絵里「7月22日は」にこ「ナッツの日?」

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1: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 00:08:10.29 ID:/lHORAGA.net
【十一年前・矢澤家】

にこママ「くぅーっ!やっぱり仕事の後の冷えたビールは最高ね!」

にこ(小1)「…」ジーッ

にこママ「にこ?…ふふふ。にこにはまだ早いわよ」ナデナデ

にこ「しってるもん。おさけはハタチ」ギュ

にこママ「じゃあ、これ食べる?柿の種わさび味!」

にこ「…」フルフル

にこママ「んー。わさびもまだ早いかぁ…じゃあ、これはどう?」

にこ「…ピーナッツ?」

にこママ「そうよ。これなら食べられるでしょ?」

にこ「からくない?」

にこママ「からくないわよ。ピーナッツだけなら」

にこ「じゃあ、たべる…」パク

パリポリ

にこママ「おいしい?」

にこ「うん」

にこママ「にこー♪」スリスリ

にこ「ママー♪」キャッキャ

にこママ(小学生にもなると、あれが好き、これは嫌いというのもハッキリしてくる。そんな愛娘への誕生日プレゼント選びは難しくもあり、楽しみでもある♪)

【九年前・小学校】

凛(小1)「これなにー?」

花陽(小1)「えーと…たぶんアーモンド…かな?」

凛「えー?アーモンドって、こういうカタチで、ちゃいろだよねー?」

花陽「う、うん。…でも」

凛「おいしい♪」パリポリ

花陽(おさかな入ってるけど…りんちゃん、これくらいの小ざかなはたべられるんだね)

元スレ: 絵里「7月22日は」にこ「ナッツの日?」

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2: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 00:10:34.16 ID:/lHORAGA.net
【六年前・矢澤家】

ジュー ガシャシャ

にこ(小6)「ビールのおつまみ?」

にこママ「ごはんのおかずよ」

にこ「カシューナッツ入ってるけど…」
にこママ「そうよ。鶏肉とカシューナッツの炒め物」

にこ(ナッツってお菓子以外の料理にも使ったりするんだ…)

にこ「…」パリポリ

にこママ「美味しいでしょ?」

にこ「うん(ママが作ってくれる料理は何でも好き♪)」

【五年前】

にこママ「ただいまー」

にこ(中1)「ママ。おかえりなさい」

にこママ「にこー♪」ギュー

にこ(学校でも毎日会えるんだけど///)

にこママ「こころとここあは?」

にこ「二人とも寝ちゃった」

にこママ「そ。いつもありがと♪今日はおみやげあるわよ」

にこ「おみやげ?…どこのおみやげ?」

にこママ「卒業生が高校の修学旅行でオーストラリアへ行ってきたんだって。いいわよねー。私の高校時代は名古屋くらいだったのに」

にこ「名古屋?」

にこママ「コアラがいる動物園があるのよ」

にこ「へー」

にこママ「まあそれは置いといて…はい、おみやげのマカダミアナッツチョコ」

にこ「えぇ…それってハワイとかのおみやげじゃないの?」

にこママ「マカダミアナッツの栽培を最初に始めたのはオーストラリアらしいわよ」

にこ「そうなんだ…ありがと」

にこ(ピーナッツやカシューナッツとは違う、丸くて不思議な食感のナッツ。チョコレートやアイスクリームに入ってたり、ほかのナッツよりも甘い物との組み合わせが多い感じ)
3: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 00:13:25.22 ID:/lHORAGA.net
【一昨年・二月】

ザクザク

にこ(刻んだくるみを生地に混ぜて…)パラパラ

チーン

にこ(中3)「できた♪」

にこママ「あら、いい匂い…好きな子にあげるの?」

にこ「えっ。…うん。まあ…」

にこママ「うらやましいわねー。没収しちゃおうかしら?」

にこ「…」

にこママ「冗談よ。ふふふ…頑張って」ナデナデ

にこ「ママの分もあるよ」

にこママ「ありがと。どっちが本命?」

にこ「いや、別にそういうんじゃないし…」

にこママ「ホントにー?それにしては気合いの入ったラッピング用品…」ペラッ

にこ「も、もう。ママの分も包んであげるから、向こうで待ってて><」

にこママ「はーい♪」

【二月十四日・中学校】

ザワザワ…

にこ(うわぁ、女の子がいっぱい集まってる…そりゃそうよね)

