鞠莉「お姉ちゃん?」

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鞠莉-アイキャッチ1


鞠莉「えっ、私にお客さん? 果南かな」

鞠莉「いやいや、果南なら無断で入ってくるわよね。誰かしら」

鞠莉「チャオ~……って、千歌っち?」

千歌「うぅ、鞠莉ちゃーん」エーン

鞠莉「一体どうしちゃったの!? とりあえず中に入って」





鞠莉「はい、コーヒー」

千歌「ありがとう……」ゴク

千歌「ふう、あったかい」

鞠莉「どう? 少しは落ち着いた?」

千歌「うん。ごめんね、突然押しかけて」

鞠莉「Don't Worry. だけど、良かったら何があったか聞かせてくれる?」

千歌「そのことなんだけど……私を鞠莉ちゃんの妹にしてください!」

pixiv: 鞠莉「お姉ちゃん?」 by あめのあいまに。

スクフェス総選挙

鞠莉「What's? ちょ、ちょっと待って。いきなりすぎて何がなんだか」

千歌「あ、そうだよね……ごめんね。実は」カクカクシカジカ

鞠莉「ふんふん、なるほど」

鞠莉「つまり、お姉さんと喧嘩しちゃって、もっとGoodなお姉さんを探しに行くって家出してきちゃったってわけね」

千歌「そうなの。本当、美渡姉ってひどいんだよ」

鞠莉「でも、どーしてマリーなんデスかー?」

千歌「えっとね。鞠莉ちゃんって優しくて包容力があって、それでいて遊び心もあって理事長として仕事までしてるでしょ? なんというか、まさに千歌の理想の人って感じで」

鞠莉「なるほどー。ふふ、面と向かって言われると少しこそばゆいわね」

千歌「迷惑だったよね。鞠莉ちゃんの都合も考えず、こんな勝手に」

鞠莉「いーえ。No problem。私が千歌っちのお姉さんになってあげましょう!」

千歌「本当!?」

鞠莉「ただし、それには条件がありまーす」

千歌「なになに?」

鞠莉「それは千歌っちとお姉さんが仲直りすること」

千歌「ええっ?」

鞠莉「お姉さんだって千歌っちのことが心配なのよ。伝え方は上手くなかったのかもしれないけどね。それに千歌っちだってずっと家出したままってわけにもいかないでしょ?」

千歌「それは……」

鞠莉「今日のところは私からお家に連絡しておくから、明日帰ったらちゃんと仲直りしてね」

千歌「はーい」

鞠莉「うん、良い返事。千歌っちは良い子ねー」

千歌「でも、やっぱり鞠莉ちゃんってお姉さんみたいだね。というか、ちょっぴりお母さんっぽいかも」

鞠莉「……流石にお母さんは遠慮しておくわ」

千歌「あはは、だよね」



千歌「ねえねえお姉ちゃん。ぎゅーってして」

鞠莉「もう、仕方ないわね。ぎゅー」

千歌「わあい。千歌も、ぎゅー」

ダイヤ「……なんですの、これ?」

鞠莉「ふっふーん。千歌っちはマリーの妹になったのでーす」

ダイヤ「はあ?」

千歌「そうそう。鞠莉ちゃんは私のお姉さんなの! ねー?」

鞠莉「ねー」

ダイヤ「意味が分かりませんが」

鞠莉「分からなくて結構。でも私はダイヤがルビィを甘やかす気持ちが分かった気がしたわ」

鞠莉「妹って、こんなに可愛いものなのね」

千歌「えへへ、可愛いだなんて」テレテレ

鞠莉「あーん、照れてる千歌っちもSo Cute!」

ダイヤ「私は別にルビィを甘やかしてなどいません。今までも、これからも」

