ダイヤ「曜さん!ぶっぶーだらけですわ!」

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ダイよう-アイキャッチ1
ー昼休憩時間・生徒会室ー


ダイヤ「まったく。千歌さんにAqoursの活動日誌を頼まれたとはいえ、しっかり見直さなければぶっぶーですわ」

曜「すいません……」

ダイヤ「わたくしがチェック係になったから良かったものを……ここなんか『切る』が『切ルビィ』になっていますわ。なんですか切ルビィって。タイプミスにしても酷すぎます。わたくしの妹がかっこよくなっていますわ」

曜「私もそう思います……」

ダイヤ「他にも十箇所ほど。わたくしの方で直しておきますから、次はお願いしますね?」

曜「は、はい……すみませんでした」ショボン

ダイヤ「そういえば最近ルビィから、衣装作りを曜さんと一緒に頑張っていると聞きました。あの子、大変でしょう?」

曜「大変?ルビィちゃんはとっても良い子ですよ?」

pixiv: ダイヤ「曜さん!ぶっぶーだらけですわ!」 by 二三

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ダイヤ「……覚えが悪いのはわたくしが一番よく知っています。でもどうか見捨てないであげてください。あの子は体に身についた事は決して忘れません。そこまで付いてやってください」

曜「別に嫌々やっているわけじゃ……私もルビィちゃんのアイディアにはいつも学ぶ所があって……」オロオロ...

ダイヤ「本当ですか?なら良かったです。これからもうちのルビィをよろしくお願いしますね」

曜「任せてください!」

ダイヤ「ありがとうございます。それともう一つ、」

千歌「曜ちゃーん。終わったー?」ガチャ...

曜「ごめんね、まだなんだ」ニコッ

ダイヤ「っ……」

曜「もうちょっと待っててくれる?」

千歌「うんっ」

曜「それで、もう一つって?」

ダイヤ「……いえ、いいですわ。早く千歌さんの所に戻ってあげて下さい」

曜「わ、わかりました。じゃあまた放課後に」タッタッタ...

ダイヤ「……なるほど」


ー数日後・生徒会室ー


ダイヤ「曜さん?」

曜「はい……」

ダイヤ「たしかに誤字は減りましたがまだありますし、何よりこの『煮詰まる』という表現です」

曜「漢字間違ってます?」

ダイヤ「そういう事ではなくて。『煮詰まる』は本来、結論が出る段階に近付いた。という意味なのです」

曜「上手くいかなくなるとか、進まなくなるとかじゃないんですか?」

ダイヤ「それは『行き詰まる』です」

曜「あー……さすがダイヤさんですね」ニコッ

ダイヤ「浦の星の生徒会長として、このくらいはできないと」エッヘン

曜「やっぱりダイヤさんはすごいです……毎回迷惑かけてすいません」

ダイヤ「いえ、曜さんも大変なのですから仕方のない事です。一番は曜さんに押し付けた千歌さんが悪いのですよ」

曜「千歌ちゃん、こういうのは向いてないので」アセアセッ

ダイヤ「作詞をしているというのに……」

曜「作詞も梨子ちゃんと私が手伝って、どうにかまとめている感じなんです」

ダイヤ「本当に貴女方は仲良しですのね。羨ましいですわ」

曜「ダイヤさんも鞠莉さんや果南ちゃんと仲良しじゃないですか」

ダイヤ「表面上はそう見えても、たまにある意見の食い違いで口喧嘩になった時、本音を言うのを少し躊躇ったりしますよ」

曜「……」オロオロ...

ダイヤ「ごめんなさい、今する話ではありませんでしたね」

曜「い、いえ、そんな……私で良かったら話聞きますよ」

ダイヤ「いいんです。そろそろ千歌さんの元に戻らないとそっちでも怒られますわよ?」

曜「……じゃあ今日はこれで。失礼しました」ペコッ

ダイヤ「また放課後に……ふふっ」ニコニコ


ー数日後・生徒会室ー


曜「……またやっちゃいました?」

ダイヤ「またです」

曜「……ご」

ダイヤ「ご?」

曜「……誤字?」

ダイヤ「ぶっぶー、脱字です」

曜「今回は見直したのにぃ」ショボン

ダイヤ「あちこちに『国木田丸』とありますよ」

曜「ふふっ」

ダイヤ「笑うところではありません。これでは、Aqoursの所有する漁船みたいではありませんか」

曜「ぷふっ、ダイヤさんってボケもできるんですね」ニヤニヤ

ダイヤ「ボケとは失礼な。思った事をそのまま口にしただけですわ」

曜「……なんだか燃費悪そうですよね」

ダイヤ「まぁ本人も体力がありませんし、沿岸漁業が精一杯でしょう」

曜「沿岸だと、ここら辺は何がいますっけ」

ダイヤ「マグロやダルマ、トビウオに太刀魚なんかも美味しいですわね」

曜「美味しいですよねぇ」

ダイヤ「美味しいって貴女、刺身は食べられないのでは?」

曜「たまーにパパが帰って来た時に、焼き魚にして食べるんですよ。パパが焼くと焼き魚もフワフワなんです///」

ダイヤ「焼き魚……そういえばフェリーの船長さんでしたわね」

曜「すっごく大きな船を操って皆を乗せてかっこよくて。私もいつかあんな風になりたいんです」トオイメ

ダイヤ「……もうなっているとわたくしは思いますよ」

曜「まだ船舶免許持っていませんよ?」

ダイヤ「そういう事ではなくっ!」

曜「海技士の免許ですか」

ダイヤ「そっちでもありません!今日は珍しくボケますね曜さん!」

曜「ダイヤさんと話していると何だか楽しくなっちゃって。それで、何を持っているんですか?」

ダイヤ「急に真面目になるのも困りますが……曜さんは、衣装作りや頼りないリーダーを支える事により、陰ながらわたくし達を運ぶ船としての役割を担っていると言いたかったのです」

曜「私が船……何だか照れちゃいますね///」

ダイヤ「自分で言っておいてなんですけども、船と言われて喜ぶ女子高生は貴女だけですよ」ジトー

曜「だって好きなんですもん。ダイヤさんも、絵里ちゃん……さんに似ているって言われたら嬉しくないですか?」

ダイヤ「エリーチカと比べるなんて失礼にも程があると説教しますわ」

曜「えぇ……」

ダイヤ「ん?何の話をしていましたっけ」

曜「『国木田丸』は沿岸漁業か沖合漁業かの話ですよ」

ダイヤ「違います脱字の話です!ふざけないでください!」クワッ

曜「ぁっ……す、すみません。少し調子に乗っちゃって……」

ダイヤ「き、気にしないでください。これも直せばいいだけの話ですから」

曜「……はい」

ダイヤ「……」

曜「……」

ダイヤ「……本当は」

曜「?」

ダイヤ「この時間、結構好きなんですよ」

曜「え?」

ダイヤ「放課後や昼休み。生徒会長としての職務を終わらせて部活に行く前に曜さんとのお喋り。最近のストレス発散になっているんです」

曜「わ、私なんかと話していて楽しいですか?」

ダイヤ「えぇ。もちろん鞠莉さんや果南さんと話していても楽しいですが、こういう何気ない話をのんびりするのも新鮮で好きなのです」

曜「と言う事は誤字がなければここに来る事もなかったわけで……」チラッ

ダイヤ「だからと言って容認はできませんわ」

曜「ですよねー」

ダイヤ「今度は綺麗な書類を持ってきてくださいね」

曜「もちろんでありますっ!じゃあ先に部活行ってますね!」タッタッタ...

