凛「6月」花陽「22日は」にこ「かにの日!?」

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にこ-アイキャッチ49
1: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:06:05.13 ID:rTT/W8V5.net
にこ「にっかにっかにー!私はカニよ!雑食だから何でも食べるわ」

希「はい、にこっち。赤唐辛子」

ムギュ

希「いたたた><」

にこ「からい物以外は!何でも食べるわよ」

希「いてて…小さくてもハサミの力は強いんやなあ」

にこ「当然でしょ。魚や野菜とか食べてカルシウムをしっかり摂れば、丈夫なハサミになるのよ」ドヤァ

希「んー。まだカニの季節やないけど、新鮮やから焼きガニとかいててて><」

にこ「食べようとしてんじゃないわよ!あんたの髪の毛、結び目から左右ともちょん切ってやるから!」プンプン

希「冗談や、冗談…にこっちはウチの大事なペットなんやから♪」

チョキン

希「わぁ!?あ、危ない…冗談や、冗談」

にこ「まったく…もっとマシな仲間はいないのかしら」ハァ

希「エリちと仲良くなったらいいんやない?」

にこ「絢瀬ねえ…ま、あんたよりはマシかもね」

【音ノ木坂・生徒会室】

にこ「よいしょ…狭い隙間ね。ハサミを使えばこじ開けられるかしら?」

ガチャガチャ

絵里「誰かいるの?…希?」

グシャ

絵里「変ね。誰もいな…い?」

にこ「」

絵里「か、カニがつぶれて死んでる!?」

元スレ: 凛「6月」花陽「22日は」にこ「かにの日!?」

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3: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:10:01.33 ID:rTT/W8V5.net
にこ「いててて…なんとか生きてるわよ。まったく…気をつけて開けてよね!」

絵里「矢澤さんだったの…ご、ごめんね。気づかなくて…」

にこ「フン…まあいいわ。何か食べ物くれたら許してあげる」

絵里「えーと…じゃあ、チョコレート?」

にこ「ありがと」

絵里「…いや、カニってチョコレート食べないわよね?」

にこ「私を誰だと思ってんの。そのへんのやっすいカニと一緒にしないでくれる?」

絵里「チョコレートを食べるカニなんているの?」

にこ「宇宙ナンバーワンの私なら、自分の体より大きいチョコレートだってぺろりと平らげてみせるわ!」ドヤァ

絵里「宇宙っていうけど、カニなんて地球にしかいないわよね?」

にこ「んなことないわよ。かに座とかカニ星雲とかあるでしょ?」

絵里「それは地球人が勝手にカニって呼んでるだけじゃ…」

にこ「いいのよ。どうせ地球外に名前をつける文化がある奴らなんていないんだから」

絵里「まあ、生物すらいるかどうか怪しいものね…」

にこ「でも、もしかしたら宇宙のどこカニ仲間がいるかもしれない…いつか行ってみたいわね」

絵里「そうね…そのときは一緒に行きましょ♪」

にこ「絢瀬…」

絵里「矢澤さん」ギュ

絵里「いたたた><」

にこ「あ、ごめん。カニは握手がしづらいわね」

絵里「そうね…じゃあ抱っこにしましょう♪」ヒョイ

にこ「や、やめなさいよ。磯くさくなるわよ」

絵里「でも茹でたら美味しい匂いがしそういたたた><」

にこ「茹でようとしてんじゃないわよ!あんたのポニーテール根元からちょん切ってやるわ!」プンプン

絵里「や、やめて。冗談だから…」ヒヤアセ
4: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:12:41.31 ID:rTT/W8V5.net
にこ「まったく…もっとマシな仲間はいないの?」

絵里「あ。じゃあ私の家に来ない?」

にこ「鍋の準備ができてるんじゃないでしょうね?」

絵里「い、いや…言うほど私たちはカニを食べないわよ」

にこ「ロシアと日本ってどっちもカニ好きのイメージがあるけど…」

絵里「日本はともかくロシアは輸出メインじゃないかしら?まあ、カニを食べるとしても矢澤さんを食べたりしないから安心して」

にこ「じゃあ行くけど…私を食べようとしたらあんたの金髪をモヒカンにしてやるからね!」シャキン

絵里「や、やめて。ホントに食べないから…」

【絢瀬家】

にこ「チョコおいしい♪」モグモグ

絵里「着いたわ」ピンポーン

「かしこい」

にこ「え?」

絵里「かわいい」

「エリーチカ」

絵里「ハラショー♪」

ガチャ

亜里沙「お姉ちゃん。おかえりなさい♪」

絵里「ただいま」

にこ(合言葉があるのね…なんかの映画みたい)