絵里(中3)「!…矢澤さん」ガタ

にこ「え」

絵里「遅かったじゃない。…早く行きましょ」

にこ「行くってどこへ」
絵里「いいから」グイ

にこ「ちょっ…あ、絢瀬さん///」

スタスタ

モブJC「何?まさか矢澤さんと…」

モブJC「矢澤先生に用があるんじゃない?」

モブJC「そうよね。絢瀬さんにかぎって…」
4: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 00:15:30.88 ID:/lHORAGA.net
絵里「助かったわ」

にこ「…相変わらずモテるのね」

絵里「別に…見た目が珍しいだけでしょ?」

にこ(成績もいいしスポーツもできて器用…愛想が無いこと以外モテる要素しかないと思うけど)

にこ「そのまま居たらいろいろ貰えたんじゃない?…甘い物嫌いなの?」

絵里「そんなことないわよ」

にこ「ふーん。じゃ、じゃあ…これ、食べる?」

絵里「…それは?」

にこ「チョコマフィン。一応、私が作ったんだけど」

絵里「そう…ありがとう」

にこ(…な、なんとか渡せた)ホッ

絵里「これって…」

にこ「なに?」

絵里「食べたら矢澤さんの恋人にならないといけなかったりする?」

にこ「は、はぁ?…ならなくても食べていいわよ」

絵里「そ。じゃあ、遠慮なくいただくわ」

にこ(…ダメって言ったらどうするつもりだったのよ)

絵里「美味しそうね」

にこ「美味しいわよ。私が作ったんだから…」

にこ(…いや、絢瀬のことだから…じゃあいらないって言われるのがオチよね)

絵里「ハラショー♪」モグモグ

にこ「ね、ねえ。音ノ木坂…行くんでしょ?」

絵里「ええ。もちろん…矢澤さんも?」

にこ「まあね」

絵里「じゃあ、あと三年間一緒ね」

にこ(中学では結局、絢瀬とはあまり話すこともなくて、仲良くなったってほどでもなかったけど…後悔はしてない)

にこ(絢瀬はチョコレートが好きみたいで…私が作ったお菓子を美味しそうに食べてたから。あの笑顔を見て、よかったって思えた)
5: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 00:18:50.69 ID:/lHORAGA.net
【今年五月】

ガシャン ガラガラ…

希(ん?…何の工事やろ?)

レジナ「はいはい、危ないよ。もうちょっと離れてね」

希「それ、何を壊してるん?」

レジナ「あー、これ?…壊してるっつーか、壊された物なんだよね。このままじゃ使い物にならないし、解体して撤去するんだ」

希「片付けるためにやってるんや…ってことは、これって要らないんですか?」

レジナ「んー。幾らか使えるパーツも残ってると思うけど…キミ、こんな物に興味があるの?」

希「ふんぬっ…ぐぐぐ…お、重すぎ…」

レジナ「アハハ。女の子一人じゃ無理だよ。どこまで運ぶのかな?」

ズルズル

希「ふーっ。何とか一個だけ貰ってきたけど…面白い形やなあ。つるんとしてて緑色で…この穴から中に入れそうや」

希(さて…まずはお祓いやな。前の持ち主には不幸があったらしいし、これをラッキーアイテムに変えるにはスピリチュアルなパワーが必要や)

希「愛でなんとかなれー♪…ぷしゅっ!」

サカサーマノサカサマヲミーテーゴラン♪

希「ふー。これで何とかなったはずや。あとは…」

亜里沙「Хорошо」

希「お?…亜里沙ちゃん」

亜里沙「こんにちは。希さん…この緑色の、なんですか!?」キラキラ

希「これはザクの頭や」

亜里沙「えっ。…あ、亜里沙死んじゃう!?」フルフル

希「それはザキ」

亜里沙「あの赤いつぶつぶの果物…?」

希「それはザクロやな」

亜里沙「サッカー日本代表の元監督アルベルト・ザッケローニの愛称」

希「それはザック」

亜里沙「こんなに頭が大きいなんて知らなかった…」ペタペタ

希「いや、当たり前やけど人の頭やないよ?もちろん果物でもないし」
6: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 00:27:57.15 ID:/lHORAGA.net
亜里沙「硬くて頑丈そう…もしかして、わんこのおうちですか?」ワクワク

