梨子「犬を…?」善子「拾った」

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犬-アイキャッチ
梨子「今日も練習大変だったね…」

善子「闇よりもたらされるパワーが…足りない…」

梨子「普通に疲れたって言えばいいのに…」

善子「いいの!」

梨子「もう…」

善子「ねえねえ、どっか寄って帰りましょうよ」

梨子「どっかって、どこ?」

善子「うーん…」

梨子「特に決めてなかったの?」

善子「えっと…」

梨子「雨降りそうだよ?あんまり寄り道しないほうが…」

善子「リリーと一緒にいたいのよ!察しなさいバカ!///」

梨子「もう…本当に素直じゃないんだから」クスクス

善子「うぅ…///」

pixiv: 梨子「犬を…?」善子「拾った」 by しずく饅頭

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梨子「じゃあ、よっちゃんの希望通りどこか寄って…」

ポツ…ポツ…

梨子「あ、降ってきちゃったね」

善子「あ、でもいつも折りたたみ傘は持ち歩いて…って無い!なんで!?」

梨子「ふふっ…折りたたみ傘ならわたしも持ってるから大丈夫だよ」

善子「リリぃ…」

梨子「はい、じゃあ行こうか」

善子「じゃあ今日は…ん?」

梨子「よっちゃん?」

善子「ねえ、リリー…あそこ」

梨子「あれって…」

───
──


千歌「犬?しいたけのこと?」

梨子「いや、あの、そうじゃなくて…」

善子「この子よ」

ケージ「」ゴソゴソ

梨子「ひっ」ビクッ

千歌「んーどれどれ」パカッ

犬「わんっ!」ピョンッ

千歌「ひゃっ!あはは!可愛いー!」

梨子「か、噛まない…?」ビクビク

善子「可愛い」

善子(ちょっと、しがみつかないでよ。動けないじゃない)

千歌「で、この子どうしたの?」

善子「昨日の帰り道に、道端に捨てられてるのを見つけちゃって…」

千歌「それで拾っちゃったと」

梨子「わ、わたしはやめとこうって言ったんだけど…」

善子「あんな雨の中ほったらかしなんてかわいそうじゃない!」

梨子「そうやって、よっちゃんがどうしてもっていうから…」

善子「ちょっ」

千歌「へ?よっちゃん?」

梨子「あ、えと、善子ちゃんって言おうとして噛んじゃった」

千歌「そっか」

善子「ふぅ…」

善子(ちょっと、付き合ってるの内緒なんでしょ!?)ヒソヒソ

梨子(ご、ごめんね…動揺しててつい)ヒソヒソ

千歌「それで、この子がなんだっけ?」

梨子「善子ちゃんのマンションだとペット禁止らしいから、千歌ちゃんのお家ならどうかなって…」

千歌「あー…うちはダメだよー」

善子「そうなの?すでにおっきな犬飼ってるじゃない」

千歌「そう、しいたけがいるでしょ?もともと、しいたけも無茶言って飼うのを許してもらったから…」

梨子「そうだったんだ…」

善子「そうなると、やっぱり」チラ

梨子「わ、わたしの家は無理だよ!」

善子「そこをなんとか!飼い主が見つかるまででいいの!」

梨子「うぅ…でもぉ…」

千歌「えー?こんなに可愛いのに」モフモフ

犬「わんっ」

梨子「ひぃっ!」ギュッ

善子「可愛い」

善子(離れてってば!)

