千歌「お、ルビィちゃん! 」理亞「ち、違うっ!! 」

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理亞-アイキャッチ2
〜某ピエロのハンバーガー店〜


千歌「はぁ、理亞ちゃんだったか〜……ごめんごめん……」

理亞「だ、大体なんで間違えるの? これで昨日から三回目……そんなに、似てる? あの子と私って」

千歌「似てる──むちゃくちゃ似てるよっ!! 」ガシッ

理亞「わっ!? 」

理亞(──高海千歌……Aqoursの創設者で、出来て数ヶ月のグループをラブライブ決勝まで導いた立役者──だけど、こんな人だったなんて……)

千歌「まず髪型でしょ? あと雰囲気もなんか似てるし……お姉ちゃんが居るっていうのも一緒だね♪ 」

理亞「それ、見た目関係無い気がする、けど……」

理亞(なんていうか……前会った時も──ううん。前よりもこう……)

千歌「後はね……うーん。飴に釣られそう? 」

理亞「……馬鹿? 」

千歌「ん? 」

pixiv: 千歌「お、ルビィちゃん! 」理亞「ち、違うっ!! 」 by アルフォート

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理亞「あ──ああっ、ち、違うっ、違くて……つい、心の声が出ちゃった、っていうか……」

理亞(しまった、またやっちゃった……だから人と話すの、嫌なのに……)

千歌「……」

理亞「ち、千歌、さん? 」

理亞(どうしよう……絶対怒ってるよこれ……ああ姉様、どうしたら……)

千歌「……そういえば、東京で会った時もチカのことバカって……」

理亞「げ」

理亞(あああああああっ!! そうだった、そうだった……! そういえば、あの後Aqoursと別れて、姉様に叱られたんだった……あんな言い方は無いでしょって──)

理亞「……その、あの時のことと、今のこと……ごめんなさい」

千歌「え? 私別に怒ってないけど? 」

理亞「…………へ? 」

千歌「ただね……あんなに張り合ってた──言い方を変えればライバル? だった私達がさ、こうして一緒に並んで……おまけにステージまでやっちゃうなんて……何だか、凄いなぁって思って」

理亞「それは……私も、考えても無かった、です」

千歌「……え、なんで急に敬語」

理亞「だ、だって……今考えると、失礼なことばっかりしてたから……」

千歌「もうっ、今更そんな、バカの一つや二つ気にしないって♪ 事実チカはバカだしっ♪ 」

理亞「そ、そう、なんだ」

理亞(……初めて見た、自分のこと馬鹿だってハッキリ言い切る人……)

千歌「うん。そんなバカチカだから──やりたくなったらやっちゃうんだ。昨日のステージだって──違うか。あのステージは理亞ちゃんとルビィちゃんのお陰で実現したんだよね」

理亞「そんなっ、私はただ……」

理亞(あの子に言われて……やってみようって誘われて、ただやりたいことをやっただけで。まさかあんなに──良いステージが出来るなんて思ってもなかったし……)

千歌「──似てるね。そういうところも」

理亞「に、似てる? って、一体どこが? 」

千歌「ルビィちゃんも、同じこと言ってたから。『自分がやりたいことを理亞ちゃんとも一緒にやりたいって、そう思っただけ』って。そっくりでしょ? 」

理亞「──くすっ♪ もう。やっぱり、自分のことになると自信が無いんだから、あの子♪ 」

千歌「だよね〜。もっと自分に自信持ってもいいと思うのに……勿論、理亞ちゃんも」

理亞「……私、ね……自分なりに努力は重ねてきたつもりだけど、結局いつも姉様に頼ってばかりで……人と話すのも苦手だからいつも姉様の後ろからしか、話せなくって……」

千歌「分かる分かる。凄かったもんね〜、あのトゲトゲ感」

理亞「そ、それは──怖かった、から。貴方達に負かされるのが……」

理亞(怖かった。負けるのが。嫌だった。認めるのが。辛かった──一度負ければもう、姉様と一緒にスクールアイドルが出来なくなるのが……)