亜里沙「わあ、かわいいカニさん…おみやげ?」キラキラ

絵里「亜里沙のお友達になってもらおうと思って連れてきたの」

にこ「ふーん。絢瀬の妹ねえ…」

亜里沙「よろしくね。カニさん♪」ナデナデ

にこ「にこよ。矢澤にこ」

亜里沙「ニコさん?」

にこ「そーよ。あんたはアリサっていうのよね?」

亜里沙「はい。亜里沙は亜里沙です♪」
5: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:14:27.04 ID:rTT/W8V5.net
絵里「握手するときは気をつけてね。…こう、両方のハサミを押さえるように両手で握手するといいわ」

亜里沙「こう?」ギュ

にこ「なんか釈然としないわ…」

亜里沙「カニさん、とってもかわいい♪でも、お水がなくていいの?」

にこ「ふふん。私は一日に数回給水できれば充分なの。しばらくの間、殻の中に水を貯めておくことができるのよ!」ドヤァ

えりあり「へー」

亜里沙「カニさん、一緒にごはん食べますか?」

にこ「からい物以外なら何でも食べるわよ」

亜里沙「からい…これですか?」ガサ

にこ「それはカライーカね。それくらいなら私だって食べられるわよ」

絵里「ごはんの前だから、おやつはダメよ。さっきチョコレートあげたでしょ?」

にこ「はいはい…」

亜里沙「はい、カニさん。どうぞ♪」

にこ「じゃがいも?」

えりあり「…」ジーッ

にこ「…なによ」

亜里沙「ハサミでどうやって皮をむくのかなって」

にこ「これくらい簡単よ。こうやって…」スススッ

亜里沙「Хорошо」

絵里「カニって器用なのね…」

にこ「当たり前よ。このハサミは飾りじゃないんだから」モグモグ

絵里「もう暗くなるわよ。家まで送っていくわ」

にこ「一人で帰れるわよ」

亜里沙「でもカニさんて横にしか歩けないんですよね?…車にひかれちゃったら大変!」

にこ「まあ、日本の陸ガニなんてみんな道路くらい渡るものよ。私だってそうやって生きてきたんだから」

絵里「本当に一人で大丈夫?」

にこ「大丈夫だってば。…じゃあね」

亜里沙「また来てください♪」
6: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:17:02.28 ID:rTT/W8V5.net
【翌日】

希「へー。それで亜里沙ちゃんとも仲良くなったん?」

にこ「まあね。あの子は私の魅力がわかるみたいだし♪」

希「美味しそうっててて><」ムギュ

にこ「食べることじゃなくて私の可愛さってことよ!」プンプン

希「食べちゃいたいくらいってやつやろ?」ヒリヒリ

にこ「あんたと違ってあの子は純粋だから私を食べようとしないし」

希「ロシアの人って意外とカニを食べないんかな?」

にこ「あんたが食い意地張ってるだけでしょ」

希「むー。にこっちだって何でも食べるやん?エリちや亜里沙ちゃんにいろいろもらったんやない?」

にこ「この私が友達になってあげるんだから、それくらいの貢ぎ物は当然よ♪」

にこ(今日も絢瀬のところへ行こっと。チョコくらい貰えるかしら?)

【二年教室】

にこ「…」ジーッ

絵里「矢澤さん。…こんなの貰ったけど、食べる?」

にこ「ありがと。…もらった?」

絵里「亜里沙の学校の友達がくれたんですって」

にこ「ふーん」パク

にこ「…?」モグモグ

絵里「なんとかいう豆を煮たものが入ってるの。珍しいでしょ?」

にこ「…あんこ?」

絵里「そう、それ。亜里沙の友達のお家は日本のお菓子のお店だとか言ってた気がするわ」

にこ「和菓子屋ってこと?」

絵里「ええ。たぶんそんな感じの…何て言ったかしら…パルマ?パメラ?」

にこ「なにそれ?…全然日本っぽくない名前ね」

希「もしかして“穂むら”のことやない?」

絵里「ああ、そうそう!それよ。ホムラ♪」

希「水泳部の穂むらちゃんの家やね。亜里沙ちゃんの友達って高校生やったん?」

絵里「え?…いえ、中学生のはずだけど…」

にこ(水泳部か…行ってみるか)
7: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:22:50.29 ID:rTT/W8V5.net
【室内プール】

