絵里「六月十一日は」穂乃果「傘の日♪」

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穂乃果-アイキャッチ27
1: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:13:49.61 ID:pMr/od6H.net
【四月】

穂乃果「この学校、好きなんだけどな…」

ことり「私も好きだよ」

海未「私も…」

ポツ ポツ…

穂乃果「あ、あれ?…あんなに晴れてたのに」

【放課後】

ザァァァ…

穂乃果「わあっ!?本格的に降ってきちゃった…」

穂乃果(ど、どうしよ…お母さんか雪穂に電話して迎えに来てもらおうかな…)

花陽「あ、あの…ど、どうしたの?」

穂乃果「えっ」

花陽(あ。リボンの色…先輩だったんだ)

アルパカ「メ゙ェ?」

花陽「い、いえ…アルパカ小屋で何をしてるのかなって…」

穂乃果「あ、アハハ…ちょっと雨宿りさせてもらってたの。…ね」

アルパカ「フガッ」

花陽「もしかして…傘、持ってないんですか?」

穂乃果「うん。まあ…でも大丈夫だよ。しばらく待って止まなかったら家に電話…」

花陽「わ、私ので良かったら…その、一緒に…」

元スレ: 絵里「六月十一日は」穂乃果「傘の日♪」

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2: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:16:06.30 ID:pMr/od6H.net
【正門】

穂乃果「ありがと♪助かっちゃった。…でも、私ん家まで来てたら帰るの遅くなっちゃうんじゃない?」

花陽「だ、大丈夫です(…あんまり早く帰っても、お母さんいないし)」

穂乃果「そう?…でも可愛い傘だね♪あなたに…あれ?」

花陽「はい?」

穂乃果「あ、いや…名前聞いてなかったなって。私、高坂穂乃果!音ノ木坂学院に通う高校二年!」

花陽「そ、それは見ればわかりますよ…ふふふ」

穂乃果(あ、笑ってくれた…笑顔が可愛いな♪)

花陽「高坂先輩、ですね。私は、小泉…花陽、です」

穂乃果「小泉さんね。よろしく♪」ギュ

花陽「わ」ドキ

穂乃果「え?」

花陽「は、はい。こちらこそ…よろしくお願いします///」ギュ

穂乃果「うん♪」

花陽(手…思わず握り返しちゃった。柔らかくて、あったかい…それに、高坂先輩…可愛いな///)

【穂むら】

花陽(…和菓子屋さん?)

穂乃果「ここだよ。ありがとね♪…小泉さん、まだ時間あるかな?」

花陽「は、はい。少しなら…」

穂乃果「そ。よかった♪ちょっとだけ上がってってくれないかな?」

花陽「はあ。…えっと、じゃあ…お邪魔します」

穂乃果「…というわけで、家まで送ってくれたの♪」

ほの母「そうなの?…ごめんね、穂乃果が無理言ったんじゃない?」

花陽「そ、そんなことないです。私から声かけて…そうしたかったから」

ほの母「そう?…ならいいけど」

雪穂「へー。お姉ちゃんも意外とやるじゃん」

穂乃果「え?…何の話?」
4: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:18:58.80 ID:pMr/od6H.net
穂乃果「はい、これおみやげ♪」

花陽「え。…いいんですか?これって、お店の商品じゃ…」

穂乃果「いいの、いいの。お母さんも、ちゃんとお礼しなさいって言ってたし…食べて美味しかったらまた来てよ♪」

花陽「は、はい。また来ます…」

穂乃果「あ、そだ…感想も聞きたいな♪」

花陽(高坂先輩と連絡先を交換したよ)

【小泉家】

花陽ママ「私のために、雨の中をわざわざ…」ウルウル

花陽「あ、アハハ…いや、最初から和菓子屋さんに行こうと思ってたわけじゃないんだけど…」

花陽ママ「そうなの?…あら、穂むらのお菓子…ちょっと高級品ねー♪」

花陽「お母さん、知ってるの?」

花陽ママ「地元じゃ結構有名な老舗なのよー?確か創業二百年…いや、三百年だったかしらー?」

花陽「そんなに!?」

花陽ママ「何かのついでに寄ったのー?」

花陽「っていうか、アルパカ小屋で女の子を拾って…」

花陽ママ「女の子?」

花陽「うん。音ノ木坂の先輩なんだけど…傘がないみたいだったから家まで送ったの」

花陽ママ「あら、あら、まあ。花陽もすみにおけないわねー♪」

花陽「え!?」

花陽ママ「年上のお姉さんをお持ち帰りなんて♪」

花陽「いや、送り届けただけ…連れて帰ったわけじゃないし」

花陽ママ「うふふ。今度うちにも連れてきたらー?」

花陽「そ、そうだね…(お菓子のお礼もしたいし)」
5: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:22:16.83 ID:pMr/od6H.net
【翌朝・秋葉原】

