にこ「もしも穂乃果にスピリチュアルなことが起こったら」

シェアする

穂乃果-アイキャッチ36
~土曜日~

穂乃果「ん…朝だ…」

オハヨーゴザイマス!

穂乃果「…ん?」

にこ「おはよう」

穂乃果「…ってにこちゃん!?」

にこ「べ、別に…朝練に遅刻されても困るし、わざわざ迎えに来ただけよ!」

にこ「それよりも早く準備しなさい!」

穂乃果「は、はい!」

pixiv: にこ「もしも穂乃果にスピリチュアルなことが起こったら」 by tsugarulefthors

スポンサーリンク



どたばた

穂乃果「行ってきまーす!」

にこ「お邪魔しました…」

高坂母「ごめんなさいね、穂乃果のために」

にこ「いえ、これくらいなんとも」

母「しかし、挨拶もしないで行くなんて、慌てているにしてもひどいわね」

にこ「は、はあ…」

にこ(でもさっき、「行ってきます」って言わなかった?)

にこ(まあ、慌ただしいから聞こえなかったかもしれないわね)

雪穂「…」



穂乃果「もー!にこちゃん遅いよ!」

にこ「あんたがダッシュするからでしょうが…」

穂乃果「あ、海未ちゃんとことりちゃんだ!」

にこ「にこを無視しないでくれる!?」

穂乃果「おはよー!」

にこ「海未、ことり、おはよう…」

ことり「おはよう」

海未「おはようございます。にこ」



海未「さあ、穂乃果も挨拶してください」

ことり「穂乃果ちゃん、さすがに挨拶の口パクはちょっと…」

ほのにこ「…え?」



穂乃果「…さっき挨拶したよね?」

にこ「ええ。にこもはっきり聞いたんだけど」

海未「2人とも、朝からいたずらはやめてください」

にこ「やってないわよ!?」

穂乃果「…むう…海未ちゃん、ことりちゃん、おはよう」



ことり「…穂乃果ちゃん、さすがに挨拶しよう?」

海未「…穂乃果、何を考えているのですか?」

穂乃果「そんな…」



にこ「ちょっと待ちなさい」

にこ「あんた達こそ、なんで聞こえないふりしてるのよ?」

海未「聞こえないものを聞こえないと言って何が悪いのですか!」

ことり「にこちゃん、そろそろいたずらはよそう?」

にこ「最初からしてないわよ!穂乃果と私がグルになってると言いたいの!?」

海未「それしか考えられません!」

にこ「そうは言っても、あんた達こそグルになって聞こえないふりしてるじゃない!」

ことり「海未ちゃんもことりも、そんなことしてないよ!」

にこ「だけど実際、穂乃果の挨拶を聞こえないって―」



穂乃果「やめて…!」

にこ「穂乃果!?」

穂乃果「やめてよ…これ以上喧嘩しないで…うわーん!」

にこ「ちょ、ちょっと穂乃果!いい歳して泣かないでよ!」



海未「…どうやら、本当に穂乃果の声が聞こえないようです」

ことり「…そうだね。いくらなんでも、泣く演技はできないよ」

海未「しかし、それでもなお疑問が残ります」

ことり「どうしてにこちゃんにだけ聞こえるのか、だよね?」



穂乃果「ぐす…」

にこ「やっと落ち着いたわ…」ナデナデ

真姫「おはよう…ってにこちゃん?」

りんぱな「おはよう!」

ことり「おはよう」
海未「おはようございます」
にこ「おはよう」
穂乃果「おはよう…」グスグス



花陽「穂乃果ちゃん…」

凛「泣いてるのはわかるけど、”おはよう”って言ってほしいよ…」

真姫「それとも私達には挨拶しない気!?」

ことり「あの、みんな…」

穂乃果「うわーん!真姫ちゃん達にも無視されたと思われたー!」

にこ「あーもー!せっかく落ち着いてきてたのに!」

海未「穂乃果、大丈夫です!話し合えばわかってくれますから!」

まきりんぱな「!?」



ことり「あのね、実は穂乃果ちゃん、朝から…」

絵里「おはよう…って穂乃果!なんで泣いt」

海未「絵里、それ以上言わないでください!」

絵里「私には発言権なし!?」