千歌「でも、今はどうかな? まだ負けるのは──怖い? 」

理亞「負けるっていうか……そもそもそういう単純なことじゃないって、分かったし」

千歌「はぁ……分かってくれたかぁ〜……それは何よりだなぁ……」

理亞「な、何で上から目線……? 」

理亞(そもそもSaint Snowのパフォーマンス自体、Aqoursに負けてないし! 直接戦ってはないし!! )

千歌「勝つ為にやるのか、何かの為に勝つのか……難しいよね。どっちが正しいのかなんて、ちっとも分かんないもん」

理亞「……私は──勝つ為にやってたから、失敗したのかな」

千歌「ううん。そんなことない。勝つ為にやるのも、何かの為に勝つのも、どっちも正しい、と思う。チカも未だに、はっきり分かってないんだけどね……」

理亞「でも、それじゃあAqoursは何の為に──」

理亞(……統廃合だって決まっちゃったみたいだし……それを阻止する為に活動してきたAqoursが──何かの為に勝つ、その『何か』を無くしたら……)

千歌「うん。勝つ為だよ」

理亞「勝つ、為」

千歌「勝って。一番てっぺんに立って。『浦の星女学院』、スクールアイドルAqoursの名を刻む。だから勝つ。勝ってやるんだ……! 」

理亞「……」

理亞(まるで、違う。さっきまで話していたのと──前に会った時と。)

千歌「他のスクールアイドルの皆からすると、『こんな理由しかない奴らに負けちゃった〜! 』『なんで統廃合が決まったのに、まだ続けてるんだ〜! 』って思われるかもかれない……」

理亞(自分勝手で。向こう見ずで。やっぱり馬鹿で……)

千歌「でも、私達にとっては凄く大切なこと。絶対に突き通したい夢、だから……」

理亞(──とても強い。きっと、どのスクールアイドルよりも『勝ちたい』っていう想いは強い……! )

理亞「凄い。Aqoursも、千歌さんも」

千歌「──えっ? 」

理亞「発表会で一票も貰えなくても、地区大会で敗退しても──統廃合が、その……阻止、出来なくても……それでも諦めなかったって、凄いことだと、思う」

千歌「そ、そんな立派なことじゃないよ……何度も何度も悩んで──統廃合が決まった時は、流石にもう駄目だと思っちゃったし……」

理亞「でも、今日まで活動し続けてる。私は──勝つ為に、なんて言って、結局は姉様の傍に居たかっただけで……だから、諦めかけたんだし……」

千歌「でもさ、こうして面と向かってお話出来てる。何だかんだで私達、皆で支え合いながら上手くやってこられたんだよ」

理亞「そう、かもしれない。姉様がいつも支えてくれて……ルビィ達が助けてくれて──友達に、なってくれて……」

千歌「む、チカは友達じゃないの……? 」

理亞「な──なんで急にそうなるのっ!? せっかく今、いい感じの話してたのに……」

千歌「えへへ……気になっちゃって……」

理亞「…………いいの? 」

千歌「ん? 」

理亞「だ、だから……千歌さんは、私と友達で、いいの? 」

千歌「……」

理亞(い、言い方ヘンだったかな……? 慣れてないからどう言ったらいいかちっとも分からな)

千歌「なにその言い方……」

理亞(ほら、やっぱりこうなる──)