穂乃果「おぉー!…す、すごい」ベター

ポツ ポツ…

穂乃果「え…う、うそ!?また雨?」

にこ「学校で結成されたアイドル。聞いたことないの?」

ザァァァ…

穂乃果(うわぁ、本降りになっちゃった…また傘持ってないのに><)

にこ「風邪ひくわよ」スッ

穂乃果「あ。(…さっきの人だ)」

にこ「あんたの傘は?」

穂乃果「持ってきてないです…」

にこ「ま、無理もないわね…さっきまであんなに晴れてたんだし」

穂乃果「アハハ…ですよね」

にこ「入んなさいよ。音ノ木坂でしょ?送ったげる」

穂乃果「あ、ありがとうございます…(親切な人っているもんだなぁ)」

【音ノ木坂】

にこ「ちょうど雨も止んだわね。じゃあ…」

穂乃果「あ、あのっ。いろいろありがとうございました…私、高坂穂乃果です」

にこ「矢澤にこ」

穂乃果「やざわ先輩?連絡先とか教えてもらっても…」

にこ「はぁ?…なんでよ」

穂乃果「ちゃんとお礼もしたいし…」

にこ「気にしなくていいっての。…ま、念のため教えとくわ。あんたのことだからまた何か忘れそうだし」

穂乃果「えぇ!?…そ、そんなことないですよ><」

にこ「どうだか。ふふっ…」

穂乃果(矢澤にこ先輩…なんだか小っちゃくて先輩っぽくないけど、優しくていい子だよね。可愛いし♪)

キーンコーンカーン…
6: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:24:05.50 ID:pMr/od6H.net
海未「アイドルは無しです!」

真姫「なにそれ。イミワカンナイ」

穂乃果「…」ザッ

クルッ フラフラ

穂乃果「わぁ!?」ドタッ

穂乃果「いたたた…ん?」

ポツ ポツ…

穂乃果「うそ!?また降ってきちゃった…」

ザァァァ…

穂乃果(あーあ。これじゃ練習できないよ。ついてないなぁ…)

絵里「あら?…あなた」

穂乃果「えっ。…あ」

『あなたたちが気にすることじゃないわ』

穂乃果「生徒会長さん…」

絵里「こんなところに一人でどうしたの?用事がないなら早く帰りなさい」

穂乃果「そ、それが…傘、持ってきてなくて」

絵里「そう…じゃあ、少し待っててくれる?」

穂乃果「え?」

絵里「これから生徒会室に寄って…その後でもいいなら、私が家まで送っていくわ」

穂乃果「そ、そんな。…ご迷惑じゃないですか?」

絵里「そんなことないわよ。…まあ、あなたの都合が悪かったら無理にとは言わないけど」

穂乃果「い、いえ。悪くないです!待ちます」

絵里「ふふふ。決まりね…じゃあ、後でね。校舎の中にいてくれる?風邪ひくといけないから」

穂乃果「はい!」

穂乃果(生徒会長さん…最初は少し冷たそうな感じがしたけど、ホントは優しい人なんだね♪)

【生徒会室】

絵里「高坂さん…どうしたの?…もう帰る?」

穂乃果「い、いえ。その前に少し…あの、これ」

絵里「思いつきで行動したところで状況は変えられないわ」

穂乃果(さっきは優しかったのに…急にどうしたのかな)
7: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:27:08.35 ID:pMr/od6H.net
ことり「がっかりしないで。穂乃果ちゃんが悪いわけじゃないんだから…」

