ことり「八月八日は親k」花陽「大変ですっ!」にこ「西木野、部活やめるってよ」希「!?」

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真姫-アイキャッチ30
1: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 04:52:22.28 ID:6CuZNlvHK.net
【八月二日・海岸】

真姫「…希」

希「んー?」

真姫「私…やっぱり」

希「え。…急にどうしたん?」

真姫「急にっていうか…ずっと考えてたのよ。四月に穂乃果が声をかけてきたとき…くらいから」

希「アハハ。でも今はうまくいってるんやない?」

真姫「確かに私だけならそれでいいのかもしれない。…けど」

希「真姫ちゃんだけやないやろ?ウチらも…みんなそう思ってるよ」

真姫「私なりに考えて決めたの」

希「決めたって…本気?」

真姫「ええ。一応、ただちに廃校っていう事態は回避できたんだし…あなたたちなら私がいなくても大丈夫よ」

希「ちょ、ちょっと待って。真姫ちゃん!」

スタスタ

希「これって…本格的にピンチやんな!?」ヒヤアセ VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvvvv:1000:512:----: EXT was configured

元スレ: ことり「八月八日は親k」花陽「大変ですっ!」にこ「西木野、部活やめるってよ」希「!?」

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2: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 04:55:28.14 ID:6CuZNlvHK.net
【別荘】

真姫(さて…最低限、花陽には言っておくのが筋かしら。…まあ、どのみち最終的には全員に話さなくちゃいけないけど)

\ピャァ!/

真姫「ん?…今の声は」

穂乃果「しーっ。大きな声出さないで」

真姫(穂乃果?花陽と二人で何を…まさか)

真姫(花陽か、一応リーダーの穂乃果に話そうかと思ってたけど…どうしようかしら?)

ことり「あ、真姫ちゃん。おはよう」

真姫「ことり…おはよう」

ことり「今日は食事どうする?今ある食材だけでもいいけど、またヘイマ島まで買い出しに行ったほうがいいかなぁ?」

真姫「昨日行ったばかりだし、たぶん今日だけなら足りるわよ。もし行きたいなら後でみんなと相談しましょ」

ことり「うん。そうだね」

真姫「相談といえば…聞いてほしいことがあるんだけど」

ことり「いいけど…なあに?」

真姫「ちょっと来て」

ことり「?…うん」

パタパタ

ことり「わあ、いい眺め…向こうの島までよく見えるんだね♪」

真姫「結論から言うけど」

ことり「あ、うん。何?」

真姫「私、やっぱり辞めるわ」

ことり「合宿を?…もしかして、お家の人に」
真姫「違うわよ。今回の合宿は大丈夫。ちゃんと親にも許可は取ったし問題ないわ」

ことり「そっか」ホッ

真姫「辞めるのは私だけよ」

ことり「え!?」

ドタバタ

ことり「穂乃果ちゃ…いないや」

ことり「どこ行っちゃったんだろう…」
3: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 04:56:21.82 ID:6CuZNlvHK.net
花陽「ことりちゃん。おはよう」

ことり「おはよ…花陽ちゃん!」ガシッ

花陽「ピャァ!?…な、なに?」

ことり「大変なの!真姫ちゃんが…」

花陽「えぇ!?…そ、そんな…本当に?」

ことり「うん。さっき真姫ちゃんが直接私に話してくれたから…でも」

花陽「え、えーと…今日って八月二日だけど」

ことり「え?…うん」

花陽「日付の数字がちょうど四月一日の二倍だよね?」

ことり「そうだね」

花陽「たとえば四月一日のエイプリルフールに騙された人が、八月二日に倍返しする風習がアイスランドにはある…とか?」

ことり「花陽ちゃん…深読みしすぎ」

花陽「だ、だって…嘘だよね?」フルフル

ことり「信じたくない気持ちもわかるけど…」

花陽「で、でも急にどうして…真姫ちゃんもみんなと楽しそうに歌ってたし、練習だってあんなに頑張ってたのに」

ことり「お医者さんになるための勉強に専念したいんだって。このまま私たちとμ'sの活動を続けてたら…」

花陽「…そっか。ほとんどの時間をそのために費やすことになるから…」

ことり「うん…私たちはまだいいけど、もっと高いレベルで成績を維持して、専門的な勉強もして、作曲して毎日練習もしてっていうのは、やっぱり限界があるんだと思う…」

花陽「で、でも…真姫ちゃんがいれば、ラブライブにだって出られるかも…もう少しなのに…」

ことり「そうだよね…なんとか、あと少しだけ続けてもらえるように説得したほうがいいかなぁ?」

花陽「それって、やっぱりそのあとは…」

ことり「真姫ちゃんの人生だし…ちゃんと考えて辞めたいっていうなら、無理はさせられないよ」

花陽「そ、そう…だよね」フルフル

『だから…私の音楽は、もう終わってるってわけ』

花陽(でも真姫ちゃんだって、本当は続けたいんじゃないかな…)

『やりたいならやればいいじゃない』

花陽(μ'sに入るよりずっと前から、お医者さんになることは決めてたはず…それでもやってみようって思ったきっかけがあるなら、今やめるって言い出したのも、きっと何かあったんだ)

海未「花陽。おはようございます」

花陽「海未ちゃん!た、大変だよぉ」

海未「な、何ですか?」
4: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 04:58:46.00 ID:6CuZNlvHK.net
海未「そうですか。真姫がそんなことを…」

花陽「海未ちゃんは驚かないの…?」

『まだまだメンバーは募集中ですよ!』

海未「もともと私たちが強引に巻き込んだようなものですから…それまでに穂乃果が何度も誘って断られていますし。真姫に限らず、いつか誰かが辞めていく可能性もあると思っていました。…先輩の話も聞いていましたし」