ザバ

穂乃果「ふー。いっちばーん♪」

バシャバシャ

水泳部「速いわね、高坂さん…この調子なら東京五輪に出られるんじゃない?」

穂乃果「アハハ。そんなにほめても和菓子くらいしか出ませんよ?」

にこ(和菓子?…もしかして、あいつがホムラ?)

穂乃果「さてと…背泳で軽く休憩しとこう」バシャ

水泳部「とんでもないスタミナね…」

穂乃果「のんびり泳ぐだけですよ。水に浸かってるのが好きなんです」スイー

にこ(今なら追いつけるわ)バシャバシャ

グイ

穂乃果「わぁ!?」

水泳部「えっ」

穂乃果「ちょっ…な、なに!?」

にこ「カニよ」

穂乃果「な、なーんだ。ただのカニか…って、なんで学校のプールにカニがいるの!?」

水泳部「高坂さん?…どうしたの?」

にこ「」サッ

穂乃果「あ、あの…学校のプールでカニ飼ってたりします?」

水泳部「かに?…アハハ。いないわよそんなの。高坂さんったら」クスクス

穂乃果「あ、あはは。そうですよね…」

パタン

穂乃果「やっぱり何かの見間違いかな…早く着替えて帰ろう」

にこ「ちょっと。無視しないで」

穂乃果「わぁ!?ま、また出た…」

にこ「あんたにくっついて一緒に出てきただけよ」
11: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:31:49.24 ID:rTT/W8V5.net
穂乃果「あなた、ホントにカニさんなの?どうしてプールにいたの?」

にこ「和菓子屋のホムラって奴を探してたのよ。あんたがホムラ?」

穂乃果「あ、はい。穂むらは私の家ですよ。私、高坂穂乃果です」

にこ「コーサカ?…ホムラって苗字じゃないのね」

穂乃果「穂むらは稲穂の穂に、ひらがなで“むら”って書くんです」

にこ「あんたん家、和菓子屋なのにチョコ作ってんの?」

穂乃果「あれは余ったあんこを使ってお母さんが…あれだったら和菓子のほうが美味しいですよ」

にこ「ふーん…」

穂乃果「何だったら今からうちに来ます?」

【穂むら】

雪穂「…かに?」

にこ「なによ。カニが和菓子食べちゃ悪い?」

雪穂「い、いや…お姉ちゃんの友達なんですか?」

にこ「あんたの友達になってやってもいいわよ」ドヤァ

雪穂(さすが、お姉ちゃんの友達…変わった人が多いなぁ。いや、人っていうかカニだけど)

穂乃果「はい、お茶…カニさんって熱いの飲んでも大丈夫?」

にこ「熱いったって熱湯じゃないでしょ?」

穂乃果「これは“かぶせ茶”って言って…比較的高温抽出に向いてるお茶です。80℃くらいかな?」

にこ「問題ないわよ」

穂乃果「じゃあ、どうぞ♪」

にこ「お菓子は食べた分だけお金払えばいいの?」

穂乃果「試食はタダですよ。それにカニさんは音ノ木坂の先輩なんですよね?」

にこ「にこよ。矢澤にこ」

穂乃果「ヤザワ先輩が来てくれた記念にサービスしちゃいます♪」

にこ「ん。ありがと」

穂乃果「でもカニさんってプールに入ったり熱いお茶飲んだり、お菓子食べたりするんですね…」

にこ「普通のカニはしないんじゃない?私は宇宙ナンバーワンかにアイドルだから特別なの」ドヤァ

穂乃果「かにアイドル?」

にこ「ナンバー1か2ってこと」

穂乃果「あ、アハハ。そっちなんだ」
12: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:34:34.05 ID:rTT/W8V5.net
にこ「おいしい」モグモグ

穂乃果(おまんじゅうをハサミでちぎって食べてる…ちょっとカニっぽいね)