千歌「初めて見たよ、友達になってくださいってお願いする人……」

理亞「…………は? 」

千歌「チカが住んでるところじゃ遊ぶ相手も小さい頃から限られてくるから、皆いつの間にか友達になってたからさ……いや〜、函館は違うなぁ……」

理亞「な、なにその言い方っ! 馬鹿にしてるのっ!? 」

千歌「ぜ、全然全然っ!! 珍しいなって思ったから、つい……ね? 」

理亞「それってやっぱり馬鹿にしてる! 主に、私のこと……」

千歌「理亞、ちゃん? 」

理亞「私……ほ、ほとんど友達居ないし……その、こんな性格だから……そ、そもそもっ、勝手に友達になってるとかどういうこと!? 信じられないんだけど……」

千歌「そりゃまぁ、ここと向こうじゃ全然違うからね。色々と」

理亞「向こうっていうと、千歌さんが住んでる……なんだっけ……」

千歌「内浦? 」

理亞「そ、そうそれ。内浦ってどんなところなの? 」

千歌「へ〜。Aqoursのこと結構調べてたのにそこは知らないんだね……」

理亞「め、メンバーのことしか調べる必要無いと思ってたし……」

千歌「海とみかん畑と丘の上にある浦女。それ以外はなんにも無い。まさにドがつく田舎、かな」

理亞「なんにも無いって、コンビニも……? 」

千歌「いや、それは普通にあるけど……あ、海の近くだから水族館もあるよ。みとシーっていうの♪ まぁ、子供の頃何回も行ったから、今はあんまし行かないけどね……」

理亞「……随分嬉しそうに話す、んだね」

理亞(なんにも無いのに、どうして……? )

千歌「だって好きだもん。内浦が、すっごく」

理亞「好きって……不便、だったりしないの? スーパーとか洋服屋さんとか、そういうの、無くて」

千歌「当たり前だよ!? 不便だよ、むちゃくちゃ不便っ!! 」

理亞「えぇ……」

理亞(内浦のいいところを上げるかと思ったら……)

千歌「バスは一日何回も来ないし、電車は車で二十分くらいかかる駅まで行かないと使えないし、夏は暑くて冬は寒いし、学校はボロいし、宿題は多いし……」

理亞(後半からなんかおかしいんだけど……)

千歌「遊ぶ場所も無いし、人は少ないし──だから、学校も無くなっちゃうし……」

理亞「……千歌さん」

千歌「でもねっ♪ 海は綺麗だし、みかんはすっごく美味しい♪ それに、住んでる人皆優しくて、あったかい……確かに、無いものの方が多いけど、あるものもある……それが好きなんだ、私」

理亞「分かる、かも。そういうの」

千歌「ほんと? 理亞ちゃんも、意外とじもあい♡ あるんだね」

理亞「じ、じもあい……? と、とにかく。私もこの街が好き。冬寒いのは何年経っても慣れないし、毎年雪かきも大変で、疲れるし、滑るし……あと雪遊びとか、手冷たくなるし……」

千歌「ゆ、雪のことばっかだね……」

理亞「住んでみないと分からないの。北海道の冬の辛さは」

千歌「そうだろうね……数日居ただけでも、普通に風邪ひきそうなくらい寒いし……」

理亞「それでも──好き。好きだけど……なんでだろう……上手く言えない。綺麗な夜景とか、美味しい食べ物とか、自慢出来るものは沢山あるけど……好きっていうのとは、少し、違う……」

千歌「分かるよ。ここがこうだから好きだとか、そういう理屈だけじゃなくて──ずっと住んできたから好きなんだよね」

理亞「そんな感じ、なのかな」

千歌「何でもそうだと思うよ。いつの間にか好きになってたり、友達になってたり……」

理亞「ぎくっ」

千歌「あ〜、はは……でも意外と理亞ちゃんが気付いてないだけで、友達って思ってる子は沢山居るかも──」

理亞「ない、ないないっ、だってクラスで……孤立してるの、私くらいだし……」

千歌「それはまぁ……もう少し、理亞ちゃんがトゲトゲ感を無くす努力をすればいいんじゃないかな……」

理亞「わ、分かってるっ! もう、分かった、から……そういうことは……」

千歌「ルビィちゃんのおかげ? 」

理亞「うっ……そ、そう。悪い……? 」

千歌「う〜ん。まだ分かってない様な気もするけど……」

理亞「い、いきなり直すなんて無理っ! でも……努力はするつもり、だから」

理亞(私が思ってた以上に、学校の皆はSaint Snowのことを好きなんだって分かったんだし……! )

千歌「──ほんと、いい子だね〜、理亞ちゃん♪ 」ナデナデ

理亞「わ、ちょっ、なっ、なにして──」

理亞(な、なんで突然頭撫でてくるの!? 馬鹿、やっぱりこの人馬鹿だ!! )

千歌「あ〜、このサイズ感もルビィちゃんにそっくりだ♪ 」

理亞「!? 」

理亞(何、この人……ルビィにも手を出してる訳……!? )

