょ♪」

にこ「もー!ないしょだっていったでしょ///」

英玲奈「先生には、あげないの?」

にこ「んー。星空先生と小泉先生、どっちかえらべないし。大人の女の人はママがいちばんだもん」

英玲奈(二人とも小泉先生にはあげないのか…わたしのライバルはようちえんの子たちということになるな)

ザクザク…

にこ「じかんかかるけど、これならふつうのチョコレートもとけやすくなるわよ」

あんじゅ「えれなちゃんはおゆをわかしておいて」

英玲奈「わかった」

ジャー キュ

英玲奈(二人とも、りょうりができるのか…わたしもがんばらないと)

カチカチ シュボッ
7: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 01:01:37.82 ID:fd682k4m.net
英玲奈「あとは、なにをすればいい?」

にこ「これ、おかしづくりの本よ」

あんじゅ「なにをつくりたいか、きめておいて」

英玲奈(小泉先生は甘いものがすきだったが…どれがいちばんすきなんだろう?)

にこ「えれなちゃん。このこな、ふるっておいて」

英玲奈「ふるって?」

あんじゅ「このふるいに、ぜんぶ入ってるから…こぼさないように、こうやって…ボウルにうつすの」フリフリ

英玲奈「なるほど。わかった」

にこ「それで、つくりたいものはきまった?」

英玲奈「まだ…どれもおいしそうで。二人はもうきめたの?」

あんじゅ「じゃあ、これにしましょ。三人いっしょでも大丈夫よ」

にこ「ちょっとまって。あんじゅもえりちゃんにあげるんでしょ?」

あんじゅ「のぞみちゃんとツバサちゃんと星空先生にもあげるわよ」

にこ(“さ”をつけなくちゃいけないし、にこはちがうのにしよう)

※にこの妄想
絵里「ハラショー!とってもおいしい♪にこちゃんっておりょうり上手なのね」

にこ「フフン、とうぜんよ。えりちゃんのすきなもの、まいにちつくってあげてもいいけど?」ドヤァ

絵里「うん!エリチカ、にこちゃんのおよめさんになる♪」ギュ

にこ「えりちゃん///」

あんじゅ「にこちゃん。こげちゃうわよ」

にこ「っと、いけない…」

チーン

にこ「これは、中にまぜるの。こっちがトッピング用」

英玲奈「トッピングってどうやるの?」

あんじゅ「本にのってるしゃしんを見て、まねすればいいんじゃない?」

英玲奈「そっか」

えれあんにこ「できた!」

あんじゅ「きれいにラッピングしましょ」

にこ「はしっこ、ちょっときってあじみするわよ」サクッ
8: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 01:04:08.02 ID:fd682k4m.net
にこ「はい、えれなちゃん」

英玲奈「…」パク

あんじゅ「どう?」

英玲奈「おいしい!すごいな。こんなのつくれるなんて…」

あんじゅ「えれなちゃんもがんばったでしょ?」

にこ「そーね。三人でつくったのよ」

英玲奈(これなら、きっと小泉先生もよろこんでくれるはず…)

【2月14日・小学校】

にこ「はい、えりちゃん。チョコすきでしょ?」

あんじゅ「バレンタインのおかし。どうぞ♪」

絵里「あ、ありがと」

あんじゅ「にこちゃんのを先に食べてあげて」

にこ「あんじゅのが先でいいわよ。にこはじしんあるから」フフン

絵里「えーと、えーと…(どうしよう?)」

あんじゅ「はい、のぞみちゃんにも♪」

希「ありがと」

ツバサ「いいなー」

あんじゅ「ツバサちゃんのもあるわよ♪」

ツバサ「わー。ありがと♪」キャッキャ

凛ママ「こらこら、学校にお菓子を持って来ちゃ…」

あんじゅ「はい。星空先生もどうぞ♪」

凛ママ「わ、私のもあるんだ…ありがと」

あんじゅ「にこちゃんとえれなちゃんと三人でつくったの♪」

凛ママ「へー。(もう子供たちだけで作れるんだ…凛とそんなに変わらないと思ってたけど、やっぱり女の子は小学生にもなると違うなぁ)」
9: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 01:06:26.80 ID:fd682k4m.net
【幼稚園】