希「んー。犬小屋として使えなくもないと思うけど、人も普通に入れるやん?」

亜里沙「何に使う物なんですか?」

希「特に決まってないよ。使う人次第やな。気に入ったなら亜里沙ちゃんにあげるよ♪」

亜里沙「Правда ли это!?Благодарю вас♪」

希「…?(何言ってるのかわからないけど、すごく喜んでくれたみたいや♪)」

亜里沙「う、うーん…重くて動かない」クスン

希「ふふふ。ウチも手伝うよ」

亜里沙「Спасибо…そうだ、ユキホにも手伝ってもらおう♪」

希「じゃあ、ウチも助っ人を呼ぼうかな」

真姫「…なにこれ?」

雪穂「ザクの頭…に見えるけど」

希「うん。見ての通り、ザクの頭や」

真姫「どうするのよ。そんなもの…」

希「ウチが貰ってきて、亜里沙ちゃんにあげたん。亜里沙ちゃんの家まで運ぶから、手伝ってくれる?」

亜里沙「Извинте,Пожалуйста」

真姫「Ну…Ладно」ハァ

雪穂「せーのっ」

ズズズ…
7: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 00:31:24.10 ID:/lHORAGA.net
【絢瀬家】

絵里「は、ハラショー」

亜里沙「おかえりなさい。お姉ちゃん♪」ギュ

絵里「ただいま…それは何?」ナデナデ

亜里沙「ザクの頭だって。希さんがくれたの♪」

絵里「希が!?…こんなもの、いったいどこでどうやって手に入れたのかしら…」

亜里沙「でも使い方は決まってないんだって。ねえ、お姉ちゃんならどうする?」

絵里「どうするって…これを?」コツコツ

亜里沙「うん。何に使えばいいのかなって…すごく大きくて頑丈だよ♪」

絵里「そうみたいね…うーん。テーブルにするには、ちょっと形が丸すぎるわよね」

亜里沙「ここに隙間があって、中に入れるの♪」

絵里「本当ね…よいしょ」

亜里沙「えへへ。二人並んで座っても楽々だね♪」

絵里「これが頭ってことは、頭以外の部分もあるの?」

亜里沙「わかんない…希さんなら知ってるかも?」

絵里(後で希に訊いてみようかしら…)

絵里「うーん…座ったり収納スペースとして使うのが無難なところかしらね?」

亜里沙「お花とか飾ってみようかな♪」
9: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 00:38:55.31 ID:/lHORAGA.net
【六月】

穂乃果「なくなった…海未ちゃん、食べたでしょ!?」

海未「自分で食べたのも忘れたのですか!?」

にこ(フフフ…その調子で内輪揉めして解散しなさい)モグモグ

にこ(次はハンバーガーをいただきよ!)バッ

穂乃果「ああっ!?誰!?」

にこ(気づかれた…でも、このまま強奪!)ダッ

穂乃果「ちょっと!私のヴァイセンシュタットえびフィヒテルゲビルゲ返して!」

真姫「すごい商品名ね…ドイツ風なの?」

ことり「ドイツ風のパンを使った、えびカツバーガーなんだって」

穂乃果「こらぁー!待ちなさーい!」

ドタバタ

にこ(雨降ってんのにしつこく追ってくるわね…このまま帰ると家を突き止められるかも。一旦どこかに隠れよう)

【音ノ木坂】

穂乃果「見失った…でも確かにこっちに来たよね!?」

凛「まだ遠くへは行ってないはずにゃ」

花陽「学校に逃げ込むなんて…まさか、犯人も音ノ木坂の生徒?」

海未「信じたくはないですが、その可能性が高いでしょうね…」

にこ(いる…このままじゃ見つかるわ。何とかして脱出しなきゃ)
10: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 00:40:30.39 ID:/lHORAGA.net
【生徒会室】

