【SS】ことり 「糸」

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ことり-アイキャッチ28
1: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:00:25.04 ID:QGXT+d7O.net
~学校~


ことり 「うぇぇんっ! 決まらないよぉ!」

海未 「次のライブの衣装、相当行き詰まっているようですね」

ことり 「ごめんね、もう曲も出来てるのに…」

海未 「いえ、急かすつもりはありませんから、ゆっくり考えてください」

穂乃果 「でも珍しいね、ことりちゃんが衣装作りでこんなに悩むなんて」

ことり 「うん…どうしてもみんなを、出来る限り可愛く見せたくて。妥協したくなくて」

元スレ: 【SS】ことり 「糸」

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2: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:01:08.57 ID:QGXT+d7O.net
海未 「私は衣装について何も心得はありませんが…一度、素材から決めてみてはどうでしょう?」

ことり 「素材?」

穂乃果 「そうだよ! どんな形にするかじゃなくて、何で作るかから考えたら、なにか新しい考えが浮かぶかも!」

ことり 「うーん…じゃあ、行きつけのお店に行ってみようかな」

穂乃果 「私は今日お店の手伝いで一緒に行けないんだけど…ごめんね」

ことり 「ううん、大丈夫。1人で行くから」

海未 「ことり、お願いしますね」

ことり 「うん、任せて! 絶対みんなをもっと可愛くできる衣装を作るから!」

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3: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:02:17.86 ID:QGXT+d7O.net
~手芸店~


ことり 「うーん…素材とはいっても、いつもこの生地を使ってるし… ん?」

ことり 「何これ…“魔法の毛糸” ?」


店長 「安直なネーミングだと思うだろう?」


ことり 「あっ、店長さん!」

店長 「でもねぇこの毛糸すごいんだ。この毛糸で出来たものを身につけていると、不思議と力が湧いてくるんだ」

ことり 「力が湧く…?」
4: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:04:05.20 ID:QGXT+d7O.net
店長 「そうそう。元気になる、と言った方が分かりやすいかな? 衣装に使ってあげたら、みんなももっと楽しく踊れるんじゃないかなぁ?」

ことり 「でも、毛糸で衣装はちょっと…」

店長 「なに、全体を毛糸で作らなくても、ワンポイントで使えばいぃよ。私のエプロンについてるこのアクセサリーも、この毛糸で作ったんだよ」

ことり 「わぁ、可愛い! ワンポイントかぁ…」


ことり 「……店長さん! これ、4つください!」

店長 「まいどありぃ」

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5: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:04:30.86 ID:QGXT+d7O.net
~ことりの部屋~


ことり 「そうだ、衣装の袖に、みんなちょっとずつ違うアクセサリーをつけよう! これをこうして…」

ことり 「…すごい、本当に次々とアイデアが! 海未ちゃんと穂乃果ちゃんのお陰だよぉ!」


ことり 「…あっ、どうしよう。アクセサリー、8人分しか作れなかった…。お金もギリギリだし、どうしよう」

ことり 「しょうがない、私以外の8人につけてあげよう! みんなを可愛くするのが私の仕事だもん!」

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6: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:05:08.85 ID:QGXT+d7O.net
~ライブ当日~


絵里 「ハラショー! この衣装、すごく可愛いわ!」

穂乃果 「それにこのアクセサリーも可愛い!」

花陽 「あれ? ことりちゃんには付いてないね?」

ことり 「うん、材料、ギリギリ足りなくて…」

海未 「これは毛糸ですね。言ってくれれば私も買いましたのに」

ことり 「ううん、これ特別なやつで、ちょっと高いんだ」

凛 「特別?」
7: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:05:30.03 ID:QGXT+d7O.net
ことり 「これ、魔法の毛糸なんだ。これで出来たものを付けてると、元気が出るんだって!」

希 「へぇ、スピリチュアルやね」

穂乃果 「でも確かに、いつも以上に元気が出るよ!」

にこ 「あんたはいつでも元気じゃない…」

穂乃果 「えへへ…よーし、じゃあ行くよ!」


「μ's!!」

「ミュージックー! スタートーっ!!」

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8: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:06:07.76 ID:QGXT+d7O.net
~次の日~