ダイヤ「……それはそれで困りますが」


ー数日後・生徒会室ー


曜「ここまでミスが多いと逆に怖いですよね」

ダイヤ「こっちのセリフですわ。毎回修正する側の身にもなってください」

曜「す、すいません」

ダイヤ「今回は二箇所だけでしたが、中々の破壊力でしたわ」

曜「破壊力?」

ダイヤ「ここを読んでみてください」スッ

曜「『果南ちゃんが先行して淡嶋神社に行き、その後ろを皆が付いて行きました。帰りはかにゃんこさんが一番後ろ』……かにゃんこ!?」

ダイヤ「『かにゃん』ならまだわかるような気もしますが『かにゃんこ』は流石にぶっぶーです。一番下の方にも同じ間違いがありますし」

曜「こんな間違いしたっけ……ダイヤさん、他の書類と間違えていません?」

ダイヤ「こんな特徴的な間違いをするのは曜さんだけですよ。それに活動日誌なんてAqoursだけです」

曜「おかしいなぁ……でもかにゃんこって可愛いですね。黒猫っぽい」

ダイヤ「そんな話はしていません」ジトー

曜「今考えたんですけど、だいにゃさんもいいですね」

ダイヤ「だいにゃさん?」

曜「ダイヤさんが猫になるんです。シャム猫かな?にゃーって」

ダイヤ「っ///い、今のなんですか」

曜「猫真似ですよ。みゃーおって。ダイヤさんも一緒に!せーのっ」

ダイヤ「みゃーお……///」

曜「本当にやった!?」

ダイヤ「」ゴゴゴ...!

曜「で、でもダイヤさん可愛かったですよ!」

ダイヤ「猫が可愛いのであってわたくしは……でも発想は良いですね」

曜「かにゃんこは?」

ダイヤ「イタズラし放題の悪い猫になると思います」

曜「果南さんそこまでやんちゃしていないような……」

ダイヤ「最近は丸くなっていますが、昔は酷かったのですよ?鞠莉さんのお家に不法侵入したり、わたくしのプリンを食べたり、はたまたワカメをうちの前に勝手に置いて帰ったり」

曜「果南ちゃん、猫になっても問題なさそうですね」

ダイヤ「元々が猫みたいな所がありますから。いつもはほんわかしているのに、やる時はやる。成長して更に頼り甲斐のある……」

曜「」ニヤニヤ

ダイヤ「た、頼り甲斐のあるおバカさんになりましたわ。もう少し勉学を頑張って欲しいものです」アセアセッ

曜「素直じゃないですねぇ」

ダイヤ「きょ、今日はこれで終わりですっ。早く教室に戻って修正してきてください!」

曜「わかりましたー」タッタッタ...

ダイヤ「…にゃん」


ー数日後・生徒会室ー


ダイヤ「練習が始まる前に終わらせないと……」カタカタカタ...

ダイヤ(日曜日もここに来るなんていわゆる休日出勤というやつですわね)

ダイヤ「ここがこうなって……」グゥゥ……

ダイヤ「そ、そういえばもうお昼でしたっけ」

ガラガラッ

ダイヤ「……よ、曜さん?」

曜「おはようございますダイヤさんっ」スタスタ...

ダイヤ「ダンス練習は昼過ぎからですよ」

曜「この前、鞠莉さんが『ダイヤは日曜日も生徒会室でヒッキーしているよ』って言っていたのを思い出して、見に来たんです」

ダイヤ「鞠莉さん余計な事を……」

曜「ダイヤさんの事を心配しているんですよ。何か手伝える事ってありますか?」

ダイヤ「ないです」

曜「そうですかー」

ダイヤ「……」カキカキカキ...

曜「……」

ダイヤ「……」チラッ

曜「……」

ダイヤ「か、帰らないのですか?」

曜「練習に使う着替えとか全部持って来てるので。始まるまで待ってようかなーって」

ダイヤ「あなたも暇ですわね……こんな所に来るより、千歌さんや梨子さんと過ごしていた方が有意義ですよ」

曜「私にとってはここに来る事も有意義の一つですから。それにほらっ」スッ

ダイヤ「それは?」

曜「曜ちゃん特製お弁当でありますっ。ダイヤさんの分も作ってきましたー」

ダイヤ「( ゚д゚)」

曜「ルビィちゃんに聞いたら、近くのコンビニでお昼を済ませるだろうって教えてもらったんです。コンビニ弁当よりこっちの方が栄養満点ですよ」

ダイヤ「( ゚д゚)」

曜「だ、ダイヤさん?」

ダイヤ「はっ……すみません、意識が飛んでいましたわ。頂けるのであれば頂戴したいのですが……」

曜「その為に作ってきたんですから。どうぞ」スッ

ダイヤ「ありがとうございます///」

曜「一緒に食べましょうか。隣、いいですか?」

ダイヤ「隣!?」

曜「はい」

ダイヤ「しょ、正面の方がよろしいのでは」ドキドキ

曜「机二個分も離れてるなんて遠いですよ。失礼しますねっ」トテトテ……ストンッ

ダイヤ(と、となっ、隣同士でお弁当……しかも手作り……日曜出勤して良かったですわ……!)

曜「ささ、お弁当箱開けてみてください」

ダイヤ「は、はい」パカッ

曜「結構頑張ったんですよ。足も保証します!」

ダイヤ「」アセアセッ

曜「ダイヤさん?」

ダイヤ「あの、これ、ミニハンバーグ……」

曜「それが何か……あっ」

ダイヤ「……」

曜「い、いや、ダイヤさんの苦手な物を忘れていた私が悪いんですよ!それは私が食べますから、」

ダイヤ「あむっ」パクッ

曜「えっ」

ダイヤ「……美味しいですわ」モグモグ...

曜「無理しなくていいですって。私が貰いますから」

ダイヤ「ぶっぶーです。これはわたくしが曜さんから頂いたもの。所有権はわたくしにあるので全部食べます」

曜「なんでそこ頑固なんですか……」

ダイヤ「お腹が減っていたという事もあって、本当に美味しいんですよ」ニコニコ

曜「よ、よかったです///」

ダイヤ(なんて幸せな時間……毎日日曜日になって欲しいものですわ)


ー数日後・生徒会室ー


ダイヤ「眠い……」

ダイヤ(昨夜久し振りにμ'sのDVDを見ていたら、いつの間にか朝になっていたとは……お昼が終わるまで、ここで昼寝を、)

コンコンッ

ダイヤ「は、はい」

曜「ダイヤさんこんにちはっ」

ダイヤ「ど、どうしてここに?」

曜「今日は呼ばれる前に来ちゃいました」

ダイヤ「そうですか……」ウトウト

曜「それで、また何か誤字っちゃいました?」

ダイヤ「いえ、今日は大丈夫でしたよ……」

曜「本当ですか!?やったっ!昨日三回もチェックしたんですよー」ニコニコ

ダイヤ(あ、もう……意識が……)

ダイヤ「そうで、すか……」バタンッ

曜「ダイヤさん?あれ、ダイヤさーん?」

ダイヤ(おやすみなさい……)


ー数時間後・生徒会室ー


ダイヤ「……んぅ、あれ、今何時ですの」ムクリッ

曜「夕方の4時前ですよ」

ダイヤ「なるほど……ってピギァァァァアア!?なんで曜さんが隣に!?なんで4時!?しかもどうしてソファーで眠っているのですか!?」

曜「大パニックですね」

ダイヤ「こ、こほんっ。一つずつ説明してもらっても?」

曜「どうしてダイヤさんの寝顔はとても可愛いのか、という疑問から答えますね」

ダイヤ「こ、心にもない事を言ってふざけないでください///」

曜「本当ですって」グイッ

ダイヤ「か、かか、顔が近いですわ……」

曜「なーんてふざけ過ぎちゃいました。ダイヤさん、目の前で急に寝ちゃったんですよ」

ダイヤ(うぅ……夜更かしをしたとは言え、日頃の疲れも溜まっていたのですね)