にこ「絢瀬。あんた…まだいたの?」

絵里「いると思って来たんじゃないの?」

にこ「まあ、そうなんだけど…希はいないみたいね」

絵里「ええ。希に用事?」

にこ「いや、あんたのほうがいいわ。ちょっと頼みたいことがあるんだけど」

絵里「あなたが…私に?」

にこ「タダとはいわないわ。これをあげる」

絵里「それは?食べ物?」

にこ「ヴァイセンシュタットえびフィヒテルゲビルゲよ!」

絵里「え!?…あ、あのヴァイセンシュタットえびフィヒテルゲビルゲ!?」

にこ「そうよ。これなら文句ないでしょう?」

絵里「いや、ヴァイセンシュタットえびフィヒテルゲビルゲって何?」

にこ「はぁ?…あんた、そんなことも知らないの?」

絵里「知らないわ。聞いたこともなかったし…」

にこ「ハンバーガーよ。ハンバーガー。ドイツ風のパンに、えびカツをサンドした物よ」

絵里「ふーん…私、そういうの食べたことないから…それって美味しいの?」

にこ「もちろんよ。ひと口かじればドイツにいるような気分に浸れると評判なんだから」

絵里「本当!?そこまで凄い物なら食べてみたいけど…」

にこ「私の頼みをきいてくれたらあげるわよ」

絵里「わかったわ。何をすればいいの?」

にこ「私を逃がしてほしいのよ。できるだけ遠くへ…」

絵里「遠くってどれくらい…ロシアとか?」

にこ「ロシア?…なんでロシアなの?」

絵里「祖母がロシア人なの。現地にいるから頼めば泊めてくれるわ」

にこ「なるほどね…わかった。ロシアへ行くわ。そっちで手配してくれるの?」

絵里「ええ。まかせて!」
11: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 00:46:42.83 ID:/lHORAGA.net
【中庭】

にこ「…なに?これ」

絵里「亜里沙が貰ってきたパーツを使って作ったの。小さいけど一人で乗るなら充分でしょう?」

にこ「こんなんでロシアまで飛べるの?」

絵里「ロシアどころか宇宙にだって行けるわよ!」ドヤァ

にこ「本当かしら…まあいいけど」

絵里「それで、ヴァイセンシュタットえびフィヒテルゲビルゲは私が食べていいのよね?」ワクワク

にこ「私が無事にロシアに着いたらあげるわよ」

絵里「えぇ!?そ、そんな…それじゃ私も一緒にロシアへ行かないといけないじゃない!」

にこ「二人も乗れるの?こんなザクの頭みたいな宇宙船?に…」

絵里「みたいっていうか、ザクの頭よ。亜里沙が希から貰ったんですって」

にこ(不安ね…人が乗って飛べるような物を素人が作れるのかしら?)

絵里「狭いわね…もうちょっと詰めて」ギュ

にこ「ちょっ…そんなにくっつかないでよ。暑苦しい…」

絵里「冷房あるから大丈夫よ。っていうか暑いのは今だけだと思うわ」

にこ(ロシアは日本より涼しいのかしら?…っていうか、絢瀬とこんなに密着して…このままロシアまで行くの?///)ドキドキ

ゴォー

穂乃果「あっ!あの緑色の飛行物体…まさか!?」

ことり「犯人があれに乗ってたのかも…」

花陽「国ニカエッチャッタノ!?」

真姫「ハンバーガーひとつのために国外逃亡?…イミワカンナイ」

海未「仕方ありませんね。諦めまs」
穂乃果「追いかけよう!」

ことうみまきりんぱな「えぇ!?」
13: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 00:52:18.17 ID:/lHORAGA.net
【音ノ木坂上空・機内】

にこ「あっという間に地上が見えなくなった…ちょっと、これどこまで上がるの?」

絵里「変ね。こんなに高く飛ぶはずじゃなかったのに…」

にこ「はぁ!?ちょっと、大丈夫なの!?ロシアどころか、このままあの世へ逝くんじゃないでしょうね!?」

絵里「そんな簡単に壊れたりしないから大丈夫よ。…ただ、ちょっと行き先が予定とズレちゃうかもしれないけど」

にこ「ちょっとって…モスクワへ向かうはずがサンクトペテルブルクに着いた、みたいな話?」

絵里「いや、そうじゃなくて…」

にこ「じゃあ、ロシアへ向かうはずがウクライナに…」

絵里「あ…ほら、見えてきたわ」

にこ「え!?…あ、あれって…まさか」

絵里「月よ」

にこ「つき!?」

絵里「ええ。空に浮かぶお月さま。地球の衛星で…」

にこ「んなこた言われなくても知ってるわよ!ロシアへ行くはずが月って…食事とかどーすんのよ!?」

絵里「確か和菓子屋さんがあったと思うわ。とにかく一度降りてみましょう。宇宙服着てね」

ガララ

ほの母「いらっしゃいませー♪」

えりにこ「!?」

にこ「ちょ、ちょっと。ここって、まさか…」

絵里「“穂むら”に似てるわね…」

ほの母「穂むらですよ。神田本店の売上だけだと雪穂をUTXへ行かせるのは厳しいから、月にも支店を出したの」

にこ「いや、それって余計赤字になるだけなんじゃ…」

ほの母「そうでもないわよ。この辺りってほかに和菓子屋がないでしょ?だから結構お客さんが来てくれるのよ♪」

にこ「和菓子屋どころか周りに何の建物も見当たらないけど…」

絵里「ほかに誰か人が住んでるんですか…?」

ほの母「まあ、細かいことは置いといて…外は寒かったでしょう?熱いお茶でも飲んでゆっくりしていって♪」

えりにこ「はあ」

ほの母「雪穂ー!お茶!」

雪穂「はいはい…」パタパタ
14: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 00:55:17.55 ID:/lHORAGA.net
にこ「なんか、月に来た気がしないわね…」