穂乃果 「ことりちゃん、おはよう!」

ことり 「穂乃果ちゃん、海未ちゃん、おはよう」

海未 「おはようございます。ことり、見てください!」

ことり 「…? あっ、そのカバンについてるの!」

穂乃果 「そう! 昨日ことりちゃんが作ってくれた衣装についてたアクセサリー!」

海未 「可愛くて、ついカバンに付けてしまったんです。すいません、勝手に…」

ことり 「ううん、いいの! ありがとう2人とも!」
9: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:06:41.88 ID:QGXT+d7O.net
穂乃果 「でもこれをつけてると、本当に元気が湧いてくるんだぁ」

海未 「えぇ本当に。すごいですねぇこれ」

ことり 「えへへ…魔法の力が効いてるのかな?」

穂乃果 「きっとそうだよ! …でさ、ことりちゃん、お願いがあるんだけどぉ」

ことり 「何?」

穂乃果 「あの毛糸で、服作って欲しいんだ。もっとあの毛糸でできたもの、身につけていたくて」

ことり 「えっ!? うん、それはいいけど…」

海未 「あ、私もお願ぃできませんか? 材料費は私が出しますので…」

ことり 「う、うん。分かった…」

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10: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:08:57.46 ID:QGXT+d7O.net
~数日後 学校~


ことり 「2人とも、はいこれ」

穂乃果 「あっ、あの毛糸でできた服! ありがとぅことりちゃん!!」

海未 「ありがとぅございます、ことり!」

ことり 「えへへ、そんなに喜んでくれると、私も嬉しいよ」


穂乃果 「よーし、えーいっ!」バサーッ!

ことり 「ほ、穂乃果ちゃん!? いくら女子校だからって、いきなり脱ぐのは…!」

穂乃果 「だってすぐ着たいんだもぉん!」

海未 「わ、私だって!」バサーッ!

ことり 「う、海未ちゃん!?」
11: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:09:40.97 ID:QGXT+d7O.net
穂乃果 「うーん、いい着心地! さすがことりちゃぁん!」

海未 「えぇ、すごぃですよこれ。本当にありがとうございます!」

ことり 「う、うん…」


先生 「こぉらっ!! 高坂、園田ぁっ!? お前ら何してんだ!?」


穂乃果 「うわぁっ!? 先生!」

ことり 「学校なんかで着るから…もう」

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12: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:10:13.90 ID:QGXT+d7O.net
~下校中~


穂乃果 「なにもあんなに怒ることないよねぇ、もう!」

海未 「本当です! 折角ことりが作ってくれたというのに!」

ことり 「…ねぇ、2人とも、何かおかしいよ…」


穂乃果 「………なにがぁ?」

海未 「そうですよぉ、私たちは何も変ではありませんよぉ」

ことり 「……。」


穂乃果 「…! そうだ、海未ちゃん!」
14: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:10:35.24 ID:QGXT+d7O.net
穂乃果 「私、いいこと思いついちゃった! ねぇねぇ、耳かして!」

海未 「…ふむふむ。 …それはいぃ考えですね穂乃果! 明日早速実行しましょう!」

穂乃果 「えへへぇ、明日が楽しみだねぇ」


ことり 「2人とも…」

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15: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:11:14.29 ID:QGXT+d7O.net
~翌朝~


ことり 「おはよー、2人…と………も…?」

穂乃果 「あっ、おはよ!」

海未 「おはようございます」

ことり 「な、何その格好!?」

穂乃果 「何って、昨日ことりちゃんがくれた服だよ?」

ことり 「それは見ればわかるよ! でも今から学校行くのに!」

海未 「昨日、この服を着たら怒られたでしょう? なら、最初から着ていけばいいかと」

ことり 「そんなことないよ! 制服は? 制服はどうしたの!?」

穂乃果 「あぁー…」
16: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:11:59.98 ID:QGXT+d7O.net
穂乃果 「あんな気持ち悪いの、捨てちゃった」

ことり 「……へ?」

海未 「穂乃果もでしたか。実は私も、今朝ゴミに出してしまいました」

ことり 「…何、言ってるの…?」

穂乃果 「ねぇことりちゃん、今度あの毛糸でスカートも作ってよ! 今このスカートでさえ着たくないの!」


ことり 「……変だよ、2人とも」

穂乃果 「……別にぃ、変じゃないよねぇ」

海未 「えぇ、私達はぁなんとも?」


ことり 「……!」
17: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:12:40.75 ID:QGXT+d7O.net
ことり 「あの、ゴミ袋って…」

