希「八月十五日は」ヒデコ「刺身」凛「お魚キライ!」真姫「検査よ」ことり「ちゅんちゅん♪」

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凛-アイキャッチ11
1: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:04:10.82 ID:ZfAjp5G2K.net
ヒデコ「やっと釣れたよ!特大のシーバス!」

穂乃果「1メートル以上あるよね!?すごい!」

真姫「じゃあ、まずは記念撮影ね」

にこ「はい、にっこにっこにー!」

パシャ

花陽(ヒデコ先輩が趣味の釣りで大物をゲットしたよ)

凛「市バス?」

にこ「シーバスでしょ」

凛「シーバスってなにー?」

ヒデコ「これはスズキっていう魚だよ。もともとは海外でスズキに似た別の魚をシーバスって呼んでて、本来はスズキ=シーバスってわけじゃないんだけど、釣り業界ではスズキをシーバスって呼ぶのが定着しちゃってるんだ」

凛「ややこしいにゃ」

海未「紫陽花と同じですね。確か本来、紫陽花と書くのはアジサイとは違う別の花だったのを昔誰かが誤訳して以来、日本ではアジサイになってしまったという…」

ヒデコ「まあ、それはともかく…新鮮なスズキは刺身が一番美味しいから早速さばくよ。みんな食べて♪」

凛(お魚かぁ…)

真姫「…」ジーッ

穂乃果「真姫ちゃん?どうしたの?難しい顔して…」

真姫「いや、何でもないわ(…大丈夫みたいね)」

絵里「スズキっていうのね。私、初めて食べるかも…」

希「まあ、釣りではポピュラーな割に食卓ではマイナーだよね」

フミコ「釣りはするけどお料理はできない人が多いのかなぁ?」

凛(…凛、昔からお魚は苦手なんだよねー。小骨があったり、鱗があったり、はらわたが苦かったり、生臭かったりするし…)

真姫「…」モグモグ

亜里沙「Хорошо♪」

ことり「美味しいよ。凛ちゃんは食べないの?」

花陽「鱗も小骨も残ってないみたいだよ。新鮮だから生臭くないし」

凛「じゃ、じゃあ…ひと口だけ」

雪穂「この醤油、高いだけあって美味しいよね」

にこ「わさびも根っこをすりおろして使ってるし、かなり贅沢よ」

凛(お醤油をつけて、わさびをちょっとのせて…)

パク VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvvvv:1000:512:----: EXT was configured

元スレ: 希「八月十五日は」ヒデコ「刺身」凛「お魚キライ!」真姫「検査よ」ことり「ちゅんちゅん♪」

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2: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:08:49.18 ID:ZfAjp5G2K.net
凛「…」モグモグ

花陽「ど、どう?…凛ちゃん」

凛「…おいしい」

真姫「凛って魚食べられるの?」

海未「新鮮な刺身なら大丈夫ということですか?」

凛「何でもってわけじゃないけどにゃ。これだったら凛も食べられるよー」

希「つまり凛ちゃんがお魚を克服するには新鮮なお刺身が必要ってことやな」

凛「いや、別にそこまでお魚ばっかりいらないけど…」

花陽「で、でも食べられるようになるんだったら…」

にこ「結局ただの食わず嫌いでしょ。苦手な魚があるから、それ以外も食べなくなっちゃったんじゃない?」

凛「だって、凛はお魚よりラーメンが好きだもん。ラーメンにはチャーシューや煮卵は乗せても、お魚は乗ってないのが普通だよ」

真姫「アレルギーってわけじゃないなら魚は食べたほうがいいわよ」

海未「ラーメンより魚のほうが体には良いでしょうね」

凛「ごちそうさま!」

タタッ

花陽「凛ちゃん!」

ミカ「行っちゃった…」

凛(おいしい魚もあるっていうのは知ってるけどにゃ。食べる前にどれが大丈夫ってわかるわけじゃないもん)

『絶滅のおそれがあるニホンウナギの…』
『小型のクロマグロについては漁獲制限を…』

凛(外国人に怒られてまで、どうしてお魚ばっかり食べたがるのかサッパリわかんないにゃ)

【小泉家】

花陽ママ「美味しい♪」

凛「それ何?」

花陽ママ「さしみこんにゃくよ」

凛「こんにゃくのお刺身!?」

花陽ママ「ええ。こんにゃく自体に味はないから、タレを食べてるようなものだけど…」

凛「へー。魚のお刺身みたいにお醤油じゃないんだにゃ」

花陽ママ「美味しいわよ。凛ちゃんも食べてみる?」

凛「うん。いただきます」

モキュモキュ
4: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:11:26.88 ID:ZfAjp5G2K.net
凛「おいしい♪」

花陽ママ「この酸味と甘味のバランスが絶妙ねー。ゆずの香りもいい感じ♪」

凛(もしかして…お魚も味つけを変えて食べたら大丈夫ってこともあるのかにゃ?)

凛「ねえねえ、かよちんは何のお刺身が好き?」

花陽「え、私?そうだなぁ…ごはんに合うなら何でも♪」

凛「それはわかってるにゃ。あえて一つ選ぶとしたら何?」

花陽「一つかぁ…難しいけど…うーん。カツオのお刺身かなぁ」

凛「かつお?」

花陽「うん。カツオのお刺身を、すりおろした生にんにくとポン酢で食べるとすっごくごはんがすすむよ♪」

凛「へー。ポン酢とにんにく…(お醤油じゃないんだ。試してみる価値はあるかもにゃ)」

凛(とりあえず、お魚は後回しで…まずは美味しい生にんにくをゲットしなくちゃ)

凛(そうだ!焼肉大好きな希ちゃんなら、にんにくのこともきっと詳しいよねー?)

