花丸「善子ちゃんは不幸体質」

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善子-アイキャッチ23
「はいはーい! 今日はイチゴチョコパンが安いよーっ!」

浦の星女学院の購買にて、店員の声が響く。

購買は既にバーゲンセール状態で、たくさんの生徒たちがおしくらまんじゅうしながらサンドを買っていく。

ルビィ「イチゴチョコパン安売りだって! あそこで売ってるイチゴチョコパン、とっても美味しいんだよね! 2人とも、買いにいこうよ!」

善子「よっしゃ! 行くわよずら丸! モタモタしてると売り切れちゃう!」

花丸「善子ちゃん、イチゴもチョコレートも大好きだから嬉しそうずら!」

善子「んっふふ〜♪ もっちろんよ〜♪ この私の好きなものが2つ同時に味わえる、奇跡のパンよ!」

3人「レッツゴー!」

pixiv: 花丸「善子ちゃんは不幸体質」 by 矢部野たかひろ

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3人で張り切って購買に突撃しようとした時・・・

教師「あ、津島さん ちょうど良かった」

善子「えっ? はい 何でしょう」

教師「ちょっと手伝ってもらえない? 職員室に持っていく書類が多くて・・・半分持ってもらえるとありがたいんだけど・・・」

善子「う・・・えっと・・・」

ルビィ「せ、先生! 今は・・・」

善子「・・・いいえ、いいわルビィ! 手伝います・・・」

教師「ありがとう、助かるわ」

ルビィ「よ、善子ちゃん・・・それなら私たちも・・・」

善子「2人は先に買いに行ってなさい 大丈夫、すぐに終わるわ」

ルビィ「善子ちゃ〜ん・・・」

花丸(人のお願いを断れない・・・善子ちゃんはお人好しずら)

善子は教師についていった。

ルビィ「しょうがないから、私たちだけで買いにいこう・・・花丸ちゃん! 行くよ!」

花丸「了解ずら〜」



ルビィと花丸の2人で、満員御礼の購買へダイブ!

ルビィ「善子ちゃんの分も買っておいてあげようか」

花丸「そうだね」

店員「いらっしゃい!」

ルビィ「あ、あの、イチゴチョコパン3つください!」

店員「あーダメダメ! 数が限られてるんだから、ここに居ない人の分は駄目だよ!」

ルビィ「そ、そんなぁ!」

花丸「う〜ん、仕方無いから2つ買うずら」

店員「まいどありー!」

ルビィ「うぇ〜ん ごめんね善子ちゃん・・・」



善子「ハァハァ・・・思ったより時間かかっちゃった・・・」

購買へ走る善子だったが、すっかり人は居なくなっており・・・

店員「イチゴチョコパンはもう売り切れたよー」

善子「ガビーーン!!」

ルビィ「ご、ごめんね・・・善子ちゃんの分は買えなかったんだ・・・」

善子「い、いいのいいの 気にしないで」

花丸「半分こしよう、善子ちゃん」

善子「う・・・もう! それはあんたたちが買ったものでしょ! 気にしなくていいから、あんたたちが食べなさい」

花丸「そう? 善子ちゃんがそう言うなら・・・」

こうして善子は、別のパンを買って食べた。



善子(うぅぅ・・・さっきは遠慮しちゃったけど、やっぱりイチゴチョコパン食べたかったなぁ・・・)

善子(分けてもらえばよかった・・・あぁ、私って不運・・・)