穂乃果「…うん」

タタタ…

穂乃果「あ」

絵里「ごめんね、高坂さん…さ、帰りましょ」

ことうみ「えっ」

穂乃果「は、はい」

【正門】

絵里「もう。待たせたのは悪かったけど、校舎の中にいてって言ったでしょ?」

穂乃果「あ…ごめんなさい。ホントに一緒に帰ってくれるのかなって…」

絵里「当たり前でしょう。約束したんだから…私、そんなに信用ないかしら?」

穂乃果「そ、そんなことないです…けど」

絵里「さっきは…ごめんなさい。少し言い過ぎたわ」ナデナデ

穂乃果「わ。…え、えーと…?」

絵里「五人集めてきても認めないって話…規則は規則だから、私にそんな権限はないのよ」

穂乃果「は、はあ」

絵里「動機はともかく、楽しく部活動ができるといいわね」

穂乃果「生徒会長さん…はい♪」ギュ

穂乃果(やっぱり優しい人なんだ…よかったぁ♪)

絵里「ところで…あなたの家は?」

穂乃果「穂むらっていう古い和菓子屋です。神田の…」

絵里「和菓子ひとすじ三百年」

穂乃果「そう、それです♪」

絵里「へー。地元では有名なお店よね?」

穂乃果「はい!…もしかして来てくれたことが」

絵里「い、いや…実は希に聞いただけで。…ごめんなさい」

穂乃果「そうなんだ…じゃあ、せっかくだから少し寄ってってくれませんか?」

絵里「そうね…お邪魔してもいいかしら?」

穂乃果「はい♪」
8: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:35:37.78 ID:pMr/od6H.net
【穂むら】

絵里「いろいろあるのね…これ、全部食べられるの?」

穂乃果「もちろんですよ。和菓子ですから…何か食べたいのあります?」

絵里「彩りがキレイな物、不思議な形で面白い物…いろいろあって目移りしちゃうわね」

穂乃果「じゃあ…私のおすすめを食べてみます?」

ジュワー パチパチ

穂乃果「できました!揚げたてのお饅頭です♪」

絵里「おいしそうね」

穂乃果「おいしいですよ♪あつあつですから気をつけてくださいね」

絵里「ええ。…いただきます」

フー フー ハフハフ

穂乃果「どうですか?」

絵里「おいしい」モグモグ

穂乃果「えへへ。気に入ってくれたら、また来てください♪」

絵里「そうね…(亜里沙を連れてきたら喜ぶかしら?)」

穂乃果「はい。これ、おみやげです」

絵里「なんだか悪いわね。もらってばかりで…」

穂乃果「そんなことないですよ。家まで送ってもらったし…それに、音ノ木坂のことだって」

絵里「…私は、まだ何もできていないわよ」

穂乃果「でも気持ちは同じです!…どんな形でもいいから、私も少しでも力になりたいな…」

絵里「高坂さん…そうね。ありがとう」ナデナデ

穂乃果「あ、あの…穂乃果って呼んでください。うちはみんな高坂だし…」

絵里「そうね…じゃあ、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「はい♪」

ザァァァ…

絵里(音ノ木坂から“穂むら”までの間は、穂乃果ちゃんとおしゃべりしてたから…あっという間で、全然気にならなかったけど)

パラララ…

絵里(帰りは一人で、静かだから…雨粒が傘に当たる音なんかが聞こえてくる)
10: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:40:44.72 ID:pMr/od6H.net
【絢瀬家】

亜里沙「Хорошо!これなに?」

絵里「おだんごよ。穂乃果ちゃんがくれたの」

亜里沙「ダンゴウ!?お姉ちゃんもワルよのー」

絵里「ふふふ…談合じゃないわよ。おだんご。お米の粉で作るんですって」

亜里沙「おこめ!コシヒカリです?」

絵里「え?どうしてコシヒカリなの?」

亜里沙「トチギのコシヒカリ、ホノカあります♪」

絵里「…?」

絵里(どこで覚えてくるのか、亜里沙は時々私も知らない日本のことを知っていたりするわね…)

【翌日】

ザァァァ…

穂乃果(また雨…午前中は晴れてたのに)

