千歌「ホテルの部屋割りどうする?」ようりこ「!」

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ようりこ-アイキャッチ2
—スクールアイドル部室—


ダイヤ「泊まるホテルも決定しましたし、あとは予約を取るだけですね」

果南「それにしても北海道かぁ……潜ったらシャケとか蟹とか取れるかな」

鞠莉「向こうの漁師さんとフレンドリーにね?」

梨子「いや、下手したら凍死するんじゃ……」

花丸「のっぽパン、たくさん持って行かなきゃ」

ルビィ「あんまり食べ過ぎちゃダメだよ」

善子「せめて一本にしなさい」

ワイワイガヤガヤ

曜「なんか雑談始めちゃったね。千歌ちゃん、そろそろ締めないと」

千歌「ふっふっふ……一番大切な事を忘れているよ!」

曜「?」

千歌「ホテルの部屋割りどうする?」

ようりこ「!」

pixiv: 千歌「ホテルの部屋割りどうする?」ようりこ「!」 by 二三

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曜(そうだ、誰と誰が同じ部屋なのか決めてないや……できれば千歌ちゃんと二人きりがいいなぁ)ニヤニヤ

鞠莉「果南、ダイヤ。一緒の部屋にしない?」

果南「三人ってできるの?」

鞠莉「一人がソファーベッドで寝るか、誰かと一緒のベッドに入る事になるけどね」

果南「じゃあ皆で同じベッドで寝ようよ。昔みたいにさ」

鞠莉「オ〜ゥ……///」

ダイヤ「三人だけで寝泊まりですか。ふふっ、何年振りでしょうか」

ルビィ「花丸ちゃん、一緒の部屋で女子会やろうよ!」

花丸「女子会?」

善子「」ソワソワ

ルビィ「善子ちゃんはお菓子とか持って来れそう?」

善子「へ?」

花丸「マルはのっぽパン、ルビィちゃんがチョコレート、善子ちゃんはその他全部担当ズラ」

善子「全部かい!って、私も同じ部屋でいいの?」

花丸「床で寝る事になるけど」

善子「なんでよっ!」ニコニコ

千歌「それじゃあ同じ年同士の部屋になりそうだね」

曜(ですよねー。仕方ないか)