千歌「髪もさらさらだね〜♪ 」ナデナデ

理亞「い、いい加減、に……しろぉ!! 」

千歌「あっ、ご、ごめん、ちょっとやり過ぎた……」

理亞「も、もうっ、なんなの、ほんとに……」

千歌「いや〜、妹みたいだなぁって思い始めると、止まらなくって……」

理亞「その言い方、危ない人みたいなんだけど……」

理亞(そういえば、千歌さんって……三姉妹の末っ子だった、よね? )

千歌「やり過ぎると聖良さんに怒られそうだし、もうしないから──理亞ちゃん? 」

理亞「もしかして……千歌さん、妹が欲しい、とか」

千歌「げ」

理亞(ああああっ、また思ったことが出ちゃった──へ? )

千歌「……なんで、分かったの」

理亞「その……妹なら一回は考えること、だから? 」

理亞(まぁ、私は姉様が姉様じゃないと駄目だって思ってるけど)

千歌「そっか。妹なら、か……うん。ちょっと恥ずかしいけど……考えちゃうんだ。もし居たらなって」

理亞「それ、姉になりたいってこと? 」

千歌「なりたいっていうか……いつもお姉ちゃんに──あ、みとねぇとしまねぇの二人ね? で、その二人に甘えてばっかりだから…………」

理亞「甘えてばっかり、だから? 」

千歌「…………甘やかしてみたいなって」

理亞「えっ? 」

千歌「だ、だからっ、妹が居たら甘やかしてみたいなって──何回も言わせないでよ……」

理亞「……くすっ♪ なにそれ、凄い子供っぽい♪ 」

千歌「ひどっ!? いや、確かにめちゃくちゃ子供っぽい理由だけどさ……二人に甘えてもらうとか、無理だし。二人とももう大人だし……」

理亞「──千歌さんも、姉のことが好きなんだ」

千歌「へっ? あ、えっと……す、好き、かな。うん……」

理亞「私も、姉様のことが好き。それに……あの子もそうだった……妹って、きっと皆そうなんだろうなって、思った──ごめん、私、何の話して」

千歌「妹同盟! 」

理亞「は? 」

理亞(……いもうと、どうめい??? )

千歌「チカとルビィちゃんと理亞ちゃん……Saint Aqours Snowで妹同盟──ううん、妹ユニットが組めるじゃん! 」

理亞「いもうと、ゆにっと? 」

千歌「ああ……なんで気付かなかったんだろう……こんな身近にこんな可能性があったなんて……! ね、理亞ちゃんがもし良かったらさ──」デ-キルカラ、デ-キル♪

理亞「あ、携帯」

理亞(着メロ、『Miracle Wave』だ……良い曲だよなぁ──ううん、『DROPOUT!? 』も負けてないけど!! )

千歌「ごめんね、ちょっと待ってて──もしもし、ダイヤちゃん? え、理亞ちゃんと一緒だけど……えぇ〜、もう戻らなくちゃなの? え、練習!? そんなのどこで……あ、あるんだ、ホテルに……分かった、戻るよ。うん、ありがと。じゃあまた後で……」


────


〜ハンバーガー店前〜


千歌「は〜……寒いね、やっぱり……」

理亞「さっきのって、召集連絡? 」

千歌「そ、そんな仰々しいものじゃないけど……決勝に向けて、少しでも練習時間を確保しなきゃって、ホテルのホールを借りて練習させてもらえることになったんだ」

理亞「そういうのってリーダーの貴方が仕切るものじゃないの──って、千歌さんは……やってるイメージが湧かない……かな」

千歌「ひっど!? ちょっと慣れてきたからっていきなりトゲトゲし過ぎないっ!? いや確かにほっとんどリーダーらしいことしてないけども! 」

理亞「でも──それでもリーダーなんでしょ? 千歌さんが」

千歌「ま、まぁ一応ね」

理亞「……頑張って」

千歌「え? 」

理亞「頑張ってっ!! 決勝大会……Aqoursなら、千歌さんなら絶対最高のパフォーマンスが出来るって──で、出来ないと許さないんだからっ! 私と、姉様の分まで……」

千歌「うん。勝つよ。絶対」

理亞「…………ありがと」

千歌「……あ〜、やっぱり辛気臭いのはやめやめ──そうだ、理亞ちゃんで確かめたかったことがあったんだった! 」

理亞(スルー!? 何よ、せっかく勇気出してお礼言ったのに……)

千歌「えっと確か……あったっ! 」

理亞「……? 」

理亞(あ、飴?)