絵里「そうね…外の風景はどう見ても月面なんだけど」

穂乃果「はい、お茶どうぞ!」コト

絵里「ハラショー」
にこ「ありがと」

穂乃果「それから、これは月面店限定商品“穂の月”です!」

絵里「これも和菓子なの…?」

穂乃果「試食はサービスです!食べてみてください♪」

えりにこ「いただきます」

絵里「中身はカスタードクリームなのね…美味しい」モグモグ

にこ「ふわふわのカステラにカスタード…どこかで見たようなお菓子ね」

穂乃果「それは言わない約束です!似たようなお菓子は全国各地にありますし…」

にこ「佐世保バーガーに似た物が世界中で食べられるみたいなことね」

穂乃果「バーガー?…ああっ!?あなた、もしかして…私のヴァイセンシュタットえびフィヒテルゲビルゲ!」

にこ「な、何のことかしら?ごちそうさま。行くわよ絢瀬!」ダッ

絵里「えっ。ええ」

穂乃果「こらぁー!待ちなさーい!」

ドタバタ

にこ「もー!なんであいつまで月にいるのよ!?」

絵里「体感三分だけど実際は三日くらいかかってるから…私たちが着く前に高坂さんも月へ来てたのね」

にこ「三日も経ったらヴァイセンシュタットえびフィヒテルゲビルゲもやばくない?」

絵里「宇宙だから大丈夫だと思うわ。ザクの頭の中は冷房もきいてるし」

にこ「ならいいけど…とにかく、あいつがいるんじゃ月まで来た意味がないわよ。帰りましょ」

絵里「それが…」

にこ「なによ?」

絵里「宇宙に出るまで冷房をフルパワーでかけてたから…帰りの分の燃料がもうないわ」

にこ「はぁ!?どーすんのよ!穂むらで補給するしかないじゃない!」

穂乃果「もう逃げられないよ!神妙にお縄を頂戴しなさい!」

にこ「くっ。ここまでなの…!?」

「おねえちゃん!」

ほのえりにこ「えっ」
15: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 01:08:12.84 ID:/lHORAGA.net
ここあ「おねえちゃんは、ここあがまもるよ!」

にこ「ここあ!なんでいるのよ…ザクの頭に隠れてなさい」

穂乃果「っていうか、ヴァイセンシュタットえびフィヒテルゲビルゲさえ返してくれればいいんだけど…」

ここあ「あなた、わるいひと?おねえちゃんをつかまえようとしてるの!?」

穂乃果「いや、私は何もしてないよ。ただヴァイセンシュタットえびフィヒテルゲビルゲを盗まれたから取り返すために追いかけてきただけで…」

ここあ「ばいせん…えび、げるげ?」

穂乃果「ヴァイセンシュタットえびフィヒテルゲビルゲ。えびカツのハンバーガーだよ」

ここあ「えーと、えーと…わかった!」

にこ「何がわかったの?」

ここあ「あのね、おねえちゃんはおりょうりじょうずなの!」

穂乃果「はあ」

ここあ「だから、おねえちゃんとケッコンしたら、おねえちゃんがまいにちハンバーガーつくってくれるよ!」

穂乃果「そ、そうなの?」

にこ「まあ…これを食べれば再現できると思うわ。食べないと無理だけど」

穂乃果「えーと…私、高坂穂乃果です」

にこ「矢澤にこ」

穂乃果「にこさん!私のお嫁さんになってください!」

にこ「仕方ないわねー///」

絵里「ハラショー」

ここあ「おめでとー♪」キャッキャ
16: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 01:10:51.34 ID:/lHORAGA.net
【七月・矢澤家】