【神田明神】

希「この間使ったにんにくはエリちが分けてくれたんよ」

凛「絵里ちゃん?」

希「うん。ロシアにいるおばあちゃんがにんにく送ってくれたんやって」

凛「へー。ロシアでもにんにく作ってるんだにゃ」

【絢瀬家】

絵里「おばあさまがにんにく栽培してるのよ。凛も一緒に行く?」

凛「え。ロシアへ行くの!?」

絵里「ええ。寒くて畑仕事も大変みたいだから、手伝えば喜んで自慢のにんにくを分けてくれると思うわ」

凛「おばあちゃんのお手伝いかぁ…よーし!凛も行くにゃ♪」

凛(東京は毎日暑すぎるし、涼しいロシアで過ごすのもありだよねー♪)

亜里沙「久しぶりだなぁ。楽しみ♪」ワクワク

絵里「冬服を忘れないでね。外套も含めて一番あたたかい服を用意しなきゃダメよ?」

凛「ロシアってそんなに涼しいの?」

亜里沙「涼しいっていうか…」
5: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:13:48.94 ID:ZfAjp5G2K.net
【北極海・ピオネール島】

凛「ちょっと…寒すぎないかにゃー!?><」ガクブル

絵里「まあ、Пионерは北極海に浮かぶ島だから…本土よりはちょっと寒いわよね」

凛「ちょっとじゃないよね!?こんなところでにんにくが育つのー?」

亜里沙「日本でも雪国でにんにく作ってるってテレビで言ってたわ」

凛「でも周りに人いないよ!?建物も全然ないし…」

絵里「無人島だからね。おばあさまが土地を借りて畑を作ってるの」

祖母「まあ。エリーチカ、お嫁さんを連れて来たのね?」

凛「よ、嫁!?」

絵里「嫁じゃなくて、前に話した音ノ木坂の後輩です」

亜里沙「凛さんはμ'sのメンバーなの♪」

凛「はじめまして。星空凛です」ペコ

祖母「ホシゾラリンさん?」

凛「凛って呼んでください」

祖母「リンさんね。よろしく♪」

凛「おばあちゃん、こんな寒いところにいつも来てるんですかー?」

祖母「ふふふ。ここで育ててるにんにくは可愛い子供たちみたいなものだから…お世話するのが私の楽しみなのよ♪」

凛「大切に育ててるんですねー」

祖母「よかったら持っていってリンさんも食べてみて。とっても美味しいのよ♪」

凛(まだ何もしてないのに、もらっちゃったにゃ)

ザッ ガシャ

祖母「上手ね。その調子で頑張って♪」

凛「でも、ここって一年中冬みたいな感じですよね?どうやってにんにくが育つんですかー?」

祖母「それは…企業秘密♪」

凛「えー!?><」

祖母「ふふふ。終わったら食事にしましょ。そろそろ美味しい物が届くと思うわ」

凛「あれっ、そういえば絵里ちゃんたちは…?」
6: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:22:22.60 ID:ZfAjp5G2K.net
祖母「ご苦労さま。どうだった?」

亜里沙「交換してもらったよ♪」

凛「交換?」

祖母「私が育てたにんにくを北極海で獲れた海産物と交換してもらってるの」

凛「へー」

グツグツ…

祖母「はい。召し上がれ♪」

凛「これって、甘えび!?」

祖母「日本ではそう言うんだったかしら?」

絵里「ええ。たぶん…」

凛「これもお刺身かにゃ?」

えりありりん「いただきます♪」

凛(甘えびのお刺身に、鮭が入った鍋?みたいなの。普段はあんまりお魚って食べないけど…寒いから温かい物がすごく美味しいにゃ)

えりありりん「ごちそうさま♪」

祖母「もう帰っちゃうの?」

凛「また遊びに来てもいいですかー?」

祖母「ええ。いつでも来てちょうだい♪」

凛(これでにんにくは手に入ったから、次はカツオかなー?)

凛「優しくて素敵なおばあちゃんだねー♪」

絵里「おばあさまも凛のことを気に入ってくれたみたい」

凛(北極海の甘えびのお刺身も美味しかったけど、エビはお魚じゃないからにゃ。もともと好きだし)

【音ノ木坂】

ヒデコ「かつお?」

凛「はい。ヒデコ先輩なら、どこで釣れるか知ってるんじゃないかなーって」

ヒデコ「知ってるけど、カツオが釣れる場所は世界中にあるからなぁ…星空さんはどこへ行きたいの?」
7: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:24:12.54 ID:ZfAjp5G2K.net
【生徒会室】

希「え?カツオを釣りに行くん?」パラララ

凛「うん。だからどこへ行けば一番釣れるか占ってほしいにゃ」

希「よっしゃ。まかせて♪」シュタタタ

希「運命を決めるカードは…これや!」スッ

パタ

凛「な、なんか不気味な絵のカードなんだけど…これなにー?」

希「大アルカナの13番、死神のカード。逆位置や」

凛「死神!?それって凛が死んじゃうってこと!?><」ガクブル

希「いや、死神のカードは逆位置だと真逆の意味になるん。カードの暗示は再生、復活。つまり…」

凛「つまり…?」ゴクリ

希「不死鳥や!」

凛「恐竜の時代にいた鳥みたいな生き物?」

希「それは始祖鳥」

凛「市の木はクスノキ、花はサルスベリ、鳥はメジロ。深大寺や味の素スタジアムがある」

希「それは調布市」

凛「小さいシュークリーム?」

希「それはプチシュー」

凛「プチシューじゃなくてカツオを釣りに行くにゃ!」

希「いや、凛ちゃんがボケたんやん…」

【エンダーベリー島】

凛「ここどこ!?」

希「キリバス共和国。フェニックス諸島にあるエンダーベリー島や」

ことり「海きれいだね…珊瑚礁の島なんだ」

凛「フェニックスだから不死鳥で、鳥だから…ことりちゃん?」

希「そういうこと」

ことり「そ、そんな理由で連れて来られたの?」

希「ここはいろんな種類の海鳥がたくさんいることで有名なんよ」
8: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:27:05.67 ID:ZfAjp5G2K.net
凛「確かに海はきれいだけど、カツオが釣れそうなイメージがないにゃ」

