海未「犯人は…………」

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海未-アイキャッチ14
2: 絵里 2017/08/07(月) 23:29:45.58
3月3日

海未「卒業旅行、ですか」

穂乃果「うん!絵里ちゃんたち三年生が卒業しちゃうし、最後に旅行しようよ!」

凛「賛成にゃー!」

真姫「そういえばちょうど南の島に新しい別荘が建ったわ。常夏よ」

穂乃果「おお!すごい!」

真姫「そこに行きましょう」

凛「あれぇ~真姫ちゃんノリノリだにゃ~」

真姫「べっ!!別にそんなことないんだから!」

元スレ: 海未「犯人は…………」

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3: 絵里 2017/08/07(月) 23:30:48.44
ことり「三年生よんでくるねー」タタッ

海未「南の島…ですか」

海未(山ありますかね…)



3月9日  朝8:00

絵里「今日は何で行くの?」

真姫「フェリーよ」

にこ「むむむ…」

希「にこっちはフェリー乗ったことあるん?」
4: 絵里 2017/08/07(月) 23:31:37.00
にこ「あ、あったりまえでしょー!いつもグリーン車よ」

希「…」

ことり「ごめーーん枕忘れて戻ってたぁ」タッタッタッ

海未「これで全員揃いましたね、ところでどうやってフェリー乗り場まで行くのですか?」

真姫「あと少しでリムジンが迎えに来るわ」

にこ「と、当然にこのリムジンもグリーン車よ…」

花陽「にこちゃんグリーン車って…」

希「しーっ。」
5: 絵里 2017/08/07(月) 23:32:20.88
8:30  フェリー乗り場

真姫「さ、乗りましょ」

穂乃果「おお!すごい!」

絵里「豪華な卒業旅行ねー」

真姫「船酔いする人いない?今のうちに酔い止薬渡しとくわよ」

にこ「ふん、にこは乗りなれてるからいらないわ!」

ことり「うーん私はもらっとこうかな…」

真姫「いいわよ」

穂乃果「よーーし、出発しよー!」
6: 絵里 2017/08/07(月) 23:32:43.17
フェリーにて

真姫「……」

絵里「……」

希「……」

にこ「うっぷ……おえ…」

真姫「だから言ったじゃない」

花陽「あ、あとちょっとだからね…」

希「なーな真姫ちゃん。どんな島なん?」

真姫「無人島よ。まあ食べ物は事前に送っておいたし生活するには困らないけどね」

絵里「誰の土地なの?」
7: 絵里 2017/08/07(月) 23:33:11.92
真姫「パパが最近休暇に行きたいからって買ったのよ」

凛「島を買うなんてすごいにゃー!」

にこ「ふん、無人島の1つや2つ…うっ!おえぇ…」

花陽「にこちゃん!ちょ、袋!ダレカタスケテェ!」

海未「そういえば私も荷物を先に送らせてもらったんですよ」

穂乃果「え?そうなの?」

海未「山登りに使う荷物を事前に真姫に頼んで送ってもらいました」

凛・希「」ピクッ
8: 絵里 2017/08/07(月) 23:33:32.11
ことり「まぁ今日は合宿じゃないんだしぃ…」

海未「えぇ、だからレジャーとしてです」

凛・希「……」



12:30  島

穂乃果「おおー!夏だぁーー!」

真姫「別荘に案内するわ」

別荘にて

真姫「部屋割を書いた紙と鍵は渡すわね。鍵は1つしかないから無くしちゃダメよ。あとマスターキーが一個フロントにあるけどもし鍵をなくしたときのためだから動かさないようにね」
9: 絵里 2017/08/07(月) 23:35:04.54
真姫「これが見取り図よ」

 3階「絵里」「希」「にこ」
 2階「海未」「穂乃果」「ことり」「凛」「花陽」「真姫」

 1階 キッチン、ダイニング等


真姫「二階に客室が六部屋しかなかったから三年生は三階にしたわ」

にこ「三階には三部屋しかないの?」

真姫「同じで六部屋あるけど空室よ」

海未「客室が十二部屋あるということですね」
10: 絵里 2017/08/07(月) 23:36:00.66
真姫「ベランダにはでれるけど柵はそこまで高くないから落ちないようにしてよね」

穂乃果「はーーい!」

希「ほな、荷物おいたら遊びに行こか」

海未「はい!行きましょう」ガシッ

凛・希「」ズルズルズル

花陽「凛ちゃん…」

絵里「連れてかれちゃったわね」クスッ
11: 絵里 2017/08/07(月) 23:37:16.34
穂乃果「海ちゃんたちが帰ってくるまでにバーベキューの準備してあげようよ!」








森の中

海未「………」

希「なー海未ちゃん…道に迷ったんちゃうのー…」

海未「そ、そんなことありませんよ!」

凛「もう無理だにゃ…誰か助けてー…」

海未「無人島なので自然のままですからね…木々が生い茂って森林浴にはもってこいですね」
12: 絵里 2017/08/07(月) 23:38:43.03
希「薄暗くて気味悪いやん…」

海未「しかしこうも鬱蒼と生い茂った森の中を歩くのは私の求む登山ではありませんね」

凛「連れ回しといて散々だにゃー…」

海未「安心してください。迷わないようにガムを等間隔で木につけてきてますから」

凛「なんか汚いにゃー…」

カラス「カーカー」パクッ

希「?」

バサバサバサ

希「なあなあ」
13: 絵里 2017/08/07(月) 23:40:47.51
海未「なんですか」

希「さっきのカラスガム咥えてったで」

海未「」

凛「ほんとに遭難…」

希「あれ?煙たっとるよ」

海未「ここは無人島ですから山火事でなければ穂乃果たちですね」

凛「じゃああの煙に向かってったら帰れるんじゃない?」

希「せやなー。けど煙が見えんくなったらまた迷うしそもそもまっすぐ歩くのって難しいやん」
14: 絵里 2017/08/07(月) 23:41:21.31
海未「そうですねぇ」

海未「コンパスを使いますか」

凛・希「持ってたんなら最初から使えや!!!」


17:00  別荘

凛「もー散々だったにゃー」

希「普通の登山かと思えばまるでアマゾンの密林や」

絵里「ハラショー…」

海未「まあまあ、リリホワは迷っても帰ってこられるってことが証明できたじゃないですか」

凛「そんなの証明しなくていいよー」
15: 絵里 2017/08/07(月) 23:41:52.72
希「蚊に刺されてもうたよ」ポリポリ

真姫「ここらへんに生息している生物はまだよくわかってないからあんまり奥へはいっちゃだめよ」

海未「では明日は向こうの山から…」

凛・希「行きません!」

穂乃果「まぁ海未ちゃん、明日は海水浴にしよー!」

海未「そ、そうですか…」

真姫「ちょっと私出てくるわ」

絵里「どこにいくの?」

真姫「サプライズゲストを連れてくるのよ」フフフ
16: 絵里 2017/08/07(月) 23:42:39.58
ことり「?」

絵里「なんか嫌な予感が…」

ガチャ

みんな「!?」

亜里沙「μ'sの皆さんこんにちわ!」

雪穂「お姉ちゃんちゃんとしてるー?」

真姫「今日のフェリーの最終便で来てもらったわ」

絵里「なんで亜里沙がきてるのよ!」

穂乃果「そーだよ雪穂!」

真姫「卒業旅行だったらどうしても着いていきたいって言われちゃってね」
17: 絵里 2017/08/07(月) 23:43:36.29
亜里沙「亜里沙こっそり準備してたんだよ」