穂乃果 「あぁ、穂乃果のだよぉ?」

ことり 「少し見えてるあれって…この前の、衣装……!」


ことり 「穂乃果ちゃんっ! 部屋に入れてっ!」

穂乃果 「ど、どうしたの急に…!」

ことり 「いいから早くっ!!」

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18: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:13:16.67 ID:QGXT+d7O.net
~穂乃果の部屋~


ことり 「ない……ないないないっ! ないよぉっ!!」

海未 「穂乃果、ことりは何をぁんなに泣いてぃるのですか?」

穂乃果 「さぁ…?」


ことり 「……ねぇ、2人とも。初めてのライブのこと、覚えてる?」

海未 「勿論、忘れるはずがありません」

穂乃果 「あの時は3人だったけど、今ではこんなに仲間ができて…幸せだよ」


ことり 「……あの時の衣装、どこにやったの?」


穂乃果 「あぁ…あれかぁ」
19: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:13:49.69 ID:QGXT+d7O.net
穂乃果 「捨てたよ。だって毛糸でできてないんだもん」

ことり 「…ッ!?」

海未 「実は私もです。ぁんな気持ち悪い素材で出来たもの、部屋に置いておきたくなくて」


ことり 「うっ…うぅっ……!」

ことり 「うわぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」ダッ!


穂乃果 「あっ、どこいくの!?」

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20: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:14:14.68 ID:QGXT+d7O.net
~手芸店~


ことり 「な、何これ…!」

店長 「凄ぃだろぅ、この品揃え」

ことり 「て、店長さん…」

店長 「最近、あの毛糸以外の売れ行きが悪くてねぇ…私もあの毛糸以外を店に置きたく無くなってねぇ」


店長 「店の中ぜぇんぶっ! 魔法の毛糸にしたんだよぉっ!!」

ことり 「………返してよ」

店長 「んん? どうしたのぉ、ことりちゃぁん」


ことり 「返してよぉっ!!」ガッ!

店長 「うわぁっ…!」
22: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:15:13.23 ID:QGXT+d7O.net
ことり 「返してよ…2人とも、あの毛糸のせいでおかしくなって…! 2人を返してよぉっ!!」

店長 「あはは…私にはぁどうしようにも…」

ことり 「それに何…その喋り方。穂乃果ちゃんも海未ちゃんも、そんな感じになってた…」

店長 「あははぁ…私にはぁ何もぉ……! あははははっ!!!」


ことり 「………っ! …行かなきゃ、みんなの所に!」

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23: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:15:42.58 ID:QGXT+d7O.net
~部室~


ことり 「みんなぁっ! ……っ!!!」

絵里 「あらぁ、ことり。見ぃてよ、この服」

にこ 「にこがぁ、全員分の服を作ったのよぉ。あの “魔法の毛糸” で」

希 「んふふぅ…スピリチュアルやぁね…」

ことり 「あ……ああああ…」


穂乃果 「あれ、ことりちゃん、先に来てたんだ」


ことり 「ーーー!!」ビクッ!
24: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:16:50.15 ID:QGXT+d7O.net
穂乃果 「ことりちゃんもぉ着よぅよぉ、この服」

凛 「にこちゃんがことりちゃぁんの分も編んでくれたにゃぁ…」ジリジリ


ことり 「嫌…来ないで…!」


にこ 「私の親切心をぉ、無駄にするつもりぃ?」

真姫 「ことぉりも着なさいよ。気持ちぃいわよこれぇ」


ことり 「嫌……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!」


ことり 「いやぁぁぁぁぁっ!!!!!」

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25: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:17:21.24 ID:QGXT+d7O.net
~学校~


先生 「おい南! なんだその格好、学校では制服で…」


ことり 「んもぅ…先生厳しぃですよぉ…」


先生 「な、なんだ南…その喋り方」


ことり 「あっ、そうだぁ」


ことり 「今度先生ぃにもぉ、編んでぁげますよ」

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29: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2017/07/02(日) 00:19:13.76 ID:QGXT+d7O.net
読んでいただき、ありがとうございました
SS祭り初日ということで、短めのお話を投下させていただきました

最近また特に暑いので、またホラーでも書こうと思います

過去作も宜しくお願いします

ことり 「悪魔のゲームソフト」

真姫 「歌に捧ぐ、私の未来」

千歌 「す、スクールアイドルが!?」 雪穂 「全国的に禁止!?」

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