ヒデコ「いや、いるよ」

希「ホンマ?」

ヒデコ「はい。私はシーバス狙いですけど」

凛「えー?カツオはー?><」

ことり「“外道”のヒデコちゃんなら釣ってくれそうだね♪」

バシャバシャ

凛「ことりちゃーん!」

ことり「待って凛ちゃん。あんまり遠くへ行っちゃダメだよー?」

ヒデコ(っていうか、釣りの邪魔しないでほしい…)

希「ヒデコちゃんは水着持ってこなかったん?」

ヒデコ「一応ありますけど、泳ぎに来たんじゃないし…」

希「釣りは夜でもできるやん?」

ヒデコ「そう言われても…おっ」

グググ

ヒデコ「いきなり大物キター!」

凛「なになに!?マグロ?カジキ?」ワクワク

ことり「凛ちゃん。カツオを釣りに来たんじゃなかったの?」

希「ヒデコちゃんのことやからシーバス以外やと思うけど…」

ヒデコ「そんなことないですよ!この引きは、きっと──」シュラシュラ

バシャ

ことのぞりん「おぉー!」

凛「この間のスズキさんと同じくらい!?すごいにゃー!」

ことり「日本で釣れるカツオよりずっと大きいね…」

希「きれいな海で、のびのび育ったから…かな?」

ヒデコ「うぅ…やっぱり狙った魚が釣れない…」シクシク
10: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:31:20.35 ID:ZfAjp5G2K.net
凛「せっかくだから記念撮影するにゃー」

海鳥「アー!」

ことり「ちゅんちゅん」

希「お。セグロアジサシやん」パシャ

バササッ

凛「ことりちゃん、今の鳥と会話してた!?」

ことり「うん。大きくて美味しそうな魚だねって」

ヒデコ「じゃあ、鳥にさらわれないうちに早速さばこう」

凛「にんにくをすりおろして準備するにゃ」

希「ポン酢も持ってきたよ」

ことり「お皿出しておくね」

ことのぞヒデりん「いただきます♪」

ヒデコ「…」パク

ことり「すっごく美味しい!」

凛「かよちんにも食べさせてあげたかったにゃー」

ことり「お魚はたくさんいるけど、無人島だからお米はないし…」

凛「ごはんが食べたいって泣き出すのは目に見えてるもんにゃー」

希「凛ちゃん、カツオも平気みたいやね?」

ヒデコ「ついさっき釣ってすぐさばいたし、鮮度が違うよね」

凛「うん。美味しかったにゃ♪ちょっと口の中がヒリヒリするけど」

ことり「絵里ちゃんのおばあちゃんが育てたにんにくなんだよね?(私は食べないけど)」

希「ことりちゃんも克服する?」

ヒデコ「かなり刺激的な味だよ」

ことり「遠慮します><」

凛「ことりちゃんはカツオ以外で何のお刺身が一番好き?」

ことり「んー。やっぱりミナミマグロかなぁ?」

希「ミナミマグロを釣るんやったらインド洋やな」

ヒデコ「このまま行っちゃいます?」

凛「でも、まぐろのお刺身だったらにんにくよりわさびでしょ?」

ことり「そうだね。私はにんにく苦手だし…」
11: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:39:40.94 ID:ZfAjp5G2K.net
希「どうするん?わざわざ日本までわさび取りに帰るの?」

ヒデコ「醤油だけなら持ってきてるんだけどね」

\オーベビ♪ダンスダンスエンジェリッ/

凛「真姫ちゃん。なにー?」

『凛。今どこにいるのよ?』

凛「キリバス共和国のエンダーベリー島だよ。ことりちゃんと希ちゃんとヒデコ先輩も一緒♪」

『フェニックス諸島?なんでそんなとこに…』

凛「真姫ちゃんは?」

『こっちはオーストラリアよ。わさびを栽培してる島があるから見に来たの』

凛「わさび!?」

【ホースバーグ島】

凛「真姫ちゃん!」

真姫「やっと来たわね」

凛「また無人島?オーストラリアって言ってたのに…」

真姫「ここもオーストラリア領よ。ココス諸島のホースバーグ島!」

ヒデコ「インド洋だからミナミマグロがいるよね?」

真姫「多分いると思いますけど…シーバス釣りの道具でマグロなんて釣れるの?」

ヒデコ「いや、私はシーバスが釣れればいいんだけどね」

希「“外道”のヒデコちゃんのことやから多分またシーバス以外の魚が釣れるやろ」

ことり「またカツオかなぁ?」

凛「ミナミマグロだっていけるよー♪頑張って!ヒデコ先輩」

真姫「タスマニア島から採れたてのわさび持ってきたわよ」

ことり「タスマニア島で栽培してるんだ…ありがと真姫ちゃん」

希「もしかして…オーストラリアにも真姫ちゃんちの別荘があったりする?」

真姫「あるわよ。…ほら、向こうに建物が見えるでしょ?」

凛「この島なの!?」

ことり「北はアイスランドから南はオーストラリアまで…」

凛「お金持ちってすごいにゃ」

ヒデコ「よーし。魚だけでお腹いっぱいになるような大物を釣ってみせるよ!」
13: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:43:14.17 ID:ZfAjp5G2K.net
トテテテ…

凛「なんか鳥が来たよー?」

希「アカアシカツオドリやな」パシャ

海鳥「あ?」

ことり「ちゅんちゅん」

海鳥「ぎゃーぎゃー」

バササッ

真姫「…まさか、鳥と会話したの?」

ことり「釣れますか?って訊かれただけだよ」

希「ことりちゃんは何て答えたん?」

ことり「さっぱりです。って」

ヒデコ「これから釣れるよ!」ググッ

ヒデコ「うわ!?…き、キター!」ズザー

凛「ものすごい力で引っ張られてるにゃ!」

ヒデコ「て、手伝って><」ズルズル

真姫「引っ張ればいいの?」ガシッ

海鳥「ガァ?」

ことり「ちゅんちゅん!」

バシャ

希「アカアシカツオドリが飛び込んだ…?」

ことり「手伝うから魚をちょっと食べさせろって」

凛「今ので交渉したの!?」

バシャバシャ

希「でかっ!?…2メートル以上あるんやない?」

真姫「こ、これがミナミマグロ…?」

ヒデコ「腕がつりそう…すごい重さだね」

真姫「じゃあ撮るわよ」

海鳥「アー!」

ことり「ちゅん♪」

パシャ
14: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:45:03.26 ID:ZfAjp5G2K.net
凛「マグロなんてさばけるのー?」