絵里「全然気が付かなかった…」

雪穂「旅行に必要なもの買い出しに行ってたんだよ二人で」

穂乃果「全然気が付かなかった…」

真姫「ま、そんなわけだから残り二日一緒に遊んであげましょ」

亜里沙「やった!海未さん!」ギュ

海未「おわっ!」

希「賑やかな方が楽しいやん」

絵里「そうね」クスクス
18: 絵里 2017/08/07(月) 23:44:57.19
ーーーーーーーー

ーーーー

ーー


翌日9:00

絵里「んん…お祖母様…」

絵里「…ん?」

絵里「まだ9時か…もう一眠り…」ムニャ

絵里「!!」ガバッ

絵里「もう9時なの…確か朝食準備は8時半だったわ」ドタバタ
19: 絵里 2017/08/07(月) 23:45:24.04
リビング

絵里「おはよー…」

海未「絵里、おはようございます」ジュージュー

絵里「何を作ってるの?」

海未「スクランブルエッグでも作ろうかと思いまして」

絵里「朝食準備30分遅れちゃってごめんなさいね…」

海未「いえ、構いませんよ。部活の合宿ではありませんから」

ことり「3年生はゆっくりしてて~」
20: 絵里 2017/08/07(月) 23:45:49.90
絵里「ありがとう二人共…他のみんなは?」

海未「希は汗をかいたといってシャワーを浴びています。花陽は納屋にあるお米を取りに行ってくれていて真姫は日課の朝読書をしているそうです」

ことり「他はまだ寝てるよ」

絵里「おバカ三人組と妹ちゃん組は寝てるってわけね」

海未「まぁ今回は旅行みたいなもんですからもう少しゆっくりさせてあげましょうか」

ガチャ

雪穂「おはよー…」

亜里沙「……」zzz

ことり「立ちながら寝てる…」
21: 絵里 2017/08/07(月) 23:47:18.58
海未「クスッ 雪穂、ボタン掛け違えてますよ」

雪穂「んー…?」

雪穂「!!!」

雪穂「」ドタドタ バタン

絵里「穂乃果そっくりね」クスクス
22: 絵里 2017/08/07(月) 23:47:59.19
ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


9:40 ダイニング

絵里「そろそろ10時になるわ。朝食もできたしいい加減起こしましょ」

海未「そうですね」ガタッ

絵里「私も行くわ」

ことり「私たちは食器用意しとくね」

海未「ええ、お願いします」
23: 絵里 2017/08/07(月) 23:48:54.27
9:45 二階(海未) 三階(絵里)

海未「穂乃果ー!凛ー!朝ですよ!」

絵里「にこー!もう起きなさいよー!」

穂乃果「!!!!」ドアガチャ

穂乃果「ごめん海未ちゃん!!すぐ支度して練習行くから怒らないでー!!!」

海未「いえ、今日は部活の合宿ではないですから…」

穂乃果「あ」

海未「どんだけトラウマなんですか練習…」

凛「おはよー…」ボーッ

海未「おはようございます」
24: 絵里 2017/08/07(月) 23:49:40.07
トコトコトコ

海未「?…絵里、にこはおきましたか?」

絵里「それが何回も呼んでるけど起きてくれないのよ…まあ夜遅かったし疲れてるのかしら」

海未「…え?」

凛「でも三階にいる絵里ちゃんの声二階の凛の部屋まで聞こえたよー?」

穂乃果「それで起きないってちょっと…」

絵里「まぁ音楽聞きながら寝ちゃったのかもしれないでしょ、もう少しあとでも…」

海未「いえ、おかしいですよ。外部の音が聞こえないくらいの音量で寝ますかね」
25: 絵里 2017/08/07(月) 23:50:53.35
海未「きっとにこに何かあったんです、起こしに行きましょう」タタタ

三階 海未 絵里 凛 穂乃果

海未「絵里、鍵はかかってましたか?」

絵里「ええ、しっかりと」

海未「にこ!にこ!起きてください!大丈夫ですか!?」ドンドンドン

ガチャ

海未「?」

真姫「なによ…騒がしいわね」

にこの横の部屋から真姫が顔を出した
26: 絵里 2017/08/07(月) 23:51:37.27
海未「真姫!一体何を?」

真姫「ここ図書室なのよ」

海未「ああ、本を読んでいたのですね…」

真姫「にこちゃんおきないの?さっきから騒がしいけど」

海未「ええ、何かあったんじゃないでしょうか」

希「どうしたんー?」

髪が濡れたままの希がタオルを首にかけ階段を登ってきた

海未「にこが…にこが呼んでも起きてこないんです!」
27: 絵里 2017/08/07(月) 23:52:27.14
希「鍵しまっとん?」

海未「ええ」

希「ほならウチの部屋からベランダ出て部屋見てみよか」ガチャ

海未「そうですね…!」

ベランダ

海未「ベランダは部屋関係なくフロアで一つ繋がってるわけですね」

希「せや、だからカーテンしまってなければ見えるはずや」

希「!!」

希「半開きやからようわからんけどにこっち床で寝てんとちゃう?」
28: 絵里 2017/08/07(月) 23:53:04.50
絵里「疲れて床で寝ちゃったとか?」

海未「…倒れてしまったのかもしれません…真姫!そういえばマスターキーがあったはずです!あれで入りましょう!」

真姫「わ、わかったわ!」
29: 絵里 2017/08/07(月) 23:54:15.23
一階リビング

ダダダダ

ことり「わお、そんな焦らなくてもいいよー?」

海未「にこに…!にこに何かあったようなんです!」

ことり「え…?」

真姫「マスターキー持ったわ!」

絵里「いきましょ!」

ダダダダ

亜里沙「なんかただ事じゃないような…」
30: 絵里 2017/08/07(月) 23:54:51.59
三階

真姫「にこちゃん…」ガチャ


真姫「!!!」

絵里「!!!」

海未「!!!」

凛「きゃーーーーーー!!!!!」

穂乃果「うっ…おえっ…」


そこには首と体が分けられた遺体が転がっていた。部屋は荒らされた様子もなくにこの首はどこか悲しそうな表情で転がっていた
床には血が流れ出しており入るのがはばかられた
31: 絵里 2017/08/07(月) 23:55:20.13
ことり「どうしたの?」タタタ

海未「来てはいけません!!亜里沙と雪歩を下で足止めしててください」

ことり「え…」

海未「にこが殺されています」

ことり「!!!」

海未「み、皆さん一階リビングに集まりましょう…」

真姫「…………」

絵里「ま、真姫、立てる?」

真姫「………」フラフラ

希「ウチに捕まって、ほら」
34: 絵里 2017/08/07(月) 23:57:12.24
海未「穂乃果、凛、立てますか?」

凛「なんで…?なんでにこちゃん……」

穂乃果「うっ、気持ち悪い…」

海未「ゆっくり下に行きましょう…」



10:30

海未「…みんな落ち着いたと思うので…話さなければならないことがあります」
35: 絵里 2017/08/07(月) 23:58:27.58
亜里沙「…」

雪歩「…」

凛「ひぐっ………ぐすっ」

花陽「凛ちゃん…」

海未「にこが…誰かに殺されています」

花陽「えええっ!?!?」

亜里沙「に!にこさん…」

雪歩「!?」

ことり「…」

海未「首と体を切り離され、亡くなってます」
36: 絵里 2017/08/07(月) 23:59:08.03
穂乃果「ゲロロロロ…」

真姫「その…にこちゃんの部屋の鍵は…?」

海未「部屋の中のデスクの上に ありました…それで私達はマスターキーで開けたわけなんですが…」

絵里「それじゃあ…」

希「にこっちの部屋は密室状態だったわけやな…」

海未「ショックは大きいと思いますが…皆さん聞いてください」

海未「穂乃果、大丈夫ですか?」

穂乃果「大丈夫だよ…海未ちゃんの考え聞かせて」

海未「この島は無人島で私達11人しかいません。部屋の鍵は中にありベランダに行ける窓にも鍵がしまってました。やはりにこを殺した犯人は…」

海未「私達の中にいます」
37: 絵里 2017/08/07(月) 23:59:47.15
穂乃果「……」

絵里「で、でも例えば悪質なファンとかがやったかもしれないわ!!」

海未「この旅行のことは私達と私達の両親くらいしか知り得ませんし外部犯なら窓を割れば入れますが部屋は荒らされていませんし…
ただ、内部犯ならマスターキーで入ってマスターキーで締めて出られます…」

絵里「!!!」

凛「…ちゃんだ…」

絵里「?」

希「どしたん?」

凛「真姫ちゃんが犯人だよ!!」
38: 絵里 2017/08/08(火) 00:00:49.31
真姫「な、なんでそうなるのよ!!」

凛「だってにこちゃん起こしにいったとき横の部屋から出てきたし…この別荘は真姫ちゃんの別荘だもん!マスターキーの場所とか…」

海未「待ってください!マスターキーの場所はあとからきた亜里沙と雪穂以外は場所を真姫から聞いたじゃないですか!」

凛「そうか…」

海未「それににこがいつ殺されたか分からない限り横の部屋にいただけの真姫が犯人とは言い切れません」

絵里「そうよ、近いからって犯人なら三階に部屋のある私や希、亜里沙と雪穂もよ!」
39: 絵里 2017/08/08(火) 00:01:59.80
希「理由もなく疑ったらアカンよ凛ちゃん」

