鞠莉「ダイヤ、セントウ行こ。」

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鞠莉-アイキャッチ7


――そう、ふと思ったことがあるのよ。セントウ。行ったことないなって。


ダイヤ「あっつ…あぁ鞠莉さん、今日は夏祭りがあるそうで…「セントウ!」

ダイヤ「…は?」

pixiv: 鞠莉「ダイヤ、セントウ行こ。」 by 朝霧ユウ

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鞠莉「セントウ行きたいの!セントウに!!」

ダイヤ「セントウって…あの銭湯?」

鞠莉「そう!あの大衆浴場ね!!」

ダイヤ「行くのはいいですが…どうしてまた急に…?」

鞠莉「だってさ、私って結構長く日本で暮らしてるけど、まだ銭湯行ったことなかったから…行ってみたいなーって。」

ダイヤ「私もあまり行きはしませんけど…鞠莉さんはそういうの、あんまり好きじゃなさそうだと思っていましたわ。」

鞠莉「ノンノン、ハダカの付き合いってやつをする為には必須のコトだって分かってるから♪」

ダイヤ「……なんか違いますけど、まぁ…行きましょうか。」

鞠莉「やったぁ!!ケロヨン用意してこなくっちゃ!!」

ダイヤ「子供みたいなはしゃぎ方…」


遂に遂に!マリーの念願かなったりね!この日の為にわざわざケロヨン探してたんだから!!


さぁ!快適なセントウライフの始まりよ!