───
──


梨子「結局うちで預かることになっちゃった…」

善子「リリーのお母さん二つ返事だったわね」

梨子「よっちゃんのお母さんから予め連絡受けてたんだって」

善子「根回し早いわね」

梨子「本当に仲良くなってるんだね…」

善子「さてと、それじゃあまずは名前決めましょうよ!」

梨子「え゛」

善子「なんて声出してるの」

梨子「だ、だって、飼い主が見つかるまで預かるだけって…」

善子「それまでは世話するんだから、名前ないと不便でしょ?」

梨子「そうだけどぉ…」

善子「アルシエル!」

梨子「ふぇ!?」

善子「ね、いいでしょ?」

梨子「ま、待って///いきなりすぎるというかまだわたしたちには早いっていうか…///」

善子「…なに言ってるの?」

梨子「へ?だって、愛してるって言ってくれて、それから、いいでしょ?なんて…///」

善子「ち、違うわよ!アルシエルって言ったの!この子の名前よ!」

梨子「な、なんだ、てっきり…」

善子「…てっきり、何?」ニヤリ

梨子「へ?」

善子「リリーは、わたしが何を言ってるんだと勘違いしちゃたのかしら?」ニヤニヤ

梨子「うぅ…よっちゃんの馬鹿…///」ウルウル

善子「ふふん♪いつもからかわれるからお返しよ!」

梨子「もう…この子の名前決めるんでしょ?」

善子「あ、ごまかした」

梨子「いいの!」

───
──


梨子「…決まらないね」

善子「わたしがいったやつ全部リリーが却下するじゃない!」

梨子「そ、それはわたしのだって一緒じゃない!」

善子「むぅー!」

梨子「ふんだ」プイッ

善子「もう帰る!」

梨子「気をつけてね?」

善子「うん。ありがと…ってふんっ」

梨子「む」ムカッ

善子「また明日!」バタン

梨子「ふんだ。明日会ったとき手繋いであげないもん」

ケージ「わんっ」

梨子「ひっ!わ、忘れてたー!」



千歌(善子ちゃんと梨子ちゃん仲いいなぁ)

───
──


『犬の名前?』

善子「そう、昨日梨子と話し合ったけど決まらなくて」

梨子「善子ちゃんのネーミングセンスが壊滅的で…」

善子「それは梨子のほうだったと思うけど」

梨子「むっ」

よしりこ『ふんっ』プイッ

ダイヤ(痴話喧嘩ですわね)

果南(痴話喧嘩かなん)

鞠莉(痴話喧嘩ね)

千歌(名前かぁ…きくらげ…えりんぎ…まつたけ…まつたけ!)

曜(痴話喧嘩ヨーソロー)

花丸(痴話喧嘩ずら)

ルビィ(わんちゃん…怖い)