ダイヤ「ルビィも、黒澤家の者としてあんな腑抜けた姿など人様に見せてはいけませんからね!」ビシッ

ルビィ「ひっ」ピギィ

ダイヤ「わかりましたか?」

ルビィ「う、うん……」

善子「飛び火したわね」

花丸「ご愁傷様ずら」

鞠莉「ふーん。ま、どっちでも良いわ。私は千歌っちを甘やかすしー?」ギュー

千歌「私も鞠莉お姉ちゃんに甘えちゃうのだ」ギュー

ダイヤ「はあ。まあAqoursの活動に支障がなければ構いませんが。ふざけすぎず節度を守ってくださいね」

鞠莉「うっさい、硬度10」

千歌「こーどじゅー」

ダイヤ「そういうのをやめろっつってるんですわ!」

果南「ダイヤ、荒れない荒れない。落ち着いて」

曜「千歌ちゃんったら、子供みたいに。全く……私もぎゅーってしたい」

梨子「曜ちゃん、本音が漏れてるよ……」

千歌「そうだ。お姉ちゃん、今度の週末暇?」

鞠莉「ええ、今のところは。何かあるの?」

千歌「せっかくだから、街へ出てお姉ちゃんと買い物したいなーって」

鞠莉「OK。そういうことなら空けておくわ」

千歌「やった。鞠莉お姉ちゃん大好き」

鞠莉「楽しみにしてるわね」

曜「そんな……千歌ちゃん、鞠莉ちゃんのことが大好きって……」

梨子「そういう意味じゃないから。友達として的なアレだから」

曜「でも、もう二人は家族の間柄に……」ショボーン

梨子「姉妹ごっこってだけでしょ。ああもう!」



千歌「お姉ちゃん、お待たせー」

鞠莉「千歌っち、チャオ~。マリーも今来たところよ」

千歌「ほんと? 良かったあ」

鞠莉「さて、どこに行きましょうか?」

千歌「それなんだけど、クレープでも食べに行かない? 千歌、お腹空いちゃって……」

鞠莉「初っ端からデザートだなんて、千歌っちはまだまだ色気より食い気って感じ?」

千歌「それが、その……鞠莉お姉ちゃんとお出かけするのが楽しみすぎて寝れなくって」

千歌「寝坊しちゃって朝ごはん食べて来れなかったんだ」

鞠莉「まあ! 千歌っちったらcuteなんだからー」ギュー

千歌「わわっ、お姉ちゃん苦しいよ」

鞠莉「そういうことなら、お姉ちゃんが奢ってあげちゃう」

千歌「え、本当!? あー、でも悪いよ」

鞠莉「千歌っちは私の妹なんだから、素直に甘えて良いのよ」

千歌「わかった。ありがとう、鞠莉お姉ちゃん!」

鞠莉(もう、無邪気に笑っちゃって。この笑顔が見れるなら、クレープくらい安いものよね)

鞠莉「それじゃ、早速行きましょうか。連れてってもらえる?」

千歌「うん!」





千歌「んー、美味しい。お姉ちゃん、本当にありがとう」

鞠莉「喜んでもらえたようで何より」

鞠莉「千歌っちは本当に良い顔で食べるわね」

千歌「そう? お姉ちゃんが買ってくれたクレープが、それだけ美味しいってことだよ」

千歌「あ、お姉ちゃんのも美味しそう」

鞠莉「一口食べる?」

千歌「良いの? それじゃあ、お言葉に甘えて」パクッ

千歌「うーん、こっちも美味しい!」

千歌「お礼に千歌のも一口どーぞ」

鞠莉「どれどれ……うん、とってもdeliciousね」

千歌「えへへ、間接キスしちゃったね」

鞠莉「ふふふ。姉妹だもの。これくらい普通よ」

千歌「おおっ、大人の余裕ってやつだ」

千歌「曜ちゃんなんて、千歌がそう言うとめっちゃ慌てるのに」

鞠莉(曜……ファイトよ)