凛「うん…ごめんなさい真姫ちゃん…」

真姫「別にいいわよ…」

穂乃果「あの…警察とか呼ばないと」

海未「!!そうだ警察です!」

絵里「衝撃すぎてすっかり忘れてたわ…」

真姫「フロントに電話があるわ」タタタ

フロント

真姫「おかしい…」

絵里「電話線切られてるようね…」
40: 絵里 2017/08/08(火) 00:02:25.41
穂乃果「携帯は?」

真姫「圏外よこんなとこ」

絵里「それじゃあ…」

真姫「閉じ込められたってわけね…」

絵里「……」




11:30 全員がリビングに集合

絵里「さっきも言ったとおり私達は島に閉じ込められたわ。そしてフェリーの迎えは二日後よ」
41: 絵里 2017/08/08(火) 00:02:49.84
絵里「…それと、おそらく殺人はまだ続くと思う」

みんな「!?」

穂乃果「それって…」

絵里「犯人は部屋を密室にして犯人特的できなくし、島にも閉じ込めた…動機はわからないけどにこを殺したいだけなら密室はともかく島に閉じ込める理由はないわ」

海未「そうなってくると犯人を探すより身を守る方法を考えなければならないと思うんです」

ことり「あのー…」

海未「? どうしました?」

ことり「ことりは海未ちゃんたちみたいに頭よくないからどうしていいかわかんないけど…部屋に閉じこもっていいかな…?」
42: 絵里 2017/08/08(火) 00:04:11.97
絵里「そうするとなるとマスターキーをどうにかしないといけないわね…」

海未「処分しますか?」

絵里「言いたくないけど…そのまた何かあったときは…」

海未「ドアを壊させてもらうしかないでしょうね…」

真姫「私は構わないわ。」

海未「ではマスターキーを処分しましょう。ペンチかなにかで変形させてしまえば大丈夫でしょう」


こうしてマスターキーを処分した

各々は部屋に戻ることにした。
43: 絵里 2017/08/08(火) 00:05:32.04
絵里の部屋


絵里(……一人ずつ考えてみましょう)

絵里(まず希…希は朝シャワーを浴びていた…にこの死体の状況からかなりの返り血を浴びたはず…シャワーで流してきたという可能性もある…)

絵里(いや、しかしにこがいつ死んだかわからない以上誰にでもできたとしか…)


コンコンコン

絵里「はい、何かしら」

海未「私です、真姫もいます」

ガチャ

絵里「どうしたの?」
44: 絵里 2017/08/08(火) 00:05:54.83
海未「別荘とそのまわりをすこし散策しようかと思いまして」

絵里「なるほど…証拠が残ってるかもしれないわね」

真姫「穂乃果と凛は精神的に疲れちゃってるし、ことりと花陽は元々気が小さいから…私達でやろうかなって…」

絵里「いいわよ」

海未「では私は二階を」

絵里「三階をみてくるわ」

真姫「じゃ、あたしは一階ね」
45: 絵里 2017/08/08(火) 00:06:37.77
ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

一階ロビー

真姫(にこちゃん……)

真姫(ちょっとしか見てないけど…にこちゃんの出血は完全に凝固していた…ってことは殺人が行われたのは朝じゃなくてもっと前…?……昨日の晩…)

真姫(そもそも首を切り落とすなんて人間の骨格、筋肉のつき方…筋など知らないとそう簡単にいくもんじゃない…)

真姫「はぁ…また私が疑われそうね…」
46: 絵里 2017/08/08(火) 00:07:06.26
三階 絵里

絵里(やっぱり情報がすくなすぎる……これが終わったら海未と真姫に提案してにこの部屋を調べるべきだと思う…)

絵里「!!!!」

絵里(今まで事件の異常性に気を取られてて気が付かなかったけど…人間の首ってそんな簡単に切れるかしら…)

絵里(魚を捌くときですらやり方知らないと上手くできない…このメンバーで唯一それができる可能性があるのは………)

絵里(…………だとしたら真姫をにこの部屋に入れていいものかしら…)

絵里(…………しかしチェーンソーとか使えば誰だって)


絵里「………………」

絵里「はー…疲れてるのね。いつ殺されたにしろチェーンソーなんか使えば音で気付くしそもそもそんなもの持ってきた人はいない。仮に電動の静かなやつがあったとしたところで別荘にあるならそれも真姫が怪しいって結論になるわ…」
47: 絵里 2017/08/08(火) 00:07:35.50
二階 海未

海未(希はなぜシャワーを浴びていたんでしょうか…部屋にエアコンがあるのに入れて寝なかったのでしょうか…それとも単に習慣なのか…)

海未「……わからない…」



二階 凛の部屋


花陽「凛ちゃん…大丈夫??」

凛「うん…凛は大丈夫だよ…」

花陽「大変なことになっちゃったね…」

凛「うん…凛このなかに犯人がいるなんて思いたくないよ…」
48: 絵里 2017/08/08(火) 00:08:10.33
花陽「私だって…」

凛「かよちんは凛が犯人かもしれないって思わないの?」

花陽「そんなこと思うわけないよ…凛ちゃんはそんなことできる人じゃないよ…」

凛「うん…でも凛はここにいる全員あんなことできる人だなんて思えないよ」

花陽「うん…そうだね…」

花陽「………」プルプルプル

凛「大丈夫だよ…かよちんは凛が守るよ!」

花陽「うん…ありがとう」クスッ
49: 絵里 2017/08/08(火) 00:08:56.19
ことりの部屋

ことり「スーッ、スーッ」

ガチャ……キィイイ……

ことり「スーッ、スーッ」


グイッ!!!

ことり「!!!!」

ことり「くっ、苦しい…」バタバタ

ことり「!!!」

ことり「そんな………なんで………」
50: 絵里 2017/08/08(火) 00:09:52.09
ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


一階ロビー

真姫「やっぱ都合よく証拠なんて出てくるもんでもないわねー…」

真姫「そもそも犯行現場を調べないと進まないと思うし…」

真姫「けどにこちゃんの密室はマスターキーで成り立つとして…凶器はどこへ行ったのかしら…」

真姫「ベランダから捨てちゃったとか…?中庭に…?」テクテク
53: 絵里 2017/08/08(火) 10:07:45.88
中庭

真姫「まぁ血だらけの凶器を普通に捨てるわけないか…」

真姫「!!!」

そこにはうつ伏せに倒れる海未の姿があった

真姫「海未!!大丈夫!?」

海未「ん……頭が…」

真姫「血が出てる、早く中に運ばないと…誰か…」

真姫「穂乃果ー!穂乃果ー!窓を開けて!」


ガラガラガラ

穂乃果「!!!」
54: 絵里 2017/08/08(火) 10:08:47.16
穂乃果「!!!」

真姫「海未が怪我してるの!」

穂乃果「わ、わかった!すぐそっち行くね!!!」
55: 絵里 2017/08/08(火) 10:10:18.50
13:00 一階ロビー

海未「いてて…」

海未が怪我をした騒ぎで全員が駆けつける…しかしことりの姿はない

真姫「どうしたの…海未?」

海未「二階のベランダを捜索してて…何か仕掛けでもないかと柵の外側を覗いてたら…誰かに押されました…」

みんな「!!!!!」

真姫「それじゃあ…」

海未「私を押した人物が犯人で間違いないと思います…」

穂乃果「海未ちゃん……」

絵里「ベランダはワンフロアで繋がってるから二階の誰かの部屋から犯人は入った…」
56: 絵里 2017/08/08(火) 10:11:16.82
穂乃果「えっ」

凛「……」

絵里「そして二階の客室は空室はない…」

花陽「それじゃあ…」

真姫「二階の客室にいた人が犯人…?」

凛「そんな!凛はかよちんといたもん!」

花陽「それはホントだよ!」

穂乃果「………共犯かもね」ボソッ

凛「なっ…!」
57: 絵里 2017/08/08(火) 10:11:51.34
凛「なっ…!」

花陽「ひどいよ穂乃果ちゃん!」グイッ

希「ちょっと、落ち着いて、穂乃果ちゃんも謝ったって」

穂乃果「穂乃果は一人でいたから」

凛「なら穂乃果ちゃんだよ!」

海未「あの………」

絵里「ん?」

海未「ベランダに私がいたことを知っている人は?…いたっ…」

穂乃果「穂乃果カーテン閉めてたから…」

凛「凛もカーテン閉めてたしかよちんと話してたよ」
58: 絵里 2017/08/08(火) 10:12:28.91
海未「私は自分の部屋からベランダにでて、部屋もロックしました」

花陽「私も部屋の鍵は閉めてきたよ」

真姫「ねぇ、ことりはなんでおりてこないのよ」

絵里「そうね…」

穂乃果「ことりちゃんパニックになると閉じこもっちゃうんだよ…昔から」

真姫(だから海未も穂乃果もことりがいなくても何も言わなかったのね)

海未「ことりは少しメンタルが弱いところがありますから…」

穂乃果「ことりちゃんにも聞いてみようよ…」

希「そうやね……みんなでいこ…」
59: 絵里 2017/08/08(火) 10:13:11.28
絵里「そういえば亜里沙と雪穂は?」

穂乃果「部屋に閉じこもってろって伝えてあるよ」

真姫「そうか…そもそも来るのが予定外だったから犯人の可能性は低いのね」

二階 ことり部屋前

絵里「……ことりー?」コンコンコン

シーーーン

穂乃果「………」ガクガク
60: 絵里 2017/08/08(火) 10:13:37.31
海未「大丈夫…落ち着いてください穂乃果」

海未「ことり…少し用があってきました…」コンコンコン

シーーーン

真姫「寝てるのかしら」ガチャ

真姫「!!!!」

ドアは開いていた

バタン!!!