花陽「先輩?」

『にこっち以外の子がね。ついていけないって、一人辞め、二人辞めて…』

花陽「そ、そうなんだ…でも、それとはちょっと違うような気もするけど…」

海未「辞めた人には辞めた人の人生があるというのは同じだと思いますよ」

花陽「で、でも…急に辞めるって言い出したのは、何かきっかけがあったと思うんだけど…」

海未「そうかもしれません…その辺りの話は聞いていないのですか?」

花陽「う、うん。私は直接話したわけじゃなくて、ことりちゃんから聞いたの…」

海未「そうですか。ことりが…それなら今度は花陽が直接話せば、理由もわかるかもしれませんね」

花陽「そ、そうかなぁ?」

海未「ええ。あんなにきっぱりと断っていた真姫がμ'sに入る気になったのは、間違いなく花陽の影響だと思いますよ」クス

【廊下】

凛「くんくん…いい匂いがするにゃー♪」

凛「ラーメンかな?それとも中華そば?」ワクワク

ことり「ラーメンと中華そばって違うの?」

凛「まだラーメンが日本であまり知られてなかった頃、そばに似た食べ物として中華そばって呼ばれたのが始まりだよ。基本的にはそばの派生だから、しょうゆベースのあっさりしたスープが主流。
だから今では、その頃の中華そばに近いものだけが中華そばっていう風潮があるにゃ」

ことり「そっかぁ…って、ラーメンの話は置いといて」

凛「置いとかれた!?」ガーン

ことり「ごめんね。今それどころじゃないっていうか…大変なの!><」

凛「えぇー!?真姫ちゃんが辞め」
ことり「しーっ!まだみんな知ってるわけじゃないから…」

凛「ホントなの!?どーして辞めちゃうのー?><」

ことり「真姫ちゃんってお医者さんになるために勉強しないといけないでしょ?ずっと私たちとμ'sの活動してたら、勉強する時間がどんどん減っちゃうし…」

凛「そ、それはそうかもしれないけど…せっかく、みんなで一緒にできることを見つけたのに…」
5: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:01:15.01 ID:6CuZNlvHK.net
ことり「もうすぐラブライブがあるから、せめてそれまでは続けてくれるように説得しようと思ってるんだ」

凛「そっかぁ…わかったにゃ!凛も真姫ちゃんにお願いしてみるよ!」

ことり「うん。ありがと凛ちゃん…」

【キッチン】

にこ「はぁ?…冗談でしょ?」

希「冗談に聞こえた?」

にこ「…なんでよ」

希「え?」

にこ「なんで今更…つーか、こんな中途半端に辞めるのよ!?」

希「にこっち。落ち着いて」

にこ「だってそうでしょ!?やる気があると思ったから私もあいつらと一緒にやることにしたの!それを…」

希「もともと真姫ちゃんは何度か誘われて断ってたん。医者になるために勉強が必要やし」

にこ「それで希は納得してハイさようならってわけ?…もう少しで届きそうなのに…!」

希「いや、ウチもこのままじゃマズいと思ってるよ。カードも言うてるし…」

にこ「あんたの占いほどアテにならないものもそうそう無いけど一応聞くだけ聞いてあげるわよ」

希「アハハ。ありがと…今回出たカードは、これや」パタ

にこ「オッサンと姫?」

希「お、おっさん…いや、これは大アルカナの4番、皇帝のカード。姫のほうは3番、女帝のカード」

にこ「トランプと並びが一緒ね」

希「そやね。レディファーストや」

にこ「んで?…どういう意味なのよ。そのカード」

希「女帝のほうは才能、思いやり。皇帝は孤独、決断力といった意味があるん」

にこ「才能、孤独ってのは真姫のこと?」

希「まあ基本的には真姫ちゃんのことを占ってるわけやし」

にこ「じゃあ思いやりと決断力ってのは、まだ辞めるかどうか迷ってるってことじゃないの?」

希「たぶんね。完全に割り切ってるとは思えないよ」

にこ「だったら何とかしなさいよ。あんた、あいつがμ'sに入る前からチョッカイ出してたんでしょ?」

希「ウチはほんのちょっと煽っただけや。きっかけは穂乃果ちゃんと花陽ちゃんが…」
6: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:08:54.45 ID:6CuZNlvHK.net
にこ「とにかく!どんな手を使ってでも引き留めればいいの。ラブライブに出るためには絶対に必要な戦力なんだから!」

希「…それだけ?」

にこ「え?」

希「ううん。何でもない…」

【再び廊下】

絵里「真姫。おはよう」

真姫「おはよう…エリー!」

絵里「エリー?」

真姫「あ。い、いや…絵里」

絵里「エリーでいいけど…なあに?」

真姫「ちょっと話があるの。上まで付き合ってくれる?」

絵里「いいけど…また塔に登るの?」

真姫「また?」

絵里「もしかして…パンツの話?///」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1501599752/24-25

真姫「は?…なに言ってるの。ふざけてないで早く来て」

絵里「別にふざけてるわけじゃ…」

真姫「いいから!」グイグイ

絵里「ま、真姫…わかったわ。行くから引っ張らないで><」

ドタバタ
7: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:09:59.11 ID:6CuZNlvHK.net
【塔】

絵里「…ふふっ」

真姫「なによ。急に笑ったりして…」

絵里「いえ…ちょっと思い出したのよ。あの時のこと…」

『各部の理事長への申請は生徒会を通す決まりよ』
『申請とは言ってないわ!ただ話があるの』

真姫「ああ…あのときはあなたじゃ話にならないと思ったから理事長のところへ行ったのよ」

絵里「そうね。あのときの私なら、あれこれ難癖をつけて邪魔したかもしれないわ」

真姫「してたじゃない。実際…」

絵里「まあ…でも、最初は真姫も乗り気じゃなかったんでしょ?」

『興味ないです!』

真姫「…そうね」カミノケクルクル

絵里「その真姫が、μ'sのために先輩の穂乃果たちをグイグイ引っ張っていくようになるなんて…」

真姫「いや、別に…ただ黙って諦めるのは面白くないと思っただけよ」

絵里「そういうところは、ちょっと穂乃果にも似てるわね」

真姫「…いや、やっぱり違うわ。穂乃果や、あなたたちとは」

絵里「え?」

真姫「私は…辞めようと思ってるの」

絵里「辞めるって…μ'sを?」

真姫「そうよ。このままμ'sの活動に没頭していったら、私個人の目標を見失いそうで…あなたも言われたでしょ?理事長や希たちに」

『これが、お姉ちゃんのやりたいこと…?』
『だから理事長は、エリちのことを認めなかったんと違う?』

絵里「じゃあ…真姫にはほかにやりたいことがあって、それはμ'sじゃないって…そういうことなの?」

真姫「…もともと、アイドルである必要なんてなかったのよ。それだけ」

絵里「そう…まあ、私も最初はそう思ってたけど」

真姫「え?」

絵里「廃校を阻止したいだけで、その手段としてスクールアイドルが相応しいとは思えなかったから。A-RISE目当てでUTXに流れていった生徒が、こっちもスクールアイドルを始めたら今度は音ノ木坂に集まる…なんて、そんな単純な話じゃないでしょう」