鞠莉「さて。お腹も膨れたことだし、次は何しましょうか」

千歌「ウィンドウショッピングしよう!」

鞠莉「それはgood ideaね! ちょうどうちのホテルもステンドグラスの大きな窓を取り入れようかと思ってたところなの」

千歌「いやいや。ウィンドウショッピングって言うのは窓を買うわけじゃなくてね」

鞠莉「もちろんjokeよ。いろんなお店を見て回るんでしょ?」

千歌「そうそう。はー、びっくりした。鞠莉お姉ちゃんなら本当に買いかねないからね」

鞠莉「いやいや、流石の私でも窓は……でも、素敵なものがあったら検討してみようかしら」

千歌「ほらー」



鞠莉「千歌っち、その麦わら帽子とっても似合ってるわよ」

千歌「本当? ありがとう」

千歌「鞠莉お姉ちゃんもそのつば広帽素敵だよ。本物の女優さんみたい」

鞠莉「女優だなんて、千歌っちったらお上手なんだから」

千歌「いやいや、本当に。東京とか歩いてたらスカウトとかされちゃうんじゃないかな」

鞠莉「そんなに? でも、そうなったら千歌っちとこうして一緒にいる時間は減っちゃうわね」

千歌「それはやだ!」ギュッ

鞠莉「もう、千歌っちったらすぐ甘えるんだから」

鞠莉「大丈夫、マリーお姉ちゃんはどこにも行きませんよ」

千歌「絶対? 約束だよ」

鞠莉「うん。約束」





千歌「はー、いろいろ見たね」

鞠莉「なかなか楽しかったわ。千歌っちのいろんな姿も見れたし」

千歌「もう、そんなこと言われたら恥ずかしいよ」

千歌「あっ、お姉ちゃん」

鞠莉「どうしたの?」

千歌「最後にあそこのアクセサリ屋さん見てって良い?」

鞠莉「もちろん」

千歌「やった。ああいうお店、なかなか一人だと入り辛くて」

鞠莉「あー、その気持ちは分かるわ」

千歌「意外。お姉ちゃんでもそういうの気にするんだ」

鞠莉「もう。千歌っちはマリーをなんだと思ってるの」

千歌「ああ、そういうんじゃなくって。お姉ちゃんってお嬢様で大人っぽいから、宝石店とかにいても違和感ないなーって」

鞠莉「私だっていちおう女子高生なの。店員さんなんかに話しかけられた日には、内心ドキドキで落ち着かないんだから」

千歌「新しい鞠莉お姉ちゃんの一面を知っちゃったね。でもやっぱり行ったこと自体はあるんだね」

鞠莉「まあ、それはね」

鞠莉「ほらほら、マリーのことは置いといて。せっかくなんだしアクセサリを見ましょ」

千歌「うん」

千歌「はー、いろいろあるけど、どれも綺麗だなあ」

千歌「あ、これ。夕日みたいなオレンジ色で……でも高いなあ」

千歌「仕方ない。見るだけ見るだけ」

鞠莉「あら、素敵なネックレスね。マンダリンガーネットか」

千歌「うん。でも流石に買えないよ」

鞠莉「それならマリーが千歌っちにプレゼントしてあげる」

千歌「ええ!? そういうつもりじゃなかったのに。流石にクレープとは訳が違うよ」

鞠莉「良いの。私が贈りたいって思ったんだから。だってこれ、とっても千歌っちにお似合いなんですもの」

鞠莉「マンダリンガーネットの石言葉はね、裕福なの」

千歌「うーん、俗っぽい」

鞠莉「他にも、勝利・絆・努力の開花って意味もあるの」

千歌「なんだかジャンプみたい」

鞠莉「そうね。でも、千歌っちにピッタリの言葉でしょ? だからこれはもう運命なのよ」

千歌「う、うーん。そうなのかな」

鞠莉「そうなの。とにかく、千歌っちがなんと言っても私はこれを買うから」

千歌「……ありがとう。大事にするね」

鞠莉「ほら、つけてあげる」

鞠莉「ふふ。なんだかいつもより大人っぽく見えるわね」

千歌「千歌、子供っぽいから似合わないんじゃ……」

鞠莉「いいえ。とっても似合ってる」

鞠莉「千歌っちは今、大人にも子供にも、なんにでもなれる素敵な時期なの」

鞠莉「だから自信を持って、自分の可能性を狭めないで」

千歌「鞠莉お姉ちゃん……。うん、わかった」

千歌「そうだ。千歌からも鞠莉お姉ちゃんにプレゼントしてあげる」

鞠莉「ええ、そんなのいいのに」

千歌「ううん。千歌が贈りたいの!」

千歌「これなんてどうかな」

鞠莉「まあ、可愛い。猫のイヤリングね」

千歌「鞠莉お姉ちゃんって、自由気ままな時もあれば大人みたいに凄く落ち着いてる時もあるし、吸い込まれるような不思議な魅力もあって、なんだか猫みたいだなあって」

千歌「……値段は全然釣り合わないけど」

鞠莉「嬉しい。千歌っちが考えて選らんでくれたんだもの。値段なんてどうでも良いわ」

鞠莉「早速つけて見ようかしら。どう?」

千歌「とっても綺麗だよ!」

鞠莉「よし、これは一生の宝物にするわ」