曜「声かけても起きないし、そのまま帰るのもアレだったので二人揃って早退にしてもらいました」

ダイヤ「二人揃って?まさか曜さんも?」

曜「授業サボっちゃいました」

ダイヤ「申し訳ありませんでした!」ドゲザ-

曜「ダイヤさん!?」

ダイヤ「人様にまで迷惑をかけるなんて、黒澤の女として恥ずべき事です!ここは切腹を、」

曜「いつの時代ですか……それに仲間なんですから、人様なんて他人行儀な事を言わないでくださいよ」

ダイヤ「ですが……」

曜「私も待っている間、新衣装のデザインを考える事ができたので有意義でしたよ」

ダイヤ「……一ついいですか?」

曜「?」

ダイヤ「どうやって椅子からソファーに?」

曜「おんぶして運びました」

ダイヤ「おんぶぁ!?」

曜「千歌ちゃんが居眠りした時とか、よく私が運ぶんです。だからそんな感じでダイヤさんもいけるかなーっと思ったら軽くてびっくりしましたよ」

ダイヤ(曜さんにおんぶ……どうして目覚めなかったのですかわたくしは……!死ぬまで後悔決定ですわ!)

曜「そろそろ放課後になりますし、先に着替えて屋上行きましょうか」

ダイヤ「よ、曜さんはハートが強いのですね。授業を無断欠席なんて後が怖くないのですか?」

曜「少し怖いですけど……ダイヤさんと一緒だから大丈夫ですっ」

ダイヤ「っ……」

曜「落ち込んでもダイヤさんの寝顔を思い出して、元気になれますからね」

ダイヤ「ちょっと帰りに鞠莉さんのお家に伺いましょうか。怪しい薬で記憶を消してもらいましょうね」ニヤリ

曜「え、笑顔が怖いです!」


ー数日後・生徒会ー


ダイヤ「こう毎回呼んでいると恒例になってしまいますね」

曜「チェックしているのに不思議ですよね」

ダイヤ「開き直らないでください。今日はここです。『対馬美子』という人です」

曜「誰ですかそれ」

ダイヤ「曜さんが間違えたのですよ!文字だけ見ると完全に別人ではありませんか!」

曜「十人目のAqoursですね。名前的にAZALEAに加入します?それともCYaRon!で預かりますかね」

ダイヤ「わたくしはGuilty Kissが良いと思います」

曜「ダブルヨーシコーですか」

ダイヤ「えぇ。この美子さんは善子さんとは違い、お淑やかで控えめな美子さんだと思いますの。若干暴走気味のGuilty Kissを止めるには美子さんの力が必要不可欠です。恐らく歌唱力も高いので善子さんと美子さんと鞠莉さんと梨子さんでいいハーモニーになるはずです」

曜「口でよしこさんって言われても、誰が誰だかわからないですね」

ダイヤ「曜さんがふざけ始めたのに……」ジトー

曜「冗談は?」

ダイヤ「よしこさんですわ」

曜「ダイヤさん、最近ボケがわかってきましたね」

ダイヤ「誰のせいだと……まぁ曜さん以外では役に立っていませんけど」

曜「皆ともこうやって話したらいいのに」

ダイヤ「Aqoursに一人くらいお堅い人がいないと成り立ちませんわ」

曜「それって本当にダイヤさんがやりたい事ですか?」

ダイヤ「……違うと言ったらどうします?」

曜「私が変わります。明日からすんごい真面目になって皆をまとめます!」

ダイヤ「曜さんがですか?」

ダイヤ(真面目な曜さん……か)

曜『ダイヤさん!ネクタイが曲がっていましてよ!』グイッ

ダイヤ『あ、ありがとうございます』

曜『生徒会長なんですからしっかりしてください!放課後、個人レッスンですからねっ』プイッ

ダイヤ「ふふっ……合いませんわ」

曜「えー?」

ダイヤ「そのままが一番ですもの。それにこうやって曜さんと戯れているだけで、楽しいのですから」ニコッ

曜「皆ともやったほうがいいのに……じゃあまた活動日誌書いて明日の朝持ってきますね!チェックお願いします!」

ダイヤ「まずは自分で見直しして……行ってしまいました」

曜『ダイヤさん!ネクタイが曲がっていましてよ』

ダイヤ「んふふふ……ふふっ」ニヤニヤ


ー翌日・生徒会室ー


ダイヤ「……」

曜「今日も来ました!」

千歌「来ました!」

ダイヤ「なぜ千歌さんがここに?」

千歌「ダイヤさんが面白いからって呼ばれたんです」

ダイヤ「曜さん?説教を遊びかなんかだと勘違いしていませんか?」ギロリッ

曜「ち、違うんです」ササッ

ダイヤ(曜さんが接近してわたくしのすぐ隣に!?)

曜「昨日、皆とふざけ合ってみた方が良いって言ったじゃないですか。だからまずは、千歌ちゃんから慣れてもらおうと思いまして」ボソボソッ

ダイヤ(余計な事を……今日は軽くしますか)ムスー

千歌「曜ちゃん、ダイヤさんと仲良いね。叱られ過ぎて距離縮まったの?」

曜「まぁそんな感じかな」

千歌「怒られて仲良くなるってすごいね……」

ダイヤ「無駄話はそこまでてすよ。今日はいつもの書類ではなく、昨日提出してもらった練習メニュー表についてです」

ようちか「はいっ」

ダイヤ「返事だけは良いですね……ここですここ!」ユビサシッ

曜「えっと……『腕立て2000回×10000セット』!?」

千歌「曜ちゃん、私達を殺す気なの!?」

曜「『腕立て20回×10セット』の間違いだって!昨日半分眠りながら書いたからかなぁ」

ダイヤ「無理して書いてもこういう結果になるだけですよ。早寝早起きして、翌朝書けばよかったのに」

ダイヤ(わたくしも人の事は言えませんが)アセアセッ

曜「すみません……」

ダイヤ「では直して来てくださいね。話は以上で、」

千歌「待ってくださいダイヤさん!」

ダイヤ「え?」

千歌「その筋トレメニュー……やりましょう!」

ようダイ「は?」

千歌「かつてμ'sが残した伝説のトレーニング……男坂五十周。私達はそれを超えていかなければならないと思うんです!」

曜「超える必要性がわかんないんだけど……ほら、淡嶋神社に何回もランニングに行っているから良いんじゃないかなぁ」

ダイヤ「……いえ、千歌さんの言う通りかもしれません」

曜「えっ」

ダイヤ「μ'sを追うのではなく、自分達の輝きを追う事は大事ですが、先人達から学ぶ事はもっと大切ですわ!」

千歌「ですよねですよね!」

ダイヤ「でも実際にやると、一年生が丸ごと退部しかねないのでぶっぶーですわ」

千歌「ですよねー」

曜(ダイヤさん、あんな事を言っておきながら千歌ちゃんとふざけ合ってる……杞憂だったかな)

ダイヤ「曜さん。早くこの恐ろしい練習メニューを直してくださいね。果南さんに見付かると冗談抜きでやろうなどと言いだしますので」

千歌「果南ちゃんでもそこまでしませんよー」

曜「ねー」

ダイヤ「とにかく直してまた持って来てくださいね。今日のところは以上です」

千歌「わかりました!失礼しましたー」テクテク…

ダイヤ「どうして千歌さんが返事を……まぁいいです」

曜「ま、また明日の朝来ますっ!」タッタッタ...ガチャン

千歌「ふんふふーん」ニコニコ

曜「千歌ちゃんっ、上機嫌だね」

千歌「だってあんなにニコニコ笑っているダイヤさん見たら、こっちまで気分良くなっちゃうよ」

曜「でしょ?やっぱり千歌ちゃん連れてきて良かったぁ」

千歌「私のおかげじゃないよ?」

曜「え?」

千歌「今日のダイヤさん、いつもより笑ってた?」

曜「いつもより……ううん。いつも通りかな」

千歌「そのはずだもん。よし!梨子ちゃん待ってるから教室まで走ろっか!ビリの人がみかんおごりね!」

曜「みかんて……」


ー数日後・生徒会ー


ダイヤ「さて。本日もです」

曜「なるほど」モグモグ...