希「おはようさん」

にこまきりんぱなことうみ「おはようこの事件の犯人」

希「」

海未「穂乃果、そろそろ泣き止みましょう?」

ことり「穂乃果ちゃん、みんなわかってくれるから」

にこ「そうよ、落ち着きなさい」

穂乃果「にこちゃん…」グス

にこ「大丈夫そうね」



~部室~

ことほのうみまきりんぱなにこえり「声が特定の人にしか聞こえないおまじない?」

希「うん…」

海未「こういう展開の場合は希が原因か、真姫が変な薬を開発したかですから、ね」

真姫「なんでもかんでも非日常現象と私を結び付けないでくれる?」

凛「だけど、どうして穂乃果ちゃんにそんなおまじないをかけたの?」

花陽「それに、にこちゃんに聞こえるようにした理由も知りたいよ?」

希「あ…その…それは…」

ことり「怪しい」

絵里「希、正直に言わないと」



希「あの…実は…雪穂ちゃんに頼まれたんよ…」

凛「凛知ってるよ。”何言ってんだこいつ”っていう言葉」

花陽「希ちゃん、もっとましな言い訳考えてよ」

にこ「2人ともさすがに口が悪すぎるわよ」

穂乃果「雪穂に嫌われたのかな…」ジワ

にこ「そんなことないと思うけど…」

海未「しかし希の供述を否定する証拠もありません」

ことり「穂乃果ちゃん、雪穂ちゃんに電話してみたら?」

穂乃果「うん…」



雪穂『もしもしお姉ちゃん?』

穂乃果「雪穂!なんで穂乃果の声がにこちゃんにしか聞こえないの!?」

雪穂『もしもし?あ、おまじないが効いてるんだ』

穂乃果「雪穂にも聞こえないんだ…」

にこ「穂乃果、替わって」



にこ「もしもし、にこよ」

雪穂『ああ、にこさんなら出ると思いましたよ』

にこ「あんたは何を考えてんのよ!どうしてこんなひどいことしたのよ!?」

にこ「いくら姉が憎いからって、やっていいことと悪いことの区別もつかないの!?」

雪穂『はあ…にこさんもこれですか…。じゃあ言いますね?』

雪穂『お姉ちゃんとにこさんの、今の関係が嫌だからです』

雪穂『今日もにこさんが来ていましたが、にこさんはどんな気持ちでしたか?』

雪穂『その気持ちに気付いてください。それでは』



にこ「…切られたわ」

真姫「まあ…希の言う通り、雪穂ちゃんが関与しているのは事実のようね」

海未「しかしなぜ雪穂がこうさせたのかは教えてくれませんでしたね」

花陽「しかも、穂乃果ちゃんとにこちゃんの関係が嫌、って…」

絵里「意味深な発言ね」

凛「でも嫌なら、にこちゃんにだけ聞こえるようにした、っておかしくない?」

ことり「うーん…なんでかなあ?」



穂乃果「やっぱり穂乃果は…」

にこ「大丈夫よ。みんなも私もどうにかするから」ギュ

絵里「…にこ」

にこ「何よ」

絵里「さっきから穂乃果と近すぎない?」

にこ「これは…いや…だって穂乃果の声を聴きとれるのは私だけだし!?」ギュー

にこ「いつもよりちょーっとだけ優しくしてあげてもいいでしょ別に!?」モギュー

花陽「なんかテンパってない?」



海未「それより穂乃果です」

穂乃果「いつまで続くの?」

にこ「いつまで続くの、だって」

希「1日だけや。次の日は大丈夫」

絵里「短いのがせめてもの救いね」

希「だけど、すぐに効果を消す方法もあるんよ」

穂乃果「それは何!?」

にこ「穂乃果も、それは何、って聞いてるわ」



希「これは教えられないんよ」

海未「何がスピリチュアルですか馬鹿も休み休み言いなさい」

ことり「穂乃果ちゃんを直ちに速やかに元に戻せ」

凛「2人とも、口が悪いよ」

絵里「…にこと穂乃果は待ってて。他のみんなはちょっと来て」

穂乃果「…どうしたんだろう?」



~近くの空き教室~

絵里「希、話しなさい」

絵里「百歩譲って穂乃果とにこに言えないのは認めるわ」

絵里「でも私達には教えてもいいんじゃない?」

希「…えりちにはかなわんなあ。わかった。実は…かくかくしかじか」