花陽ママ「あらあら。英玲奈ちゃん、来てくれたのー?」

英玲奈「はい。…これ、つくったから…先生にあげる」

花陽ママ「ありがとう…これ、なあに?」

英玲奈「バレンタインのおかし」

花陽ママ「英玲奈ちゃんが作ったの!?すごいわね」

英玲奈「友だちといっしょにつくったんだ」

花陽ママ「きれいなラッピングだけど…開けちゃってもいい?」

英玲奈「うん。あけないとたべられないし…」

花陽ママ「とっても美味しそうね。いただきます♪」

英玲奈「…」ジーッ

穂乃果「あっ。せんs」
ことり「ほのかちゃん。だめ」ギュ

穂乃果「なんで?」

ことり「きょうはバレンタインでしょ。きっと、えれなちゃんはこいずみせんせいにこくはくするんだよ♪」

雪穂(4歳)「ばえんたいんってなに?」

凛(5歳)「こくはくってなにー?ラーメンのはなし?」ワクワク

海未「そうそう、コクのあるスープに、いためたはくさいを…ちがいます。こくはくというのは…」

真姫(5歳)「しーっ。ふたりのはなしがきこえないわ」

花陽(5歳)「お、おかあさん…」ドキドキ

ことほのうみゆきまきりんぱな「…」ジーッ

花陽ママ「おいしい。英玲奈ちゃん、お菓子作るの上手なのね♪」

英玲奈「わたしは、はじめてつくったの。友だちがてつだってくれたから…」

花陽ママ「でも英玲奈ちゃんは私のために作ってくれたのよね?ありがとう♪」ナデナデ

英玲奈「…うん///」
11: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 01:12:03.24 ID:fd682k4m.net
花陽ママ「そうだわ。英玲奈ちゃん、生き物は好き?」

英玲奈「いきもの?どんなの?」

花陽ママ「あのね、この間ゲンゴロウさんを逃がしてあげたとき、みんながオタマジャクシをつかまえてきたの」

英玲奈「おたまじゃくし…」

花陽ママ「ええ。オタマジャクシなら上手に育てれば長生きするし、カエルさんになるから成長も見られるでしょ。…でも、ちょっと数が多いから…ほら」

英玲奈「わー。いっぱいいるね」

花陽ママ「このままだとせっかく名前をつけてあげても、どの子が誰だかわからないじゃない?…だから、見た目でわかるくらい大きさが違う子だけ残して、あとは逃がしてあげようと思うの」

英玲奈「そっか」

花陽ママ「英玲奈ちゃんも、もし好きだったら…お家や学校に連れて行ってみない?」

英玲奈(オタマジャクシは、まあまあ…だけど小泉先生は大好き///)

英玲奈「じゃあ、とりあえず2ひき…」

花陽ママ「ありがとう♪大切に育ててあげてね」

英玲奈「うん」

ことり「こいずみせんせいが、おかえしをあげたみたい♪」

雪穂「おかし?」

海未「おかしではありませんよ」

穂乃果「おかしをあげたのは、えれなちゃんだよね」

凛「えーと…コクハクはうまくいったの?」

真姫「さあ?…ふたりともうれしそうだけど」

花陽「じゃ、じゃあうまくいったんだ…」

穂乃果「えれなちゃん!おめでとー♪」

ことりん「おめでとー♪」キャッキャ

英玲奈「え?…なに?」キョトン
12: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 01:13:51.97 ID:fd682k4m.net
【翌日・小学校】