絵里「真姫!なんで閉めるのよ!」

真姫「分からないの!?閉じこもりたいって言ってたことりがドアの鍵を閉めてないわけないじゃない!!」
61: 絵里 2017/08/08(火) 11:13:41.60
絵里「!!!」

真姫「つまりもう…!」

海未「………」

穂乃果「ことりちゃん……グスッ……ううっ…」

凛「ことりちゃん……」

希「…誰かが確かめてこなきゃ…」

海未「私いきますよ…」

真姫「海未…」

海未「幼馴染ですから…」

穂乃果「穂乃果は行けない…」
62: 絵里 2017/08/08(火) 11:15:33.65
海未「ええ、大丈夫ですよ、私が見てきますから…」

花陽(海未ちゃんって強いな…私なら同じことできるかな…もうダメかもしれない友達を確認するなんて…)

気が付けば花陽の目からは涙がこぼれていた…

凛「かよちん…」

花陽「ん、何でもないよ…ごめん…」

海未「…ことり」ガチャ………バタン

海未「ごめんなさい…」

そこには目が開かれ驚きと悲しさの表情をしたことりの遺体があった
63: 絵里 2017/08/08(火) 11:20:52.92
海未「…」ガチャ

穂乃果「ことりちゃんは…?」

海未「…………」

穂乃果「…っ」タッタッタッ

希「穂乃果ちゃん!」

海未「いえ、しばらく一人にしてあげましょう希」

希「うん…」

絵里「真姫、私達も確認してこなきゃ」

真姫「……そうね…」ガチャ
64: 絵里 2017/08/08(火) 11:21:54.71
絵里「ことり……」

真姫「ロープかなにかで首を絞められた跡があるわね…」

真姫「…出ましょう。私は海未の手当てをするわ」

絵里「…そうね」

一階ロビー

海未「…いてて…」

真姫「これでとりあえずは安静にしてることね…」

海未「真姫…ありがとうございます」

希「けどことりちゃんは何で犯人入れたんやろな」
65: 絵里 2017/08/08(火) 11:25:28.47
真姫「入れた?」

希「もうマスターキーあらへんし…ドアの鍵が閉まってなかったんやからことりちゃんが自発的に入れたんちゃうの?」

みんな「!!!」

海未「……そう考えていいと思います」

凛「じゃあことりちゃんは犯人じゃないと思って入れた…?」

海未「………そうなると私か穂乃果ですか」

絵里「………とにかく今日は部屋の鍵を閉めて、誰か来ても絶対に開けないこと。それからもし誰かに用があるときは二人以上で行きましょう」

海未「…そうしましょう」
66: 絵里 2017/08/08(火) 11:28:40.27
絵里「あと晩御飯だけど…食欲なくても食べておかないと…ほらいざ犯人と…ね?」

花陽「……」

海未「そうですね…」

真姫「晩御飯はみんなで作りましょう。18時にキッチンへ集合して。何かあったら大声を出すこと」

凛「うん……」

希「真姫ちゃん、図書室入ってもええ?」

真姫「? 構わないわよ」

希「なんかやってないと落ち着かんくてな」
67: 絵里 2017/08/08(火) 11:31:56.88
海未「私はすこし休ませてもらいますが…何かあったら遠慮なく起こしてください」

真姫「わかったわ」


こうして各々は部屋に戻った

絵里の部屋

絵里「ことりが殺され海未が襲われた…」

絵里(……しかし本当にことりが部屋を開けて招き入れたのかしら……殺されたのがことりが閉じこもって私達が捜索を始めてる間だとしたら…誰にでもできる犯行

しかし海未が二階のフロアにいる…
誰かがことりの部屋に入ったならば海未に見つかってしまうはず…それにことりが暴れた形跡がほとんどない…一体なぜ…)
68: 絵里 2017/08/08(火) 11:34:27.24
絵里「!!!!!!」

絵里(いる…!一人だけいる…!
二階のフロアを巡回する海未に見つからずなおかつことりの部屋にすんなり入り込み殺し…!
海未を突き落とすことができる人がただ一人だけいる…!)

絵里(しかしそれはいいとしてなぜ密室に…)

絵里「それに…動機も全然…」

絵里「亜里沙と雪穂…恐らくこの二人は殺されない…来ることがそもそも予定外だったし…」

絵里「はー…本当にあの子が犯人なのかしら…」
69: 絵里 2017/08/08(火) 11:39:44.00
図書室


希「………………」

希「もしこのことがホントなら……
今のメンバーに動機を予想するなんて不可能やん…!」ペラッ

希「ほんならウチらはこの島にきたらアカンかったんや………」

希「…………あんときウチが感じたあの妙な気持ちは……」

希「もう…」
70: 絵里 2017/08/08(火) 11:41:18.91
18:00 キッチン

真姫「まだ誰も来てないか…」


ガチャ

真姫「穂乃果…!」

穂乃果「海未ちゃんにドア越しだったけど場所と集合時間聞いたから…少し落ち着いたよ、迷惑掛けてごめんね」

真姫「気にしないで」
71: 絵里 2017/08/08(火) 11:42:56.60
ガチャ

希「穂乃果ちゃん!もう平気?」

穂乃果「うん、大丈夫!」

ガチャ

亜里沙「お待たせしました」

雪穂「お姉ちゃん…」

穂乃果「雪穂、心配しなくても大丈夫だよ」

ガチャ

凛「穂乃果ちゃん!」
72: 絵里 2017/08/08(火) 11:43:52.61
花陽「よかった、来てくれて」

穂乃果「うん、ごめんね」

ガチャ

絵里「あら、元気そうで良かったわ」

穂乃果「ことりちゃんを弔ってあげなきゃいけないと思うんだ…」

絵里「…そうね」
73: 絵里 2017/08/08(火) 11:45:41.07
18:30 リビング

真姫「海未疲れて寝込んでるのかしら」

絵里「…………万が一のこともあるし、そろそろ呼びに行ったほうが…」

真姫「そうね…」

絵里「私と真姫で行ってくるから、みんな待ってて」

凛「わかった…」
74: 絵里 2017/08/08(火) 14:25:44.49
二階 海未の部屋前

絵里「海未ー!」
コンコンコン

真姫「海未ー!起きて!」ガチャガチャ

真姫「鍵はかかってるわね…」

絵里「…………真姫、ドアを壊していいかしら?」

真姫「いいけど頑丈だしかなり時間かかるわよ?」

絵里「そうね…ベランダからガラスを割って鍵を開けて入りましょう」

真姫「わかったわ」
75: 絵里 2017/08/08(火) 14:27:55.38
ベランダ

ガラガラガラ

真姫「工具箱からハンマー持ってきたから」

絵里「ありがとう」

絵里「っ!」ガシャン

カチリ  ガラガラガラ

絵里「海未…」

特に何か起こった様子はなく海未は眠っている
76: 絵里 2017/08/08(火) 14:29:44.28
絵里「…海未って眠り深かったかしら…」

真姫「どんな深い人でもあれだけ呼んで起きないなんて…ガラスも割ってるし…」

真姫「脈取ってみるわ」スッ

真姫「!!!!」

絵里「なによ…」

真姫「冷たい…」

絵里「………」

真姫「脈は止まってるわ……」
77: 絵里 2017/08/08(火) 14:30:43.89
絵里「そんな………」

真姫「………………………そうか」

絵里「?」

真姫「ひょっとしたら海未が昼間転落したとき外傷性のクモ膜下出血を起こしたのかもしれないわ」

絵里「外傷性…」

真姫「脳内出血を起こしていてついに死んでしまった……部屋に鍵もかかってたしほかに襲われたような跡もないから…」

絵里「じゃあ事故死ってこと…?」

真姫「まあ突き落とされたせいで外傷性クモ膜下出血になったならそれは事故というか殺人だけど…」

絵里「……」

真姫「みんなに伝えなきゃ…」
78: 絵里 2017/08/08(火) 15:08:44.71
一階ロビー


穂乃果「海未ちゃん………」グスッ

絵里「ご飯できたわよ…」

穂乃果「いらない……」

希「食べへんともたんよ?」

穂乃果「もういい…みんな死んじゃうんだ」

絵里「!!」
79: 絵里 2017/08/08(火) 15:12:17.65
亜里沙「ひっ…」

真姫(この精神状態はマズイわね…みんながパニックに…)