ことり「…それなら、確かに言わないほうがいいかな」

凛「そうだよ、もしできなくても明日には戻るんだし」

花陽「うん、私だったら冷めちゃうよ」

真姫「じゃあ戻りましょうか」



にこ「そうだ。スマホで文章を見せたら?筆談みたいに」

穂乃果「ありがとうにこちゃん…」

にこ「大丈夫よ。見捨てないから」モギュー

穂乃果「でも…そんなに抱きしめなくても///」

にこ「何よ!?宇宙No.1アイドルが抱いているっていうのに不満なの!?」モッギュー

穂乃果「嬉しいけどね…///」

にこ「あら、足音が…残念ね」

穂乃果「あ…」



海未「それで、先ほどのことですが…」

ことり「希ちゃんから話を聞いたけど、やっぱり教えられない。ごめんね」

穂乃果「そんな…」

にこ「穂乃果が困っているのよ!?それなのに非協力的じゃない!?」



真姫「だけど、仮に教えたところで実行していいのか、疑問に思うわ」

花陽「うん…もし私だったら、後悔すると思う」

凛「かわいそうだけど、もっと悲しい思いをしてほしくないよ」

にこ「あんたたち…」

絵里「穂乃果、にこ。教えないのは悪いと思ってる。だけど教えられない。ごめんなさい」

穂乃果「…」

にこ「穂乃果?」



穂乃果のスマホ“みんな、にこちゃんと穂乃果のことを思って教えないんだよね?”
※以下、“”内はスマホです

海未「ええ、そうです」

穂乃果“じゃあ、もう聞かないよ。でも、その方法のためにサポートはしてくれる?”

ことり「うん、なるべくできるようにはするよ」

絵里「もちろん、みんなそうするわ。特に希には」

希「はい…」

にこ「まったく…」



海未「さて、予想外の事態で練習どころではなくなりましたね」

真姫「とはいえ少しでもやったほうが良いと思うわ」

凛「凛も1曲やりたい…けど」

穂乃果“気にしないで!練習していいよ!”

ことり「でも穂乃果ちゃん、歌の練習ができないんだよね…」

絵里「振付も、声が出ないのでは危険ね」

にこ「…こうしたら?」

希「にこっち?」



絵里「なるほど、私と海未がみんなに混ざって練習ね」

凛「普段見られてばかりだから新鮮だね」

海未「穂乃果、ビデオカメラは大丈夫ですか?」

穂乃果「うん!」←指でOKサイン

ことり「大丈夫みたい」

にこ「もし何かあったら、らっぱを吹きなさい」

穂乃果「プー!」←らっぱ

希(これ、1期OPのオマージュなんよ?)

花陽(説明しないとわからないよ…)

絵里「じゃあ、始めるわよ」



海未「…私としたことが失敗するとは、教える立場にいてよいのでしょうか」

花陽「海未ちゃんそこまで落ち込まなくても…」

絵里「でもこうしてみんなに混ざってフォーメーションの確認もできたし…」

絵里「自分では気付かないところも気付けたでしょう?」

真姫「にこちゃんにしてはいいアイデアだったわね」

にこ「なんかむかつく言い方ね」

穂乃果”たまには海未ちゃんや絵里ちゃん目線になるのもいいね!”

ことり「穂乃果ちゃんも喜んでる」

海未「楽をしたいだけでしょうね」

穂乃果「…」ビク

にこ「体に出てるわよ…」



絵里「これで解散ね」

真姫「にこちゃん、穂乃果はどうするのよ?」

にこ「にこがそばにいるわ」

海未「あの…にこ。ことりと私も、一緒にいていいですか?」

にこ「もちろんよ。穂乃果にとってもいいことだから」

ことり「ありがとう」

にこ「お礼はいいわよ。さて穂乃果、これ」



穂乃果「使い捨てマスク?」

にこ「変装グッズだけど…なるべくつけときなさい」

にこ「『喉の調子が悪い』ってごまかせるから」

にこ「どうせ使い捨てだし、気にしないでよ」

穂乃果「にこちゃん…ありがとう!」ギュー

にこ「ちょ、苦しい…///」



ことり「ところで、ご飯はどうする?」

穂乃果”あそこに行かない?”