ツバサ「ふふふ。おもしろいかおしてるわね♪」

絵里「こっちの子のほうが少し大きいね」

希「どこでつかまえてきたん?」

英玲奈「もらったんだ。ようちえんの小泉先生から」

あんじゅ「バレンタインのお返しが、おたまじゃくし…?」

にこ「おかしはちゃんとあげた?」

英玲奈「あげたよ。おいしいって言ってくれた」

にこ「そ。よかったわね」

英玲奈「うん」

凛ママ「へー。今度はオタマジャクシかぁ…カエルになるまで育てられるかな?」

ツバサ「おたまじゃくしって、なに食べるの?」

凛ママ「自然ではプランクトンや水草、虫とかかな?でも雑食だから何でも食べると思うよ」

英玲奈「小泉先生は、にぼしやかつおぶし、ほうれんそうやパンとかあげてるんだって」

あんツバのぞえりにこ「へー」

凛ママ「じゃーん!なんと、こんなところにかつおぶしが」

希「先生、なんでそんなのもってるん?」

凛ママ「いやぁ、うちの凛がお魚嫌いで、なかなか食べてくれなくてね。かつおぶしだけは食べてくれるから、いろんな料理にかけられるようにいつも持ってるの」
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1479913249/1-3

あんじゅ(お母さんって大変ね…)

パラパラ

絵里「食べるかな…?」ワクワク

にこ「それより、なまえつけなくていいの?」

英玲奈(小泉先生がくれたオタマジャクシ…とはいえ、小泉先生の名前をつけるのもちょっとちがうな。2ひきいるし)

ツバサ「おたまじゃくしだから、タマちゃん♪」

凛ママ「有名なアザラシを思い出すわね…」

あんじゅ「2ひきいるじゃない。どっちもタマちゃんなの?」

絵里「おたまのタマちゃんだったら、もう1ぴきは…」

希「ジャクソン!」

にこ「いや、どこの外国人よ…おこられるわよ」

凛ママ(おたまじゃくしがキレッキレのダンスを…)プルプル
13: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 01:17:14.26 ID:fd682k4m.net
英玲奈「大きいほうが“こい”で、小さいほうが“いずみ”で…どうかな?」

絵里「おたまじゃくしなのにコイなの?」

あんじゅ「コイしてるから、でしょ?」クス

凛ママ「恋愛の恋!?」

英玲奈「い、いや…小泉先生がくれたから」

希「ああ、コイとイズミでコイズミなんやね」

ツバサ「こいいずみ先生なの?」

にこ「ふーん。いいんじゃない?」

絵里「コイちゃん、イズミちゃん♪」

おたま「?」パクパク

英玲奈「よく食べてるな…」

希「あっという間になくなったね」

凛ママ「もうちょっとあげてみよっか。水もそんなに汚れないし…」

絵里「はい!わたし、あげてみたい♪」

にこ「にこもやりたいー!」ピョン

凛ママ「はいはい。ちょっとずつよ?」

絵里「えへへ。はい、どーぞ♪」パラパラ

英玲奈(タガメのハッピーがいなくなって、さびしくなった水そうに2ひきのオタマジャクシが入った)

【三月】

花陽ママ(英玲奈ちゃんから写真つきのメールが来たわ)

『大きいほうがコイです。うしろ足が生えたよ。もうすぐカエルになるのかな?小さいイズミは、まだ足がありません』

花陽ママ「ふふふ。順調に育ってるみたいねー♪」

穂乃果「ニブも、うしろあしがはえたよ♪」

ことり「シブちゃんとハチブちゃんは、まだだけど…」

※回想
真姫「オタマジャクシといえば、おんぷでしょ?」

凛「おんぶ?」ギュ

真姫「ちがう。おんぶじゃなくて、おんぷ!」

花陽ママ「音符っていうのは楽譜にある記号のことよ。ほら、こういうの」

花陽「たしかに、ちょっとオタマジャクシににてるね…」
14: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 01:23:14.12 ID:fd682k4m.net
真姫「いちばんおおきくてうごきがにぶいこが、ニブ」

花陽ママ「全音符の半分、二分音符ね」
※全音符に棒がついた形

真姫「ちゅうくらいのおおきさのこが、シブ。いちばんちいさいこはハチブ」

花陽ママ(音符は16→32→64ってどんどんしっぽのヒレ?が増えていくのよね。八分音符『♪』まではぎりぎりオタマジャクシっぽいかしら?)

