紅茶談義ーティースティングー

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よしりこ-アイキャッチ3
善子「...それで、わざわざ休みの日に家まで呼び出して何の用?」

梨子「えっとね、大したことじゃないんだけどさ、善子ちゃんって...紅茶好きだったりする?」

善子「紅茶?なんで突然?」

pixiv: 紅茶談義ーティースティングー by AcerolA

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梨子「ほら、善子ちゃん良くミルクティー飲んでるじゃない?」

善子「まあ午後ティー買いだめしてあるし」

梨子「だからもしかしたらーと思って」

善子「まあ、好きよ」

梨子「ほんと!?」ズイッ

善子「近い近い近い」

梨子「あ、ごめん」

善子「どうしたのよそんなにがっついて...」

梨子「その、私実は大の紅茶好きなの。だから話せる人が欲しくて...」

善子「マリーとか、ダイヤさんとかの方が好きそうじゃない?」

梨子「鞠莉さんはコーヒーってイメージだし、ダイヤさんはお茶ってイメージだし...」

善子「まあ、そうね」

梨子「だから消去法で?」

善子「ま、いいわ。それで?私が紅茶好きと知ってリリーは何がしたいの?」

梨子「...とりあえず紅茶飲む?」

善子「飲む」

梨子「随分反応早いわね...何がいい?」

善子「何...って?」

梨子「茶葉」

善子「あら、そこまでイケるクチなのね。」

梨子「まあね」

善子「じゃあ試させてもらうわ。ディンブラティーのストレート、アイスで。」

梨子「OK。支度してくるからくつろいでて。」パタン

善子「......よしっ」

善子「ついについについに!ついに私にも...趣味の理解者が!」

善子「まさかリリーが紅茶好きだったなんて...この機会にもっと仲良くなるチャンス!共通の趣味で会話に花を咲かせる!これぞリア充イヴェンッツ!」ピョンピョン

ガチャッ

梨子「お待たせ」

善子「遅かったじゃない」ストン

梨子「そりゃアイスティーだもの。少しくらい時間かかるわよ」コトン

善子「ま、それもそうね」

梨子「さて、善子ちゃん」

善子「...??」

梨子「ここに二つアイスティーがあるわね?」

善子「それがどうしたのよ」

梨子「...ティースティング、いわゆる"利き紅茶"ってやつよ」

善子「やろうってわけね。いいわ。」

梨子「どうせならなにか賭けてみる?」

善子「いいわよ、負けるはずないから」

梨子「随分強気ね...」

梨子「善子ちゃんが勝ったら松月のコポーを奢ってあげる。私が勝ったら善子ちゃんがショートケーキを奢る。どう?」

善子「ふふっ、このヨハネに勝負を挑んだことを後悔させてやるわ!」

梨子「じゃあいくわよ。片方はディンブラ、もう一方はアールグレイ。どちらもストレート。さて、ディンブラはどっち?」

善子「どこまで調べていいの?」

梨子「一口だけなら飲んでいいわ」

梨子(そりゃ普通に紅茶飲むだけの人ならこんなの分かりっこない。でもガッツリ指定してきた善子ちゃんならきっとこの条件で...)




善子「ふっ...飲むまでもないわ」

梨子「!?」

善子「...」スンスン

梨子(まさか...香りだけでいくつもり!?ホットと比べればアイスは香りがたちづらいのは明白なのに...?)

善子「...」クンクン

梨子(まさかね...)

善子「...こっち、青いストローの方がディンブラ」

梨子「...根拠は?」

善子「あら、信用ならないみたいね。赤いストローの方はベルガモットの香りがしていた。それだけでそっちがアールグレイなのは明白よ。消去法。」

梨子「し、消去法って...」

善子「ならもっと理由を付け加えましょうか。」

梨子「...?」

善子「そのディンブラ、シーズンに採れたものね?ほんの少しだけどバラの香りが混じっていたもの。」

梨子「なっ!?」

善子「それに、そもそもアールグレイを茶葉と比較させるのも間違ってない?アールグレイってフレーバーの一種なんだし。もっといえば私の苦手なみかん、もといそれに通ずる柑橘系の香りがするんだから嫌でもわかるわよ。」

梨子「...せ、正解よ」

善子「ふふっ、だから言ったでしょ?負けるはずないって」コクッ

梨子「まさかここまでとは...恐れ入ったわ」

善子「リリーこそ、私がわかるようにわざともう一方をアールグレイにしたんでしょう?」

梨子「はぁ〜、そこまで読まれていたとはね...完敗よ」

善子「ま、このヨハネに勝とうなんて10年早いわね」

梨子「ふふっ、さすが堕天使様だね」

善子「...ま、まあね///」

梨子「ところで話変わるけど、善子ちゃんっていつから紅茶好きになったの?」

善子「中2くらいかしら?最初はコンビニで午後ティー買って飲むくらいだったけど最近は毎日1回は飲んでるわね。」

梨子「んー、そしたら善子ちゃんの方が歴が長いのかぁ」

善子「リリーはいつから?」

梨子「去年っていうか、高1からかな。ピアノの講演会で知り合った人とお茶した時にね」

善子「ふぅーん。」ジトー

梨子「な、なんでそんな目で見るの?」

善子「べっつにぃー?」

梨子「む、むぅ...」

善子「午後ティー上がりの私よりは随分本格的な上がり方ね」

梨子「さ、最初は半ば強引にって感じだったけどね...不器用なのか、その人に無理やり連れて行かれたみたいになっちゃって...」

善子「いるわね、そういう人。」ジー

梨子「だからその目は何!?」

善子「気にせず続けて?」

梨子「う...と、ところで!善子ちゃんはどの紅茶が好きなの!?」

善子「逸らしたわね...まいっか」ボソッ

善子「そうね...まあアッサムで淹れるミルクティーかしら。」

梨子「あー、まあ手頃だしねぇ」

善子「まあ基本がミルクティー飲むこと多いしね。ストレートも飲むといえば飲むけど、アイスに限るわ。」

梨子「ミルクティーはホットでもアイスでも?」

善子「ええ。」

梨子(なんか機嫌悪そう...なんで?)