ところが、その数時間後・・・



ダイヤ「こ、これは一体どういうことですの!?」

ダイヤの視線の先には、具合が悪そうにトイレに駆け込む生徒たち。

鞠莉「うぐぅ・・・お腹痛い・・・Jesus・・・」ヨロヨロ・・・

ダイヤ「鞠莉さん! この惨状は・・・?」

鞠莉「そ、それが・・・今日のお昼、安売りしてたイチゴチョコパンを食べたんだけど・・・」

鞠莉「あのイチゴチョコパン・・・腐ってた・・・」

ダイヤ「な、何ですって!? それではこの生徒たちは・・・」

鞠莉「みんな、イチゴチョコパンを食べて、それに当たった子たちってこと・・・ダイヤは平気なの・・・?」

ダイヤ「わ、私は今日は別のものを買って食べましたわ・・・」

ルビィ「ぴぇぇ・・・お、お姉ちゃぁん・・・」ふらふら・・・

ダイヤ「る、ルビィ!! まさか貴方も!?」

ルビィ「うん・・・今はちょっと良くなってきたけど・・・」

ダイヤ「あぁぁ〜〜! なんて可哀想なルビィ! こんなことなら2人ともお弁当にするべきでしたわ〜!」ぎゅっ

ルビィ「ぐぇっ・・・お姉ちゃんあんまり揺らさないで・・・またお腹痛くなっちゃう・・・」

ダイヤ「あっ! ご、ごめんなさい」

鞠莉「・・・Oh my god・・・」よろっ・・・

鞠莉「うぉえっ・・・ご、ごめんダイヤ・・・ちょっと・・・戻してくる・・・」

ダイヤ「ひいぃぃーー!!」



大勢の生徒がお腹を壊し、トイレと保健室が満員になり、学院中が大変な騒ぎになった。



千歌「えー、という訳で・・・Aqoursのメンバーも半分以上がダウン・・・こんなんじゃ練習は出来ません!」

千歌「今日は練習は無し! 健康な人は各自家で自主練! 不健康な人は家で安静にしていましょう!」

千歌「ってことで・・・不健康な私は帰りまーす・・・ふぐっ・・・気持ち悪い・・・」よろよろ

果南「ちょっと千歌、大丈夫ー? なっさけないなー、曜も梨子ちゃんも駄目そうだし・・・私が家まで支えてってあげるから!」

千歌「あ・・・ありがと・・・果南ちゃん・・・」

善子「た、大変なことになっちゃったわね・・・」

花丸「善子ちゃん、イチゴチョコパン買えなくてラッキーだったね」

善子「た、確かに・・・ていうかずら丸、あんた平気なの?」

花丸「おら? おらは何ともないずら」

善子「胃袋強すぎでしょ・・・」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



休日のある日。

善子、花丸、ルビィの3人で遊びに出かけていた。

花丸「お日様ポカポカ〜 絶好のお出かけ日和ずら〜!」

ルビィ「まずはどこ行こうか?」

善子「ていうかルビィ、腹痛はもう大丈夫なの・・・?」

ルビィ「えへへ、もうへっちゃらだよ!」

善子「そう、なら良かった」

花丸「あ、バス停にバスが来てるよ! 乗るずら!」

ルビィ「本当だ! 走ろう!」

3人でバス停へ走る。 しかし・・・

善子「ぶべっ!」バタン!

花丸「あ! 善子ちゃんが転んだずら!」

ルビィ「よ、善子ちゃん! 大丈夫!?」

善子「いたたた・・・だ、大丈夫よ・・・」

花丸「膝とか、擦り剥いてない?」

善子「平気平気・・・あっ! バスが!」

ブロロロロ・・・

バスは既に発車してしまっていた。

ルビィ「あぁー・・・」

善子「あわわわ、ごめん! 私が転んだばっかりに・・・」

ルビィ「よ、善子ちゃんが悪いんじゃないよ!」

花丸「うーん、次のバスが来るまでかなり時間があるずら」

善子「うぅぅ・・・どうしよう・・・」

花丸「まぁまぁ、たまにはゆっくり歩いて街まで行くずら」

ルビィ「そうだね 行こうよ、善子ちゃん」

善子「・・・ごめん・・・」

花丸「よーしーこーちゃん! 気にすることないずら」

善子「うん・・・」

善子(あぁ、2人に迷惑かけちゃった・・・つくづく私って不運ね・・・)