穂乃果「…って、まきちゃんがなまえつけたんだよね」

海未「でもさいしょにカエルになったら、ニブがいちばんうごきがはやくなってしまいますよ」

ことり「みんなおんなじしゅるいのカエルさんなのかなぁ?」

花陽ママ「もしかしたら違うかもね。ちょっとわくわくするわねー♪」

ヒデコ「シブとハチブも、はやくあしがはえないかなー♪」

ミカ「がんばれ、ハチブ♪」

フミコ「いっぱいたべて、おおきくなってね♪」

花陽ママ(おたまじゃくしはゲンゴロウよりもいろんな物を食べてくれるけど、パンとかあげると水が汚れやすいからお世話がちょっと大変ね)

【四月】

希(小2)「これって…もうカエルやんな?」

絵里(小2)「でも、まだしっぽがあるわよ?」

英玲奈(イズミにも、うしろ足が生えて…コイはまえ足まで生えた。しっぽはまだある)

凛ママ「恋ちゃんはカエルになったわね。もう今までのエサは食べなくなるにゃ」

ツバサ(小2)「どうすればいいの?」

凛ママ「水槽に陸地を作ってあげて、虫とかを食べさせるのよ。簡単に集められるアリがいいんじゃないかにゃ」

あんじゅ「アリさんを食べちゃうんだ…」

凛ママ「カエルのエサは生きてる虫じゃなきゃダメよ。動いてないと食べないから」

えれあんツバのぞえりにこ「へー」

凛ママ「ぴょんって跳ぶようになったら、そろそろお外へ逃がしてあげたほうがいいかもにゃ。ずっと水槽の中じゃ、かわいそうだし…」

英玲奈(コイとはもうすぐおわかれだ。イズミもカエルになったら、そのときは…)
15: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 01:27:49.22 ID:fd682k4m.net
【都内某所】

花陽(5歳)「ニブちゃん。ばいばい…ながいきしてね」

凛(5歳)「またあえるかにゃ?」ウルウル

真姫(5歳)「なつになったら、どこかでげんきにないてるわよ。きっと」

雪穂(4歳)「ニブ、ないちゃうのー?」フルフル

真姫「いや、そういういみじゃなくてカエルだから…」

カエル「?」ピョコ

ピョーン

ゆきりん「ばいばーい!><」

花陽ママ(行っちゃった…シブちゃんもそろそろね。手足はそろったし、しっぽがなくなれば…)

【幼稚園】

花陽ママ「さあ、みんな。ハチブちゃんも無事にカエルになれるように…歌ってねー♪」

まきりんぱな「かーえーるーのーうーたーがー♪」

【五月・小学校】

穂乃果(小1)「こんなところでいいのかなぁ…」

ことり(小1)「星空先生がいってたよ。小学校のまわりはカエルがすめるところがちゃんとあるって」

海未(小1)「水と草や木があって虫がいれば、きっと大丈夫ですよ」

ヒデコ(2-1のきょうしつにいたオタマジャクシがカエルになった。ようちえんのとき、わたしたちがつかまえてきたオタマジャクシ)

ミカ(小1)「ハチブは、まだいるかな?」

フミコ(小1)「いちばん小っちゃかったし、まだいるとおもうよ」

凛ママ「あら、まだいたの?」

英玲奈「間に合った…イズミをにがしてやらないのか?」

穂乃果「やっぱり、ちょっとさみしいな。おせわしたのはえれなちゃんだけど…」

ことり「オタマジャクシのとき、ことりたちがつかまえてきたんだよね」

英玲奈「そういえばそうだったな…(とうとうイズミもカエルになった)」

凛ママ「すぐ近くなんだし、きっとまた会えるわよ♪」

海未「そうですね…」
17: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 01:31:48.77 ID:fd682k4m.net
英玲奈「さあ、開けるぞ」パカ