にこ「…」ブクブク

穂乃果「えぇ!?泡ふいてる…大丈夫ですか?」

にこ「お茶の水分を甲羅の中に貯めてるのよ」

穂乃果「か、カニだ…」

穂乃果「そーよ。最初からそう言ってるじゃない」

穂乃果「また来てください♪」

にこ「ん。用があったら学校で声かけるわ」

穂乃果「…」ジーッ

にこ「なに?」

穂乃果「いや、本当に横に歩くのかなって…」

にこ「当たり前でしょ。カニなんだから…じゃあね」

ササササッ

穂乃果(あれであんなに速く走れるなんてすごいなぁ…もう見えなくなっちゃった)

【翌日】

にこ「というわけで、おみやげの最中をもらってきたわ!」

絵里「モナカって…チョコもパリパリ、モナカもパリパリ」

のぞえりにこ「森永チョコモナカジャンボ!」

にこ「いや、アイスじゃなくて和菓子の最中よ。中身はあんこ」

希(なんかデジャヴュを感じる会話やなあ…)

絵里「おいしい♪」モグモグ←もらった

にこ(…けど和菓子って高いし。いつもタダで貰うのも悪いわよね…)
13: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:40:32.15 ID:rTT/W8V5.net
【室内プール】

サワサワ

穂乃果「ひゃぁ!?だ、誰?」

にこ「私よ」

穂乃果「矢澤先輩…も、もう。普通に声かけてくださいよ…」

にこ「普通にこ?」

穂乃果「え?」

にこ「いや、何でもないわ」

穂乃果「それで今日はどうしたんですか?」

にこ「あんたって友達いるの?」

穂乃果「いますよ。でもどうして?」

【都内某所】

にこ(…いた。あいつね)

にこ「ちょっと。あんた」

ヒデコ「あ?」ギッ

にこ(睨まれた…)

ヒデコ「(オトノキの先輩か)なんか用ですか?」

にこ「高坂の友達なんでしょ。…そんな田舎の暴走族みたいなカッコでどこ行くの?」

ヒデコ「“釣り”ですよ」

にこ「釣りって、魚釣り?」

ヒデコ「そう。私、ここらの池や川じゃちょっと有名なんですよ。“外道”のヒデコって呼ばれてて」

にこ「ふーん…(聞いたことないけど)」

ヒデコ「ほら、早速“蟹”が“釣れた”し」フッ

にこ「カニだけど…食べないでよ」

ヒデコ「穂乃果の“彼女”に手を出したりしませんよ」

にこ「へ?…い、いや別にそんなんじゃないわよ。あいつとは昨日知り合ったばかりだし」
14: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:41:53.32 ID:rTT/W8V5.net
ヒデコ「今日はここで“釣り”ます」

ヒュン ポチャ

にこ「こんなところに魚なんているの?」

ヒデコ「“蟹”がいるくらいだから魚だっていますよ」フッ

にこ「あっそ…それで何を狙って釣るの?」

ヒデコ「ブラックバス」

にこ「…いるの?」

ヒデコ「さあ?…どうせ釣れるのはいつも“外道”ばかりですから」

にこ「それって単にいつもブラックバスがいないところで釣ってるんじゃ…」

ヒデコ「早速アタリがきましたよ♪」

シュラシュラ

ヒデコ「あ?…なんだ?オメー…」

魚「」パクパク

にこ「いや、魚に訊いても答えないでしょ…結構大きいじゃない」

ピチピチ

ヒデコ「こいつはヘラブナです。泥臭くて食べられませんよ」

にこ「ブラックバスも似たようなもんでしょ…」

ヒデコ「帰りましょう。“先輩”」

にこ「え、もう?…まだ来たばっかりじゃない」

ヒデコ「このヘラブナは学校のプールにでも持って行きます」

にこ「い、いや…さすがに学校のプールに魚はマズいでしょ?」

ヒデコ「じゃあ…」

【音ノ木坂】

穂乃果「へー。大きいの釣れたんだね♪」

ヒデコ「まあね。じゃあ、頼んでもいい?」

穂乃果「うん。任せて♪」

ヒデコ「先輩。また今度“釣り”に行きましょう」

にこ「そーね」

穂乃果「じゃあ行きましょ。矢澤先輩」

にこ「あんたはどこ行くのよ?…そのヘラブナ、持って帰るの?」
15: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:43:40.46 ID:rTT/W8V5.net
【園田家】