凛「にゃ?」

穂乃果「わ。…あ、あれ?…あなた、どこかで…」

『ねぇかよちん!遅刻しちゃうよー?』

凛「あ。…えーと、確か昨日…」

『おぉー!…す、すごい』ベター

凛「UTXの窓に張りついてた変な女の子!」

穂乃果「へ、変なって…容赦ないなぁ」

凛「今日は何してるんですか?…今度は木に張りついてるのー?」

穂乃果「いや、別に好きで張りついてるわけじゃ…傘がないから雨宿りしてるだけだよ」

凛「そうなんだ…凛は傘があってよかったにゃ。ばいばーい♪」タタッ

穂乃果「うぅ…またね」シュン
11: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:42:50.82 ID:pMr/od6H.net
凛「冗談ですよ。先輩、凛の傘に入って。家まで送ってあげるにゃ」

穂乃果「え。…いいの?」

凛「だって、さっき降り始めてだんだん強くなってるにゃ。しばらく止まないと思いますよー?」

穂乃果「そっか。…じゃあ、よろしくね♪私、高坂穂乃果」

凛「ほのかちゃん?可愛い名前ですねー♪」

穂乃果「そ、そう?ありがと♪あなたは?」

凛「凛は星空凛っていいます」

穂乃果「ほしぞら?」

凛「お星さまの空って書くにゃ」

穂乃果「へー。なんかキレイな名前だね♪」

凛「高坂先輩?は、UTXで何してたんですかー?」

穂乃果「どんな学校なのか見てみたくて。…雪穂がUTX行くっていうから」

凛「ゆきほ?」

穂乃果「妹。中3なの」

凛「へー。妹ちゃんも、ほのかちゃんに似て可愛いのかにゃ?」

穂乃果「んー。あんまり似てないかなぁ?」

凛「でも仲良しなんですよねー?」

穂乃果「そのつもりだけど…雪穂は違うのかな」

凛「え。…ど、どうして?」

穂乃果「…私は、雪穂が音ノ木坂に来てくれて、一年だけでも同じ学校で過ごせるって…楽しみにしてたのに」

凛「それは…しょうがないにゃ。廃校になっちゃうから」

『みんな言ってるよ。そんな学校、受けてもしょうがないって』
『ほら!それってもう来年はゼロってことじゃない』

穂乃果「なくならない!」

凛「にゃ、にゃあ…」

穂乃果「あ…ご、ゴメン」グス

穂乃果「…あ、あれ?」ポロポロ

凛「…大丈夫にゃ」ナデナデ

穂乃果「星空さん…」
12: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:45:27.75 ID:pMr/od6H.net
凛「ユキホちゃんだって、ホントはほのかちゃんと同じ学校に行きたいはずだよ」

穂乃果「うん…そうだといいな」

凛「きっとそうだよ♪」ギュ

穂乃果「えへへ…ありがと。星空さん♪」

凛「凛のことは凛って呼んで!」

穂乃果「りんちゃん?」

凛「うん。凛も、ほのかちゃんって呼んでいい?」

穂乃果「いいよ。…もう呼んでるし」

凛「あ、あれっ?><」

穂乃果「ふふふ」

【穂むら】

凛「雨も止んだし、凛は帰るにゃー」

穂乃果「あ、待って凛ちゃん」

凛「にゃ?」

穂乃果「はい、これおみやげ。お家の人と一緒に食べて」

凛「わあ、ありがと♪」

穂乃果「こちらこそ。ホントにありがと、凛ちゃん…また来てね♪」

凛「うん!」

凛(エヘヘ。お菓子もらっちゃった♪)

【星空家】

凛ママ「へー。先輩を家まで送ってあげるなんて…凛もなかなかやるにゃ♪」ナデナデ

凛「えへへ。ねえねえ、もらったお菓子食べてみようよー♪」

凛ママ「そうね。お茶いれるから、ちょっと待っててー」

【再び高坂家】

穂乃果「…というわけで、今日は凛ちゃんの傘に入れてもらったの」

雪穂「ふーん…その傘って、もしかして…これ?」

穂乃果「そう、その傘…あ」
13: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:48:15.10 ID:pMr/od6H.net
【翌朝】