にこ「あー…2人は?」

海未「ええ、ではそちらで」

ことり「ことりもOKだよ」



~ファミレス~

穂乃果(注文は、にこちゃんがみんなの分をとりまとめてくれました)

ほのにこことうみ「ごちそうさまでした」

にこ「はいみんなお金だして。にこが代表して払うから」

ことり「ありがとう」

海未「さすがにこです。レジで個別会計する輩は迷惑を考えるべきです!」

穂乃果「そこまで怒らなくても…あれ?」

穂乃果(前のお客さん、財布を開けたときにカードを落とした…)

穂乃果「あのー…すみません、カードを落としましたよ?」

「ん?何か言った?」

穂乃果(そうだ…穂乃果は今…)

にこ「カードを落としましたよ」

にこ「それと、彼女は喉の調子が悪くて声が出せないんです」

にこ「びっくりさせてごめんなさいね」

「ああ、ありがとう。お嬢さん、お大事に」

穂乃果「…」



海未「…一歩間違えたら、何をされるかわからない世の中ですからね?」

穂乃果”ごめんなさい…”

ことり「穂乃果ちゃんが悪いことをしたわけじゃないんだけど…」

にこ「そうね。でも海未の言う通り、あまりうかつなことをしない方がいいわ」

穂乃果”はい…”

にこ「じゃあ、行きましょうか」



~アイドルグッズショップ~

穂乃果「にこちゃん、これかわいい!」

にこ「あら、あんたもわかるようになってきたじゃないの!」

ことり「穂乃果ちゃんとにこちゃんの仲がよさそう…」

海未「今現在、特殊な関係ですからね」

ことり「穂乃果ちゃんの声が聞こえるの、にこちゃんだけだもんね」

海未「しかしなぜこんなことに…」

店員(ツインテールの常連さんは、どんな会話をしているんだ…?)



海未「ことりと私は先に出ますね」

にこ「ええ、わかったわ」

にこ「穂乃果。会計は私が払うわ。プレゼントよ」

にこ(穂乃果にプレゼントできるチャンスよね)

穂乃果「え!?でも…」

にこ「あんたがレジに行って何かあっても、話せないわよ?」

穂乃果「あ…そうか。だけどにこちゃんに…」

にこ「そんなのいちいち気にしないで。さあ私に預けて?」



「ありがとうございました」

にこ「はいプレゼント」

穂乃果「にこちゃん、ありがとう」

にこ「だから、いいんだって言ってるでしょ?」

穂乃果「うん…」

にこ「さ、海未とことりが待ってるわ」

穂乃果(にこちゃん、ごめんね)



穂乃果「あれ?…あ」

園田海未:お手洗いに行きます

ことりちゅん:すぐに戻るよ!

穂乃果「にこちゃん、ライン…」

にこ「ええ、今ラインを見たわ。待ちましょう」

「まだここに来るんだ」

にこ「…!」

穂乃果(音の木坂の制服で、リボンが緑…にこちゃんの同級生?)



「私が辞めるとき引き留めなかったのに」

「μ’sだっけ?今度はメンバーを無理やり引き留めたの?」

にこ「そんなことしてないわよ」

「嘘だ。力ずくで従わせているだけでしょ、どうせ」

「その子だって、嫌がっていたのを連れまわしてるんでしょ?」

にこ「あんた…!」



穂乃果「嫌じゃないよ!」

にこ「穂乃果!?」

「え?なんか言った?」

穂乃果「にこちゃんのことが好きだからついていこうとしているんだもん!辞めないよ!」

穂乃果「それよりも、にこちゃんに謝ってください!」

にこ「ちょ、ちょっと穂乃果」

「怒ってるっぽいけど、何言ってるの?何なのこいつ。2年生のくせに」

穂乃果(…!)