それから3人は、街までの道を雑談しながらのんびり歩いた。

そして街に着いてからは、カフェやカラオケで遊び、日が暮れるまで楽しんだ。



夜 津島家。

花丸と電話で話す善子。

花丸『今日は一日遊んでくたくたずら〜』

善子「アハハ、そうね」

花丸『ん・・・あっ! こ、これは・・・!』

善子「えっ? ど、どうしたの?」

花丸『善子ちゃん! テレビでニュース見て!』

善子「えぇっ? 何よいきなり・・・」


『バスとトラックが衝突』


善子「ええっ!?」


ニュースでは、交通事故の報道をしていた。乗客数名を乗せたバスと大型トラックが正面衝突したという。

死者は出なかったが双方の運転手とバスの乗客数名が怪我をし、道路は一時通行止めになったとのこと。


善子「このバス・・・今日私たちが乗り損ねたバスじゃない!?」

花丸『うん・・・もし乗ってたら、おらたちも・・・』

善子「・・・・・・」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



善子「この前、面白そうな黒魔術の本を見つけたから、買おうと思って値札を見たの」

梨子「うんうん」

善子「そしたら・・・お金が足りなかった・・・」

梨子「あらま でも、よっちゃんのことだから、財布を落としてたって言うかと思ったけど」

善子「でもリリー! 本が買えなかったことに変わりはないのよ? もー・・・私ってばいざという時何かと巡り合わせが悪くって・・・」

梨子「・・・あら? 見てこれ」

善子「え?」

電柱に、ポスターが1枚貼ってある。

『迷子の猫を捜しています』

善子「いなくなっちゃった飼い猫のポスターね・・・」

梨子「綺麗な三毛猫・・・見つかると良いね」

話しながら歩いていると・・・。

ジャバッ!

善子「ぎゃっ!」

梨子「ど、どうしたの!?」

善子の足元を見ると、道端の溝に足を突っ込んでいた。

梨子「あらら〜・・・」

善子「な、なんでここだけ蓋が無いのよ! あぁーん! やっぱり私って不運〜!」

梨子「・・・ん?」

善子「ぐすん・・・どうしたのよリリー・・・」

梨子「・・・ちょ、ちょっと待って・・・溝の奥に何か見えたような・・・?」

善子「えっ?」

2人で溝の奥の方を見て見ると・・・

動物のしっぽのようなものが見えた。

2人「!!!」

急いで溝の蓋を外し、中を見る。

そこには、ずぶ濡れになった猫が1匹倒れていた。

梨子「ひっ! し、死んで・・・?」

善子「・・・! いいえ! まだ息がある!」

微かだが、呼吸をしている。

梨子「あっ! この模様・・・この猫、さっきのポスターの子じゃない!? ほら、首輪もある!」

善子「本当に!? 早く何とかしなきゃ!」



すぐに2人は、梨子の家に三毛猫を連れ帰った。

濡れた身体を拭く、タオルで包んで温めるなどして、介抱を試みた。

善子「お願い、死なないで・・・!」

善子(神様、普段堕天使とか言ってるけど、ごめんなさい! 今はあなたを信じます! だからこの子をお助けください!)