真姫「そうね…それで集まるくらいなら居なくなるのも簡単、一時しのぎに過ぎない気がするわ」

絵里「それが理由なの?…意味があるとは思えなくなったから?」

真姫「いや、違うのよ。アイドルが悪いとか、μ'sがどうとかって話じゃなくて…これは私の問題」
8: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:13:05.64 ID:6CuZNlvHK.net
【和室】

穂乃果「そ、そんなことになってたんだ…」

花陽「どうしよう…穂乃果ちゃん」フルフル

ことり「穂乃果ちゃんはどう思う?」

穂乃果「よし。今はとにかくラブライブが終わるまで残ってくれるように説得して、それから今度は三年生の卒業まで、私たちの卒業まで…って段階的に引き延ばそう!」

花陽「えぇ!?」

ことり「そ、そんなんでいいのかなぁ?」

凛「あと五分…ってやつだにゃ」

海未「まるで穂乃果の二度寝ですね…」ハァ

にこ「本人にやる気がないのに、それでうまくいくの?もっと根本的な…」

絵里「ちょっと待って」

ことほのうみのぞにこりんぱな「えっ」

穂乃果「絵里ちゃん…と、真姫ちゃん!」

凛「真姫ちゃん!どーして辞めちゃうのー!?><」

花陽「まだ一緒にやりたいよ…ずっと一緒だと思ってたのに」フルフル

真姫「う…い、いや、仕方ないでしょ。その…親孝行っていうか」

穂乃果「おとうふ切って薬味のせただけじゃん!」

希「それは冷奴」

にこ「鶏肉と玉ねぎを甘辛く煮て玉子とじに」

ことり「それは親子丼」

海未「漬物のことですね」

花陽「それはお香香」

凛「おなかすいたにゃー」

真姫「…あなたたち、まともに話聞く気あるの?」

絵里「ま、まあまあ…とりあえず朝ごはんにしましょ」
9: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:15:16.18 ID:6CuZNlvHK.net
trtr

花陽「おいしい♪」モグモグ

希「たまにはカレーうどんもありやろ?」

凛「ラーメンじゃなかったけど、凛カレーうどんも好きだよ♪」

海未(大事な話をしながら食べるメニューとしてはどうなんでしょう…)

ことり(汁が服とかにハネないか気になっちゃう…)ハラハラ

真姫「合宿は一週間の予定で、たぶん八月八日には東京に帰るでしょ」

穂乃果「八月八日に何かあるの?」

真姫「だから…親孝行の日」

にこ「はぁ?…何それ?」

真姫「医者になるために、ずっと地道に勉強してきて…それが急にスクールアイドルなんか始めて、結果ダメになったら…親孝行どころか、ガッカリさせることになるじゃない」

花陽「えーと…つまり真姫ちゃんは親孝行のためにμ'sを辞めちゃうの?」

真姫「それが一番手っ取り早いかと思って…」

にこ「なにそれ!?あんたの親はスクールアイドルに反対なの?」

真姫「マ…母は応援してくれてるみたいだけど…」

『うふふ。早く真姫ちゃんの可愛い姿が見たいわ♪』

『いや、私は中学生じゃないんだからオープンキャンパスには来なくていいんだけど…』

『そんな!?…生徒の保護者は行っちゃダメなの?』クスン

『う、うーん…』

希「真姫ちゃんがやりたいことやって楽しんでるなら、きっと親御さんも喜んでくれるんやない?」

凛「そうにゃそうにゃ!勉強もできればいいんでしょー?」

真姫「凛を見てると両立できる気がしないわ」

凛「えー!?><」

穂乃果「何もμ'sを辞めなくても…もっと別の方法で親孝行を考えればいいんじゃないかな?」

真姫「そう言われても…これ以上何をしろっていうのよ?」
11: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:20:08.52 ID:6CuZNlvHK.net
穂乃果「たとえば…ご両親をアイスランド旅行に招待!」

真姫「いや、ここがそもそも親の別荘だし。私は使わせてもらってる立場よ」

穂乃果「えー?じゃあ、グリーンランド旅行!」

真姫「家は冷房きいてるし、いくら夏でもそんな寒いところへ行きたがらないわよ。あの歳で…」

花陽「長野県くらいならちょうどいいんじゃないかなぁ?」

凛「凛は北海道がいいにゃー♪」

真姫「っていうか、二人とも仕事があるし旅行してるヒマはないと思うけど…」

海未「あらためて親孝行を考えるとなると難しいものですね…」

真姫「みんな親はいるんだから、私のことよりあなたたちの親のことを考えなさいよ」

穂乃果「んー。私の家もお店だからなぁ…なかなか旅行ってできないんだよね」

にこ「つーか、少なくとも母親は応援してくれてるんでしょ。だったらラブライブに出て優勝でもしたら喜ぶんじゃない?」

真姫「…優勝?」

穂乃果「そ、そうだよ。優勝すればお父さんも認めてくれるかも!?」

真姫「うーん…」

絵里「ラブライブが終わってから、しっかり勉強して遅れた分を取り戻せないかしら?…もちろん、無理強いはできないけど…」

真姫「…そうね」

花陽「真姫ちゃん…」

凛「凛たちと一緒にやろうよー!><」

真姫「別に、やりたくないとは言ってないでしょ?」

ほのりんぱな「えっ」

真姫「まあ…成績が落ちたりしないように自分で気をつければいいだけの話だし」

花陽「じゃ、じゃあ…μ's、続けてくれるの?」

真姫「だって、私がいないと優勝できないでしょ?」

にこ「言ってくれるわね…」
12: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:25:55.44 ID:6CuZNlvHK.net
希「ふふふ。にこっちも言ってたやん?真姫ちゃんは絶対に必要な戦力やって」

