School idol diary No.10 「涙はいらない」

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μ's-アイキャッチ19

海未 「皆さん、今日はお疲れ様でした」

穂乃果 「ふぅ〜、疲れたぁ…」

海未 「それでは、今日は明日に備えてゆっくり休んで下さいね」

これはμ'sの最後の記録。

私はここで一人の大切さ、無力さ、みんなの強さ、切なさを学んだ。

pixiv: School idol diary No.10 「涙はいらない」 by アルト

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──ファイナルライブ前日──


穂乃果 「明日はついにラストライブだね!精一杯頑張ろう!」

絵里 「そうね、私達の思っていること、伝えたいことを全部出し切りましょ」

花陽 「…でもやっぱり寂しくなっちゃうよね…」

希 「花陽ちゃん、それは言わない約束やん?」

花陽 「ご、ごめんね!でもやっぱり…」

全員 「…」

にこ 「なーに辛気臭い顔してんのよ、アイドルは笑顔が大切でしょ?泣いちゃったらファンのみんなだって寂しくなっちゃうわよ?」

にこ 「ほーら、みんな笑顔で!せーの、にっこにっこにー!」

シーン

にこ 「ぬわぁんで誰もやらないのよっ!」クワッ

絵里 「…まあ今のはいいとして──」

にこ 「良くないわよ!」

絵里 「確かに泣いちゃダメよ、明日は楽しいライブなんだから」ニコ

にこ 「…」

花陽 「そうだよね…ごめんね、変な事言っちゃって…」

海未 「…み、皆さん、もう遅いですしそろそろ帰りましょうか!明日のためにしっかり身体を休めないとダメですよ」

真姫 「そうね、私は帰るわ、もうクタクタなんだもの」

凛 「えー!かよちんと凛と真姫ちゃんと三人で帰ろうよー!」

真姫 「じゃあ早くしなさいよ」

穂乃果 「えー!せっかくなんだからみんなで帰ろうよ!」

真姫 「…仕方ないわね」

ーーー
ーー


穂乃果 「みんなであのクレープ食べよう!」

ことり 「賛成!」

真姫 「でも…」チラッ

海未 「…今日くらいはいいでしょう、みんなで食べましょうか」ニコ

穂乃果 「やったー!ありがと海未ちゃん!」ダキッ

海未 「こ、こら穂乃果!抱きつくのはやめなさい!///」

ことり 「良かったね穂乃果ちゃん!」ニコ

穂乃果 「うん!」

ーーー
ーー


オイシネー
ソレヒトクチチョウダイ!
ダメデス
エー

希 「…」

希 「…ふふっ」ニコ

絵里 「なにニヤニヤしてるのよ…」

希 「いやー、去年のウチからは考えられないなーって思ってなー」

絵里 「…そうね、私もよ」

希 「あれ?にこっちは?」

絵里 「あそこよ」

──この景色も──

真姫 「いやよ、あげない」

にこ 「なんで一口も分けてくれないのよ!?」

真姫 「トマトクレープは私の物よ!」

にこ 「にこのクレープも一口あげるって言ってんのに分けてくれないとか…アンタケチね!」

真姫 「は、はぁ!?ケチじゃないわよ!」

にこ 「一口もくれないなんてケチよ!」

真姫 「そ、そこまで言うなら一口あげるわよっ!」

にこ 「ありがとニコ~」パク

にこ 「ん~美味しい!」ニコ

真姫 「…はぁ、それなら良かったわ」ニコ

にこ 「やっと笑ったわね!真姫ちゃんは可愛いんだから笑ってないとダメニコ☆」

真姫 「んなっ…///」

真姫 「…そ、そこまで…いうならもう一回くらいやってもいいのよ…?」チラッ

真姫 「っていない!?」

──この景色も──

にこ 「希も絵里もなんでそんな顔してんのよ」

希 「そんな顔ってどんな顔?」

にこ 「んー、なんか変な顔」

絵里 「失礼ね…」ハァ

にこ 「ほーら、二人とも笑顔笑顔!にっこにっこ──」

希 「うーん、わしわししたくなってきたかも」

にこ 「…ちょっと穂乃果のところ行ってこようかしら」ササッ

希 「やっぱりにこっちは面白いなぁ」クスクス

絵里 「…なんだか今日はよく笑うわね」クス

希 「そういうエリチだって…」クス

──この景色も──

凛 「かよちんをぷにぷにするにゃ」プニプニ

花陽 「や、やめてよ凛ちゃぁん…」

穂乃果 「面白そう!私もやるっ!」プニプニ

花陽 「ふぇぇ…」ナミダメ

海未 「…あなたたち」ゴゴゴゴ

穂乃果 「ひっ!?」

海未 「花陽が嫌がっているのが分からないのですか…?」

凛 「かかかかよちんはこんなことで嫌がったりしないからっ!ねっ!かよちん!」クルッ

花陽 「…ご、ごめんね凛ちゃん」ナミダメ

凛 「かよちんに裏切られたにゃぁ!」タタッ

穂乃果 「うわぁ!凛ちゃん待ってよ!穂乃果だけ置いてかないでぇ!」タタッ

海未 「待ちなさいっ!」タタッ

ことり 「た、多分…二人とも愛情表現だから許してあげてねっ!」

花陽 「分かってるよぉ~」

花陽 「…ちょっと嬉しかったなぁ」ニコ

ことり 「あ、じゃあことりも~」

花陽 「そ、それは困るよぉ~」

──この景色も──

海未 「いいですか、あなた達は──」

穂乃果 「うぅ…すみません…」

凛 「もうしないにゃ…」

海未 「はぁ…明日はラストライブなんですよ?前日になってまで怒らせないでください…」ハァ

穂乃果 「…あっ!もうこんな時間なんだ!それじゃあ早く帰ろっか!」

絵里 「そうね、明日に備えてゆっくり休みましょ」

穂乃果 「それじゃあみんな!明日は頑張ろうねっ!」

全員 「おー!」

──この景色も、私達が過ごしてきたこの日常の風景は、今日で終わってしまう。

ーーー
ーー


穂乃果 「ありがとうございました!今この瞬間をもってμ'sをおしまいにします!」

穂乃果 「いままで応援して下さった皆様!ほんっっとうにありがとうございました!」

全員 「ありがとうございましたー!」

ワァー!