ヒデコ「こんなこともあろうかと…道具は用意してるんだ」ガチャ

希「外道が釣れるのも想定の範囲内なんや…」

ギコギコ

ヒデコ「はい。これで足りる?」

海鳥「ア!」

ことり「ちゅんちゅん♪」

真姫「持ってっちゃったわね」

希「人の釣りを手伝ってまで獲物を手に入れる…ちゃっかりしてるなぁ」

凛「でも、ことりちゃんもすごいにゃ!地元の人と普通に会話できるなんて…凛の英語力じゃ無理だよ><」

ヒデコ「いや、あれって人じゃないよね…」

【別荘】

穂乃果「わぁー!マグロが釣れたの!?」

希「って、みんな来てたん?」

花陽「ごはんも炊けてるよー♪」

フミコ「お味噌汁も作ったよ♪」

ことり「わさび、すりおろしておこうよ♪」

凛「お皿にお醤油も♪」

ヒデコ「食べきれるかな?」

μ'sゆきありヒフミ「いただきます♪」

ことり「アカアシカツオドリさんが手伝ってくれたんだよね」

真姫「マグロ目当てでね」

希「釣れる前から見に来てたよね」

凛「釣れますか?って訊いてたもんにゃ」

絵里「え?…鳥が?」

海未「時々ことりが人間なのかわからなくなります…」

穂乃果「アハハ。でもいろんな鳥さんと話せるなんてすごいよね」
15: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:47:07.54 ID:ZfAjp5G2K.net
花陽「すっごく美味しい♪」モグモグ

にこ「タスマニア産わさびも悪くないわね」

希「凛ちゃん、どう?」

凛「おいしいよー。やっぱり釣ってすぐお刺身にすると美味しいにゃ」

ミカ「今回は何を狙って釣りに行ったの?」

ヒデコ「シーバス…」

亜里沙「この間のスズキさんのときは…?」

ヒデコ「まぐろ」

雪穂「逆じゃん」

ヒデコ「うん…」シュン

穂乃果「でも何が釣れるかわからないはずなのに、食べて美味しい大物ばっかりってすごくない!?」

希「ウチも釣り、始めようかなぁ…」

凛「海未ちゃんは何のお刺身が一番好きなのー?」

海未「刺身なら私はやはりマダイですね」

にこ「本物のマダイの刺身なんて食べたことないわね」モグモグ

凛「インド洋にもマダイっているの?」

花陽「さ、さあ…どうなんだろう?」

ヒデコ「確実に居そうなところへ行けば釣れるんじゃないかな?」

【ドデカネス諸島】

凛「ここどこ!?」

希「南エーゲ海のギリシャ共和国領、ドデカネス諸島や」

凛「どでか…っていう割には、なんか小さい島だけど…人いないし」

希「主要な十二の島は大きいんよ。けどそれ以外に小さな島が150もあるんやって。そのうち120以上は無人島や」

カモメ「クヮー」

ことり「ちゅんちゅん」

海未「何と言ってるんです?」

ことり「マダイかどうかわからないけど大きくて美味しそうな魚はいるよって」

ヒデコ「よし。今度こそシーバスを釣るぞ!」

穂乃果「スズキさんはこの間釣ってきたじゃん。なんか他の魚を狙ってみたら?」
16: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:50:16.91 ID:ZfAjp5G2K.net
ヒデコ「じゃあ何だろう…トラフグ?」

真姫「いや、さばけないでしょ?」

ヒデコ「私は釣りを楽しめればいいの」

絵里「そもそもトラフグがいるの…?」

花陽「ごはんに合う美味しい魚が釣れますように♪」

にこ「でも凛はスズキ、カツオ、ミナミマグロの刺身は全部平気だったんでしょ。もう魚嫌いは克服したんじゃない?」

フミコ「確かに、その三種類が平気ならマダイだって食べられそう…」

ミカ「その中じゃカツオが一番くせがありそうだもんね」

グググ

ヒデコ「どでかいアタリ来た!カモン、シーバス!」

雪穂(たぶんまた違う魚だよね…)

カモメ「クェー?」

ことり「ちゅんちゅん♪」

海未「今度は何と?」

ことり「手伝おうか?って」

ヒデコ「間に合ってます!」シュラシュラ

ことり「ちゅんなぁ」

バサバサッ

ヒデコ「カモメは数が多くて食欲旺盛だし。分け前あげてたら私たちの分がなくなるよ」グイグイ

フミコ「あはは。そうカモメ」

凛「ちょっと寒くないかにゃー?」

ヒデコ「かなり重いから…園田さん、手伝って!」

海未「わかりました」

ザブ バシャバシャ

穂乃果「ものすごく大きいよ!?」

亜里沙「Хорошо!」

真姫「じゃあ撮るわよ」

にこ「にっこにっこにー!」

パシャ
18: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 19:53:16.54 ID:ZfAjp5G2K.net
凛「こないだのスズキさんやカツオより大きいよねー?」