にこ「そ、そんなこと言ったっけ?にこ、わかんなーい」クネクネ

真姫「キモチワルイ…」

にこ「うっさい。とにかく、続けるってことでいいのよね!?」

真姫「はいはい。わかったわよ…最後まで付き合うわ」

花陽「真姫ちゃん…よかったぁ」ウルウル

穂乃果「ありがとー!真姫ちゃーん♪」ギュー

凛「真姫ちゃーん♪」スリスリ

真姫「ヴェぇ…や、やめなさいよ///」

穂乃果「やめないよー♪」

花陽「やめないよね…?」

凛「やめないでよー?」

真姫「だから辞めないってば…まったく」ハァ

希「思いやり…か。そういえば皇帝のカードには父親って意味もあるん」

にこ「なるほどね。女帝と皇帝は両親のことだったってわけ…」

真姫「何の話?」キョトン

凛「親孝行のためにμ'sを辞めようとするなんて…やっぱり真姫ちゃんは優しいにゃ♪」

真姫「そんなんじゃないわよ。勉強できる時間が減って面倒くさかっただけ!」
13: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:27:39.29 ID:6CuZNlvHK.net
花陽「勉強といえば、凛ちゃん。夏休みの宿題は持ってきた?」

ほのにこりん「えっ」

凛「ここのお城にもあるにゃ。凛知ってるよ。ロウソクを立てておくやつだよねー?」

絵里「それは燭台」

穂乃果「夏休みは道路が混んで大変だよねー。私たちは車で来たんじゃないから楽だけど」

ことり「それは渋滞」

にこ「あー、あれね。ネオグランゾン」

希「それは…縮退砲?」

海未「そういえば穂乃果は去年も今頃になっても全く課題に手をつけていませんでしたね…」

穂乃果「うぐっ。…あ、遊びに来たんじゃなくて今回は合宿だもん!」

ことり「穂乃果ちゃん、持ってこなかったんだね…」

花陽「凛ちゃんも?」

凛「八月八日には帰るんだから大丈夫にゃ!」ピョーン

真姫「あ。逃げた」

花陽「親孝行だけじゃなくて、確か八月八日は“おばあさんの日”でもあるんだよね…」

絵里「え。…そうなの?」

にこ「ああ、8・8でBBAっていう語呂合わせでしょ」

絵里「にこ。アイドルがそういう言い方していいの?」

にこ「な、なによ。前はアイドルなんてバカにしてたくせに…」

希「エリちはおばあちゃんっ子やからね♪」

真姫「…そうなの?」

凛「へー♪どんなおばあちゃんなのー?」

絵里「い、いや…祖母はロシアに住んでるのよ」

穂乃果「クバン川のそばに家があるんだよね。クラスナダールの…自然に囲まれた古い建物がたくさんあって…」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497197697/13-15

希「穂乃果ちゃん、行ったことあるん?」

穂乃果「えっ。…いや、亜里沙ちゃんから聞いたの。優しくて素敵なおばあさまだよね…エヘヘ」

絵里「今度…遊びに行く?」

穂乃果「えっ」

絵里「ロシア」
14: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:29:29.08 ID:6CuZNlvHK.net
穂乃果「それって…私も絵里ちゃんと一緒に行っていいの?」

絵里「ええ。たぶんおばあさまも喜ぶと思うわ」

穂乃果(なんだろ…絵里ちゃんからロシアの話を聞くと、ドキドキして…嬉しい。何か私の中に記憶があるような…)

凛「自然といえば、八月八日は葉っぱの日でもあるんだよねー♪」

にこ「発破って、爆弾?」

花陽「それだと自然は関係ないような…」

穂乃果「植物の葉っぱでしょ?柏餅とか、桜餅とか、ヨモギとか」

ことり「アハハ。和菓子屋さんらしいチョイスだね♪」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497539191/
海未「なんだか和菓子が恋しくなってしまいますね…」

穂乃果「八月八日は白玉の日でもあるし、帰ったらおだんご食べようかな♪」
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489590499/

花陽「さっきのお香香じゃないけど、私はごはんに合う漬物が食べたいかも…」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497970959/1-30
にこ「葉っぱで漬物っていうと…高菜や白菜かしら?」

希「そうそう…漬物といえば、八月八日は発酵食品の日でもあるん」

絵里「блиныやсметанаにも発酵は欠かせないわね」

穂乃果「ごはんに合う発酵食品といえば、やっぱり納豆!」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1499789306/
海未「納豆に入れる葉っぱなら葉ネギですね」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1498143772/1-26

ことり「小松菜も合うよ♪」
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1495810912/1-35

花陽「ふふふ。いろいろ栽培したね♪」

にこ「野菜作りは虫との戦いでもあるわよね…」
15: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:35:13.67 ID:6CuZNlvHK.net
凛「虫といえば、八月八日は蝶々の日でもあるんだよねー♪」
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496502127/1
穂乃果「そうなんだ?蝶々って春のイメージだったけど…」

にこ「小さめの蝶はまだ寒いうちに羽化したりするけどね。昆虫は基本的に夏のほうが多いのよ。花だけじゃなく樹液に集まったりするのもいるし」

凛「カブト虫やカナブンと一緒に蝶々がいたりするもんにゃ」

希「スズメバチもよくいるけどね…」

穂乃果「スズメバチ…」

ことり「えっ。…な、なに?」

『ちゅんちゅん♪』

海未「カブト虫といえば樹液に集まるので林にいますが」

絵里「林といえば…」

真姫「ハヤシライス?」

海未「ええ。ハヤシの8・8で八月八日は洋食の日でもあるそうです」

穂乃果「えぇ…八日だから洋食とかじゃなく?」

海未「それもあるかもしれませんが…」

希「養殖といえば、タコは国内で消費量が多い割にまだ養殖の技術が確立してないんだよね」

花陽「そっちの養殖!?」

絵里「だから輸入に頼っているのね。日本で食べられるタコの多くはアフリカ産らしいし…」

希「そう。八月八日はタコの日でもあるん♪」

真姫「ん?…七月にもタコの日があった気がするけど…」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1499178060/1-26