希「みんな大丈夫や」

穂乃果「そんな根拠もないフォローもうたくさんだよ!!!」

希「…」

絵里「穂乃果…自暴自棄になる癖 はよくないわ…」

穂乃果「もう部屋戻る…」バタン

雪穂「お姉ちゃんが…すいません」
80: 絵里 2017/08/08(火) 15:13:17.42
希「大丈夫や。明日になればもう定期便がくるからそれでみんなで帰って…弔ってあげたらええんや」

絵里(そうだった…明日定期便がくる…もし犯人が全滅させる気なら今晩しかない…)

絵里「ねぇみんな…今日は全員で寝ない?」

真姫「そうね…それなら誰かが怪しい動きをしたらすぐにわかるし」

凛「うん…そうしよ…」

花陽「でもリビングのドアには鍵ついてないよね…」

真姫「どっちにしろ外部犯じゃなければこの中の誰かが犯人…だから鍵なんて意味ないわ…」

絵里(そうか…リビングにいないのはさっき閉じこもってしまった穂乃果と…)

絵里(死んでいった親友達…)
81: 絵里 2017/08/08(火) 15:15:47.15
絵里「そうね、リビングに鍵はないけど皆で寝ていれば襲ってくることはないと思うわ」

花陽「あ!そういえば真姫ちゃん…」

真姫「何?」

花陽「納屋に鎌とか鍬とか武器になりそうなのあったよね…?」

真姫「ああ…野菜もこの島で育ててるからね…」

花陽「あれ持ってきて武器にするとか…」

絵里「賛成だけど犯人側にも使えるってことになるわね」

凛「んー…やっぱり部屋にこもるのが一番だとおもうなぁ」

真姫「マスターキーはもう使えないしね」

希「せやな…そうするしかないんかなぁ」
82: 絵里 2017/08/08(火) 15:18:39.69
8:00  リビング

夕食を終えたメンバーは部屋へと戻ってゆく

希「えりち…」

絵里「ん?」

希「きぃつけてな」

絵里「希もね」

希「うん…それじゃあ…おやすみ」

絵里「うん…おやすみ」


花陽「凛ちゃん…」

凛「ん?」
83: 絵里 2017/08/08(火) 15:23:30.34
花陽「今日一緒に寝てくれる?」

凛「……ん、いいよ」

凛「かよちんは信用してるよ」

花陽「ありがとう…」



9:00  真姫の部屋

真姫「……………」
84: 絵里 2017/08/08(火) 15:25:11.26
真姫(花陽と凛が共犯じゃなければ…最も犯人に近いのは絵里…)

真姫(絵里なら体格的にことりやにこちゃんなら余裕で襲える…海未へは不意打ち…)

真姫(穂乃果はとても演技だとは思えない)

真姫(希は何を考えてるかわからない…)
85: 絵里 2017/08/08(火) 15:45:59.62
絵里の部屋

亜里沙「お姉ちゃんどうしたの?」

絵里「最初はμ'sのメンバーに対する何かが動機だと思ってたの」

亜里沙「うん」

絵里「けどもし明日の定期便がきたら犯人はどうなると思う?」

亜里沙「えっと…本土に帰るよね?」

絵里「ええ。そしたらこの事件は警察が捜索する。私達素人には見つけられない証拠も科学捜査でどんどん出てくるんじゃないかしら」

亜里沙「ハラショー…」

絵里「つまりもし犯人が逃げる、あるいは私達を全滅させるなら今晩なのよ」
86: 絵里 2017/08/08(火) 15:47:05.48
亜里沙「!!!」

絵里「だから亜里沙、あなたは私の妹。犯人じゃないことは分かるわ。一緒に今晩乗り切るのよ」

亜里沙「雪穂は…」

絵里「すごく申し訳ないけど100%信用はできないわ。逆を言えば穂乃果と雪穂が共犯の可能性だってあるのよ」

亜里沙「……………」

絵里「今はみんなを疑うしかできないけど…生きて帰ればまた……」

亜里沙「わかった…大丈夫!」

絵里「いい子ね…ありがとう」
87: 絵里 2017/08/08(火) 15:51:58.89
凛の部屋

凛「そういえばさ…希ちゃん図書室にいたよね」

花陽「ん?そうだっけ」

凛「うん……なにかヒントになるもの見つけたんじゃないかな」

花陽「どうして?」

凛「ただの思い違いかもしれないけど…それから思い詰めたような目をしてるときがあって…んーなんかムズムズするにゃ!聞きに行こうよ!」

花陽「え…うん。でももし犯人が希ちゃんだったら?」

凛「希ちゃんだって凛とかよちんが共犯だと思ってたら簡単にドア開けてくれないよきっと。だからドア越しに声かけてみて教えてくれるか聞きに行くんだよ」

花陽「それなら大丈夫だとおもう…」

凛「いってみよ!」
88: 絵里 2017/08/08(火) 15:53:34.69
希の部屋前

凛「希ちゃーん、凛とかよちんだにゃ、聞きたいことあるんだけどドア越しでいいから聞いてもいいー?」コンコンコン


シーーーン

花陽「部屋にいないのかな?」

凛「希ちゃーん!!」ドンドンドン

ガチャ 横の部屋から絵里が出てくる

絵里「希、返事しない?」

凛「絵里ちゃん!」

花陽「全然…音すらしないよ」
89: 絵里 2017/08/08(火) 15:55:22.78
絵里「おかしいわね…ほぼ同時に部屋に戻ったけどそれから一回も出て行っていないし誰も来てないと思うわよ?」

凛「…………」

花陽「…ベランダから見てみようよ」

ガラガラガラ

絵里「ん…光がさしてるからカーテン開いてるわね」

凛「!!!!」

花陽「!!!」


部屋の中では希が天井から首をつっていた。

絵里「の……ぞ……み………」
90: 絵里 2017/08/08(火) 15:57:25.83
部屋の中では希が天井から首をつっていた。

絵里「の……ぞ……み………」

凛「え、絵里ちゃんしっかりして!」

花陽「とにかく部屋に入らないと!」

絵里「…………真姫がくれたハンマーが机の上にあるからそれで開けましょ……」

花陽「絵里ちゃん…」
91: 絵里 2017/08/08(火) 16:00:48.73
22:00 一回リビング 全員


穂乃果「そっか…希ちゃんも…」

絵里「希…………」

真姫「…希の机の上に遺書があったわよ」

絵里「!!!!」

凛「遺書って…」

花陽「希ちゃんは自殺なの!?」

真姫「そうね…遺書には先に逝かせてもらいます。としか書いてないわ」
92: 絵里 2017/08/08(火) 16:06:12.41
絵里「希……なにも死ぬことないじゃない…………」

穂乃果「……元気そうだったけど希ちゃんも精神的にきてたんだ…」

穂乃果「どうせ明日になれば終わるんだよ…殺人も」

穂乃果「穂乃果もう戻るね…」バタン

絵里「私も戻るわ…」バタン

雪穂「私も…」

亜里沙「お姉ちゃん…」バタン

凛「真姫ちゃん…かよちん…部屋戻ろっか」

真姫・花陽「うん…」
93: 絵里 2017/08/08(火) 16:10:33.04
午前2:00

亜里沙「スーッ、スーッ」

絵里(希は本当に自殺なのかしら…)

絵里(ことりが殺され、海未が突き落とされたときの犯人を状況から判断したらどうしても○○になるけど…そうすると共犯者がいなければ希は完璧に自殺ってことになる…)

絵里(希が犯人で自殺したとはとても考えられない…第一これから自殺しようって思ってて晩御飯食べるかしら…となると殺されたか衝動的な自殺…けど殺されたなら自殺に偽装する意味は?)

絵里(…それに結局にこが殺されたときなぜ密室にしたのかの意味が全然…」

絵里「!!!!!!!」

絵里(そうか………密室にした理由は●●を手に入れるため…!!だとしたらあの●●はすり替えられて…!)