曜「うん。私達も、」

梨子「千歌ちゃんと二人がいい」

曜「えっ」

梨子「私と千歌ちゃんだけでもいいかしら」

曜「わ、私は?」

鞠莉「梨子ー?そんなベイビーみたいなワガママ言っちゃノンノンッ」

梨子「……」ササッ……スッ

鞠莉「何この封筒……こ、このピクチャーは!?」

梨子「鞠莉さん、別に良いですよね?」

鞠莉「理事長特権で許可シマース」

果南「一体何を渡されたの……?」

鞠莉「ダイヤの秘蔵写真十枚」ボソボソッ

果南「……あとで見せて」ボソボソッ

ダイヤ「お二人、コソコソと何の話をしているのですか?」

梨子「とにかく私は、千歌ちゃんと二人きりを希望します!」

曜「いやっ、そんな、千歌ちゃん、流石にダメだよね?」

千歌「いいんじゃない?」

曜「いいの!?」

千歌「いつも三人でいるからさ、たまには二人ずつの組み合わせも良いんじゃない?」

鞠莉「……果南!ダイヤ!私をかけてファイト!」

果南「戦うの嫌だからダイヤと一緒でいいや」

ダイヤ「えぇ」

鞠莉「(´・ω・`)」

善子「別に三人ずつでいいじゃないの」

曜「私もそう思うであります!」

千歌「どっちでもいいけど……梨子ちゃん。なんで私と二人きりがいいの?」

梨子「き、決まってるじゃない///」

ルビィ「急に梨子さんが頰を染め始めた!?」

花丸「あれは恋する乙女の表情ズラ!」

千歌「えっ///」

梨子「二人きりで作詞を進める為よ。曜ちゃんがいるとすーぐに甘やかすし」

花丸「違ったズラ」

善子「あんた今日、いつもより元気ね」ジトー

千歌「北海道に行ってまで作詞するの?旅行みたいなものだから少しは休ませてよー」

梨子「普段行かない土地だからこそ、そこで見た聞いた感じたものを詩に残したいじゃない?」

千歌「ううん」

梨子「千歌ちゃんもそう思うって言っているし、二人きりで決定ね」

千歌「人の話聞いてた?」

曜「そ、それなら……私も二人きりがいいでありますっ!」

果南「千歌を取られまいと曜まで動き出したね」ニヤニヤ

曜「そっ、そんなんじゃないって///」

千歌「そうだよー。別に何ともないもんね」

曜「う、うん」アセアセッ

ダイヤ「見てるこっちが悲しくなるくらい臆病ですわね」ジトー

鞠莉「ビュアガールなのよきっと」

千歌「曜ちゃんはどうして二人きりがいいの?」

曜「どうしてって……さ、最近お泊まり会をしていないから、久しぶりに色々話したくて」

千歌「別に寝る前じゃなくてもよくない?」

曜「うっ……」

梨子「じゃあ私と二人きりに決定ね」

千歌「いきなり出てきたね」

梨子「不満なの?」

千歌「揉めるくらいなら三人でいいよ。私がどっちかのベッドで一緒に寝るから」

梨子「ダメよそんなの。女の子同士が一緒に寝たらどうなるか知らないの?」

千歌「知らない」

梨子「……赤ちゃんができるの」

七人「」ドンビキ

千歌「ねぇ梨子ちゃん。下手すると傷心旅行になるから、そういう事言っちゃダメだよ?」

梨子「とにかく一緒はダメ。薄い本みたいになるわ」

千歌「何の話かわからないけど、一緒に寝るの怖くなったからやめる……」

曜「わ、私は襲わないから大丈夫だよ!」

千歌「いや、うん、いいや。なんか怖いし」アセアセッ

曜(梨子ちゃんのせいで私にも風評被害が!?)

千歌「じゃあ曜ちゃんが床で寝るのはどうかな」

曜「床に敷くシーツある?」

千歌「ないよ」

曜「掛け布団は?」

千歌「ないね」

曜「凍死しちゃうよ?」

千歌「暖房かけてあるから大丈夫だって」

曜「いやいやいや」アセアセッ

梨子「千歌ちゃん、そんなイジワルしちゃダメよ?」

曜(今は敵とはいえ、やっぱり優しいね)ウルウル...

梨子「違う部屋で寝てもらわなきゃ」

曜(少しでも感謝した私がバカでした)

千歌「じゃあもう三人ともシングルでいいじゃん」

ようりこ「寂しくて死んじゃう」

千歌「ウサギじゃないんだから大丈夫だよ」

ルビィ「シングルだと、三年生、一年生、千歌さん、曜さん、梨子さん……五部屋になっちゃうね」

ダイヤ「旅費はラブライブの運営が全て出してくれるそうですが、無駄遣いはいけませんわ。せめて四部屋にしなさい」

梨子「三年生、一年生、私と千歌ちゃん、曜ちゃんで」

曜「だ、ダメだよ!私と千歌ちゃんが同じなの!」

千歌「何でもいいけど喧嘩はしないでってば」

果南「このままだと、今日の練習どうなるのかな」

鞠莉「ナッシング?」

善子「新作のゲームしたいから先に帰っていい?」

花丸「善子ちゃんはオラに、新曲の振り付けを教える為に居残りズラよ」

善子「ズラ丸が踊れないだけじゃないの……別にいいけど」

ルビィ「ルビィも教えてっ」

ダイヤ「全員で振り付けの再確認でもしましょう。二人とも早く決めてください」

曜「私が一緒!」

梨子「私も!」

千歌「ジャンケンで決めたら?」

曜「何回やる?」

梨子「……五十」

曜「わかった」

ダイヤ「はぁ……先に屋上に行きましょう」スタスタ...