千歌「……ほらほら、食べる? 」ヒョイヒョイ

理亞「な、何? 今度は」

千歌「何って……飴だよ? 目の前に飴があったら、理亞ちゃんはどうするの? 」

理亞「どうって……どうもこうもないから……」

千歌「……意外と通じない……う〜ん。他になにか……鞄の中に無いかな……」ガサゴソ

理亞「あ、あの。行かなくていいの? 呼ばれてたのに……」

千歌「これだけっ、これだけどうしても確かめたいから──ああ、『これしか』無かったか……」

理亞「……それ──」

千歌「うん。面白半分で買った──」

理亞「ジンギスカンキャラメルだっ!! 」ガシッ

千歌「うぇえ!? り、理亞ちゃんっ!? 」

理亞「丁度今切らしてたところだったんだ……ね、ね? 貰ってもいい? 」

千歌「あ、う、うん、良いけど……というか全部あげるよ……」

理亞「ほんとっ!? やったぁ♪ 」ピョンピョン

千歌「え、えぇっと……ほんとに好きなの? ジンギスカンキャラメル……」

理亞「当たり前でしょ!? 口に入れた瞬間、まるでジンギスカン鍋が一気に口の中に入った様な味が、奔流となって舌に押し寄せて……それをも包み込むキャラメルのコク深い甘さが──プロの腹話術師の如くタイミング良く、ジンギスカンに浸った舌を中和してくれる……二つの本来絡み合わないはずの味が、やまびこみたいに何度も何度も口の中で跳ね返って……っ! まさに日本一大きい都道府県北海道のソウルフードに相応しい、壮大で、最強のキャラメルなのっ!! 」

千歌「…………マジで言ってる? それ」

理亞「はっ──私、ジンギスカンキャラメルのことになるとつい熱くなって……何、文句あるの? ジンギスカンキャラメルに」

千歌「な、無い無い無い。無いよ? いいと思うよ? うん、ジンギスカンキャラメル、うんうん……」

理亞「千歌さん……貴方、分かってくれるの……? 」

理亞(会う人会う人にジンギスカンキャラメルの話をしては怪訝そうな反応ばかりだったのに……初めてだ、こんなの……♪ )

千歌「わ、分かる分かる……あはは……じゃあ行くね? 」

理亞「あ──」

千歌「……ちゃんと聞こえてたよ、理亞ちゃんの『ありがとう』」

理亞「う…………い、一応、明日は空港に見送りにも行こうって、姉様が言ってた、から」

千歌「ほんと!? わざわざ見送りまでありがとね──」

理亞「千歌さんっ」

千歌「うん? 何? 」

理亞「その……キャラメルのお礼、いつか必ずするから……それと──た、たまにで良いから、姉様がしてるみたいに……あの……で、電話したい、です……」

千歌「あ、また敬語になってる! 」

理亞「あっ……も、もうっ、いちいち言わないでいいからっ!! 」

千歌「えへへ♪ ごめんごめん♪ じゃ、また明日ね! 」

理亞「……うん。また明日──」

千歌「それと、電話で妹同盟の話もしようね!! 」

理亞「だからっ! なんなの、それっ!? 」


理亞(……馬鹿だと思ったら、凄く色々考えてて。強いなと思ったら、意外と弱くて。私と同じ妹で、でもちっとも私にも──ルビィにも似てない千歌さん……)

理亞「今度はこっちが、向こうに行ってもいいかも……♪ 」

 海は綺麗なのか。みかんは美味しいのか。住んでる人は皆優しくて、あったかいのか。それと……千歌さんの姉がどんな人なのか、見なくっちゃいけないし。

──まぁ、私の姉様の方が凄いに決まってるけど♪



Fin.
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