穂乃果「そういえば…みかんの日やサンドイッチの日も複数あるよね。あと鏡の日とか」

花陽「こうやって並べてみると、八月八日みたいにゾロ目の日は、何かの記念日がものすごく多いよね…」

真姫「並ぶといえば八月八日は歯並びの日でもあるわよ」

凛「ハが並んでるからハ並びってことー?」

穂乃果「アハハ。確かに…」

ことり「アハハといえば、八月八日は笑いの日でもあるし」

凛「にこちゃんの日だねー♪」

にこ「私のは笑いっていうか笑顔よ。スマイル!にこっ★」

海未「にこといえば、二胡という楽器がありますね」

希「中国の弦楽器やな」
16: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:38:33.68 ID:6CuZNlvHK.net
真姫「楽器といえば、八月八日は鍵盤の日でもあるけど」

花陽「真姫ちゃんといえば、やっぱりピアノだよね♪」

穂乃果「そうそう!初めて会ったときの真姫ちゃん、すっごく素敵だったなぁ…もちろん今も素敵だけどね♪」

真姫「なに言ってるのよ///」

希「今のウチらがあるのも、真姫ちゃんがピアノやってたおかげやし…あらためて真姫ちゃんの親御さんにも感謝やね」

絵里「やねといえば、八月八日は屋根の日でもあるみたい」

希「や、屋根?」

絵里「そう。家の屋根」

穂乃果「あ、なるほど。八の形だから…」

絵里「そういうこと♪」

ことり「親といえば、八月八日はパパイヤの日でもあるよね♪」

海未「親?」

穂乃果「パパ…いや?」

凛「ちょっと寒くないかにゃー?」

にこ「寒いといえば…冬に窓に貼って結露防止にもなるあれ、あるじゃない。荷物の緩衝材に使ったりするやつ」

穂乃果「プチプチのこと?」

にこ「そう、空気が入っててプチプチつぶせるあれね。八月八日はプチプチの日らしいわ」

花陽「ホントに多いなぁ…」

穂乃果「その日にそれに関する何かをするとしたら、それだけで八月八日は一日終わっちゃいそう…」

絵里「というより、たぶん全部はできないわよね…」

凛「今日はパンツの日だけど、パンツはみんないつも穿いてるもんにゃ」

真姫「当たり前よ。水着でもないのに、パンツ穿いてない人がいるわけないじゃない」

穂乃果「でも浴衣のときも昔はパンツ穿かなかったって聞いたことがあるけど…」

海未「わ、私は穿きますよ」

絵里「穂乃果は穿かないの?///」

穂乃果「いや、私も穿くけどさ」
17: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:41:19.08 ID:6CuZNlvHK.net
【夜】

花陽「タコで思い出したけど…」

ことり「たこ?」

花陽「ほら、アフリカから輸入してるって話」

ことり「あ、うん。七月に真姫ちゃんちで食べたのもサル島の海で獲れたタコだったよね」

花陽「そう。ちなみに、ひょうたんも北アフリカ原産で寒さに弱い植物なんだって」

ことり「ひょうたんって…雪だるまみたいな形の実がなる、あれのこと?」

花陽「うん。ひょうたんの実は苦いから、基本的に食用にはしないんだけど…」

ことり「そうなんだ…でも、どうして急にひょうたんなの?」

花陽「八月八日は、ひょうたんの日なの」

ことり「そうなの?…あ、もしかして形が8に似てるから?」

花陽「うん。それでやっぱり8といえば、ことりちゃんでしょ?」

ことり「え?…8は希ちゃんだよね?」

花陽「こういうの(・8・)」

ことり「アハハ…確かに8があるね」

穂乃果「ひょうたんって、いろんな童話とかに出てくる不思議なアイテムのイメージがあるなぁ…」

花陽「あ…そういえば、お米とスズメと、おばあさんにも関係あるんだよね」

穂乃果「お米と…すずめ?」

ガーァ ガーァ

花陽「な、なんだか今日はやけにカラスが騒がしいなぁ…」

凛「まだ関八州が自然以外は何もない田舎だったころ…小さな家に、貧乏だけど優しいおばあさんが住んでるにゃ」

チュン(>8<)チュン

花陽「今度はスズメの声だね。何か様子が変だけど…」

凛「弱々しく鳴くスズメの声に気づいたおばあさんが戸を開けると、一羽のスズメが飛び込んできたよ」

花陽「ピャァ!?…な、なに?」

チュン(´8`)チュン

花陽「ケガをしてるの?…待ってて、今手当てをしてあげるから」

凛「スズメはカラスに襲われて、なんとか逃げてきたんだよねー」
19: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:48:15.61 ID:6CuZNlvHK.net
花陽「こんな物しかないけど、食べられる?」

チュン(・8・)チュン

凛「優しいおばあさんは自分のごはんをスズメに分けてあげて、ケガが治るまで毎日お世話したんだ」

チュン(^8^)チュン

花陽「飛べるようになったんだね。よかったぁ…」

(・8・)チョットマッテテー

花陽「えっ」

バサバサッ

凛「ケガが治ったスズメは元気に飛び立っていったよ」

花陽「ちょっと待ってて…って聞こえた…アハハ。気のせいだよね」

凛「そして、次の朝…」

コツコツ

花陽「ん…なに?…こんな朝早く、誰か来たの…?」ファー

チュンチュン(・8・)コツコツ

花陽「はいはい、今開けるよぉ…」ガラッ

(・8・)トテテテ…

花陽「あ…もしかして、あのスズメさん?」

チュン(・8・)チュン

凛「スズメは何かを運んできたみたい」

花陽「これ、何かの種?…私にくれるの?」

チュン(^8^)チュン

花陽「ふふふ。スズメの恩返しかなぁ?ありがとね♪」ナデナデ

バサバサッ

花陽「あ…行っちゃった」

花陽「これ、何の種だろう…お野菜かなぁ?」

凛「おばあさんが種を蒔いて水をやると…あっという間に芽が出たよ」

花陽「わ。すごい…どんなお野菜ができるんだろう?」

凛「スズメがいなくなってちょっぴり寂しいおばあさんは、今度は苗をあのスズメのように大切に毎日お世話したんだ」
20: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:50:09.53 ID:6CuZNlvHK.net
花陽「あっ、もう実がなってる…これ、ひょうたんだったんだ」