花陽「120cmくらいある…かも」

ミカ「こんな大きいマダイ初めて見た…」

絵里「っていうか、これ本当にマダイなの…?」

にこ「私に訊かれても…知らないわよ」

ヒデコ「ふー。…よし、あとは頼むよ」

フミコ「まかせて♪」

テキパキ

フミコ「はい、完成♪」

μ'sゆきありミカ「おぉー!」

雪穂「贅沢なお刺身だなぁ…」

亜里沙「テレビで見たことある!」

海未「見た目も美しく見事な刺身ですね」

真姫「これも撮っておきましょ」パシャ

μ'sゆきありヒフミ「いただきます♪」

にこ(これが本物のマダイ…)モグモグ

凛「おいしいにゃ♪」

希「凛ちゃん、お魚好きになったんやない?」

凛「今まで食べたのが特別美味しかっただけだよー」

花陽「素晴らしいですっ!」キラキラ

海未「マダイは国産に限ると思っていましたが…獲れたてを食べると認識が変わりますね」

ことり「どこで獲れたかじゃなくて、どれだけ新鮮かってことが重要なんじゃない?」

穂乃果「そうだね!海もこんなにキレイなんだし…」

海未「な、なに言ってるんですか穂乃果///」

穂乃果「え?」

花陽「これでスズキ、カツオ、ミナミマグロ、マダイは大丈夫だよね?」

凛「調理法によっても変わると思うけどにゃ…今まで食べたお刺身はどれも美味しかったよ」

絵里「今のところ、お刺身で食べられる魚限定なのね…」

凛「真姫ちゃんは何のお刺身が一番好きなのー?」

真姫「とらふぐ」
19: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 20:01:55.87 ID:ZfAjp5G2K.net
凛「穂乃果ちゃんは?」

穂乃果「んー。いろいろあって迷うけど…ヒラメ!」

凛「ヒラメってどこで釣」
真姫「ちょっと待って!」

ほのりん「えっ」

真姫「確かにフグは論外かもしれないけど、ヒラメも必ず安全とは限らないわよ。夏から秋にかけてヒラメの刺身が原因の食中毒が発生しやすいの」

穂乃果「そ、そうなんだ…」

真姫「そうよ。原因はヒラメなどに寄生する粘液胞子虫の一種、クドア・セプテンクタータ。その生態にはまだ謎が多く、加熱や冷凍以外で防ぐことは難しいのよ」

絵里「じゃあ、寒いほうが安全?」

真姫「そうね。冬から春にかけてクドアによる食中毒はほとんど見られなくなるけど…」

亜里沙「じゃあ、ヒラメを釣るなら…」

【北極海・ピオネール島】

穂乃果「お久しぶりです。おばあさま」

祖母「いらっしゃい穂乃果ちゃん」ナデナデ

雪穂「こんな寒いところに住んでるの…?」ガクブル

亜里沙「家があるのは本土の南部だから暖かいよ。ここにはおばあさまのニンニク畑があるの」

祖母「エリーチカ。今度はお嫁さんを五人も連れてきたの?」

絵里「違います。後輩と、亜里沙の友達ですよ」

雪穂「は、はじめまして。亜里沙のクラスメイトの高坂雪穂です」

亜里沙「雪穂は穂乃果さんの妹だよ♪」

祖母「あなたがユキホちゃんね。亜里沙から聞いてるわ♪」

亜里沙「それから、μ'sのメンバーの真姫さん♪」

真姫「はじめまして。西木野真姫です」

凛「真姫ちゃんは凛と同じクラスだよー」

穂乃果「ヒデコは私の友達です」

ヒデコ「どうも。はじめまして…」

祖母「すっかり賑やかになったわね。張り切ってお料理しなくちゃ♪」

穂乃果「今日はヒラメを釣りに来たんです!」

祖母「あら、そうなの?」

ヒデコ「私はシーバス狙いだけどね」

真姫「いや、いないでしょ?北極海よ」
20: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 20:04:56.14 ID:ZfAjp5G2K.net
祖母「неркаは釣らないの?エリーチカの一番好きなお魚はкетаだったわよね?」

凛「きえた?」

絵里「サーモンよ。неркаは紅鮭」

真姫「鮭が好きなの?」

絵里「ロシアではよく食べるのよ。思い出の味っていうか…」

穂乃果「じゃあ、ヒラメと鮭が釣れたらどっちも楽しめるね♪」

ヒデコ「食べるのはいいけど、刺身はヒラメだけだよ」

穂乃果「なんで?」

真姫「天然の鮭には高確率で寄生虫がいるから、加熱は必須よ」

凛「え。でも、お寿司屋さんのサーモンは生だよねー?」

ヒデコ「あれは養殖だからね。餌も人間が管理してるから安全なんだよ。でも天然の鮭はオキアミなんかを食べるから…」

真姫「そのオキアミに寄生虫がいて、それを食べる鮭に寄生するってわけ。ヒラメも幼魚のときにゴカイなんかを食べることがあって、そのゴカイ等から寄生虫がうつるっていうのが有力な説よ」

穂乃果「全然知らなかった…じゃあ、釣った鮭はお刺身では食べられないんだ」

真姫「長時間一定以下の温度で冷凍するか、直接除去することは可能だけど…かかる手間を考えたら養殖のを買うか加熱調理したほうが早いわ」

穂乃果「じゃあ…もしかして、スズキさんのお刺身とにらめっこしてたのも…」

真姫「寄生虫がいないかチェックしてたのよ。スズキにはよくいるっていわれてるし」

凛「いたの!?」

真姫「ちゃんと居ないことを確認したから食べたのよ。当たり前でしょ?」

凛(お魚ってめんどくさいにゃ…)

穂乃果「ものすごく寒いけど大丈夫?風邪ひかないでね」

ヒデコ「確か北極では風邪の菌が生きられないから風邪ひかないんじゃなかったっけ…」

凛「そうなの?」

真姫「冷えすぎると体に悪いってことは変わらないけどね」

ヒデコ「まあ寒さには常に備えてるから大丈夫だよ。これ見た目よりあったかいから」

亜里沙「あったかいんだから~♪」

雪穂「それ微妙に懐かしいね…」
22: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 20:12:18.04 ID:ZfAjp5G2K.net
ポチャ

凛「わあー、甘えびが釣れちゃったにゃ!」

ヒデコ「…」ヒュン

パシャ

凛「え?何してるのー?><」

ヒデコ「エビを食べる魚が釣れるかもしれないから、このままエサに使うの」

凛「なるほどにゃ…」

ヒデコ(確か、タラなんかも釣れるはず。大きいものは1メートルを超える…ここで大物を狙うとしたら、メートル級のマダラ!)

