穂乃果「Aqours」

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穂乃果-アイキャッチ23
~都内~

「ただいま戻りましたー!」

「おお、高坂さんお疲れ。メールで送ってくれた原稿は今チェックしているよ」

「お願いします」

「今回は徳島と高知だったな」

「はい。”Our-O-Dreams”と”Forty-Thousand-Ten”ですね」

「私が言うのも何だが、全国を渡り歩いて大変だろう」

「慣れました。これも仕事ですから」

pixiv: 穂乃果「Aqours」 by tsugarulefthors

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「そうか…申し訳ないが、また出向いてもらうことになった」

「うえっ!?いつですか、どこですか!?」

「まあまあ、来週後半あたりになるからゆっくりできる」

「場所だが…静岡の沼津だから、今回は日帰りできる」

「かしこまりました」

「今理事長とも連絡を取っている。じきにOKが出るだろう。今度は面白いグループだぞ」

「それはなぜでしょうか…?」

「なんでも、理事長は生徒でありスクールアイドルなんだそうだ。あまり聞かないだろう?」

「確かにそうですね…」

「だから今回は面白いかもしれないぞ。期待しているからな」

「はい!」



 四国に行ったかと思ったら、次は静岡。
 こないだも、福島から山形、新潟と3日連続で回ったんだよね…。
 
 あ、挨拶がまだでしたね。
 高坂穂乃果です。

 スクールアイドルもラブライブ!も、私達の頃とだいぶ変わりました。

 規模が大きくなったこと自体は嬉しいのですが…色々と問題が発生するようになってしまいました。
 そこで、スクールアイドル活動に関する団体ができました。

 日本スクールアイドル協会。私の勤務先でもあります。
 私がμ’sリーダーであったことから採用を決めたそうです。
 私としてもスクールアイドルに関わる仕事をしたかったので、嬉しいことでした。

 そして今、PR等広報で使用するために学校に行き取材する仕事をしています。



 しかし最近、残念に思うことができました。

 どのグループを取材しても、
「μ’sを目標にしている」か「A-RISEを目標にしている」
と言うのです。

 確かにA-RISEの皆さんは今もアイドル。μ’sからもにこちゃん、凛ちゃん、花陽ちゃんが”にこりんぱな”としてアイドル活動しています。
 私や他のメンバーも、取材を受けたことがあります。

 初期ラブライブ!優勝グループとして今でも尊敬されることは、嬉しいことではあります。
 だけど、ラブライブ!はもう5年も開催されているのに、未だに私達だけが取り上げられるのもおかしな話です。
 
 さっき話にあがった”Our-O-Dreams”と”Forty-Thousand-Ten”もそうでした。

 さて、次の取材ではどうなるのだろう…?

 少し気分の下がったまま、沼津・浦の星女学院に向かいました。



「本日スクールアイドルの取材でうかがいました、高坂です」

「はい、お待ちしておりました。ただいま理事長の小原を呼んで参ります」

 応接室に通され、待つことしばし。

「お待たせしました。私が理事長の小原鞠莉です」

 下調べを行っていたとはいえ、びっくりします。

 理事長が、制服を着ているんですよ?