梨子「ミルクティー淹れる?」

善子「いい。」

梨子(やっぱりぃ!?)

善子「...ねえ」

梨子「ひゃいっ!」

善子「何びっくりしてるのよ。リリーは?好きな紅茶ないの??」

梨子「私?私は...ダージリンかな。ストレートで飲むことが多いし。」

善子「確かにストレートで飲むのにダージリンはいいわね。香りがしっかり引き立つし。」

梨子「でも普通にディンブラとかも好きだよ?」

善子「まあこうして出してる訳だしね」

梨子「ま、まあね」

善子「ちなみに、ミルクティー飲む?」

梨子「あんまり...」

善子「ちょっと、台所行くわよ」パタン

梨子「え、ちょ、善子ちゃん!?」タッ

ーーーーー
桜内家 台所


梨子「ちょ、善子ちゃん家探しみたいな事しないでよ!」

善子「あら、それなら止めればいいじゃない」

梨子「う、それは...」

善子「んしょ、あった」ゴソッ

梨子「な、何を探して...茶葉?」

善子「ミルクティー、飲む?」

梨子「善子ちゃん......」ニコ

善子「...///」サッ

梨子「ふふっ♪」

善子「なっ、なによ///」

梨子「なーんでも。はやく善子ちゃんの淹れるミルクティー飲みたいなー」

善子「ヨハネ!待ってなさいリリー!」



善子「む...沸騰したわね...茶葉を入れて...」

梨子「ミルクって冷たいまま入れるの?」

善子「ええ。」

梨子「ふぅーん」

善子「この後で沸騰させるとヤバいから気をつけないとね...」

梨子「ミルクティーってなかなか作るのめんどくさそう。」

善子「何言ってんのよ、こうしてしっかり入れたホットミルクティーの味を知らないからそんなことが言えるんでしょ。」

梨子「でもストレートの方が楽よ?」

善子「あのね、美味しい紅茶ってのは手間暇かけてしっかりいれてあげたほうがおいしいの。ほら。」

梨子「あ、ありがと」

善子「まあ、このヨハネの実力を味わってから対抗することね」

梨子「ん、じゃあ早速...」スッ

コクリ

梨子「これは....っ!!!」

梨子(なんなの?このミルクティーの濃い味!この香りの強さ!はっきりと伝わってくる!それでいて顔を出しすぎずにミルクが優しさを残していて.....///)

善子「ふふっ、どう?」

梨子「あの、えと、おいしい...です///」

善子「あら、このヨハネの真の力にやられてしまったようね」クスクス

梨子「...ステキ」ボソッ

善子「...リリー?」

梨子「善子ちゃんっ!!」ガバッ

善子「ちょぉっ!?」

ドサッ

善子「...な、なんの真似よ」

梨子「ねぇ、善子ちゃん///」

善子「ヨハネ!あと馬乗りになるのやめて!!」

梨子「...」ミミモト

善子「??...リリー?????」

梨子「これから毎日善子ちゃんの淹れる紅茶が飲みたいな」ササヤキ

善子「ふぇぁっ!?////何言ってんのよ!///」

梨子「そのままの意味だよ?善子ちゃんの淹れる紅茶が毎日飲みたいの」

善子「で、でも私達の家は遠いんだし、毎日に家に呼ぶわけにも行くわけにも行かないし、あの、」

梨子「...善子ちゃんの鈍感」ボソ

善子「へ?」

梨子「なんでもない」ツーン

善子「...明日の放課後、来なさい」

梨子「!!!」

善子「紅茶、またいれてあげるわ」

梨子「善子ちゃん...」

善子「ん?」

梨子「...ゆー...な」

善子「り、リリー??」



梨子「そーゆーことじゃないでしょぉぉぉぉ!!!!!!」


ーーーーー
1ヶ月後 津島家

善子「ったく、アレ私が鈍感なんじゃなくてリリーが不器用なだけじゃない」

梨子「そんなことないわよ。善子ちゃんがにぶちんなだけ。」

善子「じゃあサクラティーはいらないのね」

梨子「サクラティー??」

善子「知らないの?桜も立派な茶葉として成り立つし、紅茶になるのよ」

梨子「ほぇー...」



善子「ま、知識が乏しいリリーが?どうしてもって言うなら?またこうして紅茶の知識を教えてあげても?いいかなーとか?」

梨子「素直じゃない」ムスッ

善子「嫌ならいいわ」

梨子「ああん、よっちゃんのいけずぅ〜」

善子「はぁ...まったく」

梨子「ところでサクラティーは?」

善子「都合がいいんだかなんだか...はい。」コト

善子(来年もまた、こうして紅茶が飲めますように...なんてね)


ーfinー
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