穂乃果「はい、凛ちゃん。傘」

凛「ありがと。エヘヘ(あのあと穂乃果ちゃんが連絡くれるまで忘れてたにゃ)」

穂乃果「今日も晴れてるけど、どこかに忘れていかないようにね?」

凛「だ、大丈夫にゃ。ちゃんと持って帰るよー」

キーンコーンカーン…

真姫「興味ないです!」

絵里「簡単に考えてほしくないの」

ポツ ポツ…

穂乃果(うわぁ、また雨?…なんでこんなに続くんだろ)トホホ

ザァァァ…

絵里「…今日も一緒に帰る?」

穂乃果「んー。でも、この雨じゃ練習は中止だし…生徒会は?」

絵里「仕事はまだあるけど…今日だけなら早めに帰ってもいいわ」

穂乃果「そ、そんなに迷惑かけられませんよ」

絵里「そう?…でもあまり無理しないでよ?濡れて帰ったりとか…」

穂乃果「だ、大丈夫。誰かに借りるか、家に電話します」

絵里「それならいいけど…じゃあ、気をつけて帰ってね」

穂乃果「はい。ありがとう…エヘヘ。やっぱり優しいですね♪」

絵里「そ、そんなことないわよ///」ナデナデ

穂乃果(私は生徒会長さんを待っててもいいんだけどな…何だったら生徒会のお仕事も手伝いたいくらいだけど、かえって邪魔しちゃったら悪いし)

真姫「答えが変わることはないと思いますけど?」

穂乃果(さて…どうしようかな)

真姫「ん…まだいたの?」

穂乃果「西木野さん…」
14: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:50:18.70 ID:pMr/od6H.net
真姫「濡れるわよ。もうちょっと詰めて」グイ

穂乃果「わ」

真姫「車を呼んで家まで送らせましょうか?」

穂乃果「い、いや…そこまでしてもらわなくても…」

真姫「そ」

穂乃果「でも、ありがと…西木野さんがいてくれて助かったよ♪」

真姫「別に…アイドルになれとか曲作れとか変な注文より簡単だし」

穂乃果「あ、アハハ…そうかもね」

真姫「でも、ここ数日ちょっと雨降りすぎ…梅雨でもないのに」

穂乃果「そうだね。こんなに続くなんて…日頃の行いが悪いのかな?」

真姫「誰の?」

穂乃果「ほら、珍しくいいことすると雨が降るって言わない?」

真姫「…」スタスタ

穂乃果「わー!待って、待って!冗談だよ><」

真姫「まったく…別に慈善でやってるんじゃないわよ」

穂乃果「そうなの?」

真姫「そうなの」

穂乃果「あ…じゃあ、曲を作ってくれたら何かお礼をする!ってどうかな?」

真姫「何をしてくれるんですか?」

穂乃果「穂むらのお菓子食べ放題!とか」

真姫「そんなに食べたら太るわよ。別に私が何もしなくても親が時々買ってくるし…」

穂乃果「そ、そうなんだ…いつもありがとうございます」ペコ

真姫「いえいえ。…って、私はお金出してないし」

穂乃果「じゃあ、お家の人によろしく!今後ともご贔屓に」ペコ

真姫「はいはい。…ふふっ」

【穂むら】

穂乃果「ホントにありがとー!はい。これ、おみやげ」

真姫「別にいいって…ありがと」

穂乃果「また来てねー♪」
16: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 02:59:05.87 ID:pMr/od6H.net
【翌日】

雪穂「μ'sって書いてあるけど?」

海未「私たちの歌…」

穂乃果(あんなに続いた雨が、すっかり降らなくなって…それからは、もう嫌だっていうほど毎日練習できた)シクシク

【後日】

海未「お、お願いします…」

にこ「いらない」

穂乃果「あ。…矢澤先輩!」

にこ「高坂…何か用?」

穂乃果「ライブやるんです。来てください!」

にこ「興味ないわ」

穂乃果「そんなー!来てくれたらサービスしますよ♪」

にこ「どんなサービスよ…」

穂乃果「穂むらのお菓子食べ放題!」

にこ「…ふーん」

【高坂家】

穂乃果「これなんておすすめです♪」

にこ「柏餅?…あんた、私が子供だって言いたいの?」プルプル

穂乃果「ち、違いますよ。大人だって柏餅は食べるし…美味しいですよ」

にこ「まあいいけど…」パク

穂乃果「はい、お茶どうぞ♪」コト

にこ「ありがと」

穂乃果「ライブは新入生歓迎会の後、16時から講堂ですよ!」

にこ「…」モグモグ

穂乃果「あ、あのー。先輩?」

にこ「ここって何となく落ち着くわね」

穂乃果「そうですか?…古い家だからかな?」

にこ「ああ、そうかも。お婆ちゃんち、みたいな」

穂乃果「私、先輩のおばあちゃんですか!?」ガーン

にこ「そうじゃなくて…ふふっ」
17: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 03:01:15.17 ID:pMr/od6H.net
【五月】