「高坂です。よろしくお願いします」

「確か、スクールアイドルの取材ですよね?じゃあ早速みんなを集めますねー!」

 …随分突拍子もない理事長ですね。
 私が言える口ではありませんが…。

 すぐに、8人が来ました。ああ、彼女達が―

「高坂です。よろしくお願いします。Aqoursの皆さんですか?」

「はい!」

「ではみんなのお名前を教えてもらってもいいですか?」

「Aqoursリーダー、高海千歌です!」

「渡辺曜です!」

「桜内梨子です!」

「松浦果南です!」

「黒澤ダイヤです!」

「黒澤ルビィです!」

「国木田花丸です」

「津島ヨハn」
「善子ちゃんずら」

「って私の名前を言わないで!」

「小原鞠莉です!」

「私を無視しないで!?」

 花丸ちゃんの突っ込みと小原理事長…いや、鞠莉ちゃんの自己紹介が入ったところで、取材開始です。

「なぜスクールアイドル活動を始めたんですか?」

「私が曜ちゃんと秋葉原で見た、μ’sのライブ映像です!」

「高坂さんの前で言うのも何ですが、ダイヤさんは絢瀬絵里さんのファンで…」

「ちょっと!?」

 その後もいろいろ話を聞きましたが、結局多かれ少なかれμ’sの話がでてきます。

 しかし最後に、驚くことがありました。



「―それでは最後に、Aqoursの今後の目標は?」

「廃校阻止とかラブライブ!優勝もそうですが…」

「まずは、μ’sとは違う道を歩むことです」

 リーダーの千歌ちゃんがそう言いました。

「私自身μ’sに憧れましたし、今までずっとμ’sを目標にしてきました」

「でも、メンバーで音ノ木坂に来たとき、考えたんです」

「いつまでもμ’sを追いかけるのはやめよう、って」

「知論μ’sを、高坂さんを尊敬しています。私達がスクールアイドルでいられるのは…」

「高坂さんをはじめとする皆さんのおかげですから」

「だけど、私達Aqoursなりにスクールアイドルとして活動していくべきだと、今はそう思っています」

「それで最後は廃校阻止とかラブライブ!優勝できたらいいな、と思っています」

 このときの千歌ちゃんをはじめAqoursメンバーの、希望に満ちた笑顔は忘れられません。

 みんな、千歌ちゃんをリーダーだと思っているんだね。

 9人の心は一つになっているんだね。



「…ありがとうございました。取材は以上です」

 するとまた千歌ちゃんが―

「今日、私達の思いを高坂さんに伝えることができて嬉しいです」

「高坂穂乃果さん、ありがとうございました!」

「ありがとうございました!」

リーダーのお礼にあわせて、みんながお礼を言いました。

 せっかくだから、久しぶりにやってみよう。

「ありがとう。みんな…せーの、ファイトだよ!」

「…」

「ダイヤ!?突然倒れたよ!?」
「お姉ちゃん!?」

「…ファイトだよ…が聞けるなんて…」

「大丈夫…?」

「ええ、ダイヤさんはこういう人ですので」

 …絵里ちゃんのファンのダイヤちゃんって、生徒会長なんだよね?
 そういうところが、絵里ちゃんに似てるというか…。



「そうだ、千歌ちゃん」

「は、はい」

「Aqoursなら、きっと千歌ちゃんの言ったこと、できるよ」

「ありがとうございます…!」

 そう。「ファイトだよ」って言ったけど、これは本音。
 こういうスクールアイドルグループが現れるのを待ってたんだから。

「さてと、急いで原稿を書かないといけないね」

 今回は特に面白い原稿が書けそうです。

 Aqoursのみんな、ファイトだよ。



『日本スクールアイドル協会 高坂穂乃果』

「…」

「千歌ちゃん、さっきから名刺を眺めてるけど…」

「曜ちゃん…私、ちゃんと言えたんだよね?伝えたんだよね?」

「うん。だから穂乃果さんと…」

「…」

「でもいつまでもこうしていられませんわよ、千歌さん?」

「ダイヤの言う通りだよ、千歌」

「Love Live!への道は長く険しいですからねー?」

「だけどルビィとお姉ちゃんと…みんながいるよ!」

「ヨハネとリトルデーモンもいるわよ!」

「みんな一緒ずら!」

「千歌ちゃん、穂乃果さんに言ったことをやり遂げよう!」

「梨子ちゃん…そうだね!みんなで前に進もう!」

 高坂穂乃果さん。今日のことは忘れません。

 Aqoursの成長を、楽しみにしてくださいね?



あとがき
初めて、「ほのにこ要素のないSS」「Aqours登場SS」を書きました。
キャラの口調等をつかめていない節があるのはそのためです。
「穂乃果さん」と呼ばせた方が自然でしたか…?
2期や今後のコンテンツが楽しみです。
Our-O-Dreams…「阿波踊り」から
Forty-Thousand-Ten…「四万十(しまんと)」から
ありがとうございました。(了)
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