絵里「………」チラッ
94: 絵里 2017/08/08(火) 16:12:17.54
亜里沙「スーッ、スーッ」

絵里「亜里沙…」

ーーーーー

ーーー





絵里「………」ガチャ………パタン
95: 絵里 2017/08/08(火) 16:17:01.61
絵里(暗闇が怖いとか言ってられないわね…もしこの推理が当たってたら一気に真相に近づける…!)

一回ロビー 受付

絵里「スマホのライトしかないか…」カチリ

絵里「……やっぱり一つない……なければならないはずなのに…これでにこの部屋に行って確かめれば…!」
ザクッ!!!
絵里「うがっ…!?」

絵里(焼けるように熱い…肩に…鎌…?)

絵里「くっ…!」

絵里「あなた…なんで生きてるのよ…」

???「フッ…」

ザクッ!!!!!
96: 絵里 2017/08/08(火) 16:20:23.65
7:00

凛「結局あんまり眠れなかったね……」

花陽「そうだね…」

凛「みんなの安否も気になるし…起きよっか」

花陽「うん…」

一階ロビー

凛「まだ誰もいないのかな~」

花陽「ねぇあれ…」

凛「足…誰か倒れてる…?」
97: 絵里 2017/08/08(火) 16:23:09.93
花陽「!!!!!!」

凛「絵里ちゃん…!!」

絵里の額はパックリ割れ事切れていた

凛「そんな…いざ犯人がわかったとき一番頼りになりそうな絵里ちゃんまで…」

花陽「けっ、けどなんでこんなとこで…」

凛「と、とりあえずみんなに伝えなきゃ!」ダダダ

凛(二階で生きてる人は穂乃果ちゃんと真姫ちゃん…)

凛「穂乃果ちゃん!!!真姫ちゃん!!!」ドンドンドン
98: 絵里 2017/08/08(火) 16:31:13.42
凛「!!!」ガチャ

穂乃果の部屋は開いていた

ところが中には誰もいない。争った形跡もない

凛「と、トイレかな」

花陽「トイレは客室の中にもあるし…シャワーとか?」

凛「鍵開けてくかなぁ…」

花陽「えっ!」ガチャ………

花陽「真姫ちゃんの部屋も空いてる…」

しかし中は穂乃果と同じ状況である

凛「と、とりあえずもう三階へいこ!」タッタッタッ
99: 絵里 2017/08/08(火) 16:35:02.46
凛「!!!!」

凛「絵里ちゃんの部屋のドアが開いてる…!」

花陽(たしか亜里沙ちゃんと寝てたはず…)

凛「!!!!!」

凛「この服…亜里沙ちゃんのだ…」

そこには首のない死体がころがっていた。

凛「………部屋の中に頭は見当たらないけど…」

花陽「……犯人狂ってるよっ!」

凛「そうだ…雪穂ちゃんも!」
100: 絵里 2017/08/08(火) 16:38:48.80
凛「!!!」ガチャ………

凛「なんでみんな空いてるんだ……」

雪穂はバラバラにされ、頭を生前体だったモノのうえにおかれていた

凛「………全滅だ…」

トッ…トッ…トッ…トッ…

凛「!!」

花陽「だれか…上がってくる…」

凛・花陽「!!!!!」

凛「真姫ちゃん…」

そこにたっていたのは真姫だった
101: 絵里 2017/08/08(火) 16:41:54.13
真姫「二人共…」

花陽「きゃあ!!」

凛「真姫ちゃん…背中に鎌が…」

真姫「は…やく…逃げなさい…」

凛「一体何が…」

真姫「私にかまってないで…はやく!!!」ドン

花陽「真姫ちゃん…」

花陽はμ'sに入るときに背中を押してくれた真姫を思い出していた

真姫「ほら、私は大丈夫だから…」
102: 絵里 2017/08/08(火) 16:43:43.96
花陽「………ごめんっ」

凛「かよちん!!!早く行くよ!!」ダッダッダ

真姫「………」バタ

一階ロビー

凛「ハァハァ…ねぇ聞いてかよちん…」

花陽「…?」

凛「これでもう…真姫ちゃんを除けば生きてる可能性があるのは穂乃果ちゃんだけだよね…?」

花陽「ハッ!!」

花陽(そんな…穂乃果ちゃん…??あれも演技だったっていうの……?)

凛「凛の考え聞いてくれる…?」
104: 絵里 2017/08/08(火) 18:37:01.03
花陽「うん…」

凛「犯人はね…」

???「犯人は………」トコ…トコ…

凛「!!!!」

花陽「!!!!」

海未「犯人は…………………………………私ですよ………」

花陽「ええ!?」

凛「やっぱり…」

花陽「なんで……死んじゃったんじゃないの!?」

海未「凛…あなたやっぱりと言いましたが…?気付いてたのですか?」
105: 絵里 2017/08/08(火) 18:42:57.98
凛「真相に気が付いたのは絵里ちゃんの死体を見つけてからかな…」

海未「ほう、よろしければお聞かせ願えませんか?」

凛「ふん…かしこまっちゃって…」

凛「まず、にこちゃんの密室殺人の件…あれはマスターキーで開けたんじゃない…正真正銘にこちゃんの部屋の鍵で開けたんだ…!」

花陽「!!」

海未「んふふ」ニタニタ

凛「まず海未ちゃんはにこちゃんの部屋に入る…このときは殺人が起きる前だから当然抵抗するわけもない
…そしてにこちゃんを殺したあとにこちゃんの部屋の鍵とマスターキーのタグを入れ替えたんだ…!」

花陽「……」
106: 絵里 2017/08/08(火) 18:44:41.33
凛「そしてにこちゃんの部屋にあった鍵は多分三階の空室の鍵じゃないかな…
つまり、マスターキーのタグがついてるのはにこちゃんの部屋の鍵、にこちゃんの部屋番のタグ
がついてるのは三階の空室のカギ……
こうすればにこちゃんのドアがマスターキーで開いたようにみえるけどにこちゃんの部屋の鍵なんだから開くのは当たり前なんだ」

海未「正解です。にこの部屋に私の部屋の鍵をタグ交換しておいても
よかったんですが
頭のまわる真姫や絵里がチェックしたとき私
の持つ鍵がマスターキー(本物)だとバレてしまうのはめんどうですからね…」

海未「空室のカギだったら使われてないし人間というものはあのようにたくさん鍵がかかっているとマスターキーなど
主要な鍵以外をいちいち見ないのです…
つまり空室の鍵がひとつ減ってたところでなかなか気が付きませんよ」

凛「けどにこちゃんの部屋に入ったときマスターキー(偽物)が本物かどうか確かめられたらどうするつもりだったの…?」

海未「んーそうですね…まあだからこそにこを最初に殺したんですけどね…
まあ別にことり以外なら誰でも良かった
107: 絵里 2017/08/08(火) 18:47:18.28
んですが」

凛「……?どういう…」

海未「ことりは問題に直面すると逃げる癖があります…留学のときなんかいい例ですね…だから第一の殺人が起きた時点で即引きこもることはわかってました」

海未「みんな気が動転してるうちにひきこもらせ、マスターキー(偽物)を早い段階で潰してしまうことで確かめようがなくなるってわけです。
ま、マスターキー(本物)は私が持ってますし変形させたのはにこの鍵だったわけですが」

凛「………」

海未「まあとにかく第一の殺人を密室にしたのはマスターキーを手に入れたかったのとマスターキーの偽物…
まあにこの鍵ですが…を潰したことによってマスターキーがもうないと思わせるためでした」

凛「つまり…海未ちゃんは自分の部屋の鍵とマスターキー2つをもってたってことか…」
108: 絵里 2017/08/08(火) 18:50:05.75
海未「ええ。それでことりの殺害以降密室にしなかったのはマスターキーが実は存在すると思わせたくなかったんですよ。
ようはマスターキーのタグがついた鍵でにこの部屋が開く、という事実が必要なだけでそれが終われば即偽物を潰さないといつかバレてしまいますから」

凛「……海未ちゃんはわざと落とされたフリしたの?わざわざケガまでして」

海未「いえ、怪我をしたのはアクシデントですよ…閉じこもってしまったことりに落ち着くようにと紅茶を差仕入れましてね…睡眠薬入りの」

凛「じゃあことりちゃんは自発的に入れたんじゃないんだ…」

海未「ええ。寝かせてマスターキーで入ったんですよ…騒がれてはめんどうですから。しかしことりは普段から眠れなくなると
睡眠薬を使っていたみたいでしてね…思ったより薬が効いてなかったんです」