ダイヤ「ところで、なぜここでお弁当を食べているのですか?」

曜「午後移動教室なので、ここで食べた後すぐに向かおうと思って」

ダイヤ「そうですか……」

曜「ダイヤさんは、いつもどこでお昼を食べているんですか?」

ダイヤ「ここでですよ」

曜「一人ですか?」

ダイヤ「いいえ。曜さんとの話が終わった後、果南さんと鞠莉さんが毎日来てくれるのです」

曜「えっ、あ、じゃあ……お弁当、別の所で食べますね」ササッ

ダイヤ「いいですよ。いつも三人なので、たまには新鮮な空気を入れないと」

曜「でも邪魔しちゃ悪いですって」

ダイヤ「あの二人が曜さんを邪険に扱うとでも?」

曜「この前果南ちゃんと千歌ちゃんが仲良くハグしていたら、陰で鞠莉ちゃんが嫉妬ファイヤァァァァ!って叫んでましたよ」

ダイヤ「鞠莉さん……」

曜「鞠莉ちゃんが花丸ちゃんを抱き締めていたら、陰で果南ちゃんがいじけていたり」

ダイヤ「よく陰に気付きますわね。まぁ気にしなくても大丈夫ですわ。話をしながら食事を続けてください」

曜「は、はい」

ダイヤ「今朝提出してもらった活動日誌ですが、最後の最後でミスがありました」

曜「惜しかったですね」

ダイヤ「そんな他人事のように……ほら、『づつ』とありますよ」

曜「……あ。ずつ、ですね」

ダイヤ「たまーに果南さんも間違えるので、」

果南「私そんな間違いした事ないよー」テクテク…

鞠莉「ダイヤー?嘘はイッケマーン」スタスタ...

ダイヤ「嘘なんか……二人とも今日は早いのですね」

鞠莉「ダイヤと曜の仲が良いって聞いたから
様子を見に来たの。楽しそうにランチだなんていいわねぇ」

果南「私達としかご飯食べなかったのにね。ダイヤも成長したのかなー?」ニヤニヤ

鞠莉「それか曜の事をフレンドだと思ってたり?」

ダイヤ「そ、そんな……わたくしは……///」

曜「私は思ってますよ?」

ダイヤ「っ!」

曜「ダイヤさん優しいし、私が何回も間違えて来ちゃっているのにきちんと付き合ってくれるし……勝手にすごく仲良くなったって思っているんです」

鞠莉「ですってよダイヤ?後輩のホットなアタックにどう答えるわけ?」

ダイヤ「……わ、わたくしも曜さんとは仲良くして欲しいです」モジモジ

果南「だ、ダイヤが正直になってる……」

鞠莉「いつもならここで怒って誤魔化すのに……」

ダイヤ「ほ、本当の事を告げただけですわ!」

果南「こりゃあ相当気に入られているね。曜、あんまりダイヤを怒らせちゃダメだよ?」

曜「わかってるけど、毎回活動日誌や他の書類の内容を間違えちゃうんだよねー」

鞠莉「毎回?」

曜「うん。ちゃんと見直ししているのに誤字脱字があるんだ。最近はどうせここに来るから見直しもわりと適当だけど」

ダイヤ「適当……?」

曜「な、なんちゃってー」アセアセッ

鞠莉「……そういう事ね」


ー数日後・生徒会室ー


曜「渡辺曜!ただいま参りました!」ピシッ

ダイヤ「挨拶と同じくらい、活動日誌の方も完璧にしてください」

曜「努力します!」ピシッ

ダイヤ「もう敬礼はいいですわ。今回のぶっぶーポイントは千歌さんです」

曜「ぶっぶーポイント?」

ダイヤ「ぶっぶーポイントです。誤字脱字があった場所です」

曜「最近ダイヤさんも楽しんできましたね」ニヤニヤ

ダイヤ「毎回真面目に怒るのも馬鹿らしくなってきたので、心に余裕を持とうかと」

曜「賢明な判断です」

ダイヤ「貴女のせいですよ……ここを読んでみてください」

曜「『チカちゃんが少しお馬鹿さんなのが知れ渡って』……カタカナにしちゃってたんですね」

ダイヤ「えぇ。ですがここで話は終わりませんの」

曜「?」

ダイヤ「チカちゃん……エリーチカの事ですわ!」

曜「はい?」

ダイヤ「あのまごう事なきレジェンドスクールアイドル、エリーチカこと絢瀬絵里さん。そんな彼女をわたくしだけはこっそりチカ様と呼んでいるのです」

曜「チカ様」

ダイヤ「そんなチカ様を少しお馬鹿っぽいだなんて……極刑ですわ!」クワッ

曜「さすがに無理ないですかね」

ダイヤ「罰としてわたくしが編集した、エリーチカコレクションを明日までに見てきてください」スッ

曜「えぇ……それってどのくらい時間かかります?」

ダイヤ「前後編合わせて8時間です」

曜「時給八千円ほどください」

ダイヤ「とにかく見てください!エリーチカの素晴らしさを広める為にも、」

曜「それってつまり、ただ見て欲しいだけですよね?」

ダイヤ「うっ」アセアセッ

曜「もしかして普通に言うのが恥ずかしくて、私の誤字を利用したんですか?」

ダイヤ「うぅ……」オロオロ...

曜「普通に言ってくれればいいのに……」

ダイヤ「だって曜さん、他のスクールアイドルに興味なさそうでしたので……」モジモジ

曜「そういう問題じゃありません」

ダイヤ「え?」

曜「私はただ、ダイヤさんが好きな物を知りたいんです。それが何であれ分かち合ってみたい、一緒に楽しみたいだけですよ」

ダイヤ「曜さん……」

曜「予備予選と説明会の衣装作るので、ちょっと時間はかかりますが頑張って見てみます!」

ダイヤ「む、無理はしないでくださいね。わたくしも見ている途中で三回気を失いかけたので」

曜「エリーチカさんすごいですね」

ダイヤ「すごいんです」エッヘン

曜「ふふっ」


ー数日後・生徒会室ー


ダイヤ「……」カキカキ...

ダイヤ(学校説明会と予備予選の衣装を作るという事で昼休みも犠牲にしていると聞きましたが……本当みたいですね)

ダイヤ「……ふぅ」

ダイヤ(いつもなら曜さんと話し合って、ふざけ合って、笑って……仕方ないですが、少し寂しい気も)

ダイヤ「しばらくは呼び出せそうにありませんわね」

ダイヤ「……はぁ」

鞠莉「ため息の数だけハッピーが逃げてくわよー?」スタスタ...