にこ(そうだ、穂乃果は今…)



海未「話が聞こえましたよ」

ことり「もしかして、昔にこちゃんとスクールアイドルやってたんですか?」

海未「やっかみですか?それなら御苦労なことです」

ことり「だけど暇なんですね。やることないんですか?」

海未「百歩譲って、にこについていけなくて辞めるのは、致し方ありません」

海未「しかしそれをにこや穂乃果にあたるとは、最低です!」

ことり「じゃあ、いじめということでお母さん…じゃない、理事長に報告しますね」

「え…理事長報告は勘弁してください」

海未「ではにこと穂乃果に謝りなさい!」



「ごめんなさい…」

にこ「もういいわよ…穂乃果は?」

穂乃果「…にこちゃんがいいなら、穂乃果もいいよ」

にこ「穂乃果もいいって言うから、見逃しておくわ」

ことり「もしまた何かしたら…うふふふ♪」

海未「さすがに弓矢は危険ですので、竹刀で勘弁してあげますからね」

「もうしません…」

にこ(物騒な発言ばかりなんだけど…突っ込みはよそう)



ことり「行ったみたいだね」

海未「まったく…」

にこ「まさかここにきてやっかみとはね…」

ことり「じゃあやっぱり…」

にこ「ええ。あいつは昔、にことスクールアイドルをやってたわよ」

にこ「ついていけない、って言って退部したけど」

にこ「まあ、それだけμ’sが成功したってことよ」

穂乃果「…ぐす」

海未「穂乃果!?」

ことり「穂乃果ちゃん!?」

にこ「…しまった!どこか近くの公園に行くわよ!」



~公園~

穂乃果「ぐす…なんで…」

にこ「最初穂乃果が言い返したんだけど、聞こえなくて…」

ことり「そうなんだ…」

穂乃果「どうして穂乃果が…」

海未「穂乃果、にこが感謝しているのですから、あまり気にしない方が」

にこ「そうよ。あのとき穂乃果が怒ってくれて嬉しかったのよ?」

にこ「だからこれ以上落ち込まないで?ほら、にっこにっこにー♪」

穂乃果「にこちゃん…ふふ」

海未「笑ってくれましたね」

ことり「よかったよかった」



海未「時間も時間ですし、帰りましょう?」

ことり「ことりも海未ちゃんも、今日は泊まれないから…」

にこ「昼のうちに許可はもらったわ。うちもOKだったし」



~高坂家~

穂乃果「ただいま…」

海未「ごめんください!雪穂はいますか!?」

ことり「ちょっと海未ちゃん!?」

雪穂「はい」



バシン!



穂乃果「海未ちゃん!?」

雪穂「なんでいきなりびんたなんか」

海未「雪穂のしたことをわからせるためです!」

ことり「雪穂ちゃん…どうして穂乃果ちゃんにこんなことをしたの?」

雪穂「…2人にはわからないと思いますよ」

雪穂「普段は騒がしいし、やると言いだしたら聞かないのに…」

雪穂「いざというときはしおらしくなって何もしなくて」

雪穂「そんな人がすぐ近くにいるんですから」



雪穂「聞きましたよ。にこさん、今日は泊まるんですって?」

にこ「ええ」

雪穂「その気があるなら、お姉ちゃんとけりをつけてみてください?」

にこ「…何のことか知らないけど、ずいぶんふてぶてしい態度ね」

にこ「雪穂ちゃんこそ、自分の台詞を忘れないでよ?」



~夕食~

穂乃果(にこちゃんが泊まるから本当は嬉しいんだけど…)

穂乃果「…」
雪穂「…」
にこ「…(正直、居辛い)」

母「…あまりにも静かじゃない?」

高坂父「…(ついに娘に嫌われる歳になったのか)」

母「あなたはあなたで何を考えてんのよ…」



にこ「あ、あのー…」

母「あら、何かしら?」

にこ「どうして、会話が成立してるんですか…?」

にこ(空気が気まずいから、換気しようかしら)