こころ「こうして、お姉さまは月の和菓子屋さんの看板娘と結婚し、いつまでも幸せに暮らしました。めでたし、めでたし」

ここあ「むーっ…」

こころ「あら、どうしたの?こういうお話、好きでしょう?」

ここあ「おねえちゃんはここあのおよめさんになるんだもん!」

こころ「それは難しいのでは…お姉さまはアイドルですから」

ここあ「どーしてアイドルはケッコンできないのー?><」

にこ「ここあが結婚できる歳になるのは十年後でしょ。いつまでもアイドルでいられるわけじゃないし…その頃には私も結婚とか考えてるかもね」

ここあ「じゃあ、ここあのおよめさんになってくれる!?」

にこ「ふふふ…いいわよ。ここあの気が変わらなければ」ナデナデ

ここあ「やくそくだよ!おねえちゃん♪…えへへ」ギュー

こころ(まあ…十年後には、ここあにも他に好きな人くらいできますよね)

ここあ「ねえ、ねえ。こころ」ツンツン

こころ「どうしたの?」

ここあ「もうすぐ、おねえちゃんのたんじょーびだよ!」

こころ「ええ。お姉さまも次の誕生日で、いよいよ…」

ここあ「18さい!」

こころ「あら?…なんだかデジャヴュを感じるような…」

ここあ「インドネシアのスカルノ、もとだいとーりょーの…」

こころ「デヴィ夫人ではなくデジャヴュです」

こころ(去年もお姉さまの十八歳のお祝いをしたような?…気のせいですよね)
17: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 01:12:42.77 ID:/lHORAGA.net
ここあ「こころは、おねえちゃんになにあげるのー?」

こころ「そうですね…お姉さまの好きなものといえば…」

ここあ「アイドル!」

こころ「アイドルに関するものですか。ライブやイベントでしょうか?」

ここあ「あらいず!いちばん、にんきがあるんだって!」

こころ「アライズは、確かスクールアイドルですね」

こころ(スクールアイドルは高校生ですから、本当はお姉さまに訊くのが一番なんですけど…)

ここあ「がっこう!」

こころ「え?」

ここあ「スクールアイドルをみにいこーよ!」

【音ノ木坂】

こころ「ここって、お姉さまの学校じゃないですか」

ここあ「オトノキ!」

こころ「音ノ木坂のアイドルはお姉さまでしょう?」

ここあ「えー?おねえちゃんだけなの?」

こころ「それは…」

\♪キャナイドゥーアイテーキベービ/

ここあ「アライズは、さんにんいるよ?」

絵里(あれは…小学生?)

ここあ「こんにちはー!」

こころ「こんにちは」ペコ

絵里「え、ええ。こんにちは…」

ここあ「きんぱつ!スコットランドの人!?」ワクワク

こころ「ここあ。失礼ですよ」

絵里「日本人よ。祖母がロシア人なの」

ここあ「ロシア!?おねえさん、にほんごじょうず!」

絵里「あ、ありがとう…日本人だけど…」
19: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 01:17:16.16 ID:/lHORAGA.net
ここあ「あのね、ここあのおかあさんは日本人なの!おねえちゃんも日本人!」

絵里「そうなの?」

こころ「ここあ。もう…あの、すみません。スクールアイドルをご存知ですか?」

絵里「ええ。まあ…」

ここあ「おねえさん、すっごくキレイ!アイドルなのー?」

絵里「ありがとう…えーと、一応…私もスクールアイドルだけど」

ここあ「やったー!じゃあ、おねえちゃんにスクールアイドルのおねえさんをプレゼントしようよ♪」

絵里「え!?」

こころ「無茶言ってはいけません。こういうときは握手をしてもらったり、一緒に写真を撮ってもらったりするんです」

ここあ「そっか」

絵里「えーと…あなたたちと一緒に写真を撮ればいいの?」

ここあ「あくしゅ!」

絵里「ふふふ…はい。これからも応援してね♪」ギュ

ここあ「わー♪おねえさんのて、おっきくてキレイ!」キャッキャ

モブ二年(生徒会)「じゃあ撮りますよー。はい、オトノキ」

パシャ

ここあ「ありがとー♪」

絵里「ハラショー」ナデナデ

こころ「って、私たちが一緒に写真撮ってもお姉さまへのプレゼントにはなりませんよ…」

ここあ「あ。そうだった」

絵里「お姉さまって、あなたたちのお姉さん?」

ここあ「どうしよー?」

こころ「あの…お忙しいとは思いますが、7月22日のご予定は…」

絵里「(ライブの前日、土曜ね…)時間はあると思うけど」

こころ「本当ですか!?それならお願いがあるんですけど…」

絵里「…私でいいのかしら?」

ここあ「うん!おねえさんキレイだし、きっとおねえちゃんもよろこんでくれるよ♪」

こころ「ええ。お姉さまが今、一番興味があるのはスクールアイドルですから」

絵里(ライブの前日だし、無理言ってみんなを集めるのはさすがに…μ'sもそこそこ人気が出てきたし、私一人でも何とかなるわよね)
20: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 01:19:33.95 ID:/lHORAGA.net
絵里「こころちゃんと、ここあちゃん。私は絢瀬絵里。よろしくね」