善子「で、みんなの意見も聞いて決めようかって」

ダイヤ「そういうことでしたら…オニキスなどはどうでしょう?」

善子「なにそれかっこいい!」

ダイヤ「宝石の一種で、その犬と同じ黒い色をしていますの。また、語源は爪と言われており、名前としてはピッタリではありませんか?」

善子「さんせーい!さすがダイヤ!」

ダイヤ「ふふ…」

果南「えー?もっと可愛い方がいいと思うけどな」

鞠莉「例えば?」

果南「え?えっと…シメサバ…とか」

千歌「全然可愛くない」

曜「ない」

果南「ええー!?」ガビーン

鞠莉「果南…」ポン

果南「鞠莉なら分かって…」

鞠莉「出直してきなさい」

果南「」

───
──


果南「しくしく…」ポツーン

ルビィ「果南ちゃんが部屋の隅で体育座りしちゃったよ!」

鞠莉「ほっとけば帰ってくるわよ♪」

ダイヤ「では、別の意見がないようでしたら名前はオニキスに…」

千歌「はいはいはーい!」

梨子「千歌ちゃん、なにかあるの?」

千歌「えとね、まつた」

曜「却下」

千歌「えー!なんでー!」

曜「いや、さすがにそれは無いでしょー」

千歌「じゃあ曜ちゃんはなにかあるの?」

曜「んー…ポチ」

千歌「普通すぎるよ!」

曜「ベタは、万人受けするからこそベタって言われるんだよ」

千歌「それもそっか」

梨子「懐柔早いね」

ダイヤ「では、対抗馬はポチですか」

善子「えー?オニキスのほうがかっこいい!」

千歌「普通isベスト!ベタでありきたりでなんの捻りも無い名前こそ最高!」

曜「言い方」

梨子「花丸ちゃんはなにかある?」

花丸「なんでもいいの?」

梨子「うん。花丸ちゃんの好きな名前でいいと思うよ」

花丸「じゃあ、光治良!」

梨子「へ?」

ルビィ「マルちゃんの好きな作家さんの名前だよね」

花丸「うん!きっと人の心の分かる賢い犬に育つはずずら!」

ルビィ「うん、すごくいい!さすがマルちゃん!」

花丸「えへへ///」

ダイヤ「ということは第3の意見は光治良、と」

ダイよし『オニキス!』

ようちか『ポチ!』

ルビまる『光治良!』

梨子「どうしよう、このままじゃ決まらないよ」

鞠莉「みんな仲良くなって、お互いに遠慮しなくなったものね♪」

果南「じゃあシメサバ…」

鞠莉「それだけは無いわ」

果南「」

梨子「もう少し優しく言ってあげたほうが…」

鞠莉「oh、無意識だったわ」

梨子「えぇ…」

ダイヤ「ならば、この子本人に決めてもらいましょう」

曜「どうやって?」

ダイヤ「わたくしたちそれぞれで名前を呼び、寄ってきた名前に決定ですわ」

千歌「なるほど!ダイヤちゃん頭いい!」

ルビィ「さすがお姉ちゃん!」

ダイヤ「ふふん」ドヤァ

梨子「へ!?け、ケージから出しちゃうの…?」

ルビィ「…そういえばそうだ!」

善子「大丈夫よ、噛んだりしないって」

梨子「でも…」

善子「もしものときはわたしが守るわ」キリッ

梨子「よっちゃん…///」トゥンク

ルビィ(ルビィは?)

鞠莉(喧嘩してたの忘れてるわね)

ダイヤ「それではいきますわよ。代表者であるわたくし、花丸さん、曜さんの3人で同時に名前を呼ぶのですよ」

曜「ヨーソロー!」

花丸「オッケーずら!」

鞠莉「じゃあ開けるわよ?Ready…Go!」パカッ

ダイヤ「オニキス!こちらです!さあ!」

曜「ポチ!わたしに向かって全速前進!ヨーソロー!」

花丸「光治良~こっちにおいで~」

犬「くぅん?」キョロキョロ

果南「シメサバ…」グスン

犬「わふっ!」テテテ

梨子「ひぃっ!こっちきた!」ギューッ

善子「可愛い」

善子(だ、大丈夫よ!噛んだりしないってば!)

ルビィ「ピギィッ!か、果南ちゃんのほうに…!」

千歌「え!?」

果南「…ん?」

犬「わんっ!」ペロペロ

果南「シメサバ…シメサバ!」ダキッ

犬「わん!」ペロペロ

ダイヤ「そ、そんな…」ガクッ

花丸「オラたちの考えた名前が…」ガクッ

曜「負けた…」ガクッ

鞠莉「んー…この場合どうしよっか?」

梨子「えっと、シメサバで決定…かな?」


『ええええええええええええ!?!?!?』


果南「シメサバ~♪」スリスリ

シメサバ「わんっ!」

───
──


善子「予想外の展開だったわね…」

梨子「あはは…あの名前はね」

シメサバ『わんっ』

梨子「ひぅっ」ビクッ

善子「ケージに入ってるんだから大丈夫よ」

梨子「だって…」

善子「そういえば、リリーはなんでそんなに犬が苦手なの?」

梨子「…笑わない?」

善子「多分」

梨子「多分って…まあいっか」

善子「小さな犬まで苦手なのが気になるのよね」

梨子「小さい頃なんだけど、東京にいた頃ね?まだ幼稚園通ってたときに、近所の公園で野良犬に会って…」

善子「噛まれたの!?」

梨子「わたしじゃなくって、飛び掛ってきた犬から助けてくれた人が怪我しちゃったの」

善子「そうだったのね」

梨子「その人はこれくらい大丈夫って笑ってたけど、噛み付かれた腕から血が流れてて…その光景がしばらくトラウマになっちゃってね」

善子「それで、犬も嫌いに?」

梨子「うん。助けてくれたのは偶然通りがかった人だけど、見た目強そうな人だった。そんな人でも怪我しちゃうんだって思うと、犬がとても怖い生き物に思えちゃって」

善子「その頃の名残で、今も犬が苦手なのね」

梨子「うん。しいたけちゃんとかわたあめちゃん。シメサバちゃんも、頭ではそんなことしない犬だって分かってても、どうしてもね」

善子「…」

梨子「よっちゃん?」

善子「やっぱり、リリーの家にシメサバ預けるの、やめたほうがいい?」

梨子「ううん。大丈夫。お世話ならお母さんがやってくれるし、それにわたし以外に預かってくれる人を今から探すのも大変でしょ?」

善子「そうだけど…」

梨子「それに…」

善子「え…」

梨子「もしものときは、守ってくれるもんね?」ボソッ

善子「っ!」ゾクゾクッ

善子「ま、まあね///堕天使ヨハネに任せておきなさい!」

梨子「ふふっ…よろしくね、よっちゃん♪」

シメサバ『クゥーン…』

───
──


~後日~

梨子ママ「シメサバちゃーん?ごはんよー」

シメサバ「わん!」

梨子ママ「いくつかご飯買ってきてみたけど、この子お魚が好きなのね。匂いだけですぐによってくるわ」

梨子(あっ…)



おわり
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