母「ああ、お父さんと?なんとなくわかるのよ」

父「…(わかってくれるんだよ。不思議なんだけど、な)」

にこ「はあ…」



母「まあ、にこさんにもわかるときがくるわよ、必ず」

父「…(まず手始めに、穂乃果とならどうだ?)」

穂乃果「!」

母「なるほど、穂乃果じゃわかりやすいんじゃないかしら?」

母(さっきから暗いし、少し明るくしましょうか)

穂乃果「…」

にこ「…たぶん、おかわりかしら?あまり食べ過ぎはよくなi」
穂乃果「…ごちそうさま」

にこ「」

雪穂(ほら、やっぱりにこさんは―)



~穂乃果部屋~

にこ「穂乃果、あんたさっきから随分静かなんだけど」

穂乃果「ねえにこちゃん。穂乃果が話せなくなって、それで困らせてごめんね」

にこ「何よいきなり」

穂乃果「朝は海未ちゃんとことりちゃんに疑われたし」

穂乃果「声を掛けられないから、泥棒に思われちゃうし」

穂乃果「穂乃果が話せないからって、わざわざにこちゃんが買ってくれたし」

穂乃果「にこちゃんに悪い人が来ても、助けを呼ぶこともできない」

穂乃果「穂乃果に何かあっても、”助けて”って言っても助けてくれないんだよ?」



にこ「いいのよ、もう過ぎたことだし」

穂乃果「よくないよ!」

にこ「穂乃果!?」

穂乃果「雪穂がこうしたのも、にこちゃんと穂乃果の関係だ、って言うし!」

穂乃果「でもその理由が今でもわからないんだよ!?」

穂乃果「やっぱり雪穂は穂乃果のことが嫌いなんだ…」

穂乃果「…涙が出てきた…」

にこ「…!」



ぎゅっ

穂乃果「にこちゃん!?いきなり抱き着いて…」

にこ「…メンバー1人を笑顔にできないなんて、アイドル失格になるじゃない」

穂乃果「え…?」

にこ「あんた1人、笑顔にさせられないだけで、にこはアイドル失格なのよ!?」

穂乃果「にこちゃん…泣いてる?」

にこ「誰のせいだと思ってんのよ!?」



ちゅっ



穂乃果「にこちゃん!?どうしていきなりキスして…!?」

にこ「にこは、穂乃果のことが好き!」

穂乃果「…!」

にこ「それなのに、自分の好きな人を笑顔にさせられないで、何が宇宙No.1アイドルよ!」

にこ「宇宙No.1アイドルとして、意地でもあんたを笑顔にさせるわよ!」

穂乃果「にこちゃん…」

にこ「なによ」



穂乃果「穂乃果もにこちゃんのこと、ずっと好きだった!」

にこ「…え!?」

穂乃果「ここ最近、ずっとにこちゃんのことを考えててね…」

穂乃果「しかも、そういうときは胸がどきどきするんだ」

穂乃果「だから、もしかしてこれって―」

にこ「待ちなさい」

にこ「にこはアイドルよ」

穂乃果「それはわかってるよ!」

穂乃果「だけど穂乃果はにこちゃんのそばにいたい!」

穂乃果「にこちゃんと一緒にいたい!」



にこ「わかったから少し落ち着きなさい」

にこ「あんたの気持ちはよくわかったわ」

にこ「それを踏まえた上で言うと―」

にこ「私のそばにいなさい。穂乃果」

穂乃果「…え!?」

にこ「あんたの私への思いは十分わかったわ」

にこ「お互いに好きなのに断るなんて、私にはできない」

穂乃果「にこちゃん…」



にこ「なんなら付き合いましょうか?」

穂乃果「え!?でもにこちゃん…」

にこ「アイドルだから、って?まあこれくらいならみんな大目に見てくれるわよ」

にこ「男子となら大スキャンダルだけど、穂乃果なら最悪『友達です』って言えるし」

にこ「ああ、もし『友達』って言っても怒らないでくれるかしら?」

穂乃果「うん…」

にこ「ってあんた、泣いてるの?」

穂乃果「嬉しいんだもん…わーん!」

にこ「ちょっと、嬉しいからって泣いてんじゃないわよ!」



雪穂「ちょっとお姉ちゃん!さっきからうるさいよ!」

にこ「ごめんね…って」

雪穂「はい?」

にこ「穂乃果の声、聞こえるの?」

雪穂「はい、さっきから」

にこ「…よかった…元に戻って…!」

雪穂「にこさんまで泣いちゃった…」

雪穂(私もやりすぎたから、明日きちんと謝ろう)