ここあ「アヤセエリさん?」

こころ「アヤセさんですか。よろしくお願いします」ペコ

絵里(二人は姉妹で、もうひとりお姉さんがいるみたい。二人がこれくらいだから…たぶん一番上は小学校高学年か中学生くらいかしら?)

【7月22日・神田明神】

ここあ「おねえちゃん!はやくはやくー!」グイグイ

にこ「引っ張らないで。走ると危ないわよ」

絵里「矢澤さん!あなたも来たの!?」

にこ「絢瀬?…なんであんたが…」

こころあ「えっ」

絵里「えーと…こころちゃんとここあちゃんのお姉さんは?」

ここあ「おねえちゃんは、ここだよー?」ギュ

絵里「え!?…お姉さまって矢澤さんのことだったの?」

こころ「アヤセさん。お願いします!」

絵里「まあいいけど…えーと、にこちゃん。お誕生日おめでとう」ナデナデ

にこ「な、何よ急に…ありがと」

ここあ「せーのっ」

こころあえり「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」

にこ(今日は私の誕生日だから、こころとここあが私のためにアイドルを連れて来ることを思いついたみたい…ちょっと近すぎたけど)クス

絵里「おめでとう。これからも応援してね」ギュ

にこ「応援っつーかメンバーだけど…」

ここあ「ハグして!ぎゅーって♪」

絵里「ハラショー♪」ギュー

にこ「ちょっ…いらないわよ別に///」

こころ「次は一緒に写真を撮りましょう♪」

希「はい、にっこにっこにー」

にこ「あ、こらっ!それは私」パシャ
21: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 01:22:17.48 ID:/lHORAGA.net
絵里「サインはここに書けばいいかしら?」

こころ「はい。お願いします♪」

にこ「私が絢瀬のサインもらってどーすんのよ…」

ここあ「なにがはいってるのー?」

絵里「ふふふ。開けてみて。はい、矢澤さん」

にこ「ありがと…何、最初から私にくれるつもりで用意してたの?」

絵里「ええ。これはそうよ(小学生向けに作った物じゃないし)」

にこ「これって…なんか恋人にあげるプレゼントみたいね」

絵里「え!?…いや、でも私が作ったのよ?」

にこ「ふーん。趣味も悪くないし割とまともね。手先だけは器用なのね」

絵里「だけって何よ…」

にこ「だって絢瀬って、ものすごく不器用でしょ」クス

絵里「…いらない?」

にこ「怒らないでよ。ありがと。大事にするわ」

ここあ「おねえちゃんとアヤセさんってコイビトなのー!?」

にこ「違うわよ。私はアイドルなんだからね」

こころ「アヤセさんもアイドルということは…二人はライバルですか?」

にこ「そんなところね」

絵里「矢澤さん…」

にこ「にこって呼びなさいよ。あんただけ特別に許可するわ」

絵里「え、ええ。じゃあ…ハッピーバースデー。にこ♪」

にこ(こころとここあが私のためにってだけで嬉しいけど…まさか絢瀬が真っ先にプレゼントくれるなんてね///)

絵里「ついでにっていうか、同封した物も受け取ってくれる?」

にこ「へ?…なんか入ってた?」

絵里「私を名前で呼ぶ権利」

にこ「なにそれ?…わかったわよ。絵里」

絵里「ハラショー♪」
22: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 01:26:35.38 ID:/lHORAGA.net
にこ(ライバル…か。先に十八歳になったってこと以外、何やっても絵里に勝てる気がしない…けど)

絵里「頑張りましょう。明日のライブ!」

にこ「わかってるって」

にこ(仲間でよかった。秋葉原でライブなんて、絵里が言い出さなきゃ無かったわよね)