果南「二人とも頑張ってねー」

善子「ズラ丸、ルビィ。私達も行くわよ」テクテク…

千歌「ちょ、皆置いていかないでよ!」

花丸「千歌さん」

千歌「うん」

花丸「……戦争ズラ」トテトテ...

千歌「何が!?」

ようりこ「ジャーンケーン!」


—三十分後—


ようりこ「」ポンッ!

曜「勝った!」

梨子「まだまだ勝負はこれからよ!」

千歌「……まだやるのぉ?」ジトー

曜「ところで今の何回目?」

梨子「千歌ちゃん?」

千歌「私数えてないよ」

曜「そこで見てたのに?」

梨子「リーダーなんだからしっかりしないと」

千歌「戦いに巻き込まれただけなんだけど」

曜「勝敗わかんなくなっちゃったし、次はどうしよっか。50m走やる?」

梨子「私に不利だから楽器を使って走るのは?」

曜「大丈夫!」

梨子「じゃあ私はリコーダーを、」

千歌「ストップストップ!何の勝負してるのさ!」

曜「……何だっけ?」

千歌「どっちが私と同じ部屋かでしょ!」

梨子「あら、意外と千歌ちゃんも乗り気だったのね」ニヤニヤ

千歌「き、決めないとホテルの予約が取れないからだもん」

曜「そんな事言っても、簡単には決められないよ」

梨子「千歌ちゃんと一緒に寝るのがそんなに大事なの?」

曜「う、うん」

千歌「そういえば曜ちゃん。お話がしたいって言っていたけど、どんなお話?」キョトン

曜(適当に言っただけで、特にないなんて言えない……私は千歌ちゃんと一緒にいられるだけで幸せだから、それでいいし……でも)

曜「す、すっごく重要な話があるの!」

曜 (話がなくても、嘘を付いて千歌ちゃんの横を勝ち取らなきゃ!)

千歌「今は話せないの?」

曜「えっ」

梨子「」ニヤニヤ

曜(ま、まさか梨子ちゃん、これを狙っていたんじゃ……!この場で話をさせる事により、ホテルで同室になる理由を潰す……さすが策士!)

曜「ふ、二人きりじゃないと話したくない」

梨子「先に屋上に行くから、思う存分話してね」スタッ

千歌「皆に遅れるかもって伝えてもらっていい?」

梨子「もちろん。曜ちゃんっ」ササッ

曜「な、何?」

梨子「頑張ってね」ニヤッ

曜(いつも温厚な梨子ちゃんに煽られた……!?)

千歌「……話って?」

曜「えっと……」アセアセッ

曜(話なんてないよ……どうしよう)

千歌「こ、心の準備ができていないなら、もう少し待てるから焦らないでね」モジモジ

曜(準備も何も、話す事なんかないのに……こうなるなら、ちゃんと千歌ちゃんとしたい事をまとめて話せば良かった……ん?したい事をまとめて……それだっ!)

千歌「曜ちゃん?」

曜「ごめんね千歌ちゃん、やっぱりホテルで二人きりじゃないと話せないっていうか」

千歌「ホテル限定なの……?」ジトー

曜「そ、その為にも、二人きりになる為にプレゼンで決めて欲しいの」

千歌「ぷれぜん?クリスマスのやつ?」

曜「それはプレゼント……じゃなくて、私と梨子ちゃんが、千歌ちゃんと同じ部屋になったらどうしたいかを発表するから、千歌ちゃんに好きな方を選んで欲しいの」

千歌「ほぅほぅ」

曜「その選んだ人と同じ部屋になって……やりたい事をやる……みたいな」

千歌「それなら変に勝負が長引いたりしないから良いかもね。明日の放課後に私の部屋でやろっか」

曜「あ、明日?」

千歌「ホテルの予約はなるべく早くしないと。梨子ちゃんにも教えに行こっか」スタスタ...

曜「う、うん」テクテク…

曜(思い付きで言っちゃったけど大丈夫かなぁ……ううん!弱気になっちゃダメ!絶対千歌ちゃんと同じ部屋を勝ち取るんだから!)