花陽「………」

海未「首を絞めたときに目を覚まし死にものぐるいの抵抗を受けましてね…果物ナイフでしたがおでこを切りつけられてしまいました」
109: 絵里 2017/08/08(火) 18:53:17.22
凛「カムフラージュのために襲われたように見せたのか…」

海未「まあそんなところです」

凛「あのときことりちゃんを殺せて、かつそれを二階のフロアで散策してる海未ちゃんに見られずに行い、海未ちゃんをつき落とせる人物は……海未ちゃん自身しかいないんだよ…」

海未「賢いですねぇ…凛」

花陽「でも海未ちゃんの脈は止まってたって…」

凛「多分ワキにゴムボールとかタオルとか丸めて挟んでたんじゃないかな…?血行が止まるから脈は止まるし」

海未「あってますよ…まあミステリーの王道ですよね」

凛「希ちゃんをどうやったかは分からないけど…絵里ちゃんが殺された状況から初めて密室にした意味を思いついたんだ…だって島自体が大きな密室なのに部屋を密室にする理由はないからね…」

海未「ほう…?」
110: 絵里 2017/08/08(火) 18:56:03.49
凛「絵里ちゃんを見つけたのが7:00…絵里ちゃんから流れてた血は多かったのにほぼ凝固してた…だから7:00よりもっと前なんだ…そしてえりちゃんを最後に見たのは希ちゃんの死体が発見された時刻…
だから死んだとしたら夜なんだよ」

海未「まあそうですね」

凛「人がたくさん死んでるうえに暗闇を怖がる絵里ちゃんが夜中出歩くのはよっぽどなにかあるからだと思うんだ」

海未「そうですね…」

凛「そして死んでたのは受付の前…絵里ちゃんは鍵を確かめに来たんだってわかった…そのとき鍵のすり替えを思いついたんだ」

海未「別に私以外の人間にもできるじゃないですか…そのトリックは」

凛「確かにね…でもことりちゃんを殺せたのは海未ちゃんだけなんだしそれで海未ちゃんが犯人だと仮定していったら全て一つに繋がったよ…
犯行を続けやすくするためにマスターキーを手に入れたいから密室にする必要があったんだってね」

花陽「ひどい…いったいみんなになんの恨みが…にこちゃんに…ことりちゃんに…希ちゃん…絵里ちゃん…」
111: 絵里 2017/08/08(火) 19:01:31.13
海未「絵里は真相に気が付いたみたいですが犯人を特定まではしてなかったみたいですよ…私を見てなんで生きてるんだ…って言ってましたからね」

海未「あと私は希は殺していませんよ」

凛「!?」

花陽「えっ…!」

海未「希はどうやら本当に自殺したそうですね…」

凛「……」

海未「この本…みたことありますか?」スッ

凛「…?」

海未「希が死んだあと図書室にいくとこれが棚に返されず机の上にありました」
112: 絵里 2017/08/08(火) 19:04:04.32
凛「この島の生体調査……」

海未「この中にすこし興味深い記事がありましてね…自分でも納得いかなかったラストのピースがハマったんですよ」

凛「………」

海未「どうやらこの島の森に生息している虫…蚊のようなアブのような虫に刺されると…」

海未「殺害衝動…殺害することに依存してしまうようなんですよ」

凛「!?」

海未「生体調査書には実験的に刺されたラットはほかのラットを手当り次第攻撃し殺してしまったとありますし……
恐らくこの虫は天敵を減らすために同種族間で殺戮が起こるように…
と、進化していったのではないかと書かれていますがどうやら人間にもこれは効くみたいですね」

海未「つまりこの虫に刺されると…快楽殺人鬼になってしまうわけです」
113: 絵里 2017/08/08(火) 19:06:52.24
花陽「海未ちゃんは…その虫に…」

海未「最初は否定していましたよ…人の死体がみたいなんて許されるわけありません」

海未「ですがにこの部屋で翌日のスケジュールを話していたときにこがりんごをむいてくれたんですよ」

凛「………」

海未「ところがにこが私の作った
遊びのスケジュールをよそ見して皮を向いていたためか指を切ってしまったんです」

凛「なんの関係が…」

海未「にこの指からあふれる真っ赤な血…
生命の温かさあふれるその血を見るともうそれは抑えられない欲求になってしまったんですよ…
クククク…たまらず首を絞めて殺してしまったんです」
114: 絵里 2017/08/08(火) 19:10:29.14
凛「…………」

花陽「……………」

海未「しばらく呆然としてしまったんですが包丁で首を切り落とすことにしました。
死んでるので血はそこまで飛び散らなかったんですが……もうその溢れる血を見たときは達してしまいそうでしたよ」

花陽「いったい何言って…」

海未「ま、そんなわけでマスターキーをすり替えれば閉じこもろうが何しようが殺し放題だと思いましてね。あとはあなたが推理した通りですよ…」

花陽「そんなくだらない理由で…」

海未「これが意外とものすごい欲求なんですよ…何にも変えられない感覚……麻薬が辞められないドラッグ中毒者の気持ちに初めて共感しました」

花陽「動機は殺したいからなんて…そんなの許されるわけ無い!」
115: 絵里 2017/08/08(火) 19:13:33.81
海未「許す許さないとかそんなことどうだっていいんですよ……
大体今の推理小説や推理漫画はトリックや動機にこだわり過ぎなんです。
殺人とはいかにスピーディーで鮮やか、かつシンプルでなければいけません。大掛かりな密室トリックも何十年前の因縁もいらないんですよ」

花陽「はぁ…?」

海未「あなた達はまさかこのメンバーに惨殺される理由もする理由もない…あるならどんな重い動機かと考えありもしない密室の深い意味や
動機を考えすぎたがゆえにただ人を殺したい、マスターキーを手に入れたいなんて簡単な理由にすら気付けなかったわけですね」

花陽「そんなの…みんなが浮かばれないよ…」

海未「まあ事実は小説よりも奇なりと言います。実際隣人のピアノがうるさいから殺したなんてこともありますしね」

凛「………けどなんで希ちゃんは…」

海未「恐らく希も刺されたのでしょうね…自分の中に湧き上がる殺人衝動に耐えられなくなったんじゃないですか?」

花陽「………」
116: 絵里 2017/08/08(火) 19:16:29.92
海未「あ、そうそう亜里沙も殺してないですよ私は」

花陽「え?」

海未「というか逆に私の推理ですが亜里沙は死んでない可能性が高いですね」

凛「どういう…」

海未「あれは亜里沙の服を着せたにこの死体で間違いないでしょう」

凛「!!」

海未「まあ恐らくですが絵里が鍵を確かめに行く前に亜里沙を逃したと思うんです。体格が近くなおかつ首が取れてるにこの死体を亜里沙の死体に見せかけどこかへ逃したと考えます」

凛「絵里ちゃんが…」

海未「いくら妹のためとはいえ死んでしまった友達の死体を使うとは絵里は狂ったシスコンですね」

花陽「あなたに狂ったとか言われたくないと思います…」
117: 絵里 2017/08/08(火) 19:20:23.94
海未「その証拠ににこの部屋にはにこの頭しか落ちていませんでしたしね」

海未「あ、そうそう私こう見えて剥製つくるの好きなんですよ。体の構造にはなかなか詳しいつもりです」

凛「……正直首を切り落としてあったところから真姫ちゃんもあやしいなって考えてたよ…」

海未「真姫は典型的なミスリード要員ですね…別荘も真姫の家のものですし」

花陽「……っ!そうだ真姫ちゃん…!」

海未「ああ…ここにくるまえに始末してきました…うっかり朝見られてしまいましてね…あんな早い時間に外に出てくるとは思わなかったですからね。私を見るなりいきなり逃げ出したもんですからとっさに持っていた鎌を投げつけたんです」

凛「………」

花陽「……ごめん真姫ちゃん…」

海未「真姫もうすうす勘付いていたのかもしれませんね…まあいいですどっちでも。しかしながらあなた達を逃がすとはなかなかの根性の持ち主です。やはりあなた達は真姫にとって特別な存在だったようですね」
118: 絵里 2017/08/08(火) 19:23:30.26
花陽「このっ…」