ポチャ

にこ「ちょ、ちょっと…人ん家の庭の池に勝手にヘラブナなんか放していいの?」

穂乃果「大丈夫ですよ。この池、ザリガニいないし」

にこ「いや、関係ないわよね?」

穂乃果「カニはいるけど」クス

にこ「ヒデコみたいなこと言ってんじゃないわよ。…ここ、あんたの知り合いの家なの?」

穂乃果「そうですよ。…うーみーちゃん!あーそーぼー!」

海未「いーまーせん!」

穂乃果「いるじゃん。海未ちゃーん♪」フリフリ

海未「穂乃果…お友達を連れて来たのですか?」

にこ「矢澤にこ」

海未「どうも…園田海未です」

にこ「でかい家ね」

海未「そうですか?まあ、上がってください」

穂乃果「お邪魔しまーす♪」
にこ「お邪魔します」

ピシャ

穂乃果「あのねっ、ヒデコが大きなお魚釣ってきたの!…えーと、ベラロナ?」

海未「セシリーですか?」

にこ「いや、全然違うし…ヘラブナよ。ヘラブナ」

海未「どこで釣ったんです?」

穂乃果「どこだっけ?とりあえずお魚はそこの池にいるよ♪」

海未「またうちの庭の池に魚を放したんですか?」

穂乃果「ダメだった?」

海未「いえ、別に構いませんが…ほどほどにしてくださいね」
17: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:46:39.91 ID:rTT/W8V5.net
穂乃果「ヒデコって釣り上手だよね!今度はサメとか釣れないかなぁ!?」

海未「東京の池や川にサメはいないと思いますよ」

にこ「まあ、海へ行ってもサメは釣れないと思うけど…」

穂乃果「そんなことないよ。ヒデコならきっとクジラだって釣れるよ♪」

海未「捕鯨はダメですよ」

穂乃果「ほげぇー」

にこ「サメっつっても人より大きいやつなんてごく一部で、間違って釣れるようなサメは大人になっても小さいやつだと思うけどね」

穂乃果「サメって食べられるんでしょ?」

海未「フカヒレ以外はあまり美味しくないといわれていますが…」

にこ「そーね。ブラックバスやフナなんかと同じで頑張れば何とかいけるレベルだと思うわ。素人の料理じゃちょっとね…」

穂乃果「カニさんのほうが美味しいててて><」

にこ「食べようとしてんじゃないわよ。あんたのほのまげ、ちょん切ってほしい?」

海未「そ、それはやめた方が…」

にこ「冗談よ。…なんかあるの?」

穂乃果「あ、アハハ」

にこ「?」

穂乃果「矢澤先輩はカニさんだから、川魚も食べられるんじゃない?」

にこ「いらないわよ。カニは雑食だから、よっぽどほかに食糧が何もない状況じゃなければ川魚を食べる必要なんてないし」

海未「これといって好物などは無いのですか?」

にこ「ほかのカニは知らないけど、私は特別だからね。強いて言えば…お菓子」

穂乃果「カニさんなのに、お魚よりお菓子が好きなんですか?」

にこ「そーよ。…悪い?」

穂乃果「かわいい♪」

海未「今うちにあるお菓子といえば、これくらいですけど…」

にこ「穂むらの饅頭じゃない」

海未「ええ。私はこれが好きなので…」

穂乃果「海未ちゃんは昔からのお得意様なんだよね♪」

にこ「徳井様?」

ほのうみ「えっ」
18: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:53:10.96 ID:rTT/W8V5.net
【翌日・一年教室】