凛「貧乏なおばあさんは、お野菜だと思って育てたのが食べられないひょうたんで、ちょっとしょんぼり」

花陽「あまり育ってない実なら、堅い皮を剥けば一応食べられるけど…苦いし美味しくはないかなぁ。でも、実をつけたままにしておくと株が枯れちゃうし…」

花陽「せっかくスズメさんがくれたんだから…このひょうたんで何か作ろう♪」

凛「何かの役に立つだろうと、ひょうたんの実を次々と収穫するおばあさん」

花陽「こ、これは…お米!?」

凛「収穫したひょうたんの実を家に持ち帰ると…ひょうたんの実が弾けて、中から大量のお米があふれ出したにゃ!」

花陽「す、すごい量…こんなひょうたんの実の中にどうやって入ってたんだろう…?」

凛「ひょうたんを育てたはずなのに、大好物のお米がたくさん手に入って…貧乏なおばあさんはお米にだけは困ることがなくなったにゃ」

花陽「おいしい♪」モグモグ

凛「優しいおばあさんは、おむすびを作って近所のちょっと意地悪なおばあさんに持って行ってあげることにしたよ」

花陽「こんにちは。おむすび持ってきたよ。よかったら食べてね」

穂乃果「えー?花陽ちゃん、私に分けてくれる余裕なんてあるの?びんぼーなのに」

花陽「あ、あのね。実は…」

凛「かよちんはスズメとひょうたんの話を穂乃果ちゃんに聞かせてあげたんだ」

穂乃果「ふーん。スズメかぁ…よーし。私も…」

凛「穂乃果ちゃんは罠を仕掛けてスズメを捕まえることにしたよ」

バサバサッ

穂乃果「かかった!」

チュン(>8<)チュン

凛「穂乃果ちゃんは捕まえたスズメをカゴに閉じ込めて…」

穂乃果「私にもひょうたんの種を持ってきてよ。お米じゃなくてパンが出てくるひょうたんだよ!」

(・8・`)そんなのあるわけないちゅん

穂乃果「いいから、つべこべ言わずに持ってきてよ」

凛「スズメが逃げないように、脚に紐をくくりつけようとした、そのとき…」

(#`8´#)ちゅんなちゅんなちゅんなぁ!!

穂乃果「わぁ!?いててて…つっつかないで!><」
21: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:53:42.25 ID:6CuZNlvHK.net
ことり「もう怒ったんだから!穂乃果ちゃんをことりのおやつにしちゃう♪」

穂乃果「お、おやつ!?」

\ダレカタスケテー!/

りんぱな「チョットマッテテー」

花陽「穂乃果ちゃん。今日もおむすび…あ、あれ?」

ことり「こんにちは♪」

花陽「は、はい。こんにちは…あの、穂乃果ちゃんの知り合いですか?」

ことり「うん。穂乃果ちゃんは私のお嫁さん♪」

花陽「え!?」

穂乃果「あ、アハハ。そうなの…」

凛「スズメのひょうたんのおかげで生活が楽になったかよちんに比べて、ことりちゃんのお嫁さんになった穂乃果ちゃんは前より貧乏になっちゃったよ」

穂乃果「でもいいや。幸せだから…エヘヘ♪」

凛「めでたし、めでたしにゃ」

海未「本当にそんな話なんですか…?」

花陽「原作では意地悪なおばあさんもひょうたんの種を手に入れるんだけど、お米じゃなくて虫やら蛇なんかが出てきて散々な目に遭うっていう結末だよ」

穂乃果「む、虫さんはイヤだなぁ…えいえいってしてくれる人がいないと困るよ」

希「じゃあ穂乃果ちゃん、ウチのお嫁さんになってくれる?」

穂乃果「んー。それもいいかなぁ♪」

ことり「ダメだよ。穂乃果ちゃんは私のお嫁さんになったんだから!」

にこ「いや、それって地方の民話か何かでしょ?しかも後半は原作と全然違うし…」

ことり「私が考えました♪」

穂乃果「アハハ。でもハッピーエンドでよかったぁ…」

絵里「そもそも、ひょうたんって何に使う物なのよ?野菜じゃないの?」

花陽「熟したひょうたんの実は木みたいに堅くなるの。水筒とか、いろいろな工芸品ができるよ」

希「お酒を入れたりするやつやな」

えりりんまき「へー」

絵里「って、お酒はダメよ。希…」

希「いや、ウチが飲むとは言ってないやん?最初は親孝行の日って話やったし」
22: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:56:34.96 ID:6CuZNlvHK.net
穂乃果「そっか。お酒好きなお父さんにはひょうたんの水筒をプレゼント!なんて、ちょっとオシャレでいいかもね♪」