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ダイヤ「ああああああ!!鞠莉さん女湯はこっちです!!」

鞠莉「えぇ?」

ダイヤ「いくら鞠莉さんだといっても女湯に来ないと後で色々…!!」

鞠莉「もう、ダイヤは細かいわね…沼津は女の子しかいないのよ?」

ダイヤ「ダメな物はダメなのですわ!ほらこっち!!」

鞠莉「はーいはい♪仕方ないんだから♪」

ダイヤ「入るのにも体力使いますわね…」


ダイヤ「――はい、大人二人で。」



鞠莉「――ねぇダイヤ?この木の札は?」

ダイヤ「あぁ、それは下足札ですわ。下履きを入れて札を抜いてみてくださいな。」

鞠莉「はーい、抜いたよ?」

ダイヤ「それから、試しに私の下履きの入った下駄箱に札を入れて、開けようとしてみてください?」

鞠莉「普通に開くんじゃ…え?開かない!」

ダイヤ「そう、その下足札というものは、それぞれ対応した下駄箱しか開かない様になっている優れものなんですの。くれぐれも、なくしたりしてはいけませんわよ?」

鞠莉「へぇ~!!すごいもの作ってるのね!どうなってるんだろう?」

ダイヤ「作りは分かりません。ほらお待ちかねの銭湯はすぐそこですわ。」

鞠莉「!!そうだよ!銭湯に来てるんだった!」

ダイヤ「全く…」


ダイヤ「とりあえず、この籠に着替えや脱いだ服を入れてくださいな。荷物の管理は自己責任ですからね。」

鞠莉「分かってる!!アニメやドラマで見てるし!」

ダイヤ「何見てるんですの一体…」

鞠莉「こういう夏のあつーい時に銭湯に来て、タップリ汗を流して、夜風に当たって夕涼み!やってみたかったのよねぇ!」

ダイヤ「表現に難はありますけれど、俗に言うところの風流なことがしたかったんですのね。」

鞠莉「そういうこと!さぁパパッと脱いで行くわよ~~!!」

ダイヤ「あっもう服くらい畳んで…!元気でいいことで…。」


カポーン

鞠莉「ねね、ダイヤ?背中流してあげよっか?」

ダイヤ「お断りします。」

鞠莉「えーなんでよ!?いいでしょ!!」

ダイヤ「またそうやって下心で私の身体をほしいままに…」

鞠莉「えっそれはないかな。」

ダイヤ「……」

鞠莉「いや、ここ他の人もいるからさ…そういう気分には…ねぇ。」

ダイヤ「そう…ですわね。」

鞠莉「あっもしかして見られてk「違います!!!!」

鞠莉「叫ばないの。もう…単純に洗いっこしてみたかっただけなんだけど、しない?」

ダイヤ「…します。」

鞠莉「よっし♪じゃあダイヤのさらさらロングヘアーから…」

ダイヤ「髪はいいでしょう…?体だけにしてください。」

鞠莉「はーい…」

ダイヤ「髪を触られるとドキドキしてしまうので。」

鞠莉「…!!えへへ~~♪」

ダイヤ「鞠莉さんのほうが早く洗えそうですわね。楽で羨ましいというか。」

鞠莉「ダイヤも切ってみたら?シャギーの入ったボブとか似合うと思うんだけどなぁ…」

ダイヤ「んぅ……憧れないわけではないですが、やはりこのまま伸ばしていたいというのもありますから。」

鞠莉「そっか。私もザ・撫子みたいだなって思うから好きよ?」

ダイヤ「元がいいんです元が。」

鞠莉「ふぅん言うわねぇ。…っと、もう洗い終わったよ。ダイヤ早く早く♪」

ダイヤ「急かさないでくれませんこと…。はい、タオルも巻きましたわ。煮るなり焼くなりどうぞ。」

鞠莉「うんっ♪ あぁ~~ダイヤの肌はすべすべねぇ♪」

ダイヤ「やっぱり、そう言うと思いました。」

鞠莉「なんかスポンジ的なもの持ってくればよかったな…置いてきちゃった。」

ダイヤ「まぁ…鞠莉さんの手が暖かいのでいいですわ。

鞠莉「ほんと!?ならもっと暖かく…!」

ダイヤ「痛い痛い痛い!!そんなに熱くなるまで激しく摺らなくていいですわ!!交代!」

鞠莉「えぇ~!」

ダイヤ「はいはい。鞠莉さんだって綺麗な肌をしていますわ。何かしら手入れをしているんでしょう?」

鞠莉「そりゃあねぇ。色々やってることはあるわ。気になる?」

ダイヤ「気になりますわね。でもまた今度で、長くなりそうですし。」

鞠莉「あ、それじゃ今度ウチに来たときにね?」

ダイヤ「えぇ、ぜひ。さ、後は自分で洗ってくださいね。」

鞠莉「OK♪それっぽいことが出来て楽しかったわ♪」

ダイヤ「流し終わったらかけ湯をして、それから湯船に浸かってくださいね?」

鞠莉「かけ湯しなかったら怒られちゃうものねぇ…」

ダイヤ「さっきからちょっとずつずれてるんですが…」


今日のお風呂はなんか、お風呂に入れるやつ使ってるんだって!お湯が都合のよさそうな色してるの!