—翌日・千歌部屋—


梨子「今更だけど本当にプレゼンするの?」

千歌「その方が早いと思って」

曜「うんうん」

梨子「ふーん……曜ちゃんは昨日、千歌ちゃんに大事な話はできたの?」

曜「こ、心の準備ができてなかったから、ホテルでしようかと」

梨子「……はぁ」ドヨーン

曜(な、何だかすっごく落胆してる……きっと作戦が上手くいかなかったからだね。梨子ちゃんの思い通りにはさせないよ!)

千歌「それじゃあ早速、曜ちゃんのプレゼンから始めようか」

曜「はい!」

千歌「あ、今のサラリーマンみたいで良いね。1ポイントだよ」

梨子「これポイント制なの?」

千歌「その方が面白いじゃん」

梨子「そ、そう」

曜「早速ヨーソロープレゼン始めていきます!盛り上がってるかーい!」

千歌「おー!」

梨子「プレゼンってこんな感じなの?」

千歌「テンション高いと5ポイント入るよ」

梨子「えぇ……」

曜「私が千歌ちゃんと一緒の部屋が良い理由としては、昔からの幼馴染で何回も同じ布団で寝た事があるし、いろんな話ができるからであります!」

千歌「そうだね」

梨子「そうね」

曜「しかも今なら夜更かしオールオッケー!お菓子もたくさん持ち込んで、秘密の女子会も付いてきます!もちろんバレてお説教の際には、この渡辺曜が全て負担致します!」

千歌「なんかネット通販見たい」

梨子「ジャパなんとかっぽいわね……って寝る前に菓子なんか食べたら太るわよ?」

千歌「そんな固い事は言わないでよー。たまの旅行なんだからさ」

曜「太っても私が付きっ切りでダイエット付き合うよっ」

千歌「曜ちゃんもこう言ってるよ?」

梨子「曜ちゃんは甘やかすから無理だと思うけど……まぁいいわ。次は私の番ね」

曜(千歌ちゃんの好きな事を詰め込んだ、私のプレゼン……一歩リードってところかな)

千歌「梨子ちゃんは一緒の部屋で、何がしたいの?」

曜(でも策士内梨子ちゃんはとんでもない事を考えていそう……一体何をする気なんだろう)

梨子「私はね……」

千歌「うん」

曜「う、うん」ゴクリッ

梨子「寝る前に紅茶を飲みながら、作詞とお話がしたいの」

千歌「……」

曜「……」

梨子「……」

千歌「え、それだけ?」

梨子「それだけよ?」

曜(あの梨子ちゃんが紅茶を飲むだけ!?あ、ありえない!きっと何かあるはず!)

梨子「私達が泊まるホテルって三ツ星でしょ?だからそういう所で飲む紅茶って美味しいんだろうなぁって」

千歌「何だか大人っぽいねー」

梨子「えぇ」ニコニコ

曜(梨子ちゃんは大人路線でいく気だね……お菓子パーティ対ティータイム。千歌ちゃんはどっちが好きなんだろう……)

千歌「けど紅茶だけって、何だかつまんないね」

曜(勝った!)

梨子「つまないけど、変に暴れて寝不足になって、北海道の寒さにやられたら最悪よ?優勝するまでは体調管理をしっかりしないと」

千歌「た、たしかに」

曜(負けた……?)

千歌「でもお菓子パーティもいいなぁ。紅茶を飲みながら少しだけやるっていうのは?」

曜「そ、それでいいよ!」アセアセッ

千歌「そうなったらどっちと一緒になるのかな」

曜「……」ドキドキッ

梨子「……」

千歌「……あぁもう!選べないよ!どうしよー!」

梨子「ゆっくり考えていいのよ」

千歌「……あっ!お試しってのはどうかな?」

曜「お試し?」

千歌「北海道に行く前に、私の家でお試しお泊まり会をやるの!」

曜「なんと……!」

梨子「いいんじゃない?じゃあ曜ちゃんから泊まっちゃいなさいよ」

曜「わ、私から?」

千歌「曜ちゃん、いつなら泊まりに来れそう?」

曜「いつでもいいけど……」

千歌「じゃあ今日!」

曜「えっ、あ、ちょっと確かめてみる!」タッタッタ……

梨子「私はその次って事で。今日はもう帰るわね」

千歌「梨子ちゃんは泊まっていかないの?」

梨子「私がいたらダメよ。それに、新曲も少しずつ進めたいから」

千歌「わかった。暇だったらいつでも来ていいからね」

梨子「えぇ。それじゃあまた明日」スタスタ...