グググ

ヒデコ「キター!」

穂乃果「ヒデコ!ヒラメが釣れたの!?」

真姫「鮭でしょ?」

ヒデコ「いや、さっき釣れたばかりのホッコクアカエビをエサに使ったんだよ。この引き、重さ…これは間違いない!」シュラシュラ

凛「手伝うにゃ!」

絵里「落ちないように気をつけてね…北極海はものすごく冷たいわよ」

バシャ

雪穂「おー。ホントにヒラメがいるんだ…」

凛「オヒョウとかじゃないの?」

真姫「オヒョウはカレイだから右向きでしょ。ヒラメも大きいものは1メートルを超えるらしいわ」

亜里沙「ヒデコさんってすごい!何でも釣っちゃうんですね♪」キラキラ

ヒデコ「あはは…まあね」

真姫「まずは写真ね」パシャ

ヒデコ「さばいていいの?」

真姫「ええ。外側だけじゃ検査できないし」

凛「検査?」

真姫「わざわざ機材を持ってきたのよ。安全を確認したら食べていいわ」

穂乃果「徹底してるなぁ…」
24: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 20:25:13.24 ID:ZfAjp5G2K.net
絵里「ど、どうなの…?」

真姫「ん、大丈夫。筋組織の変質も見られないし…粘液胞子虫を含めて寄生虫の類は居ないわ」

穂乃果「よかったぁ…」ホッ

祖母「温かいスープも作ったわよ♪」

雪穂「これって…味噌汁!?」

祖母「ふふふ。私も昔は日本に住んでたのよ。音ノ木坂で調理実習もしたし」

凛「凛たちより日本の料理が上手なんだにゃ…」

真姫「たち?」

凛「真姫ちゃんも全然できないでしょ?」

真姫「わ、私は…作ったことがないだけよ!」

ほのゆきありえりりんまき「いただきます♪」

穂乃果「すっごく美味しいよ!ありがとヒデコ♪」

ヒデコ「私は釣っただけだよ。ヒラメと西木野さんと絢瀬さん一家に感謝して」

ほのゆきヒデりん「ありがたやー」

祖母「ふふふ。お味噌汁はどうかしら?」

雪穂「美味しいです。あったまる…」

真姫「凛。ヒラメの刺身はどうなの?」

凛「おいしいよ。冬が旬って聞いてたけど、凛はもともと全然食べたことなかったし」

祖母「まあ、この辺りは年中冬みたいなものね。魚はいつでも美味しいわ♪」

穂乃果「ホントに美味しい♪ことりちゃんたちにも食べさせてあげたいなぁ…」

【翌日・音ノ木坂】

凛「にこちゃん!」

にこ「あんた、また絵里たちとロシアへ行ってたんだって?」

凛「うん。絵里ちゃんのおばあちゃんがニンニク栽培してる畑が北極海の島にあるんだー」

にこ「そんなところでよくニンニクが育つわね…」

凛「それより、にこちゃんは何のお刺身が一番好き?」

にこ「刺身ねえ…この間のマダイも美味しかったけど…あんなもん庶民は滅多に食べられないし」

凛「マダイ以外なら何が好き?」
25: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 20:27:46.80 ID:ZfAjp5G2K.net
にこ「サンマ」

凛「サンマって…さんま?」

にこ「そうよ。今年も不漁って噂の、あのサンマ」

凛「サンマってお刺身で食べられるの?」

にこ「当たり前よ。焼き魚も美味しいけど、新鮮なら刺身でもいけるわよ」

凛「サンマかぁ…薬味はやっぱりショウガかなぁ?」

にこ「そーね。わさびやにんにくよりはショウガが合う気がするわ」

凛「じゃあ、まずは美味しいショウガを探しに行かなくちゃ!」

にこ「八百屋にでも行くの?」

【ヤサワ諸島】

にこ「…いや、どこよここ」

希「南太平洋、フィジー共和国領のヤサワ諸島や」

凛「やざわ諸島!?にこちゃん、島を買ったの!?」

にこ「んなお金あるわけないでしょ!」

希「この間カツオを釣ったフェニックス諸島があるキリバスの南。オーストラリアの東、ニュージーランドの北にある島国なん」

にこりん「へー」

ヒデコ「ここならシーバスも釣れるはず…」

にこ「あんた、まだ諦めてなかったの?」

凛「っていうか、凛はショウガを探しに来たんだけど…」

希「フィジーでもショウガを栽培してるんよ」

凛「ホントに!?」

希「うん。たぶん中国人が持ち込んだ物やと思うけど…」

トテテテ…

ヒデコ「あっ、ミズナギドリだ」パシャ

海鳥「ピーウィー?」

ことり「ちゅんちゅん」

希「何て言ってるん?」

ことり「ショウガ畑は向こうだよって」

にこ「鳥がそんなに喋ってるとは思えないんだけど…」

ことり「行ってみればわかるよ♪」
26: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 20:30:49.14 ID:ZfAjp5G2K.net
英玲奈「おや?…君たちは」