果南「その仏頂面がもっと怖くなるし」テクテク…

ダイヤ「二人が破茶滅茶な事ばかりするのも理由の一つですわ」ポリポリ

鞠莉「あ、今嘘付いたでしょ。ダイヤさんからライアーさんになったでしょ?」

ダイヤ「嘘なんか付いてません。誰ですかライアーさんって」

果南「ダイヤって嘘付く時、口がアヒル口になるんだよ。知らなかった?」

ダイヤ「アヒル口!?な、なっていましたの!?」

鞠莉「かなーん?」

果南「冗談だって。ダイヤは嘘付くと、」

鞠莉「まぁ待って果南。ダイヤが嘘を付いている事はわかったんだから言わなくていいわ」

ダイヤ「ぐぬぬ……だ、誰にも秘密という事なら話します」

果南「言わないよ」

鞠莉「トップシークレット扱いね!」

ダイヤ「……曜さんが来なくなって、少し寂しくなったというか……いつも騒いでいたこのお昼休みが味気なくなったというか」

果南「衣装作りで忙しいもんね。手伝えるのルビィと善子くらいだし」

鞠莉「私達もいろいろハードだし……お互い頑張るしかないと思うわ」

ダイヤ「そうですわね……お昼食べましょうか」ショボン

鞠莉「……ねぇ果南」

果南「うん?」

鞠莉「今日は何だか、別の場所でランチ食べたくない?」

果南「なんで?ここでよくない?」

鞠莉「」ギロリッ

果南「よっし教室で食べようか!」ガタガタ...

鞠莉「という事だからダイヤ。一人ランチを楽しんでね。黒澤ランチさんね」

ダイヤ「それもう原型すらありませんね。というかわたくしも教室に、」

鞠莉「教室に来たら理事長特権で生徒会長クビだから」

ダイヤ「えぇ!?」

鞠莉「誰かさんの様子でも見ながら、一緒に食事してきたら?あ、そんな仏頂面じゃなくてシャイニー!な笑顔で誘うのよ?」

果南「あ、そっか。曜の所に、」ゴスッ

鞠莉「果南行くわよー」グイッ

果南「」ズルズル...

ダイヤ「……全て見透かされているようですね」


ー数分後・家庭科室前ー


ダイヤ(や、やはりやめておきましょうか……)オロオロ...

ダイヤ(でも最近全然話せていませんし……)

ダイヤ(いやいや、向こうは一生懸命作業を……)

曜「」ジーッ

ダイヤ(わたくしが行ったところで息抜きになるかどうか……)

曜「」ジーッ

ダイヤ「今日のところは帰りますか……」

曜「帰るんですか?」

ダイヤ「ぴぎぁぁぁぁあああああ!?」ビクンッ

曜「そんなに驚かなくてもいいじゃないですか」

ダイヤ「よ、曜さん?どうしてここ?」

曜「私のセリフですよ。家庭科室で衣装作っていたら、廊下でウロウロしているダイヤさん見かけちゃったので声をかけたんです」

ダイヤ「わ、わたくしはただ通り過ぎようと……し、失礼しますっ」

曜「待ってください!」

ダイヤ「は、はいっ!」

曜「手に持っているのお弁当ですよね?よかったら一緒に食べませんか?」

ダイヤ「じゃ、邪魔になりませんか?」

曜「お昼いっつも話してた仲じゃないですか」

ダイヤ「……では、お言葉に甘えて失礼します」

ダイヤ(所狭しと衣装が……ん?)

ダイヤ「曜さん、衣装の数が合っていないような気がするのですが」

曜「足りていないですか?」オロオロ...

ダイヤ「そうではなく作り過ぎです。学校説明会と予備予選とで、九人を半分にわけると言ったではありませんか」

曜「あー、面倒なんで九着ずつ作っているんです」

ダイヤ「な、なんて無茶を……!」

曜「だってこれを着ていつか踊るかもしれないし、踊ってない方の衣装がすごく羨ましく思ったりするんですよ」

ダイヤ「だからといって無理をしては、元も子もありません。一人で無茶し過ぎですよ」

曜「無茶はしないとやってられませんって。ダイヤさんも一人でいろいろやっていたじゃないですか」

ダイヤ「それでも……貴女が倒れたら……」ショボン

曜「そんなに心配しなくても大丈夫ですよっ。自分の限界くらい分かっていますし、ルビィちゃんや善子ちゃんにも手伝ってもらっている。それに……ダイヤさんもいるから」

ダイヤ「わ、わたくし?」

曜「前に、のんびり話すのがストレス発散だって言っていましたよね。私もダイヤさんとのお喋りでストレス発散していたんですよ」

ダイヤ「わ、わたくしなんかより千歌さんや、」

曜「前の私と全く同じ事言ってますよ」ニコニコ

ダイヤ「っ///」

曜「なんて話していてお昼食べそこなっちゃったら、本当に倒れちゃいますね。食べましょうか」

ダイヤ「……はい」ニコニコ


ー数日後・生徒会室ー


ダイヤ「……大丈夫ですか?」

曜「」コクンッ

ダイヤ「衣装が完成したと連絡がありましたが……何日くらい徹夜を?」

曜「」ピ-ス

ダイヤ「二日連続……今日くらい休んでもよかったのに」

曜「練習もあるから……来ました……」フラフラ

ダイヤ「……仕方ありませんわ。ほら、保健室で少し休ませて貰いましょう」

曜「っ……嫌、です……」

ダイヤ「どうしてですか」

曜「皆に……心配、かけちゃう、ので……ただ、眠たいだけ、なんです……」ヨロヨロ...

ダイヤ「……ではそこのソファーで休んでください。二十分程度の昼寝でも、八時間睡眠と同様の回復が見込めるそうなので。昼休憩時間が終わりそうになったら起こしますよ」

曜「はひ……」ヨロヨロ...バタンッ

ダイヤ(倒れ込むように……わたくしも少し、裁縫の勉強をした方が良いのかもしれませんね)

曜「ダイヤしゃん……来て、ください……」

ダイヤ「?」スタスタ...

曜「私、枕がないと……眠れなくて……」

ダイヤ「ど、どうしましょう」

曜「よかったら……膝、枕……して欲しい、です」

ダイヤ「ひ、膝枕///!?」

曜「すぐ、寝れるから……お願い、しまふ……」

ダイヤ「し、仕方ありませんわ///曜さんがそう仰るのなら……は、はい」ポスンッ

曜「ありがとう、ござい……ましゅ……」ウトウト

ダイヤ「……」ドキドキ

曜「......zZZ」

ダイヤ(本当にすぐ眠ったようですわ……ここまでボロボロになるまで衣装を……)

ダイヤ「お疲れ様でした。曜さん」ナデナデ

曜「......zZZ」

ダイヤ(曜さんの為にも頑張らなければ……!)

曜「......zZZ」ニコニコ


ー数時間後・屋上へ繋がる階段ー


曜「いやー、こってり怒られましたね」テクテク…

ダイヤ「無断欠席も二回目ですからね。仕方ないですわ」スタスタ...

曜「皆もう集まって練習しているみたいですよ」

ダイヤ「三日後には予備予選と学校説明会ですからね。曜さんはもう大丈夫なのですか?」

曜「はいっ!いつもの全速前進ヨーソローに戻りました!」ピシッ

ダイヤ「よかったですわ」ニコッ

曜「それと……変なお願いしてしまってすいませんでした。意識が朦朧としてつい本音が……///」

ダイヤ「珍しくわがままな曜さんを見られたので、わたくしは大満足でしたわ」

曜「うぅ……やっぱり徹夜すると変な事になりますね///よしっ!屋上に登ったら気持ち切り替えて行きますよー!」

ダイヤ「無茶は禁物ですよー」

曜「おっくれましたー!」ガチャ...