千歌「ばいばーい」


—数時間後—


千歌「さてと!お風呂も入ったし何しよっか」

曜「う、うん」ソワソワ

千歌「お菓子食べながらやろうよ。このクッキー美味しいんだ」モグモグ...

曜「そ、そうだね」モグモグ...

千歌「いろいろ持って来たんだよね。バッグの中見てもいい?」

曜「い、いいよ」

千歌「どれどれ〜」ガサガサッ

曜(お風呂上がりの無防備千歌ちゃん……ってダメダメ!ラブライブもあるんだから、変な気起こしたら嫌われるかも……)

千歌「曜ちゃんっ」グイッ

曜「わふぅっ!?」

千歌「だ、大丈夫?」

曜「い、いきなりで驚いただけだよ。どうしたの?」

千歌「この本ってどう?面白い?」スッ

『いきなりハグしても怒られないくらい仲良くなるパーティゲーム集』

曜「あー、夏の合宿で皆とやろうと思って買ったんだけどさ、持って行くの忘れてて」

千歌「勿体無いねー。適当にページを捲るから、ストップって言って」

曜「……ストップ」

千歌「えっと……『愛してるゲーム』?」

曜「えっ」

千歌「『交互に愛してると言い合い、先に照れた方が負け』みたい」

曜(いやいやいや、千歌ちゃんに愛してるなんて言われたら瞬殺だって)

千歌「とりあえずやってみようか」

曜「や、やめた方がいいんじゃない?あんまり面白くなさそうだし」アセアセッ

千歌「……ふふふ。どうやら曜ちゃん、苦手みたいだね」

曜「まぁ、ねぇ」

千歌「曜ちゃんに勝負事で勝てるなんて、滅多にないからね!よーし勝負だ!」

曜「別に勝たなくてもいいのに……」

千歌「私からいくね。曜ちゃんっ」

曜「は、はいっ」

千歌「愛してる」ニコッ

曜「おふんっ///」バタンッ

千歌「真後ろに倒れた!?」

曜「ま、負けたよ千歌ちゃん///」

千歌「面倒だからってわざとでしょー!ほら、もう一回!」

曜「まだやるの!?」

千歌「愛してる」ニコッ

曜「うぅんっ///」バタンッ

千歌「はーやーいー!」

曜「だって千歌ちゃんが可愛過ぎて……」

千歌「なんか一方的でつまんないから、曜ちゃんも言ってみてよ」

曜「い、いいの?」

千歌「そういうゲームだからね」

曜「……あ」

千歌「うん」

曜「……あいしゃしゃしゃ///」

千歌「なんて言ったか全然聞こえなかったから、もう一回言って?」

曜「ち、千歌ちゃんの勝ちで良いから終わり!次のゲームやろ!」アセアセッ

千歌「そんなに難しいかなぁ……まぁいいや。次はっと」ガサゴソ

曜(他に何か持ってたっけ……?)

千歌「『堕天使危機一髪』と『カードゲームPGI』と……これって二人だけじゃつまんないね」

曜「そうだね」

千歌「となると、さっきみたいに二人でもできそうな……あれ、もう一冊何かあるよ」ヒョイ

『シャイニー!なくらいすごく当たる心理テスト』

曜「心理テストの本だね。これなら二人でもできるよ」

曜(ひと昔前に流行った本……持って来てよかった)