凛「えーと…し、シルブプレ?」

ことり「日本語だよ。凛ちゃん」

にこ「A-RISEの英玲奈に似てる…」

英玲奈「何ノ話ダ?ワタシハ地元ノふぃじー人ダゾ」

希「この畑って、あなたのですか?」

英玲奈「ああ。無人島の土地を借りて畑を作ったんだ。今はショウガを栽培している」

凛「そのショウガを少し分けてくれませんか!?ヒデコ先輩が釣ってくる魚と交換で!」

ことり「アハハ。凛ちゃん…」

英玲奈「構わないが…何が釣れるのかな?」

ヒデコ「また外道が釣れたよ…」シクシク

凛「あ。カツオじゃん!」

英玲奈「そうそう、フィジーではカツオの一本釣りが盛んに行われているんだ」

希「この辺りの海域にはカツオが多いんやろな。キリバスとあまり変わらないね」

英玲奈「ショウガと交換してくれるのか?」

ヒデコ「どうぞ…今釣ってきたので鮮度は保証しますよ」

英玲奈「ありがとう。このショウガは日本から持ち込んだ親生姜から育てた、高知県の“とさのひかり”という品種だ。君たちの口にも合うだろう」

にこ「やっぱり日本人…?」

英玲奈「何ヲ言ウ。ワタシハ親日家ノふぃじー人ダ」

ことり「高知県もカツオが有名で生姜も栽培してるんだね…」

希「気候がフィジーと似てるんかな?」

英玲奈「とさのひかりはコブが大きくて黄色いショウガだ。日本での市場価格は少し高めだな」

凛「高級品なんだ?いいショウガをくれてありがとうございます♪」

英玲奈「よかったら食べた感想も聞かせてほしい」

にこ「また来ることがあるかどうか…」

希「来るやろ?何といってもヤサワ諸島やし♪」

にこ「いや、だから私は関係ないっての」

ことり「ふふふ」
凛「あははっ♪」
27: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 20:33:35.28 ID:ZfAjp5G2K.net
【メードヌイ島】

凛「ここは…?」

絵里「ロシア領コマンドルスキー諸島のОстров Медный(ミェードヌィイ島)よ」

祖母「あら、またエリーチカの新しいお嫁さん?」

絵里「嫁じゃなくて同級生と後輩です」

にこ「矢澤にこです」ペコ

ことり「南ことりです♪」

亜里沙「二人ともμ'sのメンバーなの♪」

ヒデコ「ベーリング海にもサンマはいるんですよね?」

祖母「いるわよ。今度はサンマを釣りに来たの?」

ヒデコ「私はシーバスかマダラみたいな1メートル以上になる大物狙いです!」

亜里沙「その道具でサンマが釣れるの…?」

海鳥「クルル?」

祖母「エトピリカだわ」

ことり「ちゅんちゅん」

海鳥「クルルァ!」

バササッ

凛「何て言ってたのー?」

ことり「今年はサンマが少ないんだって」

にこ「人間が大量に獲りすぎて海鳥も迷惑してんのね…」

祖母「あなた、鳥と話せるの?…えーと」

絵里「ミナリンスキー」

祖母「ミナリンスキーさん」

ことり「はい。あんまり難しい会話はできないですけど…」

にこ「いや、普通は簡単な会話もできないわよ。相手は鳥だし」

亜里沙「言葉を覚えてしゃべる鳥ならテレビで見たことあるわ」

凛「オウムとか九官鳥だよねー?」

絵里「ことりはどんな鳥とでも会話できるの?」

ことり「うーん?…まだそんなにたくさんの種類の鳥と話してみたことないからわからないよ」

ヒデコ「お」グッ
28: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 20:36:03.36 ID:ZfAjp5G2K.net
凛「わあー!もう釣れたの?」

祖母「立派なサンマね。40cm以上あるんじゃないかしら?」

ヒデコ「やっぱり今までの獲物が大きかったから…サンマじゃ物足りないよ」シクシク

にこ「釣れてよかったじゃない。…でも、全員で分けるとひと口で終わっちゃいそうね」

ポチャ

ヒデコ「次こそマダラ…いや、この際紅鮭でもいいから!」

【一時間後】

ヒデコ「なんでサンマばっかり釣れるの…ベーリング海なのに」ガクッ

ことり「これで7尾♪」

にこ「見事に全員分釣ってくれたわね」

凛「じゃあ記念撮影するにゃー」

にこ「にっこにっこにー」パシャ

ことり「ヤサワ諸島で採れたショウガ(とさのひかり)すりおろしておいたよ♪」

凛「ポン酢も持ってきたよー」

ヒデコ「…はい、サンマの刺身七人前」

ことえりありにこヒデりん「いただきます♪」
祖母「Приятного аппетита♪」

ヒデコ「ポン酢も合うね」

にこ「このショウガ食べてみなさいって。絶対おいしいわよ」

祖母「どっちも美味しいわ♪」

ことり「凛ちゃん、サンマのお刺身はどう?」

凛「もっと生臭い魚だと思ってたけど…やっぱり新鮮だと美味しいにゃ」

亜里沙「鳥さんが欲しがるのもわかる気がするね♪」

ヒデコ「そういえば…鳥は魚を丸ごと食べてるよね。寄生虫とか平気なのかな?」

絵里「どうなのかしら…花陽か真姫に訊いてみないとわからないわね」

にこ「鳥みたいなのがいるじゃない」

ことり「私はみんなと同じだよ。鳥じゃないし…」

祖母「さっきのエトピリカに訊いてみたら?」

海鳥「クルル?」

ことり「ちゅんちゅん!」
29: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 20:43:50.97 ID:ZfAjp5G2K.net
海鳥「クルルル…」

絵里「何て言ってる?」

ことり「危険な寄生虫は鳥でもやっぱり怖いんだって」

【翌日・神田明神】

凛「最後は希ちゃんだよー」

希「最後?」

凛「μ'sのみんなに何のお刺身が一番好き?って訊いてたにゃ。真姫ちゃんはトラフグ、絵里ちゃんはサーモンって言ってたから釣って食べることはできなかったけど…」

希「それ以外は全部ヒデコちゃんが釣ってくれたん?」

凛「うん。かよちんはカツオ、ことりちゃんはミナミマグロ、海未ちゃんはマダイ、穂乃果ちゃんはヒラメ、にこちゃんはサンマが好きだって言ってたにゃ。どれも美味しかったよー♪」