──舞台下 楽屋──


花陽 「…終わっちゃったね」

絵里 「とても…楽しかったわ」

凛 「凛ね!μ'sをやっていられてよかったと思ったよ!凄く楽しい一年が過ごせた!」

希 「ふふっ…ウチもや」

海未 「最初はやりたくないなんて言ってましたが…あれが嘘のようです…」

ことり 「3人だった頃が懐かしいね…」

穂乃果 「…みんな今日までありがとう、一緒に駆け抜けてくれて──」

穂乃果 「穂乃果のわがままに付き合ってくれて──」

真姫 「ふふっ、今に始まったことじゃないでしょ?」

穂乃果 「えへへ、そっか…一年間という一瞬の時間だったけどほんっっとうにたの──」

穂乃果 「…たのしっ…かったっ…」ポロポロ

穂乃果 「あれ…泣かない約束、だったのに、なんで、だろ…えへへ、ごめんね…」ポロポロ

ことり 「穂乃果…ちゃん…」ポロポロ

海未 「穂乃果…」ポロポロ

凛 「ねぇ、やめてよ、凛だって堪えてるんだよ?穂乃果ちゃんがしっかりしないと──」

花陽 「凛ちゃん…?」ポロポロ

凛 「……うぅ…もう無理にゃ…」ジワッ

凛 「かよちん、凛頑張ったよね?もういいんだよね?」ポロポロ

花陽 「凛ちゃん…!もういいよ…もういいんだよ…!」

凛 「…うわぁぁぁん!μ'sが終わっちゃうなんて寂しいよぉぉ…!凛ずっとみんなで歌いたかったよぉぉ…!」グスグス

花陽 「うん…!私も…!私も、μ'sを終わり、にするのは寂しいよぉ…!」ダキッ

絵里 「みんな泣いちゃダメよ…まだお客さんが外に──」

穂乃果 「絵里ちゃん!」

穂乃果 「絵里ちゃん…私達はっ、やり遂げたんっ…だよねっ?最後までっ、やり遂げたんだよね?」グスグス

絵里 「っ…!」ジワッ

絵里 「…やめてよっ…私っ…しっかりしなきゃ…いけないんだからっ…」ポロポロ

希 「違うやろ、エリチ」

希 「ウチらはμ'sで歌うのが楽しかっただけ、もう見栄をはらなくていいんや、エリチはよく頑張ったやん…?」ウルウル

絵里 「…希っ!」ガバッ

希 「エリチ、お疲れ様…」ポロポロ

真姫 「何みんな泣いてるのよ、メソメソしてたってなんにも──」

凛 「そう言う真姫ちゃんだって…泣いてるじゃん…」ポロポロ

真姫 「えっ…な、泣いてないわよ…」ポロポロ

真姫 「泣いてなんか──」ギュッ

凛 「凛ね、真姫ちゃんと友達になれてよかったよっ!いつも迷惑ばっかりかけて…ごめんね…」ポロポロ

真姫 「何言ってんのよっ…迷惑だなんて、一度も思ったことないわよっ…!」ポロポロ

にこ 「みんな泣きすぎよ」

凛 「…どうしてにこちゃんは泣かないの!?寂しくないの!?」

にこ 「こんなに盛り上がって楽しいライブやったのに寂しく終わるなんてバカみたいっ!楽しいまま終わりなさいよっ!」

真姫 「ちょっと!そんな言い方──」

にこ 「涙なんか吹っ飛ばしてあげるわっ!せーの!みんなでにっこにっこ──」

にこ 「…」グスッ

にこ 「にっこにっこにー!」ポロポロ

にこ 「ほらっ!みんなもやりなさいよっ!にっこに──」

希 「にこっち!」ガバッ

希 「もう…無理しなくていい…エリチも…にこっちも…よくやったやん…!」ポロポロ

にこ 「っ…!ちょっと離してっ…!」