千歌「じゃあね……『ある日冒険に出る事にしました。次の中から、一つだけ持って行くなら?』だって」

曜「うん」

千歌「『ナイフ』、『スマホ』、『水』の内、どれが良い?」

曜「うーん……『ナイフ』の方が後々便利そうだね」

千歌「なるほど……おぉ、曜ちゃん意外だねぇ」ニヤニヤ

曜「『ナイフ』を選ぶとなんて書いてあるの?」

千歌「『この質問は、恋か仕事のどちらかを選ぶか?のテスト』みたい。『ナイフ』を選んだ人は未開の地を一人で突き進んで行く為、恋人を犠牲にしちゃうって」

曜「えっ!?」

千歌「曜ちゃんとお付き合いする人は要注意だねっ」

曜「ち、違うよ!恋人を第一にするもん!好きな人の為なら仕事なんてやめるよ!」

千歌「曜ちゃん、ただの心理テストだから落ち着いて」アセアセッ

曜「あっ……ごめん」

千歌「でも曜ちゃんが取り乱すなんて珍しいね。よっぽど好きな人がいるの?」

曜「ま、まぁね」

千歌「じゃあもう一つ心理テスト。『恋人との楽しいデート終わり、バスに乗って帰宅しています。さて、ふと窓から見えた綺麗な夜景は次の内どれ?』」

曜(し、慎重に答えないと、また千歌ちゃんに変なイメージ持たれちゃう)アセアセッ

千歌「『高層ビル群』と『住宅街の明かり』と『港の灯火』。曜ちゃんはどれが一番綺麗だと思う?」

曜(いつもなら港の灯火って即答しそうだけど、普段見る事のないビル群も良いなぁ……よしっ)

曜「『高層ビル群』が一番綺麗かな。あんまり見た事ないし」

千歌「……ほほぅ」ニヤニヤ

曜「ど、どうしたの?」

千歌「『この質問は、貴女が心惹かれる人を診断するテスト』ってさ」

曜「心惹かれる……つまり好きになる人って事?」

千歌「うん。『高層ビル群は努力して成功した人の象徴。貴女は、夢を掴んだ人や今現在必死に努力して輝いている人を好きになるようです』って」

曜「輝いている人……」チラッ

千歌「どう?合ってる?」ニコニコ

曜「っ///あ、合ってるね」

千歌「本当!?誰?私にだけ教えてよー」

曜「……み、身近な人///」

千歌「えぇっ!?まさかグループ内恋愛なの!?全然気付かなかったよ!」

曜(当の本人だからね……)

千歌「ひょっとしてダイヤさん?最後のラブライブだからすっごく頑張っているし」

曜「ち、違うかな。三年生じゃないよ」

千歌「となると花丸ちゃんだ。苦手なダンスを頑張ってるからね」

曜「い、一年生でもないの///」

千歌「……まさか///」

曜(な、なにこの展開!?告白してないのに好きが伝わってる!)

千歌「梨子ちゃんだ!」

曜(そっちじゃない!)

千歌「梨子ちゃんが好きなら、一緒の部屋にしようって言えばよかったのに。恥ずかしがって、私と同じ部屋にしようって言い出したんでしょ」ジトー

曜「り、梨子ちゃんじゃないよ」

千歌「他にメンバーいないよ?」

曜「///」ユビサシッ

千歌「……う、嘘でしょ?」

曜「……千歌ちゃんが、」

しいたけ「わんっ!」

千歌「しいたけの事が好きだったの?」

曜「モフモフ感が好きで……って違うよ!」

千歌「しいたけー、良かったねー。曜ちゃん可愛いから幸せにしてあげてね」ナデナデ

しいたけ「ばうっ」

曜「違うってば……いつの間に入ってきてたの?」

千歌「多分お菓子に釣られて来たんじゃないかな。でもあげられないんだ、ごめんねしいたけ」

しいたけ「くぅん……」

千歌「ほら、また明日遊んであげるからね。おやすみ」

しいたけ「わうっ」テクテク…

曜(しいたけのせいで変な空気に……まぁいいや)

千歌「次はどうする?曜ちゃんのおススメとかないの?」

曜「特には……」

曜(流れでお泊りしちゃっているから、アレしたいコレしたいってのはないんだよね)

