花丸「美味しいずら、善子ちゃん♪ 」

シェアする

よしまる-アイキャッチ9
花丸「もぐもぐもぐ……ん〜♪ おいひいずあ〜♪ 」

善子「あ、あんたねぇ……ほんとにいいの? ルビィのこと」

花丸「ごくっ、マル達が行っても、邪魔なだけずら、もぐもぐ……」

善子「それでも……心配じゃない? 」

花丸「ふうっ、なら、善子ちゃんはどうなの? 」ガサゴソ

pixiv: 花丸「美味しいずら、善子ちゃん♪ 」 by アルフォート

スポンサーリンク

善子「私は……そうね、いくら私が認めたリトルデーモンとはいえ……あの子一人で戦うのは、早すぎ──」

花丸「別に戦地に赴く訳じゃないずら、あーん」

善子「た、たとえ話よっ! はぁ……それにしても、あんなに食べたのに良く入るわね……胃袋ブラックホールなんじゃないの? 」

花丸「吸引だけじゃなくて、マルはしっかり味わっているずら」

善子「……明らかに食べすぎな気もするけど……それよりっ! あんたはどうなのよ、ずら丸。ルビィのこと、心配──だったら、すぐにでも追いかけてるわよね……」

花丸「心配ずら。すごく、すっごく心配ずら」

善子「だったらどうして──」

花丸「信じてるから。ルビィちゃんのこと」

善子「……」

花丸「善子ちゃん。本当は分かってるでしょ? ルビィちゃん、今凄く──勇気を振り絞って、頑張ってるってこと」

善子「……そりゃ、まぁ、見てれば分かるけど……」

花丸「マルはね、嬉しいんだ。ルビィちゃんが『自分の為に』頑張ってるのが」

善子「自分の、為に……そうね。確かに、『あれ』はあの子がしたくてしてるものね」

花丸「うん。あの子は──マルや善子ちゃん、周りの人の背中をいつもぐっと押してくれる、優しい子ずら。もぐもぐ」

善子「いいこと言ってるのに台無しね……」

花丸「むぐむぐ……でも、自分自身が前に進むのは苦手で、誰かの助けが無いとなかなか──げほっげほ!! 」

善子「ちょ、ちょっとむせてるじゃない!? 大丈夫なのっ!? 」

花丸「げほ、ごほっ!! 」

善子「ああもー、ほらっ、水っ! 」

花丸「はっ、ごく、ごくっごく……」

善子「もう……喋りながら食べてるから詰まらせるのよ……」

花丸「ごく、ごくごくっ……」

善子「めっちゃ飲んでるし……」

花丸「っはぁ……死ぬかと思ったずら……」

善子「食べるのやめればいいのよっ! 」

花丸「……それは、ちょっと」

善子「えっ、どうしてそこで悩むの」

花丸「オラ──お、お腹空いてるからっ! だから……まだ食べ足りないずらっ♪ 」

善子「……太るわよ? 」

花丸「だ、大丈夫っ。大丈夫だから……そう、大丈夫といえば、ルビィちゃんは──」

善子「それはもう分かったわよ、もう……となると、私達に出来ることといえば、祈りを捧げるくらいしかないわね」

花丸「そ、そうだね。オラも神様仏様に祈りを捧げるずら……」

善子「じゃあ私は、当然堕天使に──」スチャッ

花丸「あ──」

善子「なに? どうかしたの? 」

花丸「善子ちゃん、今バックから出そうとしてたの……」

善子「別に、普通の十字架だけど……それがどうしたの? ほら見なさい、この闇に黒く光るフォルム──」ボッ

花丸「あ──い、いたっ、痛い痛い痛い!! 目、が……あっ、い……っ、あああああっ!? 」

善子「…………は? 」

花丸「よしこ、ちゃ、んっ、お願い……ひとまず、それ、しまって……! 」

善子「──へ、は、う、うん」

花丸「うっ……うぅう……こんなに、痛いなんて……はぁ、はぁ……っ」

善子「ね、ねぇ、なに? これ? ずら丸、何で……何で、目が……目から火が、出て……」