絵里「ちなみに、穂乃果のお父さんは?」

穂乃果「完全に甘党だけど…」

にこ「ま、甘い物よりお酒が好きなら和菓子職人なんてやってないわよね」

海未「矢澤先生は、確か…」

『くぅーっ!冷酒がしみるわぁー♪』

にこ「甘い物も食べるけど、基本的にはお酒好きね」

凛「じゃあ、ひょうたんがぴったりだねー♪」

にこ「いや、それがもうあるのよ」

ことほのうみ「えっ」

花陽「あ…そっか。園芸部…」

にこ「そ。中学で育ててるひょうたんがね。生徒がくれたりするし…ヘチマのたわしもあるわよ」

穂乃果「星空先生は?」

凛「お母さんはね、ちょっとは飲むけどすぐ寝ちゃうから…お酒強いのは、かよちんのお母さん」

『りーん…ラーメンのスープ飲み過ぎよ…』ムニャムニャ

『あらあら。風邪ひいちゃうわよー?』

ことほのうみのぞえりにこまき「へー」

花陽「アハハ。お母さんにあげようかな。ひょうたん…」

『お姉ちゃん?どうしたの?…時差があるから、そっちは夜中だよね?』

絵里「ええ。白夜だから外は明るいんだけどね。ちょっと亜里沙に訊きたいことがあって…」

『なあに?』

絵里「中学で育ててるひょうたんって、いつ収穫できるのかしら?」

『ひょうたん?…わかんない。矢澤先生に訊いてみるね』

絵里「そう…ありがとう。また後で連絡するわね」

『うん。…お姉ちゃん、合宿はどう?アイスランド、楽しい?』

絵里「とっても楽しいわ♪いつか亜里沙と一緒に来たいわね」

『そっか。えへへ…亜里沙もお姉ちゃんと一緒に行きたいな♪』

にこ「あんたも大したシスコンね」クス

絵里「にこ!?…やだ、聞いてたの?///」カァァ

にこ「偶々聞こえたの。ひょうたんのことなら花陽か私に訊けばいいのに」
23: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 05:58:33.55 ID:6CuZNlvHK.net
絵里「ひょうたんっていつ頃収穫するの?」

にこ「秋ね。たぶん、あんたの誕生日くらいじゃない?」

絵里「それじゃ、おばあさんの日どころか敬老の日にも間に合わないわね…」

にこ「別に何だっていいじゃない。ひょうたんがいいならクリスマスプレゼントにするとか」

絵里「日本の工芸品ならおばあさまが喜ぶと思って…」

にこ「なるほどね。手に入り次第、送れるときに送っとけば?」

絵里「冬休みなら直接手渡しもできるわね…」

にこ「そういえば、ひょうたんとBBAの昔話ってほかにもあるわよね」

絵里「BBAなんて言わないの」

にこ「BBAっていうか、いわゆる山姥?鬼だか妖怪みたいなの」

絵里「それって怖い話…?」ヒヤアセ

にこ「いや、それが全然怖くないのよ。何がしたかったのかよくわかんない話って感じ」

希「あるところに、食いしん坊でいたずら盛りの三姉妹が住んでるん」

こころ「ここあ!木に登ったら危ないですよ><」

ここあ「カブト虫探すの!ヘラクレス♪」

にこ「いや、千代田区にヘラクレスなんとかカブトはいないわよ」

ここあ「えー」ブー

にこ「それより穂むらにでも行きましょ。タダで和菓子が食べられるわよ」

ここあ「ほんとー?じゃあ、はやくいこーよ♪」

にこママ「にこ。ダメよ。そんなにいつもタダで食べさせてもらうなんて…そんなことばかりしてると、山姥に食べられちゃうわよ」

こころ「木琴の一種ですね」

にこママ「それはマリンバ」

にこ「ピッコロ大魔王の封印に成功した試しがないあの欠陥技ね」

にこママ「それは魔封波」

ここあ「カブトムシより大きいの!おきなわにしかいないんだって。ぜつめつしちゃやだよー><」

にこママ「それはヤンバルテナガコガネ」

にこ「山姥なんて今時いないでしょ。私がついてるから大丈夫よ」

希「お母さんが注意しても三人は相変わらず、山姥のことなんて気にせず遊び歩いてたん。そんなある日…」
25: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 06:08:42.68 ID:6CuZNlvHK.net
海未「そこの子供。どこへ行くのですか?」

にこ「誰が子供よ!」

希「大きなひょうたんを持った山姥が、三姉妹の前に現れたん」

ここあ「あのね、ヤンバルテナガコガネをさがしにいくの!」

海未「ヤンバルテナガコガネですか…日本最大の甲虫と言われていますね」

ここあ「うん!カブトムシよりおっきいんだよ。すごいでしょ?」

こころ「でもヤンバルテナガコガネは沖縄にしかいないんですよ。私たちだけで沖縄へは行けませんし…」

海未「ならば、私が沖縄へ連れて行ってあげましょうか?」

ここあ「ほんとー?いきたい!」

にこ「ちょ、ちょっと。ここあ…あいつ怪しいわよ。ツノが生えてるし」ヒソヒソ

ここあ「えー?でもおきなわ、いけるんだよ?><」

こころ「本当に沖縄へ連れて行ってくださるんですか?」

海未「ええ。相撲で私に勝てば、沖縄へ連れて行ってあげますよ」ニヤリ

にこ「な、なにそれ?勝てるわけないでしょ!」

ここあ「よーし。ここあ、まけないよ!」

にこ「だ、ダメよ。ここあ」ギュ

ここあ「なんでー?><」

にこ(きっと山姥は怪力で私たちを沖縄まで投げ飛ばすつもりなんだわ。それじゃ生きてはたどり着けないし)

にこ「私たちお腹が空いてるから力が出ないのよ。悪いけど相撲はやめておくわ」

海未「そうですか…ならば、まずは空腹を満たすことです」

にこ「えっ」

希「そう言って山姥が大きなひょうたんのフタを取り、ひょうたんの口を三姉妹に向けると…」

ビュォォォ…

にこ「どわぁ!?」
こころ「きゃ><」
ここあ「わぁー!?」

希「なんと、三姉妹はまとめてひょうたんの中に吸い込まれちゃったん」
26: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 06:11:51.17 ID:6CuZNlvHK.net
にこ「はっ!?…こ、ここは…?」