海未「あなたにできますかね?自分は瀕死の重症なのに友達を庇って逃したんですよ…?到底できないでしょうね…この弱虫」

花陽「くっ…ひぐっ……」ポロポロ

凛「それ以上言ったら…!」

海未「なんですか?言っときますけどあなたはともかく花陽なんて秒で殺せますよ?」

凛「………」

海未「…ただ凛…あなたは意地でも花陽を守ろうとしましたね…そこは素直に評価します。すこし猶予をあげましょう」

凛「…?」

海未「私は倉庫に縛り付けてきた穂乃果をいまからゆっくりと楽しみます。それが終わったらあなた達を殺しに行きますからそれまでに花陽と逃げなさい」
119: 絵里 2017/08/08(火) 19:26:17.40
凛「……」

海未「うまく逃げれば定期便が来ます…そしたらあなたの勝ちです」

海未「別にここで私を襲っても構いませんがどのみち穂乃果はもう虫の息です。あと30分もすれば出血多量で死ぬでしょうね」

凛「くっ…」

海未「生きてる人間を…親友を優先したほうがいいんじゃないですか…くくっ…」

凛「……行くよっ、かよちん」ダダッ

花陽「くっ…ひぐっ…」ダダッ

8:00  島 ビーチ

凛「ハァハァ…」

花陽「……ハァっ…ひぐっ……」
120: 絵里 2017/08/08(火) 19:29:05.64
凛「かよちん…」

花陽「ごめん…ひぐっ…足手まといで…」

凛「………これ…さっき納屋から持ってきたよ」スッ

花陽「草刈鎌…」

凛「2本あったから一本渡しとくね。いざとなったら、かよちんも反撃しないと…やられちゃうよ」

花陽「私…弱虫だから…」

凛「………」

花陽「…だから…芯が強くてかっこいい海未ちゃん…憧れだったんだけどな…」

凛「…うん…」

花陽「ほんとに…ホントに虫に刺されて快楽殺人なんて…信じられない…」
121: 絵里 2017/08/08(火) 19:31:49.91
凛「希ちゃんは図書室できっとこの島の生体調査の資料をみて動機に気がついたんだろうね。だからきっと…」

花陽「そんなこと…なんで真姫ちゃんは教えてくれなかったんだろう…」

凛「真姫ちゃんは知らなかったんじゃないかな…それに凛たちを庇ってくれたんだし…責めるのはやめよう」

花陽「この島の森にいるなら…危ないって言っといてくれさえすれば…こんなことには…グスッ…海未ちゃん達も入らずに…」

花陽(え?)

花陽(森…?虫に刺されて快楽殺人………海未ちゃん達…)

花陽「待って………じゃあ」

凛「……………」

花陽「……凛ちゃんも……」

凛「……………」
122: 絵里 2017/08/08(火) 19:34:21.64
花陽「あのとき…登山目的で山に入ったのは…海未ちゃん…希ちゃ…凛ちゃん…」

凛「……………うん、そうだね」

花陽「……………」ズザッ

私は無意識に下がった。私は…ずっと逃げ続けている…海未ちゃんからも。殺人事件からも…事の発端を真姫ちゃんの責任してまでも…………そして…………凛ちゃんからも。


凛「………凛実はね…少し海未ちゃんが言ってること……わかるんだ…」

花陽「……………」

凛「血がみたい…人を殺してみたい…」

花陽「………………」ポロポロ

凛「だからね…かよちん」
123: 絵里 2017/08/08(火) 19:38:22.02
花陽(凛ちゃんなら……いい。凛ちゃんなら……殺されてもいい。親友だもん………死ぬのなんか…怖くない)

花陽「ひぐっ…ぐすっ……」ガクガクガク

凛「だからね…逃げて。かよちん」

花陽「………え…?」

凛「はやく…はやく逃げて…もう…凛が人じゃなくなっちゃう前に…早く逃げて…もう…今すぐにでも殺しちゃうかもしれない………」ポロポロ

花陽「凛ちゃん…」

凛「凛がどうなってもかよちんだけは殺したくないよ…グスン」

凛「………凛は海未ちゃんと決着つけてくるから…それで自分の衝動を満たしてくるから…その間に…」

花陽(凛ちゃんは……こうなってまで私を…)

凛「はやく…行くんだよ…」
124: 絵里 2017/08/08(火) 19:44:08.04
花陽「~っ…!ごめん」ポロポロ

花陽「凛ちゃん…無事でいてね…」

凛「どっちが残ってももうそのときは凛は…」

凛「だからね…そのときはその鎌を何も考えずに振り下ろせばいいんだよ…」

凛「凛知ってるよ…ホントはかよちんは強い子なんだよ…」

花陽「ひぐっ…ぐすっ…」

花陽「………」ゴシゴシ

花陽「わかったっ…」

凛「じゃあ…行ってくるね」

花陽「凛ちゃん!!」
125: 絵里 2017/08/08(火) 19:45:29.32
凛「…?」

花陽「あのっ…ひぐっ……どんな凛ちゃんでも…ぐすっ…凛ちゃんは…」

凛「うん…」ポロポロ

花陽「親友だからねっ!!!」ポロポロ

凛「ありがとう…っ…ばいばい!」ダダッ

花陽「ぐすっ…うっ、うわぁあああん」ダダッ
126: 絵里 2017/08/08(火) 19:47:07.39
9:00

炎天下の中1時間歩き続けた花陽はいよいよ座り込んだ

花陽「ふー…」

花陽(これからどうしよう…凛ちゃんが…勝ってれば…本土に帰ればきっと何か手が…助かる手段が…)


ザザッ

花陽「!?」

海未「お待たせしました…花陽」

花陽「………」

私はただ呆然と海未ちゃんを見ていた。左手には凛ちゃんの首を持ち、右手には血塗れの鎌をもっている異様な姿にすら何も思わなくなっていた

海未ちゃんもやられたのか、左目は血まみれで開くことができていない
127: 絵里 2017/08/08(火) 19:50:38.42
海未「ふー…なかなか楽しませてもらいました…左目を鎌で突き刺されてしまいました…不思議と痛みをまるで感じないのですが…ね。」

花陽「凛ちゃん…」

海未「凛は素晴らしいです。あなたを逃がす時間稼ぎをしたうえで…あなたとずっといたのに…殺すチャンスがあったのにそれをしなかった…感服です」

花陽「…」

海未「すごい精神力の持ち主ですよ凛は…殺したくて仕方なかったでしょうに」

花陽「…………」

自分の中に湧いた感情はもはや何かわからなかった…ただ…それは怒りの感情が大半を占めていたようだ………

花陽「っ!」ダッ

気付けば走り出していた

海未「…ふっ!」ヒュッ
128: 絵里 2017/08/08(火) 19:52:55.61
海未が鎌をふる

花陽「くっ…」ザクッ

それは肩に命中したがそれでも止まらなかった

花陽「っ…!」ビュッ

全力で鎌を振り上げる

海未「っ!!!」

ザクッッッ


海未「………………」

花陽「………………」

スローモーションのように倒れたのは………………
129: 絵里 2017/08/08(火) 19:56:21.79
ドサッ

海未「………………」

海未の方だった。海未の脳天には花陽が振り上げた鎌が根本近くまで刺さっていた……
μ'sを全滅させた殺人鬼は弱虫と貶された花陽のたった一撃でこの世を去った…



花陽は海未の手から無造作に落とされた凛の首をやさしく拾い上げた

花陽「……海未ちゃん…普段なら絶対に避けられる攻撃をなぜか避けなかった…」

花陽「片目が失明しててピントが合わなかったんだ…凛ちゃんは………最後まで私を…」


花陽「はーっ………」
130: 絵里 2017/08/08(火) 19:58:08.52
花陽「やっべ……………………美しい……………………」



 終
131: 絵里 2017/08/08(火) 20:00:46.98
部室

絵里「ね!ね!どう??ほら最近ポンコツとか言われてるからついにミステリー小説書いてみたの!
私のトリック見破れた???」

にこ「……」

花陽「……」

海未「……」

穂乃果「……」

希「……」

凛「……」

ことり「……」

真姫「……」
132: 絵里 2017/08/08(火) 20:02:05.19
海未「なんなんすかこれ」

穂乃果「海未ちゃん口調が…」

海未「ミステリー?ただ私をキチ○イ扱いしたいだけじゃないっすか」

絵里「ひっ…」

真姫「トリックとかはどーでもいいけど結局亜里沙の生死が不明じゃない」

絵里「えーだって妹だもん惨殺な描写はしたくないわよ」

にこ「私なら首取られる描写してもいいのね」

絵里「いや…そうじゃなくて…」

海未「ま、いいですよ」ニコニコ

絵里「え?」
133: 絵里 2017/08/08(火) 20:03:02.61
海未「事実は小説よりも奇なり………なんでしょう?」ボキッ…ボキッ

絵里「…………」ガクガクガク


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