花丸「だ、大丈夫ずら、少しだけだったから、もう治って──る」

善子「…………あんた。ねぇ、あんたって……何なの? 」ガタガタ

花丸「よ、善子、ちゃん……」

善子「だ、だって、おかしい、おかしい! なんで、なんだってそんな……十字架で火が出るとか、それじゃまるで──吸け」

花丸「吸血鬼みたい。だよね」

善子「……何よ、冗談よ? そんな、吸血鬼なんて、二次元でしょ? 伝説でしょ? 居るわけないじゃない!! ね? そうでしょ? 」

花丸「……ううん。居るの。マルが──吸血鬼ずら」

善子「…………は? 」

花丸「マルがなっちゃったのは、日光は平気な吸血鬼だったから、何とか隠し通せると思ってたのに……バレちゃったか」

善子「い、いみ、わからない、だって……今まで、そんな素振り一度だって──」

花丸「……吸血鬼は人の血を吸って生きる」

善子「ねぇ、ねぇずら丸? なに言ってるの? もう冗談は終わりっ、ルビィの話でもしましょうよ? 」

花丸「でも、毎日人の血を吸ってたら、すぐに日本の人は居なくなっちゃうずら」

善子「やだ、やめて、やめてよ……待ってよ……」

花丸「だからね──沢山食べて、飢えを凌いでたんだ」

善子「──そんな、じゃあ……久しぶりに会って、昔に比べてやけに、モリモリ物を食べるなって、私が思ってたのって……」

花丸「そう。マルが吸血鬼だから──」

善子「や──やだっ!! 来ないでっ!! 」

花丸「善子ちゃん……? 」

善子「嫌、嫌だっ、私……死にたくない、死にたくないよぉ……」

花丸「なに、言ってるの? 」

善子「……血を吸うんでしょ? 吸い尽くすんでしょ? 私の血も吸い尽くして──殺しちゃうんでしょ? 」ガタガタ

花丸「……善子ちゃんは、殺したりしないよ」

善子「……え? 」

花丸「だって──大好きだもん。善子ちゃんのこと」

善子「は──なまる? 」

花丸「だから──ルビィちゃんが帰ってくる前に、少しだけ……少しだけ、善子ちゃんの血を吸ってもいい? 」

善子「ちょ、ちょっと待ってっ、その……好きって、どういう──」

花丸「言葉通りの意味だけど……うぅ、善子ちゃんの血って意識したら、何だか気持ちが抑えられなくなってきたずら……! 」

善子「す、吸っていいなんて言ってないでしょ!? 」

花丸「加減するずら! だから……お願いっ」

善子「あ、えっと……し、仕方ない、わね、少し、だけなら」

花丸「ほんと!? 嬉しいずら……どんなハンバーガーよりも、ずっとずっと嬉しい……♪ 」

善子「ハンバーガーと比べるなっ! 」

花丸「じゃあ、首出して? 」

善子「……処刑前みたいね、まるで」


善子(それにしても……これじゃ堕天使とリトルデーモンじゃなくて……)

花丸「がぶっ」

善子「痛っ……」

花丸「ちゅっ……ちゅう……」

善子「あ、はぁ……う、力が、ぬける……」

善子(眷属と、主人じゃない……)


────


ルビィ「はぁ、遅くなっちゃったよ──って、なんで善子ちゃんがこの部屋に……しかも二人とも寝てる……」

花丸「すー、すーっ……」

善子「……んぅ……くーっ……」

ルビィ(ん? 何だろ、この善子ちゃんの首筋の傷……)


Fin?
スポンサーリンク

シェアする

フォローする

『花丸「美味しいずら、善子ちゃん♪ 」』へのコメント

当サイトはコメントシステムとしてDisqusを使用しています。
ゲストでの投稿も可能ですがアカウントの登録を推奨しています。詳しくはDisqusの登録、利用方法をご覧下さい。
表示の不具合、カテゴリーに関する事等はSS!ラブライブ!Disqusチャンネルにてご報告下さい。