絵里「どうするつもり?」

穂乃果「ここを満員にしてみせます!」

ザァァァ…

穂乃果「また雨!?…ど、どうしよう」

希「ほい」サッ

穂乃果「あ…副会長さん」

希「お疲れさま。家まで送るよ」

穂乃果「あ、ありがとうございます…」

【正門】

穂乃果「…居たんだったら来てくれてもいいのに」プクー

希「ライブ?」

穂乃果「そうですよ」

希「いま私たちがここにいる、この想いを!」ドヤァ

穂乃果「…聞いてたんですか///」カァァ

希「ちゃんと聴いてたよ。キミたちの歌も…頑張ったね」ナデナデ

穂乃果「ありがとう…」

【後日】

ザァァァ…

凛「もー。どうしていつも傘を持ってないにゃ?」

穂乃果「アハハ…でも、おかげでまた凛ちゃんと一緒に帰れるし」

凛「それは…凛も嬉しいけどにゃ///」

花陽(今日にかぎって傘を忘れるなんて…)ガクッ

【生徒会室】

絵里「…落とし物?」

花陽「は、はい。でも誰の物かはわかってて…直接届けに行こうと思ったんです…けど」

希「けど?」

花陽「今日、たまたま傘を持ってなくて…」

絵里「ふーん…」
18: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 03:04:06.92 ID:pMr/od6H.net
【正門】

花陽「す、すみません…」

絵里「気にしないで。ただ保管しておくより余計なトラブルを避けられるし」

花陽(生徒会長さんが、こんなに近くに…キレイだなぁ///)ドキドキ

絵里「なに?」

花陽「い、いえっ」

絵里「何か思うところがあるなら、言ってくれたほうがいいわ。生徒の意見を聞くのも生徒会の役目だし…」

花陽「そ、そうじゃなくて…その、生徒会長さん…キレイだなって」

絵里「え!?」

花陽「あっ…い、いえ…ごめんなさい」

絵里「いや、別に謝らなくても…あ、ありがとう///」

花陽「!」キュン

【西木野邸】

真姫「ヴェぇ…何事?」

花陽「あ、あの…これ。落ちてたから…」

真姫「はあ。ありがと…」ジーッ

花陽「?」

絵里「あ…い、いや…これはその…」パッ

花陽(あ、あれ?…なんで手をつないでたんだっけ///)

絵里「ほ、ほら。広いから…はぐれたりしないようにと思って」

真姫「いや、言うほど広くないでしょ?」

花陽「すごく広いと思う…」

真姫「大袈裟ね。…まあいいけど」

【高坂家】

穂乃果「えーと…今日は何の集まりですか?」

花陽「あ、アハハ…成り行きで…」

えりまき「お邪魔します」

凛「あっ、かよちんも来たんだぁ?いらっしゃーい♪」

花陽「り、凛ちゃんもいたんだ…」
19: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 03:06:55.87 ID:pMr/od6H.net
【穂乃果の部屋】

ことり「誰が撮ってくれたのかしら?」

絵里「…」

【翌日】

花陽「μ'sのメンバーにしてください!」

ザァァァ…

凛(今日は傘忘れちゃった…家には持って帰ったけどにゃ)

【生徒会室】

絵里「…なに?」

凛「忘れ物の傘とかって借りられたりしないのかにゃーって」

絵里「…」

凛「あ、アハハ…やっぱりダメですか?」

【正門】

凛「ありがとうございます♪」

絵里「いえ…(不思議なくらい続くわね)」

凛「凛、音ノ木坂に入ってよかったにゃ」

絵里「そう…」

凛「はい♪近くに美味しいラーメン屋さんがあるし、お料理クラブの先輩が美味しいダシのとり方教えてくれたし」

絵里「ラーメン…そんな理由なの?」

凛「もちろんそれだけじゃないですよー?室内プールや広いグラウンドもあるし、穂乃果ちゃんとか優しい先輩もいるし」

絵里「そうね…」

凛「もちろん生徒会長さんも♪」

絵里「わ、私は別に…」

凛「生徒会長さんは、どうして音ノ木坂を選んだんですかー?」

絵里「私は、おばあさまの母校だからっていうのと…それから」
20: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 03:09:08.58 ID:pMr/od6H.net
【翌日】