千歌「あ、よ、曜ちゃんだ///」

梨子「曜ちゃん、おかえり///」

花丸「き、来たズラ……///」

善子「来たわねリア充……///」

果南「やるねぇダイヤ」

鞠莉「何もかも終わったらパーティね!」

曜「へ?皆何言ってるの?」

ダイヤ「わ、わたくし達が何かしましたか?」

ルビィ「お姉ちゃん……これっ」スッ

ようダイ「ん?」

『曜ちゃんに膝枕して笑顔のダイヤさんの写真』

曜「うわぁ///!な、なんで!?」

ダイヤ「ルビィ……!」ゴゴゴ...!

ルビィ「ごっ、ごめんなさい!つい珍しくて撮っちゃったのを千歌ちゃんに見られて……」

千歌「曜ちゃん」

曜「な、何?」

千歌「……黒澤さんになるんだね」ニヤニヤ

曜「千歌ちゃん何言ってるの!?」

果南「曜がダイヤと……こういうのって姪って言うの?」

善子「血繋がってない赤の他人でしょうが」

花丸「ルビィちゃんのお姉さんの恋人……義姉になるズラね」

ルビィ「義理のお姉ちゃん……!お姉ちゃんが二人だなんて幸せすぎて……はふぅ///」

梨子「曜ちゃん、後でじっくり話し聞かせてね。今度の新刊で書くから」

鞠莉「ウェディングはいつする予定なのかしら」

ダイヤ「ま、鞠莉さん……///」

曜「ちょっと待ってよ皆!私達はそんな仲じゃないってば!」

ダイヤ「っ……」

千歌「あれ、そうなの?」

曜「うん。活動日誌の件で話を聞いてもらったり、私が一方的にふざけてたら仲良くしてくれただけなんだって」

花丸「じゃああの写真は?」

曜「わ、私が枕がないと眠れないって言ったら……嫌々貸してくれたの」

鞠莉「……そう。ダイヤも同意見なの?」

ダイヤ「……えぇ。ただの仲の良い友達ですわ」

善子「友達……曜ったらさすがリア充ね。誰とでもすぐ仲良くなるんだから」

ダイヤ(誰と、でも……)

曜「ダイヤさんが優しいだけだって」

果南「ほらほら皆、練習再開するよー」

千歌「曜ちゃん、一緒に柔軟やろうよ」グイッタッタッタ...

曜「う、うん」

ダイヤ「……バカみたい」ボソッ


ー数日後・生徒会室ー


曜「ごめんなさい!最近バタバタしてて書類見直さず出してました!」

ダイヤ「来て早々謝るとは何事ですの?」

曜「ダイヤさんにたくさん迷惑かけたかと思って……」

ダイヤ「共同とは言え、十八着を作り上げた曜さんに比べれば、わたくしの苦労なんて軽いですわ。それに予備で作っておいた衣装も活かされましたし」

曜「まさか九人でやるとは思ってなかったですねー」

ダイヤ「これで予備予選通れば文句なしなのですが……その前にぶっぶーポイントからですわ」

曜「それ久々ですね」

ダイヤ「本当はなくなる事が望ましいんですよ」ジトー

曜「あはは……」アセアセッ

ダイヤ「では今回のぶっぶーポイントです!」

曜「ででんっ!」

ダイヤ「効果音はいらないので。ここです。『なしこちゃんの綺麗なピアノはずっと聞いていたい』」

曜「なしこちゃん……Aqoursのマスコットキャラクターですか?」

ダイヤ「ぶっぶーですわ」

曜「……わかった、梨子ちゃん!」

ダイヤ「正解です……ってクイズをしているのではありませんよ。これはあだ名ですか?」

曜「皆の漢字を部室のパソコンで打つ時、そのまま『りこ』って打っても違う漢字しか出なくて。だから『なしこ』って打って変換していたんです」

ダイヤ「……辞書登録していないのですか?」

曜「辞書登録?」

ダイヤ「わたくしのパソコンを見てください」チョイチョイ

曜「はい」トテトテ...チラッ

ダイヤ「『さくら』と打って変換してみると……」

『桜内梨子』

曜「うわっ!出た!」

ダイヤ「何ですかその、お化けが出たみたいなリアクションは。『さくら』と打っただけでフルネームが出るように登録しておくと便利ですよ」

曜「ダイヤさんすごい……!もしかして私のもあるんですか?」

ダイヤ「ま、まぁ」

曜「『わたなべ』って打ったら出ますかね」

ダイヤ「……『わ』です」モジモジ

曜「わ?」

ダイヤ「『わ』と打って変換すると『渡辺曜』と出るんです」

曜「短いですねぇ」

ダイヤ「しょっちゅう打つから……」ボソボソッ

曜「今何か言いました?」

ダイヤ「な、何でもありません!実際に辞書登録のやり方を教えますのでちゃんと見ていてください」

曜「はーい」ジーッ

ダイヤ「わ、わたくしではなくてパソコンの方です!」

曜「ふふっ、なんだかこういうやり取りも久しぶりですね」

ダイヤ「……本当にお疲れ様でした曜さん」

曜「ありがとうございますっ」ニコッ

ダイヤ(この笑顔も……無価値なのですね。それでも貴女が笑ってくれるなら……)


ー数日後・生徒会室ー


曜「ささっ、今日はどうしやした!」

ダイヤ「江戸っ子ですか」

曜「たまにはチャキチャキしていこうかと」

ダイヤ「説教されている身でチャキチャキ江戸っ子スタイルとは……一度本格的にお灸を据えた方が良いようですね!」

曜「だ、ダイヤさん!早速ぶっぶーポイントいきましょう!」アセアセッ

ダイヤ「こういう時だけ調子の良い……今日は一箇所でしたわ。『鞠莉ちゃんが首位にー!と叫んで場を盛り上げた』」

曜「え?合ってません?」

ダイヤ「正しくは『シャイニー』です。なんですか『首位にー』って」

曜「一位になる的なニュアンスの掛け声かと」

ダイヤ「おかしいと思いますけど……首位にー、ロックオーン……おや、意外と合いますね」

曜「でしょう?」

ダイヤ「となるとこちらを修正せずに、鞠莉さんの口癖を変えますか」

曜「大胆ですね」

ダイヤ「ふわふわした『シャイニー』より、上を目指そうとする確固たる意志が見える『首位にー』の方がきっちりしてますので」

曜「でも好きなのは?」

ダイヤ「『シャイニー』ですね」

曜「じゃあ変えなくていいですよ。また修正して明日持ってきますね。ではこれで、」

ダイヤ「待ってください」

曜「も、もしかしてまだぶっぶーポイントが?」

ダイヤ「そうではなくて……その、これを」スッ

曜「みかんチョコ……?」

ダイヤ「いつも衣装のデザインや活動日誌などで頭を使っていると思い……少しでも糖分を……みかんも好きと聞いたので……///」モジモジ

曜「嬉しい……ありがとうございますっ!美味しく頂きますね!」

ダイヤ「は、はいっ」

曜「じゃあ私はこれで。放課後に直して持ってきますねー!」タッタッタ...

ダイヤ「……これでいいんでしょうか」


ー放課後・生徒会室ー


曜「ダイヤさんヨーソロー!」

シーン...

曜「……あれ?どこ行ったんだろ。鍵開けっぱなしで出るなんて危ないですよーっと」

曜「しかもパソコンも付けっ放し……あっ、これ昨日出したやつだ」ジーッ

曜「修正中かな……先に自分で直すかな。どれどれ……」


ー五分後ー


ダイヤ「どうして席に座った途端呼び出しなんか……パソコンも付けっ放しで出てきてしまいましたし」スタスタ...