ここあ「なに?おねえちゃん」ギュ

にこ「いや、ここあじゃなくて…」

こころ「あっ。あの人もいます…」

海未「フフフ。ここはひょうたんの中です。…さ、行きましょうか」

にこ「どこへ行くっていうのよ?」

ここあ「おきなわー?」ワクワク

海未「まずは、あなた方の空腹を満たす必要があります。…あの木がいいですね。ついて来てください」

こころ「お姉さま…」

にこ「大丈夫よ。私が二人を食べさせたりしないから」ギュ

ここあ「ぶどう!」

海未「ええ。ちょうど食べ頃ですね。にこ、ぶどうをひと房取ってください」

にこ「大丈夫なの…?」

海未「当たり前です。心配しなくても毒などありませんよ」

希「にこっちがぶどうを採り、三姉妹は警戒しながらも分け合って食べたん」

海未「次は向こうです。ついて来てください」

にこ「あれは…栗の木ね」

海未「ええ。良質のハチミツが採れ、また栗の実も楽しめるお得な木です」

ここあ「大きなくりの、木の下でー♪」

こころ「栗拾いに来たんですか?」

海未「ええ。できるだけたくさん採りましょう」

希「三姉妹に栗拾いをさせている間、山姥はおそろしい顔で黙々と包丁を研ぐ…」

にこ(生きた心地がしないわ…でも、ひょうたんから脱出する方法なんてわからないし)

ここあ「いっぱいとれたよー♪」

海未「フフフ…では早速」シャキン

にこ「そ、そんな刃物で何をする気!?」

海未「栗の皮剥きに決まってるじゃないですか。あなた方は水でも汲んできてください」

こころ「はあ。わかりました…」
27: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 06:13:29.49 ID:6CuZNlvHK.net
バシャ

こころ「お水は何に使うんでしょう?」

にこ「栗を茹でるんじゃない?」

ここあ「ここあも、おてつだいする!」

海未「ダメですよ。刃物は危ないですから…歌でも歌って待っててください」

ここあ「はーい…」

ここあ「みやじまさんの、かんぬしがー♪」

こころ「どうしてカープなんですか?」

ここあ「あのね、ひろしまには、くりっていうピッチャーがいるでしょ?」

にこ「ああ、九里亜蓮ね」

ここあ「あと、むかしは、くりはらせんしゅもいたっておかあさんがゆってた!」

海未「栗原ですか。もう何だか懐かしいですね…」

こころ「おみくじひいてー♪」
ここあ「わっしょいわっしょい!」

海未「できましたよ。さ、食べてください」

ここあ「わあー!おいしそう♪」

にこ「栗おこわね」

ここあ「ここあ?」

こころ「おこわ。もち米のごはんです」

にこころあ「いただきます♪」

ここあ「おいしい♪」モグモグ

こころ「あの、あなたは食べないんですか…?」

海未「私は結構ですよ。フフフ…」

にこ(やっぱり私たちを太らせて食べる気…?)ヒヤアセ

希「それでも食欲には勝てない三姉妹はお腹いっぱい食べた。すると…」

こころ「…」ウトウト

ここあ「…」スー

にこ「こころ、ここあ?…あ、あんた。まさか何か変な薬でも…」

海未「私は何もしていませんよ。フフフ…」

にこ「だ、ダメ…私も…眠い…」

にこころあ「…」Zzz
28: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 06:14:41.04 ID:6CuZNlvHK.net
希「気がつくと三姉妹は古いお堂の前で寝てたんやって」

絵里「よくわからない話ね…山姥は結局何がしたかったのかしら?」

にこ「相撲ってのがポイントね。寝ちゃったから相撲をとれなくて助かった…とかそんな話じゃないの?」

希「まあ、結果的に山姥は三姉妹に山の幸をお腹いっぱいごちそうしてくれたいい人みたいになってるね」

絵里「そういえばドラクエか何かで山小屋に住んでる怖そうに見えて実はただのいい人だったお婆さんとか居たわね」

にこ「まあ、山姥に人が襲われたり殺されるような描写は無いわけだから、別に悪い妖怪じゃなかったってこともあり得るのかしら…」

絵里「きっとそうよ。山姥の正体は、ただの親切なお婆さんだったのね♪」

にこ「ぶどうはともかく、栗が落ちてるなら秋の話?」

希「ひょうたんの中の空間やから、ひょうたんが収穫された秋のままずっと季節が変わらない世界…ってこともあり得るんやない?」

絵里「なるほど。それだとより不思議な感じがするわね」

【八月八日・東京】

穂乃果(合宿、楽しかったけど…なんだか、あっという間に終わっちゃった)

雪穂「ふーん。親孝行の日ねえ…」

穂乃果「そうだよ。今日は一日、お父さんとお母さんの手伝いをしよう!」

雪穂「まあ、いいけど…」

穂乃果「お母さん!今日は私たちが店番するよ!」

ほの母「え?…いや、別にいいわよ。それより夏休みの宿題、まだ全然やってないんでしょ?」

穂乃果「ぎくっ」

ほの母「じゃあ、穂乃果は宿題が全部終わったら、手伝ってちょうだい」

穂乃果「えー!?><」

ほの母「えー!?じゃないわよ。当たり前でしょ。穂乃果に今お店を手伝わせたら、今度は穂乃果の宿題をことりちゃんが手伝うことになるじゃない」

穂乃果(うぅ…何も言い返せない)ガクッ

雪穂「お姉ちゃんに親孝行は無理みたいだね」クシシ

ほの母「ふふふ。いいのよ。穂乃果には、もう充分してもらったから…」

【西木野邸】

真姫ママ「μ'sのおかげで、私たちの母校がなくならなくて済むんだから…それって最高の親孝行だわ♪」

真姫「ママ…でも、まだ完全に廃校の可能性がなくなったわけじゃ…」

真姫ママ「あら。真姫ちゃんはまだ始めて三ヶ月でしょう?高校生活はあと二年半以上もあるんだから、きっと大丈夫よ♪」

真姫(よかった。辞めなくて…)
29: 名無しで叶える物語 2017/08/08(火) 06:15:39.38 ID:6CuZNlvHK.net
【東條家】

希(アイスランドのおみやげ…実家に送ろう)

希「うん。今日…いや、時差があるから向こうでは昨日出発したんよ。…そう、アイスランドの夏は白夜で──」

希(親孝行は、なかなか一日ではできないけど…)

希(八月八日は、笑いの日。ウチらμ'sが頑張って、遠くの家族も笑顔になってくれれば…それが一番かな?)



おわり
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『ことり「八月八日は親k」花陽「大変ですっ!」にこ「西木野、部活やめるってよ」希「!?」』へのコメント

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