しばらくして、三毛猫は少しずつ元気を取り戻していった。

梨子「ほら、ミルクよ たんとおあがり」

ぺろぺろぺろ・・・

梨子「食欲もある! もう大丈夫ね!」

善子「はぁぁ・・・よ・・・良かったぁ・・・」

梨子「完全に回復したら、飼い主さんの所に連れて行ってあげましょ」

善子「そうね!」



数日後、三毛猫を飼い主の家に連れて行った。

飼い主「本当にありがとう! なんとお礼を言えば良いか・・・!」

善子「いえいえ・・・当然のことをしただけですよ」



梨子「あの子、よっちゃんが溝に嵌ったおかげで助けられたのよね」

善子「まぁ・・・そうね」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




善子「こ、これは・・・!」

曜「どうしたの?」

善子は手にしたスマホを曜に見せた。 それは、新しくオープンした雑貨店の広告だった。

『悪魔、堕天使、黒魔術が好きなあなたにおすすめ! ダークで可愛いグッズが勢揃い!』

曜「おぉ〜 善子ちゃんが好きそうなものが売ってるね」

善子「でしょ! あぁ、このアクセサリーなんて最高・・・これは行かねば!」

曜「いってらっしゃーい ヨーシコー!」

善子「・・・曜さん、とりあえずそれ言いたいだけでしょ・・・」



休日


善子「という訳で、雑貨店に出発よ!」

善子はスマホの地図を頼りに、初めての街を歩く。

善子「さぁ堕天使グッズたち! 今から私が買いに行ってあげるから、待っててねー!」るんるん♪



1時間後。

善子「・・・・・・・・・・・・」

善子、雑木林の真ん中に一人、立つ。

善子「迷ったぁぁぁーーー!!!」

辺り一面、木、木、木。 人っ子一人見当たらない。

善子「なんで!? ちょっと前まで街中にいたはずなのに!? どこをどう迷ったらこうなるの!?」

善子「あぁぁ・・・本当なら今頃、堕天使ショッピングを楽しんでいたはずだというのに・・・」

善子「ハァ・・・私って本当・・・不運だわ・・・」



バシャバシャ・・・

善子「・・・ん?」

バシャバシャバシャ・・・

善子「何・・・水の音・・・?」

善子は音のする方へ歩く。



ガサガサッ

善子「・・・えっ!?」

そこは、大きな沼が広がっていた。 そして・・・

男の子「わっ・・・ごぼぼ・・・わっぷ・・・!」バシャバシャ

小学生くらいの男の子が溺れていた。

善子「たっ 大変!」ダッ

善子はすぐさま駆け寄る。

善子(どうしようどうしよう・・・そうだ!)

善子はバッグから、いつも儀式の時に使っている大きなマントを取り出した。

上着を脱いでマントを結びつけ、更にバッグにも結ぶ。

善子(これをロープ代わりに!)

出来上がった代理ロープを、溺れている男の子に向かって投げる。

善子「それにつかまって!」

男の子「!!」

男の子が掴んだのを見ると、近くの木につかまりながら思いっきり引っ張る。

善子「ふぐぐぐぐぐ・・・!」

こうして、男の子は無事陸へ上がった。

男の子「ケホッ・・・ケホッ・・・ハァ・・・」

善子「だ、大丈夫? 寒くない?」

男の子「う、うん・・・お姉さん、ありがとう・・・」

善子「はぁー・・・良かったぁー・・・」



その後、男の子を家まで送った。

母親「本当にこの子は!! あれほど林に一人で遊びにいってはいけないって言ったのに!!」

男の子「ご・・・ごめんなさい・・・沼があんなに深いなんて思わなくて・・・」

母親「この人が見つけてくれなかったらどうなってたことか!」

男の子「うん・・・お姉さんが来てくれて、良かった・・・」

母親「本当にありがとうございますっ! 貴方はこの子の命の恩人ですっ!」

善子「い、いえいえ・・・そんな・・・」

男の子「お姉さん・・・本当にありがとう!」

善子「もう一人であそこに行っちゃ駄目よ?」



夕方、帰路に就く善子。

善子(あーあ・・・堕天使グッズ、買いに行けなかったな・・・)

善子(・・・まぁでも、あの子の命に比べれば、安いもんよね)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



花丸「善子ちゃんとお出かけずら〜♪」

善子「良い天気になって良かったわ・・・ルビィも来られたら良かったんだけど」

花丸「しょうがないずら お家の用事なんだから」

善子(ルビィが居ない・・・ということは、2人っきりでお出かけってことなのよね・・・)

善子(・・・2人っきり・・・か・・・///)ドキドキ

善子(・・・って! 何緊張してるのよ私! 相手はずら丸よ?)