ダイヤ「やっと作業に戻れますわ」ガチャ

曜「あ、ダイヤさん。失礼してまーす」

ダイヤ「よ、よよっ、曜さん!?」

曜「練習前に顔を出しておこうと思って。パソコンは消さなきゃダメですよ」

ダイヤ「ど、どこか触りました?」アセアセッ

曜「はい。活動日誌の修正やっていたんですけど、今回は誤字脱字ありませんでした!」ニコニコ

ダイヤ「そ、そうですか。それは良かった」

曜「書いてる時も、ダイヤさんについて触れているからいつもより注意したんですよ。いやー、良かった良かった」

ダイヤ「喜んでいるところ悪いのですが、人のパソコンを勝手に触るのは良くない事ですよ?」

曜「っ……すいません。活動日誌の事しか頭になくて……」

ダイヤ「……付けっ放しにしておいたら、誰だって気になりますもんね。今回はおあいこという事にしますが、次回からは気を付けてくださいね」

曜「はいっ」

ダイヤ「返事だけは完璧なんですけどねぇ」

曜「えへへっ」ニコニコ

ダイヤ(これは……なんとかいけますかね)


ー翌日・生徒会室ー


曜「ダイヤさーん。呼びました?」

ダイヤ「わかっているでしょう。いつもの件です」

曜「え、活動日誌ですか?」

ダイヤ「それ以外呼ぶ理由がありません」

曜「そんなっ、昨日は何回も見直して、」

ダイヤ「ならここを読んでみてください」スッ

曜「『タイヤさんがバイトをしようって話しました』 ……えっ?」

ダイヤ「陰でわたくしの事をタイヤさんと呼んでいる癖で、ついやってしまったのですか?」

曜「ち、違っ、こんな間違いしませんって!」

ダイヤ「現に間違えているのですから……」

曜「でもそんな、何十回もチェックしたのに……」

ダイヤ「いつもの事でしょう」

曜「……」ムスー

ダイヤ「濁点の抜けは軽いミスですからね。今までのに比べれば遥かににマシですわ」

曜「そうですけど、なんか納得いかないというか」

ダイヤ「逆になぜ今まで納得してきたのか疑問ですわ」

曜「今までのは、あえてミスしてきたみたいな点がありますし」

ダイヤ「あえて……?曜さん、そうでは困り、」

曜「そうしたらダイヤさんとお喋りできるし……最近、この時間がいっちばん楽しいんですっ」ニコッ

ダイヤ「え?」

曜「だから見直しも一回だけ……すいませんでしたっ」

ダイヤ「い、いや、その、た、楽しいのはわたくしもでして……///」

曜「本当ですか!?よかった、無理に付き合ってくれているんじゃないかって思っていたんです」

ダイヤ「そんな事はありませんよ。曜さんが友達だと言ってくれる前からずっと、楽しんでいましたから」

曜「ありがとうございます……///じゃあ私、今日は千歌ちゃん達とお昼食べるので!」タッタッタ...

ダイヤ「……そろそろ必要ないのかもしれませんね」


ー数分後・二年教室ー


千歌「それでさ、愛してるとか入れたらどうかな」

梨子「ちょっと安直過ぎない?もう少し表現を変えてみるとか」

曜「ただいまー」テクテク…

千歌「おかえり曜ちゃん。どうだった?」

曜「まーたダメだったよ。今度は『タイヤさん』って書いてたみたい」

千歌「昨日はたくさん見直したからって言ってなかったっけ」

梨子「今度こそ大丈夫!って意気込んでいたのにね」

曜「自信あったのに……何でかなぁ」

千歌「曜ちゃんも私みたいに、おっちょこちょいなんだよ」ニヤニヤ

梨子「千歌ちゃん?一緒にしたら曜ちゃんに悪いわよ」

千歌「悪いの!?」

曜「千歌ちゃんよりはだいぶマシだからねー」

千歌「曜ちゃんも梨子ちゃんもイジめる……酷いよぉ」

梨子「冗談だってば」

曜「……」

梨子「曜ちゃん?」

曜「やっぱり腑に落ちなくて……今回こそはちゃんと見たのに」

千歌「そんなに気にしなくてもいいんじゃない?毎回だったじゃん」

曜「でも気になる」

梨子「だったら、明日出す活動日誌は三人でチェックしてみない?」

千歌「三人寄れば饅頭の知恵ってやつだね!」

梨子「文殊ね」

千歌「そうそれ!」

曜「ありがとう二人とも……よし!次こそは完璧な活動日誌を出して、ダイヤさんに褒められちゃおう!」ニコニコ

千歌「あれー?ダイヤさんに褒められるのを想像して、ニコニコしておりますなぁ」ニヤニヤ

梨子「ひょっとしてひょっとするかもねぇ」ニヤニヤ

曜「ち、ちちっ、違うってば///」


ー翌日・生徒会室ー


曜「今朝出したやつ大丈夫かな……一応スマホにも画像で残して朝からずっと見直しているけど……」テクテク…

曜「……いや、いける。きっと大丈夫だよね、千歌ちゃんと梨子ちゃんも見てくれたんだもん」

曜「失礼しますっ」ガチャ

ダイヤ「やっと来ましたか……おや、今日は何だか張り切っていますね」

曜「今回は本気で見直ししたので」

ダイヤ「なるほど……ですが惜しかったですね」スッ

曜「えっ……」

『執筆者・渡辺葉』

ダイヤ「まさか自分の名前を間違えるとは……パソコンならではの誤変換ですね」

曜「……」ポチポチ...

ダイヤ「曜さん?人が話をしている途中にスマートフォンを見るなんて、」

曜「これ、見てください」グイッ

ダイヤ「これは……活動日誌の画像?」

曜「わざわざ書類を見なくてもいいようにって、写真で残しておいたんです。ここ、一番最後の執筆者の所を見てください」

ダイヤ「……」アセアセッ

『執筆者・渡辺曜』

曜「どういう事ですか」

ダイヤ「……しょ、書類を、」

曜「あのダイヤさんが間違えるわけありませんよね」

ダイヤ「……!」

曜「ダイヤさん……もしかして私の事ずっと嫌いだったんですか?」ウルウル...

ダイヤ「そ、そんな事は断じてありません!」

曜「ならどうして、わざわざ誤字に直して私を呼び付けて説教なんか……私の事が嫌いだから、叱りつけて ストレス発散していたんじゃないんですか!」

ダイヤ「ち、違う……違うんです……」

曜「嫌いなら嫌いってはっきり言ってください!ずっと楽しく笑って、一緒にいた私がバカみたいじゃないですか!」

ダイヤ「……なんです」ボソボソッ

曜「え?」

ダイヤ「曜さんが……好き、なんです///」

曜「……ん?」

ダイヤ「好き、だから……や、やりました……」

曜「えーっと、あのー、よくわからないんですけど……」オロオロ...

ダイヤ「一番最初に活動日誌を持ってきてくれたあの日……たかが『切ルビィ』という誤字だけであんなに話せた事が楽しくて嬉しくて、舞い上がって……もう一度もう一度と……」

曜「まさか……ただ話したいが為に?」

ダイヤ「」コクンッ

曜「普通に言ってくれれば毎日でも来ますよ?」

ダイヤ「そ、そんな事ができるなら苦労はしませんわ!曜さんには千歌さんや梨子さんがいますし、それにクラスメイトの娘からも人気が高いと聞いたのです!」

曜「……」

ダイヤ「そんな曜さんと落ち着いて話すにはこの方法しかない。そう思い、活動日誌を渡してもらい誤字に直して、曜さんを呼び付けて……いました」

曜「じゃあ今まで私が提出した活動日誌……本当の誤字っていくつありました?」

ダイヤ「最初の『切ルビィ』だけです……あとは完璧でした」オロオロ...