凛「真姫ちゃん真姫ちゃーん♪」スリスリ

ザァァァ…

真姫(また?…朝は晴れてたのに…傘忘れた)

真姫(まあ、電話して車出してもらえばいいけど…)

『西木野さん。なに?』

真姫「ヴェぇ…(間違えた)」


絢瀬絵里


『どうしたの?』

真姫「い、いや…傘って持ってます?」

【正門】

真姫「…すみません」

絵里「気にしないで。今日は先約が無かったし…」

真姫「先約?」

絵里「い、いえ…何でもないわ。行きましょ」

真姫(間違えてかけた、なんて言いづらいし…これはこれでありよね)

【神田】

にこ「つーか、傘くらいいつも持っときなさいよ…」

穂乃果「アハハ…でも、おかげで一緒に帰れるし」

にこ「ま、お菓子のためなら安いもんよ」

穂乃果「えー?お菓子より私のためって素直に言えばいいのに♪」

にこ「調子に乗るんじゃないの」ペチッ

穂乃果「いたっ><」
21: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 03:12:06.11 ID:pMr/od6H.net
【六月】

ザァァァ…

ことり「いいよ。二本あるから」

穂乃果「ありがとー♪さっすが、ことりちゃん!」

ことり(次の衣装、どうしようかなー。こんな感じ…とか?)カキカキ

ことり「え、傘?…うん、いいよ。二本あるから」

凛「ありがとうございます!助かるにゃー♪」タタッ

ことり「…あれ?」

【アルパカ小屋】

絵里「南さん?…何してるの?」

ことり「うぅ…」シクシク

絵里「二本持ってるのに、二本とも貸した?」

ことり「はい…ついうっかり」

絵里「どうしたらそんなことに…」

ことり「アハハ…他のことを考えてたから…」

絵里(確か理事長は出張だったわね…)

【正門】

ことり「ありがとうございます♪」

絵里「いえ…よくある事だし」

ことり「よくある?」

絵里「こっちの話」

ことり「はあ」

絵里「またやるつもりなの?」

ことり「え?…何をですか?」

絵里「…ライブ」

ことり「えーと…今のところ予定はないですけど…そのうちやると思います」

絵里「そのうち…ね」

ことり「こんなことで廃校を防げるわけない…って思います?」

絵里「わかっているなら…」
22: 名無しで叶える物語 2017/06/11(日) 03:13:32.99 ID:pMr/od6H.net
ことり「でも、生徒会長さん…ライブ見に来てくれましたよね」

絵里「ほ…高坂さんと約束したから。それだけよ」

ことり「穂乃果ちゃん…って呼んでるんですよね?」

絵里「そうだけど…あなたには関係ないでしょう?」

ことり「私も、穂乃果ちゃんって呼んでます♪」

絵里「知ってるわ」

ことり「だから穂乃果ちゃん同盟です♪」

絵里「意味がわからないけど…」

ことり「こうですよ。イミワカンナイ」

絵里「それは…誰の真似?」

ことり「真姫ちゃんです♪」

絵里(全然似てない…)クス

【星空家】

凛(ことり先輩の…可愛い傘だよねー♪凛も、こういう傘にしようかにゃ?)

【翌朝】

凛「ことり先輩!」

穂乃果「傘ありがとー!助かったよ♪」

ほのりん「…ん?」

ことり「あ、アハハ…」

絵里(必要に迫られて、近くの店で。機能重視で、良さそうな物を。時には見た目で選んだり…日本の四季を彩る花みたいに)

穂乃果(雨の日の空は薄暗くて…だけど、通学路はとってもカラフル♪)

ことり(人が作った、人と人をつなぐ花だから…傘がないって困ってる人に「かさない」なんて言わないで♪)



おわり
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『絵里「六月十一日は」穂乃果「傘の日♪」』へのコメント

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