希「当たり前やけど魚って世界中にいるんやなあ…お刺身を食べる国は日本以外は少ないだろうけど」

凛「希ちゃんは何のお刺身が一番好き?」

希「んー。カツオやマダイももちろん好きだけどね…ウチはシマアジやな!」

凛「しまあじ?…島で獲れるアジ?」

希「いや、シマアジはアジとはちょっと違うんよ。ブリやカンパチやヒラマサのほうが近いくらいやないかな?」

凛「そ、そうなんだ…凛、ブリ以外わかんないや」

希「まあ、もともとお魚に興味なかった子なら知らないやろね…」

凛「よーし!じゃあ次はシマアジだねっ♪」

【ドラゴネーラ島】

凛「…で、ここはどこなのー!?><」

真姫「地中海でしょ?」

希「スペイン領バレアレス諸島にある、ドラゴネーラ島っていう無人島やな」

凛「ここでシマアジが釣れるの?」

トテテテ…

希「またミズナギドリや」

海鳥「ピーウィ?」

ことり「ちゅんちゅん」

凛「何て言ってるのー?」

ことり「ブリもカンパチもヒラマサもシマアジも見分けがつかないって」

希「まあ、魚を食べる鳥にとっては食べられる魚かどうかわかればいいんやし…細かい種類なんて知らんやろ」
31: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 20:48:15.20 ID:ZfAjp5G2K.net
ヒデコ「よし。今日こそシーバスを釣るぞー!」

希「スズキって地中海にもいるん?」

凛「凛にわかるわけないにゃ」

ことり「でも凛ちゃん、スズキさんを含めて六種類もお刺身食べて、どれも美味しかったんだよね?」

凛「うん。全部獲れたてをすぐさばいた新鮮なお刺身だったし…いつもそうだったら凛も食べられるよー」

真姫「鮮度が落ちるほど寄生虫のリスクも上がるし、新鮮なのが一番ね」

グググ

ヒデコ「早速キター!」ガチッ

希「シマアジは釣るのが結構難しいらしいけど…」

ヒデコ「いや、この引きはシーバスでしょ!」シュラシュラ

ことり「ヒデコちゃんが狙った魚を釣ったことってあったっけ…?」

真姫「知らないわよ。まあ釣れれば何でもいいんじゃない?」

希「ブリは冬のほうが美味しいっていうけど…シマアジ以外でもいいよ。カンパチやヒラマサも好きやし」

凛「えへへ。なんか最近お魚が釣れるの楽しみになってきたにゃ♪」

バシャ

ことり「わあー、大きいね!」

希「これは余裕で1メートル以上あるね」

真姫「よく毎回こんな大物が釣れるわね…」

凛「なんていうお魚!?」

ヒデコ「…シマアジ」

パシャ

真姫「さばいたら一応チェックするわ」

希「また機材持ってきたん?」

真姫「地中海は北極海やベーリング海なんかに比べて暖かいでしょ。油断できないわよ」

ヒデコ「…どう?」

真姫「異状なし。問題ないわ」

ことり「ショウガ、すりおろしておいたよ♪」

ことのぞヒデりんまき「いただきます♪」

ことり「エヘヘ。なんだか毎回食べさせてもらっちゃって…いいのかなぁ♪」

希「めっちゃ美味しい!天然物のシマアジなんて滅多に食べられないよね」モグモグ
33: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 20:52:26.19 ID:ZfAjp5G2K.net
真姫「凛はどう?」

凛「これも美味しいにゃ。いつもありがと、ヒデコ先輩♪」

ヒデコ「うーん…まあ、みんなが喜んでくれて嬉しいけどさ」

希「ヒデコちゃんは何のお刺身が好きとかあるん?」

ヒデコ「何でも好きですよ。やっぱり自分で釣った新鮮な魚を自分でさばいて食べるから安心っていうか、何食べても美味しいし」

凛「凛も、七種類全部美味しかったにゃー♪甘えびのお刺身も美味しかったし」

ことり「これで八種類?」

凛「いや、九種類にゃ。こんにゃくも入れて♪」

真姫「薬味もいろんなところで集めたのよね。タスマニア島のわさびとか…」

希「ヤサワ諸島のショウガと…」

凛「ロシアのおばあちゃんが育てたにんにく♪」

ヒデコ「私もいろんなところで釣りができて楽しかったなぁ…」

ことり「っていうか、こんなに世界中を巡らなくても日本で全部手に入るんじゃ…」

のぞヒデまき「えっ」
34: 名無しで叶える物語 2017/08/22(火) 20:52:56.94 ID:ZfAjp5G2K.net
【星空家】

凛「でも、みんなと一緒に旅行できて楽しかったよー♪」

凛ママ「よかったわね。…それで、凛はお魚好きになった?」

凛「釣ってすぐさばいた新鮮なお刺身なら何でも好きだよ♪」

凛ママ「えーと…魚屋さんやスーパーで買ったお魚は?」

凛「釣ってすぐさばいたお魚と同じくらい美味しかったら食べるよ」

凛ママ「それって…何も根本的な解決になってないじゃない!><」

凛「お母さんも昔よく釣りに行ってたじゃーん」

凛ママ(まあ…全然食べないよりはマシなのかにゃ)

花陽「これです!」

凛ママ「えっ。…昆布?」

花陽「はい。新鮮さでは勝てなくても、これで旨味をプラスすれば…」

花陽ママ「昆布締めね。確かに有効な手段ではあるわねー」

凛ママ「よーし。凛にお魚を食べさせるにゃ!」

凛(お刺身で美味しいお魚、そうでもない魚。時にはお魚以外も刺身って呼んだり…お刺身って奥が深いにゃ)

凛「そうだ!ラーメンにお刺身をのせたら、もっと美味しくなるかも!?」

花陽「えぇ!?結局ラーメンなのぉ!?」

凛(えへへ。やっぱり、好きな人と一緒に好きな物を食べるのが一番だよね♪)



おわり
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『希「八月十五日は」ヒデコ「刺身」凛「お魚キライ!」真姫「検査よ」ことり「ちゅんちゅん♪」』へのコメント

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