希『穂乃果ちゃんとにこっちをくっつけたい?』

雪穂『はい。お姉ちゃんは最近、にこさんのことが好きになったみたいなのですが…』

雪穂『こういうときになるとしおらしくなるんです』

雪穂『じれったくて、もう我慢の限界です。早く告白してほしくて』

希『ふーむ…でも、にこっちも穂乃果ちゃんのことを意識してるっぽいんよ』

雪穂『え!?じゃあ、告白したらOKの可能性も…』

希『まあ、見込みはあるやんね?』

希『それににこっちもなかなか踏み出せないんよ』

雪穂『お願いします!なにかおまじないを、お姉ちゃんにかけてください!』

雪穂『お姉ちゃんの声がにこさん以外に聞こえないとか!』

希『ま、まあやろうと思えばできるけど…いいん?』

雪穂『はい!』



~後日~

にこ「雪穂ちゃんも意地悪だけど、協力した希も希よ!」

希「お菓子詰め合わせで勘弁してちょうだい…」

にこ「まったく…せめて、解除に変な条件付けないでくれる?」

希「そんなに無理難題やった?」

にこ「そうよ! キスが解除の条件なんて、大胆すぎよ!?」

希「えっ!?」

にこ「ましてやファーストキスを穂乃果にあげたんだからね!?」

「にこちゃーん!行くよー!」

にこ「まあ、穂乃果とだから大目に見るけど」

にこ「じゃあ、穂乃果が呼んでるから行くわよ」



希「…確か…」



希『だけどこのおまじないは、1日だけ。さすがにかわいそうやし、ね』

希『それとおまじないの解除方法は…』

希『”にこっちか穂乃果ちゃんのどちらか一方が告白すること”にするよ』

希『相手が必ずしもOKと返事をするとは限らないやん?』

希『だから、あくまでもどちらかが告白した時点でおまじないはおしまいにするよ?』

雪穂『それもそうですね…わかりました』



希「キスなんて、何も指定してないんやけどなあ…」

希「まあ、黙ってよか」



穂乃果「ねえにこちゃん、言わなくてもわかることって、どれくらいあるんだろうね?」

にこ「何よいきなり…さあ、いくつあるかしら。あんたはお父さんに鍛えられてないの?」

穂乃果「お父さんが特殊なんだよ…。でもやっぱり、言わないとわからない方が多いよね」

にこ「ええ、それは本当ね」

穂乃果「…好きだ、って言ってよかったね」

にこ「ごもっとも。言えなかったら辛かったわね」

穂乃果「…じゃあ、穂乃果から言わなくてもわかること」

にこ「なによ―」



ちゅっ



穂乃果「…穂乃果のファーストキスを、にこちゃんにあげたからね」

にこ「…わかったわよ。あんたが私のこと好きだ、ってこと」

穂乃果「さあ、帰ろう。手をつないで、ね」

にこ「ええ」



にこ(突然穂乃果が話せなくなって混乱したけど、最終的には穂乃果と結ばれた)

にこ(私は穂乃果をもう、離さないわよ―)





あとがき
長文化するようになってしまったので、次回は短くしたいです…。
雪穂さんを黒幕にさせてしまいました。ごめんなさい。
私の過去作と多少似ているものの、関連性はありません。
キスシーンを入れたのは初めてかもしれません…。
ありがとうございました。(了)
スポンサーリンク

シェアする

フォローする

『にこ「もしも穂乃果にスピリチュアルなことが起こったら」』へのコメント

当サイトはコメントシステムとしてDisqusを使用しています。
ゲストでの投稿も可能ですがアカウントの登録を推奨しています。詳しくはDisqusの登録、利用方法をご覧下さい。
表示の不具合、カテゴリーに関する事等はSS!ラブライブ!Disqusチャンネルにてご報告下さい。