鞠莉「あ゛ぁ゛~~♪ゴクラクゴクラク♪」

ダイヤ「とても乙女の出す声ではありませんね…」

鞠莉「ふふ、ここは普段何かと頑張ってる乙女達の湯治場でしょ?気を抜いたっていいの♪それにこんなに大きな富士山が!!見守ってくれてるし♪」

ダイヤ「典型的な銭湯の絵ですわね。あまり見かけなくなってきたというのに、まだこんなに大きいものが残っていると思うとなかなか感慨深いものですね…。」

鞠莉「ハーフの私がこういうのもなんなんだろうけど、こんな昔ながらの風景が残ってるのって、私好きなの♪こんな景色がある内浦を守っていきたいって、そう思えるし♪」

ダイヤ「えぇ、それは誰しもが思うことですわ。守りたい場所がある。それはとてもすばらしいことで、Aqoursの素敵な所でもありますからね。」

鞠莉「はぁ……あったか…」

ダイヤ「全然聞いて…!っはぁ、鞠莉さんらしいといえばそうですわね。」


「あれ?鞠莉にダイヤ?やっほー!」


鞠莉「あ!果南!!果南も来たんだ!」

ダイヤ「あら果南さん。」

果南「今日のランニングは暑かったからさ、たまには寄ってみようかなって思ったんだけど…まさか二人がいるとはね、てっきりお祭りの方いってるのかと思ってたよ。」

鞠莉「お祭り?やってたっけ?」

ダイヤ「言いましたわよ?今日は花火大会が開催されているんです。こっちに飛びつくと思っていたらセントウセントウですからね。」

果南「あつつ…、せっかくならこの後二人で行ってみなよ?絶対楽しいよ?」

鞠莉「果南は来ないの?」

果南「二人の邪魔しちゃ悪いからね。それに、まだ全然暖まってないしさ。」

ダイヤ「そんなこと言わずに、先に上がって待つのは全然構いませんわよ?」

果南「んー、そう言ってくれると嬉しいんだけど、実は私さ、お祭りでちょっと出し物やるから一緒に回ったり出来ないんだよね。」

鞠莉「そっか…出し物までの時間はあるの?」

果南「一応ね、それでこうやって銭湯に来れてるわけだし。」

ダイヤ「それなら、果南さんが向かわなければならない時に会場までは一緒に向かう、ということにしませんか?」

果南「二人がそれでいいなら。私はもう少し温もって、ちょっと涼んだあとに行くつもりだから、二人は準備しに戻ってまたここに集合、でいい?」

鞠莉「OK!じゃ私とダイヤはそろそろ行こっか!」

ダイヤ「えぇ、それでは果南さん、また後ほど。」

果南「ん。いってらっしゃい♪三人一緒に湯船に浸かる日が来るなんて思わなかったよ、ありがと♪」

鞠莉「また今度、三人でゆっくりお風呂入りましょうね!!」



念願のセントウも味わえて、その上お祭りに行ける!なんだか日本の夏を一日で堪能してる気分♪


鞠莉「よぉし、いいお湯だった!次はお祭りね~♪」

ダイヤ「あ、お待ちになって鞠莉さん。折角なら…、これ、飲んでみてくださいな。」

鞠莉「ん?フルーツ牛乳…」

ダイヤ「これを湯上りに飲むというのがいづれの時かの醍醐味でしたの。騙されたと思って。」

鞠莉「ふぅん? …んくっ、ん!!美味しい!!美味しいよダイヤ!!」

ダイヤ「気に入ってもらえたようで何よりですわ。飲み終わったら、ゆっくり歩いて戻りましょうか。」

鞠莉「果南待たせてるんだし、急いだ方がよくない?」

ダイヤ「果南さんのことですから、恐らく予定の時間よりもだいぶ早くに来て、それからしばらくゆっくりする心算だったと思いますわ。むしろ私たちが急ぐと果南さんが休めないわけです。」

鞠莉「あぁ確かに果南ならそうするかぁ…」

ダイヤ「それから、今なら鞠莉さんに浴衣を着せることも出来ますけど、どうします?」

鞠莉「!! 着る!!」

ダイヤ「私が直々に着付けてあげますから、短時間で丁寧に、ピッチリと着付けてあげますわ♪」

鞠莉「ふふ、やったぁ♪」


それから、美味しいフルーツ牛乳を飲み終えて、二人でダイヤの家まで戻ったの。


鞠莉「いたたたたたたた!!!!!ダイヤ!締め過ぎ!!」

ダイヤ「そんなこと言って途中で着崩れて大変なことになっても知りませんからね!?」

鞠莉「うぇ、いったいってぇ!!!」


服を着るだけにしてはちょっと大変だったなぁ…


ダイヤ「とりあえず、果南さんに今向かうとの連絡はしましたわ。歩けます?」

鞠莉「やっぱりちょっと下駄は慣れないなぁ…ゆっくり歩こ?」

ダイヤ「そのつもりでしたわ。さ、私の手を。」

鞠莉「あら、今日は積極的なのね。お言葉に甘えて♪」

ダイヤ「別に手を繋ぎたかったわけではありませんからね…?鞠莉さんがバランスを崩すといけないですし…」

鞠莉「はいはい♪ありがとねダイヤ。好きよ。」

ダイヤ「…私も、です。」

鞠莉「ふふ、知ってるわ。」

ダイヤ「もう…今日はいつになく自由ですわね。銭湯に行きたいから始まり…」

鞠莉「そうかな?…ねぇダイヤ。」

ダイヤ「なんです?」

鞠莉「ありがと…ね。私と一緒にいてくれて。」

ダイヤ「また何を…」

鞠莉「なんかこうやって…二人で友達を迎えに歩いてさ、それからお祭りに行く、なんてことが出来てると思うと嬉しくなってきちゃって。」

ダイヤ「あまりこういうことはやって来なかったですからね…。」

鞠莉「それに、ハーフだからって変に扱いを変えてくる人もそれなりにいたのに、ダイヤも果南も普通に接してくれてたからさ。二人には特に感謝してるの。」

ダイヤ「鞠莉さんは鞠莉さんですから。これまでも、これからも。ずっと私たちは貴女の元にいますわ。」

鞠莉「嬉しいこといってくれるのね。…ねぇ?」

ダイヤ「はい?」

鞠莉「手の繋ぎ方、こっちがいいな。」

ダイヤ「恋人繋ぎ…!?」

鞠莉「あら、照れちゃって可愛い♪」

ダイヤ「今でもまだ恥ずかしいんですが…」

鞠莉「はは、また暑くなっちゃって銭湯行きかな?」

ダイヤ「お黙らっしゃい!!もう!ゆっくり歩きませんわよ!!」

鞠莉「あっはは、待って待って~~♪」

ダイヤ「鞠莉さん!一つ言っておきますわ。」

鞠莉「はー追いついた。なになに?」

ダイヤ「私は確かに恋において恥ずかしがりではありますが…」

鞠莉「ん゛んっ!?、、ぷはっ…」

ダイヤ「暑くさせられるのは鞠莉さんです。お忘れなきよう。」

鞠莉「っっもう!ほんっとバカ……硬度10…」

ダイヤ「なんとでもおっしゃい。大人しくなったところで果南さんに合流しますわよ。」

鞠莉「するならするでもうちょっとちゃんと…」

ダイヤ「何か?」

鞠莉「なーんでも。」

ダイヤ「二人の時間はまた今度。ですわよ。そういえばどんな屋台があるのでしょうね。お祭りは。」

鞠莉「んー、私があったら行きたいとこは…」


――こんなときでもしっかり手は握ってくれてる…いくら怒ってるように、不機嫌なように見えても…私のことしっかり離さないでいてくれる、そんなダイヤが大好きよ♪
あ、でもモチロン私たちのこと、ちゃんと見守ってくれてる果南のことも好きだからね!!




果南「あ、マッサージチェアだ…!」



果南「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…まだ来ないのかな…」ブルブル



おしまいですわぁ!!
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