千歌「あんなに私と一緒の部屋が良いって言っていたのに……そういえば、重要な話って今できないの?」

曜「できなくもないけど……」

千歌「今なら二人きりだから話してみて。時間もたっぷりあるから、相談事でも力になれるよ」

曜(相談事もないし……適当に誤魔化そう)

千歌「曜ちゃん?」

曜「最近ね、あんまり疲れが取れなくてさ」

千歌「私もだよー。バク転の練習始めてからずっと筋肉痛でさ。やっと最近、筋肉痛が治ってよく眠れるようになったけど」

曜「大変だねー」

曜(急だったとは言え、もっと盛り上がる話題を準備してこればよかった……北海道で泊まる時には念入りに準備しないと!)

千歌「疲れが取れないってどこら辺が?」

曜「か、肩とか腰とか?」

千歌「なるほど……じゃあマッサージしてあげるよ」

曜「へ?」

千歌「ベッドで横になって。こう見えても美渡姉ぇからは、マッサージは将来有望なんて言われてるんだ」

曜「よくわかんないけど……お、お願いします」ゴロンッ

千歌「あいよー」モミモミ

曜「っ……んっ……」

千歌「お客さん肩凝ってますねー」モミモミ

曜「うっ……あっ……」

千歌「腰も硬くて大変ですねー。結構無理してたでしょ?」

曜「そ、そんな事っ……あっ……ん……」

千歌「……いつもありがとう曜ちゃん」

曜「ち、千歌ちゃん?」

千歌「私のわがままにずっと付いてきてくれてありがとう。私を支えてくれてありがとう。可愛い衣装を作ってくれてありがとう」

曜「う、うん///」

千歌「こんな事で恩返しにはならないと思うけど、気持ち良くなってくれたら嬉しいかなっ///」

曜「きっ……もちぃ……いよ……///」

曜(疲れが癒されれてくような……すっごく気持ち良い……幸せ……)ウトウト

千歌「良かった。背中もマッサージしてあげるね」モミモミ

曜(全身が千歌ちゃんに包まれているみたい……全てを委ねて……リラックスでき……そう……)