希 「にこっちがいたからっ…みんなは出会えたんよ…?にこっちが…いっつも笑顔で…部室を守ってくれてたからっ…!」

にこ 「だけど…にこが泣いたら…誰が笑うのよっ!」

にこ 「だからにこは泣いちゃダメなのに…っ!」

絵里 「…にこ、もう大丈夫よ…私達がいるから」ニコ

にこ 「…アンタだって泣いてるじゃない…なによ…なんなのよ…そんな顔して……うぅ…」ジワッ

にこ 「うわぁぁぁん!!寂しいに決まってるじゃないっ!にこが過ごしてきた三年間が今終わったのよっ!」ポロポロ

にこ 「アンタたちに会わなかったらっ…!にこの三年間は一生終われないまま…っ!ずっと、悔やみ続けるはずだった…っ!」

にこ 「でも…μ'sはそれをさせてくれなかった…!にこの…にこの夢を叶えてくれた…!」

にこ 「だから最後まで笑っていたかったのに…!」ポロポロ


ーー
ーーー

私が泣いた時、今度は誰も泣かなかった…いや、泣いていたけど笑顔だった。その顔を見て思い出してしまう、昨日の記憶を──

ーーー
ーー


にこ 「ずっと我慢してた…昨日からずっと…」

希 「昨日…?」

にこ 「…みんなの笑顔が…凄く寂しそうだった…から…」

にこ 「だから…必死に笑顔にしようと頑張ってたの…」

穂乃果 「…ごめんね、にこちゃん…私が昨日みんなで遊ぼうとかいうから…」

海未 「いえ…私がやめようと言っていれば…」

にこ 「いいのよ、昨日は楽しかったでしょ?寂しいのはμ'sが終わってしまうから、にこにとってはそれだけ大事な存在だった…」

真姫 「にこちゃん…」

シーン
ドタドタ

ヒフミ 「穂乃果っ!」ガチャ

穂乃果 「うわっ!?そんなに息切らしてどうしたの!?」

ヒデコ 「はぁ…!はぁ…!こんな時に…!ごめん…!はぁ…!」

フミコ 「でも…!はぁ…!会場が…!」

ミカ 「とにかく来てっ!」グイッ

穂乃果 「うわぁぁ!」

真姫 「こんな雰囲気の時になんなのよ!」

海未 「と、とにかく行きましょう!あの三人が言うのだから何かあるのです!」

私達は三人に連れられるまま走った。その先に待っていたものは──

アンコール!アンコール!
アンコール!アンコール!

カラフルな9色のサイリウムが入り乱れる大きな会場、そこから聞こえてくる声は──


──しっかりと私達を呼んでいた


にこ 「…アンタたち」

にこ 「…分かってるわよね?」

穂乃果 「…もちろんだよ!」

ことり 「…うんっ!」

海未 「…当然です!」

真姫 「…これが本当に最後の曲!」

凛 「…最初で最後のμ'sの曲!」

花陽 「…この思い、必ずみんなに届けます!」

絵里 「…こんな風に思ってもらえて!」

希 「…こんな景色を見ることができて!」

にこ 「…こんなに最高な『今』を曇らせてしまう涙なんていらない!」

穂乃果 「…さあ、みんな──踊ろうっ!」

全員 「μ's!μ'sicーー!スタートーー!!!」

私達の物語は一旦ここでおしまい。だって、新しい夢が生まれてくるって知ってるから。

ーーー
ーー


??? 「スクールアイドル…μ's…ラブライブ…」

??? 「あれ?表紙になにか書いてある──」

"ありがとう"
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