千歌「大袈裟じゃない?」

鞠莉「そんなことないわよ。妹からの、初めてのプレゼントだもの」



千歌「日が暮れちゃったね」

鞠莉「いろいろ見て回ったからね」

千歌「ちょっぴり疲れたけど、とっても楽しかった」

千歌「なんだかこのまま帰りたくないな……」

千歌「ねえ、鞠莉お姉ちゃん。今日泊まってっても良い?」

鞠莉「もちろん。私もまだまだ千歌っちと一緒にいたいし」

千歌「やった!」





千歌「はー。ご飯も美味しかった。まるでレストランのフルコースみたいだったよ」

鞠莉「正真正銘ホテルオハラのシェフが腕によりをかけたフルコースよ」

千歌「ええっ。道理で豪華だと思った」

鞠莉「せっかく千歌っちが泊まりに来るんですもの。これくらいお安い御用よ」

千歌「ありがとう、鞠莉お姉ちゃん」

鞠莉「ほら、そろそろ寝ましょ」

千歌「うん……」

千歌「ねえ、そっち行っても良いかな?」

鞠莉「良いわよ。ほら、入ってらっしゃい」

千歌「お邪魔します。えへへ、温かいね」

鞠莉「千歌っちったら本当に甘えん坊なんだから」

千歌「こんな千歌は駄目かな、お姉ちゃん?」

鞠莉「そんなの、良いに決まってるじゃない」

千歌「……ねえ鞠莉ちゃん」

鞠莉「あら、妹タイムは終わり?」

千歌「迷惑かけてごめんね。いろいろ」

鞠莉「もう。最初に言ったでしょ。気にしないでって」

鞠莉「誰だって甘えたくなる時くらいあるんだから」

鞠莉「千歌っちがそうなったらいつだってマリーに甘えて良いのよ」

千歌「ありがとう……でも、それなら鞠莉ちゃんは甘えられるばっかりになっちゃう」

千歌「鞠莉ちゃんは甘えたくなったりしないの?」

鞠莉「ふふふ。なるわよ。でも大丈夫。千歌っちが甘えてるとき、千歌っちもまたマリーに甘えられているの」

千歌「おお、よく分からないけど深いね」

鞠莉「でしょ? さあ。おやすみ、千歌っち。今日は疲れたでしょ」

鞠莉「うん、おやすみ。……お姉ちゃん」



千歌「鞠莉ちゃん、こないだはありがとう! とっても楽しかったよ」

鞠莉「こちらこそ。また遊びましょうね」

千歌「うん!」

千歌「あ、曜ちゃん。一緒に練習しよ」

曜「いいの、千歌ちゃん? 私なんかで」

千歌「いつも曜ちゃんとしてるじゃん」

曜「千歌ちゃん……私、頑張る! 頑張って立派な千歌ちゃんのお姉ちゃんになってみせるよ」

千歌「お姉ちゃんって、私たち同い年だよ。変なよーちゃん」

梨子「あはは、まあ適当に話合わせてあげて。すぐ収まると思うから」

果南「なんだか元通りだね。姉妹はやめたの?」

鞠莉「ええ」

ダイヤ「鞠莉さん、寂しいんじゃありません?」

鞠莉「べっつにー。私にはあなたたちがいるしね」ギュー

ダイヤ「ちょ、急に抱き着かないでください」

果南「あ、私も混ぜてよ」ハグー

ダイヤ「いたたたた、苦しいですわ二人とも!」

善子「あなたのお姉さんも大変ね」

ルビィ「うん。でもとっても楽しそう」

善子「ええ? そう?」

花丸「マルたちもハグしたら楽しくなるかな」

ルビィ「試してみようか」

善子「ちょ、なんで二人ともこっち来るの」

ルビィ「善子ちゃん、ぎゅー」

花丸「ぎゅー、ずら」

善子「熱い、苦しい、私はヨハネよ!」

梨子「なんだか大変なことになったわね」

千歌「千歌たちもする?」

曜「え、ええ? ちちち千歌ちゃんとハグ? そんな、でも……」

梨子(ヘタレめ)イラッ

梨子「ほら、千歌ちゃん。ターゲットを捕まえたわよ」ガシッ

曜「え、梨子ちゃん? 何を」

千歌「ようし、二人まとめて、ぎゅー」

曜「あ、ああ。幸せ。ヨウソロ……」チーン

千歌「あれ? 曜ちゃん寝ちゃったの?」

梨子「夜更かしでもしてたんじゃない? しばらくこのままでいましょ」

ダイヤ「皆さん、いい加減練習をしなさーい!」





鞠莉(こうしてAqoursの、私の日常はいつも通りに戻った)

鞠莉(でも一つだけ変わったことがあるとしたら、それは――)

コンコン

鞠莉「どうぞー」

千歌「えへへ、こんにちは。鞠莉ちゃん」

鞠莉「やっぱり千歌っちだったのね」

千歌「ねえ、良いかな?」

鞠莉「ええ。理事長室なんてどうせ誰も来ないし、思う存分甘えて良いのよ」

千歌「わぁい」ギュー

鞠莉「もう、千歌っちったら」

千歌「お姉ちゃん、だーいすき」

鞠莉(こーんなにcuteな妹ができたってことかな)

おしまい
スクフェス総選挙

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