にこ「ヒデコ。いる?」

ヒデコ「あ?“校舎裏”ァ?」ギッ

にこ「言ってないわよ。田舎の不良みたいなノリやめなさい」

ヒデコ「今日も“釣り”行きます?」

にこ「いや、それよりあんた、高坂以外の友達っているの?」

ヒデコ「いますよ。私の“友達”に何か用ですかァ?」

にこ「眉間にシワ寄せて首を傾げながら迫ってこないで。友達を紹介してほしいだけよ」

ミカ「…かに?」

にこ「矢澤にこ」

ミカ「はあ。ヤザワ先輩…」

にこ「あんた帰宅部なんだって?ヒマでしょ?」

ミカ「まあ…穂乃果とフミコは部活だし、私は釣りとか興味ないし」

にこ「なんか趣味とか無いの?」

ミカ「んー。…あ、じゃあゲーセンとか行っちゃいます?」

にこ「いいわね。行きましょ」

【秋葉原】

グシャ

にこ「…なにこれ?」

ミカ「カニをひたすら踏み潰していくゲームです」

にこ「ケンカ売ってる?」

ミカ「結構面白いんですよ」

にこ「私は面白くないわよ!なんか他のにしなさい!」

ミカ「えー?じゃあ…」

ガチャガチャ

ミカ「ああっ、逃げられた…」ガクッ

にこ「生きたカニが捕れるUFOキャッチャー!?誰がこんなの入れたのよ」プンプン

ミカ「先輩の手ってハサミですよね…それで操作できるんですか?」

にこ「できても取れないわよ。こんなの…なんか他にないの?」

ミカ「んー。あとは…」
19: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:55:07.09 ID:rTT/W8V5.net
にこ「アポカリプスモードエクストラで勝負よ!」

ミカ「これなら手がハサミでも関係ないですね」

にこ「フフン。私に勝てると思ってんの?」

ミカ「自信あるんですか?…でも、私もこれ得意なんですよ!」

にこ「いや、私のほうが徳井だし。じゃあ、私が勝ったら何か甘い物でもおごりなさいよ」

ミカ「えー?じゃあ私が勝ったら先輩がおごってくださいね!」

にこ「望むところよ」

\ハイ!ハイ!ススメ!/

ミカ(この曲難しいんだよね…)

にこ(カニのフットワークを甘く見ないで…よっ!)

\サーァシュッパツダヨー♪/

ミカ「ボロボロだった…」ガクッ

にこ「圧勝ね。格の違いってやつ?」ドヤァ

【外】

にこ「たまにはクレープもいいわね」モグモグ

ミカ「うぅ…せめてお金かからない勝負にすればよかった」シクシク

にこ「あんた、高坂とも友達なんでしょ?和菓子なら食べ放題じゃない」

ミカ「いやぁ、穂むら行くとつい食べ過ぎちゃうし…ゲーセンのほうがまだカロリーも消費できるし」

にこ「それこそ高坂と一緒に水泳部でもやったら?」

ミカ「水泳かぁ…夏は涼しくていいかなぁ」

にこ「ところで、あんた高坂とヒデコ以外に友達っているの?」

【翌日・調理室】

にこ「邪魔するわよ」ガラッ

フミコ「いらっしゃい。えーと…矢澤先輩ですか?」

ことり「カニさん…」

にこ「そうよ。矢澤にこ」

フミコ「お料理クラブのフミコです♪」

ことり「南ことりです」

にこ「ん?…お料理研究部って聞いたけど」

フミコ「それは、ですね…」
20: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:57:44.09 ID:rTT/W8V5.net
ことり「もしかして…カニさんだから、クラブ?」

フミコ「そう♪だから矢澤先輩を待ってたんですよ。フフフ…」

にこ「な、なによ。その怪しい笑みは…」

ことり「カニって美味しいけど高いし…」

フミコ「こんなに大きなカニって滅多に手に入らないよね」

にこ「あ、あんたたち…まさか」ヒヤアセ

ことり「何作ろうかなぁ?グラタン、炒飯、かに雑炊…」

フミコ「かにぃー雑炊ー♪」

にこ「や、やめなさい!私は、ただ友達を…」

フミコ「友達?…もしかして、仲間のカニさんもいるんですか?」

ことり「んー。でもカニだけでそんなに使いきれないし。矢澤先輩がいれば充分じゃないかなぁ?」

にこ「私を食べるつもり!?あんたたち、高坂や園田やヒデコやミカの友達じゃないの?」

フミコ「友達だけど…」

ことり「穂乃果ちゃんたちのために美味しいカニ料理を作らなくちゃ♪」

にこ(だ、ダメだわ。今は逃げよう…)ザッ

にこ「!…あ、開かない!?」ガタガタ

フミコ「逃げちゃダメですよ。カニさん♪」

にこ「ひっ」

\ダレカタスケテー!/

ことフミ「チョットマッテテー」

ザァァァ…

にこ「うーん…やめなさい…ハサミで…ちょん切るわよ…」

こころ「お姉さま。大丈夫ですか?お姉さま…」

ここあ「ハサミでなにきるのー?」

にこ「はっ!?…あ、あれ?…こころ、ここあ…」

こころ「おはようございます。お姉さま」

ここあ「おはよー。あめふってるよー?」

にこ(夢か…そうよね。私は蟹座だけど、カニじゃないし)
21: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 00:59:10.28 ID:rTT/W8V5.net
【今年六月】