—翌日・スクールアイドル部室—


梨子「……それで、いつの間にか寝ちゃったと」

曜「千歌ちゃんのマッサージ、すっごく気持ち良くてさ。朝起きたら久々に元気全開デイデイデイだよ!」ニコニコ

梨子「そ、そう」アセアセッ

曜「千歌ちゃんが部室に来たら、梨子ちゃんも頼んでみたら?」

梨子「……一ついい?」

曜「多分脚の方もマッサージしてくれると思うよ」

梨子「そういう事じゃない!曜ちゃんは何しに泊りに行ったの!?」

曜「北海道での予行演習?」

梨子「そうよ!ホテル!二人きり!盛りのついた女子高生!やる事は一つでしょ!」

曜「……恋バナ?」

梨子「まぐわうのよ!」

曜「まぐわう?」

梨子「簡単に言うとセピ-ね」

曜「セッ///!?」

梨子「人が焚き付けてお膳立てして、やっと二人きりでお泊りしたのに、マッサージの途中で寝た!?それでも女の子なの!?」

曜「な、なんで怒ってるの……?」

梨子「しかも告白も、一緒の布団で寝る事もなく朝を迎えた!?このままだと近未来バッドエンドよ!」

曜「梨子ちゃんが壊れた……!」アセアセッ

梨子「全部曜ちゃんの為にやったのに……もう少し手伝えば良かった」プンスカ

曜「私の為?」

梨子「そう!いつまで経っても告白も夜這いもしないから、部屋割りの話し合いの時に曜ちゃんを焚き付けたのよ」

曜「あれ演技だったの?千歌ちゃんの事が好きだから、一緒の部屋が良いって言い出したんじゃなくて?」

梨子「私にはよっちゃんがいるから」

曜「えっ」

梨子「付き合い始めて三ヶ月だし」

曜「えっ」

梨子「この作戦も了承済で、曜にはお世話になってるから幸せになってほしいって言っていたのよ」

曜「情報量が多過ぎて頭痛くなってきた……」ドヨーン

梨子「そんな事より、私という恋のライバルの出現で危機感を感じた曜ちゃんが、千歌ちゃんに告白……してないじゃない!」

曜「ご、ごめんなさい」

梨子「その後プレゼンの話が出ていたから、紅茶を飲むなんて変な案を出して、曜ちゃんを勝たせてあげようとしたのに……」

曜「お試しで泊まる事になったと」

梨子「ある意味ラッキーだったわ。私を脅威と感じた曜ちゃんが告白。そして北海道では、初めて同士のぶつかり合いを盗……撮しようと思っていたのに!」

曜「盗撮、誤魔化しきれてないよ」

梨子「もうアレね、ここまで手を出さないとなるとピュア過ぎて逆に怖いわ」

曜「梨子ちゃんの方が怖いって」

梨子「……北海道ではどうするの?」

曜「どうって言われても、ふ、普通にするだけかな」

梨子「今日と同じように?ずっとこんな関係が続くのよ?いつまでも隠していても……辛いだけだと思う」

曜「……怖いもん」

梨子「でもいつかは、その恐怖を乗り越えないといけない日がくるの。だから北海道に行った日を……『いつか』にしてみない?」

曜「……受け止めてくれるかな」

梨子「もちろん。あの千歌ちゃんよ?仮にダメでもいつも通り接してくれるし、辛かったら私とよっちゃんで慰めてあげるから」

曜「……なんだかんだ優しいんだね」

梨子「当然よ。仲間じゃない」

曜「……ほんの少しだけ頑張ってみる」

梨子「その意気よ曜ちゃん。ほら、あの歌の一節を思い出して」

曜「歌?」

梨子「空色カーテン、オープンって」

曜「それがどうしたの?」

梨子「……選曲間違えちゃった」

曜「もうやだ梨子ちゃんが怖い……」

千歌「お待たせー!」ガチャ

ようりこ「!」

千歌「いやー、今日までのプリント忘れててさ。頑張って解いてきたよ」スタスタ...

曜「お、お疲れ様」

梨子「千歌ちゃん」

千歌「うん?」

梨子「部屋割りの件なんだけど……私、善子ちゃんと同じ部屋にするわ」

千歌「そうなの?じゃあ私は曜ちゃんと一緒なんだね」

梨子「えぇ。二人で楽しんでね」

千歌「うん。昨日もたくさん遊んで楽しかったから、本当に楽しみっ」ニコニコ

曜「……」ドキドキッ

梨子「……応援しているからね」

曜「が、頑張るであります!」

千歌「?」


—数日後・函館国際ホテル—


千歌「生まれた時からずっといるんだよ……お姉ちゃんって」

曜「そっか……」

曜(こ、告白の練習も、たくさんしてきたから大丈夫だよね……でも聖良さん達があんな事になっていたのに、告白なんて良いのかな……)

千歌「そろそろ寝よっか。明日も早いみたいだし」

曜「う、うん。お土産片付けてっと……」ガサゴソ

千歌「電気消すねー」ポチッ

曜(どうしよ……正直今ならまだ間に合う。千歌ちゃんを起こして告白して……こ、怖いから明日にしようかな)

曜(だけどそれじゃあいつも通り……私が、私が変わらないと……!)

曜「ち、千歌ちゃん?」

千歌「……」

曜「あれ?」チラッ

千歌「......zZZ」

曜「寝てる……!こんなに寝つき良かったっけ」

曜(今日はいろいろあったし仕方ないか……ってこのまま終わったら、何も変わらないままだよね。よ、よしっ)

曜「」ソローリ

千歌「......zZZ」

曜「……千歌ちゃん、愛してるよ」チュッ

千歌「うぅ……」ゴロンッ

曜(ね、寝返りか……私も疲れたし休もう。明日こそは……動き出せますように……)

千歌「……」

曜「……」

千歌「……もっと色々しないの?」

曜「っ!?」ガバッ

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