花丸「この前ルビィちゃんから聞いたけど、新しいカフェがオープンしたんだって そこ行こうよ!」

花丸「おっきなパフェ食べるずら〜♥」ほわわわわ

善子(ほーら! 色気より食い気な奴なのよ!)

善子「もー、間抜けな顔しないでよねー」

花丸「えへへ・・・善子ちゃんと一緒に遊べて楽しいずら!」

善子「・・・!」

善子(そういえば・・・中学の頃は、友達と遊びにいくなんてほとんどしなかったな・・・)

善子(そう考えると・・・今の私って幸せなのかしら)

善子「ふふっ♪ 褒めたって何も出ないわよー?」

花丸「むー! そんなんじゃないずらー」

善子「とにかく、今日一日思いっきり遊ぶわよ! 出発ー!」



ドザアアアアァァァァァ!!

善子「・・・・・・・・・・・・」

花丸「わぁっ!? 凄い雨ずら! さっきまで晴れてたのに!」

花丸「善子ちゃん、雨宿りするずらー!」



2人は農具小屋のような場所に駆け込んだ。

花丸「ふぇぇ、すっかりびしょ濡れずら・・・凄い土砂降り! びっくりしたねぇ」

善子「・・・・・・」

善子(もう・・・もう・・・もぉぉぉぉーーー!!!)

善子(どうして!? どうしてこうなっちゃうのよ!)

善子(せっかくずら丸とお出かけなのに! こんなのってないわ!)

善子(もう嫌・・・どうして私ってこんなに運が無いのよ・・・)

善子「・・・ぐすん・・・」

花丸「善子ちゃん?」

善子「・・・ごめん、ずら丸・・・私と一緒に居たばっかりに、ずぶ濡れにさせちゃって・・・」

花丸「えぇ?」

善子「・・・私と一緒に居ると、あんたまで不幸になるわ・・・私には一人ぼっちで居るのがお似合いなのよ・・・」めそめそ・・・

花丸「むむむむ・・・むぅーー! 善子ちゃんっ!」ぐいっ

善子「わっ!? ず、ずら丸!?」

善子(ち、近い近い!///)