にこ(梅雨か。鬱陶しい雨のせいで嫌な夢みちゃった…だいたい現実の私は積極的に友達をつくろうとしないし)

にこ(本当は友達が欲しいけど、うまくいかない…そういう暗示なのかな)

希「おはよ。にこっち」

にこ「…希」

パラララ

希「ふーん。珍しいね。にこっちがウチに占ってほしいなんて」

にこ「いいから早くしてよ」

希「はいはい。じゃあ、まずは…あれ?」

にこ「なによ」

希「これ…トランプが一枚まぎれ込んでた」

にこ「はぁ?…って、それ」

希「クラブの2やな。こんなの入れた覚えないのに…」

にこ(クラブ…かに…)

『お料理クラブのフミコです♪』

にこ(呪われてる!?)ガクブル

ダッ

希「あっ、にこっち!…行っちゃった」

にこ(夢の中で…あいつらとだけは友達になれなかったのよね。まあ、去年だったみたいだから今の一年生は居なかったけど)

凛「あーあ。雨で練習は中止かにゃ…」

にこ「…凛」

凛「にこ先輩?…練習するんですかー?」

にこ「いや、しないわよ」

凛「なーんだ。あのカニみたいなポーズの練習だったら校舎の中でもできそうなのに」

にこ「カニじゃないわよ!…バカにしてんの?」

凛「あはは。ダジャレですかー?」

にこ「いや、そうじゃなくて…はぁ、もういいわ」

凛「カニってラーメンにも合うんですよね♪カニ鍋のダシでラーメンとかー」

にこ「鍋の季節じゃないわよ」

凛「でも雨降って涼しいじゃないですか。温かいもの食べたくなりませんかー?」
23: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 01:04:21.91 ID:rTT/W8V5.net
にこ「あんたはよくラーメン屋に行ったりするの?」

凛「んー。ラーメン屋さんのラーメンは高いし、お金かかるから…師匠に連れてってもらうことが多いかにゃ」

にこ「師匠?」

凛「かよちんのお母さんです♪」

にこ「ああ、確か幼稚園の…」

凛「そうそう、小泉先生。凛にとってはラーメンの師匠でもあるんだー♪」

にこ(そういえば希にタロットも教えたんだっけ。何者なのよ、あの先生…)

凛「でも凛、知ってるよ。師匠が一番好きなラーメンは、凛のお母さんが作ってくれるラーメンなんだよねー♪」

にこ「へー。…仲いいの?」

凛「かよちんと凛と一緒で、お母さんたちも昔から仲良しみたいです♪」

にこ「ふーん…」

凛「にこ先輩は?仲良しの友達っていますかー?」

にこ「別に…あんたには関係ないでしょ」

凛「えー?><…凛は、にこ先輩の話も聞きたいのにー」ブー

にこ「あんたは…友達って同い年のほうがいいと思う?」

凛「えー?…どうかにゃ。やっぱり一番仲良しはかよちんだけど…でも凛は師匠のことだって大好きだし」

にこ「それはまた…えらく歳の離れた友達ね」

凛「あ。そんなこと言っていいんですかー?師匠の耳に入ったら…」

にこ「ば、バカ。余計なこと言うんじゃないわよ」

凛「まあ、あの師匠が怒ることなんて滅多にないと思うけどにゃ」

にこ(凛にとって小泉先生も友達みたいなものだとしたら、年上でもいいってことよね…)

凛「せっかくだから、今日は一緒に温かいものでも食べませんかー?」

にこ「ラーメン?」

凛「何でもいいけど…凛が決めていいんだったらラーメン♪」

にこ「花陽は誘わないの?」

凛「かよちんってラーメンのときも絶対ごはん食べるんです。雨で練習できないのに、そんなに食べたら…太っちゃいそうだし」

にこ「なるほどね…」クス

凛「だから、今日はにこ先輩と一緒♪」ギュ

にこ「ま、まあいいけどね///」
24: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 01:09:56.85 ID:rTT/W8V5.net
【星空家】