曜「どうりでおかしいと思ったら……わかりました」

ダイヤ「……今まで本当にすみませんでした」ペコッ

曜「……失礼します」テクテク…ガチャン

ダイヤ「……なんて無様なんでしょう……」ウルウル...

ダイヤ「曜さんにただの友達だと言われ一人で勝手に熱くなって……素直になれば良かったのに……」ポロポロ...

ダイヤ「うぅっ……」


ー翌朝・三年教室ー


ダイヤ「」ポケー

果南「ずっとあんな感じだけど、どうしたのかな」

鞠莉「話しかけても愚かですわ、とかぶっぶーとか……何か一人で抱えてドカーンしたのかしら」

果南「自分の事とか全然話したがらないもんねぇ」

鞠莉「どうしましょ……あっ」

果南「どうしたの鞠莉……あっ」

ダイヤ「」ポケ-

鞠莉「ダーイヤっ。お客さんが来ているわよ」

ダイヤ「そうですか……客間に通してください……」

果南「お家と勘違いしてない?」

鞠莉「まったく……曜が来てるわよ」

ダイヤ「えっ!?」フリムキッ

曜「」チョイチョイ

ダイヤ「っ!」ササッ

果南「ありゃ、元気になったね」

鞠莉「そりゃあ曜の前だもの。ダイヤはソーハッピーね」

果南「?」

ダイヤ「よ、曜さん、な、ななっ、何か、ご用で……?」アセアセッ

曜「これ……チェックしてください」スッ

ダイヤ「活動日誌……?で、でも、わたくしにはもうそんな事、」

曜「とにかくお願いします!じゃっ!」タッタッタ...

ダイヤ「……貴女と話す資格すらないというのに」


ー放課後・生徒会室ー


ダイヤ「」ポケ-

コンコンッ

ダイヤ「」ポケ-

コンコンコンコンッ

ダイヤ「」ポケ-

ガチャ...

曜「失礼しま……ってなんだ、ダイヤさんいるじゃないですか」スタスタ...

ダイヤ「あら、曜さん……部室は体育館の方ですよ」

曜「知ってますよ」

ダイヤ「ならどうして……?」

曜「どうしてって……ほら、朝渡したじゃないですか」モジモジ

ダイヤ「朝……あぁ、活動日誌ですね。見なくても大丈夫だと思います」

曜「み、見てないんですか!?」

ダイヤ「えぇ。曜さんならきっと、誤字脱字なんてないと思うので」

曜「見てください」

ダイヤ「そんな必要は、」

曜「早くっ!」

ダイヤ「ど、どうしてそこまでして……わかりました」チラッ

『信愛なるタイヤさんへ。ダイさんが私の事を好きと言って暮れてとても驚きました。だって皆の憧れの窓であるダイヤさん。とっても真面目でやさしし素敵なダイヤさんが私に引かれていたなんて夢のようでs。私もダイヤルさんと話していて、とっても楽しかったし、お喋りをする為に活動日子を書き換えるダイヤさんを想像すると、可愛いいくて仕方がありません。私は勤トレが趣味だし、あんまり可愛くないし、たくさんたくっさん迷惑をかけるかもしれません。それでも、私もダイヤさんが好きです』

ダイヤ「ほぇ?」

曜「どう……ですか///」

ダイヤ「どうって、これは一体……?」

曜「一応ラブレターです。頑張って書いてみました」ニコッ

ダイヤ「いくらなんでも誤字脱字が……」

曜「だからチェックお願いしますって言ったんですよ」

ダイヤ「そんな事言われても、ど、どれから直せばいいのか……」オロオロ...

曜「一番気になるのってありますか?」

ダイヤ「いろいろありますが……一番下の『私もダイヤさんが好きです』っていうのが……前に、私達はそんな仲じゃないって言っていませんでした?」

曜「あれは、場の空気で告白するより、ちゃんと自分のタイミングで、自分の口から言いたかったんです」

ダイヤ「えぇ……?って千歌さんの事が好きなのではなかったのですか?」

曜「他の皆にも言われますけど、ただの幼馴染ですって。それに千歌ちゃん、梨子ちゃんの事が好きみたいだし」

ダイヤ「そ、そうですか……あぅぅ///」

曜「今頃照れないでくださいよ」

ダイヤ「だってそんな、両想いだったなんて……じょ、冗談ではないですよね?」アセアセッ

曜「冗談でこんなラブレター書くと思いますか?」

ダイヤ「///」フルフル

曜「昨日はびっくりして帰っちゃいましたけど、よく考えたら私の為に面倒な事をしていたんですよね。そんなダイヤさんを嫌いどころか可愛いって思えるって……やっぱり好きなんだなぁって」

ダイヤ「許して……くれるのですか?」

曜「元々怒っていませんよ。これからは素直にお喋りしたいって教えてくださいね?」

ダイヤ「もっ、もちろんですわ!毎日呼び出します!」

曜「毎日……ふふっ、いいですね」ニコッ

ダイヤ「っ///」

曜「でも、一番大きな間違いにダイヤさんが気付けなかった事は少し寂しいです」

ダイヤ「え?な、何かとんでもない誤字脱字が?どこに……」ジーッ

ダイヤ(誤字脱字が多過ぎて一番大きな間違いがわからない……一体どこが、)

曜「好きなんかじゃなくて……」グイッ

ダイヤ「よ、曜さん?」

曜「愛しています」チュッ

ダイヤ「( ゚д゚)」

曜「わ、私、先に部室行きますね///また後でっ!」タッタッタッタ...

ダイヤ「( ゚д゚)」

ダイヤ「……はっ」

ダイヤ「そ、そんな破廉恥な事ぶっぶーですわ///!」

ダイヤ「……あれ?」キョロキョロ


ー数日後・生徒会室ー


ダイヤ「曜さん、珍しく活動日誌に誤字がありましたよ?」

曜「」ツ-ン

ダイヤ「よ、曜さん、聞いていますか?」

曜「」ツ-ン

ダイヤ「……曜ちゃんっ」

曜「はいはいはーい!どうしたのダイヤちゃん!」ニコニコ

ダイヤ「うぅ……わたくしがダイヤちゃんと呼んでとは言いましたが、流石に恥ずかし過ぎますわ!さん付けに戻してください!」

曜「嫌です。それにしてもダイヤちゃん、私の事だけじゃなくてちゃん付けについても悩んでいたなんて、本当に可愛いですねぇ」

ダイヤ「か、かわっ……///じょ、冗談はよしこさんですわ!」

曜「ですます口調もやめようかなー?」

ダイヤ「それは続けてください……普通に話されると、幸せすぎて生徒会長なんかやっていられませんわ……」

曜「相変わらず面倒な人ですね……そういえばこの前の写真を渡しておきますね。ダイヤちゃんっ」

ダイヤ「……うへへ……///」ニヤニヤ

曜「何だかんだ喜んでますよね」

ダイヤ「晴れて恋人になった曜さんからダイヤちゃんだなんて……ふふっ」

曜「」ツ-ン

ダイヤ「……曜ちゃん」

曜「私も幸せであります!」ギュッ

ダイヤ「まったく///……そうだ、活動日誌の話ですよ。ここ、間違えていますわ」

曜「どれどれ……」

『尾張』
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『ダイヤ「曜さん!ぶっぶーだらけですわ!」』へのコメント

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