花丸「善子ちゃん、それ本気で言ってるずら? この雨は善子ちゃんが降らせたっていうの? そんな訳無いずら!」

善子「え、えっと・・・」

花丸「おらはそんなことで善子ちゃんと離れるなんて嫌ずら!」

善子「ず、ずら丸・・・」

花丸「・・・どうしても申し訳無いと思うんなら・・・おらのお願いを聞いてほしいずら」

善子「お願いって・・・?」

花丸「おら・・・雨でびしょ濡れになっちゃって、寒いずら・・・だから!」

花丸「善子ちゃんが温めてほしいずら!」

善子「はえぇぇっ!?///」

バサバサッ

善子「わああぁぁーーっ!! な、何いきなり脱いでるのよーっ!?//////」

花丸「濡れたままの服をずっと着てたら、その方が身体が冷えるずら」

花丸「それに、知ってる? 寒い時は、人と人が肌をくっつけるのが一番温まるずらよ?」

花丸「だから、善子ちゃんも脱ぐずら! えいっ!」ガバッ

善子「わぁぁーっ!/// や、やめなさいよーっ!///」ジタバタ



善子「うああぁぁ・・・////// ひん剥かれてしまった・・・///」

花丸「これで・・・よーしこちゃんっ♪」むぎゅむぎゅ

善子「ふにゃっ///」

花丸「こーやって抱き付き合えば・・・ほら、あったかいずらー♪」

善子「いやいやいや、確かに温かいけどぉ・・・//////」

善子(あわわわわ/// ず、ずら丸、やわらかっ・・・///)ドキドキドキ

善子(・・・天候の神ゼウス様・・・雨降らせてくれて、ありがとぉ//////)ドキドキバクバク

花丸「・・・でも、くっついてない所はやっぱり寒いずら・・・大きめの、濡れてない布があればなぁ・・・」

善子「え・・・えっと・・えっとぉ・・・///」

善子は慌てて、鞄から儀式用のマントを取り出す。

花丸「あっ! それがあったね!」

善子「か、鞄の奥に入れてあったから濡れてないわ・・・これなら2人で包まることも、出来るんじゃない?///」ドキドキ

花丸「流石善子ちゃん! やっと儀式グッズが役に立ったずらね!」

善子「くぉら! 普段は役に立たないみたいな言い方するなぁ!」

バサァッ

善子「ほらっ!/// これでどう?///」

花丸「えへへ、これなら身体全部あったかいずらー♪ でも、もうちょっとくっつかないと・・・」むぎゅううう

善子「はわぁぁぁぁ!!//////」

善子(ず、ずら丸と・・・裸で・・・こんなに密着して・・・夢じゃないかしら//////)ドックンドックン

花丸「あれ? 善子ちゃん、ダンスの練習した後みたいにドキドキしてるずら」

善子(こんなことしてたら当然でしょおおぉぉ!!/// 誰のせいだと思ってんのよおおぉぉぉ!!///)

花丸「・・・えへへへ、あったかーい♪ よーしこちゃーん♪」

善子「・・・何よ///」

花丸「・・・お願いだから、一緒に居ない方が良い、なんて言わないでほしい・・・ずら」

善子「!!」

花丸「せっかく再会出来たのに・・・これからは、ずっと一緒だよ?」

善子「・・・そうね・・・ごめん、もう言わない」

花丸「本当? もうおらたち、離ればなれにならない?」

善子「当たり前じゃない」

花丸「・・・うん///」



ザァザァと降りしきる雨の中。

2人だけの世界が、暫し続いた。




善子「・・・んん・・・うぅ・・・あれ? 私、いつの間に寝て・・・」むくっ

花丸「・・・すぅ・・・すぅ・・・」

善子「わぁっ! そうだ忘れてた/// ずら丸と温め合ってたんだった///」カアァァァッ

花丸「うーん・・・むにゃむにゃ・・・のっぽパン・・・」

善子「ずら丸らしいわね・・・夢の中でまで食い意地張ってるなんて・・・」

花丸「・・・もっと・・・食べたい・・・ずら・・・」

善子「『もう食べられない』じゃないんかいっ! ほら、ずら丸! 起きて!」

花丸「あれぇ・・・善子ちゃん・・・おはよぉ・・・」ぽけー

善子「なーに寝惚けてんのよ」

花丸「・・・あーっ! 雨、上がってる! 服ももう乾いてるずら!」バッ!

善子「ちょっとぉ! 大きな声出さないでよ! 私たち今、2人ともスッポンポンなのよ!? 誰か来たらどうすんのよ!//////」

花丸「早く服を着ちゃえば良いずら」バサバサ

善子「うぅぅ・・・///」



花丸「わぁっ! 善子ちゃん! 外見て、外!」

善子「なーによ?」

花丸「虹が出てるずらー! 綺麗だねー!」

善子「わぁっ・・・本当だ・・・」

花丸「キャハハハッ! すごいすごーいずらー!」

善子「・・・・・・」ほけらーっ



善子(・・・あれ・・・なんか私・・・)

善子(今、すっごく・・・幸せ・・・かも・・・)

善子(ひょっとして私って・・・全然不幸体質なんかじゃないんじゃ・・・)



花丸「善子ちゃーん! 早く行こうずらー!」

善子「・・・はっ わ、分かったわ、今行くから!」




善子(・・・幸せな堕天使、か・・・悪くないわねっ♪)




おしまい!
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