グツグツ…

にこ「ラーメンって…もしかして」

凛「うん。お母さんが作ってくれる究極のラーメン♪」

にこ「スープのダシも家で作ってんの?本格的ね…」

凛ママ「ふふふ。今日は本物のカニでダシをとったカニラーメンよ♪」

にこ「は、はあ。カニ…」

凛ママ「ところで凛、割り箸どこにしまったっけ?」

凛「えー?…割り箸、向こうの戸棚に入ってなかった?」

凛ママ「そこは見たけど、割り箸なかったわよ」

凛「じゃあ引き出しかにゃ?」ガタ

ガサゴソ

凛ママ「ないわね…うちにある普通のお箸でいい?」

にこ「はい。何でもいいです」

凛「ここにもないにゃー」パタン

ヒラリ パサ

にこ「ん?…なにこれ、折り紙?」ヒョイ

凛「かよちんが折ったやつみたいだにゃ」

にこ「そうなの?」

凛「うん。凛はこんな変わったの作れないし。かよちんは折り紙上手なんだー♪」

にこ「へー。これ何?」

凛ママ「あら、どこにあったの?それ…懐かしいわね♪」

※回想
凛(3歳)「それなにー?」

花陽(3歳)「かに…」

凛ママ「へー。上手ね♪お友達にあげるの?」

花陽「うん。あのね…」

凛ママ「確か、年上の女の子への誕生日プレゼントだったのよね♪その相手が、かに座の女の子で…」

にこりん「へー」

凛ママ「でも確か、当日は夏休みで…結局渡せなかったんだったかにゃ。これがその時のやつだったかはわからないけど…」

にこ(かに座で夏休みって…えらく範囲が絞られるわね。しかも年上…私と同じ)
25: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 01:11:25.16 ID:rTT/W8V5.net
凛ママ「そうそう、確か当時流行ってたアイドルのダンスを教えてくれた女の子だって言ってた気がするわ」

凛「…あ」

にこ「え?」

凛「に、にこ先輩。これ…」カサ

『にこさゃん』

にこ「…何かの暗号?」

凛ママ「“ち”が“さ”になってるんじゃないかにゃ?」

凛「凛も昔、よく間違えたよー」

にこ「凛が書いたの?」

凛ママ「花陽ちゃんじゃない?」

にこ(本当に花陽が書いたとしたら、幼稚園のときに花陽と接点が…全然記憶にないわ。まあ十年以上前だし、お互い見た目も変わってるし…)

凛ママ「はい、できたわよ♪特製かにラーメン!」

凛「おいしそう♪」

にこ「…かまぼこ」

凛ママ「バレた?…でもダシに使ったのは本物のカニよ。ちょっと食べるところ少ないカニだから、身のほうはカマボコで代用したけど」

ママにこりん「いただきます♪」

trtr

凛「おいしい♪」

にこ「ホントにカニの味がする…」

凛ママ「だって本当に本物のカニを使ったし」

にこ(ラーメン屋のラーメンよりすごいかも…)

凛「えへへ。これで凛たち友達だよねー?同じカニのダシっていうもんにゃ」

にこ「それって“同じ釜の飯”じゃないの?」

凛「えー?じゃあ、にこ先輩は凛と友達じゃないっていうのー?><」

にこ「私は先輩よ」

凛「さっき年上でも友達って話してたのにー」ブー

にこ「まあ…そのうちね」

にこ(無理して友達をつくろうとするんじゃなくて…同じ目標をもって一緒にやってれば、自然に…)
26: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/06/22(木) 01:11:57.37 ID:rTT/W8V5.net
【翌日・部室】

ザァァァ…

真姫「雨で練習できないでしょ?…もう帰っていいですか?」

にこ「ダメよ。これからは雨の日も、どういう練習をするか考えておかなくちゃ…今日はそのための会議!」

穂乃果「あれ?…にこ先輩、それ何ですか?」

ことり「あ、かわいい♪これって折り紙?」

花陽「!…かに」

にこ「そうよ。昔、花陽が折ったんですって♪」

凛(にこ先輩、あれを部室に飾ることにしたんだって♪)



おわり
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『凛「6月」花陽「22日は」にこ「かにの日!?」』へのコメント

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