ピョコ ピョーン

ことり「バイバイ。いずみちゃん」

穂乃果「虫をいっぱいたべて、ながいきしてね!」

英玲奈(ようちえんのほうも、のこっているのはいちばん小さかったハチブだけだと…小泉先生がおしえてくれた)

【六月】

花陽ママ「え、えーと…私、結婚してるし子供もいるんだけど…」

英玲奈「だめですか…」ガクッ

花陽ママ「んー。じゃあ、お休みの日にデートくらいなら…」

英玲奈「ほんと!?」

花陽ママ「ただし、お家の人の許可がないとダメよ?…それと花陽や凛ちゃんも一緒で良ければ♪」

【後日】

ゲコゲコ…

凛ママ「カエルっているところにはいるんだにゃ…こんな大合唱、埼玉へ行かないと聴けないと思ってた」

英玲奈(天気は、あまりよくないけど…おかげでカエルのうたがきこえてくる)

凛「かーえーるーのーうーたーがー、きーこーえーてーくーるーよー♪」
えれぱな「かーえーるーのーうーたーがー♪」

英玲奈(これはデートといえるのか…でも)ギュ

花陽ママ「英玲奈ちゃん、背がのびたわねー。そのうち私たちも追い越しちゃうんじゃないかしら?」ナデナデ

英玲奈(…さそってみてよかった///)

凛「いいなー。りんも、もっとおおきくなって、ぴょーんってとんだらおつきさままでとどくようになるんだ♪」

花陽「な、なるかなぁ?」

英玲奈(オタマジャクシがカエルになるように、すぐ大人にはなれないけど…今は子どもでいいのかもしれない)
18: 名無しで叶える物語 2017/06/06(火) 01:32:42.34 ID:fd682k4m.net
【昨年・夏休み】

ゲコゲコ…

英玲奈(ツバサが合宿をしようと言い出して…埼玉県へやって来たぞ)

あんじゅ(二年)「あーあ。海のない夏合宿なんて…切ないわ」ハァ

ツバサ(二年)「なんでよ。海はなくても自然がいっぱいよ?海にはカエルなんていないでしょ?」

あんじゅ「カエルがいて何になるのよ…小学生の頃はオタマジャクシなんか飼ってたけど、もうそんな子供じゃないんだから」

英玲奈(二年)「あんじゅも覚えていたのか。あれは貴重な経験だったな…オタマジャクシがカエルになることは知っていても、実際にその成長過程を見守った者は多くはないだろう」

ツバサ「カエルは縁起物でもあるわよね。無事にカエルって♪」

あんじゅ「そんなダジャレみたいな…」

英玲奈「だがカエルといえば集団で歌うものとして我々の大先輩でもあるぞ」

あんじゅ「ものは言いようね…」ヤレヤレ

ツバサ「泳ぎやジャンプ力とか、飛ぶ虫を捕まえる身体能力もスゴいし♪」

あんじゅ「英玲奈にとっては、ちょっとほろ苦い思い出なんじゃない?」クス

英玲奈「ほろ苦い?」

ツバサ「小泉先生のこと?」

英玲奈「あのときのチョコレートの話か?」

あんじゅ「っていうか…要するに失恋の思い出ってこと」

英玲奈「ちょっと待て。誰がいつ失恋したんだ」

ツバサ「そういう意味で好きだったんじゃないの?」

英玲奈「過去形で言ってくれるな。…私は今でも小泉先生が好きだ」ポ

あんじゅ「…な」

あんツバ「なんだってー!!」

英玲奈(童心にかえる、というのか…いろいろ思い出すことはある。しかし毎年新たにカエルが生まれてくるように、心が跳ねるような想いを持ち続けている…きっと、これからも)



おわり
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