【矢澤家】

ママこころあ「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」

にこママ「あんまり高カロリーの物はダメって言ってたから…こんな感じでどうかしら?」

にこ「ナッツがいっぱい…ありがと。こういうケーキも好き♪」

にこママ「7月22日はナッツの日なのよ」

こころあ「へー」

ここあ「おいしそう♪」

にこママ「ピーナッツ、カシューナッツ、マカダミアナッツ、ヘーゼルナッツ、ペカン※ナッツ、くるみ、アーモンド、ピスタチオ、松の実が入ってるわよ」
※ピーカンナッツとも

ここあ「まつのみって、まつぼっくり?」

にこママ「そのへんに転がってる松ぼっくりと売ってる松の実では品種が違うみたい」

にこころあ「へー」

ママにこころあ「いただきます♪」

ここあ「おいしい♪」モグモグ

にこ「いろんなナッツの食感が…すごい存在感ね」バリボリ

にこママ「ビタミン、ミネラル、食物繊維なんかが豊富だから、ナッツだけでも食べたほうがいいわよ」

こころ「ケーキの部分も美味しいです♪」

にこ(九種類のナッツか…それぞれいろんな必須栄養素を含んでる。今の私には欠かせない、あいつらみたいに…)

『にこっち』
『にこ先輩』
『にこ!』

にこ(私はキレイに包装された大きな松の実じゃなくて…そのへんに転がってる、誰にも見向きもされない松ぼっくりだったかもしれないけど。あの八人と一緒なら…特別な日のケーキを飾る主役にだって、きっとなれる)

『にこっち!今日はびっくりしたよー。あの子たち誰?あとハピバ★』

にこ(希だけか…しかもあっさりすぎ!)ガクッ

にこ(ま、ライブ直前でみんなそれどころじゃないのはわかるけどね…)クスン
23: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 01:28:33.23 ID:/lHORAGA.net
【翌日】

\ワンダーゾーン♪/

にこ(秋葉原でのライブは大成功!私が一番目立って…なかったけど、今回はことりと絵里に譲ってあげたのよ!)

にこ「はぁ?打ち上げ?早く帰りたいんだけど…」

希「まあ、まあ。そう言わずに…にこっちが今日の主役なんやから」

にこ「主役?なに言ってんの。今日はことりが──」

パパパパパパパン

にこ「!?」

希「にこっち!」
ことほのうみまきりんぱな「にこ先輩!」
絵里「にこ!」

ことほのうみのぞえりまきりんぱな「ハッピーバースデー!」

にこ「わ、私の誕生日は昨日よ!」

絵里「知ってるわよ」

凛「ライブが終わるまで遊んでる余裕は無いの!って言ってたにゃ」

『にこ先輩。今度の土曜、うちに遊』
『穂乃果。あんた、アイドルの自覚がまだ足りないみたいね』

『へ?』

『宇宙一可愛い私をデートに誘いたい気持ちはよーくわかるわよ。けど私たちも結構人気出てきたんだから。ライブ直前にそーゆーのはNG!』

『いや、別にデートってわけじゃ…みんなも呼ぶし』

『とにかく!私たちはライブが終わるまで遊んでる余裕は無いの!わかった!?』

にこ「…そんなこと言ったかしら?」

穂乃果「言ってたよ!」

にこ(それで穂乃果ん家に呼ぼうとしてたのか…あのときは土曜が私の誕生日ってすっかり忘れてた)

にこ(…けど、みんなは忘れてたんじゃなかったのね)ウルウル
25: 名無しで叶える物語(王都図書館司書室)@\(^o^)/ 2017/07/22(土) 01:32:30.21 ID:/lHORAGA.net
穂乃果「にこ先輩!肩もみ券一年分です♪」ドサ

にこ「いらねー。つーか肩たたき券じゃないの?」

希「にこっち。胸が大きくなる東條式スピリチュアル(わしわし)マッサージ無料券や♪一年間毎日続けると2.52mm成長するよ!」

にこ「いらないわよっ!」

にこ(体にいいのはわかってても、なかなか毎日ナッツを食べるわけにもいかないように…普段はバカやってたり素っ気なかったり、仲間のありがたみを感じる瞬間なんてそうそうないけど)

絵里「そういえば…あれ、今日のライブのときつけてくれてたわね♪」

にこ「ま、まあね。衣装に合いそうな感じだったから」

にこ(つーか…今は外してるのに。ちゃんと見てくれてたんだ///)

にこ(絵里は、ただの仲間じゃなくて…ちょっとだけ特別扱いしてあげてもいいわ。私のライバルってことで、ね!)

ことほのうみのぞえりまきりんぱな「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」



おわり
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『絵里「7月22日は」にこ「ナッツの日?」』へのコメント

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